JPH0987360A - 感光性樹脂の製造方法および液状感光性樹脂組成物 - Google Patents
感光性樹脂の製造方法および液状感光性樹脂組成物Info
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- JPH0987360A JPH0987360A JP23728495A JP23728495A JPH0987360A JP H0987360 A JPH0987360 A JP H0987360A JP 23728495 A JP23728495 A JP 23728495A JP 23728495 A JP23728495 A JP 23728495A JP H0987360 A JPH0987360 A JP H0987360A
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Abstract
弱アルカリ水溶液で正確な現像ができ、基板に対する密
着性、耐薬品性、耐熱性に優れた硬化塗膜を形成し得る
感光性樹脂を製造する方法と、この感光性樹脂を含む液
状感光性樹脂組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 1分子中に2個以上の(メタ)アクリロ
イル基と1個以上のカルボキシル基を有する樹脂(A)
に対し、1分子中に2個のエポキシ基を有する二官能エ
ポキシ樹脂(B)を反応させるものである感光性樹脂の
製造方法である。また、本発明には該方法で得られる樹
脂を含む液状感光性樹脂組成物も含まれる。
Description
製造用ソルダーレジスト、無電解メッキレジスト、ビル
ドアップ法プリント配線板の絶縁層、あるいは液晶表示
板製造用のブラックマトリックスやカラーフィルター等
に適した感光性樹脂材料に関するものであり、さらに詳
しくは、紫外線露光に対する感度が高く、アルカリ水溶
液による現像性が良好で、かつ現像性の経時変化が少な
く、さらに電気特性、機械的特性、耐熱性、耐薬品性等
に優れた硬化塗膜を形成し得る感光性樹脂の製造方法お
よび該方法で得られる樹脂を利用した液状感光性樹脂組
成物に関するものである。
プリント配線基板もますます高密度化、ファインパター
ン化されており、回路幅および回路間隔の縮小が必要と
なってきた。従って、ソルダーレジストや無電解メッキ
レジスト等においてもこれまで以上に寸法精度や解像度
の優れたものが強く要求されている。
ジスト等を形成するには、加熱硬化タイプや光硬化タイ
プのレジストインキをスクリーン印刷法によってパター
ン形成し、転写部を熱硬化あるいは光硬化させる方法が
一般的であった。しかしスクリーン印刷法ではファイン
パターン形成に限界があるため、プリント基板の高密度
化・微細化の進行に伴って、写真法の原理を応用した現
像型レジストに移行している。現像型レジスト形成法と
して当初はドライフィルムが利用されていたが、基板へ
の圧着の際に気泡が入り易いという問題があって、現在
ではコーティング法の限定されない液状現像型レジスト
が脚光を浴びている。なかでも、環境対策の点で、希薄
な弱アルカリ水溶液で現像できるアルカリ現像型が主流
になってきており、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸
を反応させて得られるエポキシ(メタ)アクリレートに
酸無水物を反応させてカルボキシル基を導入した、カル
ボキシル基含有エポキシ(メタ)アクリレートが、アル
カリ現像型レジスト用の感光性樹脂として用いられてい
る(例えば、特開昭61−243869号や特開昭63
−258975号)。
ト、無電解メッキレジスト、ビルドアップ法プリント配
線板の絶縁層、あるいは液晶表示板製造用のブラックマ
トリックスやカラーフィルター等に適した感光性樹脂組
成物からなる液状現像型レジストによるパターン形成方
法は、まずプリント配線基板上にレジストを塗布し加熱
乾燥を行って塗膜を形成させた後、この塗膜にパターン
形成用フィルムを圧着し、露光して、現像するという一
連の工程が採用されている。上記工程において、加熱乾
燥後の塗膜に粘着性が残存していると、剥離後のパター
ン用フィルムに一部のレジストが付着して正確なパター
ンの再現ができなくなったり、あるいはパターン用フィ
ルムが剥離できない、といった問題があった。このた
め、塗膜形成後のタックフリー性は液状現像型レジスト
の重要な要求特性である。
性である。すなわち、ファインパターンを高い信頼性で
再現性よく形成させるためには、塗膜の未露光部分が現
像の際に速やかに除去されなければならない。しかし、
アルカリ現像性と上記タックフリー性は背反する特性で
あって、現像性を良好にしようとするとタックフリー性
が悪化する傾向にあるため、両方の重要特性を共に満足
するアルカリ現像型レジスト用の感光性樹脂の出現が望
まれていた。
トリックスやカラーフィルターは、従来、黒、赤、緑、
青に着色したアクリル系の感光性樹脂組成物溶液をスピ
ンコート等で基板に塗布してパターン形成用ガラス板を
