JPH03266271A - ディスク用ハブの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、光ディスクや光磁気ディスク等の円盤状ディ
スクに取付けられるディスク用ハブの取付構造に関する
。

［従来の技術と発明が解決しようとする課題］従来、高
密度かつ高い信頼性で情報を記録再生できる情報記録媒
体として、光ディスクが知られている。第６図は、従来
の光デイスク用ハブの取付構造を示す概略断面図である
。この光ディスク（４１）の中央部にはハブ用装着孔（
４２）が形成され、その外周部には情報の記録再生領域
（４３）が形成されている。

上記光ディスク（４１）の中央部に取付けられるハブ（
４４）は、装着孔（４２）に装着されるハブ本体（４５
）と、このハブ本体（４５）の周縁部から側方に延設さ
れた鍔部（４Ｂ）とを有し、上記ハブ本体（４５）の中
央部には、ドライブ系の中心軸が挿入される中心孔（４
７）が形成されている。ハブ（４４）は、鍔部（４６）
と光ディスク（４１）とを接着剤（４８）により接合す
ることにより、光ディスク（４１）に取付けられている
。

この光ディスク（４１）において、上記ハブ（４４）の
ハブ本体（４５）をドライブ系のマグネットにより磁気
的に吸着してドライブすることにより、光ディスク（４
１）を高速回転させ、記録再生領域（４３）では、通常
、高速回転下で、基板側からレーザ光を照射し、情報を
ピット列などとして周方向に形成することにより、記録
している。またレーザ光を基板側から照射し、レーザ光
の反射や透過光量の変化に基づいて記録された情報を再
生している。

一方、光ディスク（４１）は、通常、厚み約１．２間程
度と薄いので、反りや変形が生じ易く、面積度が低下し
易い。光ディスクの反りや変形は、両面利用タイプの光
ディスク、すなわち、複数のディスク基板を貼り合わせ
た貼り合わせ型光ディスクでは、貼り合わせにより、是
正できる。しかしなから、例えば、９０ｍｍφの光ディ
スクのように、１枚のディスク基板で形成された単板型
光ディスクでは、ディスク基板の反りや変形が光デイス
ク表面の平坦性にそのまま反映し、反りなどを是正する
ことができない。

そして、光ディスクに反りなどが生じる場合には、高速
回転中の光ディスク（４１）の反りに起因する振動と、
ドライブ系の振動とが共振して、情報を精度よく記録再
生できなくなったり、著しい場合には、記録再生不能と
なる。従って、このような光ディスク（４１）は不良品
となり、歩留りが低下する。

従って、本発明の目的は、ディスクの反りや変形などを
容易かつ確実に是正できると共に、共振点をも調整でき
、情報を精度よく記録再生できるディスク用ハブの取り
目８造を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため、本発明は、ディスク中央部の
装着孔に装着されるハブ本体と、このｌ＼ブ本体の周縁
部から側方に延設された鍔部とを有するハブの取付構造
であって、ディスクに接合されていると共に、前記鍔部
よりも半径方向の長さが大きく、曲げ強度が大きな平板
かつリング状の取付部キイにより前記鍔部がディスクに
対して固定されているディスク用ハブの取付構造を提供
する。

［作　用］ 本発明のハブの取付構造では、鍔部とは別部材の、ディ
スクに接合した取付部材により、鍔部をディスクに固定
している。上記取付部材は、前記鍔部よりも半径方向の
長さが大きく、曲げ強度が大きな平板かつリング状であ
る。従って、ディスクに接合した取付部材により鍔部を
固定する場合には、曲げ強度及び半径方向に長さが大き
な取付部材により、ディスクの反りや変形を矯正できる
。

また、取付部材の半径方向の長さを大きくする場合には
、負荷作用により、回転するディスクの共振周波数を大
きくでき、小さくする場合には、共振周波数を小さくで
きる。従って、取付部材の大きさを調整することにより
、共振点を制御できるので、不都合な共振周波数を避け
て、最適な条件でドライブができる。要は光ディスクの
反りや変形に起因する振動と、ドライブの振動とで発生
する共振現象、および共振周波数を、取付部材の半径方
向の長さを調整することにより、容易かつ自在に制御で
きる。

