JPH10166496A - 積層材およびそれを使用した包装用容器 - Google Patents
積層材およびそれを使用した包装用容器Info
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- JPH10166496A JPH10166496A JP35240596A JP35240596A JPH10166496A JP H10166496 A JPH10166496 A JP H10166496A JP 35240596 A JP35240596 A JP 35240596A JP 35240596 A JP35240596 A JP 35240596A JP H10166496 A JPH10166496 A JP H10166496A
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Abstract
後加工適性を有し、包装用材料等に適する透明バリアフ
ィルムを提供することを目的とするものである。 【解決手段】 少なくとも、基材フィルム、可撓性プラ
スチック基材の上にエチレン含有率25〜50モル%の
エチレンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜と無機酸化物
の薄膜とを設けてなる透明バリアフィルム、およびヒ−
トシ−ル性フィルムを積層してなることを特徴とする積
層材およびそれを使用した包装用容器に関するものであ
る。
Description
を使用した包装用容器に関し、更に詳しくは、透明性、
水蒸気あるいは酸素等のバリア性に優れ、食品包装分
野、医薬品包装分野、洗剤、シャンプ−、オイル、歯磨
き等の非食品分野等における種々の物品の包装適性を有
し、更に、電子レンジ適性を備え、かつ、後加工適性に
優れた積層材およびそれを使用した包装用容器に関する
ものである。
ア性を備えた包装用材料としては、種々のものが開発さ
れ、提案されているが、近年、それらの一つとして、可
撓性プラスチック基材の上に、酸化ケイ素、酸化アルミ
ニウム等の蒸着膜を設けた構成からなる透明バリアフィ
ルムを使用した包装用積層材が提案されている。このも
のは、従来のアルミニウム箔等を使用した包装用積層材
と比較して、透明性に優れ、かつ、水蒸気、酸素等に対
し高いバリア性と保香性等を有し、更に、廃棄時におけ
る環境上の問題もなく、包装用材料、その他等にその需
要が期待されているものである。
包装用積層材におけるバリア性能は、本来のバリア材で
あるアルミニウム箔と比べて、酸素、水蒸気等のバリア
性能が劣るという問題点がある。このため、上記の包装
用積層材においては、バリア性能を向上させるために、
蒸着膜の膜厚を厚くすること、あるいはバリア層全体の
層の厚さを上げる必要がある。しかしながら、上記のよ
うな包装用積層材においては、バリア層それ自体が可撓
性に劣ることから、そのフィルムを丸めたり、あるいは
折り曲げたりすると、蒸着膜に簡単にクラックを発生し
易く、例えば、印刷・ラミネ−ト等の後加工時に、上記
のような操作を採ると、簡単にクラックを発生し、一
度、クラックが発生すると、バリア性を著しく低下する
という問題点がある。また、上記の包装用積層材におい
ては、例えば、そのバリア性を向上させるために、蒸着
膜の膜厚を厚くすることを試みると、逆に、蒸着膜の膜
厚を厚くすることにより、クラック等が発生し易くな
り、上記と同様な問題点を有するものである。更に、上
記の包装用積層材においては、これが吸湿により寸法変
化等を起こすと、蒸着膜がその寸法変化に追従し難く、
簡単にクラックが発生し、この場合も、上記と同様な問
題点を有することになるものである。また、上記の膜厚
を向上させると、蒸着膜に着色が起こり、例えば、包装
用材料等として使用すると、内容物の商品価値を損なう
という問題点がある。そこで本発明は、上記のような事
情に鑑み、優れた透明性と高いバリア性を有し、かつ、
後加工適性を有し、包装用材料等に適する透明バリアフ
ィルムを提供することを目的とするものである。
な問題点を解決すべく種々研究の結果、バリア性を有す
る樹脂の膜と酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の無機酸
化物の薄膜とに着目し、これらを組み合わせて、可撓性
プラスチック基材の上に、エチレン含有率25〜50モ
ル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜と無機
酸化物の薄膜とを設けてなる透明バリアフィルムを製造
し、これを包装用材料として使用し、少なくとも、可撓
性プラスチック基材の上にエチレン含有率25〜50モ
ル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜と無機
酸化物の薄膜とを設けてなる透明バリアフィルム、およ
びヒ−トシ−ル性フィルムを積層して積層材を製造し、
更には、この積層材に、その透明バリアフィルムの他方
の面に基材フィルム等を積層して積層材を製造し、而し
て、該積層材を使用て製袋またと製函して包装用容器を
製造し、該包装用容器内に種々の物品を充填包装したと
ころ、優れた透明性と高いバリア性を有し、かつ、後加
工時にクラック等の発生もなく、極めて高い後加工適性
を有し、更に、包装製品を電子レンジにかけても、十分
にその電子レンジ適性を有し、包装用材料として種々の
物品の包装適性を有するする積層材およびそれを使用し
た包装用容器を製造し得ることをを見出して本発明を完
成したものである。
プラスチック基材の上にエチレン含有率25〜50モル
%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜と無機酸
化物の薄膜とを設けてなる透明バリアフィルム、および
ヒ−トシ−ル性フィルムを積層してなることを特徴とす
る積層材およびそれを使用した包装用容器に関するもの
である。
詳しく説明する。まず、上記の本発明において、本発明
にかかる積層材およびそれを使用した包装用容器の構成
についてその二三を例示して図面を用いて説明すると、
まず、図1、図2および図3は、本発明にかかる積層材
の層構成を示す断面図であり、図4、図5、図6、図7
および図8は、上記の本発明にかかる積層材を使用して
製袋ないし製函した包装用容器の構成を示す平面図ない
し斜視図である。
えば、図1に示すように、少なくとも、可撓性プラスチ
ック基材1の上にエチレン含有率25〜50モル%のエ
チレンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜2と無機酸化物
の薄膜3とを設けてなる透明バリアフィルム4、および
ヒ−トシ−ル性フィルム5を順次に積層してなる積層材
Aを使用することができる。更に、本発明にかかる積層
材としては、図2に示すように、上記の図1に示す積層
材Aにおいて、少なくとも、透明バリアフィルム4の他
方の面に、基材フィルム6を順次に積層してなる積層材
Bを使用することができる。あるいはまた、本発明にか
かる積層材としては、図3に示すように、上記の図2に
示す積層材Bにおいて、少なくとも、基材フィルム6の
上に、更に、ヒ−トシ−ル性フィルム5aを順次に積層
してなる積層材Cを使用することができる。而して、上
記に挙げた例は、本発明にかかる積層材を構成する二三
の例示であり、これによって本発明は、限定されるもの
ではなく、例えば、本発明においては、図示しないが、
透明バリアフィルム5において、可撓性プラスチック基
材の上にエチレン含有率25〜50モル%のエチレンビ
ニルアルコ−ル共重合体の薄膜と無機酸化物の薄膜とを
設ける場合、その順序はいずれでもよく、また、透明バ
リアフィルムを積層する場合、図示しないが、例えば、
透明バリアフィルムを構成する無機酸化物の薄膜の面
に、基材フィルムの面を対向させて積層してもよく、あ
るいは、透明バリアフィルムを構成する無機酸化物の薄
膜の面を、ヒ−トシ−ル性フィルムの面を対向させて積
層してもよく、いずれの面に積層してもよいものであ
る。
材を使用して製袋ないし製函してなる本発明にかかる包
装用容器の構成について、例えば、上記の図2に示す積
層材Bを使用して製袋ないし製函した包装用容器を例示
して説明すると、図4の斜視図に示すように、上記の積
層材B、Bを2枚用意し、その最内層に位置するヒ−ト
シ−ル性フィルム5、5の面を対向させて重ね合わせ、
しかる後その外周周辺の端部の三方をヒ−トシ−ルして
シ−ル部7、7、7を形成して、本発明にかかる三方シ
−ル型の軟包装用容器Dを製造することができる。
図に示すように、例えば、上記の図3に示す積層材Cを
使用し、まず、それから所定の折罫l(点線で示してい
る)、貼着部8等を有する紙容器形成用のブランク板9
を打ち抜き加工して製造し、次に、図6の斜視図に示す
ように、該ブランク板9の貼着部8を他方の側端部10
(図5に示す)と重ね合わせてその重合部分をヒ−トシ
−ルして側端シ−ル部11を形成して胴部12を製造
し、更に、該胴部12の下方部分を常法に従って折り込
んでヒ−トシ−ルして底部13を形成し、更にまた、そ
の上方部分を常法に従ってヒ−トシ−ルして屋根型シ−
ル部14を形成して、本発明にかかる屋根型の紙製包装
用容器Eを製造することができる。
図に示すように、例えば、上記の図3に示す積層材Cを
使用し、まず、それから貼着部8a等を有し、筒状胴部
を形成し得る長方形の紙容器形成用のブランク板9aを
打ち抜き加工して製造し、次に、図8の斜視図に示すよ
