JP2000053746A - 感光性樹脂の製造方法および該方法によって得られる樹脂を含む感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂の製造方法および該方法によって得られる樹脂を含む感光性樹脂組成物

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JP2000053746A
JP2000053746A JP10223267A JP22326798A JP2000053746A JP 2000053746 A JP2000053746 A JP 2000053746A JP 10223267 A JP10223267 A JP 10223267A JP 22326798 A JP22326798 A JP 22326798A JP 2000053746 A JP2000053746 A JP 2000053746A
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Toshio Awaji
敏夫 淡路
Nobuaki Otsuki
信章 大槻
Motohiro Arakawa
元博 荒川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タックフリー性に優れた塗膜を形成すること
ができる程度の充分な分子量を有するアルカリ現像可能
な感光性樹脂を、巨大分子を作ることなく製造する方法
を見出す。 【解決手段】 1分子中に2個のエポキシ基を有するエ
ポキシ樹脂を出発原料とし、このエポキシ樹脂中のエポ
キシ基1化学当量に対し0.5〜0.9化学当量の不飽
和モノカルボン酸を反応させることにより、ヒドロキシ
ル基を含有せずエポキシ基を含有する化合物、エポキシ
基を含有せずヒドロキシル基を含有する化合物およびエ
ポキシ基とヒドロキシル基の両方を含有する化合物が反
応系内に混在するように、エポキシ樹脂のビニルエステ
ル化反応を行い、次いで、多塩基酸無水物(C)を、前
記反応系内のヒドロキシル基とのハーフエステル化反応
に付すことよって、カルボキシル基含有化合物を生成さ
せ、反応系内のエポキシ基とカルボキシル基とを分子間
で反応させて多量体化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線基板
製造用ソルダーレジスト、無電解メッキレジスト、ビル
ドアップ法プリント配線板の絶縁層、あるいは印刷板や
液晶表示板製造用のブラックマトリックスやカラーフィ
ルター等に適した感光性材料として使用することのでき
る感光性樹脂を製造する方法に関するものであり、さら
に詳しくは、紫外線露光に対する感度が高く、アルカリ
水溶液による現像性が良好で、かつ電気特性、機械的特
性、耐熱性、耐薬品性等に優れた硬化塗膜を形成し得る
感光性樹脂の製造方法および該方法で得られる樹脂を利
用した感光性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年ICや超LSIの高密度化に伴い、
プリント配線基板もますます高密度化、ファインパター
ン化されており、回路幅および回路間隔の縮小が必要と
なってきた。従って、ソルダーレジストや無電解メッキ
レジスト等においてもこれまで以上に寸法精度や解像度
の優れたものが強く要求されている。
【0003】ところでプリント配線基板上にソルダーレ
ジスト等を形成するには、加熱硬化タイプや光硬化タイ
プのレジストインキをスクリーン印刷法によってパター
ン形成し、転写部を熱硬化あるいは光硬化させる方法が
一般的であった。しかしスクリーン印刷法ではファイン
パターン形成に限界があるため、プリント基板の高密度
化・微細化の進行に伴って、写真法の原理を応用した現
像型レジストに移行している。現像型レジスト形成法と
して当初はドライフィルムが利用されていたが、基板へ
の圧着の際に気泡が入り易いという問題があって、現在
ではコーティング法の限定されない液状現像型レジスト
が脚光を浴びている。なかでも、環境対策の点で、希薄
な弱アルカリ水溶液で現像できるアルカリ現像型が主流
になってきており、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸
を反応させて得られるエポキシ(メタ)アクリレートに
酸無水物を反応させてカルボキシル基を導入した、カル
ボキシル基含有エポキシ(メタ)アクリレートが、アル
カリ現像型レジスト用樹脂として用いられている(例え
ば、特開昭61−243869号や特開昭63−258
975号)。
【0004】プリント配線基板製造用ソルダーレジス
ト、無電解メッキレジスト、ビルドアップ法プリント配
線板の絶縁層等に適したレジスト用樹脂組成物によるパ
ターン形成方法は、まずプリント配線基板上にレジスト
用樹脂組成物を塗布し加熱乾燥を行って塗膜を形成させ
た後、この塗膜にパターン形成用フィルムを圧着し、露
光して、現像するという一連の工程が採用されている。
上記工程において、加熱乾燥後の塗膜に粘着性が残存し
ていると、剥離後のパターン用フィルムに一部のレジス
トが付着して正確なパターンの再現ができなくなった
り、あるいはパターン用フィルムが剥離できない、とい
った問題があった。このため、塗膜形成後のタックフリ
ー性は液状現像型レジストの重要な要求特性である。
【0005】一方、露光後のアルカリ現像性も重要な特
性である。すなわち、ファインパターンを高い信頼性で
再現性よく形成させるためには、塗膜の未露光部分が現
像の際に速やかに除去されなければならない。しかし、
アルカリ現像性と上記タックフリー性は背反する特性で
あって、現像性を良好にしようとするとタックフリー性
が悪化する傾向にあるため、両方の重要特性を共に満足
