JP3607972B2 - ディーゼルエンジンの排気浄化装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの排気浄化装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼルエンジンの排気通路に設けられた浄化装置の目詰まり程度を検出することができる排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンから排出される排気ガス中には、煤、SOF(Soluble Organic Fraction)などのPM(Particulate Matter)や、HC,NOx,SOxなどの環境汚染物質が含まれており、これら環境汚染物質を除去あるいは浄化した上で排気ガスを大気に排出するために、ディーゼルエンジンの排気通路には一般に浄化装置が設置されている。ここで、浄化装置としては、DPF(Diesel Particulate Filter)、あるいは、酸化触媒や三元触媒やリーンNOx触媒などの排気浄化用の触媒がある。
【0003】
ところで、ディーゼルエンジンはリーン空燃比で燃焼されるため、実使用域における排気ガス温度が比較的に低く、そのため排気ガス中の煤やSOFの含有量が、ガソリンエンジンの排気ガスに比べて多い。このディーゼルエンジンの排気ガス中の煤やSOFは、DPFに捕集されることは言うまでもないが、HC,CO,NOx,SOxなどの浄化を本来の目的とする排気浄化用の触媒にも付着して目詰まりが生じる。
【0004】
浄化装置が目詰まりを起こすと排気抵抗が増大し、燃費悪化や出力低下を引き起こす。また、排気浄化用の触媒の場合には、SOF等の付着が浄化性能に悪影響を及ぼす。したがって、浄化装置の目詰まり状態を管理することは非常に重要である。
【0005】
この浄化装置の目詰まりの程度を検出する方法の1つが特開平9−13947号公報に開示されている。この公報に開示された検出方法では、浄化装置の上流側と下流側にそれぞれ圧力センサを設置し、これら圧力センサで検出された上流側圧力と下流側圧力の比を求め、この圧力比に基づいて浄化装置が目詰まりしたか否かの判定を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術では、浄化装置の上流側と下流側に圧力センサが必要であり、コストアップとなった。
【0007】
本発明はこのような従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、浄化装置の目詰まりの程度を検出することができるディーゼルエンジンの排気浄化装置を低コストで提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。本発明に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置は、
(イ)ディーゼルエンジンの排気通路に設けられた浄化装置と、
(ロ)ディーゼルエンジンの排気通路から吸気通路に再循環するEGRガスの流量を制御するEGR弁と、
(ハ)エンジン回転数と燃料噴射量に応じて予め設定された目標吸入空気量に対応する前記EGR弁の基本駆動制御量と、実際の吸入空気量が前記目標吸入空気量となるようにフィードバック制御するために必要な前記EGR弁の実駆動制御量とを比較し、その比較値に基づいて前記浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定する浄化装置目詰まり判定手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
排気通路に設けられた浄化装置が目詰まりすると排気系の背圧が上昇するため、浄化装置が目詰まりしていないときとEGR弁の開度が同じではEGRガス量が増大し吸入空気量が減少してしまう。そのため、浄化装置が目詰まりしていないときと同じエンジン運転状態における目標吸入空気量を得るために、EGR弁は開度を絞るように制御される。つまり、エンジンの運転状態が同じであっても、浄化装置が目詰まりしているときと目詰まりしていないときではEGR弁の駆動制御量が異なる。したがって、目詰まりしていないときのEGR弁の駆動制御量に相当する基本制御量と、現時点のEGR弁の実駆動制御量とを比較することにより、浄化装置の目詰まり程度を判定することができる。浄化装置目詰まり判定手段は、EGR弁の基本駆動制御量とEGR弁の実駆動制御量とを比較し、その比較値に基づいて前記浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定する。ここで、EGR弁の基本駆動制御量と実駆動制御量の比較値とは、両者の差であってもよいし、両者の比であってもよい。
【0010】
本発明のディーゼルエンジンの排気浄化装置では、圧力センサ等の装置構成を新たに加えなくても、浄化装置の目詰まり程度を検出することができる。
本発明における浄化装置としては、DPF(Diesel Particulate Filter)、あるいは、酸化触媒や三元触媒やリーンNOx触媒などの排気浄化用の触媒を例示することができる。リーンNOx触媒には、選択還元型NOx触媒と吸蔵還元型NOx触媒が含まれる。
【0011】
選択還元型NOx触媒は、酸素過剰の雰囲気で炭化水素(HC)の存在下でNOxを還元または分解する触媒であり、ゼオライトにCu等の遷移金属をイオン交換して担持した触媒、ゼオライトまたはアルミナに貴金属を担持した触媒、等が含まれる。
