JPH0979136A - ポンプ装置およびインクジェット型プリンタの噴射ヘッド回復装置 - Google Patents

ポンプ装置およびインクジェット型プリンタの噴射ヘッド回復装置

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JPH0979136A
JPH0979136A JP23730895A JP23730895A JPH0979136A JP H0979136 A JPH0979136 A JP H0979136A JP 23730895 A JP23730895 A JP 23730895A JP 23730895 A JP23730895 A JP 23730895A JP H0979136 A JPH0979136 A JP H0979136A
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JP
Japan
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cam
cam groove
ink
pump
suction
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JP23730895A
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English (en)
Inventor
Motohito Muraki
基人 村木
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回の吸引量が可変のポンプ装置を提供する
と共に、このポンプ装置をインクジェット型プリンタに
おいて噴射ノズルを覆うキャップからインクを吸引する
ポンプとして用いて、インクカートリッジの交換時や空
吸引時には吸引量を大きく、通常のインクの目詰り防止
・解消時には吸引量を小さくする。 【解決手段】 インクカートリッジの交換時や空吸引時
には、カム54を連続的に正回転して第2ピストン92
を主カム溝106の誘導によって大きいストロークで駆
動し、吸引量を大きくする。インクの目詰り防止・解消
時には、カム54を所定量正回転した後、逆回転して第
2ピストンを仲介カム溝107aへ誘導し、その後、再
度正回転して第2ピストン92を副カム溝107の誘導
によって小さいストロークで駆動し、吸引量を小さくす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプ装置および
このポンプ装置を備えるインクジェット型プリンタの噴
射ヘッド回復装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット型プリンタの噴射
ノズルを清掃して、その詰まりを防止あるいは解消した
り、またはインクカートリッジ交換時に噴射ノズルにイ
ンクを吸い出す装置として、シリンダとその内部に摺動
可能に配置されたピストンとにより容積可変のポンプ室
が形成された噴射ノズル吸引用ポンプが知られていた。
このポンプにおいては、図11〜図13に示す行程に
て、噴射ノズルの吸引を実行していた。
【0003】すなわち、従来のポンプ200において
は、カム202の回転に伴い、第1カム溝204および
第2カム溝206に挿入された第1摺動ピン208およ
び第2摺動ピン210が各カム溝204,206とカム
202の回転軸212との距離に応じて、まず、図11
(a)に示す状態から、第1摺動ピン208を介する第
1カム溝204の誘導、および第2摺動ピン210を介
する第2カム溝206の誘導により、第1ピストン21
6の位置は一定のまま、第2ピストン220が第1ピス
トン216から離れることにより、両ピストン216,
220に挟まれたポンプ室240の容積が増大し、その
増大の途中で吸入口242が開くので、図示しない噴射
ノズルからインクがポンプ室240内に吸引される。
【0004】図11(b)に示すごとく、ポンプ室24
0が最大の容積に達したところで、ポンプ室240の容
積を維持したまま、吸入口242が閉じられ、かつ排出
口244が開くまで、両ピストン216,220を回転
軸212の中心に向けて移動する。
【0005】図11(c)に示すごとく、吸入口242
が閉じられ排出口244が開けば、第1ピストン216
の位置を維持したままで第2ピストン220を回転軸2
12の中心へ向けて移動させる。このことにより、図1
2(d)に示すごとく、ポンプ室240の容積は減少し
て、ポンプ室240内のインクは排出口244を介して
排出される。そして、図12(e)に示すごとく、両ピ
ストン216,220は共に回転軸212とは反対方向
に移動されて、元の図11(a)の状態に戻る。以後、
吸引が必要となる毎に、カム202の1サイクル(ここ
では1回転に対応する)により、前述したごとく両ピス
トン216,220を、2つのカム溝204,206が
摺動ピン208,210を介して誘導して、インクの吸
引行程を実行する。この吸引行程における各ピストン2
16,220の位置を図13のグラフに示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような吸引動作
は、前述したごとく、噴射ノズルを清掃してその詰まり
を防止・解消したり、インクカートリッジ交換時に噴射
ノズルにインクを吸い出す際等に行われる。また、イン
ク吸引後に噴射ノズルに密着されていたキャップに残留
しているインクを空吸引により取り去る場合にも行われ
る。
