JPH11106617A - ポリエステル組成物、ボトルおよびその製造方法 - Google Patents

ポリエステル組成物、ボトルおよびその製造方法

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JPH11106617A
JPH11106617A JP26673297A JP26673297A JPH11106617A JP H11106617 A JPH11106617 A JP H11106617A JP 26673297 A JP26673297 A JP 26673297A JP 26673297 A JP26673297 A JP 26673297A JP H11106617 A JPH11106617 A JP H11106617A
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JP
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bottle
polyester
weight
polyester composition
mol
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JP26673297A
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English (en)
Inventor
Koji Takahashi
橋 浩 二 高
Isao Hata
功 夫 秦
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透明性、機械的強度、酸素バリヤ性に優れると
ともに、耐熱性に優れ加熱飲料を充填しても変形を生じ
にくく、かつアセトアルデヒド量も少ないボトルを効率
よく成形しうるようなポリエステル組成物、このような
ポリエステル組成物からなるボトルおよびその製造方法
の提供。 【解決手段】(A)ポリエチレンテレフタレート96.
99〜74.99重量%と、(B)ポリエチレンイソフ
タレート3〜25重量%と、(C)ポリエステルエラス
トマー0.01〜3重量%とからなる組成物およびこれ
を成形してなるボトル。ボトル口頸部の結晶化度が25
〜60%であり、ボトル胴部中央の結晶化度が25〜6
0%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、透明性、機械的強度、酸
素バリヤ性に優れるとともに、耐熱性に優れ加熱飲料を
充填しても変形を生じにくく、かつアセトアルデヒド量
も少ないボトルを効率よく成形しうるようなポリエステ
ル組成物、このようなポリエステル組成物からなるボト
ルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、ジュース、天然水、各種飲
用茶などの飲料用ボトルの素材として種々のプラスチッ
ク素材が用いられているが、プラスチック素材のうちで
も透明性、ガスバリヤ性、耐熱性および機械的強度に優
れたポリエチレンテレフタレート(PET)が多用され
ている。
【0003】上記のようなPETボトルは、各種飲料が
充填された後消費者にわたるまでには、通常かなりの時
間が経過するので、たとえば外部からの酸素透過により
内容物が変質することがあるという問題点があった。
【0004】また上記のような飲料のうちでも非炭酸飲
料の充填時には、通常、高温(90℃程度)で加熱滅菌
処理された飲料が充填されるため、PETボトルには膨
張あるいは収縮などによって変形しないような耐熱性が
要求される。とくにボトルに高温飲料を充填して密栓し
た後室温まで冷却した際に、ボトル内部が減圧状態にな
ったとき、胴部に凹みが生じるなどしてボトルが変形
し、自立性を損なうことがあり、ボトル内圧の変化に対
してもボトルが変形しないような形状安定性が要求され
ている。
【0005】このようなPETボトルの改良も種々提案
されており、たとえば特公平1−49384号公報に
は、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンイソフ
タレートとからなる組成物は、耐ガス透過性、耐熱性、
耐衝撃性、透明性に優れた二軸延伸容器を形成しうるこ
とが提案されている。この公報では具体的に、ポリエチ
レンテレフタレートとポリエチレンイソフタレートと
を、たとえば80:20または60:40の量比(重量
比)で用いてボトルを成形することが開示されている。
【0006】しかしながらポリエチレンイソフタレート
の結晶化速度が200〜300秒程度であるのに対し
て、上記のようなポリエチレンイソフタレートを含有す
るポリエチレンテレフタレートは、結晶化速度が遅く、
通常500〜2000秒であって、成形サイクルにとく
に口頸部結晶化時の成形効率が高いとはいえず、またボ
トル内圧の変化に対する形状安定性(自立安定性)にも
改善の余地があった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、透明性、機械的強度、酸素バ
リヤ性に優れるとともに、耐熱性に優れ加熱飲料を充填
しても変形を生じにくく、かつアセトアルデヒド量も少
ないボトルを効率よく成形しうるようなポリエステル組
成物、このようなポリエステル組成物からなるボトルお
