JPH0995323A - 包装値付装置 - Google Patents

包装値付装置

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JPH0995323A
JPH0995323A JP25327395A JP25327395A JPH0995323A JP H0995323 A JPH0995323 A JP H0995323A JP 25327395 A JP25327395 A JP 25327395A JP 25327395 A JP25327395 A JP 25327395A JP H0995323 A JPH0995323 A JP H0995323A
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正和 高花
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラベル貼付の方式が押し当て方式のラベル貼
付であっても、処理速度を低下させるなどの装置の性能
を実質的に犠牲にすることなく良好にラベル貼付を行う
ことができる包装値付装置を提供することにある。 【解決手段】 プッシャーA7 によって商品を包装部か
ら搬出する際にフィルムの前端部を商品の底部に折り込
むと共に、前記包装部の上部に配置したラベル貼付装置
Cがプッシャーで搬出中の商品GにラベルFを貼付する
包装値付装置において、前記プッシャーによる商品の搬
出速度を搬出の開始から搬出の終了までの途中で切り換
え、搬出終了側の搬出速度を搬出開始側の搬出速度より
も低速にすると共に、該低速で搬送中の商品にラベルを
貼付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包装部に張架したス
トレッチフィルムに商品を突き上げ、しかる後フィルム
の左右及び後端部(又は前端部)を商品の底部に折り込
み、折り込み後、プッシャーによって商品を包装部から
搬出する際にフィルムの前端部(又は後端部)を商品の
底部に折り込んで包装を行い、包装完了後の商品をプッ
シャーで包装部から搬出する時ラベルを貼付する包装値
付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】包装値付装置は、商品を搬入部から包装
部下に搬送し、包装部に水平状に張架されたフイルムに
商品を下側から突き上げて該商品の表面をフィルムで覆
い、更に左右折り込み板及び後折り込み板(又は前折り
込み板)でフィルムの左右及び後端部(又は前端部)を
商品の底部に折り込んだ後、プッシャーによって商品を
包装部から搬出する際に前記フィルムの前端部(又は後
端部)を商品の底部に折り込むと共に、包装後の商品の
所定位置にラベルを貼付するものであるが、装置を小型
に構成する関係上、包装部の上部にラベル貼付装置を配
置し、プッシャーで搬出中の商品にラベルを貼付するよ
うにしたものが実開平3−126807号として提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プッシャーによる商品
の搬送速度は、フィルムの前端部(又は後端部)の折り
込みを支障なく行うこと、及び装置の処理速度によって
決定される。このため、処理能力の高い装置では、かな
り高速で移動する商品にラベルを貼付する必要がある。
また、ラベルを貼付する手段も、従来より行われていた
ラベルをエアーによって商品に吹き付け貼付する方式に
比べ、最近はラベル貼付をより確実に行うことができる
押し当て方式が採用されている。この押し当て方式は、
ラベルを吸引保持するラベル吸着面を商品に押し当てて
ラベル貼付を行うものである。この押し当て方式の場
合、商品の移動速度が速く、またプッシャーコンベアの
ように移動力が大きいと、ラベル吸着面を商品に押し当
てた際に、フィルムが吸着面によって引っ張られて商品
を包装しているフィルムに皺ができたり、フィルムが引
き裂かれたりする問題がある。このため、従来はラベル
貼付を支障なく行うためにはプッシャーの搬送速度を低
速にしなければならず、その分装置の処理速度が犠牲と
なっていた。
【0004】本発明は上述した従来の技術が有する問題
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
ラベル貼付の方式が押し当て方式のラベル貼付であって
も、処理速度を低下させるなどの装置の性能を実質的に
犠牲にすることなく良好にラベル貼付を行うことができ
