JPH06178289A - 動きベクトル検出回路 - Google Patents

動きベクトル検出回路

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JPH06178289A
JPH06178289A JP32934992A JP32934992A JPH06178289A JP H06178289 A JPH06178289 A JP H06178289A JP 32934992 A JP32934992 A JP 32934992A JP 32934992 A JP32934992 A JP 32934992A JP H06178289 A JPH06178289 A JP H06178289A
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JP
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circuit
evaluation function
value
vector
holding
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Application number
JP32934992A
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English (en)
Inventor
Yutaka Mazaki
裕 真崎
Koshi Sakurada
孔司 桜田
Masato Yamazaki
真人 山崎
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路構成の複雑化及び回路規模の大型化、更
には処理時間の遅延等の点について解決した動きベクト
ル検出回路を提供する。 【構成】 各演算回路から出力される評価関数値と評価
関数値保持回路114に保持されている内容とを比較回
路112により比較し、この比較結果によりその時の演
算回路からの評価関数値とそれに対応するベクトル値と
を各々評価関数値保持回路、ベクトル値保持回路113
の内容とする。更に、演算回路からの評価関数値の比較
が終わり次第ベクトルが0に対応する評価関数値より求
めた変換値と評価関数値保持回路に保持されている内容
とを比較回路で比較し、その結果を動き補償有り無しの
判定結果として出力する。或いは、その結果により評価
関数値保持回路及びベクトル値保持回路の保持動作を制
御するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動画像の動き検出予
測信号を用いるテレビ電話や動画像蓄積装置等におい
て、動画像の符号化(圧縮)を行う動き補償符号化装置
等に設けられ、画素データの動きを検出する動きベクト
ル検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビ電話や動画像蓄積装置等に
おいて、動画像は処理の柔軟性に富むディジタルデータ
として扱われるが、その動画像データをディジタルデー
タとして直接表現すると、膨大なデータ量となる。そこ
で、通信の効率化や記録媒体の節約等のために、動画像
を符号化して通信あるいは記録することが行われる。
【0003】動画像の符号化では、符号化効率を向上さ
せるのに、動き補償が有効であり、これに関する技術が
下記文献に記載されている。 文献1:安田靖彦監修「画像伝送における高能率符号化
技術」(昭62−3−31)(株)トリケプス、p.2
31〜233 文献2:テレビジョン学会誌、42[11](198
8)大久保栄著「テレビ会議/電話方式の国際標準化動
向」p.1219〜1225 動き補償とは、符号化対象フレーム(現フレーム)を小
さな矩形ブロックに分割し、各ブロックに対して、前フ
レームの中から最も近似度が高い部分を検出(動き検
出)し、これを予測信号として、用いるものである。
【0004】図2(a)〜(c)は、この動き検出の説
明図である。図2(a)は、現フレームと前フレームの
対応を示す図である。Ftは現フレーム、Ft-1は前フレ
ーム、A(n,m)は現フレームFtの分割された1ブ
ロック、B(n,m)は前フレームのA(n,m)に対
応する検索対象ブロックである。A(n,m+1)はA
(n,m)の隣のブロック、B(n,m+1)はA
(n,m+1)に対応する検索対象ブロックである。B
s(n,m)(0、0)、Bs(n,m+1)(0,
0)はブロックA(n,m)、A(n,m+1)と同じ
位置で同じ大きさのブロックである。ここで、nは画面
の上からn番目のブロックを、mは画面の左からm番目
のブロックを示すパラメータである。
