JPH10109709A - 板材自動倉庫 - Google Patents

板材自動倉庫

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JPH10109709A
JPH10109709A JP26196196A JP26196196A JPH10109709A JP H10109709 A JPH10109709 A JP H10109709A JP 26196196 A JP26196196 A JP 26196196A JP 26196196 A JP26196196 A JP 26196196A JP H10109709 A JPH10109709 A JP H10109709A
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JP
Japan
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plate material
plate
pallet
crane
shelves
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JP26196196A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Onari
弘史 大成
Tadahiro Sasabe
忠広 笹部
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Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多段、多行式板材収納棚を複数列設置して
も、各板材収納棚から板材積載パレット単位の供給と板
材一枚単位の供給ができる板材自動倉庫を提供する。 【解決手段】 板材Wを積載したパレットPを出し入れ
自在に収納する多段の板材貯蔵棚19を複数列を並列に
設けると共に一方の外側列の板材貯蔵棚19の近傍に板
材加工機を設ける。複数列の板材貯蔵棚19に多種類お
よび多量の板材Wが収納される。前記複数列の板材貯蔵
棚19の隣り合う板材貯蔵棚19の間に板材貯蔵棚19
の長手方向にパレット移送クレーン29が走行自在に設
けられる。複数列の板材貯蔵棚19内の加工すべき板材
Wは、前記パレット移送クレーン29により、予め外側
列の板材貯蔵棚19aの所望の棚に移送される。この板
材貯蔵棚19a内に移送された板材Wは一枚取り装置付
クレーン27により一枚づつ取り出され、板材Wが多量
生産あるいは多種少量生産の用途に応じて板材加工機に
効率よく供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板材自動倉庫に関
し、特にタレットパンチプレス等のような板材加工機に
対して被加工物である板材を自動で供給するために板材
加工機に付随して設ける板材自動倉庫に関する。
【0002】
【従来の技術】タレットパンチプレス装置のような板材
加工機を含む板材加工システムにおいて、板材加工機の
長時間連続運転のために板材加工機に対し被加工物であ
る板材を自動供給する板材自動倉庫を板材加工機に付随
して設けることは従来より行われている。
【0003】従来の板材自動倉庫では、多段、多行式板
材収納棚の前にレールを敷設してパレット移送クレーン
を走行させ、このパレット移送クレーンにより板材積載
パレットを前記板材収納棚から取り出してタレットパン
チプレス等の板材加工機前に設置されている一枚取り装
置へ移送している。この場合には、パレットを一枚取り
装置まで移動させる必要があり、パレット移動中は板材
加工機が休止し、ラインが稼働停止することが避けられ
ない。また、材質、サイズの異なる板材を加工したい場
合、その都度一枚取り装置にパレットを入れ替える作業
を必要とし、板材加工機の稼働が停止する。
【0004】そこで、例えば特開平8−108905号
公報などで知られている板材自動倉庫では、図8に示さ
れているように、前記板材収納棚201の一方側(図8
において上方側)にパレット移送クレーン203を走行
させ、このパレット移送クレーン203により板材積載
パレットを前記板材収納棚201から出し入れして上下
移動させる。さらに、前記板材収納棚201の他方側
(図8において下方側)には板材収納棚201のパレッ
トに積載されている板材を一枚づつ取り出すと共に板材
