JP4551033B2 - 光情報記録媒体の初期化方法及び光情報記録媒体の初期化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光情報記録媒体の初期化方法及び光情報記録媒体の初期化装置に関し、詳細には、レーザ等の光により情報の記録・再生を行なうシートを用いた光情報記録媒体を低速で安価かつ適切に初期化する光情報記録媒体の初期化方法及び光情報記録媒体の初期化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
書換可能な書換型のCD(Compact Disc)やDVD(Digital Video Disk)等の光ディスク(光情報記録媒体)は、ポリカーボネート等のプラスチックの円盤基板の上に記録層、反射層等を設け、基板面側からレーザ光を入射して、信号の記録、再生を行なう。
【0003】
近年、コンピューター等で扱う情報量が増加したことから、光ディスクの信号記録容量の増大及び信号情報の高密度化が進んでいる。
【0004】
このような高記録密度媒体を実現するために、従来から、使用するレーザ波長を青色光領域まで短波長化することや対物レンズの開口数を大きくすることが提案されている。
【0005】
しかしながら、高記録密度になればなるほど、チルトや面ぶれ等による収差の問題が大きくなる。例えば、現在の市場にでている光ディスクは、CDでは、1.2mmの光透過性の基板を用い、DVDでは、0.6mmの光透過性基板に、0.6mmの基板を貼り合わせて、1.2mmとしている。これらの硬質の基板を、面振れを無視できる程度に生産することは困難である。
【0006】
そこで、従来から、可撓性のある光ディスクを高速回転させることによって、空気浮上によって安定した回転を確保し、面振れを抑制することが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような光ディスクに書換型の相変化ディスクを用いる場合、初期化方法に問題が生じる。
【0008】
すなわち、高速回転を与えて面振れを抑制してレーザを照射しても、急冷されてしまい、記録膜を結晶化するのが困難となる。一方、回転を遅くすると、当然、空気浮上が起こらず、フォーカシングできなくなってしまうという問題がある。
【0009】
そこで、請求項1記載の発明は、可塑性の基板上に、少なくとも、レーザ光が照射されることでその光学特性が可逆的に変化する記録層と記録層上の保護層とが積層され、レーザ光を用いて記録、再生、消去の行われる光情報記録媒体を初期化するに際して、積層後の初期化工程で、当該光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさの平面部を有するとともに、その中心部にクランプ本体を備えるターンテーブルの前記平面部上に光情報記録媒体が搭載された後、透明で光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさのクランパーがクランプ本体に嵌合する状態でターンテーブル上の光情報記録媒体上に設置されて、光情報記録媒体をクランパーとターンテーブルの平面部とで固定、保持して回転させ、当該回転する光情報記録媒体にクランパーを通してレーザ光を照射して初期化を行うことにより、光ディスク等の光情報記録媒体を低速回転させても、面振れを抑制し、容易かつ適切に初期化することのできる光情報記録媒体の初期化方法を提供することを目的としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、光情報記録媒体は、基板の記録層及び保護層が積層された側を上として平面部上に載置されることにより、容易かつ適切に初期化することのできる光情報記録媒体の初期化方法を提供することを目的としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、光情報記録媒体の厚さが0.5mm以下であることにより、厚さが0.5mm以下の光情報記録媒体の初期化方法を提供することを目的としている。
【0013】
請求項4記載の発明は、可塑性の基板上に、少なくとも、レーザ光が照射されることでその光学特性が可逆的に変化する記録層と記録層上の保護層とが積層され、レーザ光を用いて記録、再生、消去の行われる光情報記録媒体を初期化するに際して、光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさの平面部を有するとともに、その中心部にクランプ本体を備えるターンテーブルと、透明で光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさのクランパーとを有し、当該ターンテーブルの平面部上に載置された光情報記録媒体上にクランプ本体に嵌合する状態でクランパーが設置されて、光情報記録媒体をクランパーとターンテーブルの平面部とで固定、保持して当該ターンテーブルとともに回転させ、当該回転する光情報記録媒体にクランパーを通してレーザ光を照射して初期化を行うことにより、光ディスク等の光情報記録媒体を低速回転させても、面振れを抑制し、容易かつ適切に初期化することのできる光情報記録媒体の初期化装置を提供することを目的としている。
