JPH10101051A - 飽和ポリエステル樹脂製ボトルおよびその製造方法 - Google Patents

飽和ポリエステル樹脂製ボトルおよびその製造方法

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JPH10101051A
JPH10101051A JP25503296A JP25503296A JPH10101051A JP H10101051 A JPH10101051 A JP H10101051A JP 25503296 A JP25503296 A JP 25503296A JP 25503296 A JP25503296 A JP 25503296A JP H10101051 A JPH10101051 A JP H10101051A
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川 日出男 及
Isao Hata
功 夫 秦
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    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱した飲料等を充填してもボトルが変形す
ることなく、透明性に優れた飽和ポリエステル樹脂製ボ
トルおよびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 X線分析により測定した胴部の結晶化度
が25〜35%の範囲であり、かつ蛍光光度計を用いて
測定した胴部の非晶部の配向度が0.14以下であるこ
とを特徴とする飽和ポリエステル樹脂製ボトル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、飽和ポリエステル樹脂製
ボトルおよびその製造方法に関し、さらに詳しくは、耐
熱性、透明性に優れた飽和ポリエステル樹脂製ボトルお
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、ジュース、天然水、各種飲
用茶などの飲料用ボトルの素材として種々のプラスチッ
ク素材が用いられており、これらのプラスチック素材の
うちポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル
は、透明性、ガスバリヤ性、耐熱性および機械的強度に
優れているため多く採用されている。
【0003】ところで上記のジュースや飲用茶などは加
熱滅菌処理されたものが高温でボトルに充填されるた
め、ボトルを形成するプラスチックは耐熱性が良くなけ
れば、ボトルが変形したり、収縮したり、膨張するなど
の問題を生じるおそれがある。このためボトルへ加熱し
た飲料等を充填してもボトルが変形することなく、自立
性を保つことができる特性(以下「耐熱特性」というこ
とがある。)を有するプラスチック製ボトルが求められ
ている。
【0004】耐熱特性を向上させる試みとしては、たと
えば、二軸延伸したボトルを150℃以上の高温で金型
内にしばらく放置し(ヒートセットという)、ボトル胴
部の結晶化度を高める方法が提案されている。
【0005】しかしながら、この方法では、ヒートセッ
ト時の金型温度が高いため、ヒートセット後、ボトル取
り出し時にボトルが変形するという問題があった。ま
た、このような変形を防ぐために金型を充分に冷却した
り、ボトル内部に液体窒素を導入してボトルを冷却して
から取り出した場合、成形サイクルが長くなってしまう
という問題があった。
【0006】また、このように結晶化度を高くしたボト
ルは透明性が若干劣り、内容物がくすんで見えるという
問題があった。さらに、ヒートセット時の金型温度が高
いと、金型にオリゴマーが析出、付着して、成形される
ボトルの表面が曇ってしまうため、しばしば成形を中断
して金型を清掃してオリゴマーを取り除く必要があっ
た。
【0007】本発明者らは、上記のような知見に基づい
て鋭意検討した結果、胴部が特定の結晶化度を有し、か
つ胴部の非晶部が特定の配向度を有する飽和ポリエステ
ル樹脂製ボトルが、飲料等を高温で充填してもボトルの
変形が小さく、透明性に優れていることを見出した。ま
た、飽和ポリエステル樹脂を特定の条件で製造すると、
前記飽和ポリエステル樹脂製ボトルの成形サイクルを短
縮できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0008】
【発明の目的】本発明は、加熱した飲料等を充填しても
ボトルが変形することなく、透明性に優れた飽和ポリエ
ステル樹脂製ボトルおよびその製造方法を提供すること
を目的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明に係る飽和ポリエステル樹脂製ボ
トルは、X線分析により測定した胴部の結晶化度が25
〜35%の範囲であり、かつ蛍光光度計を用いて測定し
た胴部非晶部の配向度が0.14以下であることを特徴
としている。
【0010】前記飽和ポリエステル樹脂は、ポリエチレ
ンテレフタレートであることが好ましい。本発明に係る
飽和ポリエステル樹脂製ボトルの製造方法は、飽和ポリ
エステル樹脂からなるプリフォームを、95〜115℃
に加熱して縦2.5倍以上、横3.5倍以上に延伸して二
軸延伸ボトルを成形した後、90〜130℃の金型に3
秒以上接触させることを特徴としている。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る飽和ポリエス
テル樹脂製ボトルおよびその製造方法について説明す
る。
【0012】本発明に係る飽和ポリエステル樹脂製ボト
ルは、X線分析により測定した胴部の結晶化度が25〜
35%、好ましくは26〜32%の範囲にあり、かつ蛍
光光度計を用いて測定した胴部の非晶部の配向度が0.
