JP2019147580A - 計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置 - Google Patents

計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、エアシリンダなどのアクチュエータの位置検知部品が故障した場合でも、生産上都合の良いタイミングまで運転を停止させることなく継続させることができる計量機、包装機、製品検査器又は箱詰め機である製品製造ラインの装置を提供することにある。【解決手段】箱詰システム1では、例えば、位置検知センサである第1センサ375a又は第2センサ375bが異常であると判定された場合でも、タイマによって、折り込み用エアシリンダ375の動作を制御するので、位置検知センサの信号を無視して、装置の運転を継続することができる。【選択図】図7B

Description

本発明は、計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置に関する。
近年、折り畳まれたダンボール・シートを開いて製函し、商品を箱詰め後、封函して排出する自動の箱詰め機など、製品製造ラインの装置が広く普及するようになった。例えば、特許文献1(特開2005−145558号公報)に記載の箱詰装置は、折り畳まれた製函用シートを搬送する搬送部と、搬送部により搬送された製函用シートを箱状に組み立てる製函部と、製函部で組み立てられた箱をその開口部を横方向として下方へ搬送する下方搬送部と、下方搬送部により搬送される箱に物品を横方向から挿入する挿入部とを備えている。
上記のような箱詰装置では、エアシリンダやモータなど複数のアクチュエータを使用している。例えば、エアシリンダではピストンが往路および復路それぞれの最終到達点に到達したことを検知するセンサやスイッチなどの位置検知部品が設置されているが、複数あるエアシリンダのいずれか1つのエアシリンダの位置検知部品が故障した場合、箱詰装置全体を停止して位置検知部品の交換が行われる。かかる場合、位置検知部品の交換が完了するまで生産が停止され、万が一、交換部品を切らしていた場合には、装置の停止時間が長引き、生産性が著しく低下する。
本発明の課題は、エアシリンダなどのアクチュエータの位置検知部品が故障した場合でも、生産上都合の良いタイミングまで運転を停止させることなく継続させることができる計量機、包装機、製品検査器又は箱詰め機である製品製造ラインの装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置は、可動部を動かすアクチュエータとしてエアシリンダを使用する計量機、包装機、製品検査器又は箱詰め機である製品製造ラインの装置において、位置検知センサと、制御部とを備えている。位置検知センサは、エアシリンダのピストンの位置を検知する。制御部は、位置検知センサが正常か否かを判定し、エアシリンダの動作を制御する。また、制御部は、位置検知センサが正常であるときは、位置検知センサの検知信号に基づいてエアシリンダの動作を制御し、位置検知センサが異常であると判定したときは、タイマによってエアシリンダの動作を制御する。
この製品製造ラインの装置では、タイマによってエアシリンダの動作を制御するので、位置検知センサの信号を無視して、装置の運転を継続することができる。
本発明の第2観点に係る計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置は、第1観点に係る計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置であって、制御部が、予め、エアシリンダの動作時間に基づいて設定されるタイマ設定値を記憶している。
この製品製造ラインの装置では、通常、エアシリンダは設計上の動作時間に合わせて速度調整されているので、「設計上の動作時間+α」の時間が経過したときはシリンダのピストンが動いたものとみなすことによって、位置検知センサの信号を無視して、装置の運転を継続することができる。
本発明の第3観点に係る計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置は、第1観点又は第2観点に係る計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置であって、制御部が、位置検知センサを異常であると判定したときは、報知を行う。
この製品製造ラインの装置では、位置検知センサに基づく制御からタイマによる制御への切り替えを暗黙のうちに行なうと、位置検知センサが故障したままになるので、位置検知センサの故障としてエラー表示した上で、タイマによる制御へ切り替える。
本発明の第4観点に係る計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置であって、確定手段をさらに備えている。確定手段は、タイマによってエアシリンダの動作を制御するタイマ制御を行うことをユーザーが確定するための手段である。制御部は、確定手段による確定後にタイマ制御へ移行する。
この製品製造ラインの装置では、ユーザーの裁量でタイマ制御へ移行を決定することができる。
本発明の第5観点に係る計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置は、可動部をモータによって動かし、可動部の位置を位置検知センサによって検出してモータの制御を行う、計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置であって、モータを制御する制御部を備えている。制御部は、判定部と、切替部とを有している。判定部は、位置検知センサが正常か否かを判定する。切替部は、自動モードと手動モードとの切り替えを行なう。自動モードは、可動部の位置変更をモータに行わせるモードである。手動モードは、可動部の位置変更の少なくとも一部をユーザーに行わせるモードである。
