JPH0999581A - 自己走査型発光装置 - Google Patents

自己走査型発光装置

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JPH0999581A
JPH0999581A JP25741495A JP25741495A JPH0999581A JP H0999581 A JPH0999581 A JP H0999581A JP 25741495 A JP25741495 A JP 25741495A JP 25741495 A JP25741495 A JP 25741495A JP H0999581 A JPH0999581 A JP H0999581A
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JP
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light emitting
light
self
emitting device
voltage
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JP25741495A
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Seiji Ono
誠治 大野
Yukihisa Kusuda
幸久 楠田
Shunsuke Otsuka
俊介 大塚
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の発光チップが基板上に実装されてなる
発光装置において、各発光チップの検査を可能にする。 【解決手段】 各チップの最終段のダイオードのアノー
ド側に、エンド端子用ボンディング・パッド16を設
け、実装基板上のエンド端子φE のためのリード線18
にボンディング・ワイヤで接続する。次段の発光チップ
のスタートパルスφS 用のボンディング・パッド2をエ
ンド端子φE 用のリード線18に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数個の発光素子
を同一基板上に集積することにより生成された発光チッ
プを複数個備える自己走査型発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多数個の発光素子を同一基板上に集積し
た発光素子アレイ・チップよりなる発光装置は、その駆
動用ICと組み合わせて光プリンタ等の書き込み用光源
として利用されている。本発明者らは発光素子アレイの
構成要素としてPNPN構造を持つ発光サイリスタに注
目し、発光点の自己走査が実現できることを既に特許出
願(特開平1−238962号、特開平2−14584
号、特開平2−92650号、特開平2−92651
号)し、光プリンタ用光源として実装上簡便となるこ
と、発光素子ピッチを細かくできること、コンパクトな
自己走査型発光装置を作製できること等を示した。
【0003】本発明者らが行ったこれらの発明の一例と
して、特開平2−263668号公報に示すダイオード
による電位結合を用いた、2相クロック駆動により自己
走査が可能な発光装置の等価回路を図1に示す。この発
光装置は、シフトレジスタを構成するスイッチ素子(発
光サイリスタ)アレイT(1)〜T(4)、書き込み用
発光素子(発光サイリスタ)アレイL(1)〜L(4)
からなる。隣接するスイッチ素子のゲート電極間は、ダ
イオードD1 ,D2 ,D3 を用いて接続されている。ス
イッチ素子の各アノード電極は交互に転送クロックライ
ンφ1 ,φ2 に接続されている。スイッチ素子のゲート
電極G1 〜G3 は、書き込み用発光素子のゲートにも接
続される。書き込み用発光素子のアノード電極には、書
き込み信号Sinが加えられている。また、初段のスイッ
チ素子には転送動作を開始させるためのスタートパルス
φS が加えられる。
【0004】いま、スイッチ素子T(2)がオン状態に
あるとすると、ゲート電極G2 の電圧は、電源電圧VGK
(ここでは約5ボルトとする)より低下し、ほぼ零ボル
トとなる。したがって、書き込み信号Sinの電圧が、P
N接合の拡散電位(約1ボルト)以上であれば、発光素
子L(2)を発光状態とすることができる。
【0005】ゲート電極G2 の電圧低下の影響は、ダイ
オードD2 を介してT(3)のゲート電極G3 に伝えら
れ、そのゲート電極G3 の電位を約1ボルト(ダイオー
ドD2 の順方向立上り電圧(拡散電位に等しい))に設
定する。しかし、T(1)に接続されたダイオードD1
は逆バイアス状態であるため、T(1)のゲート電極G
1 への電位の接続は行われず、ゲート電極G1 の電位は
約5ボルトのままである。
【0006】発光サイリスタのターンオン電圧は、ゲー
ト電圧+PN接合の拡散電位で与えられるから、したが
って、発光素子L(1)の書き込み電圧は約6ボルト、
発光素子L(3)の書き込み電圧は約2ボルトとなる。
これから、発光素子L(2)のみに書き込める書き込み
信号Sinの電圧は、1〜2ボルトの範囲となる。発光素
子L(2)がオン、すなわち発光状態に入ると、書き込
み信号Sinラインの電圧は約1ボルトに固定されてしま
うので、他の発光素子が選択されてしまう、というエラ
ーは防ぐことができる。
【0007】発光強度は書き込み信号Sinに流す電流量
で決められ、任意の強度にて画像書き込みが可能とな
る。また、発光状態を次の発光素子に転送するために
は、書き込み信号Sinラインの電圧を一度零ボルトまで
