JP2023099974A - 物品供給装置、充填包装装置、物品供給方法および充填包装方法 - Google Patents

物品供給装置、充填包装装置、物品供給方法および充填包装方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被包装物を縦向きにした状態で安定して包装袋や箱などに供給することができる物品供給装置、また、かかる物品供給装置を備えた充填装置を提供する。【解決手段】複数の被包装物Mを縦向きにした状態で供給する装置であって、上端と下端に開口15a,15bを有し、複数の収容空間16に分割された整列容器15と、整列容器15の下端の開口15bを開閉する開閉部材21,22を備えた開閉部20と、を備えていることを特徴とする。開閉部20の開閉部材21,22を閉じた状態としておけば、被包装物Mを縦向きの状態で収容空間16に保持できる。そして、開閉部20の開閉部材21,22を開けば、整列容器15に収容されている被包装物Mを縦向きの状態で外部に供給することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、物品供給装置、充填包装装置および充填包装方法に関する。さらに詳しくは、複数の物品を一つの包装袋や箱などに供給する物品供給装置、かかる物品供給装置を備えた充填包装装置、複数の物品を一つの包装袋や箱などに供給する物品供給方法およびかかる物品供給方法を採用した充填包装方法に関する。
現在、複数の商品を一つの包装袋内に充填したパック商品が多数販売されたり、パック商品の状態で搬送や保管されたりしている。パック商品のうち、冷凍食品やレトルト食品、袋麺等の商品は幅や長さに比べて厚さが薄い略板状の形状をしており、薄い略板状の被包装物(以下では薄板状被包装品という場合がある)が充填された包装袋では、通常、薄板状被包装品の長さ方向の両端部を閉じる構造が採用されている(図7参照)。
上記のような薄板状被包装品を包装袋内に充填する場合、包装袋の上端を開口しておき、この開口から複数の薄板状被包装品を投入する方法を採用すれば、薄板状被包装品を包装袋に充填する作業が行いやすい。
例えば、薄板状被包装品を包装袋に充填する数だけ重ねた積層物をコンベアによって搬送し、コンベアの端部において包装袋の開口内に積層物を落下させる。すると、コンベアの端部から落下する際に積層物が90度回転して縦向きになって包装袋内に収容されるので、開口を閉じれば薄板状被包装品の長さ方向の両端部を閉じた状態のパック商品を製造することができる。
しかし、コンベアの端部から積層物を落下させた場合、積層物を構成する複数の薄板状被包装品間で滑りが生じたりすれば、全ての薄板状被包装品が適切な姿勢で包装袋内に落下しない可能性がある。すると、包装袋内の複数の薄板状被包装品の姿勢がみだれて薄板状被包装品が重なってしまい、一部の薄板状被包装品が包装袋内に入らず包装袋から飛び出してしまう可能性がある。その場合、飛び出している薄板状被包装品が包装袋と一緒にシールされてしまい、不良品ができてしまう可能性がある。とくに連続したフィルムを使用する縦ピロー包装機の場合には、一回不良品が発生すると連続して不良品が発生する可能性があり、大量の不良品が発生する可能性がある。また、包装袋と一緒に薄板状被包装品がシールされた際に薄板状被包装品自体が損傷した場合には、薄板状被包装品の内容物が漏れたり周囲に飛散したりする可能性がある。すると、漏れた内容物によって機器や完成品等が汚損したり機器が故障したりする可能性があり、かかる状況が生じれば機器の清掃や修理に時間が掛かり機器の稼働率が低下する可能性がある。
一方、特許文献1には、横向きで搬送される薄板状被包装品を縦向きにして包装袋などに落下させる包装袋への物品投入機構が開示されている。この技術では、横向きにした状態で薄板状被包装品を個別に保持するバケットを備えており、このバケットから横向きの状態で供給される薄板状被包装品を横向きの状態で個別に保持する、両端が開口した受渡体を備えている。そして、受渡体を90度回転させることによって、複数の薄板状被包装品を縦向きにした状態でシュータに供給できるようになっている。したがって、シュータの下方に包装袋や箱などを配置しておけば、複数の薄板状被包装品を縦向きにした状態で包装袋や箱などに充填することができる。
特開2006-36298号公報
特許文献1では、複数の薄板状被包装品が受渡体内で個別に保持されているので、複数の薄板状被包装品間の滑りによる姿勢の変化は生じない。しかし、受渡体は各薄板状被包装品の移動を保持する構造は有していないので、受渡体が回転を開始すれば、受渡体が90度回転する前に薄板状被包装品は落下を開始してしまう。薄板状被包装品間で落下を開始するタイミングや速度が異なれば、コンベアの端部から積層物を落下させた場合と同様に、全ての薄板状被包装品が適切な姿勢でシュータに落下しなかったり、シュータ内で薄板状被包装品同士が干渉して薄板状被包装品が重なってしまい、適切な姿勢で包装袋や箱などに充填できなくなる可能性がある。また、薄板状被包装品の重なる状態によってはシュータから薄板状被包装品を排出できなくなってしまう可能性もある。つまり、特許文献1でも、複数の薄板状被包装品を縦向きの状態で安定して包装袋や箱などに充填することは難しい。
本発明は上記事情に鑑み、被包装物を縦向きにした状態で安定して包装袋や箱などに供給することができる物品供給装置、また、かかる物品供給装置を備えた充填包装装置を提供することを目的とする。
また、被包装物を縦向きにした状態で安定して包装袋や箱などに供給する物品供給方法および物品供給方法を採用した充填包装方法提供することを目的とする。
<物品供給装置>