【0005】図2(b)は、ブロックA(n,m)に対
応する検索範囲、すなわちB(n,m)の大きさを示す
図である。図2(c)は検索のためのB(n,m)内の
ブロックBs(n,m)(p,q)の移動を示す図であ
る。
【0006】Bs(n,m)(p,q)はA(n,m)
とB(n,m)内で比較されるブロックを示すものであ
る。ベクトルp,qはBs(n,m)(0,0)の位置
を中心に、そのブロック位置を垂直方向にp、水平方向
にq画素分だけ移動させたことを示す。Bs(n,m)
(p,q)はB(n,m)内であるから、 −r1≦p≦r2, −c1≦q≦c2 となる。ここで、ブロックA(n,m)内の各画素の値
をxt(iM・n+i,jM・m+j)で表し(ブロック
の大きさをiM×jMとする)、比較されるブロックBs
(n,m)(p.q)内の各画素の値をxt-1(iM・n
+i+p,jM・m+j+q)で表す。
【0007】一般的に、B(n,m)内で、A(n,
m)と最も近似度の高い部分を検出するのに、p,qを
変化させ、評価関数としてA(n,m)とBs(n,
m)(p,q)の差分絶対値を求め、その値が最も小さ
いものを近似度の高いものとする。すなわち、各p,q
に対し、 ΣΣ|xt(iM・n+i,jM・m+j)−xt-1(iM・n+i+p,jM・m+j+q)| (1) i j の計算を行い、この結果が最小となるp,qを求める。
実際には、前フレームFt-1と現フレームFtのデータ
は、それぞれフレームメモリに格納され、その間で、
p,qを少しずつずらしながら、式(1)の計算が行わ
れる。
【0008】この(p,q)を動きベクトルとし、Bs
(n,m)(p,q)を予測信号として、符号化対象フ
レームとなる現フレームFtのブロックA(n,m)を
符号化する替わりに、動きベクトルと、予測信号のBs
(n,m)(p,q)と現フレームFtのブロックA
(n,m)との誤差を符号化した方が符号化効率を向上
できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、次のような課題があった。すなわち前記式
(1)の計算では、ベクトル(p,q)がベクトル
(0,0)に近い場合、図2(c)に示すように、Bs
(n,m)(0,0)とBs(n,m)(p,q)に含
まれる画素のかなりの部分が共通な画素となるが、画素
単位ではそれぞれずれた画素での計算となるため、各ベ
クトル毎に各々独立に式(1)を計算しなければならな
い。更に図2(a)に示すように、検索対象のブロック
B(n,m)、B(n,m+1)も共通画素を含むが、
それぞれ別のブロックA(n,m)、A(n,m+1)
との計算となるため、画素データの読み出しが複数回に
なり、その制御が複雑になる。このため、このような動
き検出処理機能を有する動き補償符号化装置等において
は、一般にソフトウエアで制御が可能なマイクロプロセ
ッサ等のプロセッサを用いて計算を行っている。
【0010】しかし、この場合、扱う計算量が非常に多
いため、処理に時間がかかるという問題を有している。
即ち、現フレームFtのあるブロックA(n,m)と、
それと比較される前フレームFt-1のブロックBs
(n,m)(p,q)との計算では、それぞれのブロッ
クの大きさがiM×jM回の差分絶対値の累積加算が行わ
れる。これがそれぞれの動きベクトル、つまりp,qの
とり得る数だけ、(r1+r2+1)×(c1+c2+
1)回繰り返される。
【0011】これだけの計算を行って、ブロックA
(n,m)に対する動きベクトルが求まる。従って、現
フレームFtのある1個のブロックA(n,m)に対し
て、iM×jM×(r1+r2+1)×(c1+c2+
1)回の差分絶対値の累積加算が行われる。これが現フ
レームFtの各ブロックについて行われるため、膨大な
計算量となる。
【0012】そこで、計算を行うベクトル数を制限する
ことが考えられる。即ち、実用上問題がない程度にベク
トルを間引くことによって、計算量を減らそうとするも
のである。しかし、一般にマイクロプロセッサ等のプロ
セッサは、各計算をシリアルに行っていくため、このよ
うな間引きを行っても、まだ複数回同じ画素データを読
み込んだり、かなりの量の計算をしなければならない。
これを、リアルタイム処理を行う装置に適用する場合、
一般的に複数のプロセッサを用いて式(1)の計算を高
速に行い、その結果を比較し、動きベクトルを求める。
【0013】ところで、動画像を符号化する際に、ほと
んどの場合、上述した動きベクトルと予測信号のBs
(n,m)(p,q)と、現フレームFtのブロックA
(n,m)との誤差を符号化した方が効率が良い。しか
し、各ベクトルでの計算結果であまり差がない場合な
ど、如何に式(1)の結果が最低値となっても、動きベ
