JPH10114101A - 自己走査型発光装置の駆動方法 - Google Patents
自己走査型発光装置の駆動方法Info
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Abstract
己走査型発光装置の駆動方法を提供する。 【解決手段】 スイッチ素子アレイと発光素子アレイと
よりなる自己走査型発光装置において、スイッチ素子ア
レイにおけるスイッチ素子のオン状態の転送を、発光素
子アレイのうちの対応する発光素子の発光中に行う。発
光素子の発光時間には、少なくとも前記第1のクロック
パルスと第2のクロックパルスとが重なる時間が含まれ
る。
Description
発光素子アレイとよりなる自己走査型発光装置の駆動方
法に関する。
た発光素子アレイはその駆動用ICと組み合わせて光プ
リンタ等の書き込み用光源として利用されている。本発
明者らは発光素子アレイの構成要素としてPNPN構造
を持つ発光サイリスタに注目し、発光点の自己走査が実
現できることを既に特許出願(特開平1−238962
号、特開平2−14584号、特開平2−92650
号、特開平2−92651号)し、光プリンタ用光源と
して実装上簡便となること、発光素子ピッチを細かくで
きること、コンパクトな発光装置を作製できること等を
示した。
サイリスタ)アレイをシフトレジスタとして、発光素子
(発光サイリスタ)アレイと分離した構造の発光装置を
提案している(特開平2−263668号)。
す。この発光装置は、スイッチ素子T(1)〜T
(4)、書き込み用発光素子L(1)〜L(4)からな
る。スイッチ素子部分の構成は、ダイオード接続を用い
ている。VGKは電源(通常5V)であり、負荷抵抗RL
を経て各スイッチ素子のゲート電極G1 〜G3 に接続さ
れている。また、スイッチ素子のゲート電極G1 〜G3
は、書き込み用発光素子のゲート電極にも接続される。
スイッチ素子T(1)のゲート電極はスタートパルスラ
インΦS に接続され、スイッチ素子のアノード電極は、
交互に転送用クロックパルスラインΦ1 ,Φ2 に接続さ
れ、書き込み用発光素子のアノード電極は、書き込み用
クロックパルスラインΦI に接続されている。
は、電流制限抵抗R1 ,R2 を経て、クロックパルス端
子φ1 ,φ2 に接続されている。また、スタートパルス
ラインΦS は、電流制限抵抗RS を経て、スタートパル
ス端子φS に接続されている。また、書き込み用クロッ
クパルスラインΦI は、電流制限抵抗RI を経て、書き
込み信号クロックパルス端子ΦI に接続されている。
スタートパルス端子φS 、転送用クロックパルス端子φ
1 ,φ2 、書き込み信号クロックパルス端子φI に印加
されて電圧パルスの波形を示している。なお、これらパ
ルスはアクティブハイである。
クパルスv1 がハイレベルで、スイッチ素子T(2)が
オン状態であるとする。このとき、ゲート電極G2 の電
位はVGKの5Vからほぼ零Vにまで低下する。この電位
降下の影響はダイオードD2によってゲート電極G3 に
伝えられ、その電位を約1Vに(ダイオードD2 の順方
向立上り電圧(PN接合の拡散電位に等しい))に設定
する。しかし、ダイオードD1 は逆バイアス状態である
ためゲート電極G1 への電位の接続は行われず、ゲート
電極G1 の電位は5Vのままとなる。発光サイリスタの
オン電位は、ゲート電極電位+PN接合の拡散電位(約
1V)で近似されるから、次の転送用クロックパルスv
2 のハイレベル電圧は約2V(スイッチ素子T(3)を
オンさせるために必要な電圧)以上でありかつ約4V
(スイッチ素子T(5)をオンさせるために必要な電
圧)以下に設定しておけばスイッチ素子T(3)のみが
オンし、これ以外のスイッチ素子はオフのままにするこ
とができる。従って、2本の転送用クロックパルスを交
互にハイレベルにすることによって、オン状態が転送さ
れることになる。
約4Vの間にとる必要はなく、約4V以上であっても、