この製品製造ラインの装置では、可動部の位置検知センサが故障しても、可動部の位置変更動作を手動モードへ切り替えることによって、位置検知センサの信号を無視して、装置の運転を継続することができる。
本発明の第6観点に係る計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置は、第5観点に係る計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置であって、可動部が、箱詰め機の搬送コンベアを流れる物品を搬送コンベアの搬送方向に沿って案内するガイド板である。制御部は、事前に予約された物品への生産切り替え時に物品のサイズに応じてガイド板の位置を変更する運転準備動作を、前記モータに行わせる。判定部は位置検知センサを異常であると判定したとき、切替部が運転準備動作における可動部の位置変更を自動モードから手動モードへ切り替える。
この製品製造ラインの装置では、ガイド板の位置検知センサが故障しても、ガイド板の位置変更動作を手動モードへ切り替えることによって、位置検知センサの信号を無視して、装置の運転を継続することができる。
本発明の第7観点に係る計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置は、第5観点又は第6観点に係る計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置であって、制御部が、位置検知センサを異常であると判定したときは、自動モードの実行をすることができない旨の報知を行う。
この製品製造ラインの装置では、可動部はモータによって移動するので、仮に自動運転を行った場合には機械的ロックなどが生じた際に過大な力が装置に作用して破壊に至るので、「前記自動モード」が不可である旨を報知することによって、手動モードへの切り替えを促すことができる。
本発明に係る計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置では、タイマによってエアシリンダの動作を制御するので、位置検知センサの信号を無視して、装置の運転を継続することができる。
本発明の一実施形態に係る箱詰システムのブロック図。 箱詰システムの構成を示す斜視図。 箱詰システムにおけるダンボール箱及び商品の流れを示す斜視図。 ダンボール箱が搬送されていないときのフラップ閉塞機構周辺の正面図。 ダンボール箱が搬送されてきたときのフラップ閉塞機構周辺の正面図。 後フラップが折り込まれる途中のフラップ閉塞機構周辺の正面図。 折り込みバーが最下点まで降下したときのフラップ閉塞機構周辺の正面図。 ダンボール箱の左フラップが折り込みバーに接触しているときのフラップ閉塞機構周辺の斜視図。 折り込みバーが最下点まで降下したときの左右フラップ折り込み機構の斜視図。 案内部材の斜視図。 センサ異常時の制御フローチャート(ステップS1〜ステップS6までのフロー)。 センサ異常時の制御フローチャート(ステップS11〜ステップS15までのフロー)。 図6に示すステッピングモータ395の制御ブロック図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)箱詰システム1の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る箱詰システム1のブロック図である。また、図2Aは箱詰システムの構成を示す斜視図であり、図2Bは箱詰システム1におけるダンボール箱B及び商品Gの流れを示す斜視図である。
図1及び図2Aにおいて、箱詰システム1は、例えば、スナック菓子等の袋入商品(商品G)をダンボール箱Bに、一定個数、整列状態で多層詰めするものである。
図1及び図2Aに示すように、箱詰システム1は、ダンボール取り扱い領域DHAと商品取り扱い領域GHAとが、互いに独立して分離可能な状態で接続されている。ダンボール取り扱い領域DHAには、製函工程P1と箱詰工程P3という2つの工程が含まれている。そして、商品取り扱い領域GHAには、商品整列工程P2が含まれている。
つまり、箱詰システム1では、ダンボール取り扱い領域DHAと商品取り扱い領域GHAとが接続されることによって、製函工程P1、商品整列工程P2、箱詰工程P3という3つの工程が連携する。
製函工程P1は、シート状のダンボール箱材Zをダンボール箱Bへ組み立てて箱詰位置まで搬送する工程であり、箱材収容部11、製函部12、第1姿勢変換部13及び箱下方搬送部14で構成されている。
商品整列工程P2は、上流側工程から供給される商品Gを所定位置に搬入し、一定数の商品Gを隣接するもの同士がお互いに一部重なるように整列させて、箱詰位置まで搬送する工程であり、商品搬入部21、商品整列部22及び商品挿入部23で構成されている。
箱詰工程P3は、製函工程P1から搬送されてきたダンボール箱Bに商品整列工程P2において整列が完了した一定数量の商品Gを箱詰し、箱を閉じて箱排出位置まで搬送する工程であり、商品受入部31、第2姿勢変換部32及び封函部33で構成されている。
箱詰システム1は、ダンボール箱Bに商品Gの多層詰めを行っており、箱B内における商品Gの姿勢は「立ち姿勢」である。つまり、箱Bの開口を上に向けたとき、商品Gのオモテ面及びウラ面が側方を向き、商品Gの上下の端部が上下を向き、左右の側部が側方を向く姿勢である。
また、図2A及び図2Bに示すように、ダンボール箱取り扱い領域DHAは2階構造となっており、製函工程P1と箱詰工程P3とを共通の枠10で支持しており、2階部分が製函工程P1であり、1階部分が箱詰工程P3である。
