JPH1016934A - 飽和ポリエステル組成物製ボトルおよびその製造方法 - Google Patents
飽和ポリエステル組成物製ボトルおよびその製造方法Info
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- JPH1016934A JPH1016934A JP16597996A JP16597996A JPH1016934A JP H1016934 A JPH1016934 A JP H1016934A JP 16597996 A JP16597996 A JP 16597996A JP 16597996 A JP16597996 A JP 16597996A JP H1016934 A JPH1016934 A JP H1016934A
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- saturated polyester
- crystallinity
- polyester composition
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
- B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
- B65D1/0207—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ポリエステル99.9〜99.99999重
量%と、タルク類0.1ppm〜0.1重量%とからな
るポリエステル組成物から形成され、炭酸ガス入り飲料
を充填し、密封した後温浴テストにを行ったときの寸法
変化率が5%以下であるポリエステル製ボトル。及び、
上記ポリエステル組成物からなるプリフォームを、面積
延伸倍率6〜15倍で延伸ブローして、ボトル胴部中央
の結晶化度が25〜60%の範囲にあるボトルを成形
し、延伸ブロー前後に底部を結晶化させることを特徴と
するポリエステル製ボトルの製造方法。 【効果】 耐熱圧特性に優れるポリエステルボトルが
効率よく製造できる。
量%と、タルク類0.1ppm〜0.1重量%とからな
るポリエステル組成物から形成され、炭酸ガス入り飲料
を充填し、密封した後温浴テストにを行ったときの寸法
変化率が5%以下であるポリエステル製ボトル。及び、
上記ポリエステル組成物からなるプリフォームを、面積
延伸倍率6〜15倍で延伸ブローして、ボトル胴部中央
の結晶化度が25〜60%の範囲にあるボトルを成形
し、延伸ブロー前後に底部を結晶化させることを特徴と
するポリエステル製ボトルの製造方法。 【効果】 耐熱圧特性に優れるポリエステルボトルが
効率よく製造できる。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は飽和ポリエステル製ボトル
およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、飽和ポリ
エステル製ボトルに炭酸ガス入り飲料を充填した状態で
加熱殺菌してもこのボトルがほとんど変形せず自立性を
保持できるような特性(以下、この特性を「耐熱圧特
性」ともいう)を有する飽和ポリエステル製ボトルおよ
びその製造方法に関する。
およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、飽和ポリ
エステル製ボトルに炭酸ガス入り飲料を充填した状態で
加熱殺菌してもこのボトルがほとんど変形せず自立性を
保持できるような特性(以下、この特性を「耐熱圧特
性」ともいう)を有する飽和ポリエステル製ボトルおよ
びその製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、ジュース、天然水、各種飲
用茶などの飲料用ボトルの素材として種々のプラスチッ
ク素材が用いられており、これらのプラスチック素材の
うちポリエチレンテレフタレートなどの飽和ポリエステ
ルは、透明性、ガスバリヤ性、耐熱性および機械的強度
に優れているため多く採用されている。
用茶などの飲料用ボトルの素材として種々のプラスチッ
ク素材が用いられており、これらのプラスチック素材の
うちポリエチレンテレフタレートなどの飽和ポリエステ
ルは、透明性、ガスバリヤ性、耐熱性および機械的強度
に優れているため多く採用されている。
【0003】このような飽和ポリエステル製ボトルに充
填される上記のような各種液体は、加熱滅菌処理された
後に高温のままで充填されることがあり、この場合に
は、用いられるボトルの耐熱性が良くなければ変形、収
縮、膨張等の問題を生じる虞があった。また、炭酸ガス
入り飲料では、この炭酸ガス入り飲料をボトルに充填し
た後で炭酸ガス入り飲料を加熱滅菌処理する場合があ
り、このような用途に用いられるボトルには、加熱下で
の変形が少なく、加熱滅菌処理後に自立性を保持できる
特性(耐熱圧特性)を有することが求められる。
填される上記のような各種液体は、加熱滅菌処理された
後に高温のままで充填されることがあり、この場合に
は、用いられるボトルの耐熱性が良くなければ変形、収
縮、膨張等の問題を生じる虞があった。また、炭酸ガス
入り飲料では、この炭酸ガス入り飲料をボトルに充填し
た後で炭酸ガス入り飲料を加熱滅菌処理する場合があ
り、このような用途に用いられるボトルには、加熱下で
の変形が少なく、加熱滅菌処理後に自立性を保持できる
特性(耐熱圧特性)を有することが求められる。
【0004】従来では、このような用途には、丸底のボ
トル底部にベースカップを取付けたベースカップ付きボ
トルが用いられていた。しかしながらこのようなベース
カップ付きボトルでは、製造コストが嵩み、また、ボト
ル本体は上記のような飽和ポリエステルからなり、ベー
スカップはこれとは異種材料のポリエチレン等からなる
ため、ボトル全体をそのまま溶融し再度ボトルなどに成
形して再利用しようとしても、透明性などに劣るものし
か得られず、再利用(リサイクル)が困難であるなどの
問題点があった。また、特願平08ー052066では
ポリエステルにポリエステルエラストマーをブレンドす
ることにより、結晶化速度を制御した自立型ボトル及び
その製造方法が開示されている。しかしながら、成形後
のボトル胴部に層状剥離が生じるなどの問題があった。
トル底部にベースカップを取付けたベースカップ付きボ
トルが用いられていた。しかしながらこのようなベース
カップ付きボトルでは、製造コストが嵩み、また、ボト
ル本体は上記のような飽和ポリエステルからなり、ベー
スカップはこれとは異種材料のポリエチレン等からなる
ため、ボトル全体をそのまま溶融し再度ボトルなどに成
形して再利用しようとしても、透明性などに劣るものし
か得られず、再利用(リサイクル)が困難であるなどの
問題点があった。また、特願平08ー052066では
ポリエステルにポリエステルエラストマーをブレンドす
ることにより、結晶化速度を制御した自立型ボトル及び
その製造方法が開示されている。しかしながら、成形後
のボトル胴部に層状剥離が生じるなどの問題があった。
【0005】本発明者らは、上記のような知見に基づい
て、同一材料で全体が構成されており、再利用可能な自
立性ボトルを得るべく鋭意検討したところ、従来のボト
ルでは、充填された内容物に加熱滅菌処理を施した場合
にボトルの口頸部、底部などで大きな変形が生じている
ことに着目するとともに、このような部位での変形を抑
制するには、所定の温浴下で一定の条件を満たすポリエ
ステル製ボトルを用いればよいこと、ボトルの口頸部、
胴部、底部での結晶化度が特定の範囲にあるポリエステ
ル製ボトルを用いればよいこと、ボトルの外観がよく剥
離が生じないことなどを見出して本発明を完成するに至
った。
て、同一材料で全体が構成されており、再利用可能な自
立性ボトルを得るべく鋭意検討したところ、従来のボト
ルでは、充填された内容物に加熱滅菌処理を施した場合
にボトルの口頸部、底部などで大きな変形が生じている
ことに着目するとともに、このような部位での変形を抑
制するには、所定の温浴下で一定の条件を満たすポリエ
ステル製ボトルを用いればよいこと、ボトルの口頸部、
胴部、底部での結晶化度が特定の範囲にあるポリエステ
ル製ボトルを用いればよいこと、ボトルの外観がよく剥
離が生じないことなどを見出して本発明を完成するに至
った。
【0006】
【発明の目的】本発明は、このような従来技術に伴う問
題点を解決しようとするものであって、炭酸ガス入り飲
料をボトルに充填した後に加熱滅菌処理を行なうことが
できるような優れた耐熱圧特性を有する飽和ポリエステ
ル製ボトルおよびその製造方法を提供することを目的と
している。
題点を解決しようとするものであって、炭酸ガス入り飲
料をボトルに充填した後に加熱滅菌処理を行なうことが
できるような優れた耐熱圧特性を有する飽和ポリエステ
ル製ボトルおよびその製造方法を提供することを目的と
している。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る飽和ポリエステル製ボトル
は、好ましくはボトルに23℃で2.5ガスボリューム
の炭酸ガス飲料を充填し密栓した状態で70℃の温浴中
に1時間浸漬する温浴テストを行った時、以下の条件を
満たすことを特徴としている。
は、好ましくはボトルに23℃で2.5ガスボリューム
の炭酸ガス飲料を充填し密栓した状態で70℃の温浴中
に1時間浸漬する温浴テストを行った時、以下の条件を
満たすことを特徴としている。
【0008】条件1;温浴テスト前後での炭酸ガス入り
飲料充填ボトルの高さ方向の寸法変化率が5%以下で、
胴径方向の寸法変化率が5%以下。 条件2;温浴テスト後のボトルの転倒角度が10度以
上。
飲料充填ボトルの高さ方向の寸法変化率が5%以下で、
胴径方向の寸法変化率が5%以下。 条件2;温浴テスト後のボトルの転倒角度が10度以
上。
【0009】このような飽和ポリエステル製ボトルの結
晶化度は、好ましくは口頸部(口部、口栓部ともいう)
が25〜60%であり、胴部中央が25〜60%であ
り、底部の中心部が25〜60%である。また、本発明
に係る飽和ポリステル製ボトルは、上記の飽和ポリエス
テル製ボトルと同様の条件を満たし、かつ、ボトル口頸
部の結晶化度が25%〜60%であり、胴部中央の結晶
化度が25〜60%であり、底部の中心部から底部の周
縁部までの距離をRとした場合に、(i) 底部の中心部〜
7R/10の範囲の熱結晶化度と配向結晶化度との和が
25〜60%であり、(ii)底部の中心部から7R/10
〜9R/10の範囲の熱結晶化度が5〜30%であり、
配向結晶化度が20〜30%であり、かつ熱結晶化度と
配向結晶化度との和が25〜60%であり、(iii)底部
の中心部から9R/10〜底部の周縁部(10R/1
0)の範囲の結晶化度が25〜60%であることが好ま
しい。
晶化度は、好ましくは口頸部(口部、口栓部ともいう)
が25〜60%であり、胴部中央が25〜60%であ
り、底部の中心部が25〜60%である。また、本発明
に係る飽和ポリステル製ボトルは、上記の飽和ポリエス
テル製ボトルと同様の条件を満たし、かつ、ボトル口頸
部の結晶化度が25%〜60%であり、胴部中央の結晶
化度が25〜60%であり、底部の中心部から底部の周
縁部までの距離をRとした場合に、(i) 底部の中心部〜
7R/10の範囲の熱結晶化度と配向結晶化度との和が
25〜60%であり、(ii)底部の中心部から7R/10
〜9R/10の範囲の熱結晶化度が5〜30%であり、
配向結晶化度が20〜30%であり、かつ熱結晶化度と
配向結晶化度との和が25〜60%であり、(iii)底部
の中心部から9R/10〜底部の周縁部(10R/1
0)の範囲の結晶化度が25〜60%であることが好ま
しい。
【0010】また、上記のような飽和ポリエステル製ボ
トルの面配向度(△Np)は、胴部中央部が0.10〜
0.20であり、底部の7R/10〜9R/10が0.