スイッチ素子T(5)をオンしない。例えば、クロック
パルスのハイレベルを5Vとした場合、スイッチ素子T
(2)がオン状態で、次のクロックパルスv2 がハイに
上がり、スイッチ素子T(3)とT(5)がオンしよう
とすると、この時点でクロックパルスラインΦ2 に接続
されているサイリスタは全てオフしているので電流はほ
とんど流れていない。このため、端子φ2 に印加された
電圧はそのままラインΦ2 にかかる。ところが、ゲート
とアノードとの電位差が大きい方がオンに要する時間が
短くて済むため、スイッチ素子T(3)のほうが先にオ
ンする。こうなると、スイッチ素子T(3)のアノード
は、ほぼPN接合の拡散電位(約1V)程度に固定され
る。ラインΦ2 の電圧と端子φ2の電圧との差は抵抗R2
の電圧降下である。この段階で、スイッチ素子T
(3)とアノードが接続されたスイッチ素子T(5)は
オンできる状態でなくなる。
接続されたサイリスタは、クロックがハイに変わる瞬間
に、ゲート電圧の最も低い1個のサイリスタだけしかオ
ンすることを許されない。
レベルを5Vとするが、この電圧は、適当な値を選ぶこ
とができる。
せるためのパルスであり、スタートパルスvS をローレ
ベル(0V)にすると同時に転送用クロックパルスv2
をハイレベル(5V)とし、スイッチ素子T(1)をオ
ンさせる。その後すぐ、スタートパルスvS はハイレベ
ルに戻される。
あるとすると、ゲート電極G2 の電位は、VGKより低下
し、ほぼ0Vとなる。これに対し、ゲート電極G1 は約
5Vであり、ゲート電極G3 は約1Vになる。このた
め、クロックパルスvI をハイにすると、ゲート電圧の
最も低い発光素子L(2)が選択的にオンし、他の発光
素子はオンすることはできない。
態にはいると、発光量は書き込みクロックパルスライン
端子φI に流す電流量で決められ、任意の強度にて画像
書き込みが可能となる。また発光状態を次の発光素子に
転送するために書き込み信号vI をローに落とし、発光
している発光素子をいったんオフにしておく必要があ
る。
装置は、図2に示した波形のパルスで駆動される。図2
において、時刻t1 で転送用クロックパルスv1 がハイ
になっているとき、時刻t2 でクロックパルスv2 がハ
イになり、時間aを経過後、時刻t3 でクロックパルス
v1 がローになる。書き込みクロックパルスvI はクロ
ックパルスv2 がハイになったとき、すなわち時刻t2
でローにされる。これにより対応する発光素子がオフ状
態になる。そして、時刻t3 から時間b経過後、時刻t
4 で書き込みクロックパルスvI はハイとなり、次の発
光素子がオン状態になり発光する。
転送されるが、時間aはシフトレジスタのスイッチ素子
のオン状態の転送に要する時間、すなわちクロックパル
スv 1 とクロックパルスv2 のハイレベルが重なる時間
であり、時間bはスイッチ素子のオン状態の転送が終わ
ったクロックパルスv1 がローになってから次の書き込
みクロックパルスvI がハイになるまでの時間である。
また、転送可能な時間bの最小値は、電源電圧VGKの値
に関係する。転送可能な時間bの最小値は、図3に示す
ようにVGKが大きくなるにつれて、小さくなる。このこ
とは、VGKが大きくなるほど、発光素子のオン状態の転
送速度が速くなることを意味している。このような時間
a,bは、サイリスタTの特性と負荷抵抗RL とによっ
て決まる。一例として、a=50ns、b=200ns
である。今、発光素子の発光状態の転送周波数を2MH
zとすると、書き込みクロックパルスvI の1周期Tは
500nsであり、デューティは250/500=50
%と小さい。
き込みクロックパルスラインΦI に流す電流量で定まる
から、デューティが小さいと発光量が低くなる。
は、シフトレジスタでの転送が完了した後に、発光素子
を発光させている。したがって、発光素子のオン状態の
転送のデューティを大きくできず、発光素子の発光量が
低いという問題があった。
し、発光素子の発光量を増大することのできる自己走査
