JPH10116708A - チップ型サーミスタ及びその製造方法 - Google Patents

チップ型サーミスタ及びその製造方法

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JPH10116708A
JPH10116708A JP8270761A JP27076196A JPH10116708A JP H10116708 A JPH10116708 A JP H10116708A JP 8270761 A JP8270761 A JP 8270761A JP 27076196 A JP27076196 A JP 27076196A JP H10116708 A JPH10116708 A JP H10116708A
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chip
conductive resin
resin layer
thermistor
layer
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JP8270761A
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Masami Koshimura
正己 越村
Koji Yotsumoto
孝二 四元
Hiroaki Nakajima
弘明 中島
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的強度や温度サイクル性能等の信頼性に
優れ、抵抗値のばらつきも小さいチップ型サーミスタを
提供する。 【解決手段】 内部電極2を有するチップ状サーミスタ
素体1の両端面の外部電極3を導電性樹脂層3D及び金
属めっき層3B,3Cの積層構造とする。内部電極を形
成したセラミックスグリーンシートを積層してチップ状
に切断した後焼成し、得られたチップ状サーミスタ素体
の両端面に導電性樹脂層及び金属めっき層を形成する。 【効果】 外部電極に付与された応力を柔軟性を有する
導電性樹脂層が緩和するため、これらの応力による素体
のクラックが防止される。導電性樹脂層と素体との導通
は、導電性樹脂層と内部電極を通してのみ行われ、導電
性樹脂ペーストの塗布量の多少が抵抗値のばらつきに及
ぼす影響は小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板等に
表面実装されるチップ型サーミスタ及びその製造方法に
係り、特に、温度の上昇により抵抗値が減少する負特性
サーミスタであって、機械的強度に優れかつ信頼性の高
いチップ型サーミスタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント回路基板等に表面実装されるチ
ップ型サーミスタの代表的な製品として、図2に示す如
く、内部電極2を有するチップ状サーミスタ素体1の両
端面に外部電極3として、はんだ耐熱性、はんだ付着性
を向上させるために導電性金属層3Aよりなる端子電極
とその表面を被覆するNiめっき層3B及びはんだめっ
き層3Cを形成した構造のものが提供されている。
【0003】従来、このようなチップ型サーミスタ10
は、次のようにして製造されている。
【0004】即ち、まず、キャスティング法によりサー
ミスタ材料のセラミックスグリーンシートを作製し、そ
の所定位置に内部電極を印刷する。そして、内部電極を
印刷したセラミックスグリーンシートを複数枚積層して
圧着させる。(なお、内部電極を印刷したセラミックス
グリーンシートと内部電極を印刷していないセラミック
スグリーンシートとを所要枚数積層して圧着しても良
い。) このようにして得られた積層体をチップ状に切断して焼
成した後、バレル研磨することにより、図3に示すよう
な、内部電極2を有するチップ状サーミスタ素体1を製
造する。このチップ状サーミスタ素体1の両端面に、導
電性ペーストを塗布して焼成することにより、導電性金
属層3Aを焼き付け、更に、Niめっき層3B及びはん