【0012】
吸蔵還元型NOx触媒は、流入排気ガスの空燃比(排気空燃比)がリーンのときはNOxを吸収し、流入排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸収したNOxを放出し、Nに還元する触媒であり、例えばアルミナを担体とし、この担体上に例えばカリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つと、白金Ptのような貴金属とが担持されて、構成される。
【0013】
本発明は、吸入空気量を、吸入空気量をパラメータとして算出される空気過剰率やEGR率に置き換えても成立する。
本発明におけるEGR弁の駆動制御量とは、例えば、EGR弁の駆動制御方式がデューティ制御である場合にはデューティ値ということであり、EGR弁がステッピングモータで駆動される場合であればステッピングモータのステップ数ということになる。
【0014】
また、本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用してもよい。すなわち、
(イ)ディーゼルエンジンの排気通路に設けられた浄化装置と、
(ロ)ディーゼルエンジンの排気通路から吸気通路に再循環するEGRガスの流量を制御するEGR弁と、
(ハ)エンジン回転数と燃料噴射量に応じて予め設定された目標吸入空気量に対応する前記EGR弁の基本駆動制御量と、実際に前記目標吸入空気量に制御するために必要な前記EGR弁の実駆動制御量とを比較し、その比較値に基づいて前記浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定する浄化装置目詰まり判定手段と、
(ニ)前記ディーゼルエンジンの吸気通路に設けられたエアクリーナと、
(ホ)前記エアクリーナの目詰まり程度を検出するエアクリーナ目詰まり検出手段と、
(へ)前記エアクリーナ目詰まり検出手段により検出されたエアクリーナの目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定するエアクリーナ目詰まり判定手段と、
を備え、
前記エアクリーナ目詰まり判定手段によりエアクリーナの目詰まり程度が所定の許容範囲を越えていると判定されたときには、前記浄化装置目詰まり判定手段による目詰まり判定処理の実行が回避されることを特徴としてもよい。このようにすると、エアクリーナの目詰まりに起因して浄化装置の目詰まり判定を誤判定することがない。
【0015】
また、本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用してもよい。すなわち、
(イ)ディーゼルエンジンの排気通路に設けられた浄化装置と、
(ロ)ディーゼルエンジンの排気通路から吸気通路に再循環するEGRガスの流量を制御するEGR弁と、
(ハ)エンジン回転数と燃料噴射量に応じて予め設定された目標吸入空気量に対応する前記EGR弁の基本駆動制御量と、実際に前記目標吸入空気量に制御するために必要な前記EGR弁の実駆動制御量とを比較し、その比較値に基づいて前記浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定する浄化装置目詰まり判定手段と、
(ニ)前記ディーゼルエンジンの吸気通路に設けられたエアクリーナと、
(ホ)前記エアクリーナの目詰まり程度を検出するエアクリーナ目詰まり検出手段と、
(へ)前記エアクリーナ目詰まり検出手段により検出されたエアクリーナの目詰まり程度に応じて前記浄化装置目詰まり判定手段の判定基準を補正する判定基準補正手段と、
を備えることを特徴としてもよい。このようにすると、浄化装置の目詰まり検出精度を向上させることができる。
【0016】
また、本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用してもよい。すなわち、
(イ)ディーゼルエンジンの排気通路に設けられた浄化装置と、
(ロ)ディーゼルエンジンの排気通路から吸気通路に再循環するEGRガスの流量を制御するEGR弁と、
(ハ)エンジン回転数と燃料噴射量に応じて予め設定された目標吸入空気量に対応する前記EGR弁の基本駆動制御量と、実際に前記目標吸入空気量に制御するために必要な前
記EGR弁の実駆動制御量とを比較し、その比較値に基づいて前記浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定する浄化装置目詰まり判定手段と、
(ニ)前記浄化装置目詰まり判定手段によって浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えていると判定されたときに浄化装置の目詰まりを解除する目詰まり解除手段と、を備えることを特徴としてもよい。目詰まり解除手段により浄化装置の目詰まりを解除すると、浄化装置の浄化性能が回復するだけでなく、エンジン出力や燃費を目詰まりする前の状態に回復させることができる。
【0017】
前記目詰まり解除手段は、ディーゼルエンジンの排気ガスに脈動を発生させる排気ガス脈動発生手段で構成することができる。
また、前記目詰まり解除手段は、ディーゼルエンジンの排気ガス温度を上昇させる排気ガス温度上昇手段で構成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置の実施の形態を図1から図3の図面に基いて説明する。