この2階構造を実現するために、製函部12でのダンボール箱Bの組立てから箱下方搬送部14に至るまでのダンボール箱Bの搬送方向と、商品Gが詰められたダンボール箱Bの開口が封函部33で封止されるまでのダンボール箱Bの搬送方向とが、互いに反対方向となっている。
(2)製函工程P1の詳細構成
図2Bに示すように、製函工程P1は、ダンボール箱材Zを箱詰システム1に導入する箱材収容部11と、ダンボール箱Bを組み立てる製函部12と、ダンボール箱Bをその搬送方向と直交する水平軸周りに90°回転させる第1姿勢変換部13と、第1姿勢となったダンボール箱Bを下方へ搬送する箱下方搬送部14とで構成されている。
(2−1)箱材収容部11
箱材収容部11では、図2Bに示すように、供給位置に積み重ねられたダンボール箱材Zのうちの一番先頭のダンボール箱材Zを1枚ずつ挟んで上方へ送出し、送出されたダンボール箱材Zを鉛直軸周りに90°回転させて筒状に広げる。
ダンボール箱材Zは、作業者によって供給位置に載置される。ダンボール箱材Zは、フラップZfが開いた状態で折り畳まれ、そのフラップZfが鉛直方向に位置する姿勢で水平方向に積み重ねられている。なお、説明の便宜上、天面側のフラップZfを天フラップZfa、底面側のフラップZfを底フラップZfbという。
ダンボール箱材Zの上方への送出は、昇降機構111によって行われ、供給位置の全てのダンボール箱材Zがなくなると、検知センサ(図示せず)の検知信号をコントローラ40(図1参照)へ送信する。
また、ダンボール箱材Zの鉛直軸周りの回転は、吸着回転機構112によってダンボール箱材Zの側面を吸盤で吸着して保持し、吸着回転機構112を鉛直軸回りに90°回転することによって実現される。
(2−2)製函部12
製函部12は、筒状に広がったダンボール箱材Zを水平方向に搬送させながらダンボール箱材Zの底フラップZfbを折り込んでテープ張りを行い、天フラップZfaが開いた状態のダンボール箱Bを組み立てる。
(2−3)第1姿勢変換部13
第1姿勢変換部13は、ダンボール箱Bを搬送方向に90°回転させる。より具体的に説明すると、第1姿勢変換部13は、ダンボール箱Bをその搬送方向と直交する水平軸周りに90°回転させ、ダンボール箱Bの開口と天フラップZfaとが同一鉛直面上になる姿勢(以下、第1姿勢という。)となるように、ダンボール箱Bの姿勢を変換する。ダンボール箱Bが第1姿勢のとき、開口は商品取り扱い領域GHAを向いている。
(2−4)箱下方搬送部14
箱下方搬送部14は、第1姿勢となったダンボール箱Bを下方へ搬送する。つまり、ダンボール箱Bの開口を商品取り扱い領域GHAに向けた状態のまま下方に移動させる。
(3)商品整列工程P2の詳細構成
箱詰システム1の商品Gの流れにおける商品整列工程P2の上流側には、図示しない計量装置、及び製袋包装機等が配置されている。そして、箱詰システム1には、上流側工程で重量、シール性、異物混入検査等に合格した商品Gだけが商品整列工程P2に供給される。
商品整列工程P2は、商品Gを受け取り所定位置まで搬送する商品搬入部21と、商品搬入部21から供給される商品Gを整列させる商品整列部22と、整列した商品Gを集積して押し出す商品挿入部23とで構成されている。
(3−1)商品搬入部21
商品搬入部21は、商品導入コンベア211、及び搬入コンベア212を有している。商品導入コンベア211は、重量、シール性、異物混入検査等を行う工程の下流側で、検査に合格した商品Gの供給を受けて、それを搬入コンベア212へ導く。
搬入コンベア212は、商品導入コンベア211から搬送されてくる商品Gを商品整列部22へ搬送する。
(3−2)商品整列部22
商品整列部22は、第1整列コンベア221、第2整列コンベア222、及び第3整列コンベア223を有している。商品整列部22は、商品Gに対して集積動作を行いながら所定位置まで搬送するものであり、特に、袋状の包装物の集積に適しているので、包装物集積装置として独立して使用することもできる。
第1整列コンベア221は、搬入コンベア212から落下する商品Gを受けるために、その一端は搬入コンベア212の先端部の高さより低い位置に設定され、他端は第2整列コンベア222の高さ位置に設定されている。
列の最後尾の商品Gが第1整列コンベア221に着地した後、第1整列コンベア221、第2整列コンベア222、及び第3整列コンベア223が、同時に、同一方向に搬送動作を行う。それゆえ、第1整列コンベア221及び第2整列コンベア222上で一列に整列したN個の商品Gが、一斉に第3整列コンベア223に向かって移動し、その第3整列コンベア223上を進行する。
第3整列コンベア223は、第1整列コンベア221及び第2整列コンベア222で整列した商品Gの一群を待機しているダンボール箱Bの開口の手前まで搬送する。第3整列コンベア223は、以下に説明する商品挿入部23の一要素を兼ねている。
(3−3)商品挿入部23
商品挿入部23は、第3整列コンベア223で一列に整列した一群の商品Gの先頭と最後尾とを挟んで一群の商品Gを丸ごとダンボール箱B内に挿入する。図2Bに示すように、商品挿入部23は、整列した一群の商品Gを挟むために、起立コンベア231と、押寄板233と、挿入板235とを有している。
(3−3−1)起立コンベア231
起立コンベア231は、第3整列コンベア223の下流端上に設けられ、列を成して搬送されて来る商品Gの進行を阻止する。起立コンベア231は、その搬送面が常に商品Gの搬送方向と直交するように配置されている。
起立コンベア231は、商品Gが起立コンベア231の搬送面に接触する少し前から、その搬送面が鉛直上方へ移動している。そして、先頭の商品Gの先端が起立コンベア231の搬送面に接触したとき、商品Gには先端に上向きの力が作用し、さらに第3整列コンベア223による水平移動も継続しているので、先頭の商品Gは確実に起き上がることができる。
(3−3−2)押寄板233
押寄板233は、一列に整列したN個の商品Gの最後尾を押して、起立コンベア231とで挟んで起立させる。
