JP2003155921A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
内燃機関の排気浄化装置Info
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Abstract
た内燃機関の排気浄化装置において、パティキュレート
フィルタの再生処理を好適に実行することができる技術
を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明は、内燃機関の排気通路に設けら
れたパティキュレートフィルタ(29)のPM捕集量を
推定し、その推定量に応じてパティキュレートフィルタ
(29)の再生処理実行期間を定める内燃機関の排気浄
化装置において、再生処理実行時におけるパティキュレ
ートフィルタ(29)の実際の再生状況に応じて再生処
理実行期間を補正することを特徴とした内燃機関の排気
浄化装置である。
Description
浄化する技術に関し、特に、排気中に含まれる微粒子を
浄化する技術に関する。
は、排気エミッションの向上が要求されており、特に軽
油を燃料とする圧縮着火式のディーゼル機関では、一酸
化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NO
x)等に加え、排気中に含まれる煤やSOF(Soluble O
rganic Fraction)等の微粒子(PM:Particulate Mat
ter)を浄化もしくは除去することが要求されている。
非常に小さい細孔を多数備えた多孔質の基材からなるパ
ティキュレートフィルタを排気通路に配置し、そのパテ
ィキュレートフィルタの細孔に排気を流すことにより、
排気中のPMを捕集する方法が知られている。
集量が過剰に増加すると、パティキュレートにおける排
気抵抗が高くなり、それに応じて内燃機関に作用する背
圧が過剰に高くなる虞があるため、パティキュレートフ
ィルに捕集されたPMを適宜浄化してパティキュレート
フィルタのPM捕集能力を再生させる必要がある。
00−170521号公報に記載されているようなパテ
ィキュレートフィルタの再生方法が提案されている。こ
の公報に記載されているパティキュレートフィルタの再
生方法は、内燃機関から排出されるPM量と内燃機関の
運転状態に応じたパティキュレートフィルタのPM捕集
効率とを考慮してパティキュレートフィルタのPM捕集
量を推定し、その推定量が所定量に達した時点でパティ
キュレートフィルタの再生処理を実行するとともに、再
生処理実行時において単位時間当たりに燃焼されるPM
量を推定し、その推定値がPM捕集量に達した時点で再
生処理の実行を終了する方法である。
うな従来の技術では、パティキュレートフィルタの再生
処理実行時において単位時間当たりの燃焼量を推定して
いるものの、パティキュレートフィルタにおける実際の
再生状況が考慮されていないため、パティキュレートフ
ィルタにおいて全てのPMの浄化が完了する時期と、推
定による再生処理実行終了時期との間に誤差が生じる場
合がある。
PMが浄化される時期と再生処理実行終了時期との間に
誤差が生じると、パティキュレートフィルタにおいて全
てのPMが浄化された時点から再生処理実行終了までの
期間が不要に長くなる場合がある。
程の気筒において副次的に燃料を燃焼させ、或いは内燃
機関の負荷を故意に高める等の方法を利用して排気温度
を高めることにより、パティキュレートフィルタに捕集
されたPMを燃焼及び除去することになるため、パティ
キュレートフィルタにおいて全てのPMが浄化された時
点から再生処理実行終了までの期間が不要に長くなる
と、再生処理に係る燃料消費量が不要に増加する虞があ
る。
みてなされたものであり、パティキュレートフィルタを
備えた内燃機関の排気浄化装置において、パティキュレ
ートフィルタの再生処理を好適に実行することができる
技術を提供することを目的とする。
を解決するために以下のような手段を採用した。すなわ
ち、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関
の排気通路に設けられ、排気中に含まれる微粒子を捕集
可能な捕集機構と、前記捕集機構に捕集された微粒子を
除去して前記捕集機構の捕集能力を再生させる再生手段
と、前記捕集機構に捕集されている微粒子量を推定し、
その推定量に応じて前記再生手段による再生処理の実行
期間を定める再生期間決定手段と、前記再生手段による
再生処理が実行されているときの前記捕集機構の状態に
応じて前記再生実行期間を補正する再生期間補正手段
と、を備えている。
れた捕集機構の微粒子捕集量を推定し、その推定量に応