【0019】
〔第1の実施の形態〕
図1はディーゼルエンジンの排気浄化装置の第1の実施の形態における全体構成を示す図である。エンジン1は筒内直接噴射式6気筒ディーゼルエンジンであり、1番から6番の各気筒11,12,13,14,15,16の燃焼室には、吸気管(吸気通路)2、吸気マニホールド(吸気通路)3を介して新気が導入される。吸気管2の途中には、上流側から順に、エアクリーナ4、エアフロメータ5、ターボチャージャ6のコンプレッサ7、インタークーラ8、吸気絞り弁9が設けられている。吸気絞り弁9は、エンジン1の運転状態に応じてエンジンコントロール用電子制御ユニット(ECU)100によって制御される。
【0020】
エアクリーナ4は、吸気管2を流れる新気に含まれる塵埃等を除去する。エアフロメータ5は、吸気管2を流れる新気の質量流量に対応した電気信号をECU100に出力する。ECU100はエアフロメータ5の出力信号に基づいて吸入空気量(新気量)を演算する。
【0021】
エアクリーナ4とエアフロメータ5の間の吸気管2には、エアクリーナ4の下流の圧力に対応した電気信号をECU100に出力するエアクリーナ出口圧力センサ(エアクリーナ目詰まり検出手段)10が取り付けられている。
【0022】
また、エンジン1には、各気筒11〜16内に燃料を噴射する燃料噴射弁21,22,23,24,25,26が設けられている。燃料噴射弁21〜26は、圧縮上死点近傍において対応する気筒に燃料を主噴射し、所定の気筒の膨張行程あるいは排気行程において対応する気筒の前記燃料噴射弁から燃料を副噴射するように、ECU100によって制御されている。副噴射された燃料のHC成分は、後述する選択還元型NOx触媒34aに供給される。
【0023】
主噴射あるいは副噴射における燃料噴射弁21〜26の開弁時期及び開弁期間は、エンジン1の運転状態に応じてECU100により制御され、1番気筒11から6番気筒16のうちのいずれの気筒に対して副噴射を実行するかはエンジン1の運転状態に応じてECU100が決定する。
【0024】
各気筒11〜16の燃焼室で生じた排気ガスは排気マニホールド(排気通路)31を介して排気管(排気通路)32に排出される。排気管32の途中には、上流側から順に、ターボチャージャ6のタービン33と、触媒コンバータ(浄化装置)34が設けられている。排気ガスはタービン33を駆動し、タービン33に連結されたコンプレッサ7を駆動して、吸気を過給する。
【0025】
排気管32には、タービン33の上流と下流を接続してタービン33をバイパスするバイパス管35が接続されており、このバイパス管35には過給圧を制御するためのウエストゲート弁36が設けられている。ウエストゲート弁36を開くと排気ガスの一部がタービン33をバイパスして流れるようになるので、過給圧は低下する。ウエストゲート弁36はエンジン1の運転状態に応じてECU100によって開度制御される。
【0026】
さらに、排気管32においてバイパス管35よりも下流であって触媒コンバータ34の上流には、排気絞り弁37が設けられている。排気絞り弁37はエンジン1の運転状態に応じてECU100によって開度制御される。
【0027】
排気管32において触媒コンバータ34の入口近傍には、触媒コンバータ34に流入する排気ガスの温度に対応した電気信号をECU100に出力する入ガス温度センサ38が取り付けられている。この入ガス温度センサ38で検出される入ガス温度は触媒コンバータ10の触媒温度として代用される。
【0028】
触媒コンバータ34には選択還元型NOx触媒34aが収容されている。選択還元型NOx触媒34aは、酸素過剰の雰囲気で炭化水素の存在下でNOxを還元または分解する触媒であり、選択還元型NOx触媒には、ゼオライトにCu等の遷移金属をイオン交換して担持した触媒、ゼオライトまたはアルミナに貴金属を担持した触媒、等が含まれる。
【0029】
また、吸気マニホールド3と排気マニホールド31はEGR管39によって接続されており、排気ガスの一部がEGRガス(還流ガス)としてEGR管39を通り吸気マニホールド3に再循環可能になっている。EGR管39の途中には、その上流側から順に、EGRクーラ40、EGR弁41が設置されている。
【0030】
EGR弁41は負圧駆動式であり、EGR弁41の駆動負圧の大きさを制御する負圧制御弁42の駆動デューティ値をECU100が制御することによってEGR弁41は開度制御されるようになっている。即ち、この実施の形態においては、前記負圧制御弁42の駆動デューティ値がEGR弁41の駆動制御量となる。尚、この実施の形態においては、EGR弁41の開度を大きくする場合には負圧制御弁42の駆動デューティ値を大きくする方向に変化させ、EGR弁41の開度を小さくする場合には負圧制御弁42の駆動デューティ値を小さくする方向に変化させるようになっている。
【0031】
このEGR弁41の開度制御によりEGRガスの還流量が制御され、結果として吸入空気量(新気量)(Ga)あるいは空気過剰率(λ)あるいはEGR率(Regr)が制御されることとなる。EGR弁41の開度制御(即ち、負圧制御弁42のデューティ比制御)については後で詳述する。
【0032】