押寄板233は、第3整列コンベア223の上流端側に設けられているが、商品Gの列が第2整列コンベア222から第3整列コンベア223へ移動している間は、平面部が商品Gの搬送方向と平行になるように第3整列コンベア223の脇に収容されている。また、押寄板233は、列の最後尾の商品Gが第2整列コンベア222から第3整列コンベア223へ完全に移った際に、平面部が商品Gの搬送方向と直交するように回動する。さらに、押寄板233は、列の最後尾の商品Gを押して列全体を起立コンベア231側へ寄せる。
このとき、起立コンベア231の搬送面は鉛直上方に移動しているので、列の先頭の商品Gは起立コンベア231の搬送面に沿って起立し、次の商品Gは起立した先頭の商品Gに沿って起立する。後続の商品Gも同様の動作で連鎖して起立するので、N個の商品Gは起立状態で整列する。
また、商品挿入部23は、挿入板235を介して、起立状態のN個の商品Gを一括してダンボール箱B内に押し込む。挿入板235は、第3整列コンベア223を挟んでダンボール箱Bの位置と反対側に位置している。第2整列コンベア222側から視たととき、第3整列コンベア223の右側にダンボール箱Bの開口面が位置し、第3整列コンベア223の左側に位置する。
(3−3−3)挿入板235
挿入板235は、平面部をダンボール箱Bの開口に対向させて待機しており、N個の商品Gは起立状態になった後、それらをダンボール箱Bに開口面に向かって押し、N個の商品Gをダンボール箱Bに開口から底に向かって一挙に挿入する。挿入板235は、起立コンベア231と押寄板233との間を横切ってダンボール箱Bに開口面まで進行する。
(4)箱詰工程P3の詳細構成
箱詰工程P3は、商品Gをダンボール箱Bに受け入れる商品受入部31と、ダンボール箱の開口が上を向くように姿勢を変換する第2姿勢変換部32と、商品Gの箱詰が完了したダンボール箱Bを搬送しながらダンボール箱Bの開口を閉じる封函部33とを有している。
(4−1)商品受入部31
商品受入部31は、ダンボール箱Bを第1姿勢に維持し、ダンボール箱Bの開口を、商品挿入部23の挿入板235に対向させて待機させる。商品挿入部23において起立状態になったN個の商品Gは、挿入板235によってダンボール箱Bに開口面に向かって押しだされるので、商品受入部31はそのN個の商品Gがダンボール箱Bに開口から底に向かって完全に挿入されるまで、その位置に待機する。
第1層目のN個の商品Gがダンボール箱Bに挿入されると、所定距離だけ降下する。そして、第2層目のN個の商品Gを受け入れるために、ダンボール箱Bの開口のうち第1層目より上の空間の開口を挿入板235に対向させて待機させる。
上記のような動作を繰り返して、第i層目のN個の商品Gがダンボール箱Bに挿入されて、ダンボール箱Bへの商品の受け入れが完了する。
(4−2)第2姿勢変換部32
図2Bに示すように、第2姿勢変換部32は、商品Gの詰められたダンボール箱Bの姿勢を、開口を上に向けた姿勢へ変換する姿勢変換機構321を有している。
姿勢変換機構321は、それまで鉛直にしていた開口面を水平にして、すなわち、開口面が上を向くようにダンボール箱Bを回転させる。姿勢変換機構321は、ダンボール箱Bの側面及び底面を同時に吸着する吸着盤付きのL字状部材で保持し、L字状部材が90°回転することで、ダンボール箱Bが回転する。
(4−3)封函部33
図2Bに示すように、封函部33は、ダンボール箱Bを搬送する排出コンベア330と、ダンボール箱Bの開口を囲むフラップを閉じるフラップ閉塞機構340(図3A参照)と、フラップで閉じられた開口を封止するテープ貼付機380とを有している。
(4−3−1)排出コンベア330
ダンボール箱Bは、姿勢変換機構321によって90°回転させられた際に、開口を上に向けた状態で排出コンベア330に載せられる。排出コンベア330は、ダンボール箱Bを排出位置まで搬送する。
(4−3−2)フラップ閉塞機構340
図3Aは、ダンボール箱Bが搬送されていないときのフラップ閉塞機構340周辺の正面図である。また、図3Bは、ダンボール箱Bが搬送されてきたときのフラップ閉塞機構340周辺の正面図である。
また、図3Cは、後フラップZfabが折り込まれる途中のフラップ閉塞機構340周辺の正面図である。さらに、図3Dは、折り込みバー370aが最下点まで降下したときのフラップ閉塞機構340周辺の正面図である。
図3A〜図3Cにおいて、フラップ閉塞機構340は、前フラップ折り込み部材350と、後フラップ折り込み部材360と、左右フラップ折り込み部材370を有している。ダンボール箱Bは、長手方向が搬送方向と平行となるように排出コンベア330に載せられており、先ず、前フラップ折り込み部材350が搬送方向側から視て開口の前辺に位置する前フラップZfaaを閉じる。次に、後フラップ折り込み部材360が搬送方向側から視て開口の後辺に位置する後フラップZfabを閉じる。次に、左右フラップ折り込み部材370が搬送方向側から視て開口の左辺及び右辺に位置する左フラップZfal及び右フラップZfarを閉じる。
なお、フラップ閉塞機構340は、前フラップZfaaの折り込み前に、左フラップZfal及び右フラップZfarの前縁を左右フラップ起し部材345に当てて、外側に開いた左フラップZfal及び右フラップZfarが内側に傾斜させる。
(4−3−2−1)左右フラップ起し部材345
左右フラップ起し部材345は、固定された一対の延伸部材であり、先端に向うほど互いに外側下方へ離れる構成である。左右フラップ起し部材345は、2つの先端部で搬送されてくるダンボール箱Bの左フラップZfal及び右フラップZfarを待ち受け、左フラップZfal及び右フラップZfarの前端が先端部に接触したのちは、前端が左右フラップ起し部材345に沿って進むので、左フラップZfal及び右フラップZfarはすくい上げられ、互いに近づくように内側に傾斜する。
(4−3−2−2)前フラップ折り込み部材350