05〜0.20であることが好ましい。本発明に係る上
記飽和ポリエステル製ボトルは、その底部に脚部を備え
た自立性ボトルであってもよい。
トルの面配向度(△Np)は、胴部中央部が0.10〜
0.20であり、底部の7R/10〜9R/10が0.
05〜0.20であることが好ましい。本発明に係る上
記飽和ポリエステル製ボトルは、その底部に脚部を備え
た自立性ボトルであってもよい。
【0011】本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルの
製造方法は、プリフォームを延伸ブロー成形することに
より、あるいは、プリフォームの底部を加熱結晶化させ
た後に延伸ブロー成形することにより、ボトル底部の結
晶化度を25〜60%にすることを特徴としている。本
発明の好ましい態様においては、プリフォームの底部を
加熱結晶化させて結晶化度を25〜60%にしたのち延
伸ブロー成形することが好ましく、また、上記のように
底部が結晶化されたプリフォームを面積延伸倍率で6〜
15倍に延伸ブロー成形することが好ましく、さらにこ
のように延伸ブロー成形した後、得られたボトルをヒー
トセットし、ついでボトルの内部冷却を行なうことがよ
り好ましい。
製造方法は、プリフォームを延伸ブロー成形することに
より、あるいは、プリフォームの底部を加熱結晶化させ
た後に延伸ブロー成形することにより、ボトル底部の結
晶化度を25〜60%にすることを特徴としている。本
発明の好ましい態様においては、プリフォームの底部を
加熱結晶化させて結晶化度を25〜60%にしたのち延
伸ブロー成形することが好ましく、また、上記のように
底部が結晶化されたプリフォームを面積延伸倍率で6〜
15倍に延伸ブロー成形することが好ましく、さらにこ
のように延伸ブロー成形した後、得られたボトルをヒー
トセットし、ついでボトルの内部冷却を行なうことがよ
り好ましい。
【0012】本発明に係る上記飽和ポリエステル製ボト
ルは、該ボトルに炭酸ガス入り飲料を充填した状態で加
熱殺菌してもほとんど変形せず自立性を保持できるよう
な特性(耐熱圧特性)を有している。
ルは、該ボトルに炭酸ガス入り飲料を充填した状態で加
熱殺菌してもほとんど変形せず自立性を保持できるよう
な特性(耐熱圧特性)を有している。
【0013】上記のような飽和ポリエステル製ボトルの
製造方法によれば、このような耐熱圧特性を有するボト
ルが得られる。
製造方法によれば、このような耐熱圧特性を有するボト
ルが得られる。
【0014】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る飽和ポリエス
テル製ボトルおよびその製造方法について具体的に説明
するが、まず本発明のボトルに用いられている飽和ポリ
エステル樹脂について説明する。
テル製ボトルおよびその製造方法について具体的に説明
するが、まず本発明のボトルに用いられている飽和ポリ
エステル樹脂について説明する。
【0015】飽和ポリエステル製ボトル 本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルは、ボトルに2
3℃で2.5ガスボリュームの炭酸ガス飲料を充填し密
栓した状態で70℃の温浴中に1時間浸漬する温浴テス
トを行った時、以下の条件を満たしている。 条件1;温浴テスト前後での炭酸ガス入り飲料充填ボト
ルの高さ方向の寸法変化率が5%以下で、胴径方向の寸
法変化率が5%以下。 条件2;温浴テスト後のボトルの転倒角度が10度以
上。
3℃で2.5ガスボリュームの炭酸ガス飲料を充填し密
栓した状態で70℃の温浴中に1時間浸漬する温浴テス
トを行った時、以下の条件を満たしている。 条件1;温浴テスト前後での炭酸ガス入り飲料充填ボト
ルの高さ方向の寸法変化率が5%以下で、胴径方向の寸
法変化率が5%以下。 条件2;温浴テスト後のボトルの転倒角度が10度以
上。
【0016】本発明の好ましい態様においては、上記条
件1の温浴テスト前後における、炭酸ガス入り飲料が充
填されている飽和ポリエステル製ボトルの高さ方向の寸
法変化率は、好ましくは5%以下であり、しかも胴径方
向の寸法変化率は好ましくは5%以下であることが望ま
しい。また条件2の温浴テスト後のボトルの転倒角度
は、好ましくは10度以上であることが望ましい。な
お、ボトルの転倒角度の測定方法については後述する。
件1の温浴テスト前後における、炭酸ガス入り飲料が充
填されている飽和ポリエステル製ボトルの高さ方向の寸
法変化率は、好ましくは5%以下であり、しかも胴径方
向の寸法変化率は好ましくは5%以下であることが望ま
しい。また条件2の温浴テスト後のボトルの転倒角度
は、好ましくは10度以上であることが望ましい。な
お、ボトルの転倒角度の測定方法については後述する。
【0017】ボトルの寸法変化率は、高さ方向及び胴径
方向ともに以下の式で求められる。
方向ともに以下の式で求められる。
【0018】
【数1】
【0019】本発明の飽和ポリエステル製ボトルの結晶
化度は、例えばX線回折により求められ、好ましくは口
部が25〜60%、特に好ましくは30〜50%であ
り、胴部中央が好ましくは25〜60%、特に好ましく
は25〜50%であり、底の中心部が好ましくは25〜
60%、特に好ましくは25〜50%の範囲にある。
化度は、例えばX線回折により求められ、好ましくは口
部が25〜60%、特に好ましくは30〜50%であ
り、胴部中央が好ましくは25〜60%、特に好ましく
は25〜50%であり、底の中心部が好ましくは25〜
60%、特に好ましくは25〜50%の範囲にある。
【0020】本発明に係る飽和ポリステル製ボトルは、
上記の飽和ポリエステル製ボトルと同様の条件を満た
し、かつ、口頸部の結晶化度が25%〜60%であり、
胴部中央の結晶化度が25〜60%であり、しかも底部
の中心部から底部の周縁部までの距離をRとした場合
に、(i) 底部の中心部〜7R/10の範囲の熱結晶化度
と配向結晶化度との和が25〜60%、好ましくは25
〜50%であり、(ii)底部の中心部から7R/10〜9
R/10の範囲の熱結晶化度が5〜30%、配向結晶化
度が20〜30%、かつ熱結晶化度と配向結晶化度との
和が25〜60%、好ましくは25〜50%であり、(i
ii)底部の中心部から9R/10〜底部の周縁部(10
R/10)の範囲の結晶化度が25〜60%、特に25
〜50%であることが好ましい。
上記の飽和ポリエステル製ボトルと同様の条件を満た
し、かつ、口頸部の結晶化度が25%〜60%であり、
胴部中央の結晶化度が25〜60%であり、しかも底部
の中心部から底部の周縁部までの距離をRとした場合
に、(i) 底部の中心部〜7R/10の範囲の熱結晶化度
と配向結晶化度との和が25〜60%、好ましくは25
〜50%であり、(ii)底部の中心部から7R/10〜9
R/10の範囲の熱結晶化度が5〜30%、配向結晶化
度が20〜30%、かつ熱結晶化度と配向結晶化度との
和が25〜60%、好ましくは25〜50%であり、(i
ii)底部の中心部から9R/10〜底部の周縁部(10
R/10)の範囲の結晶化度が25〜60%、特に25
〜50%であることが好ましい。
【0021】上記ボトルの面配向度(△Np)は、該胴
部中央が0.10〜0.20、底部7R/10〜9R/
10が0.05〜0.20であることが望ましい。な
お、ボトルの面配向度(△Np)は、後述するような方
法で求められる。
部中央が0.10〜0.20、底部7R/10〜9R/
10が0.05〜0.20であることが望ましい。な
お、ボトルの面配向度(△Np)は、後述するような方
法で求められる。
【0022】上記飽和ポリエステル製ボトルとしては、
その底部に脚部を備えた自立性ボトル、5本足型ボトル
などが挙げられる。次に、このような本発明に係る飽和
ポリエステル製ボトルに用いられている飽和ポリエステ
ル樹脂について詳説する。このような飽和ポリエステル
樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリ
エチレンナフタレート樹脂、および下記共重合ポリエス
テル樹脂(1)〜(7)などが挙げられる。
その底部に脚部を備えた自立性ボトル、5本足型ボトル
などが挙げられる。次に、このような本発明に係る飽和
ポリエステル製ボトルに用いられている飽和ポリエステ
ル樹脂について詳説する。このような飽和ポリエステル
樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリ
エチレンナフタレート樹脂、および下記共重合ポリエス
テル樹脂(1)〜(7)などが挙げられる。
【0023】以下に各樹脂についてより具体的に説明す
る。 ポリエチレンテレフタレート樹脂 本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルに用いられてい
るポリエチレンテレフタレート樹脂は、テレフタル酸
と、エチレングリコールとを原料として製造されるが、
このポリエチレンテレフタレート樹脂には20モル%以
下の他のジカルボン酸および/または他のジヒドロキシ
化合物が共重合されていてもよい。
る。 ポリエチレンテレフタレート樹脂 本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルに用いられてい
るポリエチレンテレフタレート樹脂は、テレフタル酸
と、エチレングリコールとを原料として製造されるが、
このポリエチレンテレフタレート樹脂には20モル%以
下の他のジカルボン酸および/または他のジヒドロキシ
化合物が共重合されていてもよい。
【0024】テレフタル酸以外に共重合に用いられるジ
カルボン酸として具体的には、フタル酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などの芳香族ジカ
ルボン酸;アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デ
カンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸;シクロヘ
キサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸などが挙
げられる。
カルボン酸として具体的には、フタル酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などの芳香族ジカ
ルボン酸;アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デ
カンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸;シクロヘ
キサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸などが挙
げられる。
【0025】エチレングリコール以外に共重合に用いら
れるジヒドロキシ化合物として、具体的には、トリメチ
レングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレ
ングリコール、ドデカメチレングリコールなどの脂肪族
グリコール;シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族
グリコール;ビスフェノール類;ハイドロキノン、2,
2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパ
ンなどの芳香族ジオール類などが挙げられる。
れるジヒドロキシ化合物として、具体的には、トリメチ
レングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレ
ングリコール、ドデカメチレングリコールなどの脂肪族
グリコール;シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族
グリコール;ビスフェノール類;ハイドロキノン、2,
2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパ
ンなどの芳香族ジオール類などが挙げられる。
【0026】このようなポリエチレンテレフタレート樹
脂は、エチレンテレフタレート成分単位単独で、あるい
は該エチレンテレフタレート成分単位およびジオキシエ
チレンテレフタレート成分単位がランダムに配列してエ
ステル結合を形成することにより実質上線状のポリエス
テルを形成している。該ポリエチレンテレフタレート樹
脂が実質上の線状であることは、該ポリエチレンテレフ
タレート樹脂がo-クロロフェノールに溶解することに
よって確認される。
脂は、エチレンテレフタレート成分単位単独で、あるい
は該エチレンテレフタレート成分単位およびジオキシエ
チレンテレフタレート成分単位がランダムに配列してエ
