JPH0968032A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

Info

Publication number
JPH0968032A
JPH0968032A JP7223967A JP22396795A JPH0968032A JP H0968032 A JPH0968032 A JP H0968032A JP 7223967 A JP7223967 A JP 7223967A JP 22396795 A JP22396795 A JP 22396795A JP H0968032 A JPH0968032 A JP H0968032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dpf
catalyst
heater
controller
particulates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7223967A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Kanazawa
博敬 金沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP7223967A priority Critical patent/JPH0968032A/ja
Publication of JPH0968032A publication Critical patent/JPH0968032A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】フィルタの再生処理時に発生する再生煙を効率
よく浄化できる内燃機関の排気浄化装置を提供する。 【解決手段】ディーゼルパティキュレートフィルタ(D
PF)11の上流側には第1のヒータ15及び整流板1
6が配設され、下流側には第2のヒータ19と触媒18
とから構成される後処理装置17が配設される。第1の
ヒータ15によってDPF11を加熱してDPF11が
捕集したパティキュレートを燃焼させる。触媒18は、
多孔質の金属よりなる担体の表面に白金触媒が担持され
て形成され、取付け板20に溶接により固定される。触
媒18は、第2のヒータ19により加熱され、DPF1
1の再生時に発生する再生煙を浄化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気浄
化装置に係り、詳しくはエンジンの排気中に含まれる微
粒子成分(パティキュレート)を捕集するディーゼルパ
ティキュレートフィルタの再生に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジンの排気ガス中
に含まれるパティキュレートを捕集するために、ディー
ゼルパティキュレートフィルタ(以下、DPFという)
が使用されている。DPFは、例えばコージライト等の
セラミックよりなるハニカム形状の筒体で形成されてい
る。DPFは、排気管の下流側に設けられ、エンジンか
ら排出される排気ガスを透過させ、その透過時に排気ガ
ス中に含まれるパティキュレートを捕集する。DPFに
よるパティキュレートの捕集量が、所定の量に達する
と、機能回復のための該DPFの再生処理が行われる。
再生処理は、該DPFをヒータ等によって加熱し、捕集
されているパティキュレートを燃やすことによって再び
フィルタとしての機能を回復させるものである。
【0003】捕集されたパティキュレートを燃焼させる
場合、未燃ガス状物質の再生煙が発生し、大気中に排出
されてしまう。そのため、図4に示すような、排気ガス
浄化装置51が提案されている(特開平6−29984
1号公報)。この排気ガス浄化装置51は、再生時にD
PF52をその上流側に配設した再生用ヒータ53によ
って加熱してDPF52に捕集されたパティキュレート
を燃焼させる。再生時に発生する再生煙は、DPF52
の下流側に配設した触媒54に吸着される。そして、触
媒54を2次ヒータ55によって活性化させて再生煙の
未燃ガス状物質を浄化させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来装置5
1では、触媒54は、ハニカム構造のコージライトより
なる担体に担持されている。コージライトは熱容量が大
きいので、DPF52の再生を開始する前に予め加熱し
ておく必要があり、再生のための制御が複雑になるとい
う問題があった。
【0005】また、セラミック製のハニカム構造の従来
触媒54は充填空間率が65〜85%程度であるため、
反応効率が悪く、標準空間速度(触媒1リットルが1時
間に処理できる排ガス量)が3〜4万程度で有る。従っ
て、処理量を多くするため、触媒54の体積を増す必要
があり、触媒の体積が大きくなる。その結果、DPF5
2によるパティキュレート捕集中に、燃料や潤滑油の燃
え残りであるSOF(Solble Organic Fraction )が触
媒に多く吸着され、DPF52の再生時に触媒54に吸
着されたSOFが離脱して三次公害が発生する虞れがあ
る。
【0006】本発明の目的は、フィルタの再生処理時に
発生する再生煙を効率よく浄化することができるととも
