JP2004071141A - 光ディスク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ディスク基板上の光記録再生層における情報記録再生領域に、光により情報が記録及び/または再生される光ディスクにおいて、熱膨張係数が前記ディスク基板と略同一であるハブを設ける。このハブは、前記ディスク基板の非記録再生領域にて前記光ディスク基板と同心円状に接着固定されているフランジ部と、光ディスク基板の中心孔に接着固定されている円筒部とを有している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザ光の照射によって情報を記録再生する光ディスクに関し、特に、反りや変形を抑制することのできる光ディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザ光の照射によって情報の記録再生を行なう光ディスクとして各種のディスクが実用化され、高密度記録化が進んでいる。高密度記録化は、半導体レーザ波長を短くすること、あるいは、集束対物レンズの開口数NAを大きくすることによってビームスポットの直径dを小さくすれば実現できる。しかしながら、レーザ波長の短波長化は現状では困難であるため、対物レンズの開口数NAをでるだけ大きくする試みがなされている。
【0003】
ところが、対物レンズの開口数NAを大きくするとディスクの傾きによって生じる収差が大きくなり、記録再生特性が悪くなる。ディスクの傾きによって生じる収差の大きさは、他の条件が共通であれば、ディスク基板の厚さに比例するので、上記収差を抑制するには、ディスク基板の厚みを小さくすることが必要であり、具体的にはディスク基板の厚さ1mm以下とする必要がある。
【0004】
一方、ディスク基板の曲げ剛性は基板の厚みの3乗に比例するので、基板の厚みが小さくなるに連れて急激に小さくなり、基板が曲がりやすくなる。
【0005】
図11に従来の光ディスクのクランプ状態の垂直断面図を示す。図11に示すように、光ディスクは、ディスク基板2及びハブからなる。クランプは、ディスク基板2がターンテーブル6の載置部6a上に載せられ、ハブ7の下面に形成された磁性体(あるいは金属膜)をターンテーブル6に設けられた磁石6bに吸引することで行われる。ここで、クランプ厚みの薄いディスク基板2を使用すると、光ディスクをターンテーブル6にチャッキングする際のクランプ力によってディスク基板2が変形し、反りが生じる。
【0006】
さらに、情報記録領域には光記録再生層が形成されているが、この層は残留応力を持っているため、結果としてディスク基板に静的な反りが発生し信号記録再生の障害となる。
【0007】
そこで、剛性・強度を確保しながらディスク基板の薄型化を行うものとして、特許文献1に記載されたディスク基板が知られている(従来例1)。この光ディスク基板は、情報記録領域では基板厚みが薄く、クランプエリアでは剛性を保証できるように基板厚みを厚くしている。
【0008】
また、他の光ディスク基板として、クランプエリアにディスク基板よりも高剛性の材料からなる板状体を有するハブを設けた光ディスクが知られている(特許文献2,従来例2)。
【0009】
【特許文献1】
特開平6−131696号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平2−310871号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例1の光ディスクでは、ディスク基板の厚さが半径方向において異なっているが、情報記録再生領域における成形精度を保ったまま、厚みを部分的に変えることは極めて困難である。このため、情報記録再生領域におけるディスク基板の精度が劣化してしまう虞れがある。
【0012】
また、従来例2の光ディスクでは、高剛性板からなるハブとディスク基板との間の熱膨張係数に差があるため、温度変化によりディスクに反りが発生するという問題がある。
【0013】