【0007】噴射ノズルの通常の詰まり防止・解消のた
めには大量のインクを吸引する必要はないが、インクカ
ートリッジ交換時に噴射ノズルにインクを吸い出す場合
や空吸引の場合などでは、インクカートリッジから噴射
ノズルまでインクを吸い出す必要や空気と共に残留イン
クを吸引する必要があるため、大量に吸引する必要があ
る。
【0008】しかし、前述したごとく、1回の吸引行程
におけるポンプの吸引量は一定であるため、その1回の
吸引量を通常の噴射ノズルの詰まり防止・解消に適合さ
せると、インクカートリッジ交換時や空吸引時のように
大量に吸引しなくてはならない場合には、カムを何サイ
クルも回転させて大量の吸引をさせることになり、時間
が何倍もかかり処理が遅くなると言う問題があった。
【0009】逆に、1回の吸引量をインクカートリッジ
交換時や空吸引時に適合させると、吸引は必ずカムを1
サイクル分回転させなくてはならないので、通常のイン
クの詰まり防止・解消においても、大量のインクが吸引
されることになり、インクが無駄に廃棄されることとな
った。特に、インクの詰まり防止のための吸引動作は、
インクジェット型プリンタの印刷中あるいは印刷待ちの
際に何度も実行されるものであり、インクの消費が著し
く大量となるという問題点があった。
【0010】本発明は、このようなインクや吸引作業時
間の浪費を防止するために、1回の吸引量が可変のポン
プ装置およびこのポンプ装置を用いたインクジェット型
プリンタの噴射ヘッド回復装置を提供することを目的と
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】請求項1
記載の発明は、作動部材がカム上に形成されたカム溝に
誘導されることにより、前記カムの回転動作に連動して
前記作動部材がポンプ室の容積を変えて流体を吸引排出
するポンプ装置において、前記カム溝を、前記作動部材
のストロークをそれぞれ異にする主カム溝と副カム溝と
により構成し、前記作動部材をその主カム溝と副カム溝
とのいずれか一方に選択的に連動させる切替手段を設け
たことを特徴とするポンプ装置である。
【0012】請求項2記載の発明は、前記ポンプ装置
が、シリンダとその内部に摺動可能に配置された前記作
動部材としてのピストンとにより容量可変のポンプ室を
形成し、ピストンをシリンダ内部で摺動することにより
前記流体を吸引排出するものであることを特徴とする請
求項1記載のポンプ装置である。
【0013】請求項3記載の発明は、前記ピストンが前
記シリンダ内に2つ備えられ、この2つのピストン間に
前記容積可変のポンプ室が形成され、この2つのピスト
ンが前記カム上に形成された2つのカム溝にそれぞれ誘
導されることにより、前記カムの回転動作に連動して前
記作動部材がポンプ室の容積を変えて流体を吸引排出す
るとともに、前記2つのカム溝の内、いずれか一方また
は両方が、前記副カム溝を備えることを特徴とする請求
項2記載のポンプ装置である。
【0014】請求項4記載の発明は、前記切替手段が、
前記カムを正逆回転する駆動源と、前記主カム溝と副カ
ム溝とを結び、前記カムの逆回転に伴い、その一方のカ
ム溝から他方のカム溝へ前記作動部材を誘導する仲介カ
ム溝とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
か記載のポンプ装置である。
【0015】請求項5記載の発明は、インクジェット型
プリンタにてインク噴射ヘッドからインクを吸引するた
めに用いられることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
か記載のポンプ装置である。請求項6記載の発明は、イ
ンク噴射ヘッドのインク噴射面を開閉可能に覆うキャッ
プと、そのキャップ内に接続するポンプ室を有するポン
プと、そのポンプを1サイクルで吸引排出駆動する駆動
手段と、を備え、前記駆動手段が、前記ポンプを駆動す
るストロークを切り替える切替手段を含むことを特徴と
するインクジェット型プリンタの噴射ヘッド回復装置で
ある。
【0016】請求項7記載の発明は、前記駆動手段が、
前記ポンプを駆動するストロークをそれぞれ異にする複
数のカム部を持つカムで構成され、前記切替手段が、そ
の複数のカム部のいずれかに前記ポンプを選択的に連動
させることを特徴とする請求項6記載のインクジェット
型プリンタの噴射ヘッド回復装置である。
【0017】請求項8記載の発明は、前記駆動手段が、
前記1サイクル中で前記キャップを前記インク噴射面に
対し開閉することを特徴とする請求項6または7記載の
インクジェット型プリンタの噴射ヘッド回復装置であ
る。
【0018】請求項9記載の発明は、前記プリンタの動
作の所定時期と任意に指定したときとで、それぞれ前記
駆動手段に駆動開始を指令し、前記プリンタの動作の所
定時期よりも任意に指定したとき前記ポンプのストロー
クが大きくなるように前記駆動手段を駆動する制御手段
を備えることを特徴とする請求項6〜8のいずれか記載
のインクジェット型プリンタの噴射ヘッド回復装置であ
る。
【0019】請求項10記載の発明は、前記キャップ内
を通して前記インク噴射面からインクを吸引し、その
後、前記キャップを大気に開放してそのキャップ内から
インクを吸引するように、前記駆動手段を連続して2サ
イクル駆動し、その前者の吸引よりも後者の吸引におけ
る前記ポンプのストロークが大きくなるように前記駆動
手段を駆動する制御手段を備えることを特徴とする請求
項6〜8のいずれか記載のインクジェット型プリンタの
噴射ヘッド回復装置である。
