JPH0988554A - パティキュレート捕集量の演算方法及び内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

パティキュレート捕集量の演算方法及び内燃機関の排気浄化装置

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JPH0988554A
JPH0988554A JP7254164A JP25416495A JPH0988554A JP H0988554 A JPH0988554 A JP H0988554A JP 7254164 A JP7254164 A JP 7254164A JP 25416495 A JP25416495 A JP 25416495A JP H0988554 A JPH0988554 A JP H0988554A
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JP
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filter
exhaust
temperature
pressure loss
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Application number
JP7254164A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Taniguchi
浩之 谷口
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】排気温度が変化してもパティキュレートの捕集
量を正確に検出することが可能なパティキュレート捕集
量の演算方法を提供する。 【解決手段】DPF11の熱容量を考慮した熱容量補正
係数ηd(Vaf) を演算し、その熱容量補正係数ηd(Va
f) と、DPF11の差圧ΔPと吸入空気量Vaf及び排
気温度Tinとに基づいて、第2の差圧ΔP2を演算す
る。その第2の差圧ΔP2に対して熱容量補正係数ηd
(Vaf) を考慮した補正差圧HΔPを演算する。そし
て、その補正差圧HΔPに対して平均化処理を施したな
まし補正差圧HdΔPを演算し、その演算結果に対応す
るDPF11の捕集量Yを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パティキュレート
捕集量の演算方法及び内燃機関の排気浄化装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジンの排気ガス中
に含まれる微粒子成分(パティキュレート)を捕集する
ために、ディーゼルパティキュレートフィルタ(以下、
DPFという)が使用されている。DPFは、例えばコ
ーディエライト等のセラミックよりなるハニカム形状の
筒体で形成されている。DPFは、排気管の下流側に設
けられ、エンジンから排出される排気ガスを透過させそ
の透過時に排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕
集する。DPFによるパティキュレートの捕集量が、所
定量に達すると、機能回復のための該DPFの再生処理
が行われる。再生処理は、該DPFを加熱して捕集され
ているパティキュレートを燃やすことによって再びフィ
ルタとしての機能を回復させるものである。
【0003】この再生処理におけるDPFの加熱制御
は、正確に行われる必要がある。つまり、加熱条件が同
じであっても実際の捕集量が所定量よりも多い場合、再
生時に過度の温度上昇がDPFにみられる。この過度の
温度上昇は、DPFにクラックや溶損を生じさせる。こ
の再生処理時におけるDPFのクラックや溶損は、DP
Fの耐久性を著しく低減させるものである。従って、D
PFが実際に捕集しているパティキュレートの捕集量を
正確に検出することが重要となる。
【0004】一般に、パティキュレートの捕集量は、D
PFの上流側圧力と、エンジンの排気流量(エンジンの
吸入空気量)とに基づいてDPFにおける圧力損失(上
流側圧力と下流側圧力との差)を演算し、その演算結果
に基づいて求められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、DPFにお
ける圧力損失は、その時々の排気温度やDPF自体の温
度変化によって変化する。例えば、排気温度が高くなる
と、DPFの圧力損失は大きくなる。また、DPFの温
度は排気によって温められて変化し、DPFの温度が高
くなると、圧力損失は大きくなる。これらの圧力損失の
変化は、DPFを通過する排気ガスの平均自由工程が変
化するためであると推定される。そのため、正確な捕集
量を検出することができないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、排気温度が変化してもパ
ティキュレートの捕集量を正確に検出することができる
パティキュレート捕集量の演算方法を提供することにあ
る。また、そのような捕集量の演算方法を用いて演算し
た捕集量に基づいてパティキュレートフィルタを再生す
ることができる内燃機関の排気浄化装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1に記載の発明は、内燃機関の排気系に設置
され排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集する
フィルタにおけるパティキュレート捕集量の演算方法で
