JP4090561B2 - 液体小袋包装体 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体小袋包装体に関し、更に詳しくは、強度を有して諸堅牢性に優れ、更に、酸素ガス、水蒸気等のバリア−性に優れ、かつ、優れたラミネ−ト強度を有し、その貯蔵・保管ないし流通中に内容物の風味および食味等を損なうこがなく、例えば、醤油、ソ−ス、出し汁、香辛料、料理用酒類、その他等の液体ないし粘調体からなる調味料類、ス−プ類、果汁類、その他等の各種の液状ないし粘体状の飲食物を充填包装してなる液体小袋包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体ないし粘調体からなる調味料類、その他等を充填包装する液体小袋としては、種々の形態からなるものが開発され、提案されているが、それらの最も一般的なものとしては、基材フィルムとしてのポリエチレンテレフタレ−トフィルムあるいはナイロンフィルム、バリア−材としてのアルミニウム箔または塩化ビニリデン系樹脂組成物をコ−ティングした樹脂のフィルム、および、ヒ−トシ−ル性樹脂層としてのポリエチレン系樹脂層を順次に積層させてなる包装用積層フィルムを製袋してなる小袋が知られている。
このものは、醤油、ソ−ス等の液状の調味料を充填包装した場合、酸素ガスバリア−性、あるいは、水蒸気バリア−性等に優れ、更に、諸堅牢性、耐薬品性、その他等にも優れ、長期間にわたって貯蔵、保管しても、内容物の風味および食味等を損なうことなく、小袋としては、極めて優れているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような小袋においては、近年の環境問題に対する認識の高まりから、例えば、使用後にゴミとして廃棄し、焼却する場合に、塩化ビニリデン系樹脂を含む包装用材料においては、有害なガスを発生する等の問題点が指摘され、また、アルミニウムを含む包装用材料においては、焼却炉を破損する等の問題点が指摘され、いずれにしても、その廃棄処理に際し、環境への影響等が懸念されているものである。
上記のような問題点を解決するために、例えば、バリア−性を有する素材として、ポリアミド系樹脂、あるいは、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物等からなる樹脂のフィルムを使用し、これらを使用した積層材等からなる包装用袋等が提案されているが、これらの場合も、バリア−性が不足したり、あるいは、湿度依存性が大きいこと等から、上記のような問題点を解決するに到っていないというのが実状である。
そこで本発明は、強度を有して諸堅牢性に優れ、更に、酸素ガス、水蒸気等のバリア−性に優れ、かつ、優れたラミネ−ト強度を有し、その貯蔵・保管ないし流通中に内容物の風味および食味等を損なうことなく、更にまた、環境対応に優れた液体ないし粘調体からなる調味料等を充填包装した液体小袋包装体を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記のような問題点を解決すべく種々研究の結果、バリア−材として、無機酸化物の薄膜を有する樹脂のフィルムに着目し、更に、該バリア−材としての無機酸化物の薄膜を有する樹脂のフィルムに、例えば、ヒ−トシ−ル性樹脂層等の他の樹脂のフィルムを積層する際に、シランカップリング剤と充填剤を含むポリウレタン系樹脂組成物、および、アンカ−コ−ト剤および/またはラミネ−ト用接着剤を使用することに着目し、まず、可撓性プラスチック基材の一方の面に、無機酸化物の薄膜を設け、更に、該無機酸化物の薄膜の上に、シランカップリング剤と充填剤とを含むポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜を設け、更に、アンカ−コ−ト剤によるアンカ−コ−ト剤層および/またはラミネ−ト用接着剤によるラミネ−ト用接着剤層を設け、次いで、ヒ−トシ−ル性樹脂層を積層させて積層材を構成し、而して、該積層材を、そのヒ−トシ−ル性樹脂層面を対向させて重ね合わせその外周周辺の端部をヒ−トシ−ルしてヒ−トシ−ル部を設けて袋体を構成し、更に、該袋体に、その開口部から液体ないし粘調体からなる調味料等を充填包装して液体小袋包装体を製造したところ、強度を有して諸堅牢性に優れ、更に、酸素ガス、水蒸気等のバリア−性に優れ、かつ、優れたラミネ−ト強度を有し、その貯蔵・保管ないし流通中に内容物の風味および食味等を損なうことなく、更にまた、使用後にゴミとして廃棄処理するに際しても焼却適性を有する液体小袋包装体を製造し得ることを見出して本発明を完成したものである。
【0005】
すなわち、本発明は、可撓性プラスチック基材の一方の面に、少なくとも、無機酸化物の薄膜、シランカップリング剤と充填剤とを含むポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜、アンカ−コ−ト剤によるアンカ−コ−ト剤層および/またはラミネ−ト用接着剤によるラミネ−ト用接着剤層、および、ヒ−トシ−ル性樹脂層を順次に積層させて積層材を構成し、更に、該積層材を、そのヒ−トシ−ル性樹脂層面を対向させて重ね合わせその外周周辺の端部をヒ−トシ−ルしてヒ−トシ−ル部を設けて袋体を構成し、更に、該袋体に、その開口部から液体ないし粘調体を充填包装してなることを特徴とする液体小袋包装体に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について以下に更に詳しく説明する。
まず、本発明にかかる液体小袋包装体の構成についてその二三を例示して図面を用いて説明すると、図1および図2は、本発明にかかる液体小袋包装体を構成する積層材についてその一二例の層構成を示す概略的断面図であり、図3および図4は、上記の図1に示す本発明にかかる積層材を使用して製袋した液体小袋についてその一二例の構成を示す概略的斜視図であり、図5および図6は、上記の図3および図4に示す本発明にかかる液体小袋内に内容物を充填包装してなる液体小袋包装体についてその一二例の構成を示す概略的斜視図である。
【0007】
本発明にかかる液体小袋包装体を構成する積層材についてその二三例を例示すると、まず、本発明にかかる積層材としては、図1に示すように、可撓性プラスチック基材1の一方の面に、少なくとも、無機酸化物の薄膜2、シランカップリング剤と充填剤とを含むポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜3、アンカ−コ−ト剤によるアンカ−コ−ト剤層および/またはラミネ−ト用接着剤によるラミネ−ト用接着剤層4、および、ヒ−トシ−ル性樹脂層5を順次に積層させた構成からなる積層材Aを基本構造とするものである。
