JPH0980085A - 測定器におけるコモンモードノイズ低減方法 - Google Patents

測定器におけるコモンモードノイズ低減方法

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JPH0980085A
JPH0980085A JP26231495A JP26231495A JPH0980085A JP H0980085 A JPH0980085 A JP H0980085A JP 26231495 A JP26231495 A JP 26231495A JP 26231495 A JP26231495 A JP 26231495A JP H0980085 A JPH0980085 A JP H0980085A
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JP
Japan
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line
common mode
measuring instrument
input unit
gnd
Prior art date
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Application number
JP26231495A
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English (en)
Inventor
Kouichi Tarasawa
公一 多羅沢
Takayuki Kurashima
孝行 倉島
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Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定器を構成し、フローティングされた
入力ユニットを備える測定回路がコモンモードノイズに
より影響を受ける不都合があった。 【解決手段】 絶縁トランス16を介してフローティン
グされた電源ラインLによりそれぞれが備える電源回路
15,19相互が接続されてなる測定器本体12と入力
ユニット17とで構成され、電源回路19と測定回路1
8との間に形成されるVccラインL1 とコモンライン
2 とGNDラインL3 とからなる電源ラインLのう
ち、測定回路18の基準点であるGNDラインL3 には
測定器本体12のシャーシ部12aとの間にコンデンサ
1 を付加させたGND側接地経路E1 を形成してなる
測定器において、入力ユニット17のVccラインL1
とコモンラインL2 とには、シャーシ部12aとの間に
コンデンサC3 ,C2 を付加させたVcc側接地経路E
3 とコモン側接地経路E2 とを形成して測定回路18が
受けるコモンモードノイズによる影響を低減させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は測定器におけるコモ
ンモードノイズ低減方法に係り、さらに詳しくは、フロ
ーティングされた入力ユニットを備える測定回路が受け
るコモンモードノイズによる影響を少なくすることがで
きる測定器におけるコモンモードノイズ低減方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】波形記録計などの測定器においては、種
々の要因により発生するノイズが測定値に好ましくない
影響を及ぼすことから、できるだけその影響を少なくす
るためのノイズ対策が講じられている。
【0003】ところで、測定器に影響を与えるノイズ
は、等価的にノーマルモードノイズ(線間雑音)とコモ
ンモードノイズ(対地雑音)とに分けることができ、こ
のうち、ノーマルモードノイズは、例えば電磁誘導によ
る雑音などのように測定回路の線間に入り込むノイズを
意味し、コモンモードノイズは、静電誘導による雑音な
どのように大地などの基準点(GND)に対し各線間に
同一に現れるノイズを意味するとされている。
【0004】図3は、測定器本体2と入力ユニット3と
で構成されている測定器1におけるコモンモード電圧V
COM に関しての各電流(I1 〜I4 )の流れを模式的に
示す説明図であり、入力Hi側端子5には配線抵抗Z1
が、入力COM側端子6には配線抵抗Z2 が存在する。
【0005】また、入力ユニット3には、内部部品に由
来する入力抵抗Zinが存在するほか、配線されている銅
線の抵抗や絶縁からの漏電、浮遊容量(コンデンサ)な
どにより入力Hi側端子5側と入力ユニット3のケース
3aとの間に発生する絶縁抵抗Z3 と、入力COM側端
子6側と入力ユニット3のケース3aとの間に発生する
絶縁抵抗Z4 と、入力ユニット3のケース3aと測定器
本体2のシャーシ部2aとの間に発生する絶縁抵抗Z5
とが存在する。
【0006】この場合、配線抵抗Z1 と配線抵抗Z2
がほぼ等しいとすると、入力抵抗Zinには同じ電圧が加
わってI3 =0となる結果、絶縁抵抗Z5 に流れる電流
もI1 +I2 =I4 となり、絶縁抵抗Z5 の電圧は影響
を受けないことになる。よって、Z3 ≠Z4 の場合に
は、入力Hi側端子5と入力COM側端子6との間にコ
モンモード電圧VCOM の影響が現れることになる。
【0007】図4は、前記測定器1における絶縁抵抗Z
5 に由来する影響を少なくするため、従来から行われて