る包装値付装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明が講じた技術的手段は、包装後の商品を包装
部から搬出するプッシャーの商品搬出速度を搬出の開始
から搬出の終了までの途中で切り換え、搬出終了側の搬
出速度を搬出開始側の搬出速度よりも低速にすると共
に、該低速で搬送中の商品にラベルを貼付することを特
徴とする。又、ラベル貼付は搬出速度を高速から低速へ
の切り換え、低速による搬出中に行う構成の他に、前記
プッシャーの駆動を、商品の搬出開始から搬出終了まで
の途中で一旦停止し、その停止中に商品にラベルを貼付
し、ラベル貼付後、前記プッシャーを再起動させるよう
にしてもよい。
【0006】上記プッシャーの搬出速度の切り換え、及
びプッシャーの駆動の一時停止の時期は、少なくともプ
ッシャーの搬送により商品を覆うフィルムの前端部(又
は後端部)が商品の底部に折り込みが開始された後とす
る。又、上記ラベルの貼付は、従来より行われているラ
ベルをエアーで吹き付け貼付する方式に限らず、ラベル
の糊面を下側にしてラベルを吸引保持したラベル貼付装
置のラベル吸着面を商品に押し当てて行う押し当て方式
でもよい。
【0007】更に、上記したプッシャーの搬出速度の切
り換え時期、又はプッシャーの駆動の一時停止の時期
は、前記プッシャーによる商品の搬出路に、商品が所定
の位置まで搬出されたことを検出する検出手段を設け、
その検出手段による商品検出信号に基づいて前記プッシ
ャーの搬送速度の切り換え、又はプッシャーの駆動の一
時停止を行うようにする。更に又、上記したプッシャー
の搬出速度の切り換え時期、又はプッシャーの駆動の一
時停止の時期は上記した商品の搬出位置を検出して行う
構成の他に、商品を搬送するプッシャーの位置を検出し
て行うようにしてもよい。
【0008】又、本発明が対象とする包装値付装置は、
包装部で包装後の商品を包装部から搬出するのにプッシ
ャーを用いるものであれば、包装機及びラベル貼付装置
の構成には限定されない。例えば、商品搬入部に載置さ
れた商品をエレベータヘッドによって受け取った後、該
エレベータヘッドを水平方向に移動させるタイプの包装
機でもよい。更に、ラベル貼付装置がラベルプリンタと
一体に構成され、ラベル吸着面の上下動、或いは回動で
ラベル貼付を行うタイプのラベル貼付装置であってもよ
い。
【0009】上記の構成によれば、包装後の商品がプッ
シャーの駆動によって包装部から排出されるが、その商
品を搬出するプッシャーの速度を高速から低速に切り換
え、その低速で搬出される商品にラベルの貼付を行うた
め、ラベル貼付装置が押し当て方式であっても、商品を
包装するフィルムに皺が生じたり、フィルムを引き裂い
たりすることがない。勿論、ラベル貼付の方式が従来の
エアーによる吹き付け方式であれば、フィルムに皺や破
損等の損傷を発生させずに確実にラベル貼付を行うこと
ができる。又、商品の搬出を行うプッシャーの速度を高
低切り換えずに搬出の途中でその駆動を一旦停止し、搬
出が停止された商品にラベルを貼付することで、包装フ
ィルムを損傷させずに所定箇所にラベルを確実に貼付す
ることができる。
【0010】そして、商品の搬出を行うプッシャーの速
度切り換え、又はプッシャーの駆動の一旦停止は、ラベ
ル貼付信号発生用の検出手段、即ち、前端基準でラベル
貼付を行う場合には前記商品の搬出路に該商品が所定位
置まで搬出されたことを検出する検出手段、又は後端基
準でラベル貼付を行う場合にはプッシャーが所定位置に
位置したことを検出する検出手段の検出結果に基づいて
行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づき説明する。図1及び図2は計量ラベルプ
リンタ及びラベル貼付装置を取り付けた計量包装値付装
置の概略を示し、Aはストレッチフィルム包装機、Bは
計量ラベルプリンタ、Cはラベル貼付装置で、計量ラベ
ルプリンタBは包装機Aにおける商品搬出路の側方上部
に配置され、ラベル貼付装置Cは商品搬出路の上方に配
置されている。
【0012】ストレッチフィルム包装機Aはフィルムの
幅方向を拡張する機構(プレストレッチ機構)を備えた
計量・包装・値付機で、機枠A1 の正面、即ち前部に商
品(被包装物)を載置する商品載置部(計量皿)aを設
け、該商品載置部aの手前側近傍には商品の幅を検出す
る幅検出センサ3a が設けられると共に、商品載置部a
に載せた商品はプッシャーコンベア1により機枠内部に
設けたエレベータ2まで搬送される。そのプッシャーコ
ンベア1による商品搬送路の途上には該コンベア1の側