クトルの情報を付加すると、かえって符号化効率が低下
する場合がある。このような場合、動きベクトルを用い
ない同位置での差分データや、そのままの画素データを
符号化した方が良いため、それに応じてそれらの方法を
切り換えて符号化した方がより効率的である。この切り
換えは、式(1)の結果の最低値Eminと(p,q)=
(0,0)に対する式(1)の値E(0,0)より決定する
方法がよく用いられる。
【0014】符号化時の符号の割当にもよるが、一般的
には図5に示すような特性を用いて動き補償有り無しを
決定する。図において横軸はE(0,0)で、縦軸はEmin
ある。斜線領域は、動き補償有りの領域で、動きベクト
ルと予測信号のBs(n,m)(p,q)と、現フレー
ムFtのブロックA(n,m)との誤差が符号化され、
斜線以外の領域は、動き補償無しの領域で、動きベクト
ルを用いないで同位置での差分データやそのままの画素
データが符号化される。
【0015】一般に、Emin,E(0,0)を求めるのに、複
数のプロセッサにより式(1)を計算し、各ベクトルに
対応する結果をメモリに格納し、その中から各値を比較
して最低となるEminとそのベクトル値及びE(0,0)を出
力するように構成される。しかし、このように構成され
た回路は、各ベクトルに対する計算結果を格納するメモ
リや、複数のプロセッサを有しており、該プロセッサ間
のメモリの書き込みなどの制御がかなり複雑で、回路の
規模も大きくなってしまうという問題があり、更にE
min,E(0,0)の値から図5に示す特性により、動き補償
有り無しの判定の際に、単純な大小比較ではないため、
処理に時間がかかるという問題点を有している。
【0016】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、回路構成の複雑化及び回路規模の大型化、更に
は処理時間の遅延等の点について解決した動きベクトル
検出回路を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するために、1フレーム内を複数個のブロックに分
割し、現時点における現フレーム内の現ブロックと前時
点における前フレーム内の探索範囲ブロックとの比較に
より画素データの動きを検出する動きベクトル検出回路
において、現ブロックの画素データと探索範囲ブロック
の画素データとを入力し、両ブロックにおける対応する
画素位置のずれを表わすベクトルに対する評価関数値を
探索範囲内の各ベクトルに対して求める複数個の演算回
路と、保持制御信号に基づき前記演算回路から出力され
る評価関数値を保持する第1の保持手段と、前記保持制
御信号に基づき前記第1の保持手段に保持される評価関
数値に対応するベクトル値を保持する第2の保持手段
と、前記ベクトル値が0に対応する前記演算回路から出
力された評価関数値より計算され、動き補償有りの領域
と無しの領域との略境界線上の値に変換した変換値を出
力する判定演算回路と、前記各演算回路から出力される
評価関数値と前記第1の保持手段の内容とを比較し、そ
の比較結果に応じた保持制御信号を出力して前記第1及
び第2の保持手段の保持動作を制御すると共に前記変換
値と前記第1の保持手段の内容とを比較しその結果を出
力する比較回路とを備えたものである。
【0018】
【作用】本発明によれば、以上のように動きベクトル検
出回路を構成したので、探索範囲ブロックの画素データ
及び現ブロックの画素データが入力されると、現ブロッ
クの画素データは、直列遅延回路で適宜遅延されて各演
算回路に入力される。各演算回路では、現ブロックと探
索範囲ブロックにおける対応する画素位置のずれを表わ
すベクトルに対応した評価関数値を求め、それを第1の
保持回路及び比較回路に出力する。また、ベクトル値が
0である評価関数値は判定演算回路にも出力される。
【0019】比較回路では、各々の評価関数値を比較
し、その比較結果に応じた制御信号を出力して第1及び
第2の保持手段の保持動作を制御する。また、この比較
回路では、前記判定演算回路から出力された変換値と第
1の保持手段の内容を比較し、その結果を出力し、或い
は第1及び第2の保持手段の保持動作を制御する。比較
回路によって選択されたベクトルのベクトル値或いはそ
れに対応する値が第2の保持手段に保持されると共に、
評価関数値が第1の保持手段に保持され、更に動き補償
有り無しの判定結果が出力される。或いは、判定後のベ
クトル値或いはそれに対応する値及び評価関数値が各々
第2、第1の保持手段に保持される。
【0020】このように、簡単な構成で高速に動きベク
トルを検出し、そのベクトル値、評価関数値、動き補償
有り無しの判定結果の出力、或いは動き補償有り無しの
