JPH0983594A - ディジタル復調器 - Google Patents

ディジタル復調器

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JPH0983594A
JPH0983594A JP7238440A JP23844095A JPH0983594A JP H0983594 A JPH0983594 A JP H0983594A JP 7238440 A JP7238440 A JP 7238440A JP 23844095 A JP23844095 A JP 23844095A JP H0983594 A JPH0983594 A JP H0983594A
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    • H04L7/046Speed or phase control by synchronisation signals using special codes as synchronising signal using a dotting sequence

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル復調器の動作を高速化する。 【解決手段】 自動周波数制御回路(AFC)20にお
ける周波数偏差Δωの推定を、受信フィルタ14から出
力されるオーバーサンプリング周期の検波サンプル信号
に基づいて行う。これにより、AFC20は、ビットタ
イミング再生回路(BTR)16の動作の安定化を待た
ずに周波数偏差の推定処理を行うことができる。そし
て、AFC20は、推定した周波数偏差と、BTR16
からの判定タイミング情報とを用いて、各判定タイミン
グに対する周波数偏差補正信号を生成する。乗算器22
では、この周波数偏差補正信号により入力信号の周波数
偏差成分を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星通信、移動体
通信、移動体衛星通信などにおいて受信信号の復調に用
いられるディジタル復調器に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル変調された信号を復調する復
調器としては、受信信号をアナログ信号のまま検波する
復調器が従来よりよく知られている。これに対して近
年、受信信号をA/D変換し、ディジタル化された受信
信号に対して演算処理を施すことにより、受信信号の復
調を行うディジタル復調器が開発されている。
【0003】このようなディジタル復調器としては、例
えば、文献“A New Coherent Demodulation Technique
for Land-Mobile Satellite Communications”(Intern
ational Mobile Satellite Conference,Ottawa,pp622-6
27,1990 )に示される装置がある。
【0004】図6は、この従来装置の構成を模式的に示
すブロック図である。この装置は、QPSK変調信号を
同期検波するための装置である。この復調器には、受信
信号を周波数変換して得られたIF(Intermediate Fre
quency)信号が入力される。
【0005】図6において、A/D変換器60は、入力
IF信号を、例えばIF周波数の4倍などの高速サンプ
リングレートで直接的にサンプリングし、ディジタル化
する。A/D変換器60から出力されたサンプル信号
は、ディジタル直交検波回路62において、位相がπ/
2異なる固定周波数の2つの参照信号と乗算され、準同
期直交検波される。そして、ディジタル直交検波回路6
2は、検波結果を間引くなどして、受信信号のビットレ
ートの4倍程度のレートの出力信号(検波サンプル信
号)を生成する。すなわち、ディジタル直交検波回路6
2から出力される次式で示される検波サンプル信号が出
力される。
【0006】
【数1】 IQC(nT)=I(nT)cos(ΔωnT+θ) −Q(nT)sin(ΔωnT+θ) QQC(nT)=Q(nT)cos(ΔωnT+θ) +I(nT)sin(ΔωnT+θ) …(1) 上式(1)において、IQC()及びQQC()は、それぞ
れ検波サンプル信号の同相及び直交成分であり、I()
及びQ()は、それぞれ伝送対象のディジタル信号の同
相及び直交成分である。そして、nは整数であり、Tは
ディジタル直交検波回路62出力時点におけるサンプリ
ング周期を示す。また、Δωは受信信号の搬送波周波数
と参照信号の周波数との周波数偏差を示し、θは検波サ
ンプル信号の初期位相(すなわち、受信搬送波に対する
参照信号の初期位相)を示す。なお、準同期検波に用い
られる参照信号には、搬送波周波数に極めて近い周波数
の正弦波が用いられるので、検波サンプル信号はベース
バンドの信号となる。
【0007】ディジタル直交検波回路62からは、上式
(1)で示される検波サンプル信号が複素データとして
出力される。この検波サンプル信号は、受信フィルタ6
4に入力される。受信フィルタ64は、検波サンプル信
号を波形成形し、帯域外の雑音を除去する。
【0008】受信フィルタ64の出力は、2方向に分岐
し、ビットタイミング再生部(BTR:Bit Timing Rec
overy )66及び補間処理部68に入力される。
【0009】BTR66は、受信フィルタ64の出力信
号に基づいて、ビットタイミング、すなわち受信信号の
値を判定する判定タイミングを求める。求められた判定
タイミング情報は補間処理部68に入力される。なお、
このBTR66における判定タイミングの推定方法の一
例は、上記文献にも示されている。
【0010】さて、受信フィルタ64の出力信号はオー
バーサンプリング周期でサンプルされた信号であり、サ
ンプリングタイミングは判定タイミングとは必ずしも同
期していない。そこで、補間処理部68は、BTR66
から入力される判定タイミング情報を用いて、受信フィ
ルタ64の出力信号に対して補間演算を行い、次式で示
される判定タイミングにおける検波信号(判定タイミン
グ検波信号と呼ぶ)を求める。
【0011】
【数2】 IN (mTs )=I(mTs )cos(ΔωmTs +θN ) −Q(mTs )sin(Δω mTs +θN ) QN (mTs )=Q(mTs )cos(ΔωmTs +θN ) +I(mTs )sin(Δω mTs +θN ) …(2) 上式(2)において、IN ()及びQN ()は、それぞ
れ判定タイミング検波信号の同相成分及び直交成分を示
す。そして、Ts は判定タイミングの周期(すなわちナ
イキスト間隔)を示し、θN は判定タイミング検波信号
の初期位相成分を示す。
【0012】したがって、補間処理部68からは、ナイ
キスト間隔ごとに上式(2)で示される判定タイミング
検波信号が複素データとして出力される。以下の回路に
