JP3175579B2 - 自動車ドア用ワイヤハーネスの取付構造および取付方法 - Google Patents

自動車ドア用ワイヤハーネスの取付構造および取付方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車ドア用ワイ
ヤハーネスの取付構造および取付方法に関し、特に、ド
ア用ワイヤハーネスがドアフレームより挿通する部位に
取り付けるグロメット取付部の構造を改良するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のドア内に配索されるワイ
ヤハーネスの取付構造としては、図7(A)(B)に示
すように、ドアフレーム1の側板部1aより内板部1b
にかけてワイヤハーネス挿通用の開口1cを切欠いて形
成する一方、該開口1cに嵌合するL字形状の取付具2
を設け、該取付具2の通孔2aにワイヤハーネスW/H
のグロメット3を嵌合した後に防水カバー4を被せて、
取付具2をねじ5,5でドアフレーム1の側板部1aに
ねじ止め固定するものがある。(実公平2−46438
号参照)なお、6はドアフレーム1のウエザーストリッ
プである。
【0003】上記従来の構成では、ワイヤハーネスW/
Hをドアフレーム1の内部から容易に外部へ取り出しつ
つドアフレーム1に取り付けて固定できるという利点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、取付具
2、グロメット3、防水カバー4及びねじ5等の多数の
部品を必要とする一方、ねじ止め作業が必要で、しか
も、ねじ部分が防水されていないために、側板部1aよ
り雨水等が浸入するおそれがあるという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、取り付け作業の簡素化、部品点数の削減及
び防水性の向上が図れるようにした自動車ドア用ワイヤ
ハーネスの取付構造を提供することを課題とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第一に、後述する第1実施形態に対応す
る自動車ドア用ワイヤハーネスの取付構造を提供してい
る。即ち、ドアフレーム1の側板部1aより内板部1b
にかけてワイヤハーネス挿通用の開口1cを切欠いて形
成する一方、該開口に嵌合するL形状のゴム製あるいは
エラストマー製からなり、内部にドア用ワイヤハーネス
を挿通させるグロメット8Aを設け、該グロメットの側
板ベース部8bの外周縁には上記ドアフレームの側板部
1aの開口1cの内周縁に幅方向から差し込む溝8fか
らなる凹部を設けていると共に、内板ベース部8cの外
周縁には、ドアフレームの内板部1bの開口1cの内周
縁に幅方向から無理押しで嵌まり込む溝8gからなる凹
部を設けている設け、ドアフレームの開口1cの内周縁
にグロメットの上記凹部を嵌合して固定していることを
特徴とする自動車ドア用ワイヤハーネスの取付構造から
なる。
【0007】上記したグロメット8Aは、その側板ベー
ス部8bの差し込み溝8fをドアフレーム1の開口1c
の内周縁に嵌合した状態で差し込んで、側板ベース部8
bを側板部1aの開口1cに固定した後、内板ベース部
8cの外周縁をドアフレームの内板部1bの開口1cの
内周縁に無理押しで押し込んで、該内板ベース部外周縁
に形成した差し込み溝8gを開口1cの内周縁に嵌まり
込ませて固定している。
【0008】本発明は、第二に、第2実施形態に対応す
る取付構造を提供している。即ち、ドアフレーム1の側
板部1aより内板部1bにかけてワイヤハーネス挿通用
の開口1cを切欠いて形成する一方、該側板部1aの開
口1cに嵌合する平板形状のゴム製あるいはエラストマ
ー製からなり、内部にドア用ワイヤハーネスを挿通させ
るグロメット8Bを設け、該グロメットの側板ベース部
8bの外周縁に差し込み溝8fからなる凹部を設け、上
記ドアフレームの側板部1aの開口1cの内周縁の上下
に設けた楔形状の凸部1fを上記差し込み溝8fに上下
方向より食い込ませて、グロメット8Bをドアフレーム
の開口1cに固定している。上記構成とすると、グロメ
ットの溝に、ドアフレームに設けた楔形状の凸部が上下
