JPH10101826A - 透明バリアフィルム - Google Patents

透明バリアフィルム

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JPH10101826A
JPH10101826A JP8278554A JP27855496A JPH10101826A JP H10101826 A JPH10101826 A JP H10101826A JP 8278554 A JP8278554 A JP 8278554A JP 27855496 A JP27855496 A JP 27855496A JP H10101826 A JPH10101826 A JP H10101826A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた透明性と高いバリア性を有し、かつ、
後加工適性を有し、包装用材料等に適する透明バリアフ
ィルムを提供することを目的とするものである。 【解決手段】 可撓性プラスチック基材の上に、エチレ
ン含有率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル
共重合体の薄膜と無機酸化物の薄膜とを設けてなること
を特徴とする透明バリアフィルムに関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明バリアフィル
ムに関し、更に詳しくは、透明性、水蒸気あるいは酸素
等のバリア性に優れ、食品包装分野、医薬品包装分野、
洗剤、シャンプ−、オイル、歯磨き等の非食品分野等に
おける種々の物品の包装適性を有し、更に、電子レンジ
適性を備え、かつ、後加工適性に優れた透明バリアフィ
ルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、酸素および水蒸気等に対してバリ
ア性を備えた包装用材料としては、種々のものが開発さ
れ、提案されているが、近年、それらの一つとして、可
撓性プラスチック基材の上に、酸化ケイ素、酸化アルミ
ニウム等の蒸着膜を設けた構成からなる透明バリアフィ
ルムが提案されている。このものは、従来のアルミニウ
ム箔等を使用したバリアフィルムと比較して、透明性に
優れ、かつ、水蒸気、酸素等に対し高いバリア性と保香
性等を有し、更に、廃棄時における環境上の問題もな
く、包装用材料、その他等にその需要が期待されている
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
透明バリアフィルムにおけるバリア性能は、本来のバリ
ア材であるアルミニウム箔と比べて、酸素、水蒸気等の
バリア性能が劣るという問題点がある。このため、上記
の透明バリアフィルムにおいては、バリア性能を上げる
ために、蒸着膜の膜厚を上げること、あるいはバリア層
全体の層の厚さを上げる必要がある。しかしながら、上
記のような透明バリアフィルムにおいては、バリア層そ
れ自体が可撓性に劣ることから、そのフィルムを丸めた
り、あるいは折り曲げたりすると、蒸着膜に簡単にクラ
ックを発生し易く、例えば、印刷・ラミネ−ト等の後加
工時に、上記のような操作を採ると、簡単にクラックを
発生し、一度、クラックが発生すると、バリア性を著し
く低下するという問題点がある。また、上記の透明バリ
アフィルムにおいては、例えば、そのバリア性を向上さ
せるために、蒸着膜の膜厚を厚くすることを試みると、
逆に、蒸着膜の膜厚を厚くすることにより、クラック等
が発生し易くなり、上記と同様な問題点を有するもので
ある。更に、上記の透明バリアフィルムにおいては、こ
れが吸湿により寸法変化等を起こすと、蒸着膜がその寸
法変化に追従し難く、簡単にクラックが発生し、この場
合も、上記と同様な問題点を有することになるものであ
る。また、上記の膜厚を向上させると、蒸着膜に着色が
起こり、例えば、包装用材料等として使用すると、内容
物の商品価値を損なうという問題点がある。そこで本発
明は、上記のような事情に鑑み、優れた透明性と高いバ
リア性を有し、かつ、後加工適性を有し、包装用材料等
に適する透明バリアフィルムを提供することを目的とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべく種々研究の結果、バリア性を有す
る樹脂の膜と酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の無機酸
化物の薄膜とに着目し、これらを組み合わせて、可撓性
プラスチック基材の上に、エチレン含有率25〜50モ
ル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜と無機
酸化物の薄膜とを設けてなる透明バリアフィルムを製造
し、これを包装用材料として使用し、種々の物品を充填
包装したところ、該フィルムが、優れた透明性と高いバ
リア性を有し、かつ、後加工時にクラック等の発生もな
く、極めて高い後加工適性を有し、更に、包装製品を電
子レンジにかけても、十分にその電子レンジ適性を有
し、包装用材料等の種々の用途に適する透明バリアフィ
ルムを製造し得ることをを見出して本発明を完成したも
のである。
【0005】すなわち、本発明は、可撓性プラスチック
基材の上に、エチレン含有率25〜50モル%のエチレ
ンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜と無機酸化物の薄膜
とを設けてなることを特徴とする透明バリアフィルムに
関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。まず、本発明にかかる透明バリアフィ
ルムの構成についてその二三を例示して図面を用いて説
明すると、図1、図2、図3は、本発明にかかる透明バ
リアフィルムの層構成を示す断面図である。本発明にか
かる透明バリアフィルム1は、図1に示すように、可撓
性プラスチック基材2の上に、エチレン含有率25〜5
0モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜3
と無機酸化物の薄膜4とを設けた構成からなるものであ
り、これを基本の構成とするものである。而して、本発
明にかかる透明バリアフィルムにおいて、エチレン含有
率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合
体の薄膜と無機酸化物の薄膜とを設ける順序はいずれで
もよく、例えば、図2に示すように、可撓性プラスチッ
ク基材2の上に、第1層目として、エチレン含有率25
〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の薄
膜3を設け、次に、第2層目として、無機酸化物の薄膜
4を設けた構成からなる透明バリアフィルム1aを挙げ
ることができる。あるいはまた、図3に示すように、可
撓性プラスチック基材2の上に、第1層目として、無機
酸化物の薄膜4を設け、次に、第2層目として、エチレ
ン含有率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル
共重合体の薄膜3を設けた構成からなる透明バリアフィ
ルム1bを挙げることができる。上記の例示は、本発明
にかかる透明バリアフィルムの二三を例示したものであ
り、これに限定されるものではなく、例えば、図示しな
いが、無機酸化物の薄膜としては、2層ないしそれ以上
を積層してもよいものである。
【0007】次に、本発明において、本発明にかかる透
明バリアフィルムを構成する材料について説明すると、
まず、可撓性プラスチック基材としては、エチレン含有
率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合
体の薄膜と無機酸化物の薄膜とを保持し得るプラスチッ
クフィルムないしシ−トであればいずれのものでも使用
することができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン等のポリオレフィン系樹脂、(メタ)ア
クリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコ−ル、ポリカ−
ボネ−ト系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹
脂、アセタ−ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、その他等の各種の樹脂のフィルムないしシ−
トを使用することができる。これらの樹脂のフィルムな
いしシ−トは、一軸ないし二軸方向に延伸されているも
のでもよく、また、その厚さとしては、10〜200μ
m位、好ましくは、10〜100μm位が望ましい。ま
た、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、必要
ならば、その表面にアンカ−コ−ト剤等をコ−ティング
して表面平滑化処理等を施すこともできる。
【0008】次に、本発明において、エチレン含有率2
5〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の
薄膜をを構成するエチレン含有率25〜50モル%のエ
チレンビニルアルコ−ル共重合体ついて説明すると、か
かるエチレン含有率25〜50モル%のエチレンビニル
アルコアルコ−ル共重合体としては、例えば、エチレン
−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニルがおよそ79〜92
wt%)を完全ケン化したエチレン含有率25〜50モ
ル%のエチレン−ビニルアルコアルコ−ル共重合体を使
用することができる。上記において、エチレン含有率が
50モル%以上のものは、酸素バリア性が急激に低下
し、また、透明性を悪くなることから好ましくなく、ま
た、エチレン含有率が25モル%以下のものは、その薄
膜がもろくなり、また、高湿度下において酸素バリア性
が低下して好ましくないものである。
【0009】次に、本発明において、エチレン含有率2
5〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の
薄膜を形成する際に使用する、エチレン含有率25〜5
0モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体を主成分
として含むアルコ−ル−水系溶媒に溶解して調整した塗
布液について説明すると、かかる塗布液としては、例え