本発明は上記課題を解決するものであって、チャッキングによる反りや変形を防止できる光ディスクを提供することを特徴とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ディスクは、ディスク基板上の光記録再生層における情報記録再生領域に、光により情報が記録及び/または再生される光ディスクにおいて、熱膨張係数が前記ディスク基板と略同一であるハブを備え、該ハブは、前記ディスク基板の非記録再生領域にて前記光ディスク基板と同心円状に接着固定されているフランジ部と、光ディスク基板の中心孔に接着固定されている円筒部とを有することを特徴としている。
【0015】
本発明の光ディスクは、上記の構成に加えて、上記フランジ部は、光ディスクを回転駆動するターンテーブルとの接触部に固定されていることを特徴としている。
【0016】
本発明の光ディスクは、上記の構成に加えて、前記接触部には、凹凸形状が形成されていることを特徴としている。
【0017】
本発明の光ディスクは、上記の構成に加えて、熱膨張係数が前記ディスク基板と略同一であり、前記ディスク基板と同心円状に接着固定されている環状板を備え、該環状板と前記ハブとで前記ディスク基板を挟み込んでいることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0019】
(実施の形態1)本発明の光ディスクの実施の形態1について、図1、図2に基づいて説明する。図1は本実施の形態の光ディスクの上面図であり、図2は垂直断面図である。光ディスク1は、透光性ディスク基板2上に光記録再生層4が形成され、図示していないがさらに保護樹脂膜が形成されている。ディスク基板2はポリカーボネートからなり、高密度記録化のために厚さは0.6mmに薄型化されている。
【0020】
光記録再生層4は再生専用媒体の場合Al系合金などの反射材、光磁気記録媒体の場合希土類・遷移金属のアモルファス合金、相変態記録の場合SeやTe系の合金の記録媒体、および透明誘電体からなり、厚さは数十〜数百nm程度である。
【0021】
光記録再生層4は残留応力を持つため、厚さの薄いディスク基板2に反りが生じて、信号記録再生特性が劣化する虞れがある。この反りはディスク外周部ほど顕著に現れるため、本実施の形態では、ポリカーボネートからなる厚さ0.6mmの環状板3を読み出し面側の外周部に紫外線硬化樹脂からなる接着剤により取り付けている。これにより、光記録再生層4の残留応力によって生じる光ディスク1の静的な反りを改善でき、薄型化されたディスク基板の機械特性を向上できる。
【0022】
次に、本実施の形態の光ディスクの効果を、比較例と比較することにより、具体的に説明する。
【0023】
ここでは、厚さ0.6mmの基板に光記録再生層を作製した通常の光ディスク(比較例)と、本実施の形態の光ディスクと、をこれら2つの光ディスクをともに1800rpmで回転して半径方向のチルト角を測定し、その最大値を内周部と外周部で比較した。また、温度による反りの変化を調べるため温度試験(70℃で96時間)を行ない、その後1800rpmで回転して半径方向のチルト角を測定し、その最大値を内周部と外周部で比較した。その比較結果を表1に示す(単位はdeg)。
【0024】
【表1】
【0025】
上表に示すように、比較例ではディスク外周に向かってチルト角が負の大きな値となっており、残留応力によって光記録再生層が伸びる方向に反りが見られている。これに比べ環状板を設けた本ディスクでは反りが改善されている。さらにこのディスクでは温度試験後の反りの変化も見られない。
【0026】
また、本実施の形態の光ディスクでは、取り付けられた環状板3はディスク基板2と同心円の関係にあるため、回転時の上下方向、半径方向のブレが抑えられ、安定性が増し、情報記録媒体としての信頼性が向上する。
【0027】
(実施の形態2)本発明の光ディスクの他の実施の形態について、図3、図4に基づいて説明する。
【0028】
図3は環状板を適用した光ディスクの断面構造を示すものである。この図に示すように、本光ディスクはディスク基板2の読み出し面側の内周部に、ポリカーボネートからなる厚さ0.6mmの環状板5が取り付けられている。
【0029】
図4は本実施の形態の光ディスクのクランプ状態を示す断面図である。ここでは、ディスク基板2にハブ7が取り付けられており、そのハブ7の先端部には磁性体7aが設けてある。そして、ターンテーブル6上の磁石6bによって、マグネットチャッキングされる。このとき、ターンテーブル6のクランピング部6aは環状板5に当接するようになっている。
【0030】