型発光素子の駆動方法を提供することにある。
レジスタにおける転送を、発光素子の発光中に行うこと
である。本発明に係る自己走査型発光装置では、書き込
みクロックパルスラインΦI に接続された複数の発光素
子のうち1個の発光素子しか発光を許されない。このた
め、ある発光素子が発光している状態で、シフトレジス
タのスイッチ素子のオン状態が変化しても、発光素子の
発光状態は変化しない。したがって、発光素子をシフト
レジスタの転送中に発光させることが可能となる。図2
のaの期間の全部、さらにはbの期間のうち、発光素子
をいったんオフ状態にするために必要なオフ時間(また
は消去時間)eを除いた期間をも、発光素子を発光させ
ることが可能となる。なお、オフ時間は、負荷抵抗RL
とサイリスタLの特性で決まる時間である。また後述す
るように、電源電圧VGKによっても変化する。
るので、デューティを大きくできる結果、発光量を増大
できる。
走査型発光装置は、図1に示したものと同一の自己走査
型発光装置である。
ックパルスv1 ,v2 、書き込みクロックパルスvI の
波形をそれぞれ示す。図4を参照しながら、本発明の駆
動方法を説明する。なお、以下の説明において、VGKは
5Vであるものとする。
V)にすると同時に転送用クロックパルスv2 をハイレ
ベルとし、スイッチ素子T(1)をオンさせる。その後
すぐ、スタートパルスvS はハイレベルに戻される。
すると、ゲート電極G1 の電位は、VGKより低下し、ほ
ぼ0Vとなる。時刻t1 で、書き込みクロックパルスv
I がハイになると、発光素子L(1)がオンし発光す
る。時刻t2 でクロックパルスv1 がハイになり、時間
a経過後、時刻t3 でクロックパルスv2 がローにな
る。さらに時間dを経過した時刻t4 で書き込みクロッ
クパルス号vI がローになり、発光素子L(1)がオフ
する。時間e経過後、時刻t5 で書き込みクロックパル
スvI がハイになり、次の発光素子L(2)がオンし、
発光する。
レジスタのスイッチ素子のオン状態の転送に要する時間
である。
く、ある条件を満たすように選ばれる。すなわち、発光
素子L(1)がオンの状態にあるときに、書き込みクロ
ックラインΦI の電圧は、PN接合の拡散電位(約1
V)+サイリスタの内部抵抗による電圧降下(約0.6
V)の1.6V程度になる。すなわち、L(1)以外の
発光素子も、ゲート電圧が0.6Vよりも下がればオン
できる。さて、時刻t2 でクロックパルスv1 がハイに
なるとスイッチ素子T(2)がオンしはじめる。時刻t
3 では、ほぼT(2)はオン状態となり、T(2)のゲ
ート電極G2 の電圧はほぼ0Vとなる。このため、この
ゲート電極G2 に接続されている発光素子L(2)もオ
ンしようとする。もし、L(2)がオンすると2点が同
時に発光することになる。自己走査型発光装置を光プリ
ンタの書き込み用光源として用いる場合、このような同
時発光は品質上望ましくない。そこで、L(2)がオン
する前に、書き込み用クロックパルスvI をローとし、
L(1)をオフした後、改めてL(2)をオンしなけれ
ばならない。さて、発光素子L(1)がオン状態にある
場合、前述したようにL(2)のアノードの電圧は約
1.6V程度と低いため、アノード電圧が5V印加され
る場合(全サイリスタがオフの状態の場合)に比べてオ
ン状態に移行する時間が長くかかる。このため、L
(2)がオンするよりも短い、適当な時間dを選ぶこと
で、L(1)とL(2)が同時にオンすることを防ぐこ
とができる。時間dは10ns〜100nsとするのが
望ましい。
書き込み信号vI はローになる。これにより発光素子L
(1)はオフする。時間eは、前述したように発光素子
をいったんオフ状態にするために必要なオフ時間であ
り、電源電圧VGKによって変化する。図3に、VGKに対
する時間eの変化の状態を示す。VGKが大きくなるにつ
れて、時間eは小さくなる。また、時間eは、図2で説
明した時間bに比べて小さい。これは、次のタイミング
