JP2002101052A - ノイズ除去用インピーダンス素子の取付け構造、ノイズ除去用インピーダンス素子の取付け位置選定方法およびノイズ除去用インピーダンス素子の取付け位置選定プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

ノイズ除去用インピーダンス素子の取付け構造、ノイズ除去用インピーダンス素子の取付け位置選定方法およびノイズ除去用インピーダンス素子の取付け位置選定プログラムを記録した記録媒体

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JP2002101052A JP2000292554A JP2000292554A JP2002101052A JP 2002101052 A JP2002101052 A JP 2002101052A JP 2000292554 A JP2000292554 A JP 2000292554A JP 2000292554 A JP2000292554 A JP 2000292554A JP 2002101052 A JP2002101052 A JP 2002101052A
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Toshiro Tsubouchi
敏郎 坪内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたノイズ除去性能を発揮することができ
るノイズ除去用インピーダンス素子の取付け構造、ノイ
ズ除去用インピーダンス素子の取付け位置選定方法およ
びノイズ除去用インピーダンス素子の取付け位置選定プ
ログラムを記録した記録媒体を提供する。 【解決方法】 第1のノイズ除去用インピーダンス素子
を伝送線路上に電気的に接続しても所定の限度値から外
れているノイズ周波数の電流ピーク位置を、測定あるい
はシミュレーションによる算出で選定する(ステップS
5)。次に、前記電流ピーク位置に第2のノイズ除去用
インピーダンス素子を電気的に接続する(ステップS
6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノイズ除去用インピー
ダンス素子の取付け構造、ノイズ除去用インピーダンス
素子の取付け位置選定方法およびノイズ除去用インピー
ダンス素子の取付け位置選定プログラムを記録した記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路の高速化により放射ノイズも強
くなり、よりノイズ除去効果の高いノイズ対策が求めら
れている。エミッション対策やイミュニティ対策等のノ
イズ対策においては、一般的に、抵抗やインダクタやコ
ンデンサ等が使用される。そして、単品でノイズ対策効
果が不足する場合は、インダクタとコンデンサを組み合
わせる等の複合的な使用で対処している。
【0003】また、ノイズ除去用部品の取付け位置は、
電子機器(ノイズ源)の送信側であることが多い。信号
出力ICの送信端部にノイズ除去用部品を電気的に接続
すると、ノイズ抑制効果が高いと言われているためであ
る。また、信号ケーブルの両端に電子機器(ノイズ源)
を接続し、信号ケーブルを通して高周波信号を送受信す
る場合もある。この場合には、信号ケーブルの両端のケ
ーブル接続用コネクタ近傍に、それぞれノイズ除去用部
品が取付けられることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、消費
電力の少ない電子回路が強く要求されてきており、ノイ
ズ除去用部品として、消費電力が比較的大きいコンデン
サを使用せず、抵抗やインダクタ等のインピーダンス素
子のみを使用してノイズ対策する傾向にある。しかし、
抵抗やインダクタ等のインピーダンス素子のみを使用し
た場合、これらインピーダンス素子のインピーダンスを
アップさせただけでは、どうしても減衰しないノイズ周
波数が発生する。また、インピーダンスをアップさせる
と、高周波信号波形の歪みが大きくなり、誤動作等が起
きるという問題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、優れたノイズ除