【0020】ここで、請求項1のポンプ装置は、カム溝
が作動部材のストロークをそれぞれ異にする主カム溝と
副カム溝とにより構成されて、切替手段が作動部材をそ
の主カム溝と副カム溝とのいずれか一方に選択的に連動
させているため、前述したような吸引量の大小の必要性
に応じて切替手段が主カム溝と副カム溝とを選択して切
り替えることにより、カムの1サイクル分の回転におい
て、作動部材のストロークを変更することができる。こ
の結果、1サイクル当りの吸引量を状況に合わせて変更
することができ、時間や資源を無駄にすることがない。
【0021】前記ポンプ装置としては、例えば、シリン
ダとその内部に摺動可能に配置された作動部材としての
ピストンとにより容量可変のポンプ室を形成し、ピスト
ンをシリンダ内部で摺動することにより流体を吸引排出
するものが挙げられる。更に、ポンプ装置としては、ピ
ストンがシリンダ内に2つ備えられ、この2つのピスト
ン間に容積可変のポンプ室が形成され、この2つのピス
トンがカム上に形成された2つのカム溝にそれぞれ誘導
されることにより、カムの回転動作に連動して作動部材
がポンプ室の容積を変えて流体を吸引排出するととも
に、2つのカム溝の内、いずれか一方または両方が、副
カム溝を備えるものであっても良い。例えば、後述する
インク吸引装置50を挙げることができる。
【0022】前記切替手段としては、カムを正逆回転す
る駆動源と、主カム溝と副カム溝とを結び、カムの逆回
転に伴い、その一方のカム溝から他方のカム溝へ作動部
材を誘導する仲介カム溝とを備えるものを挙げることが
できる。この駆動源としては、例えば、後述するステッ
ピングモータ、リミットスイッチ55および制御装置が
挙げられる。
【0023】すなわち、ピストン等の作動部材がポンプ
室から受けている圧力方向が副カム溝側となっている状
態で、カムを逆回転させることにより作動部材を仲介カ
ム溝へ誘導し、その後、正回転させることにより、作動
部材を副カム溝による誘導に乗り替えさせることができ
る。尚、逆回転をさせずに正回転のみすれば、作動部材
は仲介カム溝に誘導されることが無く、元の主カム溝の
誘導に戻すことができる。したがって、切替手段は、仲
介カム溝が別れる部分で逆回転するか逆回転しないかを
選択することにより、作動部材の誘導を、主カム溝にす
るか副カム溝にするかを簡単に切り替えることができ
る。
【0024】このポンプは、インクジェット型プリンタ
にてインク噴射ヘッドからインクを吸引するための噴射
ヘッド回復装置に用いられて、特に有用である。例え
ば、噴射ヘッド回復装置としては、キャップ、ポンプお
よび駆動手段を備えるものであり、そのキャップはイン
ク噴射ヘッドのインク噴射面を開閉可能に覆い、ポンプ
は、そのキャップ内に接続するポンプ室を有し、駆動手
段はポンプを駆動してキャップ内部を必要に応じて1サ
イクルで吸引排出する。この駆動手段は、ポンプを駆動
するストロークを切り替える切替手段を含んでいる。こ
のような構成のインクジェット型プリンタは、切替手段
が必要に応じてストロークを切り替えて、1サイクルの
吸引量を変更できるので、インクカートリッジ交換時や
空吸引時には1サイクルの吸引量を大きくして迅速に吸
引を完了でき、また、通常のインクの詰まり防止・解消
時では1サイクルの吸引量を小さくすることにより、イ
ンクを無駄に廃棄することを防止できる。
【0025】例えば、駆動手段が、ポンプを駆動するス
トロークをそれぞれ異にする複数のカム部を持つカムで
構成され、切替手段が、その複数のカム部のいずれかに
ポンプを選択的に連動させることにより実現できる。ま
た、駆動手段が、前記1サイクル中でキャップをインク
噴射面に対し開閉するように構成することができる。こ
のことにより、インク噴射面からの吸引とキャップに残
留するインクを吸引するため空吸引の準備に入ることが
できる。
【0026】例えば、制御手段にて、1サイクル目で
は、キャップ内を通してインク噴射面からインクを吸引
し、その後、2サイクル目で、キャップを大気に開放し
て、キャップ内からインクを吸引するように、駆動手段
を連続して2サイクル駆動し、その前者の吸引よりも後
者の吸引におけるポンプのストロークが大きくなるよう
に駆動手段を駆動するようにしても良い。この制御手段
としては後述する制御装置を挙げることができる。
【0027】プリンタの動作の所定時期と任意に指定し
たときとで、それぞれ前記駆動手段に駆動開始を指令
し、前記プリンタの動作の所定時期よりも任意に指定し
たとき前記ポンプのストロークが大きくなるように前記
駆動手段を駆動する制御手段を備えても良い。通常、プ
リンタの動作の所定時期に行われる吸引動作は、インク
の詰まり防止や解消等であり、このような通常の詰まり
防止や解消等では、ポンプのストロークは小さくする方
がインクの無駄な廃棄が防止できて好ましい。また、オ
ペレータ等に任意に指定される吸引動作は、特にひどい
詰まりやインクカートリッジ交換時の吸引であり、大量
に吸引する必要があることから迅速に大量の吸引ができ
ることから、作業が効率的となる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用されたイン
クジェット型プリンタ2の要部を示している。プラテン
4は軸方向に伸びた円筒状をなし、図示しない軸を介し
てフレーム6に矢印H方向に回転可能に取り付けられて
いる。このプラテン4に対向してインク噴射ヘッド8が
設けられている。
【0029】インク噴射ヘッド8はキャリッジ10上に
載置されている。キャリッジ10はプラテン4の軸に平