おとし、発光している発光素子をいったんオフにしてお
く必要がある。
【0008】このような自己走査型発光装置は、多数個
の発光素子を同一基板上に集積することにより形成され
た発光チップを複数個配列することにより作製される。
【0009】1個の発光チップは、端子として、スター
トパルス端子φS 、クロック端子φ1 ,φ2 、電源端子
GK,書き込み信号端子Sinの5個の端子を有してい
る。
【0010】このような発光チップは、例えば128個
の素子(128ビット)が形成されており、図2に示す
ように、複数個のチップLMA1,2,・・・を基板上
に直列に配置することによって所望の長さの自己走査型
発光装置を実現している。1個のチップは、チップ上
に、φS ,φ1 ,φ2 ,VGK,Sinのための5個のボン
ディング・パッド2,4,6,8,10が設けられてお
り、基板上の対応する金リード線12にボンディング・
ワイヤ14により接続されている。
【0011】各チップの5個の端子はすべて信号入力端
子であるので、実装後に、発光チップが正常に動作する
か否かの判定のための端子として利用できない。すなわ
ち、実装後にチップの検査ができないという問題があ
る。
【0012】本発明の目的は、このような問題を解決し
た自己走査型発光装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、発光動作のた
めのしきい電圧またはしきい電流の制御電極を有する発
光素子を複数個配列し、各発光素子の前記制御電極をそ
の近傍に位置する少なくとも1つの発光素子の制御電極
に、接続用抵抗または電気的に一方向性を有する接続用
電気素子を介して接続するとともに、各発光素子に電源
ラインを負荷抵抗を介して前記制御電極に接続し、かつ
各発光素子にクロックラインを接続して形成した発光チ
ップが、実装基板上に複数個配列されて構成される自己
走査型発光装置において、前記各発光チップは、最終段
の前記接続用抵抗または前記接続用電気素子より、エン
ド端子が取り出されていることを特徴とする。
【0014】また本発明は、スイッチング動作のための
しきい電圧またはしきい電流の制御電極を有するスイッ
チ素子を複数個配列し、各スイッチ素子の前記制御電極
をその近傍に位置する少なくとも1つのスイッチ素子の
制御電極に、接続用抵抗または電気的に一方向性を有す
る接続用電気素子を介して接続するとともに、各スイッ
チ素子に電源ラインを負荷抵抗を介して前記制御電極に
接続し、かつ各スイッチ素子にクロックラインを接続し
て形成したスイッチ素子アレイと、発光動作のためのし
きい電圧またはしきい電流の制御電極を有する発光素子
を複数個配列した発光素子アレイとからなり、前記発光
素子アレイの各制御電極を前記スイッチ素子の制御電極
と電気的手段により接続し、各発光素子に発光のための
電流を印加するラインを設けた発光チップが、実装基板
上に複数個配列されて構成される自己走査型発光装置に
おいて、前記各発光チップは、最終段の前記接続用抵抗
または前記接続用電気素子より、エンド端子が取り出さ
れていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
【実施例1】図3,図4に実施例1を示す。128ビッ
トの発光チップが16個基板上に配列実装された204
8ビットの自己走査型発光装置である。図3は、発光チ
ップLMA1〜16の配列状態を、図4は発光チップL
MA1と2の等価回路図を示す。
【0016】各チップの最終段のダイオードのアノード
側に、エンド端子用ボンディング・パッド16を設け、
実装基板上のエンド端子φE のためのリード線18にボ
ンディング・ワイヤ14で接続する。
【0017】そして、次段の発光チップのスタートパル
スφS 用のボンディング・パッド2をエンド端子φE
のリード線18に接続する。すなわち、前段のチップの
エンド端子φE 用ボンディング・パッド16と、次段の
チップのスタートパルスφS用のボンディング・パッド
2とを、電気的に接続する。
【0018】図4から明らかなように、発光チップLA
M1の最終段のダイオードD128 は、最終段のスイッチ
素子T(128)のゲート電極GB128 を、発光チップ
LMA2の初段のスイッチ素子T(1)のゲート電極G
1 に接続している。したがって、スイッチ素子は、全チ
ップを通して、電気的に連続して接続されている。この
ため、スタートパルスφS は、個々のチップにそれぞれ
入力する必要はなく、初段のチップにのみ入力すること
になる。
【0019】本実施例によれば、各チップの最終段のダ
イオードのアノード側にエンド端子φE 用のボンディン
グ・パッド16を設け、実装基板上のリード線を経てエ
ンド端子φE を取り出せるようにしているので、実装後
に、チップ毎に動作判定などの検査が可能となる。
【0020】
【実施例2】実施例2として、本発明を適用できる発光
チップの等価回路を、図5に示す。発光素子として、発
光サイリスタT(−2)〜T(+2)を用い、発光サイ
リスタT(−2)〜T(+2)には、各々ゲート電極G
-2〜G+2が設けられている。各々のゲート電極には、負
荷抵抗RL を介して電源電圧VGKが印加される。また、
各々のゲート電極G-2〜G+2は、相互作用を作るために
抵抗RI を介して電気的に接続されている。また、各単
体発光サイリスタのアノード電極に、3本の転送クロッ
クライン(φ1 ,φ2 ,φ3 )が、それぞれ3素子おき
に(繰り返されるように)接続される。また、初段の発
光サイリスタのゲート電極にはスタートパルス(φS
が接続される。
【0021】動作を説明すると、まず転送クロックφ3
