JPH10110055A - 発泡性ポリオレフィン樹脂組成物およびその成形体 - Google Patents

発泡性ポリオレフィン樹脂組成物およびその成形体

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JPH10110055A
JPH10110055A JP9215052A JP21505297A JPH10110055A JP H10110055 A JPH10110055 A JP H10110055A JP 9215052 A JP9215052 A JP 9215052A JP 21505297 A JP21505297 A JP 21505297A JP H10110055 A JPH10110055 A JP H10110055A
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polyolefin resin
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tetrakis
roll
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲル発生がなく、各種成形法において高発泡
性を付与する。 【解決手段】 下記(a)〜(e)の特性を有する直鎖
状エチレン・α−オレフィン共重合体100重量部、熱
分解型発泡剤1〜20重量部からなる発泡性ポリオレフ
ィン樹脂組成物を用いる。 (a)Mw/Mnが3以下、(b)密度が0.850〜
0.980g/cm3、(c)MFRが0.5〜5g/
10分、(d)貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率
(G’’)の値が一致する周波数(fc)からfc/1
0までの周波数領域におけるG’の傾きS(S=Δlo
gG’/Δlogf)が0.70<S<0.90、
(e)流動の活性化エネルギーが35kJ/mol以下

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種発泡成形に使
用可能な発泡性ポリオレフィン樹脂組成物、およびこの
組成物から得られる発泡成形体に関する。
【0002】さらに詳細には、表面が平滑かつセルが均
一で、高発泡倍率の発泡成形体が、従来の成形加工法に
よっても得られる発泡性ポリオレフィン樹脂組成物、お
よびこの組成物を発泡成形して得られる発泡成形体に関
するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、ポリオレフィン樹脂の発泡体の製
造方法については、種々の方法が知られており、例えば
ポリオレフィン樹脂に熱分解型発泡剤を混合して成形し
た後、電離性放射線を照射して架橋させるとともに加熱
して発泡させる方法、ポリオレフィン樹脂に熱分解型発
泡剤と発泡剤の分解温度より低い分解温度を有する有機
過酸化物を混合して成形した後、これを加熱して有機過
酸化物を分解させて架橋し、ついで発泡剤を分解させて
発泡させる方法がある。しかしながら、これら架橋発泡
体は、真空成形、熱プレス成形等の熱成形により加工す
ることが困難であり、樹脂を再生利用することも困難で
あった。このような問題を解決するために、ポリオレフ
ィン樹脂に熱分解型発泡剤を混合し、押出成形を行うこ
とも行われている。しかしながら、高圧法で製造される
低密度ポリエチレン(LDPE)を使用した場合、発泡
倍率が2倍程度のものしか得られず、また加熱炉を使用
した常圧発泡法ではガス抜けが生じ、発泡が困難であっ
た。
【0004】一方、エチレンと炭素数3〜12のα−オ
レフィンとの共重合体は、直鎖状の分子構造を有してお
り、マグネシウムとチタンを含有する固体触媒成分およ
び有機アルミニウム化合物からなるチーグラー型触媒あ
るいはシクロペンタジエニル誘導体を含有する有機遷移
金属化合物と、これと反応してイオン性の錯体を形成す
る化合物および/または有機金属化合物からなる触媒で
重合される直鎖状ポリエチレンとして知られている。こ
のような直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体は、
高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)と比較して破断
強度が優れているが、同じメルトフローレート(以下、
MFRと略す)のLDPEに比べ溶融せん断粘度が高
く、加工性が極めて悪い。また、伸長粘度が非常に小さ
く、溶融張力が小さいという問題があり、無架橋発泡成
形体を得ることは困難であった。
【0005】これらの問題を解決するために、従来より
ラジカル発生剤、主として有機過酸化物を反応させて溶
融張力を改良することが広く行われているが、従来使用
されていた直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体は
分岐度分布が存在し、分子量分布もある程度広いことか
ら、溶融張力の改良を十分に行う程度の反応を行うと、
ゲルの多発による表面肌荒れが生じ、また発泡倍率にも
ばらつきが生じ、実用に耐えないものとなっていた。
【0006】一方、カレンダー成形において、従来のポ
リオレフィンを使用した場合、成形時にカレンダーロー
ルに粘着し、加工が著しく困難であることが知られてい
る。このロールへの粘着は、樹脂中に含まれる低分子成
分が原因であると考えられている。この問題を解決する
ために、特開平7−26077号公報に示されるように
オレフィン系樹脂に金属石鹸を添加してロールへの粘着
を防止する方法が提案されている。しかしながら、これ
ら金属石鹸を樹脂に添加することは、多少なりともロー
ル汚染の原因となるばかりでなく、衛生上好ましいとは
いえない。
【0007】また、カレンダー成形により得た発泡剤を
含むフィルムまたはシートを加熱炉で発泡した場合に
は、ガス抜けが激しく、良好な発泡体を得ることは困難
であった。
【0008】このように、ポリオレフィン樹脂を使用し
て無架橋で高発泡体を製造することは困難であり、使用
分野が非常に制限されているのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
課題の解決、すなわちリサイクル可能な直鎖状エチレン
・α−オレフィン共重合体の押出成形において、無架橋
での均一高発泡性を付与し、さらにカレンダー成形にお
いては、粘着を防止するために金属石鹸等の添加剤を添
加することなく、ロール粘着がなく、加熱発泡時にガス
抜けのない発泡性ポリオレフィン樹脂組成物および成形
体を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、特定の分子量分布と分岐度分布を有する直鎖
状エチレン・α−オレフィン共重合体と熱分解型発泡剤
からなる発泡性樹脂組成物を使用することにより上記の
課題を解決できることを見い出し、本発明に到達した。
【0011】即ち、本発明は、エチレンと炭素数3〜1
2のα−オレフィンを共重合させて得られる、密度が
0.850〜0.980g/cm3で、GPCより求め