に三次公害の発生の虞れがない内燃機関の排気浄化装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1に記載の発明は、内燃機関の排気経路に配
設され、排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集
するフィルタと、前記フィルタの上流側に配設され、該
フィルタを加熱して捕集されたパティキュレートを燃焼
させる第1の加熱手段と、前記フィルタの下流側に配設
され、かつ多孔質金属よりなる担体に担持されてパティ
キュレートの燃焼時に発生する再生煙を吸着する触媒
と、前記フィルタの下流側に配設され、前記触媒を加熱
する第2の加熱手段とを備えたことを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の内燃機関の排気浄化装置において、前記担体は、ニッ
ケル−クロム合金よりなる発泡金属である。従って、請
求項1及び2に記載の発明によれば、内燃機関の排気ガ
ス中に含まれるパティキュレートは排気経路に配設され
たフィルタによって捕集される。フィルタの再生時、第
1の加熱手段によってフィルタが加熱され、フィルタに
捕集されたパティキュレートが燃焼される。また、フィ
ルタの下流側に配設された触媒が第2の加熱手段によっ
て加熱される。触媒は、多孔質金属よりなる担体に担持
されており、担体を含めた熱容量が小さいため、触媒活
性温度にすぐに達する。パティキュレートの燃焼時に発
生する再生煙が触媒に吸着されて浄化される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
一形態を図1〜図3に従って説明する。図1は、フォー
クリフト等に搭載したディーゼルエンジンに備えた排気
浄化装置の基本構成を示す。
【0010】ディーゼルパティキュレートフィルタ(以
下、DPFという)11は、排気管12を介してディー
ゼルエンジン13に接続されている。DPF11はハニ
カム形状の筒体であって、本形態ではコージライトにて
形成されている。DPF11は、エンジン13からの排
気ガスを透過させ、その透過時に排気ガス中に含まれる
パティキュレートを捕集する。DPF11を透過した排
気ガスは、大気中に放出される。
【0011】図2に示すように、DPF11は、排気管
12に連結された収容筒14内に配設されている。収容
筒14において、DPF11の前側(上流側)には第1
の加熱手段としての第1のヒータ15と、整流板16と
が設けられている。又、収容筒14において、DPF1
1の後側(下流側)には後処理装置17が設けられてい
る。第1のヒータ15は、再生処理時にDPF11を加
熱してDPF11が捕集したパティキュレートを燃やす
ためのものである。整流板16は発泡セラミックよりな
り、エンジン13の駆動時にパティキュレートがDPF
11に均一に捕集されるように排気ガスを整流するため
のものである。また、整流板16は、再生処理時に第1
のヒータ15の熱を反射してDPF11を効率良く加熱
する機能も備えている。
【0012】後処理装置17は、DPF11を再生する
際に発生する再生煙を吸着して浄化するためのものであ
る。排気ガス中に含まれるパティキュレートは、燃料や
潤滑油の燃え残りであるSOF(Soluble Organic Frac
tion)と、すすとに大別される。DPF11はすすを捕
集して排気ガスを浄化するものである。DPF11にた
まったすすを燃焼させてDPF11を再生する時、再生
煙が発生する。再生煙は、主に高沸点炭化水素(PA
H:Poly aromatic hydrocarbons)等であり、ミスト粒
子として発生している。後処理装置17は、再生時に発
生するミスト粒子を浄化する。
【0013】後処理装置17は、触媒18及び第2の加
熱手段としての第2のヒータ19により構成される。触
媒18は、収容筒14内に設けられた取付け板20に取
り付けられている。取付け板20には挿通孔20aが略
中央に形成され、DPF11を通過した空気等が挿通孔
20aのみを通過するように収容筒14内に取着されて
いる。触媒18は、取付け板20に形成された挿通孔2
0aに挿入され、溶接等の方法によって取付け板20に
固着されている。従って、インレットパイプ12aから
収容筒14内に供給された空気は、DPF11,触媒1
8を通過した後、テールパイプ12bから外部へ排出さ
れる。第2のヒータ19は、その外径が収容筒14の内
径と略同一に形成されている。第2のヒータ19は、再
生処理時に触媒18を加熱するためのものであり、触媒
18の片面と密着して配設されている。
【0014】触媒18は、多孔質の金属、例えば、Ni
−Cr合金の発泡金属(セルメット:商品名:住友電気
工業製)よりなる担体の表面をアルミナでコートした
後、白金触媒を担持して形成されている。
【0015】また、触媒18は、充填空間率が90%以
上、望ましくは90%〜95%に形成されている。更
に、収容筒14において、DPF11の上流側には、温
度センサ21が設けられている。温度センサ21にて検
出される温度は、再生処理時に第1のヒータ15をオン
・オフ制御して、DPF11の加熱温度を所望の温度に
制御するために利用される。
【0016】図1に示すように、排気管12には送気管
