JP2003205569A - ヒ−トシ−ル性素材、それを使用した積層体および包装用容器 - Google Patents

ヒ−トシ−ル性素材、それを使用した積層体および包装用容器

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JP2003205569A JP2002005588A JP2002005588A JP2003205569A JP 2003205569 A JP2003205569 A JP 2003205569A JP 2002005588 A JP2002005588 A JP 2002005588A JP 2002005588 A JP2002005588 A JP 2002005588A JP 2003205569 A JP2003205569 A JP 2003205569A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスバリア性、遮光性等に優れた無機酸化物
の蒸着薄膜を有し、特に、製袋時のヒ−トシ−ル等にお
いてクラック等の発生を防止し、酸素ガス、水蒸気等に
対するガスバリア性、防湿性等に優れた包装用材料およ
び包装用容器を提供することである。 【解決手段】 ヒ−トシ−ル性フィルムの少なくとも一
方の面に、有機化合物によるプライマ−コ−ト層、無機
酸化物薄膜層、および、有機化合物薄膜層を順次に設け
たことを特徴とするヒ−トシ−ル性素材、それを使用し
た積層体および包装用容器に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒ−トシ−ル性素
材、それを使用した積層体および包装用容器に関し、更
に詳しくは、各層間の密接着性に優れ、かつ、酸素ガ
ス、水蒸気等に対するガスバリア性、防湿性等にも優
れ、飲食品、医薬品、化粧剤、洗剤、化学品、その他等
の物品の充填包装に有用なヒ−トシ−ル性素材、それを
使用した積層体および包装用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、飲食品、医薬品、化粧品、洗剤、
化学品、その他等の種々の物品を充填包装するために、
種々の包装用材料が開発され、提案されている。而し
て、それらの包装用材料において、酸素ガスあるいは水
蒸気等に対するガスバリア性を有することは、最も重要
な課題の一つである。このため、従来、包装用容器を構
成する包装用材料としては、プラスチックフィルムを主
体とし、ガスバリア性、防湿性等を付与するために、ア
ルミニウム箔等の金属箔、あるいは、アルミニウム等の
金属蒸着膜を設けたプラスチックフィルム等を積層して
なる包装用材料、および、それらを使用して製袋ないし
製函してなる包装用容器が広く使用されている。具体的
には、次のような積層構成からなる包装用材料が一般的
に用いられている。 (1).5層押し出し積層仕様の包装用材料;2軸延伸
ポリプロピレンフィルム(OPP)/エチレン−メタク
リル酸共重合体層(EMAA)/アルミニウム蒸着ポリ
エチレンテレフタレ−トフィルム/エチレン−メタクリ
ル酸共重合体層(EMAA)/無延伸ポリプロピレンフ
ィルム (2).3層押し出し積層仕様の包装用材料;2軸延伸
ポリプロピレンフィルム(OPP)/エチレン−メタク
リル酸共重合体層(EMAA)/アルミニウム蒸着無延
伸ポリプロピレンフィルム 更に、近年、酸化ケイ素、あるいは、酸化アルミニウム
等の無機酸化物の蒸着膜が、透明性を有し、かつ、ガス
バリア性、防湿性等に優れ、更に、環境問題に対応する
ことができることから、これを有するプラスチックフィ
ルムを積層してなる包装用材料も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような包装用材料において、アルミニウム箔を用いたも
のは、ガスバリア性、遮光性等に極めて優れている材料
であるが、透明性が劣ること、更に、環境対応に劣るこ
と等の問題点があるものである。また、上記の(1)の
仕様からなる包装用材料においては、アルミニウム箔を
用いたものと同様に、ガスバリア性、遮光性等に優れて
いる材料であるが、その層構成が多いことから、使用す
る素材も多くなり、また、その製造管理等が煩雑とな
り、強いては、コスト高になるという問題点があるもの
である。次に、上記の(2)等の仕様からなる包装用材
料においては、近年の環境負荷低減化という観点からも
いろいろと検討されている材料であるが、アルミニウム
等の金属蒸着膜が、非常に薄い層であることから、上記
のような2〜3層仕様という簡単な積層構成からなる包
装用材料では、ガスバリア性、遮光性等に劣り、特に、
酸素ガスバリア性が不足するという問題点を有するもの
である。更に、上記の(1)、(2)等の仕様からなる
包装用材料を使用し製袋ないし製函すると、具体的に
は、例えば、ピロ−包装用袋等を製造するために、袋状
に製袋してヒ−トシ−ルすると、そのヒ−トシ−ル部お
よびその近傍においてアルミニウム等の金属蒸着膜にク
ラック等が発生し、そのガスバリア性が著しく低下し、
包装用容器としてその用をなさないという問題点もあ
る。また、上記の酸化ケイ素、あるいは、酸化アルミニ
ウム等の無機酸化物の蒸着膜を有するプラスチックフィ
ルムを積層してなる包装用材料においては、酸化ケイ
素、あるいは、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着
膜自身がガラス質のもので、脆いものであることから、
蒸着後、印刷加工、積層加工、製袋ないし製函加工、充
填加工等の後加工処理において、酸化ケイ素、あるい
は、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着膜に簡単に
クラックが発生し、そのガスバリア性が著しく低下し、
包装用容器としてその機能をはたさないという問題点が
ある。そこで本発明は、ガスバリア性、透明性等に優れ
た無機酸化物蒸着薄膜を有し、特に、印刷加工、積層加
工、製袋加工、充填加工等の後加工処理において、クラ
ック等の発生を防止し、酸素ガス、水蒸気等に対するガ
スバリア性、防湿性、透明製等に優れた包装用材料およ
び包装用容器を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべく種々研究の結果、ヒ−トシ−ル性
フィルムの少なくとも一方の面に、有機化合物によるプ
ライマ−コ−ト層を設け、次いで、該有機化合物による
プライマ−コ−ト層面に、酸化ケイ素、あるいは、酸化
アルミニウム等の無機酸化物の蒸着薄膜層を設け、更
に、該無機酸化物の蒸着薄膜層面に、有機化合物の蒸着
薄膜層を順次に設けてヒ−トシ−ル性素材を製造し、更
に、該ヒ−トシ−ル性素材の有機化合物の蒸着薄膜層面
に、少なくとも、基材フィルムを積層して積層体を製造
し、更に、該積層体のヒ−トシ−ル性フィルム面を対向