ECU100はデジタルコンピュータからなり、双方向バスによって相互に接続されたROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、CPU(セントラルプロセッサユニット)、入力ポート、出力ポートを具備し、エンジン1の燃料噴射量制御等の基本制御を行うほか、この実施の形態では、触媒コンバータ34の目詰まり検出処理及び目詰まり解除処理等の制御を行っている。
【0033】
このECU100の入力ポートには、アクセル開度センサ51からの入力信号と、クランク角センサ52からの入力信号が入力される。アクセル開度センサ51はアクセル開度に比例した電気信号をECU100に出力し、ECU100はアクセル開度センサ51の出力信号に基づいてエンジン負荷を演算する。クランク角センサ52はクランクシャフトが一定角度回転する毎に出力パルスをECU100に出力し、ECU100はこの出力パルスに基づいてエンジン回転速度を演算する。これらエンジン負荷とエンジン回転速度によってエンジン運転状態が判別される。
【0034】
次に、この実施の形態における排気浄化装置の作用について説明する。
ECU100は、エンジン1の運転状態に応じて、各燃料噴射弁21〜26を所定の開弁時期に所定期間開弁して各気筒11〜16内に所定量の燃料を主噴射する。各気筒11〜16内に主噴射された燃料は、燃焼・爆発した後、排気ガスとして、排気マニホールド31、排気管32、触媒コンバータ34を通って大気に排出される。
【0035】
また、ECU100は、エンジン1の運転状態に応じて、前記主噴射された燃料の爆発・燃焼により生じた排気ガス中のNOxを触媒コンバータ10で浄化するのに必要な還元剤量に相当する燃料の副噴射量を演算し、この副噴射量の燃料を副噴射するべく、所定の気筒の燃料噴射弁を、当該気筒の膨張行程あるいは排気行程における所定の開弁時期に所定期間開弁する。副噴射された燃料のHC成分は、燃焼・爆発時の熱により軽質なHCに改質されて、排気ガスと共に前記排気経路を通って触媒コンバータ34に供給される。その結果、排気ガス中のNOxは触媒コンバータ34の選択還元型NOx触媒34aにおいて還元され、N、HO、COとなって大気に放出される。また、これと同時に排気ガス中のHCやCOも選択還元型NOx触媒34aにおいて還元され、浄化される。
【0036】
また、エンジン1の各気筒11〜16から排出される排気ガスの一部はEGRガスとして、排気マニホールド31からEGR管39を通り、EGRクーラ40、EGR弁41を通って吸気マニホールド3に還流し、吸気管2から吸気された新気と混合されて、各気筒11〜16内に吸気される。
【0037】
ところで、上述の如く排気ガスを触媒コンバータ34に流していると、排気ガス中に含まれる煤やSOF等のPMが選択還元型NOx触媒34aに付着し堆積して、触媒コンバータ34が目詰まりを起こす。前述したように、触媒コンバータ34の目詰まりは、排気抵抗の増大となるため出力低下や燃費悪化を引き起こすばかりでなく、触媒の浄化性能に悪影響を及ぼす。したがって、触媒コンバータ34の目詰まり程度が許容限界を越えたときには、触媒コンバータ34から目詰まり因子となっているPMを脱離させて目詰まりを解除する必要がある。
【0038】
そこで、この排気浄化装置では、エンジン1の運転中、常にECU100は、触媒コンバータ34の目詰まり状態をチェックし、目詰まりの程度が許容限界を越えたか否かを判定し、越えていると判定された場合には目詰まり解除処理を実行するようにしている。
【0039】
まず、触媒コンバータ34の目詰まり状態のチェック方法について説明する。本出願人は、触媒コンバータ34の目詰まりの程度とEGR弁41の駆動制御量(即ち、この実施の形態では負圧制御弁42の駆動デューティ値)との間に相関があることに着目し、EGR弁41の駆動制御量から触媒コンバータ34の目詰まりの程度を検出するようにした。初めに、この検出原理について説明する。
【0040】
ECU100は、アクセル開度センサ51とクランク角センサ52の出力信号に基づいてエンジン負荷Lとエンジン回転速度Neを演算し、エンジン1の運転状態を検出する。そして、ECU100は、エンジン負荷Lとエンジン回転速度Neと燃料噴射量(主噴射)Qとの関係を示す燃料噴射量マップへアクセスして、その時のエンジン1の運転状態に対応する燃料噴射量Qを算出し、この燃料噴射量Qが各気筒11〜16の燃焼室に噴射されるように燃料噴射弁21〜26の開弁期間を制御する。
【0041】
これと同時に、ECU100は、燃料噴射量Qとエンジン回転速度Neと目標空気過剰率λとの関係を示す目標空気過剰率マップへアクセスして、その時のエンジン1の運転状態に対応する目標空気過剰率λを算出する。
【0042】
さらに、ECU100は、エアフロメータ4の出力信号に基づいて実際の吸入空気量Gaを算出し、実際の空気過剰率(実空気過剰率)λを算出する。そして、ECU100は、現時点の目標空気過剰率λと実空気過剰率λとを比較し、実空気過剰率λが目標空気過剰率λとなるように、負圧駆動弁42の駆動デューティ値をフィードバック制御し、これによりEGR弁41の開度をフィードバック制御する。
【0043】
尚、吸気絞り弁9の開度、ウエストゲート弁36の開度、排気絞り弁37の開度は、ECU100によって、エンジン1の運転状態(即ち、エンジン負荷Lとエンジン回転速度Ne)に応じて決定され制御されるものとする。
【0044】