次に、本発明にかかる積層材として、別の形態からなるものを例示すると、図2に示すように、上記の図1に示す積層材Aの可撓性プラスチック基材1の他方の面に、更に、少なくとも、強靱性に富む基材フィルム層6を積層させた構成からなる積層材Bを挙げることができる。
上記に挙げた例は、本発明にかかる積層材を構成する一二例の例示であり、本発明は、これによって限定されるものではなく、例えば、本発明においては、図示しないが、更に、その使用目的、充填包装する内容物、流通経路、販売形態、用途等によって、他の基材を任意に積層して、種々の形態の積層材を設計して製造することができるものである。
なお、本発明において、無機酸化物の薄膜2と、シランカップリング剤と充填剤とを含むポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜3と、アンカ−コ−ト剤によるアンカ−コ−ト剤層および/またはラミネ−ト用接着剤によるラミネ−ト用接着剤層4とは、この順序で相互に隣接して積層していることが重要であるが、その他の各基材は、その使用目的、用途等によって、任意に積層して、種々の形態の積層材を設計して製造することができるものである。
【0008】
次に、本発明において、上記のような積層材を使用して製袋してなる液体小袋の構成について説明すると、かかる液体小袋としては、例えば、上記の図1に示す積層材Aを使用して製袋した液体小袋を例示して説明すると、図3に示すように、上記の積層材A、Aを2枚用意し、その最内層に位置するヒ−トシ−ル性樹脂層5、5の面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その外周周辺の端部の三方をヒ−トシ−ルしてシ−ル部7、7、7を形成して、本発明にかかる三方シ−ル型の液体小袋Cを製造することができる。
あるいは、本発明にかかる液体小袋としては、図4に示すように、上記の積層材Aを用意し、これを折り返して、その最内層に位置するヒ−トシ−ル性樹脂層5、5の面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その外周周辺の端部の二方をヒ−トシ−ルしてシ−ル部7、7を形成して、本発明にかかる二方シ−ル型の液体小袋Dを製造することができる。
【0009】
而して、本発明においては、図5に示すように、上記で製造した液体小袋Cを使用し、その開口部8(図3に示す)から、例えば、醤油、ソ−ス、その他等の液状ないし粘体状の調味料9を充填し、次いで、その開口部8をヒ−トシ−ルして上部ヒ−トシ−ル部10を形成して、本発明にかかる液体小袋包装体Eを製造することができる。
あるいは、本発明においては、図6に示すように、上記で製造した液体小袋Dを使用し、その開口部8(図4に示す)から、例えば、醤油、ソ−ス、その他等の液状ないし粘体状の調味料9を充填し、次いで、その開口部8をヒ−トシ−ルして上部ヒ−トシ−ル部10を形成して、本発明にかかる液体小袋包装体Fを製造することができる。
なお、上記の図5および図6において、11は、例えば、IノッチあるいはVノッチ等の開封用の切れ目を表すものである。
上記の例示は、本発明にかかる液体小袋、あるいは、液体小袋包装体についてその一二例を例示したものであり、本発明は、これによって限定されるものではなく、例えば、液体小袋の形態としては、図示しないが、例えば、ピロ−包装形態、ガセット包装形態、スタンディングパウチ包装形態、その他等の内容物に合った小袋形態を取り得るものである。
【0010】
次に、本発明において、上記のような本発明にかかる液体小袋包装体を構成する材料、製造法等について説明すると、かかる材料、製造法等としては、種々の材料、製造法等を使用することができる。
まず、本発明において、本発明にかかる液体小袋包装体を構成する材料について説明すると、まず、可撓性プラスチック基材としては、無機酸化物の薄膜を保持し得るプラスチックのフィルムないしシ−トであればいずれのものでも使用することができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコ−ル、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アセタ−ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、その他等の各種の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
これらの樹脂のフィルムないしシ−トは、一軸ないし二軸方向に延伸されているものでもよく、また、その厚さとしては、10〜200μm位、好ましくは、10〜100μm位が望ましい。
また、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、必要ならば、その表面にアンカ−コ−ト剤等をコ−ティングして表面平滑化処理、あるいは、コロナ処理、オゾン処理、プラズマ処理等の前処理等を施すこともできる。
【0011】
次に、本発明において、液体小袋包装体を構成する無機酸化物の薄膜としては、基本的に金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜であれば使用可能であり、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、スズ(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)等の金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜を使用することができる。
而して、包装用材料等に適するものとしては、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)等の金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜を挙げることができる。
而して、上記の金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜は、ケイ素酸化物、アルミニウム酸化物、マグネシウム酸化物等のように金属酸化物として呼ぶことができ、その表記は、例えば、SiOX 、AlOX 、MgOX 等のようにMOX (ただし、式中、Mは、金属元素を表し、Xの値は、金属元素によってそれぞれ範囲がことなる。)で表される。
また、上記のXの値の範囲としては、ケイ素(Si)は、0〜2、アルミニウム(Al)は、0〜1.5、マグネシウム(Mg)は、0〜1、カルシウム(Ca)は、0〜1、カリウム(K)は、0〜0.5、スズ(Sn)は、0〜2、ナトリウム(Na)は、0〜0.5、ホウ素(B)は、0〜1、5、チタン(Ti)は、0〜2、鉛(Pb)は、0〜1、ジルコニウム(Zr)は0〜2、イットリウム(Y)は、0〜1.5の範囲の値をとることができる。