本実施形態では、上記のように、ターンテーブル6のクランピング部6aが環状板5に当接するため、従来直接薄型ディスク基板2にクランプ力がかかった場合のように、反り・変形が生じることがなく、光ディスク1としての剛性・強度が改善され、信頼性が向上する。ここで、環状板5はディスク基板2の情報記録エリアの約1mm内周まで形成されていることが望ましい。
【0031】
このディスクの反りについて実施の形態1と同様にチルト角を測定し、比較を行なった結果を以下に示す。下記表2に、比較例としての環状板5を設けていないディスクと、形態2−1,形態2−2,2−3(それぞれディスク基板2の内周部に厚さ0.2mm,0.4mm,0.6mmの環状板を設けたディスク)、及び、実施の形態1で示した形態1(ディスク外周部に環状板を設けたもの)と形態2−3を複合したもの(外周部、内周部ともに環状板を設けたもの)についての結果を示す(単位はdeg)。
【0032】
【表2】
【0033】
表2から分かるように、比較例に比べて形態2−1,2−2,2−3,1+2−3では環状板5をクランプエリアとしたことによりクランプ力による反りが改善されたといえる。外周部の反りは環状板厚さが0.6mmのとき最も改善されている。上記環状板が厚いほど反り・変形は抑えられる傾向にあるが、厚くなり過ぎると機能的に不利となり、光ディスク、カートリッジの薄型化を妨げることになる。また、形態1,2−3をともに適用した場合も同様の改善結果が得られている。
【0034】
なお、実施の形態1で行なった温度試験を実施の形態2でも行なったが、反りの変化は見られなかった。
【0035】
(実施の形態3)本発明の光ディスクの実施の形態3について、図5に基づいて説明する。図5はハブを適用した光ディスクの断面構造を示すものである。図5においては薄型化されたディスク基板2にポリカーボネートからなる厚さ0.6mmの環状のフランジ部8aを持つハブ8が取り付けられている。フランジ部8aはディスク基板2の読み出し面側に取り付けられており、フランジ部8aの全体あるいはその一部がクランプエリアとなり、クランピング部が当接する。また、円筒部8bには磁性体が設けられておりチャッキングに使用される。
【0036】
本実施の形態では環状板がハブと一体化したため、製造工程を簡略化することができる。また、ハブ8とディスク基板2の接着面積が大きくなるため接合状態がよく、しっかりと保持されるので安定な回転が実現できる。さらに、環状板のみの場合に比べて一体化したハブ8は剛性・強度も大きくなるため、光ディスクとしての剛性・強度も改善される。
【0037】
(実施の形態4)本発明の光ディスクの実施の形態4について、図6に基づいて説明する。図6はハブを適用した光ディスクの断面構造を示すものである。ここでは、薄型化されたディスク基板2にポリカーボネートからなる厚さ0.6mmの環状のフランジ部9aを持つハブ9が取り付けられている。フランジ部9aはディスク基板2の読み出し面側に取り付けられ、フランジ部9aの全体あるいは一部がクランプエリアとなり、クランピング部と当接する。ハブ9はチャッキングに用いられる円筒部9bだけでなく円筒部9cを有する。円筒部9cは側面においてディスク基板2の中心孔と接するため接着面積の増大が図れる。これにより、ディスク基板2との接合状態がよくなり、ハブ9の剥離を防止でき、また、安定な回転駆動を実現できる。
【0038】
また、ハブ9は円筒部9cを有するため、ディスク基板2の中心孔に取り付けやすいこと、ハブ9の剛性・強度も大きくなるため、光ディスク1としての剛性・強度も改善されるという利点がある。
【0039】
(実施の形態5)本発明の光ディスクの実施の形態5について説明する。本光ディスクでは、情報記録面を向かい合わせて貼り合わせた両面記録タイプの光ディスクであり、その両面あるいは片面に(実施の形態1〜4の)環状板を適用したものである。
【0040】
ディスクの情報記録領域の外周に環状板を設けることで、ディスクの反り・変形を抑えることができ、また、ディスクの両面のクランプエリアに環状板またはハブを設けることにより、チャッキング時のクランプ力による反り・変形を抑えることができる。
【0041】
(実施の形態6)本発明の光ディスクの実施の形態6について図7に基づいて説明する。図7は本光ディスクの断面構造を示すものである。
【0042】