去性能を発揮することができるノイズ除去用インピーダ
ンス素子の取付け構造、ノイズ除去用インピーダンス素
子の取付け位置選定方法およびノイズ除去用インピーダ
ンス素子の取付け位置選定プログラムを記録した記録媒
体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係るノイズ除去用インピーダンス素子の取
付け構造は、信号出力ICと負荷ICとの間を電気的に
接続する送信線路上の前記信号出力IC側に、第1のノ
イズ除去用インピーダンス素子が電気的に接続されると
ともに、前記負荷IC側に、第2のノイズ除去用インピ
ーダンス素子が電気的に接続されるノイズ除去用インピ
ーダンス素子の取付け構造であって、前記第2のノイズ
除去用インピーダンス素子は、前記第1のノイズ除去用
インピーダンス素子を前記送信線路上に電気的に接続し
ても所定の限度値から外れているノイズ周波数の電流ピ
ーク位置に電気的に接続されていることを特徴とする。
ここに、ノイズ除去用インピーダンス素子は、例えば、
抵抗、インダクタ、コモンモードチョークコイル等のイ
ンピーダンス素子であり、コンデンサは含まない。
【0007】また、本発明に係るノイズ除去用インピー
ダンス素子の取付け位置選定方法は、(a)信号出力I
Cと負荷ICとの間を電気的に接続する送信線路上の前
記信号出力IC側に、第1のノイズ除去用インピーダン
ス素子を電気的に接続する工程と、(b)ノイズ周波数
の測定およびシミュレーションによる算出のいずれか一
つによって得られた数値が所定の限度値を満足している
かどうかを判定する工程と、(c)前記所定の限度値か
ら外れているノイズ周波数を確認する工程と、(d)前
記所定の限度値から外れているノイズ周波数の電流ピー
ク位置の選定を、測定およびシミュレーションによる算
出のいずれか一つで行なう工程と、(e)前記電流ピー
ク位置に第2のノイズ除去用インピーダンス素子を電気
的に接続する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0008】また、本発明に係るノイズ除去用インピー
ダンス素子の取付け位置選定プログラムを記録した記録
媒体は、前記プログラムが、信号出力ICと負荷ICと
の間を電気的に接続する送信線路上の前記信号出力IC
側に電気的に接続される第1のノイズ除去用インピーダ
ンス素子の品名、及び前記負荷IC側に電気的に接続さ
れる第2のノイズ除去用インピーダンス素子の品名を入
力すると、前記第1のノイズ除去用インピーダンス素子
を前記送信線路上に電気的に接続しても所定の限度値か
ら外れているノイズ周波数の電流ピーク位置を選定する
とともに、前記第1のノイズ除去用インピーダンス素子
に加えて、前記第2のノイズ除去用インピーダンス素子
を前記電流ピーク位置に取付けた場合の前記送信線路の
ノイズ特性を求め、所定の限度値を満足しているかどう
かを判定することを特徴とする。
【0009】
【作用】所定の限度値から外れているノイズ周波数で、
測定あるいはシミュレーションによる算出を行なって電
流ピーク位置を得る。得られた電流ピーク位置に、第2
のノイズ除去用インピーダンス素子を電気的に接続させ
る。これにより、第2のノイズ除去用インピーダンス素
子は、所定の限度値から外れているノイズを効果的に減
少させる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るノイズ除去用
インピーダンス素子の取付け構造、ノイズ除去用インピ
ーダンス素子の取付け位置選定方法およびノイズ除去用
インピーダンス素子の取付け位置選定プログラムを記録
した記録媒体の実施の形態について添付の図面を参照し
て説明する。
【0011】図1は、ノイズ除去用インピーダンス素子
の取付け位置選定方法の一実施形態を示すフローチャー
トである。まず、伝送線路を設定する。本実施形態で
は、図2に示すように、両端部にそれぞれ信号出力IC
11および負荷IC12が接続されているデジタル信号
回路の伝送線路10を使用した。この伝送線路10はガ
ラスエポキシ基板の表面に形成された導体パターンであ