でオンする発光素子L(2)のゲート電圧の充電が先に
行われているため、従来波形に比べて速やかにオンでき
るためである。
ックパルスvI がハイになり発光素子L(2)がオン
し、発光する。続いて、時刻t6 でクロックパルスv2
がハイになる。そして時刻t7 で書き込み信号φI がロ
ーになり、発光素子L(2)がオフとなる。
発光状態が転送されていく。
間に含めることができ、さらには、eはbに比べ20%
ぐらい短くできるので、発光素子のオン時間は、図2の
場合に比べ(50+40)nsほど長くできる。したが
って、デューティは約70%と大きくなる。
スイッチ素子および発光素子を構成するサイリスタは、
カソードコモンの場合について説明したが、アノードコ
モンの場合には、駆動波形はアクティブローとなるよう
に形成すればよい。
によれば、発光素子の発光状態のデューティを大きくす
ることができるので、発光量を増大できる効果がある。
るための動作波形図である。
ある。
するための動作波形図である。
Claims (4)
- 【請求項1】スイッチング動作のためのしきい電圧また
はしきい電流の制御電極を有するスイッチ素子を複数個
配列し、各スイッチ素子の前記制御電極をその近傍に位
置する少なくとも1つのスイッチ素子の制御電極に、電
気的に一方向性を有する電気素子を介して接続するとと
もに、各スイッチ素子に電源ラインを負荷抵抗を介して
前記制御電極に接続し、かつ各スイッチ素子に交互に第
1および第2のクロックパルスラインを接続して形成し
たスイッチ素子アレイと、発光動作のためのしきい電圧
またはしきい電流の制御電極を有する発光素子を複数個
配列した発光素子アレイとを備え、前記発光素子アレイ
の各制御電極を対応する前記スイッチ素子の制御電極と
配線により接続し、各発光素子に発光のための書き込み
クロックパルスラインを設けた発光装置の駆動方法にお
いて、 前記第1および第2のクロックラインから交互に供給さ
れる第1および第2のクロックパルスに応じて、前記ス
イッチ素子アレイにおけるスイッチ素子のオン状態を転
送し、 前記スイッチ素子のオン状態の転送に対応して、前記書
き込みクロックパルスラインから供給される書き込みク
ロックパルスをアクティブにして、発光素子のオン状態
を転送し、 前記スイッチ素子のオン状態の転送を、前記発光素子ア
レイのうちの対応する発光素子の発光中に行う、ことを
特徴とする自己走査型発光装置の駆動方法。 - 【請求項2】請求項1記載の自己走査型発光装置の駆動
方法において、 少なくとも前記第1のクロックパルスと第2のクロック
パルスとが重なる時間aの間は、発光素子の発光時間中
に含ませる、自己走査型発光装置の駆動方法。 - 【請求項3】請求項2記載の自己走査型発光装置の駆動
方法において、 前記時間a経過後、2個の発光素子が同時に発光しない
ように選ばれた時間dを経過した後に、前記書き込みク
ロックパルスをインアクティブにする、自己走査型発光
装置の駆動方法。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の自己走査
型発光装置の駆動方法において、 前記スイッチ素子および発光素子は発光サイリスタであ
る、自己走査型発光装置の駆動方法。
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JP27214296A JP3710231B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 自己走査型発光装置の駆動方法 |
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- 1996-10-15 JP JP27214296A patent/JP3710231B2/ja not_active Expired - Fee Related
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