ここでは、薄型ディスク基板2にポリカーボネートからなる厚さ0.6mmの環状のフランジ部10aを持つハブ10が取り付けられている。フランジ部10aはディスク基板2の読み出し面側に取り付けられ、クランプエリアをなす。また、ハブ10は円筒部10bを有し、ディスク基板2の読み出し面側にチャッキング用として位置している。さらに情報記録面側にはクランプエリアと同程度の環状板11が取り付けられており、ディスク基板2,ハブ10とそれぞれ接着されている。以下、上記ハブ10と環状板11との組み合わせを一体型ハブ12と記す。
【0043】
一体型ハブ12はディスク基板2との接着面積が大きくなるため、ディスク基板2との接合状態がよくなる。また、ディスク基板2を両面から挟みこんで固定してあるため、安定な回転が実現できる。また、クランプエリアが環状板からなるだけでなく、クランプエリアに対応する情報記録面側の領域までも環状板からなり、両面側からしっかりと固定保持されているため、クランプ力によって受けるディスク基板2の反り・変形をさらに低減することができ、光ディスクとして剛性・強度が改善される。さらに、上下方向、半径方向のブレも抑制され、フォーカシング、トラッキング特性が向上する。
【0044】
なお、本実施の形態の一体型ハブは、薄型ディスク基板2を両面から環状板で挟みこんで固定するものであり、一体型ハブの内部構造は本構成に限らず、どのような形態であってもよい。
【0045】
(実施の形態7)本発明の光ディスクの実施の形態7について、図8に基づいて説明する。図8は本光ディスク(貼り合わせ型両面光ディスク)の断面構造を示すものである。この光ディスクは一体型ハブ15を用いている。
【0046】
図8においては、薄型化された単板光ディスク16,17を接着剤で貼り合わせ、両面から読み出す貼り合わせディスクとするが、実施の形態6と同じようにディスク基板16にポリカーボネートからなる厚さ0.6mmの環状のフランジ部13aを持つハブ13が取り付けられている。フランジ部13aはディスク基板16の読み出し面側に取り付けられ、クランプエリアをなす。ディスク基板17の読み出し面にはハブ13のフランジ部13aと同じ形状の環状板14が取り付けられており、ディスク基板17,ハブ13とそれぞれ接着している。これにより,ハブ13と環状板14とがディスク基板16,17を両面から挟みこんで固定する構成となる。
【0047】
フランジ部13aおよび環状板14は、両面から読み出す際のクランプエリアとして機能する。また、円筒部13b,13cはそれぞれディスク基板16,17の読み出し面側に位置し、両面から読み出す際のチャッキングに使用する。これにより、両面にクランプエリア・チャッキング機構が存在するため、両面からの安定したチャッキング・クランピングが可能である。
【0048】
なお,(実施の形態7)の一体型ハブ15は、薄型ディスク基板2を両面から環状板14で挟みこんで固定してあり、一体型ハブ15の内部構造はどのような形態でもよい。
【0049】
(実施の形態8)本発明の光ディスクの実施の形態8について、図9に基づいて説明する。図9は本光ディスクのクランプエリアとクランピング部の一例である。
【0050】
ここでは、クランプエリア18とターンテーブルのクランピング部19に凹凸が嵌合するように形成されている。本実施の形態では、このクランプエリア18を環状板(あるいはハブのフランジ部)として光ディスクに接着して使用する。従来、クランプエリア18はディスク基板の一領域であったため凹凸の形成が非常に困難であったが、本実施の形態ではそれが環状板(あるいはハブのフランジ部)であるため、予め凹凸の形成が可能である。
【0051】
このようなクランプエリア18を有するディスクを駆動装置(ターンテーブル)にセットすると、図4に示したように、クランピング部6aは環状板5からなるクランプエリアに当接する。このとき、図9のクランプエリア18に形成された凹凸とクランピング部19に形成された凹凸が、お互いに嵌合することにより固定される。ディスクをセットしてターンテーブルを駆動した場合、スピンドルの回転駆動に従ってディスクはターンテーブルに支持されて回転する。
【0052】
