JPH0987540A - チタニルフタロシアニン結晶の製造方法 - Google Patents

チタニルフタロシアニン結晶の製造方法

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    • C09B67/0001Post-treatment of organic pigments or dyes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来法に比較して容易、かつ選択的に特定の
TiOPc結晶が得られる、工業的製造に有利な方法を
提供する。 【解決手段】 ジハロゲノチタンフタロシアニンをpK
a5以下の酸と接触させた後に、水の共存下、比誘電率
20以下の有機溶剤と接触させてチタニルフタロシアニ
ン結晶を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チタニルフタロシ
アニン(以下、「TiOPc」と略記する)結晶の製造
法に関するものであり、更に詳しくは、ジクロロチタン
フタロシアニン(以下、「TiCl2 Pc」と略記す
る)、ジブロモチタンフタロシアニン(以下、「TiB
2 Pc」と略記する)等のジハロゲノチタンフタロシ
アニン(以下、「TiOPc」と略記する)を原料とし
て、特定のTiOPc結晶の製造する方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】フタロシアニン類は、塗料・印刷インキ
・樹脂の着色或いは電子材料として有用であり、特に近
年、電子写真用材料として盛んに利用されるようになっ
た。これまでに電子写真用材料としてのTiOPcの製
造方法としては種々報告されており、例えば、特開昭6
2−256865号公報、特開昭62−256867号
公報、特開昭63−366号公報には、A型、B型、C
型と称されるTiOPcの製造法が記載されている。こ
れらは、オルトフタロニトリルと四塩化チタンを縮合反
応してTiCl2 Pcを合成し、水で加水分解後、N−
メチルピロリドン処理してTiOPcを得る方法であ
る。
【0003】また、特開昭61−217050号公報に
よれば、TiCl2 Pcを濃アンモニア水と共に煮沸し
て加水分解後、アセトンを用いてソックスレー抽出器で
洗浄してTiOPcを得ている。また、特開平4−26
6972号公報、4−277562号公報には、TiC
2 Pc、TiBr2 Pcを水/有機溶剤処理してTi
OPcを得ている。物理的手段を用いてD型と称される
特定の結晶形のTiOPcを製造する方法としては、T
iOPcをポリエチレングリコールと共にサンドグライ
ンダー摩砕した後、希硫酸処理して結晶転移させる方法
(特開昭64−17066号公報参照)が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来法は縮合反応時の昇温速度、加水分解時の温度、摩砕
時の攪拌条件等を微妙に制御する必要があるばかりでな
く、目的物中に2種の結晶形が混在する傾向があり、ま
た特定の結晶を持つTiOPcの結晶安定性が不十分で
あり、実用に適するTiOPc結晶の製造には今一つ十
分でない面があった。
【0005】本発明者は、かかる問題を解決すべく鋭意
検討を重ねた結果、TiX2 Pcにある特定の処理を施
すことにより、容易に特定の結晶形のTiOPcが生成
することを見出し、本発明に到達した。即ち、本発明の
目的は各種用途、特に電子写真用材料に有用なTiOP
cを工業的有利に製造することである。なお、本発明で
目的とするTiOPcの結晶形は、D型と称される結晶
形であり、Cu−Kα線の粉末X線回折スペクトルにお
いて、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.5°、24.
1°、27.3°に強い回折ピークを有し、通常、2
7.3°に最も強いピークを有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
TiX2 PcをpKa5以下の酸と接触させた後、水の
共存下で、比誘電率20以下の有機溶剤と処理すること
により、容易に達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる酸のpKaは5以下、好ましくは3
以下、更に好ましくは1以下である。pKaが5を超え
ると、例えばフェノール(pKa9.8)等のフェノー
ル類の様にTiX2 Pcと接触させてもTiOPcが得
られない傾向にある(例えば、特開平3−72366号
公報参照)。pKa値が複数存在する場合にはpK1
採る。
【0008】本発明に用いられる酸としては、以下のも
のが挙げられる。なお、各物質名の後の括弧内に記した
数字は、25℃におけるpKa値である。例えば、無機
酸としては、硫酸(−5.2)、クロロスルホン酸(−
6.0)、リン酸(2.2)が挙げられ、有機酸として
は、メタンスルホン酸(0以下)、エタンスルホン酸
(0以下)、トリフルオロメタンスルホン酸(0以
下)、トルエンスルホン酸(0以下)等の有機スルホン
酸、酢酸(4.6)、トリクロロ酢酸(0.7)、トリ
フルオロ酢酸(0.2)等のカルボン酸が挙げられる
が、硫酸、クロロスルホン酸、メタンスルホン酸、トリ
クロロ酢酸、トリフルオロ酢酸が好ましく、更に硫酸、
メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸が好ましい。接触
させる酸の量としては、TiX2 Pc1gに対して0.