貼り合わせた後、必要部分を活性エネルギー光線の照射
によって硬化させ、未硬化部分を溶剤で溶かして除去す
ることによって形成されてきたが、液晶表示板の製造工
程の中には、200℃以上の高温での加熱工程が含まれ
ており、アクリル系感光性樹脂からなるブラックマトリ
ックスやカラーフィルターでは耐熱性に問題があった。
また液晶表示板の画質向上のため、ブラックマトリック
スやカラーフィルターにおいても、ファインパターン化
が進むと共に高い信頼性が要求されており、ソルダーレ
ジスト分野と同様に、寸法精度や解像度の優れた感光性
樹脂が要求されている。さらに、アクリル系感光性樹脂
では溶剤現像タイプが主体であったため、ブラックマト
リックスやカラーフィルター用の感光性樹脂において
も、環境対策の観点から、アルカリ現像型への移行が必
要となってきている。
光度で、塗膜のタックフリー性に優れ、かつ速やかに弱
アルカリ水溶液で正確な現像ができ、基板に対する密着
性、耐薬品性、耐熱性に優れた硬化塗膜を形成し得る感
光性樹脂を製造する方法を見出すことを課題とする。そ
してまた、この感光性樹脂を含む液状感光性樹脂組成物
を提供することによって、プリント配線基板製造用ソル
ダーレジスト、無電解メッキレジスト、ビルドアップ法
プリント配線板の絶縁層、あるいは液晶表示板製造用の
ブラックマトリックスやカラーフィルター等に用いられ
てきた従来の液状現像型レジストが有していた前記種々
の問題点を解決することを課題として掲げたものであ
る。
造方法は、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル
基と1個以上のカルボキシル基を有する樹脂(A)に対
し、1分子中に2個のエポキシ基を有する二官能エポキ
シ樹脂(B)を反応させるところに要旨を有する。光硬
化性の樹脂(A)が二官能エポキシ樹脂(B)によって
直鎖状に高分子量化された感光性樹脂を製造することが
できる。また、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロ
イル基と1個以上のカルボキシル基を有する樹脂(A)
に対し、1分子中に2個のエポキシ基を有する二官能エ
ポキシ樹脂(B)を反応させ、さらに多塩基酸無水物(I
I)を反応させる製造方法も本発明に含まれ、この方法に
よれば、よりアルカリ現像性に優れた感光性樹脂を製造
することができる。
ール型エポキシ樹脂であるか、またはポリアルキレング
リコール類、またはアルキレンオキサイドとビスフェノ
ール化合物の付加物である二価アルコール類と、エピク
ロルヒドリンを反応させて得られるジグリシジルエーテ
ル型エポキシ樹脂であることは本発明の好ましい実施態
様である。
キシ基を有するエポキシ樹脂(C)に、(メタ)アクリ
ル酸(I) を反応させ、次いで多塩基酸無水物(II)を反応
させて得られるものであるか、1分子中に3個以上のエ
ポキシ基を有するエポキシ樹脂(C)に、(メタ)アク
リル酸(I) および下記一般式で代表されるアルキルフェ
ノール(III) を反応させ、次いで多塩基酸無水物(II)を
反応させて得られるものであることも好ましい。
て炭素数5〜35の飽和または不飽和アルキル基を示
す) 上記エポキシ樹脂(C)は、1分子中に3個以上のエポ
キシ基を有するノボラック型エポキシ樹脂か、または1
分子中に2個のエポキシ基を有するビスフェノール型エ
ポキシ樹脂であることが好ましい。
シル基1.0化学当量に対し、前記二官能エポキシ樹脂
(B)中のエポキシ基が0.1〜0.8化学当量となる
様に反応させることが推奨される。なお、本発明に含ま
れる全ての感光性樹脂と共に、光重合開始剤および希釈
剤を含む液状感光性樹脂組成物も本発明に含まれるもの
とする。
るために鋭意検討した結果、1分子中に2個以上の(メ
タ)アクリロイル基と1個以上のカルボキシル基を有す
る樹脂(A)のカルボキシル基の一部を、二官能エポキ
シ樹脂(B)と反応させることによって、該樹脂(A)
を線状に高分子量化したときの感光性樹脂が、良好なタ
ックフリー性とアルカリ現像性を同時に発揮し得ること
を見出した。すなわち本発明で得られる感光性樹脂は、
樹脂自体が高い分子量を有するためにタックフリー性が
優れているにもかかわらず、良好なアルカリ現像性を示
したのである。以下本発明を詳細に説明する。
イル基を2個以上有し、かつアルカリ現像性の発現に必
要なカルボキシル基を1個以上有する樹脂(A)と、二
官能エポキシ樹脂(B)を反応させるものである。本発
明で用いられる樹脂(A)としては、1分子中に2個以
上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂(C)を出発原料
として、これに(メタ)アクリル酸(I) と多塩基酸無水
物(II)、必要に応じてアルキルフェノール(III) を反応
させることによって得られる感光性の樹脂が好ましく利
用できる。
(C)としては、特に限定されず、1分子中に2個以上
エポキシ基を有する公知のエポキシ樹脂であればいずれ
