JPH10109375A - 破損箇所の検出可能な遮水シート材 - Google Patents

破損箇所の検出可能な遮水シート材

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JPH10109375A
JPH10109375A JP8285958A JP28595896A JPH10109375A JP H10109375 A JPH10109375 A JP H10109375A JP 8285958 A JP8285958 A JP 8285958A JP 28595896 A JP28595896 A JP 28595896A JP H10109375 A JPH10109375 A JP H10109375A
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JP
Japan
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sheet
sheet material
synthetic resin
sheets
conductive synthetic
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JP8285958A
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English (en)
Inventor
Sadao Shindo
定雄 進藤
Sunao Otake
直 大竹
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でありながら、破損箇所の位置を
高精度で検出することが可能な防水土木シートを提供す
る。 【解決手段】 遮水シート材10を、上下に重ねられた
2枚の導電性合成樹脂シート11、13の間に絶縁性シ
ート12を介挿したものとして構成する。導電性合成樹
脂シート11、13としては、合成樹脂シートに高導電
性炭素粉を混入させたものを用いることができる。遮水
シート材10が破損すると、そこで表裏の導電性合成樹
脂シート11、13が導通するため、遮水シート材10
を用いた防水土木シートの周囲の3点の内の2点間の電
気抵抗をそれぞれ測定することにより、破損点を検出す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遮水シート材に関
し、特に、破損した場合にその位置を高精度で検出する
ことが可能な遮水シート材に関する。遮水シート材は、
貯水池、産業廃棄物埋立地等の底や建物の屋上に敷設さ
れる防水土木シートとして使用されるほか、土中に埋設
された上水管、排水管等のズレ吸収用のパイプ状ジョイ
ントや、隣接する地下構造物のつなぎ等、種々の分野に
おいて用いられる。
【0002】
【従来の技術】貯水池、用水路等の場合には漏水を防止
するため、また、産業廃棄物埋立地の場合には有害な物
質の地下水への浸透を防止するため、それらを施工する
時は底面及びのり面にわたって一面に防水土木シートを
敷きつめる。建物の屋上も同様である。
【0003】防水土木シートには一般にゴム、ポリエチ
レン、塩ビ等の軟性シート材が用いられるが、長期間使
用している間には、太陽光や空気による自然劣化、歪に
よる応力発生、外力付加等の原因により破損が生じる。
特に産業廃棄物埋立地に敷設する防水土木シートでは、
廃棄物投入時の直接的打撃や、柔らかい地盤上に敷設さ
れたシート上の負荷が徐々に増加してゆくことによる沈
下等のため、シートが破損する可能性を十分考慮してお
かなければならない。
【0004】産業廃棄物埋立地の防水土木シートの破損
は環境の汚染につながるため、破損は迅速に修理しなけ
ればならない。しかし、迅速に修理を行なうためには、
まず、破損箇所を的確に検出する必要がある。本願出願
人の一人はこのような課題に着目し、防水土木シートを
複数のセルに区分し、各セル毎に染料又は電極を設ける
ことにより破損箇所を検出することができる防水土木シ
ートを考案した(特公平8−1054号公報参照)。同
公報には3個の発明が開示されているが、第1の発明で
は、2枚のゴムシートを重ね、適宜の線状の部分で両ゴ
ムシートを接着することにより両ゴムシートの間に互い
に分離された複数の密閉セルを形成し、各セル毎に異な
った色の染料を封入する。また、第2発明では、各セル
毎の両ゴムシートの間に正負電極を互いに接触しないよ
うに設け、各セル毎に独立にリード線を引き出し、外部
の警報ランプ等に接続する。第3発明では、各セル内の
電極を1本とし、地面及び/又は貯留池内に設けた外電
極との間に警報ランプ等を接続する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記発明により破損位
置がセル単位で特定できるようになったものの、更に細
かい位置までは検出することができない。そのため、破
損箇所を修理しようとすると、そのセルに相当する部分
の貯留物を全部取り出すか、又はそのセルの範囲全体に
補修材を投入する必要があり、いずれにせよ効率が悪
く、時間のかかる作業が必要となっていた。もちろん、
各セルを十分に小さくすることにより破損位置の検出精
度は向上するが、この場合には防水土木シートの製造コ
ストが上がるという問題がある。
【0006】これに対し本願出願人の一人は、2枚の防
水シート間のほぼ全面に内部電極層を設ける一方、少な
くとも一方の防水シートの外面のほぼ全面に外部電極層
を設けた防水土木シートを提案した(特願平8−153
196号)。
【0007】本発明は、それとは別の方法により、同様
に簡単な構造でありながら、破損箇所の位置を高精度で
検出することが可能な遮水シート材を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る遮水シート材10は、図1に示
すように、 a)上下に重ねられた2枚の導電性合成樹脂シート11、
13と、 b)両導電性合成樹脂シート11、13の間に介挿された
絶縁性シート12と、を備えることを特徴とするもので
ある。
【0009】ここで、導電性合成樹脂シート11、13
としては、通常の合成樹脂シート(ゴムシートを含む)
に高導電性炭素粉(炭素粉を焼成することにより電気伝
導度を高めたもの)を含有させたものを使用することが
できる。また、絶縁性シート12としては、通常の合成
樹脂シート、ゴムシートや不織布、織布、紙シート等を
用いることができる。
【0010】上記は必要最小限の構成を示したものであ
り、例えば両導電性合成樹脂シート11、13の更に外
側に保護用の合成樹脂シート等を設けてもよいし、両導