【0014】
請求項5記載の発明は、
光情報記録媒体は、基板の記録層及び保護層が積層された側を上として平面部上に載置されることにより、容易かつ適切に初期化することのできる光情報記録媒体の初期化装置を提供することを目的としている。
【0015】
請求項6記載の発明は、光情報記録媒体の厚さが0.5mm以下であることにより、厚さが0.5mm以下の光情報記録媒体の初期化装置を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の光情報記録媒体の初期化方法は、可塑性の基板上に、少なくとも、レーザ光が照射されることでその光学特性が可逆的に変化する記録層と、前記記録層上の保護層と、が積層され、前記レーザ光を用いて記録、再生、消去の行われる光情報記録媒体の初期化方法において、前記積層後の初期化工程で、当該光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさの平面部を有するとともに、その中心部にクランプ本体を備えるターンテーブルの前記平面部上に前記光情報記録媒体が搭載された後、透明で前記光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさのクランパーが前記クランプ本体に嵌合する状態で前記ターンテーブル上の前記光情報記録媒体上に設置されて、前記光情報記録媒体を前記クランパーと前記ターンテーブルの前記平面部とで固定、保持して回転させ、当該回転する光情報記録媒体に前記クランパーを通してレーザ光を照射して初期化を行うことにより、上記目的を達成している。
【0018】
上記構成によれば、可塑性の基板上に、少なくとも、レーザ光が照射されることでその光学特性が可逆的に変化する記録層と、記録層上の保護層とが積層され、レーザ光を用いて記録、再生、消去の行われる光情報記録媒体を初期化するに際して、積層後の初期化工程で、当該光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさの平面部を有するとともに、その中心部にクランプ本体を備えるターンテーブルの前記平面部上に前記光情報記録媒体が搭載された後、透明で前記光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさのクランパーが前記クランプ本体に嵌合する状態で前記ターンテーブル上の前記光情報記録媒体上に設置されて、前記光情報記録媒体を前記クランパーと前記ターンテーブルの前記平面部とで固定、保持して回転させ、当該回転する光情報記録媒体に前記クランパーを通してレーザ光を照射して初期化を行うので、光ディスク等の光情報記録媒体を低速回転させても、面振れを抑制することができ、容易かつ適切に初期化することができる。
【0019】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、光情報記録媒体は、基板の記録層及び保護層が積層された側を上として平面部上に載置される。
【0020】
上記構成によれば、光情報記録媒体を基板の記録層及び保護層が積層された側を上として平面部上に載置して、容易かつ適切に初期化することができる。
【0021】
また、例えば、請求項3に記載するように、光情報記録媒体の厚さが0.5mm以下であってもよい。
【0022】
上記構成によれば、厚さが0.5mm以下の光情報記録媒体を、容易かつ適切に初期化することができる。
【0025】
請求項4記載の発明の光情報記録媒体の初期化装置は、可塑性の基板上に、少なくとも、レーザ光が照射されることでその光学特性が可逆的に変化する記録層と、前記記録層上の保護層と、が積層され、前記レーザ光を用いて記録、再生、消去の行われる光情報記録媒体の初期化装置において、前記光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさの平面部を有するとともに、その中心部にクランプ本体を備えるターンテーブルと、透明で前記光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさのクランパーとを有し、当該ターンテーブルの前記平面部上に載置された前記光情報記録媒体上に前記クランプ本体に嵌合する状態で前記クランパーが設置されて、前記光情報記録媒体を前記クランパーと前記ターンテーブルの前記平面部とで固定、保持して当該ターンテーブルとともに回転させ、当該回転する光情報記録媒体に前記クランパーを通してレーザ光を照射して初期化を行うことにより、上記目的を達成している。
【0026】