ここで、クランプエリア18に形成された凹凸とクランピング部19に形成された凹凸とが嵌合した状態のまま回転するため、スピンドルすなわちディスクを高速回転させてもディスクがターンテーブル上でスリップする恐れがなく、スピンドルの回転に忠実なディスクの回転が得られるので、データ信号記録再生の信頼性が向上する。特に、データ信号記録再生時に回転速度を変化させなければならない場合には本発明の効果が期待できる。また、本発明では従来のような起動、静止の速度差による摩擦やスリップが起こらず、基準面の変位や粉塵の発生がないため、情報記録媒体としての信頼性が向上する。さらに、クランプ力は凹凸の嵌合する方向にかかるため、嵌合の固定が確実に行なわれ、より確実な回転の伝達が可能である。また、ディスクをターンテーブルから取り外す場合はこれら凹凸の嵌合状態を容易に解くことができ、取り外しが容易に行える。
【0053】
なお、実施の形態1〜8における環状板は、ポリカーボネートに限らずディスク基板とほぼ同じ熱膨張係数を持つ材料(ディスク基板がポリカーボネートからなる場合は、例えば、メタクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスルホン、ポリアミド、アセタール樹脂,PPO等)からなればよく、また、接着剤も紫外線硬化樹脂に限るものではない。また、接着剤の熱膨張係数がディスク基板と等しければさらに本発明の効果を有効に発揮できる。
【0054】
あるいは、上記光ディスクは、ディスク基板における情報記録再生領域に、光により情報が記録及び/または再生される光ディスクにおいて、ディスク基板の非記録再生領域に、熱膨張係数がディスク基板と略同一の環状板が、ディスク基板と同心円状に接着固定されていてもよい。
【0055】
また、上記光ディスクは、上記環状板が、ディスク基板の情報記録領域の外側に固定されていてよい。
【0056】
また、上記光ディスクは、上記環状板が、少なくとも、ディスクを回転駆動するターンテーブルとの接触部に固定されていてよい。
【0057】
また、上記光ディスクは、上記環状板が、ディスク基板の少なくとも上記接触部に接着されるフランジ部と、ターンテーブルの回転軸が挿入される円筒部と、を有していてよい。
【0058】
また、上記光ディスクは、環状板における、ターンテーブルと接触する部分に、凹凸形状が形成されていてよい。
【0059】
また、上記光ディスクは、環状板が、ディスク基板の両面に固定されていてよい。
【0060】
【発明の効果】
本発明の光ディスクでは、非記録領域にディスク基板と同心円状の環状板を設けてあるため、ディスクの反りが改善され、回転時の上下方向、半径方向のブレが抑えられ安定性が増し、情報記録媒体としての信頼性が向上する。また、ディスク基板とほぼ同じ熱膨張係数を持つ材料で環状板を形成しているため、温度変化によって熱膨張の差が発生せず、反りを低減することができる。また、その結果、環境変化によって生じる接着剤の剥離を防ぎ、接着剤の幅広い選択が可能となる。
【0061】
その環状板をディスクの外周部に設けることで、光記録再生層による残留応力の影響を有効に除去できる。
【0062】
また、チャッキング時に環状板の少なくとも一部をクランプエリアとすることにより、クランプ力による反り・変形が生じることがなく、光ディスクとしての剛性・強度が改善され、信頼性が向上する。
【0063】
さらに、環状板をディスク基板内周部にハブとして設けることで、製造工程を簡略化することができ、また、ハブとディスク基板の接着面積が大きくなるため接合状態がよくなり安定な回転が実現できる。さらに、剛性・強度も大きくなるため、光ディスクとしての剛性・強度も改善される。
【0064】
また、環状板のクランプエリアに凹凸を形成して、その凹凸とクランピング部に形成された凹凸を互いに嵌合することにより、ディスクを高速回転させてもディスクがターンテーブル上でスリップする恐れがなく、スピンドルの回転に忠実なディスクの回転が得られ、データ信号記録再生の信頼性が向上する。また、起動、静止の速度差による摩擦やスリップが起こらず、基準面の変位や粉塵の発生がないため、情報記録媒体としての信頼性が向上する。さらにクランプ力は凹凸の嵌合する方向にかかるため、嵌合の固定が確実に行なわれ、より確実な回転の伝達が可能である。
【0065】