も用いることができる。中でも、電気特性、耐熱性、耐
薬品性等に優れていることから、ビスフェノール型エポ
キシ樹脂や、ノボラック型エポキシ樹脂が好ましい。ビ
スフェノール型エポキシ樹脂の具体例としては、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、テトラブロモビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等が挙げられる。
有するエポキシ樹脂として公知のノボラック型エポキシ
樹脂の具体例としては、フェノールやクレゾール等のフ
ェノール化合物とアルデヒドを酸触媒の存在下に反応さ
せて得られるノボラック骨格を有する樹脂から誘導され
るノボラック型エポキシ樹脂だけでなく、フェノール化
合物とジビニルベンゼンやジシクロペンタジエン等のジ
オレフィン化合物を酸触媒の存在下に反応させて得られ
る多価フェノール化合物から誘導されるエポキシ樹脂等
が挙げられる。なかでも、フェノールノボラック型エポ
キシ樹脂、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹
脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノ
ールAノボラック型エポキシ樹脂等が好ましく使用でき
る。
シ樹脂(C)中のエポキシ基に対して(メタ)アクリル
酸(I) を反応させて2個以上の(メタ)アクリロイル基
を導入し、次いでエポキシ基の開環によって生成したヒ
ドロキシル基に対して多塩基酸無水物(II)をエステル結
合させて、少なくとも1個のカルボキシル基を導入する
ことによって得ることができる。
(メタ)アクリル酸(I) および多塩基酸無水物(II)の反
応は、エポキシ樹脂(C)と(メタ)アクリル酸(I) と
多塩基酸無水物(II)を同時に反応させてもよいが、ヒド
ロキシル基の生成反応(エポキシ基の開環反応)を考え
ると、まずエポキシ樹脂(C)と(メタ)アクリル酸
(I) を反応させて、次いで多塩基酸無水物(II)を反応さ
せる方法が好ましい。
(I) の反応は、エポキシ樹脂(C)中のエポキシ基の1
化学当量に対して、(メタ)アクリル酸(I) のカルボキ
シル基がほぼ同当量となるように0.8〜1.1化学当
量反応させることが好ましい。この反応は、後述の希釈
剤の存在下あるいは非存在下で、ハイドロキノン、モノ
メチルエーテルハイドロキノン、酸素等の重合禁止剤、
および三級アミン、三級ホスフィン、塩化リチウム、四
級アンモニウム塩、四級ホスホニウム塩等の反応触媒の
共存下、80〜130℃で行うことができる。
シ樹脂であれば、(メタ)アクリル酸(I) と共に、下記
一般式で表されるアルキルフェノール(III) をエポキシ
基に反応させてもよい。
て炭素数5〜35の飽和または不飽和アルキル基を示
す)
II) を導入することによって、得られる感光性樹脂の硬
化後の塗膜の可撓性および耐薬品性が向上するためであ
り、これはアルキルフェノール中の長鎖アルキル基部分
の導入による効果であると考えられる。
ェノール(III) を出発原料であるエポキシ樹脂(C)に
反応させる場合は、エポキシ樹脂(C)中のエポキシ基
の1化学当量に対して、(メタ)アクリル酸(I) のカル
ボキシル基とアルキルフェノール(III) のヒドロキシル
基の和がほぼ同当量となるように、 (I)と(III) の和を
0.8〜1.1化学当量とするのがよい。また両者の当
量比は (I):(III) が(1:1)〜(99:1)となる
ようにする。両者の当量比がこの範囲外となると、アル
キルフェノール(III) が(メタ)アクリル酸(I) より多
くなって、樹脂(A)中の光重合性の(メタ)アクリロ
イル基の量が減少し、すなわち最終的に得られる感光性
樹脂中の光重合性二重結合の量が減少してしまうため好
ましくない。
(I) が反応すると、エポキシ基が開環して、エポキシ樹
脂(C)に(メタ)アクリロイル基が導入されると共
に、ヒドロキシル基が生成する。生成したヒドロキシル
基1.0化学当量に対して多塩基酸無水物(II)を0.1
〜1.0化学当量反応させて、モノエステル化反応によ
ってアルカリ現像性付与のためのカルボキシル基を導入
すれば、(メタ)アクリロイル基とカルボキシル基を有
する樹脂(A)を得ることができる。多塩基酸無水物(I
I)が0.1化学当量より少ないと、生成する樹脂(A)
中に導入されるカルボキシル基の量が少なくなってアル
カリ現像性が発現しない。
酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒ
ドロ無水フタル酸、3,6−エンドメチレンテトラヒド
ロ無水フタル酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロ無
水フタル酸、テトラブロモ無水フタル酸、トリメリット
酸等の二塩基酸無水物や、ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物、ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、ジフ
ェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、ブタンテト
ラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボン
酸二無水物、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物等の脂肪族あるいは芳香族四塩基
酸二無水物等が挙げられ、これらのうち1種以上を用い
ることができる。
に対するモノエステル化反応は、ハイドロキノン、モノ
メチルエーテルハイドロキノン、酸素等の重合禁止剤の
存在下で、無触媒、あるいは三級アミン、三級ホスフィ
ン、塩化リチウム、四級アンモニウム塩、四級ホスホニ
ウム塩等の反応触媒の共存下、50〜130℃で行えば
よい。
ル基とカルボキシル基を有する樹脂(A)が得られる。
この樹脂(A)はそれ自体でも感光性樹脂として利用で
きるが、本発明の目的であるタックフリー性とアルカリ
現像性の両立を解決するためには、上記樹脂(A)に、
さらに二官能エポキシ樹脂(B)を反応させる必要があ
る。二官能エポキシ樹脂(B)を反応させることによっ
て、樹脂(A)と(B)が線状に高分子量化した形の感
光性樹脂が得られるが、この構造が良好なタックフリー
性とアルカリ現像性を同時に発揮し得るために重要なの
である。
ポキシ樹脂(B)の両側に樹脂(A)がつながった線状
の樹脂となっていて、高い分子量を有するためにタック
フリー性が優れているにもかかわらず、二官能エポキシ
樹脂(B)部分に含有されるヒドロキシル基の存在によ
って、アルカリ現像に際しても現像性の低下をきたさな
いものと考えられる。なおこのときのエポキシ樹脂とし
て、1分子中に3個以上のエポキシ基を有する三官能以
上のエポキシ樹脂を使用することはできない。三官能以
上のエポキシ樹脂では、高分子量化に伴ってゲル化を引
き起こし、上記効果が得られないため本発明には不適で
ある。
るものは、1分子中に2個のエポキシ基を有する公知の
エポキシ樹脂であって、ビスフェノールA型、テトラブ
ロモビスフェノールA型、ビスフェノールS型、ビスフ
ェノールF型等のビスフェノール型エポキシ樹脂や、脂
環式エポキシ樹脂;ジグリシジルエステル型エポキシ樹
脂;多価アルコールのジグリシジルエーテル型エポキシ
樹脂、特に、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコールの様なポリ
アルキレングリコール類、あるいは前記ビスフェノール
型エポキシ樹脂の前駆体であるビスフェノール化合物に
アルキレンオキサイドを付加させたものである二価アル
コール類と、エピクロルヒドリンを反応させて得られる
ジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂;ジグリシジルア
ミン型エポキシ樹脂等のうちの二官能エポキシ樹脂が利
用でき、中でもビスフェノール型エポキシ樹脂や、ポリ
アルキレングリコール類またはアルキレンオキサイドと
ビスフェノール化合物の付加物である二価アルコール類
とエピクロルヒドリンを反応させて得られるジグリシジ
ルエーテル型エポキシ樹脂が、アルカリ現像性とタック
フリー性の両方の性能を特に向上させる点で好ましく利
用できる。
反応は、樹脂(A)中のカルボキシル基1.0化学当量
に対して、(B)中のエポキシ基が0.1〜0.8化学
当量となる様に反応させることが好ましい。エポキシ基
が0.1化学当量より少ないと、(A)と(B)の反応
が不充分で感光性樹脂の高分子量化が達成されず、タッ
クフリー性が発現しない。また、エポキシ基を0.8化
学当量を超えて反応させると、感光性樹脂中に残存する
カルボキシル基の絶対量が少なくなり、アルカリ現像が
できなくなる。
いは非存在下で、ハイドロキノン、モノメチルエーテル
ハイドロキノン、酸素等の重合禁止剤の存在下で、三級
アミン、三級ホスフィン、塩化リチウム、四級アンモニ
ウム塩、四級ホスホニウム塩等の反応触媒の共存下、8
0〜130℃で行うことができる。
樹脂(B)の反応後に得られた感光性樹脂中の、二官能
エポキシ樹脂のエポキシ基が開環して生成したヒドロキ
シル基、あるいは二官能エポキシ樹脂(B)に含まれて
いたヒドロキシル基に対して、さらに多塩基酸無水物(I
I)を反応させてもよい。多塩基酸無水物(II)のモノエス
テル化反応によって、感光性樹脂中にカルボキシル基が
さらに導入されるため、カルボキシル基の量が増大し、
アルカリ現像性を一層向上させる効果がある。使用でき
る多塩基酸無水物(II)および反応条件は、樹脂(A)の
製造方法の説明のところ述べたものと同様である。
開始剤および希釈剤を添加することによって本発明の液
状の感光性樹脂組成物が得られる。
き、具体的にはベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル等のベンゾインとそのア