上記構成によれば、可塑性の基板上に、少なくとも、レーザ光が照射されることでその光学特性が可逆的に変化する記録層と録層上の保護層とが積層され、レーザ光を用いて記録、再生、消去の行われる光情報記録媒体を初期化するに際して、当該光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさの平面部を有するとともに、その中心部にクランプ本体を備えるターンテーブルと、透明で光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさのクランパーとを有し、当該ターンテーブルの平面部上に載置された光情報記録媒体上にクランプ本体に嵌合する状態で前記クランパーが設置されて、光情報記録媒体を前記クランパーと前記ターンテーブルの前記平面部とで固定、保持して当該ターンテーブルとともに回転させ、当該回転する光情報記録媒体に前記クランパーを通してレーザ光を照射して初期化を行うので、光ディスク等の光情報記録媒体を低速回転させても、面振れを抑制することができ、容易かつ適切に初期化することができる。
【0027】
この場合、例えば、請求項5に記載するように、光情報記録媒体は、基板の記録層及び保護層が積層された側を上として平面部上に載置される。
【0028】
上記構成によれば、光情報記録媒体を基板の記録層及び保護層が積層された側を上として平面部上に載置して、容易かつ適切に初期化することができる。
【0029】
また、例えば、請求項6に記載するように、光情報記録媒体の厚さが0.5mm以下であってもよい。
【0030】
上記構成によれば、厚さが0.5mm以下の光情報記録媒体を、容易かつ適切に初期化することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明とは異なるが、参考となる実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0034】
図1〜図3は、光情報記録媒体の初期化方法及び光情報記録媒体の初期化装置の参考となる第1の実施の形態を示す図である。
【0035】
図1は、光情報記録媒体の初期化方法及び光情報記録媒体の初期化装置の参考となる実施の形態の第1の実施の形態を適用した光情報記録媒体初期化装置1の要部正面図であり、光情報記録媒体初期化装置1は、スピンドルモータ2、ターンテーブル3及び照射部の対物レンズ4等を備えている。
【0036】
ターンテーブル3は、スピンドルモータ2上に搭載され、スピンドルモータ2により所定の回転速度で回転駆動される。
【0037】
ターンテーブル3は、円盤形状に形成され、その外周縁部に所定幅の凸部3aが形成されている。ターンテーブル3は、凸部3a内の上面(平面部)に、初期化対象の光情報記録媒体であるディスク5が載置され、ターンテーブル3の中心から凸部3aまでの直径は、光ディスク5の直径、例えば、12cmと同じ大きさに形成されている。
【0038】
光ディスク5は、図1の円で囲んだA部の拡大図である図2に示すように、シート6上に記録層7と保護層8が順次積層されて形成されて、全体で0.5mm以下の厚さに形成されており、記録層7側、すなわち、保護層8側を上にして、ターンテーブル3上に載置される。
【0039】
対物レンズ4は、照射部の光源である半導体レーザ等から出射されたレーザ光を集光して、ターンテーブル3上に載置された光ディスク5の保護層8側から記録層7に照射し、光ディスク5の初期化を行う。
【0040】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の光情報記録媒体初期化装置1は、0.5mm以下の厚さの光ディスク5を低速回転させても、面ぶれを抑制して、容易かつ適切に光ディスク5の初期化を行うことができるところにその特徴がある。
【0041】
すなわち、光情報記録媒体初期化装置1は、スピンドルモータ2上にターンテーブル3が搭載され、ターンテーブル3は、スピンドルモータ2により所定の回転速度で回転駆動される。
【0042】
そして、ターンテーブル3は、円盤形状に形成され、その外周縁部に所定幅の凸部3aが形成されている。ターンテーブル3は、凸部3a内の上面(平面部)に、初期化対象の光情報記録媒体である光ディスク5が載置され、ターンテーブル3の中心から凸部3aまでの直径は、じび初期化対象の光ディスク5の直径、例えば、12cmと同じ大きさに形成されている。
【0043】
光ディスク5は、シート6上に記録層7と保護層8が順次積層されて形成されて、全体で0.5mm以下の厚さに形成されており、記録層7側、すなわち、保護層8側を上にして、ターンテーブル3上に載置される。
【0044】
そして、ターンテーブル3は、上述のように、その外周部に凸部3aが形成されているため、ターンテーブル3上に載置された光ディスク5は、凸部3aで保持される状態で、ターンテーブル3上に載置される。
【0045】