ステル結合を形成することにより実質上線状のポリエス
テルを形成している。該ポリエチレンテレフタレート樹
脂が実質上の線状であることは、該ポリエチレンテレフ
タレート樹脂がo-クロロフェノールに溶解することに
よって確認される。
【0027】このようなポリエチレンテレフタレート樹
脂では、極限粘度[η](o-クロロフェノール中25
℃で測定した値)は、通常0.6〜1.5dl/g、好ま
しくは0.7〜1.2dl/gであることが望ましい。ま
た、融点は通常210℃〜265℃、好ましくは220
〜260℃であることが望ましく、ガラス転移温度は通
常50〜120℃、好ましくは60〜100℃であるこ
とが望ましい。
脂では、極限粘度[η](o-クロロフェノール中25
℃で測定した値)は、通常0.6〜1.5dl/g、好ま
しくは0.7〜1.2dl/gであることが望ましい。ま
た、融点は通常210℃〜265℃、好ましくは220
〜260℃であることが望ましく、ガラス転移温度は通
常50〜120℃、好ましくは60〜100℃であるこ
とが望ましい。
【0028】ポリエチレンナフタレート樹脂 本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルにおいて用いら
れるポリエチレンナフタレート樹脂は、2,6-ナフタレ
ンジカルボン酸とエチレングリコールとから導かれるエ
チレン-2,6-ナフタレート単位を60モル%以上、好
ましくは80モル%以上、より好ましくは90モル%以
上の量で含んでいることが望ましいが、エチレン-2,6
-ナフタレート以外の構成単位を40モル%未満の量で
含んでいてもよい。
れるポリエチレンナフタレート樹脂は、2,6-ナフタレ
ンジカルボン酸とエチレングリコールとから導かれるエ
チレン-2,6-ナフタレート単位を60モル%以上、好
ましくは80モル%以上、より好ましくは90モル%以
上の量で含んでいることが望ましいが、エチレン-2,6
-ナフタレート以外の構成単位を40モル%未満の量で
含んでいてもよい。
【0029】エチレン-2,6-ナフタレート以外の構成
単位としては、テレフタル酸、イソフタル酸、2,7-ナ
フタレンジカルボン酸、2,5-ナフタレンジカルボン
酸、ジフェニル-4,4'-ジカルボン酸、4,4'-ジフェ
ニルエーテルジカルボン酸、4,4'-ジフェニルスルホ
ンジカルボン酸、4,4'-ジフェノキシエタンジカルボ
ン酸、ジブロムテレフタル酸などの芳香族ジカルボン
酸;アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸、デカンジ
カルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸;1,4-シクロヘ
キサンジカルボン酸、シクロプロパンジカルボン酸、ヘ
キサヒドロテレフタル酸などの脂環族ジカルボン酸;グ
リコール酸、p-ヒドロキシ安息香酸、p-ヒドロキシエ
トキシ安息香酸などのヒドロキシカルボン酸と、プロピ
レングリコール、トリメチレングリコール、ジエチレン
グリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレ
ングリコール、ネオペンチレングリコール、p-キシレ
ングリコール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ビ
スフェノールA、p,p-ジフェノキシスルホン、1,4-
ビス(β-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2-ビス
(p-β-ヒドロキシエトキシフェノール)プロパン、ポ
リアルキレングリコール、p-フェニレンビス(ジメチ
ルシロキサン)、グリセリンなどとから導かれる構成単
位を挙げることができる。
単位としては、テレフタル酸、イソフタル酸、2,7-ナ
フタレンジカルボン酸、2,5-ナフタレンジカルボン
酸、ジフェニル-4,4'-ジカルボン酸、4,4'-ジフェ
ニルエーテルジカルボン酸、4,4'-ジフェニルスルホ
ンジカルボン酸、4,4'-ジフェノキシエタンジカルボ
ン酸、ジブロムテレフタル酸などの芳香族ジカルボン
酸;アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸、デカンジ
カルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸;1,4-シクロヘ
キサンジカルボン酸、シクロプロパンジカルボン酸、ヘ
キサヒドロテレフタル酸などの脂環族ジカルボン酸;グ
リコール酸、p-ヒドロキシ安息香酸、p-ヒドロキシエ
トキシ安息香酸などのヒドロキシカルボン酸と、プロピ
レングリコール、トリメチレングリコール、ジエチレン
グリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレ
ングリコール、ネオペンチレングリコール、p-キシレ
ングリコール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ビ
スフェノールA、p,p-ジフェノキシスルホン、1,4-
ビス(β-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2-ビス
(p-β-ヒドロキシエトキシフェノール)プロパン、ポ
リアルキレングリコール、p-フェニレンビス(ジメチ
ルシロキサン)、グリセリンなどとから導かれる構成単
位を挙げることができる。
【0030】また、本発明において用いられるポリエチ
レンナフタレート樹脂は、トリメシン酸、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールメ
タン、ペンタエリスリトールなどの多官能化合物から導
かれる構成単位を少量たとえば2モル%以下の量で含ん
でいてもよい。
レンナフタレート樹脂は、トリメシン酸、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールメ
タン、ペンタエリスリトールなどの多官能化合物から導
かれる構成単位を少量たとえば2モル%以下の量で含ん
でいてもよい。
【0031】さらに本発明において用いられるポリエチ
レンナフタレート樹脂は、ベンゾイル安息香酸、ジフェ
ニルスルホンモノカルボン酸、ステアリン酸、メトキシ
ポリエチレングリコール、フェノキシポリエチレングリ
コールなどの単官能化合物から導かれる構成単位を少量
たとえば2モル%以下の量で含んでいてもよい。
レンナフタレート樹脂は、ベンゾイル安息香酸、ジフェ
ニルスルホンモノカルボン酸、ステアリン酸、メトキシ
ポリエチレングリコール、フェノキシポリエチレングリ
コールなどの単官能化合物から導かれる構成単位を少量
たとえば2モル%以下の量で含んでいてもよい。
【0032】このようなポリエチレンナフタレート樹脂
は、実質上線状であり、このことは該ポリエチレンナフ
タレート樹脂がo-クロロフェノールに溶解することに
よって確認される。
は、実質上線状であり、このことは該ポリエチレンナフ
タレート樹脂がo-クロロフェノールに溶解することに
よって確認される。
【0033】ポリエチレンナフタレート樹脂のo-クロ
ロフェノール中で25℃で測定した極限粘度[η]は、
0.2〜1.1dl/g、好ましくは0.3〜0.9dl/
g、とくに好ましくは0.4〜0.8dl/gの範囲にあ
ることが望ましい。
ロフェノール中で25℃で測定した極限粘度[η]は、
0.2〜1.1dl/g、好ましくは0.3〜0.9dl/
g、とくに好ましくは0.4〜0.8dl/gの範囲にあ
ることが望ましい。
【0034】なお、ポリエチレンナフタレート樹脂の極
限粘度[η]は次の方法によって測定される。すなわち
ポリエチレンナフタレート樹脂をo-クロロフェノール
に、1g/100ml の濃度で溶かし、25℃でウベロ
ーデ型毛細管粘度計を用いて溶液粘度の測定を行い、そ
の後o-クロロフェノールを徐々に添加して、低濃度側
の溶液粘度を測定し、0%濃度に外捜して極限粘度
([η])を求める。
限粘度[η]は次の方法によって測定される。すなわち
ポリエチレンナフタレート樹脂をo-クロロフェノール
に、1g/100ml の濃度で溶かし、25℃でウベロ
ーデ型毛細管粘度計を用いて溶液粘度の測定を行い、そ
の後o-クロロフェノールを徐々に添加して、低濃度側
の溶液粘度を測定し、0%濃度に外捜して極限粘度
([η])を求める。
【0035】また、ポリエチレンナフタレート樹脂の示
差走査型熱量計(DSC)で10℃/分の速度で昇温し
た際の昇温結晶化温度(Tc)は、通常150℃以上で
あり、好ましくは160〜230℃、より好ましくは1
70〜220℃の範囲にあることが望ましい。
差走査型熱量計(DSC)で10℃/分の速度で昇温し
た際の昇温結晶化温度(Tc)は、通常150℃以上で
あり、好ましくは160〜230℃、より好ましくは1
70〜220℃の範囲にあることが望ましい。
【0036】なお、ポリエチレンナフタレート樹脂の昇
温結晶化温度(Tc)は次の方法によって測定される。
すなわち、パーキンエルマー社製DSC−2型走差型熱
量計を用いて、約140℃で約5mmHgの圧力下約5
時間以上乾燥したポリエチレンナフタレート樹脂チップ
の中央部から採取された試料約10mgの薄片を、液体
用アルミニウムパン中に窒素雰囲気下に封入して測定す
る。測定条件は、まず室温より急速昇温して290℃で
10分間溶融保持したのち室温まで急速冷却し、その後
10℃/分の昇温速度で昇温する際に検出される発熱ピ
ークの頂点温度を求める。
温結晶化温度(Tc)は次の方法によって測定される。
すなわち、パーキンエルマー社製DSC−2型走差型熱
量計を用いて、約140℃で約5mmHgの圧力下約5
時間以上乾燥したポリエチレンナフタレート樹脂チップ
の中央部から採取された試料約10mgの薄片を、液体
用アルミニウムパン中に窒素雰囲気下に封入して測定す
る。測定条件は、まず室温より急速昇温して290℃で
10分間溶融保持したのち室温まで急速冷却し、その後
10℃/分の昇温速度で昇温する際に検出される発熱ピ
ークの頂点温度を求める。
【0037】共重合ポリエステル樹脂(1) 本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルにおいて用いら
れる共重合ポリエステル樹脂(1)は、テレフタル酸成
分単位およびイソフタル酸成分単位を含むジカルボン酸
構成単位と、エチレングリコール成分単位を含むジヒド
ロキシ化合物構成単位とから形成されている。
れる共重合ポリエステル樹脂(1)は、テレフタル酸成
分単位およびイソフタル酸成分単位を含むジカルボン酸
構成単位と、エチレングリコール成分単位を含むジヒド
ロキシ化合物構成単位とから形成されている。
【0038】この共重合ポリエステル樹脂(1)を構成
するジカルボン酸構成単位は、テレフタル酸成分単位が
85〜99.5モル%、好ましくは90〜99.5モル%
の量で、また、イソフタル酸成分単位が0.5〜15モ
ル%、好ましくは0.5〜10モル%の量で存在してい
ることが望ましい。
するジカルボン酸構成単位は、テレフタル酸成分単位が
85〜99.5モル%、好ましくは90〜99.5モル%
の量で、また、イソフタル酸成分単位が0.5〜15モ
ル%、好ましくは0.5〜10モル%の量で存在してい
ることが望ましい。
【0039】本発明に係る共重合ポリエステル樹脂
(1)では、ジカルボン酸成分として上記のようなテレ
フタル酸およびイソフタル酸以外に、得られる共重合ポ
リエステル樹脂(1)の特性を損なわない範囲、たとえ
ば1モル%以下の量で他のジカルボン酸を用いることも
できる。
(1)では、ジカルボン酸成分として上記のようなテレ
フタル酸およびイソフタル酸以外に、得られる共重合ポ
リエステル樹脂(1)の特性を損なわない範囲、たとえ
ば1モル%以下の量で他のジカルボン酸を用いることも
できる。
【0040】このようなジカルボン酸としては、フタル
酸、2-メチルテレフタル酸、2,6-ナフタレンジカル
ボン酸などを挙げることができる。また、本発明に係る
共重合ポリエステル樹脂(1)では、ジヒドロキシ化合
として上記のようなエチレングリコール以外に、得られ
る共重合ポリエステル樹脂(1)の特性を損なわない範
囲、たとえば1モル%以下の量で他のジヒドロキシ化合
物を用いることもできる。
酸、2-メチルテレフタル酸、2,6-ナフタレンジカル
ボン酸などを挙げることができる。また、本発明に係る
共重合ポリエステル樹脂(1)では、ジヒドロキシ化合
として上記のようなエチレングリコール以外に、得られ
る共重合ポリエステル樹脂(1)の特性を損なわない範
囲、たとえば1モル%以下の量で他のジヒドロキシ化合
物を用いることもできる。
【0041】このようなジヒドロキシ化合物としては、