第1発明の物品供給装置は、複数の被包装物を縦向きにした状態で供給する装置であって、上端と下端に開口を有し、複数の収容空間に分割された整列容器と、該整列容器の下端の開口を開閉する開閉部材を備えた開閉部と、を備えていることを特徴とする。
第2発明の物品供給装置は、第1発明において、前記整列容器の上方に設けられた、下端に設けられた開口から前記整列容器に被包装物を供給するシュートを備えており、前記整列容器は、前記複数の収容空間が一方向に沿って並んで設けられており、前記シュートは、下端が前記複数の収容空間の並ぶ方向に沿って揺動可能に設けられていることを特徴とする。
第3発明の物品供給装置は、第2発明において、前記シュートを揺動させる揺動機構を備えており、該揺動機構は、前記シュートを揺動可能に保持する揺動支点軸と、前記シュートを揺動させる揺動駆動部と、を備えており、前記揺動駆動部は、前記整列容器における各収容空間と対応する位置に前記シュートの下端の開口を配置した状態で該シュートの姿勢を保持する機能を有していることを特徴とする。
第4発明の物品供給装置は、第2または第3発明において、前記開閉部は、前記開閉部材を作動する開閉機構を備えており、前記整列容器の各収容空間と対応する位置に設けられた、前記シュートから供給される被包装物が前記整列容器の各収容空間に収納されたことを検出するセンサが設けられており、該センサの信号に基づいて、前記揺動機構の揺動駆動部および前記開閉部の開閉機構の作動を制御する制御部を備えていることを特徴とする。
第5発明の物品供給装置は、第2、第3または第4発明において、前記整列容器の複数の収容空間は、該複数の収容空間が並ぶ方向において、最外方に位置する2つの収容空間の該複数の収容空間が並ぶ方向の幅が、他の収容空間の該複数の収容空間が並ぶ方向の幅よりも広くなっていることを特徴とする。
第6発明の物品供給装置は、第1、第2、第3、第4または第5発明において、前記被包装物が略板状の物品であることを特徴とする。
<充填包装装置>
第7発明の充填包装装置は、複数の被包装物を縦向きにした状態で包装する装置であって、第1~第6発明のいずれかに記載の物品供給装置と、該物品供給装置の開閉部材の下方に設けられた、上端に開口を有し下端が閉塞された、前記整列容器から被包装物が供給される筒状体を配置する包装材配置部と、を備えていることを特徴とする。
第8発明の充填包装装置は、第7発明において、前記包装材配置部は、連続したフィルムから前記筒状体を形成する機構と、前記整列容器から被包装物が供給された前記筒状体を被包装物よりも上方の位置で閉塞するシール機と、該シール機によって閉塞された部分の上方で前記筒状体を切断する切断機と、を備えていることを特徴とする。
<物体供給方法>
第9発明の物体供給方法は、複数の被包装物を縦向きにした状態で供給する方法であって、上端と下端に開口を有し、複数の収容空間に分割された整列容器と、該整列容器の下端の開口を開閉する開閉部材を備えた開閉部と、を有する物品供給装置において、前記開閉部の開閉部材によって前記整列容器の下端の開口を閉じた状態で、該整列容器の複数の収容空間に被包装物を縦向きにした状態で収容し、前記開閉部の開閉部材によって前記整列容器の下端の開口を開いて、該整列容器の下端の開口から被包装物を排出することを特徴とする。
第10発明の物体供給方法は、第9発明において、前記被包装物が略板状の物品であることを特徴とする。
<包装充填方法>
第11発明の包装充填方法は、第9または第10発明の物体供給方法おいて、前記物品供給装置の開閉部の下方に、上端に開口を有し下端が閉塞された筒状体を配置し、前記整列容器の下端の開口から排出される被包装物を筒状体に充填することを特徴とする。
<物品供給装置>
第1発明によれば、開閉部の開閉部材を閉じた状態としておけば、被包装物を縦向きの状態で収容空間に保持できる。そして、開閉部の開閉部材を開けば、整列容器に収容されている被包装物を縦向きの状態で外部に供給することができる。しかも、整列容器の下端の開口から複数の被包装物を同時に落下させることができる。
第2発明によれば、シュートを揺動させてシュートの下端の開口を整列容器のいずれかの収容空間と対応する位置に配置すれば、シュートの下端の開口から排出される被包装物を縦向きの状態で収容空間に供給することができる。
第3発明によれば、揺動駆動部によってシュートの下端の開口を整列容器における所望の収容空間と対応する位置に配置した状態で保持すれば、被包装物を縦向きの状態で所望の収容空間に確実に供給することができる。
第4発明によれば、センサの信号に基づいて制御部が揺動機構の揺動駆動部の作動を制御するので、整列容器の所望の収容空間に確実に一つずつ略板状の被包装物を供給することができる。また、所望の収容空間に所望の数の略板状の被包装物が収容されたのち、開閉部の開閉機構によって開閉部材を開けば、所望の数の被包装物を外部に供給することができる。
第5発明によれば、最外方に位置する2つの収容空間であっても確実に被包装物を状態で収容空間に供給できる。
第6発明によれば、被包装物が略板状の物品であっても縦向きの状態で外部に安定して供給することができる。
<充填包装装置>
第7発明によれば、被包装物が縦向きの状態で収容されたパック製品を製造することができる。
第8発明によれば、被包装物が縦向きの状態で収容されたパック製品を連続して製造することができる。
<物体供給方法>
第9発明によれば、開閉部の開閉部材を閉じた状態としておけば、被包装物を縦向きの状態で収容空間内に保持できる。そして、開閉部の開閉部材を開けば、整列容器に収容されている被包装物を縦向きの状態で外部に供給することができる。
第10発明によれば、被包装物が略板状の物品であっても縦向きの状態で外部に安定して供給することができる。