ば、エチレン含有率25〜50モル%のエチレンビニル
アルコ−ル共重合体に、必要ならば、例えば、可塑剤、
安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑
剤、充填剤、その他等の添加剤を任意に添加し、アルコ
−ル−水系溶媒・希釈剤等で充分に混練して調整した塗
布液を使用することができる。上記において、アルコ−
ル−水系溶媒におけるアルコ−ル成分としては、例え
ば、n−プロパノ−ル、i−プロパノ−ル、t−ブタノ
−ル、エチルアルコ−ル等を使用することができ、ま
た、上記のアルコ−ル−水系溶媒において、アルコ−ル
と水との配合割合としては、例えば、アルコ−ル50〜
70重量部に対し水50〜30重量部の割合で配合して
使用することができ、而して、本発明において、上記の
範囲を越えると、良好な塗布液を得ることが困難であ
る。次に、本発明においては、上記のような塗布液を、
例えば、ロ−ルコ−ト、グラビアコ−ト、ダイコ−ト、
ディップコ−ト、ナイフコ−ト、リバ−スロ−ルコ−
ト、スプレイコ−ト、その他等のコ−ティング方法で塗
布ないし印刷して、塗布膜を形成することができる。上
記において、塗布膜の膜厚としては、約1〜15μm位
が好ましく、而して、上記において、塗布膜が15μm
以上であると、塗工時の乾燥に時間が必要であり、生産
性に支障をきたすばかりでなく、膜中に水分が残存し、
バリア性が劣化することがあるので好ましくなく、ま
た、塗布膜が1μm以下であると、充分なバリア性が得
られないので、好ましくない。
【0010】次にまた、本発明において、エチレン含有
率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合
体の薄膜を形成するエチレン含有率25〜50モル%の
エチレンビニルアルコ−ル共重合体の押し出しコ−ト膜
について説明すると、かかるエチレン含有率25〜50
モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の押し出し
コ−ト膜としては、例えば、エチレン含有率25〜50
モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体に、必要な
らば、例えば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、帯電防止剤、滑剤、充填剤、その他等の添加剤を
任意に添加し、これらを充分に混練し、次に、該混練組
成物を、例えば、Tダイ押出機、共押出機、押し出しラ
ミネ−ト機、エクストル−ジョンコ−タ−機等を使用し
て、エチレン含有率25〜50モル%のエチレンビニル
アルコ−ル共重合体の押し出しコ−ト膜を形成すること
ができる。而して、本発明においては、上記のエチレン
含有率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共
重合体の押し出しコ−ト膜を形成するに際し、例えば、
可撓性プラスチック基材と接着性に富む接着性樹脂とエ
チレン含有率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ
−ル共重合体とを同時に共押し出しして、エチレン含有
率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合
体の押し出しコ−ト膜を含む多層の押し出しコ−ト膜を
形成することもできる。上記において、接着性樹脂とし
ては、溶融して相互にヒ−トシ−ル性を有する樹脂、例
えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、アキオノマ−樹脂、エチレン−ア
クリル酸またはメタクリル酸共重合体、エチレン−アク
リル酸エチル共重合体、メチルペンテン系樹脂、ブテン
系樹脂、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオ
レフィイ系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸、その他
等の酸で酸変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、その
他等を使用することができる。上記において、エチレン
含有率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共
重合体の押し出しコ−ト膜の膜厚としては、約1〜30
μm、好ましくは、2〜15μm位が望ましく、また、
接着性樹脂層の膜厚としては、1〜50μm、好ましく
は、5〜25μm位が望ましい。なお、本発明において
は、可撓性プラスチック基材の上に、押し出し機等によ
り、直接、エチレン含有率25〜50モル%のエチレン
ビニルアルコ−ル共重合体の押し出しコ−ト膜、あるい
はこれを含む多層押し出し膜を押し出しラミネ−トする
こともでき、あるいは、本発明においては、押し出し機
等により、エチレン含有率25〜50モル%のエチレン
ビニルアルコ−ル共重合体の押し出しフィルム、あるい
はこれを含む多層押し出し膜を押し出しフィルムを形成
し、しかる後、該フィルムを可撓性プラスチック基材の
上に、積層用接着剤、アンカ−コ−ト剤、その他等を利
用して積層することもできる。