させて重ね合わせ、しかる後、その周辺端部をヒ−トシ
−ルしてシ−ル部を設けて包装用容器を製造し、而し
て、該包装用容器の開口部から飲食品、医薬品、化粧
剤、洗剤、化学品、その他等の物品の充填包装して包装
製品を製造したところ、酸素ガス、水蒸気等に対するガ
スバリア−性、防湿性等を具備し、更に、印刷加工、積
層加工、製袋加工あるいは充填包装加工等において、無
機酸化物の蒸着薄膜層にクラック等の発生も認められ
ず、これによる酸素ガス、水蒸気等に対するガスバリア
性、防湿性等の低下を防止し、極めて優れた有用な包装
用材料および包装用容器を製造し得ることを見出して本
発明を完成したものである。
【0005】すなわち、本発明は、ヒ−トシ−ル性フィ
ルムの少なくとも一方の面に、有機化合物によるプライ
マ−コ−ト層、無機酸化物薄膜層、および、有機化合物
薄膜層を順次に設けたことを特徴とするヒ−トシ−ル性
素材、それを使用した積層体および包装用容器に関する
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。まず、本発明にかかるヒ−トシ−ル性
素材、それを使用した積層体および包装用容器の構成に
ついてその二三例を例示して図面を用いて説明すると、
図1は、本発明にかかるヒ−トシ−ル性素材についてそ
の一例の層構成を示す概略的断面図であり、図2および
図3は、上記の本発明にかかるヒ−トシ−ル性素材を使
用して製造した積層体の層構成を示す概略的断面図であ
り、図4、図5、図6、図7および図8は、上記の本発
明にかかるヒ−トシ−ル性素材を使用した積層体を使用
して製袋ないし製函した包装用容器の構成を示す概略的
平面図ないし斜視図である。
【0007】まず、本発明において、本発明にかかるヒ
−トシ−ル性素材1は、図1に示すように、ヒ−トシ−
ル性フィルム2の一方の面に、少なくとも、有機化合物
によるプライマ−コ−ト層3、無機酸化物薄膜層4、お
よび、有機化合物薄膜層5を順次に設けた構成からなる
ものである。而して、上記のような構成からなる本発明
にかかるヒ−トシ−ル性素材においては、まず、ヒ−ト
シ−ル性フィルムの表面に有機化合物によるプライマ−
コ−ト層を設けることにより、該ヒ−トシ−ル性フィル
ム自身の耐熱性を向上させて、無機酸化物薄膜層を形成
する際のプラスチック基材の熱劣化等を防止することを
目的とものである。また、本発明においては、ヒ−トシ
−ル性フィルムの表面に有機化合物によるプライマ−コ
−ト層を設けることにより、該ヒ−トシ−ル性フィルム
の表面の凹凸を覆ってその平滑性を高め、更に、その表
面の濡れ性、親和性等を向上させて、その結果、その全
面に、完全に、かつ、均一に覆う無機酸化物薄膜層を形
成することができ、更に、その無機酸化物薄膜層との密
接着性を高め、その密接着強度を強固にし、その層間剥
離等を防止し、該無機酸化物薄膜層によるガスバリア
性、防湿性、透明性等を向上させるものである。また、
本発明においては、 無機酸化物薄膜層の上に有機化合
物薄膜層を設けることにより、該有機化合物薄膜層が無
機酸化物薄膜層を保護する保護薄膜として作用し、例え
ば、無機酸化物薄膜層の表面の損傷、腐食等の保護作用
を奏し、あるいは、その屈曲性等を向上させ、更に、疎
水性を向上させて、該無機酸化物薄膜層によるガスバリ
ア性、防湿性等を向上させるものである。また、本発明
においては、上記の無機酸化物薄膜層の上に有機化合物
薄膜層を設けることにより、該無機酸化物薄膜層を有機
化合物によるプライマ−コ−ト層と有機化合物薄膜層と
で挟み込み、これらが緩衝作用を奏して、印刷加工、積
層加工、製袋ないし製函加工等の後加工処理において、
上記の無機酸化物薄膜層にクラック等を発生することを
防止し、更に、後述する基材フィルム等をラミネ−トす
る際に、そのラミネ−ト強度等を向上させるものであ
る。
【0008】次に、本発明において、上記の本発明にか
かるヒ−トシ−ル性素材を使用して製造する積層体につ
いてその二三例を例示して説明すると、本発明にかかる
積層体としては、例えば、図2に示すように、上記の図
1に示すヒ−トシ−ル性素材1の有機化合物薄膜層5の
面に、少なくとも、基材フィルム6を積層してなる積層
体Aを挙げることができる。更には、本発明にかかる積
層体としては、図3に示すように、上記の図2に示す積
層体Aの基材フィルム6の他方の面に、更に、少なくと
も、ヒ−トシ−ル性フィルム2aを積層した積層体Bも
挙げることができる。而して、上記に挙げた例は、本発
明にかかる積層体を構成する二三の例示であり、これに
よって限定されるものではなく、例えば、本発明におい
ては、図示しないが、基材フィルム、ヒ−トシ−ル性フ
ィルム等の他に、更に、その使用目的、充填包装する内
容物、流通経路、販売形態、用途等によって、他の基材
を任意に積層して、種々の形態の積層体を設計して製造
することができるものである。また、本発明において、
基材フィルム、ヒ−トシ−ル性フィルム、その他の層の
積層位置は、その使用目的、用途等によって、任意に積
層して、種々の形態の積層体を設計して製造することが
できるものである。
【0009】次に、本発明において、上記のような積層
体を使用して製袋ないし製函してなる本発明にかかる包
装用容器の構成について説明すると、かかる包装用容器
としては、例えば、上記の図2に示す積層体Aを使用し
て製袋ないし製函した包装用容器を例示して説明する
と、図4の概略的斜視図に示すように、上記の積層体
A、Aを2枚用意し、その最内層に位置するヒ−トシ−
ル性フィルム2、2の面を対向させて重ね合わせ、しか
る後その外周周辺の端部の三方をヒ−トシ−ルしてシ−
ル部7、7、7を形成して、本発明にかかる三方シ−ル
型の軟包装用容器Cを製造することができる。而して、
上記の三方シ−ル型の軟包装用容器Cにおいては、その
上方の開口部から内容物を充填し、しかる後、その開口
部をヒ−トシ−ルして上端シ−ル部を形成して包装製品
を製造することができる。
【0010】次にまた、本発明にかかる包装用容器とし
ては、図5の概略的平面図に示すように、例えば、上記
の図3に示す積層材Cを使用し、まず、それから所定の
折罫l(点線で示している)、貼着部8等を有する紙容
器形成用のブランク板9を打ち抜き加工して製造し、次
に、図6の概略的斜視図に示すように、該ブランク板9
の貼着部8を他方の側端部10(図5に示す)と重ね合
わせ、その重合部分をヒ−トシ−ルして側端シ−ル部1
1を形成して胴部12を製造し、更に、該胴部12の下
方部分を常法に従って折り込んでヒ−トシ−ルして底部
13を形成し、更にまた、その上方部分を常法に従って
ヒ−トシ−ルして屋根型シ−ル部14を形成して、本発
明にかかる屋根型の紙製包装用容器Dを製造することが
できる。
【0011】更にまた、本発明にかかる包装用容器とし
ては、図7の概略的平面図に示すように、例えば、上記
の図3に示す積層材Bを使用し、まず、それから貼着部