よびその製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係るポリエステル組成物は、
(A)ポリエチレンテレフタレート96.99〜74.9
9重量%と、(B)ポリエチレンイソフタレート3〜2
5重量%と、(C)ポリエステルエラストマー0.01
〜3重量%とからなることを特徴としている。
【0009】本発明に係るボトルは、上記のようなポリ
エステル組成物から成形されており、ボトル口頸部の結
晶化度が25〜60%であり、ボトル胴部中央の結晶化
度が25〜60%であることが好ましい。
【0010】上記ポリエチレンテレフタレート(A)
は、ジカルボン酸単位を100モル%とするとき、テレ
フタル酸単位を80モル%以上の量で含有しており、か
つ極限粘度[η](25℃のo-クロロフェノール中)が
0.5〜1.5dl/gであることが好ましい。
【0011】上記ポリエチレンイソフタレート(B)
は、ジカルボン酸単位を100モル%とするとき、イソ
フタル酸単位を50モル%以上の量で含有していること
が好ましい。
【0012】上記ポリエステルエラストマー(C)は、
ポリエステル・ポリエーテルブロック共重合体または芳
香族ポリエステル・脂肪族ポリエステルブロック共重合
体であることが好ましい。
【0013】上記ポリエステル組成物の結晶化速度(示
差走査熱量計により、ポリエステル組成物を290℃に
昇温保持した後30℃に急冷し、次いで140℃に昇温
保持したとき、総発熱量の1/2 に達するまでの時間とし
て測定される)は、300秒以下であることが好まし
い。
【0014】上記ボトル胴部のASTM D1003の
方法により測定されるヘイズは、5%未満であることが
好ましい。上記ボトルは、該ボトルに90℃の飲料を充
填して密栓した後、常温に冷却したとき、ボトルが変形
せず、形状安定性に優れている。
【0015】本発明に係るボトルは、非炭酸飲料用ボト
ルとして好適である。本発明に係るボトルは、上記のよ
うなポリエステル組成物のプリフォームを形成し、該プ
リフォームを面積延伸倍率6〜15倍で延伸ブロー成形
することにより製造することができる。
【0016】本発明では、上記プリフォームの口頸部を
加熱結晶化した後、プリフォームを延伸ブロー成形して
もよく、またプリフォームを延伸ブロー成形した後、得
られたボトルの口頸部を加熱結晶化してもよい。
【0017】本発明では、延伸ブロー成形により得られ
たボトルを、110〜170℃の金型に1秒以上保持し
てヒートセット処理することが好ましい。
【0018】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るポリエステル
組成物、これからなるボトルおよびその製造方法につい
て具体的に説明する。まず本発明に係るポリエステル組
成物は、(A)ポリエチレンテレフタレートと、(B)
ポリエチレンイソフタレートと、(C)ポリエステルエ
ラストマーとからなる。まずこれら各ポリエステル成分
について説明する。
【0019】(A)ポリエチレンテレフタレート 本発明で用いられるポリエチレンテレフタレートは、テ
レフタル酸またはそのエステル誘導体から導かれるジカ
ルボン酸単位と、エチレングリコールまたはそのエステ
ル誘導体から導かれるジオール(ジヒドロキシ)単位と
からなる。このポリエチレンテレフタレート(A)のジ
カルボン酸単位は、該単位を100モル%とするとき、
テレフタル酸単位を80モル%以上、好ましくは90〜
100モル%の量で含有している。
【0020】20モル%未満の量で含有されていてもよ
い他のジカルボン酸類としては、具体的に、フタル酸
(オルソフタル酸)、イソフタル酸、2,6-ナフタレンジ
カルボン酸、2,7-ナフタレンジカルボン酸、2,5-ナフタ
レンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノ
キシエタンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、ア
ジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デカンジカルボ
ン酸などの脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカル
ボン酸などの脂環族ジカルボン酸、およびこれらのエス
テル誘導体が挙げられる。
【0021】他のジカルボン酸としては、これらのうち
でもイソフタル酸が好ましい。またポリエチレンテレフ
タレート(A)のジオール単位は、該単位を100モル
%とするとき、エチレングリコール単位を90モル%以
上、好ましくは95〜100モル%の量で含有している
ことが望ましい。
【0022】10モル%未満の量で含有されていてもよ
い他のジオール類としては、具体的に、ジエチレングリ
コール、トリメチレングリコール、プロピレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、ドデカメチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコ
ールなどの脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノ
ールなどの脂環族グリコール、1,3-ビス(2-ヒドロキシ
エトキシ)ベンゼン、1,2-ビス(2-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、1,4-ビス(2-ヒドロキシエトキシ)ベン