あって、前記フィルタの圧力損失と、該フィルタに流れ
る排気ガスの排気流量と、排気ガスの排気温度とを検出
し、前記排気温度に基づいてフィルタ温度を演算し、前
記検出排気流量における前記検出圧力損失を補正するた
めの第1の補正係数を演算し、前記第1の補正係数に対
して、フィルタの熱容量を考慮した第2の補正係数を演
算し、前記フィルタ温度と第2の補正係数とに基づい
て,前記検出排気流量における圧力損失を補正した補正
圧力損失を演算し、前記補正圧力損失に基づいて前記フ
ィルタのパティキュレート捕集量を推定するようにした
ことを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、内燃機関の排気
経路に配設され排気ガス中に含まれるパティキュレート
を捕集するフィルタと、前記フィルタの圧力損失を検出
してその時の検出圧力損失を出力する圧力損失検出手段
と、前記フィルタに流れる排気流量を検出してその時の
検出排気流量を出力する排気流量検出手段と、前記フィ
ルタに流れる排気温度を検出してその時の検出排気温度
を出力する排気温度検出手段と、前記検出排気温度に基
づいてフィルタ温度を演算するフィルタ温度演算手段
と、前記検出排気流量における前記検出圧力損失補正す
るための第1の補正係数を演算する第1の補正係数演算
手段と、前記補正係数に対して、フィルタの熱容量を考
慮した第2の補正係数を演算する第2の補正係数演算手
段と、前記フィルタ温度及び第2の補正係数に基づい
て,前記検出圧力損失を補正した補正圧力損失を演算す
る圧力損失補正演算手段と、前記補正圧力損失に基づい
て前記フィルタのパティキュレート捕集量を推定する捕
集量推定手段とを備えたことを要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の内燃機関の排気浄化装置において、予め基準排気温度
が記憶された記憶手段を備え、前記フィルタ温度演算手
段は、前記記憶手段から読み出した基準排気温度と、前
記検出排気温度に基づいてフィルタ温度を演算するよう
にしたことを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記フィル
タの上流側に圧力センサを備え、前記圧力損失検出手段
は、内燃機関の始動前に前記圧力センサを用いて検出し
た大気圧を記憶しておき、内燃機関の駆動時にはその時
のフィルタの上流側圧力を検出し、前記大気圧と上流側
圧力とに基づいてフィルタの圧力損失を演算するように
したことを要旨とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の
うちのいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置に
おいて、前記排気流量検出手段は、排気流量として内燃
機関の吸入空気量を検出するようにしたことを要旨とす
る。
【0012】従って、請求項1に記載の発明によれば、
内燃機関の排気系に設置され排気ガス中に含まれるパテ
ィキュレートを捕集するフィルタの圧力損失と、該フィ
ルタに流れる排気ガスの排気流量及び排気温度とが検出
される。その排気温度に基づいてフィルタ温度が演算さ
れ、検出排気流量における検出圧力損失を補正するため
の第1の補正係数が演算される。その第1の補正係数に
対して、フィルタの熱容量を考慮した第2の補正係数が
演算され、フィルタ温度と第2の補正係数とに基づい
て,検出排気流量における圧力損失が補正された補正圧
力損失が演算され、その補正圧力損失に基づいてフィル
タのパティキュレート捕集量が推定される。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、内燃機関
の排気経路にはパティキュレートを捕集するためのフィ
ルタが配設される。フィルタの圧力損失が検出されてそ
の時の検出圧力損失が出力される。また、フィルタに流
れる排気流量が検出されてその時の検出排気流量が出力
される。更に、フィルタに流れる排気温度が検出されて
その時の検出排気温度が出力される。その検出排気温度
に基づいてフィルタ温度が演算される。また、検出排気
流量における検出圧力損失補正するための第1の補正係
数が演算され、その第1の補正係数に対して、フィルタ
の熱容量を考慮した第2の補正係数が演算される。そし
て、フィルタ温度及び第2の補正係数に基づいて,検出
圧力損失が補正された補正圧力損失が演算され、その補
正圧力損失に基づいてフィルタのパティキュレート捕集
量が推定される。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、記憶手段
には予め基準排気温度が記憶され、その記憶手段から読
み出された基準排気温度と、検出排気温度に基づいてフ
ィルタ温度が演算される。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、フィルタ
の上流側には圧力センサが設けられ、その圧力センサに
よって内燃機関の始動前に大気圧が検出され、内燃機関
の駆動時にはその時のフィルタの上流側圧力が検出さ
れ、それら大気圧と上流側圧力とに基づいてフィルタの
圧力損失が演算される。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、内燃機関
の吸入空気量を検出されて検出排気流量とされる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図3に従って説明する。図1は、フォー
クリフト等に搭載したディーゼルエンジンに備えた排気