光情報記録媒体初期化装置1は、この状態で、スピンドルモータ2によりターンテーブル3を所定の回転速度で回転駆動して、照射部の半導体レーザ等の光源から出射されたレーザ光を、ターンテーブル3とともに回転する光ディスク5の記録層7に保護層8側から対物レンズ4で集光照射して、光ディスク5を初期化する。
【0046】
このときのレーザ光のレーザパワーは、例えば、600mWであり、ターンテーブル3とともに回転する光ディスク5は、線速3.0m/secで、送り量36μm/回転で初期化を行う。
【0047】
このようにすると、初期化対象の光情報記録媒体である光ディスク5を低線速で回転駆動しても、フォーカシングが外れることがなく、安価かつ適切に初期化することができる。
【0048】
上記光情報記録媒体初期化装置1を使用して、レーザスポットサイズを、96μm、36μm/回転の送り量で、レーザパワー及び線速を変化させて、光ディスク5の初期化を行ない、波長660nm、NA0.65のピックアップを使用して、線速度を8.5m/sとし、記録周波数を63.7MHzとして、この初期化した光ディスク5の評価を行なった。
【0049】
初期化時のパワー密度(パワー/線速)を変化させたときのオーバーライト後の3Tのジッターを評価した結果結果は、図3に示すような結果となった。図3から分かるように、初期化時のパワー密度が、150〜300mW/m/secのときにジッターが低くなる。このことから、150〜300mW/m/secの範囲内のパワー密度で初期化を行うことで、アモルファスから結晶になる最適なパワー密度で初期化することができ、記録層7へのダメージが少なく、ジッターを良好なものとすることができる。
【0050】
図4は、光情報記録媒体の初期化方法及び光情報記録媒体の初期化装置の参考となる第2の実施の形態を適用した光情報記録媒体初期化装置10の要部正面図である。
【0051】
なお、本実施の形態は、上記参考となる第1の実施の形態の光情報記録媒体初期化装置1と同様の光情報記録媒体初期化装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の光情報記録媒体初期化装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0052】
図4において、本実施の形態の光情報記録媒体初期化装置10は、スピンドルモータ2により回転駆動されるターンテーブル11が、その円盤形状の外周縁部に所定幅の凸部11aが形成されており、ターンテーブル11の中心から凸部11aまでの直径は、初期化対象の光ディスク5の直径、例えば、12cmと同じ大きさに形成されている。
【0053】
そして、ターンテーブル11の光ディスク5の載置される上面には、中心に近い部分と外周部に近い部分、例えば、中心から10mmの部分と58mmの部分に、それぞれスリット(スリット部)12、13が形成されており、このスリット12、13を通して図示しない真空装置で真空吸引することで、スリット12、13に負圧を発生させて、ターンテーブル11上の光ディスク5をターンテーブル11に吸着する。
【0054】
本実施の形態の光情報記録媒体初期化装置10においては、ターンテーブル11上に、例えば、直径12cmの光ディスク5を載せ、スリット12、13部分を陰圧(負圧)にすることで、光ディスク5の内外周部をターンテーブル11に吸着させる。
【0055】
この状態で、例えば、レーザパワー600mWのレーザ光を対物レンズ4を通してターンテーブル11上の光ディスク5に照射して、線速3.0m/sec、送り量36μm/回転で初期化すると、低線速でもフォーカシングが外れることなく、適切に初期化を行うことができる。
【0056】
このように、本実施の形態の光情報記録媒体初期化装置10は、ターンテーブル11の平面部の内周部分と外周部分の所定位置にスリット12、13を形成し、スリット12、13を負圧状態にして、ターンテーブル11上の光ディスク5を吸着固定している。
【0057】
したがって、光ディスク5の回転を安定化させて、光ディスク5を低速回転させたときの面振れをより一層抑制することができ、均一な結晶化を行って、容易かつより一層適切に初期化することができる。
【0058】
図5は、本発明の光情報記録媒体の初期化方法及び光情報記録媒体の初期化装置の実施の形態を適用した光情報記録媒体初期化装置20の要部正面図である。
【0059】
なお、本実施の形態は、上記参考となる第1の実施の形態の光情報記録媒体初期化装置1と同様の光情報記録媒体初期化装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記参考となる第1の実施の形態の光情報記録媒体初期化装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0060】