するアルカリ現像型感光性樹脂組成物の出現が望まれて
いた。
【0006】ところで、タックフリー性とアルカリ現像
性を両立させる手段として、光硬化前の感光性樹脂の分
子量を予め増大させておくと共に、樹脂中の単位分子量
当たりの光硬化性二重結合の量およびカルボキシル基量
を多くする方法が知られている。すなわち、光硬化前の
樹脂の分子量が大きいためタックフリー性が確保でき、
光硬化後は三次元的に緻密に硬化しているため、硬化膜
はアルカリに溶解せず、未露光部分のみがアルカリに溶
解して、アルカリ現像性が向上するという技術思想であ
る。
【0007】例えば、特開平5−179185号には、
エポキシ樹脂を出発原料とするエポキシ(メタ)アクリ
レート(ビニルエステル樹脂)と2官能以上のイソシア
ネート化合物を反応させることにより、このイソシアネ
ート化合物を介して分子量が増大した高分子量の樹脂を
レジスト用途に使用することが示されている。ところ
が、エポキシ樹脂1分子中に含まれるエポキシ基の数が
多いため、イソシアネート化合物との分子量増大反応を
制御するのが難しく、三次元的架橋したような巨大分子
の樹脂が生成してしまうことがある。光硬化前の樹脂の
分子量が大きくなり過ぎると、未露光部分のアルカリ溶
解性が劣ることとなり、感光性樹脂としては好ましくな
い。
【0008】一方、液晶表示板に用いられるブラックマ
トリックスやカラーフィルターは、従来、黒、赤、緑、
青に着色したアクリル系の感光性樹脂組成物溶液をスピ
ンコート等で基板に塗布してパターン形成用ガラス板を
貼り合わせた後、必要部分を活性エネルギー光線の照射
によって硬化させ、未硬化部分を溶剤で溶かして除去す
ることによって形成されてきたが、液晶表示板の製造工
程の中には、200℃以上の高温での加熱工程が含まれ
ており、アクリル系感光性樹脂からなるブラックマトリ
ックスやカラーフィルターでは耐熱性に問題があった。
また液晶表示板の画質向上のため、ブラックマトリック
スやカラーフィルターにおいても、ファインパターン化
が進むと共に高い信頼性が要求されており、ソルダーレ
ジスト分野と同様に、寸法精度や解像度の優れた感光性
樹脂が要求されている。
【0009】さらに、最近では、液晶表示板製造工程に
限られず、前記レジストパターンを形成した後において
も、加熱工程がある場合や、長時間高温にさらされる環
境に製品がおかれる場合に、熱衝撃や架橋反応の進行に
よって体積収縮を起こし、塗膜にクラックが発生した
り、基板から剥離してしまうという問題が生じている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、露光
前のタックフリー性に優れ、露光後には可撓性等の特性
に優れた塗膜を形成し、しかも正確なアルカリ現像を行
い得る最適な分子量を有する感光性樹脂を、巨大分子を
作ることなく製造する方法を提供することを課題として
掲げた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の感光性樹脂の製
造方法は、1分子中に2個のエポキシ基を有するエポキ
シ樹脂(A)を出発原料とし、このエポキシ樹脂中のエ
ポキシ基1化学当量に対し0.5〜0.9化学当量の不
飽和モノカルボン酸(B)を反応させることにより、エ
ポキシ基含有化合物、ヒドロキシル基含有化合物および
エポキシ基とヒドロキシル基の両方を含有する化合物が
反応系内に混在するように、エポキシ樹脂(A)のビニ
ルエステル化反応を行い、次いで、多塩基酸無水物
(C)を、前記反応系内のヒドロキシル基含有化合物と
のハーフエステル化反応に付すことよって、カルボキシ
ル基含有化合物を生成させ、反応系内のエポキシ基とカ
ルボキシル基とを分子間で反応させて多量体化を行うと
ころに要旨を有する。
【0012】この方法によれば、エポキシ樹脂(A)、
不飽和モノカルボン酸(B)および多塩基酸無水物
(C)の3成分以外の成分を反応に利用することなく、
出発原料のエポキシ樹脂(A)よりも平均分子量が増大
した感光性樹脂を、巨大分子を生成させることなく製造
することが可能である。
【0013】反応系内に添加される不飽和モノカルボン
酸(B)のカルボキシル基と多塩基酸無水物(C)の酸
無水物基との合計量を、エポキシ樹脂(A)中のエポキ
シ基1化学当量に対し、1〜3化学当量とすること、出
発原料のエポキシ樹脂(A)として2官能のビスフェノ
ール型エポキシ樹脂を用いることは、いずれも感光性樹
脂の分子量を適正レベルに制御するための好ましい実施
態様である。
【0014】本発明には、上記製造方法によって得られ
た感光性樹脂に、さらに、ヒドロキシル基および/また
はカルボキシル基との反応性を有する官能基を2個有す
る2官能化合物を反応させる感光性樹脂の製造方法も含
まれる。この方法によれば、反応系内に残存している多
量体化反応に関与できなかった低分子量の樹脂を、多量
体化することができ、一層適切な分子量を有する感光性
樹脂を得ることができる。上記2官能化合物としては、
2官能エポキシ化合物を用いることが好ましい。なお、
本発明には、本発明の製造方法によって得られた感光性
樹脂を含む感光性樹脂組成物も包含される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明者らは、鎖延長剤を用いた
場合の巨大分子の生成を抑制するために鋭意検討した結
果、感光性樹脂を製造するための必須原料、すなわち、
光硬化性の樹脂であるエポキシアクリレートの原料とし
てのエポキシ樹脂と不飽和モノカルボン酸、さらに、樹
脂にアルカリ現像性を付与するための多塩基酸無水物と
いう必須原料を用いて、出発原料のエポキシ樹脂よりも
増大した平均分子量を有する感光性樹脂を製造する方法
を見出し、本発明を完成させたものである。
【0016】本発明の製造方法によって得られる感光性