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、1,3-ビス(2-ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)スルホンなどの炭素原子数が3〜15のジヒ
ドロキシ化合物を挙げることができる。
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、1,3-ビス(2-ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)スルホンなどの炭素原子数が3〜15のジヒ
ドロキシ化合物を挙げることができる。
【0042】共重合ポリエステル樹脂(2) 本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルにおいて用いら
れる共重合ポリエステル樹脂(2)は、テレフタル酸成
分単位および2,6-ナフタレンジカルボン酸成分単位を
含むジカルボン酸構成単位と、エチレングリコール成分
単位を含むジヒドロキシ化合物構成単位とから形成され
ている。
れる共重合ポリエステル樹脂(2)は、テレフタル酸成
分単位および2,6-ナフタレンジカルボン酸成分単位を
含むジカルボン酸構成単位と、エチレングリコール成分
単位を含むジヒドロキシ化合物構成単位とから形成され
ている。
【0043】この共重合ポリエステル樹脂(2)を構成
するジカルボン酸構成単位は、テレフタル酸成分単位が
80〜99.5モル%、好ましくは90〜99.5モル%
の量で、また、2,6-ナフタレンジカルボン酸成分単位
が0.5〜20モル%、好ましくは0.5〜10モル%の
量で存在していることが望ましい。
するジカルボン酸構成単位は、テレフタル酸成分単位が
80〜99.5モル%、好ましくは90〜99.5モル%
の量で、また、2,6-ナフタレンジカルボン酸成分単位
が0.5〜20モル%、好ましくは0.5〜10モル%の
量で存在していることが望ましい。
【0044】本発明に係る共重合ポリエステル樹脂
(2)では、ジカルボン酸成分として上記のようなテレ
フタル酸および2,6-ナフタレンジカルボン酸以外に、
得られる共重合ポリエステル樹脂(2)の特性を損なわ
ない範囲、たとえば1モル%以下の量で他のジカルボン
酸を用いることもできる。
(2)では、ジカルボン酸成分として上記のようなテレ
フタル酸および2,6-ナフタレンジカルボン酸以外に、
得られる共重合ポリエステル樹脂(2)の特性を損なわ
ない範囲、たとえば1モル%以下の量で他のジカルボン
酸を用いることもできる。
【0045】このようなジカルボン酸としては、イソフ
タル酸、フタル酸、2-メチルテレフタル酸などを挙げ
ることができる。また、本発明に係る共重合ポリエステ
ル樹脂(2)では、ジヒドロキシ化合物として上記のよ
うなエチレングリコール以外に、得られる共重合ポリエ
ステル樹脂(2)の特性を損なわない範囲、たとえば1
モル%以下の量で他のジヒドロキシ化合物を用いること
もできる。
タル酸、フタル酸、2-メチルテレフタル酸などを挙げ
ることができる。また、本発明に係る共重合ポリエステ
ル樹脂(2)では、ジヒドロキシ化合物として上記のよ
うなエチレングリコール以外に、得られる共重合ポリエ
ステル樹脂(2)の特性を損なわない範囲、たとえば1
モル%以下の量で他のジヒドロキシ化合物を用いること
もできる。
【0046】このようなジヒドロキシ化合物としては、
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、1,3-ビス(2-ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)スルホンなどの炭素原子数が3〜15のジヒ
ドロキシ化合物を挙げることができる。
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、1,3-ビス(2-ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)スルホンなどの炭素原子数が3〜15のジヒ
ドロキシ化合物を挙げることができる。
【0047】共重合ポリエステル樹脂(3) 本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルにおいて用いら
れる共重合ポリエステル樹脂(3)は、テレフタル酸成
分単位およびアジピン酸成分単位を含むジカルボン酸構
成単位と、エチレングリコール成分単位を含むジヒドロ
キシ化合物構成単位とから形成されている。
れる共重合ポリエステル樹脂(3)は、テレフタル酸成
分単位およびアジピン酸成分単位を含むジカルボン酸構
成単位と、エチレングリコール成分単位を含むジヒドロ
キシ化合物構成単位とから形成されている。
【0048】この共重合ポリエステル樹脂(3)を構成
するジカルボン酸構成単位は、テレフタル酸成分単位が
85〜99.5モル%、好ましくは90〜99.5モル%
の量で、また、アジピン酸成分単位が0.5〜15モル
%、好ましくは0.5〜10モル%の量で存在している
ことが望ましい。
するジカルボン酸構成単位は、テレフタル酸成分単位が
85〜99.5モル%、好ましくは90〜99.5モル%
の量で、また、アジピン酸成分単位が0.5〜15モル
%、好ましくは0.5〜10モル%の量で存在している
ことが望ましい。
【0049】本発明に係る共重合ポリエステル樹脂
(3)では、ジカルボン酸成分として上記のようなテレ
フタル酸およびアジピン酸以外に、得られる共重合ポリ
エステル樹脂(3)の特性を損なわない範囲、たとえば
1モル%以下の量で他のジカルボン酸を用いることもで
きる。
(3)では、ジカルボン酸成分として上記のようなテレ
フタル酸およびアジピン酸以外に、得られる共重合ポリ
エステル樹脂(3)の特性を損なわない範囲、たとえば
1モル%以下の量で他のジカルボン酸を用いることもで
きる。
【0050】このようなジカルボン酸としては、イソフ
タル酸、フタル酸、2-メチルテレフタル酸、2,6-ナ
フタレンジカルボン酸などを挙げることができる。ま
た、本発明に係る共重合ポリエステル樹脂(3)では、
ジヒドロキシ化合物としてエチレングリコール以外に、
得られる共重合ポリエステル樹脂(3)の特性を損なわ
ない範囲、たとえば1モル%以下の量で他のジヒドロキ
シ化合物を用いることもできる。
タル酸、フタル酸、2-メチルテレフタル酸、2,6-ナ
フタレンジカルボン酸などを挙げることができる。ま
た、本発明に係る共重合ポリエステル樹脂(3)では、
ジヒドロキシ化合物としてエチレングリコール以外に、
得られる共重合ポリエステル樹脂(3)の特性を損なわ
ない範囲、たとえば1モル%以下の量で他のジヒドロキ
シ化合物を用いることもできる。
【0051】このようなジヒドロキシ化合物としては、
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、1,3-ビス(2-ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)スルホンなどの炭素原子数が3〜15のジヒ
ドロキシ化合物を挙げることができる。
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、1,3-ビス(2-ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)スルホンなどの炭素原子数が3〜15のジヒ
ドロキシ化合物を挙げることができる。
【0052】共重合ポリエステル樹脂(4) 本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルにおいて用いら
れる共重合ポリエステル樹脂(4)は、テレフタル酸成
分単位を含むジカルボン酸構成単位と、エチレングリコ
ール成分単位およびジエチレングリコール成分単位を含
むジヒドロキシ化合物構成単位とから形成されている。
れる共重合ポリエステル樹脂(4)は、テレフタル酸成
分単位を含むジカルボン酸構成単位と、エチレングリコ
ール成分単位およびジエチレングリコール成分単位を含
むジヒドロキシ化合物構成単位とから形成されている。
【0053】この共重合ポリエステル樹脂(4)を構成
するジヒドロキシ化合物構成単位は、エチレングリコー
ル成分単位が93〜98モル%、好ましくは95〜98
モル%の量で、また、ジエチレングリコール成分単位が
2〜7モル%、好ましくは2〜5モル%の量で存在して
いることが望ましい。
するジヒドロキシ化合物構成単位は、エチレングリコー
ル成分単位が93〜98モル%、好ましくは95〜98
モル%の量で、また、ジエチレングリコール成分単位が
2〜7モル%、好ましくは2〜5モル%の量で存在して
いることが望ましい。
【0054】本発明に係る共重合ポリエステル樹脂
(4)では、ジカルボン酸成分として上記のようなテレ
フタル酸以外に、得られる共重合ポリエステル樹脂
(4)の特性を損なわない範囲、たとえば1モル%以下
の量で他のジカルボン酸を用いることもできる。
(4)では、ジカルボン酸成分として上記のようなテレ
フタル酸以外に、得られる共重合ポリエステル樹脂
(4)の特性を損なわない範囲、たとえば1モル%以下
の量で他のジカルボン酸を用いることもできる。
【0055】このようなジカルボン酸としては、イソフ
タル酸、フタル酸、2-メチルテレフタル酸、2,6-ナ
フタレンジカルボン酸などを挙げることができる。ま
た、本発明に係る共重合ポリエステル樹脂(4)では、
ジヒドロキシ化合物として上記のようなエチレングリコ
ールおよびジエチレングリコール以外に、得られる共重
合ポリエステル樹脂(4)の特性を損なわない範囲、た
とえば1モル%以下の量で他のジヒドロキシ化合物を用
いることもできる。
タル酸、フタル酸、2-メチルテレフタル酸、2,6-ナ
フタレンジカルボン酸などを挙げることができる。ま
た、本発明に係る共重合ポリエステル樹脂(4)では、
ジヒドロキシ化合物として上記のようなエチレングリコ
ールおよびジエチレングリコール以外に、得られる共重
合ポリエステル樹脂(4)の特性を損なわない範囲、た
とえば1モル%以下の量で他のジヒドロキシ化合物を用
いることもできる。
【0056】このようなジヒドロキシ化合物としては、
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、1,3-ビス(2-ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)スルホンなどの炭素原子数が3〜15のジヒ
ドロキシ化合物が用いられる。
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、1,3-ビス(2-ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)スルホンなどの炭素原子数が3〜15のジヒ
ドロキシ化合物が用いられる。
【0057】共重合ポリエステル樹脂(5) 本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルにおいて用いら
れる共重合ポリエステル樹脂(5)は、テレフタル酸成
分単位を含むジカルボン酸構成単位と、エチレングリコ
ール成分単位およびネオペンチルグリコール成分単位を
含むジヒドロキシ化合物構成単位とから形成されてい
る。
れる共重合ポリエステル樹脂(5)は、テレフタル酸成
分単位を含むジカルボン酸構成単位と、エチレングリコ
ール成分単位およびネオペンチルグリコール成分単位を
含むジヒドロキシ化合物構成単位とから形成されてい
る。
【0058】この共重合ポリエステル樹脂(5)を構成
するジヒドロキシ化合物構成単位は、エチレングリコー
ル成分単位が85〜99.5モル%、好ましくは90〜
99.5モル%の量で、また、ネオペンチルグリコール
成分単位が0.5〜15モル%、好ましくは0.5〜10
モル%の量で存在していることが望ましい。
するジヒドロキシ化合物構成単位は、エチレングリコー
ル成分単位が85〜99.5モル%、好ましくは90〜
99.5モル%の量で、また、ネオペンチルグリコール
成分単位が0.5〜15モル%、好ましくは0.5〜10
モル%の量で存在していることが望ましい。
【0059】本発明に係る共重合ポリエステル樹脂
(5)では、ジカルボン酸成分として上記のようなテレ
フタル酸以外に、得られる共重合ポリエステル樹脂
(5)の特性を損なわない範囲、たとえば1モル%以下
の量で他のジカルボン酸を用いることもできる。
(5)では、ジカルボン酸成分として上記のようなテレ
フタル酸以外に、得られる共重合ポリエステル樹脂
(5)の特性を損なわない範囲、たとえば1モル%以下
の量で他のジカルボン酸を用いることもできる。
【0060】このようなジカルボン酸としては、イソフ