図5において、本実施の形態の光情報記録媒体初期化装置20は、スピンドルモータ2により回転駆動されるターンテーブル21が、その円盤形状の外周縁部に所定幅の凸部21aが形成されており、ターンテーブル21の中心から凸部21aまでの直径は、初期化対象の光ディスク5の直径、例えば、12cmよりも多少大きい大きさ、例えば、13cmに形成されている。
【0061】
そして、ターンテーブル21の中心部に、所定の大きさ、例えば、直径が15mmのクランプ本体22が設けられており、光情報記録媒体初期装置20は、ターンテーブル21上に載せられた光ディスク5を透明なクランパー23をクランプ本体22に嵌合させて、光ディスク5をクランパー23とターンテーブル21との間にクランプして保持する。このクランパー23は、ターンテーブル21の中心から凸部21aまでの直径と同じ大きさ、例えば、13cmの大きさに形成されている。
【0062】
本実施の形態の光情報記録媒体初期化装置20は、例えば、直径12cmの光ディスク5をクランプ本体22によってターンテーブル21の中心に載せ、光ディスク5の上に、例えば、直径13cmの透明なクランパー23をクランプ本体22に嵌合させて、光ディスク5を、透明なクランパー23とターンテーブル21との間にクランプして保持する。
【0063】
この状態で、例えば、レーザパワー600mWのレーザ光を対物レンズ4を通してターンテーブル21上の光ディスク5の記録層7に、透明なクランパー23を通して照射して、線速3.0m/sec、送り量36μm/回転で初期化すると、低線速でもフォーカシングが外れることなく、適切に初期化を行うことができる。
【0064】
このように、本実施の形態の光情報記録媒体初期化装置20は、ターンテーブル21を、平面部が光ディスク5の大きさよりも所定量だけ大きく形成し、その中心部にクランプ本体22を備え、光ディスク5がターンテーブル21上に載置された後、透明で平面部の大きさと略同等の大きさのクランパー23をクランプ本体22に嵌合する状態でターンテーブル21上の光ディスク5上に設置して、光ディスク5をクランパー23でターンテーブル21の平面上に固定している。
【0065】
したがって、光ディスク5の回転を安定化させて、光ディスク5を低速回転させたときの面振れをより一層抑制することができ、容易かつより一層適切に初期化することができる。
【0066】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0067】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の光情報記録媒体の初期化方法によれば、可塑性の基板上に、少なくとも、レーザ光が照射されることでその光学特性が可逆的に変化する記録層と記録層上の保護層と積層され、レーザ光を用いて記録、再生、消去の行われる光情報記録媒体を初期化するに際して、積層後の初期化工程で、当該光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさの平面部を有するとともに、その中心部にクランプ本体を備えるターンテーブルの平面部上に光情報記録媒体が搭載された後、透明で光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさのクランパーがクランプ本体に嵌合する状態でターンテーブル上の光情報記録媒体上に設置されて、光情報記録媒体を前記クランパーとターンテーブルの前記平面部とで固定、保持して回転させ、当該回転する光情報記録媒体にクランパーを通してレーザ光を照射して初期化を行うので、光ディスク等の光情報記録媒体を低速回転させても、面振れを抑制することができ、容易かつ適切に初期化することができる。
【0068】
請求項2記載の発明の光情報記録媒体の初期化方法によれば、光情報記録媒体を、基板の記録層及び保護層が積層された側を上として平面部上に載置して、容易かつ適切に初期化することができる。
【0069】
請求項3記載の発明の光情報記録媒体の初期化方法によれば、厚さが0.5mm以下の光情報記録媒体を、容易かつ適切に初期化することができる。
【0071】
請求項4記載の発明の光情報記録媒体の製造装置によれば、可塑性の基板上に、少なくとも、レーザ光が照射されることでその光学特性が可逆的に変化する記録層と録層上の保護層とが積層され、レーザ光を用いて記録、再生、消去の行われる光情報記録媒体を初期化するに際して、当該光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさの平面部を有するとともに、その中心部にクランプ本体を備えるターンテーブルと、透明で光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさのクランパーとを有し、当該ターンテーブルの平面部上に載置された光情報記録媒体上にクランプ本体に嵌合する状態で前記クランパーが設置されて、光情報記録媒体を前記クランパーと前記ターンテーブルの前記平面部とで固定、保持して当該ターンテーブルとともに回転させ、当該回転する光情報記録媒体に前記クランパーを通してレーザ光を照射して初期化を行うので、光ディスク等の光情報記録媒体を低速回転させても、面振れを抑制することができ、容易かつ適切に初期化することができる。