樹脂は、塗膜化した後にタックフリー性を示すだけの充
分な分子量を有し、しかも、巨大分子を含んでいないた
め、未露光部分のアルカリ現像性に劣るという欠点も有
していない。また、硬化後の塗膜の可撓性にも優れてい
る。従って、本発明法は、タックフリー性とアルカリ現
像性および可撓性等の特性すべてに優れた感光性樹脂を
効率よく製造することができる点で、実操業上、有用で
ある。以下本発明を詳細に説明する。
【0017】まず、本発明法において必須原料として用
いられる成分について説明する。出発原料としては、1
分子中に2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂(A)
を用いる。エポキシ樹脂(A)としては、公知の2官能
エポキシ樹脂であれば、特に限定されず使用可能であ
る。具体的には、ビスフェノールA型、テトラブロモビ
スフェノールA型、ビスフェノールS型、ビスフェノー
ルF型等のビスフェノール型エポキシ樹脂;脂環式エポ
キシ樹脂;ジグリシジルエステル型エポキシ樹脂;ジグ
リシジルエーテル型エポキシ樹脂;ジグリシジルアミン
型エポキシ樹脂等の2官能エポキシ樹脂等が挙げられ、
1種または2種以上を混合して用いることができる。特
に、ビスフェノール型エポキシ樹脂が、耐熱性、耐薬品
性に優れるため好ましい。また、ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂を用いると、着色の少ない塗膜が得られるの
で、光学用途へ好ましく適用できる。なお、3次元化し
た巨大分子を生成しないようにするために、3官能以上
のエポキシ樹脂の使用は不適である。
【0018】不飽和モノカルボン酸(B)としては、ア
クリル酸またはメタクリル酸が好ましく使用できる。上
記出発原料であるエポキシ樹脂(A)中のエポキシ基に
対して、不飽和モノカルボン酸(B)のカルボキシル基
が反応すると、エポキシ基が開環して、フリーのヒドロ
キシル基が1個生成すると共に、不飽和モノカルボン酸
とのエステル化反応が行われる(ビニルエステル化)。
この反応によって樹脂中に光重合性の(メタ)アクリロ
イル基が導入される。
【0019】多塩基酸無水物(C)は、上記エポキシ樹
脂(A)と不飽和モノカルボン酸(B)との反応によっ
て生成したフリーのヒドロキシル基に対して反応し、エ
ステル結合によって、樹脂中にカルボキシル基を導入す
る働きを持つ。このカルボキシル基は、アルカリ現像性
を発現させるために必要である。
【0020】多塩基酸無水物(C)としては、無水フタ
ル酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、テトラヒドロ無
水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラ
ヒドロ無水フタル酸、3,6−エンドメチレンテトラヒ
ドロ無水フタル酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロ
無水フタル酸、テトラブロモ無水フタル酸、トリメリッ
ト酸等の二塩基酸無水物や、ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物、ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、ジ
フェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、ブタンテ
トラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボ
ン酸二無水物、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物等の脂肪族あるいは芳香族四塩
基酸二無水物等が挙げられ、これらのうち1種以上を用
いることができる。以下、本発明製造方法を説明する。
【0021】本発明法は、大きく分けて次の3つの必須
工程から構成される。必要により後述する工程4や工程
5を組み合わせることができる。
【0022】[工程1]1分子中に2個のエポキシ基を
有するエポキシ樹脂(A)を出発原料とし、このエポキ
シ樹脂中のエポキシ基1化学当量に対し0.5〜0.9
化学当量の不飽和モノカルボン酸(B)を反応させるこ
とにより、エポキシ基含有化合物、ヒドロキシル基含有
化合物およびエポキシ基とヒドロキシル基の両方を含有
する化合物が反応系内に混在するように、エポキシ樹脂
(A)のビニルエステル化反応を行う工程。
【0023】[工程2]多塩基酸無水物(C)を、前記
反応系内のヒドロキシル基含有化合物との分子間ハーフ
エステル化反応に付すことよって、カルボキシル基含有
化合物を生成させる工程。
【0024】[工程3]反応系内のエポキシ基とカルボ
キシル基とを分子間で反応させて多量体化を行う工程。
【0025】上記工程を、反応系内で逐次または同時進
行させることにより、エポキシ樹脂(A)、不飽和モノ
カルボン酸(B)および多塩基酸無水物(C)の3成分
のみを用いることにより、出発原料のエポキシ樹脂
(A)よりも平均分子量が増大した感光性樹脂を製造す
ることができる。
【0026】本発明法の最大のポイントは、工程1のビ
ニルエステル化反応に際し、エポキシ基を残存させるこ
とである。すなわち、エポキシ樹脂(A)の有するエポ
キシ基1化学当量に対して、不飽和モノカルボン酸
(B)のカルボキシル基を0.5〜0.9化学当量反応
させて、開環しないエポキシ基を残存させるのである。
この反応の結果、反応系内には、ビニルエステル化反応
に関与しなかったエポキシ基を含有する化合物(エポキ
シ基含有化合物)が存在する。そして、エポキシ基が開
環し、一方にはエステル結合を介した(メタ)アクリロ