いる手法を具体的に説明するものであり、前記入力ユニ
ット3は、入力Hi側端子5と入力COM側端子6とを
介して取り込まれた入力信号を測定値として検出する測
定回路4を備えている。
【0008】ところで、絶縁抵抗Z5 は、ひとつのイン
ピーダンスとみなされることから、入力ユニット3をケ
ース3a内に収納しているものの、このケース3aと前
記測定器本体1のシャーシ部1aとの間の距離、及びこ
の距離に起因して発生する容量性インピーダンスはその
分布が均一ではないため、コモンモード電圧VCOM の周
波数により絶縁抵抗Z5 が複数できた形、つまり、Z3
+Z5 ′≠Z4 +Z5″となり影響を受けることにな
る。
【0009】このため、図示しない電源回路と入力ユニ
ット3の測定回路4との間に形成されるVccラインL
1 とコモンラインL2 とGNDラインL3 とからなる電
源ラインLのうち、前記測定回路4の基準点であるGN
DラインL3 と前記測定器本体2のシャーシ部2aとの
間にコンデンサC1 を介在させたGND側接地経路E1
を形成することにより絶縁抵抗Z5 を交流的に十分に小
さな値とし、前記測定器1における絶縁抵抗Z5 に由来
する影響を少なくしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来手
法によっても入力ユニット3における入力Hi側端子5
と入力COM側端子6との間にかかるコモンモードノイ
ズ(コモンモード電圧VCOM )を効果的に低減すること
はできる。
【0011】しかし、上記従来手法による場合、入力H
i側端子5と入力COM側端子6とを介して入力ユニッ
ト3側に回り込むコモンモードノイズに対しては有効で
あるとしても、入力ユニット3が備えるスイッチング電
源などの電源回路から発生するノイズが入力ユニット3
の側にコモンモードノイズとなってかかり、このような
コモンモード電圧により振られてしまうことに対し比較
的効果が薄くなる不都合があった。
【0012】すなわち、図4に示すように入力ユニット
3の側のGNDラインL3 とシャーシ部2aとの間にの
みコンデンサC1 を付加した接地経路E1 を形成してあ
る場合には、電源ラインLにおけるVccラインL1
GNDラインL3 との両方にかかっているコモンモード
ノイズのうち、GNDラインL3 側のコモンモードノイ
ズのみが低減されることになる。このため、測定回路4
の基準点(入力用GND)からみると、VccラインL
1 はコモンモード電圧VCOM により振られることにな
り、測定回路4にもその影響が及ぶ結果、比較的効果が
薄くなる不具合があった。
【0013】本発明は従来技術にみられた上記課題に鑑
み、その目的は、GNDライン以外の電源ラインにも測
定器本体のシャーシ部との間にコンデンサを付加した接
地経路を設けることで、入力ユニットの測定回路の側が
受けるコモンモードノイズによる影響を少なくできる測
定器におけるコモンモードノイズ低減方法を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
すべくなされたものであり、その構成上の特徴は、絶縁
トランスを介してフローティングされた電源ラインによ
りそれぞれが備える電源回路相互が接続されてなる測定
器本体と入力ユニットとで構成され、入力ユニットが備
える電源回路と測定回路との間に形成されるVccライ
ンとGNDラインとコモンラインとからなる電源ライン
のうち、前記測定回路の基準点であるGNDラインに前
記測定器本体のシャーシ部との間にコンデンサを付加さ
せたGND側接地経路を形成してなる測定器において、
前記入力ユニットの前記Vccラインとコモンラインと
には、前記シャーシ部との間にコンデンサを付加させた
Vcc側接地経路とコモン側接地経路とを形成して前記
測定回路が受けるコモンモードノイズによる影響を低減
させることにある。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明方法が適用される測
定器の要部構成の一例を示す説明図であり、測定器11
は、測定器本体12と入力ユニット17とで構成されて
おり、このうち、測定器本体12は、CPUを含む中央
処理部やCRTなどの表示部などで構成される出力処理
部13を備え、この出力処理部13には交流電源ACか
ら絶縁トランス14と電源回路15とを経由して給電さ
れるようになっている。
【0016】一方、入力ユニット17は、入力Hi側端
子17aと入力COM側端子17bとを介して取り込ま
れた入力信号を測定値として検出する測定回路18を備
えており、電源回路19から給電される測定回路18が
検出する測定値は、アイソレータなどからなる絶縁増幅
器20を介して測定器本体12の出力処理部13の側に
送出できるようになっている。
【0017】この場合における測定器本体12の側の電
源回路15と入力ユニット17の側の電源回路19と
は、絶縁トランス16を介在させてフローティングされ
たVccラインL1 とコモンラインL2 とからなる電源
ラインLにより電気的に絶縁された状態のもとで相互に
接続されている。
【0018】しかも、入力ユニット17が備える電源回
路19と測定回路18との間に形成されるVccライン
1 とコモンラインL2 とGNDラインL3 とからなる
電源ラインLのうち、前記測定回路18の基準点である
GNDラインL3 には前記測定器本体12のシャーシ部