じて捕集機構の再生処理実行期間を定める内燃機関の排
気浄化装置において、再生処理実行時の捕集機構の状態
に応じて再生処理実行期間を補正することを最大の特徴
としている。
期間決定手段は、捕集機構に捕集されている微粒子量を
推定し、その推定量に応じて再生手段による再生処理実
行期間を決定する。
機構の再生処理を実行する。その際、再生期間補正手段
は、再生処理実行時における捕集機構の状態に応じて再
生実行期間を補正する。
再生処理実行時における捕集機構の状態が反映された期
間となる。この結果、捕集機構に捕集されている全ての
微粒子の浄化が実際に完了する時期と再生処理の実行終
了時期との誤差が減少されることとなる。
いて、捕集機構の状態を示すパラメータとしては、捕集
機構より上流における排気圧力と捕集機構より下流にお
ける排気圧力との差圧、およびまたは、内燃機関の吸入
空気量などを例示することができる。
多くなるほど捕集機構内の排気抵抗が高くなるため、捕
集機構の上流と下流とにおける排気圧力の差が大きくな
るとともに、内燃機関に作用する背圧が上昇して吸入空
気量が減少することになる。
れているときは、捕集機構に捕集された微粒子の除去が
進行するほど、言い換えれば、捕集機構に残存する微粒
子量が少なくなるほど、捕集機構の上流と下流とにおけ
る排気圧力の差が小さくなるとともに、内燃機関に作用
する背圧が低下して吸入空気量が増加することになる。
おいて、捕集機構の上流と下流とにおける排気圧力の差
が小さくなるほど、およびまたは、内燃機関の吸入空気
量が増加するほど、捕集機構に残存する微粒子量が少な
いと見なすことができる。
気量の増加率が高くなるほど、捕集機構において単位時
間当たりに除去される微粒子量が多いことになり、再生
処理実行期間を短くすることが可能となる。
において、捕集機構としては、パティキュレートフィル
タ、或いはNOx触媒が担持されたパティキュレートフ
ィルタ等を例示することができる。
気浄化装置の具体的な実施態様について図面に基づいて
説明する。
する内燃機関とその吸排気系の概略構成を示す図であ
る。
有する圧縮着火式のディーゼル機関である。この内燃機
関1には、各気筒2の燃焼室内へ直接燃料を噴射する燃
料噴射弁3と、該内燃機関1の機関出力軸たるクランク
シャフトが所定の角度(例えば、15°)回転する度に
パルス信号を出力するクランクポジションセンサ4と、
該内燃機関1の図示しないウォータージャケットを流れ
る冷却水の温度に対応した電気信号を出力する水温セン
サ5とが取り付けられている。
介して蓄圧室(コモンレール)7と接続されている。前
記コモンレール7は、燃料タンク8に取り付けられた燃
料ポンプ9と燃料パイプ10を介して接続されるととも
に、リターンパイプ11を介して燃料タンク8と接続さ
れている。
プ11の接続部位には、該コモンレール7内の燃料圧力
が予め設定された最大圧力より低いときは閉弁してコモ
ンレール7とリターンパイプ11との導通を遮断し、コ
モンレール7内の燃料圧力が前記最大圧力以上となった
ときは開弁してコモンレール7とリターンパイプ11と
の導通を許容する圧力調整弁12が設けられている。
7内の燃料圧力に応じた電気信号を出力する燃料圧セン
サ13が取り付けられている。
ンプ9が燃料タンク8内に貯蔵された燃料を汲み上げ、
汲み上げた燃料を燃料パイプ10を介して前記コモンレ
ール7へ圧送する。その際、燃料ポンプ9の燃料吐出量
は、前記した燃料圧センサ13の出力信号値に基づいて
フィードバック制御される。
れた燃料は、該燃料の圧力が所望の目標圧力に達するま
で蓄圧される。コモンレール7において目標圧力まで蓄
圧された燃料は、燃料パイプ6を介して各気筒2の燃料
噴射弁3へ分配される。各燃料噴射弁3は、駆動電流が
印加されたときに開弁して、前記コモンレール7から供
給された目標圧力の燃料を各気筒2の燃焼室内へ噴射す
る。
内の燃料圧力が最大圧力より高くなると、圧力調整弁1
2が開弁する。この場合、コモンレール7内に蓄えられ
た燃料の一部がリターンパイプ11を介して燃料タンク
8へ戻され、コモンレール7内の燃料圧力が減圧される
ことになる。
の集合管に合流するよう形成された吸気枝管14が連結
されている。前記吸気枝管14の各枝管は、図示しない
吸気ポートを介して各気筒2の燃焼室と連通している。
前記吸気枝管14の集合管は、吸気管15と接続され、
吸気管15は、エアクリーナボックス16と接続されて
いる。
ボックス16の直下流の部位には、該吸気管15内を流
れる吸気の質量に対応した電気信号を出力するエアフロ
ーメータ17と、該吸気管15内を流れる吸気の温度に
対応した電気信号を出力する吸気温度センサ18とが取
り付けられている。
ータ17より下流の部位には、内燃機関1から排出され
