JPH0984020A - 動きベクトル探索方法および探索装置 - Google Patents

動きベクトル探索方法および探索装置

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JPH0984020A
JPH0984020A JP23952695A JP23952695A JPH0984020A JP H0984020 A JPH0984020 A JP H0984020A JP 23952695 A JP23952695 A JP 23952695A JP 23952695 A JP23952695 A JP 23952695A JP H0984020 A JPH0984020 A JP H0984020A
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孝之 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、動きベクトル探索装置において、デ
ィストーション算出手段にサーチウィンドウの画素デー
タを高速に転送することにより、ディストーションの算
出を高速に行なうことを課題とする。 【解決手段】動きベクトル探索装置における画素データ
転送保持手段をディストーション算出部の第1の画素デ
ータ転送保持手段と第2の画素転送保持手段3002の
他に、第3の画素データ転送保持手段4000を設け
て、ディストーション算出後に保持されていなかった画
素データを第3の画素データ転送保持手段4000に保
持するようにし、第1および第2の画素データ転送保持
手段3002に画素データを戻して、再度ディストーシ
ョンの算出に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル動画像
の情報圧縮に適用される動きベクトル探索装置に係り、
特に、現画像の一部を構成する現符号化ブロックの画素
データと前符号化画像上のサーチウィンドウ内の複数の
候補ブロックの画素データとに基づいて算出されたそれ
ぞれのディストーションによって動きベクトルを探索す
る動きベクトル探索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】文字、図形、音声、映像などの異なる情
報をデジタルデータで表現し、これらのメディアを統合
して一元的に取り扱うマルチメディアが近年注目を浴び
ている。このマルチメディアをより効果的に実現するキ
ー・テクノロジーのひとつとして情報圧縮技術がある。
情報圧縮技術は、情報の冗長性に着目し、冗長な部分の
情報を削減することにより、情報量を少なくする技術で
あり、これにより大量の情報を効率的に処理し、蓄積
し、伝送することが可能となる。
【0003】各種のメディアの情報量には大きな差があ
り、とりわけ、動画像は膨大な情報量を有するため、大
幅な情報の圧縮が必要となる。情報の圧縮方法には各種
方式があり、これらの方式を組み合わせることにより、
大幅な圧縮を実現している。一般に、これらの圧縮機能
はLSI(Large scale integrated circuit)として提
供されている。
【0004】動画像情報の圧縮方式の一つとして、動画
像の一部を構成する2つの画面間の時間的な相関関係に
基づいて情報圧縮を行う方式が知られている。この圧縮
方式には、例えば、単純フレーム間予測符号化方式、動
き補償フレーム間予測符号化方式がある。ここで、フレ
ームとは、動画像を構成する1枚の画面を表わす。以
下、単純フレーム間予測符号化方式および動き補償フレ
ーム間予測符号化方式について説明する。
【0005】図45は単純フレーム間予測符号化方式を
示す図である。単純フレーム間予測符号化方式において
は、互いに位置的に対応する現画像100の各画素デー
タと前符号化画像200の各画素データとの差分値を算
出し、この差分値を適当な閾値と比較して、有意画素デ
ータと非有意画素データとに識別する。有意画素データ
は、この差分値が閾値より大きい場合に相当し、前符号
化画像200から現画像100を予測する際に省略する
ことのできないデータである。一方、非有意画素データ
は、この差分値が閾値以下の場合に相当し、前符号化画
像200から現画像100を予測する際に削減すること
が可能なデータである。
【0006】なお、前符号化画像200は、現画像10
0よりも過去の画像であっても、未来の画像であっても
よいが、現画像100よりも時間的に先に符号化される
画像である。例えば、図45に示すように、前符号化画
像200における人物像10が現画像100において右
方向に移動してる場合、有意画素データを示す領域は、
2つの有意画素領域20および21によって示される。
有意画素領域20に位置的に対応する現画像100上の
画素データは、この画素データと有意画素領域20との
差分値および有意画素領域20によって表わすことがで
き、有意画素領域21に位置的に対応する現画像100
上の画素データは、この画素データと有意画素領域21
との差分値および有意画素領域21によって表わすこと
ができる。残りの非有意画素領域は、この非有意画素領
域と位置的に対応する前符号化画像200の画素データ
そのものによって表わすことができる。
【0007】単純フレーム間予測符号化方式では、有意
画素数が少ないほど予測の際に必要な差分値のデータ量
を少なくすることができるので、圧縮効率を向上するこ
とができる。また、閾値を高く設定することによって有
意画素数を少なくして圧縮効率をさらに向上することも
できるが、閾値を高くしすぎると、画像の動きがぎくし
ゃくして不自然になったり、動くべき画像の一部が残像
として現れたりするため、画像品質が著しく劣化すると
いった不具合が発生する。
【0008】このように、単純フレーム間予測符号化方
式では、現画像100を前符号化画像200の同一位置
の画素データに基づいて予測するので、現画像100と
前符号化画像200との間の画像上の変化が小さいとき
には高い圧縮効率を実現することができるが、図45に
示されるように、画像の一部が画像上で大幅に移動する
ような場合には、単純フレーム間予測符号化方式よりも
次に説明する動き補償フレーム間予測符号化方式を用い
た方が圧縮効率は高くなる。
【0009】動き補償フレーム間予測符号化方式では、
図46に示されるように、人物像10が移動した場合、
図46に示される動きベクトルMVを算出する。動きベ
クトルMVは、人物像10の移動方向および移動距離を
表わし、この動きベクトルMVと前符号化画像200の
人物像10を形成する画素データとによって、現画像1
00上の人物像10を予測する。この場合、有意画素領
域は領域20のみになる。したがって、動き補償フレー
ム間予測符号化方式のほうが、有意画素数を大幅に少な
くすることができるので、画像情報の圧縮効率を大幅に
向上することができる。
【0010】ところで、国際標準方式であるITU−T
(International telecommunication Union-Telecommun
ication Standardization Sector)H.261による動
き補償フレーム間予測方式では、まず、図47に示すよ
うに、現画像101を複数のブロックに分割し、その一
つのブロック(以下、現符号化ブロックと呼ぶ)170
に類似した同一サイズの複数のブロック370(以下、
候補ブロックと呼ぶ)を含むサーチウィンドウ270を
前符号化画像201上で特定し、サーチウインド270
内に含まれる複数の候補ブロック370と現符号化ブロ
ック170とのディストーションを算出する。
【0011】ここで、ディストーションとは、各候補ブ
ロック370と現符号化ブロック170との類似性を表
わすものであり、各候補ブロック内の位置的に対応する
画素データの差分値をそれぞれ求め、これらの差分値が
相殺されないように絶対値演算または二乗演算等によっ
て正数データに変換して累積した値で示される。次に、
算出されたディストーションの中から最小の値をもつデ
ィストーションを特定し、この最小ディストーションを
有する候補ブロック370と現符号化ブロック170に
基づいて動きベクトルMVが算出される。
【0012】さらに、現符号化ブロック170、サーチ
ウィンドウ270、候補ブロック370の関係について
説明する。図48(b)に示すように、現符号化ブロッ
ク170がN行M列の画素から構成され、図48(a)
に示すように、サーチウィンドウ270がH行L列の画
素から構成されるとすると、現符号化ブロック170に
類似した候補ブロック370は、サーチウィンドウ27
0内に(H−N+1)×(L−M+1)個存在する。
【0013】また、現符号化ブロック170の左上角の
画素データをa(0,0)で表わすとすると、サーチウ
ィンドウ270内でこの画素データa(0,0)に位置
的に対応する各候補ブロック370の画素の取り得る範
囲は、図48(a)の斜線領域で示される。現符号化ブ
ロック170内の画素データと各候補ブロック370内
の画素データとの位置的な対応関係を図49に示す。図
49に示すように、現符号化ブロック170内の画素デ
ータa(m,n)に位置的に対応する各候補ブロック3
70内の画素データは、サーチウィンドウ270内の画
素データb(l+m,h+n)で表わされる。ここで、
hおよびlはサーチウィンドウ270内の各候補ブロッ
ク370を特定する値であり、サーチウィンドウ270
内の画素データb(l,h)は候補ブロック370の左
上角の画素データであり、現符号化ブロック170の左
上角の画素データa(0,0)に位置的に対応する。
【0014】図48および図49に示された現符号化ブ
ロック170、サーチウィンドウ270および複数の候
補ブロック370において、現符号化ブロック170と
各候補ブロック370とのディストーションをD(l,
h)とすると、D(l,h)は以下の式により表わされ
る。
【0015】
【数1】
【0016】ここで、‖‖はディストーションを演算す
るノルムを示し、d(m,n)は、 d(m,n)=b(l+m,h+n)−a(m,n) で表わされ、現符号化ブロック170の画素データおよ
び位置的に対応する各候補ブロック370の画素データ
の差分値である局所ディストーションを示している。ノ
ルム演算は、一般に、絶対値演算および二乗演算が用い
られるが、計算の複雑さと効率の点で絶対値演算が最も
頻繁に用いられる。
【0017】なお、動き補償フレーム間予測方式におい
て、現画像と前符号化画像をブロック単位で比較する方
法は、ブロック・マッチング法と呼ばれており、さら
に、サーチウィンドウ内に含まれる全ての候補ブロック
と現符号化ブロックとを比較する場合には、フル・サー
チ・ブロック・マッチング法(全点探索法)と呼ばれて
いる。
【0018】この全点探索法を用いて動きベクトルを求
める方法および装置として、例えば、特開平2−213
291号公報の二次元アニメート画像の連続画像を表わ
すデータ信号を処理するための方法および回路が知られ
ている。この方法および回路においては、演算時間を短
縮するため、候補ブロックの数だけプロセッサエレメン
トを配置して、プロセッサエレメントに供給されたサー
チエリアのデータを全体として上方向、下方向および左
方向に切り換えてスキャニングを行うことでディストー
ションを求めている。
【0019】すなわち、図50および図51に示すよう
に、lおよびhを l=0,1,2 h=0,1,2 で表わすとすると、まず、各プロセッサエレメントにサ
ーチウィンドウの画素データが入力されるとともに、現
符号化ブロックの画素データa(0,0)が入力された
サイクル0では、各プロセッサエレメントでは、局所デ
ィストーション |b(l,h)−a(0,0)| の計算およびストアが行われる。
【0020】次のサイクル1では、サーチウィンドウの
各画素データを全体として上に移動するとともに、現符
号化ブロックの画素データa(0,1)が入力されるこ
とで局所ディストーション |b(l,h+1)−a(0,1)| の計算が行われ、さらに、サイクル0で計算された局所
ディストーションに加算されてストアされる。
【0021】次いで、サイクル2では、サーチウィンド
ウの各画素データを全体として左に移動するとともに、
現符号化ブロックの画素データa(1,1)が入力され
ることで局所ディストーション |b(l+1,h+1)−a(1,1)| の計算が行われ、さらに、サイクル1での演算結果に加
算されてストアされる。
【0022】次いで、サイクル3では、サーチウィンド
ウの各画素データを全体として下に移動するとともに、
現符号化ブロックの画素データa(1,0)が入力され
ることで |b(l+1,h)−a(1,0)| の計算が行われ、さらに、サイクル2での演算結果に加
算されてストアされ、結果として配置したプロセッサエ
レメントと同数の9個の候補ブロックに対応する各候補
ブロックと現符号化ブロックとのディストーションが計
算される。
【0023】次いで、この9個のディストーションの中
から検出された最小ディストーションに基づいて動きベ
クトルが求められる。一般に、動きベクトルを探索する
処理は、ディストーションの演算と画像メモリへのアク
セスが大部分を占め、膨大な処理を行うために高速のL
SIが要求される。これに対し、上記動きベクトル探索
装置は、2次元のシストリックアレー構造を採用し、L
SIチップ内に複数のプロセッサエレメントを配置し
て、並列動作を行うことにより動きベクトル探索処理の
高速化を実現している。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
動きベクトル探索装置にあっては、図50〜図51に示
すように、サーチウィンドウの画素データは、ディスト
ーションの算出に使用され、最も左の列のプロセッサエ
レメントの左方向にスキャンされると消滅し、複数の現
画像ブロックに対してそれぞれサーチウィンドウを設定
してディストーションを算出する場合、同じサーチウィ
ンドウの画素データを参照画像の画素データが記憶され
た画像メモリに何回もアクセスする必要があるため、プ
ロセッサエレメントによりディストーションを演算する
時間より、入力すべきサーチウィンドウの画素データを
画像メモリにアクセスする時間のほうが長くかかってし
まい、画像メモリへの参照画像の画素データのアクセス
速度が全体の処理速度の向上を妨げる原因となってしま
うといった問題があった。
【0025】そこで、本発明は、同じサーチウィンドウ
の画素データを共有する複数の現画像ブロックに対し
て、一つの現画像ブロックに対応するディストーション
の算出に使用されたサーチウィンドウの画素データのう
ち、プロセッサエレメントから消滅してしまう画素デー
タを保持するレジスタを設け、レジスタに保持された画
素データを再度プロセッサエレメントに戻して異なる現
画像ブロック対応するディストーションを算出すること
で、サーチウィンドウの画素データを画像メモリにアク
セスするデータ量を少なくし、相対的に動きベクトル探
索処理を高速化することができる動きベクトル探索方法
および探索装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、動画像を部分的に構成する現画像を前記動画像を部
分的に構成する参照画像に基づいて予測するのに用いら
れる動きベクトルを探索する方法であり、前記現画像が
画素データを有する複数行複数列の画素により表わされ
る複数の現画像ブロックを含み、前記参照画像がそれぞ
れ画素データを有する前記現画像ブロックと同一サイズ
の複数の候補ブロックを含み、前記現画像ブロック毎
に、前記複数の候補ブロックのうち該現画像ブロックに
類似する何れか1つの候補ブロックのブロック位置と該
現画像ブロックのブロック位置とによって、前記動きベ
クトルを特定する動きベクトル探索方法であって、前記
複数の現画像ブロックの画素データと、それぞれ前記参
照画像の複数の候補ブロックのうち少なくとも2つの候
補ブロックを含む複数のサーチウィンドウの画素データ
と、を準備する工程と、前記サーチウィンドウおよび前
記現画像ブロックのサイズに応じた探索領域を形成し該
探索領域内に前記サーチウィンドウ内の各候補ブロック
の画素データの一部を入力して保持するとともに該保持
した画素データを前記探索領域の所定方向に転送する第
1の画素データ転送保持手段と、前記第1の画素データ
転送保持手段との間で画素データを授受し前記第1の画
素データ転送保持手段と共に前記サーチウィンドウの画
素データを前記探索領域を通る所定の転送経路に沿って
転送する第2の画素データ転送保持手段と、前記転送経
路に沿って転送される画素データの一部を前記第1およ
び第2の画素データ転送保持手段から入力し出力する第
3の画素データ転送保持手段と、をそれぞれ準備する工
程と、前記サーチウィンドウの画素データを前記第1お
よび第2の画素データ転送保持手段に入力するととも
に、前記第1および第2の画素データ転送保持手段によ
り前記サーチウィンドウの画素データを前記転送経路に
沿って転送するウィンドウデータ転送工程と、前記現画
像ブロックの画素データと前記第1の画素データ転送保
持手段に保持された画素データとに基づいて、前記現画
像ブロックの各々に対し、前記現画像ブロックと前記複
数の候補ブロックとの間の画像の差を表わす複数のディ
ストーションをそれぞれ算出する第1のディストーショ
ン算出工程と、前記現画像ブロックの各々に対し算出さ
れた複数のディストーションの値のうち最小値を検出し
て、前記類似する1つの候補ブロックを特定する類似ブ
ロック特定工程と、を含み、さらに、前記第1および第
2の画素データ転送保持手段に入力された前記サーチウ
ィンドウの画素データのうち一部の画素データを前記第
1および第2の画素データ転送保持手段から排出しつつ
前記第3の画素データ転送保持手段に保持させる排出デ
ータ保持工程と、前記第3の画素データ転送保持手段に
保持された画素データを前記第3の画素データ転送保持
手段から前記第1および第2の画素データ転送保持手段
に戻す画素データ戻し工程と、該画素データ戻し工程に
より前記第1および第2の画素データ転送保持手段に戻
された画素データを用いて、前記現画像ブロックとは異
なる現画像ブロックに対応するディストーション算出を
開始する第2のディストーション算出工程と、を有する
ことを特徴とする。
【0027】請求項2に記載の発明は、動画像を部分的
に構成する現画像を前記動画像を部分的に構成する参照
画像に基づいて予測するのに用いられる動きベクトルを
探索する方法であり、前記現画像が画素データを有する
複数行複数列の画素により表わされる複数の現画像ブロ
ックを含み、前記参照画像がそれぞれ画素データを有す
る前記現画像ブロックと同一サイズの複数の候補ブロッ
クを含み、前記現画像ブロック毎に、前記複数の候補ブ
ロックのうち該現画像ブロックに類似する何れか1つの
候補ブロックのブロック位置と該現画像ブロックのブロ
ック位置とによって、前記動きベクトルを特定する動き
ベクトル探索方法であって、前記複数の現画像ブロック
の画素データと、それぞれ前記参照画像の複数の候補ブ
ロックのうち少なくとも2つの候補ブロックを含む複数
のサーチウィンドウの画素データと、を準備する工程
と、前記サーチウィンドウおよび前記現画像ブロックの
サイズに応じた探索領域を形成し該探索領域内に前記サ
ーチウィンドウ内の各候補ブロックの画素データの一部
を入力して保持するとともに該保持した画素データを前
記探索領域の所定方向に転送する第1の画素データ転送
保持手段と、前記第1の画素データ転送保持手段との間
で画素データを授受し前記第1の画素データ転送保持手
段と共に前記サーチウィンドウの画素データを前記探索
領域を通る所定の転送経路に沿って転送する第2の画素
データ転送保持手段と、前記転送経路に沿って転送され
る画素データの一部を前記第1および第2の画素データ
転送保持手段から入力し出力する第3の画素データ転送
保持手段と、をそれぞれ準備する工程と、前記サーチウ
ィンドウの画素データを前記第1および第2の画素デー
タ転送保持手段に入力するとともに、前記第1および第
2の画素データ転送保持手段により前記サーチウィンド
ウの画素データを前記転送経路に沿って転送するウィン
ドウデータ転送工程と、前記現画像ブロックの画素デー
タと前記第1の画素データ転送保持手段に保持された画
素データとに基づいて、前記現画像ブロックの各々に対
し、前記現画像ブロックと前記複数の候補ブロックとの
間の画像の差を表わす複数のディストーションをそれぞ
れ算出する第1のディストーション算出工程と、前記現
画像ブロックの各々に対し算出された複数のディストー
ションの値のうち最小値を検出して、前記類似する1つ
の候補ブロックを特定する類似ブロック特定工程と、を
含み、さらに、前記第1および第2の画素データ転送保
持手段に入力された前記サーチウィンドウの画素データ
のうち一部の画素データを前記第1および第2の画素デ
ータ転送保持手段から排出しつつ前記第3の画素データ
転送保持手段に保持させる排出データ保持工程と、前記
第3の画素データ転送保持手段に保持された画素データ
を前記第3の画素データ転送保持手段から前記第1およ
び第2の画素データ転送保持手段に戻す画素データ戻し
工程と、該画素データ戻し工程と同時に、前記第1およ
び第2の画素データ転送保持手段に戻された画素データ
を用いて、前記現画像ブロックとは異なる現画像ブロッ
クに対応するディストーションをそれぞれ算出する第2
のディストーション算出工程と、を有することを特徴と
する。
【0028】請求項3に記載の発明は、動画像を部分的
に構成する現画像を前記動画像を部分的に構成する参照
画像に基づいて予測するのに用いられる動きベクトルを
探索する方法であり、N,Mをそれぞれ整数とすると
き、前記現画像が画素データを有するN行M列の画素に
より表わされる複数の現画像ブロックを含み、前記参照
画像がそれぞれ画素データを有する前記現画像ブロック
と同一サイズの複数の候補ブロックを含み、前記現画像
ブロック毎に、前記複数の候補ブロックのうち該現画像
ブロックに類似する何れか1つの候補ブロックのブロッ
ク位置と該現画像ブロックのブロック位置とによって、
前記動きベクトルを特定する動きベクトル探索方法であ
って、前記複数の現画像ブロックの画素データと、H,
Lをそれぞれ整数とするとき、それぞれ前記参照画像の
複数の候補ブロックのうち少なくとも2つの候補ブロッ
クを含むH行L列の画素により表わされる複数のサーチ
ウィンドウの画素データと、を準備する工程と、前記サ
ーチウィンドウおよび前記現画像ブロックのサイズに応
じた(H−N+1)行(L−M+1)列の探索領域を形
成し該探索領域内に前記サーチウィンドウ内の各候補ブ
ロックの画素データの一部を入力して保持するとともに
該保持した画素データを前記探索領域の所定方向に転送
する(H−N+1)×(L−M+1)個の第1レジスタ
を有する第1の画素データ転送保持手段と、前記第1の
画素データ転送保持手段との間で画素データを授受する
複数の第2レジスタを有し前記第1の画素データ転送保
持手段と共に前記サーチウィンドウの画素データを前記
探索領域を通る所定の転送経路に沿って転送する第2の
画素データ転送保持手段と、前記転送経路に沿って転送
される画素データの一部を前記第1および第2の画素デ
ータ転送保持手段から入力し出力する(M−1)×H個
の第3レジスタを有する第3の画素データ転送保持手段
と、をそれぞれ準備する工程と、前記サーチウィンドウ
の画素データを前記第1および第2の画素データ転送保
持手段に入力するとともに、前記第1および第2の画素
データ転送保持手段により前記サーチウィンドウの画素
データを前記転送経路に沿って転送するウィンドウデー
タ転送工程と、前記現画像ブロックの画素データと前記
第1の画素データ転送保持手段に保持された画素データ
とに基づいて、前記現画像ブロックの各々に対し、前記
現画像ブロックと前記複数の候補ブロックとの間の画像
の差を表わす複数のディストーションをそれぞれ算出す
る第1のディストーション算出工程と、前記現画像ブロ
ックの各々に対し算出された複数のディストーションの
値のうち最小値を検出して、前記類似する1つの候補ブ
ロックを特定する類似ブロック特定工程と、を含み、さ
らに、前記第1および第2の画素データ転送保持手段に
入力された前記サーチウィンドウの画素データのうち転
送方向下流側の(M−1)列分の画素データを前記第1
および第2の画素データ転送保持手段から排出しつつ前
記第3の画素データ転送保持手段に保持させる排出デー
タ保持工程と、前記第3の画素データ転送保持手段に保
持された画素データを前記第3の画素データ転送保持手
段から前記第1および第2の画素データ転送保持手段に
戻す画素データ戻し工程と、該画素データ戻し工程によ
り前記第1および第2の画素データ転送保持手段に戻さ
れた画素データを用いて、前記現画像ブロックとは異な
る現画像ブロックに対応するディストーション算出を開
始する第2のディストーション算出工程と、を有するこ
とを特徴とする。
【0029】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の動きベクトル探索方法において、前記排出データ保持
工程において、前記第1および第2レジスタに入力され
た画素データのうち前記転送方向最下流の1列分の画素
データを前記(M−1)×H個のうちH個の第3レジス
タに保持させるとともに該H個の第3レジスタから残り
の第3レジスタに画素データを転送するステップを(M
−1)回繰り返し、前記画素データ戻し工程において、
前記(M−1)×H個のうちH個の第3レジスタから前
記第1および第2レジスタに画素データを転送するとと
もに残りの第3レジスタに保持された画素データを該H
個の第3レジスタに転送するステップを(M−1)回繰
り返し、前記第3レジスタに入力された(M−1)列分
の画素データを再度第1および第2レジスタに戻すのと
同時に、前記第3レジスタに前記(M−1)列分の画素
データが入力されたとき前記探索領域の1列目に対応す
る第1および第2レジスタに保持されていた画素データ
を前記探索領域のM列目の画素列に対応する第1および
第2レジスタに転送して、前記探索領域内に前記第1の
ディストーション算出工程の開始時と同じ画素データを
配置した後、前記第2のディストーション算出工程を実
行することを特徴とする。
【0030】請求項5に記載の発明は、動画像を部分的
に構成する現画像を前記動画像を部分的に構成する参照
画像に基づいて予測するのに用いられる動きベクトルを
探索する方法であり、N,Mをそれぞれ整数とすると
き、前記現画像が画素データを有するN行M列の画素に
より表わされる複数の現画像ブロックを含み、前記参照
画像がそれぞれ画素データを有する前記現画像ブロック
と同一サイズの複数の候補ブロックを含み、前記現画像
ブロック毎に、前記複数の候補ブロックのうち該現画像
ブロックに類似する何れか1つの候補ブロックのブロッ
ク位置と該現画像ブロックのブロック位置とによって、
前記動きベクトルを特定する動きベクトル探索方法であ
って、前記複数の現画像ブロックの画素データと、H,
Lをそれぞれ整数とするとき、それぞれ前記参照画像の
複数の候補ブロックのうち少なくとも2つの候補ブロッ
クを含むH行L列の画素により表わされる複数のサーチ
ウィンドウの画素データと、を準備する工程と、前記サ
ーチウィンドウおよび前記現画像ブロックのサイズに応
じた(H−N+1)行(L−M+1)列の探索領域を形
成し該探索領域内に前記サーチウィンドウ内の各候補ブ
ロックの画素データの一部を入力して保持するとともに
該保持した画素データを前記探索領域の所定方向に転送
する(H−N+1)×(L−M+1)個の第1レジスタ
を有する第1の画素データ転送保持手段と、前記第1の
画素データ転送保持手段との間で画素データを授受する
複数の第2レジスタを有し前記第1の画素データ転送保
持手段と共に前記サーチウィンドウの画素データを前記
探索領域を通る所定の転送経路に沿って転送する第2の
画素データ転送保持手段と、前記転送経路に沿って転送
される画素データの一部を前記第1および第2の画素デ
ータ転送保持手段から入力し出力するM×H個の第3レ
ジスタを有する第3の画素データ転送保持手段と、をそ
れぞれ準備する工程と、前記サーチウィンドウの画素デ
ータを前記第1および第2の画素データ転送保持手段に
入力するとともに、前記第1および第2の画素データ転
送保持手段により前記サーチウィンドウの画素データを
前記転送経路に沿って転送するウィンドウデータ転送工
程と、前記現画像ブロックの画素データと前記第1の画
素データ転送保持手段に保持された画素データとに基づ
いて、前記現画像ブロックの各々に対し、前記現画像ブ
ロックと前記複数の候補ブロックとの間の画像の差を表
わす複数のディストーションをそれぞれ算出する第1の
ディストーション算出工程と、前記現画像ブロックの各
々に対し算出された複数のディストーションの値のうち
最小値を検出して、前記類似する1つの候補ブロックを
特定する類似ブロック特定工程と、を含み、さらに、前
記第1および第2の画素データ転送保持手段に入力され
た前記サーチウィンドウの画素データのうち転送方向下
流側のM列分の画素データを前記第1および第2の画素
データ転送保持手段から排出しつつ前記第3の画素デー
タ転送保持手段に保持させる排出データ保持工程と、前
記第3の画素データ転送保持手段に保持された画素デー
タを前記第3の画素データ転送保持手段から前記第1お
よび第2の画素データ転送保持手段に戻す画素データ戻
し工程と、該画素データ戻し工程により前記第1および
第2の画素データ転送保持手段に戻された画素データを
用いて、前記現画像ブロックとは異なる現画像ブロック
に対応するディストーション算出を開始する第2のディ
ストーション算出工程と、を有することを特徴とする。
【0031】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の動きベクトル探索方法において、前記排出データ保持
工程において、前記第1および第2レジスタに入力され
た画素データのうち前記転送方向最下流の1列分の画素
データを前記M×H個のうちH個の第3レジスタに保持
させるとともに該H個の第3レジスタから残りの第3レ
ジスタに画素データを転送するステップをM回繰り返
し、前記画素データ戻し工程において、前記M×H個の
うちH個の第3レジスタから前記第1および第2レジス
タに画素データを転送するとともに残りの第3レジスタ
に保持された画素データを前記H個の第3レジスタに転
送するステップをM回繰り返して、前記探索領域内に前
記第1のディストーション算出工程の開始時と同じ画素
データを配置した後、前記第2のディストーション算出
工程を実行することを特徴とする。
【0032】請求項7に記載の発明は、動画像を部分的
に構成する現画像を前記動画像を部分的に構成する参照
画像に基づいて予測するのに用いられる動きベクトルを
探索する方法であり、前記現画像が画素データを有する
複数行複数列の画素により表わされる複数の現画像ブロ
ックを含み、前記参照画像がそれぞれ画素データを有す
る前記現画像ブロックと同一サイズの複数の候補ブロッ
クを含み、前記現画像ブロック毎に、前記複数の候補ブ
ロックのうち該現画像ブロックに類似する何れか1つの
候補ブロックのブロック位置と該現画像ブロックのブロ
ック位置とによって、前記動きベクトルを特定する動き
ベクトル探索方法であって、前記複数の現画像ブロック
の画素データと、それぞれ前記参照画像の複数の候補ブ
ロックのうち少なくとも2つの候補ブロックを含む複数
のサーチウィンドウの画素データと、を準備する工程
と、前記サーチウィンドウの画素データを記憶し出力す
る参照画像データ記憶手段と、前記サーチウィンドウお
よび前記現画像ブロックのサイズに応じた探索領域を形
成し該探索領域内に前記サーチウィンドウ内の各候補ブ
ロックの画素データの一部を入力して保持するとともに
該保持した画素データを前記探索領域の所定方向に転送
する第1の画素データ転送保持手段と、前記第1の画素
データ転送保持手段との間で画素データを授受し前記第
1の画素データ転送保持手段と共に前記サーチウィンド
ウの画素データを前記探索領域を通る所定の転送経路に
沿って転送する第2の画素データ転送保持手段と、前記
転送経路に沿って転送される画素データの一部を前記第
1および第2の画素データ転送保持手段から入力し出力
する第3の画素データ転送保持手段と、前記参照画像デ
ータ記憶手段から前記複数のうち何れかのサーチウィン
ドウの画素データを取り込んで記憶するとともに記憶済
のサーチウィンドウの画素データを前記参照画像データ
記憶手段からのデータ転送速度より大きい転送速度で前
記第1および第2の画素データ転送保持手段に供給する
高速転送記憶手段と、をそれぞれ準備する工程と、前記
サーチウィンドウの画素データを、前記複数のうち何れ
かのサーチウィンドウの一部の画素データを含む所定画
素領域分ずつ前記参照画像データ記憶手段から読み出し
て前記高速転送記憶手段に記憶させるウィンドウデータ
読み出し工程と、前記高速転送記憶手段に記憶されたサ
ーチウィンドウの画素データを前記第1および第2の画
素データ転送保持手段に入力する第1のウィンドウデー
タ入力工程と、前記第1および第2の画素データ転送保
持手段により前記サーチウィンドウの画素データを前記
転送経路に沿って転送するウィンドウデータ転送工程
と、前記現画像ブロックの画素データと前記第1の画素
データ転送保持手段に保持された画素データとに基づい
て、前記現画像ブロックの各々に対し、前記現画像ブロ
ックと前記複数の候補ブロックとの間の画像の差を表わ
す複数のディストーションをそれぞれ算出する第1のデ
ィストーション算出工程と、前記現画像ブロックの各々
に対し算出された複数のディストーションの値のうち最
小値を検出して、前記類似する1つの候補ブロックを特
定する類似ブロック特定工程と、を含み、さらに、前記
第1および第2の画素データ転送保持手段に入力された
前記サーチウィンドウの画素データのうち一部の画素デ
ータを前記第1および第2の画素データ転送保持手段か
ら排出しつつ前記第3の画素データ転送保持手段に保持
させる排出データ保持工程と、前記第3の画素データ転
送保持手段に保持された画素データを前記第3の画素デ
ータ転送保持手段から前記第1および第2の画素データ
転送保持手段に戻す画素データ戻し工程と、該画素デー
タ戻し工程により前記第1および第2の画素データ転送
保持手段に戻された画素データを用いて、前記現画像ブ
ロックとは異なる現画像ブロックに対応するディストー
ション算出を開始する第2のディストーション算出工程
と、前記ウィンドウデータ読み出し工程で読み出され前
記高速転送記憶手段に記憶されている前記所定画素領域
分の画素データのうち、前記第2のディストーション算
出工程の開始時に前記探索領域内に戻された画素データ
に続く転送順序の画素データを、前記高速転送記憶手段
から前記第1および第2の画素データ転送保持手段に入
力させる第2のウィンドウデータ入力工程と、を有する
ことを特徴とする。
【0033】請求項8に記載の発明は、動画像を部分的
に構成する現画像を前記動画像を部分的に構成する参照
画像に基づいて予測するのに用いられる動きベクトルを
探索する方法であり、N,Mをそれぞれ整数とすると
き、前記現画像が画素データを有するN行M列の画素に
より表わされる複数の現画像ブロックを含み、前記参照
画像がそれぞれ画素データを有する前記現画像ブロック
と同一サイズの複数の候補ブロックを含み、前記現画像
ブロック毎に、前記複数の候補ブロックのうち該現画像
ブロックに類似する何れか1つの候補ブロックのブロッ
ク位置と該現画像ブロックのブロック位置とによって、
前記動きベクトルを特定する動きベクトル探索方法であ
って、前記複数の現画像ブロックの画素データと、H,
Lをそれぞれ整数とするとき、それぞれ前記参照画像の
複数の候補ブロックのうち少なくとも2つの候補ブロッ
クを含むH行L列の画素により表わされる複数のサーチ
ウィンドウの画素データと、を準備する工程と、前記サ
ーチウィンドウの画素データを記憶し出力する参照画像
データ記憶手段と、前記サーチウィンドウおよび前記現
画像ブロックのサイズに応じた(H−N+1)行(L−
M+1)列の探索領域を形成し該探索領域内に前記サー
チウィンドウ内の各候補ブロックの画素データの一部を
入力して保持するとともに該保持した画素データを前記
探索領域の所定方向に転送する(H−N+1)×(L−
M+1)個の第1レジスタを有する第1の画素データ転
送保持手段と、前記第1の画素データ転送保持手段との
間で画素データを授受する複数の第2レジスタを有し前
記第1の画素データ転送保持手段と共に前記サーチウィ
ンドウの画素データを前記探索領域を通る所定の転送経
路に沿って転送する第2の画素データ転送保持手段と、
前記転送経路に沿って転送される画素データの一部を前
記第1および第2の画素データ転送保持手段から入力し
出力する(M−1)×H個又はM×H個の第3レジスタ
を有する第3の画素データ転送保持手段と、前記参照画
像データ記憶手段から前記複数のうち何れかのサーチウ
ィンドウの画素データを取り込んで記憶するとともに記
憶済のサーチウィンドウの画素データを前記参照画像デ
ータ記憶手段からのデータ転送速度より大きい転送速度
で前記第1および第2の画素データ転送保持手段に供給
する高速転送記憶手段と、をそれぞれ準備する工程と、
前記サーチウィンドウの画素データを、前記複数のうち
何れかのサーチウィンドウの一部の画素データを含む所
定画素領域分ずつ前記参照画像データ記憶手段から読み
出して前記高速転送記憶手段に記憶させるウィンドウデ
ータ読み出し工程と、前記高速転送記憶手段に記憶され
たサーチウィンドウの画素データを前記第1および第2
の画素データ転送保持手段に入力する第1のウィンドウ
データ入力工程と、前記第1および第2の画素データ転
送保持手段により前記サーチウィンドウの画素データを
前記転送経路に沿って転送するウィンドウデータ転送工
程と、前記現画像ブロックの画素データと前記第1の画
素データ転送保持手段に保持された画素データとに基づ
いて、前記現画像ブロックの各々に対し、前記現画像ブ
ロックと前記複数の候補ブロックとの間の画像の差を表
わす複数のディストーションをそれぞれ算出する第1の
ディストーション算出工程と、前記現画像ブロックの各
々に対し算出された複数のディストーションの値のうち
最小値を検出して、前記類似する1つの候補ブロックを
特定する類似ブロック特定工程と、を含み、さらに、前
記第1および第2の画素データ転送保持手段に入力され
た前記サーチウィンドウの画素データのうち転送方向下
流側の(M−1)列又はM列分の画素データを前記第1
および第2の画素データ転送保持手段から排出しつつ前
記第3の画素データ転送保持手段に保持させる排出デー
タ保持工程と、前記第3の画素データ転送保持手段に保
持された画素データを前記第3の画素データ転送保持手
段から前記第1および第2の画素データ転送保持手段に
戻す画素データ戻し工程と、該画素データ戻し工程によ
り前記第1および第2の画素データ転送保持手段に戻さ
れた画素データを用いて、前記現画像ブロックとは異な
る現画像ブロックに対応するディストーション算出を開
始する第2のディストーション算出工程と、前記ウィン
ドウデータ読み出し工程で読み出され前記高速転送記憶
手段に記憶されている前記所定画素領域分の画素データ
のうち、前記第2のディストーション算出工程の開始時
に前記探索領域内に戻された画素データに続く転送順序
の画素データを、前記高速転送記憶手段から前記第1お
よび第2の画素データ転送保持手段に入力させる第2の
ウィンドウデータ入力工程と、を有することを特徴とす
る。
【0034】請求項9に記載の発明は、請求項7又は8
に記載の動きベクトル探索方法において、前記画素デー
タ戻し工程で前記第1および第2の画素データ転送保持
手段に画素データが戻され、該画素データに続く転送順
序の画素データが前記第2のウィンドウデータ入力工程
で前記高速転送記憶手段から前記第1および第2の画素
データ転送保持手段に入力されることにより、前記複数
のうち何れかのサーチウィンドウの一部の画素データが
前記探索領域に供給される間に、該一部の画素データと
前記複数のうち何れかの現画像ブロックの画素データと
に基づいて、前記第2のディストーション算出工程を実
行するとともに、前記何れかのサーチウィンドウの残部
の画素データを前記参照画像データ記憶手段から読み出
して前記高速転送記憶手段に記憶させるよう前記ウィン