14以下、好ましくは0.10〜0.12の範囲にあ
る。
【0013】ボトル胴部の結晶化度および胴部の非晶部
の配向度が、上記範囲内にあれば、充分な耐熱性を有し
ている。このような本発明に係る飽和ポリエステル樹脂
製ボトルに用いられる飽和ポリエステル樹脂としては、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタ
レート樹脂などが挙げられ、好ましくはポリエチレンテ
レフタレート樹脂が使用される。
【0014】ポリエチレンテレフタレート樹脂 ポリエチレンテレフタレート樹脂は、テレフタル酸と、
エチレングリコールとを原料として製造されるが、この
ポリエチレンテレフタレート樹脂には20モル%以下の
他のジカルボン酸および/または他のジヒドロキシ化合
物が共重合されていてもよい。
【0015】テレフタル酸以外に共重合に用いられるジ
カルボン酸として具体的には、フタル酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などの芳香族ジカ
ルボン酸;アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デ
カンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸;シクロヘ
キサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸などが挙
げられる。
【0016】エチレングリコール以外に共重合に用いら
れるジヒドロキシ化合物として、具体的には、トリメチ
レングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレ
ングリコール、ドデカメチレングリコールなどの脂肪族
グリコール;シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族
グリコール;ビスフェノール類;ハイドロキノン、2,2-
ビス(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンな
どの芳香族ジオール類などが挙げられる。
【0017】このようなポリエチレンテレフタレート
は、エチレンテレフタレート成分単位単独で、あるいは
該エチレンテレフタレート成分単位およびジオキシエチ
レンテレフタレート成分単位がランダムに配列してエス
テル結合を形成することにより実質上線状のポリエステ
ルを形成している。該ポリエチレンテレフタレートが実
質上の線状であることは、該ポリエチレンテレフタレー
トがo-クロロフェノールに溶解することによって確認さ
れる。
【0018】このようなポリエチレンテレフタレート樹
脂では、極限粘度[η](o-クロロフェノール中25℃
で測定した値)は、通常0.6〜1.5dl/g、好ま
しくは0.7〜1.2dl/gであることが望ましい。
また、示唆走査型熱量計(DSC)で測定した融点は通
常210℃〜265℃、好ましくは220〜260℃で
あることが望ましく、ガラス転移温度は通常50〜12
0℃、好ましくは60〜100℃であることが望まし
い。
【0019】本発明で用いる飽和ポリエステル樹脂で
は、極限粘度[η]は次の方法によって測定される。す
なわちポリエチレンナフタレート樹脂などの飽和ポリエ
ステル樹脂をo-クロロフェノールに、1g/100ml
の濃度で溶かし、25℃でウベローデ型毛細管粘度計を
用いて溶液粘度の測定を行い、その後o-クロロフェノー
ルを徐々に添加して、低濃度側の溶液粘度を測定し、0
%濃度に外捜して極限粘度([η])を求める。
【0020】また、融点、ガラス転移温度等は、次の方
法によって測定される。すなわち、パーキンエルマー社
製DSC−2型走差型熱量計を用いて、約140℃で約
5mmHgの圧力下約5時間以上乾燥した飽和ポリエステ
ル樹脂チップの中央部から採取された試料約10mgの
薄片を、液体用アルミニウムパン中に窒素雰囲気下に封
入して測定する。測定条件は、まず室温より急速昇温し
て290℃で10分間溶融保持したのち室温まで急速冷
却し、その後10℃/分の昇温速度で昇温する際に検出
される発熱ピークの頂点温度を求める。
【0021】ポリエチレンナフタレート樹脂 ポリエチレンナフタレート樹脂は、2,6-ナフタレンジカ
ルボン酸とエチレングリコールとから導かれるエチレン
-2,6-ナフタレート単位を60モル%以上、好ましくは
80モル%以上、より好ましくは90モル%以上の量で
含んでいることが望ましいが、エチレン-2,6-ナフタレ
ート以外の構成単位を40モル%未満の量で含んでいて
もよい。
【0022】ポリエチレンナフタレートのo-クロロフェ
ノール中で25℃で測定した極限粘度[η]は、0.2
〜1.1dl/g、好ましくは0.3〜0.9dl/g、
特に好ましくは0.4〜0.8dl/gの範囲にあるこ
とが望ましい。
【0023】上記のような飽和ポリエステル樹脂製ボト
ルを構成する各樹脂は、従来公知の製造方法によって製
造することができる。また、上記のような飽和ポリエス
テル樹脂は、架橋剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防
止剤、滑剤、離型剤、無機充填剤、顔料分散剤、顔料あ
るいは染料などの各種配合剤を、本発明の目的を損なわ
ない範囲で含有していてもよい。
【0024】上記飽和ポリエステル樹脂製ボトルとして
は、自立型ボトルが挙げられる。図1に自立型ボトルの
一例を示す。図中、2は口栓部であり、3は上肩部であ
り、4は胴部であり、5は底部である。
【0025】本発明に係る飽和ポリエステル樹脂製ボト
ルは、ボトルへ加熱した飲料等を充填してもボトルが変