がハイレベルとなり、発光サイリスタT(0)がオンし
ているとする。このとき3端子サイリスタの特性から、
ゲート電極G0 は零ボルト近くまで引き下げられる。電
源電圧VGKを仮に5ボルトとすると、負荷抵抗RL 、相
互作用抵抗RI のネットワークから各発光サイリスタの
ゲート電圧が決まる。そして、発光サイリスタT(0)
に近い素子のゲート電圧が最も低下し、以降順にT
(0)から離れるにしたがいゲート電圧は上昇してい
く。これは次のように表せる。
【0022】 VG0<VG1=VG-1 <VG2=VG-2 (1) これらの電圧の差は、負荷抵抗RL ,相互作用抵抗RI
の値を適当に選択することにより設定することができ
る。
【0023】3端子サイリスタのアノード側のターンオ
ン電圧VONは、ゲート電圧より拡散電位Vdif だけ高い
電圧となることが知られている。
【0024】 VON≒VG +Vdif (2) したがって、アノードにかける電圧をこのターンオン電
圧VONより高く設定すれば、その発光サイリスタはオン
することになる。
【0025】さてこの発光サイリスタT(0)がオンし
ている状態で、次の転送クロックパルスφ1 にハイレベ
ル電圧VH を印加する。このクロックパルスφ1 は発光
サイリスタT(+1)とT(―2)に同時に加わるが、
ハイレベル電圧VH の値を次の範囲に設定すると、発光
サイリスタT(+1)のみをオンさせることができる。
【0026】 VG-2 +Vdif >VH >VG+1 +Vdif (3) これで発光サイリスタT(0),T(+1)が同時にオ
ンしていることになる。そしてクロックパルスφ3 のハ
イレベル電圧を切ると、発光サイリスタT(0)がオフ
となりオン状態の転送ができたことになる。
【0027】このように、本実施例では抵抗ネットワー
クで各発光サイリスタのゲート電極間を結ぶことによ
り、発光サイリスタに転送機能をもたせることが可能と
なる。
【0028】上に述べたような原理から、転送クロック
φ1 ,φ2 ,φ3 のハイレベル電圧を順番に互いに少し
ずつ重なるように設定すれば、発光サイリスタのオン状
態は順次転送されていく。すなわち、発光点が順次転送
され、自己走査型発光装置を実現することができる。
【0029】
【実施例3】本実施例は、本発明者らが特開平2−14
584号公報にて開示した発光チップであって、本発明
を適用できる例の1つである。
【0030】本実施例では、電気的接続の方法としてダ
イオードを用いた例について述べる。本実施例の自己走
査型発光装置の原理を説明するための等価回路図を図6
に示す。発光サイリスタT(−2)〜T(+2)は、一
列に並べられた構成となっている。G-2〜G+2は、発光
サイリスタT(−2)〜T(+2)のそれぞれのゲート
電極を表す。RL はゲート電極の負荷抵抗を表し、D-2
〜D+2は電気的相互作用を行うダイオードを表す。また
GKは電源電圧を表す。各単体発光サイリスタのアノー
ド電極に、2本の転送クロックライン(φ1 ,φ2 )が
それぞれ1素子おきに接続される。
【0031】動作を説明する。まず転送クロックφ2
ハイレベルとなり、発光サイリスタT(0)がオンして
いるとする。このとき3端子サイリスタの特性からゲー
ト電極G0 は零ボルト近くまで引き下げられる。電源電
圧VGKを仮に5ボルトとすると、抵抗RL ,ダイオード
-2〜D+2のネットワークから各発光サイリスタのゲー
ト電圧が決まる。そして発光サイリスタT(0)に近い
素子のゲート電圧が最も低下し、以降順にT(0)から
離れるにしたがいゲート電圧は上昇していく。
【0032】しかしながら、ダイオード特性の一方向
性,非対称性から、電圧を下げる効果は、T(0)の右
方向にしか働かない。すなわちゲート電極G1 はG0
対し、ダイオードの順方向立ち上がり電圧Vdif だけ高
い電圧に設定され、ゲート電極G2 はG1 に対し、さら
にダイオードの順方向立ち上がり電圧Vdif だけ高い電
圧に設定される。一方、T(0)の左側のゲート電極G
-1はダイオードD-1が逆バイアスになっているため電流
が流れず、したがって電源電圧VGKと同電位となる。
【0033】次の転送クロックパルスφ1 は、最近接の
発光サイリスタT(1),T(−1)、そしてT(3)
およびT(−3)等に印加されるが、これらのなかで、
最もターンオン電圧の最も低い素子はT(1)であり、
T(1)のターンオン電圧は約G1 のゲート電圧+V
dif であるが、これはVdif の約2倍である。次にター
ン電圧の低い素子はT(3)であり、Vdif の約4倍で
ある。T(−1)とT(−3)のオン電圧は、約VGK
dif となる。
【0034】以上から、転送クロックパルスのハイレベ
ル電圧をVdif の約2倍からVdifの約4倍の間に設定
しておけば、発光サイリスタT(1)のみをオンさせる
ことができ、転送動作を行うことができる。
【0035】
【実施例4】本実施例は、本発明者らが特開平2−92
651号公報にて開示した発光チップであって、本発明
を適用できる例の1つである。
【0036】本実施例の自己走査型発光装置の原理を説
明するための等価回路図を図7に示す。各発光サイリス
タは、トランジス夕Tr1 ,Tr2 の組合せとして表わ
される。トランジスタTr1 はPNPトランジスタであ
り、トランジスタTr2 はNPNトランジスタである。
また、トランジスタTr3 が設けられ、トランジスタT
3 のベースは、NPNトランジスTr2 のベースに接
続され、NPNトランジスTr2 と組合わさってカレン
トミラー回路を構成している。発光サイリスタT(−