<包装充填方法>
第11発明によれば、被包装物を縦向きの状態で筒状体に充填することができる。したがって、被包装物が充填された筒状体の上端を閉じれば、被包装物が縦向きの状態で包装されたたパック製品を製造することができる。
本実施形態の充填包装装置1の概略側面図である。 本実施形態の充填包装装置1において搬送装置2を除いた概略正面図である。 本実施形態の充填包装装置1の概略断面図である。 シュート11から整列容器15に被包装物Mを供給している状態の概略説明図であり、(A)は収容空間16aに被包装物Mを供給している状態であり、(B)は収容空間16bに被包装物Mを供給している状態である。 シュート11の単体説明図であって、(A)は正面図であり、(B)は(A)のB-B線断面図である。 整列容器15と開閉部20の開閉部材21,22の概略説明図であり、(A)は概略断面図であり、(B)は(A)のB-B線概略断面図であり、(C)は(A)のC-C線概略断面図である。 被包装物Mを包装したパック製品Pの一例を示した図である。
本実施形態の物品供給装置は、被包装物を包装袋や箱などに供給する装置であり、被包装物を縦向きの状態で並べた状態で包装袋や箱などに供給することができるようにした装置である。
本実施形態の物品供給装置によって包装袋や箱などに供給される被包装物はとくに限定されない。例えば、略板状の商品や棒状の商品、冷凍食品やレトルト食品、袋麺等のように幅や長さに比べて厚さが薄い形状をした略板状の商品(例えば、厚さが10~20mm、幅が140~150mm、長さが170~190mmの略板状の商品)を被包装物として挙げることができる。
また、本実施形態の物品供給装置を採用する装置や設備としては、被包装物を包装袋や箱などに供給し充填する装置、つまり、被包装物を包装袋や箱などに充填する充填包装装置等を挙げることができる。
以下の説明では、略板状の商品である被包装物を包装袋に充填してパック製品を製造する充填包装装置に本実施形態の物品供給装置を採用した場合を代表として説明する。
<充填包装装置1>
図1~図3に示すように、本実施形態の物品供給装置10を採用した充填包装装置1(以下では単に充填包装装置1という場合がある)は、略板状の商品である被包装物M(以下では単に被包装物Mという)を縦向きにした状態で包装袋内に並べて充填しパック製品P(図7参照)を製造する装置であり、被包装物Mを搬送する搬送装置2と、被包装物Mが充填される包装袋を配置する包装材配置部30と、搬送装置2によって搬送された被包装物Mを包装材配置部30に供給する本実施形態の物品供給装置10と、を備えている。この本実施形態の物品供給装置10(以下では単に物品供給装置10という場合がある)は、搬送装置2によって搬送された被包装物Mを受け入れるシュート11と、このシュート11から供給される被包装物Mを一時的に保持する整列容器15と、整列容器15から包装材配置部30に対する被包装物Mの供給タイミングを調整する開閉部20と、を備えている。
<搬送装置2>
図1に示すように、搬送装置2は被包装物Mを搬送するコンベア部3を備えている。このコンベア部3は、一端部よりも他端部3dが上方に位置するように傾斜したベルトコンベアであり、他端部3dが物品供給装置10のシュート11の上方に位置するように配設されている。このコンベア部3のベルト3bには、ベルト3bに載せられた被包装物Mがベルト3b上を滑って落下したり被包装物M同士が重なったりすることを防止するために、一定の間隔で落下防止桟3pが設けられている。この落下防止桟3pを設けることにより、確実に被包装物Mを一つずつシュート11に供給できるようになっている。なお、落下防止桟3pは必ずしも設けなくてもよい。
このコンベア部3の他端部3dには案内ガイド4が設けられている。この案内ガイド4は、コンベア部3の他端部3dから落下する被包装物Mの姿勢を縦向きに変更することをサポートしつつ、被包装物Mをシュート11に確実に供給できるようにするために設けられている。この案内ガイド4は、上部ガイド4aと下部ガイド4bとを有する断面矩形の構造を有しており、上部ガイド4aと下部ガイド4bとの間に断面矩形の通路、つまり、被包装物Mが通過する通路を有している(図3参照)。
<物品供給装置10>
物品供給装置10は、搬送装置2から被包装物Mが供給されるシュート11と、このシュート11から供給される被包装物Mを一時的に保持する整列容器15と、整列容器15から包装材配置部30に被包装物Mを供給するタイミングを調整する開閉部20と、を備えている。
<シュート11>
図3および図5(B)に示すように、シュート11は、内部に上端と下端との間を連通する連通通路11hを有する中空な部材であり、上端に連通通路11の開口11aが形成され下端に連通通路11の開口11bが形成されている。このシュート11の連通通路11hは、断面略矩形であって、被包装物Mが通過できる大きさに形成されている。例えば、シュート11の開口11a,11bおよび連通通路11hは、その幅(図3および図5(B)では紙面と垂直な方向の長さ)が被包装物Mの幅よりも広く、その高さH(図5(B)参照)が被包装物Mの厚さよりも長くなるように形成されている。
開口11aは、搬送装置2から被包装物Mが供給される受け入れ口であり、シュート11は、開口11aが搬送装置2のコンベア部3の他端部3dの若干前方かつ下方に位置するように配設されている。
開口11bは、連通通路11hから供給される被包装物Mを排出し整列容器15に供給する排出口である。この開口11bは、上述したように、略矩形であってその幅が被包装物Mの幅よりも広く、その高さH2が被包装物Mの厚さよりも若干長くなるように形成されている。例えば、開口11bはその高さH2(図5(B)参照)が被包装物Mの厚さよりも1~2mm程度大きくなるように設けられていれば、開口11bから排出される被包装物Mを開口11bの軸方向に沿って排出することができる。