［実施例］ 以下に、添付図面を参照しつつ本発明の実施例を詳細に
説明する。

第１図は本発明の取付構造の一実施例を示す概略断面図
であり、この例では、９０ｍｍφの光デイスク用ハブの
取付構造が示されている。

光ディスク（１）は、円盤状光デイスク基板と、この光
ディスクｕ板に形成された記録膜とで構成されている。

光ディスク（１）の中央部にはハブ装着用の装着孔（２
）が形成されている。９０　ｍｍφの光ディスクの場合
、この装着孔（２）の半径は、通常、７゜５　ｍｍ程度
である。光ディスク（１）の外周部には、情報を記録再
生するための記録再生領域（３）が形成されている。な
お、９０　ｍｍφの光ディスク（１）の場合、光ディス
ク（１）の中心点から記録再生領域（３）の最内周部ま
での距離は、通常２５ｍｍ程度である。

ハブ（４）は、上記装着孔（２）に適合した大きさを有
するハブ本体（５）と、このハブ本体（５）の中央部に
形成され、ドライブ系のセンタービンが挿入される中心
孔（６）と、上記ハブ本体（５）の周縁部から側方に延
設された鍔部（７）とで構成されている。上記ハブ本体
（５）は、ドライブ系のマグネットにより光ディスク（
１）を回転駆動するため、金属製である。なお、ハブ本
体（５）の半径は、通常、前記装着孔（２）の半径に対
応する。

そして、光ディスク（１）には接着剤（９）で平板がつ
リング状の取付部材（８）が接合され、この取付部材Ｓ
）により、上記ハブ（４）の鍔部（力が光ディスク（１
）に挟圧、固定されている。このリング状の取付部材（
８）は、鍔部σ）に挟圧力を作用させるため、図示のよ
うに、取付状態で、前記鍔部（７）と少なくとも重複す
る大きさであって、しかも、その外径が前記記録再生領
域（３）に至らない大きさに形成されている。すなわち
、取付部材（８）は、前記鍔部（７）よりも半径方向の
長さが大きい。また取付部材（８）は、曲げ強度が大き
な金属製である。

リング状の取付部材（８）の内側内面には、鍔部（７）
の厚みに適合した嵌合用切欠部（１０）が周方向に形成
されている。この嵌合用切欠部（１０）にハブ（４）の
鍔部（７）が嵌合する。

このような取付構造によると、取付部材（８）により、
光ディスク（１）の反りや変形などを容易に矯正でき、
しかも共振点を移動させることができる。

すなわち、取付部材口）は曲げ強度の大きな金属製であ
り、しかもその半径方向の長さが大きい。−方、光ディ
スク（１）はその厚みが薄いので、光ディスク（１）に
生じた反りなどは、比較的小さな力て矯正できる。従っ
て、取付部材（８）の曲げ強度をＦ１光ディスク（１）
の反りや変形を是正するのに必要な力をｆとすると、Ｆ
＞ｆであるため、取付部材（８）と光ディスク（１）と
の接合により、光ディスク（１）の反りや変形などが矯
正される。従って、反りなどが生じていても、光ディス
ク（１）を平坦化でき、光ディスク（１）の歩留りを向
上させることができる。

さらに、取付部材（８）の負荷作用により光ディスク（
１）の共振点も移動させることも容易であるため、光デ
ィスク（１）への情報の記録と再生を精度よく行なうこ
とができる。

また取付部材（８）は、ハブ（４）と別部材であるため
、精度よく成形加工できる。さらに、面積が小さな鍔部
（７）を光ディスク（１）に直接接合することなく、取
付部材（８）の嵌合用切欠部（１０）に鍔部（７）を嵌
合させ、接合面積が大きな取付部材（８）を接着剤（９
）で光ディスク（１）に接合することにより、ハブ（４
）と光ディスク（１）とを一体化できる。従って、接合
が容易であるだけでな（、接合強度も高めることができ
、接合剤の選択幅が拡がる。