うに、該ブランク板9aの貼着部8aを他方の側端部1
0a(図7に示す)と重ね合わせてその重合部分をヒ−
トシ−ルして側端シ−ル部11aを形成して筒状胴部1
2aを製造し、更に、該筒状胴部12aの下方部分に、
例えば、円筒状の底板15をヒ−トシ−ルして底シ−ル
部16を形成して底部15aを構成し、更にまた、筒状
容器12aの上方部分に、例えば、引き剥がし片17で
密閉されている飲み口18を有する円筒状の蓋板19を
ヒ−トシ−ルして上部シ−ル部20を形成して蓋部19
aを構成して、本発明にかかる円筒型の紙缶状包装用容
器Fを製造することができる。なお、本発明において
は、上記に図示した例示の包装用容器に限定されるもの
でないことは言うまでもないことであり、その目的、用
途等により、種々の形態の包装用容器を製造することが
できることは言うまでもないことである。
明にかかる積層材および包装用容器等を構成する材料に
ついて説明すると、かかる材料としては、種々のものを
使用することができる。まず、本発明において、本発明
にかかる透明バリアフィルムを構成する材料について説
明すると、可撓性プラスチック基材としては、エチレン
含有率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共
重合体の薄膜と無機酸化物の薄膜とを保持し得るプラス
チックフィルムないしシ−トであればいずれのものでも
使用することができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブテン等のポリオレフィン系樹脂、(メ
タ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチ
レン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコ−ル、ポ
リカ−ボネ−ト系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ酢酸ビニル
系樹脂、アセタ−ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、その他等の各種の樹脂のフィルムないし
シ−トを使用することができる。これらの樹脂のフィル
ムないしシ−トは、一軸ないし二軸方向に延伸されてい
るものでもよく、また、その厚さとしては、10〜20
0μm位、好ましくは、10〜100μm位が望まし
い。また、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとして
は、必要ならば、その表面にアンカ−コ−ト剤等をコ−
ティングして表面平滑化処理等を施すこともできる。
5〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の
薄膜をを構成するエチレン含有率25〜50モル%のエ
チレンビニルアルコ−ル共重合体ついて説明すると、か
かるエチレン含有率25〜50モル%のエチレンビニル
アルコアルコ−ル共重合体としては、例えば、エチレン
−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニルがおよそ79〜92
wt%)を完全ケン化したエチレン含有率25〜50モ
ル%のエチレン−ビニルアルコアルコ−ル共重合体を使
用することができる。上記において、エチレン含有率が
50モル%以上のものは、酸素バリア性が急激に低下
し、また、透明性を悪くなることから好ましくなく、ま
た、エチレン含有率が25モル%以下のものは、その薄
膜がもろくなり、また、高湿度下において酸素バリア性
が低下して好ましくないものである。
5〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の
薄膜を形成する際に使用する、エチレン含有率25〜5
0モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体を主成分
として含むアルコ−ル−水系溶媒に溶解して調整した塗
布液について説明すると、かかる塗布液としては、例え
ば、エチレン含有率25〜50モル%のエチレンビニル
アルコ−ル共重合体に、必要ならば、例えば、可塑剤、
安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑
剤、充填剤、その他等の添加剤を任意に添加し、アルコ
−ル−水系溶媒・希釈剤等で充分に混練して調整した塗
布液を使用することができる。上記において、アルコ−
ル−水系溶媒におけるアルコ−ル成分としては、例え
ば、n−プロパノ−ル、i−プロパノ−ル、t−ブタノ
−ル、エチルアルコ−ル等を使用することができ、ま
た、上記のアルコ−ル−水系溶媒において、アルコ−ル
と水との配合割合としては、例えば、アルコ−ル50〜
70重量部に対し水50〜30重量部の割合で配合して
使用することができ、而して、本発明において、上記の
範囲を越えると、良好な塗布液を得ることが困難であ
る。次に、本発明においては、上記のような塗布液を、
例えば、ロ−ルコ−ト、グラビアコ−ト、ダイコ−ト、
ディップコ−ト、ナイフコ−ト、リバ−スロ−ルコ−
ト、スプレイコ−ト、その他等のコ−ティング方法で塗
布ないし印刷して、塗布膜を形成することができる。上
記において、塗布膜の膜厚としては、約1〜15μm位
が好ましく、而して、上記において、塗布膜が15μm
以上であると、塗工時の乾燥に時間が必要であり、生産
性に支障をきたすばかりでなく、膜中に水分が残存し、
バリア性が劣化することがあるので好ましくなく、ま
た、塗布膜が1μm以下であると、充分なバリア性が得
られないので、好ましくない。
率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合
体の薄膜を形成するエチレン含有率25〜50モル%の
エチレンビニルアルコ−ル共重合体の押し出しコ−ト膜
について説明すると、かかるエチレン含有率25〜50
モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の押し出し
コ−ト膜としては、例えば、エチレン含有率25〜50
モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体に、必要な
らば、例えば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、帯電防止剤、滑剤、充填剤、その他等の添加剤を
任意に添加し、これらを充分に混練し、次に、該混練組
成物を、例えば、Tダイ押出機、共押出機、押し出しラ
ミネ−ト機、エクストル−ジョンコ−タ−機等を使用し
て、エチレン含有率25〜50モル%のエチレンビニル
アルコ−ル共重合体の押し出しコ−ト膜を形成すること
ができる。而して、本発明においては、上記のエチレン
含有率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共
重合体の押し出しコ−ト膜を形成するに際し、例えば、
可撓性プラスチック基材と接着性に富む接着性樹脂とエ
チレン含有率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ
−ル共重合体とを同時に共押し出しして、エチレン含有
率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合
体の押し出しコ−ト膜を含む多層の押し出しコ−ト膜を
形成することもできる。
して相互にヒ−トシ−ル性を有する樹脂、例えば、低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、アキオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸ま
たはメタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、メチルペンテン系樹脂、ブテン系樹脂、ポ
リエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィイ系
樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸、その他等の酸で酸
変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、その他等を使用
することができる。上記において、エチレン含有率25
〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の押
し出しコ−ト膜の膜厚としては、約1〜30μm、好ま
しくは、2〜15μm位が望ましく、また、接着性樹脂
層の膜厚としては、1〜50μm、好ましくは、5〜2
5μm位が望ましい。なお、本発明においては、可撓性
プラスチック基材の上に、押し出し機等により、直接、
エチレン含有率25〜50モル%のエチレンビニルアル
コ−ル共重合体の押し出しコ−ト膜、あるいはこれを含
む多層押し出し膜を押し出しラミネ−トすることもで
き、あるいは、本発明においては、押し出し機等によ
り、エチレン含有率25〜50モル%のエチレンビニル
アルコ−ル共重合体の押し出しフィルム、あるいはこれ
を含む多層押し出し膜を押し出しフィルムを形成し、し
かる後、該フィルムを可撓性プラスチック基材の上に、
積層用接着剤、アンカ−コ−ト剤、その他等を利用して
積層することもできる。
薄膜としては、基本的に金属の酸化物をアモルファス
