JPH10108629A - 養魚用エクスパンデットペレット飼料 - Google Patents

養魚用エクスパンデットペレット飼料

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JPH10108629A
JPH10108629A JP8283302A JP28330296A JPH10108629A JP H10108629 A JPH10108629 A JP H10108629A JP 8283302 A JP8283302 A JP 8283302A JP 28330296 A JP28330296 A JP 28330296A JP H10108629 A JPH10108629 A JP H10108629A
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JP
Japan
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feed
viscosity
aqueous solution
expanded pellet
water
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Pending
Application number
JP8283302A
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English (en)
Inventor
Keiichi Sato
恵一 佐藤
Yoshiya Nishimura
佳哉 西村
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DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形状(外観)、硬さ及び水中保形性に優れた
養魚用エクスパンデットペレット飼料を提供すること。 【解決手段】 飼料原料と油脂原料及び水をエクストル
ーダー内で混練、加熱して製造する養魚用エクスパンデ
ットペレット飼料において、下記の条件(a)〜(d)
を有するカルボキシメチルセルロースナトリウムを添加
することを特徴とする養魚用エクスパンデットペレット
飼料。 (a)1%水溶液粘度(y0 )が20〜5000mpa
・s。 (b)1%水溶液を50気圧で2時間加圧処理した後の
粘度(y1 )とy0 との比(y1 /y0 )が0.7以
上。 (c)1%水溶液を100℃で1時間加熱処理した後の
粘度(y2 )とy0 との比(y2 /y0 )が0.5以
上。 (d)(y1 /y0 )と(y2 /y0 )の積が0.5以
上。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飼料原料と油脂原料
及び水をエクストルーダー内で混練、加熱して製造する
養魚用エクスパンデットペレット飼料(以下EP飼料と
いう)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の養魚用飼料としては、イワシ、サ
バ、イカナゴ等をミンチ状あるいはブツ切りにした生飼
がそのまま給餌されていた。この方法は、捕食率の悪さ
から来る、海の汚染、栄養の偏り、給餌の手間、歩留り
低下等の問題があった。
【0003】その後、モイストペレットが出現したが、
これは魚粉、植物蛋白質、粘結剤等を混合した配合飼料
に生餌をミンチ状として混練しペレット状にする為、そ
の調製に相当の労力がかかる事、さらに出来上がった飼
料の保存性が低いなどの問題がある。そこで新タイプの
飼料として近年EP飼料が注目されてきている。
【0004】EP飼料は、飼料原料と油脂原料、及び水
をエクストルーダーを用いて混練、加熱して、製造され
る。EP飼料は、生餌を使用していない事、含水分量が
低い事より保存性が高く、投餌時、自動給餌機での給餌
性に優れ、また、配合原料を調製する事により、高蛋
白、高カロリーのEP飼料の製造も出来る等、利点が多
い。
【0005】一般にEP飼料は、配合原料中の澱粉等が
エクストルーダー内でアルファー化されたり予め配合さ
れたアルファー澱粉が発現する粘結性や膨化形成性を利
用して、EP飼料の形状(艶、キメの細かさ、形)の向
上、投餌した時の海水中での崩れ防止、海水表面への浮
き防止等の性能が与えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルフ
ァー澱粉のみでは従来の養魚用EP飼料において、水中
の保形性、ペレット形状において充分に、目的とする品
質を得るに至らなかった。
【0007】本発明は形状(外観)、硬さ及び水中保形
性に優れた養魚用EP飼料を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な従来の問題点に鑑み、粘結剤として使用するカルボキ
シメチルセルロースナトリウム(以下CMCという)の
粘度、加圧安定性、耐熱性に着目し、これらの特定の範