だめっき層3Cを形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のチップ型サ
ーミスタは、回路基板に実装した場合、基板の切断時等
におけるたわみからくる機械的応力、或いは温度サイク
ル時にサーミスタ素体、電極、はんだ、基板などの熱膨
張係数の違いから来る熱応力により、チップ状サーミス
タ素体にクラックが発生し易いという問題がある。
【0006】また、導電性金属層3Aよりなる焼き付け
端子電極を形成する際の導電性ペーストの塗布量の多少
により、得られるチップ型サーミスタの抵抗値にばらつ
きが生じ易いという問題もある。これは、導電性金属層
とチップ状サーミスタ素体との間の抵抗値が、導電性金
属層と内部電極との接続抵抗値に比べて格段に大きいと
いうわけではなく、このために、導電性金属層とチップ
状サーミスタ素体との電気的接続が、導電性金属層と内
部電極とのみで行われず、導電性金属層とチップ状サー
ミスタ素体とでも起こるため、導電性金属層形成時の導
電性ペーストの塗布量の多少が、得られるチップ型サー
ミスタの抵抗値に大きく影響することによる。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決し、機械
的強度や温度サイクル性能等の信頼性に優れ、また、抵
抗値のばらつきの小さい高精度なチップ型サーミスタ
と、その製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のチップ型サーミ
スタは、セラミックス焼結体よりなる直方体形状のチッ
プ状サーミスタ素体と、該チップ状サーミスタ素体の両
端面に形成された外部電極と、該外部電極形成端面に表
出するように、該チップ状サーミスタ素体の内部に形成
された内部電極とを有するチップ型サーミスタにおい
て、該外部電極は、導電性樹脂層と、該導電性樹脂層上
に形成された金属めっき層とを備えてなることを特徴と
する。
【0009】本発明のチップ型サーミスタでは、回路基
板に実装した場合、基板の切断時などのたわみからくる
機械的応力、或いは温度サイクル時にサーミスタ素体、
電極、はんだ、基板などの熱膨張係数の違いからくる熱
応力が外部電極に伝わった際、外部電極の基層となる柔
軟性を有する導電性樹脂層によりこれらの応力が緩和さ
れる。このため、これらの応力によるチップ状サーミス
タ素体のクラック発生が防止される。
【0010】また、本発明のチップ型サーミスタでは、
導電性樹脂層とチップ状サーミスタ素体との電気的接続
は、チップ状サーミスタ素体の焼成時に高温焼成により
形成された導電性金属よりなる内部電極を通してのみ行
われる。これは、導電性樹脂層とこれと接するチップ状
サーミスタ素体との間の抵抗値は、導電性樹脂層と内部
電極との間の接続抵抗値に比べて極めて大きいためであ
る。このため、この導電性樹脂層を、導電性樹脂ペース
トを塗布して形成する際の、該ペーストの塗布量の多少
が、得られるチップ型サーミスタの抵抗値のばらつきに
及ぼす影響は極めて小さいものとなり、抵抗値のばらつ
きの小さい高精度なチップ型サーミスタを提供すること
ができる。
【0011】なお、本発明において、金属めっき層はニ
ッケルめっき層と、このニッケルめっき層上に形成され
たはんだめっき層とからなることが基板への実装時に必
要なはんだ濡れ性、耐熱性の観点から好ましいが、ニッ
ケルめっき層がなくとも導電性樹脂層がはんだ喰われに
充分耐えることができる。このため、ニッケルめっき層
を省くことができ、製品価格を廉価なものにすることが
できる。
【0012】また、本発明のチップ型サーミスタは、外
部電極を導電性樹脂層よりなる端子電極と金属めっき層
とで構成することにより、前述の如く、機械的応力や熱
応力によるチップ状サーミスタ素体のクラック発生を防
止すると共に、抵抗値のばらつきを抑えるものである
が、外部電極の端子電極は、焼き付けによる導電性金属
層とこの導電性金属層上に形成された導電性樹脂層とか
らなる2層構造のものとしても良い。この場合において
も、外部電極の中間層となる導電性樹脂層による応力緩
和作用で、機械的応力や熱応力によるチップ状サーミス
タ素体のクラック発生防止効果は十分に得ることができ