上記において、X=0の場合、完全な金属であり、透明ではなく全く使用することができない、また、Xの範囲の上限は、完全に酸化した値である。
本発明において、包装用材料としては、一般的に、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)以外は、使用される例に乏しく、ケイ素(Si)は、1.0〜2.0、アルミニウム(Al)は、0.5〜1.5の範囲の値のものを使用することができる。
本発明において、上記のような無機酸化物の薄膜の膜厚としては、使用する金属、または金属の酸化物の種類等によって異なるが、例えば、50〜3000Å位、好ましくは、100〜1000Å位の範囲内で任意に選択して形成することが望ましい。
また、本発明においては、無機酸化物の薄膜としては、無機酸化物の薄膜の1層だけではなく、2層あるいはそれ以上を積層した積層体の状態でもよく、また、使用する金属、または金属の酸化物としては、1種または2種以上の混合物で使用し、異種の材質で混合した無機酸化物の薄膜を構成することもできる。
【0012】
次に、本発明において、可撓性プラスチック基材の上に、無機酸化物の薄膜を形成する方法について説明すると、かかる方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ−ティング法等の物理気相成長法(Physical Vapor Deposition法、PVD法)、あるいは、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法、光化学気相成長法等の化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition法、CVD法)等を挙げることができる。
なお、本発明において、包装用材料に用いられる積層材を製造する場合には、主に、真空蒸着法を用い、一部、プラズマ化学気相成長法も用いられる。
その具体例を挙げると、図7は、巻き取り式蒸着機の一例を示す概略的構成図である。
図7に示すように、真空チャンバ−111の中で、巻き出しロ−ル112から繰り出す可撓性プラスチック基材113は、コ−ティングドラム114を通り、蒸着チャンバ−115の中に入り、ここで、るつぼ116で熱せられた蒸着源を蒸発させ、更に、必要ならば、酸素吹き出し口117より酸素等を噴出させながら、上記の冷却したコ−ティングドラム114上の可撓性プラスチック基材113の上に、マスク118、118を介して無機酸化物の蒸着膜を成膜化し、次いで蒸着膜を形成した可撓性プラスチック基材113を真空チャンバ−111内に送り出して巻き取りロ−ル119に巻き取ることによって、本発明にかかる無機酸化物の薄膜を有する可撓性プラスチック基材を製造することができる。
【0013】
本発明において、無機酸化物の薄膜形成法について更に説明すると、上記のような金属の酸化物を原料とし、これを加熱して可撓性プラスチック基材の上に蒸着する真空蒸着法、または原料に金属または金属の酸化物を使用し、酸素を導入して酸化させて可撓性プラスチック基材の上に蒸着する酸化反応蒸着法、更に酸化反応をプラズマで助成するプラズマ助成式の酸化反応蒸着法等を用いて蒸着膜を形成することができる。
なお、本発明においては、酸化ケイ素の蒸着膜を形成する場合、オルガノシロキサンを原料とするプラズマ化学気相成長法を用いて蒸着膜を形成することができる。
【0014】
次にまた、本発明において、液体小袋包装体を構成するシランカップリング剤と充填剤とを含むポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜を形成するシランカップリング剤としては、二元反応性を有する有機官能性シランモノマ−類を使用することができ、例えば、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル−トリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、ビス(β−ヒドロキシエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルシリコ−ンの水溶液等の1種ないしそれ以上を使用することができる。
上記のようなシランカップリング剤は、その分子の一端にある官能基、通常、クロロ、アルコキシ、または、アセトキシ基等が加水分解し、シラノ−ル基(SiOH)を形成し、これが、無機酸化物の薄膜を構成する金属、あるいは無機酸化物の薄膜表面上の活性な基、例えば、水酸基等の官能基と何らかの作用により、例えば、脱水縮合反応等の反応を起こして、無機酸化物の薄膜表面上にシランカップリング剤が共有結合等で修飾され、更に、シラノ−ル基自体の無機酸化物の薄膜表面に吸着や水素結合等により強固な結合を形成する。
他方、シランカップリング剤の他端にあるビニル、メタクリロキシ、アミノ、エポキシ、あるいは、メルカプト等の有機官能基が、そのシランカップリング剤の薄膜の上に形成される、例えば、ラミネ−ト用接着剤層、アンカ−コ−ト剤層、その他の層等を構成する物質と反応して強固な結合を形成し、更に、上記のラミネ−ト用接着剤層、アンカ−コ−ト剤層等を介して、ヒ−トシ−ル性樹脂層が強固に密接着して、そのラミネ−ト強度を高め、このようにして、本発明においては、ラミネ−ト強度の高い強固な積層構造を形成可能とするものである。
本発明においては、シランカップリング剤が有する無機性と有機性とを利用し、無機酸化物の薄膜と、コ−ティング薄膜、ラミネ−ト用接着剤層あるいはアンカ−コ−ト剤層等を介して、ヒ−トシ−ル性樹脂層との密接着性を向上させ、これにより、そのラミネ−ト強度等を高めるものである。
【0015】
次に、本発明において、液体小袋包装体を構成するシランカップリング剤と充填剤とを含むポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜を形成する充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナホワイト、シリカ、タルク、ガラスフリット、樹脂粉末、その他等を使用することができる。
【0016】