22が連結されている。送気管22には、再生処理時に
DPF11へ供給する空気を清浄化するためにエアクリ
ーナ23が設けられている。また、送気管22には、エ
ア供給ポンプ24が設けられ、エアクリーナ23から空
気を取り入れ、その空気をDPF11に供給するように
なっている。送気管22には、電磁弁25が設けられて
いる。電磁弁25は、送気管22を開閉するためのもの
であって、エア供給ポンプ24からDPF11に供給す
る空気を遮断したり、供給量を制御する。又、電磁弁2
5より下流側に圧力センサ26が設けられている。圧力
センサ26は、DPF11の上流側圧力を検出するため
に利用される。又、圧力センサ26は、エンジン始動直
前に、大気圧を検出するために利用される。
【0017】エアクリーナ23とエア供給ポンプ24と
の間の送気管22には、エア供給ポンプ24による空気
吸入量、即ち、再生処理時におけるDPF11に供給す
る空気供給量を検出するための流量センサ27が設けら
れている。
【0018】エンジン13には、吸気量センサ28が設
けられている。吸気量センサ28は、図示しないエアク
リーナに設けられている。吸気量センサ28は、エンジ
ン13が駆動している時に、DPF11を通過するエン
ジン13の排気流量、即ちエンジン13の吸入空気量を
検出するために利用される。そして、吸気量センサ28
は、エンジン13の吸入空気量を検出し、その吸入空気
量に応じた検出信号を出力する。
【0019】次に、DPF11の捕集量を演算し、該D
PF11の再生処理を制御するための電気的構成につい
て説明する。コントローラ31には、再生処理動作のた
めの制御プログラム等を記憶するROM、各種データを
記憶するRAM、及び、入出力インタフェイスが内蔵さ
れている。
【0020】コントローラ31は、入出力インタフェー
スを介して前記した各センサ21,26〜28に接続さ
れている。コントローラ31は、前記した各センサ2
1,26〜28からの検出信号を入力する。コントロー
ラ31は、流量センサ27からの検出信号に基づいて再
生処理時にDPF11へ供給する空気供給量を演算す
る。また、コントローラ31は、温度センサ21からの
検出信号に基づいて第1のヒータ15により加熱される
DPF11の入口温度を検出する。更に、コントローラ
31は、圧力センサ26からの検出信号に基づいてDP
F11の上流側圧力を演算する。更にまた、コントロー
ラ31は、吸気量センサ28からの検出信号に基づいて
エンジン13の吸入空気量を演算する。
【0021】ROMには、DPF11を再生処理するた
めの再生処理プログラム、DPF11に捕集されたパテ
ィキュレートの捕集量を推定するための推定プログラム
が記憶されている。推定プログラムにおいて、コントロ
ーラ31は、前記したDPF11の上流側圧力とエンジ
ン13の吸入空気量に基づいてDPF11の圧力損失を
演算し、その圧力損失からDPF11に捕集されている
パティキュレートの捕集量を推定する。
【0022】処理プログラムにおいて、コントローラ3
1は、前記したDPF11の入口温度が予め設定された
目標温度となるように、第1のヒータ15を駆動制御す
る。また、コントローラ31は、前記したDPF11に
供給される空気供給量が予め設定された目標供給量とな
るように、電磁弁25の開度を制御する。そして、コン
トローラ31は、DPF11に捕集されたパティキュレ
ートを燃焼させる。尚目標温度及び目標供給量は、予め
実験により求められ、DPF11に捕集された所定量の
パティキュレートをDPF11を損傷することなく効率
良く燃焼させる値に設定されている。
【0023】更に、処理プログラムにおいて、コントロ
ーラ31は、第2のヒータ19を駆動して触媒18を加
熱する。コントローラ31は、プラグ32に接続されて
いる。プラグ32は、図示しない電源装置のソケットに
差し込まれて、その電源装置からプラグ32を介してコ
ントローラ31へ所定電圧の交流電源が供給される。コ
ントローラ31には、図示しない電圧検出回路が設けら
れている。その電圧検出回路は、供給された交流電源を
検出すると、コントローラ31に接続されたメインリレ
ー33に制御信号を出力してそのメインリレー33をオ
ンに制御する。すると、コントローラ31にはバッテリ
Eから直流電源が駆動電源として入力される。
【0024】また、コントローラ31は、ディスプレイ
34に接続されている。コントローラ31は、ROMに
記憶された推定プログラムにおいて、捕集量と予め設定
された最大捕集量とを比較する。最大捕集量は、目標温
度及び目標供給量に対応しており、DPF11を損傷さ
せずに捕集されたパティキュレートを燃焼させることが
できる捕集量であって、予め実験により設定されROM
に記憶されている。そして、捕集量が最大捕集量に達す
ると、コントローラ31は、ディスプレイ34にDPF
11の再生時期が来たことを作業者に知らせるためのメ
ッセージを出力する。
【0025】ディスプレイ34には、再生スイッチ35
が設けられている。コントローラ31は、電源装置から
交流電源が供給されている時に再生スイッチ35が操作
されると、ROMに記憶された再生処理プログラムに基
づいて再生処理モードとなる。再生処理モードとは、D
PF11が捕集したパティキュレートを燃やすために行