ドウデータ読み出し工程を開始することを特徴とする。
【0035】請求項10に記載の発明は、請求項3〜6
および8の何れかに記載の動きベクトル探索方法におい
て、前記サーチウィンドウ内で隣り合う2つの画素列の
画素データが互いに列方向で逆方向に転送されるよう、
前記第1レジスタおよび第2レジスタにより、前記探索
領域内で入力画素データを列方向に往復移動させながら
行方向の一方側に転送させることを特徴とする。
【0036】請求項11に記載の発明は、請求項1〜4
および7〜9の何れかに記載の動きベクトル探索方法に
おいて、前記現画像ブロックおよび候補ブロックがそれ
ぞれ偶数の画素列を有することを特徴とする。請求項1
2に記載の発明は、請求項1〜2および5〜9の何れか
に記載の動きベクトル探索方法において、前記現画像ブ
ロックおよび候補ブロックがそれぞれ奇数の画素列を有
することを特徴とする。
【0037】請求項13に記載の発明は、請求項1およ
び3〜8の何れかに記載の動きベクトル探索方法におい
て、前記探索領域内におけるディストーション算出開始
時の画素データの位置を保って、前記第1および第2の
画素データ転送保持手段から第3の画素データ転送保持
手段に画素データを排出させ、かつ、前記第3の画素デ
ータ転送保持手段から前記第1および第2の画素データ
転送保持手段に画素データを戻すよう出力させることを
特徴とする。
【0038】請求項14に記載の発明は、動画像を部分
的に構成する現画像を前記動画像を部分的に構成する参
照画像に基づいて予測するのに用いられる動きベクトル
を探索する装置であり、前記現画像が画素データを有す
る複数行複数列の画素により表わされる複数の現画像ブ
ロックを含み、前記参照画像がそれぞれ画素データを有
する前記現画像ブロックと同一サイズの複数の候補ブロ
ックを含み、前記現画像ブロック毎に、前記複数の候補
ブロックのうち該現画像ブロックに類似する何れか1つ
の候補ブロックのブロック位置と該現画像ブロックのブ
ロック位置とによって、前記動きベクトルを特定する動
きベクトル探索装置であって、前記現画像ブロックの画
素データを出力する現画像データ出力手段と、前記参照
画像の画素データを記憶し、前記候補ブロックをそれぞ
れ少なくとも2つ含んだ複数のサーチウィンドウの画素
データを出力可能な参照画像データ記憶手段と、前記サ
ーチウィンドウおよび前記現画像ブロックのサイズに応
じた探索領域を形成し、該探索領域内に前記サーチウィ
ンドウ内の各候補ブロックの画素データの一部を入力し
て保持するとともに、該保持した画素データを前記探索
領域の所定方向に転送する第1の画素データ転送保持手
段と、前記第1の画素データ転送保持手段との間で画素
データを授受し、前記第1の画素データ転送保持手段と
共に前記サーチウィンドウの画素データを前記探索領域
を通る所定の転送経路に沿って転送する第2の画素デー
タ転送保持手段と、前記転送経路に沿って転送された画
素データの一部を前記第1および第2の画素データ転送
保持手段から入力し、該入力した画素データを前記第1
および第2の画素データ転送保持手段に戻すよう出力す
る第3の画素データ転送保持手段と、前記サーチウィン
ドウの画素データを前記第1および第2の画素データ転
送保持手段に入力させるとともに、前記第1および第2
の画素データ転送保持手段により前記サーチウィンドウ
の画素データを前記転送経路に沿って転送させるウィン
ドウデータ転送制御手段と、前記現画像データ出力手段
から出力された現画像ブロックの画素データと前記第1
の画素データ転送保持手段に保持された画素データとに
基づいて、前記現画像ブロックの各々に対し、前記現画
像ブロックと前記複数の候補ブロックとの間の画像の差
を表わす複数のディストーションをそれぞれ算出するデ
ィストーション算出手段と、前記現画像ブロックの各々
に対し算出された複数のディストーションの値のうち最
小値を検出して、前記類似する1つの候補ブロックを特
定する類似ブロック特定手段と、前記第1および第2の
画素データ転送保持手段により画素データが転送される
とき、前記第1および第2の画素データ転送保持手段に
入力された画素データのうち前記サーチウィンドウの1
列目から所定列分だけ各列の画素データを前記第1およ
び第2の画素データ転送保持手段から排出しつつ前記第
3の画素データ転送保持手段に保持させる排出データ保
持制御手段と、前記第3の画素データ転送保持手段に入
力された各列の画素データを前記第3の画素データ転送
保持手段から排出しつつ前記第1および第2の画素デー
タ転送保持手段に保持させる戻しデータ転送制御手段
と、を備え、前記ディストーション算出手段が、前記第
3の画素データ転送保持手段から前記第1および第2の
画素データ転送保持手段に戻された画素データを用い
て、前記現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対
応するディストーション算出を行なうことを特徴とす
る。
【0039】請求項15に記載の発明は、動画像を部分
的に構成する現画像を前記動画像を部分的に構成する参
照画像に基づいて予測するのに用いられる動きベクトル
を探索する装置であり、前記現画像が画素データを有す
る複数行複数列の画素により表わされる複数の現画像ブ
ロックを含み、前記参照画像がそれぞれ画素データを有
する前記現画像ブロックと同一サイズの複数の候補ブロ
ックを含み、前記現画像ブロック毎に、前記複数の候補
ブロックのうち該現画像ブロックに類似する何れか1つ
の候補ブロックのブロック位置と該現画像ブロックのブ
ロック位置とによって、前記動きベクトルを特定する動
きベクトル探索装置であって、前記現画像ブロックの画
素データを出力する現画像データ出力手段と、前記参照
画像の画素データを記憶し、前記候補ブロックをそれぞ
れ少なくとも2つ含んだ複数のサーチウィンドウの画素
データを出力可能な参照画像データ記憶手段と、前記サ
ーチウィンドウおよび前記現画像ブロックのサイズに応
じた探索領域を形成し、該探索領域内に前記サーチウィ
ンドウ内の各候補ブロックの画素データの一部を入力し
て保持するとともに、該保持した画素データを前記探索
領域の所定方向に転送する第1の画素データ転送保持手
段と、前記第1の画素データ転送保持手段との間で画素
データを授受し、前記第1の画素データ転送保持手段と
共に前記サーチウィンドウの画素データを前記探索領域
を通る所定の転送経路に沿って転送する第2の画素デー
タ転送保持手段と、前記転送経路に沿って転送された画
素データの一部を前記第1および第2の画素データ転送
保持手段から入力し、該入力した画素データを前記第1
および第2の画素データ転送保持手段に戻すよう出力す
る第3の画素データ転送保持手段と、前記サーチウィン
ドウの画素データを前記第1および第2の画素データ転
送保持手段に入力させるとともに、前記第1および第2
の画素データ転送保持手段により前記サーチウィンドウ
の画素データを前記転送経路に沿って転送させるウィン
ドウデータ転送制御手段と、前記現画像データ出力手段
から出力された現画像ブロックの画素データと前記第1
の画素データ転送保持手段に保持された画素データとに
基づいて、前記現画像ブロックの各々に対し、前記現画
像ブロックと前記複数の候補ブロックとの間の画像の差
を表わす複数のディストーションをそれぞれ算出するデ
ィストーション算出手段と、前記現画像ブロックの各々
に対し算出された複数のディストーションの値のうち最
小値を検出して、前記類似する1つの候補ブロックを特
定する類似ブロック特定手段と、前記第1および第2の
画素データ転送保持手段により画素データが転送される
とき、前記第1および第2の画素データ転送保持手段に
入力された画素データのうち前記サーチウィンドウの1
列目から所定列分だけ各列の画素データを前記第1およ
び第2の画素データ転送保持手段から排出しつつ前記第
3の画素データ転送保持手段に保持させる排出データ保
持制御手段と、前記第3の画素データ転送保持手段に入
力された各列の画素データを前記第3の画素データ転送
保持手段から排出しつつ前記第1および第2の画素デー
タ転送保持手段に保持させる戻しデータ転送制御手段
と、を備え、前記ディストーション算出手段が、前記戻
しデータ転送制御手段による画素データの転送と同時
に、前記第3の画素データ転送保持手段から前記第1お
よび第2の画素データ転送保持手段に戻された画素デー
タを用いて、前記現画像ブロックとは異なる現画像ブロ
ックに対応するディストーション算出を行なうことを特
徴とする。
【0040】請求項16に記載の発明は、動画像を部分
的に構成する現画像を前記動画像を部分的に構成する参
照画像に基づいて予測するのに用いられる動きベクトル
を探索する装置であり、N,Mをそれぞれ整数とすると
き、前記現画像が画素データを有するN行M列の画素に
より表わされる複数の現画像ブロックを含み、前記参照
画像がそれぞれ画素データを有する前記現画像ブロック
と同一サイズの複数の候補ブロックを含み、前記現画像
ブロック毎に、前記複数の候補ブロックのうち該現画像
ブロックに類似する何れか1つの候補ブロックのブロッ
ク位置と該現画像ブロックのブロック位置とによって、
前記動きベクトルを特定する動きベクトル探索装置であ
って、前記現画像ブロックの画素データを出力する現画
像データ出力手段と、前記参照画像の画素データを記憶
し、H,Lをそれぞれ整数とするとき、前記候補ブロッ
クをそれぞれ少なくとも2つ含んだH行L列の画素によ
り表わされる複数のサーチウィンドウの画素データを出
力可能な参照画像データ記憶手段と、前記サーチウィン
ドウおよび前記現画像ブロックのサイズに応じた(H−
N+1)行(L−M+1)列の探索領域を形成し、該探
索領域内に前記サーチウィンドウ内の各候補ブロックの
画素データの一部を入力して保持するとともに、該保持
した画素データを前記探索領域の所定方向に転送する
(H−N+1)×(L−M+1)個の第1レジスタを有
する第1の画素データ転送保持手段と、前記第1の画素
データ転送保持手段の第1レジスタとの間で画素データ
を授受する複数の第2レジスタを有し、前記第1の画素
データ転送保持手段と共に前記サーチウィンドウの画素
データを前記探索領域を通る所定の転送経路に沿って転
送する第2の画素データ転送保持手段と、前記転送経路
に沿って転送された画素データの一部を前記第1および
第2の画素データ転送保持手段から入力し、該入力した
画素データを前記第1および第2の画素データ転送保持
手段に戻すよう出力する(M−1)×H個の第3レジス
タを有する第3の画素データ転送保持手段と、前記サー
チウィンドウの画素データを前記第1および第2の画素
データ転送保持手段に入力させるとともに、前記第1お
よび第2の画素データ転送保持手段により前記サーチウ
ィンドウの画素データを前記転送経路に沿って転送させ
るウィンドウデータ転送制御手段と、前記現画像データ
出力手段から出力された現画像ブロックの画素データと
前記第1の画素データ転送保持手段に保持された画素デ
ータとに基づいて、前記現画像ブロックの各々に対し、
前記現画像ブロックと前記複数の候補ブロックとの間の
画像の差を表わす複数のディストーションをそれぞれ算
出するディストーション算出手段と、前記現画像ブロッ
クの各々に対し算出された複数のディストーションの値
のうち最小値を検出して、前記類似する1つの候補ブロ
ックを特定する類似ブロック特定手段と、前記第1およ
び第2の画素データ転送保持手段により画素データが転
送されるとき、前記第1および第2の画素データ転送保
持手段に入力された画素データのうち前記サーチウィン
ドウの1列目から(M−1)列目までの各列の画素デー
タを前記第1および第2の画素データ転送保持手段から
排出しつつ前記第3の画素データ転送保持手段に保持さ
せる排出データ保持制御手段と、前記第3の画素データ
転送保持手段により前記第1および第2の画素データ転
送保持手段に画素データが転送されるとき、前記第3の
画素データ転送保持手段に入力された画素データのうち
前記サーチウィンドウの(M−1)列目から1列目まで
の各列の画素データを前記第3の画素データ転送保持手
段から排出しつつ前記第1および第2の画素データ転送
保持手段に保持させる戻しデータ転送制御手段と、を備
え、前記ディストーション算出手段が、前記第3の画素
データ転送保持手段から前記第1および第2の画素デー
タ転送保持手段に戻された画素データを用いて、前記現
画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対応するディ
ストーション算出を行なうことを特徴とする。
【0041】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の動きベクトル探索装置において、前記ウィンドウ
データ転送制御手段が、前記第1レジスタおよび第2レ
ジスタにより、前記サーチウィンドウ内で隣接する2つ
の画素列の画素データを互いに列方向で逆方向に転送さ
せ、かつ、前記サーチウィンドウ内の画素データを列方
向に往復移動させながら行方向の一方側に転送させると
ともに、前記(M−1)列分の画素データが前記第3レ
ジスタから第1および第2レジスタに戻されるとき、前
記探索領域の1列目の画素列に対応する第1および第2
レジスタに保持されていた画素データを、前記行方向の
他方側に戻すよう転送させ、さらに、これらM列分の画
素データが前記何れかの現画像ブロックに対応するディ
ストーション算出開始時の位置に復帰したとき、前記入
力画素データの転送方向を再度前記行方向の一方側に切
り換え、前記ディストーション算出手段が、前記第3レ
ジスタから第1および第2レジスタに戻された(M−
1)列分の画素データと、前記第3レジスタに前記(M
−1)列分の画素データが入力されたとき前記探索領域
の1列目の画素列に対応する第1および第2レジスタに
保持されていた画素データとを用いて、前記現画像ブロ
ックとは異なる現画像ブロックに対応するディストーシ
ョンを算出することを特徴とする。
【0042】請求項18に記載の発明は、動画像を部分
的に構成する現画像を前記動画像を部分的に構成する参
照画像に基づいて予測するのに用いられる動きベクトル
を探索する装置であり、N,Mをそれぞれ整数とすると
き、前記現画像が画素データを有するN行M列の画素に
より表わされる複数の現画像ブロックを含み、前記参照
画像がそれぞれ画素データを有する前記現画像ブロック
と同一サイズの複数の候補ブロックを含み、前記現画像
ブロック毎に、前記複数の候補ブロックのうち該現画像
ブロックに類似する何れか1つの候補ブロックのブロッ
ク位置と該現画像ブロックのブロック位置とによって、
前記動きベクトルを特定する動きベクトル探索装置であ
って、前記現画像ブロックの画素データを出力する現画
像データ出力手段と、前記参照画像の画素データを記憶
し、H,Lをそれぞれ整数とするとき、前記候補ブロッ
クをそれぞれ少なくとも2つ含んだH行L列の画素によ
り表わされる複数のサーチウィンドウの画素データを出
力可能な参照画像データ記憶手段と、前記サーチウィン
ドウおよび前記現画像ブロックのサイズに応じた(H−
N+1)行(L−M+1)列の探索領域を形成し、該探
索領域内に前記サーチウィンドウ内の各候補ブロックの
画素データの一部を入力して保持するとともに、該保持
した画素データを前記探索領域の所定方向に転送する
(H−N+1)×(L−M+1)個の第1レジスタを有
する第1の画素データ転送保持手段と、前記第1の画素
データ転送保持手段の第1レジスタとの間で画素データ
を授受する複数の第2レジスタを有し、前記第1の画素
データ転送保持手段と共に前記サーチウィンドウの画素
データを前記探索領域を通る所定の転送経路に沿って転
送する第2の画素データ転送保持手段と、前記転送経路
に沿って転送された画素データの一部を前記第1および
第2の画素データ転送保持手段から入力し、該入力した
画素データを前記第1および第2の画素データ転送保持
手段に戻すよう出力するM×H個の第3レジスタを有す
る第3の画素データ転送保持手段と、前記サーチウィン
ドウの画素データを前記第1および第2の画素データ転
送保持手段に入力させるとともに、前記第1および第2
の画素データ転送保持手段により前記サーチウィンドウ
の画素データを前記転送経路に沿って転送させるウィン
ドウデータ転送制御手段と、前記現画像データ出力手段
から出力された現画像ブロックの画素データと前記第1
の画素データ転送保持手段に保持された画素データとに
基づいて、前記現画像ブロックの各々に対し、前記現画
像ブロックと前記複数の候補ブロックとの間の画像の差
を表わす複数のディストーションをそれぞれ算出するデ
ィストーション算出手段と、前記現画像ブロックの各々
に対し算出された複数のディストーションの値のうち最
小値を検出して、前記類似する1つの候補ブロックを特
定する類似ブロック特定手段と、前記第1および第2の
画素データ転送保持手段により画素データが転送される
とき、前記第1および第2の画素データ転送保持手段に
入力された画素データのうち前記サーチウィンドウの1
列目からM列目までの各列の画素データを前記第1およ
び第2の画素データ転送保持手段から排出しつつ前記第
3の画素データ転送保持手段に保持させる排出データ保
持制御手段と、前記第3の画素データ転送保持手段によ
り前記第1および第2の画素データ転送保持手段に画素
データが転送されるとき、前記第3の画素データ転送保
持手段に入力された画素データのうち前記サーチウィン
ドウのM列目から1列目までの各列の画素データを前記
第3の画素データ転送保持手段から排出しつつ前記第1
および第2の画素データ転送保持手段に保持させる戻し
データ転送制御手段と、を備え、前記ディストーション
算出手段が、前記第3の画素データ転送保持手段から前
記第1および第2の画素データ転送保持手段に戻された
画素データを用いて、前記現画像ブロックとは異なる現
画像ブロックに対応するディストーション算出を行なう
ことを特徴とする。
【0043】請求項19に記載の発明は、請求項18に
記載の動きベクトル探索装置において、前記ウィンドウ
データ転送制御手段が、前記第1レジスタおよび第2レ
ジスタにより、前記サーチウィンドウ内で隣接する2つ
の画素列の画素データを互いに列方向で逆方向に転送さ
せ、かつ、前記サーチウィンドウ内の画素データを列方
向に往復移動させながら行方向の一方側に転送させると
ともに、前記サーチウィンドウの1列目からM列目まで
のM列分の画素データを、前記行方向の他方側に戻すよ
う転送させ、さらに、これらM列分の画素データが前記
何れかの現画像ブロックに対応するディストーション算
出開始時の位置に復帰したとき、前記入力画素データの
転送方向を再度前記行方向の一方側に切り換え、前記デ
ィストーション算出手段が、前記第3レジスタから第1
および第2レジスタに戻されたM列分の画素データを用
いて、前記現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに
対応するディストーションを算出することを特徴とす
る。
【0044】請求項20に記載の発明は、動画像を部分
的に構成する現画像を前記動画像を部分的に構成する参
照画像に基づいて予測するのに用いられる動きベクトル
を探索する装置であり、前記現画像が画素データを有す
る複数行複数列の画素により表わされる複数の現画像ブ
ロックを含み、前記参照画像がそれぞれ画素データを有
する前記現画像ブロックと同一サイズの複数の候補ブロ
ックを含み、前記現画像ブロック毎に、前記複数の候補
ブロックのうち該現画像ブロックに類似する何れか1つ
の候補ブロックのブロック位置と該現画像ブロックのブ
ロック位置とによって、前記動きベクトルを特定する動
きベクトル探索装置であって、前記現画像ブロックの画
素データを出力する現画像データ出力手段と、前記参照
画像の画素データを記憶し、前記候補ブロックをそれぞ
れ少なくとも2つ含んだ複数のサーチウィンドウの画素
データを出力可能な参照画像データ記憶手段と、前記サ
ーチウィンドウおよび前記現画像ブロックのサイズに応
じた探索領域を形成し、該探索領域内に前記サーチウィ
ンドウ内の各候補ブロックの画素データの一部を入力し
て保持するとともに、該保持した画素データを前記探索
領域の所定方向に転送する第1の画素データ転送保持手
段と、前記第1の画素データ転送保持手段との間で画素
データを授受し、前記第1の画素データ転送保持手段と
共に前記サーチウィンドウの画素データを前記探索領域
を通る所定の転送経路に沿って転送する第2の画素デー
タ転送保持手段と、前記転送経路に沿って転送された画
素データの一部を前記第1および第2の画素データ転送
保持手段から入力し、該入力した画素データを前記第1
および第2の画素データ転送保持手段に戻すよう出力す
る第3の画素データ転送保持手段と、前記参照画像デー
タ記憶手段から前記複数のうち何れかのサーチウィンド
ウの一部の画素データを含む所定画素領域分ずつ画素デ
ータを読み出して記憶するとともに、記憶済のサーチウ
ィンドウの画素データを前記参照画像データ記憶手段か
らのデータ転送速度より大きい転送速度で前記第1およ
び第2の画素データ転送保持手段に供給する高速転送記
憶手段と、前記高速転送記憶手段に記憶されたサーチウ
ィンドウの画素データを前記第1および第2の画素デー
タ転送保持手段に入力させるとともに、前記複数のうち
少なくとも2つの候補ブロックを前記探索領域内に順次
入力させるよう、前記第1および第2の画素データ転送
保持手段により前記サーチウィンドウの画素データを前
記転送経路に沿って転送させるウィンドウデータ転送制
御手段と、前記現画像データ出力手段から出力された現
画像ブロックの画素データと前記第1の画素データ転送
保持手段に保持された画素データとに基づいて、前記現
画像ブロックの各々に対し、前記現画像ブロックと前記
複数の候補ブロックとの間の画像の差を表わす複数のデ
ィストーションをそれぞれ算出するディストーション算
出手段と、前記現画像ブロックの各々に対し算出された
複数のディストーションの値のうち最小値を検出して、
前記類似する1つの候補ブロックを特定する類似ブロッ
ク特定手段と、前記第1および第2の画素データ転送保
持手段により画素データが転送されるとき、前記第1お
よび第2の画素データ転送保持手段に入力された画素デ
ータのうち前記サーチウィンドウの1列目から所定列分
だけ各列の画素データを前記第1および第2の画素デー
タ転送保持手段から排出しつつ前記第3の画素データ転
送保持手段に保持させる排出データ保持制御手段と、前
記第3の画素データ転送保持手段により前記第1および
第2の画素データ転送保持手段に画素データが転送され
るとき、前記第3の画素データ転送保持手段に入力され
た各列の画素データを前記第3の画素データ転送保持手
段から排出しつつ前記第1および第2の画素データ転送
保持手段に保持させる戻しデータ転送制御手段と、を備
え、前記高速転送記憶手段が、前記参照画像データ記憶
手段から読み出し記憶している前記所定画素領域分の画
素データのうち、前記探索領域内に戻された画素データ
に続く転送順序の画素データを前記第1および第2の画
素データ転送保持手段に再度入力させ、前記ディストー
ション算出手段が、前記第3の画素データ転送保持手段
から前記第1および第2の画素データ転送保持手段に戻
された画素データと、前記高速転送記憶手段から前記第
1および第2の画素データ転送保持手段に再度入力され
た画素データとを用いて、前記現画像ブロックとは異な
る現画像ブロックに対応するディストーション算出を行
なうことを特徴とする。
【0045】請求項21に記載の発明は、請求項20に
記載の動きベクトル探索装置において、前記第3の画素
データ転送保持手段から前記第1および第2の画素デー
タ転送保持手段に画素データが戻され、該画素データに
続く転送順序の画素データが前記高速転送記憶手段から
前記第1および第2の画素データ転送保持手段に再度入
力されることにより、前記複数のうち何れかのサーチウ
ィンドウの一部の画素データが前記探索領域に供給され
るとき、前記何れかのサーチウィンドウの残部の画素デ
ータを前記参照画像データ記憶手段から読み出して前記
高速転送記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0046】請求項22に記載の発明は、請求項16〜
21の何れかに記載の動きベクトル探索装置において、
前記第3の画素データ転送保持手段が、前記探索領域内
におけるディストーション算出開始時の画素データの位
置を保って画素データを入力し出力することを特徴とす
る。
【0047】請求項23に記載の発明は、請求項16〜
22の何れかに記載の動きベクトル探索装置において、
前記ディストーション算出手段が、前記第1レジスタと
共に二次元的に配列された複数の演算器を有するシスト
リックアレー構造の演算回路によって構成されることを
特徴とする。
【0048】請求項24に記載の発明は、請求項16〜
23の何れかに記載の動きベクトル探索装置において、
前記第2レジスタが前記探索領域の各列の1行目と(H
−N+1)行目の第1レジスタに接続されたことを特徴
とする。請求項25に記載の発明は、請求項24に記載
の動きベクトル探索装置において、前記第2レジスタ
が、(N−1)×(L−M+1)個設けられ、各列同数
になるよう配置されていることを特徴とする。
【0049】請求項26に記載の発明は、請求項24に
記載の動きベクトル探索装置において、前記第2レジス
タが、前記探索領域の各列の1行目の第1レジスタに接
続された第2レジスタを含む(N−1)×(L−M+
1)個のレジスタと、前記探索領域の各列の(H−N+
1)行目の第1レジスタに接続された第2レジスタを含
む(N−1)×(L−M+1)個のレジスタからなり、
それぞれ各列同数になるよう配置され、前記第3レジス
タが、各列に(H+N−1)個設けられていることを特
徴とする。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照しつつ説明する。本発明に係る動きベ
クトル探索装置は、図1に示すように、現画像データ出
力手段1000、参照画像データ記憶手段2000、第
1の画素データ転送保持手段3001、第2の画素デー
タ転送保持手段3002、第3の画素データ転送保持手
段4000、ディストーション算出手段5000、類似
ブロック特定手段6000、ウィンドウデータ転送制御
手段8001、排出データ保持制御手段8002および
戻しデータ転送制御手段8003を備えている。
【0051】現画像データ出力手段1000は、現画像
ブロックの画素データを第1の画素データ転送保持手段
3001に出力するものである。参照画像データ記憶手
段2000は、参照画像の画素データを記憶し、候補ブ
ロックをそれぞれ少なくとも2つ含んだ複数のサーチウ
ィンドウの画素データを第2の画素データ転送保持手段
3002に出力するものである。
【0052】第1の画素データ転送保持手段および第2
の画素データ転送保持手段は、サーチウィンドウ内の各
候補ブロックの画素データの一部を入力して保持すると
ともに、第1および第2の画素データ転送保持手段との
間で画素データを授受し、該保持した画素データを所定
の転送経路に沿って転送するものである。第3の画素デ
ータ転送保持手段は、前記転送経路に沿って転送された
画素データの一部を前記第1および第2の画素データ転
送保持手段から入力し、該入力した画素データを前記第
1および第2の画素データ転送保持手段に戻すよう出力
するものである。
【0053】ディストーション算出手段5000は、前
記現画像データ出力手段から出力された現画像ブロック
の画素データと前記第1の画素データ転送保持手段に保
持された画素データとに基づいて、前記現画像ブロック
の各々に対し、前記現画像ブロックと前記複数の候補ブ
ロックとの間の画像の差を表わす複数のディストーショ
ンをそれぞれ算出し、また、前記第3の画素データ転送
保持手段から前記第1および第2の画素データ転送保持
手段に戻された画素データを用いて、前記現画像ブロッ
クとは異なる現画像ブロックに対応するディストーショ
ンをそれぞれ算出するものである。
【0054】類似ブロック特定手段6000は、前記現
画像ブロックの各々に対し算出された複数のディストー
ションの値のうち最小値を検出して、前記類似する1つ
の候補ブロックを特定するものである。ウィンドウデー
タ転送制御手段8001は、前記サーチウィンドウの画
素データを前記第1および第2の画素データ転送保持手
段に入力させるとともに、前記第1および第2の画素デ
ータ転送保持手段により前記サーチウィンドウの画素デ
ータを前記転送経路に沿って転送させるものである。
【0055】排出データ保持制御手段8002は、前記
第1および第2の画素データ転送保持手段により画素デ
ータが転送されるとき、前記第1および第2の画素デー
タ転送保持手段に入力された画素データのうち前記サー
チウィンドウの1列目から所定列分だけ各列の画素デー
タを前記第1および第2の画素データ転送保持手段から
排出しつつ前記第3の画素データ転送保持手段に保持さ
せるものである。
【0056】戻しデータ転送制御手段8003は、前記
第3の画素データ転送保持手段に入力された各列の画素
データを前記第3の画素データ転送保持手段から排出し
つつ前記第1および第2の画素データ転送保持手段に保
持させるものである。以上により、現画像データ出力手
段1000から出力された現画像ブロックの画素データ
と参照画像データ記憶手段2000から出力されたサー
チウィンドウの画素データに基づいて、現画像ブロック
と複数の候補ブロックとのディストーションを算出する
ことができ、また、現画像データ出力手段1000から
出力された現画像ブロックの画素データと第3の画素デ
ータ転送保持手段4000から戻されたサーチウィンド
ウの画素データに基づいて、現画像ブロックと複数の候
補ブロックとのディストーションを算出することができ
る。
【0057】したがって、参照画像データ記憶手段20
00から第1の画素データ転送保持手段3001および
第2の画素データ転送保持手段3002にデータを転送
する早さよりも早い第3の画素データ転送保持手段40
00から第1の画素データ転送保持手段3001および
第2の画素データ転送保持手段3002にサーチウィン
ドウの画素データを入力することができ、ディストーシ
ョンを短時間で算出をすることができる。
【0058】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳しく説明す
る。図1〜図38は、本発明に係る動きベクトル探索装
置の第1実施例を示す図である。図1に機能ブロック図
を示し、図2に構成例を示す。図1に示すように、動き
ベクトル探索装置は、現画像データ出力手段1000,
参照画像データ記憶手段2000,第1の画素データ転
送保持手段3001,第2の画素データ転送保持手段3
002,第3の画素データ転送保持手段4000,ディ
ストーション算出手段5000,類似ブロック特定手段
6000,ウィンドウデータ転送制御手段8001,排
出データ保持制御手段8002および戻しデータ転送制
御手段8003からなり、図2に示すように、第1の画
素データ転送保持手段3001,第2の画素データ転送
保持手段3002,第3の画素データ転送保持手段40
00およびディストーション算出手段5000は入力レ
ジスタIR,プロセッサエレメントPE,垂直サイドレ
ジスタVSおよび水平サイドレジスタHSから構成さ
れ、図3に示された異なる2つの現画像ブロックすなわ
ち、第1現画像ブロック110および第2現画像ブロッ
ク120に対する動きベクトルを現画像上の現画像ブロ
ックよりも先に符号化された参照画像上のサーチウィン
ドウ210内の複数の候補ブロック310に基づいて探
索するものである。
【0059】ここで、図1,図2において画素データの
流れを実線の矢印で示し、ディストーションの流れを点
線、制御信号を一点鎖線で示す。また、図3に示される
図は、異なる2つの現画像ブロック110,120とサ
ーチウインドウ210および該サーチウインドウ210
内の各候補ブロック310の関係を示す図である。図1
2に示すように、プロセッサエレメントPEは画素デー
タ入力転送ユニット3100,ディストーション算出ユ
ニット5200およびディストーション出力転送ユニッ
ト5300からなる。
【0060】はじめに、各手段の概要について説明す
る。現画像データ出力手段1000は、現画像を部分的
に構成する一つの現画像ブロックの画素データをディス
トーション算出手段5000に出力するものである。現
画像ブロックは任意のブロックサイズであってよいが、
以下の説明では図3に示されるように、第1現画像ブロ
ック110として、画素データ a(0,0),a(0,1),a(0,2), a(1,0),a(1,1),a(1,2), a(2,0),a(2,1)およびa(2,2) からなる3×3画素サイズのブロックとする。
【0061】参照画像データ記憶手段2000は、サー
チウィンドウ内の画素データを第1の画素データ転送保
持手段3001および第2の画素データ転送保持手段3
002に出力するために記憶し、出力するものである。
サーチウインドウのサイズは、現画像ブロックより大き
ければ任意のサイズでよいが、以下の説明では図3に示
されるように、サーチウィンドウ210として、画素デ
ータ b(0,0),b(0,1),b(0,2),b(0,
3),b(0,4), b(1,0),b(1,1),b(1,2),b(1,
3),b(1,4), b(2,0),b(2,1),b(2,2),b(2,
3),b(2,4), b(3,0),b(3,1),b(3,2),b(3,
3),b(3,4), b(4,0),b(4,1),b(4,2),b(4,
3)およびb(4,4)からなる5×5画素サイズとす
る。
【0062】第1の画素データ転送保持手段3001お
よび第2の画素データ転送保持手段3002は、入力レ
ジスタIR,垂直サイドレジスタVSおよびプロセッサ
エレメントPEの画素データ入力転送ユニット3100
からなり、入力された画素データを各レジスタおよび各
プロセッサエレメントPE間で繰り返し転送させ、各レ
ジスタおよび各プロセッサエレメントPEに保持させる
ものである。
【0063】第3の画素データ転送保持手段4000は
水平サイドレジスタHSからなり、プロセッサエレメン
トPEまたは垂直サイドレジスタVSから排出された画
素データを受取り、水平サイドレジスタHS間を繰り返
し転送させながら、各水平サイドレジスタHSに保持す
るものである。また、各水平サイドレジスタHSに保持
した画素データをプロセッサエレメントPEまたは垂直
サイドレジスタVSに再び戻すように転送するものであ
る。
【0064】図12に示すように、ディストーション算
出手段5000は、プロセッサエレメントPEのディス
トーション算出ユニット5200およびディストーショ
ン出力転送ユニット5300からなり、現画像ブロック
内の各画素データをサーチウインドウの各候補ブロック
内の位置的に対応する各画素データから減算したものを
正数データに変換し、正数変換後の各画素のディストー
ションすなわち局所ディストーションをブロック単位に
合計することによって、現画像上の現画像ブロックと参
照画像上のサーチウインドウ内の各候補ブロックとの間
の各ディストーションを算出し、類似ブロック特定手段
6000へ出力転送するものである。
【0065】類似ブロック特定手段6000は、ディス
トーション算出手段5000により算出されたディスト
ーションのうちの最小のディストーションを検出して、
検出された最小ディストーションに対応するサーチウィ
ンドウ内の候補ブロックを特定し、動きベクトルを算出
するものである。信号出力ユニット8000は、現画像
データ出力手段1000,第1の画素データ転送保持手
段3001,第2の画素データ転送保持手段3002,
第3の画素データ転送保持手段4000,ディストーシ
ョン算出手段5000および類似ブロック特定手段60
00の動作を制御するものである。
【0066】図4に示されるように、信号出力ユニット
8000は、第1〜第9信号出力端子P1〜P9を有し
ており、各信号出力端子P1〜P9から出力される各信
号は、現画像データ出力手段1000,第1の画素デー
タ転送保持手段3001,第2の画素データ転送保持手
段3002,第3の画素データ転送保持手段4000,
ディストーション算出手段5000および類似ブロック
特定手段6000の各手段の動作を制御するための信号
であり、各手段に出力される。
【0067】信号出力ユニット8000の各信号出力端
子P1〜P9から出力される各信号の動作は、図5から
図10のタイムチャートに示される。図中のc1,c
2,c3,...は後で述べるクロックパルス信号CK
1の1クロック目の立ち上がりから2クロック目の立ち
上がりまでの期間をc1として、以後、期間c2,c
3,...と呼ぶことにする。図5〜図8に示される図
は、参照画像データ記憶手段2000,第1の画素デー
タ転送保持手段3001,第2の画素データ転送保持手
段3002,第3の画素データ転送保持手段4000お
よびディストーション算出手段5000に出力される信
号と画素データの入力状態を示す図であり、図9,図1
0に示される図は、類似ブロック特定手段6000に出
力される信号と各データとの関係を示す図である。
【0068】また、これらの信号は2値のパルス信号で
あり、ローレベルのときは0を表わし、ハイレベルのと
きは1を表わす。以後の説明においても信号レベルは0
または1と表わすものとする。ここで、図5〜図10に
示されたRは、現画像データ出力手段1000に入力さ
れる現画像ブロックの画素データを示し、S0およびS
1は、参照画像データ記憶手段2000から第2の画素
データ転送保持手段3002に入力されるサーチウイン
ドウの画素データを示し、LMVy,CTx,Min,
MyおよびMxは、類似ブロック特定手段6000にお
いて、各処理段階で各機器より出力されるデータであ
り、その内容については後述するものとし、MVx,y
は、類似ブロック特定手段6000で求められた動きベ
クトルを示す。
【0069】信号出力ユニット8000の各信号出力端
子P1〜P9から出力される各信号は、以下のとおりで
ある。第1信号出力端子P1から出力される信号は、ク
ロックパルス信号CK1であり、本装置の基本となるク
ロックパルス信号であり、クロックパルス信号CK1を
基準として、全ての信号が制御され、さらに各手段の動
作が制御されるものである。
【0070】第2信号出力端子P2から出力される信号
は、パルス信号CK2で、クロックパルス信号CK1と
同じパルス幅および同じ周期をもち、クロックパルス信
号CK1の1クロック目に同期して出力される。本信号
の意味はクロックパルス信号CK1と次のように区別し
ている。すなわち、クロックパルス信号CK1は現画像
データ出力手段1000,第1の画素データ転送保持手
段3001,第2の画素データ転送保持手段3002,
第3の画素データ転送保持手段4000およびディスト
ーション算出手段5000において、ディストーション
を算出するまでの間の動作を制御するための信号であ
り、パルス信号CK2はディストーションをもとにディ
ストーション算出手段5000および類似ブロック特定
手段6000において最小ディストーションおよび動き
ベクトルを特定する動作の制御をするための信号であ
る。
【0071】第3信号出力端子P3から出力される信号
は、パルス信号SLで、クロックパルス信号CK1の1
クロック目が出力される前に、クロックパルス信号の立
ち下がりに同期して、クロックパルス信号CK1の2倍
のパルス幅で出力され、以後、クロックパルス信号CK
1の3倍の周期で出力され、クロックパルス信号CK1
の15クロック目の立ち下がりに同期して出力された
後、クロックパルス信号CK1の5倍の周期で出力さ
れ、クロックパルス信号CK1の20クロック目の立ち
下がりに同期して出力され、以後、クロックパルス信号
CK1の3倍の周期で出力され、同様の動作を繰り返
し、クロックパルス信号CK1の15クロック目から数
えて34クロック目までを1サイクル、すなわち、クロ
ックパルス信号CK1の20クロックを1サイクルとし
て上記動作を繰り返す。
【0072】本信号の意味は第1の画素データ転送保持
手段3001,第2の画素データ転送保持手段3002
および第3の画素データ転送保持手段4000におい
て、画素データの転送方向を右から左へ伝送するタイミ
ングおよび現画像データ出力手段1000において画素