形、膨張、収縮する割合が小さい。このため加熱滅菌処
理された飲料等を高温でボトルに充填しても、ボトル胴
部の変形を小さく保つことができる。また、本発明に係
る飽和ポリエステル樹脂製ボトルは、透明性に優れてい
る。
【0026】次に、本発明に係る飽和ポリエステル樹脂
製ボトルの製造方法について具体的に説明する。本発明
に係る飽和ポリエステル樹脂製ボトル1は、たとえば図
1に示すように口栓部2、上肩部3、胴部4および底部
5を有している。
【0027】このようなボトルを製造するには、まず、
上記のような飽和ポリエステル樹脂からプリフォームを
成形する。プリフォームは、飽和ポリエステル樹脂を融
点以上、分解開始温度以下に、ポリエチレンテレフタレ
ートの場合は270〜320℃に加熱して溶融したの
ち、従来公知の方法、たとえば射出成形、押出成形など
によって製造することができる。
【0028】本発明では、このプリフォームを予熱した
後、二軸延伸ブローすることにより、ボトルが製造され
る。プリフォームを予熱する温度は、95〜115℃、
好ましくは100〜110℃の範囲である。
【0029】延伸倍率は、通常の延伸倍率よりも高めに
することにより、結晶化度を適正にコントロールでき
る。二軸延伸ブローする際の延伸倍率は、縦延伸倍率で
2.5倍以上、好ましくは2.7〜3.3倍が望ましい。
また、横延伸倍率は3.5倍以上、好ましくは3.7〜
4.5倍が望ましい。
【0030】二軸延伸ブロー成形する際のブロー用流体
の温度は、10〜400℃、好ましくは20〜300℃
であることが望ましい。ブロー用流体としては、空気、
窒素、水蒸気、水などが挙げられ、このうち空気を用い
ることが好ましい。
【0031】本発明では、上記のように二軸延伸ブロー
成形に続き、ヒートセット処理が行われる。ヒートセッ
ト処理は、結晶化度の向上を目的とするものではなく、
胴部の非晶部の残留歪の緩和して、配向度を向上させる
のを目的としている。このため、従来行われているよう
な過酷なヒートセット条件は必要としない。
【0032】ヒートセット条件は、得られたボトルを9
0〜130℃、好ましくは100〜120℃の金型に、
3秒以上、好ましくは5秒以上接触させることにより行
われる。
【0033】本発明では、上記のように二軸延伸ブロー
成形した後、得られた二軸延伸ブロー成形ボトルのヒ−
トセットを行ことによって、ボトル胴部の結晶化度が2
5〜35%であり、胴部の非晶部の配向度が0.14以
下であり、耐熱性に優れたボトルを得ることができる。
【0034】なお、本発明において、前述したような二
軸延伸ブロー成形を行い、さらにヒートセットを行った
ボトルは、冷却してから取り出すことが好ましい。冷却
方法としては、ボトルの内部に、たとえば冷却されたガ
スを吹込むことにより、ボトルの内側から外側(外表
面)に向かって冷却する「内部冷却法」を用いることが
好ましい。このように内側(ボトル中空部)からボトル
を冷却すると、ボトルの変形、収縮等を起こさずにボト
ルを金型から取出すことができる。
【0035】ボトル内部の冷却温度としては、通常、−
150℃〜+50℃、好ましくは−100℃〜+40℃
であることが望ましい。なお、このようなボトルの冷却
時には、ボトルの外側の表面温度はガラス転移温度(T
g)以下となるようにすることが好ましい。冷却用ガス
としては、空気、窒素などが挙げられ、空気が好ましく
用いられる。
【0036】本発明に係る飽和ポリエステル樹脂製ボト
ルの製造方法では、特定の方法により延伸ボトルを成形
することにより、得られるボトルの耐熱特性を向上させ
ているので、加熱した飲料を充填した後のボトル変形を
減少させ、ボトルの自立性を保持することができる。ま
た、本発明に係る飽和ポリエステル樹脂性ボトルの製造
方法は、ヒートセット温度が従来より低いためボトルを
冷却する必要がなく、また金型内を清掃する必要もない
ので、ボトルの成形サイクルを短くすることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る飽和ポリエステル樹脂製ボ
トルは、ボトル胴部の結晶化度と非晶部の配向度のバラ
ンスが優れているために、耐熱性および透明性に優れて
いる。したがって、ジュース、お茶、スポーツドリンク
などの内容物を高温で充填することができる。
【0038】本発明に係る飽和ポリエステル樹脂製ボト
ルの製造方法は、耐熱特性および透明性に優れたボトル
を製造することができる。また、ボトルの成形サイクル
を短くすることができる。
【0039】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0040】[ボトル胴部の非晶部の配向度の測定]配
向度を測定するには蛍光剤を使用する。蛍光剤として
は、たとえば4,4'-ビス( メチルベンゾキサゾール1-2"-
イル)-スチルベン(住友化学工業製ホワイトフロアー
PSN)などの分子鎖の配向を反映するものを選択す
る。以下、具体的に測定方法を説明する。
【0041】まず、ボトルから、3cm四方の試験片を
切り出し、蛍光剤を含有するキシレン溶液に約1時間浸
漬する。浸漬後、試験片を溶液から取り出し、外表面に
付着している蛍光剤をキシレンで洗い流した後に、濾紙
に載せて乾燥させる。乾燥した試験片を変更蛍光光度計
(日本分光社製FOM−1型)にセットし、蛍光の平行
成分(I‖)および垂直成分(I⊥)のチャート上での
面積を求め、以下の2式で配向度fを算出する。
【0042】P=(I‖−I⊥)/(I‖+I⊥) f=P/(1−P) [結晶化度の測定]ボトルの胴部から2mm角の切片を切
り出し、密度勾配管法によって密度σ(g/cc)を求め、
以下の式により結晶化度xを算出する。
【0043】x=1.501×(σ−1.335)/0.