おける演算処理は、すべてこの判定タイミングの信号に
基づいて行われる。なお、図6においては、実線はオー
バーサンプリング周期で変化する信号が流れる信号線路
を示し、白抜き線はナイキスト周期で変化する信号が流
れる信号線路を示す。
【0013】補間処理部68以降の回路では、判定タイ
ミング検波信号IN (mTs )及びQN (mTs )から
周波数偏差(Δω)及び初期位相(θN )による位相回
転成分を除去することにより、元のディジタル信号I
(mTs )及びQ(mTs )を得る。
【0014】このため、まず自動周波数制御回路(AF
C:Automatic Frequency Control)70にて周波数偏
差成分を推定し、これを乗算器72にフィードバックす
ることにより、判定タイミング検波信号IN ,QN から
周波数偏差成分を除去する。次に、位相推定器74が、
周波数偏差成分が除去された判定タイミング検波信号を
用いて初期位相θN を推定し、この初期位相から位相補
正信号を生成する。上記文献には、この位相推定器74
の内部構成の一例が示されている。そして、乗算器76
は、周波数偏差成分が除去された判定タイミング検波信
号に位相補正信号を乗算することにより、判定タイミン
グ検波信号から初期位相成分を除去する。乗算器76の
出力は、受信信号の同期検波出力となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した従来のデ
ィジタル復調器では、AFC回路及び位相推定器が判定
タイミング検波信号に基づき動作する。したがって、例
えばバースト信号の入力時等においてBTRが正常に動
作するまでの間は、AFC回路及び位相推定器は動作す
ることができない。別言すれば、BTRが正常に動作す
るまでは、AFC回路等を動作させたとしても正しい出
力が得られないので、その間AFC回路等を動作させて
も無意味であった。したがって、従来装置では、BTR
が安定化し正常動作状態に至るのを待ってAFC回路を
起動し、その後AFC回路が正常動作状態に至った後に
位相推定器を起動していた。このため、従来装置には、
高速動作が要求される場合に十分対応できないという問
題があった。また、従来装置には、定常動作状態となっ
た後についても、BTRが誤動作するとAFC回路及び
位相推定器が誤動作してしまうという問題があった。
【0016】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、高速動作が可能で、BTRの誤
動作が他の回路要素に波及しにくいディジタル復調器を
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明に係るディジタル復調器の第1の構成は、
ディジタル変調された受信信号を同期検波するディジタ
ル復調器であって、受信信号を所定の参照信号を用いて
準同期検波し、受信信号のデータ値を判定する判定タイ
ミングの周期よりも小さいサンプリングタイミングごと
に検波サンプル信号を出力するディジタル準同期検波手
段と、前記ディジタル準同期検波手段から出力された検
波サンプル信号に基づき、前記判定タイミングを再生す
る判定タイミング再生手段と、前記判定タイミング再生
手段からの出力情報を用い、前記ディジタル準同期検波
手段からの検波サンプル信号に対して補間演算を行うこ
とにより、各判定タイミングにおける検波信号を求める
補間手段と、前記ディジタル準同期検波手段から出力さ
れた検波サンプル信号に基づき前記受信信号の搬送波と
前記参照信号との周波数偏差を推定し、推定された周波
数偏差を用いて前記各判定タイミングにおける周波数偏
差補正信号を算出する周波数偏差推定手段と、前記周波
数偏差補正信号に基づき前記補間手段から出力された検
波信号を補正し、周波数偏差が補正された判定タイミン
グ検波信号を出力する周波数偏差補正手段と、前記周波
数偏差補正手段の出力に基づき前記判定タイミング検波
信号の初期位相成分を推定し、推定された初期位相成分
を用いて前記判定タイミングに対する位相補正信号を算
出する位相推定手段と、前記位相補正信号を用いて前記
周波数偏差補正手段の出力を補正し、同期検波された復
調信号を出力する位相補正手段と、を有することを特徴
とする。
【0018】この構成では、受信信号の周波数偏差の推
定を、ディジタル準同期検波手段からオーバーサンプリ
ング周期で出力される検波サンプル信号に基づいて行
う。この結果、周波数偏差推定手段は、判定タイミング
再生手段における判定タイミング再生処理が収束するの
を待たずに独立して周波数偏差の推定処理を行うことが
できる。したがって、この構成によれば、復調器全体と
しての高速動作が可能となるとともに、判定タイミング
再生手段の誤動作が周波数偏差推定手段における周波数
偏差推定処理に波及するのを防ぐことができる。
【0019】また、本発明の第2の構成は、ディジタル
変調された受信信号を同期検波するディジタル復調器で
あって、受信信号を所定の参照信号を用いて準同期検波
し、受信信号のデータ値を判定する判定タイミングの周
期よりも小さいサンプリングタイミングごとに検波サン
プル信号を出力するディジタル準同期検波手段と、前記
ディジタル準同期検波手段から出力された検波サンプル
信号に基づき、前記判定タイミングを再生する判定タイ
ミング再生手段と、前記判定タイミング再生手段からの
出力情報を用い、前記ディジタル準同期検波手段からの
検波サンプル信号に対して補間演算を行うことにより、
各判定タイミングにおける検波信号を求める補間手段
と、前記ディジタル準同期検波手段から出力された検波
サンプル信号に基づき前記受信信号と参照信号との周波
数偏差を推定し、推定された周波数偏差を用いて前記各
判定タイミングに対する第1の周波数偏差補正信号及び
前記各サンプリングタイミングに対する第2の周波数偏
差補正信号を算出する周波数偏差推定手段と、前記第1
の周波数偏差補正信号に基づき前記補間手段から出力さ
れた検波信号を補正し、周波数偏差補正された判定タイ
ミング検波信号を出力する第1の周波数偏差補正手段
と、前記第2の周波数偏差補正信号に基づき前記ディジ
タル準同期検波手段から出力された検波サンプル信号を
補正し、周波数偏差が補正された検波サンプル信号を出
力する第2の周波数偏差補正手段と、前記第2の周波数
補正手段によって周波数偏差が補正された検波サンプル
信号に基づき、前記検波サンプル信号の初期位相成分を
推定し、推定された初期位相成分を用いて前記サンプル
タイミングに対する位相補正信号を算出する位相推定手
段と、前記判定タイミング再生手段からの判定タイミン
グ情報及び前記周波数偏差推定手段からの第1の周波数
偏差補正信号を用いて、前記サンプルタイミングにおけ
る位相補正信号を修正して前記判定タイミングにおける
位相補正信号を算出する位相補正信号修正手段と、前記
判定タイミングにおける位相補正信号を用いて前記第1
の周波数偏差補正手段の出力を補正し、同期検波された