方に位置させて商品の高さを検出する高さ検出センサ3
b が設けられている。上記エレベータ2の上方には包装
部bが設けられ、その包装部bの上流側(図2の右側)
にはフィルムロール配置部4とそのフィルムロール配置
部にセットされたフィルムロール5から繰り出されるフ
ィルム5’の先端部を保持するフィルム保持手段A2 が
設けられている。そして包装部bを挟む前後両側部には
フィルム保持手段A2 で保持されているフィルム先端を
挟持して引き出し、包装部bまで搬送する上下の搬送ベ
ルトからなるフィルム搬送機構A3 が前記フィルム保持
手段A2 の先端に接近させて配置され、且つフィルム保
持手段A2 と搬送機構A3 との間には搬送機構A3 で挟
持され引き出されたフィルムを所定長さに切断するカッ
ターA4 が配置されている。
【0013】又、搬送機構A3 の上方には左右折り込み
板A5 と後折り込み板A6 、及び後折り込み板A6 の上
方に位置してプッシャーA7 が配設され、機枠A1 の前
側に配置したコンベア1の上方には前折り込みローラ
6’および前記プッシャーA7で押し出される商品の搬
出路(ヒータコンベア)6が水平に設けられている。更
に、各搬送機構A3 の下側の搬送ベルトの内側には、そ
れぞれ5分割されたフィルムクランプ25が配置されてい
る。このフィルムクランプ25は下側の搬送ベルトを上側
の搬送ベルトに押圧することでフィルムの前後端部を挟
持するもので各々のフィルムクランプ25はフィルム端部
の左右、前後の折り込み過程で所定のタイミングでフィ
ルムの挟持を開放する。プッシャーA7 は図3に示すよ
うに、幅方向の両側が前記した左右折り込み板A5 の左
右外側に配置した無端回動するベルト21に固着され、そ
のベルトが巻回されている駆動プーリが固着された駆動
軸22がモータ23によって正逆方向に駆動され,モータ23
の正回転で該プッシャーA7 が前進され、モータ23の逆
回転でプッシャーA7 が後退するように構成されてい
る。
【0014】因って、エレベータ2に載せられた商品
は、エレベータの上昇により上記包装部bに展張された
フィルム5’に対して突き上げられ、引き伸ばされた状
態のフィルムの左右および後側端部を、左右折り込み板
A5 と後折り込み板A6 とにより商品の底面に折り込ん
だ後、プッシャーA7 により商品を機枠A1 前側の搬出
路6へ向けて水平に押動させながら、前折り込みローラ
6’で上記フィルム5’の前側端部を折り込んでフィル
ムの折り込みを行う。尚、上記実施の形態においては包
装後の商品を包装部bから搬出する方向を前側、その反
対側を後側として前折り込み、後ろ折り込みと称してい
る。しかしながら、これらは説明上の便宜的なものなの
で、例えば最初に折り込む方を前側、後から折り込む方
を後側と称しても差支えない。この場合には前折り込み
板でフィルムの前端部を折り込んだ後、プッシャーで搬
出する際、フィルムの後端部を折り込むという風に表現
されるが実質的に相違はない。
【0015】計量ラベルプリンタBは、商品(被包装
物)を前記包装機Aの商品載置部(計量皿)aに載置す
ることによって計量されたデータを基に、予め入力設定
されている単価から商品の値段を算出し、その値段とそ
れ以外の商品データをラベル用紙に印字し発行するもの
で、該計量ラベルプリンタBには印字発行されたラベル
を印字面を上にして略水平に保持するラベル発行口7が
設けられている(図2参照)。
【0016】ラベル発行口7に保持されているラベルF
を商品Gに貼付するラベル貼付装置Cは、発行口7のラ
ベルを吸着するラベル吸着部C1 と、その吸着部C1 を
移動させる駆動機構C2 と、前記駆動機構C2 の動作を
制御する制御手段(図示省略)とで構成されている。ラ
ベル吸着部C1 は、図4に示すようにラベルFを吸着保
持するラベル吸着面8と、ラベル吸着面8の上部に配置
され前記ラベル吸着面8にラベル吸着力を発生させる吸
引ボックス部9とからなり、ラベル吸着面8は筒体 801
の下端開口部に、通気口を開設しラベル吸着側表面をス
ポンジ等の緩衝部材で覆った矩形状の緩衝板 802が貼り
付け固定されており、吸引ボックス部9は前記筒体 801
が嵌合される内径を有した筒体 901の周壁にモータによ
って駆動回転されるファン 902が取り付けられて構成さ
れ、且つ筒体 801の天板には連絡口が開設されて吸引ボ
ックス部9の筒体 901内と連通され、ファン 902が回転
することで筒体 801内が負圧となり通気口に吸着力が生
じ、緩衝板 802の下面にラベルFを吸着し得るように構
成されている。