次に、本発明において、液体小袋包装体を構成するシランカップリング剤と充填剤とを含むポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜を形成するポリウレタン系樹脂としては、例えば、多官能イソシアネ−トとヒドロキシル基含有化合物との反応により得られるポリマ−、具体的には、例えば、トリレンジイソシアナ−ト、ジフェニルメタンジイソシアナ−ト、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアナ−ト等の芳香族ポリイソシアナ−ト、あるいは、ヘキサメチレンジイソシアナ−ト、キシリレンジイソシアナ−ト等の脂肪族ポリイソシアナ−ト等の多官能イソシアネ−トと、ポリエ−テル系ポリオ−ル、ポリエステル系ポリオ−ル、ポリアクリレ−トポリオ−ル等のヒドロキシル基含有化合物との反応により得られる一液ないし二液型ポリウレタン系樹脂を使用することができる。
而して、本発明において、上記のようなポリウレタン系樹脂を使用することにより、コ−ティング薄膜の柔軟性、屈曲性等を有するコ−ティング薄膜を形成し、その伸長度等を向上させ、例えば、ラミネ−ト加工、あるいは、製袋加工等の後加工適性を有し、後加工時における無機酸化物の薄膜のクラック等の発生を防止するものである。
【0017】
而して、本発明において、ポリウレタン系樹脂組成物としては、ポリウレタン系樹脂、1〜30重量%に対し、シランカップリング剤、0.05〜10重量%位、好ましくは、0.1重量%〜5重量%位、充填剤0.1〜20重量%位、好ましくは、1〜10重量%位の割合で添加し、更に、必要ならば、安定剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、紫外線吸収剤、その他等の添加剤を任意に添加し、溶媒、希釈剤等を加えて充分に混合してポリウレタン系樹脂組成物を調整する。
而して、本発明においては、上記のようなポリウレタン系樹脂組成物を、例えば、ロ−ルコ−ト、グラビアコ−ト、ナイフコ−ト、デップコ−ト、スプレイコ−ト、その他のコ−ティング法で無機酸化物の薄膜の上にコ−ティングし、しかる後コ−ティング膜を乾燥させて溶媒、希釈剤等を除去して、本発明にかかるコ−ティング薄膜を形成することができる。
なお、本発明において、ポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜の膜厚としては、例えば、0.01〜50μm位、好ましくは、0.1〜5μm位が望ましい。
本発明において、上記のようなシランカップリング剤と充填剤とを含むポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜は、前述のようにな、シランカップリング剤が有する無機性と有機性、あるいは、ポリウレタン系樹脂が有する柔軟性、屈曲性等を利用し、無機酸化物の薄膜と、コ−ティング薄膜、ラミネ−ト用接着剤層あるいはアンカ−コ−ト剤層等を介して、ヒ−トシ−ル性樹脂層との密接着性を向上させ、これにより、無機酸化物の薄膜のクラック等の発生を防止し、そのラミネ−ト強度等を高めるものである。
なお、本発明においては、上記のようなポリウレタン系樹脂組成物には、更に、必要な場合には、例えば、ニトロセルロ−ス等のセルロ−ス誘導体、その他の結合剤等を任意に添加することができるものである。
【0018】
次に、本発明において、液体小袋包装体を構成するアンカ−コ−ト剤によるアンカ−コ−ト剤層を形成するアンカ−コ−ト剤としては、例えば、アルキルチタネ−ト等の有機チタン系アンカ−コ−ト剤、イソシアネ−ト系アンカ−コ−ト剤、ポリエチレンイミン系アンカ−コ−ト剤、ポリブタジエン系アンカ−コ−ト剤、その他等を使用することができる。
而して、本発明においては、上記と同様に、アンカ−コ−ト剤を、例えば、ロ−ルコ−ト、グラビアコ−ト、ナイフコ−ト、デップコ−ト、スプレイコ−ト、その他のコ−ティング法でコ−ティングし、溶剤、希釈剤等を乾燥して、本発明にかかるアンカ−コ−ト剤によるアンカ−コ−ト剤層を形成することができる。上記のおいて、アンカ−コ−ト剤の塗布量としては、0.1〜5g/m2 (乾燥状態)位が望ましい。
【0019】
次に、本発明において、液体小袋包装体を構成するラミネ−ト用接着剤による接着剤層を形成するラミネ−ト用接着剤としては、例えば、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、エポキシ系、ポリ(メタ)アクリル系、ポリ酢酸ビニル系、ポリオレフィン系ないし変性ポリオレフィン系、カゼイン、ワックス、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、ポリブタジエン系、その他等をビヒクルの主成分とする溶剤型、水性型、無溶剤型、あるいは、熱溶融型等の各種のラミネ−ト用接着剤を使用することができる。
而して、本発明においては、上記と同様に、ラミネ−ト用接着剤を、例えば、ロ−ルコ−ト、グラビアコ−ト、ナイフコ−ト、デップコ−ト、スプレイコ−ト、その他のコ−ティング法でコ−ティングし、溶剤、希釈剤等を乾燥して、本発明にかかるラミネ−ト用接着剤による接着剤層を形成することができる。
上記のおいて、ラミネ−ト用接着剤の塗布量としては、0.1〜5g/m2 (乾燥状態)位が望ましい。
【0020】
ところで、本発明において、上記のようなアンカ−コ−ト剤層を形成するアンカ−コ−ト剤、および、ラミネ−ト用接着剤層を形成するラミネ−ト用接着剤としては、例えば、前述のポリウレタン系樹脂系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜と同様に、例えば、トリレンジイソシアナ−ト、ジフェニルメタンジイソシアナ−ト、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアナ−ト等の芳香族ポリイソシアナ−ト、あるいは、ヘキサメチレンジイソシアナ−ト、キシリレンジイソシアナ−ト等の脂肪族ポリイソシアナ−ト等の多官能イソシアネ−トと、ポリエ−テル系ポリオ−ル、ポリエステル系ポリオ−ル、ポリアクリレ−トポリオ−ル等のヒドロキシル基含有化合物との反応により得られるポリエ−テルポリウレタン系樹脂、ポリエステル系ポリウレタン系樹脂、または、ポリアクリレ−トポリウレタン系樹脂を主成分とするアンカ−コ−ト剤、あるいは、ラミネ−ト用接着剤を使用することが望ましいものである。
而して、上記のようなアンカ−コ−ト剤、あるいは、ラミネ−ト用接着剤を使用して形成してなるアンカ−コ−ト剤層、あるいは、ラミネ−ト用接着剤層は、柔らかく、柔軟性に富み、かつ、屈曲性に富む薄膜を形成することができ、前述のポリウレタン系樹脂系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜と相乗して、その引っ張り伸長度を向上させ、無機酸化物の薄膜に対し柔軟性、屈曲性等を有する被膜として作用し、例えば、ラミネ−ト加工、印刷加工、あるいは、製袋加工等の後加工時における無機酸化物の薄膜の後加工適性を向上させ、後加工時における無機酸化物の薄膜のクラック等の発生等を防止するものである。