加工機205に供給する一枚取り装置付クレーン207
を設けている。これによりコンベア等の搬送装置209
を経て板材加工機205へ任意のサイズ、材質の板材を
一枚単位で供給できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の板材
自動倉庫においては一列の多段、多行式板材収納棚20
1の板材を一枚づつ取り出すには有効であるが、例えば
図9に示されるように上記の板材収納棚201を複数列
に並列に設置した場合は、この複数列の一方の外側列の
板材貯蔵棚201aの板材を一枚取り装置付クレーン2
07により一枚づつ取り出すことはできるが、他の列の
板材収納棚201に収納されている板材を一枚づつ取り
出すことはできないという問題点があった。
【0006】本発明は叙上の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、多段、多行式板材収納棚を複
数列設置しても、各板材収納棚から板材積載パレット単
位の供給と板材一枚単位の供給ができる板材自動倉庫を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の板材自動倉庫は、板材を積
載したパレットを出し入れ自在に収納する多段の板材貯
蔵棚を複数列を並列に設け、この複数列の板材貯蔵棚の
隣り合う板材貯蔵棚の間に各板材貯蔵棚からパレットを
出し入れして上下左右に移動させるパレット移送クレー
ンを板材貯蔵棚の長手方向に走行自在に設けると共に、
前記複数列の板材貯蔵棚の一方の外側列の板材貯蔵棚の
外側に、この板材貯蔵棚に収納されている板材を一枚づ
つ出し入れするとともに板材加工機に供給する一枚取り
装置付クレーンを設け、この一枚取り装置付クレーンの
近傍に板材加工機を設置してなることをことを特徴とす
るものである。
【0008】したがって、複数列の板材貯蔵棚であるの
で多種類および多量の板材が収納され、加工すべき板材
が載置されているパレットは予め、複数列の板材貯蔵棚
に収納された位置から、パレット移送クレーンにより他
の列の板材貯蔵棚へ順次移送されて最終的には外側列の
板材貯蔵棚の所望の棚に移送される。この外側列の板材
貯蔵棚内に移送されたパレット上の板材は一枚取り装置
付クレーンにより一枚づつ取り出され、板材加工機に効
率よく供給される。このように多量生産あるいは多種少
量生産の用途に応じて板材が効率よく板材加工機へ供給
される。
【0009】請求項2によるこの発明の板材自動倉庫
は、板材を積載したパレットを出し入れ自在に収納する
多段の板材貯蔵棚を複数列を並列に設け、この複数列の
板材貯蔵棚の隣り合う板材貯蔵棚の間に各板材貯蔵棚か
らパレットを出し入れして上下左右移動させるパレット
移送クレーンを板材貯蔵棚の長手方向に走行自在に設け
ると共に、前記複数列の板材貯蔵棚の一方の外側列の板
材貯蔵棚に、この板材貯蔵棚の各行の1段目の各棚に収
納されている板材を一枚づつ出し入れするとともに板材
加工機に供給する一枚取り装置付クレーンを、前記板材
貯蔵棚の各行の2段目の長手方向に渡って走行自在に設
け、この一枚取り装置付クレーンの近傍に板材加工機を
設置してなることを特徴とするものである。
【0010】したがって、請求項1の発明の板材自動倉
庫と同様に多量生産あるいは多種少量生産の用途に応じ
て複数列の板材貯蔵棚のパレットおよび板材がパレット
移送クレーンと一枚取り装置付クレーンにより効率よく
板材加工機へ供給される。なお、一枚取り装置付クレー
ンが外側列の板材貯蔵棚の各行の2段目に設けられてい
るので、板材自動倉庫全体のエリアは小さくすることが
できると共に、板材は外側列の板材貯蔵棚の各行の1段
目に予め所望のパレットを移送しておくことにより、多
量生産あるいは多種少量生産の用途に応じて効率よく板
材加工機へ供給される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の板材自動倉庫1の
実施の形態について、一般的な板材加工機としての例え
ばタレットパンチプレス3を含むパンチプレスシステム
に適用した板材自動倉庫1を例にとって図面を参照して
説明する。
【0012】図1を参照するに、タレットパンチプレス
3は上、下のタレットディスク5、キャレッジベース
7、キャレッジ9、ワーククランパ11、センターテー
ブル13、サイドテーブル15を有する一般的構造のも