【0017】上記の如く構成されたラベル吸着部C1 を
移動させる駆動機構C2 は図4に示すように該ラベル吸
着部C1 を商品の搬送方向と直交する方向、即ち商品が
搬送される搬出路の幅方向に移動させる第1の駆動機構
10と、ラベル吸着部C1 を商品の搬送面に対して上下方
向に移動させる第2の駆動機構11と、ラベル吸着部C1
におけるラベル吸着面8を商品の搬送面と平行な水平面
内で回転させる第3の駆動機構12とで構成されている。
第1の駆動機構10は、包装機Aの包装部bの上方位置に
該排出路と直交して横架固定した2本のガイド杆 101
と、そのガイド杆 101に嵌合してスライド自在としたケ
ース 102と、前記ガイド杆 101に沿って平行に配置した
無端ベルト 103と、その無端ベルト 103を正逆方向に移
動走行させるステッピングモータ(図示省略)とプーリ
104とで構成され、前記ケース 102は無端ベルト 103に
連結固定され、ガイド杆 101は機枠A1 にブラケット 1
05を介して取り付けられており、モータの作動でケース
102がガイド杆 101に沿って移動される。
【0018】そして、前記したラベル吸着部C1 は、図
4に示すようにガイド杆 101に沿って移動されるケース
102に基端が取り付けられた上下一対の平行アーム14,
14’の先端に取り付けられると共に、その一対の平行ア
ームは第2の駆動機構11によってラベル吸着部C1 を商
品の搬送面に対して上下方向に移動させるように支持さ
れている。ラベル吸着部C1 を保持する一対の平行アー
ム14,14’は夫々の基端側がケース 102に対して上下方
向に所定の間隔をおいて横架した2本のピン15,15’に
回転可能に取り付けた支持片16,16’にネジ止めによっ
て連結固定され、上側の平行アーム14の他端側(先端
側)はラベル吸着部C1 の上部に連結された取付筒17の
円弧溝18に移動可能に嵌合横架したピン19に連結され、
下側の平行アーム14’の他端側(先端側)は前記ピン19
の下側に位置して取付筒17に回転可能に横架された回転
軸20に対して取り付けられている。そして、前記した上
側の平行アーム14の基端側に第2の駆動機構11が取付け
られ、下側の平行アーム14’周りには前記したラベル吸
着部C1 におけるラベル吸着面8を水平面内で回転させ
る第3の駆動機構12が取り付けられている。更に、下側
の平行アーム14’とラベル吸着部C1 とに亘ってスプリ
ング24が張設されてラベル吸着部が鉛直状態に支持され
るように構成されている。
【0019】第2の駆動機構11は、図4に示すように上
側の平行アーム14の基端側が支持されているピン15に歯
車49が固着され、その歯車49と噛み合って駆動回転させ
る歯車50がケース 102の上面に載置固定したモータ51の
回転軸51’に固着されており、更に前記ピン15における
ケース 102より外側に突出した両側部に連結片52が一体
的に固着され、その左右両側の連結片52に亘ってピン15
に対して回動可能に支持されている上側の平行アーム14
の下側面と当接する支持腕53が連結固定されて構成され
ている。即ち、第2の駆動機構11はモータ51が回転する
と歯車50、歯車49を介してピン15が回転され、そのピン
15の回転によって支持腕53が上下方向に回動されるた
め、ピン15に対して回転可能に支持されている平行アー
ム14は前記支持腕53で下側から支えられ、支持腕53の上
下回動に連動して上下されると共に、該平行アーム14は
支持腕53との当接から離してピン15を中心として上方に
回動自在となる。尚、第3の駆動機構12の詳細は本発明
と直接関係しないのでその説明は省略する。また、本発
明の実施の形態におけるラベル貼付装置の詳細について
は本件出願人が出願した特願平7−233857号に記
載されている。
【0020】図5及び図6は商品の表面を覆うフィルム
の左右端部及び後端部が夫々前記した左右折り込み板A
5 と後折り込み板A6 によって商品の底部に折り込まれ
た後、プッシャーによって該商品が包装部から搬出さ
れ、その際商品を覆うフィルムの前端部を商品の底部に
折り込む動作を示し、フィルムの前側端部が前フィルム
クランプ25で挟持固定されており、商品がプッシャーA
7 の作動で搬出路側に押動されることで該フィルムの前
側が前折り込みローラ6’で商品の底部側へ折り返さ
れ、その折り返しが開始された後、適当なタイミングで
前記前フィルムクランプ25のフィルム挟持が開放されて
フィルムの前端部は商品の底部に確実に折り込まれる。
【0021】図7は上述した装置の電気的構成を示すも