なお、取付部材（８）は、前記関係式Ｆ＞ｆを充足する
のに必要な曲げ強度の大きな材料、例えば、硬質で強靭
な材料で形成されていればよい。このように材料として
は、例えば、機械的強度に優れた、金属、プラスチック
やセラミックなどが挙げられる。取付部材（８）の厚み
は、光ディスク（１）の反りや変形を是正できる範囲で
設定できるが、通常、厚み０．１ｍｍ以上である。

また取付部材Ｂ〕の半径方向の長さは、光ディスク（１
）及び鍔部（７）の半径方向の長さに応じて設定できる
。ハブ本体（５）の周縁部からの取付部材（８）の半径
方向の長さしは、光ディスク（１）の半径をｒＯ１光デ
ィスク（１）の中心点から記録再生領域（３）の最内周
部までの距離をｒｌ、ハブ本体（５）の半径をｒｌとす
るとき、下記関係式 ％式％ さらに好ましくは ｒＯＸｏ、３≦Ｌ≦ｒｌ　−ｒｌ を充足する範囲に設定されていればよい。取付部材（８
）の半径方向の長さしが、ｒＯの１０％未満である場合
には、光ディスク（１）の反りや変形を全体に亘り是正
するのが困難であり、記録再生領域（３）内に至る長さ
である場合には、記録再生可能な情報量が少なくなる。

さらに、鍔部（７）と、取付部材（８）の切欠部（１０
）との少なくともいずれか一方の当接面に弾性シートな
どの弾性部祠を接合し、取付部材（８）の挟圧力を鍔部
（力に有効に作用させてもよい。

第２図は本発明のディスク用ハブの他の実施例を示す概
略断面図である。なお、第１図に示す実施例と同様の要
素については、同一符号を付す（以下、同じ）。

この例では、前記第１図に示す実施例において、鍔部（
７）と取付部材（８）の切欠部（１０）とが接着剤（９
）により接合している。このような取付構造では、前記
実施例の効果に加えて、光ディスク（１）と取付部材Ｓ
）とが接着剤（９）で接合一体化しているだけでなく、
さらに取付部材（８）と鍔部（７）とが接着剤（９）で
接合一体化しているので、ハブ（４）を光ディスク（１
）にさらに強固に固定できる。

第３図は、本発明のディスク用ハブのさらに他の実施例
を示す概略断面図である。

この例では、ハブ（１４）は、光ディスク（１）の装着
孔（２）に装着される金属製ハブ本体（１５）と、該ハ
ブ本体（１５）から側方に延設された金属製鍔部（１７
）とで構成されている。また鍔部（１７）には、複数の
位置決め用孔（１９）が形成されている。

一方、接着剤（９）により光ディスク（１）に取付けら
れる取付部材（１８）の内側内面には、鍔部（Ｉ７）の
厚みに適合した切欠部（２０）が周方向に形成されてい
ると共に、前記鍔部（１７）の位置決め用孔（１９）に
嵌合するピン（２１）が形成されている。

このような取付構造では、前記実施例の効果に加えて、
取付部材の（１８）のピン（２１）を鍔部（１７）の位
置決め用孔（１９）に嵌入させ、取付部材（１８〉の周
縁部を接着剤（９）で光ディスク（１）に接合すること
にヨリ、ハブ（１４）を光ディスク（１）に対して不動
状に固定できる。

なお、第３図に示す実施例において、取付部材（１８）
及び鍔部（１７）のいずれか一方に位置決め用孔が形成
され、他方にピン（２１）が形成されていればよい。ま
た位置決め用孔（１９）及びピン（２１）に代えて、凹
部及び凸部を形成してもよい。

第４図は本発明の光デイスク用ハブの取付構造の他の実
施例を示す概略断面図である。

この例では、リング状の取付部材（２８）が接着剤（９
）で光ディスク（１）に接合していると共に、上記取付
部材（２８）の外面と鍔部（２７）の内面とが接着剤（
９）で接合されている。すなわち、取付部材（２８）に
は鍔部（２７）の嵌合用切欠部が形成されていない。こ
のような取付構造では、前記実施例の効果に加えて、切
欠部を形成する必要がないので、取付部材（２８）を容
易かつ精度よく作製できる。