る。
【0013】本発明のチップ型サーミスタの製造方法
は、内部電極層を有するセラミックスグリーンシートを
形成する工程、該セラミックスグリーンシートを切断面
に内部電極が表出するようにチップ状に切断し、次いで
焼成して直方体形状のチップ状サーミスタ素体を得る工
程、及び、得られたチップ状サーミスタ素体の内部電極
が表出する両端面に外部電極を形成する工程を有するチ
ップ型サーミスタの製造方法において、該外部電極層の
形成に当り、該両端面に導電性樹脂層を形成し、次い
で、導電性樹脂層上に金属めっき層を形成することを特
徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明のチ
ップ型サーミスタ及びその製造方法を詳細に説明する。
【0015】図1は本発明のチップ型サーミスタの一実
施例を示す断面図であり、図1において、図2に示す部
材と同一機能を奏する部材には同一符号を付してある。
【0016】図1に示すチップ型サーミスタ10Aは、
セラミックス焼結体よりなる直方体状のチップ状サーミ
スタ素体1と、このチップ状サーミスタ素体1の両端面
に形成された外部電極3と、外部電極形成端面に表出す
るように、チップ状サーミスタ素体1の内部に形成され
た内部電極2とを有する。
【0017】本実施例において、外部電極3は、チップ
状サーミスタ素体1の端面に接し、この端面において内
部電極2と導通する導電性樹脂層3Dと、導電性樹脂層
3D上に形成されたNiめっき層3B及びはんだめっき
層3Cとで構成される。
【0018】このようなチップ型サーミスタ10Aを製
造するに当っては、まず、従来と同様にして、内部電極
2を有するチップ状サーミスタ素体1を製造する。
【0019】即ち、まず、キャスティング法によりサー
ミスタ材料のセラミックスグリーンシートを作製し、そ
の所定位置に導電性ペーストを印刷して内部電極を形成
する。この内部電極は、Ag,Ag/Pd等の導電性金
属粉末と有機溶剤でペースト化した導電性ペーストを印
刷することにより形成することができる。そして、内部
電極を印刷したセラミックスグリーンシート、或いは、
内部電極を印刷したセラミックスグリーンシートと内部
電極を印刷していないセラミックスグリーンシートと、
を所要枚数積層して圧着し、得られた積層体を切断面に
内部電極が表出するようにチップ状に切断して焼成す
る。この焼成により、内部電極も焼成されて導電性金属
層を形成する。次いで、バレル研磨することにより、図
3に示すような、内部電極2を有するチップ状サーミス
タ素体1を製造する。
【0020】次に、このチップ状サーミスタ素体1の両
端面に、導電性樹脂層3D、Niめっき層3B及びはん
だめっき層3Cよりなる外部電極3を形成して、チップ
型サーミスタ10Aとする。
【0021】導電性樹脂層は、導電性金属粉末と熱硬化
型樹脂とを有機溶剤でペースト化した導電性樹脂ペース
トを塗布して乾燥、加熱硬化することにより形成する。
【0022】ここで使用される導電性樹脂ペーストの金
属粉末と熱硬化型樹脂との割合は、電極層としての導電
性と柔軟性とを確保するために金属粉末70〜95重量
%に対して熱硬化型樹脂30〜5重量%であることが好
ましい。金属粉末の割合が70重量%未満であると、導
電性樹脂層3Dと内部電極2との電気的接続が不十分と
なり、また電解めっき法でめっき被膜を形成する際、表
面の導電性が低下し、めっき被膜の形成が困難になる。
金属粉末の割合が95重量%を超えると、応力の緩和効
果も小さくなるため好ましくない。
【0023】なお、金属粉末としては、Ag,Pd等の
貴金属粉末やNi粉末等を用いることができ、また、熱
硬化性樹脂としては、エポキシ、フェノール、キシレ
ン、ウレタン樹脂などが挙げられる。
【0024】このようにして形成される導電性樹脂層3
Dの厚さは、例えば、最終製品のチップが1.6mm程
度の長さである場合、10〜200μmであることが好
ましい。導電性樹脂層3Dの厚さが10μm未満では、
端子電極層としてのチップ状サーミスタ素体との接合強
度や導通が不足し、また、導電性樹脂層3Dを形成する