(非晶質)化した薄膜であれば使用可能であり、例え
ば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシ
ウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、
スズ(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チ
タン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イ
ットリウム(Y)等の金属の酸化物をアモルファス(非
晶質)化した薄膜を使用することができる。而して、包
装用材料等に適するものとしては、ケイ素(Si)、ア
ルミニウム(Al)等の金属の酸化物をアモルファス
(非晶質)化した薄膜を挙げることができる。而して、
上記の金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄
膜は、ケイ素酸化物、アルミニウム酸化物、マグネシウ
ム酸化物等のように金属酸化物として呼ぶことができ、
その表記は、例えば、SiOX 、AlOX 、MgOX 等
のようにMOX (ただし、式中、Mは、金属元素を表
し、Xの値は、金属元素によってそれぞれ範囲がことな
る。)で表される。また、上記のXの値の範囲として
は、ケイ素(Si)は、0〜2、アルミニウム(Al)
は、0〜1.5、マグネシウム(Mg)は、0〜1、カ
ルシウム(Ca)は、0〜1、カリウム(K)は、0〜
0.5、スズ(Sn)は、0〜2、ナトリウム(Na)
は、0〜0.5、ホウ素(B)は、0〜1、5、チタン
(Ti)は、0〜2、鉛(Pb)は、0〜1、ジルコニ
ウム(Zr)は0〜2、イットリウム(Y)は、0〜
1.5の範囲の値をとることができる。上記において、
X=0の場合、完全な金属であり、透明ではなく全く使
用することができない、また、Xの範囲の上限は、完全
に酸化した値である。本発明において、包装用材料とし
ては、一般的に、ケイ素(Si)、アルミニウム(A
l)以外は、使用される例に乏しく、ケイ素(Si)
は、1.0〜2.0、アルミニウム(Al)は、0.5
〜1.5の範囲の値のものを使用することができる。本
発明において、上記のような無機酸化物の薄膜の膜厚と
しては、使用する金属の酸化物の種類等によって異なる
が、例えば、一層の膜厚として、50〜3000Å位、
好ましくは、100〜1000Å位の範囲内で任意に選
択して形成することが望ましい。
を形成する方法について説明すると、かかる方法として
は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプ
レ−ティング法等の物理気相成長法(Physical
Vapor Deposition法、PVD法)、
あるいは、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長
法、光化学気相成長法等の化学気相成長法(Chemi
cal Vapor Deposition法、CVD
法)等を挙げることができる。なお、本発明において、
包装用材料に用いられる透明バリアフィルムを製造する
場合には、主に、真空蒸着法を用い、一部、プラズマ化
学気相成長法も用いられる。その具体例を挙げると、図
9は、巻き取り式蒸着機の一例を示す概略的構成図であ
る。図8に示すように、真空チャンバ−111の中で、
巻き出しロ−ル112から出た可撓性プラスチック基材
113は、コ−ティングドラム114を通り、蒸着チャ
ンバ−115の中に入り、ここで、るつぼ116で熱せ
られた蒸着源を蒸発させ、更に、必要ならば、酸素吹き
出し口117より酸素等を噴出させながら、上記の冷却
したコ−ティングドラム114上の可撓性プラスチック
基材113の上に、マスク118、118を介して、無
機酸化物の蒸着膜を成膜化し、次いで蒸着膜を形成した
可撓性プラスチック基材113を巻き取りロ−ル119
に巻き取ることによって、本発明にかかる無機酸化物の
薄膜を形成することができる。
形成法について具体的に説明すると、上記のような金属
の酸化物を原料とし、これを加熱して基材の上に蒸着す
る真空蒸着法、または原料に金属または金属の酸化物を
使用し、酸素を導入して酸化させて可撓性プラスチック
基材の上に蒸着する酸化反応蒸着法、更に酸化反応をプ
ラズマで助成するプラズマ助成式の酸化反応蒸着法等を
用いて蒸着膜を形成することができる。なお、上記にお
いて、金属、または金属の酸化物は、一種ないしそれ以
上の混合物でも使用することができる。また、本発明に
おいて、酸化ケイ素の蒸着膜を形成する場合には、有機
オルガノシロキサン化合物と酸素を主成分とした混合ガ
スを導入し、真空下で高周波によりプラズマ化して薄膜
化して、酸化ケイ素の蒸着膜を形成することができる。
上記において、無機酸化物の薄膜を形成する場合、金属
または金属の酸化物としては、それらの一種または二種
以上の混合物でも使用することができ、また、少なくと
も2層以上の無機酸化物の薄膜は、同種または異種の無
機酸化物の薄膜を組み合わせて任意に構成することもで
きる。
最外層を形成するヒ−トシ−ル性フィルムを構成する材
料としては、熱によって溶融し相互に融着し得る樹脂の
フィルムないしシ−トを使用することができ、具体的に
は、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル
共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペン
テンポリマ−、ポリブテンポリマ−、ポリエチレンまた
はポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ
−ル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸
変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ
(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、その
他等の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することがで
きる。而して、上記のフィルムないしシ−トは、その樹
脂を含む組成物によるコ−ティング膜の状態で使用する
ことができる。その膜もしくはフィルムないしシ−トの
厚さとしては、5μmないし300μm位が好ましく
は、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
成する材料としては、例えば、包装用容器を構成する場
合、基本素材となるなることから、機械的、物理的、化
学的、その他等において優れた性質を有し、特に、強度
を有して強靱であり、かつ耐熱性を有する樹脂基材フィ
ルムないしシ−トを使用することができ、具体的には、
例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
アラミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカ−ボネ
−ト系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹
脂、フッ素系樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルムな
いしシ−ト、その他等を使用することができる。而し
て、上記の樹脂基材フィルムないしシ−トとしては、未
延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸
した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することが
できる。そのフィルムの厚さとしては、5μmないし1
00μm位、好ましくは、10μmないし50μm位が
望ましい。なお、本発明においては、上記のような基材
フィルムには、例えば、文字、図形、記号、絵柄、模様
等の所望の印刷絵柄を通常の印刷法で表刷り印刷あるい
は裏刷り印刷等が施されていてもよい。
ィルムを構成する材料としては、例えば、紙層を構成す
る各種の紙基材を使用することができ、具体的には、本
発明において、紙基材としては、賦型性、耐屈曲性、剛
性等を持たせるものであり、例えば、強サイズ性の晒ま
たは未晒の紙基材、あるいは純白ロ−ル紙、クラフト
紙、板紙、加工紙等の紙基材、その他等を使用すること
ができる。上記において、紙層を構成する紙基材として
は、坪量約80〜600g/m2位のもの、好ましく
は、坪量約100〜450g/m2 位のものを使用する
ことが望ましい。勿論、本発明においては、紙層を構成
する紙基材と、上記に挙げた基材フィルムとしての各種
の樹脂のフィルムないしシ−ト等を併用して使用するこ
とができる。
層材を構成する材料として、例えば、水蒸気、水等のバ
リア−性を有する低密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等
の樹脂のフィルムないしシ−ト、あるいは、酸素、水蒸
気等に対するバリア−性を有するポリ塩化ビニリデン、
ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物等の樹脂のフィルムないしシ−ト、樹脂に顔料
等の着色剤を、その他、所望の添加剤を加えて混練して