復調信号を出力する位相補正手段と、を有することを特
徴とする。
【0020】この構成では、受信信号の周波数偏差の推
定だけでなく、初期位相成分の推定をも、オーバーサン
プリング周期の検波サンプル信号に基づいて行う。すな
わち、位相推定手段では、ディジタル準同期検波手段か
ら出力される検波サンプル信号に基づき、検波サンプル
信号の初期位相成分を推定し、この推定結果に基づいて
位相補正信号を生成する。ただし、位相推定手段で求め
られる位相補正信号はサンプルタイミングに対する値な
ので、位相補正信号修正手段にてこれを判定タイミング
に対する値に修正する。位相補正手段では、位相補正信
号修正手段から出力される判定タイミングに対する位相
補正信号により、判定タイミング検波信号を補正する。
したがって、この構成によれば、復調器全体としてのさ
らなる高速動作が可能となるとともに、判定タイミング
再生手段の誤動作が位相推定手段における初期位相成分
の推定処理に波及するのを防ぐことができる。
【0021】また、本発明の第3の構成は、ディジタル
変調された受信信号を遅延検波するディジタル復調器で
あって、受信信号を所定の参照信号を用いて準同期検波
し、受信信号のデータ値を判定する判定タイミングの周
期よりも小さいサンプリングタイミングごとに検波サン
プル信号を出力するディジタル準同期検波手段と、前記
ディジタル準同期検波手段から出力された検波サンプル
信号に基づき、前記判定タイミングを再生する判定タイ
ミング再生手段と、前記判定タイミング再生手段からの
出力情報を用い、前記ディジタル準同期検波手段からの
検波サンプル信号に対して補間演算を行うことにより、
各判定タイミングにおける検波信号を求める補間手段
と、前記補間手段からの出力信号に基づき、判定タイミ
ング検波信号の位相を求める位相検出手段と、前記位相
検出手段の出力信号を遅延検波する遅延検波手段と、前
記ディジタル準同期検波手段から出力された検波サンプ
ル信号に基づき前記受信信号の搬送波と前記参照信号と
の周波数偏差を推定し、推定された周波数偏差を用いて
前記遅延検波手段の遅延時間当たりの位相回転量を求め
る周波数偏差推定手段と、前記遅延検波手段の出力から
前記遅延時間当たりの位相回転量を減算する減算手段
と、を有することを特徴とする。
【0022】この構成では、遅延検波手段の出力に含ま
れる周波数偏差による位相回転成分を周波数偏差推定手
段にて求め、これを減算手段において遅延検波手段の出
力から減算することにより、周波数偏差成分の除去され
た遅延検波出力を得る。その際、周波数偏差推定手段で
は、ディジタル準同期検波手段からオーバーサンプリン
グ周期で出力される検波サンプル信号に基づいて周波数
偏差を推定する。このため、周波数偏差推定手段は、周
波数偏差推定を判定タイミング再生手段とは無関係に行
うことができる。したがって、この構成によれば、復調
器全体としての高速動作が可能で、判定タイミング再生
手段の誤動作が周波数偏差推定手段における周波数偏差
推定処理に波及しない遅延検波復調器を得ることができ
る。
【0023】また、本発明の第4の構成は、前記第3の
構成において、前記周波数偏差推定手段が、さらに前記
周波数偏差を用いて前記各サンプリングタイミングに対
する周波数偏差補正信号を算出し、選択信号に応じて、
前記減算手段に対して前記位相回転量を出力するかある
いは前記周波数偏差補正手段に対して前記周波数偏差補
正信号を出力するかの一方を行い、さらに、前記ディジ
タル準同期検波手段の直後に設けられ、前記周波数偏差
推定手段に接続され、前記周波数偏差補正信号にて検波
サンプル信号を補正する周波数偏差補正手段と、前記減
算手段に対して前記位相回転量を出力するかあるいは前
記周波数偏差補正手段に対して前記周波数偏差補正信号
を出力するかを示す選択信号を与える選択手段と、を設
け、前記選択手段にて前記周波数偏差補正信号が選択さ
れた場合には、前記補間手段は前記周波数偏差補正手段
から出力される補正された検波サンプル信号に基づき補
間処理を行うことを特徴とする。
【0024】この構成では、周波数偏差推定手段は、2
種類の補正信号、すなわち遅延時間当たりの位相回転量
を補正するための信号及び各サンプリングタイミングに
対する周波数偏差補正信号を算出することができる。両
者のうちいずれの算出を行うかは、選択手段からの選択
信号によって決定される。位相回転量補正信号は、前述
の第3の構成と同様、遅延検波手段の出力の補正に用い
られるのに対し、周波数偏差補正信号は、ディジタル準
同期検波手段の直後に設けられた周波数偏差補正手段に
フィードバックされる。したがって、この構成では、位
相回転量補正信号にて遅延検波手段の出力を補正するモ
ードと、周波数偏差補正信号を周波数偏差補正手段にフ
ィードバックして補間手段の前で周波数偏差を補正する
モードとを、選択信号に応じて切り換えることができ
る。前者のモードでは、前述の第3の構成と同様復調動
作の高速安定化が実現され、後者のモードでは、復調速
度は低下するものの大きな周波数偏差への対応が可能に
なる。
【0025】したがって、例えば、信号捕捉時等の復調
器の高速動作が要求される場合は前者のモードを選択
し、復調器が定常動作状態となった時には後者のモード
を選択することにより、受信状態に応じた適応的な復調
動作が可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るディジタル復
調器の実施形態を図面に基づいて説明する。 実施形態1.図1は、本発明に係るディジタル復調器の
第1の実施形態の回路構成を模式的に示すブロック図で
ある。この装置は、QPSK変調信号を同期検波するた
めの装置である。この復調器には、受信信号を周波数変
換して得られたIF(Intermediate Frequency)信号が
入力される。なお、図1においては、実線はオーバーサ
ンプリング周期で変化する信号が流れる信号線路を示
し、白抜き線はナイキスト周期で変化する信号が流れる
信号線路を示す。
【0027】図1において、A/D変換器10は、入力
IF信号を例えばIF周波数の4倍などの高速サンプリ
ングレートで直接的にサンプリングし、ディジタル化す
る。A/D変換器10から出力されたサンプル信号は、
ディジタル直交検波回路12において、位相がπ/2異
なる固定周波数の2つの参照信号と乗算され、準同期直
交検波される。そして、ディジタル直交検波回路12
は、高速サンプリング周期の検波結果を間引くあるいは
クロックの乗せ換えを行うなどして、受信信号のビット
レートの4倍程度のレートの出力信号(検波サンプル信
号)を生成する。すなわち、ディジタル直交検波回路1
2からは、次式で示される検波サンプル信号が出力され
る。
【0028】
【数3】 IQC(nT)=I(nT)cos(ΔωnT+θ) −Q(nT)sin(ΔωnT+θ) QQC(nT)=Q(nT)cos(ΔωnT+θ) +I(nT)sin(ΔωnT+θ) …(3) 上式(3)において、IQC()及びQQC()は、それぞ