連通通路11hは、開口11aで受け入れた被包装物Mを開口11bに移動させる通路である。シュート11は、この連通通路11hの高さH(図5(B)参照)が、上端(つまり、開口11a)から下端(つまり、開口11b)に向かって狭くなるように形成されている。具体的には、シュート11は、上端から一定の範囲(上端部11c、図1、図5(B)参照)は、それよりも下方の部分(下端部11d、図1、図5(B)参照)よりも、連通通路11hの高さHを狭くする割合が大きくなるように形成されている。つまり、開口11aの高さH1が開口11bの高さH2よりも大きくなるように、シュート11の連通通路11hは形成されている(図5(B)参照)。
また、シュート11は、揺動機構12によってその下端が揺動できるように設けられている。具体的には、シュート11の上端部11cには、シュート11の幅方向(図1および図5(B)では紙面と垂直な方向)の両側面に一対の揺動支点軸12a,12aがそれぞれ設けられている。この一対の揺動支点軸12a,12aは、その中心軸が水平かつ互いに同軸となるように装置のフレーム等に回転可能に取り付けられている。また、シュート11の下端部11dは、シュート11を一対の揺動支点軸12a,12aの中心軸周りに揺動させる(言い換えれば、シュート11の下端部11dを水平方向に揺動させる)揺動駆動部13に連結されている。この揺動駆動部13は、水平方向に移動する軸を有するアクチュエータ13aと、このアクチュエータ13aの軸とシュート11の下端部11dとの間を連結するリンク部材13bと、を有している。そして、リンク部材13bは、アクチュエータ13aの軸およびシュート11の下端部11dにそれぞれ連結軸を介して回転可能に連結されている。したがって、アクチュエータ13aの軸を水平方向に沿って移動させれば、シュート11を揺動支点軸12aの中心軸周りに揺動させて、シュート11の下端部11dを水平方向に揺動させることができる。なお、揺動駆動部13は、シュート11を揺動させるだけでなく、シュート11を所定の角度で保持する機能も有している。具体的には、シュート11の開口11bを後述する整列容器15の複数の収容空間16a~16dと対応する位置、つまり、シュート11の開口11bを複数の収容空間16a~16dと対向する位置に停止させる機能も有している。
<整列容器15>
図1~図3に示すように、シュート11の下端の下方には整列容器15が設けられている。図6に示すように、整列容器15は、上端および下端に開口15a,15bをそれぞれ有する断面略矩形の筒状の部材である。この整列容器15は、その開口15aがシュート11の開口11bと対向するように鉛直上方を向いた状態かつその開口15bが鉛直下方を向いた状態で配設されている。しかも、整列容器15は、シュート11の揺動方向における中間(図1では左右方向の中間)が揺動機構12の揺動支点軸12aの鉛直下方に位置するように配置されている(図1参照)。
この整列容器15は、上部容器15cと下部容器15dとから形成されている。上部容器15cの内部には、シュート11の揺動方向に沿って空間15hを複数の収容空間16に分割する仕切り板15pが設けられている。例えば、図5であれば、整列容器15の内部の空間15hは、3枚の仕切り板15pによって4つの収容空間16a~16dに分割されている。なお、仕切り板15pの枚数、つまり、収容空間16を設ける数は4つに限定されず、パック製品Pに包装される被包装物Mの数に合せた適切な数とすればよい。なお、上部容器15cの下端と下部容器15dの上端との間には隙間15gが形成されているが、その理由は後述する。
<開閉部20>
図1~図3に示すように、整列容器15の下方には、整列容器15の開口15bを開閉する開閉部20が設けられている。この開閉部20は、開閉機構(図示せず)によって水平方向に沿って互いに接近離間する開閉部材21,22を備えている(図2および図6(C)参照)。具体的には、開閉機構によって開閉部材21,22を接近させると整列容器15の開口15bを閉じることができ、開閉機構によって開閉部材21,22を離間させると整列容器15の開口15bを開くことができるように開閉部20は設けられている。
<包装材配置部30>
充填包装装置1の包装材配置部30は、連続したフィルムFから上端が開口し下端が閉じた上下方向に伸びる筒状体CBを形成し、この筒状体CBに整列容器15から複数の被包装物Mが縦向きの状態で充填されると筒状体CBの上端を閉じてパック製品Pとするものである。つまり、包装材配置部30は、一般的な縦ピロー包装を行うことができる縦ピロー包装装置と同等の機能・構造を有するものである。
この包装材配置部30は、整列容器15の開口15bの下方に上端部が設けられた案内筒31を備えている。この案内筒31は、その軸方向からみると、整列容器15の開口15bが案内筒31内に位置するように設けられている。つまり、開閉部20によって整列容器15の開口15bが開かれると、整列容器15内の全ての被包装物Mが案内筒31内に供給される(落下する)ように設けられている。
