JPH09783A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

Info

Publication number
JPH09783A
JPH09783A JP7171956A JP17195695A JPH09783A JP H09783 A JPH09783 A JP H09783A JP 7171956 A JP7171956 A JP 7171956A JP 17195695 A JP17195695 A JP 17195695A JP H09783 A JPH09783 A JP H09783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing tub
washing
laundry
tub
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7171956A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3585582B2 (ja
Inventor
Akira Yoshida
陽 吉田
Hidetoshi Okamura
英俊 岡村
Masafumi Satomura
雅史 里村
Chizuru Michinaga
千鶴 道永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP17195695A priority Critical patent/JP3585582B2/ja
Publication of JPH09783A publication Critical patent/JPH09783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3585582B2 publication Critical patent/JP3585582B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルセータを廃止することによって、パルセ
ータと洗濯物の擦れ、引っ掛かりによる布傷みを軽減す
るとともに、節水及び洗濯機運転時間の短縮を図る。 【課題解決手段】 モータ3を駆動源としてモータプー
リ4、ベルト5、軸プーリ6等を介して連結される洗濯
槽回転軸10を回転し、洗濯槽1を回転駆動させる。こ
のとき、同時に外水槽11、ポンプ27、上部ノズル用
配管22、下部ノズル用配管25、上下ノズル30,3
1、吸入配管23等からなる洗剤液循環系のポンプ27
を駆動することで、上下各ノズル30,31から洗剤液
を、洗濯槽1の回転により発生した遠心力によって回転
中の洗濯物20に噴射して、洗濯物20の繊維、網目な
どに連続通過させ、その通過する際に汚れ剥離、離脱を
生ぜしめ洗濯を行うようにした構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯槽内に洗剤及
び水を投入し、衣類等の洗濯物を洗濯する全自動洗濯機
等の洗濯機に係り、特に節水対策を講じた新規な洗濯機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は従来技術としての一般的な全自
動洗濯機の機械的構成を示している。この図において、
1は洗濯物を収容する洗濯槽、2は洗濯槽1の底面に配
設されたパルセータ、3は駆動源としてのモータ、4は
モータ軸に直結されたモータプーリ、5は無端ベルト、
6は軸プーリ、7はモータプーリ4、ベルト5及び軸プ
ーリ6を介してモータ3と連動連結されたパルセータ回
転軸、8は排水弁、9はクラッチ、10は洗濯槽1に取
り付けられ、クラッチ9の切換動作によってモータ3の
駆動力が伝達される洗濯槽回転軸、11は洗濯槽1の外
周に配設された外水槽である。
【0003】上記のような構成を備えた従来例の洗濯機
は、まず、洗濯モードにおいては、モータ3の駆動を、
モータプーリ4、ベルト5及び軸プーリ6を介してパル
セータ回転軸7に伝達することによりパルセータ2を回
転駆動し、これによって洗濯槽1内の水(以下、洗濯水