8a等を有し、筒状胴部を形成し得る長方形の紙容器形
成用のブランク板9aを打ち抜き加工して製造し、次
に、図8の概略的斜視図に示すように、該ブランク板9
aの貼着部8aを他方の側端部10a(図7に示す)と
重ね合わせ、その重合部分をヒ−トシ−ルして側端シ−
ル部11aを形成して筒状胴部12aを製造し、更に、
該筒状胴部12aの下方部分に、例えば、円筒状の底板
15をヒ−トシ−ルして底シ−ル部16を形成して底部
15aを構成し、更にまた、筒状容器12aの上方部分
に、例えば、引き剥がし片17で密閉されている飲み口
18を有する円筒状の蓋板19をヒ−トシ−ルして上部
シ−ル部20を形成して蓋部19aを構成して、本発明
にかかる円筒状の紙缶状包装用容器Eを製造することが
できる。なお、本発明においては、上記に図示した例示
の包装用容器に限定されるものでないことは言うまでも
ないことであり、その目的、用途等により、種々の形態
の包装用容器を製造することができることは言うまでも
ないことである。
【0012】次に、本発明において、上記のような本発
明にかかるヒ−トシ−ル性素材、積層体および包装用容
器等を構成する材料あるいはその製造法等について説明
すると、かかる材料、製造法等としては、種々のものを
使用することができる。まず、本発明において、本発明
にかかるヒ−トシ−ル性素材を構成する材料について説
明すると、まず、ヒ−トシ−ル性フィルムとしては、熱
によって溶融し相互に融着し得る樹脂のフィルムないし
シ−トを使用することができ、具体的には、例えば、低
密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−
樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アク
リル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン
−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリ
ブテンポリマ−、ポリエチレンまたはポリプロピレン等
のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸
等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン
樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系
樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカ−ボネ−
ト系樹脂、その他等の樹脂のフィルムないしシ−トを使
用することができる。上記の樹脂のフィルムないしシ−
トの厚さとしては、5μmないし300μm位が好まし
くは、更には、10μmないし100μm位が望まし
い。而して、本発明において、上記のような樹脂のフィ
ルムないしシ−トの中でも、特に、無延伸ポリプロピレ
ンフィルムを使用することが好ましく、その理由は、上
記のような樹脂のフィルムないしシ−トの中で耐熱性お
よび表面平滑性に優れており、更に、添加剤等の含有量
が少ないということによるものである。
【0013】次にまた、本発明において、本発明にかか
るヒ−トシ−ル性素材を構成する有機化合物によるプラ
イマ−コ−ト層を形成する有機化合物としては、例え
ば、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂、ポリ
酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
酸変性ポリオレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系樹
脂、ポリブタジエン系樹脂、ゴム系化合物、石油系樹
脂、アルキルチタネ−ト系化合物、ポリエチレンイミン
系化合物、イソシアネ−ト系化合物、澱粉、カゼイン、
アラビアゴム、セルロ−ス誘導体、ワックス類、その他
等の樹脂またはそのプレポリマ−もしくはモノマ−等の
一種ないしそれ以上の混合物を使用することができる。
本発明において、上記の樹脂またはそのプレポリマ−も
しくはモノマ−としては、1液硬化型、あるいは、2液
硬化型等のいずれのものでも使用することができる。而
して、本発明においては、上記のような樹脂またはその
プレポリマ−もしくはモノマ−等の一種ないしそれ以上
の混合物をビヒクルの主成分とし、これに、必要なら
ば、例えば、各種の安定剤、硬化剤ないし架橋剤、充填
剤、その他等の添加剤を任意に添加し、溶剤、希釈剤等
で充分に混練して、コ−ティング剤組成物を調整し、該
コ−ティング剤組成物を使用し、これを、例えば、ロ−
ルコ−ト法、グラビアコ−ト法、スプレイコ−ト法、エ
アナイフコ−ト法、キスコ−ト法、その他等のコ−ティ
ング法でプラスチック基材の表面にコ−ティングして、
有機化合物によるプライマ−コ−ト層を形成することが
できる。本発明において、上記の有機化合物によるプラ
イマ−コ−ト層の膜厚としては、500〜5000Å位
が好ましい。また、本発明において、上記のコ−ティン
グ法としては、生産性、膜厚の均一性等の観点から、グ
ラビアコ−ト法を用いることが最も望ましいものであ
る。
【0014】次にまた、本発明において、本発明にかか
るヒ−トシ−ル性素材を構成する無機酸化物薄膜層を形
成する無機酸化物としては、基本的には、蒸着等によ
り、無機酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜層
を形成し得るものであればいずれのものでも使用可能で
あり、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(A
l)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カ
リウム(K)、スズ(Sn)、ナトリウム(Na)、ホ
ウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウ
ム(Zr)、イットリウム(Y)等の金属、あるいは、
その無機酸化物を使用することができる。而して、包装
用材料等に適するものとしては、ケイ素またはアルミニ
ウム等の無機酸化物を挙げることができる。なお、本発
明において、無機酸化物は、ケイ素酸化物、アルミニウ
ム酸化物、マグネシウム酸化物等のように、その表記
は、例えば、SiOX 、AlOX 、MgOX 等のように
MOX (ただし、式中、Mは、金属元素を表し、Xの値
は、金属元素によってそれぞれ範囲がことなる。)で表
される。而して、上記の式中のXの値の範囲としては、
ケイ素(Si)は、0〜2、アルミニウム(Al)は、
0〜1.5、マグネシウム(Mg)は、0〜1、カルシ
ウム(Ca)は、0〜1、カリウム(K)は、0〜0.