両側より食い込むため、グロメットを移動不可に固定で
きる。
【0009】本発明は、第三に、第3実施形態に対応す
る取付構造を提供している。即ち、ドアフレーム1の側
板部1aより内板部1bにかけてワイヤハーネス挿通用
の開口1cを切欠いて形成する一方、ゴム製あるいはエ
ラストマー製からなり、内部にドア用ワイヤハーネスを
挿通させるグロメット8Cを設け、 上記ドアフレーム
の開口1cの内周面には溝1mを設けると共に、該溝1
mよりドア内部側へ突出させた内面1hを設け、該内面
に前後方向の凹条1iを形成している一方、上記グロメ
ット8Cは上記内面1hに嵌合するボックス状のベース
部8iを備え、該ベース部8iの外周面に設けた突起8
mおよび凸条8pを上記溝1m、凹条1iに夫々密嵌し
て、前後左右方向に移動不可に固定している。
【0010】上記いずれの取付構造においても、上記ド
アフレームの側板部1aの開口1cに嵌合されるグロメ
ットの側板ベース部8bの前面に、垂直方向の溝8jを
一定間隔をあけて平行に2条設け、ウエザーストリップ
6の脚部6a、6aの密嵌部としていることが好まし
い。上記構成とすると、ドアフレームに取り付けるウエ
ザーストリップを、取付部品等を必要としないで、グロ
メットを介して簡単に取り付けることが出来る。
【0011】また、上記グロメット8A〜8Cは、側板
部8bに嵌合する部位より外方に突出するワイヤハーネ
ス挿通筒部8dと、その先端に車体フレーム係止部8e
を備え、ドア内部よりグロメットに挿通するワイヤハー
ネスを上記ワイヤハーネス挿通筒部を通して車体フレー
ム側に配索している。上記構成とすると、ドアと車体フ
レームの間に配索するワイヤハーネスをグロメットで完
全に保護することができ、防水性能が高められる。
【0012】上記いずれの構造においても、ゴム製ある
いはエラストマー製のグロメットを、ドアフレームの開
口に嵌合する形状に成形し、グロメットの弾力を利用し
て、ドアフレームの開口の被係止部にグロメットの係止
部を係止することにより、開口にグロメットをワンタッ
チで固定できるようになる。よって、従来のような取付
具、防水カバー及びねじ等の部品が一切不要となるの
で、部品点数が大幅に削減できると共に、ねじ止め作業
が不要となるので取り付け作業が簡素化でき、しかも、
ねじ部分が無いので防水性も向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1〜図3は第1実施形態
のグロメット8Aの固定構造を示す。図1(B)に示す
ように、自動車用ドアのドアフレーム1の側板部1aと
内板部1bにかけて、ワイヤハーネス挿通用の開口1c
をL字形状に切欠いて形成している。側板部1aの開口
1cの先端は半円状に形成すると共に、内板部1bの開
口1cの後端は、内板部1bの作業用切欠き1dに連通
させている。なお、内板部1dには、他にも作業用切欠
き1eを形成している。
【0014】図2及び図3に示すグロメット8Aは、ゴ
ムあるいはエラストマーで成形し、側板部1aの開口1
cと内板部1bの開口1cとに嵌合するL字形状のベー
ス部8aを備えている。ベース部8aの側板部1aの開
口1cに嵌合する側板ベース部8bの前面には、前方
(外方)に突出するワイヤハーネス挿通筒部8dと、そ
の先端に車体フレーム係止部8eとを一体成形してお
り、ドアフレーム1の内部よりグロメット8Aに挿通す
るワイヤハーネスW/Hを、ワイヤハーネス挿通筒部8
dと車体フレーム係止部8eとを通して、車体フレーム
側に配索するようになっている。なお、ワイヤハーネス
W/Hの先端にはコネクタ9が取り付けられている。
【0015】上記ベース部8aの側板ベース部8bの外
周縁には、上記側板部1aの開口1cの内周縁に幅方向
から差し込むことで嵌まり込む溝8fからなる凹部を形
成すると共に、内板部1bの開口1cに嵌合する内板ベ
ース部8cの外周縁には、上記内板部1bの開口1cの
内周縁に幅方向から無理押しすることで嵌まり込む溝8
gからなる凹部を形成している。
【0016】上記グロメット8Aを用いたワイヤハーネ
スW/Hの取り付けは、ドアフレーム1の開口1cに固
定する前に、ドアフレーム1内のワイヤハーネスW/H
をグロメット8Aのワイヤハーネス挿通筒部8dと車体