フィルム化してなる遮光性を有する各種の着色樹脂のフ
ィルムないしシ−ト等を使用することができる。これら
の材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用する
ことができる。上記のフィルムないしシ−トの厚さとし
ては、任意であるが、通常、5μmないし300μm
位、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
器は、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれること
から、包装用容器を構成する包装材料には、厳しい包装
適性が要求され、変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピン
ホ−ル性、耐熱性、密封性、品質保全性、作業性、衛生
性、その他等の種々の条件が要求され、このために、本
発明においては、上記のような諸条件を充足する材料を
任意に選択して使用することができ、具体的には、例え
ば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル
酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタク
リル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテン
系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹
脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニ
リデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリア
クリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロ
ニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロ
ニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体(ABS系樹
脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ
−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、
ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の公知の樹脂のフィ
ルムないしシ−トから任意に選択して使用することがで
きる。その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙
等も使用することができる。本発明において、上記のフ
ィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に
延伸されたもの等のいずれのものでも使用することがで
きる。また、その厚さは、任意であるが、数μmから3
00μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシ−トとして
は、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティン
グ膜等のいずれの性状の膜でもよい。
な材料を使用して積層材を製造する方法について説明す
ると、かかる方法としては、通常の包装材料をラミネ−
トする方法、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドラ
イラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション
法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ押し出し成形
法、共押し出しラミネ−ション法、インフレ−ション
法、共押し出しインフレ−ション法、その他等で行うこ
とができる。而して、本発明においては、上記の積層を
行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処
理等の前処理をフィルムに施すことができ、また、例え
ば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイ
ミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカ−
コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリ
ル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル
系、セルロ−ス系、その他等のラミネ−ト用接着剤等の
公知の前処理、アンカ−コ−ト剤、接着剤等を使用する
ことができる。
材を使用して製袋ないし製函する方法について説明する
と、例えば、包装用容器がプラスチックフィルム等から
なる軟包装袋の場合、上記のような方法で製造した積層
材を使用し、その内層のヒ−トシ−ル性フィルムの面を
対向させて、それを折り重ねるか、或いはその二枚を重
ね合わせ、更にその周辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル
部を設けて袋体を構成することができる。而して、その
製袋方法としては、上記の積層材を、その内層の面を対
向させて折り曲げるか、あるいはその二枚を重ね合わ
せ、更にその外周の周辺端部を、例えば、側面シ−ル
型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒
貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、
ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他
等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、本発明
にかかる種々の形態の包装用容器を製造することができ
る。その他、例えば、自立性包装袋(スタンディングパ
ウチ)等も可能である。上記において、ヒ−トシ−ルの
方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−
ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、
超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。な
お、本発明においては、上記のような包装用容器には、
例えば、ワンピ−スタイプ、ツウ−ピ−スタイプ、その
他等の注出口、あるいは開閉用ジッパ−等を任意に取り
付けることができる。
む液体充填用紙容器の場合、例えば、積層材として、紙
基材を積層した積層材を製造し、これから所望の紙容器
を製造するブランク板を製造し、しかる後該ブランク板
を使用して胴部、底部、頭部等を製函して、例えば、ブ
リックタイプ、フラットタイプあるいはゲ−ベルトップ
タイプの液体用紙容器等を製造することができる。ま
た、その形状は、角形容器、丸形等の円筒状の紙缶等の
いずれのものでも製造することができる。
た包装用容器は、種々の飲食品、接着剤、粘着剤等の化
学品、化粧品、医薬品、ケミカルカイロ等の雑貨品、そ
の他等の物品の充填包装に使用されるものである。
体的に説明する。 実施例1 エチレン含有率32モル%のエチレン−ビニルアルコ−
ル共重合体5部に、n−プロパノ−ル67重量部と水3
3重量部とからなる溶媒95部を加え、80℃にて1時
間攪拌してコ−ティング液を作成した。次に、上記のコ
−ティング液を使用し、5℃に保温し、ロ−ルコ−タ−
により、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムの上に、コ−ティングして、厚さ5μm
のコ−ティング膜を有するポリエチレンテレフタレ−ト
フィルムを製造した。次いで、上記で製造したコ−ティ
ング膜を有するポリエチレンテレフタレ−トフィルムの
コ−ティング膜面に、真空下、電子ビ−ム加熱法により
アルミニウムを加熱し、アルミニウム蒸発雰囲気に酸素
を導入することにより、酸化アルミニウムの蒸着膜を厚
さ300Åに形成して、本発明にかかる透明バリアフィ
ルムを製造した。次に、上記で製造した透明バリアフィ
ルムの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの
面に、2液硬化型ウレタン系接着剤を5.0g/m
2 (乾燥状態)塗布して、厚さ40μmの低密度ポリエ
チレンフィルムをドライラミネ−トした。更に、透明バ
リアフィルムの酸化アルミニウムの蒸着膜の面に、厚さ
12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィル
ムを、2液硬化型ウレタン系接着剤を5.0g/m
2 (乾燥状態)塗布してドライラミネ−トして、下記の
構成からなる積層材を製造した。厚さ12μmの二軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/厚
さ300Åの酸化アルミニウムの蒸着膜・厚さ5μmの
コ−ティング膜・厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレン
テレフタレ−トフィルム/接着剤層/厚さ40μmの低
密度ポリエチレンフィルム
ル共重合体5部に、イソプロパノ−ル65重量部と水3
5重量部とからなる溶媒95部を加え、80℃にて1時
間攪拌してコ−ティング液を作成した。次に、上記のコ
−ティング液を使用し、4℃に保温し、ロ−ルコ−タ−
により、予めコロナ処理した厚さ20μmの二軸延伸ポ
リプロピレンフィルムのコロナ処理面の上に、コ−ティ
ングして、厚さ6μmのコ−ティング膜を有するポリプ
ロピレンフィルムを製造した。次いで、上記で製造した
コ−ティング膜を有するポリプロピレンフィルムのコ−
ティング膜面に、真空下、電子ビ−ム加熱法により酸化
ケイ素を加熱して蒸発させることにより、酸化ケイ素の
蒸着膜を厚さ400Åに形成して、本発明にかかる透明
バリアフィルムを製造した。以下、上記の実施例1と同
様にして、下記の構成からなる積層材を製造した。厚さ
12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィル
ム/接着剤層/厚さ400Åの酸化ケイ素の蒸着膜・厚
さ6μmのコ−ティング膜・厚さ12μmの二軸延伸ポ
リプロピレンフィルム/接着剤層/厚さ40μmの低密
度ポリエチレンフィルム
ル共重合体5部に、n−プロパノ−ル67重量部と水3
3重量部とからなる溶媒95部を加え、80℃にて1時
間攪拌してコ−ティング液を作成した。次に、上記のコ
−ティング液を使用し、5℃に保温し、ロ−ルコ−タ−
により、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムの上に、コ−ティングして、厚さ5μm
のコ−ティング膜を有するポリエチレンテレフタレ−ト
フィルムを製造した。次いで、上記で製造したコ−ティ
ング膜を有するポリエチレンテレフタレ−トフィルムの
コ−ティング膜面に、真空下、ヘキサメチルジシロキサ
ン:酸素:ヘリウム=1:5:5の組成からなる混合ガ
スを導入し、高周波によりプラズマ化して、厚さ200
Åのシロキサン膜を形成して、本発明にかかる透明バリ
アフィルムを製造した。次に、上記で製造した透明バリ
アフィルムのシロキサン膜面に、低密度ポリエチレンを
使用して、厚さ60μmに押し出しラミネ−トし、他
方、上記の透明バリアフィルムの厚さ12μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム面と、坪量20
0g/m2 の紙とを、高圧法低密度ポリエチレンを厚さ
30μmで押し出しながら、押し出しサンドラミネ−ト
し、更に、該紙の面に、高圧法低密度ポリエチレンを厚
さ30μmに押し出しラミネ−トして、下記の構成から
なる積層材を製造した。厚さ30μmの低密度ポリエチ
レン層/坪量200g/m2 の紙層/厚さ30μmの低
密度ポリエチレン層/厚さ200Åのシロキサン膜・厚
さ5μmのコ−ティング膜・厚さ12μmの二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレ−トフィルム/厚さ60μmの低
密度ポリエチレン層
ィルムの上に、真空下、ヘキサメチルジシロキサン:酸
素:ヘリウム=1:5:5の組成からなる混合ガスを導
入し、高周波によりプラズマ化して、厚さ200Åのシ
ロキサン膜を形成した。他方、エチレン含有率32モル
%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体5部に、n−
プロパノ−ル67重量部と水33重量部とからなる溶媒
95部を加え、80℃にて1時間攪拌してコ−ティング
液を作成した。次に、上記で製造した厚さ200Åのシ
ロキサン膜を有する厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルムのシロキサン膜の上に、上記
で製造したコ−ティング液を使用し、5℃に保温し、ロ
−ルコ−タ−によりコ−ティングして、厚さ5μmのコ
−ティング膜を形成して、本発明にかかる透明バリアフ
ィルムを製造した。次に、上記で製造した透明バリアフ
ィルムの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
の面に、2液硬化型ウレタン系接着剤を5.0g/m2
(乾燥状態)塗布して、厚さ40μmの低密度ポリエチ
レンフィルムをドライラミネ−トした。次いで、上記の
透明バリアフィルムの厚さ5μmのコ−ティング膜の面
に、低密度ポリエチレンを使用し、厚さ30μmで押し
出しながら、坪量200g/m2 の紙を、押し出しサン
ドラミネ−トし、更に、該紙の面に、高圧法低密度ポリ
エチレンを厚さ30μmに押し出しラミネ−トして、下
記の構成からなる積層材を製造した。厚さ30μmの低
密度ポリエチレン層/坪量200g/m2 の紙層/厚さ
30μmの低密度ポリエチレン層/厚さ5μmのコ−テ
ィング膜・厚さ200Åのシロキサン膜・厚さ12μm
の二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着
剤層/厚さ60μmの低密度ポリエチレン層
ィルムの上に、真空下、電子ビ−ム加熱法によりアルミ
ニウムを加熱し、更に、アルミニウム蒸発雰囲気に酸素
を導入することにより、酸化アルミニウムの蒸着膜を厚
さ300Åに形成した。他方、エチレン含有率47モル
%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体5部に、イソ
プロパノ−ル65重量部と水35重量部とからなる溶媒
95部を加え、80℃にて1時間攪拌してコ−ティング
液を作成した。次に、上記で製造した酸化アルミニウム
の蒸着膜を有する厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレン
テレフタレ−トフィルムの酸化アルミニウムの蒸着膜面
に、上記で製造したコ−ティング液を使用し、4℃に保
温し、ロ−ルコ−タ−によりコ−ティングして、厚さ6
μmのコ−ティング膜を形成して、本発明にかかる透明
バリアフィルムを製造した。次に、上記で製造した透明
バリアフィルムの厚さ6μmのコ−ティング膜の面に、
エチレン−メチルメタクリル酸共重合体を厚さ30μm
で押し出しながら、坪量200g/m2 の紙を押し出し
サンドラミネ−トし、更に、該紙の面に、高圧法低密度
ポリエチレンを厚さ30μmに押し出しラミネ−トし、
他方、上記の透明バリアフィルムの2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルム面に、直鎖状低密度ポリエチ
レンを使用して、厚さ60μmに押し出しラミネ−トし
て、下記の構成からなる積層材を製造した。厚さ30μ
mの低密度ポリエチレン層/坪量200g/m2 の紙層
/厚さ60μmのエチレン−メチルメタクリル酸共重合
体層/厚さ6μmのコ−ティング膜・厚さ300Åの酸
化アルミニウムの蒸着膜・厚さ12μmの2軸延伸ポリ
エチレンテレフタレ−トフィルム/厚さ60μmの直鎖
状低密度ポリエチレン層
ル共重合体5部に、n−プロパノ−ル67重量部と水3
3重量部とからなる溶媒95部を加え、80℃にて1時
間攪拌してコ−ティング液を作成した。次に、上記のコ
−ティング液を使用し、5℃に保温し、ロ−ルコ−タ−
により、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムの上に、コ−ティングして厚さ5μmの
コ−ティング膜を形成して、透明バリアフィルムを製造
した。次に、上記で製造した透明バリアフィルムの二軸
延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの面に、2液
硬化型ウレタン系接着剤を5.0g/m2 (乾燥状態)
塗布して、厚さ40μmの低密度ポリエチレンフィルム
をドライラミネ−トした。更に、透明バリアフィルムの
厚さ5μmのコ−ティング膜の面に、厚さ12μmの二
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを、2液硬
化型ウレタン系接着剤を5.0g/m2 (乾燥状態)塗
布してドライラミネ−トして、下記の構成からなる積層
材を製造した。厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルム/接着剤層/厚さ5μmのコ−テ
ィング膜・厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレ−トフィルム/接着剤層/厚さ40μmの低密度ポ
リエチレンフィルム
ィルムの上に、真空下、ヘキサメチルジシロキサン:酸
素:ヘリウム=1:5:5の組成からなる混合ガスを導
入し、高周波によりプラズマ化して、厚さ200Åのシ
ロキサン膜を形成して、透明バリアフィルムを製造し
た。次に、上記で製造した透明バリアフィルムのシロキ
サン膜面に、低密度ポリエチレンを使用して、厚さ60
μmに押し出しラミネ−トし、他方、上記の透明バリア
フィルムの厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレ−トフィルム面と、坪量200g/m2 の紙とを、
高圧法低密度ポリエチレンを厚さ30μmで押し出しな
がら、押し出しサンドラミネ−トし、更に、該紙の面
に、高圧法低密度ポリエチレンを厚さ30μmに押し出
しラミネ−トして、下記の構成からなる積層材を製造し
た。厚さ30μmの低密度ポリエチレン層/坪量200