図3Aにおいて、前フラップ折り込み部材350は、第1傾斜面351と、第2傾斜面352と、水平面353とを有している。
第1傾斜面351は、水平面に対して約50°上向きの傾斜面である。第2傾斜面352は、水平面に対して約15°上向きの傾斜面である。第1傾斜面351の下端は第2傾斜面352の上端と繋がり、第2傾斜面352の下端は水平面353の一端と繋がっている。
図3Bにおいて、ダンボール箱Bの前フラップZfaaの前縁が前フラップ折り込み部材350の第1傾斜面351に当たり、前フラップZfaaの前縁が後方(図3Bの白抜矢印の方向)へ倒される。
ダンボール箱Bがさらに搬送されることによって、倒れた前フラップZfaaの上面が第2傾斜面352によってさらに倒される。その後、ダンボール箱Bがさらに搬送されることによって、前フラップZfaaの上面が水平面353によって略水平になるまで倒され、前フラップZfaaの折り込みが完了する。
(4−3−2−3)後フラップ折り込み部材360
図3Cにおいて、ダンボール箱Bの前フラップZfaaが前フラップ折り込み部材350の水平面353の下方に進入するタイミングで、後フラップ折り込み部材360が後フラップZfabを折り込む。
後フラップ折り込み部材360は、エアシリンダ365によって回動する部材であり、三角形に曲げ加工された押え板360aと、押え板360aにエアシリンダ365のピストンの変位を伝える伝達棒360bとを有している。
コントローラ40は、ダンボール箱Bの前フラップZfaaが前フラップ折り込み部材350の水平面353の下方に進入したと判断したときにエアシリンダ365を駆動させ、押え板360aを図3C正面視で時計方向に回動させる。
(4−3−2−4)左右フラップ折り込み部材370
図3A、図3B及び図3Cに示すように、左右フラップ折り込み部材370は、折り込みバー370aと、2つのアーム370bとを有している。折り込みバー370aは、前フラップ折り込み部材350の水平面353よりも高い位置で待機している。
アーム370bの一端は折り込みバー370aに連結されている。また、アーム370bは、折り込みバー370aの長手方向と交差するように且つ折り込みバー370aよりも高い位置まで延び、もう一方の端が折り込み用エアシリンダ375で動作するクランクシャフト377に接続されている。
実際には、左右フラップ折り込み部材370は図3A、図3B及び図3Cの正面視手前側と奥側に配置されており、各折り込みバー370aの先端を上向き、且つ後端より外側に向けて待機している。つまり、左フラップZfal及び右フラップZfarそれぞれに一つの折り込みバー370aが対応する。
また、図4は、ダンボール箱Bの左フラップZfalが折り込みバー370aに接触しているときのフラップ閉塞機構340周辺の正面図である。図4において、折り込みバー370aの長手方向はダンボール箱Bの搬送方向に対して傾いているので、左フラップZfal及び右フラップZfarの前側前縁が他のどの部分よりも先に折り込みバー370aに当たる。なお、搬送方向に対する折り込みバー370aの長手方向の傾斜角度は、3°〜60°の範囲内であるが、30°が好ましい。
コントローラ40は、ダンボール箱Bの左フラップZfal及び右フラップZfarの前縁が左右フラップ折り込み部材370に接触するときと略同時期に、折り込み用エアシリンダ375を動作させ、折り込みバー370aを旋回させながら降下させる。折り込みバー370aは、旋回しながら降下しているときも搬送方向に対して傾斜している。
図3Dにおいて、折り込みバー370aが最下点まで降下したとき、折り込みバー370aは図3Dの正面視において略水平となるので、左フラップZfal及び右フラップZfarを確実に折り込むことができる。
図5は、折り込みバー370aが最下点まで降下したときの左右フラップ折り込み部材370の斜視図であって、図4とは反対の方向から視た左右フラップ折り込み部材370を示している。図5において、折り込み用エアシリンダ375のピストン376の先端は、クランクシャフト377の端部と連結されている。
折り込みバー370aは、アーム370bを介してクランクシャフト377に連結されているので、ピストン376が全行程を往復移動すると、クランクシャフト377が回動し、折り込みバー370aが旋回動作する。
折り込み用エアシリンダ375には、ピストン376の位置を検出する第1センサ375aおよび第2センサ375bが取り付けられている。第1センサ375aは、折り込み用エアシリンダ375の両端部のうちのピストン376の往路側に取り付けられ、第2センサ375bは、ピストン376の復路側に取り付けられている。
第1センサ375aおよび第2センサ375bは、予めピストン376に装着されているマグネットに反応してオンし、コントローラ40に対してLo信号を出力し、マグネットに反応しなくなるとオフし、コントローラ40に対してHi信号を出力する。
したがって、コントローラ40は、第1センサ375aがオンしたとき、ピストン376が往路工程の終端に到達したと判断し、第2センサ375bがオンしたとき、ピストン376が復路工程の終端に到達したと判断することができる。図5は、ピストン376が往路工程の終端に到達した状態であり、折り込みバー370aは最下点まで降下しており、正に図3Dの状態である。
この左右フラップ折り込み部材370によれば、折り込みバー370aが搬送方向における左フラップZfal及び右フラップZfarの前側前縁から後側に向かって徐々に折り込んでいくことができるので、左フラップZfal及び右フラップZfarは、予めその付け根に設けられている「折り目」に沿って確実に折り込まれる。
(4−3−3)テープ貼付機380