12aとの間にコンデンサC1 を付加したGND側接地
経路E1 が、前記コモンラインL2 には前記シャーシ部
12aとの間にコンデンサ(結合容量を含む)C2 を付
加したコモン側接地経路E2 がそれぞれ形成されてい
る。
【0019】さらに、入力ユニット17が備える電源回
路19と測定回路18との間に形成される前記Vccラ
インL1 と測定器本体12のシャーシ部12aとの間に
は、コンデンサC3 を付加したVcc側接地経路E3
形成されている。
【0020】本発明は上述したようにして構成されてい
るので、図示しないマザーボードを介するなどして組み
合わされる測定器本体12と入力ユニット17とは、絶
縁トランス16を介在させてフローティングされている
電源ラインLによりそれぞれの電源回路15,19相互
を電気的に絶縁させた状態のもとで接続させることがで
きる。
【0021】ところで、図3に模式的に示した絶縁成分
と容量成分とを含むインピーダンスZ3 とZ4 とは、入
力ユニット17内の配線長やその面積の大きさが原因と
なって発生する例が多い。
【0022】本発明方法においては、電源ラインLにお
ける前記GNDラインL3 はコンデンサC1 を付加した
GND側接地経路E1 により、VccラインL1 はコン
デンサC3 を付加したVcc側接地経路E3 により、コ
モンラインL2 はコンデンサC2 を付加したコモン側接
地経路E2 によりそれぞれシャーシ部12aと接続する
ことができるので、図2に模式的に示すように電源ライ
ンLの側に生ずるコモンモードノイズ(Z3 ,Z4 ,Z
5 )をそれぞれシャーシ部12aの側に流し込むルート
を形成することができる。
【0023】このため、入力Hi側端子17aと入力C
OM側端子17bとの間にかかるコモンモードノイズ
は、GNDラインL3 →コンデンサC1 →GND側接地
経路E1 →シャーシ部12aへと、VccラインL1
側に誘起されるコモンモードノイズは、VccラインL
1 →コンデンサC3 →Vcc側接地経路E3 →シャーシ
部12aへと、コモンラインL2 の側に誘起されるコモ
ンモードノイズは、コモンラインL2 →コンデンサC2
→コモン側接地経路E2 →シャーシ部12aへとそれぞ
れ逃がすことができる。
【0024】したがって、各電源から発生するインピー
ダンスを交流的に小さくすることで、Z3 +Z5 ′又は
4 +Z5 ″の影響を小さくし、前記入力ユニット17
が有する測定回路18が受けるコモンモードノイズによ
る影響を少なくして測定器11が備える表示部に対しノ
イズの少ない正しい波形を表示させることができること
になる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、入力
ユニットが備える電源回路と測定回路との間に形成され
る電源ラインは、付加させたコンデンサの結合容量のも
とでシャーシ部との間に接地経路を形成してコモンモー
ドノイズをシャーシ部の側に逃がすことができるので、
前記入力ユニットが備える測定回路が受けるコモンモー
ドノイズによる影響を少なくして表示部に対し正しい波
形を表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法が適用される測定器の概略構成例を
示す説明図である。
【図2】図1に示す測定器における入力ユニット側に発
生するインピーダンスの状態を模式的に示す説明図であ
る。
【図3】測定回路を備える入力ユニットに発生するイン
ピーダンスの状態を模式的に示す説明図である。
【図4】従来からある測定器の要部構成例を示す説明図
である。
【符号の説明】
11 測定器 12 測定器本体 12a シャーシ部 13 出力処理部 14,16 絶縁トランス 15 電源回路 17 入力ユニット 17a 入力Hi側端子 17b 入力COM側端子 18 測定回路 19 電源回路 20 絶縁増幅部 L 電源ライン L1 Vccライン L2 コモンライン L3 GNDライン E1 GND側接地経路 E2 コモン側接地経路 E3 Vcc側接地経路 C1 〜C3 コンデンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁トランスを介してフローティングさ
    れた電源ラインによりそれぞれが備える電源回路相互が
    接続されてなる測定器本体と入力ユニットとで構成さ
    れ、入力ユニットが備える電源回路と測定回路との間に
    形成されるVccラインとコモンラインとGNDライン
    とからなる電源ラインのうち、前記測定回路の基準点で
    あるGNDラインには前記測定器本体のシャーシ部との
    間にコンデンサを付加させたGND側接地経路を形成し
    てなる測定器において、 前記入力ユニットの前記Vccラインとコモンラインと
    には、前記シャーシ部との間にコンデンサを付加させた
    Vcc側接地経路とコモン側接地経路とを形成して前記
    測定回路が受けるコモンモードノイズによる影響を低減
    させることを特徴とする測定器におけるコモンモードノ
    イズ低減方法。
JP26231495A 1995-09-14 1995-09-14 測定器におけるコモンモードノイズ低減方法 Pending JPH0980085A (ja)

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