g/m2 の紙層/厚さ30μmの低密度ポリエチレン層
/厚さ200Åのシロキサン膜・厚さ12μmの二軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/厚さ60μm
の低密度ポリエチレン層
した積層材を使用し、まず、実施例1〜2および比較例
1で製造した積層材からはその2枚の積層材を使用して
軟包装用袋を製造し(図3を参照)、また、上記の実施
例3〜5および比較例2で製造した積層材からはこれを
打ち抜き加工してブランク板を製造し、次に、背貼り部
を熱溶着して容器の胴部を製造し、更に、底部と上部と
をシ−ルして紙製包装用容器を製造した(図5を参
照)。次に、上記で製造した各包装用容器について、下
記の評価項目についてテストした。 (1).酸素透過度 これは、23℃、90%RHの条件で、米国、モコン社
(MOCON社)製の酸素透過度測定装置〔機種名、オ
クストラン(OXTRAN)〕にて測定した。 (2).透湿度 これは、40℃、90%RHの条件で、米国、モコン社
(MOCON社)製の透湿度測定装置〔機種名、パ−マ
トラン(PERMATRAN)〕にて測定した。上記の
評価テストについて、その結果を下記の表1に示す。
らかなように、実施例1〜5のものは、酸素透過度、透
湿度等において優れていた。比較例1〜2のものは、い
ずれも劣っていた。
に、エチレン含有率32モル%のエチレン−ビニルアル
コ−ル共重合体(メルトインデックス、MI=4.4)
とマレイン酸無水物変性ポリエチレン樹脂とを使用し、
共押し出し法で共押し出しし、厚さ4μmのマレイン酸
無水物変性ポリエチレン樹脂層と、厚さ4μmのエチレ
ン含有率32モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重
合体層とからなる多層押し出し膜を、該マレイン酸無水
物変性ポリエチレン樹脂層が二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルム面に接するようにして形成した。次に、上記で製
造した多層押し出し膜のエチレン含有率32モル%のエ
チレン−ビニルアルコ−ル共重合体層面に、真空下、電
子ビ−ム加熱法によりアルミニウムを加熱し、アルミニ
ウム蒸発雰囲気に酸素を導入することにより、酸化アル
ミニウムの蒸着膜を厚さ300Åに形成して、本発明に
かかる透明バリアフィルムを製造した。次に、上記で製
造した透明バリアフィルムの二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムの面に、2液硬化型ウレタン系接着剤を5.0g
/m2 (乾燥状態)塗布して、厚さ40μmの低密度ポ
リエチレンフィルムをドライラミネ−トした。更に、透
明バリアフィルムの酸化アルミニウムの蒸着膜の面に、
厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムを、2液硬化型ウレタン系接着剤を5.0g/m
2 (乾燥状態)塗布してドライラミネ−トして、下記の
構成からなる積層材を製造した。厚さ12μmの二軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/厚
さ300Åの酸化アルミニウムの蒸着膜・厚さ8μmの
多層押し出し膜・厚さ12μmの二軸延伸ポリプロピレ
ンフィルム/接着剤層/厚さ40μmの低密度ポリエチ
レンフィルム
に、エチレン含有率27モル%のエチレン−ビニルアル
コ−ル共重合体(メルトインデックス、MI=3.0)
とマレイン酸無水物変性ポリエチレン樹脂とを使用し、
共押し出し法で共押し出しし、厚さ4μmのマレイン酸
無水物変性ポリエチレン樹脂層と、厚さ4μmのエチレ
ン含有率27モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重
合体層とからなる多層押し出し膜を、該マレイン酸無水
物変性ポリエチレン樹脂層が二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルム面に接するようにして形成した。次に、上記で製
造した多層押し出し膜のエチレン含有率27モル%のエ
チレン−ビニルアルコ−ル共重合体層面に、真空下、ヘ
キサメチルジシロキサン:酸素:ヘリウム=1:5:5
の組成からなる混合ガスを導入し、高周波によりプラズ
マ化して、厚さ400Åのシロキサン膜を形成して、透
明バリアフィルムを製造した。以下、上記の実施例6と
同様にして、下記の構成からなる積層材を製造した。厚
さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルム/接着剤層/厚さ400Åのシロキサン膜・厚さ8
μmの多層押し出し膜・厚さ12μmの二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルム/接着剤層/厚さ40μmの低密度ポ
リエチレンフィルム
ィルムの上に、エチレン含有率38モル%のエチレン−
ビニルアルコ−ル共重合体(メルトインデックス、MI
=1.5)とマレイン酸無水物変性ポリエチレン樹脂と
を使用し、共押し出し法で共押し出しし、厚さ4μmの
マレイン酸無水物変性ポリエチレン樹脂層と、厚さ4μ
mのエチレン含有率38モル%のエチレン−ビニルアル
コ−ル共重合体層とからなる多層押し出し膜を、該マレ
イン酸無水物変性ポリエチレン樹脂層が二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルム面に接するようにして形成した。次
に、上記で製造した多層押し出し膜のエチレン含有率3
8モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体層面
に、真空下、ヘキサメチルジシロキサン:酸素:ヘリウ
ム=1:5:5の組成からなる混合ガスを導入し、高周
波によりプラズマ化して、厚さ200Åのシロキサン膜
を形成して、透明バリアフィルムを製造した。次に、上
記で製造した透明バリアフィルムのシロキサン膜面に、
低密度ポリエチレンを使用して、厚さ60μmに押し出
しラミネ−トし、他方、上記の透明バリアフィルムの厚
さ12μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルム面と、坪
量200g/m2 の紙とを、高圧法低密度ポリエチレン
を厚さ30μmで押し出しながら、押し出しサンドラミ
ネ−トし、更に、該紙の面に、高圧法低密度ポリエチレ
ンを厚さ30μmに押し出しラミネ−トして、下記の構
成からなる積層材を製造した。厚さ30μmの低密度ポ
リエチレン層/坪量200g/m2 の紙層/厚さ30μ
mの低密度ポリエチレン層/厚さ200Åのシロキサン
膜・厚さ8μmの多層押し出し膜・厚さ12μmの二軸
延伸ポリプロピレンフィルム/厚さ60μmの低密度ポ
リエチレン層
に、真空下、ヘキサメチルジシロキサン:酸素:ヘリウ
ム=1:5:5の組成からなる混合ガスを導入し、高周
波によりプラズマ化して、厚さ200Åのシロキサン膜
を形成した。次に、上記で形成した厚さ200Åのシロ
キサン膜の上に、ポリエステル系樹脂10重量部とイソ
シアネ−ト系硬化剤1部とからなる接着性樹脂組成物
(3%溶液、溶媒は、トルエンを使用した。)をコ−テ
ィングし、乾燥後、該コ−ティング膜の上に、エチレン
含有率32モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重合
体(メルトインデックス、MI=4.4)とマレイン酸
無水物変性ポリエチレン樹脂とを使用し、共押し出し法
で共押し出しし、厚さ4μmのマレイン酸無水物変性ポ
リエチレン樹脂層と、厚さ4μmのエチレン含有率32
モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体層とから
なる多層押し出し膜を、該マレイン酸無水物変性ポリエ
チレン樹脂層が上記のコ−ティング膜面に接するように
して形成して、本発明にかかる透明バリアフィルムを製
造した。次に、上記で製造した透明バリアフィルムの二
軸延伸ポリプロピレンフィルムの面に、2液硬化型ウレ
タン系接着剤を5.0g/m2 (乾燥状態)塗布して、
厚さ40μmの低密度ポリエチレンフィルムをドライラ
ミネ−トした。次いで、上記の透明バリアフィルムの厚
さ8μmの多層押し出し膜の面に、低密度ポリエチレン
を使用し、厚さ30μmで押し出しながら、坪量200
g/m2 の紙を、押し出しサンドラミネ−トし、更に、
該紙の面に、高圧法低密度ポリエチレンを厚さ30μm
に押し出しラミネ−トして、下記の構成からなる積層材
を製造した。厚さ30μmの低密度ポリエチレン層/坪
量200g/m2 の紙層/厚さ30μmの低密度ポリエ
チレン層/厚さ8μmの多層押し出し膜・厚さ200Å
のシロキサン膜・厚さ12μmの二軸延伸ポリプロピレ
ンフィルム/接着剤層/厚さ60μmの低密度ポリエチ
レン層
ィルムの上に、真空下、電子ビ−ム加熱法によりアルミ
ニウムを加熱し、アルミニウム蒸発雰囲気に酸素を導入
することにより、酸化アルミニウムの蒸着膜を厚さ30
0Åに形成した。次に、上記で形成した厚さ300Åの
酸化アルミニウムの蒸着膜の上に、ポリエステル系樹脂
10重量部とイソシアネ−ト系硬化剤1部とからなる接
着性樹脂組成物(3%溶液、溶媒は、トルエンを使用し
た。)をコ−ティングし、乾燥後、該コ−ティング膜の
上に、エチレン含有率32モル%のエチレン−ビニルア
ルコ−ル共重合体(メルトインデックス、MI=4.