データの転送方向を分岐させるタイミングをとるための
ものである。
【0073】第4信号出力端子P4から出力される信号
は、パルス信号SHで、クロックパルス信号CK1の2
倍のパルス幅で、クロックパルス信号CK1の10クロ
ック目の立ち下がりに同期して、クロックパルス信号C
K1の5倍の周期で出力され、クロックパルス信号CK
1の4倍のパルス幅で、クロックパルス信号CK1の1
5クロック目の立ち下がりに同期して、クロックパルス
信号CK1の15倍の周期で出力され、クロックパルス
信号CK1の2倍のパルス幅で、クロックパルス信号C
K1の30クロック目の立ち下がりに同期して出力さ
れ、以後クロックパルス信号CK1の10クロック目か
ら数えて29クロック目までを1サイクル、すなわち、
クロックパルス信号CK1の20クロックを1サイクル
として上記動作を繰り返す。
【0074】本信号の意味は第3の画素データ転送保持
手段4000において第1の画素データ転送保持手段3
001および第2の画素データ転送保持手段3002か
ら排出された画素データを入力し、保持するタイミング
をとるためのものである。なお、第3の画素データ転送
保持手段4000に入力され、保持される画素データの
配置が、画素データ排出開始前のディストーション算出
開始時の各プロセッサエレメントPE(x,y)におけ
る画素データの配置を保つように本信号は動作するもの
とする。
【0075】第5信号出力端子P5から出力される信号
は、パルス信号SRで、クロックパルス信号CK1の6
倍のパルス幅で、クロックパルス信号CK1の18クロ
ック目の立ち下がりに同期して出力され、以後クロック
パルス信号CK1の20倍の周期で出力される。本信号
の意味は第1の画素データ転送保持手段3001,第2
の画素データ転送保持手段3002および第3の画素デ
ータ転送保持手段4000において、各プロセッサエレ
メントおよび各レジスタ間の画素データの転送方向を左
から右へ伝送する、つまり、画素データを戻すタイミン
グをとるためのものである。
【0076】第6信号出力端子P6から出力される信号
は、パルス信号LD1で、クロックパルス信号CK1の
2倍のパルス幅で、クロックパルス信号CK1の18ク
ロック目の立ち下がりに同期して、クロックパルス信号
CK1の11倍の周期で出力され、クロックパルス信号
CK1の29クロック目の立ち下がりに同期して、クロ
ックパルス信号CK1の9倍の周期で出力され、クロッ
クパルス信号CK1の38クロック目の立ち下がりに同
期して出力され、以後、クロックパルス信号CK1の1
8クロック目から数えて37クロック目までを1サイク
ル、すなわち、クロックパルス信号CK1の20クロッ
クを1サイクルとして上記動作を繰り返す。
【0077】本信号の意味はディストーション算出手段
5000において、ディストーションを算出するタイミ
ングおよび出力あるいは転送するタイミングをとるため
のものである。第7信号出力端子P7から出力される信
号は、パルス信号LD2で、クロックパルス信号CK1
の2倍のパルス幅で、クロックパルス信号CK1の19
クロック目の立ち下がりに同期して、クロックパルス信
号CK1の11倍の周期で出力され、クロックパルス信
号CK1の30クロック目の立ち下がりに同期して、ク
ロックパルス信号CK1の9倍の周期で出力され、クロ
ックパルス信号CK1の39クロック目の立ち下がりに
同期して出力され、以後、クロックパルス信号CK1の
19クロック目から数えて38クロック目までを1サイ
クル、すなわち、クロックパルス信号CK1の20クロ
ックを1サイクルとして上記動作を繰り返す。
【0078】本信号の意味は類似ブロック特定手段60
00において、動きベクトルを求めるための各機器の動
作のタイミングをとるためのものである。第8信号出力
端子P8から出力される信号は、パルス信号CLで、ク
ロックパルス信号CK1の2倍のパルス幅で、クロック
パルス信号CK1の9クロック目の立ち下がりに同期し
て、クロックパルス信号CK1の11倍の周期で出力さ
れ、クロックパルス信号CK1の20クロック目の立ち
下がりに同期して、クロックパルス信号CK1の9倍の
周期で出力され、クロックパルス信号CK1の29クロ
ック目の立ち下がりに同期して出力され、以後、クロッ
クパルス信号CK1の9クロック目から数えて28クロ
ック目までを1サイクル、すなわち、クロックパルス信
号CK1の20クロックを1サイクルとして上記動作を
繰り返す。
【0079】本信号の意味はディストーション算出手段
5000において、ディストーションを算出する際の積
算値をクリアするタイミングをとるためのものである。
第9信号出力端子P9から出力される信号は、パルス信
号SMV1で、クロックパルス信号CK1の2倍のパル
ス幅で、クロックパルス信号CK1の23クロック目の
立ち下がりに同期して、クロックパルス信号CK1の1
1倍の周期で出力され、クロックパルス信号CK1の3
4クロック目の立ち下がりに同期して、クロックパルス
信号CK1の9倍の周期で出力され、クロックパルス信
号CK1の43クロック目の立ち下がりに同期して出力
され、以後、クロックパルス信号CK1の23クロック
目から数えて42クロック目までを1サイクル、すなわ
ち、クロックパルス信号CK1の20クロックを1サイ
クルとして上記動作を繰り返す。
【0080】本信号の意味は類似ブロック特定手段60
00において、動きベクトルを求めるタイミングをとる
ためのものである。動きベクトル探索装置の各手段の具
体例を以下に説明する。はじめに、各手段の構成につい
て説明する。図1における現画像データ出力手段100
0のブロック図を図19に示す。同図に示すように、現
画像データ出力手段1000はフリップフロップ111
0,1120,1130,1140,1210,123
0および1250と、セレクタ1220および1240
からなる。
【0081】フリップフロップ1110,1120,1
130,1140,1210,1230および1250
は、Dフリップフロップからなり、データ入力端子A,
信号入力端子Sおよびデータ出力端子Yを有し、信号入
力端子Sに入力された信号のパルスに同期して、データ
入力端子Aに入力されているデータをデータ出力端子Y
にラッチするものである。
【0082】セレクタ1220および1240は、第1
データ入力端子A,第2データ入力端子B,信号入力端
子Sおよびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに
入力された信号が0のとき第1データ入力端子Aに入力
されているデータをデータ出力端子Yから出力し、信号
入力端子Sに入力された信号が1のとき第2データ入力
端子Bに入力されているデータをデータ出力端子Yから
出力するものである。
【0083】現画像データ出力手段1000の全てのフ
リップフロップ1110,1120,1130,114
0,1210,1230および1250の信号入力端子
Sは、信号出力ユニット8000の第1信号出力端子P
1に電気的に接続されている。フリップフロップ111
0のデータ入力端子Aは、図示しない現画像データ記憶
手段に電気的に接続され、フリップフロップ1120の
データ入力端子Aは、フリップフロップ1110のデー
タ出力端子Yに電気的に接続されている。フリップフロ
ップ1130のデータ入力端子Aは、フリップフロップ
1120のデータ出力端子Yに電気的に接続され、フリ
ップフロップ1140のデータ入力端子Aは、フリップ
フロップ1130のデータ出力端子Yに電気的に接続さ
れている。フリップフロップ1210のデータ入力端子
Aは、フリップフロップ1130のデータ出力端子Yに
電気的に接続され、フリップフロップ1230のデータ
入力端子Aは、セレクタ1220のデータ出力端子Yに
電気的に接続され、フリップフロップ1250のデータ
入力端子Aは、セレクタ1240のデータ出力端子Yに
電気的に接続されている。
【0084】セレクタ1220の信号入力端子Sは、信
号出力ユニット8000の第3信号出力端子P3に電気
的に接続され、第1データ入力端子Aは、フリップフロ
ップ1210のデータ出力端子Yに電気的に接続され、
第2データ入力端子Bは、フリップフロップ1120の
データ出力端子Yに電気的に接続されている。セレクタ
1240の信号入力端子Sは、信号出力ユニット800
0の第3信号出力端子P3に電気的に接続され、第1デ
ータ入力端子Aは、フリップフロップ1230のデータ
出力端子Yに電気的に接続され、第2データ入力端子B
は、フリップフロップ1110のデータ出力端子Yに電
気的に接続されている。
【0085】詳しく説明すると、フリップフロップ11
10のデータ入力端子Aに現画像ブロックブロックの画
素データa(0,0),a(0,1),a(0,2),
a(1,0),a(1,1),a(1,2)・・・が、
図5〜図8に示すクロックパルス信号CK1の7,8,
9,10,11,12・・・クロック目のそれぞれのパ
ルスに同期して記載順に入力されるようになっている。
【0086】一方、フリップフロップ1140のデータ
出力端子Yから画素データa(0,0),a(0,
1),a(0,2),a(1,0),a(1,1),a
(1,2)・・・が、クロックパルス信号CK1の1
0,11,12,13,14,15・・・クロック目の
それぞれのパルスに同期して記載順に出力されるように
なっており、フリップフロップ1250のデータ出力端
子Yから画素データa(0,2),a(0,1),a
(0,0),a(1,2),a(1,1),a(1,
0)・・・が、クロックパルス信号CK1の10,1
1,12,13,14,15・・・クロック目のそれぞ
れのパルスに同期して記載順に出力されるようになって
いる。
【0087】図1における第1の画素データ転送保持手
段3001,第2の画素データ転送保持手段3002お
よび第3の画素データ転送保持手段4000は、図2お
よび図18に示すように、9個のプロセッサエレメント PE(0,0),PE(0,1),PE(0,2), PE(1,0),PE(1,1),PE(1,2), PE(2,0),PE(2,1),PE(2,2), 6個の垂直サイドレジスタ VS(0,3),VS(0,4), VS(1,3),VS(1,4), VS(2,3),VS(2,4), 15個の水平サイドレジスタ HS(−3,0),HS(−3,1),HS(−3,
2),HS(−3,3),HS(−3,4), HS(−2,0),HS(−2,1),HS(−2,
2),HS(−2,3),HS(−2,4), HS(−1,0),HS(−1,1),HS(−1,
2),HS(−1,3),HS(−1,4)、並びに、
5個の入力レジスタ IR(3,0),IR(3,1),IR(3,2),I
R(3,3),IR(3,4)を有している。 x=−3,−2,−1,0,1,2,3, y=0,1,2,3,4として、上述の各プロセッサエ
レメントPEをPE(x,y),各垂直サイドレジスタ
VSをVS(x,y),各水平サイドレジスタHSをH
S(x,y),各入力レジスタIRをIR(x,y)と
表わすものとする。
【0088】ここで、プロセッサエレメントPE(0,
0)の位置を基準として、第1列目のプロセッサエレメ
ントと呼ぶとするとき、第1列目のプロセッサエレメン
トPE(0,y)および第3列目のプロセッサエレメン
トPE(2,y)を奇数列のプロセッサエレメントと呼
び、第2列目のプロセッサエレメントPE(1,y)を
偶数列のプロセッサエレメントと以下の説明で呼ぶこと
にする。
【0089】奇数列のプロセッサエレメントの入出力端
子を図11(a)に示し、偶数列のプロセッサエレメン
トの入出力端子を図11(b)に示す。同図に示すよう
に、奇数列の各プロセッサエレメントPE(x,y)
は、入力端子X,YUi,YLi,YRiおよびDi、
並びに、出力端子YUo,YLo,YRoおよびDoを
有し、さらに図示しない信号出力ユニット8000の各
信号(CK1,CK2,CL,LD1,SL,SR)出
力端子に接続された入力端子を有している。また、偶数
列の各プロセッサエレメントPE(x,y)は、YU
i、YUoのかわりに入力端子YDiおよび出力端子Y
Doを有している。
【0090】図1における第1の画素データ転送保持手
段3001,第2の画素データ転送保持手段3002,
ウィンドウデータ転送制御手段8001およびディスト
ーション算出手段5000の各プロセッサエレメントP
E(x,y)の詳細構成ブロック図を図12に示す。同
図に示すように、各プロセッサエレメントPE(x,
y)は、セレクタ3110,フリップフロップ312
0,減算器5210,正数変換器5220,加算器52
30,フリップフロップ5240,反転器5250,論
理積演算器5260,セレクタ5310およびフリップ
フロップ5320を備えている。
【0091】はじめにプロセッサエレメントの構成機器
について個々に説明をする。各プロセッサエレメントP
E(x,y)のセレクタ3110は、第1データ入力端
子A,第2データ入力端子B,第3データ入力端子C,
第1信号入力端子S0,第2信号入力端子S1およびデ
ータ出力端子Yを有し、第1信号入力端子S0,第2信
号入力端子S1の入力信号の状態により第1データ入力
端子A,第2データ入力端子B,第3データ入力端子C
とデータ出力端子Yとの接続を切り換えるものである。
【0092】信号入力端子S1に入力された信号が1の
ときは、信号入力端子S0に入力された信号の状態に関
わらず、第3データ入力端子Cに入力されているデータ
をデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子S1に入
力された信号が0のときは、信号入力端子S0に入力さ
れた信号の状態により、データ出力端子Yから出力する
データを第1データ入力端子Aと第2データ入力端子B
のデータで切換え、信号入力端子S0に入力された信号
が1のときは、第2データ入力端子Bに入力されている
データをデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子S
0に入力された信号が0のときは、第1データ入力端子
Aに入力されているデータをデータ出力端子Yから出力
するものである。
【0093】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
フリップフロップ3120は、Dフリップフロップから
なり、データ入力端子A,信号入力端子Sおよびデータ
出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号の
パルスに同期して、データ入力端子Aに入力されている
データをデータ出力端子Yにラッチするものである。各
プロセッサエレメントPE(x,y)の減算器5210
は、第1データ入力端子A,第2データ入力端子Bおよ
びデータ出力端子Yを有し、第1データ入力端子Aに入
力されたデータから第2データ入力端子Bに入力された
データを減算してデータ出力端子Yから出力するもので
ある。
【0094】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
正数変換器5220は、データ入力端子Aおよびデータ
出力端子Yを有し、データ入力端子Aに入力されたデー
タを絶対値演算または二乗演算により正数データに変換
してデータ出力端子Yから出力するものである。各プロ
セッサエレメントPE(x,y)の加算器5230は、
第1データ入力端子A,第2データ入力端子Bおよびデ
ータ出力端子Yを有し、第1データ入力端子Aに入力さ
れたデータと第2データ入力端子Bに入力されたデータ
を加算してデータ出力端子Yから出力するものである。
【0095】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
フリップフロップ5240は、Dフリップフロップから
なり、データ入力端子A,信号入力端子Sおよびデータ
出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号の
パルスに同期して、データ入力端子Aに入力されている
データをデータ出力端子Yにラッチするものである。各
プロセッサエレメントPE(x,y)の反転器5250
は、信号入力端子Sおよびデータ出力端子Yを有し、信
号入力端子Sに入力された信号が0を表わす信号である
場合には、データ出力端子Yに全てのビットが1で表さ
れるデータを出力し、入力された信号が1を表わす信号
である場合には、データ出力端子Yに全てのビットが0
で表されるデータを出力するものである。
【0096】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
論理積演算器5260は、第1データ入力端子A,第2
データ入力端子Bおよびデータ出力端子Yを有し、第1
データ入力端子Aおよび第2データ入力端子Bに入力さ
れたデータをビット毎に論理積演算を行い、その結果得
られたデータをデータ出力端子Yに出力するものであ
る。
【0097】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
セレクタ5310は、第1データ入力端子A,第2デー
タ入力端子B,信号入力端子Sおよびデータ出力端子Y
を有し、信号入力端子Sに入力された信号が0のとき第
1データ入力端子Aに入力されているデータをデータ出
力端子Yから出力し、信号入力端子Sに入力された信号
が1のとき第2データ入力端子Bに入力されているデー
タをデータ出力端子Yから出力するものである。
【0098】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
フリップフロップ5320は、Dフリップフロップから
なり、データ入力端子A,信号入力端子Sおよびデータ
出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号の
パルスに同期して、データ入力端子Aに入力されている
データをデータ出力端子Yにラッチするものである。つ
ぎに、各プロセッサエレメントPE(x,y)の各構成
機器間の接続について説明する。
【0099】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
セレクタ3110の第1データ入力端子Aは、プロセッ
サエレメントPE(x,y)が奇数列にある場合には、
一つ下側に位置する別のプロセッサエレメントPE
(x,y+1)の出力端子YUoまたは垂直サイドレジ
スタVS(x,3)の出力端子に入力端子YUiを介し
て電気的に接続され、プロセッサエレメントPE(x,
y)が偶数列にある場合には、一つ上側に位置する別の
プロセッサエレメントPE(x,y−1)の出力端子Y
Doまたは垂直サイドレジスタVS(x,4)の出力端
子に入力端子YDiを介して電気的に接続されている。
【0100】セレクタ3110の第2データ入力端子B
は、一つ右側に位置する別のプロセッサエレメントPE
(x+1,y)の出力端子YLoまたは入力レジスタI
R(x+1,y)の出力端子に入力端子YLiを介して
電気的に接続されている。セレクタ3110の第3デー
タ入力端子Cは、一つ左側に位置する別のプロセッサエ
レメントPE(x−1,y)の出力端子YRoまたは水
平サイドレジスタHS(−1,y)の出力端子に入力端
子YRiを介して電気的に接続されている。
【0101】セレクタ3110の第1信号入力端子S0
は、信号出力ユニット8000の第3信号出力端子P3
に電気的に接続され、第2信号入力端子S1は、信号出
力ユニット8000の第5信号出力端子P5に電気的に
接続されている。各プロセッサエレメントPE(x,
y)のフリップフロップ3120のデータ入力端子Aは
同じプロセッサエレメントPE(x,y)のセレクタ3
110のデータ出力端子Yに電気的に接続され、信号入
力端子Sは信号出力ユニット8000の第1信号出力端
子P1に電気的に接続されている。
【0102】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
減算器5210の第1データ入力端子Aは同じプロセッ
サエレメントPE(x,y)のフリップフロップ312
0のデータ出力端子Yに電気的に接続され、第2データ
入力端子Bは奇数列の各プロセッサエレメントにおいて
は、現画像データ出力手段1000のフリップフロップ
1140のデータ出力端子Yに入力端子Xを介して電気
的に接続され、偶数列の各プロセッサエレメントにおい
ては、現画像データ出力手段1000のフリップフロッ
プ1250のデータ出力端子Yに入力端子Xを介して電
気的に接続されている。
【0103】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
正数変換器5220のデータ入力端子Aは同じプロセッ
サエレメントPE(x,y)の減算器5210のデータ
出力端子Yに電気的に接続されている。各プロセッサエ
レメントPE(x,y)の加算器5230の第1データ
入力端子Aは同じプロセッサエレメントPE(x,y)
の正数変換器5220のデータ出力端子Yに電気的に接
続され、第2データ入力端子Bは同じプロセッサエレメ
ントPE(x,y)の論理積演算器5260のデータ出
力端子Yに電気的に接続されている。
【0104】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
フリップフロップ5240のデータ入力端子Aは同じプ
ロセッサエレメントPE(x,y)の加算器5230の
データ出力端子Yに電気的に接続され、信号入力端子S
は信号出力ユニット8000の第1信号出力端子P1に
電気的に接続されている。各プロセッサエレメントPE
(x,y)の反転器5250の信号入力端子Sは信号出
力ユニット8000の第8信号出力端子P8に電気的に
接続されている。
【0105】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
論理積演算器5260の第1データ入力端子Aは同じプ
ロセッサエレメントPE(x,y)の反転器5250の
データ出力端子Yに電気的に接続され、第2データ入力
端子Bは同じプロセッサエレメントPE(x,y)のフ
リップフロップ5240のデータ出力端子Yに電気的に
接続されている。
【0106】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
反転器5250と論理積演算器5260と加算器523
0とフリップフロップ5240の組合わせにより以下の
ような動作が可能となる。ここで、フリップフロップ5
240からクロックパルス信号CK1に同期してラッチ
され出力されているデータを前回データとし、正数変換
器5220から出力されているデータを今回データと呼
ぶとする。
【0107】反転器5250の信号入力端子Sに入力さ
れた信号が1のときは加算器5230では第2データ入
力端子Bに入力されたデータが0となるため、加算器5
230では第1データ入力端子Aに入力された今回デー
タがデータ出力端子Yにそのまま出力され、フリップフ
ロップ5240のデータ入力端子Aに入力される。一
方、反転器5250の信号入力端子Sに入力された信号
が0のときはフリップフロップ5240のデータ出力端
子Yから出力された前回データが、論理積演算器526
0の第2データ入力端子Bに入力され、その前回データ
がデータ出力端子Yから出力されて、加算器5230の
第2データ入力端子Bに入力されるため、加算器523
0では第1データ入力端子Aに入力された今回データ
と、フリップフロップ5240にラッチされ出力され、
第2データ入力端子Bに入力された前回データとを加算
してデータ出力端子Yにその結果が出力され、フリップ
フロップ5240のデータ入力端子Aに入力されるもの
である。
【0108】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
セレクタ5310の第1データ入力端子Aは、一つ右側
に位置する別のプロセッサエレメントPE(x+1,
y)のフリップフロップ5320のデータ出力端子Yに
入力端子Diを介して電気的に接続され、第2データ入
力端子Bは、同じプロセッサエレメントPE(x,y)
のフリップフロップ5240のデータ出力端子Yに電気
的に接続され、信号入力端子Sは、信号出力ユニット8
000の第6信号出力端子P6に電気的に接続されてい
る。
【0109】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
フリップフロップ5320のデータ入力端子Aは同じプ
ロセッサエレメントPE(x,y)のセレクタ5310
のデータ出力端子Yに電気的に接続され、信号入力端子
Sは信号出力ユニット8000の第2信号出力端子P2
に電気的に接続されている。図1における第2の画素デ
ータ転送保持手段3002の入力レジスタIR(x,
y)の構成例を図13に示す。同図に示すように、入力
レジスタIR(x,y)は、フリップフロップ3220
からなる。
【0110】フリップフロップ3220は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。入力レジスタIR(3,0),IR(3,
1)およびIR(3,3)のフリップフロップ3220
のデータ入力端子Aは一つ下側に位置する別の入力レジ
スタIR(x,y+1)の出力端子Outに電気的に接
続され、入力レジスタIR(3,2)およびIR(3,
4)のフリップフロップ3220のデータ入力端子A
は、参照画像データ記憶手段2000のデータ出力端子
に電気的に接続され、全ての入力レジスタIR(x,
y)のフリップフロップ3220の信号入力端子Sは信
号出力ユニット8000の第1信号出力端子P1に電気
的に接続されている。
【0111】図1における第2の画素データ転送保持手
段3002の垂直サイドレジスタVS(x,y)の構成
例を図14,図15に示す。ここで、第1列目の垂直サ
イドレジスタVS(0,y)および第3列目の垂直サイ
ドレジスタVS(2,y)を奇数列の垂直サイドレジス
タと呼び、第2列目の垂直サイドレジスタVS(1,
y)を偶数列の垂直サイドレジスタと以下の説明で呼ぶ
ことにする。
【0112】図14(a)に示す図は、奇数列の各垂直
サイドレジスタVS(x,y)を示す図であり、図14
(b)に示す図は、偶数列の各垂直サイドレジスタVS
(x,y)を示す図である。図14(a)に示すよう
に、奇数列の各垂直サイドレジスタVS(x,y)は、
入力端子YUi,YLi,YRiおよび出力端子YU
o,YLo,YRoを有し、さらに図示されない信号出
力ユニット8000の各信号(CK1,SL,SR)出
力端子に接続された入力端子を有している。また、図1
4(b)に示すように、偶数列の各垂直サイドレジスタ
VS(x,y)は、入力端子YDi,YLi,YRiお
よび出力端子YDo,YLo,YRoを有し、さらに図
示されない信号出力ユニット8000の各信号(CK
1,SL,SR)出力端子に接続された入力端子を有し
ている。
【0113】各垂直サイドレジスタVS(x,y)は、
図15に示すように、セレクタ3310、フリップフロ
ップ3320からなる。セレクタ3310は、第1デー
タ入力端子A,第2データ入力端子B,第3データ入力
端子C,信号入力端子S0,信号入力端子S1およびデ
ータ出力端子Yを有し、第1信号入力端子S0,第2信
号入力端子S1の入力信号の状態により第1データ入力
端子A,第2データ入力端子B,第3データ入力端子C
とデータ出力端子Yとの接続を切り換えるものである。
【0114】信号入力端子S1に入力された信号が1の
ときは、信号入力端子S0に入力された信号の状態に関
わらず、第3データ入力端子Cに入力されているデータ
をデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子S1に入
力された信号が0のときは、信号入力端子S0に入力さ
れた信号の状態により、データ出力端子Yから出力する
データを第1データ入力端子Aと第2データ入力端子B
のデータで切換え、信号入力端子S0に入力された信号
が1のときは、第2データ入力端子Bに入力されている
データをデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子S
0に入力された信号が0のときは、第1データ入力端子
Aに入力されているデータをデータ出力端子Yから出力
するものである。
【0115】フリップフロップ3320は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A,信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。各垂直サイドレジスタVS(x,y)のセレ
クタ3310の第1データ入力端子Aは、垂直サイドレ
ジスタVS(x,y)が奇数列にある場合には、一つ下
側に位置する別の垂直サイドレジスタVS(x,y+
1)の出力端子YUoまたはプロセッサエレメントPE
(x,0)の出力端子YUoに入力端子YUiを介して
電気的に接続され、垂直サイドレジスタVS(x,y)
が偶数列にある場合には、一つ上側に位置する別の垂直
サイドレジスタVS(x,y−1)の出力端子YDoま
たはプロセッサエレメントPE(x,y−1)の出力端
子YDoに入力端子YDiを介して電気的に接続されて
いる。
【0116】セレクタ3310の第2データ入力端子B
は、一つ右側に位置する別の垂直サイドレジスタVS
(x+1,y)の出力端子YLoまたは入力レジスタI
R(x+1,y)の出力端子に入力端子YLiを介して
電気的に接続されている。セレクタ3310の第3デー
タ入力端子Cは、一つ左側に位置する別の垂直サイドレ
ジスタVS(x−1,y)の出力端子YRoまたは水平
サイドレジスタHS(x−1,y)の出力端子に入力端
子YRiを介して電気的に接続されている。
【0117】セレクタ3310の第1信号入力端子S0
は信号出力ユニット8000の第3信号出力端子P3に
電気的に接続され、第2信号入力端子S1は信号出力ユ
ニット8000の第5信号出力端子P5に電気的に接続
されている。各垂直サイドレジスタVS(x,y)のフ
リップフロップ3320のデータ入力端子Aは同じ垂直
サイドレジスタVS(x,y)のセレクタ3310のデ
ータ出力端子Yに電気的に接続され、信号入力端子Sは
信号出力ユニット8000の第1信号出力端子P1に電
気的に接続されている。
【0118】図1における第3の画素データ転送保持手
段4000の水平サイドレジスタHS(x,y)の構成
例を図16,図17に示す。図16に示すように、各水
平サイドレジスタHS(x,y)は、入力端子YLi,
YRiおよび出力端子YLo,YRoを有し、さらに図
示されない信号出力ユニット8000の各信号(CK
1,SH,SR)出力端子に接続された入力端子を有し
ている。
【0119】各水平サイドレジスタHS(x,y)は、
図17に示すように、セレクタ3410,フリップフロ
ップ3420からなる。セレクタ3410は、第1デー
タ入力端子A,第2データ入力端子B,第3データ入力
端子C,信号入力端子S0,信号入力端子S1およびデ
ータ出力端子Yを有し、第1信号入力端子S0,第2信
号入力端子S1の入力信号の状態により第1データ入力
端子A,第2データ入力端子B,第3データ入力端子C
とデータ出力端子Yとの接続を切り換えるものである。
【0120】信号入力端子S1に入力された信号が1の
ときは、信号入力端子S0に入力された信号の状態に関
わらず、第3データ入力端子Cに入力されているデータ
をデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子S1に入
力された信号が0のときは、信号入力端子S0に入力さ
れた信号の状態により、データ出力端子Yから出力する
データを第1データ入力端子Aと第2データ入力端子B
のデータで切換え、信号入力端子S0に入力された信号
が1のときは、第2データ入力端子Bに入力されている
データをデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子S
0に入力された信号が0のときは、第1データ入力端子
Aに入力されているデータをデータ出力端子Yから出力
するものである。
【0121】フリップフロップ3420は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。各水平サイドレジスタHS(x,y)のセレ
クタ3410の第1データ入力端子Aは、同じ水平サイ
ドレジスタHS(x,y)のフリップフロップ3420
のデータ出力端子Yに電気的に接続されている。
【0122】セレクタ3410の第2データ入力端子B
は、一つ右側に位置する別の水平サイドレジスタHS
(x+1,y)の出力端子YLo,プロセッサエレメン
トPE(0,y)の出力端子YLoまたは垂直サイドレ
ジスタVS(0,y)の出力端子YLoに入力端子YL
iを介して電気的に接続されている。セレクタ3410
の第3データ入力端子Cは、一つ左側に位置する別の水
平サイドレジスタHS(x−1,y)の出力端子YRo
に入力端子YRiを介して電気的に接続されている。
【0123】セレクタ3410の第1信号入力端子S0
は信号出力ユニット8000の第4信号出力端子P4に
電気的に接続され、第2信号入力端子S1は信号出力ユ
ニット8000の第5信号出力端子P5に電気的に接続
されている。各水平サイドレジスタHS(x,y)のフ
リップフロップ3420のデータ入力端子Aは同じ水平
サイドレジスタHS(x,y)のセレクタ3410のデ
ータ出力端子Yに電気的に接続され、信号入力端子Sは
信号出力ユニット8000の第1信号出力端子P1に電
気的に接続されている。
【0124】図1における参照画像データ記憶手段20
00は、構成については特に規定しないが、以下に示す
機能を有するものとする。参照画像データ記憶手段20
00は、図5〜図8に示すように、第2の画素データ転
送保持手段3002の入力レジスタIR(3,2)の入
力端子にサーチウインドウの画素データ b(0,0),b(0,1),b(0,2), b(1,0),b(1,1),b(1,2), b(2,0),b(2,1),b(2,2)・・・を、
クロックパルス信号CK1の1クロック毎にそれぞれの
クロックに同期して記載順に出力されるようになってお
り、一方、入力レジスタIR(3,4)の入力端子にサ
ーチウインドウの画素データ b(0,3),b(0,4), b(1,3),b(1,4), b(2,3),b(2,4)・・・を、クロックパルス
信号CK1の2クロック目より1クロック毎にそれぞれ
のクロックに同期して記載順に出力し、以後、3クロッ
クを1周期として、2画素分ずつ画素データが出力され
るようになっている。
【0125】図1における類似ブロック特定手段600
0の詳細構成ブロック図を図20に示す。同図に示すよ
うに類似ブロック特定手段6000は、最小ディストー
ション検出ユニット6100、動きベクトル垂直成分検
出ユニット6200および動きベクトル水平成分検出ユ
ニット6300からなり、最小ディストーション検出ユ
ニット6100は、比較器6110,比較器6120,
セレクタ6130,フリップフロップ6140,論理和
演算器6150およびセレクタ付きフリップフロップ6
180を備え、動きベクトル垂直成分検出ユニット62
00は、セレクタ6220,フリップフロップ623
0,換算テーブル6240およびセレクタ付きフリップ
フロップ6280を備え、動きベクトル水平成分検出ユ
ニット6300は、カウンタ6310,セレクタ632
0,フリップフロップ6330,換算テーブル6340
およびセレクタ付きフリップフロップ6380を備えて
いる。
【0126】はじめに、類似ブロック特定手段6000
の構成機器について個々に説明をする。最小ディストー
ション検出ユニット6100の比較器6110は、デー
タ入力端子A0,A1,A2,データ出力端子Mおよび
Yを有し、データ入力端子A0,A1,A2に入力され
たデータの中で最小の値を持つデータLMDisを出力
端子Yから出力し、最小の値を持つデータの入力された
入力端子がA0ならば0を、A1ならば1を、A2なら
ば2をLMVyとしてデータ出力端子Mから出力するも
のである。
【0127】最小ディストーション検出ユニット610
0の比較器6120は、第1データ入力端子A,第2デ
ータ入力端子Bおよび信号出力端子Yを有し、第1デー
タ入力端子Aに入力されたデータが第2データ入力端子
Bに入力されたデータ以上の大きさであるとき、0を表
わす信号Minを信号出力端子Yから出力し、第1デー
タ入力端子Aに入力されたデータが第2データ入力端子
Bに入力されたデータより小さいとき、1を表わす信号
Minを信号出力端子Yから出力するものである。
【0128】最小ディストーション検出ユニット610
0のセレクタ6130は、第1データ入力端子A,第2
データ入力端子B,信号入力端子Sおよびデータ出力端
子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号が0を表
わす信号のとき、第2データ入力端子Bに入力されてい
るデータをデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子
Sに入力された信号が1を表わす信号のとき、第1デー
タ入力端子Aに入力されているデータをデータ出力端子
Yから出力するものである。
【0129】最小ディストーション検出ユニット610
0のフリップフロップ6140は、Dフリップフロップ
からなり、データ入力端子A,信号入力端子Sおよびデ
ータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信
号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入力されて
いるデータをデータ出力端子Yにラッチするものであ
る。
【0130】最小ディストーション検出ユニット610
0の論理和演算器6150は、信号入力端子S,データ
入力端子Bおよびデータ出力端子Yを有し、信号入力端
子Sの信号が1を表わすときはデータ入力端子Bのデー
タに関わらず、データ出力端子Yに全ビットが1を表わ
すデータを出力し、信号入力端子Sの信号が0を表わす
ときはデータ入力端子Bに入力されたデータをデータ出
力端子Yに出力するものである。
【0131】言換えれば、最小ディストーション検出ユ
ニット6100では、フリップフロップ6140からパ
ルス信号CK2に同期してラッチされ出力されているデ
ータを前回までの最小ディストーションとし、比較器6
110から出力されているデータLMDisを今回の最
小ディストーションと呼ぶとすると、論理和演算器61
50の信号入力端子Sに入力された信号が0のとき、比
較器6120で第1データ入力端子Aに入力された今回
の最小ディストーションと第2データ入力端子Bに入力
された前回までの最小ディストーションとを比較して小
さい方のディストーションをセレクタ6130を介して
フリップフロップ6140に入力しするもので、論理和
演算器6150の信号入力端子Sに入力された信号が1
のときは、前回までの最小ディストーションは無効とし
て、今回の最小ディストーションを最も小さい最小ディ
ストーションとしてセレクタ6130を介してフリップ
フロップ6140に入力するものである。
【0132】最小ディストーション検出ユニット610
0のセレクタ付きフリップフロップ6180は、データ
入力端子I,第1信号入力端子E,第2信号入力端子F
およびデータ出力端子Oを有し、図21に示されるよう
に、セレクタ9110およびフリップフロップ9120
からなる。最小ディストーション検出ユニット6100
のセレクタ付きフリップフロップ6180のセレクタ9
110は、第1データ入力端子A,第2データ入力端子
B,信号入力端子Sおよびデータ出力端子Yを有し、信
号入力端子Sに入力された信号が0を表わす信号のと
き、第1データ入力端子Aに入力されているデータをデ
ータ出力端子Yから出力し、信号入力端子Sに入力され
た信号が1を表わす信号のとき、第2データ入力端子B
に入力されているデータをデータ出力端子Yから出力す
るものである。
【0133】最小ディストーション検出ユニット610
0のセレクタ付きフリップフロップ6180のフリップ
フロップ9120は、Dフリップフロップからなり、デ
ータ入力端子A、信号入力端子Sおよびデータ出力端子
Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号のパルスに
同期して、データ入力端子Aに入力されているデータを
データ出力端子Yにラッチするものである。
【0134】動きベクトル垂直成分検出ユニット620
0のセレクタ6220は、第1データ入力端子A、第2
データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデータ出力端
子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号が0を表
わす信号のとき、第1データ入力端子Aに入力されてい
るデータをデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子
Sに入力された信号が1を表わす信号のとき、第2デー
タ入力端子Bに入力されているデータをデータ出力端子
Yから出力するものである。
【0135】動きベクトル垂直成分検出ユニット620
0のフリップフロップ6230は、Dフリップフロップ
からなり、データ入力端子A,信号入力端子Sおよびデ
ータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信
号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入力されて
いるデータをデータ出力端子Yにラッチするものであ
る。ここで、出力されるデータをMyと呼ぶことにす
る。
【0136】動きベクトル垂直成分検出ユニット620
0の換算テーブル6240は、データ入力端子Aおよび
データ出力端子Yを有し、データ入力端子Aに入力され
たデータをあらかじめ準備されている換算テーブルに基
づいて、動きベクトルデータに換算し、データ出力端子
Yに出力するものである。動きベクトル垂直成分検出ユ
ニット6200のセレクタ付きフリップフロップ628
0は、データ入力端子I,第1信号入力端子E,第2信
号入力端子Fおよびデータ出力端子Oを有し、図21に
示されるように、セレクタ付きフリップフロップ618
0と同様の構成である。
【0137】動きベクトル水平成分検出ユニット630
0のカウンタ6310は、信号入力端子CL,CKおよ
びカウントデータ出力端子Qnを有し、信号入力端子C
Lに入力された信号が1を表わす信号のとき出力カウン
トCTxを0にリセットし、カウントデータ出力端子Q
nに出力し、信号入力端子CLに入力された信号が0を
表わす信号でかつ、信号入力端子CKに入力された信号
が1を表わす信号のときにそのパルス信号の立上がりに
同期して出力カウントCTxを1づつカウントアップし
て、カウントデータ出力端子Qnに出力するものであ
る。
【0138】動きベクトル水平成分検出ユニット630
0のセレクタ6320は、第1データ入力端子A,第2
データ入力端子B,信号入力端子Sおよびデータ出力端
子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号が0を表
わす信号のとき、第1データ入力端子Aに入力されてい
るデータをデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子
Sに入力された信号が1を表わす信号のとき、第2デー
タ入力端子Bに入力されているデータをデータ出力端子
Yから出力するものである。
【0139】動きベクトル水平成分検出ユニット630
0のフリップフロップ6330は、Dフリップフロップ
からなり、データ入力端子A,信号入力端子Sおよびデ
ータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信
号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入力されて
いるデータをデータ出力端子Yにラッチするものであ
る。ここで、出力されるデータをMxと呼ぶことにす
る。
【0140】動きベクトル水平成分検出ユニット630
0の換算テーブル6340は、データ入力端子Aおよび
データ出力端子Yを有し、データ入力端子Aに入力され
たデータをあらかじめ準備されている換算テーブルに基
づいて、動きベクトルデータに換算し、データ出力端子
Yに出力するものである。動きベクトル水平成分検出ユ
ニット6300のセレクタ付きフリップフロップ638
0は、データ入力端子I,第1信号入力端子E,第2信
号入力端子Fおよびデータ出力端子Oを有し、図21に
示されるように、第1セレクタ付きフリップフロップ6
180と同様の構成である。
【0141】つぎに、類似ブロック特定手段6000の
各構成機器間の接続について説明する。最小ディストー
ション検出ユニット6100の比較器6110のデータ
入力端子A0は、プロセッサエレメントPE(0,0)
のフリップフロップ5320のデータ出力端子Yに、プ
ロセッサエレメントPE(0,0)の出力端子Doを介
して電気的に接続され、データ入力端子A1は、プロセ
ッサエレメントPE(0,1)のフリップフロップ53
20のデータ出力端子Yに、プロセッサエレメントPE
(0,1)の出力端子Doを介して電気的に接続され、
データ入力端子A2は、プロセッサエレメントPE
(0,2)のフリップフロップ5320のデータ出力端
子Yに、プロセッサエレメントPE(0,2)の出力端
子Doを介して電気的に接続されている。
【0142】最小ディストーション検出ユニット610
0の比較器6120の第1データ入力端子Aは、比較器
6110のデータ出力端子Yに電気的に接続され、第2
データ入力端子Bは、論理和演算器6150のデータ出
力端子Yに電気的に接続されている。最小ディストーシ
ョン検出ユニット6100のセレクタ6130の第1デ
ータ入力端子Aは、比較器6110のデータ出力端子Y
に電気的に接続され、第2データ入力端子Bは、フリッ
プフロップ6140のデータ出力端子Yに電気的に接続
され、信号入力端子Sは、比較器6120の信号出力端
子Yに電気的に接続されている。
【0143】最小ディストーション検出ユニット610
0のフリップフロップ6140のデータ入力端子Aは、
セレクタ6130のデータ出力端子Yに電気的に接続さ
れ、信号入力端子Sは、信号出力ユニット8000の第
2信号出力端子P2に電気的に接続されている。最小デ
ィストーション検出ユニット6100の論理和演算器6
150の信号入力端子Sは、信号出力ユニット8000
の第7信号出力端子P7に電気的に接続され、データ入
力端子Bは、フリップフロップ6140のデータ出力端
子Yに電気的に接続されている。
【0144】最小ディストーション検出ユニット610
0のセレクタ付きフリップフロップ6180のデータ入
力端子Iは、フリップフロップ6140のデータ出力端
子Yに電気的に出力され、信号入力端子Eは、信号出力
ユニット8000の第9信号出力端子P9に電気的に接
続され、信号入力端子Fは、信号出力ユニット8000
の第2信号出力端子P2に電気的に接続されている。
【0145】また、図21に示す、セレクタ付きフリッ
プフロップのセレクタ9110の第1データ入力端子A
は、フリップフロップ9120のデータ出力端子Yに電
気的に接続され、第2データ入力端子Bおよび信号入力
端子Sは、セレクタ付きフリップフロップのデータ入力
端子Iおよび信号入力端子Eを通してそれぞれセレクタ
付きフリップフロップにおいて説明する入力端子に電気
的に接続され、フリップフロップ9120のデータ入力
端子Aは、セレクタ9110のデータ出力端子Yに電気
的に接続され、信号入力端子Sは、セレクタ付きフリッ
プフロップの信号入力端子Fを通してセレクタ付きフリ
ップフロップにおいて説明する入力端子に電気的に接続
されている。また、フリップフロップ9120の信号出
力端子Yは、セレクタ付きフリップフロップの出力端子
Oを通してそれぞれセレクタ付きフリップフロップにお
いて説明する出力端子に電気的に接続されている。
【0146】動きベクトル垂直成分検出ユニット620
0のセレクタ6220の第1データ入力端子Aは、フリ
ップフロップ6230のデータ出力端子Yに電気的に接
続され、第2データ入力端子Bは、最小ディストーショ
ン検出ユニット6100の比較器6110のデータ出力
端子Mに電気的に接続され、信号入力端子Sは、最小デ
ィストーション検出ユニット6100の比較器6120
の信号出力端子Yに電気的に接続されている。
【0147】動きベクトル垂直成分検出ユニット620
0のフリップフロップ6230のデータ入力端子Aは、
セレクタ6220のデータ出力端子Yに電気的に接続さ
れ、信号入力端子Sは、信号出力ユニット8000の第
2信号出力端子P2に電気的に接続されている。動きベ
クトル垂直成分検出ユニット6200の換算テーブル6
240のデータ入力端子Aは、フリップフロップ623
0のデータ出力端子Yに電気的に接続されている。
【0148】動きベクトル垂直成分検出ユニット620
0のセレクタ付きフリップフロップ6280のデータ入
力端子Iは、換算テーブル6240のデータ出力端子Y
に電気的に出力され、信号入力端子Eは、信号出力ユニ
ット8000の第9信号出力端子P9に電気的に接続さ
れ、信号入力端子Fは、信号出力ユニット8000の第
2信号出力端子P2に電気的に接続されている。
【0149】動きベクトル水平成分検出ユニット630
0のカウンタ6310の信号入力端子CLは、信号出力
ユニット8000の第7信号出力端子P7に電気的に接
続され、信号入力端子CKは、信号出力ユニット800
0の第2信号出力端子P2に電気的に接続されている。
動きベクトル水平成分検出ユニット6300のセレクタ
6320の第1データ入力端子Aは、フリップフロップ
6330のデータ出力端子Yに電気的に接続され、第2
データ入力端子Bは、カウンタ6310のカウントデー
タ出力端子Qnに電気的に接続され、信号入力端子S
は、最小ディストーション検出ユニット6100の比較
器6120の信号出力端子Yに電気的に接続されてい
る。
【0150】動きベクトル水平成分検出ユニット630
0のフリップフロップ6330のデータ入力端子Aは、
セレクタ6320のデータ出力端子Yに電気的に接続さ
れ、信号入力端子Sは、信号出力ユニット8000の第
2信号出力端子P2に電気的に接続されている。動きベ
クトル水平成分検出ユニット6300の換算テーブル6
340のデータ入力端子Aは、フリップフロップ633
0のデータ出力端子Yに電気的に接続されている。
【0151】動きベクトル水平成分検出ユニット630
0のセレクタ付きフリップフロップ6380のデータ入
力端子Iは、換算テーブル6340のデータ出力端子Y
に電気的に出力され、信号入力端子Eは、信号出力ユニ
ット8000の第9信号出力端子P9に電気的に接続さ
れ、信号入力端子Fは、信号出力ユニット8000の第
2信号出力端子P2に電気的に接続されている。
【0152】次に、作用を説明する。最初に、現画像デ
ータ出力手段1000および参照画像データ記憶手段2
000から第1の画素データ転送保持手段3001,第
2の画素データ転送保持手段3002およびディストー
ション算出手段5000に入力される画素データの流れ
を説明するとともに、第1の画素データ転送保持手段3
001および第2の画素データ転送保持手段3002の
データ保持状態およびディストーション算出手段500
0における演算処理について説明する。
【0153】なお、図5〜図10のパルス信号SL,パ
ルス信号SRおよびクロックパルス信号CK1のタイミ
ングから理解されるように、クロックパルス信号CK1
の各パルスが発せられる前に、パルス信号SLおよびパ
ルス信号SRの信号が変化するため、プロセッサエレメ
ントPE(x,y)のセレクタ3110では、パルス信
号SLによりクロックパルス信号CK1の1クロック目
が発せられる前に、第2データ入力端子Bが選択され、
2クロック目が発せられる前に、第1データ入力端子A
が選択され、この選択がクロックパルス信号CK1の3
クロック毎に、以後の各クロックで繰り返され、さら
に、パルス信号SRによりクロックパルス信号CK1の
19クロック目が発せられる前に、第3データ入力端子
Cが選択され、22クロック目が発せられる前に、パル
ス信号SLにより選択された第1データ入力端子Aが選
択されて、この選択は、クロックパルス信号CK1の2
0クロック毎に、以後の各クロックで繰り返される。
【0154】また、現画像データ出力手段1000のセ
レクタ1220および1240では、パルス信号SLに
よりクロックパルス信号CK1の1クロック目が発せら
れる前に、第2データ入力端子Bが選択され、2クロッ
ク目が発せられる前に、第1データ入力端子Aが選択さ
れ、この選択がクロックパルス信号CK1の3クロック
毎に、以後の各クロックで繰り返される。
【0155】一方、図13に示されるように、各入力レ
ジスタIR(x,y)のフリップフロップ3220で
は、データ入力端子に入力されている画素データがクロ
ックパルス信号CK1の各パルスに同期してラッチされ
て、各垂直サイドレジスタVSまたは各プロセッサエレ
メントPEに出力され、図15に示されるように、各垂
直サイドレジスタVS(x,y)のフリップフロップ3
320では、セレクタ3310で選択されているデータ
入力端子に入力されている画素データがクロックパルス
信号CK1の各パルスに同期してラッチされ、他の各プ
ロセッサエレメントPE,各垂直サイドレジスタVSま
たは各水平サイドレジスタHSに出力端子YLo,YR
o,YUo,YDoを通して出力され、図17に示され
るように、各水平サイドレジスタHS(x,y)のフリ
ップフロップ3420では、セレクタ3410で選択さ
れているデータ入力端子に入力されている画素データが
クロックパルス信号CK1の各パルスに同期してラッチ
され、他の各プロセッサエレメントPE,各垂直サイド
レジスタVSまたは各水平サイドレジスタHSに出力端
子YLo,YRoを通して出力され、図12に示される
ように、各プロセッサエレメントPE(x,y)のフリ
ップフロップ3120では、セレクタ3110で選択さ
れているデータ入力端子に入力されている画素データが
クロックパルス信号CK1の各パルスに同期してラッチ
され、他の各プロセッサエレメントPE,各垂直サイド
レジスタVSまたは各水平サイドレジスタHSに出力端
子YLo,YRo,YUo,YDoを通して出力され
る。
【0156】また、図19に示されるように、現画像デ
ータ出力手段1000のフリップフロップ1140で
は、フリップフロップ1130のデータ出力端子Yから
出力されている画素データがクロックパルス信号CK1
の各パルスに同期してラッチされ、奇数列の各プロセッ
サエレメントに出力端子Upを通して出力され、現画像
データ出力手段1000のフリップフロップ1250で
は、セレクタ1240で選択されているデータ入力端子
に入力されている画素データがクロックパルス信号CK
1の各パルスに同期してラッチされ、偶数列の各プロセ
ッサエレメントに出力端子Downを通して出力され
る。
【0157】よって、以下で説明する第1の画素データ
転送保持手段3001および第2の画素データ転送保持
手段3002における各入力レジスタIR(x,y)に
対しての画素データの入力は、各入力レジスタIR
(x,y)のフリップフロップ3220におけるラッチ
時を意味するものとし、各垂直サイドレジスタVS
(x,y)に対しての画素データの入力は、各垂直サイ
ドレジスタVS(x,y)のフリップフロップ3320
におけるラッチ時を意味するものとし、各水平サイドレ
ジスタHS(x,y)に対しての画素データの入力は、
各水平サイドレジスタHS(x,y)のフリップフロッ
プ3420におけるラッチ時を意味するものとする。ま
た、各プロセッサエレメントPE(x,y)に対しての
画素データの入力は、各プロセッサエレメントPE
(x,y)のフリップフロップ3120におけるラッチ
時を意味するものとする。
【0158】クロックパルス信号CK1のパルス信号に
同期して、各入力レジスタIR(x,y)は、図18に
おける下側の入力レジスタIR(x,y−1)あるいは
参照画像データ記憶手段2000からデータを入力する
ようになっており、クロックパルス信号CK1の各クロ
ック毎に上述の動作が繰り返される。また、クロックパ
ルス信号CK1の1クロック目には、各プロセッサエレ
メントPE(x,y)および各垂直サイドレジスタVS
(x,y)は図18における右側のプロセッサエレメン
トPE(x+1,y)あるいは垂直サイドレジスタVS
(x+1,y)から画素データを入力し、2,3クロッ
ク目には、奇数列の各プロセッサエレメントPE(x,
y)および各垂直サイドレジスタVS(x,y)では図
18における下側のプロセッサエレメントPE(x,y
+1)あるいは垂直サイドレジスタVS(x,y+1)
から画素データを入力し、偶数列の各プロセッサエレメ
ントPE(x,y)および各垂直サイドレジスタVS
(x,y)では図18における上側のプロセッサエレメ
ントPE(x,y−1)あるいは垂直サイドレジスタV
S(x,y−1)から画素データを入力するようになっ
ている。
【0159】ここで、最上端である第1行目に位置する
プロセッサエレメントPE(x,0)と最下端である第
5行目に位置する垂直サイドレジスタVS(x,4)に
おいては上述の動作ではそれぞれ奇数列においては第5
行目に位置する垂直サイドレジスタVS(x,4)には
第1行目に位置するプロセッサエレメントPE(x,
0)からデータを入力し、偶数列においては第1行目に
位置するプロセッサエレメントPE(x,0)には第5
行目に位置する垂直サイドレジスタVS(x,4)から
データを入力するようになる。以下の説明においてはこ
れらの動作は省略し、下側のプロセッサエレメントある
いは垂直サイドレジスタからの入力または上側のプロセ
ッサエレメントあるいは垂直サイドレジスタからの入力
と記述することにする。
【0160】上述の動作はクロックパルス信号CK1の
3クロック毎に、以後の各クロックにおいて繰り返され
る。詳しく説明すると、クロックパルス信号CK1の1
クロック目に同期して、図22に示されるように、参照
画像データ記憶手段2000から、画素データb(0,
0)が入力レジスタIR(3,2)に入力される。次い
で、クロックパルス信号CK1の2クロック目に同期し
て、図23に示されるように、画素データb(0,0)
が入力レジスタIR(3,2)から一つ上に位置する入
力レジスタIR(3,1)に伝送される。
【0161】同時に、参照画像データ記憶手段2000
から、画素データb(0,1)が入力レジスタIR
(3,2)に、画素データb(0,3)が入力レジスタ
IR(3,4)に、それぞれ入力される。次いで、クロ
ックパルス信号CK1の3クロック目に同期して、図2
4に示されるように、画素データb(0,0)が入力レ
ジスタIR(3,1)から一つ上側に位置する入力レジ
スタIR(3,0)に、画素データb(0,1)が入力
レジスタIR(3,2)から一つ上側に位置する入力レ
ジスタIR(3,1)に、画素データb(0,3)が入
力レジスタIR(3,4)から一つ上側に位置する入力
レジスタIR(3,3)に、それぞれ伝送される。
【0162】同時に、参照画像データ記憶手段2000
から、画素データb(0,2)が入力レジスタIR
(3,2)に、画素データb(0,4)が入力レジスタ
IR(3,4)に、それぞれ入力される。次いで、クロ
ックパルス信号CK1の4クロック目に同期して、図2
5に示されるように、各入力レジスタIRに入力された
画素データb(0,0),b(0,1),b(0,
2),b(0,3),b(0,4)は一つ左側に位置す
る各プロセッサエレメントPEまたは各垂直サイドレジ
スタVSにそれぞれ伝送される。
【0163】詳しく説明すると、画素データb(0,
0)が入力レジスタIR(3,0)からプロセッサエレ
メントPE(2,0)に、画素データb(0,1)が入
力レジスタIR(3,1)からプロセッサエレメントP
E(2,1)に、画素データb(0,2)が入力レジス
タIR(3,2)からプロセッサエレメントPE(2,
2)に、画素データb(0,3)が入力レジスタIR
(3,3)から垂直サイドレジスタVS(2,3)に、
画素データb(0,4)が入力レジスタIR(3,4)
から垂直サイドレジスタVS(2,4)に、それぞれ伝
送される。同時に、参照画像データ記憶手段2000か
ら、画素データb(1,0)が入力レジスタIR(3,
2)に、入力される。
【0164】次いで、クロックパルス信号CK1の5ク
ロック目に同期して、図26に示されるように、各プロ
セッサエレメントPEおよび各垂直サイドレジスタVS
に入力された画素データb(0,0),b(0,1),
b(0,2),b(0,3),b(0,4)および入力
レジスタIR(3,2)に入力された画素データb
(1,0)は、一つ上側に位置する各プロセッサエレメ
ントPEあるいは各レジスタにそれぞれ伝送される。
【0165】詳しく説明すると、画素データb(0,
0)がプロセッサエレメントPE(2,0)から垂直サ
イドレジスタVS(2,4)に、画素データb(0,
1)がプロセッサエレメントPE(2,1)からプロセ
ッサエレメントPE(2,0)に、画素データb(0,
2)がプロセッサエレメントPE(2,2)からプロセ
ッサエレメントPE(2,1)に、画素データb(0,
3)が垂直サイドレジスタVS(2,3)からプロセッ
サエレメントPE(2,2)に、画素データb(0,
4)が垂直サイドレジスタVS(2,4)から垂直サイ
ドレジスタVS(2,3)に、画素データb(1,0)
が入力レジスタIR(3,2)から入力レジスタIR
(3,1)に、それぞれ伝送される。
【0166】同時に、参照画像データ記憶手段2000
から、画素データb(1,1)が入力レジスタIR
(3,2)に、画素データb(1,3)が入力レジスタ
IR(3,4)に、それぞれ入力される。次いで、クロ
ックパルス信号CK1の6クロック目に同期して、図2
7に示されるように、各プロセッサエレメントPEおよ
び各垂直サイドレジスタVSに入力された画素データb
(0,0),b(0,1),b(0,2),b(0,
3),b(0,4)は、一つ上側に位置する各プロセッ
サエレメントPEあるいは各レジスタに、各入力レジス
タIRに入力された画素データb(1,0),b(1,
1),b(1,3)は、一つ上側の入力レジスタIR
に、それぞれ伝送される。
【0167】詳しく説明すると、画素データb(0,
1)がプロセッサエレメントPE(2,0)から垂直サ
イドレジスタVS(2,4)に、画素データb(0,
2)がプロセッサエレメントPE(2,1)からプロセ
ッサエレメントPE(2,0)に、画素データb(0,
3)がプロセッサエレメントPE(2,2)からプロセ
ッサエレメントPE(2,1)に、画素データb(0,
4)が垂直サイドレジスタVS(2,3)からプロセッ
サエレメントPE(2,2)に、画素データb(0,
0)が垂直サイドレジスタVS(2,4)から垂直サイ
ドレジスタVS(2,3)に、画素データb(1,0)
が入力レジスタIR(3,1)から入力レジスタIR
(3,0)に、画素データb(1,1)が入力レジスタ
IR(3,2)から入力レジスタIR(3,1)に、画
素データb(1,3)が入力レジスタIR(3,4)か
ら入力レジスタIR(3,3)に、それぞれ伝送され
る。
【0168】同時に、参照画像データ記憶手段2000
から、画素データb(1,2)が入力レジスタIR
(3,2)に、画素データb(1,4)が入力レジスタ
IR(3,4)に、それぞれ入力される。次いで、クロ
ックパルス信号CK1の7クロック目に同期して、図2
8に示されるように、各プロセッサエレメントPEおよ
び各垂直サイドレジスタVSに伝送された画素データb
(0,0),b(0,1),b(0,2),b(0,
3),b(0,4)は一つ左側に位置する各プロセッサ
エレメントPEまたは各垂直サイドレジスタVSに、各
入力レジスタIRに入力された画素データb(1,
0),b(1,1),b(1,2),b(1,3),b
(1,4)は一つ左側に位置する各プロセッサエレメン
トPEまたは各垂直サイドレジスタVSに、それぞれ伝
送される。
【0169】詳しく説明すると、画素データb(0,
2)がプロセッサエレメントPE(2,0)からプロセ
ッサエレメントPE(1,0)に、画素データb(0,
3)がプロセッサエレメントPE(2,1)からプロセ
ッサエレメントPE(1,1)に、画素データb(0,
4)がプロセッサエレメントPE(2,2)からプロセ
ッサエレメントPE(1,2)に、画素データb(0,
0)が垂直サイドレジスタVS(2,3)から垂直サイ
ドレジスタVS(1,3)に、画素データb(0,1)
が垂直サイドレジスタVS(2,4)から垂直サイドレ
ジスタVS(1,4)に、画素データb(1,0)が入
力レジスタIR(3,0)からプロセッサエレメントP
E(2,0)に、画素データb(1,1)が入力レジス
タIR(3,1)からプロセッサエレメントPE(2,
1)に、画素データb(1,2)が入力レジスタIR
(3,2)からプロセッサエレメントPE(2,2)
に、画素データb(1,3)が入力レジスタIR(3,
3)から垂直サイドレジスタVS(2,3)に、画素デ
ータb(1,4)が入力レジスタIR(3,4)から垂
直サイドレジスタVS(2,4)に、それぞれ伝送され
る。
【0170】同時に、参照画像データ記憶手段2000
から、画素データb(2,0)が入力レジスタIR
(3,2)に、入力される。さらに、現画像データ出力
手段1000では、クロックパルス信号CK1の7クロ
ック目に同期して、図示しない現画像データ記憶手段か
ら、画素データa(0,0)がフリップフロップ111
0に入力される。
【0171】次いで、クロックパルス信号CK1の8ク
ロック目に同期して、図29に示されるように、各プロ
セッサエレメントPEおよび各垂直サイドレジスタVS
に伝送された画素データb(0,0),b(0,1),
b(0,2),b(0,3),b(0,4)は一つ下側
に位置する各プロセッサエレメントPEおよび各垂直サ
イドレジスタVSに、各プロセッサエレメントPEおよ
び各垂直サイドレジスタVSに伝送された画素データb
(1,0),b(1,1),b(1,2),b(1,
3),b(1,4)および入力レジスタIR(3,2)
に入力された画素データb(2,0)は、一つ上側に位
置する各プロセッサエレメントPEあるいは各レジスタ
に、それぞれ伝送される。
【0172】同時に、参照画像データ記憶手段2000
から、画素データb(2,1)が入力レジスタIR
(3,2)に、画素データb(2,3)が入力レジスタ
IR(3,4)に、それぞれ入力される。さらに、現画
像データ出力手段1000では、クロックパルス信号C
K1の8クロック目に同期して、画素データa(0,
0)がフリップフロップ1110からフリップフロップ
1120に伝送され、同時に現画像データ記憶手段から
画素データa(0,1)がフリップフロップ1110に
入力される。
【0173】次いで、クロックパルス信号CK1の9ク
ロック目に同期して、図30に示されるように、各プロ
セッサエレメントPEおよび各垂直サイドレジスタVS
に伝送された画素データb(0,0),b(0,1),
b(0,2),b(0,3),b(0,4)は一つ下側
に位置する各プロセッサエレメントPEあるいは各垂直
サイドレジスタVSに、各プロセッサエレメントPEお
よび各垂直サイドレジスタVSに伝送された画素データ
b(1,0),b(1,1),b(1,2),b(1,
3),b(1,4)は一つ上側に位置する各プロセッサ
エレメントPEあるいは各垂直サイドレジスタVSに、
各入力レジスタIRに入力された画素データb(2,
0),b(2,1),b(2,3)は、一つ上側に位置
する各入力レジスタIRに、それぞれ伝送される。
【0174】同時に、参照画像データ記憶手段2000
から、画素データb(2,2)が入力レジスタIR
(3,2)に、画素データb(2,4)が入力レジスタ
IR(3,4)に、それぞれ入力される。さらに、現画
像データ出力手段1000では、クロックパルス信号C
K1の9クロック目に同期して、画素データa(0,
0)がフリップフロップ1120からフリップフロップ
1130に、画素データa(0,1)がフリップフロッ
プ1110からフリップフロップ1120に、それぞれ
伝送され、同時に、現画像データ記憶手段から、画素デ
ータa(0,2)がフリップフロップ1110に入力さ
れる。
【0175】次いで、クロックパルス信号CK1の10
クロック目に同期して、図31に示されるように、各プ
ロセッサエレメントPEおよび各垂直サイドレジスタV
Sに伝送された画素データb(0,0),b(0,
1),b(0,2),b(0,3),b(0,4),b
(1,0),b(1,1),b(1,2),b(1,
3),b(1,4)は一つ左側に位置する各プロセッサ
エレメントPEまたは各垂直サイドレジスタVSに、各
入力レジスタIRに入力された画素データb(2,
0),b(2,1),b(2,2),b(2,3),b
(2,4)は一つ左側に位置する各プロセッサエレメン
トPEまたは各垂直サイドレジスタVSに、それぞれ伝
送される。
【0176】同時に、参照画像データ記憶手段2000
から、画素データb(3,0)が入力レジスタIR
(3,2)に入力される。さらに、現画像データ出力手
段1000では、クロックパルス信号CK1の9クロッ
ク目の立ち下がりに同期してパルス信号SLが1を表わ
す信号となるため、セレクタ1220およびセレクタ1
240では第2データ入力端子Bとデータ出力端子Yが
電気的に接続され、クロックパルス信号CK1の10ク
ロック目に同期して、画素データa(0,0)がフリッ
プフロップ1130からフリップフロップ1140およ
びフリップフロップ1210に、画素データa(0,
1)がフリップフロップ1120からフリップフロップ
1130およびセレクタ1220の第2データ入力端子
Bを介してフリップフロップ1230に、画素データa
(0,2)がフリップフロップ1110からフリップフ
ロップ1120およびセレクタ1240の第2データ入
力端子Bを介してフリップフロップ1250に、それぞ
れ伝送され、同時に、現画像データ記憶手段2000か
ら画素データa(1,0)がフリップフロップ1110
に入力される。
【0177】以上の動作で各プロセッサエレメント PE(0,0),PE(0,1),PE(0,2), PE(1,0),PE(1,1),PE(1,2), PE(2,0),PE(2,1)およびPE(2,2)
に画素データ b(0,0),b(0,1),b(0,2), b(1,2),b(1,3),b(1,4), b(2,0),b(2,1)およびb(2,2)が記載
順に入力され、ディストーション算出の準備が完了した
ことになり、各プロセッサエレメントPEでは、以下の
演算処理が開始される。
【0178】なお、クロックパルス信号CK1の11ク
ロック目以降18クロック目までの間、各プロセッサエ
レメント,各垂直サイドレジスタおよび各入力レジスタ
間の画素データの伝送および入力は同様に行なわれる。
一旦、画素データの転送動作についての説明はここで終
わりにして、演算処理の説明の後、再び説明することに
する。
【0179】図6に示されるクロックパルス信号CK1
の10クロック目のアップエッヂから19クロック目の
アップエッヂまでの間の期間c10,c11,c12,
c13,c14,c15,c16,c17,c18にお
いて、各プロセッサエレメントPE(x,y)の各素子
では、以下の演算処理が行われ、ディストーションがそ
れぞれ求められる。
【0180】すなわち、期間c10においては、図31
に示すように、各画素データ b(0,0),b(0,1),b(0,2), b(1,2),b(1,3),b(1,4), b(2,0),b(2,1)およびb(2,2)が、各
プロセッサエレメントのセレクタ3110およびフリッ
プフロップ3120を経由して、それぞれ記載順に対応
するプロセッサエレメント PE(0,0),PE(0,1),PE(0,2), PE(1,0),PE(1,1),PE(1,2), PE(2,0),PE(2,1),PE(2,2)の減
算器5210に第1データ入力端子Aを介して入力され
る。
【0181】すなわち、奇数列の各プロセッサエレメン
トPE(x,y)には、画素データb(x,y)が入力
され、偶数列の各プロセッサエレメントPE(x,y)
には、画素データb(x,y+2)が入力される。ま
た、同時に奇数列の各プロセッサエレメントPEでは現
画像ブロックの画素データa(0,0)が、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の減算器5210に第2デ
ータ入力端子Bを介して入力され、偶数列の各プロセッ
サエレメントでは現画像ブロックの画素データa(0,
2)が、各プロセッサエレメントPE(x,y)の減算
器5210に第2データ入力端子Bを介して入力され
る。
【0182】これにより、奇数列の各プロセッサエレメ
ントPE(x,y)では、減算器5210によりb
(x,y)−a(0,0)が演算され、偶数列の各プロ
セッサエレメントPE(x,y)では、減算器5210
によりb(x,y+2)−a(0,2)が演算され、正
数変換器5220により、 (奇数) |b(x,y) - a(0,0)| (偶数) |b(x,y+2) - a(0,2)| に変換されて、加算器5230に第1データ入力端子A
を介して入力される。
【0183】一方、各プロセッサエレメントの反転器5
250には、信号入力端子Sを介してパルス信号CLが
入力される。このパルス信号CLが期間c10の前の期
間c9において、クロックパルス信号CK1の9クロッ
ク目の立ち下がりに同期して1となるため、反転器52
50の信号入力端子Sには1が入力され、その結果、論
理積演算器5260のデータ出力端子Yを介してデータ
0が出力され、加算器5230に第2データ入力端子B
を介して入力される。よって、加算器5230では、第
1データ入力端子Aを介して入力される上記今回データ
と第2データ入力端子Bを介して入力される0とが加算
され、 (奇数) |b(x,y) - a(0,0)| (偶数) |b(x,y+2) - a(0,2)| が算出されて、フリップフロップ5240に入力され
る。
【0184】期間c11においては、奇数列の各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)の減算器5210には、
第1データ入力端子Aを介して、画素データb(x,y
+1)が入力され、第2データ入力端子Bを介して、現
画像ブロックの画素データa(0,1)が入力される。
偶数列の各プロセッサエレメントPE(x,y)の減算
器5210には、第1データ入力端子Aを介して、画素
データb(x,y+1)が入力され、第2データ入力端
子Bを介して、現画像ブロックの画素データa(0,
1)が入力される。
【0185】したがって、奇数列および偶数列の各プロ
セッサエレメントPE(x,y)では、ともに減算器5
210によりb(x,y+1)−a(0,1)が演算さ
れ、正数変換器5220により (奇数) |b(x,y+1) - a(0,1)| (偶数) |b(x,y+1) - a(0,1)| に変換されて、加算器5230に第1データ入力端子A
を介して入力される。
【0186】一方、各プロセッサエレメントの反転器5
250には、信号入力端子Sを介してパルス信号CLが
入力される。このパルス信号CLが期間c11の前の期
間c10において、クロックパルス信号CK1の10ク
ロック目の立ち下がりに同期して0となるため、反転器
5250の信号入力端子Sには0が入力され、その結果
フリップフロップ5240にラッチされ出力されている
前回データ (奇数) |b(x,y) - a(0,0)| (偶数) |b(x,y+2) - a(0,2)| が論理積演算器5260のデータ出力端子Yを介して出
力され、加算器5230に第2データ入力端子Bを介し
て入力される。よって、加算器5230では、第1デー
タ入力端子Aを介して入力される上記今回データと第2
データ入力端子Bを介して入力される上記前回データと
が加算され、 が算出されて、フリップフロップ5240に入力され
る。
【0187】尚、期間c11以降、つぎにパルス信号C
Lが1となるまでの間は論理積演算器5260のデータ
出力端子Yからは常にフリップフロップ5240のデー
タ出力端子Yより出力され、論理積演算器の第2データ
入力端子Bに入力された前回データが出力され、加算器
5230では第1データ入力端子Aに今回データが入力
され、第2データ入力端子Bに前回データが入力され、
したがって、今回データと前回データを加算した値をデ
ータ出力端子Yから出力することになる。
【0188】期間c12において、奇数列の各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の減算器5210には、第
1データ入力端子Aを介して、画素データb(x,y+
2)が入力され、第2データ入力端子Bを介して、現画
像ブロックの画素データa(0,2)が入力される。偶
数列の各プロセッサエレメントPE(x,y)の減算器
5210には、第1データ入力端子Aを介して、画素デ
ータb(x,y)が入力され、第2データ入力端子Bを
介して、現画像ブロックの画素データa(0,0)が入
力される。
【0189】これにより、奇数列の各プロセッサエレメ
ントPE(x,y)では、減算器5210によりb
(x,y+2)−a(0,2)が演算され、偶数列の各
プロセッサエレメントPE(x,y)では、減算器52
10によりb(x,y)−a(0,0)が演算され、正
数変換器5220により (奇数) |b(x,y+2) - a(0,2)| (偶数) |b(x,y) - a(0,0)| に変換されて、加算器5230に第1データ入力端子A
を介して入力される。また、加算器5230には、第2
データ入力端子Bを介して、期間c11において計算さ
れた上記前回データがフリップフロップ5240より論
理積演算器5260を通して入力される。
【0190】加算器5230では、上記2つのデータが
加算され、 が算出されて、フリップフロップ5240に入力され
る。
【0191】期間c13において、奇数列の各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の減算器5210には、第
1データ入力端子Aを介して、画素データb(x+1,
y)が入力され、第2データ入力端子Bを介して、現画
像ブロックの画素データa(1,0)が入力される。偶
数列の各プロセッサエレメントPE(x,y)の減算器
5210には、第1データ入力端子Aを介して、画素デ
ータb(x+1,y+2)が入力され、第2データ入力
端子Bを介して、現画像ブロックの画素データa(1,
2)が入力される。
【0192】これにより、奇数列の各プロセッサエレメ
ントPE(x,y)では、減算器5210によりb(x
+1,y)−a(1,0)が演算され、偶数列の各プロ
セッサエレメントPE(x,y)では、減算器5210
によりb(x+1,y+2)−a(1,2)が演算さ
れ、正数変換器5220により (奇数) |b(x+1,y) - a(1,0)| (偶数) |b(x+1,y+2) - a(1,2)| に変換されて、加算器5230に第1データ入力端子A
を介して入力される。また、加算器5230には、第2
データ入力端子Bを介して、期間c12において計算さ
れた上記前回データがフリップフロップ5240より論
理積演算器5260を通して入力される。
【0193】加算器5230では、上記2つのデータが
加算され、 が算出されて、フリップフロップ5240に入力され
る。
【0194】期間c14において、奇数列の各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の減算器5210には、第
1データ入力端子Aを介して、画素データb(x+1,
y+1)が入力され、また、第2データ入力端子Bを介
して、現画像ブロックの画素データa(1,1)が入力
される。偶数列の各プロセッサエレメントPE(x,
y)の減算器5210には、第1データ入力端子Aを介
して、画素データb(x+1,y+1)が入力され、ま
た、第2データ入力端子Bを介して、現画像ブロックの
画素データa(1,1)が入力される。
【0195】したがって、奇数列および偶数列の各プロ
セッサエレメントPE(x,y)では、ともに減算器5
210によりb(x+1,y+1)−a(1,1)が演