のである。すなわち、回転割出自在な上下のタレットデ
ィスク5には複数の金型17(パンチ、ダイ)が着脱自
在に装着されている。また、左右方向(図1中上下方
向)へ移動自在のキャレッジベース7に設けられたキャ
レッジ9は前後方向(板材貯蔵棚の長手方向で、図1中
左右方向)へ移動自在である。
【0013】したがって、キャレッジ9に装備されてい
るワーククランパ11によって把持された板材Wをキャ
レッジベース7を左右方向へ、キャレッジ9を前後方向
に移動位置決めすることにより板材Wを加工位置に位置
決めされ、タレットディスク5を回転位置決めすること
により割出された金型17を下方へ打撃してパンチング
加工が行われるものである。
【0014】図2を参照するに、板材自動倉庫1は板材
貯蔵棚19を有し、この板材貯蔵棚19は多段、多行式
(本実施例では4段で、7行)の棚であり、板材Wが積
載されたパレットPを出し入れ自在に収納するものであ
る。
【0015】すなわち、各段の棚にはパレットPを出し
入れ自在に収納するためのガイドレール21が収納部の
前後両側に設けられており、このガイドレール21上に
パレットPが収納されたり、移送されたりする。
【0016】板材自動倉庫1は、上記の板材貯蔵棚19
が複数列、適宜間隔を介して並列にほぼ平行に設けられ
ており、1列目の板材貯蔵棚19aが前述したタレット
パンチプレス3の近傍に位置している。本実施の形態の
例では図1に示されるように2列の前記板材貯蔵棚19
a,19bがほぼ平行に並列に設けられており、以下こ
の2列の板材貯蔵棚19a,19bを設置した場合を代
表例として説明する。
【0017】図1を参照するに、前記1列目の板材貯蔵
棚19aにおいては、この板材貯蔵棚19aに沿って右
側(図1紙面上で下側)に1本の下部レール23aが前
後方向に沿って敷設されている。さらに、図3を併せて
参照するに、1列目の板材貯蔵棚19aの上面の右側端
部付近にも1本の上部レール25aが敷設されている。
【0018】前記下部レール23a及び上部レール25
a上に跨って一枚取り装置付クレーン27が走行自在に
設けられている。
【0019】前述した1列目の板材貯蔵棚19aと2列
目の板材貯蔵棚19bの間には、下部レール23bが板
材貯蔵棚19a,19bに沿って前後方向に敷設されて
おり、さらに、図3を併せて参照するに、各板材貯蔵棚
19a,19bの上面の隣り合う側端部(1列目の板材
貯蔵棚19aは左側端部、2列目の板材貯蔵棚19bは
右側端部)付近にも上部レール25bが一本づつ敷設さ
れている。
【0020】前記下部レール23b及び2本の上部レー
ル25b上に跨ってパレット移送クレーン29が前後方
向に走行自在に設けられている。
【0021】一枚取り装置付クレーン27は、下部レー
ル23a上を走行する台車31と、この台車31の上で
鉛直に立設される柱部材33及び柱部材33の上端に水
平に設けられたアーム部材35から構成される全体逆L
字状の一対のフレーム37を有する。台車31は図示し
ない駆動手段により駆動されて自走する車輪39が設け
られている。これにより、一枚取り装置付クレーン27
は台車31及び車輪39により移動自在に支持される。
なお、図1では前記一枚取り装置付クレーン27により
1列目の板材貯蔵棚19aの1行目〜5行目までの各棚
の板材Wを一枚づつ取り出すことができる。
【0022】図4に一枚取り装置付クレーン27の一枚
取り装置41の一例を示す。この一枚取り装置付クレー
ン27は、台車31上にローダ用モータ43(図3)が
設けられている。また、前後の柱部材33間には、ロー
ダ用モータ43で駆動されるチェーン45により上下動
するローダ基体47が設けられている。図示していない
が、前記ローダ基体47は板材Wを搬送する際にもブレ
ることがなく保てるように、例えば、ローラのようなも
ので柱部材33に沿って上下動するようになっている。
【0023】このローダ基体47の下側には、板材貯蔵
棚19a方向に接近離反すると共に板材貯蔵棚19a方
向の反対方向(ベルトコンベアの方向)に進退するスラ
イダ49が図示省略の駆動モータにより往復動自在に設
けられており、このスライダ49の下側には複数のバキ
ュームパット51が装備されている。
【0024】図5に他の一枚取り装置付クレーン27a
の一枚取り装置41aの一例を示す。この一枚取り装置
付クレーン27aは、図4の一枚取り装置付クレーン2