ので、計量ラベルプリンタ制御部Dと、包装機構制御部
Eとを備えている。計量ラベルプリンタ制御部Dは、主
として計量ラベルプリンタ関係の制御を行うものでCP
U28によって制御される。包装機構制御部Eは、主とし
て包装機の機構部の制御を行うものでCPU37によって
制御される。次に計量ラベルプリン制御部Dについて説
明すると、CPU28にはバス28a を介してROM29,R
AM30,表示操作部31,計量部32,交信用のインターフ
ェース回路(INF)33,印字部34,吸着部駆動部35及
び商品検出センサー36が接続されており、ROM29には
CPU28が実行する各種制御プログラムが記憶されてい
る。
【0022】RAM30はCPU28がROM29の制御プロ
グラムを実行する場合に用いるレジスタ,フラグ等のエ
リアと、商品毎に予め各種データが記憶されたプリセッ
トデータエリアとを備えている。プリセットデータエリ
アには商品(商品番号)に対応して、値段計算及びラベ
ル印字用のデータである「品名(商品名)例えば豚(モ
モ肉)」、「単価、例えば250(100g当り250
円)」、「風袋、例えば5(トレイ重量5g)」と、ラ
ベル貼付用のデータである「ラベルの向き例えば
(1)」が予め記憶されている。ここでラベルの向きの
データは、(1),(2),(3)の3種類で、 (1)…ラベルが発行された時の向きのまま (2)…ラベルが発行された時の向き+反時計回り方向
に90度回転 (3)…ラベルが発行された時の向き+時計回り方向に
90度回転 のように意味付けられている。
【0023】表示操作部31はキーボードとタッチパネル
から成る操作部と、ドット式の液晶表示器で構成された
表示部を備えており、各種データ及び指令の入力、或い
はCPU28の指令に基づいて入力データの表示、プリセ
ットデータの表示、各種メッセージの表示を行うもの
で、別名コンソール部とも呼ばれている。計量部32は商
品載置部aに載置された商品の計量信号をCPU28へ供
給するものである。交信用のインターフェース回路(I
NF)33は、包装機構制御部Eと各種データ、指令、の
交信を行うための回路で、交信するデータについては後
述する。印字部34は計量ラベルプリンタで、サーマルプ
リンタを備え、CPU28の指令に基づいてラベルに品
名、値段、単価、有効日、バーコード等の印字を行い、
印字したラベルを前記発行口7に発行するものである。
【0024】吸着部駆動部35(前記駆動機構C2 )は、
前記したラベル吸着部C1 を移動させて発行口7にある
ラベルFを吸着した後、所定のラベル貼付位置へ移動さ
せると共に、ラベル吸着面の向きを所定の向きとし、商
品に対してラベル吸着部を所定のタイミングで下降させ
ることで商品の所定の位置に所定の向きでラベルを貼付
するための機構部である。商品検出センサ36は、ラベル
貼付のための信号を発生するもので、商品がラベル貼付
場所へ位置した場合、その旨をCPU28へ供給する。
【0025】次に、包装機構制御部Eについて説明す
る。CPU37にはバス37a を介して交信用インターフェ
ース回路(INF)38,ROM39,RAM40,操作部4
1,及び機構駆動部42が接続されている。交信用インタ
ーフェース回路(INF)38は、計量ラベルプリンタ制
御部Dと各種データ、指令の交信を行うための回路で、
交信するデータについては後述する。ROM39は、CP
U37が実行する制御プログラムが記憶されている。RA
M40は、CPU37がROM39の制御プログラムを実行す
る場合に用いる各種レジスタ及びフラグのエリアの他に
商品の形状データ(縦、横、高さ)に基づいて制御デー
タを決定するための各種テーブル等が記憶されている。
操作部41は、装置の起動、停止等のためのスイッチであ
る。機構駆動部42は、包装を実行する場合に包装機の各
機構部を駆動するための回路で、具体的にはエレベータ
2を駆動するモータ43,商品を搬入するコンベア1の搬
入モータ44,フィルム搬送機構A3 のモータ45,フィル
ムの左右端部を商品の底部に折り込む左右折り込み板A
5 を開閉作動させる駆動モータ46,同様にフィルムの後
端部を商品の底部に折り込む後折り込み板A6 を作動さ
せる駆動モータ47、フィルムの左右及び後端部が折り込
まれた商品を包装部から搬出するプッシャーA7 を前進
・後退させる駆動モータ48等がある。
【0026】計量ラベルプリンタ制御部Dと包装機構制
御部Eとで授受されるデータ、指令で本発明と関係する
のは、計量ラベルプリンタ制御部Dから包装機構制御部
Eへは計量皿上に載置された商品の計量が安定するとC