タル酸、フタル酸、2-メチルテレフタル酸、2,6-ナ
フタレンジカルボン酸などを挙げることができる。ま
た、本発明に係る共重合ポリエステル樹脂(5)では、
ジヒドロキシ化合物として上記のようなエチレングリコ
ールおよびネオペンチルグリコール以外に、得られる共
重合ポリエステル樹脂(5)の特性を損なわない範囲、
たとえば1モル%以下の量で他のジヒドロキシ化合物を
用いることもできる。
タル酸、フタル酸、2-メチルテレフタル酸、2,6-ナ
フタレンジカルボン酸などを挙げることができる。ま
た、本発明に係る共重合ポリエステル樹脂(5)では、
ジヒドロキシ化合物として上記のようなエチレングリコ
ールおよびネオペンチルグリコール以外に、得られる共
重合ポリエステル樹脂(5)の特性を損なわない範囲、
たとえば1モル%以下の量で他のジヒドロキシ化合物を
用いることもできる。
【0061】このようなジヒドロキシ化合物としては、
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、シク
ロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、
1,3-ビス(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4
-ビス(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2-ビス
(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ビス
(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル)スルホンなどの
炭素原子数が3〜15のジヒドロキシ化合物を挙げるこ
とができる。
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、シク
ロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、
1,3-ビス(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4
-ビス(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2-ビス
(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ビス
(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル)スルホンなどの
炭素原子数が3〜15のジヒドロキシ化合物を挙げるこ
とができる。
【0062】共重合ポリエステル樹脂(6) 本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルにおいて用いら
れる共重合ポリエステル樹脂(6)は、テレフタル酸成
分単位を含むジカルボン酸構成単位と、エチレングリコ
ール成分単位およびシクロヘキサンジメタノール成分単
位を含むジヒドロキシ化合物構成単位とから形成されて
いる。
れる共重合ポリエステル樹脂(6)は、テレフタル酸成
分単位を含むジカルボン酸構成単位と、エチレングリコ
ール成分単位およびシクロヘキサンジメタノール成分単
位を含むジヒドロキシ化合物構成単位とから形成されて
いる。
【0063】この共重合ポリエステル樹脂(6)を構成
するジヒドロキシ化合物構成単位は、エチレングリコー
ル成分単位が85〜99.5モル%、好ましくは90〜
99.5モル%の量で、また、シクロヘキサンジメタノ
ール成分単位が0.5〜15モル%、好ましくは0.5〜
10モル%の量で存在していることが望ましい。
するジヒドロキシ化合物構成単位は、エチレングリコー
ル成分単位が85〜99.5モル%、好ましくは90〜
99.5モル%の量で、また、シクロヘキサンジメタノ
ール成分単位が0.5〜15モル%、好ましくは0.5〜
10モル%の量で存在していることが望ましい。
【0064】本発明に係る共重合ポリエステル樹脂
(6)では、ジカルボン酸成分として上記のようなテレ
フタル酸以外に、得られる共重合ポリエステル樹脂
(6)の特性を損なわない範囲たとえば1モル%以下の
量で他のジカルボン酸を用いることもできる。
(6)では、ジカルボン酸成分として上記のようなテレ
フタル酸以外に、得られる共重合ポリエステル樹脂
(6)の特性を損なわない範囲たとえば1モル%以下の
量で他のジカルボン酸を用いることもできる。
【0065】このようなジカルボン酸としては、イソフ
タル酸、フタル酸、2-メチルテレフタル酸、2,6-ナ
フタレンジカルボン酸などを挙げることができる。ま
た、本発明に係る共重合ポリエステル樹脂(6)では、
ジヒドロキシ化合物として上記のようなエチレングリコ
ールおよびシクロヘキサンジメタノール以外に、得られ
る共重合ポリエステル樹脂(6)の特性を損なわない範
囲、たとえば1モル%以下の量で他のジヒドロキシ化合
物を用いることもできる。
タル酸、フタル酸、2-メチルテレフタル酸、2,6-ナ
フタレンジカルボン酸などを挙げることができる。ま
た、本発明に係る共重合ポリエステル樹脂(6)では、
ジヒドロキシ化合物として上記のようなエチレングリコ
ールおよびシクロヘキサンジメタノール以外に、得られ
る共重合ポリエステル樹脂(6)の特性を損なわない範
囲、たとえば1モル%以下の量で他のジヒドロキシ化合
物を用いることもできる。
【0066】このようなジヒドロキシ化合物としては、
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、シク
ロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、
1,3-ビス(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4
-ビス(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2-ビス
(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ビス
(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル)スルホンなどの
炭素原子数が3〜15のジヒドロキシ化合物が用いられ
る。
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、シク
ロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、
1,3-ビス(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4
-ビス(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2-ビス
(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ビス
(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル)スルホンなどの
炭素原子数が3〜15のジヒドロキシ化合物が用いられ
る。
【0067】共重合ポリエステル樹脂(7) 本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルにおいて用いら
れる共重合ポリエステル樹脂(7)は、ジカルボン酸構
成単位と、ジヒドロキシ化合物構成単位と、少なくとも
3個のヒドロキシ基を有する多官能ヒドロキシ化合物構
成単位とから形成されている。
れる共重合ポリエステル樹脂(7)は、ジカルボン酸構
成単位と、ジヒドロキシ化合物構成単位と、少なくとも
3個のヒドロキシ基を有する多官能ヒドロキシ化合物構
成単位とから形成されている。
【0068】この共重合ポリエステル樹脂(7)を構成
するジカルボン酸構成単位は、イソフタル酸成分単位が
20〜100モル%、好ましくは50〜98モル%の量
で、また、テレフタル酸成分単位が0〜80モル%、好
ましくは0.5〜50モル%の量で存在していることが
望ましい。
するジカルボン酸構成単位は、イソフタル酸成分単位が
20〜100モル%、好ましくは50〜98モル%の量
で、また、テレフタル酸成分単位が0〜80モル%、好
ましくは0.5〜50モル%の量で存在していることが
望ましい。
【0069】また、ジヒドロキシ化合物構成単位は、ジ
ヒドロキシエトキシレゾール成分単位が5〜90モル
%、好ましくは10〜85モル%の量で、また、エチレ
ングリコール成分単位が10〜95モル%、好ましくは
15〜90モル%の量で存在していることが望ましい。
ヒドロキシエトキシレゾール成分単位が5〜90モル
%、好ましくは10〜85モル%の量で、また、エチレ
ングリコール成分単位が10〜95モル%、好ましくは
15〜90モル%の量で存在していることが望ましい。
【0070】この共重合ポリエステル樹脂(7)には、
少なくとも3個のヒドロキシ基を有する多官能ヒドロキ
シ化合物構成単位が存在している。この多官能ヒドロキ
シ化合物構成単位は、ジカルボン酸成分単位100モル
部に対して0.05〜1.0モル部、好ましくは0.1〜
0.5モル部の量で存在していることが望ましい。
少なくとも3個のヒドロキシ基を有する多官能ヒドロキ
シ化合物構成単位が存在している。この多官能ヒドロキ
シ化合物構成単位は、ジカルボン酸成分単位100モル
部に対して0.05〜1.0モル部、好ましくは0.1〜
0.5モル部の量で存在していることが望ましい。
【0071】このような多官能ヒドロキシ化合物構成単
位は、たとえば、トリメチロールメタン、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパンなどの化合物から誘
導されるが、このうちではトリメチロールプロパンが好
ましい。
位は、たとえば、トリメチロールメタン、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパンなどの化合物から誘
導されるが、このうちではトリメチロールプロパンが好
ましい。
【0072】本発明に係る共重合ポリエステル樹脂
(7)では、ジカルボン酸成分として上記のようなイソ
フタル酸およびテレフタル酸以外に、得られる共重合ポ
リエステル樹脂(7)の特性を損なわない範囲、たとえ
ば1モル%以下の量で他のジカルボン酸を用いることも
できる。
(7)では、ジカルボン酸成分として上記のようなイソ
フタル酸およびテレフタル酸以外に、得られる共重合ポ
リエステル樹脂(7)の特性を損なわない範囲、たとえ
ば1モル%以下の量で他のジカルボン酸を用いることも
できる。
【0073】このようなジカルボン酸としては、イソフ
タル酸、フタル酸、2-メチルテレフタル酸、2,6-ナ
フタレンジカルボン酸などを挙げることができる。ま
た、本発明に係る共重合ポリエステル樹脂(7)では、
ジヒドロキシ化合物として上記のようなジヒドロキシエ
トキシレゾールおよびエチレングリコール以外に、得ら
れる共重合ポリエステル樹脂(7)の特性を損なわない
範囲、たとえば1モル%以下の量で他のジヒドロキシ化
合物を用いることもできる。
タル酸、フタル酸、2-メチルテレフタル酸、2,6-ナ
フタレンジカルボン酸などを挙げることができる。ま
た、本発明に係る共重合ポリエステル樹脂(7)では、
ジヒドロキシ化合物として上記のようなジヒドロキシエ
トキシレゾールおよびエチレングリコール以外に、得ら
れる共重合ポリエステル樹脂(7)の特性を損なわない
範囲、たとえば1モル%以下の量で他のジヒドロキシ化
合物を用いることもできる。
【0074】このようなジヒドロキシ化合物としては、
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、1,3-ビス(2-ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)スルホンなどの炭素原子数が3〜15のジヒ
ドロキシ化合物が用いられる。
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、1,3-ビス(2-ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、ビス(4-β-ヒドロキシエトキシ
フェニル)スルホンなどの炭素原子数が3〜15のジヒ
ドロキシ化合物が用いられる。
【0075】なお、上記の共重合ポリエステル樹脂
(1)〜(7)の分子量は、得られる飽和ポリエステル
樹脂組成物から各種成形体たとえばボトルを製造するこ
とができる範囲にあれば特に限定されないが、通常、o
-クロロフェノール溶媒中における共重合ポリエステル