5、スズ(Sn)は、0〜2、ナトリウム(Na)は、
0〜0.5、ホウ素(B)は、0〜1、5、チタン(T
i)は、0〜2、鉛(Pb)は、0〜1、ジルコニウム
(Zr)は0〜2、イットリウム(Y)は、0〜1.5
の範囲の値をとることができる。上記において、X=0
の場合、完全な金属であり、また、Xの範囲の上限は、
完全に酸化した値である。本発明において、包装用材料
としては、一般的に、ケイ素(Si)、アルミニウム
(Al)以外は、使用される例に乏しく、ケイ素(S
i)は、1.0〜2.0、アルミニウム(Al)は、
0.5〜1.5の範囲の値のものを使用することができ
る。
【0015】次にまた、本発明において、本発明にかか
るヒ−トシ−ル性素材を構成す有機化合物薄膜を形成す
る有機化合物としては、主として、炭素と水素とからな
る化合物であり、更に、その他、例えば、酸素、窒素等
の元素を含んでもよく、更に、微量の金属元素等も含ん
でもよく、更に、蒸着薄膜層を形成する上で常温におい
て液状ないし固体状である有機化合物を使用することが
できる。上記の有機化合物としては、例えば、天然ない
し合成樹脂、天然ないし合成ゴム、または、天然ないし
合成ワックスの1種ないしそれ以上の混合物、更には、
潤滑剤の1種ないしそれ以上の混合物も使用することが
できる。具体的には、例えば、ポリエチレン系樹脂ある
いはポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、
メチルペンテン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリル
ニトリル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、フェノ−ル
系樹脂、フラン系樹脂、ケトン系樹脂、キシレン系樹
脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、アニリン系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹
脂、その他等の合成樹脂類、ロジン、シェラック、その
他等の天然樹脂類、エチレン−プロピレンゴム、ブチル
ゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、シリコ−ンゴム、
その他等の合成ゴム類、生ゴム等の天然ゴム類、パラフ
ィンワックス、微結晶ワックス、キャンデリラワック
ス、カルナウバワックス、モンタンワックス、ポリオレ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、その
他等の天然ないし合成ワックス類、シリコ−ン系オイ
ル、フッ素系オイル、ポリアルキルナフタレンオイル、
ポリアルキルフタレ−トオイルポリフェニルエ−テルオ
イル、石油留分、鉱物油、その他等の潤滑剤類を使用す
ることができる。本発明において、上記の有機化合物
は、単独あるいは2種以上の混合物で使用することがで
きる。
【0016】上記において、潤滑剤の1種ないし2種以
上の混合物は、有機化合物薄膜層を構成する有機化合物
とし、それだけで単独で使用することができるが、本発
明では、天然ないし合成樹脂、天然ないし合成ゴム、ま
たは、天然ないし合成ワックスの1種ないしそれ以上の
混合物に、更に、潤滑剤の1種ないしそれ以上の混合物
を添加してなる有機化合物組成物による蒸着膜を形成し
て、有機化合物薄膜層を構成することが望ましい。而し
て、上記のように潤滑剤を使用することにより、有機化
合物薄膜層の滑り易さを向上させることができ、特に、
本発明にかかるガスバリア性蒸着積層体を巻き取る際
に、ブロッキングの発生等を防止することができるとい
う利点を有するものである。
【0017】次に、本発明において、ヒ−トシ−ル性フ
ィルムの少なくとも一方の面に、予め、有機化合物によ
るプライマ−コ−ト層を設けた後、無機酸化物薄膜層、
および、有機化合物薄膜層を順次に設ける方法として
は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプ
レ−ティング法等の物理気相成長法(Physical
Vapor Deposition法、PVD法)、あ
るいは、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法、
光化学気相成長法等の化学気相成長法(Chemica
l Vapor Deposition法、CVD法)
等を挙げることができる。勿論、本発明において、一部
を、真空蒸着法等の物理気相成長法で行い、他をプラズ
マ化学気相成長法等の化学気相成長法で行うことは可能
である。また、本発明において、上記の真空蒸着法にお
ける蒸着方式は、抵抗加熱方式、誘導加熱方式、電子ビ
−ム加熱方式等を必要に応じて適宜選択して採用するこ
とができる。更に、本発明において、無機酸化物の薄膜
層を形成するに際し、上記のプラズマ化学蒸着法を採用
し、例えば、テトラメチレンジシロキサン、ヘキサメチ
レンジシロキサン等の有機珪素化合物ガスを原料として
プラズマ活性化化学蒸着を行うことができる。
【0018】次に、上記の蒸着法について、その一例で
ある巻き取り式真空蒸着機を例示して説明すると、図9
の概略的構成図に示すように、巻き取り式真空蒸着装置
31の真空チャンバ−32の中に、巻き出しロ−ル33
から繰り出す、予め、有機化合物によるプライマ−コ−
ト層(3)を設けたヒ−トシ−ル性フィルム2を、ガイ
ドロ−ル34、35を介して、冷却したコ−ティングド
ラム36に案内し、而して、まず、該コ−ティングドラ
ム36上において、ヒ−トシ−ル性フィルム2の上に予
め設けた有機化合物によるプライマ−コ−ト層(3)の
表面に、るつぼ37で蒸発源として熱せられた金属、あ
るいは、無機酸化物38を蒸発させて(矢印)、その際
に、必要ならば、酸素吹き出し口等(図示せず)より酸
素ガス等を噴出させながら、該ヒ−トシ−ル性フィルム
2の表面に予め形成されている有機化合物のプライマ−
コ−ト層(3)の表面に、マスク39、39を介して無
機酸化物の蒸着薄膜層(4)を成膜化し、次いで、該無
機酸化物の蒸着薄膜層(4)を成膜化したヒ−トシ−ル
性フィルム2を、ガイドロ−ル35´、34´を介し
て、巻き取りロ−ル42に巻き取る際に、ガイドロ−ル
35´とコ−ティングドラム36との間で、るつぼ40
で蒸着源として熱せられた有機化合物41を蒸発させて
(矢印)、ヒ−トシ−ル性フィルム2の表面に予め設け
た有機化合物のプライマ−コ−ト層(3)および無機酸
化物の蒸着薄膜層(4)の上に、更に、有機化合物の蒸
着薄膜層(5)を形成して、ヒ−トシ−ル性フィルム2
の少なくとも一方の面に、少なくとも、有機化合物によ
るプライマ−コ−ト層(3)、無機酸化物薄膜層
(4)、および、有機化合物薄膜層(5)を順次に設け
て構成した本発明にかかるヒ−トシ−ル性素材1を製造
することができるものである。
【0019】ところで、本発明において、無機酸化物薄
膜層、および、有機化合物薄膜層等の各層の厚さとして
は、まず、無機酸化物薄膜層の厚さとしては、使用する
金属、あるいは、無機酸化物の種類等によって異なる
が、例えば、50〜3000Å位、好ましくは、150
〜2000Å位の範囲内で任意に選択して形成すること