られる分子量分布(Mw/Mn)が3以下で、JIS
K 7210条件4による190℃でのメルトフローレ
ートが0.5〜5g/10分で、動的粘弾性の周波数依
存性から得られる、貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率
(G’’)の値が一致する周波数(fc)からfc/1
0までの周波数領域におけるG’の傾きS(S=Δlo
gG’/Δlogf)が0.70<S<0.90であ
り、160〜220℃の範囲で求めた流動の活性化エネ
ルギーΔH(kJ/mol)が35kJ/mol以下で
ある直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体と熱分解
型発泡剤からなることを特徴とする発泡性ポリオレフィ
ン樹脂組成物および発泡成形体である。
【0012】GPCより求められる分子量分布(Mw/
Mn)が3を越えると低分子量成分が増加し、ロール粘
着性が増加するため加工が困難となるばかりでなく、ラ
ジカル発生剤と反応させた場合、容易にゲルが発生し、
製品上好ましくない。また、JIS K 7210条件
4による190℃でのメルトフローレートが0.5g/
10分未満であると樹脂の粘度が高く、押出成形やロー
ル加工が困難となり、5g/10分を越えると溶融張力
が低下し、高発泡倍率が得られず、ロール加工時の引き
取りも困難となる。
【0013】また、動的粘弾性の周波数依存性から得ら
れる、貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G’’)の値
が一致する周波数(fc)からfc/10までの周波数
領域におけるG’の傾きS(S=ΔlogG’/Δlo
gf)が0.70以下であると製品中にゲルが発生し、
使用不可能となり、0.90以上であれば溶融時の粘度
低下が大きく、発泡時のガス抜けが激しいため発泡が困
難となる。
【0014】一方、流動の活性化エネルギーが35kJ
/molを越えると溶融時の粘度の温度依存性が大き
く、良好な発泡状態を有する製品が得られる成形加工温
度範囲が非常に狭くなる。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明に使用される直鎖状エチレン・α−
オレフィン共重合体とは、エチレンと炭素数3〜12の
α−オレフィンとの共重合体であって、密度が0.85
0〜0.980g/cm3で、GPCより求められる重
量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(M
w/Mn)が3以下で、JIS K 7210条件4に
従って、190℃,2160gの荷重下測定されたメル
トフローレート(MFR)が1.0〜10g/10分の
ものである。
【0017】本発明でいう分子量分布(Mw/Mn)
は、具体的には以下のごとく求める。ウオーターズ社製
150C ALC/GPC(カラム:東ソー製 GM
HHR−H(S)、溶媒:1,2,4−トリクロロベン
ゼン)を使用して、GPC法によりMwおよびMnを測
定し、Mw/Mnを算出した。なお、東ソー製 標準ポ
リスチレンを用いて、ユニバーサルキャリブレーション
法によりカラム溶出体積は校正した。
【0018】このような直鎖状エチレン・α−オレフィ
ン共重合体は、例えば、(a)遷移金属化合物、(b)
イオン化化合物および/または(c)有機アルミニウム
化合物からなるオレフィン重合用触媒を用いて、エチレ
ンとα−オレフィンを共重合させる方法によって製造す
ることができる。
【0019】(a)遷移金属化合物としては、例えばビ
ス(シクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、
ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライ
ド、ビス(シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロラ
イド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタ
ニウムジクロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(ペンタメ
チルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、
ビス(インデニル)チタニウムジクロライド、ビス(イ
ンデニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(インデニ
ル)ハフニウムジクロライド、メチレンビス(シクロペ
ンタジエニル)チタニウムジクロライド、メチレンビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、
メチレンビス(シクロペンタジエニル)ハフニウムジク
ロライド、エチレンビス(テトラヒドロインデニル)チ
タニウムジクロライド、エチレンビス(テトラヒドロイ
ンデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス
(テトラヒドロインデニル)ハフニウムジクロライド、
エチレンビス(2−メチル−1−インデニル)チタニウ
ムジクロライド、エチレンビス(2−メチル−1−イン
デニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(2
−メチル−1−インデニル)ハフニウムジクロライド、
イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−9−フルオ
レニル)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン
(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ジルコニ
ウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジ
エニル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、
イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−2,7−ジ
メチル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、
イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−2,7−ジ
メチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライ
ド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−2,7
−ジメチル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライ
ド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−9−
フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルメ
チレン(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ジ
ルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロ
ペンタジエニル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロ
ライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−
2,7−ジメチル−9−フルオレニル)チタニウムジク
ロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル
−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)ジルコニウム
ジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエ
ニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)ハフニウ
ムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(シクロペ
ンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシラ
ンジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロライド、ジメチルシランジイルビス(シクロペンタ
ジエニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジ
イルビス(メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジ
クロライド、ジメチルシランジイルビス(メチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチル
シランジイルビス(メチルシクロペンタジエニル)ハフ
ニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペ
ンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)
チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シク
ロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル
(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フル
オレニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジ
イルビス(テトラヒドロインデニル)チタニウムジクロ
ライド、ジメチルシランジイルビス(テトラヒドロイン
デニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジ
イルビス(テトラヒドロインデニル)ハフニウムジクロ
ライド、ジエチルシランジイルビス(2−メチル−イン
デニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシランジイ
ルビス(2−メチル−インデニル)ジルコニウムジクロ
ライド、ジエチルシランジイルビス(2−メチル−イン
デニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジ
イルビス(インデニル)チタニウムジクロライド、ジフ
ェニルシランジイルビス(インデニル)ジルコニウムジ
クロライド、ジフェニルシランジイルビス(インデニ
ル)ハフニウムジクロライド等が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。
【0020】(b)イオン化化合物としては、例えばジ
エチルオキソニウムテトラキス(フェニル)ボレート、
ジメチルオキソニウムテトラキス(フェニル)ボレー
ト、テトラメチレンオキソニウムテトラキス(フェニ
ル)ボレート、ヒドロニウムテトラキス(フェニル)ボ
レート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(フ
ェニル)ボレート、トリ−n−ブチルアンモニウムテト
ラキス(フェニル)ボレート、ジエチルオキソニウムテ
トラキス(フェニル)アルミネート、ジメチルオキソニ
ウムテトラキス(フェニル)アルミネート、テトラメチ
レンオキソニウムテトラキス(フェニル)アルミネー
ト、ヒドロニウムテトラキス(フェニル)アルミネー
ト、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(フェニ
ル)アルミネート、トリ−n−ブチルアンモニウムテト
ラキス(フェニル)アルミネート、ジエチルオキソニウ
ムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジ
メチルオキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート、テトラメチレンオキソニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ヒドロニウムテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N
−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフ
ェニル)ボレート、トリ−n−ブチルアンモニウムテト
ラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジエチル
オキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ア
ルミネート、ジメチルオキソニウムテトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)アルミネート、テトラメチレンオキ
ソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミ
ネート、ヒドロニウムテトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)アルミネート、N,N−ジメチルアニリニウムテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、ト
リ−n−ブチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)アルミネート、リチウムテトラキス(フェ
ニル)ボレート、リチウムテトラキス(フェニル)アル
ミネート等のリチウム塩、またはそのエーテル錯体、フ
ェロセニウムテトラキス(フェニル)ボレート、フェロ
セニウムテトラキス(フェニル)アルミネート等のフェ