れ検波サンプル信号の同相成分及び直交成分であり、I
()及びQ()は、それぞれ伝送対象のディジタル信号
の同相成分および直交成分である。そして、nは整数で
あり、Tはディジタル直交検波回路12の出力時点にお
けるサンプリング周期を示す。また、Δωは受信信号の
搬送波周波数と参照信号の周波数との周波数偏差を示
し、θは検波サンプル信号の初期位相(すなわち、受信
搬送波に対する参照信号の初期位相)を示す。なお、デ
ィジタル直交検波回路12において準同期検波に用いら
れる参照信号は、搬送波周波数に極めて近い周波数の正
弦波なので、検波結果である検波サンプル信号はベース
バンドの信号となる。この検波サンプル信号は、オーバ
ーサンプリング周期Tで出力される。
【0029】検波サンプル信号は、受信フィルタ14に
入力される。受信フィルタ14は、検波サンプル信号を
波形成形するとともに、帯域外の雑音を除去する。受信
フィルタ14としては、例えばナイキストフィルタを用
いることができる。
【0030】受信フィルタ14の出力は、ビットタイミ
ング再生部(BTR)16、補間処理部18及び自動周
波数制御回路(AFC)20に入力される。
【0031】BTR16は、受信フィルタ14の出力信
号に基づいて、ビットタイミング、すなわち受信信号の
値を判定するための判定タイミングを求める。この判定
タイミングは信号のS/N比が最も高い時刻のことであ
り、判定タイミング同士の間隔はナイキスト間隔に等し
い。例えば、受信フィルタ14として、ナイキストフィ
ルタを用いた場合、この判定タイミングはナイキスト点
と呼ばれる。このような判定タイミングにて受信信号の
データ値を判定すれば、符号間干渉が低減される。求め
られた判定タイミング情報は補間処理部18及びAFC
20に入力される。なお、このBTR16における判定
タイミングの推定方法の一例は、上記文献にも示されて
いる。
【0032】補間処理部18は、BTR16から入力さ
れる判定タイミング情報を用いて、受信フィルタ14の
出力信号に対して補間演算を行い、判定タイミングにお
ける検波信号(判定タイミング検波信号と呼ぶ)を求め
る。
【0033】この補間処理部18における補間について
図を用いて説明する。図7は、補間処理部18における
補間処理を説明するための図である。図7において、時
刻n−1〜n+2はそれぞれディジタル直交検波回路1
2の出力のサンプリングタイミングを示しており、デー
タIn-1 〜In+2 はそのサンプリングタイミングにおけ
る補間処理部18への入力データを示している。今、B
TR16にて判定タイミングが再生され、図7に示され
た期間における判定タイミングがmであると推定された
とする。この判定タイミングmの情報は補間処理部18
に入力され、補間処理部18は、判定タイミングmの前
後のサンプリングタイミングデータを用いて、判定タイ
ミングmにおける検波信号データINm(判定タイミング
検波信号)を算出する。この判定タイミング検波信号
は、例えばラグランジェの一次補間、二次補間などの方
法により求めることができる。場合によっては、さらに
高次の補間方式を用いてもよい。
【0034】補間処理部18から出力される判定タイミ
ング検波信号は、次式によって表される。
【0035】
【数4】 IN (mTs )=I(mTs )cos(ΔωmTs +θN ) −Q(mTs )sin(Δω mTs +θN ) QN (mTs )=Q(mTs )cos(ΔωmTs +θN ) +I(mTs )sin(Δω mTs +θN ) …(4) 上式(4)において、IN ()及びQN ()は、それぞ
れ判定タイミング検波信号の同相成分及び直交成分を示
す。そして、Ts は判定タイミングの周期(すなわちナ
イキスト間隔)を示し、θN は判定タイミング検波信号
の初期位相成分を示す。なお、ここで、式(4)の判定
タイミング検波信号の初期位相θN が式(3)における
検波サンプル信号の初期位相θと異なった表現となって
いるのはの次のような理由からである。すなわち、サン
プリングタイミング(nT)と判定タイミング(m
s )とは必ずしも同期していないため、サンプリング
タイミングの開始点(n=0)と判定タイミングの開始
点(m=0)との時刻が異なるので、その時刻のオフセ
ット分だけ初期位相の値が異なってくるからである。例
えば、図7においてn=0,m=0とした場合を考えて
みると、オーバーサンプリング周期での信号の表現(式
(3))の基準時刻0(n=0)とナイキスト周期での
信号の表現(式(4))の基準時刻0(m=0)とは必
ずしも一致しないことが分かる。この基準時刻のずれの
間に、周波数偏差Δωによって信号に位相回転が生じる
ので、この位相回転分だけ初期位相が異なってくるので
ある。したがって、θN は、θに基準時刻のずれの間の
周波数偏差Δωによる位相回転を加算したものとなる。
【0036】補間処理部18からは、ナイキスト間隔ご
とに上式(4)で示される判定タイミング検波信号が複
素データとして出力される。この判定タイミング検波信
号を複素表示すると次式のようになる。
【0037】
【数5】 RN (mTs )=IN (mTs )+jQN (mTs ) ={I(mTs )+jQ(mTs )}exp{j(ΔωmTs + θN )} …(5) 上式(5)において、RN ()は、複素表示された判定
タイミング検波信号であり、jは虚数単位を示す。
【0038】AFC20は、受信フィルタ14からのオ
ーバーサンプリング周期の検波信号を用いて、公知の演
算方法により受信信号の搬送波周波数と参照信号との周
波数偏差Δωを推定する。本実施形態では、図6の従来
装置と異なり、オーバーサンプリング周期の検波信号を
用いて周波数偏差Δωを推定する。そして、AFC20
は、推定された周波数偏差ΔωとBTR16から入力さ
れた判定タイミング情報とを用いて、判定タイミングに
対する周波数偏差補正信号を算出する。周波数偏差補正
信号CAFC は、次式で表される。
【0039】
【数6】 CAFC (mTs )=exp(−jΔωmTs ) …(6) そして、AFC20からは、上式(6)で表される周波
数偏差補正信号CAFCが、ナイキストレートで出力され
る。この周波数偏差補正信号CAFC は乗算器22に入力
される。
【0040】乗算器22は、補間処理部18から出力さ
れた判定タイミング検波信号RN と周波数偏差補正信号
AFC とを複素乗算することにより、判定タイミング検
波信号から周波数偏差成分を除去する。乗算器22から
は、次式で表される周波数偏差成分が除去された判定タ
イミング検波信号RAFC が出力される。
【0041】
【数7】 RAFC (mTs )=RN (mTs )×exp(−jΔωmTs ) ={I(mTs )+jQ(mTs )}exp(jθN ) …(7) 乗算器22の出力は、2方向に分岐し、位相推定器24