る排気の熱エネルギを駆動源として作動する遠心過給機
(ターボチャージャ)19のコンプレッサハウジング1
9aが設けられている。
ハウジング19aより下流の部位には、前記コンプレッ
サハウジング19a内で圧縮されて高温となった新気を
冷却するためのインタークーラ20が設けられている。
ラ20より下流の部位には、該吸気管15内を流れる吸
気の流量を調節する吸気絞り弁21が設けられている。
この吸気絞り弁21には、該吸気絞り弁21を開閉駆動
する吸気絞り用アクチュエータ21aと、前記吸気絞り
弁21の開度に応じた電気信号を出力する吸気絞り弁開
度センサ21bとが取り付けられている。
リーナボックス16に流入した新気は、該エアクリーナ
ボックス16内の図示しないエアクリーナによって新気
中の塵や埃等が除去された後、吸気管15を介して遠心
過給機19のコンプレッサハウジング19aに流入す
る。
新気は、該コンプレッサハウジング19aに内装された
コンプレッサホイールの回転によって圧縮される。前記
コンプレッサハウジング19a内で圧縮されて高温とな
った新気は、インタークーラ20にて冷却される。
気は、必要に応じて吸気絞り弁21によって流量を調節
されて吸気枝管14に導かれる。吸気枝管14に導かれ
た新気は、該吸気枝管14の集合管から各枝管へ分配さ
れて各気筒2の燃焼室へ導かれる。
示しないピストンによって圧縮され、燃料噴射弁3から
噴射された燃料を着火源として燃焼する。
の集合管に合流するよう形成された排気枝管24が連結
されている。前記排気枝管24の各枝管は、図示しない
排気ポートを介して各気筒2の燃焼室と連通している。
前記排気枝管24の集合管は、遠心過給機19のタービ
ンハウジング19bを介して排気管25aに接続されて
いる。
ウジング19bの直上流に位置する部位と前記排気管2
5aにおいて前記タービンハウジング19bの直下流に
位置する部位とは、前記タービンハウジング19bを迂
回するタービンバイパス通路26によって接続されてい
る。
ービンバイパス通路26を開閉する弁体27aと、弁体
27aを開閉駆動するアクチュエータ27bとからなる
ウェストゲートバルブ27が取り付けられている。
サハウジング19aの直下流に位置する吸気管15と作
動圧通路28を介して接続されており、コンプレッサハ
ウジング19a直下流の吸気管15内を流れる新気の圧
力、言い換えれば、コンプレッサハウジング19aにお
いて圧縮された新気の圧力(過給圧)を利用して前記弁
体27aを開閉駆動する。
気管15から作動圧通路28を介して所定圧未満の圧力
が印加されているときは弁体27aを閉弁位置に保持
し、吸気管15から作動圧通路28を介して所定圧以上
の圧力が印加されたときは弁体27aを開弁駆動する。
給機19による吸気の過給圧が所定圧以上に達すると、
弁体27aを開弁させてタービンバイパス通路26を導
通状態とし、タービンハウジング19bに流入する排気
の流量を減少させ、以て過給圧が前記した所定圧を越え
ないようにする。
分、特に煤等の微粒子(PM:Particulate Matter)を
浄化する排気浄化機構29に接続されている。前記排気
浄化機構29は排気管25bに接続され、排気管25b
は下流にて図示しないマフラーに接続されている。以下
では、排気浄化機構29より上流の排気管25aを上流
側排気管25aと称し、排気浄化機構29より下流の排
気管25bを下流側排気管25bと称するものとする。
集機構の一実施態様であり、排気中に含まれるPMを捕
集するDPF(Diesel Particulate Filter)や、多孔
質の基材からなるウォールフロー型のパティキュレート
フィルタに白金(Pt)に代表される酸化触媒とカリウ
ム(K)やセシウム(Cs)などに代表されるNOx吸
蔵剤とが担持されたDPNR(Diesel Particulate NOx
Reduction)触媒を例示することができる。尚、以下で
は、排気浄化機構29をパティキュレートフィルタ29
と称するものとする。
気管25a内を流れる排気の温度に対応した電気信号を
出力する排気温度センサ38が取り付けられている。前
記上流側排気管25aと前記下流側排気管25bには、
これら上流側排気管25a内の排気圧力と下流側排気管
25b内の排気圧力との差圧に対応した電気信号を出力
する差圧センサ39が取り付けられている。
気管25b内を流れる排気の流量を調節する排気絞り弁
33が取り付けられている。この排気絞り弁33には、
該排気絞り弁33を開閉駆動する排気絞り用アクチュエ
ータ34が取り付けられている。
関1の各気筒2の燃焼室で燃焼された既燃ガスは、各気
筒2の排気ポートを介して排気枝管24へ排出され、次
