JPH10106050A - ディスクの貼り合わせ方法 - Google Patents

ディスクの貼り合わせ方法

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JPH10106050A
JPH10106050A JP26183596A JP26183596A JPH10106050A JP H10106050 A JPH10106050 A JP H10106050A JP 26183596 A JP26183596 A JP 26183596A JP 26183596 A JP26183596 A JP 26183596A JP H10106050 A JPH10106050 A JP H10106050A
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JP
Japan
Prior art keywords
disks
disk
warpage
tilt angle
flatness
Prior art date
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Pending
Application number
JP26183596A
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English (en)
Inventor
Atsushi Ebina
敦 海老名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP26183596A priority Critical patent/JPH10106050A/ja
Publication of JPH10106050A publication Critical patent/JPH10106050A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤または粘着テープを用いて、2枚のデ
ィスクを重ね合わせにして貼り合わせるディスクの貼り
合わせ方法において、貼り合わせたディスクの平面性を
確保する。 【解決手段】 貼り合わせ面を向かい合わせにして2枚
のディスクを重ね合わせた際にも中央部に隙間が生じな
い状態になるように、ディスクの反りの状態を矯正した
後に貼り合わせる。その際少なくとも一方のディスクの
反りの状態は、ディスクの貼り合わせ面側のラジアルチ
ルト角θr(°)とタンジェンシャルチルト角θt
(°)に関して、θrはディスク中央部から外周部へ向
けて漸次減少させる。かつディスク中央部を除いて−
1.5<θr<0とする。さらにθtはディスク上で絶
対値が最大の箇所においても|θt|<0.7とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクあるい
は光磁気ディスク等を製造する際、2枚のディスクに接
着剤を塗布、または粘着テープを貼り付けて重ね合わせ
る貼り合わせ方法と貼り合わせ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクおよび光磁気ディスク等を製
造する際、2枚のディスクに接着剤を塗布、または粘着
テープを貼り付けて重ね合わせる際、2枚のディスクを
ディスク本来の反りの状態で重ね合わせてからプレスし
貼り合わせる方法が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の貼り合わせ方法では、ディスク本来の反りの程度によ
って、必ずしも均一な貼り合わせが達成できないという
課題がある。とくに接着面が凹となるように反っている
ディスクについては、重ね合わせた際に多くの気泡を取
り込みやすく、その後のプレス工程や減圧または加熱等
による脱泡工程後でも多くの気泡が残ってしまう。その
気泡が大きい場合には平面性の課題が直ちに発生し、ま
た小さい場合には外気の温度の変化により膨張し、その
膨張によりディスクの平面性が悪くなるという課題が後
で発生する。さらにこのようにして生じた気泡を取り除
く減圧または加熱等による脱泡工程は、真空状態または
高温状態にするための時間および容器内へのセット時間
が長時間必要となり、生産性が低下するという課題もあ
る。
【0004】なお光ディスクおよび光磁気ディスク等の
平面性の影響は、ディスクを使用する際高速で回転さ
せ、そのディスクにレーザー光を照射しその反射光を捕
え信号として読み取るため、ディスク面の平面性が低下
すると面振加速度が増し確実な信号として読み取れなく
なる。したがって貼り合わせにおける平面性の確保は重