算され、正数変換器5220により (奇数) |b(x+1,y+1) - a(1,1)| (偶数) |b(x+1,y+1) - a(1,1)| に変換されて、加算器5230に第1データ入力端子A
を介して入力される。また、加算器5230には、第2
データ入力端子Bを介して、期間c13において計算さ
れた上記前回データがフリップフロップ5240より論
理積演算器5260を介して入力される。
【0196】加算器5230では、上記2つのデータが
加算され、 が算出されて、フリップフロップ5240に入力され
る。
【0197】期間c15において、奇数列の各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の減算器5210には、第
1データ入力端子Aを介して、画素データb(x+1,
y+2)が入力され、第2データ入力端子Bを介して、
現画像ブロックの画素データa(1,2)が入力され
る。偶数列の各プロセッサエレメントPE(x,y)の
減算器5210には、第1データ入力端子Aを介して、
画素データb(x+1,y)が入力され、第2データ入
力端子Bを介して、現画像ブロックの画素データa
(1,0)が入力される。
【0198】奇数列の各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、減算器5210によりb(x+1,y
+2)−a(1,2)が演算され、偶数列の各プロセッ
サエレメントPE(x,y)では、減算器5210によ
りb(x+1,y)−a(1,0)が演算され、正数変
換器5220により (奇数) |b(x+1,y+2) - a(1,2)| (偶数) |b(x+1,y) - a(1,0)| に変換されて、加算器5230に第1データ入力端子A
を介して入力される。また、加算器5230には、第2
データ入力端子Bを介して、期間c14において計算さ
れた上記前回データがフリップフロップ5240より論
理積演算器5260を介して入力される。
【0199】加算器5230では、上記2つのデータが
加算され、 が算出されて、フリップフロップ5240に入力され
る。
【0200】期間16から期間18においても同様に演
算処理が行われ、この結果 (奇数) |b(x+2,y+2) - a(2,2)| + |b(x+2,y+1) - a(2,1)| + |b(x+2,y) - a(2,0)| + |b(x+1,y+2) - a(1,2)| + |b(x+1,y+1) - a(1,1)| + |b(x+1,y) - a(1,0)| + |b(x,y+2) - a(0,2)| + |b(x,y+1) - a(0,1)| + |b(x,y) - a(0,0)| ・・・(Q1) (偶数) |b(x+2,y) - a(2,0)| + |b(x+2,y+1) - a(2,1)| + |b(x+2,y+2) - a(2,2)| + |b(x+1,y) - a(1,0)| + |b(x+1,y+1) - a(1,1)| + |b(x+1,y+2) - a(1,2)| + |b(x,y) - a(0,0)| + |b(x,y+1) - a(0,1)| + |b(x,y+2) - a(0,2)| ・・・(Q2) が算出されて、フリップフロップ5240に入力され
る。
【0201】奇数列のプロセッサエレメントPE(x,
y)から出力される上記式(Q1)は、変形すると偶数
列のプロセッサエレメントPE(x,y)から出力され
る上記式(Q2)と同等である。上記式(Q1)および
(Q2)は、図3に示されたサーチウィンドウ210の
複数の候補ブロック310と、第1現画像ブロック11
0とのディストーションを表わす式である。
【0202】以下の説明では、上記式(Q1),(Q
2)をD(x,y)とする。以上の動作で各プロセッサ
エレメント PE(0,0),PE(0,1),PE(0,2), PE(1,0),PE(1,1),PE(1,2), PE(2,0),PE(2,1)およびPE(2,2)
におけるディストーション D(0,0),D(0,1),D(0,2), D(1,0),D(1,1),D(1,2), D(2,0),D(2,1)およびD(2,2)が算出
されたことになり、各プロセッサエレメントPEの出力
端子Doを介して類似ブロック特定手段6000へ出力
される。
【0203】つぎに、再び画素データの流れの説明に戻
り、第1の画素データ転送保持手段3001および第2
の画素データ転送保持手段3002から出力され第3の
画素データ転送保持手段4000へ入力される画素デー
タの流れを説明するとともに、第3の画素データ転送保
持手段4000における画素データの保持状態について
説明し、さらに、第3の画素データ転送保持手段400
0から第1の画素データ転送保持手段3001および第
2の画素データ転送保持手段3002へ画素データを戻
す処理について説明する。
【0204】クロックパルス信号CK1の11クロック
目に同期して、図32に示されるように、各プロセッサ
エレメントPEおよび各垂直サイドレジスタVSに保持
されている画素データb(0,0),b(0,1),b
(0,2),b(0,3)およびb(0,4)は一つ左
側に位置する隣の各水平サイドレジスタHS(−1,
0),HS(−1,1),HS(−1,2),HS(−
1,3)およびHS(−1,4)に記載順に、それぞれ
伝送される。
【0205】詳しく説明すると、期間11の前の期間1
0において図6に示されるように、クロックパルス信号
CK1の10クロック目の立ち下がりに同期してパルス
信号SHが1となるため、各水平サイドレジスタHSの
セレクタ3410の第1信号入力端子S0に1が入力さ
れ、第2信号入力端子S1には0が入力されており、し
たがって、セレクタ3410の第2データ入力端子Bと
データ出力端子Yが電気的に接続され、各水平サイドレ
ジスタのフリップフロップ3420のデータ入力端子A
に各水平サイドレジスタの入力端子YLiを介して一つ
右側に位置する各プロセッサエレメントあるいは各垂直
サイドレジスタの出力端子YLoから出力された画素デ
ータが入力される。
【0206】次いで、クロックパルス信号CK1の12
クロック目から15クロック目までは図6に示されるよ
うに、パルス信号SHおよびパルス信号SRともに0な
ので、各水平サイドレジスタのセレクタ3410の第1
信号入力端子S0および第2信号入力端子S1に0が入
力され、したがって、各水平サイドレジスタのセレクタ
3410では第1データ入力端子Aとデータ出力端子Y
が電気的に接続され、同じ水平サイドレジスタのフリッ
プフロップ3420のデータ出力端子Yから出力された
画素データを入力し、再び、各水平サイドレジスタのフ
リップフロップ3420のデータ入力端子Aに画素デー
タが入力され、保持される。
【0207】次いで、クロックパルス信号CK1の16
クロック目に同期して、図33に示されるように、各水
平サイドレジスタHSに保持されている画素データb
(0,0),b(0,1),b(0,2),b(0,
3)およびb(0,4)は一つ左側に位置する隣の各水
平サイドレジスタHS(−2,0),HS(−2,
1),HS(−2,2),HS(−2,3)およびHS
(−2,4)に記載順に、各プロセッサエレメントPE
および各垂直サイドレジスタVSに保持されている画素
データb(1,2),b(1,3),b(1,4),b
(1,0)およびb(1,1)は一つ左側に位置する隣
の各水平サイドレジスタHS(−1,0),HS(−
1,1),HS(−1,2),HS(−1,3)および
HS(−1,4)に記載順に、それぞれ伝送される。
【0208】詳しく説明すると、期間16の前の期間1
5において図6に示されるように、クロックパルス信号
CK1の15クロック目の立ち下がりに同期してパルス
信号SHが1となるため、各水平サイドレジスタのセレ
クタ3410の第1信号入力端子S0に1が入力され、
第2信号入力端子S1には0が入力されており、したが
って、セレクタ3410の第2データ入力端子Bとデー
タ出力端子Yが電気的に接続され、各水平サイドレジス
タのフリップフロップ3420のデータ入力端子Aに各
水平サイドレジスタの入力端子YLiを介して一つ右側
に位置する各プロセッサエレメント,各垂直サイドレジ
スタあるいは各水平サイドレジスタの出力端子YLoか
ら出力された画素データが入力される。
【0209】次いで、クロックパルス信号CK1の17
クロック目に同期して、図34に示されるように、各水
平サイドレジスタHSに保持されている画素データb
(0,0),b(0,1),b(0,2),b(0,
3),b(0,4),b(1,2),b(1,3),b
(1,4),b(1,0)およびb(1,1)は一つ左
側に位置する隣の各水平サイドレジスタHS(−3,
0),HS(−3,1),HS(−3,2),HS(−
3,3),HS(−3,4),HS(−2,0),HS
(−2,1),HS(−2,2),HS(−2,3)お
よびHS(−2,4)に記載順に、各プロセッサエレメ
ントPEおよび各垂直サイドレジスタVSに保持されて
いる画素データb(2,0),b(2,1),b(2,
2),b(2,3)およびb(2,4)は一つ左側に位
置する隣の各水平サイドレジスタHS(−1,0),H
S(−1,1),HS(−1,2),HS(−1,3)
およびHS(−1,4)に記載順に、それぞれ伝送され
る。
【0210】詳しく説明すると、図6に示されるよう
に、パルス信号SHが1となるため、各水平サイドレジ
スタのセレクタ3410の第1信号入力端子S0に1が
入力され、第2信号入力端子S1には0が入力されてお
り、したがって、セレクタ3410の第2データ入力端
子Bとデータ出力端子Yが電気的に接続され、各水平サ
イドレジスタのフリップフロップ3420のデータ入力
端子Aに各水平サイドレジスタの入力端子YLiを介し
て一つ右側に位置する各プロセッサエレメント,各垂直
サイドレジスタあるいは各水平サイドレジスタの出力端
子YLoから出力された画素データが入力される。
【0211】以上の動作で水平サイドレジスタ HS(−3,0),HS(−3,1),HS(−3,
2),HS(−3,3),HS(−3,4), HS(−2,0),HS(−2,1),HS(−2,
2),HS(−2,3),HS(−2,4), HS(−1,0),HS(−1,1),HS(−1,
2),HS(−1,3)およびHS(−1,4)に、画
素データ b(0,0),b(0,1),b(0,2),b(0,
3),b(0,4), b(1,2),b(1,3),b(1,4),b(1,
0),b(1,1), b(2,0),b(2,1),b(2,2),b(2,
3)およびb(2,4)が、それぞれ記載順に転送保持
されたことになる。
【0212】つぎに、第3の画素データ転送保持手段4
000に転送保持された画素データを再び第1の画素デ
ータ転送保持手段3001および第2の画素データ転送
保持手段3002へ戻す作用について説明する。クロッ
クパルス信号CK1の19クロック目に同期して、図3
6に示されるように、各水平サイドレジスタHSに保持
されている画素データb(0,0),b(0,1),b
(0,2),b(0,3),b(0,4),b(1,
2),b(1,3),b(1,4),b(1,0)およ
びb(1,1)は一つ右側に位置する隣の各水平サイド
レジスタHSに、画素データb(2,0),b(2,
1),b(2,2),b(2,3)およびb(2,4)
は一つ右側に位置する隣の各プロセッサエレメントPE
および各垂直サイドレジスタVSに、それぞれ伝送され
る。
【0213】詳しく説明すると、図6に示されるよう
に、パルス信号SRが1となるため、各水平サイドレジ
スタのセレクタ3410の第2信号入力端子S1に1が
入力される。したがって、第1信号入力端子S0に関わ
らず、セレクタ3410の第3データ入力端子Cとデー
タ出力端子Yが電気的に接続され、各水平サイドレジス
タのフリップフロップ3420のデータ入力端子Aに各
水平サイドレジスタの入力端子YRiを介して一つ左側
に位置する各水平サイドレジスタの出力端子YRoから
出力された画素データが入力される。
【0214】一方、各プロセッサエレメントのセレクタ
3110の第2信号入力端子S1にも1が入力される。
したがって、第1信号入力端子S0に関わらず、セレク
タ3110の第3データ入力端子Cとデータ出力端子Y
が電気的に接続され、各プロセッサエレメントのフリッ
プフロップ3120のデータ入力端子Aに各プロセッサ
エレメントの入力端子YRiを介して一つ左側に位置す
る各水平サイドレジスタの出力端子YRoあるいは各プ
ロセッサエレメントの出力端子YRoから出力された画
素データが入力される。
【0215】各垂直サイドレジスタにおいても同様で、
セレクタ3310の第2信号入力端子S1にも1が入力
される。したがって、第1信号入力端子S0に関わら
ず、セレクタ3310の第3データ入力端子Cとデータ
出力端子Yが電気的に接続され、各垂直サイドレジスタ
のフリップフロップ3320のデータ入力端子Aに各垂
直サイドレジスタの入力端子YRiを介して一つ左側に
位置する各水平サイドレジスタの出力端子YRoあるい
は各垂直サイドレジスタの出力端子YRoから出力され
た画素データが入力される。
【0216】次いで、クロックパルス信号CK1の20
クロック目に同期して、図37に示されるように、各プ
ロセッサエレメントPEおよび各垂直サイドレジスタV
Sに保持されている画素データb(2,0),b(2,
1),b(2,2),b(2,3)およびb(2,4)
は一つ右側に位置する隣の各プロセッサエレメントPE
および各垂直サイドレジスタVSに、各水平サイドレジ
スタHSに保持されている画素データb(1,2),b
(1,3),b(1,4),b(1,0)およびb
(1,1)は一つ右側に位置する隣の各プロセッサエレ
メントPEおよび各垂直サイドレジスタVSに、画素デ
ータb(0,0),b(0,1),b(0,2),b
(0,3)およびb(0,4)は、一つ右側に位置する
隣の各水平サイドレジスタHSに、それぞれ伝送され
る。
【0217】詳しく説明すると、図6に示されるよう
に、パルス信号SRが1となるため、各水平サイドレジ
スタのセレクタ3410の第2信号入力端子S1に1が
入力される。したがって、第1信号入力端子S0に関わ
らず、セレクタ3410の第3データ入力端子Cとデー
タ出力端子Yが電気的に接続され、各水平サイドレジス
タのフリップフロップ3420のデータ入力端子Aに各
水平サイドレジスタの入力端子YRiを介して一つ左側
に位置する各水平サイドレジスタの出力端子YRoから
出力された画素データが入力される。
【0218】一方、各プロセッサエレメントのセレクタ
3110の第2信号入力端子S1にも1が入力される。
したがって、第1信号入力端子S0に関わらず、セレク
タ3110の第3データ入力端子Cとデータ出力端子Y
が電気的に接続され、各プロセッサエレメントのフリッ
プフロップ3120のデータ入力端子Aに各プロセッサ
エレメントの入力端子YRiを介して一つ左側に位置す
る各水平サイドレジスタの出力端子YRoあるいは各プ
ロセッサエレメントの出力端子YRoから出力された画
素データが入力される。
【0219】各垂直サイドレジスタにおいても同様で、
セレクタ3310の第2信号入力端子S1にも1が入力
される。したがって、第1信号入力端子S0に関わら
ず、セレクタ3310の第3データ入力端子Cとデータ
出力端子Yが電気的に接続され、各垂直サイドレジスタ
のフリップフロップ3320のデータ入力端子Aに各垂
直サイドレジスタの入力端子YRiを介して一つ左側に
位置する各水平サイドレジスタの出力端子YRoあるい
は各垂直サイドレジスタの出力端子YRoから出力され
た画素データが入力される。
【0220】次いで、クロックパルス信号CK1の21
クロック目に同期して、図38に示されるように、各プ
ロセッサエレメントPEに保持されている画素データb
(2,0),b(2,1),b(2,2),b(2,
3),b(2,4),b(1,2),b(1,3),b
(1,4),b(1,0)およびb(1,1)は、一つ
右側に位置する隣の各プロセッサエレメントPEおよび
各垂直サイドレジスタVSに、各水平サイドレジスタH
Sに保持されている画素データb(0,0),b(0,
1),b(0,2),b(0,3)およびb(0,4)
は、一つ右側に位置する隣の各プロセッサエレメントP
Eおよび各垂直サイドレジスタVSに、それぞれ伝送さ
れる。
【0221】詳しく説明すると、図6に示されるよう
に、パルス信号SRが1となるため、各水平サイドレジ
スタのセレクタ3410の第2信号入力端子S1に1が
入力される。したがって、第1信号入力端子S0に関わ
らず、セレクタ3410の第3データ入力端子Cとデー
タ出力端子Yが電気的に接続され、各水平サイドレジス
タのフリップフロップ3420のデータ入力端子Aに各
水平サイドレジスタの入力端子YRiを介して一つ左側
に位置する各水平サイドレジスタの出力端子YRoから
出力された画素データが入力される。
【0222】一方、各プロセッサエレメントのセレクタ
3110の第2信号入力端子S1にも1が入力される。
したがって、第1信号入力端子S0に関わらず、セレク
タ3110の第3データ入力端子Cとデータ出力端子Y
が電気的に接続され、各プロセッサエレメントのフリッ
プフロップ3120のデータ入力端子Aに各プロセッサ
エレメントの入力端子YRiを介して一つ左側に位置す
る各水平サイドレジスタの出力端子YRoあるいは各プ
ロセッサエレメントの出力端子YRoから出力された画
素データが入力される。
【0223】各垂直サイドレジスタにおいても同様で、
セレクタ3310の第2信号入力端子S1にも1が入力
される。したがって、第1信号入力端子S0に関わら
ず、セレクタ3310の第3データ入力端子Cとデータ
出力端子Yが電気的に接続され、各垂直サイドレジスタ
のフリップフロップ3320のデータ入力端子Aに各垂
直サイドレジスタの入力端子YRiを介して一つ左側に
位置する各水平サイドレジスタの出力端子YRoあるい
は各垂直サイドレジスタの出力端子YRoから出力され
た画素データが入力される。
【0224】以上の動作で第3の画素データ転送保持手
段4000により保持されていた画素データb(0,
0),b(0,1),b(0,2),b(0,3),b
(0,4),b(1,2),b(1,3),b(1,
4),b(1,0),b(1,1),b(2,0),b
(2,1),b(2,2),b(2,3)およびb
(2,4)が、プロセッサエレメントおよび垂直サイド
レジスタのPE(0,0),PE(0,1),PE
(0,2),VS(0,3),VS(0,4),PE
(1,0),PE(1,1),PE(1,2),VS
(1,3),VS(1,4),PE(2,0),PE
(2,1),PE(2,2),VS(2,3)およびV
S(2,4)に、記載順に転送されたことになる。
【0225】つぎに、ディストーション算出手段500
0において算出され保持されている各プロセッサエレメ
ントPE毎のディストーションの類似ブロック特定手段
6000への転送についてタイムチャートの図6を参照
しながら説明するとともに、類似ブロック特定手段60
00において最小ディストーションおよび動きベクトル
を求める作用についてタイムチャートの図9,10を参
照しながら説明する。
【0226】期間c19において、図6に示すように、
期間c19の前の期間c18の間にパルス信号LD1が
1となるため、各プロセッサエレメントPE(x,y)
のセレクタ5310の信号入力端子Sに1が入力され、
セレクタ5310の第2データ入力端子Bがデータ出力
端子Yと電気的に接続され、さらにフリップフロップ5
320のデータ入力端子Aに接続される。
【0227】期間c19の間に発せられるパルス信号C
K2に同期して、各プロセッサエレメントPE(x,
y)で算出されたディストーションD(x,y)が各プ
ロセッサエレメントPE(x,y)のセレクタ5310
の第2データ入力端子Bを介してフリップフロップ53
20のデータ入力端子Aに入力される。そして、期間c
20の間に発せられるパルス信号CK2に同期して、デ
ィストーションD(x,y)は、フリップフロップ53
20のデータ出力端子Yを介して各プロセッサエレメン
トPE(x,y)の出力端子Doから出力される。
【0228】このとき、プロセッサエレメントPE
(0,0),PE(0,1)およびPE(0,2)で算
出された各ディストーションD(0,0),D(0,
1)およびD(0,2)は、それぞれプロセッサエレメ
ントPE(0,0),PE(0,1)およびPE(0,
2)の出力端子Doを介して類似ブロック特定手段60
00の比較器6110に入力される。
【0229】次いで、期間c20において、図6に示す
ように、期間c20の前の期間c19の間にパルス信号
LD1が0となるため、各プロセッサエレメントPE
(x,y)のセレクタ5310の信号入力端子Sに0が
入力され、セレクタ5310の第1データ入力端子Aが
データ出力端子Yと電気的に接続され、さらにフリップ
フロップ5320のデータ入力端子Aに接続される。
【0230】期間c20の間に発せられるパルス信号C
K2に同期して、各プロセッサエレメントPE(x+
1,y)で算出されたディストーションD(x+1,
y)がそれぞれプロセッサエレメントPE(x,y)の
入力端子Diを介してセレクタ5310の第1データ入
力端子Aに入力される。そして、期間c21の間に発せ
られるパルス信号CK2に同期して、ディストーション
D(x+1,y)は、フリップフロップ5320のデー
タ入力端子Aに入力され、フリップフロップ5320の
データ出力端子Yを介してそれぞれプロセッサエレメン
トPE(x,y)の出力端子Doから出力される。
【0231】このとき、プロセッサエレメントPE
(1,0),PE(1,1)およびPE(1,2)で算
出された各ディストーションD(1,0),D(1,
1)およびD(1,2)は、それぞれプロセッサエレメ
ントPE(0,0),PE(0,1)およびPE(0,
2)の出力端子Doを介して類似ブロック特定手段60
00の比較器6110に入力される。
【0232】次いで、期間c21において、図6に示す
ように、パルス信号LD1は0のままであるので、各プ
ロセッサエレメントPE(x,y)のセレクタ5310
の信号入力端子Sに0が入力され、セレクタ5310の
第1データ入力端子Aがデータ出力端子Yと電気的に接
続され、さらにフリップフロップ5320のデータ入力
端子Aに接続される。
【0233】期間c21の間に発せられるパルス信号C
K2に同期して、各プロセッサエレメントPE(x+
2,y)で算出されたディストーションD(x+2,
y)がそれぞれプロセッサエレメントPE(x,y)の
入力端子Diを介してセレクタ5310の第1データ入
力端子Aに入力され、さらにフリップフロップ5320
のデータ入力端子Aに入力される。そして、期間c22
の間に発せられるパルス信号CK2に同期して、ディス
トーションD(x+2,y)は、フリップフロップ53
20のデータ出力端子Yを介してそれぞれプロセッサエ
レメントPE(x,y)の出力端子Doから出力され
る。
【0234】このとき、プロセッサエレメントPE
(2,0),PE(2,1)およびPE(2,2)で算
出された各ディストーションD(2,0),D(2,
1)およびD(2,2)は、それぞれプロセッサエレメ
ントPE(0,0),PE(0,1)およびPE(0,
2)の出力端子Doを介して類似ブロック特定手段60
00の比較器6110に入力される。
【0235】以上の動作でディストーション算出手段5
000において、各プロセッサエレメントPE毎に算出
されたディストーションD(x,y)がすべて類似ブロ
ック特定手段6000へ転送されたことになり、類似ブ
ロック特定手段6000では最小ディストーションおよ
び動きベクトルを求めることになる。類似ブロック特定
手段6000では、比較器6110に各データ入力端子
A0,A1,A2を介して、第1の画素データ転送保持
手段3001およびディストーション算出手段5000
の各プロセッサエレメントPE(x,y)によって求め
られたそれぞれのディストーションが入力される。
【0236】まず、期間c19において、パルス信号L
D2に同期して、論理和演算器6150に信号入力端子
Sを介して信号1が入力され、また、カウンタ6310
に信号入力端子CLを介して信号1にされることにより
より、カウンタ6310の内部データの出力カウントC
Txが0にリセットされる。次いで、パルス信号CK2
の20クロック目に同期して、D(0,0),D(0,
1),D(0,2)が、類似ブロック特定手段6000
の最小ディストーション検出ユニット6100の比較器
6110にデータ入力端子A0,A1,A2を介してそ
れぞれ入力される。比較器6110では、データ入力端
子A0,A1,A2を介してそれぞれ入力されたデータ
が比較され、その中から最も小さいディストーションが
選択されて、データ出力端子Yを介して最小ディストー
ションLMDisが出力され、最小ディストーションに
対応するデータ入力端子をLMVyとし、0,1または
2がデータ出力端子Mを介して出力される。
【0237】本実施例では、図9に示されるようにLM
Vy=0であり、最小ディストーションLMDis=D
(0,0)である。類似ブロック特定手段6000の最
小ディストーション検出ユニット6100の論理和演算
器6150では、信号入力端子Sを介して信号1が入力
されているので、データ入力端子Bを介して入力されて
いるデータ、すなわち、フリップフロップ6140のデ
ータ出力端子Yから出力され、入力されているデータに
関わらず、データ出力端子Yを介してすべてのビットが
1のデータ、すなわち、最大値のデータが出力される。
比較器6120では、第1データ入力端子Aを介して入
力された最小ディストーションLMDis=D(0,
0)と、第2データ入力端子Bを介して入力された上記
最大値のデータを比較し、D(0,0)の方が小さいた
め信号出力端子Yを介してMin=1が出力される。セ
レクタ6130では、信号入力端子Sを介して信号1が
入力されるため、第1データ入力端子Aを介して入力さ
れているD(0,0)がデータ出力端子Yを介してフリ
ップフロップ6140に出力される。
【0238】類似ブロック特定手段6000の動きベク
トル垂直成分検出ユニット6200のセレクタ6220
では、信号入力端子Sを介して入力された信号1によ
り、第2データ入力端子Bがデータ出力端子Yと電気的
に接続され、LMVy=0を入力し、データ出力端子Y
を介してフリップフロップ6230に出力される。類似
ブロック特定手段6000の動きベクトル水平成分検出
ユニット6300のカウンタ6310では、CK2のパ
ルス信号に同期して、信号入力端子CLに入力される信
号LD2によってリセットされた内部データの出力カウ
ントCTxがカウント出力端子Qnを介してCTx=0
として出力される。セレクタ6320では、信号入力端
子Sを介して入力された信号1により、第2データ入力
端子Bがデータ出力端子Yと電気的に接続され、CTx
=0を入力し、データ出力端子Yを介してフリップフロ
ップ6330に出力される。
【0239】次いで、パルス信号CK2の21クロック
目に同期して、類似ブロック特定手段6000の最小デ
ィストーション検出ユニット6100のフリップフロッ
プ6140では、入力データD(0,0)がラッチさ
れ、データ出力端子Yを介してセレクタ付きフリップフ
ロップ6180に出力される。類似ブロック特定手段6
000の動きベクトル垂直成分検出ユニット6200の
フリップフロップ6230では、入力データ0がラッチ
され、データ出力端子Yを介してMy=0として換算テ
ーブル6240に出力され、換算テーブル6240で
は、データ入力端子Aを介して入力されたデータMy=
0が動きベクトルに換算され、データ出力端子Yを介し
て換算データがセレクタ付きフリップフロップ6280
に出力される。
【0240】類似ブロック特定手段6000の動きベク
トル水平成分検出ユニット6300のフリップフロップ
6330では、入力データ0がラッチされ、データ出力
端子Yを介してMx=0として換算テーブル6340に
出力され、換算テーブル6340では、データ入力端子
Aを介して入力されたデータMx=0が動きベクトルに
換算され、データ出力端子Yを介して換算データがセレ
クタ付きフリップフロップ6380に出力される。
【0241】つまり、前回求められたデータがそれぞれ
フリップフロップ6140,6230および6330に
保持されたことになる。同時に、パルス信号CK2の2
1クロック目に同期して、D(1,0),D(1,
1),D(1,2)が、類似ブロック特定手段6000
の最小ディストーション検出ユニット6100の比較器
6110にデータ入力端子A0,A1,A2を介してそ
れぞれ入力される。比較器6110では、データ入力端
子A0,A1,A2を介してそれぞれ入力されたデータ
が比較され、その中で最も小さいディストーションが選
択されて、最小ディストーションLMDis=D(1,
2)がデータ出力端子Yを介して出力され、D(1,
2)が入力されたデータ入力端子A2を表わすLMVy
=2が、データ出力端子Mを介して出力される。
【0242】類似ブロック特定手段6000の最小ディ
ストーション検出ユニット6100の論理和演算器61
50では、信号入力端子Sを介して信号0が入力されて
いるので、データ入力端子Bを介して入力されているデ
ータ、すなわち、フリップフロップ6140のデータ出
力端子Yから出力され、入力されている前回最小ディス
トーションのD(0,0)がデータ出力端子Yを介して
出力される。比較器6120では、第1データ入力端子
Aを介して入力された上記今回最小ディストーションL
MDis=D(1,2)と、第2データ入力端子Bを介
して入力された上記前回最小ディストーションのD
(0,0)とを比較し、D(0,0)の方が小さいため
信号出力端子Yを介してMin=0が出力される。セレ
クタ6130では、信号入力端子Sを介して信号0が入
力されるため、第2データ入力端子Bを介して入力され
ているD(0,0)がデータ出力端子Yを介してフリッ
プフロップ6140に出力される。
【0243】つまり、第1列目および第2列目のプロセ
ッサエレメントPEにおける最小ディストーションが求
められ、フリップフロップ6140に入力されたことに
なる。一方、類似ブロック特定手段6000の動きベク
トル垂直成分検出ユニット6200のセレクタ6220
では、信号入力端子Sを介して信号0が入力されるた
め、第1データ入力端子Aがデータ出力端子Yと電気的
に接続され、前回LMVy=0を入力し、データ出力端
子Yを介してフリップフロップ6230に出力される。
【0244】一方、類似ブロック特定手段6000の動
きベクトル水平成分検出ユニット6300のカウンタ6
310では、CK2のパルス信号に同期して、カウント
アップされた出力カウントCTxがカウント出力端子Q
nを介してCTx=1として出力される。セレクタ63
20では、信号入力端子Sを介して信号0が入力される
ため、第1データ入力端子Aがデータ出力端子Yと電気
的に接続され、前回CTx=0を入力し、データ出力端
子Yを介してフリップフロップ6330に出力される。
【0245】次いで、パルス信号CK2の22クロック
目に同期して、類似ブロック特定手段6000の最小デ
ィストーション検出ユニット6100のフリップフロッ
プ6140では、入力データD(0,0)がラッチさ
れ、データ出力端子Yを介してセレクタ付きフリップフ
ロップ6180に出力される。類似ブロック特定手段6
000の動きベクトル垂直成分検出ユニット6200の
フリップフロップ6230では、入力データ0がラッチ
され、データ出力端子Yを介してMy=0として換算テ
ーブル6240に出力され、換算テーブル6240で
は、データ入力端子Aを介して入力されたデータMy=
0が動きベクトルに換算され、データ出力端子Yを介し
て換算データがセレクタ付きフリップフロップ6280
に出力される。類似ブロック特定手段6000の動きベ
クトル水平成分検出ユニット6300のフリップフロッ
プ6330では、入力データ1がラッチされ、データ出
力端子Yを介してMx=1として換算テーブル6340
に出力され、換算テーブル6340では、データ入力端
子Aを介して入力されたデータMx=1が動きベクトル
に換算され、データ出力端子Yを介して換算データがセ
レクタ付きフリップフロップ6380に出力される。
【0246】つまり、前回求められたデータがそれぞれ
フリップフロップ6140,6230および6330に
保持されたことになる。同時に、パルス信号CK2の2
2クロック目に同期して、D(2,0),D(2,
1),D(2,2)が、類似ブロック特定手段6000
の最小ディストーション検出ユニット6100の比較器
6110にデータ入力端子A0,A1,A2を介してそ
れぞれ入力される。比較器6110では、データ入力端
子A0,A1,A2を介してそれぞれ入力されたデータ
が比較され、その中で最も小さいディストーションD
(2,1)がデータ出力端子Yを介して出力され、D
(2,1)が入力されたデータ入力端子A1を表わすL
MVy=1が、データ出力端子Mを介して出力される。
【0247】類似ブロック特定手段6000の最小ディ
ストーション検出ユニット6100の論理和演算器61
50では、信号入力端子Sを介して信号0が入力されて
いるので、データ入力端子Bを介して入力されているデ
ータ、すなわち、フリップフロップ6140のデータ出
力端子Yより出力されている前回最小ディストーション
のD(0,0)がデータ出力端子Yを介して出力され
る。比較器6120では、第1データ入力端子Aを介し
て入力された上記今回最小ディストーションLMDis
=D(2,1)と、第2データ入力端子Bを介して入力
された上記前回最小ディストーションのD(0,0)と
を比較し、D(2,1)の方が小さいためMin=1が
信号出力端子Yを介して出力される。セレクタ6130
では、信号入力端子Sを介して信号1が入力されるた
め、第1データ入力端子Aを介して入力されているD
(2,1)がデータ出力端子Yを介して出力され、フリ
ップフロップ6140に入力される。
【0248】つまり、第1列目から第3列目のプロセッ
サエレメントPEにおける最小ディストーションが求め
られ、フリップフロップ6140に入力されたことにな
る。一方、類似ブロック特定手段6000の動きベクト
ル垂直成分検出ユニット6200のセレクタ6220で
は、信号入力端子Sを介して信号1が入力されるので、
第2データ入力端子Bがデータ出力端子Yと電気的に接
続され、LMVy=1を入力し、データ出力端子Yを介
してフリップフロップ6230に出力される。
【0249】一方、類似ブロック特定手段6000の動
きベクトル水平成分検出ユニット6300のカウンタ6
310では、CK2のパルス信号に同期して、カウント
アップされた出力カウントCTxがカウント出力端子Q
nを介してCTx=2として出力される。セレクタ63
20では、信号入力端子Sを介して信号1が入力される
ので、第2データ入力端子Bがデータ出力端子Yと電気
的に接続され、CTx=2を入力し、データ出力端子Y
を介してフリップフロップ6330に出力される。
【0250】次いで、パルス信号CK2の23クロック
目に同期して、類似ブロック特定手段6000の最小デ
ィストーション検出ユニット6100のフリップフロッ
プ6140では、入力データD(2,1)がラッチさ
れ、データ出力端子Yを介してセレクタ付きフリップフ
ロップ6180に出力される。類似ブロック特定手段6
000の動きベクトル垂直成分検出ユニット6200の
フリップフロップ6230では、入力データ1がラッチ
され、データ出力端子Yを介してMy=1として換算テ
ーブル6240に出力され、換算テーブル6240で
は、データ入力端子Aを介して入力されたデータMy=
1が動きベクトルに換算され、データ出力端子Yを介し
て換算データがセレクタ付きフリップフロップ6280
に出力される。
【0251】類似ブロック特定手段6000の動きベク
トル水平成分検出ユニット6300のフリップフロップ
6330では、入力データ2がラッチされ、データ出力
端子Yを介してMx=2として換算テーブル6340に
出力され、換算テーブル6340では、データ入力端子
Aを介して入力されたデータMx=2が動きベクトルに
換算され、データ出力端子Yを介して換算データがセレ
クタ付きフリップフロップ6380に出力される。
【0252】つまり、前回求められたデータがそれぞれ
フリップフロップ6140,6230および6330に
保持されたことになる。次いで、パルス信号CK2の2
3クロック目の立ち下がりに同期して、パルス信号SM
V1が1となるため、類似ブロック特定手段6000の
最小ディストーション検出ユニット6100のセレクタ
付きフリップフロップ6180では、信号入力端子Eに
信号1が入力されるため、セレクタ9110の信号入力
端子Sに1が入力され、セレクタ9110の第2データ
入力端子Bとデータ出力端子Yが電気的に接続され、フ
リップフロップ9120のデータ入力端子Aに最小ディ
ストーションD(2,1)が入力され、類似ブロック特
定手段6000の動きベクトル垂直成分検出ユニット6
200のセレクタ付きフリップフロップ6280では、
信号入力端子Eに信号1が入力されるため、セレクタ9
110の信号入力端子Sに1が入力され、セレクタ91
10の第2データ入力端子Bとデータ出力端子Yが電気
的に接続され、フリップフロップ9120のデータ入力
端子Aに換算テーブル6240で求められたデータ0が
入力され、類似ブロック特定手段6000の動きベクト
ル水平成分検出ユニット6300のセレクタ付きフリッ
プフロップ6380では、信号入力端子Eに信号1が入
力されるため、セレクタ9110の信号入力端子Sに1
が入力され、セレクタ9110の第2データ入力端子B
とデータ出力端子Yが電気的に接続され、フリップフロ
ップ9120のデータ入力端子Aに換算テーブル634
0で求められたデータ2が入力される。
【0253】次いで、パルス信号CK2の24クロック
目に同期して、類似ブロック特定手段6000の最小デ
ィストーション検出ユニット6100のセレクタ付きフ
リップフロップ6180では、フリップフロップ912
0に入力データD(2,1)がラッチされ、データ出力
端子Yから出力され、最小ディストーションMinDi
sとしてD(2,1)がデータ出力端子Oを介して出力
され、類似ブロック特定手段6000の動きベクトル垂
直成分検出ユニット6200のセレクタ付きフリップフ
ロップ6280では、フリップフロップ9120に入力
データ0がラッチされ、動きベクトル垂直成分MVyと
してデータ0がデータ出力端子Oを介して出力され、類
似ブロック特定手段6000の動きベクトル水平成分検
出ユニット6300のセレクタ付きフリップフロップ6
380では、フリップフロップ9120に入力データ2
がラッチされ、動きベクトル水平成分MVxとしてデー
タ2がデータ出力端子Oを介して出力される。
【0254】以上により、第1現画像ブロック110に
対応する最小ディストーションMinDis(2,1)
と動きベクトル(2,0)が求まる。したがって、類似
ブロック特定手段6000により、サーチウインドウ2
10内の全ての候補ブロック310と第1現画像ブロッ
ク110との間の最小ディストーションMinDisお
よび最小ディストーションに対応する動きベクトルMV
x,yが算出されたことになる。
【0255】図39〜図40は、本発明に係る動きベク
トル探索装置の第2実施例を示す図である。図39に示
すように、ここでは、第1実施例において対象にした第
1現画像ブロック110およびサーチウインドウ210
内の候補ブロック310をそれぞれ第1現画像ブロック
110および第1サーチウインドウ210内の候補ブロ
ック310とし、該第1現画像ブロック110および第
1サーチウインドウ210内の候補ブロック310に対
し、M画素分横にずれた第2現画像ブロック120およ
び第2サーチウインドウ220内の候補ブロック320
とし、さらにM画素分横にずれた第3現画像ブロック1
30および第3サーチウインドウ230内の候補ブロッ
ク330とを探索対象にし、第1実施例に続いて動きベ
クトルを探索する場合について説明する。
【0256】はじめに、現画像データ出力手段1000
および参照画像データ記憶手段2000から第1の画素
データ転送保持手段3001および第2の画素データ転
送保持手段3002に入力される画素データの流れを説
明する。尚、ここでは第1実施例において使用したタイ