ダンボール箱Bの開口は、前フラップZfaa、後フラップZfab、左フラップZfal及び右フラップZfarが折り込まれることによって塞がれ、テープ貼付機380によって封止される。テープ貼付機380は、ダンボール箱Bの搬送経路の排出位置寄りに設置されており、ダンボール箱Bが排出位置に到達する前にテープ貼りが行われる。
テープ貼付機380は、ダンボール箱Bにテープを貼付けている間、ダンボール箱Bの横幅方向の両側面上部を搬送方向に沿って案内する。
(4−3−3−1)案内部材390
図6は案内部材390の斜視図であり、図4のテープ貼付機380を下方から見上げる方向から視たものである。図6において、案内部材390は、テープ貼付機の底部にあって、案内部材390は、間隔を変更することができる一対の案内プレート(391、392)を有している。
一対の案内プレートの一方を第1案内プレート391、他方の案内プレートを第2案内プレート392という。第1案内プレート391と第2案内プレート392は、搬送方向と平行な鉛直面に対して対称であり、搬送されてくるダンボール箱Bの受入側端部は端に近づくほど外側に広がる傾斜面であるが、それ以外はダンボール箱Bの搬送方向に平行な平面である。
(4−3−3−2)案内部材390の間隔調整
第1案内プレート391は第1ブロック391aを介してボールねじ393と繋がっている。同様に、第2案内プレート392は第2ブロック392aを介してボールねじ393と繋がっている。第1ブロック391aおよび第2ブロック392aは、ともにボールねじ393と螺合している。
ボールねじ393では、第1ブロック391aと螺合する部分393aと第2ブロック392aと螺合する部分393bとは、ねじ切り方向が逆向きとなっている。したがって、ボールねじ393が一方向に回転すると第1ブロック391aおよび第2ブロック392aは互いに近づく方向に平行移動し、第1案内プレート391と第2案内プレート392との間隔が狭まる。そして、ボールねじ393が反対方向に回転すると第1ブロック391aおよび第2ブロック392aは互いに離れる方向に平行移動し、第1案内プレート391と第2案内プレート392との間隔が広がる。
ボールねじ393の一端は、ステッピングモータ395に接続されている。本実施形態では、ボールねじ393がステッピングモータ395から視て時計方向に回転したときは、第1案内プレート391と第2案内プレート392との間隔が狭まり、反時計方向に回転したときは、第1案内プレート391と第2案内プレート392との間隔が広がる。
コントローラ40は、生産開始時、又は商品切替時におけるダンボール箱サイズの入力データからダンボール箱Bの幅寸法を読み取り、ステッピングモータ395を回転させて自動的に第1案内プレート391と第2案内プレート392との間隔を調整している。
(5)制御
以上、箱詰システムの各部の構成をその動作とともに説明してきたが、ここでは、その中でも特殊な動作を行なう、エアシリンダにおけるセンサ異常時の制御と、ステッピングモータの原点位置センサの異常時の制御について説明する。
(5−1)エアシリンダ375におけるセンサ異常時の制御
箱詰システム1では、アクチュエータとして複数のエアシリンダを備えており、各エアにはピストンの位置検出用のセンサが取り付けられている。複数あるエアシリンダのいずれか1つのエアシリンダの位置検出用のセンサが故障した場合、箱詰システム1全体を停止してセンサの交換が行われる。
したがって、センサの交換が完了するまで生産が停止され、万が一、センサの在庫を切らしていた場合には、箱詰システム1の停止時間が長引き、生産性が著しく低下する。このような事態を回避するため、本実施形態では、各エアシリンダの必要動作時間を予め記憶し、センサが故障した場合でも動作時間をタイマで制御して、箱詰システムの運転を一定期間継続することができる。
以下、位置検出用のセンサ異常時の制御について、フローチャートを参照しながら説明する。ここでは、「(4−3−2−4)左右フラップ折り込み部材370」の欄で記載した折り込み用エアシリンダ375の第1センサ375a及び第2センサ375bのいずれかが故障した場合について説明する。
図7A及び図7Bは、センサ異常時の制御フローチャートである、図7AはステップS1〜ステップS6までのフローを示し、図7BはステップS11〜ステップS15までのフローを示している。
(5−1−1)図7Aのフロー説明
(ステップS1)
図7Aにおいて、コントローラ40は、ステップS1で折り込み用エアシリンダ375の動作指令の有無を判定し、動作指令があるときはステップS2へ進む。
(ステップS2)
次に、コントローラ40は、ステップS2において、折り込み用エアシリンダ375を動作させ、ステップS3へ進む。
(ステップS3)
次に、コントローラ40は、ステップS3において、折り込み用エアシリンダ375の動作時間tを計時し、ステップS4へ進む。
(ステップS4)
次に、コントローラ40は、ステップS4において、第1センサ375a又は第2センサ375bからの検出信号が有るか否かを判定する。「(4−3−2−5)左右フラップ折り込み部材370」の欄で記載した通り、第1センサ375aがオンしたときは、エアシリンダ375のピストン376が往路工程の終端に到達したと判断し、第2センサ375bがオンしたときは、ピストン376が復路工程の終端に到達したと判断することができる。
したがって、第1センサ375a又は第2センサ375bからの検出信号が有ったときはステップS5へ進む。
(ステップS5)
コントローラ40は、ステップS5において、エアシリンダの動作を停止する。
(ステップS6)
一方、コントローラ40は、先のステップS4において第1センサ375a又は第2センサ375bからの検出信号がないときはステップS6へ進み、動作時間tが所定時間taに達したか否かを判定する。
ここで、所定時間taとは、折り込み用エアシリンダ375の動作時間の設計値に誤差を加えた必要動作時間であり、コントローラ40に内蔵のメモリ401(図8参照)に記憶されている。折り込み用エアシリンダの動作時間の設計値に誤差を加えた必要動作時間は、往路工程ではta=t1であり、復路工程ではta=t2である。