【0011】次にまた、本発明において、無機酸化物の
薄膜としては、基本的に金属の酸化物をアモルファス
(非晶質)化した薄膜であれば使用可能であり、例え
ば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシ
ウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、
スズ(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チ
タン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イ
ットリウム(Y)等の金属の酸化物をアモルファス(非
晶質)化した薄膜を使用することができる。而して、包
装用材料等に適するものとしては、ケイ素(Si)、ア
ルミニウム(Al)等の金属の酸化物をアモルファス
(非晶質)化した薄膜を挙げることができる。而して、
上記の金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄
膜は、ケイ素酸化物、アルミニウム酸化物、マグネシウ
ム酸化物等のように金属酸化物として呼ぶことができ、
その表記は、例えば、SiOX 、AlOX 、MgOX
のようにMOX (ただし、式中、Mは、金属元素を表
し、Xの値は、金属元素によってそれぞれ範囲がことな
る。)で表される。また、上記のXの値の範囲として
は、ケイ素(Si)は、0〜2、アルミニウム(Al)
は、0〜1.5、マグネシウム(Mg)は、0〜1、カ
ルシウム(Ca)は、0〜1、カリウム(K)は、0〜
0.5、スズ(Sn)は、0〜2、ナトリウム(Na)
は、0〜0.5、ホウ素(B)は、0〜1、5、チタン
(Ti)は、0〜2、鉛(Pb)は、0〜1、ジルコニ
ウム(Zr)は0〜2、イットリウム(Y)は、0〜
1.5の範囲の値をとることができる。上記において、
X=0の場合、完全な金属であり、透明ではなく全く使
用することができない、また、Xの範囲の上限は、完全
に酸化した値である。本発明において、包装用材料とし
ては、一般的に、ケイ素(Si)、アルミニウム(A
l)以外は、使用される例に乏しく、ケイ素(Si)
は、1.0〜2.0、アルミニウム(Al)は、0.5
〜1.5の範囲の値のものを使用することができる。本
発明において、上記のような無機酸化物の薄膜の膜厚と
しては、使用する金属の酸化物の種類等によって異なる
が、例えば、一層の膜厚として、50〜3000Å位、
好ましくは、100〜1000Å位の範囲内で任意に選
択して形成することが望ましい。
【0012】次に、本発明において、無機酸化物の薄膜
を形成する方法について説明すると、かかる方法として
は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプ
レ−ティング法等の物理気相成長法(Physical
Vapor Deposition法、PVD法)、
あるいは、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長
法、光化学気相成長法等の化学気相成長法(Chemi
cal Vapor Deposition法、CVD
法)等を挙げることができる。なお、本発明において、
包装用材料に用いられる透明バリアフィルムを製造する
場合には、主に、真空蒸着法を用い、一部、プラズマ化
学気相成長法も用いられる。その具体例を挙げると、図
4は、巻き取り式蒸着機の一例を示す概略的構成図であ
る。図4に示すように、真空チャンバ−11の中で、巻
き出しロ−ル12から出た可撓性プラスチック基材13
は、コ−ティングドラム14を通り、蒸着チャンバ−1
5の中に入り、ここで、るつぼ16で熱せられた蒸着源
を蒸発させ、更に、必要ならば、酸素吹き出し口17よ
り酸素等を噴出させながら、上記の冷却したコ−ティン
グドラム14上の可撓性プラスチック基材13の上に、
無機酸化物の蒸着膜を成膜化し、次いで蒸着膜を形成し
た可撓性プラスチック基材13を巻き取りロ−ル18に
巻き取ることによって、本発明にかかる無機酸化物の薄
膜を形成することができる。
【0013】更に、本発明において、無機酸化物の薄膜
形成法について具体的に説明すると、上記のような金属
の酸化物を原料とし、これを加熱して基材の上に蒸着す
る真空蒸着法、または原料に金属または金属の酸化物を
使用し、酸素を導入して酸化させて可撓性プラスチック
基材の上に蒸着する酸化反応蒸着法、更に酸化反応をプ
ラズマで助成するプラズマ助成式の酸化反応蒸着法等を
用いて蒸着膜を形成することができる。なお、上記にお
いて、金属、または金属の酸化物は、一種ないしそれ以
上の混合物でも使用することができる。また、本発明に
おいて、酸化ケイ素の蒸着膜を形成する場合には、有機
オルガノシロキサン化合物と酸素を主成分とした混合ガ
スを導入し、真空下で高周波によりプラズマ化して薄膜
化して、酸化ケイ素の蒸着膜を形成することができる。
【0014】本発明において、上記のようにして製造さ
れる本発明にかかる透明バリアフィルムは、例えば、他
のプラスチックフィルムないしシ−ト、紙基材、その他
等と積層して積層材を製造し、種々の物品の充填包装に
適するものである。あるいは、本発明にかかる透明バリ