5〜100gが好ましく、更に1〜50gが好ましい。
【0009】接触方法としては、TiX2 Pcと上記酸
を混合攪拌するだけでよい。混合攪拌とは一般的な攪拌
装置で攪拌するものであるが、そのほかにホモミキサ
ー、ペイントミキサー、ボールミル、サンドミル、アト
ライター、ディスパーザー、超音波分散等を用いてもで
きる。また、混合攪拌時間は、通常、1分〜10時間、
好ましくは1分〜5時間、更に好ましくは5分〜3時間
の時間範囲がよい。混合攪拌させる温度としては、−2
0〜80℃が好ましく、更に−10〜40℃が好まし
い。高温になりすぎると発熱による上記フタロシアニン
の分解を伴う可能性が大きい。
【0010】酸処理させた後、水の共存下、特定の有機
溶剤と接触させる。本発明に用いられる有機溶剤として
は、比誘電率20以下に属するものである。比誘電率2
0以上になると極性が高すぎるため性能を阻害する結晶
が成長するようになり、目的の結晶を得ることができな
くなる。比誘電率20以下の有機溶剤としては、例え
ば、以下のものを用いることができる。なお、各物質名
の後の括弧内に記した数字は、その物質の20℃におけ
る比誘電率を示している。すなわち、炭素数4〜12、
好ましくは炭素数5〜8の脂肪族炭化水素類(1.7〜
2.0)、炭素数4〜12、好ましくは炭素数5〜8の
脂環式炭化水素類(2.0〜2.5)、ベンゼン(2.
3)、トルエン(2.4)、キシレン(2.3〜2.
7)、エチルベンゼン(2.6)等の芳香族炭化水素、
クロロペンタン(6.6)、塩化ブチル(7.4)、塩
化プロピル(7.7)、テトラクロロエタン(2.
3)、ジクロロエタン(10.7)、四塩化炭素(2.
2)、クロロホルム(4.8)、塩化メチレン(7.
8)、臭化ブチル(7.1)、臭化プロピル(8.
1)、臭化エチル(9.4)、臭化メチル(9.8)等
のハロゲン化脂肪族炭化水素類、クロロベンゼン(5.
7)、ジクロロベンゼン(2.4〜9.9)、ブロモベ
ンゼン(5.4)、ジブロモベンゼン(2.6〜7.
4)等のハロゲン化芳香族炭化水素、メチルエチルケト
ン(18.5)、ペンタノン(15.4)、ヘキサノン
(16.4)、メチルシクロヘキサノン(14.0)、
シクロヘキサノン(18.3)、ジプロピルケトン(1
2.6)等のケトン類、ジブチルエーテル(3.1)、
ジヘキシルエーテル、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル(16.0)、エチレングリコールジメチルエー
テル(5.5)、テトラヒドロフラン(7.4)、ジオ
キサン(2.2)等のエーテル類、酢酸メチル(6.
7)、酢酸エチル(6.0)、酢酸プロピル(6.
0)、酢酸ブチル(5.0)、プロピオン酸メチル
(5.5)、プロピオン酸エチル(5.6)、プロピオ
ン酸プロピル、プロピオン酸ブチル(4.8)、シュウ
酸ジエチル(1.8)、マロン酸ジエチル(7.9)等
のエステル類、エチルアミン(7.0)、ジプロピルア
ミン(3.1)、ブチルアミン(4.9)、ジブチルア
ミン(3.0)、ペンチルアミン、エチルヘキシルアミ
ン、シクロヘキシルアミン(4.7)、ジシクロヘキシ
ルアミン、アニリン(7.1)、トルイジン(5.0〜
6.3)、ピペリジン(5.8)、ピリジン(12.