したがって、折り込み用エアシリンダ375が往路工程の動作であった場合においてはt≧t1のとき、又は、折り込み用エアシリンダ375が復路工程の動作であった場合においてはt≧t2のとき、ステップS11へ進む。
(5−1−2)図7Bのフロー説明
(ステップS11)
図7Bにおいて、コントローラ40は、ステップS11において、箱詰システム1の運転を一時停止させる。なぜなら、先にステップS6で動作時間tが所定時間taに到達しているにもかかわらず、第1センサ375aまたは第2センサ375bから検出信号を受けなかったため、センサ異常と判断したからである。
(ステップS12)
コントローラ40は、センサ異常表示を行い、箱詰システム1のオペレータに異常を告知する。表示用のディスプレイが有る場合は、その画面に表示する。警報、音声メッセージなどで告知してもよい。
(ステップS13)
次に、コントローラ40は、タイマ制御への切替確認を行なう。具体的には、箱詰システム1のオペレータに対して、表示用のディスプレイ400(図8参照)を介してタイマ制御への切替を行なうか否かを問う。
(ステップS14)
次に、コントローラ40は、タイマ制御への切替確定の有無を判定し、切替確定が有ったときはステップS15へ進み、切替確定がない場合は判定を継続する。切替確定は、例えば、表示用のディスプレイ400の画面に表示された確定ボタンにタッチする構成でもよい。
(ステップS15)
コントローラ40は、ステップS15において、第1センサ375aまたは第2センサ375bから検出信号に頼らず、予め記憶している必要動作時間に基づいて、折り込み用エアシリンダ375の往路工程および復路工程の動作を制御する。
上記の制御によれば、タイマによってエアシリンダの動作を制御することができ、位置検出用のセンサの信号を無視して、箱詰システム1の運転を継続することができる。
(5−2)ステッピングモータの原点位置センサの異常時制御
折り込み用エアシリンダ375のようなアクチュエータは、予め記憶している必要動作時間で運転・停止の制御を行なうことができるが、モータのような機械的破壊力の大きいアクチュエータを動作時間で制御するのは危険である。
例えば、位置等がセンサ検知によって決定されるステッピングモータの場合、所定のパルスが入力されることによって必要な回転量を出力することができ、原点位置センサと組み合わせることによって、原点位置センサの位置検知信号を検知してから入力するパルス数を制御すれば、ステッピングモータに連結された可動部材を狙いの位置まで移動させることができる。
しかしながら、ステッピングモータで駆動する機構において、原点位置センサが故障した場合には、故障した原点位置センサを正常な原点位置センサへ交換するまでの間、箱詰システム1は運転停止状態となるので生産性が著しく低下する。
一方、ステッピングモータ駆動機構では、一度位置設定すれば、次の商品切替までは位置設定をし直す必要のないので、オペレータが手動で位置設定を行ってもよい、という事情もある。
そこで、本実施形態では、応急的な措置として、ステッピングモータの原点位置センサの異常時制御について、図面を参照しながら、具体的に説明する。
図8は、図6に示すステッピングモータ395等のアクチュエータの制御ブロック図である。図8において、コントローラ40には、ステッピングモータ395によって駆動されるボールねじ393の原点位置センサ395a等の各種センサが接続される。
既に説明した「(4−3−3−2)案内部材390の間隔調整」に記載の通り、ボールねじ393がステッピングモータ395から視て時計方向に回転したときは、第1案内プレート391と第2案内プレート392との間隔が狭まり、反時計方向に回転したときは、第1案内プレート391と第2案内プレート392との間隔が広がる。
メモリ401には、原点位置からのステッピングモータ395の回転量(入力パルス数)に対する、第1案内プレート391と第2案内プレート392との間隔との関係が記憶されており、コントローラ40は、生産開始時、又は商品切替時におけるダンボール箱サイズの入力データからダンボール箱Bの幅寸法を読み取り、ステッピングモータ395を回転させて自動的に第1案内プレート391と第2案内プレート392との間隔を調整している。
判定部402が原点位置センサ395aを異常と判定したとき、モード切替部403が、表示部としてのディスプレイ400に、原点位置センサ395aの異常を表示し、好ましくは「第1案内プレート391と第2案内プレート392との間隔調整の自動モードが不可能である」旨を表示し、「第1案内プレート391と第2案内プレート392との間隔調整を手動で行なうか否か」を問う表示を行なう。
なお、判定部402が原点位置センサ395aを異常と判定する具体例として、ステッピングモータ395に十分なパルスが入力されているにもかかわらず、検知するべき位置信号が原点位置センサ395aから出力されない場合に、判定部402が原点位置センサ395aを異常と判定する。
オペレータは、原点位置センサ395aの交換をすぐに行える場合は、手動モードへの切替を確定せずに、正常な原点位置センサ395aへ交換し、第1案内プレート391と第2案内プレート392との間隔調整を自動モードで行なえばよい。
一方、原点位置センサ395aの在庫がなく、取り寄せに時間がかかる場合には、それまでの応急措置として、第1案内プレート391と第2案内プレート392との間隔調整を手動で行なう手動モードを選択した上でディスプレイ400の画面上に表示される確定ボタンを押して、手動モードへの切替を確定する。
これによって、ボールねじ393の原点位置センサ395aが故障しても、第1案内プレート391と第2案内プレート392との間隔調整を手動モードへ切り替えることによって、原点位置センサ395aの信号を無視して、箱詰システム1の運転を継続することができる。