フレーム係止部8eとに通しておく。ついで、グロメッ
ト8Aの側板ベース部8bの溝8fを側板部1aの開口
1cの内周縁に幅方向から差し込んで嵌め込みながら、
内板ベース部8eの溝8gを内板部1bの開口1cの内
周縁に幅方向から無理押しして弾力によりたわませなが
ら嵌め込む。
【0017】これにより、側板部1aの開口1cの内周
縁に側板ベース部8bの溝8fが嵌まり込むので、グロ
メット8Aが前後方向に移動しないように固定されると
共に、内板部1bの開口1cの内周縁に内板ベース部8
cの溝8gが嵌まり込むので、グロメット8Aが幅方向
に移動しないように固定される。
【0018】このように、ドアフレーム1の開口1cに
グロメット8Aを嵌め込むだけで、開口1cにグロメッ
ト8Aをワンタッチで固定することができる。さらに、
従来のような取付具等の部品が一切不要であり、ねじ止
め作業も不要であり、しかも、ねじ部分も無いから、部
品点数の削減、取付作業の簡素化及び防水性の向上を図
れる。なお、上記グロメット8Aでは、ドアフレーム1
のウエザーストリップ6は、側板ベース部8bの前面に
沿わせて取り付けている。
【0019】図4は、第2実施形態のグロメット8Bの
固定構造を示し、基本的には、第1実施形態のグロメッ
ト8Aの内板ベース部8cを不要にして、平板形状のベ
ース部8aを設け、該ベース部位8aの前面にワイヤハ
ーネス挿通筒部8dと車体フレーム係止部8eとを一体
に成形している。この第2実施形態では、ドアフレーム
1の側板部1aの開口1cの内周縁の両側に楔形状の凸
部1fを形成している。
【0020】上記第2実施形態では、グロメット8Bの
ベース部8aである側板ベース部8bの溝8fを側板部
1aの開口1cの内周縁に幅方向から差し込んで嵌め込
む。この嵌め込みにより、側板ベース部8bの溝8fの
底面に開口1cの内周縁の上下に設けた楔形状の凸部1
fが上下方向より食い込む。このように、側板部1aの
開口1cの内周縁に側板ベース部8bの溝8fが嵌まり
込むだけで、グロメット8Bが前後方向に移動しないよ
うに固定されると共に、内板部1bの開口1cの内周縁
の凸部1fが内板ベース部8aの溝8fに食い込むの
で、グロメット8Bが幅方向に移動しないように固定さ
れる。
【0021】図5及び図6は、第3実施形態のグロメッ
ト8Cの固定構造を示す。図6に示すように、ドアフレ
ーム1の側板部1aと内板部1bにかけて切欠いた開口
1cには、プレス成形によりドア内部側へ突出させた内
面1hを形成している。一方、図5に示すように、グロ
メット8Cには、開口1cの内面に嵌合するボックス状
のベース部8iを備えている。
【0022】該ベース部8iの側板ベース部8bの前面
には、第1実施形態のグロメット8Aと同様に、ワイヤ
ハーネス挿通筒部8dと車体フレーム係止部8eとを一
体成形する一方、上下方向の垂直方向に伸長し、幅方向
に平行な2条の溝8jを形成し、これら溝8jにウエザ
ーストリップ6の脚部6a,6aを密嵌できるようにし
ている。
【0023】上記ベース部8iの側板ベース部8bと内
板ベース部8cとの間の空間を覆う逆U字形状のボック
スベース部8kの前部(外部側)には、上記開口1cの
内周面に設けた溝1mに密嵌する凸部8mを設けてい
る。また、ボックスベース部8kの後端(内端)には、
フランジ部8nを形成している。さらに、ボックスベー
ス部8kの両外側面には、前後方向の凸条8pを形成し
ている。
【0024】上記開口1cの内面1hには、上記溝1m
を設けると共に、上記ボックスベース部8kの凸条8p
が嵌まり込む前後方向の凹条1iを形成している。
【0025】上記実施形態3では、グロメット8Cのベ
ース部8iのボックスベース部8kをドアフレーム1の
開口1cの内面1hに幅方向から挿入する。この挿入
時、まず、凸条8pに凹条1iが嵌合しながら押し込ま
れ、ついで、前部の凸部8mが溝1mに嵌合すると共
に、後端のフランジ部8nが内面1hの内端に係止す
る。このように、凸部8mと溝1mが内面1hに沿って
嵌合すると共に、凸条8pと凹条1iが側板部と直交す
る方向に嵌合することにより、グロメット8Cはドアフ
レーム1の内面1hに前後および左右方向に移動不可に
固定される。