が望ましい。また、本発明において、有機化合物薄膜層
の厚さとしては、500〜5000Å位、好ましくは、
1000〜2000Å位が望ましい。次に、本発明にお
いては、無機酸化物薄膜層としては、1層だけではな
く、2層あるいはそれ以上を積層した積層体の状態でも
よく、また、使用する金属、あるいは、無機酸化物とし
ては、1種または2種以上の混合物で使用し、異種の材
質で混合した材料による薄膜層を構成することもでき
る。
【0020】以上の説明で明らかなように、本発明は、
ヒ−トシ−ル性フィルムの少なくとも一方の面に、有機
化合物によるプライマ−コ−ト層、無機酸化物薄膜層、
および、有機化合物薄膜層を順次に設けたことを特徴と
するヒ−トシ−ル性素材に関するものである。而して、
本発明にかかるヒ−トシ−ル性素材は、ヒ−トシ−ル性
フィルムと無機酸化物の蒸着薄膜層とが、有機化合物に
よるプライマ−コ−ト層を介して強固に密接着し、その
層間において層間剥離等の現象が認められず、また、無
機酸化物の蒸着薄膜層を保護する保護薄膜として、有機
化合物の蒸着薄膜層が作用し、該無機酸化物の蒸着薄膜
層の損傷等によるバリア性の低下等を防止し、更に、酸
素ガスあるいは水蒸気等に対するガスバリア性、透明性
等に優れ、従来の無機酸化物蒸着膜からなるガスバリア
性フィルムでは得られないガスバリア性、透明性等を得
ることができるものであり、ヒ−トシ−ル性を有し、か
つ、透明性を有して、ガスバリア性材料として、各種の
包装用容器を製造する包装材料として有用なものであ
る。また、本発明にかかるヒ−トシ−ル性素材は、可撓
性に欠ける無機酸化物の蒸着薄膜層の両面に、有機化合
物によるプライマ−コ−ト層と有機化合物の薄膜層を設
けていることから、これらが無機酸化物の蒸着薄膜層の
保護層として作用し、更に、緩衝作用等も奏し例えば、
製造工程間の巻き返し、あるいは、スリット加工、更に
は、印刷、ラミネ−ト、製袋等の後加工等において、無
機酸化物の蒸着薄膜層にクラック等が発生することな
く、極めて、その製造、あるいは、後加工適性に優れて
いるものである。更に、本発明においては、蒸着等によ
り、各薄膜層を連続的に形成することから、その生産性
を向上させるものである。
【0021】次にまた、本発明において、本発明にかか
る積層体を構成する基材フィルムとしては、例えば、包
装用容器を構成する場合、基本素材となることから、機
械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を
有し、特に、強度を有して強靱であり、かつ耐熱性を有
する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することがで
き、具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポ
リアセタ−ル系樹脂、フッ素系樹脂、その他等の強靱な
樹脂のフィルムないしシ−ト、その他等を使用すること
ができる。而して、上記の樹脂のフィルムないしシ−ト
としては、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または二
軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使
用することができる。そのフィルムの厚さとしては、5
μmないし100μm位、好ましくは、10μmないし
50μm位が望ましい。なお、本発明においては、上記
のような基材フィルムには、例えば、文字、図形、記
号、絵柄、模様等の所望の印刷絵柄を通常の印刷法で表
刷り印刷あるいは裏刷り印刷等が施されていてもよい。
【0022】次にまた、本発明において、上記の積層体
を構成する基材フィルムとしては、例えば、紙層を構成
する各種の紙基材を使用することができ、具体的には、
本発明において、紙基材としては、賦型性、耐屈曲性、
剛性等を持たせるものであり、例えば、強サイズ性の晒
または未晒の紙基材、あるいは純白ロ−ル紙、クラフト
紙、板紙、加工紙等の紙基材、その他等を使用すること
ができる。上記において、紙層を構成する紙基材として
は、坪量約80〜600g/m2位のもの、好ましく
は、坪量約100〜450g/m2 位のものを使用する
ことが望ましい。勿論、本発明においては、紙層を構成
する紙基材と、上記に挙げた基材フィルムとしての各種
の樹脂のフィルムないしシ−ト等を併用して使用するこ
とができる。
【0023】また、本発明において、本発明にかかる積
層体を製造する際に使用するヒ−トシ−ル性フィルムと
しては、前述に挙げたヒ−トシ−ル性フィルムを同様に
使用することができるものである。
【0024】次に、本発明において、本発明にかかる積
層体を構成する材料として、上記のような素材の他、例
えば、水蒸気、水等のバリア−性を有する低密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレン共重合体等の樹脂のフィルムないしシ−ト、
あるいは、酸素、水蒸気等に対するバリア−性を有する
ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ−ル、エチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物等の樹脂のフィルムない
しシ−ト、樹脂に顔料等の着色剤を、その他、所望の添
加剤を加えて混練してフィルム化してなる遮光性を有す
る各種の着色樹脂のフィルムないしシ−ト等を使用する
ことができる。これらの材料は、一種ないしそれ以上を
組み合わせて使用することができる。上記のフィルムな
いしシ−トの厚さとしては、任意であるが、通常、5μ
mないし300μm位、更には、10μmないし100
μm位が望ましい。
【0025】なお、本発明においては、通常、包装用容
器は、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれること
から、包装用容器を構成する包装材料には、厳しい包装
適性が要求され、変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピン
ホ−ル性、耐熱性、密封性、品質保全性、作業性、衛生
性、その他等の種々の条件が要求され、このために、本
発明においては、上記のような諸条件を充足する材料を
任意に選択して使用することができ、具体的には、例え
ば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル
酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタク
リル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテン
系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹
脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニ
リデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリア
クリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロ
ニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロ
ニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体(ABS系樹
脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ
−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、
ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の公知の樹脂のフィ
ルムないしシ−トから任意に選択して使用することがで
きる。その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙
等も使用することができる。本発明において、上記のフ
ィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に
延伸されたもの等のいずれのものでも使用することがで
きる。また、その厚さは、任意であるが、数μmから3
00μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシ−トとして
は、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティン
グ膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0026】次に、上記の本発明において、上記のよう
な材料を使用して積層体を製造する方法について説明す
ると、かかる方法としては、通常の包装材料をラミネ−
トする方法、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドラ
イラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション
法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ押し出し成形
法、共押し出しラミネ−ション法、インフレ−ション
法、共押し出しインフレ−ション法、その他等で行うこ
とができる。而して、本発明においては、上記の積層を
行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処
理等の前処理をフィルムに施すことができ、また、例え
ば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイ
ミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカ−
コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリ
ル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル
系、セルロ−ス系、その他等のラミネ−ト用接着剤等の
公知の前処理、アンカ−コ−ト剤、接着剤等を使用する
ことができる。
【0027】次に、本発明において、上記のような積層
体を使用して製袋ないし製函する方法について説明する
と、例えば、包装用容器がプラスチックフィルム等から
なる軟包装袋の場合、上記のような方法で製造した積層
体を使用し、その内層のヒ−トシ−ル性樹脂層の面を対
向させて、それを折り重ねるか、或いはその二枚を重ね
合わせ、更にその周辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部
を設けて袋体を構成することができる。而して、その製
袋方法としては、上記の積層体を、その内層の面を対向
させて折り曲げるか、あるいはその二枚を重ね合わせ、
更にその外周の周辺端部を、例えば、側面シ−ル型、二
方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ
−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付
シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他等のヒ
−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、本発明にかか
る種々の形態の包装用容器を製造することができる。そ
の他、例えば、自立性包装袋(スタンディングパウチ)
等も製造することが可能であり、更に、本発明において
は、上記の積層材を使用してチュ−ブ容器等も製造する
ことができる。上記において、ヒ−トシ−ルの方法とし
ては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルト
シ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−
ル等の公知の方法で行うことができる。なお、本発明に
おいては、上記のような包装用容器には、例えば、ワン
ピ−スタイプ、ツウ−ピ−スタイプ、その他等の注出
口、あるいは開閉用ジッパ−等を任意に取り付けること
ができる。
【0028】次にまた、包装用容器として、紙基材を含
む液体充填用紙容器の場合、例えば、積層体として、紙
基材を積層した積層体を製造し、これから所望の紙容器
を製造するブランク板を製造し、しかる後該ブランク板
を使用して胴部、底部、頭部等を製函して、例えば、ブ
リックタイプ、フラットタイプあるいはゲ−ベルトップ
タイプの液体用紙容器等を製造することができる。ま
た、その形状は、角形容器、丸形等の円筒状の紙缶等の
いずれのものでも製造することができる。
【0029】本発明において、上記のようにして製造し
た包装用容器は、種々の飲食品、接着剤、粘着剤等の化
学品、化粧品、医薬品、ケミカルカイロ等の雑貨品、そ
の他等の種々の物品の充填包装に使用されるものであ
る。
【0030】
【実施例】上記の本発明について実施例を挙げて更に具
体的に説明する。 実施例1 厚さ25μmのキャストポリプロピレンフィルムの片面
に、グラビアコ−ト法を用いて、下記の条件で厚さ13
00Åのプライマ−コ−ト層を形成した。 コ−ティング剤組成物: 主剤;硝化綿/ポリウレタン系樹脂(固形分 25%) 硬化剤;イソシアネ−ト系化合物(固形分 75%) 混合比;主剤:硬化剤=100:5 溶剤;酢酸エチル 塗布量;0.5g/m2 (ドライ) 次に、上記でプライマ−コ−ト層を形成したキャストポ
リプロフピレンフィルムのプライマ−コ−ト層面に、下
記の条件で電子ビ−ム方式の真空蒸着法を用いて厚さ2
00Åの酸化アルミニウムの蒸着膜を形成し、しかる
後、連続的に同一チャンバ−内で厚さ2000Åの合成
ワックスの蒸着薄膜を形成し、本発明にかかるヒ−トシ
−ル性素材を製造した。 蒸着条件:真空チャンバ−内の真空度、2×10-4mbar 蒸着チャンバ−内の真空度、2×10-2mbar フィルム速度:200m/分 次に、上記で製造したヒ−トシ−ル性素材の合成ワック
スの蒸着薄膜面に、下記のポリウレタン系ラミネ−ト用
接着剤を使用し、厚さ20μmの2軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムを積層し、本発明にかかる積層体を製造し