ゼンなどの芳香族基を含むグリコール、ビスフェノール
類、ハイドロキノン、2,2-ビス(4-β-ヒドロキシエト
キシフェニル)プロパンなどの芳香族ジオール類、およ
びこれらのエステル誘導体などが挙げられる。他のジオ
ールとしては、これらのうちでも、ジエチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール(ヘキサメチレンジメタ
ノール)などが好ましい。
【0023】さらに本発明で用いられるポリエチレンテ
レフタレートは、本発明の目的を損なわない範囲であれ
ば、3以上のカルボキシル基を有する多官能カルボン酸
類、または3以上のヒドロキシ基を有する多官能ジオー
ルから導かれる単位を含有していてもよく、たとえばト
リメシン酸、無水ピロメリット酸などの多官能カルボン
酸類、グリセリン、1,1,1-トリメチロールメタン、1,1,
1-トリメチロールエタン、1,1,1-トリメチロールプロパ
ン、ペンタエルスリトールなどの多官能ジオール類から
導かれる単位を含有していてもよい。
【0024】本発明で用いられるポリエチレンテレフタ
レートは、実質上線状であり、このことはポリエチレン
テレフタレートが、o-クロロフェノールに溶解すること
によって確認される。本発明で用いられるポリエチレン
テレフタレートの25℃o-クロロフェノール中で測定さ
れる極限粘度[η]は、0.5〜1.5dl/g、好ましく
は0.7〜1.2dl/gであることが望ましい。
【0025】またポリエチレンテレフタレートの示差走
査型熱量計(DSC、昇温速度10℃/分)で測定され
る融点は、通常210〜265℃、好ましくは220〜
260℃であり、ガラス転移温度は、通常50〜120
℃、好ましくは60〜100℃であることが望ましい。
【0026】(B)ポリエチレンイソフタレート 本発明で用いられるポリエチレンイソフタレートは、イ
ソフタル酸またはそのエステル誘導体から導かれるジカ
ルボン酸単位と、エチレングリコールまたはそのエステ
ル誘導体から導かれるジオール単位とからなる。
【0027】このポリエチレンイソフタレート(B)の
ジカルボン酸単位は、該単位を100モル%とすると
き、イソフタル酸単位を50モル%以上、好ましくは7
0モル%以上、さらに好ましくは80モル%以上の量で
含有している。
【0028】50モル%未満の量で含有されていてもよ
い他のジカルボン酸類としては、具体的に、フタル酸
(オルソフタル酸)、テレフタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタン
ジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、
セバシン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸などの
脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸など
の脂環族ジカルボン酸、およびこれらのエステル誘導体
が挙げられる。
【0029】他のジカルボン酸としては、これらのうち
でもテレフタル酸が好ましい。またポリエチレンイソフ
タレート(B)のジオール単位は、該単位を100モル
%とするとき、エチレングリコール単位を70モル%以
上、好ましくは80〜100モル%の量で含有している
ことが望ましい。
【0030】30モル%未満の量で含有されていてもよ
い他のジオール類としては、具体的に、ポリエチレンテ
レフタレート(A)で示したような他のジオール類が挙
げられる。他のジオールとしては、これらのうちでも、
ジエチレングリコール、1,3-ビス(2-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼンなどが好ましい。
【0031】さらに本発明で用いられるポリエチレンイ
ソフタレートは、本発明の目的を損なわない範囲であれ
ば、ポリエチレンテレフタレート(A)で示したような
3以上のカルボキシル基を有する多官能カルボン酸類、
または3以上のヒドロキシ基を有する多官能ポリオール
から導かれる単位を含有していてもよく、具体的に、多
官能カルボン酸類から導かれる単位および/または多官
能ポリオール類から導かれる単位を、独立してジカルボ
ン酸単位100モル%に対して0.05〜0.4モル%、
好ましくは0.1〜0.35モル%、さらに好ましくは
0.2〜0.35モル%の量で含んでいてもよい。多官能
ポリオールとしては、1,1,1-トリメチロールメタン、1,
1,1-トリメチロールプロパンなどが好ましい。上記のよ
うな成分(A)および(B)は、公知の製造方法により
製造することができる。
【0032】(C)ポリエステルエラストマー 本発明で用いられるポリエステルエラストマーは、結晶
性であって高融点を有するハードセグメントと、ソフト
セグメントとを有する熱可塑性エラストマーである。本
発明では、ハードセグメントが芳香族ポリエステルから
なり、ソフトセグメントがポリエーテルからなるポリエ
ステル・ポリエーテルブロック共重合体または、ハード
セグメントが芳香族ポリエステルからなり、ソフトセグ
メントが脂肪族ポリエステルからなるポリエステル・ポ
リエステルブロック共重合体を用いることが望ましい。
【0033】このようなポリエステル・ポリエーテルブ