と呼ぶ)に旋回流を与えている。このとき洗濯槽1内に
投入された衣類等の洗濯物は、洗濯水に溶けている洗剤
の洗浄力と旋回流によって生じる洗濯水と衣類繊維の摩
擦力と、繊維表面での洗濯水の入替わりと、さらには衣
類とパルセータ2及び洗濯槽1の側壁との間の相対速度
差による機械的摩擦力の都合3つの洗浄作用の相乗効果
によって洗浄される。
【0004】次に、すすぎモードにおいては、前述の洗
濯モードと同様のプロセスで、パルセータ2を回転駆動
しながら、図示しない給水口から洗濯槽1内へ水道水を
補給するとともに、連続補給された水道水を洗濯槽1か
らオーバーフローさせて、外水槽11、排水管路を経由
し、排水弁8を開いて排水しながら、すすぎを行う。な
お、一般的には、洗濯、すすぎモードでは、洗濯物の布
の絡みを防止するために、予め設定された一定の時間間
隔でモータ3の回転方向を切替え、パルセータ2を逆転
させるようにしている。
【0005】さらに、脱水モードにおいては、クラッチ
9を動作させて、洗濯槽回転軸10とパルセータ回転軸
7を機械的に結合して、洗濯槽1を高速で回転させ、そ
のときに発生する遠心力の作用によって洗濯物から絞り
出された水分を洗濯槽1から外水槽11へ排出する。
【0006】この場合、図示例では洗濯槽1の周壁が上
方に向かって拡開するコーン状の無孔壁で構成されてお
り、遠心力を受けた洗濯槽1内の水分は周壁内面を上方
に向かって流れるようにして洗濯槽上端部に設けられた
図示しない排水口から外水槽11へ排出される。なお、
図示してはいないが、他の方式の洗濯機には、洗濯槽の
周壁に複数の脱水孔が設けられており、これらの脱水孔
から洗濯槽の回転駆動によって発生する遠心力により外
水槽11に水分を排出するものが周知である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成の洗濯機においては、例えば洗濯モードにあっては、
パルセータ2上に洗濯物が載っていることにより、パル
セータ2から洗濯物に伝わる回転力によって、洗濯物が
洗濯槽中を絶えず移動することになる。しかしながら、
前述のようにパルセータ2は洗濯槽1の下部に設けられ
ているため、パルセータ2に接触している最下部の洗濯
物を介してその上に重なる洗濯物を移動させることとな
る。このため、水を含んで重くなっている洗濯物は、移
動中に洗濯槽1の最下部に回り込んだとき、パルセータ
2に叩かれて傷み、布のほつれ等が生じるという問題点
があった。
【0008】また、上記従来構成の洗濯機では、洗濯モ
ードにおいては開始時に洗濯槽1内が満水状態になるま
で注水する必要がある。このため、例えば 6.5kgの洗
濯物について洗濯、すすぎを行う場合、洗濯槽1に40
リットル程度という多量の水を注水しなければならず、
効果的な節水対策を講じることが極めて困難であるとい
う問題点もあった。
【0009】さらに、上記従来構成の洗濯機において
は、モータ3の回転数が一定であるので、洗濯及びすす
ぎ時と脱水時とに応じて洗濯槽1の回転速度を可変とす
るためには、モータ3から洗濯槽回転軸10までの駆動
力伝達経路上にクラッチ9を設けることが必須であり、
構成が複雑になるという問題点もあった。
【0010】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、従来構成において必須要件であった
パルセータを廃止することによって、パルセータと洗濯
物の擦れ、引っ掛かりによる布傷みを軽減するととも
に、洗濯槽駆動手段の構成を簡素化し、しかも、洗濯機
の一連の運転時間を短縮するとともに、効果的に節水す
ることが可能な新規な洗濯機を提供することを目的とす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の技術的手段では、洗濯物を収容する
洗濯槽と、この洗濯槽を回転駆動する洗濯槽駆動手段
と、この洗濯槽駆動手段による洗濯槽の回転駆動時に洗
剤液を洗濯槽内の洗濯物に向けて噴射する洗剤液噴射手
段とを具備するものとしている。
【0012】上記第1の技術的手段において、前記洗剤