3)、モルフォリン(7.4)等のアミン類等が挙げら
れる。
【0011】このうち、トルエン(2.4)、キシレン
(2.3〜2.7)、クロロベンゼン(5.7)、ジク
ロロベンゼン(2.4〜9.9)、クロロホルム(4.
8)、塩化メチレン(5.7)、ジクロロエタン(1
0.7)、テトラヒドロフラン(7.4)、ジプロピル
ケトン(12.6)、エチルアミン(7.0)、酢酸エ
チル(6.0)が好ましく、更にトルエン(2.4)、
クロロベンゼン(5.7)、ジクロロベンゼン(2.4
〜9.9)、ジクロロエタン(10.7)、テトラヒド
ロフラン(7.4)、エチルアミン(7.0)、が好ま
しい。
【0012】上記酸と接触させたTiX2 Pcと酸の混
合物(以下酸混合物と称す)と上記比誘電率20以下の
有機溶剤とを、水の共存下で処理するが、水を共存させ
る方法としては、.酸混合物を水中に注ぎ、上記有機
溶剤と接触させる、.水と上記有機溶剤の混合溶剤に
酸混合物を加え処理する、.酸混合物を上記有機溶剤
に加え、水を添加し処理する方法が挙げられる。
【0013】の方法で酸混合物に対する水の重量比
は、通常、1:0.1〜1:300、好ましくは1:
0.5〜1:200、さらに好ましくは1:1〜1:1
00である。水中に注がれた酸混合物は濾過等で単離し
水分を含むウェットケーキとして用いる、或いは水中に
注がれた酸混合物に上記有機溶剤を加え処理する。有機
溶剤の量としては、通常、TiX2 Pcに対して0.0
1〜200倍、好ましくは0.1〜100倍、さらに好
ましくは0.5〜50倍である。
【0014】、の方法における水と有機溶剤の重量
比は、通常、1:0.01〜100、好ましくは1:
0.03〜50、更に好ましくは1:0.05〜20で
ある。また、その使用量(水+有機溶剤)は酸混合物に
対して、通常、1〜300倍、好ましくは3〜200
倍、更に好ましくは5〜100倍量である。、、
とも処理温度は、通常、−20〜150℃であり、好ま
しくは−20〜100℃、更に好ましくは−20〜80
℃であり、処理時間は、通常、0.1〜10時間であ
る。処理方法は、一般的な攪拌装置で攪拌するものであ
るが、そのほかにホモミキサー、ペイントミキサー、ボ
ールミル、サンドミル、アトライター、ディスパーザ
ー、超音波分散等を用いてもできる。上記処理の後は、
通常、水、アルコール等で十分に洗浄、乾燥し、目的と
する結晶型のTiOPcが得られる。
【0015】
【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて本発明を更に
詳しく説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り
以下の実施例によって制限されるものではない。 <TiCl2 Pcの製造例>オルトフタロニトリル18
4g(1.436モル)、四塩化チタン40ml(0.
364モル)をα−クロロナフタレン1200ml中で
200℃にて5時間反応させた。反応液を120℃に冷
却したのち熱濾過し、得られたTiCl2 Pcの粗ケー
キを120℃のα−クロロナフタレン1000mlで洗
浄し、次いでメタノール600mlで洗浄した。その後
乾燥して精TiCl2 Pcの青色粉末163gを得た。
元素分析値は以下の通りであった。
【0016】
【表1】 C H N Cl 理論値(%) 60.88 2.55 17.75 11.23 実測値(%) 60.66 2.37 17.68 11.08
【0017】実施例1 製造例で得たTiCl2 Pc10gを0℃に冷却した9
7%硫酸100gに加え、0℃、1時間攪拌し、酸混合
物を得た。この酸混合物を氷水900gに加え、0℃、
1時間攪拌した。次いで濾過しウエットケーキを得、こ
れにオルトジクロロベンゼン14.5mlを添加し、2
0℃、1時間攪拌した。その後、濾過し、メタノールで
洗浄してTiOPc8.2gを得た。得られたTiPO
cのCu−Kα線を用いた粉末X線回折スペクトルを測
定したところ、ブラッグ角(2θ±0.2°)27.3
°に最も強い回折ピークを有し、その他、9.5°、2
4.1°に比較的明瞭なピークを有するTiOPcであ
った。X線回折スペクトルを図1に示す。
【0018】実施例2 製造例で得たTiCl2 Pc10gを0℃に冷却した9
7%硫酸100gに加え、0℃、1時間攪拌し、酸混合
物を得た。この酸混合物を氷水900gに加え、0℃、
1時間攪拌した。これにオルトジクロロベンゼン14.