ちなみに、本発明において、上記のようなアンカ−コ−ト剤によるアンカ−コ−ト剤層および/またはラミネ−ト用接着剤によるラミネ−ト用接着剤層は、JIS規格K7113に基づいて、100〜300%の範囲からなる引っ張り伸度を有するものである。
而して、本発明においては、上記のようなアンカ−コ−ト剤によるアンカ−コ−ト剤層および/またはラミネ−ト用接着剤によるラミネ−ト用接着剤層の引っ張り伸度、および、前述のようにな、シランカップリング剤が有する無機性と有機性、更には、ポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜等を利用し、無機酸化物の薄膜と、ヒ−トシ−ル性樹脂層との密接着性を向上させ、これにより、無機酸化物の薄膜のクラック等の発生を防止し、そのラミネ−ト強度等を高めるものである。
上記において、引っ張り伸度が、100%未満であると、積層材としての柔軟性がなくなり、無機酸化物の薄膜へクラック等が発生し易くなることから好ましくなく、また、引っ張り伸度が、300%を越えると、アンカ−コ−ト剤、あるいは、ラミネ−ト用接着剤とうしての接着性の強度が十分でなく、要求されるラミネ−ト強度が発現されにくくなることから好ましくないものである。
【0021】
次に、本発明において、液体小袋包装体を構成するヒ−トシ−ル性樹脂層を形成するヒ−トシ−ル性樹脂としては、熱によって溶融し相互に融着し得る樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができ、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテンポリマ−、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、その他等の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
而して、上記のフィルムないしシ−トは、その樹脂を含む組成物によるコ−ティング膜の状態で使用することができる。
その膜もしくはフィルムないしシ−トの厚さとしては、5μmないし300μm位が好ましくは、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
【0022】
次にまた、本発明において、液体小袋包装体を構成する基材フィルム層を形成する基材フィルムとしては、例えば、包装用容器を構成する場合、基本素材となることから、機械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を有し、特に、強度を有して強靱であり、かつ耐熱性を有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができ、具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、フッ素系樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルムないしシ−ト、その他等を使用することができる。
而して、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。
そのフィルムの厚さとしては、5μmないし100μm位、好ましくは、10μmないし50μm位が望ましい。
なお、本発明においては、上記のような基材フィルムには、例えば、文字、図形、記号、絵柄、模様等の所望の印刷絵柄を通常の印刷法で表刷り印刷あるいは裏刷り印刷等が施されていてもよい。
【0023】
次にまた、本発明において、上記の基材フィルム層を構成する基材フィルムとしては、例えば、紙層を構成する各種の紙基材を使用することができ、具体的には、本発明において、紙基材としては、賦型性、耐屈曲性、剛性等を持たせるものであり、例えば、強サイズ性の晒または未晒の紙基材、あるいは純白ロ−ル紙、クラフト紙、板紙、加工紙等の紙基材、その他等を使用することができる。
上記において、紙層を構成する紙基材としては、坪量約80〜600g/m2 位のもの、好ましくは、坪量約100〜450g/m2 位のものを使用することが望ましい。
勿論、本発明においては、紙層を構成する紙基材と、上記に挙げた基材フィルムとしての各種の樹脂のフィルムないしシ−ト等を併用して使用することができる。
【0024】
次に、本発明において、本発明にかかる液体小袋包装体を構成する材料として、例えば、水蒸気、水等のバリア−性を有する低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等の樹脂のフィルムないしシ−ト、あるいは、酸素、水蒸気等に対するバリア−性を有するポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等の樹脂のフィルムないしシ−ト、樹脂に顔料等の着色剤を、その他、所望の添加剤を加えて混練してフィルム化してなる遮光性を有する各種の着色樹脂のフィルムないしシ−ト等を使用することができる。
これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。
上記のフィルムないしシ−トの厚さとしては、任意であるが、通常、5μmないし300μm位、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
【0025】
なお、本発明においては、通常、液体小袋としては、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれることから、液体小袋を構成する積層材には、厳しい包装適性が要求され、変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピンホ−ル性、耐熱性、密封性、品質保全性、作業性、衛生性、その他等の種々の条件が要求され、このために、本発明においては、上記のような諸条件を充足する材料を任意に選択して使用することができ、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の公知の樹脂のフィルムないしシ−トから任意に選択して使用することができる。
その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙等も使用することができる。
本発明において、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使用することができる。