【0026】上記固定構造とすると、第1実施形態のグ
ロメット8Aの効果に加えて、開口1cの内面1hにボ
ックスベース部8kの外面の全面が密着するので、防水
性がより向上する。
【0027】また、ベース部8iの側板ベース部8b
に、ウエザーストリップ6の脚部6aを密嵌するための
溝8jを一体成形しているので、ウエザーストリップ6
の取り付け部品等が不要となり、グロメット8Cに簡単
に密嵌できる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、グロメットの弾力を利用して、ドアフレー
ムの開口の周縁にグロメットの溝からなる凹部を密嵌さ
せることにより、開口にグロメットをワンタッチで固定
できる。よって、従来必要とされた取付具、防水カバー
及びねじ等の部品が不要となり、部品点数が大幅に削減
できると共に、ねじ止め作業が不要となるので取付作業
が簡素化でき、しかも、ねじ部分が無いので防水性も向
上する。
【0029】また、グロメットをドアフレームとを、開
口の周縁に沿った凸部と凹部と嵌合すると共に、直交す
る方向で溝と凸部とが嵌合させると、前後および左右の
いずれの方向にも移動として、確実に、かつ、簡単にグ
ロメットをドアフレームに固定できる。
【0030】さらに、グロメットの溝に、ドアフレーム
に設けた楔形状の凸部が上下両側より食い込ませると、
ドアフレーム側に楔形状の凸部を形成するだけで、グロ
メットを移動不可に簡単に固定できる。
【0031】また、グロメットのベース部の前面にウエ
ザーストリップ密嵌部を設けて、該密嵌部にウエザース
トリップの脚部を密嵌させると、ドアフレームに取り付
けるウエザーストリップを、取付部品等を必要としない
で、グロメットに密嵌させて簡単に取り付けることが出
来る。
【0032】さらに、グロメットのベース部にワイヤハ
ーネス挿通筒部を設け、その先端に車体フレーム係止部
を設けておくと、ドアと車体フレームの間に配索するワ
イヤハーネスをグロメットで完全に保護することがで
き、防水性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のグロメットの固定構
造であり、(A)はグロメットを固定したドアフレーム
の斜視図、(B)はグロメットを固定する前のドアフレ
ームの分解斜視図である。
【図2】 グロメットの斜視図である。
【図3】 (A)は図1(A)のA−A線拡大断面図、
(B)はB−B線断面図である。
【図4】 第2実施形態のグロメットの固定構造であ
り、(A)はグロメットとドアフレームの分解斜視図、
(B)はドアフレームに固定したグロメットの背面図で
ある。
【図5】 第3実施形態のグロメットの固定構造であ
り、(A)はグロメットを固定したドアフレームの斜視
図、(B)は(A)のC−C線断面図である。
【図6】 (A)はグロメットとドアフレームの分解斜
視図、(B)はグロメットの背面斜視図である。
【図7】 従来のグロメットの固定構造であり、(A)
はグロメットを固定したドアフレームの斜視図、(B)
は取付具等の斜視図である。
【符号の説明】
1 ドアフレーム 1a 側板部 1b 内板部 1c 開口 1f 楔形状の凸部 1h 内面 1i 凹条 6 ウエザーストリップ 6a 脚部 8A〜8C グロメット 8a ベース部 8b 側板ベース部 8c 内板ベース部 8d ワイヤハーネス挿通筒部 8e 車体フレーム係止部 8g,8f 溝 8i ベース部 8j 溝 8k ボックスベース部 8m,8n フランジ部 8p 凸条 W/H ワイヤハーネス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02 622 B60R 16/02 620 H02G 3/22

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアフレーム(1)の側板部(1a)よ
    り内板部(1b)にかけてワイヤハーネス挿通用の開口
    (1c)を切欠いて形成する一方、該開口に嵌合するL
    形状のゴム製あるいはエラストマー製からなり、内部に
    ドア用ワイヤハーネスを挿通させるグロメット(8A)
    を設け、該グロメットの側板ベース部(8b)の外周縁