行に設けられたガイドロッド12に摺動可能に支持され
ると共に、一対のプーリ14,16に巻き付けられたタ
イミングベルト18に係合されている。一方のプーリ1
4がキャリッジ駆動モータ20により回転され、タイミ
ングベルト18が送られることにより、キャリッジ10
はプラテン4に沿って矢印K方向へ移動される。
【0030】インク噴射ヘッド8は、記録時には、予め
定められた記録範囲内において往復動される。インク噴
射ヘッド8は、図示しない多数個のインク流路と、それ
らインク流路に対応して設けられた多数個の噴射口をそ
れぞれ持つ複数個の噴射ノズル9を含むものである。イ
ンク流路には、フレーム6に固定され、あるいはキャリ
ッジ10に載置された図示しないインク供給装置からイ
ンクが供給される。インク流路の壁は振動板によって形
成され、その振動板が図示しない制御装置の指令に基づ
いて図示しない駆動回路により変形されると、その変形
に起因する圧力変化によりインクが噴射ノズル9の噴射
口から噴射される。インクは、プラテン4とインク噴射
ヘッド8との間に供給される記録用紙22に、キャリッ
ジ10の移動に伴って噴射され、それにより1行分の画
像が形成される。1行分の画像形成が終了したならば、
プラテン4の回転により記録用紙22が1行分送られ、
再び1行分の画像の形成が行われる。この繰り返しによ
り、記録用紙22全体の画像形成が行われる。
【0031】記録用紙22は、フレーム6の後方の図示
しない用紙供給口から矢印L方向へ供給され、プラテン
4の回転によって矢印M方向に送られ、図示しない用紙
排出口から排出される。非記録位置にあるインク噴射ヘ
ッド8に対向する位置にはキャップ装置24が設けられ
ている。キャップ装置24はプラテン4の側方に設けら
れており、その表面にゴム製のキャップ26を備えてい
る。このキャップ26には、噴射ノズル9の個数と対応
した4つの矩形の凹部28が形成されている。印刷動作
停止時に、キャリッジ10がキャップ装置24の位置ま
で移動して来た場合に、キャップ装置24の突出係合部
30にキャリッジ10の一部が係合してキャップ装置2
4をキャリッジ10と共に移動させる。この移動に応じ
て図示しない公知の機構によりキャップ26がインク噴
射ヘッド8の噴射ノズル9側に突出して、その凹部28
がインク噴射ヘッド8の噴射ノズル9にそれぞれ液密状
態に嵌合する。
【0032】また、プラテン4に隣接して、ワイパー装
置32が設けられ、後述するカム54の回転に応じて、
そのゴム製のワイパーブレード34をN方向に前進させ
て後述するインク吸引装置50にて吸引された後の各噴
射ノズル9の先端面に残っているインクを拭き取る作用
をなしている。
【0033】このワイパー装置32とキャップ装置24
との間には、インク吸引装置50が設けられている。こ
のインク吸引装置50の詳細を図2〜図4に示す。図2
はその正面図、図3は図2のX−X断面図、図4は背面
図である。インク吸引装置50は、吸引部52、カム5
4、ポンプ56および廃液ホーム58を備えている。吸
引部52はプラテン4とキャップ装置24との間にイン
ク噴射ヘッド8側に向けて配置され、インク噴射ヘッド
8側に向けて開口する収納室60には、移動体62がイ
ンク噴射ヘッド8方向に摺動可能に収納されている。こ
の移動体62はキャップ部64および移動体駆動軸66
を備えている。このキャップ部64には、図5の水平断
面図に示すごとくインク噴射ヘッド8側に向けて開口す
る凹部68が設けられ、その凹部68にはゴム製キャッ
プ70が嵌合されている。キャップ70の前端面には、
吸引時にインク噴射ヘッド8の噴射ノズル9に密着して
インクを吸引するための吸引凹部72が設けられてい
る。吸引凹部72の下方にはキャップ部64の凹部68
に連通する貫通孔74aが設けられている。
【0034】この貫通孔74aは、図5の水平断面図に
示すごとく、凹部68内に突出する接続パイプ62aに
嵌合されている。接続パイプ62aは、移動体62の側
面63に突出している接続パイプ63aに連通してい
る。この接続パイプ63aに、ポンプ56から伸びてい
る吸引チューブ80が接続されている。尚、吸引部52
の本体52aと、移動体62のキャップ部64との間に
は、圧縮状態のコイルバネ82が配置されており、移動
体62全体を吸引部52から突出させる方向へ付勢して
いる。
【0035】キャップ部64と一体に形成されている移
動体駆動軸66は、吸引部本体52aを摺動自在に貫通
しており、その先端が直角方向に突出するカムフォロワ
66aを形成している。このカムフォロワ66aは、図
4に示す、カム54の裏面に環状に設けられている突条
54aの内面54bに、コイルバネ82の付勢力により
当接した状態にある。したがって、カム54の回転位置
に応じて、カム54の回転中心から突条54aの内面5
4bまでの距離が変化すると、その変化に応じてキャッ
プ部64が矢印P方向に移動するので、カム54の回転
により、突出量を調節することができる。
【0036】カム54は、両端がインクジェット型プリ
ンタ2のフレーム6側の軸受6a,6bに支持された回
転軸84に回転自在に支持されている。尚、カム54は
裏面側の外周近くに環状に設けられた歯列54cにて歯
車としても構成されており、この歯列54cに噛み合わ
された駆動力伝達歯車86を介して、図示しない制御装
置により制御されたステッピングモータから駆動力を伝
達されて、図示矢印S方向へ回転(正回転)し、また場
合により矢印Sとは逆方向に回転(逆回転)する。尚、
カム54には外周の一部に切欠54dが設けられてい