判定結果後のベクトル値、評価関数値の出力が行えるた
め、前記課題が解決できるのである。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す動きベクト
ル検出回路の構成を示すブロック図である。この動きベ
クトル検出回路は、例えば現フレームの現ブロックの大
きさが4×4画素で、比較されるフレームとして前フレ
ームの探索範囲ブロックが8×8画素の大きさとした場
合の回路例を示したものである。この動きベクトル検出
回路は、現ブロックの画素データDaが入力される入力
端子1a、探索範囲ブロックの画素データDbが入力さ
れる入力端子1b,動き補償有り無しの判定結果を出力
する端子2a、現ブロックに対する評価関数値の最低値
を出力する出力端子2b,及び前記最低となった時のベ
クトル値の出力端子2を有している。入力端子1bに
は、5段の演算回路群10、30、50、70、90が
接続されている。更に、各演算回路群の出力には、比較
回路112、第2の保持手段であるベクトル値保持回路
113、第1の保持手段である評価関数値保持回路11
4、及び判定演算回路115が接続されている。また、
ベクトル値発生回路111の出力信号V0は判定演算回
路115に、出力信号Vはベクトル値保持回路113に
各々接続されている。
【0022】初段の演算回路群10は、各ベクトルに対
応した評価関数値を計算する5個の演算回路11〜15
と、現ブロックの入力画素データDaを遅延させる8個
の遅延回路21〜28とで構成されている。評価関数と
して、現ブロックの画素データDaと探索範囲ブロック
の画素データDbとの差分絶対値の累積値を用いる場
合、演算回路11〜15は差分絶対値回路及び累積加算
回路より構成される。
【0023】遅延回路21〜28は、例えばクロック信
号に同期して入力画素データDaを一時保存するレジス
タで構成されている。そして、入力端子1aは遅延回路
21の入力側に接続され、その出力側が遅延回路22へ
と、順に遅延回路28まで直列に接続されている。入力
端子1aは演算回路11の入力側にも接続され、遅延回
路21〜24の出力側が演算回路12から15の入力側
にも接続されている。また、入力端子1bは、演算回路
11〜15の入力側に接続され、その演算回路11〜1
5の出力側がバス3を介して比較回路112及び評価関
数値保持回路114、判定演算回路115に接続されて
いる。
【0024】次段の演算回路群30も初段の演算回路群
10と同様に、演算回路31〜35及び遅延回路41〜
48で構成されている。そして、初段の演算回路群10
内の遅延回路28の出力側が、次段の演算回路群30内
の遅延回路41及び演算回路31の入力側へと接続され
ている。以下同様に、3〜5段の演算回路50、70、
90も、ほぼ同一の回路で構成されている。
【0025】図1において、各回路間は信号のビット数
分のデータ幅を持つバスによって接続されている。例え
ば、入力端子1a、1bからの入力画素データDa、D
bが各々8ビットで与えられる場合、各演算回路への入
力線及び遅延回路の入出力線は、各々8ビットとなる。
また、各差分絶対値は8ビットとなるが、現ブロックの
大きさが4×4で16回の差分絶対値の累積加算が行わ
れ、各々の演算回路から出力されるため、その出力線の
データ幅は12ビットとなる。そして、その出力線は、
共通のバス3を介して、比較回路112及び評価関数値
保持回路114、判定演算回路115の入力側に接続さ
れている。
【0026】ベクトル値発生回路111は、ベクトルが
零ベクトルである時に保持制御信号V0を出力すると共
に、ベクトル値Vを出力する機能を有している。ベクト
ル値Vは、ベクトル保持回路113に入力され、その出
力は出力端子2cに接続されている。
【0027】判定演算回路115の内部は、保持回路1
16及びROM117により構成され、各演算回路の出
力が保持回路116に入力され、保持制御信号V0は保
持回路116の保持制御端子に入力されている。保持回
路116の出力は、ROM117のアドレスに入力さ
れ、その出力は比較回路112に入力されている。タイ
ミング回路118は演算回路95が処理中のブロックの
最後の評価関数値を出力し、比較回路112で比較され
た直後であることを示す信号Tendを出力する機能を有
している。信号Tendは比較回路112と禁止回路12
1に入力されている。
【0028】比較回路112の内部はセレクタ119及
び比較器120より構成され、セレクタ119には各演
算回路の出力と判定演算回路115内のROM117の
出力が入力され、更に、切り替え信号として信号Tend
が入力され、その出力は比較器120の一方の入力端子
に入力されている。比較器120の出力は、禁止回路1