また、包装材配置部30は、連続して供給されるフィルムFから案内筒31を囲むように筒状体CBを形成する機能を有している。具体的には、フィルムFを筒状にしてシール機37によってシールし、上端が開口しこの開口に案内筒31の下端が挿入された筒状体CBを形成する機能を備えている。また、案内筒31の下端よりも下方部分に、筒状体CBを挟んで加熱してシールするシール機32,33と、シール機32,33の間で筒状体CBを切断する切断機34と、を備えている。例えば、シール機32,33は、互いに接近離間可能に設けられた一対のヒータ32a,32aおよび一対のヒータ33a,33aをそれぞれ備えており、この一対のヒータ32a,32aおよび一対のヒータ33a,33aによって筒状体CBを挟むことで筒状体CBをシールすることができるようになっている。また、切断機34は、例えば、カッター刃34bとこのカッター刃34bを受ける受け部材34aと、を備えており、このカッター刃34bによって筒状体CBを切断することができるようになっている。
また、シール機32の上方には、筒状体CBに充填された被包装物Mを支える支持部材38と、シール機32よりも下方に配置された搬送コンベア36と、が設けられている。支持部材38は、切断機34によってパック製品Pが分離された筒状体CBの下方に配置されるものであり、筒状体CBに配置された支持位置(図1~図3参照)と、筒状体CBの下方から退避した退避位置との間を移動するように設けられている。また、搬送コンベア36は、筒状体CBから分離されたパック製品Pが載せられて、このパック製品Pを搬出するものである。
そして、包装材配置部30は、筒状体CBを下方に移動させる図示しない送り機構を有している。送り機構の構造はとくに限定されないが、例えば、筒状体CBの側面に接触するように設けられたベルトコンベア等を送り機構として採用することができる。
<制御部40>
また、充填包装装置1は、各部の作動を制御する制御部40を備えている。具体的には、制御部40は、シュート11を揺動させる揺動機構12の揺動駆動部13の作動、開閉部20の開閉機構の作動、包装材配置部30のシール機32,33、切断機34、支持部材38および送り機構の作動を制御する機能を有している。
この制御部40は、被包装物Mの収納を検出するセンサ41を備えており(図2参照)、このセンサ41からの信号に基づいて上記各機器の作動を制御している。具体的には、センサ41は、例えば、発光部41bと受光部41aとを有する赤外線センサであり、上部容器15cの下端と下部容器15dの上端との間の隙間15gを通して、シュート11の下端の開口11bから4つの収容空間16a~16dのそれぞれに収納された被包装物Mを検出する機能を有している。そして、各収容空間16a~16dに収容された被包装物Mを検出すると、揺動機構12の揺動駆動部13を作動させて所定の角度だけシュート11を揺動させる機能を有している。また、制御部40は、4つの収容空間16a~16dの全てに被包装物Mが収容されると、開閉部20の開閉機構を作動させて整列容器15の開口15bを開閉する機能を有している。しかも、制御部40は、開閉部20の開閉機構を作動させたのち、送り機構を作動させて筒状体CBを下方に移動させて、その後、シール機32,33と切断機34とを作動させる機能を有している。
<本実施形態の充填包装装置1の作動>
本実施形態の充填包装装置1は以上のような構造を有しているので、複数の被包装物Mを縦向きにした状態で包装したパック製品Pを製造することができる。
まず、搬送装置2のコンベア3によって被包装物Mがコンベア3の他端部3dまで搬送されると、被包装物Mは案内ガイド4を通して物品供給装置10のシュート11の開口部11aに供給される。案内ガイド4からシュート11の開口部11aに供給される際に、被包装物Mは若干縦向きになるように回転する(図3参照)。
シュート11に被包装物Mが供給されると、被包装物Mはシュート11の連通通路11hを通過して開口部11bから排出される。すると、開口部11bと対向する整列容器15の収容空間16aに被包装物Mが収納される(図4(A)参照)。このとき、被包装物Mはほぼ縦向きになった状態で収容空間16a内に収容される。なお、整列容器15の内部の空間15hは仕切り板15pによって複数の収容空間16a~16dに分割されているので、被包装物Mは仕切り板15pや整列容器15の壁の間に配置される。したがって、収容空間16a内において被包装物Mは縦向きの状態に維持される。
収容空間16aに被包装物Mが供給されると、制御部40によって揺動機構12の揺動駆動部13が作動され、シュート11は開口部11bが収容空間16bと対向する位置まで揺動され、その位置で揺動が停止する(図4(B)参照)。
シュート11の揺動が停止するタイミングでコンベア3から被包装物Mがシュート11に供給され、この被包装物Mはシュート11の連通通路11hを通過して開口部11bから収容空間16bに供給され収容空間16bに収納される。すると、シュート11は開口部11bが収容空間16cと対向する位置まで揺動され、その位置で揺動が停止する。すると、コンベア3から供給された被包装物Mが収容空間16cに供給され収容空間16cに収納される。
上記動作を繰り返して、全ての収容空間16a~16dに被包装物Mが収納されると(図6(A)参照)、制御部40によって開閉部20の開閉機構が作動され、開閉部材21,22が離間して整列容器15の開口15bが開かれる。すると、収容空間16a~16d内の全ての被包装物Mが整列容器15の開口15bを通して落下し、包装材配置部30の案内筒31内を通して全ての被包装物Mが縦向きの状態で筒状体CB内に充填される。なお、制御部40は、一定の時間経過したのち開閉機構を作動して開閉部材21,22を接近させて整列容器15の開口15bを閉じる。
開閉部材21,22によって整列容器15の開口15bが閉じられると、上記と同様の方法で整列容器15の複数の収容空間16a~16dに被包装物Mを収納する作業が実施される。そして、全ての収容空間16a~16dに被包装物Mの収納完了後、被包装物Mは筒状体CB内に充填される。