る。この切欠54dは、カム54の所定の回転位相位置
で、リミットスイッチ55とカム54とを非接触とし
て、制御装置にカム54の基準となる回転位相を検出さ
せることができる。
【0037】ポンプ56は、シリンダ88、その内部に
摺動可能に配置された第1ピストン90,第2ピストン
92、第1駆動軸94,第2駆動軸96および軸受98
を備えている。シリンダ88は円筒状をなし、内部に
は、それぞれゴム製の第1ピストン90および第2ピス
トン92が、シリンダ88の軸方向に摺動可能に配置さ
れている。第1ピストン90には第1駆動軸94が取り
付けられ、第2ピストン92には第2駆動軸96が取り
付けられている。第2駆動軸96は第1駆動軸94の内
部で軸方向に設けられた軸受94aにより摺動可能に支
持され、第1駆動軸94はシリンダ88と一体に形成さ
れた軸受98により摺動可能に支持されている。
【0038】尚、第1駆動軸94には、その外周に軸方
向に突条94bが設けられ、断面略U字状の軸受98の
内面には軸方向に溝98aが設けられ、突条94bは摺
動可能に溝98a内に配置されている。このため、第1
駆動軸94は軸受98に対して回転が阻止された状態で
軸受98内で摺動することができる。更に、第1駆動軸
94内の円柱状の空間に設けられた軸受94aは、カム
54方向に開口し軸方向に長い長孔94cを有し、この
長孔94cに第2駆動軸96の先端に固定された第2摺
動ピン102が摺動可能に貫通しているため、第2駆動
軸96は第1駆動軸94に対して回転が阻止された状態
で第1駆動軸94内で摺動することができる。したがっ
て、第2駆動軸96は第1駆動軸94を介して軸受98
に対して回転が阻止された状態で支持されて移動するこ
とができる。
【0039】また、第1駆動軸94の先端にも第1摺動
ピン100がカム54に向けて突出した状態で固定され
ている。これら第1摺動ピン100および第2摺動ピン
102は、カム54の一面に設けられた第1カム溝10
4および第2カム溝106に摺動可能状態で挿入されて
いる。したがって、カム54が回転すると、両摺動ピン
100,102の位置で、カム54の回転中心とカム溝
104,106との距離の変化が生じ、この変化に応じ
て、摺動ピン100,102が回転軸84の中心に向け
またはその反対方向に移動する。尚、後述するごとく第
2カム溝106は、一部、主カム溝106と副カム溝1
07とに別れている区間が存在する。
【0040】この摺動ピン100,102の移動によ
り、第1駆動軸94および第2駆動軸96を介して、第
1ピストン90および第2ピストン92がシリンダ88
内で摺動して、シリンダ88側面の貫通孔88aに設け
られた接続パイプ88bに接続されている吸引チューブ
80を介して、キャップ70の吸引凹部72の下方から
内部の流体、ここではインクを吸入する。
【0041】ワイパー装置32は、フレーム6に固定さ
れた支持部32aの摺動部32bに摺動体32cが配置
されており、支持部32aの上下ガイド面32dと規制
片32eにて摺動体32cの上下の各ガイド辺32fを
ガイドすることにより、摺動体32cは矢印P方向に摺
動可能に支持されている。この摺動体32cの先端部に
はゴム製のワイパーブレード34が配置されている。ま
た基端部側では、その突条32g部分で、軸受6a側に
設けられたガイド溝6cにて矢印P方向に摺動可能に支
持されている。
【0042】また、摺動体32cの基端部には、直角に
カム54方向に突出するカムフォロワ32hが設けられ
ている。このカムフォロワ32hは、カム54の裏面に
環状に設けられているカム溝109に挿入されている。
したがって、カム54の回転位置に応じて、カム54の
回転中心からカム溝109までの距離が変化すると、そ
の変化に応じて摺動体32cが矢印P方向に移動するの
で、カム54の回転により、ワイパーブレード34の突
出量を調節することができる。
【0043】ここで図6(a)に示すごとく、カム54
には、第1摺動ピン100のための第1カム溝104お
よび第2摺動ピン102のための第2カム溝106が設
けられているが、この第2カム溝(主カム溝)106に
は、一部分、別ルートの副カム溝107が分岐状態で設
けられている。分岐部106aからはそのまま第2カム
溝(主カム溝)106が継続するとともに、図示矢印S
で示すカム54の正回転方向に延びる仲介カム溝107
aが分岐している。副カム溝107は、分岐部106a
とこの仲介カム溝107aの先端部107bとの中間か
ら開始し、第2カム溝(主カム溝)106とほぼ並走
し、合流点106bで、第2カム溝(主カム溝)106
と一体化する。
【0044】ここで、このような第1カム溝104、第
2カム溝106および副カム溝107を有するカム54
の回転に応じてなされるインク吸引装置50の一連の動
作について、図6〜図10に基づいて説明する。図6〜
図9は、各カム溝104,106,107による各摺動
ピン100,102の誘導状態の説明図であり、図10
はカム54の回転位置(カム位相)と各ピストン90,
92の位置との関係を示している。
【0045】インクカートリッジの交換がなされて、オ
ペレータが、インクジェット型プリンタ2のキー入力に
より、吸引の指示を行った場合、通常よりも大量のイン
ク吸引がなされる。すなわち、まず、図6(a)の状態
から、カム54が図示矢印S方向に回転(正回転)し
て、図6(b)の位置まで来た時に、第1摺動ピン10
0は、第1カム溝104の内、回転軸84を中心とする
円弧状部分を摺動するので、第1ピストン90は、シリ