イル基を有し、他方にはヒドロキシル基が結合している
状態の隣接炭素原子を有する化合物、すなわちヒドロキ
シル基含有化合物も生成する。さらに、1分子の中の複
数のエポキシ基のうち、一部はビニルエステル化された
が、一部はエポキシ基のまま存在している化合物も生成
する。従って、反応系内には、ヒドロキシル基を含有し
ないエポキシ基含有化合物(以下、A−1とする)、エ
ポキシ基を含有しないヒドロキシル基含有化合物(以
下、A−2とする)、および、エポキシ基とヒドロキシ
ル基の両方を含有する化合物(以下、A−3とする)が
混在することとなる。
【0027】エポキシ基含有化合物(A−1)の量が少
ないと、工程3における分子間多量体化反応が行われる
確率が低くなるので、不飽和モノカルボン酸(B)のカ
ルボキシル基量は、エポキシ樹脂(A)の有するエポキ
シ基1化学当量に対して、0.9化学当量以下、好まし
くは、0.85化学当量以下、より好ましくは0.8化
学当量以下とするとよい。ただし、不飽和モノカルボン
酸(B)の量があまり少ないと、光硬化性を担う(メ
タ)アクリロイル基の絶対量が不足するので、エポキシ
基1化学当量に対して0.5化学当量以上は必要であ
り、好ましくは0.6化学当量以上、より好ましくは
0.7化学当量以上とする。
【0028】工程1におけるビニルエステル化反応は、
後述する希釈剤の存在下あるいは非存在下で、ハイドロ
キノン、モノメチルエーテルハイドロキノン、酸素等の
重合禁止剤、および三級アミン、三級ホスフィン、塩化
リチウム、四級アンモニウム塩、四級ホスホニウム塩等
の反応触媒の共存下、80〜130℃で行うことができ
る。多塩基酸無水物(C)は反応系内に予め添加してお
いてもよい。
【0029】工程2では、反応系内のヒドロキシル基含
有化合物(A−2とA−3)のヒドロキシル基に、多塩
基酸無水物(C)をハーフエステル化反応させることに
よってカルボキシル基含有化合物が生成する。四塩基酸
無水物の場合も、2個の酸無水物基が、それぞれ異なる
ヒドロキシル基含有化合物と反応するか、1個がヒドロ
キシル基と反応し、もう1個の酸無水物基がそのままで
または開環して2個のカルボキシル基となってつながる
こととなる。
【0030】工程2における多塩基酸無水物(C)の量
は、不飽和モノカルボン酸(B)のカルボキシル基と多
塩基酸無水物(C)の酸無水物基の合計で、出発原料の
エポキシ樹脂中のエポキシ基1化学当量に対し、1〜3
化学当量とすることが好ましく、1〜2化学当量とする
のがさらに好ましい。上記カルボキシル基と酸無水物基
の合計が、1化学当量より少ないと多量体化反応が不充
分となり、3化学当量を超えると硬化後の塗膜の電気特
性や耐久性が低下するためである。
【0031】多塩基酸無水物(C)の前記ヒドロキシル
基に対するハーフエステル化反応は、ハイドロキノン、
モノメチルエーテルハイドロキノン、酸素等の重合禁止
剤の存在下で、無触媒で、あるいは三級アミン、三級ホ
スフィン、塩化リチウム、四級アンモニウム塩、四級ホ
スホニウム塩等の反応触媒の共存下、50〜130℃で
行えばよい。
【0032】この工程2のハーフエステル化反応に関与
したヒドロキシル基含有化合物(A−2)と(A−3)
は、カルボキシル基含有化合物となるが、このカルボキ
シル基含有化合物の中には、エポキシ基とヒドロキシル
基を含有せず、カルボキシル基を有する化合物(A−
4)と、エポキシ基を含有せず、ヒドロキシル基とカル
ボキシル基を有する化合物(A−5)と、ヒドロキシル
基を含有せず、エポキシ基とカルボキシル基を有する化
合物(A−6)とに区別することができる。
【0033】反応系内にはハーフエステル化反応に関与
しなかった(A−2)と(A−3)や、関与することが
できない(A−1)も存在するので、工程2が終了した
段階では、(A−1)から(A−6)の化合物の混在状
態となる。
【0034】工程3においては、反応系内のエポキシ基
とカルボキシル基を分子間反応させて多量体化を行う。
「反応系内のエポキシ基」とは、ヒドロキシル基を含有
しないエポキシ基含有化合物(A−1)、エポキシ基と
ヒドロキシル基の両方を含有する化合物(A−3)、エ
ポキシ基とカルボキシル基を有する化合物(A−6)の
各化合物の分子中のエポキシ基のことであり、同様に
「反応系内のカルボキシル基」とは、エポキシ基とヒド
ロキシル基を含有せず、カルボキシル基を有する化合物
(A−4)と、エポキシ基を含有せず、ヒドロキシル基
とカルボキシル基を有する化合物(A−5)と、ヒドロ
キシル基を含有せず、エポキシ基とカルボキシル基を有
する化合物(A−6)の各化合物の分子中のカルボキシ
ル基のことである。
【0035】そして、「分子間反応させて多量体化を行
う」というのは、上記化合物(A−1)、(A−3)お
よび(A−6)中のエポキシ基を、上記化合物(A−
4)、(A−5)および(A−6)中のカルボキシル基
と、異なる分子の間において反応させて、2分子以上が
つながった多量体化された樹脂を得るという意味であ
る。ここで、(A−6)はエポキシ基もカルボキシル基
も有しているので、(A−6)同士で反応することも可
能である。
【0036】工程3の多量体化反応は、反応系内を10
0〜130℃に昇温することによって加速進行する。こ
の工程3における分子間反応によって、出発原料のエポ
キシ樹脂あるいはその誘導体が、2分子以上つながった
多量体化された樹脂が形成される。巨大分子の生成を抑
えるためには、この多量体化反応を制御しなければなら
ないが、出発原料のエポキシ樹脂として2官能のものを
用い、工程3において各分子が有するエポキシ基または
カルボキシル基の数を少なくしておくと、多量体化によ
って官能基が消失すれば多量体化はそこで終了すること
となり、巨大分子が生成することはない。この意味で、