われる処理動作であって、その時の捕集量に対してDP
F11に対する加熱温度及び空気供給量を制御するため
の処理動作を行うモードである。
【0026】電源装置からプラグ32を介して供給され
る交流電源は、第1のリレー36を介して第1のヒータ
15に駆動電源として供給される。また、交流電源は、
第2のリレー37を介して第2のヒータ19に駆動電源
として供給される。
【0027】コントローラ31は、第1のリレー36に
制御信号を断続的に出力してそのリレー36のオン・オ
フを制御し、第1のヒータ15に流れる電流を制御して
DPF11の加熱温度を制御する。また、コントローラ
31は、第2のリレー37に制御信号を出力してそのリ
レー37のオン・オフを制御し、第2のヒータ19に流
れる電流を制御して触媒18の加熱温度を制御する。
【0028】また、コントローラ31は、前記したエア
供給ポンプ24に制御信号を出力してエア供給ポンプ2
4を駆動制御する。更に、コントローラ31は、前記し
た電磁弁25に制御信号を出力し、電磁弁25を制御し
て送気管22を開閉するとともに、電磁弁25の開度に
よってDPF11に供給するエアの流量を制御する。
【0029】コントローラ31には図示しないキースイ
ッチ38が接続されている。また、コントローラ31に
はスタータリレー39が接続され、そのスタータリレー
39には図示しないスタータモータが接続されている。
キースイッチ38は、エンジン13の駆動・停止を制御
するために設けられている。即ち、コントローラ31
は、キースイッチ38がスタート位置にあるときには、
スタータリレー39をオンにして図示しないスタータモ
ータを駆動制御し、エンジン13を始動させる。一方、
キースイッチ38がアクセサリ位置又はキーイン位置に
あるとき、コントローラ31はエンジン13を停止させ
る。
【0030】また、コントローラ31は、メインリレー
33を介してフォークリフトに搭載されたバッテリEに
接続されている。コントローラ31は、キースイッチ3
8の操作に基づいて、該キースイッチ38がスタート位
置にあるときに、メインリレー33をオンにしてバッテ
リEからの直流電源を入力する。そして、コントローラ
31は、エンジン13を駆動させると共に、ROMに格
納された制御プログラムに基づいて捕集量算出モードと
なる。捕集量算出モードとは、エンジン13の駆動時に
おいてその時のエンジン13の吸入空気量と圧力損失と
でDPF11が捕集しているパティキュレートの捕集量
を算出する処理動作を行うモードである。尚、圧力損失
は、予め測定された大気圧と、DPF11の上流側圧力
とによって演算される。
【0031】次に上記のように構成した、排気浄化装置
の作用について説明する。先ず、捕集量推定について説
明する。キースイッチ38の操作に基づいてエンジン1
3が駆動されると、DPF11は、エンジン13から排
気される排気ガス中のパティキュレートを捕集する。コ
ントローラ13は、エンジン13が駆動されると、捕集
量算出モードとなり、DPF11に捕集されているパテ
ィキュレートの捕集量を算出し、RAMに記憶する。ま
た、コントローラ31は、RAMに記憶した捕集量と、
予め設定された最大捕集量と比較する。そして、捕集量
が最大捕集量に達すると、コントローラ31はディスプ
レイ34にメッセージを表示して作業者に再生時期を知
らせる。作業者は、ディスプレイ34に表示されたメッ
セージによって再生処理の必要性の有無を確認すること
ができる。
【0032】次に、再生処理について説明する。今、フ
ォークリフトを所定の位置まで走行させる。そして、エ
ンジン13を停止させる。続いて、プラグ32を交流電
源を供給するための図示しない電源供給装置に設けられ
たソケットに接続した後、再生スイッチ35をオンに操
作する。
【0033】コントローラ31は、プラグ32を介して
交流電源を入力すると、メインリレー33に制御信号を
出力してそのメインリレー33をオンに制御し、バッテ
リEから駆動電源としての直流電源を入力する。そし
て、コントローラ31は、再生スイッチ35がオンに操
作されると、ROMに記憶された再生処理プログラムに
基づいて再生処理モードになる。その再生処理モードに
おいて、コントローラ13は、ROMに記憶された目標
温度及び目標供給量を読み出す。そして、コントローラ
31は、DPF11の入口温度が目標温度となるよう
に、第1のリレー36をオン・オフ制御して第1のヒー
タ15に流れる電流を制御する。また、コントローラ3
1は、DPF11に供給される空気量が目標空気量とな
るように、電磁弁25に制御信号を出力して電磁弁25
の開度を制御する。更に、コントローラ31は、第2の
リレー37をオンにして第2のヒータ19に駆動電源を
供給しする。その駆動電源によって第2のヒータ19は
発熱し、触媒18を加熱する。
【0034】従って、DPF11は第1のヒータ15に
よってその入口温度が目標温度となるように加熱される
とともに、そのDPF11にはエア供給ポンプ24によ
って目標供給量の空気が供給され、そのDPF11に捕
集されているパティキュレートが燃焼される。
【0035】この時、DPF11からは、再生煙が発生
する。この再生煙に含まれるPAH等のミスト粒子は、
DPF11の下流側に配設された触媒18に吸着され、