ンダ88内で位置を変えることはない。この間、第2摺
動ピン102は、第2カム溝106が次第に回転軸84
から離れて行く部分を摺動するので、第2ピストン92
は第1ピストン90から次第に離れ、第1ピストン90
と第2ピストン92との間のポンプ室108の容積が次
第に増加し、ポンプ室108内が負圧にされる。尚、キ
ャップ70はカム54の回転により図6(b)の状態ま
でに噴射ノズル9に密着している。
【0046】また、この時、第2摺動ピン102は副カ
ム溝107への分岐部106aに達しているが、副カム
溝107へ向かうための仲介カム溝107aは、カム5
4の回転方向である矢印S方向に向かっているので、カ
ム54が正回転しつづけることにより、第2摺動ピン1
02は分岐部106aから仲介カム溝107aへ入るこ
となく、そのまま第2カム溝106を摺動し続ける。
【0047】そして、ポンプ室108が貫通孔88aに
達すると、接続パイプ88bに接続している吸引チュー
ブ80を介して、既に、カム54の回転により噴射ノズ
ル9の噴射口が開口している前面9aに密着しているキ
ャップ70の吸引凹部72内を、急激に負圧にし、噴射
ノズル9の噴射口からインクを吸い出す。これが、図6
(c)に示すごとく、ポンプ室108が最大の容積にな
るまで継続する。
【0048】次に、第1カム溝104と第2カム溝10
6とが共に回転軸84に近付くことにより、ポンプ室1
08の容積を維持したまま、第1ピストン90と第2ピ
ストン92とが回転軸84側に移動し、図7(d)に示
すごとく、貫通孔88aがポンプ室108と遮断され、
排出口110がポンプ室108に開口する。この図7
(d)の状態以降でキャップ70は噴射ノズル9から離
れる。
【0049】以後、第1摺動ピン100は、第1カム溝
104の内、回転軸84を中心とする円弧状部分を摺動
するので、第1ピストン90はシリンダ88内で位置は
変化せず、また、第2ピストン92は回転軸84に近付
く第2カム溝106部分を摺動するので、第2ピストン
92は第1ピストン90に近づき、図7(e)に示すご
とく、ポンプ室108内に吸引したすべてのインクを排
出口110から排出パイプ110aを介して廃液ホーム
58に排出する。排出されたインクは廃液ホーム58内
部のインク吸着材58aに吸着される。この時、第2摺
動ピン102は副カム溝107と第2カム溝(主カム
溝)106との合流点106bに達する。
【0050】そして、図7(f)に示すごとく、第1カ
ム溝104と第2カム溝106とが共に回転軸84から
離れる部分を、第1摺動ピン100と第2摺動ピン10
2とが摺動することにより、図6(a)に示した元の状
態に戻る。この吸引行程においては、第2摺動ピン10
2は、回転軸84に近いルートである副カム溝107を
通らず、回転軸84から遠いルートである第2カム溝
(主カム溝)106を通っている。このため、第1ピス
トン90と第2ピストン92とのトータルのストローク
が大きく、ポンプ室108の最大容積が大きいので、噴
射ノズル9の噴射口から大量にインクを吸引することが
できる。このことから、カム54の1サイクル(ここで
は1回転)でも、十分に、交換したインクカートリッジ
から噴射口までの古いインクやカートリッジ交換時に混
入した空気を吸引廃棄して、新しいインクを噴射口まで
導くことができる。尚、この1サイクルの吸引の後、キ
ャリッジ10を移動させて、キャップ70が再び噴射ノ
ズル9に密着しないようにして、再度、同じ1サイクル
の吸引がなされる。この場合には、キャップ70は噴射
ノズル9から離れた状態が維持されるので、空吸引がな
される。この空吸引も同じ量、すなわち大量の吸引がな
されるので、キャップ70の吸引凹部72内の残量イン
クを十分に空気と共に、迅速に吸引することができ、キ
ャップ70から残留インクが垂れて周囲を汚すことが防
止される。
【0051】次に、所定量の印字がなされた場合に行わ
れる、あるいは一時的な印刷停止が所定時間継続した際
に所定時間毎に自動的に行われる噴射ノズル9の詰まり
防止のため、あるいは噴射ノズル9の詰まり解消のため
の吸引処理について図8,図9にて説明する。
【0052】まず、図示矢印S方向の回転(正回転)に
より、図8(a)の状態から図8(b)の状態までは、
図6(a),(b)の場合と同じである。尚、キャップ
70は図8(b)の状態までに噴射ノズル9に密着して
いる。第2摺動ピン102が分岐部106aに達したこ
とは、図示しない制御装置により、前述したごとく切欠
54dの位置がリミットスイッチ55にて検出された状
態をカム54の回転開始位置とし、以後のステッピング
モータの回転パルスをカウントすることにより判明す
る。
【0053】そして、この第2摺動ピン102が分岐部
106aに達したタイミングからカム54を図示矢印R
方向に逆回転させる。この時、第2ピストン92はわず
かに、第1ピストン90から離れており、ポンプ室10
8に容積が形成されているが、このポンプ室108の内
部は負圧状態である。したがって、第2ピストン92に
は第1ピストン90に近づく方向に負圧に応じた力が発
生している。この力は、第2摺動ピン102においては
回転軸84の中心へ向かう方向への圧力となり、第2摺
動ピン102は分岐部106aの回転軸84側の面を押
圧することになる。
【0054】この状態で、カム54が図示矢印R方向に
逆回転すると、第2摺動ピン102は分岐部106aか
ら仲介カム溝107aの方へ摺動して行く。そして、図
8(c)に示すごとく、仲介カム溝107aのほぼ先端
部107b近くまで、第2摺動ピン102が来るよう