また、その厚さは、任意であるが、数μmから300μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシ−トとしては、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0026】
次に、上記の本発明において、上記のような材料を使用して積層材を製造する方法について説明すると、かかる方法としては、通常の包装材料をラミネ−トする方法、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドライラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ押し出し成形法、共押し出しラミネ−ション法、インフレ−ション法、共押し出しインフレ−ション法、その他等で行うことができる。
而して、本発明においては、上記の積層を行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理等の前処理をフィルムに施すことができ、また、例えば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカ−コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロ−ス系、その他等のラミネ−ト用接着剤等の公知の前処理、アンカ−コ−ト剤、接着剤等を使用することができる。
【0027】
次に、本発明において、上記のような積層材を使用して製袋して液体小袋を製造する方法について説明すると、例えば、上記のような方法で製造した積層材を使用し、その内層のヒ−トシ−ル性樹脂層の面を対向させて、それを折り重ねるか、或いはその二枚を重ね合わせ、更にその周辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を設けて液体小袋を製造することができる。
而して、その製袋方法としては、上記の積層材を、その内層の面を対向させて折り曲げるか、あるいはその二枚を重ね合わせ、更にその外周の周辺端部を、例えば、側面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、本発明にかかる種々の形態の液体小袋を製造することができる。
その他、例えば、自立性包装袋(スタンディングパウチ)等も製造することが可能であり、更に、本発明においては、上記の積層材を使用してチュ−ブ容器等も製造することができる。
上記において、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
なお、本発明においては、上記のような液体小袋には、例えば、ワンピ−スタイプ、ツウ−ピ−スタイプ、その他等の注出口、あるいは開閉用ジッパ−等を任意に取り付けることができる。
【0028】
次にまた、液体小袋として、紙基材を含む場合には、例えば、積層材として、紙基材を積層した積層材を製造し、これから所望の紙容器を製造するブランク板を製造し、しかる後該ブランク板を使用して胴部、底部、頭部等を製函して、例えば、ブリックタイプ、フラットタイプあるいはゲ−ベルトップタイプの液体用紙容器等を製造することができる。
また、その形状は、角形容器、丸形等の円筒状の紙缶等のいずれのものでも製造することができる。
【0029】
本発明において、上記のようにして製造した液体小袋は、例えば、醤油、ソ−ス、出し汁、香辛料、料理用酒類、その他等の液体ないし粘調体からなる調味料類、ス−プ類、果汁類、その他等の各種の液状ないし粘体状の飲食物を充填包装し得るものである。
更に、本発明にかかる液体小袋は、上記のような飲食品の他に、例えば、接着剤、粘着剤等の化学品、化粧品、医薬品、その他等の種々の物品の充填包装に使用されるものである。
而して、本発明にかかる液体小袋は、バリア−材として無機酸化物の薄膜を有する樹脂のフィルムを使用し、更に、該バリア−材として無機酸化物の薄膜を有する樹脂のフィルムに、例えば、ヒ−トシ−ル性樹脂層等の他の樹脂のフィルムを積層する際に、シランカップリング剤と充填剤とを含むポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜、更に、アンカ−コ−ト剤層および/またはラミネ−ト用接着剤層等を使用することにより、その層間のラミネ−ト強度を著しく高めることができ、その結果、強度を有して諸堅牢性に優れ、更に、酸素ガス、水蒸気等のバリア−性に優れ、かつ、その貯蔵・保管ないし流通中に内容物の風味および食味等を損なうことないものである。
更にまた、本発明においては、液体小袋包装体を使用後、該液体小袋を、例えば、ゴミとして廃棄し、燃焼処理する場合にも、塩素ガス等の有害なガス等の発生を防止し、極めた優れた環境対応に適する液体小袋包装体を製造し得ることができるという利点を有するものである。
【0030】
【実施例】
上記の本発明について実施例を挙げて更に具体的に説明する。
実施例1
厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルムの片面に、プラズマ化学気相成長法により、厚さ300Åの酸化ケイ素の蒸着膜を形成し、次いで、該酸化ケイ素の蒸着膜面に、シランカップリング剤として、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、0.8重量%、充填剤として、シリカ粒子、1.0重量%、ポリウレタン系樹脂、13〜15重量%、セルロ−ス系樹脂、3〜4重量%、トルエン、31〜32重量%、メチルエチルケトン(MEK)、29〜30重量%、イソプロピ−ルアルコ−ル(IPA)、15〜16重量%からなるポリウレタン系樹脂組成物をグラビアロ−ルコ−ト法によりコ−ティングし、次いで、乾燥して、厚さ0.5g/m2 (乾燥状態)のコ−ティング薄膜を形成した。
次に、上記のコ−ティング薄膜の上に、ポリウレタン系のアンカ−コ−ティング剤を上記と同様にしてコ−ティングして、厚さ0.5g/m2 (乾燥状態)のアンカ−コ−ト剤層を形成した。
更に、上記のアンカ−コ−ト剤層の上に、チ−グラ−系触媒を用いて重合されたエチレン・α−オレフィン共重合体(LLDPE、MI=8.0、密度=0.911)を溶融押し出しながら、その溶融押し出し樹脂面にオゾン処理を施しながら、押し出し加工法により押し出し加工して、厚さ20μmの接着剤層を形成した。
次いで、上記の接着剤層の上に、シングルサイト系触媒により重合されたエチレン・α−オレフィン共重合体(LLDPE、MI=7.3、密度=0.900)80重量%とエチレン・ブテン共重合体(MI=3.5、密度=0.885、ブテン含有量20%)20重量%とからなるブレンド物を、押し出し温度290℃、加工速度100m/minで溶融押し出しコ−ティングして、厚さ20μmのヒ−トシ−ル性樹脂層を形成して、下記の層構成からなる積層材を製造した。厚さ15μm・2軸延伸ナイロンフィルム/厚さ300Å・酸化ケイ素の蒸着膜/厚さ0.5g/m2 ・コ−ティング薄膜/厚さ0.5g/m2 ・アンカ−コ−ト剤層/厚さ20μm・接着剤層/厚さ20μm・ヒ−トシ−ル性樹脂層