浄化される。第2のヒータ19により加熱された触媒1
8は、PAH(Poly aromatic hydrocarbons)を二酸化
炭素(CO2) と水(H2O) に転化させ、テールパイプ12b
より排出する。尚、触媒18は、駆動電源の電圧に依存
する温度に加熱され、本実施の形態では、400〜70
0℃に加熱される。。触媒18は、担体が多孔質金属に
より形成され従来のセラミックハニカムを担体とした触
媒54に比べて熱容量が小さいので、第2のヒータ19
によって加熱されると、触媒18の温度はすぐに上昇し
て活性温度に達する。そのため、再生開始時において
も、DPF11の再生により発生し吸着された再生煙を
浄化することができる。
【0036】また、従来の触媒54はDPF11による
パティキュレート捕集中にSOFを吸着するため、再生
処理時に触媒54から濃度の高いSOFが排出されて三
次公害が発生する虞れがある。しかし、本実施の形態の
触媒18は、パティキュレート捕集中におけるSOFの
吸着がほとんどないため、再生処理時に触媒18から離
脱するSOFによる三次公害の発生を防ぐことができ
る。
【0037】また、一般に、ハニカム構造では、標準S
V(Space Velocity:触媒1リットルが1時間に処理で
きる排気ガス量)が3〜4万程度であり、多孔質金属で
は4〜6万程度である。従って、同じ量の排気ガスを処
理する場合、ハニカム構造の触媒54に比べて多孔質に
形成した本形態の触媒18の方が小型化することがで
き、排気浄化装置全体を小型化することができる。
【0038】また、後処理装置17を構成する第2のヒ
ータ19は、DPF11の下流側周縁部を加熱する。従
来、図3に示すように、DPF11の上流側に設けられ
た第1のヒータ15だけでは、図3のDPF11の下流
側周縁部まで十分に加熱することが難しく、下流側周縁
部のパティキュレートが燃え残る場合がある。しかしな
がら、本形態では、DPF11の下流側周縁部は、第2
のヒータ19によって十分に加熱される。そのため、D
PF11の下流側周縁部に捕集されたパティキュレート
も確実に燃焼される。その結果、DPF11に捕集され
たパティキュレートが燃え残るのを防ぐことができる。
【0039】また、従来のハニカム構造の触媒54の充
填空間率が65〜85%程度であるのに大して、本形態
の多孔質金属担体を備えた触媒18は充填空間率が90
%以上のため、再生時に圧損により触媒温度が高くなる
とともに乱流が発生し、再生煙を浄化する反応効率が良
くなる。
【0040】そして、再生処理のための制御プログラム
に基づく再生処理が終了すると、コントローラ31は、
第1及び第2のリレー36,37をオフにして第1のヒ
ータ15、後処理装置17への電源供給を停止する。ま
た、コントローラ31は、エア供給ポンプ24を停止さ
せると共に、電磁弁25を駆動制御して送気管22を閉
じる。
【0041】そして、プラグ32を電源供給装置のソケ
ットから抜くと、コントローラ31は、再生処理モード
から抜け、メインリレー33をオフにして直流電源の供
給を停止する。そして、キースイッチ38の操作に基づ
いてエンジン13が駆動されると、DPF11はエンジ
ン13から排気される排気ガス中のパティキュレートを
捕集する。コントローラ31は、エンジン13が駆動さ
れると捕集量算出モードとなり上記した再生処理のため
に用いられる捕集量を算出する。
【0042】以上詳述したように、本形態では、以下の
作用及び効果を奏する。 1)多孔質の金属よりなる担体の表面をアルミナでコー
トした後、白金を担持して形成した触媒18をDPF1
1の下流側に配設し、その触媒18を第2のヒータ19
を用いて加熱してDPF11の再生処理時に発生する再
生煙を浄化するようにした。触媒18は、従来の触媒5
4に比べて熱容量が小さいので、容易に加熱することが
できる。そのため、再生開始時に予め加熱する必要がな
いので、再生のための制御が単純になる。また、触媒1
8は耐熱衝撃性が大きいため、急加熱を行っても破損せ
ず、取付け板20に溶接により固定することができるの
で、組付けが容易である。
【0043】2)触媒18は多孔質金属担体を使用して
いるため、パティキュレートに含まれるSOFの吸着が
従来のセラミックハニカムを担体とした触媒54に比べ
て非常に少ない。そのため、再生処理時に触媒18から
離脱するSOFがほとんどなく、濃度の高いSOFが排
出される三次公害の発生を防ぐことができる。
【0044】3)DPF11は、その下流側が第2のヒ
ータ19によって加熱され、その下流側周縁部に捕集さ
れたパティキュレートが燃焼される。その結果、DPF
11に捕集されたパティキュレートが燃え残るのを防ぐ
ことができるので、DPF11の再生性が向上する。
【0045】なお、本発明は上記形態に限定されること
はなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下のよう
にしてもよい。 1)上記形態では、触媒18の担体にNi−Cr合金を
用いたが、他の合金、例えば、Fe−Al−Cr合金等
の金属を用いて実施してもよい。
【0046】2)上記形態では、触媒18を加熱する第
2のヒータ19を触媒18の上流側に配設したが、第2
のヒータ19を触媒18の下流側に配設して実施しても
よい。