一方、筒状体CB内に被包装物Mが充填されると、制御部40は送り機構を作動させて筒状体CBを下方に移動させる。そして、被包装物Mの上端から所定の長さだけ上方の位置がシール機32の位置になるまで筒状体CBが下方に移動すると、制御部40が送り機構の作動を停止する。
送り機構の作動が停止すると、制御部40は、シール機32の一対のヒータ32a,32aおよびシール機33の一対のヒータ33a,33aが筒状体CBを挟むように作動して筒状体CBを溶着しシールする。同時に、切断機34のカッター刃34bによってシール機32,33によってシールされた部分の間を切断する。すると、切断機34の下方には、被包装物Mが内部に収容され上端が密封されたパック製品Pが形成され(図1~図3参照)、切断機34の上方には、下端がシールされた筒状体CBが形成される。すると、パック製品Pはコンベア36上に載せられて外部に排出される。
下端がシールされた筒状体CBが形成されたのち、再び被包装物Mが筒状体CBに供給されると、上記と同様の方法でパック製品Pおよび下端がシールされた筒状体CBが形成される。
以上のように、本実施形態の充填包装装置1によれば、被包装物Mを縦向きにした状態で筒状体CBに供給する作業と、筒状体CBに縦向きの状態で充填された被包装物Mを包装したパック製品Pを製造する作業と、を連続して実施することができる。
<搬送装置2について>
上記例では、搬送装置2が傾斜したベルトコンベアであるコンベア部3を有する場合を説明したが、他端部3dから落下する被包装物Mをシュート11に供給できるのであれば、コンベア部3は必ずしも傾斜している必要はない。しかし、コンベア部3を傾斜したベルトコンベアとすれば、コンベア部3の設置スペースを小さくできるし、コンベア部3全体をシュート11の上方に配置するよりもコンベア部3の設置が容易になるという利点が得られる。
また、搬送装置2は、被包装物Mの姿勢を縦向きに近い状態とした上で、被包装物Mをシュート11に供給できるのであれば、上記のようなコンベア部3を有するものに限られない。
上記例では、案内ガイド4が上部ガイド4aと下部ガイド4bとを有する断面矩形の構造の場合を説明したが、案内ガイド4は、被包装物Mが通過する通路を有していればその構造はとくに限定されない。
また、コンベア部3の他端部3dからシュート11の開口11aに被包装物Mを適切に供給できるのであれば、案内ガイド4は必ずしも設けなくてもよい。
<シュート11について>
シュート11は、揺動せずシュート11全体が水平方向に移動するようにしてもよい。この場合には、整列容器15の各収容空間16a~16d対応する位置、つまり、整列容器15の各収容空間16a~16dの上方にシュート11の開口11bを配置した状態で停止できるようにする。
また、シュート11は、揺動機構12によって揺動されても搬送装置2のコンベア部3から確実に被包装物Mが供給できるように開口11aを形成する。例えば、搬送装置2が案内ガイド4を有する場合であって、案内ガイド4が、上部ガイド4aと下部ガイド4bとを有し、上部ガイド4aの下端と下部ガイド4bの下端との間に被包装物Mを排出する排出口を有しているとする。この場合には、シュート11が揺動しても、開口11aの高さ方向の両端縁が、上部ガイド4aの下端または下部ガイド4bの下端よりも外方または上部ガイド4aの下端または下部ガイド4bの下端とほぼ同じ位置に配置されるように開口11aを形成する。つまり、図3であれば、シュート11が揺動しても、水平方向において開口11aの端縁aは上部ガイド4aの下端とほぼ同じ位置または左方に位置し、水平方向において開口11aの端縁bは下部ガイド4bの下端とほぼ同じ位置または右方に位置するようにする。すると、案内ガイド4の排出口から供給される被包装物Mを確実にシュート11の開口11aに供給することができる。
また、揺動駆動部13の構成は、揺動機構12の揺動支点軸12aを支点としてシュート11を揺動させることができる構成であればよく、上記の構成に限られない。例えば、ロッドがシュート11の下端部11dに回転可能に連結されシリンダボディが装置のフレーム等に回転可能に連結されたシリンダを揺動駆動部13として採用することも可能である。
また、整列容器15の複数の収容空間16a~16dに被包装物Mをそれぞれ供給できるのであれば、上記のような揺動したり移動したりするシュート11を設けなくてもよい。例えば、整列容器15の各収容空間16a~16dに対応するシュートをそれぞれ設けて、このシュートから各収容空間16a~16dにそれぞれ被包装物Mを供給するようにしてもよい。また、被包装物Mを搬送するコンベア(例えば、上述した搬送装置2のコンベア部3等)を水平移動可能とし、このコンベアの端部を整列容器15の各収容空間16a~16dと対応する位置に移動させれば、コンベアから被包装物Mを直接整列容器15の各収容空間16a~16dに供給することができる。
<整列容器15について>
整列容器15における複数の収容空間16a~16dは、全て同じ大きさとしてもよい。しかし、シュート11の揺動方向の最外方に位置する2つの収容空間16a,16dは、他の収容空間16b~16dよりもシュート11の揺動方向の幅(図6における左右方向の幅)よりも広くなっていることが望ましい。シュート11から収容空間16a,16dに被包装物Mを供給する場合、シュート11の開口11bの軸方向が鉛直方向に対してなす角度が大きくなる(図4(A)参照)。すると、シュート11の開口11bから排出される被包装物Mが収容空間16a,16dに入る際の傾きが大きくなるので、被包装物Mが収容空間16a,16dに入らず詰まってしまう可能性がある。しかし、収容空間16a,16dの幅を広くしておけば、シュート11から収容空間16a,16dに入る際の傾きが大きくても、被包装物Mを収容空間16a,16dに確実に供給することができる。