いで排気枝管24の各枝管から集合管を通って遠心過給
機19のタービンハウジング19b内に流入する。
b内に排気が流入すると、排気の熱エネルギが前記ター
ビンハウジング19b内に回転自在に支持されたタービ
ンホイールの回転エネルギに変換される。タービンホイ
ールの回転エネルギは、前述のコンプレッサハウジング
19aのコンプレッサホイールへ伝達され、コンプレッ
サホイールは、前記タービンホイールから伝達された回
転エネルギによって新気を圧縮する。
で圧縮された新気の圧力(過給圧)が所定圧以上まで上
昇すると、その過給圧が作動圧通路28を介してウェス
トゲートバルブ27のアクチュエータ27bへ印加さ
れ、アクチュエータ27bが弁体27aを開弁駆動する
ことになる。
開弁されると、排気枝管24を流れる排気の一部がター
ビンバイパス通路26を介して上流側排気管25aへ流
れるため、タービンハウジング19bに流入する排気の
流量が減少し、タービンハウジング19b内に流入する
排気の熱エネルギ、言い換えれば、タービンハウジング
19bにおいてタービンホイールの回転エネルギに変換
される熱エネルギが減少する。この結果、タービンホイ
ールからコンプレッサホイールへ伝達される回転エネル
ギが減少し、過給圧の過剰な上昇が抑制される。
排気管25aへ排出された排気、及び、タービンバイパ
ス通路26から上流側排気管25aへ導かれた排気は、
上流側排気管25aからパティキュレートフィルタ29
へ流入する。パティキュレートフィルタ29に流入した
排気は、該排気に含まれる煤などの微粒子を浄化又は除
去された後に下流側排気管25bへ排出され、下流側排
気管25bを通って大気中に放出される。
(EGR通路)100が接続され、このEGR通路10
0は、前記吸気枝管14に接続されている。前記EGR
通路100と前記吸気枝管14との接続部位には、前記
吸気枝管14における前記EGR通路100の開口端を
開閉するEGR弁101が設けられている。前記EGR
弁101は、電磁弁などで構成され、印加電力の大きさ
に応じて開度を変更することが可能となっている。
R通路100内を流れる排気(以下、EGRガスと称す
る)を冷却するためのEGRクーラ103が設けられて
いる。
104、105が接続され、これら2本の配管104、
105は、内燃機関1の冷却水が持つ熱を大気中に放熱
するためのラジエター106と接続されている。
の一方の配管104は、前記ラジエター106において
冷却された冷却水の一部を前記EGRクーラ103へ導
くための配管であり、もう一方の配管105は、前記E
GRクーラ103内を循環した後の冷却水を前記ラジエ
ター106へ導くための配管である。尚、以下では、前
記配管104を冷却水導入管104と称し、前記配管1
05を冷却水導出管105と称するものとする。
却水導出管105内の流路を開閉する開閉弁107が設
けられている。この開閉弁107は、駆動電力が印加さ
れたときに開弁する電磁駆動弁などで構成されている。
GR機構)では、EGR弁101が開弁されるとEGR
通路100が導通状態となり、排気枝管24内を流れる
排気の一部が前記EGR通路100を通って吸気枝管1
4へ導かれる。
と、ラジエター106と冷却水導入管104とEGRク
ーラ103と冷却水導出管105とを結ぶ循環経路が導
通状態となり、ラジエター106で冷却された冷却水が
EGRクーラ103を循環することになる。その結果、
EGRクーラ103では、EGR通路100内を流れる
EGRガスとEGRクーラ103内を循環する冷却水と
の間で熱交換が行われ、EGRガスが冷却される。
ら吸気枝管14へ還流されたEGRガスは、吸気枝管1
4の上流から流れてきた新気と混ざり合いつつ各気筒2
の燃焼室へ導かれ、前記燃料噴射弁3から噴射される燃
料を着火源として燃焼される。
二酸化炭素(CO2)などのように、自らが燃焼するこ
とがなく、且つ、吸熱性を有する不活性ガス成分が含ま
れている。このため、EGRガスが混合気中に含有され
ると、混合気の燃焼温度が低められ、以て窒素酸化物
(NOx)の発生量が抑制される。
ガスが冷却された場合は、EGRガス自体の温度が低下
するとともにEGRガスの体積が縮小されるため、EG
Rガスが燃焼室内に供給されたときに該燃焼室内の雰囲
気温度が不要に上昇することがなくなるとともに、燃焼
室内に供給される新気の量(新気の体積)が不要に減少
することがない。
内燃機関1を制御するための電子制御ユニット(EC
U:Electronic Control Unit)35が併設されてい
る。このECU35は、内燃機関1の運転条件や運転者
の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニッ
トである。