ことによる応力緩和効果が十分ではなく、200μmを
超えるとチップ寸法のばらつきの問題が起こる。なお、
チップサイズが大きくなれば、上限値はこれに伴って大
きくしても良い。
【0025】この導電性樹脂層3D上に形成するNiめ
っき層3Bの厚さは1〜5μm、はんだめっき層3Cの
厚さは2〜10μmとするのが好ましい。
【0026】なお、本実施例においては、金属めっき層
としてNiめっき層3Bとはんだめっき層3Cとを有し
ており、このように、Niめっき層3Bとはんだめっき
層3Cとを形成することが基板への実装時に必要なはん
だ濡れ性、耐熱性の観点からより好ましいが、前述の如
く、Niめっき層がなくとも導電性樹脂層3Dがはんだ
喰われに充分耐えることができるため、Niめっき層を
省いて製造コストを低減することもできる。Niめっき
層を省く場合、はんだめっき層の厚さは3〜10μmと
するのが好ましい。
【0027】本実施例のチップ型サーミスタ10Aで
は、回路基板に実装した場合、基板の切断時などのたわ
みからくる機械的応力、或いは温度サイクル時にサーミ
スタ素体、電極、はんだ、基板などの熱膨張係数の違い
からくる熱応力が外部電極3に伝わった際、外部電極3
の基層としての柔軟性を有する導電性樹脂層3Dにより
これらの応力が緩和される。このため、これらの応力に
よるチップ状サーミスタ素体1のクラック発生が防止さ
れる。
【0028】また、導電性樹脂層3Dとチップ状サーミ
スタ素体1との電気的接続は、チップ状サーミスタ素体
1の焼成時に高温焼成により形成された導電性金属層よ
りなる内部電極2を通してのみ行われるため、この導電
性樹脂層3Dを、導電性樹脂ペーストを塗布して形成す
る際の、該ペーストの塗布量の多少が、得られるチップ
型サーミスタの抵抗値のばらつきに及ぼす影響は極めて
小さいものとなり、抵抗値のばらつきの小さい高精度な
チップ型サーミスタを得ることができる。
【0029】図1に示すチップ型サーミスタは、端子電
極として、導電性樹脂層のみを形成しているが、本発明
のチップ型サーミスタは、端子電極を導電性金属層とこ
の導電性金属層上に形成した導電性樹脂層との2層構造
としても良い。この場合、導電性金属層は、Ag,Ag
−Pd等の導電性金属粉末とガラスフリットを含む導電
性ペーストを塗布して焼成することにより形成すること
ができ、このようにして形成した導電性金属層上に、上
述の方法で導電性樹脂層を形成すれば良い。端子電極と
して導電性金属層と導電性樹脂層を形成する場合、例え
ば、最終製品のチップが1.6mm程度の長さであれ
ば、導電性金属層は厚さ5〜80μm程度に、導電性樹
脂層は厚さ10〜100μmに形成するのが好ましい。
このように端子電極として導電性金属層と導電性樹脂層
を形成した場合でも、外部電極の中間層となる導電性樹
脂層による応力緩和作用で、機械的応力や熱応力による
チップ状サーミスタ素体のクラック発生防止効果は十分
に得ることができる。
【0030】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0031】実施例1 図1に示すチップ型サーミスタを製造した。
【0032】市販の炭酸マンガン、炭酸コバルト及び酸
化鉄を出発原料とし、これらを金属原子比が所定の割合
になるようにそれぞれ秤量し、ボールミルで16時間均
一に混合した後脱水乾燥した。次にこの混合物を大気圧
下、900℃で2時間仮焼し、この仮焼物を再びボール
ミルで粉砕して脱水乾燥した。得られた原料粉末に、有
機溶剤、バインダー分、分散材等を加えスラリーを調製
し、キャスティング法にて厚さ40μmのセラミックス
グリーンシートを作製した。
【0033】このセラミックスグリーンシートの所定位
置にAg/Pdペーストを印刷して内部電極を形成し、
内部電極を形成したセラミックスグリーンシートと内部
電極を形成していないセラミックスグリーンシートと
を、所定の枚数重ねた後、静水圧プレス法にてシートの
圧着を行った。その後、切断機を用いて圧着シートをチ
ップ状に切断し、縦1.6mm、横0.8mm、厚さ
0.8mmのチップを得た。このチップを大気圧下、1