ここで、排気ガスの総流通量にかかわらず触媒コンバータ34に目詰まりが生じないと仮定すると、エンジン1が同じ運転状態のときには排気系の背圧が同じ値となるから、エンジン運転状態が同じである限りEGR弁41の開度は同じ開度に制御されることになり、つまり、負圧制御弁42の駆動デューティ値も同じ値に制御されることになる。
【0045】
しかしながら、現実には触媒コンバータ34に排気ガス中のPM等が付着することにより徐々に目詰まりを起こし、それによって排気系の背圧が徐々に上昇していく。したがって、エンジン1の運転状態が同じであっても、触媒コンバータ34が目詰まりした場合には、触媒コンバータ34が目詰まりしていない時のEGR弁41の開度ではEGRガス量が増大し、その結果、吸入空気量Gaが減少して空気過剰率λが低下してしまう。そこで、この時、ECU100は、実空気過剰率λが目標空気過剰率λとなるように、EGR弁41の開度を小さくしてEGRガス量を減少させるべく、負圧制御弁42の駆動デューティ値を小さくするようにフィードバック制御を行う。
【0046】
つまり、エンジン1が同じ運転状態であっても、触媒コンバータ34の目詰まりが進行するに従って負圧制御弁42の駆動デューティ値を小さくしていかなければ、空気過剰率λを同じ目標空気過剰率λにすることはできない。このことから、エンジン1が同じ運転状態であれば、触媒コンバータ34が目詰まりしていない時に目標空気過剰率λにするために必要な負圧制御弁42の駆動デューティ値(基本駆動デューティ値)と、現時点で目標空気過剰率λにするために必要な負圧制御弁42の駆動デューティ値(実駆動デューティ値)とを比較することによって、触媒コンバータ34の目詰まりの程度を検出することができることになる。
【0047】
そして、この排気浄化装置では、上述のようにして検出した触媒コンバータ34の目詰まり程度に基づいて、触媒コンバータ34に対して目詰まり解除処理を実行する時期を判断し、実行時期に至ったときには適宜の解除処理方法により触媒コンバータ34の目詰まりを解除するようにした。
【0048】
以上が触媒コンバータ34の目詰まりの程度を検出する原理であるが、この排気浄化装置の吸気系にはエアクリーナ4が設けられており、このエアクリーナ4も吸入空気の流通により徐々に目詰まりが進行し、エアクリーナ4の目詰まりがある程度を越えると、上述した触媒コンバータ34の目詰まりの程度の検出誤差が大きくなり、信頼性が低下してしまう。そこで、この実施の形態では、触媒コンバータ34の目詰まり程度を検出するとともに、エアクリーナ4の目詰まりの程度も検出するようにして、エアクリーナ4の目詰まりの程度が所定以上になっている場合には、触媒コンバータ34の目詰まり程度の検出処理、及び目詰まり解除処理の実行を回避するようにしている。
【0049】
次に、この実施の形態の排気浄化装置における触媒コンバータ34の目詰まり程度の検出処理の実際の手順を、図2を参照して説明する。
まず、ECU100は、ステップ201において、アクセル開度センサ51とクランク角センサ52の出力信号に基づいて現時点のエンジン負荷Lとエンジン回転速度Neを演算し、エンジン負荷Lとエンジン回転速度Neと燃料噴射量(主噴射)Qとの関係を示す燃料噴射量マップへアクセスして、現時点のエンジン運転状態(Ne,L)に対応する燃料噴射量Qを算出する。
【0050】
次に、ECU100は、ステップ202において、エンジン回転速度Neと燃料噴射量Qと目標空気過剰率λとの関係を示す目標空気過剰率マップへアクセスして、現時点のエンジン回転数Neと燃料噴射量Qに対応する目標空気過剰率λを算出する。
【0051】
次に、ECU100は、ステップ203において、エアフロメータ4の出力信号に基づいて実際の吸入空気量(実吸入空気量)Gaを算出し、この実吸入空気量Gaと燃料噴射量Qから実際の空気過剰率(実空気過剰率)λを算出する。
【0052】
次に、ECU100は、ステップ204において、実空気過剰率λと目標空気過剰率λとの偏差△λを算出し、実空気過剰率λが目標空気過剰率λとなるように、負圧駆動弁42の駆動デューティ値Dを算出する(図2ではEGR弁駆動デューティ値Dと表示してある)。
【0053】
次に、ECU100は、ステップ205において、エアクリーナ4の目詰まり検出処理を実行する。エアクリーナ4の目詰まり検出処理は、例えば、エアクリーナ出口圧力センサ10の出力信号に基づきECU100が現時点のエアクリーナ4の出口圧力Paを算出し、このエアクリーナ出口圧力Paと現時点の吸入空気量Gaに基づいて基準吸入空気量のときのエアクリーナ4の圧力損失△Pを算出する。
【0054】
次に、ECU100は、ステップ206において、エアクリーナ4が目詰まりしていないか否かを判定する。つまり、ステップ205で算出したエアクリーナ4の圧力損失△Pが許容範囲か否かを判定し、許容範囲内であればエアクリーナ4は目詰まりしていないと判定し(YES判定)、許容範囲から外れている場合にはエアクリーナ4が目詰まりしていると判定する(NO判定)。
【0055】
そして、ステップ206でYESと判定された場合には、ステップ207に進み、ECU100は、エンジン回転速度Neと燃料噴射量Qと負圧制御弁42の基本駆動デューティ値Dとの関係を示す基本駆動デューティ値マップへアクセスして、現時点のエンジン回転速度Neと燃料噴射量Qに対応する負圧制御弁42の基本駆動デューティ値Dを算出する(図2では基本EGR弁駆動デューティ値Dと表示してある)。
【0056】