【0072】
請求項5記載の発明の光情報記録媒体の製造装置によれば、光情報記録媒体を、基板の記録層及び保護層が積層された側を上として平面部上に載置して、容易かつ適切に初期化することができる。
【0073】
請求項6記載の発明の光情報記録媒体の初期化方法によれば、厚さが0.5mm以下の光情報記録媒体を、容易かつ適切に初期化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光情報記録媒体の初期化方法及び光情報記録媒体の初期化装置の参考となる第1の実施の形態を適用した光情報記録媒体初期化装置の要部正面図。
【図2】 図1のA部の正面拡大断面図。
【図3】 図1の光情報記録媒体初期化装置による初期化時のパワー密度(パワー/線速)を変化させたときのオーバーライト後の3Tのジッターを評価した結果を示す図。
【図4】 光情報記録媒体の初期化方法及び光情報記録媒体の初期化装置の参考となる第2の実施の形態を適用した光情報記録媒体初期化装置の要部正面図。
【図5】 本発明の光情報記録媒体の初期化方法及び光情報記録媒体の初期化装置の実施の形態を適用した光情報記録媒体初期化装置の要部正面図。
【符号の説明】
1 光情報記録媒体初期化装置
2 スピンドルモータ
3 ターンテーブル
3a 凸部
4 対物レンズ
5 光ディスク
6 シート
7 記録層
8 保護層
10 光情報記録媒体初期化装置
11 ターンテーブル
11a 凸部
12、13 スリット
20 光情報記録媒体初期化装置
21 ターンテーブル
21a 凸部
22 クランプ本体
23 クランパー
Claims (6)
- 可塑性の基板上に、少なくとも、レーザ光が照射されることでその光学特性が可逆的に変化する記録層と、前記記録層上の保護層と、が積層され、前記レーザ光を用いて記録、再生、消去の行われる光情報記録媒体の初期化方法において、前記積層後の初期化工程で、当該光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさの平面部を有するとともに、その中心部にクランプ本体を備えるターンテーブルの前記平面部上に前記光情報記録媒体が搭載された後、透明で前記光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさのクランパーが前記クランプ本体に嵌合する状態で前記ターンテーブル上の前記光情報記録媒体上に設置されて、前記光情報記録媒体を前記クランパーと前記ターンテーブルの前記平面部とで固定、保持して回転させ、当該回転する光情報記録媒体に前記クランパーを通してレーザ光を照射して初期化を行うことを特徴とする光情報記録媒体の初期化方法。
- 前記光情報記録媒体は、前記基板の前記記録層及び前記保護層が積層された側を上として前記平面部上に載置されることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録媒体の初期化方法。
- 前記光情報記録媒体の厚さが0.5mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の光情報記録媒体の初期化方法。
- 可塑性の基板上に、少なくとも、レーザ光が照射されることでその光学特性が可逆的に変化する記録層と、前記記録層上の保護層と、が積層され、前記レーザ光を用いて記録、再生、消去の行われる光情報記録媒体の初期化装置において、前記光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさの平面部を有するとともに、その中心部にクランプ本体を備えるターンテーブルと、透明で前記光情報記録媒体の直径よりも大きい大きさのクランパーとを有し、当該ターンテーブルの前記平面部上に載置された前記光情報記録媒体上に前記クランプ本体に嵌合する状態で前記クランパーが設置されて、前記光情報記録媒体を前記クランパーと前記ターンテーブルの前記平面部とで固定、保持して当該ターンテーブルとともに回転させ、当該回転する光情報記録媒体に前記クランパーを通してレーザ光を照射して初期化を行うことを特徴とする光情報記録媒体の初期化装置。
- 前記光情報記録媒体は、前記基板の前記記録層及び前記保護層が積層された側を上として前記平面部上に載置されることを特徴とする請求項4に記載の光情報記録媒体の初期化装置。
- 前記光情報記録媒体の厚さが0.5mm以下であることを特徴とする請求項4または5に記載の光情報記録媒体の初期化装置。
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