り、パターン幅が0.15mm、長さL1が20cm、
特性インピーダンスが127Ωである。図3は、図2に
示した伝送線路10、つまり、ノイズ除去用インピーダ
ンス素子が取付けられていない初期状態の伝送線路10
の放射ノイズ特性を示すグラフである。なお、図3にお
いて、実線20はノイズの国際規格であるCISPR
(国際無線障害特別委員会)の限度値を表示している。
【0012】ところで、ノイズで問題となる放射ノイズ
は電流性の信号である。そのため、放射ノイズを抑制す
るには、ノイズ電流を減少させなければならない。図4
は、周波数が175MHz、275MHz、375MH
z、475MHzのそれぞれの電流が図2に示した伝送
線路10を流れたときの電流分布図である。この電流分
布図は、信号出力IC11の送信端部からの位置(x)
を変数にして、電流プローブを用いて測定したものであ
る。
【0013】次に、ステップS1で、信号出力IC11
の送信端部に第1のノイズ除去用インピーダンス素子1
3(図5参照)を電気的に接続する。一般的なデジタル
信号回路の場合、信号出力IC11の送信端部の電流が
大きく、第1のノイズ除去用インピーダンス素子13を
信号出力IC11の送信端部に取り付けることにより、
放射ノイズを効果的に抑制できるからである。ノイズ電
流を抑制するには、抵抗やインダクタやコモンモードチ
ョークコイル等のインピーダンス素子が使用され、コン
デンサは含まない。本実施形態では、第1のノイズ除去
用インピーダンス素子13として、フェライトビーズイ
ンダクタを使用し、該フェライトビーズインダクタを信
号出力IC11の送信端から1cm離れた位置に配置し
た。
【0014】次に、ステップS2で、図5に示した伝送
線路10、つまり、第1のノイズ除去用インピーダンス
素子13が取付けられている伝送線路10の放射ノイズ
特性を測定する。測定結果を図6に示す。
【0015】次に、ステップS3で、予め設定されてい
る放射ノイズの仕様限度値内に測定結果が入っているか
否かを判定する。仕様限度値内であれば、第1のノイズ
除去用インピーダンス素子13の取付けだけでノイズ対
策は達成されたものとされ、終了する。
【0016】一方、測定結果が仕様限度値内に入ってい
ない場合には、ステップS4で、仕様限度値外の放射ノ
イズの周波数を確認する。図3と図6を比較してわかる
ように、周波数が175MHz,275MHz,475
MHzの放射ノイズは、第1のノイズ除去用インピーダ
ンス素子13の取付けにより、10〜15dB程度低減
し、放射ノイズの仕様限度値内に入っている。一方、周
波数が375MHzの放射ノイズは、第1のノイズ除去
用インピーダンス素子13を取付けても、5dB以下し
か低減されず、限度値内に入らない。
【0017】これは、図4に示したように、175MH
z,275MHz,475MHzの放射ノイズは、信号
出力IC11の送信端部での電流分布が大きいので、信
号出力IC11の送信端部に取付けた第1のノイズ除去
用インピーダンス素子13によって効果的に抑制される
からである。一方、375MHzの放射ノイズは、信号
出力IC11の送信端部での電流分布が小さく、電流ピ
ーク位置が伝送線路10の途中(信号出力IC11の送
信端部から12cm離れた位置)にあるので、信号出力
IC11の送信端部に取付けた第1のノイズ除去用イン
ピーダンス素子13によって効果的に抑制できないから
である。なお、ここで、第1のノイズ除去用インピーダ
ンス素子13を、インピーダンスの大きいインダクタに
取替えても、375MHzの放射ノイズは殆ど減少しな
い。
【0018】次に、ステップS5で、周波数が375M
Hzの電流が、第1のノイズ除去用インピーダンス素子
13を取付けた伝送線路10を流れたときの電流分布を
測定する。測定結果を図7の曲線20に示す。比較のた
め、図7には、ノイズ除去用インピーダンス素子が取付
けられていない初期状態の伝送線路10を、375MH
zの電流が流れたときの電流分布も併せて記載している
(曲線21参照)。そして、曲線20から、伝送線路1
0における375MHzの電流が流れたときの電流ピー
ク位置(x=12cm)を選定する。
【0019】次に、ステップS6で、この電流ピーク位