液噴射手段は、洗剤液を加圧するポンプと、このポンプ
によって加圧した洗剤液を洗濯槽内の洗濯物に向かって
噴射するノズルとを具備するものとすることができる。
【0013】そうすると、洗濯運転時において、洗濯
時、洗濯槽は洗濯槽駆動手段により回転駆動される。こ
のとき同時にポンプによって加圧された洗剤液が洗濯槽
に設けたノズルから洗濯物に向けて噴射される。この洗
剤液は洗濯物の繊維及び網目等を通過する際に、繊維及
び布の網目に付着した汚れを離脱せしめて洗浄する。こ
れにより布のほつれが低減され、布がらみも少なくなっ
て、洗濯物の傷みが極力緩和される。
【0014】本発明の第2の技術的手段では、洗濯槽内
の洗濯槽に向けて噴射する洗剤液の循環系及びその制御
手段を付設している。すなわち、この第2の技術的手段
では、上部に洗濯物投入口を有する外箱内に、該外箱の
洗濯物投入口に開口する洗濯槽と、この洗濯槽を回転駆
動する洗濯槽駆動手段と、洗濯槽から排出された洗剤液
を受ける外水槽と、洗剤液を加圧するポンプと、洗濯槽
内に向かって配設されたノズルと、外水槽内の洗剤液を
ポンプに送給するための洗剤液送給配管と、ポンプから
吐出された加圧洗剤液をノズルに送給するための加圧洗
剤液送給配管とを設けている。そして、前記制御手段
は、洗濯槽駆動手段による洗濯槽の回転駆動時に洗剤液
をノズルから洗濯槽内の洗濯物に向けて噴射させるため
に洗濯槽駆動手段及びポンプの駆動を制御するように構
成されている。
【0015】したがって、洗濯運転時、洗剤液は外水槽
→洗剤液送給配管→ポンプ→加圧洗剤液送給配管→ノズ
ル→洗濯槽→外水槽の順に循環するため、洗濯運転及び
すすぎ運転においては、洗濯槽に従来のような多量の水
を入れる必要がなく、ノズルから噴射された少量の水で
洗濯、すすぎを行うことができるので、節水を図りなが
ら洗濯することが可能である。また、洗剤液の循環系に
おいて、常時脱水を行いながら洗濯を行うため、脱水時
間、洗濯から脱水までの全工程にかかる時間が短縮され
る。
【0016】上記第1、第2の技術的手段において、前
記洗濯槽駆動手段は、洗濯槽を回転駆動する正転・逆転
可能なモータと、このモータの回転を急停止させるブレ
ーキ装置とを備えたものがよく、また、前記ノズルは、
洗濯槽の上部及び内底部のいずれか一方に配設するか、
あるいは、洗濯物全体に洗剤液が吹き付けられるように
洗濯槽の上部及び内底部のいずれにもノズルを配置する
ことが望ましい。さらに、前記洗濯槽は周壁内面が上方
に向かって拡開するコーン状に形成されたものが好まし
い。なお、この場合、洗濯槽周壁はその他の構成との関
連から無孔壁、有孔壁のいずれであってもよい。
【0017】そうすると、洗濯槽駆動手段は正転・逆転
可能なモータとブレーキ装置とを有するので、洗濯時に
おいて、モータとブレーキ装置とにより洗濯槽の正転、
逆転、あるいは正転から急停止、逆転から急停止を繰り
返し行うため、洗濯物に急な加速度が加えられ、洗濯物
はその慣性によって急停止することなく回転方向へ移動
することにより撹拌されることとなり、洗濯時の効率が
向上する。
【0018】また、周壁内面が上方に向かって拡開する
コーン状に形成された洗濯槽を使用しているので、洗濯
槽内の洗剤液は洗濯槽の回転駆動によって生じた遠心力
の作用で洗濯槽の周壁内面を伝わって洗濯槽直径の大き
い方向、つまり上方へと移動し、断面放物線状の水流と
なり、洗剤液がより有効に活用される。
【0019】本発明の第3の技術的手段では、回転中の
洗濯槽に生じる遠心力により該洗濯槽内の上部に至った
洗濯物を下部へ導くことができるようにしている。すな
わち、周壁内面が上方に向かって拡開するコーン状に形
成され洗濯物を収容する洗濯槽と、この洗濯槽をほぼ垂
直軸心回りに回転駆動する洗濯槽駆動手段とを具備する
洗濯機において、洗濯槽駆動手段による洗濯槽の回転駆
動時に生じる遠心力作用により該洗濯槽内の上部まで移
動した洗濯物を下部へ導くための洗濯物反転手段を設け
ている。
【0020】上記第3の技術的手段において、前記洗濯
物反転手段は、洗濯槽内周面から中心方向に向かって迫
り出す形状に形成された作用壁と、洗濯物の水分及び洗