7と同様に、ローダ用モータ43で駆動されるチェーン
45により上下動するローダ基体47が設けられてい
る。このローダ基体47にはコンベア53がバキューム
パット51の下に位置するように吊り下げられている。
【0025】前記ローダ基体47の下側には、板材貯蔵
棚19aの方向に接近離反するスライダ49が往復動自
在に設けられており、このスライダ49の下側には複数
のバキュームパット51を装備したパット取付ストレッ
チ55がスライダ49に対して往復動自在に設けられて
いる。
【0026】より詳しくは、ローダ基体47の上面には
駆動モータ57が設けられ、その下方にはこの駆動モー
タ57とチェーン59により連動するギヤと一体のギヤ
スプロケット61が回転自在に設けられている。またロ
ーダ基体47の内側には下向きにラック63が形成され
たガイドレール65が設けられている。
【0027】スライダ49には一対のスプロケット67
L,67Rにチェーン69が巻回されており、前述のギ
ヤスプロケット61がこのチェーン69に噛み合ってい
る。また、スライダ49の右側のスプロケット67Rに
は図示しないが前記ラック63に噛合するピニオンギヤ
が取り付けられている。
【0028】また、チェーン69にはパット取付ストレ
ッチ55が吊り下げ状態で固定されている。
【0029】したがって、駆動モータ57を時計回り方
向へ作動させると(図5中矢印方向)、チェーン59を
介してギヤスプロケット61が時計回り方向へ回転駆動
され、チェーン69によりスライダ49の右側のスプロ
ケット67Rと一体の図示しないピニオンギヤも時計回
り方向へ回転するので、スライダ49はラック63の下
面に沿って図中左方向へ移動する。さらに、同時にチェ
ーン69の回転走行によりパット取付ストレッチ55が
スライダ49に対して左方向へ移動する。これによりパ
ット取付ストレッチ55は二段階で左側に延びるので、
容易に板材貯蔵棚19aの内部までバキュームパット5
1が届くようになっている。
【0030】前記バキュームパット51で吸着された板
材Wはスライダ49が戻り、バキュームパット51が板
材Wを開放してコンベア53の上へ離反され、このコン
ベア53によりベルトコンベア93(後述する)へ搬出
される。
【0031】また、確実に一枚取りを行うために、各パ
レットPにマグネットフロータを設けたり、図示しない
がマグネットフロータをパット取付ストレッチ55に設
けることができる。
【0032】パレット移送クレーン29は、上述した一
枚取り装置付クレーン27と同様に、図3に示されてい
るように、下部レール23b上を走行する台車71と、
この台車71の上で鉛直に立設される柱部材73及びそ
の柱部材73の上端に水平に設けられたアーム部材75
から構成される全体T字状の一対のフレーム77を有す
る。
【0033】また、アーム部材75の先端下面には上部
レール25b上を走行する車輪79が設けられている。
したがって、パレット移送クレーン29は台車71およ
び車輪79により移動自在に支持される。
【0034】また、台車71の駆動手段やパレットPの
取り出し又は収納のための構造は公知なので詳細な説明
は省略して概略のみ示す。
【0035】図3を参照するに、パレット移送クレーン
29は前後の柱部材73間で上下動する受台81を有
し、台車71の上にはチェーン83を介して受台81を
上下動させる受台用モータ85が設けられている。ま
た、図2を併せて参照するに、受台81の上にはその前
後端部付近において左右方向に延設される一対のレール
87を有し、このレール87の上には自走式の2個のト
ラバーサ89が板材貯蔵棚19a,19bに接近離反自
在に設けられている。
【0036】各トラバーサ89には、パレットPに係合
するフック91が設けられており、この各フック91で
パレットPをひっかけて台車71の上へ引き出したり、
または板材貯蔵棚19a,19bに押し込んだりする。
また、前記トラバーサ89は1列目と2列目の板材貯蔵
棚19a,19bのパレットPを左右に移動できるもの
である。すなわち、2列目の板材貯蔵棚19bの棚から
引き出したパレットPを1列目の板材貯蔵棚19aの棚
に押し込むことができ、その逆に1列目の板材貯蔵棚1
9aの棚から引き出したパレットPを2列目の板材貯蔵
棚19bの棚に押し込むことができる。なお、パレット
Pを左右に移動するトラバーサ89は公知であるので、