ムチャート図5〜図10も合わせて参照しながら説明す
る。
【0257】現画像データ出力手段1000では第1実
施例から引続き、クロックパルス信号CK1の18クロ
ック目に同期して、第2現画像ブロック120の画素デ
ータa(3,0)が現画像データ出力手段1000のフ
リップフロップ1110に入力される。以後、クロック
パルス信号CK1に同期して、画素データa(3,
1),a(3,2),a(4,0),a(4,
1),...が順次、現画像データ出力手段1000の
フリップフロップ1110に入力される。
【0258】現画像データ出力手段1000における画
素データの転送については、第1実施例と同様であり、
ここでは詳しい説明は省略するが、クロックパルス信号
CK1の21クロック目より、現画像データ出力手段1
000の出力端子を介して、ディストーション算出手段
5000の各プロセッサエレメントPEへ第2現画像ブ
ロックの画素データが伝送され、各プロセッサエレメン
トPEではディストーションの算出処理が開始されるこ
とになる。
【0259】また、上記期間c19から期間c21にお
いて、第1の画素データ転送保持手段3001および第
2の画素データ転送保持手段3002では第3の画素デ
ータ転送保持手段4000に保持されていた画素データ
が戻され、第1の画素データ転送保持手段3001の各
プロセッサエレメント PE(0,0),PE(0,1),PE(0,2), PE(1,0),PE(1,1),PE(1,2), PE(2,0),PE(2,1)およびPE(2,2)
に、第1サーチウィンドウ210内の候補ブロック31
0の画素データ b(0,0),b(0,1),b(0,2), b(1,2),b(1,3),b(1,4), b(2,0),b(2,1)およびb(2,2)が記載
順に入力され、ディストーション算出の準備が完了した
ことになり、各プロセッサエレメントPEでは、上記準
備が完了する期間c21からつぎのディストーション算
出が開始される。
【0260】図6に示されるクロックパルス信号CK1
の21クロック目のアップエッヂから30クロック目の
アップエッヂまでの間の期間c21,c22,c23,
c24,c25,c26,c27,c28,c29にお
いて、各プロセッサエレメントPE(x,y)の各素子
では、第1実施例と同様の演算処理が行われ、ディスト
ーションがそれぞれ求められる。
【0261】ここでは、詳しい説明は省略するが、期間
c29の演算処理が終了したとき、 (奇数) |b(x+2,y+2) - a(5,2)| + |b(x+2,y+1) - a(5,1)| + |b(x+2,y) - a(5,0)| + |b(x+1,y+2) - a(4,2)| + |b(x+1,y+1) - a(4,1)| + |b(x+1,y) - a(4,0)| + |b(x,y+2) - a(3,2)| + |b(x,y+1) - a(3,1)| + |b(x,y) - a(3,0)| ・・・(Q3) (偶数) |b(x+2,y) - a(5,0)| + |b(x+2,y+1) - a(5,1)| + |b(x+2,y+2) - a(5,2)| + |b(x+1,y) - a(4,0)| + |b(x+1,y+1) - a(4,1)| + |b(x+1,y+2) - a(4,2)| + |b(x,y) - a(3,0)| + |b(x,y+1) - a(3,1)| + |b(x,y+2) - a(3,2)| ・・・(Q4) が、各プロセッサエレメントPEの加算器5230で算
出され、各プロセッサエレメントPEのフリップフロッ
プ5240へ出力される。
【0262】奇数列のプロセッサエレメントPE(x,
y)から出力される上記式(Q3)は、変形すると偶数
列のプロセッサエレメントPE(x,y)から出力され
る上記式(Q4)と同等である。上記式(Q3)および
(Q4)は、図39に示された第1サーチウィンドウ2
10内の各候補ブロック310と、第2現画像ブロック
120とのディストーションを表わす式である。
【0263】以下の説明では、上記式(Q3),(Q
4)をD2(x,y)とし、第1実施例で算出された、
第1サーチウィンドウ210内の各候補ブロック310
と、第1現画像ブロック110とのディストーションを
D1(x,y)とする。以上の動作で各プロセッサエレ
メント PE(0,0),PE(0,1),PE(0,2), PE(1,0),PE(1,1),PE(1,2), PE(2,0),PE(2,1)およびPE(2,2)
における各ディストーション D2(0,0),D2(0,1),D2(0,2), D2(1,0),D2(1,1),D2(1,2), D2(2,0),D2(2,1)およびD2(2,2)
が算出されたことになり、各プロセッサエレメントPE
の出力端子Doを介して類似ブロック特定手段6000
へ出力される。
【0264】つぎに、ディストーション算出手段500
0において算出され保持されている各プロセッサエレメ
ントPE毎のディストーションを類似ブロック特定手段
6000へ転送する作用についても第1実施例と同様で
あり、詳しい説明は省略するが、タイムチャートの図
7,図8に示すように、期間c29においてパルス信号
LD1が1となり、各プロセッサエレメントPEのセレ
クタ5310では第2データ入力端子Bが選択され、パ
ルス信号CK2の30クロック目に同期して、各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)で算出されたディストー
ションD2(x,y)が各プロセッサエレメントPE
(x,y)の出力端子Doを介して類似ブロック特定手
段6000あるいは各プロセッサエレメントPE(x−
1,y)へ出力される。
【0265】期間c30から再び、パルス信号LD1は
0となるため、各プロセッサエレメントPE(x,y)
のセレクタ5310では第1データ入力端子Aが選択さ
れ、パルス信号CK2の31クロック目,32クロック
目に同期して、各プロセッサエレメントPE(x+1,
y)およびPE(x+2,y)で算出されたディストー
ションD2(x+1,y)およびD2(x+2,y)が
それぞれ各プロセッサエレメントPE(x,y)の出力
端子Doを介して順次、類似ブロック特定手段6000
へ出力される。
【0266】つぎに、類似ブロック特定手段6000に
おいて最小ディストーションおよび動きベクトルを求め
る作用についても第1実施例と同様であり、詳しい説明
は省略するが、タイムチャートの図10に示すように、
類似ブロック特定手段6000では、期間c31から期
間c34までの間に最小ディストーションおよび動きベ
クトルが求められ、パルス信号CK2の34クロック目
の立ち下がりに同期して、パルス信号SMV1が1とな
るため、類似ブロック特定手段6000の最小ディスト
ーション検出ユニット6100のセレクタ付きフリップ
フロップ6180,類似ブロック特定手段6000の動
きベクトル垂直成分検出ユニット6200のセレクタ付
きフリップフロップ6280および類似ブロック特定手
段6000の動きベクトル水平成分検出ユニット630
0のセレクタ付きフリップフロップ6380では、信号
入力端子Eに信号1が入力されるため、セレクタ911
0の信号入力端子Sに1が入力され、セレクタ9110
の第2データ入力端子Bとデータ出力端子Yが電気的に
接続され、フリップフロップ9120のデータ入力端子
AにD2(2,0),データ−1およびデータ−2がそ
れぞれ入力される。
【0267】次いで、パルス信号CK2の35クロック
目に同期して、類似ブロック特定手段6000の最小デ
ィストーション検出ユニット6100のセレクタ付きフ
リップフロップ6180,類似ブロック特定手段600
0の動きベクトル垂直成分検出ユニット6200のセレ
クタ付きフリップフロップ6280および類似ブロック
特定手段6000の動きベクトル水平成分検出ユニット
6300のセレクタ付きフリップフロップ6380で
は、フリップフロップ9120に入力データD2(2,
1),データ−1およびデータ−2がそれぞれラッチさ
れ、データ出力端子Yから出力され、最小ディストーシ
ョンMinDisとしてD2(2,0)が、動きベクト
ル垂直成分MVyとしてデータ−1が、動きベクトル水
平成分MVxとしてデータ−2がデータ出力端子Oを介
して出力される。
【0268】以上により、第1サーチウィンドウ210
内の各候補ブロック310と第2現画像ブロック120
に対応する最小ディストーションMinDisD2
(2,0)と動きベクトル(−2,−1)が求まる。し
たがって、類似ブロック特定手段6000により、第1
サーチウインドウ210内の候補ブロック310と第1
現画像ブロック110との間の最小ディストーションM
inDisD1(2,1)および最小ディストーション
に対応する動きベクトルMVx,y(2,0)および第
1サーチウインドウ210内の候補ブロック310と第
2現画像ブロック120との間の最小ディストーション
MinDisD2(2,0)および最小ディストーショ
ンに対応する動きベクトルMVx,y(−2,−1)が
算出されたことになる。
【0269】以上の処理をまとめ、第1実施例の処理と
ともに第2実施例のパイプライン処理の流れを時系列で
図40に示す。同図に示すように、処理工程は大きく分
けて、現画像データ出力手段1000による現画像ブロ
ックの画素データの準備および参照画像データ記憶手段
2000による参照画像の候補ブロックを含むサーチウ
ィンドウの画素データを準備し、これらを入出力し、転
送保持する工程とディストーション算出手段5000に
よるディストーション算出工程と第3の画素データ転送
保持手段4000により保持されていた画素データの戻
し工程と類似ブロック特定手段6000による最小ディ
ストーションと動きベクトルの特定および出力工程とに
分類される。
【0270】これらの工程はそれぞれ、信号出力ユニッ
ト8000からの制御信号により制御されており、現画
像データ出手段1000による現画像ブロックの画素デ
ータの準備および参照画像データ記憶手段2000によ
る参照画像の候補ブロックを含むサーチウィンドウの画
素データを準備し、これらを入出力し、転送保持する工
程はクロックパルス信号CK1およびパルス信号SLに
より制御され、ディストーション算出手段5000によ
るディストーション算出工程はクロックパルス信号CK
1およびパルス信号SLおよびパルス信号LD1により
制御され、第3の画素データ転送保持手段4000によ
り保持されていた画素データの戻し工程はクロックパル
ス信号CK1およびパルス信号SRにより制御され、類
似ブロック特定手段6000による最小ディストーショ
ンと動きベクトルの特定および出力工程はパルス信号C
K2,パルス信号LD2およびパルス信号SMV1によ
り制御される。
【0271】図40に示すように、上記信号により各工
程は順次処理を行う。上記工程をここで仮に、画素デー
タ準備工程,ディストーション算出工程,画素データ戻
し工程および類似ブロック特定工程と呼ぶことにする
と、画素データ準備工程はクロックパルス信号CK1の
1クロック目より第1サーチウィンドウ210内の各候
補ブロック310の画素データを準備開始し、以後同様
にして、クロックパルス信号CK1の20クロックを1
サイクルとして第2サーチウィンドウ220内の候補ブ
ロック320,第3サーチウィンドウ230内の候補ブ
ロック330,...の画素データを入力する。さらに
画素データ準備工程はクロックパルス信号CK1の7ク
ロック目より第1現画像ブロック110の画素データを
準備開始し、ついで、クロックパルス信号CK1の18
クロック目より第2現画像ブロック120の画素データ
を準備開始し、ついで、クロックパルス信号CK1の9
クロック後の27クロック目より第2現画像ブロックの
画素データを再び、準備開始し、以後同様にして、クロ
ックパルス信号CK1の20クロックを1サイクルとし
て第3現画像ブロック130,第4現画像ブロック14
0,...の画素データを2度づつ入力する。
【0272】ディストーション算出工程はパルス信号C
Lによりディストーション算出手段5000の加算器5
230のデータがクリアされ、ディストーション算出が
開始され、パルス信号LD1により算出されたディスト
ーションが類似ブロック特定手段6000へ出力され
る。したがって、第1サーチウィンドウ210内の候補
ブロック310と第1現画像ブロック110のディスト
ーションD1が期間c10から期間c18までの間に算
出され、第1サーチウィンドウ210内の候補ブロック
310と第2現画像ブロック120のディストーション
D2が期間c21から期間c29までの間に算出され、
以後同様にして、クロックパルス信号CK1の20クロ
ックを1サイクルとして第2サーチウィンドウ220内
の候補ブロック320と第2現画像ブロック120のデ
ィストーション算出,さらに第3現画像ブロック130
のディストーション算出,第3サーチウィンドウ230
内の候補ブロック330と第3現画像ブロック130の
ディストーション算出,さらに第4現画像ブロック14
0のディストーション算出,...とディストーション
算出が行われ各ディストーションが出力される。
【0273】画素データ戻し工程はパルス信号SRによ
り第3の画素データ転送保持手段4000に保持されて
いた画素データを第1の画素データ転送保持手段300
1および第2の画素データ転送保持手段3002へ戻
し、上記ディストーション算出工程で1度算出に用いた
候補ブロックの画素データを、再び、参照画像データ記
憶手段2000より入力転送処理することなく、ディス
トーション算出を行うことができる。
【0274】類似ブロック特定工程はパルス信号LD2
により類似ブロック特定手段6000より転送されたデ
ィストーションを入力し、最小ディストーションおよび
動きベクトルを特定し、パルス信号SMV1によりこれ
らを出力する。したがって、第1サーチウィンドウ21
0内の候補ブロック310と第1現画像ブロック110
の最小ディストーションD1および動きベクトルが期間
c24から期間c34までの間に出力され、第1サーチ
ウィンドウ210内の候補ブロック310と第2現画像
ブロック120の最小ディストーションD2および動き
ベクトルが期間c35から期間c43までの間に出力さ
れ、以後同様にして、クロックパルス信号CK1の20
クロックを1サイクルとして第2サーチウィンドウ22
0内の候補ブロック320と第2現画像ブロック120
の最小ディストーションD3および動きベクトル,さら
に第3現画像ブロック130の最小ディストーションD
4および動きベクトル,第3サーチウィンドウ230内
の候補ブロック330と第3現画像ブロック130の最
小ディストーションD5および動きベクトル,さらに第
4現画像ブロック140の最小ディストーションD6お
よび動きベクトル,...と最小ディストーションおよ
び動きベクトルの特定が行われ最小ディストーションお
よび動きベクトルが出力される。
【0275】図41は、本発明に係る動きベクトル探索
装置の第3実施例を示す図である。同図に示すように、
動きベクトル探索装置は、第1実施例および第2実施例
に加えて、参照画像データ記憶手段2000から、第1
の画素データ転送保持手段3001および第2の画素デ
ータ転送保持手段3002へ入力保持された画素データ
を記憶する高速転送記憶手段7000を具備することを
特徴とするものである。
【0276】高速転送記憶手段7000は、参照画像デ
ータ記憶手段2000から第1の画素データ転送保持手
段3001および第2の画素データ転送保持手段300
2へ画素データが入力されるとき、同時に画素データを
記憶し、記憶したサーチウィンドウの画素データを参照
画像データ記憶手段2000からのデータ転送速度より
大きい転送速度で、第1の画素データ転送保持手段30
01および第2の画素データ転送保持手段3002に供
給するものである。
【0277】これにより、参照画像データ記憶手段20
00に入力された後、一旦、削除され再度、入力される
画素データを、より迅速に第1の画素データ転送保持手
段3001および第2の画素データ転送保持手段300
2へ入力することが可能となる。高速転送記憶手段70
00は従来のキャッシュメモリ等でも良く、その構成に
ついては、ここでは特に規定しない。
【0278】詳しく説明すると、第1実施例および第2
実施例で示したように、クロックパルス信号CK1の1
8クロック目において、図35に示すように、第1の画
素データ転送保持手段3001および第2の画素データ
転送保持手段3002の各プロセッサエレメントPE
(1,0),PE(1,1),PE(1,2),PE
(2,0),PE(2,1),PE(2,2),垂直サ
イドレジスタVS(1,3),VS(1,4),VS
(2,3),VS(2,4),および入力レジスタIR
(3,0),IR(3,1),IR(3,2),IR
(3,3)およびIR(3,4)には、第2サーチウィ
ンドウ220内の複数の候補ブロック320の画素デー
タb(3,0),b(3,1),b(3,2),b
(4,2),b(4,3),b(4,4),b(3,
3),b(3,4),b(4,0),b(4,1),b
(5,0),b(5,1),b(5,2),b(5,
3)およびb(5,4)が入力されている。
【0279】つまり、これらの画素データはこの時点ま
でに、同時に高速転送記憶手段7000にも入力され、
記憶される。ついで、クロックパルス信号CK1の21
クロック目より、再び、第1の画素データ転送保持手段
3001および第2の画素データ転送保持手段3002
へ入力されるとき、第1実施例および第2実施例とは異
なり、参照画像データ記憶手段2000からではなく、
高速転送記憶手段7000から上記第2サーチウィンド
ウ220内の複数の候補ブロック320の画素データを
入力するものである。
【0280】同様にして、クロックパルス信号CK1の
30クロック目から39クロック目までの間に第1の画
素データ転送保持手段3001および第2の画素データ
転送保持手段3002へ入力保持された第3サーチウィ
ンドウ230内の複数の候補ブロック330の画素デー
タは、同時に高速転送記憶手段7000へも入力され、
記憶される。
【0281】ついで、クロックパルス信号CK1の41
クロック目より、再び、第1の画素データ転送保持手段
3001および第2の画素データ転送保持手段3002
へ高速転送記憶手段7000から上記第3サーチウィン
ドウ230内の複数の候補ブロック330の画素データ
を入力するものである。図42〜図43は、本発明に係
る動きベクトル探索装置の第4実施例を示す図である。
図42に示すように、動きベクトル探索装置は、第1実
施例あるいは第3実施例と同様の手段からなるものであ
る。
【0282】現画像ブロックの画素データのサイズをN
行M列とするとき、前述の実施例においてはN=3,M
=3とMが奇数であったが、第4実施例においてはN=
3,M=4とMが偶数であるとする。図42における第
1の画素データ転送保持手段3001,第2の画素デー
タ転送保持手段3002,第3の画素データ転送保持手
段4000およびディストーション算出手段5000
は、12個のプロセッサエレメント PE(0,0),PE(0,1),PE(0,2), PE(1,0),PE(1,1),PE(1,2), PE(2,0),PE(2,1),PE(2,2), PE(3,0),PE(3,1),PE(3,2), 8個の垂直サイドレジスタ VS(0,3),VS(0,4), VS(1,3),VS(1,4), VS(2,3),VS(2,4), VS(3,3),VS(3,4), 15個の水平サイドレジスタ HS(−3,0),HS(−3,1),HS(−3,
2),HS(−3,3),HS(−3,4), HS(−2,0),HS(−2,1),HS(−2,
2),HS(−2,3),HS(−2,4), HS(−1,0),HS(−1,1),HS(−1,
2),HS(−1,3),HS(−1,4)、並びに、
5個の入力レジスタIR(3,0),IR(3,1),
IR(3,2),IR(3,3),IR(3,4)を有
している。
【0283】つまり、水平サイドレジスタHSの数は
(M−1)×N個からなることになる。このように、現
画像ブロックの画素データのサイズをN行M列とすると
き、Mが奇数であるときは、水平サイドレジスタHSは
M×N個からなり、Mが偶数であるときは、水平サイド
レジスタHSは(M−1)×N個からなる。
【0284】また、ディストーション算出手段5000
の各プロセッサエレメントPE(x,y)の接続におい
て、第1実施例と異なる点は、減算器5210の第1デ
ータ入力端子Aは同じプロセッサエレメントPE(x,
y)のフリップフロップ3120のデータ出力端子に電
気的に接続され、第2データ入力端子Bは奇数列の各プ
ロセッサエレメントにおいては、現画像データ出力手段
1000のフリップフロップ1250のデータ出力端子
に入力端子Xを介して電気的に接続され、偶数列の各プ
ロセッサエレメントにおいては、現画像データ出力手段
1000のフリップフロップ1140のデータ出力端子
に入力端子Xを介して電気的に接続されている。
【0285】言換えれば、現画像データ出力手段100
0のデータ出力端子とプロセッサエレメントPEの入力
端子Xの接続において、奇数列と偶数列で接続が逆にな
る。また、第1実施例のように、ディストーション算出
手段5000および類似ブロック特定手段6000にお
いて、ディストーションが右から左の各プロセッサエレ
メントPEへ伝送され、プロセッサエレメントPE
(0,0),PE(0,1),PE(0,2)の出力端
子Doを介して、類似ブロック特定手段6000の比較
器6110へ出力されるように構成しても良いが、本実
施例においては、図42に示すようにディストーション
は下から上の各プロセッサエレメントPEへ伝送される
ものとし、プロセッサエレメントPE(0,0),PE
(1,0),PE(2,0),PE(3,0)出力端子
Doを介して、類似ブロック特定手段6000の比較器
6110へ出力されるものとする。
【0286】つまり、類似ブロック特定手段6000の
構成機器の比較器6110、並びに、ディストーション
算出手段5000の各プロセッサエレメントPEおよび
類似ブロック特定手段6000の各構成機器間の接続に
おいて、以下に示す部分が第1実施例と異なる。類似ブ
ロック特定手段6000の最小ディストーション検出ユ
ニット6100の比較器6110は、データ入力端子A
0,A1,A2,A3,データ出力端子MおよびYを有
し、データ入力端子A0,A1,A2,A3に入力され
たデータの中で最小の値を持つデータLMDisを出力
端子Yから出力し、最小の値を持つデータの入力された
入力端子がA0ならば0を、A1ならば1を、A2なら
ば2を、A3ならば3をLMVyとしてデータ出力端子
Mから出力するものである。
【0287】ディストーション算出手段5000の各プ
ロセッサエレメントPE(x,y)のセレクタ5310
の第1データ入力端子Aは、一つ下側に位置する別のプ
ロセッサエレメントPE(x,y−1)のフリップフロ
ップ5320のデータ出力端子Yに入力端子Diを介し
て電気的に接続され、類似ブロック特定手段6000の
最小ディストーション検出ユニット6100の比較器6
110のデータ入力端子A0は、プロセッサエレメント
PE(0,0)のフリップフロップ5320のデータ出
力端子Yに、プロセッサエレメントPE(0,0)の出
力端子Doを介して電気的に接続され、データ入力端子
A1は、プロセッサエレメントPE(1,0)のフリッ
プフロップ5320のデータ出力端子Yに、プロセッサ
エレメントPE(1,0)の出力端子Doを介して電気
的に接続され、データ入力端子A2は、プロセッサエレ
メントPE(2,0)のフリップフロップ5320のデ
ータ出力端子Yに、プロセッサエレメントPE(2,
0)の出力端子Doを介して電気的に接続され、データ
入力端子A3は、プロセッサエレメントPE(3,0)
のフリップフロップ5320のデータ出力端子Yに、プ
ロセッサエレメントPE(3,0)の出力端子Doを介
して電気的に接続されている。
【0288】また、信号出力ユニット8000において
は出力信号のタイミングが第1実施例と異なる。各信号
の意味は第1実施例と同じである。図43に出力信号の
タイミングの概略と、パイプライン処理工程を示す。信
号出力ユニット8000の各信号出力端子P1〜P9か
ら出力される各信号は、以下のとおりである。
【0289】第1信号出力端子P1から出力される信号
は、クロックパルス信号CK1であり、第1実施例と同
様の仕様である。第2信号出力端子P2から出力される
信号は、パルス信号CK2で、第1実施例と同様の仕様
である。第3信号出力端子P3から出力される信号はパ
ルス信号SLで、クロックパルス信号CK1の1クロッ
ク目が出力される前に、クロックパルス信号の立ち下が
りに同期して出力され、クロックパルス信号CK1の2
倍のパルス幅で、以後、クロックパルス信号CK1の3
倍の周期で出力され、クロックパルス信号CK1の21
クロック目の立ち下がりに同期して出力された後、クロ
ックパルス信号CK1の5倍の周期で出力され、クロッ
クパルス信号CK1の26クロック目の立ち下がりに同
期して出力され、以後、クロックパルス信号CK1の3
倍の周期で出力され、同様の動作を繰り返し、クロック
パルス信号CK1の23クロック目から数えて48クロ
ック目までを1サイクル、すなわち、クロックパルス信
号CK1の26クロックを1サイクルとして上記動作を
繰り返す。
【0290】第4信号出力端子P4から出力される信号
は、パルス信号SHで、クロックパルス信号CK1の2
倍のパルス幅で、クロックパルス信号CK1の13クロ
ック目の立ち下がりに同期して出力され、クロックパル
ス信号CK1の5倍の周期で、クロックパルス信号CK
1の4倍のパルス幅で、クロックパルス信号CK1の1
8クロック目の立ち下がりに同期して出力され、クロッ
クパルス信号CK1の21倍の周期で、クロックパルス
信号CK1の2倍のパルス幅で、クロックパルス信号C
K1の39クロック目の立ち下がりに同期して出力さ
れ、以後クロックパルス信号CK1の13クロック目か
ら数えて38クロック目までを1サイクル、すなわち、
クロックパルス信号CK1の26クロックを1サイクル
として上記動作を繰り返す。
【0291】第5信号出力端子P5から出力される信号
は、パルス信号SRで、クロックパルス信号CK1の6
倍のパルス幅で、クロックパルス信号CK1の24クロ
ック目の立ち下がりに同期して出力され、以後クロック
パルス信号CK1の26倍の周期で出力される。第6信
号出力端子P6から出力される信号は、パルス信号LD
1で、クロックパルス信号CK1の2倍のパルス幅で、
クロックパルス信号CK1の24クロック目の立ち下が
りに同期して出力され、クロックパルス信号CK1の1
4倍の周期で、クロックパルス信号CK1の38クロッ
ク目の立ち下がりに同期して出力され、クロックパルス
信号CK1の12倍の周期で、クロックパルス信号CK
1の50クロック目の立ち下がりに同期して出力され、
以後、クロックパルス信号CK1の24クロック目から
数えて49クロック目までを1サイクル、すなわち、ク
ロックパルス信号CK1の26クロックを1サイクルと
して上記動作を繰り返す。
【0292】第7信号出力端子P7から出力される信号
は、パルス信号LD2で、クロックパルス信号CK1の
2倍のパルス幅で、クロックパルス信号CK1の25ク
ロック目の立ち下がりに同期して出力され、クロックパ
ルス信号CK1の14倍の周期で、クロックパルス信号
CK1の39クロック目の立ち下がりに同期して出力さ
れ、クロックパルス信号CK1の12倍の周期で、クロ
ックパルス信号CK1の51クロック目の立ち下がりに
同期して出力され、以後、クロックパルス信号CK1の
25クロック目から数えて50クロック目までを1サイ
クル、すなわち、クロックパルス信号CK1の26クロ
ックを1サイクルとして上記動作を繰り返す。
【0293】第8信号出力端子P8から出力される信号
は、パルス信号CLで、クロックパルス信号CK1の2
倍のパルス幅で、クロックパルス信号CK1の12クロ
ック目の立ち下がりに同期して出力され、クロックパル
ス信号CK1の14倍の周期で出力され、クロックパル
ス信号CK1の26クロック目の立ち下がりに同期して
出力され、クロックパルス信号CK1の12倍の周期
で、クロックパルス信号CK1の38クロック目の立ち
下がりに同期して出力され、以後、クロックパルス信号
CK1の12クロック目から数えて37クロック目まで
を1サイクル、すなわち、クロックパルス信号CK1の
26クロックを1サイクルとして上記動作を繰り返す。
【0294】第9信号出力端子P9から出力される信号
は、パルス信号SMV1で、クロックパルス信号CK1
の2倍のパルス幅で、クロックパルス信号CK1の29
クロック目の立ち下がりに同期して出力され、クロック
パルス信号CK1の14倍の周期で出力され、クロック
パルス信号CK1の43クロック目の立ち下がりに同期
して出力され、クロックパルス信号CK1の12倍の周
期で、クロックパルス信号CK1の55クロック目の立
ち下がりに同期して出力され、以後、クロックパルス信
号CK1の29クロック目から数えて54クロック目ま
でを1サイクル、すなわち、クロックパルス信号CK1
の26クロックを1サイクルとして上記動作を繰り返
す。
【0295】なお、作用については第1実施例と現画像
ブロックの画素データ数が違うため、処理のタイミング
が異なるが、信号出力ユニット8000からの制御信号
に基づいて第1実施例と同様に動作するものであり、こ
こでは説明は省略する。図44は、本発明に係る動きベ
クトル探索装置の第5実施例を示す図である。同図に示
すように、動きベクトル探索装置は、第1実施例あるい
は第3実施例と同様の手段からなるものであるが、第2
の画素データ転送保持手段3002における垂直サイド
レジスタVSをプロセッサエレメントPEの上側にも設
けるものである。
【0296】詳しく説明すると、第1の画素データ転送
保持手段3001,第2の画素データ転送保持手段30
02,第3の画素データ転送保持手段4000およびデ
ィストーション算出手段5000は、図44に示すよう
に、9個のプロセッサエレメント PE(0,0),PE(0,1),PE(0,2), PE(1,0),PE(1,1),PE(1,2), PE(2,0),PE(2,1),PE(2,2), 12個の垂直サイドレジスタ VS(0,−2),VS(0,−1),VS(0,
3),VS(0,4), VS(1,−2),VS(1,−1),VS(1,
3),VS(1,4), VS(2,−2),VS(2,−1),VS(2,
3),VS(2,4), 21個の水平サイドレジスタ HS(−3,−2),HS(−3,−1),HS(−
3,0),HS(−3,1),HS(−3,2),HS
(−3,3),HS(−3,4), HS(−2,−2),HS(−2,−1),HS(−
2,0),HS(−2,1),HS(−2,2),HS
(−2,3),HS(−2,4), HS(−1,−2),HS(−1,−1),HS(−
1,0),HS(−1,1),HS(−1,2),HS
(−1,3),HS(−1,4)、並びに、5個の入力
レジスタ IR(3,0),IR(3,1),IR(3,2),I
R(3,3),IR(3,4)を有している。 x=−3,−2,−1,0,1,2,3, y=−2,−1,0,1,2,3,4として、上述の各
プロセッサエレメントPEをPE(x,y),各垂直サ
イドレジスタVSをVS(x,y),各水平サイドレジ
スタHSをHS(x,y),各入力レジスタIRをIR
(x,y)と表わすものとする。
【0297】図44に示すように、最上端に位置する垂
直サイドレジスタVS(x,−2)と最下端に位置する
垂直サイドレジスタVS(x,4)は互いに電気的に接
続されず、したがって、奇数列においては最下端に位置
する垂直サイドレジスタVS(x,4)の入力端子YU
iは電気的に接続されず、偶数列においては最上端に位
置する垂直サイドレジスタVS(x,−2)の入力端子
YUiは電気的に接続されないことになる。
【0298】次に、水平サイドレジスタHSからプロセ
ッサエレメントPE方向に画素データを戻しながらディ
ストーションの算出を行なう場合について説明する。本
実施例においては、プロセッサエレメントPEおよび垂
直サイドレジスタVSから水平サイドレジスタHSに画
素データを出力するタイミングは、すべて水平サイドレ
ジスタHSに接続されているプロセッサエレメントPE
および垂直サイドレジスタVSの列のディストーション
算出開始位置を保って出力される。すなわち、プロセッ
サエレメントPE(0,0),PE(0,1),PE
(0,2),垂直サイドレジスタVS(0,3),VS
(0,4)に、入力された画素データ(x,0),
(x,1),(x,2),(x,3),(x,4)が、
水平サイドレジスタHS(−1,0),HS(−1,
1),HS(−1,2),HS(−1,3),HS(−
1,4)に出力される。
【0299】また、プロセッサエレメントのある列の2
列目以降に保持されている画素データは、ディストーシ
ョン算出後、隣の列に一旦シフトされ、上下のシフト
後、元の列に戻される。この戻されるタイミングに同期
して、水平サイドレジスタVSからも画素データがプロ
セッサエレメントのある1列目に転送され、ディストー
ションの算出が開始される。
【0300】また、第1、第2、第3および第4実施例
のような構成においては、画素データを隣の列にシフト
してディストーション開始位置に戻さずに、上下に転送
を続けてディストーション算出開始位置に戻してもよ
い。
【0301】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第1のデ
ィストーション算出工程において、現画像ブロックの画
素データとサーチウィンドウの画素データとに基づい
て、前記現画像ブロックと前記サーチウィンドウの複数
の候補ブロックとの間のディストーションをそれぞれ算
出し、さらに、第2のディストーション算出工程におい
て、画素データ戻し工程により第3の画素データ転送保
持手段から戻されたサーチウィンドウの画素データを用
いて、前記現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに
対応するディストーションを算出することができる。
【0302】このため、第2のディストーション算出時
にサーチウィンドウの画素データを高速に読み込みディ
ストーションを算出することができ、動きベクトル探索
処理を高速化することができる。請求項2記載の発明に
よれば、第1のディストーション算出工程において、現
画像ブロックの画素データとサーチウィンドウの画素デ
ータとに基づいて、前記現画像ブロックと前記サーチウ
ィンドウの複数の候補ブロックとの間のディストーショ
ンをそれぞれ算出し、さらに、第3の画素データ転送保
持手段からサーチウィンドウの画素データを第1および
第2の画素データ転送保持手段に戻す画素データ戻し工
程と同時に、第2のディストーション算出工程におい
て、前記サーチウィンドウの画素データを用いて、前記
現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対応するデ
ィストーションを算出することができる。
【0303】このため、第2のディストーション算出時
にサーチウィンドウの画素データを高速に読み込みディ
ストーションを算出することができ、動きベクトル探索
処理を高速化することができる。請求項3記載の発明に
よれば、第1のディストーション算出工程において、現
画像ブロックの画素データとサーチウィンドウの画素デ
ータとに基づいて、前記現画像ブロックと前記サーチウ
ィンドウの複数の候補ブロックとの間のディストーショ
ンをそれぞれ算出し、さらに、第2のディストーション
算出工程において、画素データ戻し工程により第3の画
素データ転送保持手段から戻された(M−1)列分のサ
ーチウィンドウの画素データを用いて、前記現画像ブロ
ックとは異なる現画像ブロックに対応するディストーシ
ョンを算出することができる。
【0304】このため、第2のディストーション算出時
にサーチウィンドウの画素データを高速に読み込みディ
ストーションを算出することができ、動きベクトル探索
処理を高速化することができる。請求項4記載の発明に
よれば、請求項3に記載の発明において、サーチウィン
ドウの画素データを(M−1)ステップでディストーシ
ョン算出行程の開始位置に転送することができる。この
ため、画素データの転送方向を切り換えるだけでディス
トーションの算出ができ、容易にディストーションの算
出ができる。
【0305】請求項5記載の発明によれば、第1のディ
ストーション算出工程において、現画像ブロックの画素
データとサーチウィンドウの画素データとに基づいて、
前記現画像ブロックと前記サーチウィンドウの複数の候
補ブロックとの間のディストーションをそれぞれ算出
し、さらに、第2のディストーション算出工程におい
て、画素データ戻し工程により第3の画素データ転送保
持手段から戻されたM列分のサーチウィンドウの画素デ
ータを用いて、前記現画像ブロックとは異なる現画像ブ
ロックに対応するディストーションを算出することがで
きる。
【0306】このため、第2のディストーション算出時
にサーチウィンドウの画素データを高速に読み込みディ
ストーションを算出することができ、動きベクトル探索
処理を高速化することができる。請求項6記載の発明に
よれば、請求項5に記載の発明において、サーチウィン
ドウの画素データをMステップでディストーション算出
行程の開始位置に転送することができる。このため、画
素データの転送方向を切り換えるだけでディストーショ
ンの算出ができ、容易にディストーションの算出ができ
る。
【0307】請求項7記載の発明によれば、第1のディ
ストーション算出工程において、現画像ブロックの画素
データと高速転送記憶手段から入力されたサーチウィン
ドウの画素データとに基づいて、前記現画像ブロックと
前記サーチウィンドウの複数の候補ブロックとの間のデ
ィストーションをそれぞれ算出し、さらに、第2のディ
ストーション算出工程において、画素データ戻し工程に
より第3の画素データ転送保持手段から戻されたサーチ
ウィンドウの画素データと、前記高速転送記憶手段から
入力されたサーチウィンドウの画素データとを用いて、
前記現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対応す
るディストーションを算出することができる。
【0308】このため、サーチウィンドウの画素データ
を高速に読み込みディストーションを算出することがで
き、動きベクトル探索処理を高速化することができる。
請求項8記載の発明によれば、第1のディストーション
算出工程において、現画像ブロックの画素データと高速
転送記憶手段から入力されたサーチウィンドウの画素デ
ータとに基づいて、前記現画像ブロックと前記サーチウ
ィンドウの複数の候補ブロックとの間のディストーショ
ンをそれぞれ算出し、さらに、第2のディストーション
算出工程において、画素データ戻し工程により第3の画
素データ転送保持手段から戻された(M−1)列又はM
列分のサーチウィンドウの画素データと、前記高速転送
記憶手段から入力されたサーチウィンドウの画素データ
とを用いて、前記現画像ブロックとは異なる現画像ブロ
ックに対応するディストーションを算出することができ
る。
【0309】このため、サーチウィンドウの画素データ
を高速に読み込みディストーションを算出することがで
き、動きベクトル探索処理を高速化することができる。
請求項9記載の発明によれば、請求項7又は8に記載の
発明において、画素データ戻し工程、第1および第2の
ウィンドウデータ入力工程の期間に参照画像データ記憶
手段から前記高速転送記憶手段に画素データを転送させ
ることができる。このため、参照画像データ記憶手段か
らの転送速度に制限されることなく、高速で画素データ
を転送することができ、動きベクトル探索処理を高速化
することができる。
【0310】請求項10記載の発明によれば、請求項3
〜6および8の何れかに記載の発明において、列毎に画
素データの列方向の転送方向を固定することができる。
このため、データの転送バスを削減することができ、回
路構成を簡素化することができる。請求項11記載の発
明によれば、請求項1〜4および7〜9の何れかに記載
の発明において、ディストーション算出が終了したと