(6)本実施形態の特徴
(6−1)
箱詰システム1では、例えば、位置検知センサである第1センサ375a又は第2センサ375bが異常であると判定された場合でも、タイマによって、折り込み用エアシリンダ375の動作を制御するので、位置検知センサの信号を無視して、装置の運転を継続することができる。
この特徴の適用は、折り込み用エアシリンダ375に限定されるものではなく、他のエアシリンダにも適用することができる。
(6−2)
コントローラ40は、予め、折り込み用エアシリンダ375の動作時間に基づいて設定されるタイマ設定値を記憶している。通常、エアシリンダは設計上の動作時間に合わせて速度調整されているので、「設計上の動作時間+α」の時間が経過したときはシリンダのピストンが動いたものとみなすことによって、位置検知センサの信号を無視して、装置の運転を継続することができる。
(6−3)
コントローラ40は、位置検知センサを異常であると判定したときは、報知を行う。位置検知センサに基づく制御からタイマによる制御への切り替えを暗黙のうちに行なうと、位置検知センサが故障したままになるので、位置検知センサの故障としてエラー表示した上で、タイマによる制御へ切り替える。
(6−4)
コントローラ40は、ディスプレイ400の画面を介した確定手段をさらに備えている。それゆえ、オペレータの裁量でタイマ制御へ移行を決定することができる。
1 箱詰システム(計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置)
40 コントローラ(制御部)
402 判定部
403 切替部
375 折り込み用エアシリンダ(エアシリンダ)
375a 第1センサ(位置検知センサ)
375b 第2センサ(位置検知センサ)
391 第1案内プレート(可動部、ガイド板)
392 第2案内プレート(可動部、ガイド板)
395 ステッピングモータ(モータ)
395a 原点位置センサ(位置検知センサ)
400 ディスプレイ(確定手段)
B ダンボール箱(物品)
G 商品(物品)
特開2005−145558号公報

Claims (7)

  1. 可動部を動かすアクチュエータとしてエアシリンダを使用する計量機、包装機、製品検査器又は箱詰め機である製品製造ラインの装置において、
    前記エアシリンダのピストンの位置を検知する位置検知センサと、
    前記位置検知センサが正常か否かを判定し、前記エアシリンダの動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記位置検知センサが正常であるときは、前記位置検知センサの検知信号に基づいて前記エアシリンダの動作を制御し、
    前記位置検知センサが異常であると判定したときは、タイマによって前記エアシリンダの動作を制御する、
    計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置。
  2. 前記制御部は、予め、前記エアシリンダの動作時間に基づいて設定されるタイマ設定値を記憶している、
    請求項1に記載の計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置。
  3. 前記制御部は、前記位置検知センサを異常であると判定したときは、報知を行う、
    請求項1又は請求項2に記載の計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置。
  4. 前記タイマによって前記エアシリンダの動作を制御するタイマ制御を行うことをユーザーが確定するための確定手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記確定手段による確定後に前記タイマ制御へ移行する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置。
  5. 可動部をモータによって動かし、前記可動部の位置を位置検知センサによって検出して前記モータの制御を行う、計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置であって、
    前記モータを制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記位置検知センサが正常か否かを判定する判定部と、
    前記可動部の位置変更を前記モータに行わせる自動モードと、前記可動部の位置変更の少なくとも一部をユーザーに行わせる手動モードとの切り替えを行う切替部と、
    を有する、
    計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置。
  6. 前記可動部は、箱詰め機の搬送コンベアを流れる物品を前記搬送コンベアの搬送方向に沿って案内するガイド板であり、
    前記制御部は、事前に予約された物品への生産切り替え時に前記物品のサイズに応じて前記ガイド板の位置を変更する運転準備動作を、前記モータに行わせ、
    前記判定部が前記位置検知センサを異常であると判定したとき、前記切替部が前記運転準備動作における前記可動部の位置変更を前記自動モードから前記手動モードへ切り替える、
    請求項5に記載の計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置。
  7. 前記制御部は、前記位置検知センサを異常であると判定したときは、前記自動モードの実行をすることができない旨の報知を行う、
    請求項5又は請求項6に記載の計量機、包装機、製品検査器あるいは箱詰め機である製品製造ラインの装置。
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