1)〜T(1)は一列に並べられ、かつ発光サイリスタ
間がカレントミラー回路によって接続された構成となっ
ている。
【0037】発光サイリスタT(−1)〜T(+1)
は、それぞれのゲート電極G-1〜G+1を有し、これらゲ
ート電極は、負荷抵抗RL を有する。ゲート電極には、
負荷抵抗RL を経て電源電圧VGKが印加される。各単体
発光サイリスタのアノード電極(Tr1 のエミッタ)
に、2本の転送クロックライン(φ1 ,φ2 )がそれぞ
れ1素子おきに接続される。クロックラインには、クロ
ックラインの電流制限用抵抗Re が設けられる。
【0038】動作を説明する。まず、転送クロックφ2
がハイレベルとなり、発光サイリスタT(0)がオンし
ているとする。このとき、3端子サイリスタの特性から
ゲート電極G0 は零ボルト近くまで引き下げられる。電
源電圧VGKを5ボルトとすると、ゲート電極G0 に負荷
抵抗RL で制限された電流が流れ込む。またエミッタ
(アノード)には、抵抗Re で制限された電流が流れ込
む。
【0039】さて、トランジス夕Tr2 とTr3 は、カ
レントミラー回路になっているため、トランジスタTr
3 にはTr2 に比例した電流駆動能力が備わっている。
この電流駆動能力からトランジスタTr3 のコレクタに
接続される負荷抵抗RL を介して電流を引き込み、隣の
発光サイリスタT(1)のゲート電極G1 の電位を引き
下げる。トランジスタTr3 の駆動能力を適当に調整す
ることにより、ゲート電極G1 の電位をほぼ零まで下げ
ることができる。
【0040】発光サイリスタT(1)のオン電圧は、ゲ
ート電極G1 の電位より拡散電位Vdif だけ高い電圧と
なるため、転送クロックパルスφ1 の電圧が、拡散電位
dif 以上であればオン状態を発光サイリスタT(1)
に伝達することができる。
【0041】さて、このように発光サイリスタT(1)
のターンオン電圧は下がることになるが、反対側に位置
する発光サイリスタT(−1)のターンオン電圧は変化
しない。これはゲートG0 がほぼ零まで下がったとして
も、発光サイリスタT(−1)のオン電圧を決めるゲー
ト電極G-1の電圧に影響を与えないからである。したが
って、転送クロックφ1 ,φ2 のハイレベル電圧を交互
に互いに少しずつ重なるように設定すれば、発光サイリ
スタのオン状態は順次転送されていく。すなわち、発光
点が順次転送され、光結合による集積化された自己走査
型発光装置を実現することができる。
【0042】以上のことから、このカレントミラー回路
を用いた発光素子アレイは、VdifからVGK+Vdif
での転送クロックパルス電圧によって動作し、動作電圧
幅としてVGKという広い幅で動作させることができる。
【0043】
【実施例5】本実施例は、複数の発光素子を同時に発光
できるようにした発光チップである。この自己走査型発
光装置の等価回路図を、図8に示す。
【0044】図1の回路と異なるのは、発光素子を3つ
ずつのブロックとし、1ブロック内の発光素子は1つの
スイッチ素子によって制御し、かつ1ブロック内の発光
素子にそれぞれ別々の書き込み信号ラインSin1,Sin
2,Sin3を接続して、発光素子の発光を制御した点で
ある。図中、発光素子L1 (−1),L2 (−1),L
3 (−1)、発光素子L1 (0),L2 (0),L
3 (0)、発光素子L1 (−1),L2 (−1),L3
(−1)等が、ブロック化された発光素子を示してい
る。
【0045】動作は図1の回路と同じで、1素子ずつS
inによって発光が書き込まれていたものが、同時に複数
書き込まれ発光し、それがブロックごとに転送するよう
になったものである。
【0046】いま、LEDプリンタ等の一般的に知られ
る光プリンタ用の光源として、この発光装置を用いるこ
とを考えると、A4の短辺(約21cm)相当のプリン
トを16ドット/mmの解像度で印字するためには約3
400ビットの発光素子が必要になる。
【0047】図1にて説明してきた発光チップでは、発
光しているポイントは常に一つで、上記の場合ではこの
発光の強度を変化させて画像を書き込むことになる。こ
れを用いて光プリンタを形成すると、通常使用されてい
る光プリンタ用LEDアレイ(これは画像を書き込むポ
イントに位置するLEDが、同時に発光するよう駆動I
Cによって制御されている)に比べ、画像書き込み時に
3400倍の輝度が必要となり、発光効率が同じならば
3400倍の電流を流す必要がある。ただし発光時間
は、逆に通常のLEDアレイに比べ1/3400とな
る。
【0048】しかし発光素子は、一般的に電流が増える
と加速度的に寿命が短くなる傾向があり、いくらデュー
ティが1/3400とはいえ従来のLEDプリンタに比
べ、寿命が短くなってしまうという問題点を持ってい
た。
【0049】しかしながら本実施例によると、ビット総
数が同じ条件で比較すると、この例では1ブロックに3
素子が入っているため、図1の発光チップに比べて1素
子の発光時間は3倍となる。したがって、オン状態の発
光素子に流す電流は1/3でよく、図1に比べ長寿命化
することが可能である。
【0050】本実施例では、1ブロックに3素子が含ま
れる場合を例示したが、この素子数が大きいほうが書き
込み電流が小さくて済み、さらに長寿命化をはかること
ができる。
【0051】
【実施例6】以下に、デューティをさらに向上すること
ができる発光チップの例を、図10,図11を用いて説
明する。図10は本実施例の自己走査型発光装置のブロ
ック構成図である。
【0052】本実施例の発光装置は、シフトレジスタ2
00,書き込みスイッチアレイ201,リセットスイッ