次に、ECU100は、ステップ208において、ステップ204で算出した駆動デューティ値Dと、ステップ207で算出した基本デューティ値Dとの偏差が許容範囲を越えているか否かを判定する。即ち、D<D−Cを満足しているか否かを判定する。ここで、Cは予め設定された定数であり、触媒コンバータ34の目詰まり程度の許容幅ということができる。
【0057】
ステップ208でYESと判定された場合には、触媒コンバータ34の目詰まり状態がかなり進行しており目詰まり解除処理が必要であるので、ステップ209に進んで、ECU100は触媒コンバータ34に対する目詰まり解除処理を実行する。
【0058】
触媒コンバータ34の目詰まりを解除する方法としては、排気ガスの流れに脈動を発生させ、この排気ガス脈動により選択還元型NOx触媒34aに付着・堆積しているPM等の堆積物を離脱させる方法や、排気ガスの温度を上昇させて選択還元型NOx触媒34aに付着しているSOFを燃焼し、これによりSOFを介して選択還元型NOx触媒34aに付着している煤等の堆積物を選択還元型NOx触媒34aから離脱させる方法などが考えられる。
【0059】
排気ガス脈動は、例えば、排気絞り弁37を瞬間的に開閉することにより発生させることができる。この場合には、排気絞り弁37は目詰まり解除手段を構成する。また、この実施の形態におけるターボチャージャとは異なるが、ターボチャージャ6が、排気タービンの入口面積を可変にするバリアブルノズルを備えた所謂バリアブルノズルターボチャージャである場合には、バリアブルノズルを開閉することによっても排気ガス脈動を発生させることができる。
【0060】
排気ガスの温度を上昇させるには、燃料噴射量を変更せずにウエストゲートバルブ36を開き、これにより過給圧を下げ吸入空気量を減らすことによって、エンジン出力を変えることなく排気ガス温度を上昇させることができる。あるいは、膨張行程あるいは排気行程で燃料を副噴射することによって排気ガス温度を上昇させることもできる。
【0061】
上述したいずれかの方法で触媒コンバータ34の目詰まり解除処理を実行して、本制御ルーチンを終了する。
また、ステップ208においてNOと判定された場合には、触媒コンバータ34の目詰まり状態はそれ程進行していないので、目詰まり解除処理を実行することなく、本制御ルーチンを終了する。
【0062】
また、ステップ206においてNOと判定された場合には、エアクリーナ4が目詰まりしており、ステップ208における触媒コンバータ34の目詰まり判定の精度を低下させるので、この場合には、ECU100は、ステップ210に進んでエアクリーナ詰まりアラームをONして、エアクリーナ4が交換時期であることを知らせ、本制御ルーチンを終了する。
【0063】
尚、上述実施の形態では、エアクリーナ4の目詰まり検出処理をエンジン1の運転中常時実行し、エアクリーナ出口圧力センサ10の出力信号から算出された圧力を、基準吸入空気量のときのエアクリーナ4の圧力損失△Pに補正し、この補正値に基づいてエアクリーナ4の目詰まり判定を実行しているが、例えば、エンジン1の始動時に限ってエアクリーナ目詰まり検出処理を実行するようにしてもよい。エンジン1の始動時のアイドル条件下においてエアクリーナ4の出口圧力を検出すれば、この検出値に基づいてエアクリーナ4の目詰まり判定をすることができ、前記補正の必要が無くなる。
【0064】
このように、この実施の形態の排気浄化装置では、触媒コンバータ34の上流及び下流に圧力センサ等の圧力検出手段を設置することなく、触媒コンバータ34の目詰まり程度を検出することができる。
【0065】
また、触媒コンバータ34の目詰まり解除処理を実行することにより、触媒コンバータ34の目詰まりに起因する浄化能力の低下やエンジン出力の低下や燃費悪化を、目詰まりする前の状態に回復することができる。
【0066】
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態における排気浄化装置の装置構成については第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。
【0067】
上述した第1の実施の形態では、エアクリーナ4の目詰まり程度が許容範囲を超えた場合には、触媒コンバータ34の目詰まり検出処理及び目詰まり解除処理の実行を回避するようにしているが、この第2の実施の形態では、エアクリーナ4の目詰まり程度に応じて、触媒コンバータ34に対して目詰まり解除処理を実行すべきか否かの判定基準を補正することによって、エアクリーナ4が目詰まりしているか否かにかかわりなく触媒コンバータ34の目詰まり検出処理及び目詰まり解除処理を実行できるようにするとともに、触媒コンバータ34の目詰まり検出精度を向上させるようにしている。
【0068】
以下、第2の実施の形態における触媒コンバータ34の目詰まり検出処理の手順を、図3を参照して説明する。
ステップ201からステップ205までのステップは第1の実施の形態の場合と同じであるので説明を省略する。
【0069】
ステップ205においてエアクリーナ4の目詰まりの程度(即ち、エアクリーナ4の圧力損失△P)を算出した後、ステップ206−1に進み、ECU100は、触媒コンバータ34の目詰まり解除処理を実行すべきか否かの判定基準値Cをエアクリーナ4の圧力損失△Pの大きさに応じて補正する、判定基準補正処理を実行する。この補正は、エアクリーナ4の圧力損失△Pが大きくなるにしたがって、判定基準値Cを大きくしていくことになる。