サ4、水温センサ5、燃料圧センサ13、エアフローメ
ータ17、吸気温度センサ18、吸気絞り弁開度センサ
21b、排気温度センサ38、差圧センサ39に加え
て、車両の室内に設けられたアクセルペダル36の操作
量(アクセル開度)に対応した電気信号を出力するアク
セルポジションセンサ37が電気的に接続され、上記し
た各センサの出力信号がECU35に入力されるように
なっている。
料ポンプ9、吸気絞り用アクチュエータ21a、排気絞
り用アクチュエータ34、EGR弁101、開閉弁10
7等が電気的に接続され、ECU35が上記した各部を
制御することが可能になっている。
に、双方向性バス40によって相互に接続された、CP
U41と、ROM42と、RAM43と、バックアップ
RAM44と、入力ポート45と、出力ポート46とを
備えるとともに、前記入力ポート45に接続されたA/
Dコンバータ(A/D)47を備えている。
ンセンサ4のようにデジタル信号形式の信号を出力する
センサの出力信号を入力し、それらの出力信号を双方向
性バス40を介してCPU41やRAM43へ送信す
る。
料圧センサ13、エアフローメータ17、吸気温度セン
サ18、吸気絞り弁開度センサ21b、アクセルポジシ
ョンセンサ37、排気温度センサ38、差圧センサ39
等のように、アナログ信号形式の信号を出力するセンサ
の出力信号をA/D47を介して入力し、それらの出力
信号を双方向性バス40を介してCPU41やRAM4
3へ送信する。
料ポンプ9、吸気絞り用アクチュエータ21a、排気絞
り用アクチュエータ34、EGR弁101、開閉弁10
7等と図示しない駆動回路を介して電気的に接続され、
CPU41から出力される制御信号を前記した各部へ送
信する。
ン、吸気絞り制御ルーチン、排気絞り制御ルーチン、E
GR制御ルーチンなどの各種アプリケーションプログラ
ムを記憶するとともに、種々の制御マップを記憶してい
る。
号やCPU41の演算結果等を格納する。前記演算結果
は、例えば、クランクポジションセンサ4がパルス信号
を出力する時間的な間隔に基づいて算出される機関回転
数である。これらのデータは、クランクポジションセン
サ4がパルス信号を出力する都度、最新のデータに書き
換えられる。
1の運転停止後もデータを記憶可能な不揮発性のメモリ
である。
されたアプリケーションプログラムに従って動作して、
燃料噴射制御、燃料ポンプ制御、吸気絞り制御、排気絞
り制御、EGR制御などの周知の制御に加え、本発明の
要旨となるPM再生制御を実行する。
キュレートフィルタ29に捕集されているPMの量を推
定し、その推定量が所定量以上となった時点でパティキ
ュレートフィルタ29に捕集されているPMを燃焼及び
除去すべくPM再生処理を実行する。
ているPM量を推定する方法としては、内燃機関1から
単位時間当たりに排出されるPM量とパティキュレート
フィルタ29の捕集効率とを乗算して得られる値を積算
する方法を例示することができる。
るPMの量(以下、機関排出PM量と称する)は、内燃
機関1で単位時間当たりに燃焼される燃料量と相関があ
るため、燃料噴射量と機関回転数と機関排出PM量との
関係を予め実験的に求めておき、それらの関係をマップ
化してROM42に記憶させておくようにすればよい。
は、パティキュレートフィルタ29を流通する排気の流
速が高くなるほど低下し、パティキュレートフィルタ2
9を流通する排気の流速が低くなるほど高くなる。排気
の流速は内燃機関1から単位時間当たりに排出される排
気量に応じて定まり、内燃機関1から単位時間当たりに
排出される排気量は内燃機関1の吸入空気量と機関回転
数とに応じて定まる。
M捕集効率は、パティキュレートフィルタ29に捕集さ
れているPM量によっても変化する。すなわち、パティ
キュレートフィルタ29に捕集されているPM量が増加
すると該パティキュレートフィルタ29内の排気流路の
断面積が縮小するため、PM捕集効率が高くなる。
化するパティキュレートフィルタ29の捕集効率を第1
のPM捕集効率と称し、その第1のPM捕集効率と吸入
空気量と機関回転数との関係を予め実験的に求め、それ
らの関係をマップ化してROM42に記憶させておくも
のとする。更に、本実施の形態では、パティキュレート
フィルタ29に捕集されているPM量に応じて変化する
パティキュレートフィルタ29の捕集効率を第2のPM
捕集効率と称し、その第2のPM捕集効率とパティキュ
レートフィルタ29に捕集されているPM量との関係を
予め実験的に求め、それらの関係をマップ化してROM
42に記憶させておくものとする。尚、パティキュレー
トフィルタ29のPM捕集効率は、パティキュレートフ
ィルタ29の温度又は排気温度に応じて変化する場合が