チアレイ202,発光素子アレイ203から構成され
る。各々のアレイはN個の素子からなっており、その番
号を(1)〜(N)とする。シフトレジスタ200は、
電源V1 、複数の転送パルスφ、およびスタートパルス
φS により駆動され、オン状態が転送(自己走査)され
る。転送方向は、ここでは左から右、すなわち(1)か
ら(N)としてある。
【0053】書き込みスイッチアレイ201は、画像信
号VINを発光素子アレイ203に書き込むスイッチであ
り、シフトレジスタ200に同期する。つまり、時刻t
にオン状態であるシフトレジスタ200に対応する発光
素子アレイ203のビットに、画像信号VIN(t)を書
き込む働きを有する。
【0054】この画像信号VINの書き込みは、本実施例
では各ビットとも同じ番号内で行われるようにされてい
る。一度書き込まれた発光情報は、発光素子アレイ20
3に保持される。
【0055】一方、シフトレジスタ200は、同時にリ
セットスイッチアレイ202もアドレスするよう構成さ
れている。ただし、番号(1)のシフトレジスタ出力は
番号(2)のリセットスイッチに、番号(2)のシフト
レジスタ出力は番号(3)のリセットスイッチになど、
1ビット転送方向へ進んだ素子に接続されている。
【0056】このリセットスイッチがアドレスされる
と、発光素子はリセットされる。すなわち、シフトレジ
スタがオンすると、このシフトレジスタより1ビット転
送方向へ進んだ発光素子は、発光状態,非発光状態に関
わらず、一旦非発光状態(オフ状態)に戻される。
【0057】このような構成になっていれば、画像信号
の時間変化が発光素子の位置変化として書き込まれ、発
光素子に画像情報が書き込まれて発光による画像パター
ンが構成される。そして次の画像信号を書き込む際、リ
セットスイッチにより書き込まれた画像情報は消去さ
れ、そのすぐ後に新たな画像情報が書き込まれる。この
ため、発光素子はほぼ常時点灯に近い状態となり、デュ
ーティはほぼ1となる。
【0058】ここではシフトレジスタ200を1つのみ
設け、この出力を画像信号書き込み、およびリセットの
両方に用いるよう構成したが、シフトレジスタを2つ設
け、それぞれ画像信号書き込み用およびリセット用とし
て用いてもよい。
【0059】図10に、図9で説明した機能を発光サイ
リスタおよびトランジスタで構成した回路を示す。シフ
トレジスタ200は、サイリスタTS (1)〜T
S (4)により構成される。各サイリスタはトランジス
タTr1 ,Tr2 で構成され、そのゲートが負荷抵抗R
L ,結合用抵抗RI を介して隣接するサイリスタおよび
電源V1 に接続される。このシフトレジスタの出力はゲ
ートから取り出され、出力電圧VO (1)〜VO (3)
と表示されている。(1)〜(3)は各ビットの番号で
ある。図中、転送クロックラインの電流を制限する抵抗
は、抵抗Re で表している。
【0060】書き込みスイッチとして、PNPトランジ
スタTr3 (1)〜Tr3 (3)を用い、リセットスイ
ッチとして、NPNトランジスタTr4 (1)〜Tr4
(3)を用いている。抵抗Re は、発光素子に流れる電
流を制限する抵抗である。また発光素子として、トラン
ジスタTr5 ,Tr6 の組合せで表示される発光サイリ
スタを用いている。この発光サイリスタの特性として、
一度オンしてしまうと電源を落とすまでオンし続けると
いう特徴を持ち、これを発光のメモリ機能として利用す
る。
【0061】この回路の動作を、図11に示すパルスタ
イミング図を用いて説明する。図11においてT1 〜T
5 は時刻を表す。転送クロックはφ1 〜φ3 であり、φ
1 はT1 〜T2 およびT4 〜T5 の間、φ2 はT2 〜T
3 の間、φ3 はT3 〜T4 の間がハイレベルとなってい
る。シフトレジスタ出力VO (1)〜VO (3)はそれ
ぞれφ1 〜φ3 に同期して取り出され、出力はローレベ
ルとして与えられる。画像信号VINは時刻T2 〜T3
ハイレベルとなり、ビット番号(2)の発光素子に書き
込む。
【0062】今、時刻T1 〜T2 の間を考える。このと
きシフトレジスタの出力として、出力VO (1)がロー
レベルとして取り出される。この出力VO (1)は、書
き込みスイッチであるトランジスタTr3 (1)のベー
スに接続され、トランジスタTr3 (1)を書き込み可
能状態にする。しかしここで、画像信号VINはローレベ
ルであるから、発光素子への書き込みは行われない。
【0063】一方、出力VO (1)は同時にリセットス
イッチであるトランジスタTr4 (2)のベースにも印
加される。この出力VO (1)は零ボルト程度まで下が
るため、トランジスタTr4 (2)のエミッタ電圧もほ
ぼ零ボルトとなり、発光素子をオフ状態にしてしまう。
したがって、ビット番号(2)の発光素子は、リセット
されたことになる。
【0064】次に時刻T2 〜T3 の間を考える。シフト
レジスタ出力はVO (2)であり、これがTr3 (2)
のベースに印加される。ここで、画像信号VINはハイレ
ベルであるからトランジスタTr3 (2)に電流が流
れ、発光メモリに流れ込む。この電流はトランジスタT
6 (2)のベース電流となり、これがビット番号
(2)の発光素子をオンさせる。この発光は次のリセッ
ト信号まで維持される。この時、ビット番号(3)の発
光素子は、VO (2)によりリセットされる。
【0065】発光素子に流れる電流は抵抗Re によって
制限され、デューティが大きくなったため少ない電流で
よく、高信頼度の発光装置を得ることができる。
【0066】この自己走査型発光装置は、光プリンタの