要な課題となる。
【0005】本発明はかかる従来技術の課題を解決し
て、2枚のディスクを重ね合わせる際に気泡の取り込み
を抑えることにより、ディスクの平面性を確保した貼り
合わせが実現できるディスクの貼り合わせ方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のディスクの貼り
合わせ方法は、接着剤または粘着テープを用いて、2枚
のディスクを重ね合わせにして貼り合わせるディスクの
貼り合わせ方法において、貼り合わせを行う前に貼り合
わせ面を向かい合わせにして2枚のディスクを重ね合わ
せた際にも、中央部に隙間が生じない状態になるよう
に、ディスクの反りの状態を矯正した後に貼り合わせを
行うものであって、少なくとも一方のディスクの反りの
状態は、ディスクの貼り合わせ面側のラジアルチルト角
θr(°)とタンジェンシャルチルト角θt(°)に関
して、θrはディスク中央部から外周部へ向けて漸次減
少させるとともに、ディスク中央部を除いて−1.5<
θr<0とし、さらにθtはディスク上で絶対値が最大
の箇所においても|θt|<0.7となるように、反り
の状態を矯正することを特徴としている。
【0007】貼り合わせ面が2枚のディスクとも凹また
は平面であるときは多くの気泡と取り込みやすく、その
気泡が大きい場合には平面性が悪くなったり、また小さ
い場合には外気の温度の変化により膨張し、その膨張に
よりディスクの平面度が悪くなったりする。さらにこの
ようにして生じた気泡を取り除く減圧または加熱等によ
る脱泡工程は、真空状態または高温状態にするための時
間および容器内へのセット時間が長時間必要となり、生
産性が低下する。
【0008】ところでディスクの反り量を表わすラジア
ルチルト角θr(°)は平面に対して半径方向にどれ位
反っているかを示し、貼り合わせ面を上にして凸に反っ
ている場合を−、凹に反っている場合を+で定義する。
一方タンジェンシャルチルト角θt(°)は平面に対し
て半径の接線方向にどれ位反っているかを示し、貼り合
わせ面を上にして凸に反っている場合を−、凹に反って
いる場合を+で定義する。
【0009】そして本発明においては、ディスクを重ね
合わせる際に予め少なくとも一方のディスクの反り量
を、θrはディスク中央部から外周部へ向けて漸次減少
させるとともに、ディスク中央部を除いて−1.5<θ
r<0とし、さらにθtはディスク上で絶対値が最大の
箇所においても|θt|<0.7とすることが必要であ
る。より好ましくはラジアルチルト角θr(°)が−
0.7<θr<0、かつタンジェンシャルチルト角θt
(°)の絶対値が|θt|<0.3である。ラジアルチ
ルト角が2枚のディスクとも0°以上である場合は重ね
合わせの際に多くの気泡を取り込みディスクの平面性が
悪くなる。−1.5°以下である場合は反りが大きすぎ
るために外周部にディスクの歪みが生じディスクの平面
性が悪くなる。タンジェンシャルチルト角が2枚のディ
スクとも、ディスク上の最大の箇所で絶対値が0.7°
以上である場合も反りが大きすぎるために外周部にディ
スクの歪みが生じディスクの平面性が悪くなる。
【0010】ディスクの構成において基板としては、反
り量が矯正しやすいたとえばポリメチルメタクリレート
樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレ
フィン樹脂等の高分子樹脂などが、本発明の貼り合わせ
方法を適用することにより、より好ましい効果が期待で
きるので望ましい。
【0011】こうした本発明の貼り合わせ方法は、光デ
ィスクあるいは光磁気ディスクを製造する際に好ましく
用いることができる。すなわち貼り合わせたディスクの
平面性を確保できることにより、光ディスクあるいは光
磁気ディスクにおいては良好な記録・消去・再生特性を
得ることができるため好ましい。
【0012】なお図1には、本発明の貼り合わせ方法を
用いたディスク貼り合わせ装置の概念図を示す。この装
置は、2枚のディスク11aと11bを吸引し固定する
吸引機構12aと12b、ディスクの反り量を矯正する
反り矯正機構13aと13b、2枚のディスクを重ね合
わせる加圧機構14aと14bで構成される。ここでい
う吸引機構は吸引方法は特に限定されず、たとえば真空
により吸引する方法や静電的に吸引する方法等がある。
また反り矯正機構についても反り矯正方法は特に限定さ
れず、たとえば圧空により矯正する方法や機械的に矯正
する方法等がある。また加圧機構は、片側のみの設ける
構成とすることもできる。
【0013】また重ね合わせの手順としては、まず片面
または両面に接着剤を塗布、または粘着テープを貼り付