200℃で4時間焼成し、その後、バレル研磨処理を施
しチップ状サーミスタ素体を作製した。
【0034】得られた素体の内部電極が表出した両端面
に、Ag粉末を含む導電性樹脂ペースト(Ag粉末:エ
ポキシ系樹脂=85:15(重量%),これに有機溶剤
を10重量%添加したもの)をディッピング法により塗
布し、180℃で10分間乾燥した後、220℃で2時
間加熱硬化させた。形成された導電性樹脂層の厚さは5
0μm程度である。
【0035】次いで、この導電性樹脂層上に、電解バレ
ルめっき法により、厚さ約2μmのNiめっき層を形成
し、その上に厚さ約5μmのはんだめっき層を形成し
た。
【0036】このように作製されたチップ型サーミスタ
について、抵抗値及びそのばらつきの測定、耐基板曲げ
性試験及び温度サイクル試験を行い、結果を表1に示し
た。
【0037】なお、抵抗値は試料数100個の平均値で
示し、抵抗値のばらつきは、試料数100個の平均値と
標準偏差σとから、(σ÷平均値)×100で求めた。
また、耐基板曲げ性試験は試料数10個の平均値で示し
た。温度サイクル試験は、−55℃と+125℃で各3
0分、気中、200サイクルの温度サイクル試験による
試料数100個中の不良品数で示した。
【0038】比較例1 実施例1において、外部電極の形成に当り、導電性樹脂
層の代りに、導電性金属層を形成したこと以外は同様に
してチップ型サーミスタを作製し、このチップ型サーミ
スタについて同様に試験を行い、結果を表1に示した。
【0039】なお、導電性金属層は、Agペースト(ガ
ラスフリットを含む市販のAgペースト)をディッピン
グ法により付着させて焼き付けて厚さ約50μmに形成
した。
【0040】
【表1】
【0041】表1の結果から、本発明のチップ型サーミ
スタは、初期特性としての抵抗値のばらつき、耐基板曲
げ性、温度サイクル試験について、従来のチップ型サー
ミスタに比較して特性が向上していることがわかる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のチップ型サ
ーミスタ及びその製造方法によれば、機械的強度や温度
サイクル性能等の信頼性にも優れ、しかも、抵抗値のば
らつきも小さく、高精度なチップ型サーミスタが提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップ型サーミスタの一実施例を示す
断面図である。
【図2】従来のチップ型サーミスタを示す断面図であ
る。
【図3】チップ状サーミスタ素体の断面図である。
【符号の説明】
1 チップ状サーミスタ素体 2 内部電極 3 外部電極 3A 導電性金属層 3B Niめっき層 3C はんだめっき層 3D 導電性樹脂層 10,10A チップ型サーミスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス焼結体よりなる直方体形状
    のチップ状サーミスタ素体と、該チップ状サーミスタ素
    体の両端面に形成された外部電極と、該外部電極形成端
    面に表出するように、該チップ状サーミスタ素体の内部
    に形成された内部電極とを有するチップ型サーミスタに
    おいて、 該外部電極は、導電性樹脂層と、該導電性樹脂層上に形
    成された金属めっき層とを備えてなることを特徴とする
    チップ型サーミスタ。
  2. 【請求項2】 内部電極層を有するセラミックスグリー
    ンシートを形成する工程、 該セラミックスグリーンシートを切断面に内部電極が表
    出するようにチップ状に切断し、次いで焼成して直方体
    形状のチップ状サーミスタ素体を得る工程、及び、 得られたチップ状サーミスタ素体の内部電極が表出する
    両端面に外部電極を形成する工程を有するチップ型サー
    ミスタの製造方法において、 該外部電極層の形成に当り、該両端面に導電性樹脂層を
    形成し、次いで、導電性樹脂層上に金属めっき層を形成
    することを特徴とするチップ型サーミスタの製造方法。
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