アフィルムは、他の基材と積層して反射防止材等として
も適用することができるものである。
【0015】
【実施例】次に上記の本発明について実施例を挙げて更
に具体的に説明する。 実施例1 エチレン含有率32モル%のエチレン−ビニルアルコ−
ル共重合体5部に、n−プロパノ−ル67重量部と水3
3重量部とからなる溶媒95部を加え、80℃にて1時
間攪拌してコ−ティング液を作成した。次に、上記のコ
−ティング液を使用し、5℃に保温し、ロ−ルコ−タ−
により、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムの上に、コ−ティングして、厚さ5μm
のコ−ティング膜を有するポリエチレンテレフタレ−ト
フィルムを製造した。次いで、上記で製造したコ−ティ
ング膜を有するポリエチレンテレフタレ−トフィルムの
コ−ティング膜面に、真空下、電子ビ−ム加熱法により
アルミニウムを加熱し、アルミニウム蒸発雰囲気に酸素
を導入することにより、酸化アルミニウムの蒸着膜を厚
さ300Åに形成して、本発明にかかる透明バリアフィ
ルムを製造した。
【0016】実施例2 エチレン含有率47モル%のエチレン−ビニルアルコ−
ル共重合体5部に、イソプロパノ−ル65重量部と水3
5重量部とからなる溶媒95部を加え、80℃にて1時
間攪拌してコ−ティング液を作成した。次に、上記のコ
−ティング液を使用し、4℃に保温し、ロ−ルコ−タ−
により、予めコロナ処理した厚さ20μmの二軸延伸ポ
リプロピレンフィルムのコロナ処理面の上に、コ−ティ
ングして、厚さ6μmのコ−ティング膜を有するポリプ
ロピレンフィルムを製造した。次いで、上記で製造した
コ−ティング膜を有するポリプロピレンフィルムのコ−
ティング膜面に、真空下、電子ビ−ム加熱法により酸化
ケイ素を加熱して蒸発させることにより、酸化ケイ素の
蒸着膜を厚さ400Åに形成して、本発明にかかる透明
バリアフィルムを製造した。
【0017】実施例3 エチレン含有率32モル%のエチレン−ビニルアルコ−
ル共重合体5部に、n−プロパノ−ル67重量部と水3
3重量部とからなる溶媒95部を加え、80℃にて1時
間攪拌してコ−ティング液を作成した。次に、上記のコ
−ティング液を使用し、5℃に保温し、ロ−ルコ−タ−
により、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムの上に、コ−ティングして、厚さ5μm
のコ−ティング膜を有するポリエチレンテレフタレ−ト
フィルムを製造した。次いで、上記で製造したコ−ティ
ング膜を有するポリエチレンテレフタレ−トフィルムの
コ−ティング膜面に、真空下、ヘキサメチルジシロキサ
ン:酸素:ヘリウム=1:5:5の組成からなる混合ガ
スを導入し、高周波によりプラズマ化して、厚さ200
Åのシロキサン膜を形成して、本発明にかかる透明バリ
アフィルムを製造した。
【0018】実施例4 厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムの上に、真空下、ヘキサメチルジシロキサン:酸
素:ヘリウム=1:5:5の組成からなる混合ガスを導
入し、高周波によりプラズマ化して、厚さ200Åのシ
ロキサン膜を形成した。他方、エチレン含有率32モル
%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体5部に、n−
プロパノ−ル67重量部と水33重量部とからなる溶媒
95部を加え、80℃にて1時間攪拌してコ−ティング
液を作成した。次に、上記で製造した厚さ200Åのシ
ロキサン膜を有する厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルムのシロキサン膜の上に、上記
で製造したコ−ティング液を使用し、5℃に保温し、ロ
−ルコ−タ−によりコ−ティングして、厚さ5μmのコ
−ティング膜を形成して、本発明にかかる透明バリアフ
ィルムを製造した。
【0019】実施例5 厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムの上に、真空下、電子ビ−ム加熱法によりアルミ
ニウムを加熱し、更に、アルミニウム蒸発雰囲気に酸素
を導入することにより、酸化アルミニウムの蒸着膜を厚
さ300Åに形成した。他方、エチレン含有率47モル
%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体5部に、イソ
プロパノ−ル65重量部と水35重量部とからなる溶媒
95部を加え、80℃にて1時間攪拌してコ−ティング
液を作成した。次に、上記で製造した酸化アルミニウム
の蒸着膜を有する厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレン
テレフタレ−トフィルムの酸化アルミニウムの蒸着膜面
に、上記で製造したコ−ティング液を使用し、4℃に保
温し、ロ−ルコ−タ−によりコ−ティングして、厚さ6
μmのコ−ティング膜を形成して、本発明にかかる透明
バリアフィルムを製造した。
【0020】比較例1 エチレン含有率32モル%のエチレン−ビニルアルコ−
ル共重合体5部に、n−プロパノ−ル67重量部と水3
3重量部とからなる溶媒95部を加え、80℃にて1時