及び乗算器26に入力される。
【0042】位相推定器24は、乗算器22の出力R
AFC を用いて、判定タイミング検波信号の初期位相成分
θN を推定する。この位相推定器24としては、上記文
献に挙げられた回路を用いることができる。そして、こ
の推定された初期位相成分θNを用いて、位相推定器2
4は、次式で表される位相補正信号CPEを算出する。
【0043】
【数8】 CPE(mTs )=exp(−jθN ) …(8) この位相補正信号CPEは、乗算器26に入力される。乗
算器26は、乗算器22から出力された周波数偏差成分
のない判定タイミング検波信号RAFC と位相補正信号C
PEとを複素乗算することにより、判定タイミング検波信
号から初期位相成分を除去する。したがって、乗算器2
6からは、次式で表される同期検波出力Sが出力され
る。
【0044】
【数9】 S(mTs )=RAFC (mTs )×exp(−jθN ) =I(mTs )+jQ(mTs ) …(9) 式(9)から分かるように、本実施形態におけるディジ
タル復調器によれば、伝送対象デジタル信号の同相成分
I及び直交成分Qが正しく復調される。
【0045】以上説明したように、本実施形態では、A
FC20は受信フィルタから出力されるオーバーサンプ
リング周期の検波信号を用いて周波数偏差Δωを求める
ため、AFC20は、BTR16と独立に動作する。し
たがって、図6の従来装置では、AFCは、BTRが正
常動作状態となるまでは動作することができなかったの
に対し、AFC20は、BTR16の安定化を待たずに
動作することができる。よって、本実施形態によれば、
復調器全体が安定化するまでに要する時間がBTR16
の安定化までの待ち時間分だけ短縮され、復調器全体と
して高速動作が可能になる。
【0046】また、本実施形態によれば、定常動作状態
においてBTR16が誤動作した場合でも、AFC20
はBTR16の出力に関係なく周波数偏差Δωを推定す
ることができる。したがって、BTR16が正常動作に
復帰し次第、AFC20からは正しい周波数偏差補正信
号が出力される。
【0047】なお、本実施形態の手法は、QPSK変調
信号に限らずBPSKやFSKなどの他の変調方式の信
号の復調にも適用することが可能である。
【0048】実施形態2.図2は、本発明に係るディジ
タル復調器の第2の実施形態の回路構成を模式的に示す
ブロック図である。図2において、図1の構成要素と同
一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0049】この実施形態2は、AFCだけでなく位相
推定器をもオーバーサンプリング周期の信号で動作させ
ることにより、実施形態1よりもさらに高速な動作を実
現するものである。
【0050】このため、図2におけるAFC30は、判
定タイミングに対する周波数偏差補正信号だけでなく、
ディジタル直交検波回路12の出力のサンプリングタイ
ミングに対する周波数偏差信号をも算出する。すなわ
ち、AFC30は、受信フィルタ14から出力されたオ
ーバーサンプリング周期の検波信号を用いて周波数偏差
Δωを推定するとともに、判定タイミングに対する周波
数偏差補正信号CINT (式(10)参照)と、サンプリ
ングタイミングに対する周波数偏差補正信号CRX(式
(11)参照)とを算出する。
【0051】
【数10】 CINT (mTs )=exp(−jΔωmTs ) …(10)
【数11】 CRX(nT)=exp(−jΔωnT) …(11) そして、判定タイミングに対する周波数偏差補正信号C
INT は乗算器22に入力され、サンプリングタイミング
に対する周波数偏差補正信号CRXは乗算器32に入力さ
れる。
【0052】乗算器22は、補間処理部18から出力さ
れた判定タイミング検波信号RN に対して周波数偏差補
正信号CINT を複素乗算することにより、判定タイミン
グ検波信号から周波数偏差成分を除去する。この結果、
乗算器22からは、次式で表される周波数偏差成分が除
去された判定タイミング検波信号XINT が出力される。
【0053】
【数12】 XINT (mTs )=RN (mTs )×exp(−jΔωmTs ) ={I(mTs )+jQ(mTs )}exp(jθN ) …(12) 一方、乗算器32は、受信フィルタ14から出力された
検波サンプル信号に対して周波数偏差補正信号CRXを乗
算することにより、検波サンプル信号から周波数偏差成
分を除去する。乗算器32からは、次式で表される周波
数偏差成分の除去された検波サンプル信号XRXが出力さ
れる。
【0054】
【数13】 XRX(nT)={IQC(nT)+jQQC(nT)}×CRX(nT) ={I(nT)+jQ(nT)}exp(jθ) …(13) そして、位相推定器34は、周波数偏差成分の除去され
た検波サンプル信号XRXに基づき、検波サンプル信号の
初期位相成分θを推定する。すなわち、位相推定器34
は、オーバーサンプリング周期の信号XRXに基づき、B
TR16の出力とは無関係に初期位相成分θを算出す
る。さらに、位相推定器34は、得られた初期位相成分
θに基づき、次式で表される位相補正信号CPE2 を算出
する。
【0055】
【数14】 CPE2 (nT)=exp(−jθ) …(14) 位相推定器34で求められた位相補正信号CPE2 はサン
プリングタイミングにおける初期位相成分θを補正する
ための信号なので、このままでは乗算器22から出力さ
れた判定タイミング検波信号の初期位相成分θN を補正
することができない。なぜなら、サンプリングタイミン
グと判定タイミングとの基準時刻のずれにより、θN
θとが異なった値になるからである。
【0056】そこで、本実施形態では、位相修正器36
によって位相補正信号CPE2 を判定タイミングに対応す
る値に修正する。すなわち、位相修正器36は、BTR
16からの判定タイミング情報とAFC30からの周波
数偏差情報に基づいてタイミングのずれによる位相回転
量を求め、その位相回転量により位相補正信号CPE2
修正する。したがって、位相修正器36からは、次式で
表される判定タイミングに対する位相補正信号CPE3
ナイキストレートで出力される。
【0057】
【数15】 CPE3 (mTs )=exp(−jθN ) …(15) この判定タイミングに対する位相補正信号CPE3 は、乗
算器26に入力される。乗算器26は、式(12)で表
される周波数偏差成分が除去された判定タイミング検波
信号XINT に対して位相補正信号CPE3 を乗算すること
により、判定タイミング検波信号から初期位相成分を除
去する。乗算器26からは、次式で表される同期検波出
力Sが出力される。
【0058】
【数16】 S(mTs )=XINT (mTs )×CPE3 (mTs ) =I(mTs )+jQ(mTs ) …(16) 式(9)から分かるように、本実施形態におけるディジ