浄化装置の基本構成を示す。
【0018】ディーゼルパティキュレートフィルタ(以
下、DPFという)11は、排気管12を介して内燃機
関としてのディーゼルエンジン13に接続されている。
DPF11は内部がハニカム形状の筒体であって、本形
態ではコーディエライトにて形成されている。DPF1
1は、エンジン13からの排気ガスを透過させ、その透
過時に排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集す
る。DPF11を透過した排気ガスは、大気中に放出さ
れる。
【0019】DPF11は、排気管12に連結された収
容筒14内に配設されている。収容筒14において、D
PF11の前側(上流側)にはヒータ15及び熱反射板
16が設けられている。又、収容筒14において、DP
F11の後側(下流側)には後処理装置17が設けられ
ている。ヒータ15は、再生処理時にDPF11を加熱
してDPF11が捕集したパティキュレートを燃やすた
めのものである。熱反射板16は、再生処理時にヒータ
15の熱を反射してDPF11を効率良く加熱するため
のものである。後処理装置17は、パティキュレートを
燃やしているときに発生する白煙を吸着し触媒浄化して
外部に出ないようにするためのものである。さらに、収
容筒14において、DPF11の上流側には、排気温度
検出手段としての温度センサ18が設けられている。温
度センサ18にて検出される温度は、捕集量推定時にD
PF11の温度を演算するために利用され、再生処理時
にヒータ15をオン・オフ制御してDPF11の加熱温
度を制御するために利用される。
【0020】また、収容筒14には送気管19が連結さ
れている。送気管19には、エアクリーナ20が設けら
れている。エアクリーナ20は、再生処理時にDPF1
1へ供給する空気を清浄化するために利用される。ま
た、送気管19には、エア供給ポンプ21が設けられて
いる。エア供給ポンプ21は、再生処理時にDPF11
へパティキュレートを燃焼させるための2次空気を供給
するために利用される。送気管19には、電磁ソレノイ
ドバルブ22が設けられている。バルブ22は、送気管
19を開閉するために利用される。又、バルブ22と収
容筒14の間の送気管19には、圧力損失検出手段とし
ての圧力センサ23が設けられている。圧力センサ23
は、エンジン駆動時に、DPF11の上流側圧力を検出
するために利用される。又、圧力センサ23は、エンジ
ン始動直前に、大気圧を学習するために利用される。大
気圧の学習とは、大気圧を検出して記憶することをい
い、この学習はエンジン13を始動させる毎に行われ
る。
【0021】エアクリーナ20とエア供給ポンプ21と
の間の送気管19には、エア供給ポンプ21による空気
吸入量、即ち、再生処理時におけるDPF11に供給す
る2次空気の供給量を検出するための流量センサ24が
設けられている。
【0022】エンジン13には、排気流量検出手段とし
ての吸気量センサ25が設けられている。吸気量センサ
25は、図示しないエアクリーナに設けられている。吸
気量センサ25は、捕集量推定時に、エンジン13に吸
入される空気量、即ちエンジン13から排出されDPF
11を通過する排気の流量を検出するために利用され
る。
【0023】次に、DPF11の捕集量を演算し、該D
PF11の再生処理を制御するための電気的構成につい
て説明する。圧力損失検出手段,排気流量検出手段,排
気温度検出手段,フィルタ温度演算手段,第1,第2の
補正係数演算手段,圧力損失補正演算手段,捕集量推定
手段としてのコントローラ31には、再生処理動作のた
めの制御プログラム等を記憶するROM、各種データを
記憶するRAM、及び、入出力インタフェイスが内蔵さ
れている。
【0024】コントローラ31には、入出力インタフェ
ースを介して前記した各センサ18,23〜25が接続
されている。コントローラ31は、前記した各センサ1
8,23〜25からの検出信号を入力する。再生処理時
において、コントローラ31は、流量センサ24からの
検出信号に基づいてエア供給ポンプ21によって送られ
る2次空気の空気供給量を演算する。また、コントロー
ラ31は、温度センサ18からの検出信号に基づいてヒ
ータ15により加熱されるDPF11の温度を演算す
る。
【0025】捕集量推定時において、コントローラ31
は、温度センサ18からの検出信号に基づいてエンジン
13からの排気温度を検出する。また、コントローラ3
1は、圧力センサ23からの検出信号に基づいてDPF
11の上流側圧力PD を演算する。更に、コントローラ
31は、その上流側圧力PD と、予め学習した大気圧P
G とに基づいてDPF11の圧力損失としての差圧ΔP
を演算する。更にまた、コントローラ31は、吸気量セ
ンサ25からの検出信号に基づいてエンジン13の吸入
空気量Vafを演算する。
【0026】ROMには、DPF11を再生処理するた
めの処理プログラム、DPF11に捕集されたパティキ
ュレートの捕集量を推定するための推定プログラムが記
憶されている。
【0027】コントローラ31は、プラグ32に接続さ
れている。プラグ32は、図示しない電源装置のソケッ
トに差し込まれて、その電源装置からプラグ32を介し
てコントローラ31へ所定電圧の交流電源が供給され
る。コントローラ31には、図示しない電圧検出回路が
設けられている。その電圧検出回路は、供給された交流
電源を検出すると、コントローラ31に接続されたメイ
ンリレー33に制御信号を出力してそのメインリレー3
3をオンに制御する。すると、コントローラ31にはバ