166σ×100(%) [耐熱性の評価]90℃の熱水を充填し、充填後の形状
の変化を目視で評価した。また、胴部をシート状に切り
出し、90℃のエアーオーブン中で10分間加熱処理
し、収縮率測定した。この場合、ボトルの縦方向(M
D)と横方向(TD)の両方向の熱収縮率を測定した。
【0044】[ヘイズの測定]ボトルの胴部から2cm角
の切片を切り出し、ASTM D-1003 の方法に準じて測定し
た。
【0045】
【実施例1】極限粘度が0.80のポリエチレンテレフ
タレートを名機製作所製M−100A射出成形機で、ボ
トルにしたときに縦延伸倍率2.7倍、横延伸倍率3.9
倍となるような大きさのプリフォームに成形した。この
時の成形温度は290℃であった。
【0046】次に、該プリフォームを赤外線ヒーターで
胴部中央部の表面温度が105℃となるように加熱し
て、CORPOPLAST社製LB−01成形機で延伸
ブローして、図1に示すようなボトルを形成した。この
時、ブロー金型を90℃に加熱し(ヒートセット温
度)、ボトルを5秒間接触してヒートセット処理を行
い、次にボトルを40℃以下に冷却後、金型より取り出
した。
【0047】このようにして作成したボトルについて、
明細書中に定義した耐熱性の評価をした。結果を表1に
示す。
【0048】
【実施例2〜8、比較例1〜2】実施例1において極限
粘度、縦延伸倍率、横延伸倍率、ヒートセット温度、ヒ
ートセット時間を表1の通りに変更した以外は実施例1
と同様に成形を行い、ボトルを作成した。
【0049】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱性の評価をした。結果を表1に示
す。
【0050】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る飽和ポリエステル樹脂製ボトル
の一例を表す概略正面図である。
【符号の説明】 1 … ボトル 2 … 口栓部 3 … 上肩部 4 … 胴部 5 … 底部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 22:00 C08L 67:02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線分析により測定した胴部の結晶化度
    が25〜35%の範囲であり、かつ蛍光光度計を用いて
    測定した胴部の非晶部の配向度が0.14以下であるこ
    とを特徴とする飽和ポリエステル樹脂製ボトル。
  2. 【請求項2】 前記飽和ポリエステル樹脂がポリエチレ
    ンテレフタレートであることを特徴とする飽和ポリエス
    テル樹脂製ボトル。
  3. 【請求項3】 飽和ポリエステル樹脂からなるプリフォ
    ームを、95〜115℃に加熱して縦2.5倍以上、横
    3.5倍以上に延伸して二軸延伸ボトルを成形した後、
    90〜130℃の金型に3秒以上接触させて請求項1ま
    たは2に記載の飽和ポリエステル樹脂製ボトルを製造す
    ることを特徴とする飽和ポリエステル樹脂製ボトルの製
    造方法。
JP25503296A 1996-09-26 1996-09-26 飽和ポリエステル樹脂製ボトルおよびその製造方法 Pending JPH10101051A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000094500A (ja) * 1998-09-21 2000-04-04 Teijin Ltd ボトル及びその製造方法
JP2000355091A (ja) * 1999-04-14 2000-12-26 Toyobo Co Ltd 容器成形性改良ポリエステル系シート及びそれを用いた耐熱性のポリエステル系成形品
WO2008123401A1 (ja) * 2007-03-28 2008-10-16 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. 二軸延伸ブロー成形容器及びその製造方法

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