なお、前記各実施例において、取付部材の形状は平板か
つリング状である限り特に制限されない。

例えば、取付部材は外形が方形状であってもよい。

第５図は本発明の光デイスク用ハブの取付構造のさらに
他の実施例を示す概略斜視図である。

この実施例においては、取付部材（３８）は、平板状リ
ング部材（３８ａ）と、このリング状部材（３８ａ）の
周縁部から放射状に延出し、前記記録再生領域（３）に
至ることのない複数の延出部（３８ｂ）とで構成されて
いる点を除いて、前記第１図に示す実施例と同様に、前
記鍔部（７）が光ディスク（１）に対して固定されてい
る。このような取付部材（３８）でも、反りなどに対す
る延出部（３８ｂ）の矯正力を光ディスク（１）に作用
させることができる。

第５図に示す取付部材（３８）は、前記第２図〜第４図
に示す実施例にも適用できる。また取付部材は、これら
複数の延出部が連結部材により互いに一体化された格子
状であってもよい。

さらに、補強性を高め、矯正力を大きくするため、取付
部材には補強用リブが形成されていてもよい。

また上記各実施例では、取付部材による挟圧または接合
により、鍔部をディスクに対して固定しているが、ハブ
の取付構造は、取付部材により鍔部をディスクに対して
固定する限り、上記実施例に限定されない。

なお、取付部材と光ディスク、取付部材と鍔部との接合
は、光ディスクのドライブによる温度上４時も含めて、
光デイスク基板の複屈折を増大させない方法、例えば、
紫外線硬化型樹脂、エポキシ樹脂、ホットメルト型接着
剤などの接む剤、両面接着テープ、超音波融着などの方
法で行なうことができる。

前記各実施例では、］ζライブ系のマグネットの磁気的
吸着力により光ディスクを回転駆動しているが、機械的
に係合させて光ディスクを回転駆動するため、ハブ本体
に、ドライブ系の複数のピンが挿入される複数の係合孔
や四部が形成されていてもよい。

ディスクの大きさは特に制限されず、例えば、９０ｍｍ
φ、１３０　ｍｍφ、２００　ｍｍφ、３００　ｍｍφ
、３５６　ｍｍφなどのディスクであってもよい。また
ディスクの構造も特に制限されず、本発明は、再生専用
型、追記型や書換型ディスクに適用できる。

本発明は、両面で記録再生可能な貼り合わせ型、中空構
造や補強構造を有するエアーサンドイッチ型、エアーイ
ンシデント型ディスクにも適用できるが、反りや変形な
どが生じ易い片面利用の単板型ディスクに適用する上で
有用である。

［発明の効果コ 以上のように、本発明によれば、ハブとは別部材の取付
部材によりハブをディスクに取付けることにより、ディ
スクの反りや変形などを容品がっ確実に是正できると共
に、共振点をも調整でき、情報を精度よく記録再生でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の取付構造の一実施例を示す概略断面図
、 第２図は本発明のディスク用ハブの他の実施例を示す概
略断面図、 第３図は本発明のディスク用ハブのさらに他の実施例を
示す概略断面図、 第４図は本発明の光デイスク用ハブの取付構造の他の実
施例を示す概略断面図、 第５図は本発明の光デイスク用ハブの取付構造のさらに
他の実施例を示す概略斜視図、第６図は従来の光デイス
ク用ハブの取付構造を示す概略断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ディスク中央部の装着孔に装着されるハブ本体と、この
   ハブ本体の周縁部から側方に延設された鍔部とを有する
   ハブの取付構造であって、ディスクに接合されていると
   共に、前記鍔部よりも半径方向の長さが大きく、曲げ強
   度が大きな平板かつリング状の取付部材により前記鍔部
   がディスクに対して固定されていることを特徴とするデ
   ィスク用ハブの取付構造。