ッテリEから直流電源が駆動電源として入力される。コ
ントローラ31は、バッテリEからの直流電源を入力す
ると、ROMに記憶された再生処理動作の処理プログラ
ムに基づいて再生処理モードとなる。再生処理モードと
は、DPF11が捕集したパティキュレートを燃やすた
めに行われる処理動作であって、その時の捕集量Yに対
してDPF11に対する加熱温度及び空気供給量を制御
するための処理動作を行うモードである。
【0028】電源装置からプラグ32を介して供給され
る交流電源は、第1のリレー34を介してヒータ15に
駆動電源として供給される。また、交流電源は、第2の
リレー35を介して後処理装置17に駆動電源として供
給される。
【0029】コントローラ31は、第1のリレー34に
制御信号を断続的に出力してそのリレー34のオン・オ
フを制御し、ヒータ15に流れる電流を制御してDPF
11の加熱温度を制御する。また、コントローラ31
は、第2のリレー35に制御信号を出力してそのリレー
35のオン・オフを制御し、後処理装置17を駆動制御
する。
【0030】また、コントローラ31は、前記したエア
供給ポンプ21に制御信号を出力してエア供給ポンプ2
1を駆動制御する。更に、コントローラ31は、前記し
たバルブ22に制御信号を出力し、バルブ22の開度を
制御して送気管19を開閉するとともに、DPF11に
供給するエアの流量を制御する。
【0031】コントローラ31にはキースイッチ36が
接続されている。また、コントローラ31にはスタータ
リレー37が接続され、そのスタータリレー37には図
示しないスタータモータが接続されている。キースイッ
チ36は、エンジン13の駆動・停止を制御するために
設けられている。即ち、コントローラ31は、キースイ
ッチ36がスタート位置にあるときには、スタータリレ
ー37をオンにして図示しないスタータモータを駆動制
御し、エンジン13を始動させる。一方、キースイッチ
36がアクセサリ位置又はキーイン位置にあるとき、コ
ントローラ31はエンジン13を停止させる。
【0032】また、コントローラ31は、メインリレー
33を介してフォークリフトに搭載されたバッテリEに
接続されている。コントローラ31は、キースイッチ3
6の操作に基づいて、該キースイッチ36がスタート位
置にあるときに、メインリレー33をオンにしてバッテ
リEからの直流電源を入力する。そして、コントローラ
31は、エンジン13を駆動させると共に、ROMに格
納された推定プログラムに基づいて捕集量算出モードと
なる。捕集量算出モードとは、エンジン13の駆動時に
おいてその時のエンジン13の吸入空気量Vafと差圧Δ
PとでDPF11が捕集しているパティキュレートの捕
集量を算出する処理動作を行うモードである。尚、差圧
ΔPは、大気圧をPG 、DPF11の上流側圧力をPD
とすると、ΔP=PD −PG で表される。
【0033】更に、コントローラ31には、ディスプレ
イ38が接続され、そのディスプレイ38にはその時々
にコントローラ31によって推定されたパティキュレー
トの捕集量Yが表示される。
【0034】次に上記のように構成した、排気浄化装置
の作用について説明する。先ず、再生処理について説明
する。今、フォークリフトを所定の位置まで走行させ
る。そして、エンジン13を停止させる。続いて、プラ
グ32を交流電源を供給するための図示しない電源供給
装置に設けられたソケットに接続する。
【0035】コントローラ31は、プラグ32を介して
交流電源を入力すると、メインリレー33に制御信号を
出力してそのメインリレー33をオンに制御し、バッテ
リEから直流電源を入力して再生処理モードになる。そ
して、コントローラ31は、第1及び第2のリレー3
4,35に制御信号を出力し、ヒータ15、後処理装置
17、エア供給ポンプ21、及び、バルブ22に電源を
印加する。又、コントローラ31は、エア供給ポンプ2
1に制御信号を出力して、そのポンプ21を駆動制御す
る。更に、コントローラ31はバルブ22に制御信号を
出力して、送気管19を開く。
【0036】従って、DPF11はヒータ15によって
加熱されるとともに、そのDPF11にはエア供給ポン
プ21によって空気が供給され、そのDPF11に捕集
されているパティキュレートが燃焼される。このDPF
11の加熱制御は、DPF11が捕集したパティキュレ
ートの捕集量Yによって決定される。
【0037】つまり、その時の捕集量Yによって、再生
処理のための所要時間、DPF11のその時々の加熱温
度、並びに、空気供給量が決められている。この各制御
量は、DPF11にクラックや溶損等の損傷を与えるこ
となく効率よくパティキュレートを燃やすことができる
値に設定されている。そして、再処理中におけるその時
々の加熱温度、空気供給量等の制御量データは、捕集量
Y毎に予めROMに記憶されている。そして、コントロ
ーラ31は、その時点でDPF11が捕集しているパテ
ィキュレートの捕集量YをRAMから読み出す。続い
て、コントローラ31は、ROMからその捕集量Yに対
する加熱温度、空気供給量の制御量を読み出し、その制
御量と予め定められた再生処理のための制御プログラム
に基づいてDPF11の再生処理制御を実行する。
【0038】そして、再生処理のための制御プログラム
に基づく再生処理が終了すると、コントローラ31は、
第1及び第2のリレー34,35をオフにしてヒータ1
5、後処理装置17への電源供給を停止する。また、コ
ントローラ31は、エア供給ポンプ21を停止させると
共に、バルブ22を駆動制御して送気管19を閉じる。
【0039】そして、プラグ32を電源供給装置のソケ