ロセニウム塩、シルバーテトラキス(フェニル)ボレー
ト、シルバーテトラキス(ペンタフルオレフェニル)ア
ルミネート等の銀塩、トリチルテトラキス(フェニル)
ボレート、トリチルテトラキス(フェニル)アルミネー
ト、トロピリウムテトラキス(フェニル)ボレート、ト
ロピリウムテトラキス(フェニル)アルミネート、リチ
ウムテトラキス(メチルフェニル)ボレート、リチウム
テトラキス(メチルフェニル)アルミネート等のリチウ
ム塩、またはそのエーテル錯体、フェロセニウムテトラ
キス(メチルフェニル)ボレート、フェロセニウムテト
ラキス(メチルフェニル)アルミネート等のフェロセニ
ウム塩、シルバーテトラキス(メチルフェニル)ボレー
ト、シルバーテトラキス(メチルフェニル)アルミネー
ト等の銀塩、トリチルテトラキス(メチルフェニル)ボ
レート、トリチルテトラキス(メチルフェニル)アルミ
ネート、トロピリウムテトラキス(メチルフェニル)ボ
レート、トロピリウムテトラキス(メチルフェニル)ア
ルミネート、リチウムテトラキス(ジメチルフェニル)
ボレート、リチウムテトラキス(ジメチルフェニル)ア
ルミネート等のリチウム塩、またはそのエーテル錯体、
リチウムテトラキス(トリフルオロフェニル)ボレー
ト、リチウムテトラキス(トリフルオロフェニル)アル
ミネート等のリチウム塩、またはそのエーテル錯体、フ
ェロセニウムテトラキス (トリフルオロフェニル)ボ
レート、フェロセニウムテトラキス(トリフルオロフェ
ニル)アルミネート等のフェロセニウム塩、シルバーテ
トラキス(トリフルオロフェニル)ボレート、シルバー
テトラキス(トリフルオロフェニル)アルミネート等の
銀塩、リチウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ボレート、リチウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)アルミネート等のリチウム塩、またはそのエーテル
錯体、フェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボレート、フェロセニウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)アルミネート等のフェロセニウム塩、
シルバーテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレー
ト、シルバーテトラキス(ペンタフルオレフェニル)ア
ルミネート等の銀塩、トリフェニルボラン、トリス
(3,4,5−トリフルオロフェニル)ボラン、フェニ
ルビス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリス
(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)ボラン、
トリス(2,3,4,5−テトラフェニルフェニル)ボ
ラン、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリ
メチルフェニルボラン、トリス(トリフルオロメチルフ
ェニル)ボラン、フェニルビス(トリフルオロメチルフ
ェニル)ボラン、トリス(メチルテトラフルオロフェニ
ル)ボラン、トリス(メチルテトラフェニルフェニル)
ボラン、トリス(トリフルオロメチルフェニル)ボラ
ン、フェニルビス(トリフルオロメチルフェニル)ボラ
ン、トリフェニルアルミネート、トリス(3,4,5−
トリフルオロフェニル)アルミネート、フェニルビス
(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、トリス
(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)アルミネ
ート、トリス(2,3,4,5−テトラフェニルフェニ
ル)アルミネート等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0021】(c)有機アルミニウム化合物としては、
例えばトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリイソプロピルアルミニウム、トリ−n−プロピ
ルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−
n−ブチルアルミニウム、トリアミルアルミニウム、ト
リベンジルアルミニウム、ジメチルアルミニウムエトキ
サイド、ジエチルアルミニウムエトキサイド、ジイソプ
ロピルアルミニウムエトキサイド、ジ−n−プロピルア
ルミニウムエトキサイド、ジイソブチルアルミニウムエ
トキサイド、ジ−n−ブチルアルミニウムエトキサイ
ド、ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアル
ミニウムハイドライド、ジイソプロピルアルミニウムハ
イドライド、ジ−n−プロピルアルミニウムハイドライ
ド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ジ−n−
ブチルアルミニウムハイドライド、ジベンジルアルミニ
ウムハイドライド、メチルアルミニウムジエトキサイ
ド、エチルアルミニウムジエトキサイド、イソプロピル
アルミニウムジエトキサイド、n−プロピルアルミニウ
ムジエトキサイド、イソブチルアルミニウムジエトキサ
イド、n−ブチルアルミニウムジエトキサイド、ベンジ
ルアルミニウムジエトキサイド、メチルアルミニウムジ
ハイドライド、エチルアルミニウムジハイドライド、イ
ソプロピルアルミニウムジハイドライド、n−プロピル
アルミニウムジハイドライド、イソブチルアルミニウム
ジハイドライド、n−ブチルアルミニウムジハイドライ
ド、ベンジルアルミニウムジハイドライド等やアルミノ
オキサンが挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0022】上記触媒を用いて、エチレンと炭素数3〜
12のα−オレフィンを共重合させ、直鎖状エチレン・
α−オレフィン共重合体を製造する条件を以下に述べ
る。
【0023】炭素数3〜12のα−オレフィンとして
は、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテ
ン、3−メチル−1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−
デセン、1−ウンデセン、1−ドデセンなどを挙げるこ
とができる。
【0024】重合方法としては、溶液重合法、スラリー
重合法、高圧重合法、気相重合法、塊状重合法等が用い
られるが、以下にその条件の具体例を述べる。
【0025】溶液重合法の重合条件は以下のように挙げ
られる。重合温度は、共重合体が溶液状態であることお
よび生産性を上げることを考慮して120℃以上である
ことが好ましい。重合温度の上限は特に限定されない
が、分子量低下の原因となる連鎖移動反応を抑え、かつ
触媒効率を低下させないために300℃以下が好まし
い。また、重合時の圧力は特に限定されないが、生産性
を上げるために大気圧以上が好ましい。