PU28→インターフェース回路(INF)33→インター
フェース回路(INF)38→CPU37によりラベルプリ
ンタ制御部Dから包装機構制御部Eへその旨の信号が送
信され、エレベータモータ43,搬入モータ44が起動され
る。そして、エレベータモータ43の起動によりロータリ
ーエンコーダ49によりパルスが発生され、CPU37によ
りカウントされる。ラベルプリンタ制御部Dでは、商品
の重量から値段を算出し、ラベルに印字する。そして、
印字されたラベルを吸着部で吸着した後、所定の貼付位
置まで移送する。包装機構制御部Eは前記カウント値或
いは各種センサの検出内容に基づき前記したフィルム移
送モータ45、左右折り込み板駆動モータ46、前折り込み
板駆動モータ47、プッシャー駆動モータ48を駆動する。
【0027】又、上記したプッシャー駆動モータ48の制
御は前端基準でラベルを貼付する場合と、後端基準でラ
ベルを貼付する場合の二通りがある。前端基準の場合
は、商品検出センサー36が商品を検出すると、CPU28
は吸着部駆動部35を駆動してラベル吸着部を下降させて
ラベル貼付を行うと共に包装機構制御部EのCPU37へ
その旨送信する。CPU37はそれを受信するとプッシャ
ーの駆動速度を切り換え、またはプッシャーの駆動を停
止する。プッシャーの駆動を停止した場合は、CPU28
→CPU37へ送信されるラベル貼付完了信号によってプ
ッシャーを再起動する。後端基準の場合は、プッシャー
が取り付けられたベルトに取り付けられているフラグが
所定位置に設置されたセンサーでプッシャーが所定位置
に到達したことが検出されると、CPU37はプッシャー
の駆動速度を切り換え、またはプッシャーの駆動を停止
する。それと共に、CPU37→インターフェース回路
(INF)38→インターフェース回路(INF)33→C
PU28の経路でその旨をCPU28へ送信する。それによ
りCPU28は吸着部駆動部35を駆動してラベル吸着部を
下降させてラベルを貼付する。プッシャーの駆動を停止
した場合は、前端基準の場合におけるプッシャーの駆動
を停止した場合と同様、CPU28→CPU37へ送信され
るラベル貼付完了信号によってプッシャーを再起動す
る。尚、後端基準の場合のプッシャーの位置検出は、上
記したプッシャーが固定されたベルトに取り付けられた
フラグをセンサーで検出する構成に限られるものではな
く、プッシャーの位置をカウント値で検出する手段でも
可能である。
【0028】次に、前記した装置の動作の概要を図8及
び図9のフローチャートに基づき説明する。尚、図示の
フローチャートはCPUが実行する制御を厳密に示した
ものではなく、CPUが実行する制御のうちプッシャー
A7 の駆動制御に関する部分を記載した説明用のフロー
チャートである。 [I]速度切り換えの場合(図8参照) (スタート)…エレベータモータ43の駆動によって発生
されるパルスのカウント値が予め定められた所定の値に
なると以下の処理が開始される。 (SA1) …プッシャーを第1の速度(高速度)で駆
動する。これにより包装部からの商品の搬出が開始され
る。 (SA2) …プッシャーで搬出される商品が所定位置
に位置したか(前端基準の場合)、或いはプッシャーが
所定の位置に位置したか(後端基準の場合)を判断す
る。尚、前端基準でラベルを貼付するか、或いは後端基
準でラベルを貼付するかは予め設定しておく。例えば、
PLUファイルに商品番号毎に単価,品名,風袋データ
とともにプリセットしておく。又、検出手段の判断が
「YES」でない場合、「NO」だとステップ(SA
2)の処理を定期的に繰り返し行い、この間CPUは包
装制御に必要な他の処理を実行している。 (SA3) …(SA2)の判断結果が「YES」の場
合、プッシャーを第2の速度(低速度)で駆動する。第
2の速度は第1の速度の約1/2 の速度に減速されてい
る。そして、同時にラベル貼付の指令が発せられ、第2
の速度で搬出される商品にラベル貼付が行われる。 (SA4) …プッシャーによる商品の搬出が完了した
か判断される。この判断はセンサーによりプッシャーが
所定の搬出位置へ位置したかを検出することにより行わ
れる。 (SA5) …プッシャーが所定の搬出位置へ位置した
ことが検出されると、前記プッシャーを逆方向へ駆動
し、初期位置(センサーで検出)へ復帰させ、次の商品
の搬出に備える。 (エンド) …プッシャーの駆動制御処理終了。
【0029】[II]一旦停止させる場合(図9参照) この場合は(スタート)、(SB1)、(SB2)は前
記した[I]の場合の(スタート)、(SA1)、(S