4)とマレイン酸無水物変性ポリエチレン樹脂とを使用
し、共押し出し法で共押し出しし、厚さ4μmのマレイ
ン酸無水物変性ポリエチレン樹脂層と、厚さ4μmのエ
チレン含有率32モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル
共重合体層とからなる多層押し出し膜を、該マレイン酸
無水物変性ポリエチレン樹脂層が上記のコ−ティング膜
面に接するようにして形成して、本発明にかかる透明バ
リアフィルムを製造した。次に、上記で製造した透明バ
リアフィルムの厚さ8μmの多層押し出し膜の面に、エ
チレン−メチルメタクリル酸共重合体を厚さ30μmで
押し出しながら、坪量200g/m2 の紙を押し出しサ
ンドラミネ−トし、更に、該紙の面に、高圧法低密度ポ
リエチレンを厚さ30μmに押し出しラミネ−トし、他
方、上記の透明バリアフィルムの2軸延伸ポリプロピレ
ンフィルム面に、直鎖状低密度ポリエチレンを使用し
て、厚さ60μmに押し出しラミネ−トして、下記の構
成からなる積層材を製造した。厚さ30μmの低密度ポ
リエチレン層/坪量200g/m2 の紙層/厚さ60μ
mのエチレン−メチルメタクリル酸共重合体層/厚さ8
μmの多層押し出し膜・厚さ300Åの酸化アルミニウ
ムの蒸着膜・厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレ
フタレ−トフィルム/厚さ60μmの直鎖状低密度ポリ
エチレン層
に、エチレン含有率32モル%のエチレン−ビニルアル
コ−ル共重合体(メルトインデックス、MI=4.4)
とマレイン酸無水物変性ポリエチレン樹脂とを使用し、
共押し出し法で共押し出しし、厚さ4μmのマレイン酸
無水物変性ポリエチレン樹脂層と、厚さ4μmのエチレ
ン含有率32モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重
合体層とからなる多層押し出し膜を、該マレイン酸無水
物変性ポリエチレン樹脂層が二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルム面に接するようにして形成して、透明バリアフィ
ルムを製造した。次に、上記で製造した透明バリアフィ
ルムの二軸延伸ポリプロピレンフィルムの面に、2液硬
化型ウレタン系接着剤を5.0g/m2 (乾燥状態)塗
布して、厚さ40μmの低密度ポリエチレンフィルムを
ドライラミネ−トした。更に、透明バリアフィルムの厚
さ8μmの多層押し出し膜の面に、厚さ12μmの二軸
延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを、2液硬化
型ウレタン系接着剤を5.0g/m2 (乾燥状態)塗布
してドライラミネ−トして、下記の構成からなる積層材
を製造した。厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレ−トフィルム/接着剤層/厚さ8μmの多層押し
出し膜・厚さ12μmの二軸延伸ポリプロピレンフィル
ム/接着剤層/厚さ40μmの低密度ポリエチレンフィ
ルム
に、真空下、ヘキサメチルジシロキサン:酸素:ヘリウ
ム=1:5:5の組成からなる混合ガスを導入し、高周
波によりプラズマ化して、厚さ200Åのシロキサン膜
を形成して、透明バリアフィルムを製造した。次に、上
記で製造した透明バリアフィルムのシロキサン膜面に、
低密度ポリエチレンを使用して、厚さ60μmに押し出
しラミネ−トし、他方、上記の透明バリアフィルムの厚
さ12μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルム面と、坪
量200g/m2 の紙とを、高圧法低密度ポリエチレン
を厚さ30μmで押し出しながら、押し出しサンドラミ
ネ−トし、更に、該紙の面に、高圧法低密度ポリエチレ
ンを厚さ30μmに押し出しラミネ−トして、下記の構
成からなる積層材を製造した。厚さ30μmの低密度ポ
リエチレン層/坪量200g/m2 の紙層/厚さ30μ
mの低密度ポリエチレン層/厚さ200Åのシロキサン
膜・厚さ12μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム/
厚さ60μmの低密度ポリエチレン層
造した積層材を使用し、まず、実施例6〜7および比較
例3で製造した積層材からはその2枚の積層材を使用し
て軟包装用袋を製造し(図3を参照)、また、上記の実
施例8〜10および比較例4で製造した積層材からはこ
れを打ち抜き加工してブランク板を製造し、次に、背貼
り部を熱溶着して容器の胴部を製造し、更に、底部と上
部とをシ−ルして紙製包装用容器を製造した(図5を参
照)。次に、上記で製造した各包装用容器について、下
記の評価項目についてテストした。 (1).酸素透過度 これは、23℃、90%RHの条件で、米国、モコン社
(MOCON社)製の酸素透過度測定装置〔機種名、オ
クストラン(OXTRAN)〕にて測定した。 (2).透湿度 これは、40℃、90%RHの条件で、米国、モコン社
(MOCON社)製の透湿度測定装置〔機種名、パ−マ
トラン(PERMATRAN)〕にて測定した。上記の
評価テストについて、その結果を下記の表2に示す。
らかなように、実施例6〜10のものは、酸素透過度、
透湿度等において優れていた。比較例3〜4のものは、
いずれも劣っていた。
は、バリア性を有する樹脂の膜と酸化ケイ素、酸化アル
ミニウム等の無機酸化物の薄膜とに着目し、これらを組
み合わせて、可撓性プラスチック基材の上に、エチレン
含有率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共
重合体の薄膜と無機酸化物の薄膜とを設けてなる透明バ
リアフィルムを製造し、これを包装用材料として使用
し、少なくとも、基材フィルム、可撓性プラスチック基
材の上にエチレン含有率25〜50モル%のエチレンビ
ニルアルコ−ル共重合体の薄膜と無機酸化物の薄膜とを
設けてなる透明バリアフィルム、およびヒ−トシ−ル性
フィルムを積層して積層材を製造し、更に、該積層材を
使用て製袋またと製函して包装用容器を製造し、該包装
用容器内に種々の物品を充填包装して、優れた透明性と
高いバリア性を有し、かつ、後加工時にクラック等の発
生もなく、極めて高い後加工適性を有し、更に、包装製
品を電子レンジにかけても、十分にその電子レンジ適性
を有し、包装用材料として種々の物品の包装適性を有す
るする積層材およびそれを使用した包装用容器を製造し
得ることができるというものである。
ある。
ある。
ある。
いし製函した包装用容器の構成を示す斜視図である。
いし製函した包装用容器の構成を示す平面図である。
いし製函した包装用容器の構成を示す斜視図である。
いし製函した包装用容器の構成を示す平面図である。
いし製函した包装用容器の構成を示す斜視図である。
ある。
アルコ−ル共重合体の薄膜 3 無機酸化物の薄膜 4 透明バリアフィルム 5 ヒ−トシ−ル性フィルム 5a ヒ−トシ−ル性フィルム 6 基材フィルム 7 シ−ル部 8 貼着部 8a 貼着部 9 紙容器形成用のブランク板 9a 紙容器形成用のブランク板 10 側端部 10a 側端部 11 側端シ−ル部 11a 側端シ−ル部 12 胴部 12a 筒状胴部 13 底部 14 屋根型シ−ル部 15 円筒状の底板 15a 底部 16 底シ−ル部 17 引き剥がし片 18 飲み口 19 円筒状の蓋板 19a 蓋部 20 上部シ−ル部 111 真空チャンバ− 112 巻き出しロ−ル 113 可撓性プラスチック基材 114 コ−ティングドラム 115 蒸着チャンバ− 116 るつぼ 117 酸素吹き出し口 118 マズク 119 巻き取りロ−ル A 積層材 B 積層材 C 積層材 D 軟包装用容器 E 屋根型の紙製包装用容器 F 円筒型の紙缶状包装用容器 l 折罫