あるため、排気温度やパティキュレートフィルタ29の
温度をパラメータとしたPM捕集効率が設定されるよう
にしてもよい。
集されたPMは、所定のPM酸化温度(例えば、600
℃)以上で酸化するため、排気温度が前記所定温度以上
となるような運転状態に内燃機関1がある時や後述する
再生処理によってパティキュレートフィルタ29の雰囲
気温度が前記所定温度以上とされた時には、パティキュ
レートフィルタ29に捕集されているPM量が減少する
ことになる。
ら単位時間当たりに排出されるPM量とパティキュレー
トフィルタ29の第1及び第2の捕集効率とを乗算して
得られた値から、パティキュレートフィルタ29におい
て単位時間当たりに減少するPM量を減算し、それによ
り得られた値を積算してパティキュレートフィルタ29
のPM捕集量を算出するようにした。
位時間当たりに酸化されるPM量は、パティキュレート
フィルタ29内の雰囲気温度が高くなるほど多くなり、
パティキュレートフィルタ29内の雰囲気温度は排気温
度が高く且つ単位時間当たりにパティキュレートフィル
タ29を流通する排気量が多くなるほど高くなる。更に
単位時間当たりにパティキュレートフィルタ29を流通
する排気量は、内燃機関1から単位時間当たりに排出さ
れる排気量に相当し、内燃機関1から単位時間当たりに
排出される排気量は、前述したように吸入空気量と機関
回転数に応じて定める。本実施の形態では、パティキュ
レートフィルタ29において単位時間当たりに酸化され
るPM量と排気温度と吸入空気量と機関回転数との関係
を予め実験的に求め、それらの関係をマップ化してRO
M42に記憶させておくようにした。
29に捕集されているPM量をPM捕集量:PMt、内
燃機関1から単位時間当たりに排出されるPM量を機関
排出PM量:PMe、パティキュレートフィルタ29の
第1のPM捕集効率を第1のPM捕集効率:k1、パテ
ィキュレートフィルタ29の第2のPM捕集効率を第2
のPM捕集効率:k2、パティキュレートフィルタ29
において単位時間当たりに酸化されるPM量を酸化PM
量:PMdと記すものとする。この場合、PM捕集量:
PMtは、下記の演算式によって算出されることにな
る。 PMt=PMtold+PMe×k1×k2−PMd 上記の演算式においてPMtoldは、前回の演算処理によ
り得られたPM捕集量:PMtであり、PM再生処理が
実行されると“0”にリセットされる。
されると、CPU41は、推定されたPM捕集量:PM
tが予め定められた上限値:PMmax以上であるか否かを
判別し、PM捕集量:PMtが上限値:PMmax以上であ
る場合に、PM再生処理を実行する。
度を前述したPM酸化温度以上まで高めるべく排気昇温
制御を実行する。排気昇温制御の実行方法としては、燃
料噴射量を増量させると同時に排気絞り弁33を所定量
閉弁する方法、通常の燃料噴射(主燃料噴射)に加えて
各気筒2の膨張行程時に追加の燃料噴射(膨張行程噴
射)を行なう方法、主燃料噴射及び膨張行程噴射の燃料
量を増加させると同時に排気絞り弁33を所定量閉弁す
る方法、主燃料噴射に加えて各気筒2の排気行程時に追
加の燃料噴射(排気行程噴射)を行うことで未燃の燃料
をパティキュレートフィルタ29へ供給して燃焼させる
方法などを例示することができる。
と、パティキュレートフィルタ29に捕集されていたP
Mが燃焼してパティキュレートフィルタ29から除去さ
れることになる。PM再生処理が実行されているときに
もCPU41は前述したPM捕集量推定方法に従ってP
M捕集量:PMtを算出し、PM捕集量:PMtが“0”
となった時点でPM再生処理の実行を終了する。
は、PM再生処理実行時におけるパティキュレートフィ
ルタ29の実際の状態、言い換えればPM再生処理実行
時におけるパティキュレートフィルタ29の実際の再生
状況が反映されていないため、パティキュレートフィル
タ29において全てのPMが燃焼し終わる時期と、PM
捕集量推定によるPM再生処理の実行終了時期との間に
誤差が生じる場合がある。
に捕集されている全てのPMを燃焼及び除去する上で
は、実際のPM燃焼完了時期に比してPM再生処理実行
終了時期が短くならないよう余裕を持ってPM捕集量を
推定する必要がある。その結果、実際のPM燃焼完了時
期に対してPM再生処理実行終了時期が不要に遅延し、
PM再生処理に係る燃料消費量が不要に増加する場合が
ある。
制御では、CPU41は、PM再生処理実行時における
パティキュレートフィルタ29の再生状況に基づいて、
PM捕集量の推定に用いられる酸化PM量:PMdを補
正するようにした。
ートフィルタ29の再生状況を示すパラメータとして
は、単位時間当たりにおける差圧センサの出力信号値
(パティキュレートフィルタ29の上流と下流とにおけ