書き込みヘッド,ディスプレイ等への応用が考えられ、
これらの機器の低価格化,高性能化に大きな寄与をする
ことができる。
【0067】
【実施例7】本実施例は、特開平4−23367号公報
に示された発光チップであって、本発明を適用できる1
つの例である。
【0068】本実施例の自己走査型発光装置を図12に
示す。図12においては、スイッチ素子アレイと発光素
子アレイとが、上下に分けて記載されている。
【0069】まず、シフトレジスタ機能を有するスイッ
チ素子アレイについて説明する。S(−2)〜S(2)
は、スイッチ素子(PNPN構造を有するサイリスタ)
である。φ1 ,φ2 は、スイッチ素子アレイを駆動する
転送クロックである。そして、CL1 は転送クロックφ
1 を供給されるクロックラインであり、CL2 は転送ク
ロックφ2 を供給されるクロックラインである。
【0070】各スイッチ素子S(−2)〜S(2)のゲ
ート電極G-1〜G2 の間は、それぞれ結合用ダイオード
-2〜D1 によって、接続されている。このようなダイ
オード結合方式を採用しているために、スイッチ素子ア
レイは2相の転送クロックφ1 ,φ2 にて情報の転送動
作を行うことができる。
【0071】また、RA1,RA2 は、それぞれ各スイッ
チ素子S(−2)〜S(2)のアノードとクロックライ
ンCL1 ,CL2 のいずれか一方とを接続するアノード
負荷抵抗である。このアノード負荷抵抗RA1,RA2
は、各スイッチ素子S(−2)〜S(2)のオン状態で
の電流量を制限するものである。各スイッチ素子S(−
2)〜S(2)のカソードはそれぞれ接地されている。
【0072】さらに、RL1,RL2は、それぞれ各スイッ
チ素子S(−2)〜S(2)のゲートG-2〜G2 と電源
電圧VGKの直流電源とを接続するゲートの負荷抵抗であ
る。このゲート負荷抵抗RL1,RL2は、電源電圧VGK
直流電源から各ゲートG-2〜G2 に流れる電流量を制限
するものである。そして、各ゲートG-2,G0 ,G
2は、それぞれダイオードD-2′,D0 ′,D2 ′のカ
ソードに接続されている。
【0073】次に、発光素子アレイについて説明する。
φR は発光素子(発光サイリスタ)L(−2),L
(0),L(2)への情報の書き込み許可/禁止を制御
し、かつ書き込まれた状態をリセットするクロックであ
る。そして、CLR はクロックφR を供給する電流供給
ラインである。
【0074】またRA3は、各発光素子L(−2),L
(0),L(2)のアノードと電流供給ラインCLR
を接続するアノード負荷抵抗である。このアノード負荷
抵抗RA3は、各発光素子L(−2),L(0),L
(2)のオン状態での電流量を制限するものである。そ
して、各発光素子L(−2),L(0),L(2)のカ
ソードは、それぞれ接地されている。
【0075】さらにRL3は、各発光素子L(−2),L
(0),L(2)のゲートG-2′,G0 ′,G2 ′と電
源電圧VGKとを接続するゲート負荷抵抗である。このゲ
ート負荷抵抗RL3は、電源電圧VGKの直流電源から、各
ゲートG-2′,G0 ′,G2′に流れる電流量を制限す
るものである。そして、各ゲートG-2′,G0 ′,
2 ′は、それぞれダイオードD-2′,D0 ′,D2
のアノードに接続されている。
【0076】すなわち、図12においては、スイッチ素
子S(−2),S(0),S(2)のゲートが、それぞ
れダイオードD-2′,D0 ′,D2 ′を介して、発光素
子L(−2),L(0),L(2)のゲートG-2′,G
0 ′,G2 ′に個々に接続されている。
【0077】次に、スイッチ素子アレイの部分の動作を
説明する。今、スタートパルスφSとして、ハイレベル
またはローレベルの電圧がスイッチ素子S(−3)のア
ノード(図示せず)に供給されたとする。この場合に、
ハイレベルの電圧が、電源電圧VGKに拡散電位Vdif
加えた電圧以上に高ければ、スイッチ素子S(−3)は
オン状態になる。そして、次に供給されるスタートパル
スφS のローレベルの電圧が、スイッチ素子S(−3)
のオン状態維持電圧より低ければ、S(−3)はオフ状
態となる。
【0078】オン状態では、スイッチ素子S(−3)の
ゲート電位はほぼ零ボルトとなり、オフ状態ではゲート
電圧は電源電圧VGKと同じ電圧になる。スイッチ素子S
(−3)のゲート電位が零ボルトになれば、結合用ダイ
オードD-3(図示せず)によって、スイッチ素子S(−
2)のゲート電位が低下する。そして、スイッチ素子S
(−2)のターンオン電圧も低下する。したがって、転
送クロックφ2 によって、スイッチ素子S(−2)をオ
ン状態に設定することができる。
【0079】このオン状態はφ1 ,φ2 によって順次、
図47の右方向へ転送されていく。つまり、スタートパ
ルスφS のハイレベルの電圧によって、スイッチ素子ア
レイにオン状態が書き込まれ、それが順次右方向へ転送
されていくことになる。
【0080】ただし、全てのビットがオン状態にある場
合に、このオン状態を転送することは、このスイッチ素
子アレイの動作原理上から不可能であって、1ビットお
きにオンとオフを繰り返して転送することになる。すな
わち、スタートパルスφS の波形も、転送パルスφ1
φ2 に同期して、ハイレベルとローレベルとを交互に送
る必要がある。
【0081】今、偶数ビットのみのオン状態とオフ状態
に有効な情報があるものとして、オン状態を1、オフ状
態を0とすると、スタートパルスφS によって1または
0が書き込まれ、転送クロックφ1 ,φ2 によって、そ
の1,0が転送されて行くことになる。このようにし
て、1または0という信号(情報)がスイッチ素子アレ