ルキルエーテル類;アセトフェノン、2,2−ジメトキ
シ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロア
セトフェノン、4−(1−t−ブチルジオキシ−1−メ
チルエチル)アセトフェノン等のアセトフェノン類;2
−メチルアントラキノン、2−アミルアントラキノン、
2−t−ブチルアントラキノン、l−クロロアントラキ
ノン等のアントラキノン類;2,4−ジメチルチオキサ
ントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2−
クロロチオキサントン等のチオキサントン類;アセトフ
ェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタール等
のケタール類;ベンゾフェノン、4−(1−t−ブチル
ジオキシ−1−メチルエチル)ベンゾフェノン、3,
3’,4,4’−テトラキス(t−ブチルジオキシカル
ボニル)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;2−メ
チル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モル
ホリノ−プロパン−1−オンや2−ベンジル−2−ジメ
チルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノ
ン−1;アシルホスフィンオキサイド類およびキサント
ン類等が挙げられる。
上の混合物として使用され、感光性樹脂100重量部に
対し0.5〜30重量部含まれていることが好ましい。
光重合開始剤の量が0.5重量部より少ない場合には、
光照射時間を増やさなければならなかったり、光照射を
行っても重合が起こりにくかったりするため、適切な表
面硬度が得られなくなる。また光重合開始剤の量が30
重量部を超えても、多量に使用するメリットはない。
参加できる希釈性モノマーを、1種または2種以上混合
して使用することができ、感光性樹脂100重量部に対
し、5〜500重量部を各塗布方法の最適粘度に合わせ
て配合することが好ましい。特に希釈剤として希釈性モ
ノマーを単独あるいは混合で用いる場合は、希釈性モノ
マーを感光性樹脂100重量部に対して5〜100重量
部配合することが物性上好ましい。
水素類;セロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ
類;カルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトー
ル類;セロソルブアセテート、カルビトールアセテート
等のエステル類;メチルイソブチルケトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類;ジエチレングリコールジメチル
エーテル等のエーテル類等が挙げられる。希釈性モノマ
ーとしては、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
β−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、(2−オ
キソ−1,3−ジオキソラン−4−イル)−メチル(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)ア
クリレート、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ートのトリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
必要に応じて、タルク、クレー、硫酸バリウム等の充填
材、着色用顔料、消泡剤、カップリング剤、レベリング
剤等や、ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、脂
環式エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート等
のエポキシ樹脂およびジシアンジアミド、イミダゾール
化合物などのエポキシ硬化剤等を添加することもでき
る。
れていない部分がアルカリ水溶液に溶解するので、アル
カリ現像ができる。現像に使用できるアルカリとして
は、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属化合物;水酸
化カルシウム等のアルカリ土類金属化合物;アンモニ
ア;モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルア
ミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチル
アミン、モノプロピルアミン、ジメチルプロピルアミ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ポリエ
チレンイミン等の水溶性有機アミン類が挙げられ、これ
らの1種または2種以上を使用することができる。