ロック共重合体は、芳香族ポリエステルとポリエーテル
とを、公知の方法により共縮合させて得られ、ポリエス
テル・ポリエーテルブロック共重合体は、芳香族ポリエ
ステルと脂肪族ポリエステルとを、公知の方法により共
縮合させて得られる。
【0034】ポリエステル・ポリエーテルブロック共重
合体およびポリエステル・ポリエステルブロック共重合
体を形成する芳香族ポリエステルセグメントは、芳香族
ジカルボンから導かれる単位と、ジヒドロキシ化合物か
ら導かれる単位とからなっている。
【0035】芳香族ジカルボン酸としては具体的には、
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、ジフェニルジカルボン酸などが挙げられる。これら
は、2種以上の組み合わせであってもよい。
【0036】またジヒドロキシ化合物として具体的に
は、エチレングリコール、トリメチレングリコール、1,
2-プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、
ペンタメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
2,2-ジメチルトリメチレングリコール、ヘキサメチレン
グリコール、ドデカメチレングリコールなどの脂肪族ジ
ヒドロキシ化合物;p-キシレングリコールなどの芳香族
ジヒドロキシ化合物;シクロヘキサンジメタノールなど
の脂環族ジヒドロキシ化合物が挙げられる。これらは、
2種以上の組み合わせであってもよい。
【0037】芳香族ポリエステルセグメントは、芳香族
ジカルボン酸成分およびジヒドロキシ化合物成分1種ず
つからなるホモポリエステルであってもよく、いずれか
一方が2種以上からなるか、あるいは両成分がそれぞれ
2種以上からなる共重合ポリエステルであってもよい。
これらのうちでも、芳香族ポリエステルセグメントは、
テレフタル酸と1種のアルキレングリコールとのポリエ
ステルであることが好ましい。
【0038】またポリエステル・ポリエーテルブロック
共重合体のソフトセグメントであるポリエーテルとして
は、具体的にポリブタンジオール、ポリエチレングリコ
ールなどが挙げられる。
【0039】ポリエステル・ポリエステルブロック共重
合体のソフトセグメントである脂肪族ポリエステルは、
脂肪族ジカルボン酸から導かれる単位と、ジヒドロキシ
化合物から導かれる単位とからなる。
【0040】脂肪族ジカルボン酸としては、具体的にア
ジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デカンジカルボ
ン酸およびこれらの誘導体などが挙げられ、これらの組
合わせであってもよい。ジヒドロキシ化合物は、芳香族
ポリエステル(ハードセグメント)で示したものと同様
のものが挙げられる。
【0041】上記のようなポリエステル・ポリエーテル
ブロック共重合体またはポリエステル・ポリエステルブ
ロック共重合体は、ハードセグメント(芳香族ポリエス
テル)を20〜90重量%好ましくは40〜90重量%
の量で、ソフトセグメント(ポリエーテルまたは脂肪族
ポリエステル)を10〜80重量%好ましくは10〜6
0重量%の量で含有していることが望ましい。
【0042】本発明では、上記のうちでもポリエステル
・ポリエーテルブロック共重合体が好ましく用いられ
る。またポリエステルエラストマーとして、ポリエステ
ル・ポリエーテルブロック共重合体とポリエステル・ポ
リエステルブロック共重合体とを併用することもでき
る。
【0043】ポリエステル組成物 本発明に係るポリエステ組成物は、上記のような(A)
ポリエチレンテレフタレート96.99〜74.99重量
%、好ましくは96.99〜79.99重量%と、(B)
ポリエチレンイソフタレート3〜25重量%、好ましく
は3〜20重量%と、(C)ポリエステルエラストマー
0.01〜3重量%、好ましくは0.05〜3重量%、さ
らに好ましくは0.05〜2重量%とからなる。
【0044】このような各成分からなる本発明に係るポ
リエステル組成物は、透明性、機械的強度、酸素バリヤ
性に優れるとともに、耐熱性に優れ加熱飲料を充填して
も変形を生じにくく、かつアセトアルデヒド量も少ない
ボトルを製造することができる。本発明に係るポリエス
テル組成物は、とくに内容量1リットル未満の小型ボト
ル成形材料として有用である。なお小型ボトルは、大型
ボトルに比べて比表面積が大きいので大型ボトルよりも
ガスバリヤ性が要求される。
【0045】また本発明に係るポリエステル組成物は、
結晶化速度が速く、ボトル成形工程とくにプリフォーム
口頸部の結晶化工程を短い成形サイクルで行うことがで
き、効率よくボトルを製造することができる。
【0046】具体的に本発明に係るポリエステル組成物
の結晶化速度は、通常300秒以下好ましくは250秒
以下、とくに好ましくは200秒である。なお上記成分
のうちポリエチレンテレフタレート(A)の結晶化速度
は、通常200〜300秒程度であり、ポリエチレンテ
レフタレート(A)とポリエチレンイソフタレート
(B)とからなる組成物の結晶化速度は、通常500〜
2000秒程度である。
【0047】この結晶化速度は示差走査熱量計を用いて
該ポリエステル組成物を290℃に昇温保持した後30
℃に急冷し、次いで140℃に昇温保持したとき、総発
熱量の1/2 に達するまでの時間として測定される。
【0048】上記のような各成分からポリエステル組成