5mlを添加し、20℃、2時間攪拌した。その後、濾
過し、メタノールで洗浄してTiOPc8.4gを得
た。得られたTiOPcは実施例1と同様であった。
【0019】実施例3 製造例のTiCl2 Pc10gを0℃に冷却した97%
硫酸100gに加え、0℃、1時間攪拌し、酸混合物を
得た。この酸混合物を水900gとオルトジクロロベン
ゼン14.5mlの混合溶剤に添加し、20℃、1時間
攪拌した。その後、濾過し、メタノールで洗浄してTi
OPc8.4gを得た。得られたTiOPcのX線回折
スペクトルは実施例1と同様であった。
【0020】実施例4〜10 オルトジクロロベンゼンの代わりに他の有機溶剤を用い
る以外は実施例2と同様に行った。使用した有機溶剤と
得られたTiOPcの量を表2に示す。得られたTiO
PcのX線回折スペクトルは実施例1と同様であった。
【0021】
【表2】
【0022】実施例11〜14 硫酸の代わりに他の酸を用いる以外は実施例2と同様に
行った。使用した酸と得られたTiOPcの量を表3に
示す。得られたTiOPcのX線回折スペクトルは実施
例1と同様であった。
【0023】
【表3】
【0024】実施例15〜18 オルトジクロロベンゼンの代わりに他の有機溶剤を用い
る以外は実施例3と同様に行った。使用した有機溶剤と
得られたTiOPcの量を表4に示す。得られたTiO
PcのX線回折スペクトルは実施例1と同様であった。
【0025】
【表4】
【0026】比較例1 製造例のTiCl2 Pc10gを水100gに加え、0
℃、1時間攪拌し、これにオルトジクロロベンゼン1
4.5gを添加し、20℃で1時間攪拌した。その後、
濾過し、メタノールで洗浄した。得られたもののX線回
折スペクトルを測定したところ、TiCl2 Pcの回折
ピークであった。X線回折スペクトルを図2に示す。
【0027】比較例2〜4 オルトジクロロベンゼンの代わりに他の有機溶剤を用い
る以外は比較例1と同様に行ったが、いずれも反応は起
こらずTiCl2 Pcのままであった。用いた有機溶剤
を表5に示す。
【0028】
【表5】
【0029】比較例5 オルトジクロロベンゼンの代わりに比誘電率20以上の
有機溶剤(アセトニトリル:37.5)を用いる以外は
実施例2と同様に行った。得られたTiOPcのX線回
折スペクトルでは、ブラッグ角(2θ±0.2°)2
7.3°にはピークは見られなかった。X線回折スペク
トルを図3に示す。
【0030】
【発明の効果】本発明はTiOPc結晶の新規な製造方
法を提供するものであり、従来法に比べて極めて容易か
つ選択的に特定のTiOPc結晶が得られるので、工業
的規模での製造にも極めて有利である。また、本発明で
得られるTiOPc結晶は、電子写真感光体用の電荷発
生材料として優れた性能を有しており、特に高感度であ
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得たチタニルフタロシアニンのX線
回折のスペクトル。
【図2】比較例1で得たフタロシアニンのX線回折スペ
クトル。
【図3】比較例2で得たチタニルフタロシアニンのX線
回折スペクトル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジハロゲノチタンフタロシアニンをpK
    a5以下の酸と接触させた後、水の共存下で、比誘電率
    20以下の有機溶剤と接触させることを特徴とする、チ
    タニルフタロシアニン結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】 水を共在させる方法が、ジハロゲノチタ
    ンフタロシアニンを酸と混合し、この混合物を水中に注
    いで水を共存させることを特徴とする請求項1記載のチ
    タニルフタロシアニン結晶の製造方法。
  3. 【請求項3】 水を共在させる方法が、ジハロゲノチタ
    ンフタロシアニンを酸と混合した後、水と比誘電率20
    以下の有機溶剤との混合溶剤に添加することを特徴とす
    る請求項1記載のチタニルフタロシアニン結晶の製造方
    法。
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