Claims (16)
- 【請求項1】 少なくとも、可撓性プラスチック基材の
上にエチレン含有率25〜50モル%のエチレンビニル
アルコ−ル共重合体の薄膜と無機酸化物の薄膜とを設け
てなる透明バリアフィルム、およびヒ−トシ−ル性フィ
ルムを積層してなることを特徴とする積層材。 - 【請求項2】 透明バリアフィルムの他方の面に、更
に、基材フィルムを積層してなることを特徴とする上記
の請求項1に記載する積層材。 - 【請求項3】 基材フィルムの上に、更に、ヒ−トシ−
ル性フィルムを積層してなることを特徴とする上記の請
求項2に記載する積層材。 - 【請求項4】 透明バリアフィルムが、可撓性プラスチ
ック基材の上に第1層目としてエチレン含有率25〜5
0モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜を
設け、次に、第2層目として無機酸化物の薄膜を設ける
ことを特徴とする上記の請求項1、2または3に記載す
る積層材。 - 【請求項5】 透明バリアフィルムが、可撓性プラスチ
ック基材の上に第1層目として無機酸化物の薄膜を設
け、次に、第2層目としてエチレン含有率25〜50モ
ル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜を設け
ることを特徴とする上記の請求項1、2または3に記載
する積層材。 - 【請求項6】 エチレン含有率25〜50モル%のエチ
レンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜が、エチレン含有
率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合
体を主成分として含むアルコ−ル−水系溶媒に溶解して
調整した塗布液による塗布膜からなることを特徴とする
上記の請求項1、2、3、4または5に記載する積層
材。 - 【請求項7】 エチレン含有率25〜50モル%のエチ
レンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜が、エチレン含有
率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合
体の押し出しコ−ト膜からなることを特徴とする上記の
請求項1、2、3、4または5に記載する積層材。 - 【請求項8】 エチレン含有率25〜50モル%のエチ
レンビニルアルコ−ル共重合体の薄膜が、エチレン含有
率25〜50モル%のエチレンビニルアルコ−ル共重合
体の押し出しコ−ト膜を含む多層の押し出しコ−ト膜か
らなることを特徴とする上記の請求項1、2、3、4、
5または7に記載する積層材。 - 【請求項9】 無機酸化物の薄膜が、無機酸化物の蒸着
膜からなることを特徴とする上記の請求項1、2、3、
4、5、6、7または8に記載する積層材。 - 【請求項10】 無機酸化物の薄膜が、金属または無機
酸化物を真空下で加熱蒸発させ、酸素導入により酸化さ
せてなる無機酸化物の蒸着膜からなることを特徴とする
上記の請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9
に記載する積層材。 - 【請求項11】 無機酸化物の薄膜が、有機オルガノシ
ロキサン化合物と酸素を主成分とした混合ガスを導入
し、真空下で高周波によりプラズマ化して薄膜化してな
る無機酸化物の蒸着膜からなることを特徴とする上記の
請求項1、2、3、4、5、6、7または8に記載する
積層材。 - 【請求項12】 少なくとも、可撓性プラスチック基材
の上にエチレン含有率25〜50モル%のエチレンビニ
ルアルコ−ル共重合体の薄膜と無機酸化物の薄膜とを設
けてなる透明バリアフィルム、およびヒ−トシ−ル性フ
ィルムを積層してなる積層材を使用し、これを製袋また
は製函してなることを特徴とする包装用容器。 - 【請求項13】 透明バリアフィルムの他方の面に、更
に、基材フィルムを積層してなることを特徴とする上記
の請求項12に記載する包装用容器。 - 【請求項14】 基材フィルムの上に、更に、ヒ−トシ
−ル性フィルムを積層してなることを特徴とする上記の
請求項13に記載する包装用容器。 - 【請求項15】 基材フィルムが、樹脂のフィルムない
しシ−トからなることを特徴とする上記の請求項13ま
たは14に記載する包装用容器。 - 【請求項16】 基材フィルムが、紙基材からなること
を特徴とする上記の請求項13または14に記載する包
装用容器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35240596A JP4219993B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 積層材およびそれを使用した包装用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35240596A JP4219993B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 積層材およびそれを使用した包装用容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10166496A true JPH10166496A (ja) | 1998-06-23 |
JP4219993B2 JP4219993B2 (ja) | 2009-02-04 |
Family
ID=18423851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP35240596A Expired - Fee Related JP4219993B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 積層材およびそれを使用した包装用容器 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4219993B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100394941B1 (ko) * | 2000-10-26 | 2003-08-19 | 한신열 | 투명용기에 자외선 차단용 필름을 부착하는 방법 |
CN103010561A (zh) * | 2012-11-30 | 2013-04-03 | 杨之冬 | 一种真空压缩袋 |
JP2014531341A (ja) * | 2011-09-20 | 2014-11-27 | テトラ・ラヴァル・ホールディングス・アンド・ファイナンス・ソシエテ・アノニムTetra Laval Holdings & Finance S.A. | 多層バリアフィルム、そのフィルムを含むパッケージングラミネート、そのパッケージングラミネートから形成されるパッケージング容器、及びそのフィルムの製造方法 |
EP3317099B1 (en) | 2015-07-03 | 2021-10-06 | Amcor Flexibles Kreuzlingen AG | Flexible multilayer packaging film with ultra-high barrier properties |
-
1996
- 1996-12-13 JP JP35240596A patent/JP4219993B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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