【0070】
ステップ206−1で判定基準値Cを補正した後、ステップ207に進む。ステップ207以降のステップは第1の実施の形態の場合と同じであるので説明を省略する。但し、ステップ208において触媒コンバータ34に対して目詰まり解除処理を実行すべきか否かの判定には、補正された判定基準値Cを用いることは言うまでもない。
【0071】
【発明の効果】
本発明に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置によれば、
(イ)ディーゼルエンジンの排気通路に設けられた浄化装置と、
(ロ)ディーゼルエンジンの排気通路から吸気通路に再循環するEGRガスの流量を制御するEGR弁と、
(ハ)エンジン回転数と燃料噴射量に応じて予め設定された目標吸入空気量に対応する前記EGR弁の基本駆動制御量と、実際の吸入空気量が前記目標吸入空気量となるようにフィードバック制御するために必要な前記EGR弁の実駆動制御量とを比較し、その比較値に基づいて前記浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定する浄化装置目詰まり判定手段と、
を備えることにより、圧力センサ等の圧力検出手段を設置することなく、浄化装置の目詰まり程度を検出することができるという優れた効果が奏される。
【0072】
また、(イ)ディーゼルエンジンの排気通路に設けられた浄化装置と、
(ロ)ディーゼルエンジンの排気通路から吸気通路に再循環するEGRガスの流量を制御するEGR弁と、
(ハ)エンジン回転数と燃料噴射量に応じて予め設定された目標吸入空気量に対応する前記EGR弁の基本駆動制御量と、実際に前記目標吸入空気量に制御するために必要な前記EGR弁の実駆動制御量とを比較し、その比較値に基づいて前記浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定する浄化装置目詰まり判定手段と、
(ニ)前記ディーゼルエンジンの吸気通路に設けられたエアクリーナと、
(ホ)前記エアクリーナの目詰まり程度を検出するエアクリーナ目詰まり検出手段と、
(へ)前記エアクリーナ目詰まり検出手段により検出されたエアクリーナの目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定するエアクリーナ目詰まり判定手段と、
を備え、
前記エアクリーナ目詰まり判定手段によりエアクリーナの目詰まり程度が所定の許容範囲を越えていると判定されたときには、前記浄化装置目詰まり判定手段による目詰まり判定処理の実行が回避されるようにした場合には、浄化装置の目詰まり判定の判定精度を向上させることができる。
【0073】
さらに、(イ)ディーゼルエンジンの排気通路に設けられた浄化装置と、
(ロ)ディーゼルエンジンの排気通路から吸気通路に再循環するEGRガスの流量を制御するEGR弁と、
(ハ)エンジン回転数と燃料噴射量に応じて予め設定された目標吸入空気量に対応する前記EGR弁の基本駆動制御量と、実際に前記目標吸入空気量に制御するために必要な前記EGR弁の実駆動制御量とを比較し、その比較値に基づいて前記浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定する浄化装置目詰まり判定手段と、
(ニ)前記ディーゼルエンジンの吸気通路に設けられたエアクリーナと、
(ホ)前記エアクリーナの目詰まり程度を検出するエアクリーナ目詰まり検出手段と、
(へ)前記エアクリーナ目詰まり検出手段により検出されたエアクリーナの目詰まり程度に応じて前記浄化装置目詰まり判定手段の判定基準を補正する判定基準補正手段と、
を備える場合には、浄化装置の目詰まり検出精度を向上させることができる。
【0074】
また、(イ)ディーゼルエンジンの排気通路に設けられた浄化装置と、
(ロ)ディーゼルエンジンの排気通路から吸気通路に再循環するEGRガスの流量を制御するEGR弁と、
(ハ)エンジン回転数と燃料噴射量に応じて予め設定された目標吸入空気量に対応する前記EGR弁の基本駆動制御量と、実際に前記目標吸入空気量に制御するために必要な前記EGR弁の実駆動制御量とを比較し、その比較値に基づいて前記浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定する浄化装置目詰まり判定手段と、
(ニ)前記浄化装置目詰まり判定手段によって浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えていると判定されたときに浄化装置の目詰まりを解除する目詰まり解除手段と、を備えた場合には、浄化装置の浄化性能が回復させることができ、エンジン出力、燃費を目詰まりする前の状態に回復させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置の第1の実施の形態における概略構成を示す図である。
【図2】前記第1の実施の形態における排気浄化装置の目詰まり検出処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置の第2の実施の形態における目詰まり検出処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン
2 吸気管(吸気通路)
3 吸気マニホールド(吸気通路)
4 エアクリーナ
10 エアクリーナ出口圧力センサ(エアクリーナ目詰まり検出手段)