ットから抜くと、コントローラ31は、再生処理モード
から抜け、メインリレー33をオフにして直流電源の供
給を停止する。そして、キースイッチ36の操作に基づ
いてエンジン13が駆動されると、DPF11はエンジ
ン13から排気される排気ガス中のパティキュレートを
捕集する。コントローラ31は、エンジン13が駆動さ
れると捕集量算出モードとなり上記した再生処理のため
に用いられる捕集量Yを算出する。
【0040】次に、コントローラ31による捕集量Yの
算出について説明する。エンジン13が始動していない
状態であってキースイッチ36が差し込まれアクセサリ
位置にセットされると、コントローラ31は大気圧PG
を学習する。即ち、コントローラ31は、圧力センサ2
3からの検出信号を入力し、エンジン始動前のDPF1
1上流側の圧力、即ち大気圧PG を検出し、RAMに記
憶する。尚、大気圧PG の学習は、エンジン13を始動
させる毎に行われる。
【0041】続いて、キースイッチ36の操作に基づい
てエンジン13が駆動されると、そのエンジン13から
排気される排気ガス中のパティキュレートはDPF11
に捕集される。コントローラ31は、吸気量センサ25
からの検出信号に基づいて、エンジン13の吸入空気量
Vafを演算する。また、コントローラ31は、温度セン
サ18からの検出信号に基づいて、エンジン13から排
出される排気ガスの排気温度Tinを演算する。更に、コ
ントローラ31は、圧力センサ23からの検出信号に基
づいて、DPF11の上流側圧力PD を演算し、その演
算した上流側圧力と、エンジン13の始動毎に学習した
大気圧PG とからDPF11における圧力損失としての
差圧ΔP(=PD −PG )を演算する。尚、本形態で
は、コントローラ31は、100ミリ秒毎に上記の演算
を実行する。
【0042】そして、コントローラ31は、演算した吸
入空気量Vaf、排気温度Tin、及び、差圧ΔPに基づい
て、その時々のパティキュレートの捕集量Yを演算す
る。図2は、捕集量Yの演算の原理を説明するブロック
線図である。
【0043】吸気量センサ25の検出信号に基づいて演
算された吸入空気量Vafは、演算回路51に入力され
る。演算回路51は、入力した吸入空気量Vafに対する
第1の補正係数としての補正係数η1(Vaf) を演算し出
力する。この補正係数η1(Vaf) は、エンジン13の吸
気効率等を補正するためのものである。
【0044】この補正係数η1(Vaf) は、実際には、コ
ントローラ31に含まれるROMに予め記憶された吸入
空気量−補正係数マップを用いて行われる。即ち、コン
トローラ31は、入力した吸入空気量Vafに対応する補
正係数η1(Vaf) をROMから読み出す。尚、吸入空気
量−補正係数マップは、DPF11毎に実験により予め
求められ、ROMに記憶されている。
【0045】演算回路51から出力された補正係数η1
(Vaf) は、演算回路52,53にそれぞれ入力され
る。演算回路52は乗算回路であって、入力した補正係
数η1(Vaf) と、予め設定された値との乗算演算を行
い、その演算結果を出力する。この演算回路52におい
て予め設定された値は、DPF11の熱容量に応じた値
に設定されている。即ち、図3に示すように、エンジン
13の回転数がステップ的に変化した時に、DPF11
の上流側圧力がステップ応答した場合に対応して、DP
F11の応答速度によって直ちに変化する成分(直達項
成分)と、その後にDPF11の温度が変化するにつれ
て変化する成分(1次遅れ成分)とから構成される。こ
れらの成分のうち、演算回路52は、直達項成分に対応
した値を入力した補正係数η1(Vaf) に対して演算して
出力する。尚、本実施の形態では、直達項成分を70
%、1次遅れ成分を30%としている。従って、演算回
路52は、入力した補正係数η1(Vaf) を0.7倍して
出力する。
【0046】演算回路53はなまし処理回路であって、
入力した補正係数η1(Vaf) に対してなまし処理を行
い、新たな補正係数η2(Vaf) を出力する。なまし処理
は、1次遅れ要素を考慮するためのものであって、その
1次遅れ要素はDPF11の熱容量である。即ち、エン
ジン13の回転数が変化し、その回転数に応じて排気温
度がステップ的に変化しても、DPF11自体の温度は
ステップ的に変化せず、上記したようにその応答速度に
よって直達項成分と1次遅れ成分とから構成される。こ
のDPF11の温度のうち1次遅れ成分を考慮して補正
するために用いられる。そして、このなまし処理は、D
PF11の温度が変化する時定数によって決定され、本
実施の形態では40秒に設定されている。そして、10
0ミリ秒毎に捕集量Yの演算を行うことから、なまし回
数を400回に設定している。
【0047】そして、演算回路53は、例えば、時刻k
におけるなまし後のなまし後の補正係数η2(Vaf)(k)と
すると、時刻kに入力した補正係数η1(Vaf)(k)と、時
刻kの一回前(時刻k−1)に演算したなまし後の補正
係数をη2(Vaf)(k-1)とに基づいて、
【0048】
【数1】
【0049】として演算される。そして、演算された新
たな補正係数η2(Vaf)(k)は演算回路54に出力され
る。演算回路54は乗算回路であって、入力した補正係
数η2(Vaf) と、予め設定された値との乗算演算を行
い、その演算結果を出力する。尚、演算回路54におい
ては、前記した演算回路52に対応して、DPF11の
上流側圧力が変化する成分のうち、1次遅れ成分に対応
した値を入力した補正係数η2(Vaf) に対して演算して