る排気圧力の差、以下フィルタ前後差圧と称する)の変
化量、およびまたは単位時間当たりにおける吸入空気量
の変化量を例示することができる。
PM捕集量が多くなるほど、パティキュレートフィルタ
29内の排気流路の断面積が縮小されるため、パティキ
ュレートフィルタ29における排気の圧力損失が大きく
なると同時に内燃機関1に作用する背圧が高くなる。
運転状態となる条件下では、パティキュレートフィルタ
29のPM捕集量が多い時はPM捕集量が少ない時に比
してフィルタ前後差圧が大きくなると同時に吸入空気量
が少なくなる。
たりにパティキュレートフィルタ29において実際に酸
化されるPM量が多くなるほど、単位時間当たりのフィ
ルタ前後差圧の減少量が多くなるとともに、単位時間当
たりの吸入空気量の増加量が多くなることになる。
では、CPU41は、PM再生処理実行時に単位時間当
たりのフィルタ前後差圧の減少量が多くなるほど、およ
びまたは、単位時間当たりの吸入空気量の増加量が多く
なるほど、酸化PM量:PMdを増量補正し、補正後の
酸化PM量:PMdを用いてPM補正量を算出する。
るPM捕集量:PMtが算出されると、PM再生処理実
行時におけるパティキュレートフィルタ29の実際の再
生状況がPM捕集量:PMtに反映されることになるた
め、そのようなPM捕集量:PMtに従ってPM再生処
理の実行が終了されれば、実際のPM燃焼完了時期とP
M再生処理実行終了時期との誤差が減少する。
てPM再生処理実行終了時期が不要に遅延することがな
くなり、PM再生処理に係る燃料消費量が不要に増加す
ることもなくなる。
ついて図3に沿って説明する。図3は、PM再生制御ル
ーチンを示すフローチャート図である。このPM再生制
御ルーチンは、予めROM42に記憶されているルーチ
ンであり、CPU41によって所定時間毎(例えば、ク
ランクポジションセンサ4がパルス信号を出力する度)
に繰り返し実行されるルーチンである。
は、先ずS301においてRAM43から燃料噴射量、
吸入空気量、機関回転数、排気温度、及び前回のPM捕
集量:PMtoldを読み出す。
1において読み出された各種データをパラメータとし
て、機関排出PM量:PMe、第1のPM捕集効率:k
1、第2のPM捕集効率:k2、酸化PM量:PMdを算
出する。
機関回転数とをパラメータとして機関排出PM量:PM
eを算出し、吸入空気量と機関回転数とをパラメータと
して第1のPM捕集効率:k1を算出し、前回のPM捕
集量:PMtoldをパラメータとして第2のPM捕集効
率:k2を算出し、更に吸入空気量と機関回転数と排気
温度とをパラメータとして酸化PM量:PMdを算出す
る。
1で読み出された前回のPM捕集量:PMtoldと、前記
S302で算出された機関排出PM量:PMe、第1の
PM捕集効率:k1、第2のPM捕集効率:k2、及び酸
化PM量:PMdとを用いてパティキュレートフィルタ
29の現時点におけるPM捕集量:PMtを算出し(P
Mt=PMtold+PMe×k1×k2−PMd)、算出され
たPM捕集量:PMtをRAM43に記憶させる。
3で算出されたPM捕集量:PMtが上限値:PMmax以
上であるか否かを判別する。
Mtが上限値:PMmax未満であると判定された場合は、
CPU41は、パティキュレートフィルタ29のPM再
生処理を実行する必要がないとみなし、本ルーチンの実
行を一旦終了する。
量:PMtが上限値:PMmax以上であると判定された場
合は、CPU41は、パティキュレートフィルタ29の
PM再生処理を実行する必要があるとみなし、S305
においてPM再生処理の実行を開始する。
からRAM43から燃料噴射量、吸入空気量、機関回転
数、排気温度、及び前回のPM捕集量:PMtold(この
場合は、S303で算出されたPM捕集量:PMt)の
最新のデータを読み出す。
6において読み出された各種データをパラメータとし
て、機関排出PM量:PMe、第1のPM捕集効率:k
1、第2のPM捕集効率:k2、酸化PM量:PMdを算
出する。
39とエアフローメータ17との出力信号値を所定期間
センシングして、所定期間内における前後差圧の変化量
と吸入空気量の変化量とを算出する。
7で算出された酸化PM量:PMdを前記S308で算
出された前後差圧の変化量と吸入空気量の変化量とに基
づいて補正する。その際、CPU41は、前後差圧の減
少量が多くなるほど且つ吸入空気量の増加量が多くなる
ほど酸化PM量:PMdが多くなるような補正を行うと
ともに、前後差圧の減少量が少なくなるほど且つ吸入空
気量の増加量が少なくなるほど酸化PM量:PMdが少
なくなるような補正を行う。
6で読み出された前回のPM捕集量:PMtoldと、前記