【0047】3)上記形態では、第2のヒータ19を収
容筒14の内径と略同一に形成したが、第2のヒータ1
9を触媒18と同じ大きさに形成して実施してもよい。
また、触媒18を任意の大きさに形成してもよく、例え
ば第2のヒータ19と同じ大きさに形成して実施しても
よい。このとき、取付け板20は必要なく、触媒18を
収容筒14内面に直接溶接して固定してもよい。
【0048】4)上記形態では、整流板16を設けて実
施したが、整流板16を省略して実施してもよい。 5)上記形態では、推定した捕集量が最大捕集量よりも
多くなったときにディスプレイ34にメッセージを出力
して再生時期を知らせるようにしたが、ディスプレイ3
4にその時々の捕集量を表示して作業者が捕集量を逐次
確認することができるようにしてもよい。
【0049】6)上記形態では、第1の加熱手段として
第1のヒータ15を用いてDPF11を加熱するように
したが、軽油バーナー等を用いてDPF11を加熱する
ようにしてもよい。
【0050】7)上記形態では、DPF11は、コージ
ライトで形成したが、SiC等その他のセラミックで形
成したフィルタに応用してもよい。 以上、本発明の実施の各形態について説明したが、上記
各形態から把握できる請求項以外の技術思想について、
以下にその効果とともに記載する。
【0051】請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄
化装置において、前記第1の加熱手段の上流側には、パ
ティキュレートの捕集時には排気ガスを整流し、再生時
には第1の加熱手段から放射される熱を反射させる整流
板を備えた内燃機関の排気浄化装置。この構成によれ
ば、フィルタの再生時にそのフィルタを効率良く加熱す
ることが可能となる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び2に記
載の発明によれば、フィルタの再生処理時に発生する再
生煙を効率よく浄化することができるとともに、三次公
害発生の虞れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した排気浄化装置の構成を示
す基本構成図。
【図2】 一実施の形態の排気浄化装置の概略断面図。
【図3】 従来のフィルタの再生状態を示す概略断面
図。
【図4】 従来の触媒を用いた排気浄化装置の概略断面
図。
【符号の説明】
11…フィルタ(DPF)、12…排気管、13…内燃
機関(エンジン)、15…第1の加熱手段としての第1
のヒータ、18…触媒、19…第2の加熱手段としての
第2のヒータ、20…取付け板、31…コントローラ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 3/24 ZAB F01N 3/24 ZABE

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気経路に配設され、排気ガ
    ス中に含まれるパティキュレートを捕集するフィルタ
    と、 前記フィルタの上流側に配設され、該フィルタを加熱し
    て捕集されたパティキュレートを燃焼させる第1の加熱
    手段と、 前記フィルタの下流側に配設され、かつ多孔質金属より
    なる担体に担持されてパティキュレートの燃焼時に発生
    する再生煙を吸着する触媒と、 前記フィルタの下流側に配設され、前記触媒を加熱する
    第2の加熱手段とを備えた内燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記担体は、ニッケル−クロム合金より
    なる発泡金属である請求項1に記載の内燃機関の排気浄
    化装置。
JP7223967A 1995-08-31 1995-08-31 内燃機関の排気浄化装置 Pending JPH0968032A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7223967A JPH0968032A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 内燃機関の排気浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7223967A JPH0968032A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 内燃機関の排気浄化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0968032A true JPH0968032A (ja) 1997-03-11

Family

ID=16806497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7223967A Pending JPH0968032A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 内燃機関の排気浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0968032A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0943787A2 (en) * 1998-03-12 1999-09-22 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Exhaust gas purification device for an internal combustion engine