その詳細については省略する。
【0037】また、図1を参照するに、前述した一枚取
り装置付クレーン27とタレットパンチプレス3の未加
工板材Wの搬入側との間には、一枚取り装置付クレーン
27で取り出した板材Wをタレットパンチプレス3へ搬
入するためのベルトコンベア93および外部ローダ95
等でなる板材搬入装置97が設けられている。
【0038】本実施の形態の例ではベルトコンベア93
はタレットパンチプレス3に隣り合う位置に設けられ、
外部ローダ95は前記ベルトコンベア93上の板材Wを
吸着パット等の吸着装置(図示省略)で吸着して持ち上
げ、この吸着装置が上方のレール99に沿って走行され
て未加工板材Wをタレットパンチプレス3へ搬入するよ
うに構成されている。
【0039】また、1列目の板材貯蔵棚19aの6行目
の棚にはパレットPを搬出入するための外部トラバーサ
101を備えたパレット搬出入昇降装置103がタレッ
トパンチプレス3の加工済板材搬出側に設けられてお
り、前記外部トラバーサ101とタレットパンチプレス
3との間には空パレットPを搬送するための空パレット
搬送装置105と、前記空パレットPにタレットパンチ
プレス3で加工された加工済板材Wを搬出して積載する
ための集積装置107と、この集積装置107により加
工済板材Wが積載されたパレットPを前記外部トラバー
サ101へ搬送する加工済パレット搬出装置109が設
けられている。
【0040】以下、上述した板材自動倉庫1におけるパ
レットPや板材Wを出し入れする動作の説明をする。
【0041】一枚取り装置付クレーン27により、1列
目の板材貯蔵棚19aの1行目から5行目までの棚から
板材Wの一枚取りができるので、加工すべき板材Wを積
載しているパレットPがあらかじめ1列目の板材貯蔵棚
19aの1行目から5行目までの所望の棚内へ移送され
ている。
【0042】例えば、2列目の板材貯蔵棚19bのパレ
ットPを1列目の板材貯蔵棚19aの1行目の1段目
(図2中A)に移送するには、パレット移送クレーン2
9を取り出そうとする板材Wが収納されている棚の行お
よび段へ移動させる。パレット移送クレーン29のトラ
バーサ89を板材貯蔵棚19b側へ移動させ、フック9
1で所望のパレットPを引っかけ、トラバーサ89を板
材貯蔵棚19から離反させてパレットPを受け台に載せ
る。
【0043】パレット移送クレーン29を前述したA位
置へ移動させ、トラバーサ89によりパレットPを板材
貯蔵棚19a内へ収納させる。フック91をパレットP
から外し、トラバーサ89を戻す。
【0044】続いて、一枚取り装置付クレーン27を前
述したA位置前に移動させ、スライダ49を板材貯蔵棚
19内へ延ばしてA位置のパレットP上の板材Wの上へ
バキュームパット51を移動させる。ローダ基体47を
少し下降させ、バキュームパット51で板材Wの上面を
吸着する。吸着後、ローダ基体47を少し上昇させ、一
枚目の板材Wが二枚目の板材Wから離れるとスライダ4
9を戻す。
【0045】ローダ基体47を最下段へ下降させ、スラ
イダ49を板材搬送装置のベルトコンベア93の上方へ
延ばし、板材Wをベルトコンベア93上へ載せて開放
し、ベルトコンベア93および外部ローダ95等の板材
搬入装置97により板材Wをタレットパンチプレス3へ
搬送して加工を開始する。
【0046】以上の工程を繰り返し行い、同一パレット
Pの同一板材Wから多量生産を行うことができ、一方、
板材貯蔵棚19の各段に収納されている異なるパレット
Pから異なる板材Wを1枚づつ取り出して多種少量生産
を行うこともできる。
【0047】つまり、加工すべき板材Wが積載されてい
るパレットPをあらかじめ1列目の板材貯蔵棚19aの
1行目から5行目までの所望の棚内へ移動しておき、一
枚取り装置付クレーン27により上述したように多量生
産あるいは多種少量生産の用途に応じて板材Wを1枚づ
つタレットパンチプレス3へ搬入する。
【0048】この間に、パレット移送クレーン29を用
いて、所望の枚数の板材Wの取り出しを終了したパレッ
トPが1列目の板材貯蔵棚19aの1行目から5行目ま
での棚以外の棚へ移送されると共に加工予定の板材Wが
積載されているパレットPをあらかじめ1列目の板材貯
蔵棚19aの1行目から5行目までの所望の棚内へ移送
しておく。
【0049】図1を参照するに、タレットパンチプレス
3で加工された加工済板材Wは集積装置107により空