物を得るには、従来公知の方法を採用することができ
る。たとえばヘンシェルミキサー、V−ブレンダー、リ
ボンブレンダー、タンブラーブレンダーなどを用いて混
合することができる。
【0049】またポリエチレンテレフタレート(A)、
ポリエチレンイソフタレート(B)およびポリエステル
エラストマー(C)とを混合した後、一軸押出機、二軸
押出機などで溶融混練し、次いで造粒あるいは粉砕する
ことができる。
【0050】また混合機能を備えた射出成形機あるいは
押出成形機に直接各成分を装入し、プリフォーム成形時
にポリエステル組成物を調製することもできる。各成分
の溶融混練は、通常、260℃〜300℃、好ましくは
270℃〜290℃の温度で行われる。
【0051】上記のような各成分は、相溶性に優れてい
るので、これら成分からは均質なポリエステル組成物が
得られる。また本発明に係るポリエステル組成物は、発
明の目的を損なわない範囲であれば、上記の各成分に加
えて他の成分たとえば他のポリマー、紫外線防止剤、酸
化防止剤などの添加剤、タルクなどの充填剤を含有して
いてもよい。
【0052】ボトルおよび製造方法 本発明に係るボトルの一具体例を図1に示す。図1に示
されたボトル1は、通常、口頸部2、上肩部3、6枚の
パネル4aからなる胴部4、底部5とからなる自立型ボ
トルである。
【0053】本発明に係るボトルは、ボトル成形時のア
セトアルデヒド量が少なく、しかも透明性、機械的強
度、酸素バリヤ性に優れるとともに、耐熱性に優れてい
る。本発明に係るボトル口頸部2の結晶化度は、25〜
60%好ましくは25〜50%であり、ボトル胴部4中
央の結晶化度は、25〜60%好ましくは25〜50%
である。
【0054】またボトル胴部のASTM D1003の
方法により測定されるヘイズは、5%未満、好ましくは
3以下であることが望ましい。とくに本発明に係るボト
ルは、加熱飲料を充填しても変形、膨張、収縮などを生
じにくく、具体的にボトルに90℃の飲料を充填して密
栓した後、常温に冷却しても、ボトルとくにボトル胴部
は変形せず、ボトルの自立性(形状安定性)を保持する
ことができる。
【0055】このようなボトルは、高温で加熱滅菌しな
がら充填する天然水、飲用茶、果汁飲料などの非炭酸飲
料用ボトルとして好適である。またボトル全体が単一材
料で形成されているので、そのまま溶融して再利用する
ことが可能である。
【0056】本発明に係るボトルは、上記のようなポリ
エステル組成物からプリフォームを形成した後、該プリ
フォームを面積延伸倍率6〜15倍で延伸ブロー成形す
ることにより得られる。
【0057】該プリフォームは、従来公知の方法、たと
えば射出成形、押出成形などによって製造することがで
きる。プリフォーム形成時のポリエステル組成物の加熱
温度は、通常90〜110℃であることが好ましい。
【0058】次いでプリフォームを延伸ブロー成形する
が、本発明では、この延伸ブロー成形に先立ってプリフ
ォームの口頸部を加熱結晶化させ、上記のような結晶化
度25〜60%としてもよく、あるいは延伸ブロー成形
後に得られたボトルの口頸部を加熱結晶化させてもよ
い。通常、延伸ブロー成形前にプリフォームの口頸部を
加熱結晶化させることが好ましい。
【0059】口頸部の加熱結晶化は、通常120〜20
0℃好ましくは150〜200℃さらに好ましくは17
0〜190℃の温度で行なわれる。プリフォームを金型
中で延伸ブロー成形してボトルを製造する際には、ブロ
ー流体として、空気、窒素、水蒸気、水などを用いるこ
とができる。このうち空気が好ましい。ブロー流体の温
度は、10〜400℃、好ましくは20〜300℃であ
ることが望ましい。
【0060】金型温度は、通常常温〜200℃である。
本発明では、延伸ブロー成形により、面積延伸倍率(縦
方向×横方向)6〜15倍、好ましくは8〜14倍で二
軸延伸することが望ましい。このように高い面積延伸倍
率で二軸延伸することにより、耐熱性に優れたボトルを
得ることができる。なお従来の延伸ボトルでは、通常プ
リフォームからボトルへの面積延伸倍率は6〜10倍程
度である。
【0061】このような延伸ブロー成形により、ボトル
胴部中央の結晶化度が上記のように25〜60%である
ボトルが得られる。上記のようにプリフォームから延伸
ボトルを成形する際には、プリフォームを直接上記面積
延伸倍率で延伸ブロー成形してボトルに成形することが
できる。またプリフォームを延伸ブロー成形して一旦ボ
トルを形成して、これを冷却収縮させた後、上記金型を
用いて延伸ブロー成形することによりボトルを成形して
もよい。この冷却収縮前の延伸ブロー成形では、最終的
に得られるボトルよりも容量の大きいボトルすなわち面
積延伸倍率の大きいボトルを成形することができる。
【0062】本発明では、このようにして得られたボト
ルにヒートセット処理を施すことが好ましい。ヒートセ
ットは、上記で得られたボトルを、100〜200℃好
ましくは110〜170℃の金型に、1秒間以上好まし
くは3秒間以上保持することにより行われる。
【0063】このようにボトルにヒートセット処理を加
えることによって、ボトル胴部の密度が向上し、ボトル
胴部の強度を向上させることができる。たとえばポリエ
ステル組成物からなる延伸ブロー成形ボトルでは、ヒー
トセット前の胴部の密度が1.355〜1.370g/cm
3 程度であるのに対して、ヒートセット後では、ヒート
セット温度によっても異なるが、通常、1.370〜1.