出発原料に2官能エポキシ樹脂を用いているのである。
【0037】本発明法の上記各工程において、出発原料
のエポキシ樹脂と不飽和モノカルボン酸のビニルエステ
ル化反応によってヒドロキシル基が生成しない限りは、
工程2を行えないので、通常は、工程1が終了した段階
で、多塩基酸無水物を反応系内に添加して工程2を行
う。しかし、最初から反応系内にエポキシ樹脂と不飽和
モノカルボン酸と多塩基酸無水物を混在させておいて、
ビニルエステル化反応によってヒドロキシル基が生成す
ると同時に多塩基酸無水物によるハーフエステル化反応
を行わせる同時進行型で工程1および2を行ってもよ
い。
【0038】以上の反応によって、出発原料のエポキシ
樹脂の平均分子量よりも、大きな平均分子量を有する樹
脂が生成する。この樹脂は、(メタ)アクリロイル基と
カルボキシル基を有しており、充分な分子量を有してい
るので、アルカリ現像可能な光硬化性樹脂で、かつタッ
クフリーな硬化前塗膜を形成することができる感光性樹
脂として有用である。
【0039】なお、この感光性樹脂には、最後の工程3
による多量体化反応に関与しなかった低分子量の化合物
が残存している可能性がある。他の分子は多量体化して
いるため、低分子化合物の存在によって得られる塗膜の
特性が劣るものとなることはないが、残存低分子量化合
物を低減して樹脂全体の分子量を増大させる目的で、こ
の低分子化合物の多量体化反応を上記工程3の終了後に
行うことがさらに好ましい。
【0040】このような低分子化合物は、ヒドロキシル
基かカルボキシル基、またはその両方を有しているの
で、ヒドロキシル基および/またはカルボキシル基との
反応性を有する官能基を2個有する2官能化合物を、工
程1〜3によって得られた樹脂に反応させて、多量体化
する(工程4とする)。
【0041】このような2官能化合物としては、2価の
オキサゾリン、イソシアネート化合物等があるが、2価
のエポキシ化合物である2官能エポキシ樹脂が好まし
い。2官能エポキシ樹脂としては、前記例示したものが
使用できる。なおこのときのエポキシ樹脂として、1分
子中に3個以上のエポキシ基を有する3官能以上のエポ
キシ樹脂を使用すると、高分子量化に伴ってゲル化を引
き起こすため好ましくない。
【0042】低分子化合物と2官能化合物の反応(工程
4)は、後述する希釈剤の存在下あるいは非存在下で、
ハイドロキノンや酸素等の重合禁止剤および三級アミン
や三級ホスフィンなどの反応触媒の共存下で、80〜1
30℃で行う。
【0043】工程3までで得られた感光性樹脂あるいは
工程4を付加して得られた感光性樹脂のいずれに対して
も、アルカリ現像性を増大させるために、さらに多塩基
酸無水物を反応させてもよい(工程5とする)。使用で
きる多塩基酸無水物の種類および反応条件は、工程2の
説明のところ述べたものと同様である。なお、この工程
5の反応は、工程4を行う前または同時に、あるいは、
工程4の前後に2回行ってもよい。
【0044】感光性樹脂は、未露光部分がアルカリ水溶
液に溶解するので、アルカリ現像ができるが、現像に使
用できるアルカリとしては、例えば炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のア
ルカリ金属化合物;水酸化カルシウム等のアルカリ土類
金属化合物;アンモニア;モノメチルアミン、ジメチル
アミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチ
ルアミン、トリエチルアミン、モノプロピルアミン、ジ
メチルプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、ジメチルアミノエチルメタ
クリレート、ポリエチレンイミン等の水溶性有機アミン
類が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用する
ことができる。
【0045】本発明の感光性樹脂組成物は上述した感光
性樹脂を含むものである。通常、光重合開始剤と希釈
剤、必要によりその他の添加剤が添加されて、感光性樹
脂組成物を構成している。
【0046】光重合開始剤としては公知のものを使用で
き、具体的にはベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル等のベンゾインとそのア
ルキルエーテル類;アセトフェノン、2,2−ジメトキ
シ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロア
セトフェノン、4−(1−t−ブチルジオキシ−1−メ
チルエチル)アセトフェノン等のアセトフェノン類;2
−メチルアントラキノン、2−アミルアントラキノン、
2−t−ブチルアントラキノン、l−クロロアントラキ
ノン等のアントラキノン類;2,4−ジメチルチオキサ
ントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2−
クロロチオキサントン等のチオキサントン類;アセトフ
ェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタール等
のケタール類;ベンゾフェノン、4−(1−t−ブチル
ジオキシ−1−メチルエチル)ベンゾフェノン、3,
3' ,4,4' −テトラキス(t−ブチルジオキシカル
ボニル)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;2−メ
チル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モル
ホリノ−プロパン−1−オンや2−ベンジル−2−ジメ
チルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノ
ン−1;アシルホスフィンオキサイド類およびキサント
ン類等が挙げられる。
【0047】これらの光重合開始剤は1種または2種以
上の混合物として使用され、感光性樹脂100重量部に
対し0.5〜30重量部含まれていることが好ましい。
光重合開始剤の量が0.5重量部より少ない場合には、
光照射時間を増やさなければならなかったり、光照射を
行っても重合が起こりにくかったりするため、適切な表
面硬度が得られなくなる。また光重合開始剤の量が30
重量部を超えても、多量に使用するメリットはない。
【0048】希釈剤としては、溶媒または光重合反応に
参加できる希釈性モノマーを、1種または2種以上混合
して使用することができ、感光性樹脂100重量部に対
し、5〜500重量部を各塗布方法の最適粘度に合わせ
て配合することが好ましい。希釈剤として希釈性モノマ
ーを単独あるいは溶媒と混合して用いる場合は、希釈性
モノマーを感光性樹脂100重量部に対して5〜100
重量部配合することが物性上好ましい。溶媒を希釈剤と
して使用するときは、樹脂を製造するときの反応系内に
溶媒の一部または全部を予め添加しておくことができ
る。
【0049】溶媒としてはトルエン、キシレン等の炭化
水素類;セロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ
類;カルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトー
ル類;セロソルブアセテート、カルビトールアセテート
等のエステル類;メチルイソブチルケトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類;ジエチレングリコールジメチル
エーテル等のエーテル類等が挙げられる。希釈性モノマ
ーとしては、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
β−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、(2−オ
キソ−1,3−ジオキソラン−4−イル)−メチル(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)ア
クリレート、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ートのトリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0050】本発明の感光性樹脂組成物中には、さらに
必要に応じて、タルク、クレー、硫酸バリウム等の充填
材、着色用顔料、消泡剤、カップリング剤、レベリング
剤等や、ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、脂
環式エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート等
のエポキシ樹脂およびジシアンジアミド、イミダゾール
化合物などのエポキシ硬化剤等を添加することもでき
る。
【0051】本発明の感光性樹脂組成物は、光硬化可能
であり、紫外線、電子線等の活性光線で三次元硬化する
が、感光性樹脂にラジカル重合開始剤を添加して、熱硬
化性樹脂組成物として使用することもできる。
【0052】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに詳述する
が、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・
後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て
本発明の技術範囲に包含される。なお実施例中の部およ
び%は重量基準である。
【0053】合成例1 ビスフェノールA型エポキシ樹脂GY−250(チバガ
イギー製、エポキシ当量185)1000部を110℃
に加熱した後、アクリル酸273部、トリフェニルホス
フィン5.3部およびメチルハイドロキノン1.3部を
加え、110℃で6時間反応させた(工程1)。反応生
成物を90℃まで冷却した後、テトラヒドロ無水フタル
酸246部、エチルカルビトールアセテート409部お
よびトルエン409部を加え、4.5時間反応させた
(工程2)後、110℃に昇温してさらに8時間反応さ
せた(工程3)。次いで、この反応生成物を100℃に
冷却し、テトラヒドロ無水フタル酸657部、エチルカ
ルビトールアセテート177部およびトルエン177部
を加えて、7時間反応させ(工程5)、さらに、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂GY−250を160部とエ
チルカルビトールアセテート43部およびトルエン43
部を加え、110℃で7時間反応させた(工程4)。酸
価86の樹脂を65%含むエチルカルビトールアセテー
トとトルエンとの樹脂混合物を得た。
【0054】合成例2 ビスフェノールA型エポキシ樹脂GY−250を100
0部、110℃に加熱した後、アクリル酸273部、テ
トラエチルアンモニウムブロミド4.5部、p−メトキ
シフェノール2.5部を加え、4時間反応させた(工程
1)。反応生成物を90℃まで冷却した後、ヘキサヒド
ロ無水フタル酸291部、ブチルセロソルブアセテート
842部を加え、2.5時間反応させた(工程2)後、
110℃に昇温し、さらに7時間反応させた(工程
3)。次いで、この反応生成物を100℃に冷却し、ヘ
キサヒドロ無水フタル酸499部、ブチルセロソルブア
セテート269部を加えて、3時間反応させ(工程
5)、ビスフェノールA型エポキシ樹脂GY−250を
170部とブチルセロソルブアセテート92部を加え、
110℃で7時間反応させた(工程4)。さらに、この