タル復調器においても、伝送対象デジタル信号の同相成
分I及び直交成分Qが正しく復調される。
【0059】以上説明したように、本実施形態では、A
FC30だけでなく位相推定器34もオーバーサンプリ
ング周期の検波信号に基づき、BTR16とは独立に動
作する。したがって、本実施形態では、AFC30及び
位相推定器34の両方がBTR16の安定化を待たずに
動作することができるので、復調器全体が正常動作状態
となるまでの時間が実施形態1よりもさらに短くなる。
【0060】また、本実施形態によれば、定常動作状態
においてBTR16が誤動作した場合でも、AFC30
及び位相推定器34は、BTR16の出力に関係なく周
波数偏差Δω及び初期位相成分θを推定することができ
る。したがって、BTR16が正常動作に復帰し次第、
AFC30及び位相推定器34からはそれぞれ正しい周
波数偏差補正信号及び位相補正信号が出力される。
【0061】なお、本実施形態の手法は、QPSK変調
信号に限らずBPSKやFSKなどの他の変調方式の信
号の復調にも適用することが可能である。
【0062】実施形態3.前述の実施形態1及び2は同
期検波方式の復調器であったが、この実施形態3は遅延
検波方式を採用する。この実施形態3は位相変調された
信号の復調に用いることができる。
【0063】図3は、実施形態3に係るディジタル復調
器の回路構成を模式的に示すブロック図である。図3に
おいて、図1の構成要素と同一の構成要素には同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0064】この実施形態3において、A/D変換器1
0〜補間処理部18までの動作は前述の実施形態1のも
のと同じである。そして、本実施形態においては、補間
処理部18から出力される判定タイミング検波信号から
位相情報を抽出し、その位相情報を用いて遅延検波を行
う。
【0065】このため、座標変換部42は、補間処理部
18から出力される判定タイミング検波信号を極座標形
式に座標変換することにより、判定タイミング検波信号
の位相を求める。補間処理部18から出力される判定タ
イミング検波信号は、式(5)で表されるので、座標変
換部にて求められる判定タイミング検波信号の位相Rp
は次式に示す形となる。
【0066】
【数17】 Rp (mTs )=ΔωmTs +θN +θM (mTs ) …(17) ただし、θM (mTs )は、変調による位相成分であ
り、次式で表される。
【0067】
【数18】 θM (mTs )=arg{I(mTs )+jQ(mTs )} …(18) 座標変換部42の出力は、遅延回路44及び減算器46
に入力される。遅延回路44は、座標変換部42から出
力された位相信号Rp を1シンボル周期(1ナイキスト
周期)だけ遅延する。そして、減算器46は、座標変換
部42から出力された位相信号Rp (mTs )から、遅
延回路44から出力される1シンボル周期遅延された位
相信号Rp ((m−1)Ts )を減算し、遅延検波を行
う。この遅延検波の結果DD(mTs )は、次式で表さ
れる。
【0068】
【数19】 DD(mTs )=Rp (mTs )−Rp ((m−1)Ts ) =θM (mTs )−θM ((m−1)Ts )+ΔωTs …(19) 式(19)から分かるように、減算器46からの遅延検
波出力DDには、変調による位相成分の他に、周波数偏
差による位相回転成分ΔωTs が含まれている。そし
て、この位相回転成分ΔωTs を除去しないと、誤り率
特性が劣化してしまう。
【0069】このため、本実施形態の復調器では、AF
C40により位相回転成分ΔωTsを求め、減算器48
によって遅延検波出力DDから位相回転成分ΔωTs
減算する。すなわち、AFC40は、受信フィルタ14
から出力されたオーバーサンプリング周期の検波信号を
用いて周波数偏差Δωを推定し、これに基づいて1シン
ボル周期(ナイキスト間隔)Ts 当たりの位相回転量D
AFC を求める。
【0070】
【数20】 DAFC (mTs )=ΔωTs …(20) なお、この演算の際、1シンボル周期Ts の値はほぼ既
知である。なぜなら、1シンボル周期Ts はオーバーサ
ンプリング周期Tのほぼ整数倍になっているからであ
る。したがって、AFC40は、1シンボル周期Ts
してサンプリングクロックから定まる固定値を記憶して
おき、それを式(20)の演算に用いれば、実用上十分
な精度で位相回転量DAFC を求めることができる。ただ
し、さらに精度を向上させるためには、BTR16で求
められる正確な1シンボル周期TsをAFC40に与え
る構成としてもよい。
【0071】そして、減算器48において、この位相回
転量DAFC を減算器46の出力DDから減算することに
より、変調位相成分のみの遅延検波結果が得られる。減
算器48の出力信号SDEは、次式で表される。
【0072】
【数21】 SDE(mTs )=DD(mTs )−DAFC (mTs ) =θM (mTs )−θM ((m−1)Ts ) …(21) 式(21)から分かるように、減算器48の出力は、正
確に変調による位相成分の差となっている。そして、こ
の位相差SDEから元のデジタル信号が再生される。
【0073】以上説明したように、本実施形態では、A
FC40、BTR16とは独立に動作するので、AFC
40はBTR16の安定化を待たずに動作することがで
きる。したがって、本実施形態によれば、高速動作が可
能な遅延検波復調器が得られる。
【0074】また、本実施形態によれば、定常動作状態
においてBTR16が誤動作した場合でも、AFC40
はBTR16の出力に関係なく周波数偏差Δωを推定す
ることができる。したがって、BTR16が正常動作に
復帰し次第AFC40からは正しい位相回転量が出力さ
れ、これにより復調器全体が正常動作状態に復帰する。
【0075】なお、以上の説明では、遅延検波の遅延量
は1シンボル周期であったが、遅延量は数シンボル周期
であってもよい。
【0076】また、本実施形態において、遅延検波は前
述した位相減算に限られるものではなく、例えば複素乗
算など、他の手法を用いて行うこともできる。ちなみ
に、複素乗算にて位相検波を行う場合の演算過程は以下
のようになる。
【0077】すなわち、複素乗算による遅延検波では、
補間処理部の出力信号それ自体を遅延し、現在の信号と
1シンボル周期前の信号と複素乗算することにより検波
を行う。この場合、時刻mにおける補間処理部の出力信
号をS(m)とすると、遅延検波出力DD(m)は、
【数22】DD(m)=S(m)×S* (m−1) と表される。S* (m−1)は時刻mー1における信号
S(m−1)の複素共役数である。S(m)及びS(m
−1)は次式で表される。
【0078】
【数23】 S(m)=A(m)exp{jθ(n)} S(m−1)=A(m−1)exp{jθ(n−1)} ここで、A(m)は信号S(m)の振幅成分、θ(m)