置(x=12cm)に第2のノイズ除去用インピーダン
ス素子14(図8参照)を電気的に接続して配置する。
第2のノイズ除去用インピーダンス素子14には、第1
のノイズ除去用インピーダンス素子13と同様に、抵抗
やインダクタやコモンモードチョークコイル等のインピ
ーダンス素子が使用され、コンデンサは含まない。本実
施形態では、第2のノイズ除去用インピーダンス素子1
4として、第1のノイズ除去用インピーダンス素子13
のインダクタと同じ仕様のインダクタを使用した。
【0020】次に、ステップS7で、図8に示した伝送
線路10、つまり、第1及び第2のノイズ除去用インピ
ーダンス素子13,14が取付けられている伝送線路1
0の放射ノイズ特性を測定する。測定結果を図9に示
す。
【0021】次に、ステップS8で、再び、予め設定さ
れている放射ノイズの仕様限度値内に測定結果が入って
いるか否かを判定する。仕様限度値内であれば、ノイズ
対策は達成されたものとされ、終了する。本実施形態の
場合、図9からわかるように、周波数が375MHzの
放射ノイズも、第2のノイズ除去用インピーダンス素子
14の取付けにより、十分に低減し、放射ノイズの仕様
限度値内に入っている。図4に示したように、375M
Hzの放射ノイズは、伝送線路10の途中(信号出力I
C11の送信端から12cm離れた位置)に電流ピーク
位置があるので、その位置に取付けた第2のノイズ除去
用インピーダンス素子14によって効果的に抑制される
からである。
【0022】図10は、第2のノイズ除去用インピーダ
ンス素子14による375MHzの放射ノイズ抑制効果
とその取付け位置との関係を示すグラフである。図10
より、375MHzの電流のピーク位置、つまり、信号
出力IC11の送信端から12cm離れた位置に、第2
のノイズ除去用インピーダンス素子14を接続すること
が一番効果的であると認められる。また、375MHz
の電流のピーク位置に第2のノイズ除去用インピーダン
ス素子14を接続することにより、電流分布は図7の曲
線22のように変化する。
【0023】一方、測定結果が仕様限度値内に入ってい
ない場合には、第2のノイズ除去用インピーダンス素子
14(又は第1のノイズ除去用インピーダンス素子1
3)を別の仕様のインダクタや抵抗やコモンモードチョ
ークコイル等に替えて、再び前述の取付け位置選定作業
を行なう。
【0024】以上の方法により、消費電力増加を招くコ
ンデンサを使用することなく、抵抗やインダクタやコモ
ンモードチョークコイル等のインピーダンス素子だけで
効果的なノイズ対策が可能となる。図11は、第1及び
第2のノイズ除去用インピーダンス素子13,14によ
る放射ノイズ抑制効果を示すグラフである(実線31参
照)。図11には、比較のために、図5に示すように第
1のノイズ除去用インピーダンス素子13のみを伝送線
路10に取付けた場合の放射ノイズ特性も点線32で表
示している。さらに、この第1のノイズ除去用インピー
ダンス素子13のインピーダンスをアップさせた場合の
放射ノイズ特性を一点鎖線33で表示している。
【0025】また、図12は、ノイズ除去用インピーダ
ンス素子の取付け位置選定プログラムを記録した記録媒
体としてのフロッピー(登録商標)ディスク100を示
す。ただし、フロッピーディスク以外に、CD−ROM
などであってもよいことは言うまでもない。コンピュー
タ120は、フロッピーディスク100に記録されてい
るノイズ除去用インピーダンス素子の取付け位置選定プ
ログラムを、内蔵しているCPUに転送し、演算する。
以下に、プログラムの一例を詳細に説明する。
【0026】フロッピーディスク100には、複数の抵
抗やインダクタやコモンモードチョークコイル等のイン
ピーダンス素子(コンデンサを除く)の品名と、これら
インピーダンス素子の放射ノイズ除去能力特性のデータ
と、伝送線路の電流分布を求めるプログラムと、図1の
フローチャートに示されたノイズ除去用インピーダンス
素子の取付け位置をシミュレーションで選定する方法の
プログラム等が記録されている。
【0027】まず、コンピュータ120のキーボードや
マウス等の入力装置を使って、ノイズ対策をしようと思