間攪拌してコ−ティング液を作成した。次に、上記のコ
−ティング液を使用し、5℃に保温し、ロ−ルコ−タ−
により、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムの上に、コ−ティングして厚さ5μmの
コ−ティング膜を形成して、透明バリアフィルムを製造
した。
【0021】比較例2 厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムの上に、真空下、ヘキサメチルジシロキサン:酸
素:ヘリウム=1:5:5の組成からなる混合ガスを導
入し、高周波によりプラズマ化して、厚さ200Åのシ
ロキサン膜を形成して、透明バリアフィルムを製造し
た。
【0022】実験例1 上記の実施例1〜5、および上記の比較例1〜2で製造
した透明バリアフィルムについて、酸素透過度と透湿度
に関し評価テストした。なお、酸素透過度は、23℃、
90%RHの条件で、米国、モコン社(MOCON社)
製の酸素透過度測定装置〔機種名、オクストラン(OX
TRAN)〕にて測定した。また、透湿度は、40℃、
90%RHの条件で、米国、モコン社(MOCON社)
製の透湿度測定装置〔機種名、パ−マトラン(PERM
ATRAN)〕にて測定した。上記の評価テストについ
て、その結果を下記の表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】上記の表1に示す評価テストの結果より明
らかなように、実施例1〜5のものは、酸素透過度、透
湿度等において優れていた。比較例1〜2のものは、い
ずれも劣っていた。
【0025】実施例6 厚さ20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムの上
に、エチレン含有率32モル%のエチレン−ビニルアル
コ−ル共重合体(メルトインデックス、MI=4.4)
とマレイン酸無水物変性ポリエチレン樹脂とを使用し、
共押し出し法で共押し出しし、厚さ4μmのマレイン酸
無水物変性ポリエチレン樹脂層と、厚さ4μmのエチレ
ン含有率32モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重
合体層とからなる多層押し出し膜を、該マレイン酸無水
物変性ポリエチレン樹脂層が二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルム面に接するようにして形成した。次に、上記で製
造した多層押し出し膜のエチレン含有率32モル%のエ
チレン−ビニルアルコ−ル共重合体層面に、真空下、電
子ビ−ム加熱法によりアルミニウムを加熱し、アルミニ
ウム蒸発雰囲気に酸素を導入することにより、酸化アル
ミニウムの蒸着膜を厚さ300Åに形成して、本発明に
かかる透明バリアフィルムを製造した。
【0026】実施例7 厚さ20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムの上
に、エチレン含有率27モル%のエチレン−ビニルアル
コ−ル共重合体(メルトインデックス、MI=3.0)
とマレイン酸無水物変性ポリエチレン樹脂とを使用し、
共押し出し法で共押し出しし、厚さ4μmのマレイン酸
無水物変性ポリエチレン樹脂層と、厚さ4μmのエチレ
ン含有率27モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重
合体層とからなる多層押し出し膜を、該マレイン酸無水
物変性ポリエチレン樹脂層が二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルム面に接するようにして形成した。次に、上記で製
造した多層押し出し膜のエチレン含有率27モル%のエ
チレン−ビニルアルコ−ル共重合体層面に、真空下、ヘ
キサメチルジシロキサン:酸素:ヘリウム=1:5:5
の組成からなる混合ガスを導入し、高周波によりプラズ
マ化して、厚さ400Åのシロキサン膜を形成して、透
明バリアフィルムを製造した。
【0027】実施例8 厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムの上に、エチレン含有率38モル%のエチレン−
ビニルアルコ−ル共重合体(メルトインデックス、MI
=1.5)とマレイン酸無水物変性ポリエチレン樹脂と
を使用し、共押し出し法で共押し出しし、厚さ4μmの
マレイン酸無水物変性ポリエチレン樹脂層と、厚さ4μ
mのエチレン含有率38モル%のエチレン−ビニルアル
コ−ル共重合体層とからなる多層押し出し膜を、該マレ
イン酸無水物変性ポリエチレン樹脂層が二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルム面に接するようにして形成した。次
に、上記で製造した多層押し出し膜のエチレン含有率3
8モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体層面
に、真空下、ヘキサメチルジシロキサン:酸素:ヘリウ
ム=1:5:5の組成からなる混合ガスを導入し、高周
波によりプラズマ化して、厚さ200Åのシロキサン膜
を形成して、透明バリアフィルムを製造した。
【0028】実施例9 厚さ20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムの上