反応生成物を100℃に冷却し、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸212部、ブチルセロソルブアセテート114部を
加えて、2.5時間反応させ(工程5)、酸価88の樹
脂を65%含むブチルセロソルブアセテートとの樹脂混
合物を得た。
【0055】合成例3 ビスフェノールA型エポキシ樹脂GY−250を100
0部、110℃に加熱した後、アクリル酸311部、テ
トラエチルアンモニウムブロミド3.9部およびメチル
ハイドロキノン1.3部を加え、110℃で5時間反応
させた(工程1)。反応生成物を80℃まで冷却した
後、無水コハク酸270部、エチルカルビトールアセテ
ート527部およびトルエン527部を加え、2時間反
応させた(工程2)後、110℃に昇温してさらに6時
間反応させた(工程3)。次いで、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂YD−011(東都化成製、エポキシ当量
465)を402部とエチルカルビトールアセテート1
34部およびトルエン134部を加え、110℃で7時
間反応させた(工程4)。この反応生成物を100℃に
冷却し、無水コハク酸196部、エチルカルビトールア
セテート65部およびトルエン65部を加えて、2.5
時間反応させた(工程5)。酸価76の樹脂を60%含
むエチルカルビトールアセテートとトルエンとの樹脂混
合物を得た。
【0056】合成例4 ビスフェノールF型エポキシ樹脂YDF−170(東都
化成製、エポキシ当量170)を1000部、110℃
に加熱した後、アクリル酸318部、テトラエチルアン
モニウムブロミド4.0部およびメチルハイドロキノン
1.3部を加え、4時間反応させた(工程1)。反応生
成物を90℃まで冷却した後、テトラヒドロ無水フタル
酸268部、ブチルセロソルブアセテート931部を加
え、2時間反応させた(工程2)後、110℃に昇温
し、さらに6.5時間反応させた(工程3)。次いで、
この反応生成物を100℃に冷却し、テトラヒドロ無水
フタル酸581部、ブチルセロソルブアセテート341
部を加えて、3時間反応させた(工程5)。さらに、こ
の反応生成物に、ビスフェノールF型エポキシ樹脂YD
F−170を180部とブチルセロソルブアセテート1
06部を加え、110℃で8時間反応させた(工程
4)。さらに、この反応生成物を100℃に冷却し、テ
トラヒドロ無水フタル酸95部、ブチルセロソルブアセ
テート56部を加えて、2時間反応させ(工程5)、酸
価83の樹脂を63%含むブチルセロソルブアセテート
との樹脂混合物を得た。
【0057】合成例5 ビスフェノールA型エポキシ樹脂GY−250を100
0部、110℃に加熱した後、アクリル酸389部、テ
トラエチルアンモニウムブロミド4.3部およびメチル
ハイドロキノン1.4部を加え、7時間反応させた(工
程1)。反応生成物を100℃まで冷却した後、テトラ
ヒドロ無水フタル酸394部、エチルカルビトールアセ
テート297部とトルエン297部を加え、5時間反応
させた(工程2)。酸価82の樹脂を77%含むエチル
カルビトールアセテートとトルエンとの樹脂混合物
(比較用)を得た。
【0058】合成例6 ビスフェノールA型エポキシ樹脂GY−250を100
0部、110℃に加熱した後、アクリル酸390部、ト
リフェニルホスフィン5.6部およびメチルハイドロキ
ノン1.4部を加え、110℃で8時間反応させた(工
程1)。反応生成物を100℃に冷却した後、テトラヒ
ドロ無水フタル酸822部、ブチルセロソルブアセテー
ト1190部を加え、7時間反応させた(工程2)後、
さらに、ビスフェノールA型エポキシ樹脂GY−250
を340部と、ブチルセロソルブアセテート183部を
加え、110℃で7時間反応させた。酸価82の樹脂を
65%含むブチルセロソルブアセテートとの樹脂混合物
(比較用)を得た。
【0059】実施例1〜4および比較例1〜2 合成例1〜6で得られた樹脂混合物〜を、表1に示
した配合成分と混練して、感光性樹脂組成物を調整し
た。下記に示す方法で、硬化前後の塗膜物性を評価し、
表2に示した。なお、表1中の配合量の単位は重量部で
ある。
【0060】〔現像性の評価〕脱脂洗浄した厚さ1.6
mmの銅張積層板上に、20〜30μmの厚さに感光性
樹脂組成物を塗布し、熱風循環式乾燥炉中において80
℃で所定時間(30、40、50、60分)乾燥し、塗
膜を得た。次いで、1%Na2 CO3 水溶液を使用して
30℃で各々2.1kg/cm2 の圧力下、80秒間現
像を行い、残存する樹脂を目視で評価した。 ○:現像性良好 …銅面上にレジストが全く残らない △:現像性やや不良…銅面上にレジストが少し残る ×:現像性不良 …銅面上にレジストがかなり残る
【0061】〔タックフリー性の評価〕脱脂洗浄した厚
さ1.6mmの銅張積層板上に、20〜30μmの厚さ
に感光性樹脂組成物を塗布し、熱風循環式乾燥炉中にお
いて80℃で30分間乾燥させて塗膜を得た。次いで、
塗面にポリエステルフィルムを重ね合わせてシリコンシ
ート間に挟み、50℃で30分圧着させた。この試料を
25℃に調温したのち、ポリエステルフィルムの剥離を
行い、剥離状況を以下の基準で判断した。 ○:全くタックが認められない △:わずかにタックが認められる ×:顕著にタックが認められる
【0062】〔密着性の評価〕タックフリー性の評価の
ときと同様に塗膜を形成し、1Kwの超高圧水銀ランプ
を用いて500mJ/cm2 の光量を照射し、次いで1
50℃で30分間加熱した後、JIS D−0202の
試験法に準じて1mm×1mmの100個の碁盤目を刻
み、粘着テープによるピーリング試験後の剥離状態を目
視で判定した。 ○:100/100で全く変化なし △:80/100〜99/100 ×:0/100〜79/100