濯槽内の洗剤液を通過させる通水空間を具備するもので
あればよい。
【0021】そうすると、洗濯槽の下部に位置していた
洗濯物が洗剤液とともに洗濯槽の直径が大きい上部へ遠
心力の分力によって移動し、さらに周壁に沿って迫り上
がって来るが、上限に至ると、洗濯物反転手段に当たっ
て移動し、反転しながら、洗濯槽の下部へと落下する。
この洗濯物の反転移動は洗濯運転中、繰り返され、これ
によって洗濯物どうしの布の擦れ作用が十分に行われ、
優れた洗浄効果が発揮される。
【0022】上記第1〜第3の技術的手段においては、
洗濯槽駆動手段による洗濯槽の回転駆動時に該洗濯槽内
の洗剤液を遠心方向へ押しやる手段を洗濯槽の周壁内面
及び内底面のいずれか一方または両方に設けるとよく、
その態様として例えば洗濯槽の周壁内面に該洗濯槽の上
部から下部へ向かって溝が形成されるように波状等の突
起を形成したものが挙げられる。
【0023】その場合、パルセータが無く、洗濯槽自体
を回転駆動する構成において、洗濯槽内で洗剤液の断面
放物線状の水流を効果的に形成することができ、洗濯効
率の向上につながる。
【0024】本発明の第4の技術的手段では、洗濯物へ
洗剤液を噴射するノズルを移動し得るように構成してい
る。すなわち、この第4の技術的手段では、洗濯槽と、
洗剤液を洗濯槽内の洗濯物に向かって噴射するノズルと
を具備した洗濯機において、洗濯槽またはノズルの一方
を他方に対して洗濯槽軸心回りに相対回転可能に構成す
るとともに、ノズルの先端ノズル口を前記洗濯槽内の洗
濯物に向かう適正位置へ移動可能に構成している。
【0025】したがって、例えば不使用時にはノズルを
洗濯槽へ洗濯物を投入するときの邪魔にならない位置へ
退避させることができ、また、使用時には適正位置まで
ノズルを移動させて、ノズル口を適正方位に調整するこ
とができるなど、洗浄性、使用性に一層優れたものとな
る。
【0026】上記第1、第2の技術的手段において、洗
濯槽を回転駆動する正転・逆転可能なモータはインバー
タモータであるのが好ましい。
【0027】その場合、モータの回転数を制御系でソフ
ト的に切り換えることができるので、モータから洗濯槽
回転軸までの駆動力伝達経路にクラッチを設けなくても
洗濯槽の回転速度を可変とすることができ、しかも、モ
ータの出力、すなわち洗濯槽に伝達される出力を無段階
に変化させることができる。
【0028】上記第1の技術的手段においては、洗濯槽
から排出された洗剤液をポンプで加圧するとともに、そ
の加圧前にその洗剤液を一旦溜めるためのバッファ容器
を設けるとよく、また、そのバッファ容器の水位を検知
する水位センサーを備え、洗濯運転時及びすすぎ運転時
に、該水位センサーで検知される検知水位が所定水位以
下であれば上記ポンプを停止し、前記検知水位が前記所
定水位を超えていれば前記ポンプを駆動するように制御
する手段を備えることが好ましい。
【0029】その場合、洗濯槽から排出された洗剤液を
ポンプで加圧する前に一旦溜めるためのバッファ容器を
設けているので、ポンプに継続して洗剤液が供給され
る。
【0030】また、上記バッファ容器の水位を検知する
水位センサーを備え、洗濯運転時及びすすぎ運転時に、
該水位センサーで検知される検知水位が所定水位以下で
あればポンプを停止し、検知水位が所定水位を超えてい
ればポンプを駆動するように制御する手段を備えている
ので、バッファ容器に水が十分溜まっているときのみポ
ンプが駆動される。
【0031】上記第1、第2の技術的手段においては、
給水時にポンプを通して洗濯槽に給水するとともに、排
水時に前記洗濯槽から排出された洗剤液を前記ポンプを
通して排水するように、電磁弁を用いて配管系を構成す
るとよい。
【0032】そうすると、市水の水圧だけで給水する場
合に比べて給水流量が増えるとともに、洗濯槽内の水位
と排水口のヘッド差だけで排水する場合に比べて排水流
量が増える。
【0033】上記第2の技術的手段において、排水時に
洗濯槽から排出された洗剤液をポンプを通して排水する
ように電磁弁を用いて配管系を構成し、且つ該配管系の
中にゴミ取り用のフィルターを設け、ノズルが洗剤液を