た。 ラミネ−ト用接着剤: 主剤;ポリウレタン系樹脂(武田薬品工業株式会社製、
商品名 A515) 硬化剤;イソシアネ−ト系化合物(武田薬品工業株式会
社製、商品名A50) 混合比;主剤:硬化剤=10:1 溶剤;酢酸エチル 塗布量;3.5g/m2 (ドライ) 次に、上記で製造した積層体を使用し、縦ピロ−包装機
で製袋して包装用袋を製造しながら内容物を充填包装し
て、本発明にかかる包装用袋を使用した包装製品を製造
した。
【0031】実施例2 上記の実施例1において、厚さ25μmのキャストポリ
プロピレンフィルムを使用する代わりに、厚さ60μm
の低密度ポリエチレンフィルムを使用し、以下、上記の
実施例1と同様にして、本発明にかかるヒ−トシ−ル性
素材、積層体、包装用袋、および、包装製品を製造し
た。
【0032】実施例3 上記の実施例1において、酸化アルミニウム蒸着膜の代
わりに、厚さ200Åの酸化ケイ素の蒸着膜を形成し、
それ以外は、上記の実施例1と同様にして、本発明にか
かるヒ−トシ−ル性素材、積層体、包装用袋、および、
包装製品を製造した。
【0033】比較例1 厚さ25μmのキャストポリプロピレンフィルムの片面
に、下記の条件で電子ビ−ム方式の真空蒸着法を用いて
厚さ200Åの酸化アルミニウムの蒸着膜を形成し、ヒ
−トシ−ル性素材を製造した。 蒸着条件:真空チャンバ−内の真空度、2×10-4mbar 蒸着チャンバ−内の真空度、2×10-2mbar フィルム速度:200m/分 次に、上記で製造したヒ−トシ−ル性素材の酸化アルミ
ニウム蒸着膜面に、下記のポリウレタン系ラミネ−ト用
接着剤を使用し、厚さ20μmの2軸延伸ポリプロピレ
ンフィクムを積層し、積層体を製造した。 ラミネ−ト用接着剤: 主剤;ポリウレタン系樹脂(武田薬品工業株式会社製、
商品名 A515) 硬化剤;イソシアネ−ト系化合物(武田薬品工業株式会
社製、商品名A50) 混合比;主剤:硬化剤=10:1 溶剤;酢酸エチル 塗布量;3.5g/m2 (ドライ) 次に、上記で製造した積層体を使用し、縦ピロ−包装機
で製袋して包装用袋を製造しながら内容物を充填包装し
て、上記の包装用袋を使用した包装製品を製造した。
【0034】比較例2 厚さ25μmのキャストポリプロピレンフィルムの片面
に、下記の条件で電子ビ−ム方式の真空蒸着法を用いて
厚さ200Åの酸化アルミニウムの蒸着膜を形成し、し
かる後、連続的に同一チャンバ−内で厚さ2000Åの
合成ワックスの蒸着薄膜を形成し、ヒ−トシ−ル性素材
を製造した。 蒸着条件:真空チャンバ−内の真空度、2×10-4mbar 蒸着チャンバ−内の真空度、2×10-2mbar フィルム速度:200m/分 次に、上記で製造したヒ−トシ−ル性素材の合成ワック
スの蒸着薄膜面に、下記のポリウレタン系ラミネ−ト用
接着剤を使用し、厚さ20μmの2軸延伸ポリプロピレ
ンフィクムを積層し、積層体を製造した。 ラミネ−ト用接着剤: 主剤;ポリウレタン系樹脂(武田薬品工業株式会社製、
商品名 A515) 硬化剤;イソシアネ−ト系化合物(武田薬品工業株式会
社製、商品名A50) 混合比;主剤:硬化剤=10:1 溶剤;酢酸エチル 塗布量;3.5g/m2 (ドライ) 次に、上記で製造した積層体を使用し、縦ピロ−包装機
で製袋して包装用袋を製造しながら内容物を充填包装し
て、上記の包装用袋を使用した包装製品を製造した。
【0035】比較例3 厚さ200Åの酸化アルミニウムの蒸着膜を有する厚さ
40μmのキャストポリプロピレンフィルムの酸化アル
ミニウムの蒸着膜面に、下記のポリウレタン系ラミネ−
ト用接着剤を使用し、厚さ20μmの2軸延伸ポリプロ
ピレンフィクムを積層し、積層体を製造した。 ラミネ−ト用接着剤: 主剤;ポリウレタン系樹脂(武田薬品工業株式会社製、
商品名 A515) 硬化剤;イソシアネ−ト系化合物(武田薬品工業株式会
社製、商品名A50) 混合比;主剤:硬化剤=10:1 溶剤;酢酸エチル 塗布量;3.5g/m2 (ドライ) 次に、上記で製造した積層体を使用し、縦ピロ−包装機
で製袋して包装用袋を製造しながら内容物を充填包装し
て、上記の包装用袋を使用した包装製品を製造した。
【0036】実験例 上記の実施例1〜3で製造した本発明にかかる積層体、
および、包装用袋と、比較例1〜3で製造した積層体、
および、包装用袋とについて、酸素透過度と水蒸気透過
度を測定した。 (1).酸素透過度の測定 温度23℃、湿度90%RHの条件で、米国、モコン
(MOCON)社製の測定機〔機種名、オクストラン
(OXTRAN2/20)〕を使用して測定した。 (2).水蒸気透過度の測定 温度37.8℃、湿度100%RHの条件で、米国、モ
コン(MOCON)社製の測定機〔機種名、パ−マトラ
ン(PERMATRAN3/31)〕を使用して測定し
た。上記で測定した結果を下記の表1に示す。
【0037】
【0038】上記の表1に示す結果より明らかなよう
に、本発明にかかる積層体、包装用袋は、酸素透過度お
よび水蒸気透過度に優れ、有用なものである。
【0039】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、ヒ−トシ−ル性フィルムの少なくとも一方の面に、
有機化合物によるプライマ−コ−ト層を設け、次いで、
該有機化合物によるプライマ−コ−ト層面に、酸化ケイ
素、あるいは、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着
薄膜層を設け、更に、該無機酸化物の蒸着薄膜層面に、
有機化合物の蒸着薄膜層を順次に設けてヒ−トシ−ル性
素材を製造し、更に、該ヒ−トシ−ル性素材の有機化合
物の蒸着薄膜層面に、少なくとも、基材フィルムを積層
して積層体を製造し、更に、該積層体のヒ−トシ−ル性
フィルム面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その周
辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を設けて包装用容器
を製造し、而して、該包装用容器の開口部から飲食品、
医薬品、化粧剤、洗剤、化学品、その他等の物品の充填
包装して包装製品を製造して、酸素ガス、水蒸気等に対
するガスバリア−性、防湿性、透明性等を具備し、更
に、製袋時あるいは充填包装時等において、無機酸化物
の蒸着薄膜層にクラック等の発生も認められず、これに
よる酸素ガス、水蒸気等に対するガスバリア性、防湿性
等の低下を防止し、極めて優れた有用な包装用材料およ
び包装用容器を製造し得ることができるというものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるヒ−トシ−ル性素材についてそ
の一例の層構成を示す概略的断面図である。
【図2】本発明にかかるヒ−トシ−ル性素材を使用して
製造した積層体の層構成を示す概略的断面図である。
【図3】本発明にかかるヒ−トシ−ル性素材を使用して
製造した積層体の層構成を示す概略的断面図である。
【図4】本発明にかかるヒ−トシ−ル性素材を使用した
積層体を使用して製袋ないし製函した包装用容器の構成
を示す概略的斜視図である。
【図5】本発明にかかるヒ−トシ−ル性素材を使用した
積層体を使用して製袋ないし製函した包装用容器の構成
を示す概略的平面図である。