A2)と同じである。 (SB3) …(SB2)の判断が「YES」の場合、
プッシャーの駆動を停止する。 (SB4) …ラベル貼付が完了したか判断される(ラ
ベル貼付の完了はラベル吸着部C1 の吸着面が商品に当
接されたことを検出するセンサーで検出され、ラベル吸
着部に上側方向の力が一定以上加わったことにより上側
の平行アームが支持腕から離間したことを検出してい
る)。ラベル貼付が完了した場合、計量ラベルプリンタ
部から完了した旨の信号が送信されるので、その信号を
受信したか否かが判断される。 (SB5) …プッシャーを再起動する。 (SB6) …[I]の場合の(SA4)と同じ。 (SB7) …[I]の場合の(SA5)と同じ。
【0030】上述した実施の形態ではプッシャーを駆動
するタイミング、或いは駆動する速度は商品に係わらず
一定の場合について説明したが、商品のサイズに応じて
変えることも考えられる。例えば、商品の縦幅が長い場
合は駆動タイミングを遅くし、駆動速度を遅くする。
尚、商品のサイズは商品載置部で検出したり、予めプリ
セットするなどいずれでも良い。又、本発明が対象とし
ている包装値付装置は、通常商品を計量し、包装し、ラ
ベルを印字し、印字したラベルを包装後の商品に貼付す
るものである(計量・包装・値付モードで自動貼付の場
合)。しかし、装置自体は他のモードとして、 (a) ラベルの貼付を手動で行う場合(計量・包装・値付
モードで手動貼付) 特別な商品のラベル貼り、または貼付装置が故障した場
合の緊急的な措置。 (b) 包装のみを行い、計量値付を行わない場合(包装モ
ード) (c) 計量値付のみを行い、包装を行わない場合(計量・
値付モード) を備えており、必要に応じて各モードで使用している。
このような場合、本発明はラベルを自動的に貼付する場
合の問題点を解決するためのもので、装置をラベルを自
動貼りする以外のモード(前記(a) と(b) )の場合に
は,プッシャーは従来と同様に駆動しても問題ない。従
って、計量・包装・値付装置の動作モードを、ラベルの
貼付を自動的に行うモードとした場合のみ、プッシャー
の速度切り換え、一旦停止が実施されるように構成する
ことが好ましい。又、上述した実施の形態では計量包装
値付装置の場合であったが、計量部を具備しない定額の
包装値付装置であってもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明の包装値付装置は請求項1及び請
求項2,3,4の構成により、低速で移動中、または停
止中にラベルの貼付を行うので、押し当て方式のラベル
貼付装置でもフィルムに皺が生じたり、フィルムが引き
裂かれたりすることなく良好にラベル貼付を行うことが
できる。又、プッシャーは、商品の搬出終了間際のラベ
ル貼付時の非常に短期間以外の場合には通常の速度(高
速度)で動作しており、プッシャーの搬出速度を最初か
ら最後まで低速度とした場合に比べ装置の処理速度等の
特性を実質的に犠牲にすることがない。更にプッシャー
による商品の搬出完了時にはラベル貼付も終了してお
り、プッシャーによる搬出路の下流側に専用のラベル貼
付ステーションを設ける必要がないので、装置全体を小
型化できる。
【0032】請求項5の構成によれば、ラベル貼付を商
品の前端を基準に貼付でき、請求項6の構成によればラ
ベル貼付を商品の後端を基準に貼付することができる。
そして、ラベル貼付用の信号により、前記速度の切り換
え、駆動の停止を行うので、速度の切り換え、駆動の停
止の為の特別な検出手段を別個に設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装値付装置の実施の形態の一例
を示す縦断側面図である。
【図2】同縦断正面図である。
【図3】包装部に装備される左右折り込み板、後折り込
み板、プッシャー及び搬出路の位置関係を示す斜視図で
ある。
【図4】ラベル貼付装置部分を示す拡大側面図である。
【図5】プッシャーの動作開始前の状態を示す縦断側面
図である。
【図6】プッシャーが動作してフィルムの前端が商品の
底部に折り込まれ、ラベルが貼付される状態を示す同縦
断側面図である。
【図7】制御手段の電気的構成を示す説明図である。
【図8】プッシャーの速度を切り換えてラベル貼付動作
を行う場合のフローチャートである。
【図9】プッシャーの駆動を一旦停止してラベル貼付動
作を行う場合のフローチャートである。
【符号の説明】
A…ストレッチフィルム包装機 B…計量ラベルプ
リンタ C…ラベル貼付装置 A5 …左右折り込み