また、整列容器15において、複数の収容空間16を設ける数はとくに限定されない。上記例では4つの収容空間16b~16dを設ける場合を説明したが、5つ以上の収容空間16を設けてもよい。5つ以上の収容空間16を設ける場合には、複数の収容空間16は、内方の収容空間16から外方の収容空間16にいくにしたがって、各収容空間16のシュート11の揺動方向の幅が広くなり、シュート11の揺動方向の最外方に位置する2つの収容空間16a,16dの幅が最も広くなるように形成されていればよい。例えば、5つ以上の収容空間16を設ける場合において、中央の収容空間16の幅を25mmとすれば、中央の収容空間16と隣接する2つの収容空間16の幅を27mm、最外方に位置する2つの収容空間の幅を29mm等のようにすればよい。
また、整列容器15におけるシュート11の揺動方向の内面、つまり、収容空間16a,16dを形成する内面には、樹脂等の緩衝層を設けておくことが望ましい。かかる緩衝層を設けておけば、収容空間16a,16d内に供給された被包装物Mが整列容器15の内面に接触した際の打音を軽減できる。また、被包装物Mが冷凍食品の場合には、冷凍食品の結露等により、冷凍食品が整列容器15の内面に付着することを防止ができる。また、被包装物Mの損傷、例えば、被包装物Mの袋が破れたりすることも防止することができる。なお、収容空間16a,16dを形成する内面を形成する壁全体や壁において被包装物Mが接触する部分を樹脂等で形成してもよい。
また、上記例では、整列容器15は、上部容器15cにのみ仕切り板15pが設けられているが、仕切り板15pは下部容器15dにも設けてもよい。
また、整列容器15は、上部容器15cと下部容器15dとが一体となった容器としてもよい。整列容器15が一体となった容器となっている場合には、仕切り板15pは整列容器15の全体に形成してもよいし、仕切り板15pの一部だけに形成してもよい。この場合、センサ41によって包装物Mを検出するための開口を整列容器15に設けてもよい。また、整列容器15の上端とシュート11の下端との間の隙間や、整列容器15の下端と開閉部20の開閉部材21,22の上面との間との間の隙間から被包装物Mを検出するようにセンサ41を設けてもよい。
さらに、整列容器15は、内部空間15hが複数の被包装物Mを縦向きに収容できる構造を有していればよく、必ずしも仕切り板15pによって内部空間15hを分割して収容空間16a~16dを形成しなくてもよい。
さらに、収容空間16a~16dは、被包装物の形状に合わせて適切な大きさや形状に形成されていればよい。つまり、収容空間16a~16dは、被包装物を縦向きにした状態で収容できるように形成されていればよい。
<開閉部20について>
開閉部20の開閉部材21,22は、整列容器15の下端の開口15bを開閉できる形状であればよく、その形状はとくに限定されない。しかし、開閉部材21,22の上面(整列容器15の開口15b側の面)において収容空間16a~16dと対応する位置に凹み部21a,22aを設けておけば、収容空間16a~16dに収容された被包装物Mを安定して縦向きの姿勢に維持することができる(図6(A)、(C)参照)。つまり、凹み部21a,22aとして、断面形状が被包装物Mの下端部の断面形状と略相似形かつ被包装物Mの下端部の断面よりも若干大きい凹みを形成する。すると、収容空間16a~16dに収容された被包装物Mは、その下端が凹み部21a,22a内に配置されるので、収容空間16a~16d内において被包装物Mの姿勢を安定させることができる。
また、整列容器15の開口15bを開閉する開閉部材は、必ずしも2枚設けなくてもよい。開閉部材は1枚としてもよい。しかし、2枚の開閉部材21,22を設け、2枚の開閉部材21,22の対向する端縁が、整列容器15におけるシュート11の揺動方向の中間において接触するようにすることが望ましい。かかる構成とすれば、整列容器15の開口15bを開閉する際に、2枚の開閉部材21,22が移動する距離を短くできる。つまり、開閉部材21,22によって整列容器15の開口15bを開閉する時間を短くできるので、被包装物Mを包装袋に充填する作業の時間を短くできる。しかも、収容空間16a~16d内に収容されている複数の被包装物Mを同時に落下させることができる。
<包装材配置部30について>
包装材配置部30は、上述したような縦ピロー包装を行うことができる機能・構造を有するものに限られない。包装材配置部として、例えば、予め上端が開口した包装袋を別途製造しておき、この包装袋をコンベアなどによって順次整列容器15の下方に配置するような構成としてもよい。かかる構成とした場合には、包装材配置部は、コンベア以外には、被包装物Mが充填されたのち包装袋の上端をシールするシール機のみを設ければよい。また、包装材配置部から搬出したのち包装袋の上端をシールするのであれば、包装材配置部にはシール機を設けなくてもよい。
また、包装材配置部として、コンベアなどによって整列容器15の下方に順次被包装物Mを充填する容器を配置する構成とした場合であれば、被包装物Mを充填する容器は包装袋に限られない。例えば、段ボール箱やプラスチックケース等の種々の容器に被包装物Mを充填することもできる。
<他の物品供給装置について>
上記例では、物品供給装置10が、揺動するシュート11を有する場合を説明したが、物品供給装置10は、必ずしも揺動するシュート11を設けなくてよい。つまり、上述した整列容器15と開閉部20とだけで物品供給装置10を構成してもよい。整列容器15と開閉部20とだけで物品供給装置10を構成した場合には、開閉部20の下方に複数の被包装物Mを充填する容器(袋や箱など)を配置しておき、整列容器15の各収容空間16a~16dに縦向きの状態で被包装物Mを収容しておく。すると、開閉部20によって整列容器15の開口15bを開けば、複数の被包装物Mを縦向きの状態で容器に供給することができる。