電性合成樹脂シート11、13の間に複数のシートを設
け、そのうち少なくとも1枚を絶縁性としたものであっ
てもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】環境保護に対する強い要請によ
り、最近の防水土木シートは2重にすることが義務づけ
られているが、上記の通り、本発明に係る遮水シート材
10は少なくとも3層の合成樹脂シート11、12、1
3から成る。通常の状態では、間に介挿された絶縁性シ
ート12により、上下の導電性合成樹脂シート11、1
3の間には導通は無い。しかし、いずれかの箇所でこの
遮水シート材10が破損した場合、中間の絶縁性シート
12の破損箇所を通じて上下の導電性合成樹脂シート1
1、13が導通するようになる。従って、この遮水シー
ト材10の表裏の導電性合成樹脂シート11、13のそ
れぞれの周辺部に設けた電極間の電気抵抗を測定し、こ
の測定を2組の表裏電極の間で(この2組の電極の内、
1点は共通でもよい)行なうことにより、破損箇所を検
出することができる。
【0012】本発明に係る遮水シート材10を防水土木
シート20に用いた場合を例にとり、その破損箇所検出
方法を詳しく説明する。定期検査により(後述するよう
に、防水土木シート20自体で破損を検出することがで
きる)、又は他の何らかの方法により、防水土木シート
20に破損が検出されたとき、図2に示すように、一方
の導電性合成樹脂シート(図1の11)の電極Aと他方
の導電性合成樹脂シート(図1の13)の電極Bの間の
電気抵抗Rabを測定する。この抵抗値Rabは、点A、破
損箇所X、点Bを結ぶ線AX、XBの距離の和の関数R
(AX+XB)となる。同様に、電極Aと他方の導電性
合成樹脂シート(13)の別の電極Cとの間の電気抵抗
Racを測定すると、この抵抗値Racは点A、X、Cを結
ぶ距離の関数R(AX+XC)となる。更に、点Bの反
対側の導電性合成樹脂シート(13)の電極B’と電極
Cとの間の電気抵抗Rbcを測定する。この抵抗値Rbcは
点B’(すなわち点B)、X、Cを結ぶ距離の関数R
(BX+XC)となる。
【0013】2定点A、Bに関して線AX+XBの長さ
が一定となる点Xの軌跡は楕円となる。従って、上記2
点間の抵抗から求めた距離に対応する楕円eab、ebc、
ecaをそれぞれ描くことにより、3個の楕円eab、eb
c、ecaが交わる点として破損点Xを求めることができ
る。
【0014】なお、距離(AX+XB)と抵抗との関係
(上記関数R)は、前記特願平8−153196号で行
なったように解析的、或いはコンピュータシミュレーシ
ョンにより求めてもよいが、実際に作成された防水土木
シート20について予め実験を行なって求めておくこと
が望ましい。
【0015】上記は本発明に係る遮水シート10を平面
状の防水土木シート20に用いた場合について説明した
ものであるが、パイプ状のジョイントとして用いた場合
であっても、長手方向の両端に電極を設けることによ
り、長手方向内での破損箇所を高精度に検出することが
できる。また、太いパイプ状である場合には、上記同様
に3点中の各2点間の抵抗を測定することにより、破損
箇所を特定することができる。
【0016】本発明に係る遮水シート材10は、上記の
ように破損位置を正確に検出するために用いる以外に、
単にシート材10に破損が生じているか否かを検出する
ためにももちろん用いることができる。すなわち、表裏
の導電性合成樹脂シート11、13の間に常時電圧を印
加しておくことにより、両合成樹脂シート11、13間
に電流が流れた時点で、シート材10に破損が生じたと
判断することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る遮水シート材では、破損位
置を高精度に検出することができるため、補修を迅速に
行なうことができる。また、セルを設ける必要がないた
めその構造は比較的単純であり、安価に製造することが
できる。もちろん、補強等の他の目的のためにセルを設
けることを排除するものではなく、その場合でも本発明
の効果は十分に得られる。
【0018】防水土木シートとして用いる場合、破損部
の補修は、通常、シート上に溜まっている産業廃棄物に
ドリルで孔を開け(ボーリングを行ない)、破損箇所の
周囲に補修用の樹脂を流し込むという方法で行なうが、
本発明に係る遮水シート材を用いた場合には、ドリルと
導電性合成樹脂シート(破損している場合、表裏どちら
でもよい)との間に電圧を印加して、上記同様の原理で
破損箇所に正しく近づいて行っているか否かを逐次確認
することができる。従って、正確且つ迅速な補修を行な
うことができる。更に、補修を行なった後も、補修が正
しく行なわれたか否かを確認することは容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る遮水シート材の一例の断面図。
【図2】 防水土木シート上の破損箇所と電極位置との
関係を示す平面図。
【符号の説明】
10…遮水シート材 11、13…導電性合成樹脂シート 12…絶縁性シート 20…防水土木シート X…破損箇所 A、B、C…電極位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)上下に重ねられた2枚の導電性合成樹
    脂シートと、 b)両導電性合成樹脂シートの間に介挿された絶縁性シー
    トと、 を備えることを特徴とする破損箇所の検出可能な遮水シ
    ート材。
  2. 【請求項2】 導電性合成樹脂シートが、高導電性炭素
    粉を含有する合成樹脂シートである請求項1記載の遮水
    シート材。
JP8285958A 1996-10-07 1996-10-07 破損箇所の検出可能な遮水シート材 Pending JPH10109375A (ja)

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JP8285958A JPH10109375A (ja) 1996-10-07 1996-10-07 破損箇所の検出可能な遮水シート材

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JPH10109375A true JPH10109375A (ja) 1998-04-28

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JP8285958A Pending JPH10109375A (ja) 1996-10-07 1996-10-07 破損箇所の検出可能な遮水シート材

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