次の演算回路55に出力する。尚、本実施の形態では、
前記したように、直達項成分を70%、1次遅れ成分を
30%としている。従って、演算回路54は、入力した
補正係数η2(Vaf) を0.3倍して演算回路55に出力
する。
【0050】演算回路55は加算回路であって、演算回
路52により0.7倍された補正係数η1(Vaf) と、演
算回路54により0.3倍された補正係数η2(Vaf) と
を加算演算し、その演算結果を第2の補正係数としての
熱容量補正係数ηd(Vaf) として出力する。この熱容量
係数ηd(Vaf) は、上記したようにDPF11の熱容量
による1次遅れ要素を考慮した値となる。従って、この
熱容量補正係数ηd(Vaf) は、
【0051】
【数2】
【0052】として求められる。一方、差圧ΔPは、演
算回路56に入力される。演算回路56は乗算回路であ
って、入力した差圧ΔPから基準吸入空気量Vafstd に
対応した基準差圧としての第1の差圧ΔP1を演算す
る。この差圧ΔP1は、時刻kにおける差圧ΔP(k) 及
び吸入空気量Vaf(k) とから、第1の差圧ΔP1は、
【0053】
【数3】
【0054】となる。この演算結果である第1の差圧Δ
P1は、演算回路57に出力される。演算回路57は乗
算回路であって、入力した第1の差圧ΔP1に対して、
エンジン13の排気温度によって変化するDPF11の
温度を考慮した第2の差圧ΔP2を演算する。このと
き、DPF11の温度としては、温度センサ18によっ
て検出された排気温度Tinと、基準排気温度Tstd とに
基づいて2つの演算回路58,59を介して演算された
フィルタ温度Tdが利用される。
【0055】尚、基準排気温度Tstd は、パティキュレ
ートを捕集していない状態のDPF11をセットしたエ
ンジン13を最高回転数(NMR)で駆動したときに、
そのエンジン13から排出される排気ガスの温度であ
る。そして、基準排気温度Tstd は、予め実験により求
められ、ROMに記憶されている。
【0056】演算回路58,59はなまし処理回路であ
って、演算回路58における1次遅れ要素は温度センサ
18の時定数である。この時定数を例えば5秒とする
と、100ミリ秒間隔で排気温度Tinを検出することか
ら、演算回路58はなまし回数を50として排気温度T
1を演算する。しかし、排気ガスによってDPF11の
温度が変化するときの時定数が40秒である。従って、
演算回路58によって演算された排気温度T1を更に演
算回路59によってなまし処理を行って遅らせてDPF
11の時定数と合わせるようにしている。この演算回路
59によるなまし回数をaとすると、
【0057】
【数4】
【0058】となるaが予め設定されROMに記憶され
ている。尚、式(4)の左辺はDPF11の熱容量を考
慮した補正係数ηd(Vaf) を演算するときの1次遅れで
あって、右辺は排気温度からDPF11のフィルタ温度
Tdを演算するときの2次遅れである。また、Zは変換
における演算子である。
【0059】演算回路59は、ROMに記憶されたなま
し回数aに基づいて、入力した排気温度T1からフィル
タ温度Tdを演算し演算回路57に出力する。従って、
演算回路57により演算される第2の差圧ΔP2は、演
算回路58,59により推定されたフィルタ温度Td
と、演算回路56から入力した第1の差圧ΔP1とか
ら、
【0060】
【数5】
【0061】となる。この演算された第2の差圧ΔP2
は演算回路60に出力される。演算回路60は乗算回路
であって、第2の差圧ΔP2と、前記演算回路56によ
り演算された熱容量補正係数ηd(Vaf) とを入力し、乗
算演算した結果を補正差圧HΔPとして出力する。この
出力される補正差圧HΔPは、DPF11の時定数と、
温度センサ18の時定数とを考慮した差圧(DPF11
の圧力損失)となる。この補正差圧HΔPは、式
(4),(5)から、
【0062】
【数6】
【0063】となる。尚、基準吸入空気量Vafstd は、
パティキュレートを捕集していない状態のDPF11を
セットしたエンジン13を最高回転数(NMR)で駆動
したときに、そのエンジン13に吸入される空気量であ
る。そして、基準吸入空気量Vafstdは、予め実験によ
り求められ、ROMに記憶されている。
【0064】次に、演算回路61は、演算回路60にお
いて演算され出力された補正差圧HΔPに対して、なま
し処理を施してなまし後の補正差圧HdΔPを算出す
る。このときのなまし処理は、演算回路53において施
されるなまし処理と同様にDPF11の熱容量による時
定数を考慮して行われる。即ち、時刻kにおける補正差
圧HΔP(k) と、時刻kの一回前に演算されたなまし後
の補正差圧HdΔP(k-1) とから、時刻kにおけるなま
し後の補正差圧HdΔP(k) は、
【0065】
【数7】
【0066】となる。この演算結果であるなまし後の補
正差圧HdΔPは演算回路62に出力される。演算回路
62は、演算回路61において演算され出力されたなま
し後の補正差圧HdΔPから捕集量Yを演算し出力す
る。この捕集量Yの演算は、実際にはコントローラ31
内のROMに記憶されたなまし後の補正差圧−捕集量の
検量線から捕集量Yが推定される。即ち、コントローラ
31は、演算した補正差圧HdΔPに対応する補正量Y
をROMから読み出す。尚、なまし後の補正差圧−捕集
量の検量線は、予め実験により求められ、ROMに記憶
されている。
【0067】尚、演算回路53,58,59,61にお
いて行われるなまし処理は、一般的には移動平均による
処理が行われる。移動平均は、過去において求められた