上記において、厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルムの片面に、プラズマ化学気相成長法により、厚さ300Åの酸化ケイ素の蒸着膜を形成する代わりに、厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを使用し、このフィルムの片面に、真空蒸着装置を使用し、アルミニウム金属を蒸発させ、更に、酸素ガスを供給しながら、その両者を反応させて、厚さ300Åの酸化アルミニウムの蒸着膜を形成し、以下、上記の実施例1と同様にして、下記の層構成からなる積層材を製造した。
厚さ12μm・2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/厚さ300Å・酸化アルミニウムの蒸着膜/厚さ0.5g/m2 ・コ−ティング薄膜/厚さ0.5g/m2 ・アンカ−コ−ト剤層/厚さ20μm・接着剤層/厚さ20μm・ヒ−トシ−ル性樹脂層
【0031】
実施例2
上記の実施例1において、接着剤層の上に、シングルサイト系触媒により重合されたエチレン・α−オレフィン共重合体(LLDPE、MI=7.3、密度=0.900)80重量%とエチレン・ブテン共重合体(MI=3.5、密度=0.885、ブテン含有量20%)20重量%とからなるブレンド物を、押し出し温度290℃、加工速度100m/minで溶融押し出しコ−ティングして、厚さ20μmのヒ−トシ−ル性樹脂層を形成する代わりに、上記と同じブレンド物を使用してインフレ−ション法を利用して製膜化し、次いで、該製膜化したヒ−トシ−ル性樹脂フィルムを使用し、上記の接着剤層の上に、ドライラミネ−ション法を利用して積層して、下記の層構成からなる積層材を製造した。
なお、上記の実施例1におけるポリウレタン系のアンカ−コ−ティング剤の代わりに、同じく、ポリウレタン系のラミネ−ト用接着剤を使用し、上記の実施例1と同様にしてコ−ティングして、厚さ4.0g/m2 (乾燥状態)のラミネ−ト用接着剤層を形成した。
厚さ15μm・2軸延伸ナイロンフィルム/厚さ300Å・酸化ケイ素の蒸着膜/厚さ0.5g/m2 ・コ−ティング薄膜/厚さ4.0g/m2 ・ラミネ−ト用接着剤層/厚さ20μm・接着剤層/厚さ20μm・ヒ−トシ−ル性樹脂層
【0032】
比較例1
上記の実施例1において、厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルムの片面に、プラズマ化学気相成長法により、厚さ300Åの酸化ケイ素の蒸着膜を形成する代わりに、厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルムの片面に、ポリ塩化ビニリデン系樹脂を含む組成物によるコ−ティング膜を形成し、次いで、実施例1に記載したポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜を形成することを省き、以下、上記の実施例1と同様にして、下記の層構成からなる積層材を製造した。
ポリ塩化ビニリデン系樹脂コ−トの厚さ15μm・2軸延伸ナイロンフィクム/厚さ0.5g/m2 ・アンカ−コ−ト剤層/厚さ20μm・接着剤層/厚さ20μm・ヒ−トシ−ル性樹脂層
【0033】
比較例2
上記の実施例1において、ポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜を形成することを省き、それ以外は、上記の実施例1と同様にして、下記の層構成からなる積層材を製造した。
厚さ15μm・2軸延伸ナイロンフィルム/厚さ300Å・酸化ケイ素の蒸着膜/厚さ0.5g/m2 ・アンカ−コ−ト剤層/厚さ20μm・接着剤層/厚さ20μm・ヒ−トシ−ル性樹脂層
【0034】
実験例1
上記の実施例1〜2で製造した積層材と、上記の比較例1〜2で製造した積層材について、ラミネ−ト強度試験とヒ−トシ−ル強度試験を行なった。
上記のラミネ−ト強度試験は、剥離試験機(株式会社オリエンテック製、機種名、テンシロン万能試験機)を使用し、試料15mm巾、剥離角度90度、ロ−ドセル5kgf、剥離速度50mm/min、支点間距離50mm、剥離方法T字型剥離の条件でラミネ−ト強度試験を行なった。
また、ヒ−トシ−ル強度は、シ−ル条件140℃×1Kg/cm2 ×1秒で行い、上記の剥離試験機を使用し、試料15mm巾、ロ−ドセル、20Kgf、剥離速度、300mm/min、支点間距離、50mm、T字型剥離の条件でヒ−トシ−ル強度試験を行った。
その結果を下記の表1に示す。
【0035】
【表1】
Figure 0004090561
【0036】
上記の表1に示すように、実施例1〜2のものは、比較例1〜2のもの、特に、比較例2のものに対し、ラミネ−ト強度が著しく高く、このことより、ポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜を形成することで剥離強度が向上することが判明した。
なお、比較例1のものは、ポリ塩化ビニリデン系樹脂組成物によるコ−ティング膜を形成しているので、使用後にゴミとして廃棄し、焼却処理すると、塩素ガスの発生が懸念され、環境対応に適するものではない。
【0037】
実験例2
次に、上記の実施例1〜2で製造した積層材と、上記の比較例1〜2で製造した積層材について、引き裂き性試験を行なった。
上記の引き裂き性試験は、積層材の端に5mmの切り込みを入れ、それぞれドライ(空気中)およびウエット(水中)で手で引き裂き、その引き裂き感を評価した。
その結果を下記の表2に示す。
【0038】
【表2】
Figure 0004090561
上記の表2において、引き裂き性の見方は、○は、きれいに引き裂けること、△は、多少の糸引きはあるが引き裂けること、×は、ヒ−トシ−ル性樹脂層が伸びて引き裂けないことを表す。
【0039】
上記の表2に示すように、実施例1〜2のものは、比較例1〜2のもの、特に、比較例2のものに対し、引き裂き性は、良好であった。
なお、比較例1のものは、ポリ塩化ビニリデン系樹脂を含む組成物によるコ−ティング膜を形成しているので、使用後にゴミとして廃棄し、焼却処理すると、塩素ガスの発生が懸念され、環境対応に適するものではない。
【0040】
実験例3
更に、上記の実施例1〜2で製造した積層材と、上記の比較例1〜2で製造した積層材について、更には、該積層材を性袋して製造した液体小袋について、下記のデ−タを測定した。
(1).酸素透過度の測定