に、真空下、ヘキサメチルジシロキサン:酸素:ヘリウ
ム=1:5:5の組成からなる混合ガスを導入し、高周
波によりプラズマ化して、厚さ200Åのシロキサン膜
を形成した。次に、上記で形成した厚さ200Åのシロ
キサン膜の上に、ポリエステル系樹脂10重量部とイソ
シアネ−ト系硬化剤1部とからなる接着性樹脂組成物
(3%溶液、溶媒は、トルエンを使用した。)をコ−テ
ィングし、乾燥後、該コ−ティング膜の上に、エチレン
含有率32モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重合
体(メルトインデックス、MI=4.4)とマレイン酸
無水物変性ポリエチレン樹脂とを使用し、共押し出し法
で共押し出しし、厚さ4μmのマレイン酸無水物変性ポ
リエチレン樹脂層と、厚さ4μmのエチレン含有率32
モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体層とから
なる多層押し出し膜を、該マレイン酸無水物変性ポリエ
チレン樹脂層が上記のコ−ティング膜面に接するように
して形成して、本発明にかかる透明バリアフィルムを製
造した。
【0029】実施例10 厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムの上に、真空下、電子ビ−ム加熱法によりアルミ
ニウムを加熱し、アルミニウム蒸発雰囲気に酸素を導入
することにより、酸化アルミニウムの蒸着膜を厚さ30
0Åに形成した。次に、上記で形成した厚さ300Åの
酸化アルミニウムの蒸着膜の上に、ポリエステル系樹脂
10重量部とイソシアネ−ト系硬化剤1部とからなる接
着性樹脂組成物(3%溶液、溶媒は、トルエンを使用し
た。)をコ−ティングし、乾燥後、該コ−ティング膜の
上に、エチレン含有率32モル%のエチレン−ビニルア
ルコ−ル共重合体(メルトインデックス、MI=4.
4)とマレイン酸無水物変性ポリエチレン樹脂とを使用
し、共押し出し法で共押し出しし、厚さ4μmのマレイ
ン酸無水物変性ポリエチレン樹脂層と、厚さ4μmのエ
チレン含有率32モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル
共重合体層とからなる多層押し出し膜を、該マレイン酸
無水物変性ポリエチレン樹脂層が上記のコ−ティング膜
面に接するようにして形成して、本発明にかかる透明バ
リアフィルムを製造した。
【0030】比較例3 厚さ20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムの上
に、エチレン含有率32モル%のエチレン−ビニルアル
コ−ル共重合体(メルトインデックス、MI=4.4)
とマレイン酸無水物変性ポリエチレン樹脂とを使用し、
共押し出し法で共押し出しし、厚さ4μmのマレイン酸
無水物変性ポリエチレン樹脂層と、厚さ4μmのエチレ
ン含有率32モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重
合体層とからなる多層押し出し膜を、該マレイン酸無水
物変性ポリエチレン樹脂層が二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルム面に接するようにして形成して、透明バリアフィ
ルムを製造した。
【0031】比較例4 厚さ20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムの上
に、真空下、ヘキサメチルジシロキサン:酸素:ヘリウ
ム=1:5:5の組成からなる混合ガスを導入し、高周
波によりプラズマ化して、厚さ200Åのシロキサン膜
を形成して、透明バリアフィルムを製造した。
【0032】実験例2 上記の実施例6〜10、および上記の比較例3〜4で製
造した透明バリアフィルムについて、酸素透過度と透湿
度に関し評価テストした。なお、酸素透過度は、23
℃、90%RHの条件で、米国、モコン社(MOCON
社)製の酸素透過度測定装置〔機種名、オクストラン
(OXTRAN)〕にて測定した。また、透湿度は、4
0℃、90%RHの条件で、米国、モコン社(MOCO
N社)製の透湿度測定装置〔機種名、パ−マトラン(P
ERMATRAN)〕にて測定した。上記の評価テスト
について、その結果を下記の表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】上記の表2に示す評価テストの結果より明
らかなように、実施例6〜10のものは、酸素透過度、
透湿度等において優れていた。比較例3〜4のものは、
いずれも劣っていた。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、バリア性を有する樹脂の膜と酸化ケイ素、酸化アル
ミニウム等の無機酸化物の薄膜とに着目し、これらを組
み合わせて、可撓性プラスチック基材の上に、エチレン
含有率25〜50%のエチレンビニルアルコ−ル共重合
体の薄膜と無機酸化物の薄膜とを設けてなる透明バリア
フィルムを製造し、これを包装用材料として使用し、種
々の物品を充填包装して、優れた透明性と高いバリア性
を有し、かつ、後加工時にクラック等の発生もなく、極