31 排気マニホールド(排気通路)
32 排気管(排気通路)
34 触媒コンバータ(浄化装置)
34a 選択還元型NOx触媒
37 排気絞り弁(目詰まり解除手段)
41 EGR弁
42 (負圧制御弁)
100 ECU

Claims (6)

  1. (イ)ディーゼルエンジンの排気通路に設けられた浄化装置と、
    (ロ)ディーゼルエンジンの排気通路から吸気通路に再循環するEGRガスの流量を制御するEGR弁と、
    (ハ)エンジン回転数と燃料噴射量に応じて予め設定された目標吸入空気量に対応する前記EGR弁の基本駆動制御量と、実際の吸入空気量が前記目標吸入空気量となるようにフィードバック制御するために必要な前記EGR弁の実駆動制御量とを比較し、その比較値に基づいて前記浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定する浄化装置目詰まり判定手段と、
    を備えることを特徴とするディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  2. (イ)ディーゼルエンジンの排気通路に設けられた浄化装置と、
    (ロ)ディーゼルエンジンの排気通路から吸気通路に再循環するEGRガスの流量を制御するEGR弁と、
    (ハ)エンジン回転数と燃料噴射量に応じて予め設定された目標吸入空気量に対応する前記EGR弁の基本駆動制御量と、実際に前記目標吸入空気量に制御するために必要な前記EGR弁の実駆動制御量とを比較し、その比較値に基づいて前記浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定する浄化装置目詰まり判定手段と、
    (ニ)前記ディーゼルエンジンの吸気通路に設けられたエアクリーナと、
    (ホ)前記エアクリーナの目詰まり程度を検出するエアクリーナ目詰まり検出手段と、
    (へ)前記エアクリーナ目詰まり検出手段により検出されたエアクリーナの目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定するエアクリーナ目詰まり判定手段と、
    を備え、
    前記エアクリーナ目詰まり判定手段によりエアクリーナの目詰まり程度が所定の許容範囲を越えていると判定されたときには、前記浄化装置目詰まり判定手段による目詰まり判定処理の実行が回避されることを特徴とするディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  3. (イ)ディーゼルエンジンの排気通路に設けられた浄化装置と、
    (ロ)ディーゼルエンジンの排気通路から吸気通路に再循環するEGRガスの流量を制御するEGR弁と、
    (ハ)エンジン回転数と燃料噴射量に応じて予め設定された目標吸入空気量に対応する
    前記EGR弁の基本駆動制御量と、実際に前記目標吸入空気量に制御するために必要な前記EGR弁の実駆動制御量とを比較し、その比較値に基づいて前記浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定する浄化装置目詰まり判定手段と、
    (ニ)前記ディーゼルエンジンの吸気通路に設けられたエアクリーナと、
    (ホ)前記エアクリーナの目詰まり程度を検出するエアクリーナ目詰まり検出手段と、
    (へ)前記エアクリーナ目詰まり検出手段により検出されたエアクリーナの目詰まり程度に応じて前記浄化装置目詰まり判定手段の判定基準を補正する判定基準補正手段と、
    を備えることを特徴とするディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  4. (イ)ディーゼルエンジンの排気通路に設けられた浄化装置と、
    (ロ)ディーゼルエンジンの排気通路から吸気通路に再循環するEGRガスの流量を制御するEGR弁と、
    (ハ)エンジン回転数と燃料噴射量に応じて予め設定された目標吸入空気量に対応する前記EGR弁の基本駆動制御量と、実際に前記目標吸入空気量に制御するために必要な前記EGR弁の実駆動制御量とを比較し、その比較値に基づいて前記浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えたか否かを判定する浄化装置目詰まり判定手段と、
    (ニ)前記浄化装置目詰まり判定手段によって浄化装置の目詰まり程度が所定の許容範囲を越えていると判定されたときに浄化装置の目詰まりを解除する目詰まり解除手段と、を備えることを特徴とするディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  5. 前記目詰まり解除手段は、ディーゼルエンジンの排気ガスに脈動を発生させる排気ガス脈動発生手段で構成されていることを特徴とする請求項4に記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  6. 前記目詰まり解除手段は、ディーゼルエンジンの排気ガス温度を上昇させる排気ガス温度上昇手段で構成されていることを特徴とする請求項4に記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
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