き、各列の画素データの位置をディストーション算出開
始時の行位置において同一にすることができる。このた
め、各列の画素データを行方向にシフトさせることでデ
ィストーション算出開始時の画素位置にすることがで
き、次のディストーション算出を容易にかつ速やかに行
なうことができる。
【0311】請求項12記載の発明によれば、請求項1
〜2および5〜9の何れかに記載の発明において、ディ
ストーション算出が終了したとき、第3の画素データ転
送保持手段に保持されている各列の画素データの位置を
ディストーション算出開始時の行位置において同一にす
ることができる。このため、第3の画素データ転送保持
手段に保持されている各列の画素データを行方向にシフ
トさせることでディストーション算出開始時の画素位置
にすることができ、次のディストーション算出を容易に
かつ速やかに行なうことができる。
【0312】請求項13記載の発明によれば、請求項1
および3〜8の何れかに記載の発明において、第3の画
素データ転送保持手段から第1および第2の画素データ
転送保持手段に画素データが戻されたとき、ディストー
ション算出開始時の画素データの位置を保っていること
ができる。このため、第1および第2の画素データ転送
保持手段に画素データが戻された状態のままディストー
ション算出を開始することができ、次のディストーショ
ン算出を容易にかつ速やかに行なうことができる。
【0313】請求項14記載の発明によれば、ディスト
ーション算出手段において、現画像データ出力手段から
出力された現画像ブロックの画素データと参照画像デー
タ記憶手段から出力され第1の画素データ転送保持手段
に保持されたサーチウィンドウ内の各候補ブロックの画
素データとに基づいて、前記現画像ブロックと前記サー
チウィンドウの複数の候補ブロックとの間のディストー
ションをそれぞれ算出し、さらに、ディストーション算
出手段が、第3の画素データ転送保持手段から前記第1
の画素データ転送保持手段に戻された画素データを用い
て、前記現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対
応するディストーションを算出することができる。
【0314】このため、2回目のディストーション算出
時にサーチウィンドウの画素データを高速に読み込みデ
ィストーションを算出することができ、動きベクトル探
索処理を高速化することができる。請求項15記載の発
明によれば、ディストーション算出手段において、現画
像データ出力手段から出力された現画像ブロックの画素
データと参照画像データ記憶手段から出力され第1の画
素データ転送保持手段に保持されたサーチウィンドウ内
の各候補ブロックの画素データとに基づいて、前記現画
像ブロックと前記サーチウィンドウの複数の候補ブロッ
クとの間のディストーションをそれぞれ算出し、さら
に、戻しデータ転送制御手段による画素データの転送と
同時に、ディストーション算出手段が、第3の画素デー
タ転送保持手段から前記第1の画素データ転送保持手段
に戻された画素データを用いて、前記現画像ブロックと
は異なる現画像ブロックに対応するディストーションを
算出することができる。
【0315】このため、2回目のディストーション算出
時にサーチウィンドウの画素データを高速に読み込み連
続してディストーションを算出することができ、動きベ
クトル探索処理を高速化することができる。請求項16
記載の発明によれば、ディストーション算出手段におい
て、現画像データ出力手段から出力された現画像ブロッ
クの画素データと参照画像データ記憶手段から出力され
第1の画素データ転送保持手段に保持されたサーチウィ
ンドウ内の各候補ブロックの画素データとに基づいて、
前記現画像ブロックと前記サーチウィンドウの複数の候
補ブロックとの間のディストーションをそれぞれ算出
し、さらに、ディストーション算出手段が、第3の画素
データ転送保持手段から前記第1の画素データ転送保持
手段に戻された(M−1)列分の画素データを用いて、
前記現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対応す
るディストーションを算出することができる。
【0316】このため、2回目のディストーション算出
時にサーチウィンドウの画素データを高速に読み込みデ
ィストーションを算出することができ、動きベクトル探
索処理を高速化することができる。請求項17記載の発
明によれば、請求項16に記載の発明において、サーチ
ウィンドウ内の画素データを行方向の一方側に転送させ
ながらディストーションを算出し、(M−1)列分の第
3レジスタの画素データと探索領域の1列目の画素列に
対応する第1および第2レジスタに保持されていた画素
データを、前記行方向の他方側に戻すよう転送させ、さ
らに、これらM列分の画素データがディストーション算
出開始時の位置に復帰したとき、前記入力画素データの
転送方向を再度前記行方向の一方側に切り換えて、前記
現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対応するデ
ィストーションを算出することができる。
【0317】このため、転送方向を切り換えることで高
速にディストーションを算出することができ、容易に動
きベクトル探索処理を高速化することができる。請求項
18記載の発明によれば、ディストーション算出手段に
おいて、現画像データ出力手段から出力された現画像ブ
ロックの画素データと参照画像データ記憶手段から出力
され第1の画素データ転送保持手段に保持されたサーチ
ウィンドウ内の各候補ブロックの画素データとに基づい
て、前記現画像ブロックと前記サーチウィンドウの複数
の候補ブロックとの間のディストーションをそれぞれ算
出し、さらに、ディストーション算出手段が、第3の画
素データ転送保持手段から前記第1の画素データ転送保
持手段に戻されたM列分の画素データを用いて、前記現
画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対応するディ
ストーションを算出することができる。
【0318】このため、2回目のディストーション算出
時にサーチウィンドウの画素データを高速に読み込みデ
ィストーションを算出することができ、動きベクトル探
索処理を高速化することができる。請求項19記載の発
明によれば、請求項17に記載の発明において、サーチ
ウィンドウ内の画素データを行方向の一方側に転送させ
ながらディストーションを算出し、M列分の第3レジス
タの画素データを、前記行方向の他方側に戻すよう転送
させ、さらに、これらM列分の画素データがディストー
ション算出開始時の位置に復帰したとき、前記入力画素
データの転送方向を再度前記行方向の一方側に切り換え
て、前記現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対
応するディストーションを算出することができる。
【0319】このため、転送方向を切り換えることで高
速にディストーションを算出することができ、容易に動
きベクトル探索処理を高速化することができる。請求項
20記載の発明によれば、ディストーション算出手段に
おいて、現画像データ出力手段から出力された現画像ブ
ロックの画素データと高速転送記憶手段から出力され第
1の画素データ転送記憶手段に保持されたサーチウィン
ドウ内の各候補ブロックの画素データとに基づいて、前
記現画像ブロックと前記サーチウィンドウの複数の候補
ブロックとの間のディストーションをそれぞれ算出し、
さらに、ディストーション算出手段が、第3の画素デー
タ転送保持手段から前記第1の画素データ転送保持手段
に戻された画素データと、前記高速転送記憶手段から前
記第1の画素データ転送保持手段に再度入力された画素
データとを用いて、前記現画像ブロックとは異なる現画
像ブロックに対応するディストーションを算出すること
ができる。
【0320】このため、サーチウィンドウの画素データ
を高速に読み込みディストーションを算出することがで
き、動きベクトル探索処理を高速化することができる。
請求項21記載の発明によれば、請求項20に記載の発
明において、第1および第2の画素データ転送保持手段
にサーチウィンドウの画素データが供給される間に、参
照画像データ記憶手段から前記高速転送記憶手段に画素
データを転送させることができる。このため、参照画像
データ記憶手段からの転送速度に制限されることなく、
高速で画素データを転送することができ、動きベクトル
探索処理を高速化することができる。
【0321】請求項22記載の発明によれば、請求項1
6〜21の何れかに記載の発明において、第3の画素デ
ータ転送保持手段が、ディストーション算出開始時の画
素データの位置を保って、第1および第2の画素データ
転送保持手段に画素データを入出力することができる。
このため、第1および第2の画素データ転送保持手段に
画素データが戻された状態のままディストーション算出
を開始することができ、次のディストーション算出を容
易にかつ速やかに行なうことができる。
【0322】請求項23記載の発明によれば、請求項1
6〜22の何れかに記載の発明において、ディストーシ
ョン算出手段が、第1レジスタと共に複数の演算器を構
成することができ、二次元的に配列することができる。
このため、ディストーション算出手段と第1レジスタと
の同期がとりやすく、高速処理を安定させることができ
る。また、配列がしやすく、回路設計が容易にできる。
【0323】請求項24記載の発明によれば、請求項1
6〜23の何れかに記載の発明において、第1レジスタ
と第2レジスタとのデータの授受を各列の1行目と(H
−N+1)行目の第1レジスタによって行なうことがで
きる。このため、列方向に順序良くサーチウィンドウの
画素データを入力することができ、データ入力を容易に
行なうことができる。
【0324】請求項25記載の発明によれば、請求項2
4に記載の発明において、第2レジスタを各列(L−M
+1)個づつ設けてディストーションの算出を行なうこ
とができる。このため、最小限のレジスタによってディ
ストーションの算出ができ、部品点数の削減ができる。
請求項26記載の発明によれば、請求項24に記載の発
明において、各列の第2レジスタが、1行目の第1レジ
スタに授受される(L−M+1)個の画素データと、
(H−N+1)行目の第1レジスタに授受される(L−
M+1)個の画素データをそれぞれ保持することができ
る。このため、各列の第1レジスタから入出力される画
素データは、1行目の第1レジスタに授受される画素デ
ータと、(H−N+1)行目の第1レジスタに授受され
る画素データをそれぞれ別に転送することができ、第1
レジスタと第2レジスタとの画素データの受け渡しが容
易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる動きベクトル探索装置の第1実
施例の機能ブロック図である。
【図2】本発明に係わる動きベクトル探索装置の第1実
施例の構成例を示す図である。
【図3】現画像ブロックのサーチウインドウにおける一
対応例を示す図である。
【図4】図1に示された動きベクトル探索装置の信号出
力ユニットにおける各手段に対する信号経路を示す図で
ある。
【図5】図4に示された信号出力ユニットから出力され
る各信号のタイムチャートである。
【図6】図4に示された信号出力ユニットから出力され
る各信号のタイムチャートである。
【図7】図4に示された信号出力ユニットから出力され
る各信号のタイムチャートである。
【図8】図4に示された信号出力ユニットから出力され
る各信号のタイムチャートである。
【図9】図4に示された信号出力ユニットから出力され
る各信号のタイムチャートである。
【図10】図4に示された信号出力ユニットから出力さ
れる各信号のタイムチャートである。
【図11】図2に示された各プロセッサエレエントの入
出力端子の配置を示す図である。
【図12】図2に示された各プロセッサエレメントの詳
細な回路図である。
【図13】図2に示された入力レジスタの入出力端子の
配置および詳細な回路図を示す図である。
【図14】図2に示された垂直サイドレジスタの入出力
端子の配置を示す図である。
【図15】図2に示された垂直サイドレジスタの詳細な
回路図である。
【図16】図2に示された水平サイドレジスタの入出力
端子の配置を示す図である。
【図17】図2に示された水平サイドレジスタの詳細な
回路図である。
【図18】図2に示された各レジスタの配置図を示す図
である。
【図19】図1に示された現画像ブロックデータ出力手
段の詳細な回路図である。
【図20】図1に示された類似ブロック特定手段の詳細
な回路図である。
【図21】図20に示されたセレクタ付きフリップフロ
ップの詳細な回路図である。
【図22】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の1パルス目におけるサーチウインドウの画素デ
ータの各レジスタにおけるデータ転送位置を示す図であ
る。
【図23】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の2パルス目におけるサーチウインドウの画素デ
ータの各レジスタにおけるデータ転送位置を示す図であ
る。
【図24】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の3パルス目におけるサーチウインドウの画素デ
ータの各レジスタにおけるデータ転送位置を示す図であ
る。
【図25】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の4パルス目におけるサーチウインドウの画素デ
ータの各レジスタにおけるデータ転送位置を示す図であ
る。
【図26】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の5パルス目におけるサーチウインドウの画素デ
ータの各レジスタにおけるデータ転送位置を示す図であ
る。
【図27】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の6パルス目におけるサーチウインドウの画素デ
ータの各レジスタにおけるデータ転送位置を示す図であ
る。
【図28】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の7パルス目におけるサーチウインドウの画素デ
ータの各レジスタにおけるデータ転送位置、および、現
画像ブロック画素データの現画像ブロックデータ出力手
段内の各フリップフロップにおけるデータ位置を示す図
である。
【図29】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の8パルス目におけるサーチウインドウの画素デ
ータの各レジスタにおけるデータ転送位置、および、現
画像ブロック画素データの現画像ブロックデータ出力手
段内の各フリップフロップにおけるデータ位置を示す図
である。
【図30】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の9パルス目におけるサーチウインドウの画素デ
ータの各レジスタにおけるデータ転送位置、および、現
画像ブロック画素データの現画像ブロックデータ出力手
段内の各フリップフロップにおけるデータ位置を示す図
である。
【図31】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の10パルス目におけるサーチウインドウの画素
データの各レジスタにおけるデータ転送位置、および、
現画像ブロック画素データの現画像ブロックデータ出力
手段内の各フリップフロップにおけるデータ位置を示す
図である。
【図32】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の11パルス目におけるサーチウインドウの画素
データの各レジスタにおけるデータ転送位置、および、
現画像ブロック画素データの現画像ブロックデータ出力
手段内の各フリップフロップにおけるデータ位置を示す
図である。
【図33】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の16パルス目におけるサーチウインドウの画素
データの各レジスタにおけるデータ転送位置、および、
現画像ブロック画素データの現画像ブロックデータ出力
手段内の各フリップフロップにおけるデータ位置を示す
図である。
【図34】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の17パルス目におけるサーチウインドウの画素
データの各レジスタにおけるデータ転送位置、および、
現画像ブロック画素データの現画像ブロックデータ出力
手段内の各フリップフロップにおけるデータ位置を示す
図である。
【図35】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の18パルス目におけるサーチウインドウの画素
データの各レジスタにおけるデータ転送位置、および、
現画像ブロック画素データの現画像ブロックデータ出力
手段内の各フリップフロップにおけるデータ位置を示す
図である。
【図36】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の19パルス目におけるサーチウインドウの画素
データの各レジスタにおけるデータ転送位置、および、
現画像ブロック画素データの現画像ブロックデータ出力
手段内の各フリップフロップにおけるデータ位置を示す
図である。
【図37】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の20パルス目におけるサーチウインドウの画素
データの各レジスタにおけるデータ転送位置、および、
現画像ブロック画素データの現画像ブロックデータ出力
手段内の各フリップフロップにおけるデータ位置を示す
図である。
【図38】図5〜図10に示されたクロックパルス信号
CK1の21パルス目におけるサーチウインドウの画素
データの各レジスタにおけるデータ転送位置、および、
現画像ブロック画素データの現画像ブロックデータ出力
手段内の各フリップフロップにおけるデータ位置を示す
図である。
【図39】M画素分だけ列方向にずれた現画像ブロック
とサーチウインドウの対応関係をを示す図である。
【図40】第2実施例におけるパイプライン処理の工程
を示す図である
【図41】本発明に係わる動きベクトル探索装置の第3
実施例の機能ブロック図である。
【図42】本発明に係わる動きベクトル探索装置の第4
実施例の構成例を示す図である。
【図43】第4実施例におけるパイプライン処理の工程
を示す図である
【図44】本発明に係わる動きベクトル探索装置の第5
実施例の構成例を示す図である。
【図45】従来の単純フレーム間予測を説明する図であ
る。
【図46】従来の動き補償フレーム間予測を説明する図
である。
【図47】従来の現符号化ブロックとサーチウインドウ
を説明する図である。
【図48】従来の現符号化ブロックと探索領域を説明す
る図である。
【図49】従来の現符号化ブロック内の画素と候補ブロ
ック内の画素との位置関係を説明する図である。
【図50】従来のディストーション算出方法とサーチウ
インドウデータの転送過程を説明する図である
【図51】従来のディストーション算出方法とサーチウ
インドウデータの転送過程を説明する図である
【符号の説明】
10 人物像 20,21 有意画素領域 100,101 現画像 110 現画像ブロック,第1現画像ブロック 120 第2現画像ブロック 130 第3現画像ブロック 170 現符号化ブロック 200,201 前符号化画像 210 サーチウインドウ,第1サーチウインドウ 220 第2サーチウインドウ 230 第3サーチウインドウ 270 サーチウィンドウ 310,320,330 候補ブロック 370 候補ブロック 1000 現画像データ出力手段 1110,1120,1130,1140,1210,
1230,1250 フリップフロップ 1220,1240 セレクタ 2000 参照画像データ記憶手段 3001 第1の画素データ転送保持手段 3002 第2の画素データ転送保持手段 3100 画素データ入力転送ユニット 3110 セレクタ 3120 フリップフロップ 3220 フリップフロップ 3310 セレクタ 3320 フリップフロップ 3410 セレクタ 3420 フリップフロップ 4000 第3の画素データ転送保持手段 5000 ディストーション算出手段 5200 ディストーション算出ユニット 5210 減算器 5220 正数変換器 5230 加算器 5240 フリップフロップ 5250 反転器 5260 論理積演算器 5300 ディストーション出力転送ユニット 5310 セレクタ 5320 フリップフロップ 6000 類似ブロック特定手段 6100 最小ディストーション検出ユニット 6110 比較器 6120 比較器 6130 セレクタ 6140 フリップフロップ 6150 論理和演算器 6180 セレクタ付きフリップフロップ 6200 動きベクトル垂直成分検出ユニット 6220 セレクタ 6230 フリップフロップ 6240 換算テーブル 6280 セレクタ付きフリップフロップ 6300 動きベクトル水平成分検出ユニット 6310 カウンタ 6320 セレクタ 6330 フリップフロップ 6340 換算テーブル 6380 セレクタ付きフリップフロップ 7000 高速転送記憶手段 8000 信号出力ユニット 8001 ウィンドウデータ転送制御手段 8002 排出データ保持制御手段 8003 戻しデータ転送制御手段 9110 セレクタ 9120 フリップフロップ

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画像を部分的に構成する現画像を前記動
    画像を部分的に構成する参照画像に基づいて予測するの
    に用いられる動きベクトルを探索する方法であり、前記
    現画像が画素データを有する複数行複数列の画素により
    表わされる複数の現画像ブロックを含み、前記参照画像
    がそれぞれ画素データを有する前記現画像ブロックと同
    一サイズの複数の候補ブロックを含み、前記現画像ブロ
    ック毎に、前記複数の候補ブロックのうち該現画像ブロ
    ックに類似する何れか1つの候補ブロックのブロック位
    置と該現画像ブロックのブロック位置とによって、前記
    動きベクトルを特定する動きベクトル探索方法であっ
    て、 前記複数の現画像ブロックの画素データと、それぞれ前
    記参照画像の複数の候補ブロックのうち少なくとも2つ
    の候補ブロックを含む複数のサーチウィンドウの画素デ
    ータと、を準備する工程と、 前記サーチウィンドウおよび前記現画像ブロックのサイ
    ズに応じた探索領域を形成し該探索領域内に前記サーチ
    ウィンドウ内の各候補ブロックの画素データの一部を入
    力して保持するとともに該保持した画素データを前記探
    索領域の所定方向に転送する第1の画素データ転送保持
    手段と、前記第1の画素データ転送保持手段との間で画
    素データを授受し前記第1の画素データ転送保持手段と
    共に前記サーチウィンドウの画素データを前記探索領域
    を通る所定の転送経路に沿って転送する第2の画素デー
    タ転送保持手段と、前記転送経路に沿って転送される画
    素データの一部を前記第1および第2の画素データ転送
    保持手段から入力し出力する第3の画素データ転送保持
    手段と、をそれぞれ準備する工程と、 前記サーチウィンドウの画素データを前記第1および第
    2の画素データ転送保持手段に入力するとともに、前記
    第1および第2の画素データ転送保持手段により前記サ
    ーチウィンドウの画素データを前記転送経路に沿って転
    送するウィンドウデータ転送工程と、 前記現画像ブロックの画素データと前記第1の画素デー
    タ転送保持手段に保持された画素データとに基づいて、
    前記現画像ブロックの各々に対し、前記現画像ブロック
    と前記複数の候補ブロックとの間の画像の差を表わす複
    数のディストーションをそれぞれ算出する第1のディス
    トーション算出工程と、 前記現画像ブロックの各々に対し算出された複数のディ
    ストーションの値のうち最小値を検出して、前記類似す
    る1つの候補ブロックを特定する類似ブロック特定工程
    と、を含み、 さらに、 前記第1および第2の画素データ転送保持手段に入力さ
    れた前記サーチウィンドウの画素データのうち一部の画
    素データを前記第1および第2の画素データ転送保持手
    段から排出しつつ前記第3の画素データ転送保持手段に
    保持させる排出データ保持工程と、 前記第3の画素データ転送保持手段に保持された画素デ
    ータを前記第3の画素データ転送保持手段から前記第1
    および第2の画素データ転送保持手段に戻す画素データ
    戻し工程と、 該画素データ戻し工程により前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に戻された画素データを用いて、前
    記現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対応する
    ディストーション算出を開始する第2のディストーショ
    ン算出工程と、を有することを特徴とする動きベクトル
    探索方法。
  2. 【請求項2】動画像を部分的に構成する現画像を前記動
    画像を部分的に構成する参照画像に基づいて予測するの
    に用いられる動きベクトルを探索する方法であり、前記
    現画像が画素データを有する複数行複数列の画素により
    表わされる複数の現画像ブロックを含み、前記参照画像
    がそれぞれ画素データを有する前記現画像ブロックと同
    一サイズの複数の候補ブロックを含み、前記現画像ブロ
    ック毎に、前記複数の候補ブロックのうち該現画像ブロ
    ックに類似する何れか1つの候補ブロックのブロック位
    置と該現画像ブロックのブロック位置とによって、前記
    動きベクトルを特定する動きベクトル探索方法であっ
    て、 前記複数の現画像ブロックの画素データと、それぞれ前
    記参照画像の複数の候補ブロックのうち少なくとも2つ
    の候補ブロックを含む複数のサーチウィンドウの画素デ
    ータと、を準備する工程と、 前記サーチウィンドウおよび前記現画像ブロックのサイ
    ズに応じた探索領域を形成し該探索領域内に前記サーチ
    ウィンドウ内の各候補ブロックの画素データの一部を入
    力して保持するとともに該保持した画素データを前記探
    索領域の所定方向に転送する第1の画素データ転送保持
    手段と、前記第1の画素データ転送保持手段との間で画
    素データを授受し前記第1の画素データ転送保持手段と
    共に前記サーチウィンドウの画素データを前記探索領域
    を通る所定の転送経路に沿って転送する第2の画素デー
    タ転送保持手段と、前記転送経路に沿って転送される画
    素データの一部を前記第1および第2の画素データ転送
    保持手段から入力し出力する第3の画素データ転送保持
    手段と、をそれぞれ準備する工程と、 前記サーチウィンドウの画素データを前記第1および第
    2の画素データ転送保持手段に入力するとともに、前記
    第1および第2の画素データ転送保持手段により前記サ
    ーチウィンドウの画素データを前記転送経路に沿って転
    送するウィンドウデータ転送工程と、 前記現画像ブロックの画素データと前記第1の画素デー
    タ転送保持手段に保持された画素データとに基づいて、
    前記現画像ブロックの各々に対し、前記現画像ブロック
    と前記複数の候補ブロックとの間の画像の差を表わす複
    数のディストーションをそれぞれ算出する第1のディス
    トーション算出工程と、 前記現画像ブロックの各々に対し算出された複数のディ
    ストーションの値のうち最小値を検出して、前記類似す
    る1つの候補ブロックを特定する類似ブロック特定工程
    と、を含み、 さらに、 前記第1および第2の画素データ転送保持手段に入力さ
    れた前記サーチウィンドウの画素データのうち一部の画
    素データを前記第1および第2の画素データ転送保持手
    段から排出しつつ前記第3の画素データ転送保持手段に
    保持させる排出データ保持工程と、 前記第3の画素データ転送保持手段に保持された画素デ
    ータを前記第3の画素データ転送保持手段から前記第1
    および第2の画素データ転送保持手段に戻す画素データ
    戻し工程と、 該画素データ戻し工程と同時に、前記第1および第2の
    画素データ転送保持手段に戻された画素データを用い
    て、前記現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対
    応するディストーションをそれぞれ算出する第2のディ
    ストーション算出工程と、を有することを特徴とする動
    きベクトル探索方法。
  3. 【請求項3】動画像を部分的に構成する現画像を前記動
    画像を部分的に構成する参照画像に基づいて予測するの
    に用いられる動きベクトルを探索する方法であり、N,
    Mをそれぞれ整数とするとき、前記現画像が画素データ
    を有するN行M列の画素により表わされる複数の現画像
    ブロックを含み、前記参照画像がそれぞれ画素データを
    有する前記現画像ブロックと同一サイズの複数の候補ブ
    ロックを含み、前記現画像ブロック毎に、前記複数の候
    補ブロックのうち該現画像ブロックに類似する何れか1
    つの候補ブロックのブロック位置と該現画像ブロックの
    ブロック位置とによって、前記動きベクトルを特定する
    動きベクトル探索方法であって、 前記複数の現画像ブロックの画素データと、H,Lをそ
    れぞれ整数とするとき、それぞれ前記参照画像の複数の
    候補ブロックのうち少なくとも2つの候補ブロックを含
    むH行L列の画素により表わされる複数のサーチウィン
    ドウの画素データと、を準備する工程と、 前記サーチウィンドウおよび前記現画像ブロックのサイ
    ズに応じた(H−N+1)行(L−M+1)列の探索領
    域を形成し該探索領域内に前記サーチウィンドウ内の各
    候補ブロックの画素データの一部を入力して保持すると
    ともに該保持した画素データを前記探索領域の所定方向
    に転送する(H−N+1)×(L−M+1)個の第1レ
    ジスタを有する第1の画素データ転送保持手段と、前記
    第1の画素データ転送保持手段との間で画素データを授
    受する複数の第2レジスタを有し前記第1の画素データ
    転送保持手段と共に前記サーチウィンドウの画素データ
    を前記探索領域を通る所定の転送経路に沿って転送する
    第2の画素データ転送保持手段と、前記転送経路に沿っ
    て転送される画素データの一部を前記第1および第2の
    画素データ転送保持手段から入力し出力する(M−1)
    ×H個の第3レジスタを有する第3の画素データ転送保
    持手段と、をそれぞれ準備する工程と、 前記サーチウィンドウの画素データを前記第1および第
    2の画素データ転送保持手段に入力するとともに、前記
    第1および第2の画素データ転送保持手段により前記サ
    ーチウィンドウの画素データを前記転送経路に沿って転
    送するウィンドウデータ転送工程と、 前記現画像ブロックの画素データと前記第1の画素デー
    タ転送保持手段に保持された画素データとに基づいて、
    前記現画像ブロックの各々に対し、前記現画像ブロック
    と前記複数の候補ブロックとの間の画像の差を表わす複
    数のディストーションをそれぞれ算出する第1のディス
    トーション算出工程と、 前記現画像ブロックの各々に対し算出された複数のディ
    ストーションの値のうち最小値を検出して、前記類似す
    る1つの候補ブロックを特定する類似ブロック特定工程
    と、を含み、 さらに、 前記第1および第2の画素データ転送保持手段に入力さ
    れた前記サーチウィンドウの画素データのうち転送方向
    下流側の(M−1)列分の画素データを前記第1および
    第2の画素データ転送保持手段から排出しつつ前記第3
    の画素データ転送保持手段に保持させる排出データ保持
    工程と、 前記第3の画素データ転送保持手段に保持された画素デ
    ータを前記第3の画素データ転送保持手段から前記第1
    および第2の画素データ転送保持手段に戻す画素データ
    戻し工程と、 該画素データ戻し工程により前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に戻された画素データを用いて、前
    記現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対応する
    ディストーション算出を開始する第2のディストーショ
    ン算出工程と、を有することを特徴とする動きベクトル
    探索方法。
  4. 【請求項4】前記排出データ保持工程において、前記第
    1および第2レジスタに入力された画素データのうち前
    記転送方向最下流の1列分の画素データを前記(M−
    1)×H個のうちH個の第3レジスタに保持させるとと
    もに該H個の第3レジスタから残りの第3レジスタに画
    素データを転送するステップを(M−1)回繰り返し、 前記画素データ戻し工程において、前記(M−1)×H
    個のうちH個の第3レジスタから前記第1および第2レ
    ジスタに画素データを転送するとともに残りの第3レジ
    スタに保持された画素データを該H個の第3レジスタに
    転送するステップを(M−1)回繰り返し、 前記第3レジスタに入力された(M−1)列分の画素デ
    ータを再度第1および第2レジスタに戻すのと同時に、
    前記第3レジスタに前記(M−1)列分の画素データが
    入力されたとき前記探索領域の1列目に対応する第1お
    よび第2レジスタに保持されていた画素データを前記探
    索領域のM列目の画素列に対応する第1および第2レジ
    スタに転送して、 前記探索領域内に前記第1のディストーション算出工程
    の開始時と同じ画素データを配置した後、 前記第2のディストーション算出工程を実行することを
    特徴とする請求項3に記載の動きベクトル探索方法。
  5. 【請求項5】動画像を部分的に構成する現画像を前記動
    画像を部分的に構成する参照画像に基づいて予測するの
    に用いられる動きベクトルを探索する方法であり、N,
    Mをそれぞれ整数とするとき、前記現画像が画素データ
    を有するN行M列の画素により表わされる複数の現画像
    ブロックを含み、前記参照画像がそれぞれ画素データを
    有する前記現画像ブロックと同一サイズの複数の候補ブ
    ロックを含み、前記現画像ブロック毎に、前記複数の候
    補ブロックのうち該現画像ブロックに類似する何れか1
    つの候補ブロックのブロック位置と該現画像ブロックの
    ブロック位置とによって、前記動きベクトルを特定する
    動きベクトル探索方法であって、 前記複数の現画像ブロックの画素データと、H,Lをそ
    れぞれ整数とするとき、それぞれ前記参照画像の複数の
    候補ブロックのうち少なくとも2つの候補ブロックを含
    むH行L列の画素により表わされる複数のサーチウィン
    ドウの画素データと、を準備する工程と、 前記サーチウィンドウおよび前記現画像ブロックのサイ
    ズに応じた(H−N+1)行(L−M+1)列の探索領
    域を形成し該探索領域内に前記サーチウィンドウ内の各
    候補ブロックの画素データの一部を入力して保持すると
    ともに該保持した画素データを前記探索領域の所定方向
    に転送する(H−N+1)×(L−M+1)個の第1レ
    ジスタを有する第1の画素データ転送保持手段と、前記
    第1の画素データ転送保持手段との間で画素データを授
    受する複数の第2レジスタを有し前記第1の画素データ
    転送保持手段と共に前記サーチウィンドウの画素データ
    を前記探索領域を通る所定の転送経路に沿って転送する
    第2の画素データ転送保持手段と、前記転送経路に沿っ
    て転送される画素データの一部を前記第1および第2の
    画素データ転送保持手段から入力し出力するM×H個の
    第3レジスタを有する第3の画素データ転送保持手段
    と、をそれぞれ準備する工程と、 前記サーチウィンドウの画素データを前記第1および第
    2の画素データ転送保持手段に入力するとともに、前記
    第1および第2の画素データ転送保持手段により前記サ
    ーチウィンドウの画素データを前記転送経路に沿って転
    送するウィンドウデータ転送工程と、 前記現画像ブロックの画素データと前記第1の画素デー
    タ転送保持手段に保持された画素データとに基づいて、
    前記現画像ブロックの各々に対し、前記現画像ブロック
    と前記複数の候補ブロックとの間の画像の差を表わす複
    数のディストーションをそれぞれ算出する第1のディス
    トーション算出工程と、 前記現画像ブロックの各々に対し算出された複数のディ
    ストーションの値のうち最小値を検出して、前記類似す
    る1つの候補ブロックを特定する類似ブロック特定工程
    と、を含み、 さらに、 前記第1および第2の画素データ転送保持手段に入力さ
    れた前記サーチウィンドウの画素データのうち転送方向
    下流側のM列分の画素データを前記第1および第2の画
    素データ転送保持手段から排出しつつ前記第3の画素デ
    ータ転送保持手段に保持させる排出データ保持工程と、 前記第3の画素データ転送保持手段に保持された画素デ
    ータを前記第3の画素データ転送保持手段から前記第1
    および第2の画素データ転送保持手段に戻す画素データ
    戻し工程と、 該画素データ戻し工程により前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に戻された画素データを用いて、前
    記現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対応する
    ディストーション算出を開始する第2のディストーショ
    ン算出工程と、を有することを特徴とする動きベクトル
    探索方法。
  6. 【請求項6】前記排出データ保持工程において、前記第
    1および第2レジスタに入力された画素データのうち前
    記転送方向最下流の1列分の画素データを前記M×H個
    のうちH個の第3レジスタに保持させるとともに該H個
    の第3レジスタから残りの第3レジスタに画素データを
    転送するステップをM回繰り返し、 前記画素データ戻し工程において、前記M×H個のうち
    H個の第3レジスタから前記第1および第2レジスタに
    画素データを転送するとともに残りの第3レジスタに保
    持された画素データを前記H個の第3レジスタに転送す
    るステップをM回繰り返して、 前記探索領域内に前記第1のディストーション算出工程
    の開始時と同じ画素データを配置した後、 前記第2のディストーション算出工程を実行することを
    特徴とする請求項5に記載の動きベクトル探索方法。
  7. 【請求項7】動画像を部分的に構成する現画像を前記動
    画像を部分的に構成する参照画像に基づいて予測するの
    に用いられる動きベクトルを探索する方法であり、前記
    現画像が画素データを有する複数行複数列の画素により
    表わされる複数の現画像ブロックを含み、前記参照画像
    がそれぞれ画素データを有する前記現画像ブロックと同
    一サイズの複数の候補ブロックを含み、前記現画像ブロ
    ック毎に、前記複数の候補ブロックのうち該現画像ブロ
    ックに類似する何れか1つの候補ブロックのブロック位