410g/cm3程度、好ましくは1.375〜1.390
g/cm3程度とすることができる。
【0064】本発明では、上記のような延伸ブロー成形
し、さらに好ましくはヒートセット処理したボトルは、
金型から取出す際に、変形、収縮などを起こさないよう
に冷却してから取り出すことが好ましい。冷却は、ボト
ルの内部にたとえば冷却されたガスを吹込むことによ
り、ボトルを内側から外側(外表面)に向かって冷却す
る方法が好ましい。
【0065】冷却用ガスとしては、空気、窒素、水など
を用いることができ、好ましくは空気が用いられる。ボ
トル内部は、通常、−100℃〜+50℃程度、好まし
くは−75℃〜+40℃に冷却されることが望ましく、
ボトル外表面は100℃以下となるように冷却されるこ
とが望ましい。ボトル冷却速度は、ボトルの厚み、材質
などによっても異なるが、通常300〜10℃/分程度
であることが望ましい。
【0066】このように内側(ボトル中空部)からボト
ルを冷却すると、ボトルの変形、収縮などを起こさずに
ボトルを金型から取出すことができる。。
【0067】
【発明の効果】本発明に係るポリエステル組成物は、ボ
トル成形時のアセトアルデヒド量が少なく、透明性、機
械的強度、酸素ガスバリヤ性に優れるとともに、耐熱性
に優れ加熱飲料を充填しても変形を生じにくいボトルを
形成することができる。
【0068】このようなポリエステル組成物からなる本
発明に係るボトルは、回収再利用することもが容易であ
る。また本発明では、上記のようなポリエステル組成物
は結晶化速度が速いので、とくにボトル口頸部をすばや
く結晶化させることができ、ボトルを短い成形サイクル
で効率よく成形することができる。
【0069】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
以下の実施例および比較例において、ボトルの評価は下
記のように行なった。
【0070】[ポリエステル組成物の結晶化速度]示差
走査型熱量計(DSC;パーキンエルマー社製)を用い
て下記のように測定した。試料をサンプルパンに10m
g秤量し、室温から290℃まで昇温(昇温速度320
℃/分)して290℃で10分間保持した後、30℃ま
で急冷して30℃で10分間保持した。次いで140℃
まで昇温(昇温速度=320℃/分)し、この温度に保
持した。このときの試料の結晶化による発熱量と時間と
の関係を測定し、総発熱量の1/2の発熱量に達するま
でに要した時間(秒)を求め、これを結晶化速度とし
た。
【0071】[ボトルの耐熱性(形状安定性)]ボトル
に90℃の飲料を充填して密栓した後、室温に戻したと
きのボトルの変形を充填前のものと比較評価(目視判
定)した。 良…ボトル胴部のパネルが6枚とも波うっていない。 不良…ボトル胴部のパネルが1枚以上波うっている。
【0072】[ボトルのヘイズ]ASTM D1003
の方法により測定した。 [ボトルの酸素バリヤ性]ボトル内部に窒素98%、水
素2%のキャリアーガスを1分間に100mlの量で流
した。23±1℃、湿度60%、酸素濃度21%の空気
下に保存し、ボトル内に侵入してきた1日当りの酸素量
をガスクロマトグラフで測定した。
【0073】[アセトアルデヒド量]ポリエステル組成
物をボトル成形した後、ボトル内部をすばやく窒素置換
して密栓する。密栓したボトルを23±1℃の条件下に
24±1時間保存した後、ボトル内のガスをサンプリン
グし、アセトアルデヒド濃度をガスクロマトグラフで測
定した。
【0074】[結晶化度の測定]結晶化度は、下記のよ
うにして作成したn=3の試料について測定された結晶
化度の平均値である。 試料 ボトルから10×10mmの大きさの試料を切取り、切
り取った試料を1mmの厚さとなるように貼り合わせて
測定用試料とした。 装置 X線回折装置:RU−300(理学電気(株)製) X線源 :CuKα ポイントフォーカス 出力 :60kV、300mA 付属装置 :広角ゴニオメーター、回転試料台 検出器 :シンチレーションカウンター
【0075】結晶化度の測定 回折ビームと透過ビームとの間の角度は2θで一定
であり、2θ=5〜35゜の範囲について試料の回折強
度を測定する。 で測定した回折強度からバックグラウンド回折強
度を差し引く。差し引いて得られた回折強度をIcとす
る。 測定済みの同一樹脂の100%非晶での回折強度を
Iaとする。 試料の結晶化度X(%)=〔Ic/(Ic+I
a)〕×100として算出する。
【0076】
【実施例1】下記のポリエステル組成物を調製した。 (A-1)ポリエチレンテレフタレート(テレフタル酸と