21に入力されると共に出力端子2aに接続されてい
る。
【0029】禁止回路121の出力は、ベクトル値保持
回路113及び評価関数値保持回路114の各保持制御
端子に入力されている。評価関数値保持回路114の出
力は、比較回路112内の比較器120の他方の入力端
子に接続され、更に、出力端子2bにも接続されてい
る。
【0030】以上のように構成された動きベクトル検出
回路の動作を図3(a)、(b)及び図4、図5を参照
しつつ説明する。
【0031】図3(a)、(b)は現ブロック及び探索
範囲を示す図であり、図3(a)は現ブロックを示す。
A(n,m)、A(n,m+1)、・・・は4×4画素
のブロックである。ブロックA(n,m)の左上の画素
をxt(4n,4m)とし、そのブロック内の画素をxt
(4n+i、4m+j)とする。また、ブロックA
(n,m+1)の左上の画素をxt(4n,4m+1)
とし、そのブロック内の画素をxt(4n+i,4m+
1+j)とする。
【0032】図3(b)は探索範囲ブロックを示す図で
ある。現ブロックA(n,m)に対し、上下左右に各々
±2の範囲で動きベクトルを検出する場合、B(n,
m)、B(n,m+1)、・・・の探索範囲ブロックの
大きさは8×8画素となる。現ブロックA(n,m)の
画素xt(4n,4m)と位置的に対応するB(n,
m)の画素をxt-1(4n,4m)とし、そのブロック
内の画素をxt-1(4n+i+p,4m+j+q)とす
る。ここで、探索範囲ブロックどうしは各々重なり合う
部分があり、例えばB(n,m)のxt-1(4n−2,
4m+2)とB(n,m+1)のxt-1(4n−2,4
(m+1)−2)とは同じ画素を示すことになる。
【0033】図4はデータ入力タイミングを示す図で、
Daは入力端子1aから入力されて演算回路11に入力
される現ブロックの画素データ、Dbは入力端子1bか
ら入力される探索範囲ブロック内の画素データである。
Saは演算回路11がその時の入力データについて演算
を行うか停止するかを示すタイミング信号である。Da
1は遅延回路21の出力で、演算回路12に入力される
現ブロックのデータである。Sbは演算回路12がその
時の入力データについて演算を行うか停止するかを示す
タイミング信号である。Eaは評価関数値E(-2,-2)
Ebは評価関数値E(-1,-2)である。
【0034】入力端子1bから入力される探索範囲ブロ
ックの画素データDbは、図3(b)のブロックの左上
から縦方向に逐次入力する。ブロックの左下即ちxt-1
(4n+2,4m−2)の画素データDbが入力された
後は、次の列のxt-1(4n−2,4m−1)から連続
して入力される。つまり、図4に示すような画素データ
Dbの入力となり、このデータが同時に与えられる。
【0035】入力端子1aから入力される現ブロックの
画素データDaは、図3(a)のブロックの左上から縦
方向に逐次入力する。ブロックの左下、即ちxt(4n
+3,4m)の画素データDaが入力された後は、一時
入力を停止し、探索範囲ブロックの走査が次の列に移っ
たと同時に現ブロックの次の列の画素データDaの入力
を開始する。そして、入力端子1a,1bへの入力は、
ブロックA(n,m)の列の先頭及びブロックB(n,
m)の列の先頭画素が各々同期して入力される。
【0036】このように入力された画素データに対し
て、演算回路11は逐次差分の絶対値を計算し、その結
果の累積加算を行う。この演算回路11において、現ブ
ロックのxt(4n+3,4m+3)の画素データDa
が入力され、演算された時点で式(1)に基づきp=−
2、q=−2つまり、 の計算を行ったことになる。E(p,q)は式(1)の
計算結果を表している。この結果、ベクトル(p,q)
=(−2,−2)に対する評価関数値E(-2,-2)が次の
タイミングで演算回路11からバス3に出力される。こ
のタイミングが図4のEaに示されている。
【0037】演算回路12でも同様の計算が行われる。
但し、入力端子1aから入力された画素データDaは、
遅延回路21によって当該現ブロックの画素データが1
つずつずれたタイミングで入力されているため、(p,
q)=(−1,−2)つまり、 の計算が行われる。この計算値は、時間的に演算回路1
1の出力より1サイクル遅れてバス3に出力される。
【0038】このようにして、初段の演算回路群10は
演算回路11〜15のp=−2〜2、q=−2のベクト
ル(p,q)に対応する評価関数値を各々1サイクルず
つずれたタイミングで出力する。次段の演算回路群30
では、初段の直列に接続された遅延回路21〜28によ
り、ブロックA(n,m)の一列ずれたデータが与えら
れるため、p=−2〜2、q=−1の各ベクトル(p,