    置と該現画像ブロックのブロック位置とによって、前記
    動きベクトルを特定する動きベクトル探索方法であっ
    て、 前記複数の現画像ブロックの画素データと、それぞれ前
    記参照画像の複数の候補ブロックのうち少なくとも2つ
    の候補ブロックを含む複数のサーチウィンドウの画素デ
    ータと、を準備する工程と、 前記サーチウィンドウの画素データを記憶し出力する参
    照画像データ記憶手段と、前記サーチウィンドウおよび
    前記現画像ブロックのサイズに応じた探索領域を形成し
    該探索領域内に前記サーチウィンドウ内の各候補ブロッ
    クの画素データの一部を入力して保持するとともに該保
    持した画素データを前記探索領域の所定方向に転送する
    第1の画素データ転送保持手段と、前記第1の画素デー
    タ転送保持手段との間で画素データを授受し前記第1の
    画素データ転送保持手段と共に前記サーチウィンドウの
    画素データを前記探索領域を通る所定の転送経路に沿っ
    て転送する第2の画素データ転送保持手段と、前記転送
    経路に沿って転送される画素データの一部を前記第1お
    よび第2の画素データ転送保持手段から入力し出力する
    第3の画素データ転送保持手段と、前記参照画像データ
    記憶手段から前記複数のうち何れかのサーチウィンドウ
    の画素データを取り込んで記憶するとともに記憶済のサ
    ーチウィンドウの画素データを前記参照画像データ記憶
    手段からのデータ転送速度より大きい転送速度で前記第
    1および第2の画素データ転送保持手段に供給する高速
    転送記憶手段と、をそれぞれ準備する工程と、 前記サーチウィンドウの画素データを、前記複数のうち
    何れかのサーチウィンドウの一部の画素データを含む所
    定画素領域分ずつ前記参照画像データ記憶手段から読み
    出して前記高速転送記憶手段に記憶させるウィンドウデ
    ータ読み出し工程と、 前記高速転送記憶手段に記憶されたサーチウィンドウの
    画素データを前記第1および第2の画素データ転送保持
    手段に入力する第1のウィンドウデータ入力工程と、 前記第1および第2の画素データ転送保持手段により前
    記サーチウィンドウの画素データを前記転送経路に沿っ
    て転送するウィンドウデータ転送工程と、 前記現画像ブロックの画素データと前記第1の画素デー
    タ転送保持手段に保持された画素データとに基づいて、
    前記現画像ブロックの各々に対し、前記現画像ブロック
    と前記複数の候補ブロックとの間の画像の差を表わす複
    数のディストーションをそれぞれ算出する第1のディス
    トーション算出工程と、 前記現画像ブロックの各々に対し算出された複数のディ
    ストーションの値のうち最小値を検出して、前記類似す
    る1つの候補ブロックを特定する類似ブロック特定工程
    と、を含み、 さらに、 前記第1および第2の画素データ転送保持手段に入力さ
    れた前記サーチウィンドウの画素データのうち一部の画
    素データを前記第1および第2の画素データ転送保持手
    段から排出しつつ前記第3の画素データ転送保持手段に
    保持させる排出データ保持工程と、 前記第3の画素データ転送保持手段に保持された画素デ
    ータを前記第3の画素データ転送保持手段から前記第1
    および第2の画素データ転送保持手段に戻す画素データ
    戻し工程と、 該画素データ戻し工程により前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に戻された画素データを用いて、前
    記現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対応する
    ディストーション算出を開始する第2のディストーショ
    ン算出工程と、 前記ウィンドウデータ読み出し工程で読み出され前記高
    速転送記憶手段に記憶されている前記所定画素領域分の
    画素データのうち、前記第2のディストーション算出工
    程の開始時に前記探索領域内に戻された画素データに続
    く転送順序の画素データを、前記高速転送記憶手段から
    前記第1および第2の画素データ転送保持手段に入力さ
    せる第2のウィンドウデータ入力工程と、を有すること
    を特徴とする動きベクトル探索方法。
  8. 【請求項8】動画像を部分的に構成する現画像を前記動
    画像を部分的に構成する参照画像に基づいて予測するの
    に用いられる動きベクトルを探索する方法であり、N,
    Mをそれぞれ整数とするとき、前記現画像が画素データ
    を有するN行M列の画素により表わされる複数の現画像
    ブロックを含み、前記参照画像がそれぞれ画素データを
    有する前記現画像ブロックと同一サイズの複数の候補ブ
    ロックを含み、前記現画像ブロック毎に、前記複数の候
    補ブロックのうち該現画像ブロックに類似する何れか1
    つの候補ブロックのブロック位置と該現画像ブロックの
    ブロック位置とによって、前記動きベクトルを特定する
    動きベクトル探索方法であって、 前記複数の現画像ブロックの画素データと、H,Lをそ
    れぞれ整数とするとき、それぞれ前記参照画像の複数の
    候補ブロックのうち少なくとも2つの候補ブロックを含
    むH行L列の画素により表わされる複数のサーチウィン
    ドウの画素データと、を準備する工程と、 前記サーチウィンドウの画素データを記憶し出力する参
    照画像データ記憶手段と、前記サーチウィンドウおよび
    前記現画像ブロックのサイズに応じた(H−N+1)行
    (L−M+1)列の探索領域を形成し該探索領域内に前
    記サーチウィンドウ内の各候補ブロックの画素データの
    一部を入力して保持するとともに該保持した画素データ
    を前記探索領域の所定方向に転送する(H−N+1)×
    (L−M+1)個の第1レジスタを有する第1の画素デ
    ータ転送保持手段と、前記第1の画素データ転送保持手
    段との間で画素データを授受する複数の第2レジスタを
    有し前記第1の画素データ転送保持手段と共に前記サー
    チウィンドウの画素データを前記探索領域を通る所定の
    転送経路に沿って転送する第2の画素データ転送保持手
    段と、前記転送経路に沿って転送される画素データの一
    部を前記第1および第2の画素データ転送保持手段から
    入力し出力する(M−1)×H個又はM×H個の第3レ
    ジスタを有する第3の画素データ転送保持手段と、前記
    参照画像データ記憶手段から前記複数のうち何れかのサ
    ーチウィンドウの画素データを取り込んで記憶するとと
    もに記憶済のサーチウィンドウの画素データを前記参照
    画像データ記憶手段からのデータ転送速度より大きい転
    送速度で前記第1および第2の画素データ転送保持手段
    に供給する高速転送記憶手段と、をそれぞれ準備する工
    程と、 前記サーチウィンドウの画素データを、前記複数のうち
    何れかのサーチウィンドウの一部の画素データを含む所
    定画素領域分ずつ前記参照画像データ記憶手段から読み
    出して前記高速転送記憶手段に記憶させるウィンドウデ
    ータ読み出し工程と、 前記高速転送記憶手段に記憶されたサーチウィンドウの
    画素データを前記第1および第2の画素データ転送保持
    手段に入力する第1のウィンドウデータ入力工程と、 前記第1および第2の画素データ転送保持手段により前
    記サーチウィンドウの画素データを前記転送経路に沿っ
    て転送するウィンドウデータ転送工程と、 前記現画像ブロックの画素データと前記第1の画素デー
    タ転送保持手段に保持された画素データとに基づいて、
    前記現画像ブロックの各々に対し、前記現画像ブロック
    と前記複数の候補ブロックとの間の画像の差を表わす複
    数のディストーションをそれぞれ算出する第1のディス
    トーション算出工程と、 前記現画像ブロックの各々に対し算出された複数のディ
    ストーションの値のうち最小値を検出して、前記類似す
    る1つの候補ブロックを特定する類似ブロック特定工程
    と、を含み、 さらに、 前記第1および第2の画素データ転送保持手段に入力さ
    れた前記サーチウィンドウの画素データのうち転送方向
    下流側の(M−1)列又はM列分の画素データを前記第
    1および第2の画素データ転送保持手段から排出しつつ
    前記第3の画素データ転送保持手段に保持させる排出デ
    ータ保持工程と、 前記第3の画素データ転送保持手段に保持された画素デ
    ータを前記第3の画素データ転送保持手段から前記第1
    および第2の画素データ転送保持手段に戻す画素データ
    戻し工程と、 該画素データ戻し工程により前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に戻された画素データを用いて、前
    記現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対応する
    ディストーション算出を開始する第2のディストーショ
    ン算出工程と、 前記ウィンドウデータ読み出し工程で読み出され前記高
    速転送記憶手段に記憶されている前記所定画素領域分の
    画素データのうち、前記第2のディストーション算出工
    程の開始時に前記探索領域内に戻された画素データに続
    く転送順序の画素データを、前記高速転送記憶手段から
    前記第1および第2の画素データ転送保持手段に入力さ
    せる第2のウィンドウデータ入力工程と、を有すること
    を特徴とする動きベクトル探索方法。
  9. 【請求項9】前記画素データ戻し工程で前記第1および
    第2の画素データ転送保持手段に画素データが戻され、
    該画素データに続く転送順序の画素データが前記第2の
    ウィンドウデータ入力工程で前記高速転送記憶手段から
    前記第1および第2の画素データ転送保持手段に入力さ
    れることにより、前記複数のうち何れかのサーチウィン
    ドウの一部の画素データが前記探索領域に供給される間
    に、 該一部の画素データと前記複数のうち何れかの現画像ブ
    ロックの画素データとに基づいて、前記第2のディスト
    ーション算出工程を実行するとともに、 前記何れかのサーチウィンドウの残部の画素データを前
    記参照画像データ記憶手段から読み出して前記高速転送
    記憶手段に記憶させるよう前記ウィンドウデータ読み出
    し工程を開始することを特徴とする請求項7又は8に記
    載の動きベクトル探索方法。
  10. 【請求項10】前記サーチウィンドウ内で隣り合う2つ
    の画素列の画素データが互いに列方向で逆方向に転送さ
    れるよう、前記第1レジスタおよび第2レジスタによ
    り、前記探索領域内で入力画素データを列方向に往復移
    動させながら行方向の一方側に転送させることを特徴と
    する請求項3〜6および8の何れかに記載の動きベクト
    ル探索方法。
  11. 【請求項11】前記現画像ブロックおよび候補ブロック
    がそれぞれ偶数の画素列を有することを特徴とする請求
    項1〜4および7〜9の何れかに記載の動きベクトル探
    索方法。
  12. 【請求項12】前記現画像ブロックおよび候補ブロック
    がそれぞれ奇数の画素列を有することを特徴とする請求
    項1〜2および5〜9の何れかに記載の動きベクトル探
    索方法。
  13. 【請求項13】前記探索領域内におけるディストーショ
    ン算出開始時の画素データの位置を保って、前記第1お
    よび第2の画素データ転送保持手段から第3の画素デー
    タ転送保持手段に画素データを排出させ、かつ、前記第
    3の画素データ転送保持手段から前記第1および第2の
    画素データ転送保持手段に画素データを戻すよう出力さ
    せることを特徴とする請求項1および3〜8の何れかに
    記載の動きベクトル探索方法。
  14. 【請求項14】動画像を部分的に構成する現画像を前記
    動画像を部分的に構成する参照画像に基づいて予測する
    のに用いられる動きベクトルを探索する装置であり、前
    記現画像が画素データを有する複数行複数列の画素によ
    り表わされる複数の現画像ブロックを含み、前記参照画
    像がそれぞれ画素データを有する前記現画像ブロックと
    同一サイズの複数の候補ブロックを含み、前記現画像ブ
    ロック毎に、前記複数の候補ブロックのうち該現画像ブ
    ロックに類似する何れか1つの候補ブロックのブロック
    位置と該現画像ブロックのブロック位置とによって、前
    記動きベクトルを特定する動きベクトル探索装置であっ
    て、 前記現画像ブロックの画素データを出力する現画像デー
    タ出力手段と、 前記参照画像の画素データを記憶し、前記候補ブロック
    をそれぞれ少なくとも2つ含んだ複数のサーチウィンド
    ウの画素データを出力可能な参照画像データ記憶手段
    と、 前記サーチウィンドウおよび前記現画像ブロックのサイ
    ズに応じた探索領域を形成し、該探索領域内に前記サー
    チウィンドウ内の各候補ブロックの画素データの一部を
    入力して保持するとともに、該保持した画素データを前
    記探索領域の所定方向に転送する第1の画素データ転送
    保持手段と、 前記第1の画素データ転送保持手段との間で画素データ
    を授受し、前記第1の画素データ転送保持手段と共に前
    記サーチウィンドウの画素データを前記探索領域を通る
    所定の転送経路に沿って転送する第2の画素データ転送
    保持手段と、 前記転送経路に沿って転送された画素データの一部を前
    記第1および第2の画素データ転送保持手段から入力
    し、該入力した画素データを前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に戻すよう出力する第3の画素デー
    タ転送保持手段と、 前記サーチウィンドウの画素データを前記第1および第
    2の画素データ転送保持手段に入力させるとともに、前
    記第1および第2の画素データ転送保持手段により前記
    サーチウィンドウの画素データを前記転送経路に沿って
    転送させるウィンドウデータ転送制御手段と、 前記現画像データ出力手段から出力された現画像ブロッ
    クの画素データと前記第1の画素データ転送保持手段に
    保持された画素データとに基づいて、前記現画像ブロッ
    クの各々に対し、前記現画像ブロックと前記複数の候補
    ブロックとの間の画像の差を表わす複数のディストーシ
    ョンをそれぞれ算出するディストーション算出手段と、 前記現画像ブロックの各々に対し算出された複数のディ
    ストーションの値のうち最小値を検出して、前記類似す
    る1つの候補ブロックを特定する類似ブロック特定手段
    と、 前記第1および第2の画素データ転送保持手段により画
    素データが転送されるとき、前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に入力された画素データのうち前記
    サーチウィンドウの1列目から所定列分だけ各列の画素
    データを前記第1および第2の画素データ転送保持手段
    から排出しつつ前記第3の画素データ転送保持手段に保
    持させる排出データ保持制御手段と、 前記第3の画素データ転送保持手段に入力された各列の
    画素データを前記第3の画素データ転送保持手段から排
    出しつつ前記第1および第2の画素データ転送保持手段
    に保持させる戻しデータ転送制御手段と、 を備え、 前記ディストーション算出手段が、前記第3の画素デー
    タ転送保持手段から前記第1および第2の画素データ転
    送保持手段に戻された画素データを用いて、前記現画像
    ブロックとは異なる現画像ブロックに対応するディスト
    ーション算出を行なうことを特徴とする動きベクトル探
    索装置。
  15. 【請求項15】動画像を部分的に構成する現画像を前記
    動画像を部分的に構成する参照画像に基づいて予測する
    のに用いられる動きベクトルを探索する装置であり、前
    記現画像が画素データを有する複数行複数列の画素によ
    り表わされる複数の現画像ブロックを含み、前記参照画
    像がそれぞれ画素データを有する前記現画像ブロックと
    同一サイズの複数の候補ブロックを含み、前記現画像ブ
    ロック毎に、前記複数の候補ブロックのうち該現画像ブ
    ロックに類似する何れか1つの候補ブロックのブロック
    位置と該現画像ブロックのブロック位置とによって、前
    記動きベクトルを特定する動きベクトル探索装置であっ
    て、 前記現画像ブロックの画素データを出力する現画像デー
    タ出力手段と、 前記参照画像の画素データを記憶し、前記候補ブロック
    をそれぞれ少なくとも2つ含んだ複数のサーチウィンド
    ウの画素データを出力可能な参照画像データ記憶手段
    と、 前記サーチウィンドウおよび前記現画像ブロックのサイ
    ズに応じた探索領域を形成し、該探索領域内に前記サー
    チウィンドウ内の各候補ブロックの画素データの一部を
    入力して保持するとともに、該保持した画素データを前
    記探索領域の所定方向に転送する第1の画素データ転送
    保持手段と、 前記第1の画素データ転送保持手段との間で画素データ
    を授受し、前記第1の画素データ転送保持手段と共に前
    記サーチウィンドウの画素データを前記探索領域を通る
    所定の転送経路に沿って転送する第2の画素データ転送
    保持手段と、 前記転送経路に沿って転送された画素データの一部を前
    記第1および第2の画素データ転送保持手段から入力
    し、該入力した画素データを前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に戻すよう出力する第3の画素デー
    タ転送保持手段と、 前記サーチウィンドウの画素データを前記第1および第
    2の画素データ転送保持手段に入力させるとともに、前
    記第1および第2の画素データ転送保持手段により前記
    サーチウィンドウの画素データを前記転送経路に沿って
    転送させるウィンドウデータ転送制御手段と、 前記現画像データ出力手段から出力された現画像ブロッ
    クの画素データと前記第1の画素データ転送保持手段に
    保持された画素データとに基づいて、前記現画像ブロッ
    クの各々に対し、前記現画像ブロックと前記複数の候補
    ブロックとの間の画像の差を表わす複数のディストーシ
    ョンをそれぞれ算出するディストーション算出手段と、 前記現画像ブロックの各々に対し算出された複数のディ
    ストーションの値のうち最小値を検出して、前記類似す
    る1つの候補ブロックを特定する類似ブロック特定手段
    と、 前記第1および第2の画素データ転送保持手段により画
    素データが転送されるとき、前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に入力された画素データのうち前記
    サーチウィンドウの1列目から所定列分だけ各列の画素
    データを前記第1および第2の画素データ転送保持手段
    から排出しつつ前記第3の画素データ転送保持手段に保
    持させる排出データ保持制御手段と、 前記第3の画素データ転送保持手段に入力された各列の
    画素データを前記第3の画素データ転送保持手段から排
    出しつつ前記第1および第2の画素データ転送保持手段
    に保持させる戻しデータ転送制御手段と、 を備え、 前記ディストーション算出手段が、前記戻しデータ転送
    制御手段による画素データの転送と同時に、前記第3の
    画素データ転送保持手段から前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に戻された画素データを用いて、前
    記現画像ブロックとは異なる現画像ブロックに対応する
    ディストーション算出を行なうことを特徴とする動きベ
    クトル探索装置。
  16. 【請求項16】動画像を部分的に構成する現画像を前記
    動画像を部分的に構成する参照画像に基づいて予測する
    のに用いられる動きベクトルを探索する装置であり、
    N,Mをそれぞれ整数とするとき、前記現画像が画素デ
    ータを有するN行M列の画素により表わされる複数の現
    画像ブロックを含み、前記参照画像がそれぞれ画素デー
    タを有する前記現画像ブロックと同一サイズの複数の候
    補ブロックを含み、前記現画像ブロック毎に、前記複数
    の候補ブロックのうち該現画像ブロックに類似する何れ
    か1つの候補ブロックのブロック位置と該現画像ブロッ
    クのブロック位置とによって、前記動きベクトルを特定
    する動きベクトル探索装置であって、 前記現画像ブロックの画素データを出力する現画像デー
    タ出力手段と、 前記参照画像の画素データを記憶し、H,Lをそれぞれ
    整数とするとき、前記候補ブロックをそれぞれ少なくと
    も2つ含んだH行L列の画素により表わされる複数のサ
    ーチウィンドウの画素データを出力可能な参照画像デー
    タ記憶手段と、 前記サーチウィンドウおよび前記現画像ブロックのサイ
    ズに応じた(H−N+1)行(L−M+1)列の探索領
    域を形成し、該探索領域内に前記サーチウィンドウ内の
    各候補ブロックの画素データの一部を入力して保持する
    とともに、該保持した画素データを前記探索領域の所定
    方向に転送する(H−N+1)×(L−M+1)個の第
    1レジスタを有する第1の画素データ転送保持手段と、 前記第1の画素データ転送保持手段の第1レジスタとの
    間で画素データを授受する複数の第2レジスタを有し、
    前記第1の画素データ転送保持手段と共に前記サーチウ
    ィンドウの画素データを前記探索領域を通る所定の転送
    経路に沿って転送する第2の画素データ転送保持手段
    と、 前記転送経路に沿って転送された画素データの一部を前
    記第1および第2の画素データ転送保持手段から入力
    し、該入力した画素データを前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に戻すよう出力する(M−1)×H
    個の第3レジスタを有する第3の画素データ転送保持手
    段と、 前記サーチウィンドウの画素データを前記第1および第
    2の画素データ転送保持手段に入力させるとともに、前
    記第1および第2の画素データ転送保持手段により前記
    サーチウィンドウの画素データを前記転送経路に沿って
    転送させるウィンドウデータ転送制御手段と、 前記現画像データ出力手段から出力された現画像ブロッ
    クの画素データと前記第1の画素データ転送保持手段に
    保持された画素データとに基づいて、前記現画像ブロッ
    クの各々に対し、前記現画像ブロックと前記複数の候補
    ブロックとの間の画像の差を表わす複数のディストーシ
    ョンをそれぞれ算出するディストーション算出手段と、 前記現画像ブロックの各々に対し算出された複数のディ
    ストーションの値のうち最小値を検出して、前記類似す
    る1つの候補ブロックを特定する類似ブロック特定手段
    と、 前記第1および第2の画素データ転送保持手段により画
    素データが転送されるとき、前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に入力された画素データのうち前記
    サーチウィンドウの1列目から(M−1)列目までの各
    列の画素データを前記第1および第2の画素データ転送
    保持手段から排出しつつ前記第3の画素データ転送保持
    手段に保持させる排出データ保持制御手段と、 前記第3の画素データ転送保持手段により前記第1およ
    び第2の画素データ転送保持手段に画素データが転送さ
    れるとき、前記第3の画素データ転送保持手段に入力さ
    れた画素データのうち前記サーチウィンドウの(M−
    1)列目から1列目までの各列の画素データを前記第3
    の画素データ転送保持手段から排出しつつ前記第1およ
    び第2の画素データ転送保持手段に保持させる戻しデー
    タ転送制御手段と、 を備え、 前記ディストーション算出手段が、前記第3の画素デー
    タ転送保持手段から前記第1および第2の画素データ転
    送保持手段に戻された画素データを用いて、前記現画像
    ブロックとは異なる現画像ブロックに対応するディスト
    ーション算出を行なうことを特徴とする動きベクトル探
    索装置。
  17. 【請求項17】前記ウィンドウデータ転送制御手段が、
    前記第1レジスタおよび第2レジスタにより、前記サー
    チウィンドウ内で隣接する2つの画素列の画素データを
    互いに列方向で逆方向に転送させ、かつ、前記サーチウ
    ィンドウ内の画素データを列方向に往復移動させながら
    行方向の一方側に転送させるとともに、前記(M−1)
    列分の画素データが前記第3レジスタから第1および第
    2レジスタに戻されるとき、前記探索領域の1列目の画
    素列に対応する第1および第2レジスタに保持されてい
    た画素データを、前記行方向の他方側に戻すよう転送さ
    せ、さらに、これらM列分の画素データが前記何れかの
    現画像ブロックに対応するディストーション算出開始時
    の位置に復帰したとき、前記入力画素データの転送方向
    を再度前記行方向の一方側に切り換え、 前記ディストーション算出手段が、前記第3レジスタか
    ら第1および第2レジスタに戻された(M−1)列分の
    画素データと、前記第3レジスタに前記(M−1)列分
    の画素データが入力されたとき前記探索領域の1列目の
    画素列に対応する第1および第2レジスタに保持されて
    いた画素データとを用いて、前記現画像ブロックとは異
    なる現画像ブロックに対応するディストーションを算出
    することを特徴とする請求項16に記載の動きベクトル
    探索装置。
  18. 【請求項18】動画像を部分的に構成する現画像を前記
    動画像を部分的に構成する参照画像に基づいて予測する
    のに用いられる動きベクトルを探索する装置であり、
    N,Mをそれぞれ整数とするとき、前記現画像が画素デ
    ータを有するN行M列の画素により表わされる複数の現
    画像ブロックを含み、前記参照画像がそれぞれ画素デー
    タを有する前記現画像ブロックと同一サイズの複数の候
    補ブロックを含み、前記現画像ブロック毎に、前記複数
    の候補ブロックのうち該現画像ブロックに類似する何れ
    か1つの候補ブロックのブロック位置と該現画像ブロッ
    クのブロック位置とによって、前記動きベクトルを特定
    する動きベクトル探索装置であって、 前記現画像ブロックの画素データを出力する現画像デー
    タ出力手段と、 前記参照画像の画素データを記憶し、H,Lをそれぞれ
    整数とするとき、前記候補ブロックをそれぞれ少なくと
    も2つ含んだH行L列の画素により表わされる複数のサ
    ーチウィンドウの画素データを出力可能な参照画像デー
    タ記憶手段と、 前記サーチウィンドウおよび前記現画像ブロックのサイ
    ズに応じた(H−N+1)行(L−M+1)列の探索領
    域を形成し、該探索領域内に前記サーチウィンドウ内の
    各候補ブロックの画素データの一部を入力して保持する
    とともに、該保持した画素データを前記探索領域の所定
    方向に転送する(H−N+1)×(L−M+1)個の第
    1レジスタを有する第1の画素データ転送保持手段と、 前記第1の画素データ転送保持手段の第1レジスタとの
    間で画素データを授受する複数の第2レジスタを有し、
    前記第1の画素データ転送保持手段と共に前記サーチウ
    ィンドウの画素データを前記探索領域を通る所定の転送
    経路に沿って転送する第2の画素データ転送保持手段
    と、 前記転送経路に沿って転送された画素データの一部を前
    記第1および第2の画素データ転送保持手段から入力
    し、該入力した画素データを前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に戻すよう出力するM×H個の第3
    レジスタを有する第3の画素データ転送保持手段と、 前記サーチウィンドウの画素データを前記第1および第
    2の画素データ転送保持手段に入力させるとともに、前
    記第1および第2の画素データ転送保持手段により前記
    サーチウィンドウの画素データを前記転送経路に沿って
    転送させるウィンドウデータ転送制御手段と、 前記現画像データ出力手段から出力された現画像ブロッ
    クの画素データと前記第1の画素データ転送保持手段に
    保持された画素データとに基づいて、前記現画像ブロッ
    クの各々に対し、前記現画像ブロックと前記複数の候補
    ブロックとの間の画像の差を表わす複数のディストーシ
    ョンをそれぞれ算出するディストーション算出手段と、 前記現画像ブロックの各々に対し算出された複数のディ
    ストーションの値のうち最小値を検出して、前記類似す
    る1つの候補ブロックを特定する類似ブロック特定手段
    と、 前記第1および第2の画素データ転送保持手段により画
    素データが転送されるとき、前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に入力された画素データのうち前記
    サーチウィンドウの1列目からM列目までの各列の画素
    データを前記第1および第2の画素データ転送保持手段
    から排出しつつ前記第3の画素データ転送保持手段に保
    持させる排出データ保持制御手段と、 前記第3の画素データ転送保持手段により前記第1およ
    び第2の画素データ転送保持手段に画素データが転送さ
    れるとき、前記第3の画素データ転送保持手段に入力さ
    れた画素データのうち前記サーチウィンドウのM列目か
    ら1列目までの各列の画素データを前記第3の画素デー
    タ転送保持手段から排出しつつ前記第1および第2の画
    素データ転送保持手段に保持させる戻しデータ転送制御
    手段と、 を備え、 前記ディストーション算出手段が、前記第3の画素デー
    タ転送保持手段から前記第1および第2の画素データ転
    送保持手段に戻された画素データを用いて、前記現画像
    ブロックとは異なる現画像ブロックに対応するディスト
    ーション算出を行なうことを特徴とする動きベクトル探
    索装置。
  19. 【請求項19】前記ウィンドウデータ転送制御手段が、
    前記第1レジスタおよび第2レジスタにより、前記サー
    チウィンドウ内で隣接する2つの画素列の画素データを
    互いに列方向で逆方向に転送させ、かつ、前記サーチウ
    ィンドウ内の画素データを列方向に往復移動させながら
    行方向の一方側に転送させるとともに、前記サーチウィ
    ンドウの1列目からM列目までのM列分の画素データ
    を、前記行方向の他方側に戻すよう転送させ、さらに、
    これらM列分の画素データが前記何れかの現画像ブロッ
    クに対応するディストーション算出開始時の位置に復帰
    したとき、前記入力画素データの転送方向を再度前記行
    方向の一方側に切り換え、 前記ディストーション算出手段が、前記第3レジスタか
    ら第1および第2レジスタに戻されたM列分の画素デー
    タを用いて、前記現画像ブロックとは異なる現画像ブロ
    ックに対応するディストーションを算出することを特徴
    とする請求項18に記載の動きベクトル探索装置。
  20. 【請求項20】動画像を部分的に構成する現画像を前記
    動画像を部分的に構成する参照画像に基づいて予測する
    のに用いられる動きベクトルを探索する装置であり、前
    記現画像が画素データを有する複数行複数列の画素によ
    り表わされる複数の現画像ブロックを含み、前記参照画
    像がそれぞれ画素データを有する前記現画像ブロックと
    同一サイズの複数の候補ブロックを含み、前記現画像ブ
    ロック毎に、前記複数の候補ブロックのうち該現画像ブ
    ロックに類似する何れか1つの候補ブロックのブロック
    位置と該現画像ブロックのブロック位置とによって、前
    記動きベクトルを特定する動きベクトル探索装置であっ
    て、 前記現画像ブロックの画素データを出力する現画像デー
    タ出力手段と、 前記参照画像の画素データを記憶し、前記候補ブロック
    をそれぞれ少なくとも2つ含んだ複数のサーチウィンド
    ウの画素データを出力可能な参照画像データ記憶手段
    と、 前記サーチウィンドウおよび前記現画像ブロックのサイ
    ズに応じた探索領域を形成し、該探索領域内に前記サー
    チウィンドウ内の各候補ブロックの画素データの一部を
    入力して保持するとともに、該保持した画素データを前
    記探索領域の所定方向に転送する第1の画素データ転送
    保持手段と、 前記第1の画素データ転送保持手段との間で画素データ
    を授受し、前記第1の画素データ転送保持手段と共に前
    記サーチウィンドウの画素データを前記探索領域を通る
    所定の転送経路に沿って転送する第2の画素データ転送
    保持手段と、 前記転送経路に沿って転送された画素データの一部を前
    記第1および第2の画素データ転送保持手段から入力
    し、該入力した画素データを前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に戻すよう出力する第3の画素デー
    タ転送保持手段と、 前記参照画像データ記憶手段から前記複数のうち何れか
    のサーチウィンドウの一部の画素データを含む所定画素
    領域分ずつ画素データを読み出して記憶するとともに、
    記憶済のサーチウィンドウの画素データを前記参照画像
    データ記憶手段からのデータ転送速度より大きい転送速
    度で前記第1および第2の画素データ転送保持手段に供
    給する高速転送記憶手段と、 前記高速転送記憶手段に記憶されたサーチウィンドウの
    画素データを前記第1および第2の画素データ転送保持
    手段に入力させるとともに、前記複数のうち少なくとも
    2つの候補ブロックを前記探索領域内に順次入力させる
    よう、前記第1および第2の画素データ転送保持手段に
    より前記サーチウィンドウの画素データを前記転送経路
    に沿って転送させるウィンドウデータ転送制御手段と、 前記現画像データ出力手段から出力された現画像ブロッ
    クの画素データと前記第1の画素データ転送保持手段に
    保持された画素データとに基づいて、前記現画像ブロッ
    クの各々に対し、前記現画像ブロックと前記複数の候補
    ブロックとの間の画像の差を表わす複数のディストーシ
    ョンをそれぞれ算出するディストーション算出手段と、 前記現画像ブロックの各々に対し算出された複数のディ
    ストーションの値のうち最小値を検出して、前記類似す
    る1つの候補ブロックを特定する類似ブロック特定手段
    と、 前記第1および第2の画素データ転送保持手段により画
    素データが転送されるとき、前記第1および第2の画素
    データ転送保持手段に入力された画素データのうち前記
    サーチウィンドウの1列目から所定列分だけ各列の画素
    データを前記第1および第2の画素データ転送保持手段
    から排出しつつ前記第3の画素データ転送保持手段に保
    持させる排出データ保持制御手段と、 前記第3の画素データ転送保持手段により前記第1およ
    び第2の画素データ転送保持手段に画素データが転送さ
    れるとき、前記第3の画素データ転送保持手段に入力さ
    れた各列の画素データを前記第3の画素データ転送保持
    手段から排出しつつ前記第1および第2の画素データ転
    送保持手段に保持させる戻しデータ転送制御手段と、 を備え、 前記高速転送記憶手段が、前記参照画像データ記憶手段
    から読み出し記憶している前記所定画素領域分の画素デ
    ータのうち、前記探索領域内に戻された画素データに続
    く転送順序の画素データを前記第1および第2の画素デ
    ータ転送保持手段に再度入力させ、 前記ディストーション算出手段が、前記第3の画素デー
    タ転送保持手段から前記第1および第2の画素データ転
    送保持手段に戻された画素データと、前記高速転送記憶
    手段から前記第1および第2の画素データ転送保持手段
    に再度入力された画素データとを用いて、前記現画像ブ
    ロックとは異なる現画像ブロックに対応するディストー
    ション算出を行なうことを特徴とする動きベクトル探索
    装置。
  21. 【請求項21】前記第3の画素データ転送保持手段から
    前記第1および第2の画素データ転送保持手段に画素デ
    ータが戻され、該画素データに続く転送順序の画素デー
    タが前記高速転送記憶手段から前記第1および第2の画
    素データ転送保持手段に再度入力されることにより、前
    記複数のうち何れかのサーチウィンドウの一部の画素デ
    ータが前記探索領域に供給されるとき、 前記何れかのサーチウィンドウの残部の画素データを前
    記参照画像データ記憶手段から読み出して前記高速転送
    記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項20に記
    載の動きベクトル探索装置。
  22. 【請求項22】前記第3の画素データ転送保持手段が、
    前記探索領域内におけるディストーション算出開始時の
    画素データの位置を保って画素データを入力し出力する
    ことを特徴とする請求項16〜21の何れかに記載の動
    きベクトル探索装置。
  23. 【請求項23】前記ディストーション算出手段が、前記
    第1レジスタと共に二次元的に配列された複数の演算器
    を有するシストリックアレー構造の演算回路によって構
    成されることを特徴とする請求項16〜22の何れかに
    記載の動きベクトル探索装置。
  24. 【請求項24】前記第2レジスタが前記探索領域の各列
    の1行目と(H−N+1)行目の第1レジスタに接続さ
    れたことを特徴とする請求項16〜23の何れかに記載
    の動きベクトル探索装置。
  25. 【請求項25】前記第2レジスタが、(N−1)×(L
    −M+1)個設けられ、各列同数になるよう配置されて
    いることを特徴とする請求項24に記載の動きベクトル
    探索装置。
  26. 【請求項26】前記第2レジスタが、前記探索領域の各
    列の1行目の第1レジスタに接続された第2レジスタを
    含む(N−1)×(L−M+1)個のレジスタと、前記
    探索領域の各列の(H−N+1)行目の第1レジスタに
    接続された第2レジスタを含む(N−1)×(L−M+
    1)個のレジスタからなり、それぞれ各列同数になるよ
    う配置され、 前記第3レジスタが、各列に(H+N−1)個設けられ
    ていることを特徴とする請求項24に記載の動きベクト
    ル探索装置。
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