めて高い後加工適性を有し、更に、包装製品を電子レン
ジにかけても、十分にその電子レンジ適性を有し、包装
用材料等の種々の用途に適する透明バリアフィルムを製
造し得ることができるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる透明バリアフィルムの層構成を
示す断面図である。
【図2】本発明にかかる透明バリアフィルムの層構成を
示す断面図である。
【図3】本発明にかかる透明バリアフィルムの層構成を
示す断面図である。
【図4】巻き取り式蒸着機の一例を示す概略的構成図で
ある。
【符号の説明】
1 透明バリアフィルム 1a 透明バリアフィルム 1b 透明バリアフィルム 2 可撓性プラスチック基材 3 エチレン含有率25〜50モル%のエチレン−ビニ
ルアルコ−ル共重合体の薄膜 4 無機酸化物の薄膜 11 真空チャンバ− 12 巻き出しロ−ル 13 可撓性プラスチック基材 14 コ−ティングドラム 15 蒸着チャンバ− 16 るつぼ 17 酸素吹き出し口 18 巻き取りロ−ル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性プラスチック基材の上に、エチレ
    ン含有率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル
    共重合体の薄膜と無機酸化物の薄膜とを設けてなること
    を特徴とする透明バリアフィルム。
  2. 【請求項2】 可撓性プラスチック基材の上に、第1層
    目としてエチレン含有率25〜50モル%のエチレンビ
    ニルアルコ−ル共重合体の薄膜を設け、次に、第2層目
    として無機酸化物の薄膜を設けることを特徴とする上記
    の請求項1に記載する透明バリアフィルム。
  3. 【請求項3】 可撓性プラスチック基材の上に、第1層
    目として無機酸化物の薄膜を設け、次に、第2層目とし
    てエチレン含有率25〜50モル%のエチレンビニルア
    ルコ−ル共重合体の薄膜を設けることを特徴とする上記
    の請求項1に記載する透明バリアフィルム。
  4. 【請求項4】 エチレン含有率25〜50モル%のエチ
    レンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜が、エチレン含有
    率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合
    体を主成分として含むアルコ−ル−水系溶媒に溶解して
    調整した塗布液による塗布膜からなることを特徴とする
    上記の請求項1、2または3に記載する透明バリアフィ
    ルム。
  5. 【請求項5】 エチレン含有率25〜50モル%のエチ
    レンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜が、エチレン含有
    率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合
    体の押し出しコ−ト膜からなることを特徴とする上記の
    請求項1、2または3に記載する透明バリアフィルム。
  6. 【請求項6】 エチレン含有率25〜50モル%のエチ
    レンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜が、エチレン含有
    率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合
    体の押し出しコ−ト膜を含む多層の押し出しコ−ト膜か
    らなることを特徴とする上記の請求項1、2、3または
    5に記載する透明バリアフィルム。
  7. 【請求項7】 無機酸化物の薄膜が、無機酸化物の蒸着
    膜からなることを特徴とする上記の請求項1、2、3、
    4、5または6に記載する透明バリアフィルム。
  8. 【請求項8】 無機酸化物の薄膜が、金属または無機酸
    化物を真空下で加熱蒸発させ、酸素導入により酸化させ
    てなる無機酸化物の蒸着膜からなることを特徴とする上
    記の請求項1、2、3、4、5、6または7に記載する
    透明バリアフィルム。
  9. 【請求項9】 無機酸化物の薄膜が、有機オルガノシロ
    キサン化合物と酸素を主成分とした混合ガスを導入し、
    真空下で高周波によりプラズマ化して薄膜化してなる無
    機酸化物の蒸着膜からなることを特徴とする上記の請求
    項1、2、3、4、5、6、7または8に記載する透明
    バリアフィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002309022A (ja) * 2001-04-13 2002-10-23 Mitsubishi Chemicals Corp ガスバリア性フィルムの製造法
JP2009006508A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Sumitomo Seika Chem Co Ltd 積層フィルム

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