    には上記ドアフレームの側板部(1a)の開口(1c)
    の内周縁に幅方向から差し込む溝(8f)からなる凹部
    を設けていると共に、内板ベース部(8c)の外周縁に
    は、ドアフレームの内板部(1b)の開口(1c)の内
    周縁に幅方向から無理押しで嵌まり込む溝(8g)から
    なる凹部を設けている設け、ドアフレームの開口(1
    c)の内周縁にグロメットの上記凹部を嵌合して固定し
    いることを特徴とする自動車ドア用ワイヤハーネスの
    取付構造。
  2. 【請求項2】 ドアフレーム(1)の側板部(1a)よ
    り内板部(1b)にかけてワイヤハーネス挿通用の開口
    (1c)を切欠いて形成する一方、該側板部(1a)の
    開口(1c)に嵌合する平板形状のゴム製あるいはエラ
    ストマー製からなり、内部にドア用ワイヤハーネスを挿
    通させるグロメット(8B)を設け、該グロメットの側
    板ベース部(8b)の外周縁に差し込み溝(8f)から
    なる凹部を設け、上記ドアフレームの側板部(1a)の
    開口(1c)の内周縁の上下に設けた楔形状の凸部(1
    f)を上記差し込み溝(8f)に上下方向より食い込ま
    せて、グロメット(8B)をドアフレームの開口(1
    c)に固定していることを特徴とする自動車ドア用ワイ
    ヤハーネスの取付構造。
  3. 【請求項3】 ドアフレーム(1)の側板部(1a)よ
    り内板部(1b)にかけてワイヤハーネス挿通用の開口
    (1c)を切欠いて形成する一方、ゴム製あるいはエラ
    ストマー製からなり、内部にドア用ワイヤハーネスを挿
    通させるグロメット(8C)を設け、 上記ドアフレームの開口(1c)の内周面には溝(1
    m)を設けると共に、該溝(1m)よりドア内部側へ突
    出させた内面(1h)を設け、該内面に前後方向の凹条
    (1i)を形成している一方、 上記グロメット(8C)は上記内面(1h)に嵌合する
    ボックス状のベース部(8i)を備え、該ベース部(8
    i)の外周面に設けた突起(8m)および凸条(8p)
    を上記溝(1m)、凹条(1i)に夫々密嵌して、前後
    左右方向に移動不可に固定している 自動車ドア用ワイヤ
    ハーネスの取付構造。
  4. 【請求項4】 上記ドアフレームの側板部(1a)の開
    (1c)に嵌合されるグロメットの側板ベース部(8
    b)の前面に、垂直方向の溝(8j)を一定間隔をあけ
    て平行に2条設け、ウエザーストリップ(6)の脚部
    (6a、6a)の密嵌部としている請求項1乃至請求項
    3のいずれか1項に記載の自動車ドア用ワイヤハーネス
    の取付構造。
  5. 【請求項5】 上記グロメット(8A〜8C)は、側板
    部(8b)に嵌合する部位より外方に突出するワイヤハ
    ーネス挿通筒部(8d)と、その先端に車体フレーム係
    止部(8e)を備え、ドア内部よりグロメットに挿通す
    るワイヤハーネスを上記ワイヤハーネス挿通筒部を通し
    て車体フレーム側に配索している請求項1乃至請求項4
    のいずれか1項に記載の自動車ドア用ワイヤハーネスの
    取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のグロメット(8A)を
    ドアフレーム1に取り付ける方法であって、グロメット
    (8A)の側板ベース部(8b)の差し込み溝(8f)
    をドアフレームの開口(1c)の内周縁に嵌合した状態
    で差し込んで、側板ベース部(8b)を側板部(1a)
    の開口(1c)に固定した後、 内板ベース部(8c)の外周縁をドアフレームの内板部
    (1b)の開口(1c)の内周縁に無理押しで押し込ん
    で、該内板ベース部外周縁に形成した差し込み溝(8
    g)を開口(1c)の内周縁に嵌まり込ませて固定して
    いる自動車ドア用ワイヤハーネスの取付方法。
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