S307で算出された機関排出PM量:PMe、第1の
PM捕集効率:k1、及び第2のPM捕集効率:k2と、
前記S309で補正された酸化PM量:PMdと、を用
いてパティキュレートフィルタ29の現時点におけるP
M捕集量:PMtを算出し(PMt=PMtold+PMe×
k1×k2−PMd)、算出されたPM捕集量:PMtをR
AM43に記憶させる。
0で算出されたPM捕集量:PMtが“0”であるか否
かを判別する。
Mtが“0”でないと判定された場合は、CPU41
は、パティキュレートフィルタ29に捕集された全ての
PMが酸化されていないとみなし、前述したS306以
降の処理を繰り返し実行する。
量:PMtが“0”であると判定された場合は、CPU
41は、パティキュレートフィルタ29に捕集された全
てのPMが酸化されたとみなし、S312においてPM
酸化処理の実行を終了する。
RAM43に記憶されている前回のPM捕集量:PMt
を“0”にリセットし、本ルーチンの実行を一旦終了す
る。
チンを実行することにより、PM再生処理実行時におけ
るパティキュレートフィルタ29の実際の再生状況がP
M捕集量:PMtの推定処理に反映されることになるた
め、そのようなPM捕集量:PMtに従ってPM再生処
理の実行が終了されれば、実際のPM燃焼完了時期とP
M再生処理実行終了時期との誤差を減少させることが可
能となる。
気浄化装置によれば、PM再生処理の実行期間が実際の
PM燃焼完了時期に対して不要に長引くことがなく、P
M再生処理に係る燃料消費量が不要に増加することもな
くなる。
れた捕集機構の微粒子捕集量を推定し、その推定量に応
じて捕集機構の再生処理実行期間を定める内燃機関の排
気浄化装置において、再生処理実行時の捕集機構の状態
に応じて再生処理実行期間を補正するため、補正後の再
生処理実行期間は、再生処理実行時における捕集機構の
状態が反映された期間となる。
化装置によれば、捕集機構に捕集されている全ての微粒
子の浄化が実際に完了する時期と再生処理の実行終了時
期との誤差を減少させることが可能となり、捕集機構の
再生処理を好適に実行することが可能となる。
燃機関の概略構成を示す図
図
Claims (5)
- 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられ、排気中
に含まれる微粒子を捕集可能な捕集機構と、 前記捕集機構に捕集された微粒子を除去して前記捕集機
構の捕集能力を再生させる再生手段と、 前記捕集機構に捕集されている微粒子量を推定し、その
推定量に応じて前記再生手段による再生処理の実行期間
を定める再生期間決定手段と、 前記再生手段による再生処理が実行されているときの前
記捕集機構の状態に応じて前記再生実行期間を補正する
再生期間補正手段と、を備えることを特徴とする内燃機
関の排気浄化装置。 - 【請求項2】 前記捕集機構より上流の排気通路内の圧
力と前記捕集機構より下流の排気通路内の圧力との差圧
を検出する差圧検出手段を更に備え、 前記再生期間補正手段は、前記再生手段による再生処理
が実行されているときの差圧の変化をパラメータとして
前記再生実行期間を補正することを特徴とする請求項1
に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項3】 前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸
入空気量検出手段を更に備え、 前記再生期間補正手段は、前記再生手段による再生処理
が実行されているときの吸入空気量の変化をパラメータ
として前記再生実行期間を補正することを特徴とする請
求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項4】 前記捕集機構より上流の排気通路内の圧
力と前記捕集機構より下流の排気通路内の圧力との差圧
を検出する差圧検出手段と、 前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手
段とを更に備え、 前記再生期間補正手段は、前記再生手段による再生処理
が実行されているときの差圧及び吸入空気量の変化をパ
ラメータとして前記再生実行期間を補正することを特徴
とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項5】 前記捕集機構は、酸化触媒とNOx吸蔵
剤とが担持されたパティキュレートフィルタであること
を特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装
置。
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