【0026】高圧重合法の重合条件は以下のように挙げ
られる。重合温度は、共重合体が溶液状態であることお
よび生産性を上げることを考慮して120℃以上である
ことが好ましい。重合温度の上限は特に限定されない
が、分子量低下の原因となる連鎖移動反応を抑え、かつ
触媒効率を低下させないために300℃以下が好まし
い。また、重合時の圧力は特に限定されないが、高圧法
プロセスにおいて安定な重合条件が得られる500kg
f/cm2以上が好ましい。
【0027】また気相重合法は、共重合体が粉体状態で
あることから高温は好ましくなく、100℃以下である
ことが必要である。重合温度の下限は特に限定されない
が、生産性を上げるために50℃以上が好ましい。
【0028】本発明では、上記の方法で製造された直鎖
状エチレン・α−オレフィン共重合体に、例えば、ラジ
カル発生剤を添加して、ラジカル発生剤を分解し、反応
させることにより得られる下記(a)〜(e)の特性を
有する直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体を用い
ることができる。
【0029】(a)GPC(ゲルパーミエーション・ク
ロマトグラフィー)より求められる重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が3以
下、(b)密度が0.850〜0.980g/cm3
(c)190℃,2160gの荷重で測定したメルトフ
ローレートが0.5〜5g/10分、(d)動的粘弾性
の周波数依存性から得られる、貯蔵弾性率(G’)と損
失弾性率(G’’)の値が一致する周波数(fc)から
fc/10までの周波数領域におけるG’の傾きS(S
=ΔlogG’/Δlogf)が0.70<S<0.9
0、(e)160〜220℃の範囲で求めた流動の活性
化エネルギーΔH(kJ/mol)が35kJ/mol
以下 なお、上記(a)〜(e)の特性を有する直鎖状エチレ
ン・α−オレフィン共重合体であれば、いかなる方法
(反応)により得られたものでもよい。
【0030】使用されるラジカル発生剤としては、有機
過酸化物、例えばハイドロパーオキサイド類、ジアルキ
ルパーオキサイド類、パーオキシエステル類などが好ま
しく、中でも1分間の半減期を得るための分解温度が9
0℃を越えるものが好適である。
【0031】具体的な例示として、ジクミルパーオキサ
イド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、1,3−ビ
ス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、ジ
−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシベンゾエ
ート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパー
オキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパ
ーオキシフタレート等が挙げられる。
【0032】反応させる方法は、いかなる手段を採用し
てもよいが、具体的な例を示すと以下のような方法が挙
げられる。
【0033】1)重合終了後、上記共重合体をペレット
化する時点で、ラジカル発生剤を同時にフィードして溶
融押出反応させる。
【0034】2)ラジカル発生剤を大量に含んだマスタ
ーバッチをあらかじめ作っておき、そのマスターバッチ
と上記共重合体ペレットをブレンドして押出し、反応さ
せる。
【0035】このような方法で得られた直鎖状低密度エ
チレン・α−オレフィン共重合体に酸化防止剤を添加し
て、さらに溶融混練される。
【0036】溶融混練する方法としては、いかなる手段
を採用してもよいが、具体的な例を示すと以下のような
方法が挙げられる。
【0037】1)押出機、バンバリーミキサー、ロール
ミル等の混練機を使用して上記成形用樹脂に酸化防止剤
を添加する。
【0038】2)酸化防止剤を大量に含んだマスターバ
ッチをあらかじめ作っておき、そのマスターバッチと上
記成形用樹脂ペレットを溶融混練する。
【0039】使用される酸化防止剤としては、フェノー
ル系酸化防止剤および燐系酸化防止剤が使用される。フ
ェノール系酸化防止剤としては、モノフェノール系、チ
オビスフェノール系、トリスフェノール系等の酸化防止
剤が挙げられ、さらに具体的に例示すると、2,4−ビ
ス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,
5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジ
ン(日本チバガイギー(株)より商品名イルガノックス
565として市販されている)、オクタデシル−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート(日本チバガイギー(株)より商品名イ
ルガノックス1076として市販されている)、1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌ
レート(日本チバガイギー(株)より商品名イルガノッ
クス3114として市販されている)などが挙げられ、
これらは単独または混合物として用いられる。また、燐
系酸化防止剤を具体的に例示すると、トリス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト(日本チバガ
イギー(株)より商品名イルガフォス168として市販
されている)、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)−4,4’−ビフェニレンフォスフォナイト
(日本チバガイギー(株)より商品名イルガフォス P
−EPQ FFとして市販されている)、トリス(ノニ
ルフェニル)フォスファイト(旭電化(株)より商品名
MARK 1178として市販されている)などが挙げ
られ、単独またはこれらの混合物として用いられる。
【0040】また、本発明に用いる熱分解型発泡剤は、
樹脂の加熱溶融時に分解してガスを発生するものであれ
ば特に制限はなく、一般の有機系または無機系の化学発
泡剤が使用できる。具体的には、アゾジカルボンアミ
ド、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、アゾヘキ
サヒドロベンゾニトリル、ジアゾアミノベンゼン等のア
ゾ化合物、ベンゼンスルホニルヒドラジド、ベンゼン−
1,3−スルホニルヒドラジド、ジフェニルスルホン−
3,3’−ジスルフォニルヒドラジド、ジフェニルオキ
シド−4,4’−ジスルフォニルヒドラジド、4,4’
−オキシビス(ベンゼンスルフォニルヒドラジド)、パ
ラトルエンスルフォニルヒドラジド等のスルフォニルヒ
ドラジド化合物、N,N’−ジニトロソペンタメチレン
テトラミン、N,N’−ジニトロソ−N,N’−ジメチ
ルフタルアミド等のニトロソ化合物、テレフタルアジ
ド、p−t−ブチルベンズアジド等のアジド化合物、重
炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニウ
ム等の無機化合物が挙げられ、これらの少なくとも一種
が用いられる。この中でもアゾジカルボンアミドおよび
4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)が好ましい。
【0041】本発明に用いる熱分解型発泡剤は、その分
解温度が通常120〜200℃であり、120〜180
℃のものが好ましい。
【0042】また、熱分解型発泡剤の分解温度を低下さ
せる目的で発泡促進剤または発泡助剤を用いることもで
きる。発泡促進剤または発泡助剤としては、例えば亜鉛
華、硝酸亜鉛、フタル酸鉛、炭酸鉛、三塩化リン酸塩、
三塩基性硫酸鉛等の無機塩、亜鉛脂肪酸石鹸、鉛脂肪酸
石鹸、カドミウム脂肪酸石鹸等の金属石鹸、ほう酸、シ
ュウ酸、コハク酸、アジピン酸等の酸類、尿素、エタノ
ールアミン、グルコースおよびグリセリン等が挙げられ
る。
【0043】一方、熱分解型発泡剤の分解温度を上げる
目的で発泡抑制剤を用いることもできる。発泡抑制剤と
しては、例えばマレイン酸、フマル酸、フタル酸、無水
マレイン酸、無水フタル酸等の有機酸、ステアロイルク
ロリド、フタロイルクロリド等のハロゲン化有機酸、ハ
イドロキノン等の多価アルコール、脂肪酸アミン、アミ
ド、オキシム、イソシアネート等の含有機硫黄化合物、
亜リン酸塩化物等のリン酸塩、ジブチルスズマレート、
塩化スズ、硫酸スズ等のスズ化合物、ヘキサクロロペン
タジエン等が挙げられる。
【0044】なお、本発明の樹脂組成物には、本発明の
効果を著しく損なわない範囲で他の任意成分を添加する
ことができる。他の任意成分としては、エチレン・プロ
ピレン共重合体ゴム、エチレン・プロピレン・ジエン共
重合体ゴム、エチレン・ブテン共重合体ゴム等のエチレ
ン系共重合体ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、スチレ
ン・ブタジエンブロック共重合体またはその水素添加
物、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン
樹脂、タルク、炭酸カルシウム、クレー、マイカ、硫酸
バリウム、水酸化マグネシウム等の充填剤、難燃剤、各
種の顔料などを配合することができる。
【0045】この様にして得られる成形用樹脂組成物
は、各種発泡成形により、床材、壁紙、自動車内装材、
各種緩衝材、パイプ、チューブ、パネル等に使用され
る。
【0046】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、直鎖状低
密度エチレン・α−オレフィン共重合体のロール剥離性
等の優れた性質を保持したまま、ゲルを発生することな
く、各種成形法において高発泡性を付与することが可能
であり、従来困難であったカレンダー加工性を向上さ
せ、加熱炉を使用した常圧発泡が可能となり、ひいては
生産性の向上に寄与することができる。
【0047】
【実施例】以下、本発明について実施例により説明する
が、これら実施例に限定されるものではない。なお、実
施例および比較例中の貯蔵弾性率(G’)、損失弾性率
(G’’)、流動の活性化エネルギーΔHは下記の方法
により測定した。
【0048】(動的粘弾性の測定)非共振型強制振動法
に基づく測定装置である粘弾性測定アナライザー DV
E−V4(レオロジ(株))を使用し、スリット型冶具
を用いて、測定周波数0.16〜400Hz、測定温度
160℃、190℃、220℃の各温度で動的粘弾性の
周波数依存性を測定し、190℃を基準温度として貯蔵
弾性率(G’)、損失弾性率(G’’)のマスターカー
ブを作成した。なお、歪みは1%以下の線形領域で測定
した。この測定において、貯蔵弾性率(G’)、損失弾
性率(G’’)を測定した。
【0049】(流動の活性化エネルギー)測定温度16
0〜220℃の範囲で、シフトファクター(aT)の温
度依存性の曲線から活性化エネルギーを求めた。
【0050】(発泡成形体の外観)発泡成形体を目視に
より観察し、下記のように評価した。
【0051】○:厚みのムラがなく、均一に発泡してい
る。
【0052】△:厚みのムラが若干あるが、ほぼ均一に
発泡している。
【0053】×:厚みのムラが大きく、不均一に発泡し
ている。
【0054】(発泡成形体セルの状態) ○:セルが均一である。
【0055】△:セルがやや不均一である。
【0056】×:セルが不均一である。
【0057】(発泡倍率)発泡倍率は、次式により算出
した。
【0058】発泡倍率=非発泡体の密度/発泡体の密度 参考例1 溶媒として脂肪族系炭化水素(IPソルベント1620
(出光石油化学社製))600mlと1−ヘキセン 1
00mlを撹拌装置を備えた1lのステンレス製反応器
に加え、反応器の温度を140℃に設定した。そして、
この反応器に圧力が20kg/cm2となるようにエチ
レンを供給し、備え付けの撹拌装置を1500rpmの
回転数で稼動した。ジフェニルメチレン(シクロペンタ
ジエニル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライ
ド 0.25μmol、N,N−ジメチルアニリニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート 0.
3μmol、トリイソプロピルアルミニウム 62.5
μmolを前記反応器に供給した。そして重合温度を1
40℃に設定した。エチレンを供給することによって、
反応器内圧力を20kg/cm2に保ち、反応器を10
分間攪拌し、共重合反応を行った。得られた重合体を減
圧下、100℃で10時間乾燥した。その結果、30g
のエチレン−1−ヘキセン共重合体が得られた。得られ
たポリマーは、密度が0.900g/cm3、MFRが
2g/10分、GPCによるMw/Mnは1.8であっ
た。
【0059】参考例2 重合温度を170℃に設定した以外は、参考例1に従っ
て行った。得られたポリマーは、密度が0.900g/
cm3、MFRが15g/10分、GPCによるMw/
Mnは1.8であった。
【0060】参考例3 重合温度を120℃に設定した以外は、参考例1に従っ
て行った。得られたポリマーは、密度が0.900g/
cm3、MFRが1g/10分、GPCによるMw/M
nは1.8であった。
【0061】実施例1(加熱炉による発泡) 参考例1で得られたエチレン−1−ヘキセン共重合体ペ
レットに、ラジカル発生剤としてパーブチル−P(1分
半減期を与える分解温度176℃)を25ppm添加
し、240℃で溶融混練し、ペレット化した。このペレ
ットの物性を表1に示した。なお、密度とMw/Mnの
値はほとんど変わらなかった。
【0062】このペレットに、酸化防止剤としてイルガ
ノックス1076を2000ppmとPEP−Qを50
0ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化し
た。
【0063】この樹脂100重量部に対して、発泡剤と
してアゾジカルボンアミド8重量部を添加し、径8イン
チのロール(カレンダーロール)を用い、ロール表面温
度150℃,ロール速度10m/分(速度比1:1.