っている伝送線路の信号出力ICの送信端部に接続する
第1のノイズ除去用インピーダンス素子(インダクタや
抵抗やコモンモードチョークコイル等)の品名を入力す
る(図1のフローチャートのステップS1)。次に、こ
の第1のノイズ除去用インピーダンス素子を取付けた伝
送線路の放射ノイズ特性を、キーボードやマウス等の入
力装置を使ってシミュレーションで算出する(図1のフ
ローチャートのステップS2)。なお、放射ノイズ特性
は、コンピュータ120に直接又はネットワークを通じ
て接続された測定器から直接取り込むことや、測定器の
データを保存したフロッピーディスクに代表される記録
媒体を介して入力してもよい。
【0028】次に、ディスプレイの画面に、放射ノイズ
特性が、予めフロッピーディスクに記録されている放射
ノイズ特性の許容限度値内におさまっているか否かの判
定結果が表示される(図1のフローチャートのステップ
S3)。放射ノイズ特性が許容限度値内におさまってい
ないときには、限度値外のノイズ周波数がディスプレイ
の画面に表示される(図1のフローチャートのステップ
S4)。
【0029】次に、限度値外のノイズ周波数の電流が、
第1のノイズ除去用インピーダンス素子を取付けた伝送
線路を流れたときの電流分布を、キーボードやマウス等
の入力装置を使ってシミュレーションで算出し、電流ピ
ーク位置を選定する。電流ピーク位置は、コンピュータ
120に直接又はネットワークを通じて接続された測定
器から直接取り込んだりしてもよい(図1のフローチャ
ートのステップS5)。
【0030】次に、電流ピーク位置に接続する第2のノ
イズ除去用インピーダンス素子の品名を入力する(図1
のフローチャートのステップS6)。この後、第1及び
第2のノイズ除去用インピーダンス素子を取付けた伝送
線路の放射ノイズ特性を、キーボードやマウス等の入力
装置を使ってシミュレーションで算出する(図1のフロ
ーチャートのステップS7)。
【0031】次に、ディスプレイの画面に、放射ノイズ
特性が許容限度値内におさまっているか否かの判定結果
が表示される(図1のフローチャートのステップS
8)。仮に、放射ノイズ特性が許容限度値の範囲外であ
れば、第1あるいは第2のノイズ除去用インピーダンス
素子は使用不可能と判断され、再びコンピュータ120
の入力装置を使って、別の仕様のノイズ除去用インピー
ダンス素子の品名を入力する。そして、新たに選択した
ノイズ除去用インピーダンス素子の放射ノイズ除去能力
特性のデータを用いて、再び伝送線路の放射ノイズ特性
を求め、判定する。こうして、放射ノイズの少ない伝送
線路を得ることができる。
【0032】なお、本発明は前記実施形態に限定するも
のではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することが
できる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、第1のノイズ除去用インピーダンス素子を送
信線路上に電気的に接続しても所定の限度値から外れて
いるノイズ周波数の電流ピーク位置に、第2のノイズ除
去用インピーダンス素子を電気的に接続させたので、コ
ンデンサを使用することなく、伝送線路の放射ノイズを
効果的に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノイズ除去用インピーダンス素子
の取付け構造及びノイズ除去用インピーダンス素子の取
付け位置選定方法の一実施形態を示すフローチャート。
【図2】初期状態の伝送線路を示す概略構成図。
【図3】図2に示した伝送線路の放射ノイズ特性を示す
グラフ。
【図4】種々のノイズ周波数の電流が図2に示した伝送
線路を流れたときの電流分布図。
【図5】第1のノイズ除去用インピーダンス素子を接続
した状態の伝送線路を示す概略構成図。
【図6】図5に示した伝送線路の放射ノイズ特性を示す
グラフ。
【図7】伝送線路を375MHzの電流が流れたときの
電流分布図を示し、実線20は第1のノイズ除去用イン
ピーダンス素子を接続したとき、実線21はノイズ除去
用インピーダンス素子が取付けられていない初期状態の
とき、実線22は第1及び第2のノイズ除去用インピー