に、カム54の回転量を制御する。
【0055】この状態でカム54の回転を図示矢印Sの
ごとく、正回転に戻すと、第2摺動ピン102の回転軸
84の中心へ向かう方向の圧力により、仲介カム溝10
7aの回転軸84側の面を摺動して行くことにより、副
カム溝107側に第2摺動ピン102が誘導される。
【0056】そして、以後、カム54が正回転方向Sに
回転を継続すると、第2摺動ピン102は副カム溝10
7に誘導されることになる。すなわち、図9(d)のご
とく、ポンプ室108に貫通孔88aを開口し、ポンプ
室108に発生した負圧にて、吸引チューブ80を介し
てキャップ70の吸引凹部72からインクを吸引する。
次に図9(e)のごとく、ポンプ室108を排出口11
0に開口して、図9(f)のごとく排出口110から廃
液ホーム58へインクを廃棄し、図9(g)のごとく元
の状態に戻る。この図9(e)の状態以降でキャップ7
0は噴射ノズル9から離れる。
【0057】この吸引行程においては、第2摺動ピン1
02が摺動する副カム溝107は第2カム溝(主カム
溝)106よりも回転軸84に近いルートである。この
ため、図9(d)に示すごとく、第1ピストン90と第
2ピストン92との間のポンプ室108の最大容積は、
図6(c)に示す、第2摺動ピン102が第2カム溝
(主カム溝)106を通った場合の最大容積よりも小さ
いので、カム54の1サイクル(1回の吸引行程)にお
ける吸引量は小さいものとなる。したがって、無駄にイ
ンクを廃棄することが防止できる。尚、この1サイクル
の吸引の後、キャリッジ10を移動させてキャップ70
が噴射ノズル9に密着しないようにして前述した図6,
7と同じ吸引が行われ、1サイクルで大量の吸引がなさ
れる。この場合には、キャップ70は噴射ノズル9から
離れた状態が維持されるので、空吸引がなされる。この
空吸引では大量の吸引がなされるので、キャップ70の
吸引凹部72内の残量インクを十分に空気と共に、迅速
に吸引することができ、キャップ70から残留インクが
垂れて周囲を汚すことが防止される。
【0058】このように、本インクジェット型プリンタ
2のインク吸引装置50は、カム54の1回転における
吸引量、すなわちポンプ室108の最大容積を変更する
ことができる。しかも、この最大容積の切り替え、すな
わち切替手段は、特に、副カム溝107が、主カム溝1
06からカムの正回転方向に延びる仲介カム溝107a
を介して、主カム溝106から分岐していることによ
り、第2ピストン92の誘導を、主カム溝106にする
か副カム溝107にするかを簡単に切り替えることがで
きる。すなわち、第2ピストン92からの圧力が副カム
溝107側(ここでは回転軸84側)となっている状態
で、カム54を逆回転させることにより第2ピストン9
2を仲介カム溝107aへ誘導し、その後、再度正回転
させることにより、第2ピストン92を副カム溝107
による誘導に切り替えることができる。尚、逆回転をさ
せずに正回転のみすれば、仲介カム溝107aに誘導さ
れることがなく、元の主カム溝106の誘導に戻すこと
ができる。したがって、仲介カム溝107aと主カム溝
106とが分岐する部分で逆回転するか逆回転しないか
を選択することにより、第2ピストン92の誘導を、主
カム溝106にするか副カム溝107にするかを簡単に
切り替えることができ、容易に1回の吸引行程における
吸引量を変更することができる。
【0059】このため、インクカートリッジ交換時に
は、1回の吸引行程で大量に吸引することができ、吸引
時間が長くなることがなく、また噴射ノズル9の詰まり
防止や解消において、インクが無駄に廃棄されることが
なくなる。 [その他]前述した実施の形態例では、副カム溝107
は第2カム溝(主カム溝)106に対して1本のみ設け
られていたが、2本でもそれ以上でも良い。
【0060】また、副カム溝107は第2カム溝106
にてその内側に設けられていたが、第1カム溝104に
設けても良い。この場合、第1摺動ピン100は外側に
向けて圧力がかかるので、前記実施の形態例と同じ動作
をさせるためには、副カム溝は第1カム溝104の外側
に設ける。この場合も副カム溝は2本以上でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されたインクジェット型プリン
タの要部構成図である。
【図2】 インク吸引装置の正面図である。
【図3】 インク吸引装置のX−X断面図である。
【図4】 インク吸引装置の背面図である。
【図5】 吸引部の移動体の水平断面図である。
【図6】 主カム溝による第2摺動ピンの誘導状態の説
明図である。
【図7】 主カム溝による第2摺動ピンの誘導状態の説
明図である。
【図8】 副カム溝による第2摺動ピンの誘導状態の説
明図である。
【図9】 副カム溝による第2摺動ピンの誘導状態の説
明図である。
【図10】 カムの回転位置(カム位相)と各ピストン
の位置との関係を示すグラフである。
【図11】 従来例のカム溝による第2摺動ピンの誘導
状態の説明図である。
【図12】 従来例のカム溝による第2摺動ピンの誘導
状態の説明図である。
【図13】 従来のカムの回転位置(カム位相)と各ピ
ストンの位置との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2…インクジェット型プリンタ 8…インク噴射ヘ
ッド 9…噴射ノズル 32…ワイパー装置 34…ワイ
パーブレード 50…インク吸引装置 52…吸引部 54…カム
54d…切欠 55…リミットスイッチ 56…ポンプ 70…キ