1),ロール間隔300ミクロンの条件で、試料150
gを10分間ロールに巻き付けてシートを取り出した。
このシートを200℃のオーブン中で2分間加熱して発
泡させた。得られた発泡体は、発泡倍率10倍で外観は
良好なものであった。得られた発泡体について、外観、
セル形状を評価した結果を表1に示した。
【0064】実施例2(加熱炉による発泡) 参考例1で得られたエチレン−1−ヘキセン共重合体ペ
レットに、ラジカル発生剤としてパーブチル−P(1分
半減期を与える分解温度176℃)を50ppm添加
し、240℃で溶融混練し、ペレット化した。このペレ
ットの物性を表1に示した。なお、密度とMw/Mnの
値はほとんど変わらなかった。
【0065】このペレットに、酸化防止剤としてイルガ
ノックス1076を2000ppmとPEP−Qを50
0ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化し
た。
【0066】この樹脂100重量部に対して、発泡剤と
してアゾジカルボンアミド8重量部を添加し、径8イン
チのロール(カレンダーロール)を用い、ロール表面温
度150℃,ロール速度10m/分(速度比1:1.
1),ロール間隔300ミクロンの条件で、試料150
gを10分間ロールに巻き付けてシートを取り出した。
このシートを200℃のオーブン中で2分間加熱して発
泡させた。得られた発泡体は、発泡倍率10倍で外観は
良好なものであった。得られた発泡体について、外観、
セル形状を評価した結果を表1に示した。
【0067】実施例3(押出成形による発泡) 参考例1で得られたエチレン−1−ヘキセン共重合体ペ
レットに、ラジカル発生剤としてパーブチル−P(1分
半減期を与える分解温度176℃)を50ppm添加
し、240℃で溶融混練し、ペレット化した。このペレ
ットの物性を表1に示した。なお、密度とMw/Mnの
値はほとんど変わらなかった。
【0068】このペレットに、酸化防止剤としてイルガ
ノックス1076を2000ppmとPEP−Qを50
0ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化し
た。
【0069】この樹脂100重量部に対して、発泡剤と
してアゾジカルボンアミド5重量部を添加し、スクリュ
ー径50mmのT−ダイを用い、押出温度155℃の条
件で発泡シートを成形した。得られた発泡体は、発泡倍
率5倍で外観は良好なものであった。得られた発泡体に
ついて、外観、セル形状を評価した結果を表1に示し
た。
【0070】比較例1 参考例1で得られたエチレン−1−ヘキセン共重合体ペ
レットに、ラジカル発生剤としてパーブチル−P(1分
半減期を与える分解温度176℃)を100ppm添加
し、240℃で溶融混練し、ペレット化した。このペレ
ットの物性を表1に示した。
【0071】このペレットに、酸化防止剤としてイルガ
ノックス1076を2000ppmとPEP−Qを50
0ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化し
た。
【0072】この樹脂100重量部に対して、発泡剤と
してアゾジカルボンアミド8重量部を添加し、径8イン
チのロール(カレンダーロール)を用い、ロール表面温
度150℃,ロール速度10m/分(速度比1:1.
1),ロール間隔300ミクロンの条件で、試料150
gを10分間ロールに巻き付けてシートを取り出した。
このシートを200℃のオーブン中で2分間加熱して発
泡させた。得られた発泡体は、外観は良好なものの発泡
倍率は2倍以下であった。得られた発泡体について、外
観、セル形状を評価した結果を表1に示した。
【0073】比較例2 参考例2で得られたエチレン−1−ヘキセン共重合体ペ
レットに、ラジカル発生剤としてパーブチル−P(1分
半減期を与える分解温度176℃)を50ppm添加
し、240℃で溶融混練し、ペレット化した。このペレ
ットの物性を表1に示した。
【0074】このペレットに、酸化防止剤としてイルガ
ノックス1076を2000ppmとPEP−Qを50
0ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化し
た。
【0075】この樹脂100重量部に対して、発泡剤と
してアゾジカルボンアミド8重量部を添加し、径8イン
チのロール(カレンダーロール)を用い、ロール表面温
度150℃,ロール速度10m/分(速度比1:1.
1),ロール間隔300ミクロンの条件で、試料150
gを10分間ロールに巻き付けてシートを取り出した。
このシートを200℃のオーブン中で2分間加熱して発
泡させた。得られた発泡体は、ガス抜けが発生し、外観
不良であり、発泡倍率も2倍以下であった。得られた発
泡体について、外観、セル形状を評価した結果を表1に
示した。
【0076】比較例3 参考例3で得られたエチレン−1−ヘキセン共重合体ペ
レットの物性を表1に示した。
【0077】このペレットに、酸化防止剤としてイルガ
ノックス1076を2000ppmとPEP−Qを50
0ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化し
た。
【0078】この樹脂100重量部に対して、発泡剤と
してアゾジカルボンアミド8重量部を添加し、径8イン
チのロール(カレンダーロール)を用い、ロール表面温
度150℃,ロール速度10m/分(速度比1:1.