エチレングリコールとのホモPET、極限粘度[η]=
0.83dl/g;三井石油化学工業(株)製J135)
90重量%と、(B)ポリエチレンイソフタレート〔ジ
カルボン酸単位(イソフタル酸単位90モル%、テレフ
タル酸単位10モル%)、ジオール単位(エチレングリ
コール単位85モル%、1,3-ビス(2-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン15モル%)、他の成分単位(1,1,1-トリ
メチロールプロパン=ジカルボン酸単位100モル%に
対して0.32モル%)、極限粘度[η]=0.82dl/
g〕9.5重量%と、(C)ポリエステルエラストマー
〔芳香族ポリエステルセグメント(テレフタル酸と、1,
4-ブタンジオールとのポリエステル)87重量%、ポリ
エーテルセグメント(ポリ1,4-ブタンジオール)13重
量%〕0.5重量%とを、先端部に3つの山部を有する
ダルメージタイプのミキシング部を有するスクリューを
備えた射出成形機(名機製作所(株)製M−70B)に
装入して、スクリュー圧縮比=1.5、成形温度=27
5℃、成形サイクル=33秒でポリエステル組成物から
なるプリフォームを成形した。
【0077】次いでプリフォームの口頸部を180℃で
加熱結晶化した後、射出成形機に付設した赤外線ヒータ
で、上記で得られたプリフォームの胴部中央部の表面温
度が100〜110℃となるように加熱し、成形機(CO
RPOPLAST社製 LB−01)で延伸ブロー成形して、面
積延伸倍率(縦方向×横方向)=11倍で図1に示すよ
うなボトル容量500mlの二軸延伸ボトルを成形し
た。
【0078】延伸時、150℃に加熱したブロー金型に
ボトルを5秒間接触させることによりヒートセット処理
を行ない、ボトルを100℃以下に冷却した後金型より
取り出した。延伸サイクルは60秒であった。得られた
ボトルの試験結果を表1に示す。
【0079】
【実施例2】実施例1において、プリフォーム口頸部を
加熱結晶化した後、500ml用金型でブロー成形する
に先立って、下記の工程を加えた以外は実施例1と同様
に行った。胴部中央部の表面温度が100〜110℃と
なるように加熱したプリフォームを、180℃に加熱し
たブロー金型を用いて一旦800mlのボトルに延伸ブ
ロー成形した後、ボトルを100℃以下に冷却した後、
金型より取り出した。次いでこのボトルを120〜13
0℃のオーブンに入れ一度収縮させた後、実施例1の金
型でブロー成形して500mlのボトルを得た。結果を
表1に示す。
【0080】
【実施例3〜4】実施例1において、各成分の量比を変
えた以外は実施例1と同様にしてポリエステル組成物か
らなるボトルを製造した。試験結果を表1に示す。
【0081】
【実施例5】実施例1において、(A-1)ポリエチレン
テレフタレートを、(A-2)ポリエチレンテレフタレー
ト(ジカルボン酸単位中のテレフタル酸単位98モル
%、イソフタル酸単位2モル%ジオール単位=エチレン
グリコール単位100モル%、極限粘度[η]=0.8
3dl/g)に代えた以外は、実施例1と同様にしてポリ
エステル組成物およびボトルを得た。
【0082】
【比較例1】実施例1において、(A-1)ポリエチレン
テレフタレートのみを用いた以外は実施例1と同様にし
てポリエステル組成物からなるボトルを製造した。試験
結果を表1に示す。
【0083】
【比較例2】実施例1において、(A-1)ポリエチレン
テレフタレート、(B)ポリエチレンイソフタレートお
よび(C)ポリエステルエラストマーの量を表1に示す
ような量に代えた以外は実施例1と同様にしてポリエス
テル組成物からなるボトルを製造した。試験結果を表1
に示す。
【0084】
【比較例3】 (A-1)ポリエチレンテレフタレートおよび(C)ポリ
エステルエラストマーからなるポリエステル組成物を用
いて、実施例1と同様にしてボトルを製造した。試験結
果を表1に示す。
【0085】
【比較例4】 (A-1)ポリエチレンテレフタレートおよび(B)ポリ
エチレンイソフタレートからなるポリエステル組成物を
用いて、実施例1と同様にしてボトルを製造した。試験
結果を表1に示す。
【0086】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリエステル組成物製ボトルの概略説明図(側
面図)である。
【符号の説明】
1…ボトル 2…口頸部 3…上肩部 4…胴部 5…底部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリエチレンテレフタレート96.