【図6】本発明にかかるヒ−トシ−ル性素材を使用した
積層体を使用して製袋ないし製函した包装用容器の構成
を示す概略的斜視図である。
【図7】本発明にかかるヒ−トシ−ル性素材を使用した
積層体を使用して製袋ないし製函した包装用容器の構成
を示す概略的平面図である。
【図8】本発明にかかるヒ−トシ−ル性素材を使用した
積層体を使用して製袋ないし製函した包装用容器の構成
を示す概略的斜視図である。
【図9】本発明にかかるヒ−トシ−ル性素材の製造法に
ついてその一例の構成を示す概略的構成図である。
【符号の説明】
1 ヒ−トシ−ル性素材 2 ヒ−トシ−ル性フィルム 2a ヒ−トシ−ル性フィルム 3 有機化合物によるプライマ−コ−ト層 4 無機酸化物薄膜層 5 有機化合物薄膜層 6 基材フィルム 7 シ−ル部 8 貼着部 9 紙容器形成用のブランク板 10 側端部 11 側端シ−ル部 12 胴部 13 底部 14 屋根型シ−ル部 8a 貼着部 9a 紙容器形成用のブランク板 10a 側端部 11a 側端シ−ル部 12a 筒状胴部 15 円筒状の底板 15a 底部 16 底シ−ル部 17 引き剥がし片 18 飲み口 19 円筒状の蓋板 19a 蓋部 20 上部シ−ル部 31 巻き取り式真空蒸着装置 32 真空チャンバ− 33 巻き出しロ−ル 34 ガイドロ−ル 34´ ガイドロ−ル 35 ガイドロ−ル 35´ ガイドロ−ル 36 コ−ティングドラム 37 るつぼ 38 無機酸化物 39 マスク 40 るつぼ 41 有機化合物 42 巻き取りロ−ル A 積層体 B 積層体 C 三方シ−ル型の軟包装用容器 D 屋根型の紙製包装用容器 E 円筒状の紙缶状包装用容器 l 折罫
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E086 AA22 AA23 AB01 AB02 AC07 AC22 AD01 AD02 AD06 BA04 BA15 BA24 BA40 BB02 BB05 BB51 BB85 CA01 CA11 CA28 CA29 CA35 4F100 AA17B AA19B AA20B AH00C AH08D AJ01C AK01C AK07A AK07E AK29D AK31D AK41D AK51D AK51G AK63D AN02C AR00A AR00D AT00E BA04 BA05 BA07 BA10A BA10C BA10E CB00 EH66B EH66C EJ38E EJ65D GB15 GB23 GB66 JD03 JD04 JK14 JL12A JM02B JM02C JN01 4K029 AA11 AA25 BA44 BA46 BB02 CA01 FA07 GA03 JA10 KA03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒ−トシ−ル性フィルムの少なくとも一
    方の面に、有機化合物によるプライマ−コ−ト層、無機
    酸化物薄膜層、および、有機化合物薄膜層を順次に設け
    たことを特徴とするヒ−トシ−ル性素材。
  2. 【請求項2】 ヒ−トシ−ル性フィルムが、キャストポ
    リプロピレンフィルムであることを特徴とする請求項1
    に記載するヒ−トシ−ル性素材。
  3. 【請求項3】 有機化合物によるプライマ−コ−ト層
    が、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキ
    シ系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリブタジエ
    ン系樹脂、有機チタン系化合物、イソシアネ−ト系化合
    物、若しくは、ポリエチレンイミン系化合物、または、
    そのプレポリマ−若しくはモノマ−をビヒクルの主成分
    とするコ−ティング剤組成物を使用し、グラビアコ−ト
    法によりコ−トしたプライマ−コ−ト層からなることを
    特徴とする上記の請求項1または2に記載するヒ−トシ
    −ル性素材。
  4. 【請求項4】 無機酸化物薄膜層、および、有機化合物
    薄膜層が、蒸着膜からなることを特徴とする上記の請求
    項1、2または3に記載するヒ−トシ−ル性素材。
  5. 【請求項5】 無機酸化物薄膜層、および、有機化合物
    薄膜層が、同一チャンバ−内で連続的に蒸着形成された
    蒸着膜からなることを特徴とする上記の請求項1、2、
    3または4に記載するヒ−トシ−ル性素材。
  6. 【請求項6】 有機化合物薄膜層が、天然ないし合成樹
    脂、天然ないし合成ゴム、または、天然ないし合成ワッ
    クスの1種ないしそれ以上の混合物による蒸着膜からな
    ることを特徴とする上記の請求項1、2、3、4または
    5に記載するヒ−トシ−ル性素材。
  7. 【請求項7】 有機化合物薄膜層が、天然ないし合成樹
    脂、天然ないし合成ゴム、または、天然ないし合成ワッ
    クスの1種ないしそれ以上の混合物に、更に、潤滑剤の
    1種ないしそれ以上の混合物を添加してなる組成物によ
    る蒸着膜からなることを特徴とする上記の請求項1、
    2、3、4、5または6に記載するヒ−トシ−ル性素
    材。
  8. 【請求項8】 無機酸化物薄膜層が、物理気相成長法ま
    たは化学気相成長法による蒸着薄膜からなることを特徴
    とする上記の請求項1、2、3、4、5、6または7に
    記載するヒ−トシ−ル性素材。
  9. 【請求項9】 無機酸化物薄膜層が、アルミニウム若し
    くはケイ素またはそれらの混合物からなる元素を含んで
    構成された蒸着薄膜であることを特徴とする上記の請求
    項1、2、3、4、5、6、7または8に記載するヒ−
    トシ−ル性素材。
  10. 【請求項10】 ヒ−トシ−ル性フィルムの少なくとも
    一方の面に、有機化合物によるプライマ−コ−ト層、無
    機酸化物薄膜層、および、有機化合物薄膜層を順次に設
    けたヒ−トシ−ル性素材の有機化合物薄膜層の面に、少
    なくとも、基材フィルムを積層したことを特徴とする積
    層体。
  11. 【請求項11】 基材フィルムの非積層面に、更に、少
    なくとも、ヒ−トシ−ル性フィルムを積層したことを特
    徴とする上記の請求項10に記載する積層体。
  12. 【請求項12】 水性接着剤または無溶剤接着剤による
    接着剤層を介して積層したことを特徴とする上記の請求
    項10または11に記載する積層体。
  13. 【請求項13】 ヒ−トシ−ル性フィルムの少なくとも
    一方の面に、有機化合物によるプライマ−コ−ト層、無
    機酸化物薄膜層、および、有機化合物薄膜層を順次に設
    けたヒ−トシ−ル性素材の有機化合物薄膜層の面に、少
    なくとも、基材フィルムを積層した積層体を使用し、そ
    のヒ−トシ−ル性フィルム面を対向して重ね合わせ、し
    かる後、その周辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を設
    けて製袋してなることを特徴とする包装用容器。
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