のパレットPに積載され、この加工済パレットPは加工
済パレット搬出装置109から外部トラバーサ101を
経て1列目の板材貯蔵棚19aの6行目の任意の棚へ収
納される。
【0050】この1列目の板材貯蔵棚19aの6行目の
棚に収納された加工済パレットPはパレット移送クレー
ン29により他の棚へ移送される。一方、1列目の板材
貯蔵棚19aおよび2列目の板材貯蔵棚19b内の空パ
レットPはパレット移送クレーン29により1列目の板
材貯蔵棚19aの6行目の任意の棚へ収納されており、
この棚内の空パレットPは前記外部トラバーサ101に
より取り出され、タレットパンチプレス3の加工済板材
搬出側に設けられた空パレット搬送装置105へ移送さ
れ、この空パレット搬送装置105により前記空パレッ
トPが集積装置107へ移送される。
【0051】次に、前述した板材自動倉庫1の実施の形
態の例とは異なる他の板材自動倉庫1aの実施の形態の
例について説明する。基本的には前述した板材自動倉庫
1の実施の形態の例と同様であるので異なる点を説明す
る。
【0052】図6および図7を参照するに、一枚取り装
置付クレーン27aは1列目の板材貯蔵棚19aの2段
目の全長に渡って移動自在に設けられている。
【0053】すなわち、一枚取り装置付クレーン27a
はクレーン本体111が1列目の板材貯蔵棚19aの2
段目の全長に渡って設置されたガイドレール113に沿
って図示省略の駆動手段により駆動されて自走するよう
に構成されている。前記クレーン本体111の下側には
図4および図5に示されるようなローダ基体47が昇降
自在に設けられ、このローダ基体47の下側には複数の
バキュームパット51が装備されている。
【0054】なお、1列目の板材貯蔵棚19aの1行目
の1段目には前述した実施の形態の例と同様な板材搬入
装置97のベルトコンベア93aが設けられている。
【0055】前記ローダ基体47が下降して1列目の板
材貯蔵棚19aの各行の1段目のパレットPの板材Wが
バキュームパット51で吸着され、この吸着された板材
Wはローダ基体47が上昇することにより持ち上げられ
る。クレーン本体111がガイドレール113に沿って
1列目の板材貯蔵棚19aの1行目まで移動され、ロー
ダ基体47が下降してバキュームパット51に吸着され
ている板材Wが開放されベルトコンベア93上に載せら
れ外部ローダ95を経てタレットパンチプレス3へ搬入
される。
【0056】1列目の板材貯蔵棚19aの2行目以降の
各行の1段目には、パレット移送クレーン29を用いて
1列目の板材貯蔵棚19aの各行の3段目以上の棚、あ
るいは2列目の板材貯蔵棚19bの任意の棚から加工す
べき板材Wの順番にパレットPを予め納めておくことに
よって順次効率よく加工することができる。
【0057】また、1列目の板材貯蔵棚19aの2行目
や3行目の各1段目の所望の板材Wが加工終了した場合
は、次の棚の板材Wを一枚取り装置付クレーン27でタ
レットパンチプレス3へ搬入している間にパレット移送
クレーン29を用いて例えば前記1列目の板材貯蔵棚1
9aの2行目や3行目の各1段目のパレットPと他の棚
のパレットPとを交換することができる。
【0058】なお、板材搬入装置97のベルトコンベア
93aは1列目の1行目の1段目の棚に隣接されるよう
に(図6のB位置)設けると共に一枚取り装置付クレー
ン27には前記ローダ基体47の下側に図4および図5
に示されるようなスライダ49を板材貯蔵棚19からベ
ルトコンベア93aの方向へ往復動自在に設けることも
できる。
【0059】なお、この発明は前述した実施の形態の例
に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりそ
の他の態様で実施し得るものである。本実施の形態の例
では多行の板材貯蔵棚19について説明したが、一行で
多段の板材貯蔵棚についても適用できる。この場合に
は、パレット移送クレーン29および一枚取り装置付ク
レーンともに上下動のみ可能である。
【0060】また、本実施の形態の例では板材加工機と
してタレットパンチプレス3を例にとって説明したがレ
ーザ加工機およびその他の板材加工機であっても構わな
い。
【0061】
【発明の効果】以上のごとき実施の形態の例から理解さ
れるように、請求項1の発明によれば、複数列の板材貯
蔵棚であるので多種類および多量の板材を収納でき、加
工すべき板材が載置されているパレットは予め、複数列