上記のような物品供給装置10において、整列容器15の各収容空間16a~16dに対して被包装物Mを供給する方法はとくに限定されない。例えば、整列容器15の各収容空間16a~16dに対応するシュートをそれぞれ設けて、このシュートから各収容空間16a~16dにそれぞれ被包装物Mを供給するようにしてもよい。また、被包装物Mを整列容器15に搬送する水平移動可能なコンベアを設ければ、このコンベアの端部を整列容器15の各収容空間16a~16dと対応する位置に移動させることによって、コンベアから直接被包装物Mを整列容器15の各収容空間16a~16dに供給することができる。
本発明の物品供給装置は、複数の物品を一つの包装袋や箱などに縦向きの状態で供給する装置に適している。
1 充填包装装置
2 搬送装置
10 物品供給装置
11 シュート
12 揺動機構
12a 揺動支点軸
13 揺動駆動部
15 整列容器
15a 上端の開口
15b 下端の開口
15p 仕切り板
16 収容空間
20 開閉部
21 開閉部材
22 開閉部材
21a 凹み部
22a 凹み部
30 包装材配置部
32 シール機
33 シール機
34 切断機
M 被包装物
P パック容器
F フィルム

Claims (11)

  1. 複数の被包装物を縦向きにした状態で供給する装置であって、
    上端と下端に開口を有し、複数の収容空間に分割された整列容器と、
    該整列容器の下端の開口を開閉する開閉部材を備えた開閉部と、を備えている
    ことを特徴とする物品供給装置。
  2. 前記整列容器の上方に設けられた、下端に設けられた開口から前記整列容器に被包装物を供給するシュートを備えており、
    前記整列容器は、
    前記複数の収容空間が一方向に沿って並んで設けられており、
    前記シュートは、
    下端が前記複数の収容空間の並ぶ方向に沿って揺動可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の物品供給装置。
  3. 前記シュートを揺動させる揺動機構を備えており、
    該揺動機構は、
    前記シュートに設けられた揺動支点軸と、
    該揺動支点軸の中心軸周りに前記シュートを揺動させる揺動駆動部と、を備えており、
    前記揺動駆動部は、
    前記整列容器における各収容空間と対応する位置に前記シュートの下端の開口を配置した状態で該シュートの姿勢を保持する機能を有している
    ことを特徴とする請求項2記載の物品供給装置。
  4. 前記開閉部は、
    前記開閉部材を作動する開閉機構を備えており、
    前記整列容器の各収容空間と対応する位置に設けられた、前記シュートから供給される被包装物が前記整列容器の各収容空間に収納されたことを検出するセンサが設けられており、
    該センサの信号に基づいて、前記揺動機構の揺動駆動部および前記開閉部の開閉機構の作動を制御する制御部を備えている
    ことを特徴とする請求項2または3記載の物品供給装置。
  5. 前記整列容器の複数の収容空間は、
    該複数の収容空間が並ぶ方向において、最外方に位置する2つの収容空間の該複数の収容空間が並ぶ方向の幅が、他の収容空間の該複数の収容空間が並ぶ方向の幅よりも広くなっている
    ことを特徴とする請求項2、3または4記載の物品供給装置。
  6. 前記被包装物が略板状の物品である
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の物品供給装置。
  7. 複数の被包装物を縦向きにした状態で包装する装置であって、
    請求項1~6のいずれかに記載の物品供給装置と、
    該物品供給装置の開閉部材の下方に設けられた、上端に開口を有し下端が閉塞された、前記整列容器から被包装物が供給される筒状体を配置する包装材配置部と、を備えている
    ことを特徴とする充填包装装置。
  8. 前記包装材配置部は、
    連続したフィルムから前記筒状体を形成する機構と、
    前記整列容器から被包装物が供給された前記筒状体を被包装物よりも上方の位置で閉塞するシール機と、
    該シール機によって閉塞された部分の上方で前記筒状体を切断する切断機と、を備えている
    ことを特徴とする請求項7記載の充填包装装置。
  9. 複数の被包装物を縦向きにした状態で供給する方法であって、
    上端と下端に開口を有し、複数の収容空間に分割された整列容器と、
    該整列容器の下端の開口を開閉する開閉部材を備えた開閉部と、を有する物品供給装置において、
    前記開閉部の開閉部材によって前記整列容器の下端の開口を閉じた状態で、該整列容器の複数の収容空間に被包装物を縦向きにした状態で収容し、
    前記開閉部の開閉部材によって前記整列容器の下端の開口を開いて、該整列容器の下端の開口から被包装物を排出する
    ことを特徴とする物体供給方法。
  10. 前記被包装物が略板状の物品である
    ことを特徴とする請求項9記載の物体供給方法。
  11. 請求項9または10記載の物体供給方法おいて、
    前記物品供給装置の開閉部の下方に、上端に開口を有し下端が閉塞された筒状体を配置し、
    前記整列容器の下端の開口から排出される被包装物を筒状体に充填する
    ことを特徴とする充填包装方法。

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