データのうち、直前の所定個数(例えば64個)のデー
タから平均値を求める。従って、各演算回路53,5
8,59,61では、各64個、合計248個のデータ
を記憶しておく必要があり、それらのデータをコントロ
ーラ31のRAMに記憶しようとした場合、容量の大き
なRAMが必要となる。一方、本形態では、その時に入
力した値と、1回前に演算した値とを記憶しておけばよ
いので、各演算回路53,58,59,61では2個ず
つのデータ、合計8個のデータを記憶していればよいの
で、容量の少ないRAMで十分平均化処理を行うことが
できる。
【0068】コントローラ31は、上記のようにして推
定した捕集量Yと、今までに推定した捕集量Yのうちの
最大の捕集量YMAX とを比較する。そして、新たに求め
られた捕集量Yが捕集量YMAX より大きな値のとき、該
捕集量Yを新たな最大の捕集量YMAX としてRAMに更
新登録する。又、反対に、新たに求められた捕集量Yが
捕集量YMAX 以下のとき、該捕集量Yは消去して先の最
大の捕集量YMAX をそのままRAMに保持する。そし
て、再生処理時において、この最大の捕集量YMAX がそ
の時点での捕集量となり、この最大の捕集量YMAX に対
して加熱制御がなされる。更に、コントローラ31は、
RAMに記憶されたその最大の捕集量YMAX をその時の
DPF11の捕集量としてディスプレイ38に表示す
る。従って、ディスプレイ38にその時のDPF11の
捕集量が表示されるため、ドライバは、再生処理の必要
性を逐次確認することができる。
【0069】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を有する。 (1)DPF11の熱容量を考慮した熱容量補正係数η
d(Vaf) を演算し、その熱容量補正係数ηd(Vaf) と、
DPF11の差圧ΔPと吸入空気量Vaf及び排気温度T
inとに基づいて、第2の差圧ΔP2を演算する。その第
2の差圧ΔP2に対して熱容量補正係数ηd(Vaf) を考
慮した補正差圧HΔPを演算する。そして、その補正差
圧HΔPに対して平均化処理を施したなまし補正差圧H
dΔPを演算し、その演算結果に対応するDPF11の
捕集量Yを求めた。従って、DPF11の熱容量と排気
温度Tinとを考慮した捕集量Yを推定することができる
ので、DPF11の温度変化や排気ガスの温度にかかわ
らず正確な捕集量Yを求めることができる。その結果、
捕集量Yに対するDPF11の再生処理を行う場合、捕
集量に対する最適な加熱制御を行うことができ、DPF
11を損傷させるおそれがない。
【0070】(2)DPF11の熱容量による時定数
と、エンジン13からの排気ガスの排気温度Tinによる
温度センサ18の時定数とを考慮した熱容量補正係数η
d(Vaf) とDPF11のフィルタ温度Tdとをなまし処
理を用いてそれぞれ演算するようにした。また、熱容量
補正係数ηd(Vaf) とフィルタ温度Tdとから演算した
補正差圧HΔPからなまし処理を用いて補正差圧HdΔ
Pを演算するようにした。その結果、従来の移動平均を
用いる場合に比べて記憶しておくデータの数が少ないの
で、コントローラ31に内蔵されたRAMの容量が小さ
くてすむ。
【0071】(3)その時々で求めた捕集量Yと先に求
めた捕集量Yのうちの最大の捕集量YMAX とを比較し大
きい方をDPF11が捕集している捕集量とした。従っ
て、その時々で得られる捕集量Yの変動に左右されてデ
ィスプレイ38に表示される捕集量が目まぐるしく変化
することがない。その結果、ドライバは、変動に惑わさ
れることなく的確な再生処理の時期を判断することがで
きる。
【0072】尚、本発明は、上記実施の形態の他、以下
のように実施してもよい。 (1)上記形態では、差圧ΔPと吸入空気量Vaf、及び
排気温度Tinとから捕集量Yを求めたが、差圧ΔP、エ
ンジン回転数、及び、排気温度Tinの3つの入力から捕
集量Yを求めるようにしてもよい。
【0073】(2)上記形態では、大気圧PG と圧力セ
ンサ23により検出したDPF11の上流側圧力PD と
からDPF11の圧力損失としての差圧ΔPを演算した
が、DPF11の下流側の圧力を検出する圧力センサを
設け、下流側圧力と圧力センサ23による上流側圧力と
の差を用いて実施してもよい。
【0074】(3)上記形態では、差圧ΔP(=PD −
PG ) を求める際に使用される大気圧PG を圧力センサ
23から求めた。即ち、エンジン始動前の圧力センサ2
3からの検出信号に基づいて大気圧PG を求めた。しか
し、大気圧PG を専用で検出する圧力センサを設けて実
施してもよい。
【0075】(4)上記形態では、DPF11の時定数
を40秒、温度センサ18の時定数を5秒に設定した
が、それぞれ任意の時間に設定してもよい。その際、設
定した時定数に対応したなまし回数aを予め設定するこ
とはいうまでもない。
【0076】(5)上記形態において、演算回路61の
処理を省略し、演算回路60において演算した補正差圧
HΔPに基づいて演算回路62において捕集量Yを推定
するようにしてもよい。このとき、ROMには、補正差
圧HΔPに対する捕集量Yの検量線を記憶させておく必
要がある。
【0077】(6)上記形態では、DPF11は、コー
ディエライトで形成したが、SiC等その他のセラミッ
クで形成したフィルタに応用してもよい。 上記実施の形態から把握できる請求項以外の技術的思想
について、以下にそれらの効果と共に記載する。 (イ)請求項2〜4に記載の内燃機関の排気浄化装置に
おいて、前記補正圧力損失に対してなまし処理を施した
なまし補正圧力損失を演算するなまし演算手段を備え、