イに書き込まれる。
【0082】次に、発光素子L(−2)(L(0),L
(2))の動作について説明する。仮に、L(−2)が
0であるとすると、クロックφR の電圧が零ボルトであ
れば、発光素子L(−2)はオン状態とはならない。す
なわち、発光素子L(−2)は書き込み禁止の状態に設
定される。クロックφR の電圧が、発光素子L(−2)
のオン状態維持電圧からVGK+Vdif の間の電圧に設定
されたとすると、発光素子L(−2)は書き込み許可の
状態に設定される。そして、ゲートG-2′の電位が変化
させられることによって、発光素子L(−2)はオン状
態に設定可能となる。
【0083】さて、スイッチ素子アレイから発光素子ア
レイへの情報の書き込みについて説明する。スイッチ素
子アレイは、前述したように1または0信号が書き込ま
れる。最後のビットまで書き込まれた段階で、転送クロ
ックφ1 ,φ2 をそれぞれローレベル,ハイレベルの状
態に維持される。これによって、情報の転送動作が終了
し、スイッチ素子アレイに書き込まれた情報は保持され
る(特に、偶数ビットにおいて保持されている)。
【0084】スイッチ素子アレイの偶数ビットにおい
て、オン状態のスイッチ素子Sのゲート電位はほぼ零ボ
ルトであり、オフ状態のスイッチ素子Sのゲート電位
は、Vdif の約2倍以上である。なお、オフ状態のスイ
ッチ素子Sのゲート電位については、転送方向に対して
逆方向に位置する最も隣接する偶数ビットがオン状態の
場合にVdif の約2倍であり、それ以外はVdif の約2
倍の電圧よりも大きくなる。なお、ここでVdif はPN
接合の拡散電位である。
【0085】スイッチ素子S(−2),S(0),S
(2)のそれぞれのゲート電圧は、ダイオードD-2′,
0 ′,D2 ′によって対応する発光素子L(−2),
L(0),L(2)のゲートG-2′,G0 ′,G2 ′に
伝達される。したがって、発光素子L(−2),L
(0),L(2)のゲート電圧は、オン状態の場合でV
difとなり、オフ状態の場合でVdif の3倍以上とな
る。そしてオン状態の場合で、発光素子のターンオン電
圧はVdif の2倍となり、オフ状態でVdif の4倍とな
る。
【0086】一方、クロックφR については、いったん
零ボルトに設定して全体の発光をなくし(すなわち、リ
セット)、その後にハイレベル電位VHRまで上昇させ
る。この電圧φHRとして 2Vdif <VHR<4Vdif の範囲に設定されていると、オン状態のスイッチ素子S
に対応する発光素子Lがオン状態となり、オフ状態のス
イッチ素子Sの対応する発光素子Lはオフ状態のままに
なる。
【0087】したがって、スイッチ素子アレイに書き込
まれた1,0の情報が、そのまま発光素子アレイに書き
込まれることになる。
【0088】この後、電圧VHRは発光素子のオン状態維
持電圧以上であってVdif の2倍の電圧未満の値に再設
定される。このことにより、発光素子Lは、スイッチ素
子Sのゲート電位に影響されなくなり、書き込まれた情
報を保持し続ける。そして、発光素子アレイが情報の保
持状態にある間に、前述と同様にして、スイッチ素子ア
レイには次の情報が書き込まれる。
【0089】やがて、クロックφR がローレベル電圧に
設定されて、各発光素子Lがリセットされる。リセット
後、再び情報が発光素子アレイに書き込まれる。以上の
ようにして、一連の動作が繰り返し行われる。
【0090】次に図12に示す発光チップを、光プリン
タ用の書き込み光源である発光装置に適用した場合につ
いて述べる。
【0091】例えば、発光装置が2048ビットの発光
素子Lを有するものとすると、スイッチ素子Sはその倍
の4096ビットを必要とする。光プリンタにおける書
き込み光源の電流量は約5mAであるから、全てのビッ
トの発光素子Lが発光状態であるとすると、約10Aと
いう電流が流れる。
【0092】一方、スイッチ素子Sからの情報転送のた
めの電流は、ゲート負荷抵抗RL3=30kΩの場合に
0.5mAであることが実験的にわかっているので、全
てのビットの発光素子が発光状態であれば、1A程度で
ある。なお、この情報転送のための電流量は、光プリン
ティングに必要な10Aに比べ1割程度であり、実用上
問題のない値である。
【0093】また、スイッチ素子Sからの情報が、発光
素子Lに移動させられた段階でクロックφ1 ,φ2 の電
圧を一旦零ボルトに低下させることにより、スイッチ素
子アレイ全体がオフ状態となりリセットが行われる。こ
の方法を用いた場合には、スイッチ素子Sがオン状態に
なる時間が考慮されると、等価的に電流値が下がること
となる。つまり、前述の1Aに比べて等価的に0.5A
程度まで下がったことになる。
【0094】発光素子Lの2048ビットに対して、ス
タートパルスφS が供給されるデータ入力端(図示せ
ず)が1つだけでは、情報の転送速度はかなり高速であ
ることが必要である。この点については、データ入力端
を複数設けることによって、情報の転送速度を低下させ
ることができる。例えば、通常64ビットまたは128
ビットを一単位として発光素子Lのチップが形成され、
このチップごとに情報が入力されてもよい。
【0095】128ビットごとにデータ入力を並列に行
った場合、2048ビットに対して20個のデータ入力
端を有することになる。このため、情報の転送速度は1
/20でよいことになる。したがって、発光装置は余裕
のある動作を行うことができる。
【0096】なお、発光素子Lの出力光の光量のばらつ
きを防ぐために、アノード負荷抵抗RA3をレーザ等によ
り微調整することが可能である。このことによって、出