囲を有するCMCを用いれば、前記した問題点が解決で
きることを見い出し本発明に到達した。
【0009】すなわち、飼料原料と油脂原料及び水をエ
クストルーダー内で混練、加熱して製造する養魚用エク
スパンデットペレット飼料において、下記の条件(a)
〜(d)を有するカルボキシメチルセルロースナトリウ
ムを添加した養魚用エクスパンデットペレット飼料であ
る。 (a)1%水溶液粘度(y0 )が20〜5000mpa
・s。 (b)1%水溶液を50気圧で2時間加圧処理した後の
粘度(y1 )とy0 との比(y1 /y0 )が0.7以
上。 (c)1%水溶液を100℃で1時間加熱処理した後の
粘度(y2 )とy0 との比(y2 /y0 )が0.5以
上。 (d)(y1 /y0 )と(y2 /y0 )の積が0.5以
上。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の養魚用EP飼料は、飼料
原料、油脂原料及び水から構成される。飼料原料は、動
物性飼料原料(魚粉、肉粉、骨肉、血粉、オキアミミー
ル、イカミール等)、植物性飼料原料(油粕、大豆粉、
大豆粕、小麦粉、脱脂米ぬか、ビール酵母粕、グルテン
ミール等)、澱粉原料あるいは予めアルファー化したも
の等、ビタミン、ミネラル類から成る。
【0011】油脂原料は、タラ肝油、スケソーダラ肝
油、イワシ油、大豆油、綿実油などがある。
【0012】水は通常一般水(井水、水道水等)を用い
る。
【0013】油脂原料は、飼料原料に対して5〜30
%、水は同じく20〜50%の範囲が主に添加される量
である。
【0014】CMCの添加混合は粘結力によるEP飼料
の保形性向上と分散効果による配合原料の均一混練を助
けるものであり、CMCの他にグアガム、アルギン酸ソ
ーダ、タマリンドガム、ローカストビーンガム、セスバ
ニアガム、寒天、カラギーナン、アラビアガム、トラガ
ントガム、ペクチン、キサンタンガム、ポリアクリル酸
ソーダ等を配合使用する事は何ら支障ない。
【0015】1%水溶液粘度(y0 )は20〜5000
mpa・sである。この粘度が5000mpa・sを越
えると、エクストルーダーでEP飼料を製造時、ペレッ
トのダイグリップからの吐出性の低下(高粘度である
為)により生産性の低下が生じ、合わせてペレット表面
のキメや艶が劣り、品質低下を招く。また20mpa・
s未満では低粘度であるがために、粘結力効果が小さ
く、添加量増が必要になり、効果が少ない。
【0016】EP飼料の各原料はエクストルーダー内に
おいて加圧状態となる。この時、加圧によるCMCの粘
度低下が少ない方が品質の安定したEP飼料が得られ
る。このような観点から、CMCの1%水溶液を50気
圧で2時間加圧処理した後の粘度(y1 )とy0 との比
(y1 /y0 )が0.7以上という条件が必要である。
好ましい上限値は1.2である。
【0017】又、加熱状態となる事より、加熱によるC
MCの粘度低下も少ない方が良い。このような観点か
ら、CMCの1%水溶液を100℃で1時間加熱処理し
た後の粘度(y2 )とy0 との比(y2 /y0 )が0.
5以上という条件が必要である。好ましい上限値は1.
0である。
【0018】更にCMCは一般に圧力及び熱によって粘
度低下を生じる。本発明においてもEP飼料製造時に圧
力と熱が加えられるため、その両者の影響が出る。従っ
てその両者の係数積も条件となる。すなわち元のCMC
粘度の0.5以上保持することが安定したEP飼料を得
るために必要である。
【0019】このようなCMCをEP飼料原料に0.1
〜5重量%配合する事で、得られるEP飼料は水中保形
性に優れ、ペレット形状に優れる。なお本発明に用いら
れるCMCのエーテル化度は特に限定はしないが、好ま
しくは0.6〜1.5である。
【0020】
【実施例】CMC水溶液の粘度測定法 (a)1%水溶液粘度(y0 ) 300ml共栓付三角フラスコ中にCMC約2.4gを
精秤して、蒸留水200gを加え、直ちに栓をして激し
く三角フラスコを振とうさせることにより、CMCを小
固まりに分散させて放置する。なお、別に使用CMCの
水分を測定しておく。そして、一夜(約18〜20時
間)放置した後、水分測定値から下記の数式により補正
水量を算出して不足の水を補う。
【0021】
【数1】
【0022】補正終了後、三角フラスコ中に小回転子を
入れ、マグネチックスターラーにて5分間撹拌を行な
い、膨潤状態の液を完全に分散溶解させる。ついで、こ
の溶液を250ml容セン付容器(口径50mm×高さ
140mm)に移しセンをして25℃の恒温槽中に30
分間放置する。この後、温度25℃を確認し、このセン
付容器にBM型粘度計、ローター、ガードを取り付け3
分後の目盛りを読み取る。そしてローターと用いた回転
数(60rpm)より係数を乗じた値をCMCの1%水
溶液粘度(y0 )とする。
【0023】(b)加圧処理粘度比(y1 /y0 ) 1%水溶液粘度測定後の溶液を耐圧装置付の容器に仕込
み、室温(25±2℃)で窒素ボンベより窒素を吹込