前記捕集量推定手段は、なまし処理されたなまし補正圧
力損失に基づいて捕集量を推定するようにした内燃機関
の排気浄化装置。この構成によれば、より正確な捕集量
を推定することが可能となる。
【0078】(ロ)請求項2〜4,(イ)に記載の内燃
機関の排気浄化装置において、推定した捕集量を表示す
るためのディスプレイを備えた内燃機関の排気浄化装
置。この構成によれば、推定した捕集量を容易に確認す
ることが可能となる。
【0079】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、排気温度が変化してもパティキュレートの
捕集量を正確に検出することが可能なパティキュレート
捕集量の演算方法を提供することができる。
【0080】また、請求項2〜5に記載の発明によれ
ば、推定した捕集量に基づいてパティキュレートフィル
タを再生することが可能な内燃機関の排気浄化装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した排気浄化装置の構成を示
す基本構成図。
【図2】 DPFの捕集量の演算の原理を説明するため
のブロック線図。
【図3】 DPFの上流側圧力の変化を示す特性図。
【符号の説明】
11…フィルタ(DPF)、13…内燃機関としてのデ
ィーゼルエンジン、18…排気温度検出手段としての温
度センサ、23…圧力損失検出手段としての圧力セン
サ、25…排気流量検出手段としての吸気量センサ、3
1…圧力損失検出手段,排気流量検出手段,排気温度検
出手段,フィルタ温度演算手段,第1,第2の補正係数
演算手段,圧力損失補正演算手段,捕集量推定手段とし
てのコントローラ、ΔP…圧力損失としての差圧、Hd
ΔP…補正圧力損失としてのなまし補正差圧、Tin…排
気温度、Tstd …基準排気温度、Td…フィルタ温度、
Vaf…排気流量としての吸入空気量、Vafstd …基準排
気流量としての基準吸入空気量、η1(Vaf) …第1の補
正係数、ηd(Vaf) …第2の補正係数としての熱容量補
正係数、Y…捕集量。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気系に設置され排気ガス中
    に含まれるパティキュレートを捕集するフィルタにおけ
    るパティキュレート捕集量の演算方法であって、 前記フィルタの圧力損失と、該フィルタに流れる排気ガ
    スの排気流量と、排気ガスの排気温度とを検出し、 前記排気温度に基づいてフィルタ温度を演算し、 前記検出排気流量における前記検出圧力損失を補正する
    ための第1の補正係数を演算し、 前記第1の補正係数に対して、フィルタの熱容量を考慮
    した第2の補正係数を演算し、 前記フィルタ温度と第2の補正係数とに基づいて,前記
    検出排気流量における圧力損失を補正した補正圧力損失
    を演算し、 前記補正圧力損失に基づいて前記フィルタのパティキュ
    レート捕集量を推定するようにしたパティキュレート捕
    集量の演算方法。
  2. 【請求項2】 内燃機関の排気経路に配設され排気ガス
    中に含まれるパティキュレートを捕集するフィルタと、 前記フィルタの圧力損失を検出してその時の検出圧力損
    失を出力する圧力損失検出手段と、 前記フィルタに流れる排気流量を検出してその時の検出
    排気流量を出力する排気流量検出手段と、 前記フィルタに流れる排気温度を検出してその時の検出
    排気温度を出力する排気温度検出手段と、 前記検出排気温度に基づいてフィルタ温度を演算するフ
    ィルタ温度演算手段と、 前記検出排気流量における前記検出圧力損失補正するた
    めの第1の補正係数を演算する第1の補正係数演算手段
    と、 前記補正係数に対して、フィルタの熱容量を考慮した第
    2の補正係数を演算する第2の補正係数演算手段と、 前記フィルタ温度及び第2の補正係数に基づいて,前記
    検出圧力損失を補正した補正圧力損失を演算する圧力損
    失補正演算手段と、 前記補正圧力損失に基づいて前記フィルタのパティキュ
    レート捕集量を推定する捕集量推定手段とを備えた内燃
    機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装
    置において、 予め基準排気温度が記憶された記憶手段を備え、 前記フィルタ温度演算手段は、前記記憶手段から読み出
    した基準排気温度と、前記検出排気温度に基づいてフィ
    ルタ温度を演算するようにした内燃機関の排気浄化装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の内燃機関の排気
    浄化装置において、 前記フィルタの上流側に圧力センサを備え、 前記圧力損失検出手段は、内燃機関の始動前に前記圧力
    センサを用いて検出した大気圧を記憶しておき、内燃機
    関の駆動時にはその時のフィルタの上流側圧力を検出
    し、前記大気圧と上流側圧力とに基づいてフィルタの圧
    力損失を演算するようにした内燃機関の排気浄化装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のうちのいずれか1項に記
    載の内燃機関の排気浄化装置において、 前記排気流量検出手段は、排気流量として内燃機関の吸
    入空気量を検出するようにした内燃機関の排気浄化装
    置。
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