は信号S(m)の位相成分を示している。したがって、
遅延検波出力DD(m)は、次式のように整理できる。
【0079】
【数24】 DD(m)=A(m)exp{jθ(n)}×A(m−1)exp{−jθ(n −1)} =A(m)A(m−1){j(θ(m)−θ(m−1))} この式から分かるように、複素乗算によっても1シンボ
ル周期の位相差を得ることができる。そして、このよう
にして得られた位相差成分から周波数偏差成分を除去す
ることにより、復調信号を得ることができる。
【0080】実施形態4.図4は、本発明に係るディジ
タル復調器の第4の実施形態の回路構成を模式的に示す
ブロック図である。図4において、図3の構成要素と同
一の構成要素には同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0081】この実施形態4は、上記実施形態3を改良
して、信号捕捉時における回路動作の高速安定化ととも
に、定常動作時における周波数偏差への対応能力の拡大
を可能とするものである。
【0082】図4において、AFC50は、受信フィル
タ14から出力されたオーバーサンプリング周期の検波
信号を用いて周波数偏差Δωを推定する。そして、AF
C50は、選択器52からの選択信号に応じて、減算器
48に対する補正信号DAFC(式(20)参照)及び乗
算器54に対する補正信号CRX(nT)=exp(−j
ΔωnT)のいずれかを算出する。すなわち、AFC5
0は、復調器の高速動作(高速安定化)が要求されると
きには補正信号DAFC を算出して減算器48に供給し、
復調器が定常動作状態のときは補正信号CRXを算出して
乗算器54に供給する。
【0083】乗算器54は、ディジタル直交検波回路1
2と受信フィルタ14の間に設けられている。したがっ
て、この乗算器54に補正信号CRXをフィードバックす
れば、受信フィルタ14の前段で検波サンプル信号から
周波数偏差Δωによる位相回転成分が除去される。受信
信号の周波数偏差が大きい場合には、受信信号は広帯域
となってしまうので、その周波数偏差を除去しないと受
信フィルタ14によって変調信号成分が削られてしまう
おそれがあるが、補正信号CRXを乗算器54にフィード
バックすれば、その周波数偏差が予め除去されるので、
変調信号成分の欠落が防止される。ただし、周波数偏差
を受信フィルタ14の直前にフィードバックした場合
は、受信フィルタ14の遅延量のためにAFCループの
高速安定化が困難となるため、復調器全体の十分な高速
動作は望めない。
【0084】したがって、この回路構成によれば、バー
スト信号等の捕捉時など復調器の高速動作(高速安定
化)が要求される場合には、実施形態3の場合と同様に
周波数偏差を遅延検波後に補正することにより高速動作
を実現することができる。また、復調器が定常動作状態
となったときには、周波数補正に対する高速動作の要求
が厳しくなくなるので、周波数偏差を受信フィルタ14
の前で補正することが可能である。したがって、定常動
作状態においては、補正信号CRXにて受信フィルタ14
の前で周波数偏差を補正することにより、周波数偏差が
大きい場合でも必要な信号成分が欠落するのを防止する
ことができる。
【0085】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、受信フィルタによる信号劣化があるものの高速に動
作するモードと、動作速度は低い代わりに受信フィルタ
による信号の劣化が大幅に低減されるモードとを適宜選
択することにより、受信状態に応じた適応的な復調動作
が可能となる。例えば、信号捕捉時等においては復調器
の高速動作が可能になると共に、定常動作時においては
対応可能な周波数偏差の範囲を増大させることが可能と
なる。
【0086】以上、本発明に係るディジタル復調器の各
実施形態について説明した。
【0087】なお、以上の各実施形態では、入力IF信
号をA/D変換したあとディジタル処理にて準同期直交
検波を行う構成を示したが、本発明における準同期検波
のための構成はこのような構成に限られない。例えば、
図5に示すように、入力IF信号をアナログ的に準同期
直交検波し、この検波結果をA/D変換する構成とする
こともできる。図5においては、入力IF信号は、固定
発振器100の出力信号及びこの信号をπ/2移相器1
14にて移相した信号をそれぞれ参照信号として、乗算
器102及び104によって準同期直交検波される。検
波出力は、ローパスフィルタ(LPF)106及び10
8にて波形成形された後、A/D変換器110及び11
2にてA/D変換される。なお、A/D変換器110及
び112にはオーバーサンプリング周期T(前記各実施
形態におけるディジタル直交検波回路12の出力信号の
周期に等しい)のクロックが入力されており、A/D変
換器110及び112は、このクロックに従ってそれぞ
れ検波サンプル信号IQC及びQQCを出力される。この検
波サンプル信号は、前記各実施形態におけるディジタル
直交検波回路12の出力信号と同等の信号である。した
がって、以下、この検波サンプル信号を用いて、各実施
形態と同様の処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1のディジタル復調器の回路構成を
模式的に示すブロック図である。
【図2】 実施形態2のディジタル復調器の回路構成を
模式的に示すブロック図である。
【図3】 実施形態3のディジタル復調器の回路構成を
模式的に示すブロック図である。
【図4】 実施形態4のディジタル復調器の回路構成を
模式的に示すブロック図である。
【図5】 準同期直交検波のための構成の他の例を示す
図である。
【図6】 従来のディジタル復調器の回路構成を模式的
に示すブロック図である。
【図7】 補間処理を説明するための説明図である。
【符号の説明】 10 A/D変換器、12 ディジタル直交検波回路、
14 受信フィルタ、16 ビットタイミング再生部
(BTR)、18 補間処理部、20,30,40,5
0 自動周波数制御回路(AFC)、22,26,3
2,54 乗算器、24,34 位相推定器、36 位
相修正器、42 座標変換部、44 遅延回路、46,
48 減算器、52 選択器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル変調された受信信号を同期検
    波するディジタル復調器であって、 受信信号を所定の参照信号を用いて準同期検波し、受信
    信号のデータ値を判定する判定タイミングの周期よりも
    小さいサンプリングタイミングごとに検波サンプル信号
    を出力するディジタル準同期検波手段と、 前記ディジタル準同期検波手段から出力された検波サン
    プル信号に基づき、前記判定タイミングを再生する判定
    タイミング再生手段と、 前記判定タイミング再生手段からの出力情報を用い、前