樹脂の極限粘度[η]が0.5dl/g〜1.5dl/g
以上、好ましくは0.6〜1.2dl/gの範囲内である
ことが望ましい。
(1)〜(7)の分子量は、得られる飽和ポリエステル
樹脂組成物から各種成形体たとえばボトルを製造するこ
とができる範囲にあれば特に限定されないが、通常、o
-クロロフェノール溶媒中における共重合ポリエステル
樹脂の極限粘度[η]が0.5dl/g〜1.5dl/g
以上、好ましくは0.6〜1.2dl/gの範囲内である
ことが望ましい。
【0076】上記のような飽和ポリエステル製ボトルを
構成する各樹脂は、従来公知の製造方法によって製造す
ることができる。
構成する各樹脂は、従来公知の製造方法によって製造す
ることができる。
【0077】タルク類 タルク類は2MgO・4SiO2・H2Oの組成式で表さ
れる無機化合物である。化学組成は、SiO2、Mg
O、CaO、Al2O3、Fe2O3などからなり、SiO
2、MgOが主成分である。SiO2の組成割合は、55
〜70重量%であり、好ましくは60〜65重量%であ
る。また、MgOの組成割合は、25〜40重量%であ
り、好ましくは30〜35重量%である。SiO2とM
gOの合計の割合は、85重量%以上が好ましいが、よ
り好ましくは90重量%以上である。CaO、Al2O
3、Fe2O3の組成割合は、通常10重量%以下である
が、好ましくは5重量%以下であり、さらに好ましくは
3重量%以下である。タルク類は、中国、アメリカ合衆
国、ロシア共和国、ブラジル、インド、フィンランド、
フランス、オーストラリア、韓国をはじめ世界各国で産
出される。中国、韓国、オーストラリア、インド産のタ
ルクが好ましい。タルク類の粒径は、45μmのフルイ
で通常75重量%以上通過するが、好ましくは90重量
%以上通過するもの、さらに好ましくは95重量%以上
通過するものがよい。平均粒径は、20μm以下のタル
クが好ましいが、さらに好ましくは10μm以下のタル
クである。
れる無機化合物である。化学組成は、SiO2、Mg
O、CaO、Al2O3、Fe2O3などからなり、SiO
2、MgOが主成分である。SiO2の組成割合は、55
〜70重量%であり、好ましくは60〜65重量%であ
る。また、MgOの組成割合は、25〜40重量%であ
り、好ましくは30〜35重量%である。SiO2とM
gOの合計の割合は、85重量%以上が好ましいが、よ
り好ましくは90重量%以上である。CaO、Al2O
3、Fe2O3の組成割合は、通常10重量%以下である
が、好ましくは5重量%以下であり、さらに好ましくは
3重量%以下である。タルク類は、中国、アメリカ合衆
国、ロシア共和国、ブラジル、インド、フィンランド、
フランス、オーストラリア、韓国をはじめ世界各国で産
出される。中国、韓国、オーストラリア、インド産のタ
ルクが好ましい。タルク類の粒径は、45μmのフルイ
で通常75重量%以上通過するが、好ましくは90重量
%以上通過するもの、さらに好ましくは95重量%以上
通過するものがよい。平均粒径は、20μm以下のタル
クが好ましいが、さらに好ましくは10μm以下のタル
クである。
【0078】本発明に係るポリエステル組成物製ボトル
は、上記のようなポリエステルと、タルク類とからなる
ポリエステル組成物から形成されている。このポリエス
テル組成物は、ポリエステル99.9〜99.9999
9重量%と、タルク類0.1ppm〜0.1重量%、好
ましくはポリエステル99.99〜99.99999
と、タルク類0.1ppm〜0.01重量%、さらに好
ましくはポリエステル99.999〜99.99999
重量%と、タルク類0.1ppm〜0.001重量%と
から形成されることが望ましい。
は、上記のようなポリエステルと、タルク類とからなる
ポリエステル組成物から形成されている。このポリエス
テル組成物は、ポリエステル99.9〜99.9999
9重量%と、タルク類0.1ppm〜0.1重量%、好
ましくはポリエステル99.99〜99.99999
と、タルク類0.1ppm〜0.01重量%、さらに好
ましくはポリエステル99.999〜99.99999
重量%と、タルク類0.1ppm〜0.001重量%と
から形成されることが望ましい。
【0079】ポリエステル組成物を調製する方法として
は、公知の任意の方法を採用でき、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート(A)ならびにタルク類(B)をタンブ
ラーブレンダー、ヘンシェルミキサー等の混合機で直接
混合し、溶融混練する方法、ポリエチレンテレフタレー
ト(A)ならびにタルク類(B)を溶融混練してマスター
バッチを作成しておき、そのマスターバッチをポリエチ
レンテレフタレート(A)に適宜配合する方法等が採用
できる。
は、公知の任意の方法を採用でき、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート(A)ならびにタルク類(B)をタンブ
ラーブレンダー、ヘンシェルミキサー等の混合機で直接
混合し、溶融混練する方法、ポリエチレンテレフタレー
ト(A)ならびにタルク類(B)を溶融混練してマスター
バッチを作成しておき、そのマスターバッチをポリエチ
レンテレフタレート(A)に適宜配合する方法等が採用
できる。
【0080】また、上記のような各樹脂には、架橋剤、
耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、滑剤、離型剤、
無機充填剤、顔料分散剤、顔料あるいは染料などの各種
配合剤を、本発明の目的を損なわない範囲で添加するこ
とができる。 飽和ポリエステル製ボトルの製造 次に、本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルの製造方
法について具体的に説明する。
耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、滑剤、離型剤、
無機充填剤、顔料分散剤、顔料あるいは染料などの各種
配合剤を、本発明の目的を損なわない範囲で添加するこ
とができる。 飽和ポリエステル製ボトルの製造 次に、本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルの製造方
法について具体的に説明する。
【0081】本発明により得られる飽和ポリエステル製
ボトルは、例えば図1に示すように、口頸部2、上肩部
3、胴部4、底部5とからなっている。このようなボト
ルを製造するには、まず、上記のような樹脂からプリフ
ォームを製造するが、該プリフォームは従来公知の方
法、たとえば射出成形、押出成形などによって製造する
ことができる。形成されたプリフォームは延伸ブローに
供するため加熱するが、プリフォーム形成用の飽和ポリ
エステル樹脂の加熱温度は、例えば飽和ポリエステル樹
脂がポリエチレンテレフタレート樹脂である場合は90
〜110℃であることが好ましい。
ボトルは、例えば図1に示すように、口頸部2、上肩部
3、胴部4、底部5とからなっている。このようなボト
ルを製造するには、まず、上記のような樹脂からプリフ
ォームを製造するが、該プリフォームは従来公知の方
法、たとえば射出成形、押出成形などによって製造する
ことができる。形成されたプリフォームは延伸ブローに
供するため加熱するが、プリフォーム形成用の飽和ポリ
エステル樹脂の加熱温度は、例えば飽和ポリエステル樹
脂がポリエチレンテレフタレート樹脂である場合は90
〜110℃であることが好ましい。
【0082】本発明においては、このようなプリフォー
ムを延伸ブロー成形することにより、あるいは、プリフ
ォームの底部(とくに好ましくは底部のみ)を加熱結晶
化させた後に延伸ブロー成形することにより、ボトル底
部の結晶化度を30〜60%にして上記のような飽和ポ
リエステル製ボトルを製造している。
ムを延伸ブロー成形することにより、あるいは、プリフ
ォームの底部(とくに好ましくは底部のみ)を加熱結晶
化させた後に延伸ブロー成形することにより、ボトル底
部の結晶化度を30〜60%にして上記のような飽和ポ
リエステル製ボトルを製造している。
【0083】本発明においては、上記のようなボトル底
部の加熱結晶化による結晶化度(熱結晶化度)と、同底
部の延伸ブロー成形による結晶化度(配向結晶化度)と
の和が25〜60%、好ましくは25〜50%となるよ
うにすることが好ましい。
部の加熱結晶化による結晶化度(熱結晶化度)と、同底
部の延伸ブロー成形による結晶化度(配向結晶化度)と
の和が25〜60%、好ましくは25〜50%となるよ
うにすることが好ましい。
【0084】例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂
製のプリフォームの場合には、プリフォーム底部を通常
50〜200℃、好ましくは170〜190℃に加熱し
該底部の結晶化度(熱結晶化度)が25〜60%、好ま
しくは25〜50%となるように結晶化させ、次いで、
このように底部が結晶化されたプリフォームを面積延伸
倍率で6〜15倍、好ましくは7〜12倍に、金型中で
延伸ブロー成形することにより、ボトル底部の結晶化度
が25〜60%、好ましくは25〜50%となるように
してもよい。プリフォームからボトルへの面積延伸倍率
を10倍を越えて高くした延伸ブロー成形を行なうと、
耐熱圧特性に優れたボトルが得られるため好ましい。な
お、従来の延伸ボトルでは、通常プリフォームからボト
ルへの面積延伸倍率は、6〜10倍程度である。本明細
書中で面積延伸倍率(単に「延伸倍率」ともいう)は、
縦延伸倍率と横延伸倍率との積として定義した値であ
る。
製のプリフォームの場合には、プリフォーム底部を通常
50〜200℃、好ましくは170〜190℃に加熱し
該底部の結晶化度(熱結晶化度)が25〜60%、好ま
しくは25〜50%となるように結晶化させ、次いで、
このように底部が結晶化されたプリフォームを面積延伸
倍率で6〜15倍、好ましくは7〜12倍に、金型中で
延伸ブロー成形することにより、ボトル底部の結晶化度
が25〜60%、好ましくは25〜50%となるように
してもよい。プリフォームからボトルへの面積延伸倍率
を10倍を越えて高くした延伸ブロー成形を行なうと、
耐熱圧特性に優れたボトルが得られるため好ましい。な
お、従来の延伸ボトルでは、通常プリフォームからボト
ルへの面積延伸倍率は、6〜10倍程度である。本明細
書中で面積延伸倍率(単に「延伸倍率」ともいう)は、
縦延伸倍率と横延伸倍率との積として定義した値であ
る。
【0085】また、例えば、上記のようなプリフォーム
の加熱結晶化を行なうことなく、プリフォームの延伸ブ
ロー成形後底部を加熱することにより、ボトル底部の結
晶化度(熱結晶化度+配向結晶化度)が上記のように3
0〜60%となるようにしてもよい。この場合にも、上
記のような面積延伸倍率での延伸ブロー成形を行なうこ
とができる。
の加熱結晶化を行なうことなく、プリフォームの延伸ブ
ロー成形後底部を加熱することにより、ボトル底部の結
晶化度(熱結晶化度+配向結晶化度)が上記のように3
0〜60%となるようにしてもよい。この場合にも、上
記のような面積延伸倍率での延伸ブロー成形を行なうこ
とができる。
【0086】なお、上記のように延伸ブロー成形する際
のブロー用流体の温度は、10〜400℃、好ましくは
20〜300℃であることが望ましい。ブロー用流体と
しては、空気、窒素、水蒸気、水などが挙げれ、このう
ち空気が好ましい。本発明においては、このように延伸
ブロー成形した後、得られた延伸ブロー成形ボトルのヒ
−トセットを行うことが好ましい。このように延伸ブロ
ー成形ボトルのヒートセットを行なうと、ボトルの胴部
の密度を向上させることができる。
のブロー用流体の温度は、10〜400℃、好ましくは
20〜300℃であることが望ましい。ブロー用流体と
しては、空気、窒素、水蒸気、水などが挙げれ、このう
ち空気が好ましい。本発明においては、このように延伸
ブロー成形した後、得られた延伸ブロー成形ボトルのヒ
−トセットを行うことが好ましい。このように延伸ブロ
ー成形ボトルのヒートセットを行なうと、ボトルの胴部
の密度を向上させることができる。
【0087】ヒートセット条件は、用いられるポリエス
テル樹脂の種類によって大きく異なるが、以下に、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂の場合について記す。すな
わち、上述したように金型中で延伸ブロー成形して得ら
れたポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)製ボトル
を、100〜200℃の金型温度で、好ましくは110
〜170℃で、1秒間以上、好ましくは3秒間以上保持
することによりヒートセットを行う。