の板材貯蔵棚に収納された位置から、各列の板材貯蔵棚
の間に板材貯蔵棚の長手方向に走行自在に設けられたパ
レット移送クレーンにより順次移送でき、最終的には外
側列の板材貯蔵棚の所望の棚に移送できる。この外側列
の板材貯蔵棚内に移送されたパレット上の板材を一枚取
り装置付クレーンにより一枚づつ取り出し、板材加工機
に効率よく供給できる。このように多量生産あるいは多
種少量生産の用途に応じて板材を効率よく板材加工機へ
供給できる。
【0062】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の板材自動倉庫と同様に多量生産あるいは多種少量生産
の用途に応じて複数列の板材貯蔵棚のパレットおよび板
材をパレット移送クレーンと一枚取り装置付クレーンに
より効率よく板材加工機へ供給できる。
【0063】また、一枚取り装置付クレーンが外側列の
板材貯蔵棚の各行の2段目に設けられているので、板材
自動倉庫全体のエリアは小さくすることができると共に
一枚取り装置付クレーンの装置の構造を簡単にできる。
なお、板材は外側列の板材貯蔵棚の各行の1段目に予め
所望のパレットを移送しておくことにより、多量生産あ
るいは多種少量生産の用途に応じて効率よく板材加工機
へ供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる板材自動倉庫をタレットパンチ
プレス装置を含むパンチシステムに適用した一実施例を
示す平面図である。
【図2】図1の矢視IIの方向から見た正面図である。
【図3】図1の矢視IIIの方向から見た側面図であ
る。
【図4】一枚取り装置の構造を示す概略図である。
【図5】他の一枚取り装置の構造を示す概略図である。
【図6】本発明に係わる板材自動倉庫をタレットパンチ
プレス装置を含むパンチシステムに適用した他の一実施
例を示す平面図である。
【図7】図6の矢視VIIの方向から見た正面図であ
る。
【図8】従来の板材自動倉庫を説明するための概略図で
ある。
【図9】従来の板材自動倉庫において複数列の板材貯蔵
棚を並列に設置したときの状態を説明するための概略図
である。
【符号の説明】
1 板材自動倉庫 3 タレットパンチプレス(板材加工機) 19、19a,19b 板材貯蔵棚 27 一枚取り装置付クレーン 29 パレット移送クレーン 41 一枚取り装置 49 スライダ 51 バキュームパット 89 トラバーサ 93 ベルトコンベア 97 材搬入装置 111 クレーン本体 113 ガイドレール W 板材 P パレット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材を積載したパレットを出し入れ自在
    に収納する多段の板材貯蔵棚を複数列を並列に設け、 この複数列の板材貯蔵棚の隣り合う板材貯蔵棚の間に各
    板材貯蔵棚からパレットを出し入れして上下左右に移動
    させるパレット移送クレーンを板材貯蔵棚の長手方向に
    走行自在に設けると共に、 前記複数列の板材貯蔵棚の一方の外側列の板材貯蔵棚の
    外側に、この板材貯蔵棚に収納されている板材を一枚づ
    つ出し入れするとともに板材加工機に供給する一枚取り
    装置付クレーンを設け、 この一枚取り装置付クレーンの近傍に板材加工機を設置
    してなることを特徴とする板材自動倉庫。
  2. 【請求項2】 板材を積載したパレットを出し入れ自在
    に収納する多段の板材貯蔵棚を複数列を並列に設け、 この複数列の板材貯蔵棚の隣り合う板材貯蔵棚の間に各
    板材貯蔵棚からパレットを出し入れして上下左右移動さ
    せるパレット移送クレーンを板材貯蔵棚の長手方向に走
    行自在に設けると共に、 前記複数列の板材貯蔵棚の一方の外側列の板材貯蔵棚
    に、この板材貯蔵棚の各行の1段目の各棚に収納されて
    いる板材を一枚づつ出し入れするとともに板材加工機に
    供給する一枚取り装置付クレーンを、前記板材貯蔵棚の
    各行の2段目の長手方向に渡って走行自在に設け、 この一枚取り装置付クレーンの近傍に板材加工機を設置
    してなることを特徴とする板材自動倉庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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