けてある2枚のディスクをそれぞれ吸引機構により固定
し、その後反り矯正機構により反り量を矯正し、加圧機
構で重ね合わせることにより本発明の貼り合わせは達成
される。
【0014】
【実施例1および比較例1〜5】実施例1は2枚のディ
スクの反り量を、ディスク中央部から外周部へ向けてθ
rが漸次減少し、傾斜が最大となる外周部ではθr
(°)=−0.5、かつθt(°)=0となるように反
りを矯正してから重ね合わせ、プレスして貼り合わせ
た。その結果、短い加工時間で良好な平面性が得られ
た。
【0015】比較例1は2枚のディスクの反りを矯正せ
ずに重ね合わせ、プレスして貼り合わせた。ここで、貼
り合わせ前のディスクの反り量は、ディスク中央部から
外周部へ向けてθrが漸次減少し、傾斜が最大となる外
周部ではθr(°)=0.5、かつディスク上でθtの
絶対値が最大の箇所において、θt(°)=0.3であ
った。その結果、多くの気泡を取り込み十分な平面性が
得られなかった。
【0016】比較例2は2枚のディスクの反り量を、θ
r(°)=0かつθt(°)=0となるように反りを矯
正してから重ね合わせ、プレスして貼り合わせた。その
結果、多少の気泡が残存したため十分な平面性が得られ
なかった。
【0017】比較例3は2枚のディスクの反り量を、デ
ィスク中央部から外周部へ向けてθrが漸次減少し、傾
斜が最大となる外周部ではθr(°)=−1.5かつθ
t(°)=0となるように反りを矯正してから重ね合わ
せ、プレスして貼り合わせた。その結果、反りが大きす
ぎるため外周部にディスクの歪みが生じ、ディスクの平
面性が悪くなった。
【0018】比較例4および比較例5は2枚のディスク
の反り量を、ディスク中央部から外周部へ向けてθrが
漸次減少し、傾斜が最大となる外周部ではθr(°)=
−0.5にするとともに、比較例4のディスクではディ
スク上でθtの絶対値が最大の箇所において、θt
(°)=0.7とし、比較例5のディスクではディスク
上でθtの絶対値が最大の箇所において、θt(°)=
−0.7となるように反りを矯正してから重ね合わせ、
プレスして貼り合わせた。その結果、多くの気泡を取り
込むとともに、反りが大きすぎるためにディスクの歪み
が生じ、ディスクの平面性が悪くなった。
【0019】
【発明の効果】以上、本発明のディスクの貼り合わせ方
法および装置によれば、2枚のディスクを重ね合わせる
際に様々な反り量を有するディスクの反り量を矯正して
制御することで、気泡の取り込みによる平面度の悪化
や、反り量が大きすぎることによる平面度の悪化を抑え
ることで、良好な記録・消去・再生特性が高速で得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】貼り合わせ装置の構成
【符号の説明】
11aと11b ディスク 12aと12b 吸引機構 13aと13b 反り矯正機構 14aと14b 加圧機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤または粘着テープを用いて、2枚
    のディスクを重ね合わせにして貼り合わせるディスクの
    貼り合わせ方法において、貼り合わせを行う前に貼り合
    わせ面を向かい合わせにして2枚のディスクを重ね合わ
    せた際にも、中央部に隙間が生じない状態になるよう
    に、ディスクの反りの状態を矯正した後に貼り合わせを
    行うものであって、少なくとも一方のディスクの反りの
    状態は、ディスクの貼り合わせ面側のラジアルチルト角
    θr(°)とタンジェンシャルチルト角θt(°)に関
    して、θrはディスク中央部から外周部へ向けて漸次減
    少させるとともに、ディスク中央部を除いて−1.5<
    θr<0とし、さらにθtはディスク上で絶対値が最大
    の箇所においても|θt|<0.7となるように、反り
    の状態を矯正することを特徴とするディスクの貼り合わ
    せ方法。
  2. 【請求項2】 ディスクが光ディスクあるいは光磁気デ
    ィスクであることを特徴とする請求項1記載のディスク
    の貼り合わせ方法。
JP26183596A 1996-10-02 1996-10-02 ディスクの貼り合わせ方法 Pending JPH10106050A (ja)

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JP26183596A JPH10106050A (ja) 1996-10-02 1996-10-02 ディスクの貼り合わせ方法

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