    記ディジタル準同期検波手段からの検波サンプル信号に
    対して補間演算を行うことにより、各判定タイミングに
    おける検波信号を求める補間手段と、 前記ディジタル準同期検波手段から出力された検波サン
    プル信号に基づき前記受信信号の搬送波と前記参照信号
    との周波数偏差を推定し、推定された周波数偏差を用い
    て前記各判定タイミングにおける周波数偏差補正信号を
    算出する周波数偏差推定手段と、 前記周波数偏差補正信号に基づき前記補間手段から出力
    された検波信号を補正し、周波数偏差が補正された判定
    タイミング検波信号を出力する周波数偏差補正手段と、 前記周波数偏差補正手段の出力に基づき前記判定タイミ
    ング検波信号の初期位相成分を推定し、推定された初期
    位相成分を用いて前記判定タイミングに対する位相補正
    信号を算出する位相推定手段と、 前記位相補正信号を用いて前記周波数偏差補正手段の出
    力を補正し、同期検波された復調信号を出力する位相補
    正手段と、 を有することを特徴とするディジタル復調器。
  2. 【請求項2】 ディジタル変調された受信信号を同期検
    波するディジタル復調器であって、 受信信号を所定の参照信号を用いて準同期検波し、受信
    信号のデータ値を判定する判定タイミングの周期よりも
    小さいサンプリングタイミングごとに検波サンプル信号
    を出力するディジタル準同期検波手段と、 前記ディジタル準同期検波手段から出力された検波サン
    プル信号に基づき、前記判定タイミングを再生する判定
    タイミング再生手段と、 前記判定タイミング再生手段からの出力情報を用い、前
    記ディジタル準同期検波手段からの検波サンプル信号に
    対して補間演算を行うことにより、各判定タイミングに
    おける検波信号を求める補間手段と、 前記ディジタル準同期検波手段から出力された検波サン
    プル信号に基づき前記受信信号と参照信号との周波数偏
    差を推定し、推定された周波数偏差を用いて前記各判定
    タイミングに対する第1の周波数偏差補正信号及び前記
    各サンプリングタイミングに対する第2の周波数偏差補
    正信号を算出する周波数偏差推定手段と、 前記第1の周波数偏差補正信号に基づき前記補間手段か
    ら出力された検波信号を補正し、周波数偏差補正された
    判定タイミング検波信号を出力する第1の周波数偏差補
    正手段と、 前記第2の周波数偏差補正信号に基づき前記ディジタル
    準同期検波手段から出力された検波サンプル信号を補正
    し、周波数偏差が補正された検波サンプル信号を出力す
    る第2の周波数偏差補正手段と、 前記第2の周波数補正手段によって周波数偏差が補正さ
    れた検波サンプル信号に基づき、前記検波サンプル信号
    の初期位相成分を推定し、推定された初期位相成分を用
    いて前記サンプルタイミングに対する位相補正信号を算
    出する位相推定手段と、 前記判定タイミング再生手段からの判定タイミング情報
    及び前記周波数偏差推定手段からの第1の周波数偏差補
    正信号を用いて、前記サンプルタイミングにおける位相
    補正信号を修正して前記判定タイミングにおける位相補
    正信号を算出する位相補正信号修正手段と、 前記判定タイミングにおける位相補正信号を用いて前記
    第1の周波数偏差補正手段の出力を補正し、同期検波さ
    れた復調信号を出力する位相補正手段と、 を有することを特徴とするディジタル復調器。
  3. 【請求項3】 ディジタル変調された受信信号を遅延検
    波するディジタル復調器であって、 受信信号を所定の参照信号を用いて準同期検波し、受信
    信号のデータ値を判定する判定タイミングの周期よりも
    小さいサンプリングタイミングごとに検波サンプル信号
    を出力するディジタル準同期検波手段と、 前記ディジタル準同期検波手段から出力された検波サン
    プル信号に基づき、前記判定タイミングを再生する判定
    タイミング再生手段と、 前記判定タイミング再生手段からの出力情報を用い、前
    記ディジタル準同期検波手段からの検波サンプル信号に
    対して補間演算を行うことにより、各判定タイミングに
    おける検波信号を求める補間手段と、 前記補間手段からの出力信号に基づき、判定タイミング
    検波信号の位相を求める位相検出手段と、 前記位相検出手段の出力信号を遅延検波する遅延検波手
    段と、 前記ディジタル準同期検波手段から出力された検波サン
    プル信号に基づき前記受信信号の搬送波と前記参照信号
    との周波数偏差を推定し、推定された周波数偏差を用い
    て前記遅延検波手段の遅延時間当たりの位相回転量を求
    める周波数偏差推定手段と、 前記遅延検波手段の出力から前記遅延時間当たりの位相
    回転量を減算する減算手段と、 を有することを特徴とするディジタル復調器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のディジタル復調器におい
    て、 前記周波数偏差推定手段は、さらに前記周波数偏差を用
    いて前記各サンプリングタイミングに対する周波数偏差
    補正信号を算出し、選択信号に応じて、前記減算手段に
    対して前記位相回転量を出力するかあるいは前記周波数
    偏差補正手段に対して前記周波数偏差補正信号を出力す
    るかの一方を行い、 さらに、前記ディジタル準同期検波手段の直後に設けら
    れ、前記周波数偏差推定手段に接続され、前記周波数偏
    差補正信号にて検波サンプル信号を補正する周波数偏差
    補正手段と、 前記減算手段に対して前記位相回転量を出力するかある
    いは前記周波数偏差補正手段に対して前記周波数偏差補
    正信号を出力するかを示す選択信号を与える選択手段
    と、 を有し、前記選択手段にて前記周波数偏差補正信号が選
    択された場合には、前記補間手段は前記周波数偏差補正
    手段から出力される補正された検波サンプル信号に基づ
    き補間処理を行うことを特徴とするディジタル復調器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のディジタル復調器におい
    て、 前記選択手段は、ディジタル復調器の高速動作時には前
    記位相回転量を前記減算手段に出力することを指示する
    選択信号を出力し、ディジタル復調器の定常動作時には
    前記周波数偏差補正手段に対して前記周波数偏差補正信
    号を出力することを指示する選択信号を出力することを
    特徴とするディジタル復調器。
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