力光のばらつきのない発光装置を得ることができる。
【0097】また、図12では、スイッチ素子アレイに
おける偶数ビットの右側に接続される結合用ダイオード
-2,D0 の特性と、奇数ビットの右側に接続される結
合用ダイオードD-1,D1 の特性とが異なっている。し
たがって、偶数ビットと奇数ビットとで動作電流等を分
けて最適化することが重要である。このために、RL2
L1,RA1<RA2に設定するほうが望ましく、この場合
には発光装置はより安定で高速な動作を行い得る。
【0098】さらに、図12では、ダイオード結合方式
と呼ばれる構成を採用しているが、結合方式はこれに限
られず、スイッチ素子の発光機能および受光機能を利用
する光結合方式や、抵抗結合方式であってもよい。
【0099】
【発明の効果】本発明の自己走査型発光装置によれば、
実装基板上に配列された各発光チップよりエンド端子が
取り出されているので、このエンド端子を用いて、各発
光チップの動作判定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の自己走査機能を有する発光チップの等価
回路図である。
【図2】従来の発光装置の端子配列を説明するための図
である。
【図3】本発明の実施例1の発光装置の端子配列を説明
するための図である。
【図4】図3の発光チップLMA1,2の等価回路図で
ある。
【図5】本発明を適用できる発光装置の実施例2の等価
回路図である。
【図6】本発明を適用できる発光装置の実施例3の等価
回路図である。
【図7】本発明を適用できる発光装置の実施例4の等価
回路図である。
【図8】本発明を適用できる発光装置の実施例5の等価
回路図である。
【図9】本発明を適用できる発光装置の実施例6のブロ
ック回路図である。
【図10】図9の発光装置の回路図である。
【図11】図9の発光装置の駆動方法を示すパルスタイ
ミング図である。
【図12】本発明を適用できる発光装置の実施例7の等
価回路図である。
【符号の説明】
2,4,6,16 ボンディング・パッド 14 ボンディング・ワイヤ 12,18 リード線 T スイッチ素子 L 発光素子 G ゲート電極 RL 負荷抵抗

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光動作のためのしきい電圧またはしきい
    電流の制御電極を有する発光素子を複数個配列し、各発
    光素子の前記制御電極をその近傍に位置する少なくとも
    1つの発光素子の制御電極に、接続用抵抗または電気的
    に一方向性を有する接続用電気素子を介して接続すると
    ともに、各発光素子に電源ラインを負荷抵抗を介して前
    記制御電極に接続し、かつ各発光素子にクロックライン
    を接続して形成した発光チップが、実装基板上に複数個
    配列されて構成される自己走査型発光装置において、 前記各発光チップは、最終段の前記接続用抵抗または前
    記接続用電気素子より、エンド端子が取り出されている
    ことを特徴とする自己走査型発光装置。
  2. 【請求項2】スイッチング動作のためのしきい電圧また
    はしきい電流の制御電極を有するスイッチ素子を複数個
    配列し、各スイッチ素子の前記制御電極をその近傍に位
    置する少なくとも1つのスイッチ素子の制御電極に、接
    続用抵抗または電気的に一方向性を有する接続用電気素
    子を介して接続するとともに、各スイッチ素子に電源ラ
    インを負荷抵抗を介して前記制御電極に接続し、かつ各
    スイッチ素子にクロックラインを接続して形成したスイ
    ッチ素子アレイと、発光動作のためのしきい電圧または
    しきい電流の制御電極を有する発光素子を複数個配列し
    た発光素子アレイとからなり、前記発光素子アレイの各
    制御電極を前記スイッチ素子の制御電極と電気的手段に
    より接続し、各発光素子に発光のための電流を印加する
    ラインを設けた発光チップが、実装基板上に複数個配列
    されて構成される自己走査型発光装置において、 前記各発光チップは、最終段の前記接続用抵抗または前
    記接続用電気素子より、エンド端子が取り出されている
    ことを特徴とする自己走査型発光装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自己走査型発光装置におい
    て、 発光チップの前記エンド端子は、次段の発光チップの初
    段の発光素子へのスタートパルス端子に、前記実装基板
    上のリード配線を介して電気的に接続されている自己走
    査型発光装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の自己走査型発光装置におい
    て、 発光チップの前記エンド端子は、次段の発光チップの初
    段のスイッチ素子へのスタートパルス端子に、前記実装
    基板上のリード配線を介して電気的に接続されている自
    己走査型発光装置。
  5. 【請求項5】請求項1または3記載の自己走査型発光装
    置において、 前記発光素子はPNPN構造の発光サイリスタよりな
    る、自己走査型発光装置。
  6. 【請求項6】請求項2または4記載の自己走査型発光装
    置において、 前記発光素子およびスイッチ素子は、それぞれ、PNP
    N構造の発光サイリスタよりなる、自己走査型発光装
    置。
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