ダンス素子を接続したときの電流分布図。
【図8】第1及び第2のノイズ除去用インピーダンス素
子を接続した状態の伝送線路を示す概略構成図。
【図9】図8に示した伝送線路の放射ノイズ特性を示す
グラフ。
【図10】第2のノイズ除去用インピーダンス素子によ
る375MHzの放射ノイズ抑制効果とその取付け位置
との関係を示すグラフ。
【図11】第1及び第2のノイズ除去用インピーダンス
素子による放射ノイズ抑制効果を示すグラフ。
【図12】本発明に係るノイズ除去用インピーダンス素
子の取付け位置選定プログラムを記録した記録媒体の一
実施形態を示す概略構成図。
【符号の説明】
10…伝送線路 11…信号出力IC 12…負荷IC 13…第1のノイズ除去用インピーダンス素子 14…第2のノイズ除去用インピーダンス素子 100…フロッピーディスク 120…コンピュータ L1…伝送線路の長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 ノイズ除去用インピーダンス素子の取付け構造、ノイズ除去用インピーダンス素子の取付け位置 選定方法およびノイズ除去用インピーダンス素子の取付け位置選定プログラムを記録した記録媒 体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号出力ICと負荷ICとの間を電気的
    に接続する送信線路上の前記信号出力IC側に、第1の
    ノイズ除去用インピーダンス素子が電気的に接続される
    とともに、前記負荷IC側に、第2のノイズ除去用イン
    ピーダンス素子が電気的に接続されるノイズ除去用イン
    ピーダンス素子の取付け構造であって、前記第2のノイ
    ズ除去用インピーダンス素子は、前記第1のノイズ除去
    用インピーダンス素子を前記送信線路上に電気的に接続
    しても所定の限度値から外れているノイズ周波数の電流
    ピーク位置に電気的に接続されていることを特徴とする
    ノイズ除去用インピーダンス素子の取付け構造。
  2. 【請求項2】 信号出力ICと負荷ICとの間を電気的
    に接続する送信線路上の前記信号出力IC側に、第1の
    ノイズ除去用インピーダンス素子を電気的に接続する工
    程と、 ノイズ周波数の測定およびシミュレーションによる算出
    のいずれか一つによって得られた数値が所定の限度値を
    満足しているかどうかを判定する工程と、 前記所定の限度値から外れているノイズ周波数を確認す
    る工程と、 前記所定の限度値から外れているノイズ周波数の電流ピ
    ーク位置の選定を、測定およびシミュレーションによる
    算出のいずれか一つで行なう工程と、 前記電流ピーク位置に第2のノイズ除去用インピーダン
    ス素子を電気的に接続する工程と、 を備えたことを特徴とするノイズ除去用インピーダンス
    素子の取付け位置選定方法。
  3. 【請求項3】 コンピュータによってノイズ除去用イン
    ピーダンス素子の取付け位置を選定するためのプログラ
    ムを記録した記録媒体において、 前記プログラムは、信号出力ICと負荷ICとの間を電
    気的に接続する送信線路上の前記信号出力IC側に電気
    的に接続される第1のノイズ除去用インピーダンス素子
    の品名、及び前記負荷IC側に電気的に接続される第2
    のノイズ除去用インピーダンス素子の品名を入力する
    と、 前記第1のノイズ除去用インピーダンス素子を前記送信
    線路上に電気的に接続しても所定の限度値から外れてい
    るノイズ周波数の電流ピーク位置を選定するとともに、
    前記第1のノイズ除去用インピーダンス素子に加えて、
    前記第2のノイズ除去用インピーダンス素子を前記電流
    ピーク位置に取付けた場合の前記送信線路のノイズ特性
    を求め、所定の限度値を満足しているかどうかを判定す
    ることを特徴とするノイズ除去用インピーダンス素子の
    取付け位置選定プログラムを記録した記録媒体。
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