み、50気圧に加圧し2時間保つ。2時間後常圧にもど
して、水溶液を取り出し、25℃にて粘度を測定(y
1 )し、この値をy1 とする。そしてy0 との粘度比を
求める。
【0024】(c)加熱処理粘度比(y2 /y0 ) 1%水溶液粘度測定後の溶液を密封容器に入れて100
℃恒温槽中で1時間放置する。1時間後、常温(25
℃)にもどして粘度を測定し、この値をy2 とする。そ
してy0 との粘度比を求める。
【0025】実施例1〜6及び比較例1〜8 ○EP飼料作製方法 飼料原料として魚粉60wt%、α−タピオカデンプン
20wt%、脱脂大豆粕10wt%、脱脂米糠5wt
%、ビール酵母粕5wt%をよく混合する。これにCM
Cを対飼料原料に2wt%加えてよく混合する。
【0026】次に、飼料原料に水を40wt%、フィー
ドオイルを15wt%加え、二軸エクストルーダーにか
ける(未広鉄工所製:アルファーライザーα−70型、
バレル温度:70〜80℃、ダイロ径:8mmφ)。
【0027】ペレット長さを10mmとなるようにカッ
ターをセットしてEP飼料を作製する。出来上がったE
P飼料を105℃±1℃の乾燥器で1時間乾燥を行な
い、含水分5〜10%のEP飼料を得る。
【0028】○EP飼料の評価方法 ・EP飼料の硬さ…キヤ式硬度計で測定。重力を加えて
つぶれた時の重力を測定した(kg)。
【0029】 ・EP飼料の外観(目視評価)… ◎:艶があってキメが細かく非常によい ○:艶があってキメが細かくよい △:艶がなくキメが粗い ×:艶がなく、非常にわるい
【0030】・水中保形性…人工海水500mlの入っ
たビーカーにEP飼料を投入して30分間静置する。そ
の後、海水を200rpm/3分間ゆるやかに撹拌して
ペレットの型崩れの状態を目視で観察した。 ◎:型くずれがなく非常によい ○:型くずれが少ない △:型くずれがあり人工海水へのチリが生ずる ×:全く型がくずれてしまう
【0031】表1に、使用したCMCの1%水溶液粘度
及び各粘度比とこれを用いたEP飼料の上記評価結果を
示した。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明の特定のCMCを使用することに
より、水中保形性及びペレット形状に優れた養魚用EP
飼料が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飼料原料と油脂原料及び水をエクストル
    ーダー内で混練、加熱して製造する養魚用エクスパンデ
    ットペレット飼料において、下記の条件(a)〜(d)
    を有するカルボキシメチルセルロースナトリウムを添加
    することを特徴とする養魚用エクスパンデットペレット
    飼料。 (a)1%水溶液粘度(y0 )が20〜5000mpa
    ・s。 (b)1%水溶液を50気圧で2時間加圧処理した後の
    粘度(y1 )とy0 との比(y1 /y0 )が0.7以
    上。 (c)1%水溶液を100℃で1時間加熱処理した後の
    粘度(y2 )とy0 との比(y2 /y0 )が0.5以
    上。 (d)(y1 /y0 )と(y2 /y0 )の積が0.5以
    上。
JP8283302A 1996-10-04 1996-10-04 養魚用エクスパンデットペレット飼料 Pending JPH10108629A (ja)

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JP (1) JPH10108629A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001340056A (ja) * 2000-06-01 2001-12-11 Daicel Chem Ind Ltd 養魚飼料用粘結剤
KR20170118476A (ko) * 2016-04-15 2017-10-25 롯데정밀화학 주식회사 어류 양식용 사료 조성물 및 이를 포함하는 반죽사료
KR20180105509A (ko) * 2017-03-15 2018-09-28 롯데정밀화학 주식회사 어류 양식용 사료 조성물, 이를 포함하는 사료 및 그 제조방법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001340056A (ja) * 2000-06-01 2001-12-11 Daicel Chem Ind Ltd 養魚飼料用粘結剤
KR20170118476A (ko) * 2016-04-15 2017-10-25 롯데정밀화학 주식회사 어류 양식용 사료 조성물 및 이를 포함하는 반죽사료
KR20180105509A (ko) * 2017-03-15 2018-09-28 롯데정밀화학 주식회사 어류 양식용 사료 조성물, 이를 포함하는 사료 및 그 제조방법

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