    99〜74.99重量%と、(B)ポリエチレンイソフ
    タレート3〜25重量%と、(C)ポリエステルエラス
    トマー0.01〜3重量%と、からなることを特徴とす
    るポリエステル組成物。
  2. 【請求項2】(A)ポリエチレンテレフタレート96.
    99〜74.99重量%と、(B)ポリエチレンイソフ
    タレート3〜25重量%と、(C)ポリエステルエラス
    トマー0.01〜3重量%とからなるポリエステル組成
    物から成形されていることを特徴とするボトル。
  3. 【請求項3】前記ボトル口頸部の結晶化度が25〜60
    %であり、ボトル胴部中央の結晶化度が25〜60%で
    あることを特徴とする請求項2に記載のボトル。
  4. 【請求項4】前記ポリエチレンテレフタレート(A)
    は、 ジカルボン酸単位を100モル%とするとき、テレフタ
    ル酸単位を80モル%以上の量で含有し、かつ極限粘度
    [η](25℃のo-クロロフェノール中)が0.5〜1.
    5dl/gであることを特徴とする請求項2に記載のボト
    ル。
  5. 【請求項5】前記ポリエチレンイソフタレート(B)
    は、 ジカルボン酸単位を100モル%とするとき、イソフタ
    ル酸単位を50モル%以上の量で含有することを特徴と
    する請求項2に記載のボトル。
  6. 【請求項6】前記ポリエステルエラストマー(C)が、
    ポリエステル・ポリエーテルブロック共重合体または芳
    香族ポリエステル・脂肪族ポリエステルブロック共重合
    体であることを特徴とする請求項2に記載のボトル。
  7. 【請求項7】示差走査熱量計により、ポリエステル組成
    物を290℃に昇温保持した後30℃に急冷し、次いで
    140℃に昇温保持したとき、総発熱量の1/2 に達する
    までの時間として測定される前記ポリエステル組成物の
    結晶化速度が、300秒以下であることを特徴とする請
    求項2に記載のボトル。
  8. 【請求項8】前記ボトル胴部のASTM D1003の
    方法により測定されるヘイズが、5%未満であることを
    特徴とする請求項2に記載のボトル。
  9. 【請求項9】前記ボトルに90℃の飲料を充填して密栓
    した後、常温に冷却したとき、ボトルが変形しないこと
    を特徴とする請求項2に記載のボトル。
  10. 【請求項10】前記ボトルが、非炭酸飲料用ボトルであ
    ることを特徴とする請求項2に記載のボトル。
  11. 【請求項11】(A)ポリエチレンテレフタレート9
    6.99〜74.99重量%と、(B)ポリエチレンイソ
    フタレート3〜25重量%と、(C)ポリエステルエラ
    ストマー0.01〜3重量%とからなるポリエステル組
    成物のプリフォームを形成し、該プリフォームを面積延
    伸倍率6〜15倍で延伸ブロー成形することを特徴とす
    る請求項2〜10のいずれかに記載のボトルの製造方
    法。
  12. 【請求項12】前記プリフォームの口頸部を加熱結晶化
    した後、該プリフォームを延伸ブロー成形することを特
    徴とする請求項11に記載のボトルの製造方法。
  13. 【請求項13】前記プリフォームを延伸ブロー成形した
    後、得られたボトルの口頸部を加熱結晶化することを特
    徴とする請求項11に記載のボトルの製造方法。
  14. 【請求項14】前記延伸ブロー成形により得られたボト
    ルを、110〜170℃の金型に1秒以上保持してヒー
    トセット処理することを特徴とする請求項11に記載の
    ボトルの製造方法。
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