テル樹脂の種類によって大きく異なるが、以下に、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂の場合について記す。すな
わち、上述したように金型中で延伸ブロー成形して得ら
れたポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)製ボトル
を、100〜200℃の金型温度で、好ましくは110
〜170℃で、1秒間以上、好ましくは3秒間以上保持
することによりヒートセットを行う。
【0088】このようにボトルにヒートセット処理を加
えることによって、ボトル胴部の密度が向上し、胴部強
度が増大したボトルを得ることができる。例えば、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂製延伸ブロー成形ボトルの
ヒートセット前の胴部の密度は、1.355〜1.37
0g/cm3程度であるが、ヒートセット後では、ヒー
トセット温度にも依るが通常、1.370〜1.410
g/cm3程度であり、好ましくは1.375〜1.3
90g/cm3程度であることが望ましい。
えることによって、ボトル胴部の密度が向上し、胴部強
度が増大したボトルを得ることができる。例えば、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂製延伸ブロー成形ボトルの
ヒートセット前の胴部の密度は、1.355〜1.37
0g/cm3程度であるが、ヒートセット後では、ヒー
トセット温度にも依るが通常、1.370〜1.410
g/cm3程度であり、好ましくは1.375〜1.3
90g/cm3程度であることが望ましい。
【0089】なお、本発明においては、前述したような
延伸ブロー成形を行ない、さらに必要によりヒートセッ
トを行ったボトルは、金型からの取出し時に変形、収縮
等を起こさないように冷却してから取り出すことが好ま
しい。冷却方法としては、ボトルの内部に例えば冷却さ
れたガスを吹込むことにより、ボトルの内側から外側
(外表面)に向かって冷却する「内部冷却法」が好まし
い。このように内側(ボトル中空部)からボトルを冷却
すると、ボトルの変形、収縮等を起こさずにボトルを金
型から取出すことができる。ボトル内部の冷却温度とし
ては、通常、−100℃〜+50℃、好ましくは−75
℃〜+40℃であることが望ましく、ボトル冷却速度
は、ボトルの肉厚、材質等にも依るが通常300〜10
℃/分程度であることが望ましい。なお、このようなボ
トルの冷却時には、ボトルの外側の表面温度は100℃
以下となるようにすることが好ましい。冷却用ガスとし
ては、空気、窒素、水などが挙げられ、空気が好ましく
用いられる。
延伸ブロー成形を行ない、さらに必要によりヒートセッ
トを行ったボトルは、金型からの取出し時に変形、収縮
等を起こさないように冷却してから取り出すことが好ま
しい。冷却方法としては、ボトルの内部に例えば冷却さ
れたガスを吹込むことにより、ボトルの内側から外側
(外表面)に向かって冷却する「内部冷却法」が好まし
い。このように内側(ボトル中空部)からボトルを冷却
すると、ボトルの変形、収縮等を起こさずにボトルを金
型から取出すことができる。ボトル内部の冷却温度とし
ては、通常、−100℃〜+50℃、好ましくは−75
℃〜+40℃であることが望ましく、ボトル冷却速度
は、ボトルの肉厚、材質等にも依るが通常300〜10
℃/分程度であることが望ましい。なお、このようなボ
トルの冷却時には、ボトルの外側の表面温度は100℃
以下となるようにすることが好ましい。冷却用ガスとし
ては、空気、窒素、水などが挙げられ、空気が好ましく
用いられる。
【0090】本発明に係る飽和ポリエステル製ボトルの
製造方法では、ボトルの耐熱圧特性を向上させること
で、炭酸ガス入りの飲料を充填した後の加熱滅菌処理時
のボトル変形を減少させ、ボトルの自立性を保持するこ
とができる。
製造方法では、ボトルの耐熱圧特性を向上させること
で、炭酸ガス入りの飲料を充填した後の加熱滅菌処理時
のボトル変形を減少させ、ボトルの自立性を保持するこ
とができる。
【0091】
【発明の効果】本発明に係る飽和ポリエステル製ボトル
は、耐熱圧特性、透明性及び自立性に優れ、しかも再利
用が容易である。
は、耐熱圧特性、透明性及び自立性に優れ、しかも再利
用が容易である。
【0092】上記のような飽和ポリエステル製ボトルの
好ましい製造方法によれば、このような耐熱圧特性を有
するボトルが得られる。本発明の好ましい態様において
は、飽和ポリエステル製プリフォームを延伸ブロー成形
してボトルを形成する際に、該プリフォームから該ボト
ルへの延伸倍率を従来よりも大きくし、またボトルにヒ
ートセット処理を行ない、さらにはボトルの内部冷却を
行った後に金型から取出しており、ボトルの変形しやす
い部位が少なくなり、さらに耐熱圧特性に優れるボトル
が得られる。
好ましい製造方法によれば、このような耐熱圧特性を有
するボトルが得られる。本発明の好ましい態様において
は、飽和ポリエステル製プリフォームを延伸ブロー成形
してボトルを形成する際に、該プリフォームから該ボト
ルへの延伸倍率を従来よりも大きくし、またボトルにヒ
ートセット処理を行ない、さらにはボトルの内部冷却を
行った後に金型から取出しており、ボトルの変形しやす
い部位が少なくなり、さらに耐熱圧特性に優れるボトル
が得られる。
【0093】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0094】[結晶化速度]パーキンエルマー社製示差
走査型熱量計(DSC)を使用して測定した。試料をサ
ンプルパンに10mg秤量し、室温から320℃/分の
昇温速度で290℃まで昇温後、10分間保持した。そ
の後、30℃まで急冷して、さらに140℃まで320
℃/分で昇温し、この温度に保持した。このときの試料
の結晶化による発熱量と時間との関係を測定し、発熱量
が総発熱量の1/2に達するまでに要する時間(秒)を
もって結晶化速度とした。
走査型熱量計(DSC)を使用して測定した。試料をサ
ンプルパンに10mg秤量し、室温から320℃/分の
昇温速度で290℃まで昇温後、10分間保持した。そ
の後、30℃まで急冷して、さらに140℃まで320
℃/分で昇温し、この温度に保持した。このときの試料
の結晶化による発熱量と時間との関係を測定し、発熱量
が総発熱量の1/2に達するまでに要する時間(秒)を
もって結晶化速度とした。
【0095】ボトルの耐熱圧特性の評価 ボトル耐熱圧特性の評価は、ボトルに2.5ガスボリュ
ーム(GV)の内容物を充填し70℃の温浴に1時間浸
漬した後に取出し、ボトルの変形性および自立性を温浴
浸漬前のものと比較して決定した。ボトルの変形性が小
さくボトルが自立性を保持している場合に、ボトルは耐
熱圧特性に優れていると評価した。
ーム(GV)の内容物を充填し70℃の温浴に1時間浸
漬した後に取出し、ボトルの変形性および自立性を温浴
浸漬前のものと比較して決定した。ボトルの変形性が小
さくボトルが自立性を保持している場合に、ボトルは耐
熱圧特性に優れていると評価した。
【0096】[転倒角度]なお、ボトルの転倒角度は、
図3に示す専用の測定治具を用いて以下のようにして求
めた。
図3に示す専用の測定治具を用いて以下のようにして求
めた。
【0097】すなわち、図2の(A)に示すように、測
定用ボトル10を転倒角度測定治具20の上部板1上に
載置する。次いで下部固定板2に取付けられたハンドル
4を回転させることにより、図3の(B)に示すように
上部板1を徐々に傾斜させて行き、上部板1上の測定用
ボトル10が転倒する際の下部固定板2と上部板1とが
為す角度Xを、上部板1の端部に取付けた角度測定器
(分度器)3により測定することでボトルの転倒角度を
求める。 [結晶化度の測定]なお、本発明において、結晶化度
は、下記のようにして作成したn=3の試料について測
定された結晶化度の平均値である。 試料 ボトルから10×10mmの大きさの試料を切取り、切
り取った試料を1mmの厚さとなるように貼り合わせて
測定用試料とした。 結晶化度の測定 回折ビームと透過ビームとの間の角度は2θで一定
であり、2θ=5〜35゜の範囲について試料の回折強
度を測定する。 で測定した回折強度からバックグラウンド回折強
度を差し引く。差し引いて得られた回折強度曲線をCと
おく。 測定済みの同一樹脂の100%非晶での回折強度曲
線をAとおく。 下記式により、試料の結晶化度(Xcr)を算出す
る。図2にX線回折強度曲線の一例を示す。
定用ボトル10を転倒角度測定治具20の上部板1上に
載置する。次いで下部固定板2に取付けられたハンドル
4を回転させることにより、図3の(B)に示すように
上部板1を徐々に傾斜させて行き、上部板1上の測定用
ボトル10が転倒する際の下部固定板2と上部板1とが
為す角度Xを、上部板1の端部に取付けた角度測定器
(分度器)3により測定することでボトルの転倒角度を
求める。 [結晶化度の測定]なお、本発明において、結晶化度
は、下記のようにして作成したn=3の試料について測
定された結晶化度の平均値である。 試料 ボトルから10×10mmの大きさの試料を切取り、切
り取った試料を1mmの厚さとなるように貼り合わせて
測定用試料とした。 結晶化度の測定 回折ビームと透過ビームとの間の角度は2θで一定
であり、2θ=5〜35゜の範囲について試料の回折強
度を測定する。 で測定した回折強度からバックグラウンド回折強
度を差し引く。差し引いて得られた回折強度曲線をCと
おく。 測定済みの同一樹脂の100%非晶での回折強度曲
線をAとおく。 下記式により、試料の結晶化度(Xcr)を算出す
る。図2にX線回折強度曲線の一例を示す。
【0098】
【数2】
【0099】面配向度および副屈折の測定 測定箇所からサンプル(縦×横=10mm×10mm)
を切り出し、偏光顕微鏡にて屈折率を求め、それより面
配向度[△Np]及びボトルの縦方向(MD方向)と横
方向(TD方向)の複屈折[△Nxy]を以下のように
して求めた。
を切り出し、偏光顕微鏡にて屈折率を求め、それより面
配向度[△Np]及びボトルの縦方向(MD方向)と横
方向(TD方向)の複屈折[△Nxy]を以下のように
して求めた。
【0100】なお、ボトルの高さ方向(MD方向)をX
とし、ボトルの円周方向(TD方向)をYとし、ボトル
の厚み方向をZとする。これらX,Y,Zの関係を併せ
て、図4に示す。
とし、ボトルの円周方向(TD方向)をYとし、ボトル
の厚み方向をZとする。これらX,Y,Zの関係を併せ
て、図4に示す。
【0101】△Np=(Nx+Ny)/2−Nz △Nxy=Nx−Ny △Np;面配向度 △Nxy;x方向とy方向の屈折率 Nx;x方向の屈折率 Ny;y方向の屈折率 Nz;z方向の屈折率
【0102】
【実施例1】ポリエチレンテレフタレート[三井石化
(株)製J135](以下「PET−1」という)9
9.9999重量%と、タルク(HK−9 林化成
(株)製 (以下「HK−9」という))1ppmから
なるポリエステル組成物を名機製作所(株)製M−10
0A射出成形機で成形しプリフォームを得た。この時の
成形温度は290℃であった。
(株)製J135](以下「PET−1」という)9
9.9999重量%と、タルク(HK−9 林化成
(株)製 (以下「HK−9」という))1ppmから
なるポリエステル組成物を名機製作所(株)製M−10
0A射出成形機で成形しプリフォームを得た。この時の
成形温度は290℃であった。
【0103】次に、該プリフォーム口頸部を180℃で
加熱結晶化した後に、成形機付属の赤外線ヒータでプリ
フォーム胴部中央部の表面温度が90〜100℃となる
ように加熱して、CORPOPLAST社製LB−01
成形機で延伸ブローして図1に示すような耐熱圧ボトル
を成形した。延伸時、ブロー金型を150℃に加熱し、
ボトルを金型に5秒間接触してヒートセット処理を行
い、次にボトルを100℃以下に冷却後金型より取り出
した。成形サイクルは60秒であった。面延伸倍率は7
倍であった。
加熱結晶化した後に、成形機付属の赤外線ヒータでプリ
フォーム胴部中央部の表面温度が90〜100℃となる
ように加熱して、CORPOPLAST社製LB−01
成形機で延伸ブローして図1に示すような耐熱圧ボトル
を成形した。延伸時、ブロー金型を150℃に加熱し、
ボトルを金型に5秒間接触してヒートセット処理を行
い、次にボトルを100℃以下に冷却後金型より取り出
した。成形サイクルは60秒であった。面延伸倍率は7
倍であった。
【0104】このようにして作成したボトルについて、
明細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表
1及び2に示す。
明細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表
1及び2に示す。