が、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・
後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て
本発明の技術範囲に包含される。なお実施例中の部およ
び%は重量基準である。
XL(住友化学工業製、エポキシ当量195)1000
部にエチルカルビトールアセテート337部、トルエン
337部を加え加熱溶解したあと、アクリル酸369
部、トリフェニルホスフィン4.1部およびメチルハイ
ドロキノン1.1部を加え、110℃で12時間反応さ
せた。この反応物を100℃まで冷却し、テトラヒドロ
無水フタル酸467部、エチルカルビトールアセテート
115部およびトルエン115部を加えて5時間反応さ
せ、酸価97の樹脂を67%含むエチルカルビトールア
セテートおよびトルエンとの樹脂混合物(R−1)を得
た。
S(東都化成製、エポキシ当量200)1000部にエ
チルカルビトールアセテート349部、トルエン349
部を加え加熱溶解したあと、アクリル酸333部、アル
キルフェノールとしてパラノニルフェノール83部、ト
リエチルアンモニウムブロミド4.2部およびメチルハ
イドロキノン1.2部を加え、110℃で14時間反応
させた。この反応物を100℃まで冷却し、テトラヒド
ロ無水フタル酸456部、エチルカルビトールアセテー
ト112部およびトルエン112部を加えて4時間反応
させ、酸価93の樹脂を67%含むエチルカルビトール
アセテートおよびトルエンとの樹脂混合物(R−2)を
得た。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂アラルダイトGY−2
50(チバガイギー製、エポキシ当量185)2.1部
を加え、110℃で4時間反応させ、酸価84の樹脂を
64.5%含むエチルカルビトールアセテートおよびト
ルエンとの樹脂混合物(R−3)を得た。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂YD−014(東都化
成製、エポキシ当量954)5.4部を加え、110℃
で5時間反応させ、酸価85の樹脂を68.5%含むエ
チルカルビトールアセテートおよびトルエンとの樹脂混
合物(R−4)を得た。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂YD−017(東都化
成製、エポキシ当量1820)10.2部を加え、11
0℃で5時間反応させ、酸価79の樹脂を70.0%含
むエチルカルビトールアセテートおよびトルエンとの樹
脂混合物(R−5)を得た。
ビスフェノールF型エポキシ樹脂YDF−8170(東
都化成製、エポキシ当量162)1.7部を加え、11
0℃で4.5時間反応させ、酸価82の樹脂を67.4
%含むエチルカルビトールアセテートおよびトルエンと
の樹脂混合物(R−6)を得た。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂YD−017(東都化
成製、エポキシ当量1820)9.8部を加え、110
℃で6時間反応させ、酸価78の樹脂を69.8%含む
エチルカルビトールアセテートおよびトルエンとの樹脂
混合物(R−7)を得た。
ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル型エポ
キシ樹脂PG−207(東都化成製、エポキシ当量31
0)3.3部を加え、110℃で5時間反応させ、酸価
81の樹脂を68.1%含むエチルカルビトールアセテ
ートおよびトルエンとの樹脂混合物(R−8)を得た。
アデカレジンEP−4000(旭電化製、エポキシ当量
325)3.5部を加え、110℃で4.5時間反応さ
せ、酸価79の樹脂を68.1%含むエチルカルビトー
ルアセテートおよびトルエンとの樹脂混合物(R−9)
を得た。
9)を、表1に示す配合成分と混練し、感光性樹脂組成
物を得た。以下の方法で評価した結果を表2に示す。
mmの銅張積層板上に、20〜30μmの厚さに感光性
樹脂組成物を塗布し、熱風循環式乾燥炉中において80
℃で所定時間(30、40、50、60分)乾燥し塗膜
を得た。次いで、1%Na2 CO3 水溶液を使用して3
0℃で各々2.1kg/cm2 の圧力下、80秒間現像
を行い、残存する樹脂を目視で評価した。 ○:現像性良好 …銅面上にレジストが全く残らない △:現像性やや不良…銅面上にレジストが少し残る ×:現像性不良 …銅面上にレジストがかなり残る
さ1.6mmの銅張積層板上に、20〜30μmの厚さ
に感光性樹脂組成物を塗布し、熱風循環式乾燥炉中にお
いて80℃で30分間乾燥させて塗膜を得た。次いで、
塗面にポリエステルフィルムを重ね合わせてシリコンシ
ート間に挟み、50℃で30分圧着させた。この試料を
25℃に調温したのち、ポリエステルフィルムの剥離を
行い、剥離状況を以下の基準で判断した。 ○:全くタックが認められない △:わずかにタックが認められる ×:顕著にタックが認められる