1),ロール間隔300ミクロンの条件で、試料150
gを10分間ロールに巻き付けてシートを取り出した。
このシートを200℃のオーブン中で2分間加熱して発
泡させた。得られた発泡体は、ガス抜けが発生し、外観
不良であり、発泡倍率も2倍以下であった。得られた発
泡体について、外観、セル形状を評価した結果を表1に
示した。
【0079】比較例4 チーグラー型触媒を用いて重合された、密度が0.90
0g/cm3、MFRが2g/10分、GPCによるM
w/Mnが5であるエチレン−1−ヘキセン共重合体ペ
レット(東ソー製 ルミタック22−1)に、実施例1
と同様にしてラジカル発生剤を反応させた。得られた樹
脂の物性を表1に示した。
【0080】この樹脂に、酸化防止剤としてイルガノッ
クス1076を2000ppmとPEP−Qを500p
pm添加し、240℃で溶融混練してペレット化した。
【0081】この樹脂100重量部に対して、発泡剤と
してアゾジカルボンアミド8重量部を添加し、径8イン
チのロール(カレンダーロール)を用い、ロール表面温
度150℃,ロール速度10m/分(速度比1:1.
1),ロール間隔300ミクロンの条件で、試料150
gを10分間ロールに巻き付けてシートを取り出した。
このシートを200℃のオーブン中で2分間加熱して発
泡させた。得られた発泡体は、発泡セルが不均一であ
り、発泡倍率も2倍以下であった。得られた発泡体につ
いて、外観、セル形状を評価した結果を表1に示した。
【0082】比較例5 チーグラー型触媒を用いて重合された、密度が0.90
0g/cm3、MFRが2g/10分、GPCによるM
w/Mnが5であるエチレン−1−ヘキセン共重合体ペ
レット(東ソー製 ルミタック22−1)に、実施例2
と同様にしてラジカル発生剤を反応させた。得られた樹
脂の物性を表1に示した。
【0083】この樹脂に、酸化防止剤としてイルガノッ
クス1076を2000ppmとPEP−Qを500p
pm添加し、240℃で溶融混練してペレット化した。
【0084】この樹脂100重量部に対して、発泡剤と
してアゾジカルボンアミド8重量部を添加し、径8イン
チのロール(カレンダーロール)を用い、ロール表面温
度150℃,ロール速度10m/分(速度比1:1.
1),ロール間隔300ミクロンの条件で、試料150
gを10分間ロールに巻き付けてシートを取り出した。
このシートを200℃のオーブン中で2分間加熱して発
泡させた。得られた発泡体は、発泡セルが不均一であ
り、発泡倍率も2倍以下であった。得られた発泡体につ
いて、外観、セル形状を評価した結果を表1に示した。
【0085】比較例6 幾何拘束触媒(コンストレインド・ジオメトリー・キャ
タリスト)を用いて重合された主鎖に長鎖分岐が選択的
に導入された、密度が0.870g/cm3、MFRが
1g/10分、GPCによるMw/Mnが2であるエチ
レン−1−オクテン共重合体ペレット(ダウケミカル製
エンゲージEG8100)100重量部に対して、発
泡剤としてアゾジカルボンアミド8重量部を添加し、径
8インチのロール(カレンダーロール)を用い、ロール
表面温度150℃,ロール速度10m/分(速度比1:
1.1),ロール間隔300ミクロンの条件で、試料1
50gを10分間ロールに巻き付けてシートを取り出し
た。このシートを200℃のオーブン中で2分間加熱し
て発泡させた。得られた発泡体は、外観は良好なものの
発泡倍率は2倍以下であった。得られた発泡体につい
て、外観、セル形状を評価した結果を表1に示した。
【0086】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08L 23/08 B29C 67/22 B29K 105:04 B29L 7:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(a)〜(e)の特性を有し、エチレ
    ンと炭素数3〜12のα−オレフィンからなる直鎖状エ
    チレン・α−オレフィン共重合体100重量部、熱分解
    型発泡剤1〜20重量部からなる発泡性ポリオレフィン
    樹脂組成物。 (a)GPC(ゲルパーミエーション・クロマトグラフ
    ィー)より求められる重量平均分子量(Mw)と数平均
    分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が3以下、(b)密
    度が0.850〜0.980g/cm3、(c)190
    ℃,2160gの荷重で測定したメルトフローレートが
    0.5〜5g/10分、(d)動的粘弾性の周波数依存
    性から得られる、貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率
    (G’’)の値が一致する周波数(fc)からfc/1
    0までの周波数領域におけるG’の傾きS(S=Δlo
    gG’/Δlogf)が0.70<S<0.90、
    (e)160〜220℃の範囲で求めた流動の活性化エ
    ネルギーΔH(kJ/mol)が35kJ/mol以下
  2. 【請求項2】熱分解型発泡剤が、アゾ化合物またはスル
    ホニルヒドラジド化合物であることを特徴とする請求項
    1に記載の発泡性ポリオレフィン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の発泡性ポリオレフィン樹
    脂組成物を発泡成形して得られる発泡成形体。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の発泡性ポリオレフィン樹
    脂組成物を押出成形して得られる発泡成形体。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の発泡性ポリオレフィン樹
    脂組成物をカレンダー成形機でフィルムまたはシートに
    成形した後、加熱発泡させて得られる発泡フィルムまた
    はシート。
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