板 A6 …後折り込み板 A7 …プッシャー F…ラベル G…商品 6…商品の搬出路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品を搬入部から包装部下に搬送し、包
    装部に水平状に張架されたフイルムに商品を下側から突
    き上げて該商品の表面をフィルムで覆い、更に左右折り
    込み板及び後折り込み板(又は前折り込み板)でフィル
    ムの左右及び後端部(又は前端部)を商品の底部に折り
    込んだ後、プッシャーによって商品を包装部から搬出す
    る際に前記フィルムの前端部(又は後端部)を商品の底
    部に折り込むと共に、前記包装部の上部に配置したラベ
    ル貼付装置がプッシャーで搬出中の商品にラベルを貼付
    する包装値付装置において、前記プッシャーによる商品
    の搬出速度を搬出の開始から搬出の終了までの途中で切
    り換え、搬出終了側の搬出速度を搬出開始側の搬出速度
    よりも低速にすると共に、該低速で搬送中の商品にラベ
    ルを貼付することを特徴とする包装値付装置。
  2. 【請求項2】 商品を搬入部から包装部下に搬送し、包
    装部に水平状に張架されたフイルムに商品を下側から突
    き上げて該商品の表面をフィルムで覆い、更に左右折り
    込み板及び後折り込み板(又は前折り込み板)でフィル
    ムの左右及び後端部(又は前端部)を商品の底部に折り
    込んだ後、プッシャーによって商品を包装部から搬出す
    る際に前記フィルムの前端部(又は後端部)を商品の底
    部に折り込むと共に、前記包装部の上部に配置したラベ
    ル貼付装置がプッシャーで搬出中の商品にラベルを貼付
    する包装値付装置において、前記プッシャーの駆動を、
    商品の搬出開始から搬出終了までの途中で一旦停止し、
    その停止中に商品にラベルを貼付し、ラベル貼付後、前
    記プッシャーを再起動させることを特徴とする包装値付
    装置。
  3. 【請求項3】 前記プッシャーの搬出速度の切り換え、
    又はプッシャーの駆動の一時停止を、少なくともプッシ
    ャーの搬送により前記フィルムの前端部が商品の底部に
    折り込みが開始された後に行うことを特徴とする請求項
    1又は2記載の包装値付装置。
  4. 【請求項4】 前記ラベルの貼付を、ラベルの糊面を下
    側にしてラベルを保持したラベル貼付装置のラベル吸着
    面を商品に押し当てて行うことを特徴とする請求項1又
    は2記載の包装値付装置。
  5. 【請求項5】 前記プッシャーによる商品の搬出路に、
    商品が所定の位置まで搬出されたことを検出する検出手
    段を設け、その検出手段による商品検出信号に基づいて
    前記プッシャーの搬送速度の切り換え、又はプッシャー
    の駆動の一時停止を行うことを特徴とする請求項1又は
    2記載の包装値付装置。
  6. 【請求項6】 前記プッシャーが所定の位置に位置した
    ことを検出する検出手段を設け、その検出手段によるプ
    ッシャーの検出結果に基づいて前記プッシャーの搬送速
    度の切り換え、又はプッシャーの駆動の一時停止を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の包装値付装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006506279A (ja) * 2002-11-14 2006-02-23 ビゼルバ ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー 移動オブジェクトのラベリング装置と移動オブジェクトのラベリング方法
JP2018127249A (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 株式会社イシダ 包装装置
JP2019147580A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 株式会社イシダ 計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置
CN114379847A (zh) * 2020-10-06 2022-04-22 无锡米普勒自动化设备有限公司 一种贴膜机控制系统及控制方法

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