ときと同様に塗膜を形成し、1Kwの超高圧水銀ランプ
を用いて500mJ/cm2 の光量を照射し、次いで1
50℃で30分間加熱した後、JIS D−0202の
試験法に準じて1mm×1mmの100個の碁盤目を刻
み、粘着テープによるピーリング試験後の剥離状態を目
視で判定した。 ○:100/100で全く変化なし △:80/100〜99/100 ×:0/100〜79/100
D−0202の試験法に準じて、260℃のはんだ浴に
20秒間浸漬し、浸漬後の塗膜の状態を評価した。 ○:塗膜の外観に異常なし ×:塗膜の外観に膨れ、溶融、剥離あり
して「オートロネックCI」(米国セルレックス社製の
金メッキ液)を使用して1A/dm2 の電流密度で15
分間金メッキを行って、2μm厚の金を付着させた後、
粘着テープによる塗膜のピーリング試験を行った。下記
の基準で目視評価した。 ○:塗膜に異常なし △:わずかに剥がれあり ×:全体の20%以上が剥がれた
っていない樹脂(R−1)、(R−2)を用いた比較例
では、60分の長時間加熱を行った時の現像性が悪化す
る上、タックフリー性も劣っている。ただし、アルキル
フェノールを利用している比較例2は、比較例1に比べ
て、金メッキ耐性や密着性等の性能は良い。また、実施
例1で樹脂に反応させるために用いた二官能エポキシ樹
脂(GY−250)を、比較例3では単に混練している
だけであるため、現像性とタックフリー性が悪く、また
密着性、金メッキ耐性にも劣るものであった。実施例1
〜7は、いずれも良好な現像性とタックフリー性を示
し、両性能が両立していることが明らかである。
イギー製、エポキシ当量185)1000部を110℃
に加熱した後、アクリル酸389部、トリエチルアンモ
ニウムブロミド7.0部およびメチルハイドロキノン
1.4部を加え、10時間反応させた。この反応物を1
00℃まで冷却し、テトラヒドロ無水フタル酸822
部、エチルカルビトールアセテート544部およびトル
エン544部を加えて6時間反応させ、樹脂混合物
(A)を得た。この樹脂混合物(A)100部にビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂GY−250を15.1部と
エチルカルビトールアセテート3.7部およびトルエン
3.7部を加え、110℃で14時間反応させて、酸価
61の樹脂を67%含むエチルカルビトールアセテート
およびトルエンとの樹脂混合物(R−10)を得た。
スフェノールA型エポキシ樹脂GY−250を17.2
部と、エチルカルビトールアセテート6.2部およびト
ルエン6.2部を加え、110℃で15時間反応させ
た。反応物を100℃まで冷却しテトラヒドロ無水フタ
ル酸7.4部、エチルカルビトールアセテート2.0部
およびトルエン2.0部を加え、4時間反応させた。酸
価83の樹脂を65%含むエチルカルビトールアセテー
トおよびトルエンとの樹脂混合物(R−11)を得た。
化成工業製、エポキシ当量198)100部にブチルセ
ロソルブアセテート61部を加え、加熱溶解した後、ア
クリル酸36部、トリフェニルホスフィン0.41部お
よびメチルハイドロキノン0.11部を加え、110℃
で14時間反応させた。この反応物を100℃まで冷却
し、無水コハク酸51部、ブチルセロソルブアセテート
23部を加え8時間反応させた。この樹脂混合物に、ビ
スフェノールS型エポキシ樹脂EX−251を40部
と、ブチルセロソルブアセテート18を加え、110℃
で14時間反応させて、酸価78の樹脂を69%含むブ
チルセロソルブアセテートとの樹脂混合物(R−12)
を得た。
イギー製、エポキシ当量185)100部を110℃に
加熱した後、アクリル酸39部、トリエチルアンモニウ
ムブロミド0.67部およびメチルハイドロキノン0.
14部を加え、10時間反応させた。この反応物を10
0℃まで冷却し、テトラヒドロ無水フタル酸33部、エ
チルカルビトールアセテート29部およびトルエン29
部を加えて5時間反応させ、酸価72の樹脂を75%含
むエチルカルビトールアセテートおよびトルエンとの樹
脂混合物(R−13)を得た。
化成工業製、エポキシ当量198)100部にブチルセ
ロソルブアセテート59部を加え、加熱溶解した後、ア
クリル酸36部、トリフェニルホスフィン0.41部お
よびメチルハイドロキノン0.14部を加え、110℃
で14時間反応させた。この反応物を100℃まで冷却
し、無水コハク酸28部、ブチルセロソルブアセテート
12部を加え6時間反応させた。この樹脂混合物に、ビ
スフェノールS型エポキシ樹脂EX−251を40部
と、ブチルセロソルブアセテート18を加え、110℃
で14時間反応させて、酸価97の樹脂を70%含むブ
チルセロソルブアセテートとの樹脂混合物(R−14)
を得た。
(R−14)を、表3に示す配合成分と混練し、カラー
フィルター用感光性着色樹脂組成物を得た。この着色樹
脂組成物を、ガラス板上にスピンコートした後、80℃
で30分乾燥して約1μmの塗膜を形成した。以下の方