さらに、光ディスク基板の両面に環状板を設けることで、ディスク基板との接着面積が大きくなり、かつ薄型ディスク基板を両面から挟みこんで固定するため、ディスク基板との接合状態がよくなり、安定な回転が実現できる。また、クランプ力によって受けるディスク基板の反り・変形を低減することができ、光ディスクとして剛性・強度が改善される。上下方向、半径方向のブレも抑制され、フォーカシング、トラッキング特性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の光ディスクを示す上面図である。
【図2】実施の形態1の光ディスクを示す垂直断面図である。
【図3】実施の形態2の光ディスクを示す垂直断面図である。
【図4】実施の形態2の光ディスクのクランプ状態を示す垂直断面図である。
【図5】実施の形態3の光ディスクを示す垂直断面図である。
【図6】実施の形態4の光ディスクを示す垂直断面図である。
【図7】実施の形態6の光ディスクを示す垂直断面図である。
【図8】実施の形態7の光ディスクを示す垂直断面図である。
【図9】実施の形態8の光ディスクのクランプエリアおよびクランピング部を示す斜視図である。
【図10】従来の光ディスクを示す垂直断面図である。
【図11】従来の光ディスクのクランプ状態を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
1 光ディスク
2 ディスク基板(薄型)
3,5,11,14 環状板
6 ターンテーブル
6a クランピング部
7,8,9,10,13,20 ハブ
8a,9a,10a,13a フランジ部(クランプエリア)
12,15 一体型ハブ
18 クランプエリア
19 クランピング部
Claims (4)
- ディスク基板上の光記録再生層における情報記録再生領域に、光により情報が記録及び/または再生される光ディスクにおいて、
熱膨張係数が前記ディスク基板と略同一であるハブを備え、
該ハブは、前記ディスク基板の非記録再生領域にて前記光ディスク基板と同心円状に接着固定されているフランジ部と、光ディスク基板の中心孔に接着固定されている円筒部とを有することを特徴とする光ディスク。 - 請求項1に記載の光ディスクにおいて、
上記フランジ部は、光ディスクを回転駆動するターンテーブルとの接触部に固定されていることを特徴とする光ディスク。 - 請求項2に記載の光ディスクにおいて、
前記接触部には、凹凸形状が形成されていることを特徴とする光ディスク。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の光ディスクにおいて、
熱膨張係数が前記ディスク基板と略同一であり、前記ディスク基板と同心円状に接着固定されている環状板を備え、
該環状板と前記ハブとで前記ディスク基板を挟み込んでいることを特徴とする光ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003207166A JP2004071141A (ja) | 2003-08-11 | 2003-08-11 | 光ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003207166A JP2004071141A (ja) | 2003-08-11 | 2003-08-11 | 光ディスク |
Related Parent Applications (1)
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JP9038660A Division JPH10241209A (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 光ディスク |
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JP2003207166A Pending JP2004071141A (ja) | 2003-08-11 | 2003-08-11 | 光ディスク |
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- 2003-08-11 JP JP2003207166A patent/JP2004071141A/ja active Pending
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