【0105】
【実施例2】実施例1においてPET−1 99.99
95重量%と、HK−9 5ppmからなるポリエステ
ル組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてボトルを
作成した。このボトルについて、実施例1と同様に明細
書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1及
び2に示す。
95重量%と、HK−9 5ppmからなるポリエステ
ル組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてボトルを
作成した。このボトルについて、実施例1と同様に明細
書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1及
び2に示す。
【実施例3】実施例1においてPET−1 99.99
8重量%と、HK−9 20ppm重量%からなるポリ
エステル組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてボ
トルを作成した。
8重量%と、HK−9 20ppm重量%からなるポリ
エステル組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてボ
トルを作成した。
【0106】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
及び2に示す。
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
及び2に示す。
【0107】
【実施例4】実施例1において成形サイクルを90秒と
した以外は実施例1と同様にしてボトルを作成した。
した以外は実施例1と同様にしてボトルを作成した。
【0108】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱特性の評価をした。結果を表1及
び2に示す。
細書中に定義した耐熱特性の評価をした。結果を表1及
び2に示す。
【0109】
【実施例5】実施例1においてPET−1の代わりにポ
リエチレンテレフタレート[三井石化(株)製J12
5](以下「PET−2」という)を用いた以外は実施
例1と同様にしてボトルを作成した。
リエチレンテレフタレート[三井石化(株)製J12
5](以下「PET−2」という)を用いた以外は実施
例1と同様にしてボトルを作成した。
【0110】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
に示す。
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
に示す。
【0111】
【比較例1】実施例1においてポリエステル組成物に代
えて、PET−1を用いたこと、およびブロー金型の温
度を30℃としたこと以外は実施例1と同様にしてボト
ルを作成した。
えて、PET−1を用いたこと、およびブロー金型の温
度を30℃としたこと以外は実施例1と同様にしてボト
ルを作成した。
【0112】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
及びに示す。
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
及びに示す。
【0113】
【比較例2】実施例1においてポリエステル組成物に代
えて、PET−2を用いた以外は比較例1と同様にして
ボトルを作成した。
えて、PET−2を用いた以外は比較例1と同様にして
ボトルを作成した。
【0114】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
及び2に示す。
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
及び2に示す。
【0115】
【比較例3】実施例1においてPET−1 99.5重
量%と、HK−9 0.5重量%からなるポリエステル
組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてボトルを作
成した。
量%と、HK−9 0.5重量%からなるポリエステル
組成物を用いた以外は実施例1と同様にしてボトルを作
成した。
【0116】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
及び2に示す。
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
及び2に示す。
【表1】
【表2】 枠03
【図1】図1は、耐熱圧性を有する飽和ポリエステル製
ボトルの概略説明図である。
ボトルの概略説明図である。
【図2】図3は、ボトルの転倒角度測定装置の概略説明
図である。
図である。
【符号の説明】 1・・・・ボトル 2・・・・口頸部 3・・・・上肩部 4・・・・胴部 5・・・・底部 7・・・・脚部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 22:00
Claims (13)
- 【請求項1】 飽和ポリエステル99.9〜99.99
999重量%と、タルク類0.1ppm〜0.1重量%
との組成物から形成されていることを特徴とする飽和ポ
リエステル組成物製ボトル。 - 【請求項2】 ボトルに23℃で2.5ガスボリューム
の炭酸ガス入り飲料を充填し密栓した状態で70℃の温
浴中に1時間浸漬する温浴テストを行った時、以下の条
件を満たすことを特徴とする請求項1記載の飽和ポリエ
ステル組成物製ボトル。 条件1;温浴テスト前後での炭酸ガス入り飲料充填ボト
ルの高さ方向の寸法変化率が5%以下で、 胴径方向の寸法変化率が5%以下。 条件2;温浴テスト後のボトルの転倒角度が10度以
上。 - 【請求項3】 ボトル口頸部の結晶化度、胴部中央の結
晶化度および底部の中心部の結晶化度がいずれも25〜
60%であることを特徴とする請求項1〜2に記載の飽
和ポリエステル組成物製ボトル。 - 【請求項4】 ボトル底部の中心部から周縁部までの距
離をRとした場合に、 (i) 底部の中心部〜7R/10の範囲の熱結晶化度と配
向結晶化度との和が25〜60%であり、 (ii)底部の中心部から7R/10〜9R/10の範囲の
熱結晶化度が5〜30%であり、配向結晶化度が20〜
30%であり、かつ熱結晶化度と配向結晶化度との和が
25〜60%であり、 (iii)底部の中心部から9R/10〜底部の周縁部(1
0R/10)の範囲の結晶化度が25〜60%であるこ
とを特徴とする請求項3に記載の飽和ポリエステル組成
物製ボトル。 - 【請求項5】 前記ポリエステル組成物の示差走査熱量
計によるt1/2昇温法(140℃)で測定した結晶化
速度が200秒以下である請求項1〜4に記載の飽和ポ
リエステル組成物製ボトル。 - 【請求項6】 前記ボトル胴部中央のヘイズ値が5%以
下である請求項1〜5のいずれかに記載の飽和ポリエス
テル組成物製ボトル。 - 【請求項7】 ボトルが、その底部に脚部を備えた自立
性ボトルであることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
かに記載の飽和ポリステル組成物製ボトル。 - 【請求項8】 飽和ポリエステル99.9〜99.99
999重量%と、タルク類0.1ppm〜0.1重量%
とからなる飽和ポリエステル組成物のプリフォーを形成
し、該プリフォームを加熱し延伸ブローすることを特徴
とする飽和ポリエステル組成物製ボトルの製造方法。 - 【請求項9】 前記プリフォームを延伸ブローした後ボ
トル底部を加熱して底部の結晶化度が25〜60%の範
囲にあるボトルを得ることを特徴とする請求項8に記載
の製造方法。 - 【請求項10】 プリフォーム口頸部を加熱結晶化して
結晶化度を25〜60%の範囲とした後に延伸ブロー成
形する請求項8または9に記載の飽和ポリエステル組成
物製ボトルの製造方法。 - 【請求項11】プリフォームの面積延伸倍率6〜15倍
で延伸ブローする請求項8〜10に記載の飽和ポリエス
テル組成物製ボトルの製造方法。 - 【請求項12】 延伸ブロー成形後に110〜170℃
の金型に1秒以上保持しヒートセットを行う請求項9に記載の
飽和ポリエステル組成物製ボトルの製造方法。 - 【請求項13】 底部に脚部を有する自立型ボトルを成
形する請求項8〜12に記載の飽和ポリエステル組成物
製ボトルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16597996A JPH1016934A (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | 飽和ポリエステル組成物製ボトルおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16597996A JPH1016934A (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | 飽和ポリエステル組成物製ボトルおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1016934A true JPH1016934A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=15822633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16597996A Pending JPH1016934A (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | 飽和ポリエステル組成物製ボトルおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1016934A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005110715A1 (ja) * | 2004-05-14 | 2005-11-24 | Mitsui Chemicals, Inc. | ポリエステル樹脂製ボトルおよびその製造方法 |
JP2008068930A (ja) * | 2001-03-30 | 2008-03-27 | Eastman Chem Co | 低減された摩擦係数及び改善された透明度を有するポリエステル容器 |
JP2015051302A (ja) * | 2008-10-16 | 2015-03-19 | 株式会社初田製作所 | 消火器及び消火剤貯蔵容器 |
-
1996
- 1996-06-26 JP JP16597996A patent/JPH1016934A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008068930A (ja) * | 2001-03-30 | 2008-03-27 | Eastman Chem Co | 低減された摩擦係数及び改善された透明度を有するポリエステル容器 |
JP2011225280A (ja) * | 2001-03-30 | 2011-11-10 | Eastman Chemical Co | ポリエステルポリマー組成物の製法 |
WO2005110715A1 (ja) * | 2004-05-14 | 2005-11-24 | Mitsui Chemicals, Inc. | ポリエステル樹脂製ボトルおよびその製造方法 |
JPWO2005110715A1 (ja) * | 2004-05-14 | 2008-03-21 | 三井化学株式会社 | ポリエステル樹脂製造ボトルおよびその製造方法 |
US8394476B2 (en) | 2004-05-14 | 2013-03-12 | Mitsui Chemicals, Inc. | Polyester resin bottle and method of producing the same |
JP2015051302A (ja) * | 2008-10-16 | 2015-03-19 | 株式会社初田製作所 | 消火器及び消火剤貯蔵容器 |
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---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
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A02 | Decision of refusal |
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