法で評価した結果を表3に示した。 〔塗膜の乾燥性〕塗膜上にネガフィルムを圧着し、剥す
際の状態を下記基準で評価した。 ○:剥すときに全く音がせず、きれいに剥離できる △:剥すときに剥離音がする ×:ネガフィルムに塗膜が付着してしまう
ブレットを塗膜に密着し、1kw超高圧水銀ランプを用
いて500mJ/cm2 の光量を照射した。次いで、1
%Na2 CO3 水溶液を使用して、2.1kg/cm2
の圧力下、30秒間現像を行い、ガラス板上に残存する
ステップタブレットの段数を調べた。
スのマスクを介して、1kw超高圧水銀ランプを用いて
500mJ/cm2 の光量を照射し、露光感度の測定の
ときと同様にして現像し、解像度を下記基準で評価し
た。 ○:パターンに異常なし △:パターンが一部欠損した ×:パターンがほとんど残存していない
対して露光した。その後150℃で30分間加熱し、パ
ターン定着後さらに250℃で1時間加熱を行った。変
色および褪色について評価した。 ○:変色および褪色なし ×:変色および褪色がある
ば、線状に高分子量化された適度なカルボキシル基量の
感光性樹脂を得ることができるため、従来の感光性樹脂
では不可能であった光硬化前塗膜のタックフリー性と、
アルカリ現像性の両立を達成することが可能となった。
また硬化塗膜は耐薬品性、密着性、耐熱性、耐薬品性に
優れたものであった。従って、プリント配線基板製造の
際に利用されるソルダーレジストや無電解メッキレジス
トとして、あるいは液晶表示板製造用ブラックマトリッ
クスやカラーフィルター用として有用な液状感光性樹脂
組成物を提供できることになった。
Claims (10)
- 【請求項1】 1分子中に2個以上の(メタ)アクリロ
イル基と1個以上のカルボキシル基を有する樹脂(A)
に対し、1分子中に2個のエポキシ基を有する二官能エ
ポキシ樹脂(B)を反応させることを特徴とする感光性
樹脂の製造方法。 - 【請求項2】 1分子中に2個以上の(メタ)アクリロ
イル基と1個以上のカルボキシル基を有する樹脂(A)
に対し、1分子中に2個のエポキシ基を有する二官能エ
ポキシ樹脂(B)を反応させ、さらに多塩基酸無水物(I
I)を反応させることを特徴とする感光性樹脂の製造方
法。 - 【請求項3】 二官能エポキシ樹脂(B)が、ビスフェ
ノール型エポキシ樹脂である請求項1〜2のいずれかに
記載の感光性樹脂の製造方法。 - 【請求項4】 二官能エポキシ樹脂(B)が、ポリアル
キレングリコール類、またはアルキレンオキサイドとビ
スフェノール化合物の付加物である二価アルコール類
と、エピクロルヒドリンを反応させて得られるジグリシ
ジルエーテル型エポキシ樹脂である請求項1〜2のいず
れかに記載の感光性樹脂の製造方法。 - 【請求項5】 樹脂(A)が、1分子中に2個以上のエ
ポキシ基を有するエポキシ樹脂(C)に、(メタ)アク
リル酸(I) を反応させ、次いで多塩基酸無水物(II)を反
応させて得られるものである請求項1〜4のいずれかに
記載の感光性樹脂の製造方法。 - 【請求項6】 樹脂(A)が、1分子中に3個以上のエ
ポキシ基を有するエポキシ樹脂(C)に、(メタ)アク
リル酸(I) および下記一般式で代表されるアルキルフェ
ノール(III) を反応させ、次いで多塩基酸無水物(II)を
反応させて得られるものである請求項1〜4のいずれか
に記載の感光性樹脂の製造方法。 【化1】 (ただし、R1 、R2 は同一または異なって炭素数5〜
35の飽和または不飽和アルキル基を示す) - 【請求項7】 上記エポキシ樹脂(C)が、1分子中に
3個以上のエポキシ基を有するノボラック型エポキシ樹
脂である請求項5または6に記載の感光性樹脂の製造方
法。 - 【請求項8】 上記エポキシ樹脂(C)が、1分子中に
2個のエポキシ基を有するビスフェノール型エポキシ樹
脂である請求項6に記載の感光性樹脂の製造方法。 - 【請求項9】 樹脂(A)中のカルボキシル基1.0化
学当量に対し、前記二官能エポキシ樹脂(B)中のエポ
キシ基が0.1〜0.8化学当量となる様に反応させる
ものである請求項1〜8のいずれかに記載の感光性樹脂
の製造方法。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の方法
で得られる感光性樹脂と光重合開始剤および希釈剤を含
むことを特徴とする液状感光性樹脂組成物。
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JP6-220429 | 1995-07-19 | ||
JP18306195 | 1995-07-19 | ||
JP7-183061 | 1995-07-19 | ||
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1995
- 1995-09-14 JP JP23728495A patent/JP3156559B2/ja not_active Expired - Fee Related
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