【0063】〔はんだ耐熱性〕露光後の塗膜をJIS
D−0202の試験法に準じて、260℃のはんだ浴に
20秒間浸漬し、浸漬後の塗膜の状態を評価した。 ○:塗膜の外観に異常なし ×:塗膜の外観に膨れ、溶融、剥離あり
【0064】〔無電解金メッキ耐性〕露光後の塗膜に対
して「オートロネックCI」(米国セルレックス社製の
金メッキ液)を使用して1A/dm2 の電流密度で15
分間金メッキを行って、2μm厚の金を付着させた後、
粘着テープによる塗膜のピーリング試験を行った。下記
の基準で目視評価した。 ○:塗膜に異常なし △:わずかに剥がれあり ×:全体の20%以上が剥がれた
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂の製造方法によれ
ば、適度に高分子量化された樹脂を得ることができるた
め、露光前塗膜のタックフリー性と、露光後のアルカリ
現像性の両立が可能となった。また硬化塗膜は耐薬品
性、密着性、耐熱性、耐薬品性に優れたものであり、プ
リント配線基板製造の際に利用されるソルダーレジスト
や無電解メッキレジスト、ビルドアップ法プリント配線
板の絶縁層、あるいは印刷板や液晶表示板製造用のブラ
ックマトリクスやカラーフィルター等に適した感光性樹
脂組成物を提供できることになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/027 515 G03F 7/027 515 5E343 // H05K 3/18 H05K 3/18 D 5E346 3/28 3/28 D 3/46 3/46 T (72)発明者 荒川 元博 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 Fターム(参考) 2H025 AA00 AA01 AA02 AA04 AA06 AA07 AA08 AA10 AA14 AA20 AB13 AB15 AB17 AC01 AD01 BC74 BC81 BC85 BC86 CA01 CC03 CC08 CC17 CC20 EA10 FA17 FA29 4J002 CD022 CD052 CD102 CD112 CD132 CD201 ER006 EU216 FD150 GP03 4J027 AC03 AC06 AE02 AE03 AE04 AE05 AE06 AE07 AJ08 BA01 BA07 BA08 BA19 BA21 BA23 BA24 BA26 BA27 CA10 CA14 CA16 CA18 CA36 CB01 CB10 CC02 CC05 CC06 CD10 4J036 AD08 AD09 AD21 AG03 AH04 AJ08 BA03 CA21 CA22 CA28 DC27 DC38 GA26 HA02 JA09 5E314 AA27 AA32 AA49 GG08 GG11 GG14 5E343 CC62 CC67 GG03 GG16 5E346 CC09 CC54 HH11 HH18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性樹脂を製造する方法であって、1
    分子中に2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂(A)
    を出発原料とし、このエポキシ樹脂中のエポキシ基1化
    学当量に対し0.5〜0.9化学当量の不飽和モノカル
    ボン酸(B)を反応させることにより、ヒドロキシル基
    を含有せずエポキシ基を含有する化合物、エポキシ基を
    含有せずヒドロキシル基を含有する化合物およびエポキ
    シ基とヒドロキシル基の両方を含有する化合物が反応系
    内に混在するように、エポキシ樹脂(A)のビニルエス
    テル化反応を行い、次いで、多塩基酸無水物(C)を、
    前記反応系内のヒドロキシル基とのハーフエステル化反
    応に付すことよって、カルボキシル基含有化合物を生成
    させ、反応系内のエポキシ基とカルボキシル基とを分子
    間で反応させて多量体化を行うことを特徴とする感光性
    樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 反応系内に添加される不飽和モノカルボ
    ン酸(B)のカルボキシル基と多塩基酸無水物(C)の
    酸無水物基との合計量を、エポキシ樹脂(A)中のエポ
    キシ基1化学当量に対し、1〜3化学当量とする請求項
    1に記載の感光性樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】 出発原料のエポキシ樹脂(A)が、ビス
    フェノール型エポキシ樹脂である請求項1または2に記
    載の感光性樹脂の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載された製
    造方法によって得られた感光性樹脂に、さらに、ヒドロ
    キシル基および/またはカルボキシル基との反応性を有
    する官能基を2個有する2官能化合物を反応させること
    を特徴とする感光性樹脂の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記2官能化合物として、2官能エポキ
    シ化合物を用いるものである請求項4に記載の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載された製
    造方法によって製造された感光性樹脂を含むことを特徴
    とする感光性樹脂組成物。
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