q)に対応する評価関数値を各々1サイクルずれたタイ
ミングで出力する。但し、演算回路15の出力から演算
回路31の出力タイミングは4サイクル遅れる。
【0039】以上のようにして、全演算回路11〜1
5、31〜35、・・・から、p=−2〜+2、q=−
2〜+2の全ベクトルに対応する評価関数値が、時間的
にずれてバス3に出力され、比較回路112、評価関数
値保持回路114、判定演算回路115に転送される。
【0040】ベクトル値発生回路111は各演算回路1
1〜15、31〜35、・・・の出力に同期して各々に
対応するベクトル値Vをベクトル値保持回路113に出
力する。比較回路112は演算回路11の計算結果が出
力される時、つまり、当該ブロックに対する最初の評価
関数値が転送される時には、無条件に禁止回路121を
通して保持信号をベクトル値保持回路113、評価関数
値保持回路114に出力し、その時のベクトル値、評価
関数値が保持される。
【0041】以後、逐次転送されてくる評価関数値と評
価関数値保持回路114に保持されている値とを比較回
路112が比較する。保持されている値の方が小さい場
合、比較回路112から保持制御信号が出力されずその
ままの値が保持されたままになる。これに対し、比較回
路112で比較した結果、転送されてきた値が小さい場
合、比較回路112が保持制御信号を出力するため転送
されてきた評価関数値とそれに対応するベクトル値発生
回路111から出力されたベクトル値Vとが新たに保持
される。
【0042】このようにして逐次比較し、演算回路95
の出力が比較回路112で比較された時点で、評価関数
値保持回路114及びベクトル値保持回路113にはそ
のブロックの最低となる評価関数値とベクトル値(即
ち、動きベクトル)が保持されていることになり、それ
らの値が出力端子2b,2cから出力される。
【0043】ところで、ベクトル値発生回路111はベ
クトル値が(p,q)=(0,0)に対応する評価関数
値が転送されてくるときだけ保持制御信号V0を出力
し、その値が判定演算回路内の保持回路116に保持さ
れる。保持回路116の出力はROM117のアドレス
に入力される。ROM117には予め図5に示す特性が
書き込まれており、評価関数値E(0,0)の変換値TE
(0,0)が出力される。ここで、もしE(0,0)の値がx1で
あったとすると、図5に示す境界線上の値y1を変換値
TE(0,0)として出力するし、E(0,0)の値がx2であっ
たとすると、境界線上の値y2を変換値TE(0,0)として
出力する。この値は次のブロックのベクトル値が(p,
q)=(0,0)に対応する評価関数値が転送されてく
るまで変化しない。
【0044】タイミング回路118が、演算回路95が
処理中のブロックの最後の評価関数値を出力し、比較回
路112内で比較された直後であることを示す信号T
endを出力すると、比較回路112内のセレクタ119
は比較器120の入力として判定演算回路115の出
力、即ち変換値TE(0.0)を選択し、評価関数値保持回
路114の内容、即ちそのブロックの評価関数値の最小
値Eminと比較を行う。もし変換値TE(0,0)の方が小さ
い場合は、演算回路からの評価関数値との比較と同様
に、比較回路112は保持制御信号を出力する。これは
図5で示す特性の動き補償無しの領域であることを示し
ている。従って、この保持制御信号は、動き補償無しの
信号として出力端子2aに出力される。逆に、保持信号
が出力されない場合は、動き補償有りの領域で有ること
を示している。
【0045】タイミング回路118の出力は出力端子2
atにも接続され、出力端子2aに動き補償有り無しの
判定結果が出力されるタイミングを外部の回路に出力で
きるようになっている。
【0046】禁止回路121は信号Tendが入力される
と、ベクトル値保持回路113、評価関数値保持回路1
14に対して保持制御信号が出力されないようになって
おり、動き補償無しと判定された場合にそれらの保持回
路113、114の内容が変化するのを防止している。
【0047】このように現ブロックの画素データ、探索
範囲のブロックの画素データを一通り入力するだけで、
簡単な回路で高速に動きベクトルとその評価関数値及び
動き補償有り無しの判定結果を求めることができる。そ
して、この判定結果を用いれば簡単に符号化方法の切り
換えが行えるため、動画像の符号化装置等といった種々
の装置への適用が可能となる。
【0048】尚、本発明は上記実施例に限定されない。
例えば、上記実施例では現ブロックを4×4、探索範囲
ブロックを8×8としたが、これら以外の数に変更して
も良い。また、ベクトル値保持回路113及び評価関数
値保持回路114の入力部にセレクタを設けて、タイミ
ング回路118が信号Tendを出力したときに、ベクト