ャップ 72…吸引凹部 80…吸引チューブ 84…回転
軸 88…シリンダ 90…第1ピストン 92…第2
ピストン 94…第1駆動軸 96…第2駆動軸 100…第1
摺動ピン 102…第2摺動ピン 104…第1カム溝 106…第2カム溝(主カム溝) 106a…分岐部
106b…合流点 107…副カム溝 107a…仲介カム溝 107b…
仲介カム溝の先端部 108…ポンプ室 110…排出口 110a…排出パ
イプ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動部材がカム上に形成されたカム溝に誘
    導されることにより、前記カムの回転動作に連動して前
    記作動部材がポンプ室の容積を変えて流体を吸引排出す
    るポンプ装置において、 前記カム溝を、前記作動部材のストロークをそれぞれ異
    にする主カム溝と副カム溝とにより構成し、前記作動部
    材をその主カム溝と副カム溝とのいずれか一方に選択的
    に連動させる切替手段を設けたことを特徴とするポンプ
    装置。
  2. 【請求項2】前記ポンプ装置が、シリンダとその内部に
    摺動可能に配置された前記作動部材としてのピストンと
    により容量可変のポンプ室を形成し、ピストンをシリン
    ダ内部で摺動することにより前記流体を吸引排出するも
    のであることを特徴とする請求項1記載のポンプ装置。
  3. 【請求項3】前記ピストンが前記シリンダ内に2つ備え
    られ、この2つのピストン間に前記容積可変のポンプ室
    が形成され、この2つのピストンが前記カム上に形成さ
    れた2つのカム溝にそれぞれ誘導されることにより、前
    記カムの回転動作に連動して前記作動部材がポンプ室の
    容積を変えて流体を吸引排出するとともに、前記2つの
    カム溝の内、いずれか一方または両方が、前記副カム溝
    を備えることを特徴とする請求項2記載のポンプ装置。
  4. 【請求項4】前記切替手段が、前記カムを正逆回転する
    駆動源と、前記主カム溝と副カム溝とを結び、前記カム
    の逆回転に伴い、その一方のカム溝から他方のカム溝へ
    前記作動部材を誘導する仲介カム溝とを備えることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか記載のポンプ装置。
  5. 【請求項5】インクジェット型プリンタにてインク噴射
    ヘッドからインクを吸引するために用いられることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか記載のポンプ装置。
  6. 【請求項6】インク噴射ヘッドのインク噴射面を開閉可
    能に覆うキャップと、 そのキャップ内に接続するポンプ室を有するポンプと、 そのポンプを1サイクルで吸引排出駆動する駆動手段
    と、 を備え、前記駆動手段が、前記ポンプを駆動するストロ
    ークを切り替える切替手段を含むことを特徴とするイン
    クジェット型プリンタの噴射ヘッド回復装置。
  7. 【請求項7】前記駆動手段が、前記ポンプを駆動するス
    トロークをそれぞれ異にする複数のカム部を持つカムで
    構成され、前記切替手段が、その複数のカム部のいずれ
    かに前記ポンプを選択的に連動させることを特徴とする
    請求項6記載のインクジェット型プリンタの噴射ヘッド
    回復装置。
  8. 【請求項8】前記駆動手段が、前記1サイクル中で前記
    キャップを前記インク噴射面に対し開閉することを特徴
    とする請求項6または7記載のインクジェット型プリン
    タの噴射ヘッド回復装置。
  9. 【請求項9】前記プリンタの動作の所定時期と任意に指
    定したときとで、それぞれ前記駆動手段に駆動開始を指
    令し、前記プリンタの動作の所定時期よりも任意に指定
    したとき前記ポンプのストロークが大きくなるように前
    記駆動手段を駆動する制御手段を備えることを特徴とす
    る請求項6〜8のいずれか記載のインクジェット型プリ
    ンタの噴射ヘッド回復装置。
  10. 【請求項10】前記キャップ内を通して前記インク噴射
    面からインクを吸引し、その後、前記キャップを大気に
    開放してそのキャップ内からインクを吸引するように、
    前記駆動手段を連続して2サイクル駆動し、その前者の
    吸引よりも後者の吸引における前記ポンプのストローク
    が大きくなるように前記駆動手段を駆動する制御手段を
    備えることを特徴とする請求項6〜8のいずれか記載の
    インクジェット型プリンタの噴射ヘッド回復装置。
JP23730895A 1995-09-14 1995-09-14 ポンプ装置およびインクジェット型プリンタの噴射ヘッド回復装置 Pending JPH0979136A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011138867A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Renesas Electronics Corp インクカートリッジのエア抜き装置およびそれを用いた半導体装置の製造方法
JP5565490B1 (ja) * 2013-03-26 2014-08-06 東亜ディーケーケー株式会社 送液ポンプ
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