これは、温度23℃、湿度90%RHの条件で、米国、モコン(MOCON)社製の測定機〔機種名、オクストラン(OXTRAN)〕にて測定した。
(2).水蒸気透過度の測定
これは、温度40℃、湿度100%RHの条件で、米国、モコン(MOCON)社製の測定機〔機種名、パ−マトラン(PERMATRAN)〕にて測定した。
上記の測定結果について、下記の表3に示す。
【0041】
【表3】
Figure 0004090561
Figure 0004090561
上記の表3において、ゲルボ(25回)とは、ゲルボフレックステスト後のことであり、ゲルボフレックステスタ−により、25回の屈曲試験を実施した後のシ−トを用いて測定したもののことをいうものであり、また、液体充填機後とは、液体充填包装機を用いて、液体小袋の形態で空袋にてシ−ル後、その直後の包装体について測定したものをいい、更に、ピロ−包装後とは、縦ピロ−、または、横ピロ−充填機にて、空袋にてシ−ルを実施した後、その包装体について測定したもののことをいうものである。
また、上記の表3において、酸素透過度は、cm3 /m2 /day・23℃・90%RHの単位であり、また、水蒸気透過度は、g/m2 /day・40℃・100%RHの単位である。
【0042】
上記の表3に示す結果より明らかなように、実施例1〜2のものは、酸素透過度および水蒸気透過度において良好であったが、これに対し、比較例1〜2のものは、そのいずれも、劣っていた。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、バリア−材として、無機酸化物の薄膜を有する樹脂のフィルムに着目し、更に、該バリア−材としての無機酸化物の薄膜を有する樹脂のフィルムに、例えば、ヒ−トシ−ル性樹脂層等の他の樹脂のフィルムを積層する際に、シランカップリング剤と充填剤を含むポリウレタン系樹脂組成物、更に、アンカ−コ−ト剤および/またはラミネ−ト用接着剤を使用することに着目し、まず、可撓性プラスチック基材の一方の面に、無機酸化物の薄膜を設け、更に、該無機酸化物の薄膜の上に、シランカップリング剤と充填剤とを含むポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜を設け、更に、アンカ−コ−ト剤によるアンカ−コ−ト剤層またはラミネ−ト用接着剤によるラミネ−ト用接着剤層を設け、次いで、ヒ−トシ−ル性樹脂層を積層させて積層材を構成し、而して、該積層材を、そのヒ−トシ−ル性樹脂層面を対向させて重ね合わせその外周周辺の端部をヒ−トシ−ルしてヒ−トシ−ル部を設けて袋体を構成し、更に、該袋体に、その開口部から液体ないし粘調体からなる調味料等を充填包装して液体小袋包装体を製造して、強度を有して諸堅牢性に優れ、更に、酸素ガス、水蒸気等のバリア−性に優れ、かつ、優れたラミネ−ト強度を有し、その貯蔵・保管ないし流通中に内容物の風味および食味等を損なうことなく、更にまた、使用後にゴミとして廃棄処理するに際しても焼却適性を有する液体小袋包装体を製造し得ることができるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる液体小袋包装体を構成する積層材についてその一例の層構成を示す概略的断面図である。
【図2】本発明にかかる液体小袋包装体を構成する積層材についてその一例の層構成を示す概略的断面図である。
【図3】図1に示す積層材を使用して製袋した液体小袋の構成を示す概略的斜視図である。
【図4】図1に示す積層材を使用して製袋した液体小袋の構成を示す概略的斜視図である。
【図5】図3に示す液体小袋内に内容物を充填包装した本発明にかかる液体小袋包装体の構成を示す概略的斜視図である。
【図6】図3に示す液体小袋内に内容物を充填包装した本発明にかかる液体小袋包装体の構成を示す概略的斜視図である。
【図7】巻き取り式蒸着機の一例を示す概略的構成図である。
【符号の説明】
1 可撓性プラスチック基材
2 無機酸化物の薄膜
3 コ−ティング薄膜
4 アンカ−コ−ト剤によるアンカ−コ−ト剤層および/またはラミ
ネ−ト用接着剤によるラミネ−ト用接着剤層
5 ヒ−トシ−ル性樹脂層
6 基材フィルム層
7 シ−ル部
8 開口部
9 内容物
10 上部シ−ル部
11 開封用切り込み
111 真空チャンバ−
112 巻き出しロ−ル
113 可撓性プラスチック基材
114 コ−ティングドラム
115 蒸着チャンバ−
116 るつぼ
117 酸素吹き出し口
118 マスク
119 巻き取りロ−ル
A 積層材
B 積層材
C 液体小袋
D 液体小袋
E 液体小袋包装体
F 液体小袋包装体

Claims (7)

  1. 可撓性プラスチック基材の一方の面に、少なくとも、無機酸化物の薄膜、ポリウレタン系樹脂とシランカップリング剤と充填剤とを含むポリウレタン系樹脂組成物によるコ−ティング薄膜、ポリウレタン系樹脂を主成分とするアンカ−コ−ト剤による、JIS規格K7113に基づいて、100〜300%の範囲内からなる引っ張り伸度を有するアンカ−コ−ト剤層またはポリウレタン系樹脂を主成分とするラミネ−ト用接着剤による、JIS規格K7113に基づいて、100〜300%の範囲内からなる引っ張り伸度を有するラミネ−ト用接着剤層、および、ヒ−トシ−ル性樹脂層を順次に積層させて積層材を構成し、更に、該積層材を、そのヒ−トシ−ル性樹脂層面を対向させて重ね合わせその外周周辺の端部をヒ−トシ−ルしてヒ−トシ−ル部を設けて袋体を構成し、かつ、該袋体に、その開口部から液体または粘調体を充填包装してなることを特徴とする液体小袋包装体。
  2. 可撓性プラスチック基材の他方の面に、更に、基材フィルムを積層してなることを特徴とする上記の請求項1に記載する液体小袋包装体。
  3. 可撓性プラスチック基材が、2軸延伸ナイロンフィルムまたは2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムからなることを特徴とする上記の請求項1〜2のいずれか1項に記載する液体小袋包装体。
  4. 無機酸化物の薄膜が、無機酸化物の蒸着膜からなることを特徴とする上記の請求項1〜3のいずれか1項に記載する液体小袋包装体。
  5. 無機酸化物の薄膜が、化学気相成長法による無機酸化物の蒸着膜からなることを特徴とする上記の請求項1〜4のいずれか1項に記載する液体小袋包装体。
  6. 無機酸化物の蒸着膜が、酸化ケイ素または酸化アルミニウムの蒸着膜からなることを特徴とする上記の請求項1〜5のいずれか1項に記載する液体小袋包装体。
  7. 充填剤が、シリカ粒子からなることを特徴とする上記の請求項1〜6のいずれか1項に記載する液体小袋包装体。
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