ル値保持回路113にはベクトルが0を示す値を入力
し、評価関数値保持回路114にはベクトルが0の評価
関数値、即ち保持回路116の出力を入力するように
し、比較回路112の出力を禁止回路121を通さずに
各々の保持回路113、114の保持制御信号として入
力すれば、比較回路112で動き補償無しの判定結果を
出力した際に自動的にベクトル値が0でその時の評価関
数値が各々の保持回路113、114に保持される。こ
れによって、出力端子2c,2bには判定結果後のベク
トル値と評価関数値を出力でき、このように構成しても
良い。
【0049】更に、上記実施例では判定演算回路115
にROMを用いたが、判定演算回路115にベクトルが
0に対応する評価関数値が入力されてから、その出力の
変換値が比較回路112で使用されるまでは、かなりの
時間があり、処理速度の遅いマイクロプロセッサ等で変
換値を計算するようにしても良い。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、各演算回路から出力される評価関数値と評価関数
値保持回路に保持されている内容とを比較回路により比
較する。そして、この比較結果によりその時の演算回路
からの評価関数値とそれに対応するベクトル値とを各々
評価関数値保持回路、ベクトル値保持回路の内容とす
る。更に、そのブロックの演算回路からの評価関数値の
比較が終わり次第ベクトルが0に対応する評価関数値よ
り求めた変換値と評価関数値保持回路に保持されている
内容とを比較回路で比較し、その結果を動き補償有り無
しの判定結果として出力する。或いは、その結果により
評価関数値保持回路及びベクトル値保持回路の保持動作
を制御するように構成している。そのため、簡単で小規
模な回路でありながら、高速に動きベクトルの検出及び
動き補償有り無しの判定を行い、動きベクトル値及びそ
の評価関数値及び判定結果を出力できる。或いは、判定
後の動きベクトル値及びその評価関数値を出力できるの
で、判定のための比較回路等を別個に持つ必要がないた
め、簡単な構成で符号化の方法の切り換えが行える符号
化装置等の種々の装置への適用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の動きベクトル検出回路の構成
を示すブロック図である。
【図2】動き検出の説明図である。
【図3】現ブロック及び探索ブロックの説明図である。
【図4】データ入力のタイミング図である。
【図5】動き補償有り無しの判定を行うための特性図で
ある。
【符号の説明】
10 演算回路群 30 演算回路群 50 演算回路群 70 演算回路群 90 演算回路群 21〜28 遅延回路 41〜48 遅延回路 61〜68 遅延回路 81〜88 遅延回路 101〜104 遅延回路 111 ベクトル値発生回路 112 比較回路 113 ベクトル値保持回路 114 評価関数値保持回路 115 判定演算回路 116 保持回路 117 ROM 118 タイミング回路 119 セレクタ 120 比較器 121 禁止回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1フレーム内を複数個のブロックに分割
    し、現時点における現フレーム内の現ブロックと前時点
    における前フレーム内の探索範囲ブロックとの比較によ
    り画素データの動きを検出する動きベクトル検出回路に
    おいて、 現ブロックの画素データと探索範囲ブロックの画素デー
    タとを入力し、両ブロックにおける対応する画素位置の
    ずれを表わすベクトルに対する評価関数値を探索範囲内
    の各ベクトルに対して求める複数個の演算回路と、 保持制御信号に基づき前記演算回路から出力される評価
    関数値を保持する第1の保持手段と、 前記保持制御信号に基づき前記第1の保持手段に保持さ
    れる評価関数値に対応するベクトル値を保持する第2の
    保持手段と、 前記ベクトル値が0に対応する前記演算回路から出力さ
    れた評価関数値より計算され、動き補償有りの領域と無
    しの領域との略境界線上の値に変換した変換値を出力す
    る判定演算回路と、 前記各演算回路から出力される評価関数値と前記第1の
    保持手段の内容とを比較し、その比較結果に応じた保持
    制御信号を出力して前記第1及び第2の保持手段の保持
    動作を制御すると共に前記変換値と前記第1の保持手段
    の内容とを比較しその結果を出力する比較回路とを備え
    たことを特徴とする動きベクトル検出回路。
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