JP2011099428A (ja) * 2009-10-06 2011-05-19 Panasonic Corp 排気ガス浄化装置
US7959868B2 (en) 2004-04-12 2011-06-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust gas purifying apparatus
US9968886B2 (en) 2015-08-05 2018-05-15 Ford Global Technologies, Llc Dual catalyst heating system

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0943787A2 (en) * 1998-03-12 1999-09-22 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Exhaust gas purification device for an internal combustion engine
EP0943787A3 (en) * 1998-03-12 2000-01-26 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Exhaust gas purification device for an internal combustion engine
US6112519A (en) * 1998-03-12 2000-09-05 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Exhaust gas purification device for an internal combustion engine
US7959868B2 (en) 2004-04-12 2011-06-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust gas purifying apparatus
JP2011099428A (ja) * 2009-10-06 2011-05-19 Panasonic Corp 排気ガス浄化装置
US9968886B2 (en) 2015-08-05 2018-05-15 Ford Global Technologies, Llc Dual catalyst heating system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5397550A (en) Catalytic converter and cleaning system
JPH11336534A (ja) 内燃機関の誘導発熱式浄化装置
JPH08232643A (ja) 排ガス浄化方法及び排ガス浄化装置
JPH0968032A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2004108194A (ja) 排気浄化装置
JP3283795B2 (ja) ディーゼル機関用排気浄化処理装置の再生方法とその装置
JPH10266826A (ja) ディーゼルエンジンの排気ガス処理装置
JPH0988554A (ja) パティキュレート捕集量の演算方法及び内燃機関の排気浄化装置
JP3073375B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP2002097931A (ja) 温度センサを備えたディーゼルパティキュレートフィルタ装置
JP3864436B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JPS6364603B2 (ja)
JPH06299841A (ja) ディーゼルエンジンの排気ガス浄化装置
JPH09158711A (ja) 排ガス浄化方法及び排ガス浄化装置、並びに排ガス浄化装置付き車両
JPH0842325A (ja) 内燃機関の排気微粒子浄化装置
JP2516113Y2 (ja) 排出ガス後処理装置
JP2970265B2 (ja) ディーゼル機関の排気微粒子除去装置
JP2003328728A (ja) 排気ガス浄化装置
JPH07150930A (ja) 電動機のデューティ制御装置およびディーゼルエンジンの排気浄化装置
JP2002188427A (ja) ディーゼルパティキュレートフィルタ装置
JPH02173310A (ja) 排ガス中の粒子除去装置
JPH0719029A (ja) ディーゼル機関の排気ガス浄化装置
JP2006029132A (ja) 排気浄化装置
JPH0573221U (ja) パティキュレートトラップフィルタ再生装置
KR100231559B1 (ko) 디젤 매연 후처리장치의 제어방법