噴射している時と排水時とではフィルターを通過する洗
剤液の流れが逆になるように配管系を構成するのが好ま
しい。
【0034】そうすると、洗濯物から出る糸屑等のゴミ
はノズルが洗剤液を噴射している時にフィルターに付着
して除去され、そのフィルターに付着したゴミは排水時
に外部へ自然に排出される。
【0035】上記第2の技術的手段において、上記フィ
ルターが、上記ノズルが洗剤液を噴射している時にポン
プの上流側に位置し、且つ排水時にポンプの下流側に位
置するように配管系を構成するとよい。
【0036】その場合、洗濯物から出たゴミはノズルが
洗剤液を噴射している時にポンプに吸引される前にフィ
ルターに付着して除去され、そのフィルターに付着した
ゴミは排水時にポンプを通ることなく外部へ排出され
る。
【0037】上記第2の技術的手段において、排水時に
上記洗濯槽から排出された洗剤液を前記ポンプを通して
排水するように電磁弁を用いて配管系を構成し、且つ前
記配管系の中にゴミ取り用のフィルターを反転可能に設
けてもよい。
【0038】その場合、フィルターの配設箇所を通過す
る洗剤液の流れをノズルが洗剤液を噴射している時と排
水時とで変えなくても、洗濯物から出る糸屑等のゴミが
洗濯槽の回転駆動時にフィルターに付着して除去され、
そのフィルターに付着したゴミは排水時にフィルターを
反転させると外部に排出される。しかも、フィルターの
配設箇所を通過する洗剤液の流れがノズルが洗剤液を噴
射しているときと排水時とで逆になるようにする場合に
比べて、配管系の構成が簡単になる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は第1実施形態に係る全自
動洗濯機の機械的構成を示している。なお、特に図示し
ていないが、2槽式洗濯機にも本発明は適用できる。第
1実施形態において前掲の図14に示した従来例と基本
構成が共通する部分には共通の符号を付している。図1
において、Aは洗濯機の外殻を構成する外箱であって、
この外箱Aは蓋13によって開閉自在な洗濯物投入口1
4を上端に有するもので、その内部には外水槽11が都
合4本の防振支持機構12によって吊り下げ支持されて
いる。さらに外水槽11内には、衣類等の洗濯物を収容
する洗濯槽1が配設されている。
【0040】外水槽11の外底部には駆動源としての正
転・逆転可能なモータ3が取り付けられており、その出
力軸にはモータプーリ4が直結されている。モータ3は
後に詳述するように、正転から逆転へ、あるいは逆転か
ら正転へと回転方向を切り替える際に回転を急停止させ
る必要があり、そのためのブレーキ装置(図示せず)が
付設されている。このブレーキ装置としては、例えばモ
ータ3の出力軸または洗濯槽回転軸10にブレーキシュ
ー、あるいはドラム式のブレーキ機構を付設してなるも
のが挙げられる。
【0041】一方、洗濯槽1の外底部には洗濯槽回転軸
10がほぼ垂直に取り付けられており、この回転軸10
に軸プーリ6が装着されている。モータプーリ4と軸プ
ーリ6間には無端ベルト5が架け渡されており、これに
よってモータ3の駆動力がモータプーリ4から無端ベル
ト5を介して軸プーリ6に伝達され、洗濯槽1がモータ
3の回転方向に対応する方向に垂直な洗濯槽回転軸10
回りに回転駆動されるようになっている。
【0042】ところで、前記洗濯槽1は洗濯時及びすす
ぎ時には100rpm〜300rpm程度で回転駆動させ、脱水時で
は 洗濯槽1を1000rpm程度で回転駆動させる必要があ
る。このため第1実施形態では洗濯槽駆動用のモータ3
としてインバータモータを使用している。このようにイ
ンバータモータを使用することにより、洗濯及びすすぎ
時と脱水時とでモータ3の回転数を制御系でソフト的に
切り換えることができ、従来必要としたクラッチ機構を
なくすことができる。また、負荷容量や洗濯物の布質等
に対応して出力を無段階に変化させることができるの
で、より効果的に電力消費を節減することが可能とな
る。
【0043】洗濯槽1は後に詳述するように上方に向か
って僅かに拡開するコーン状の無孔周壁を有する薄肉金
属槽により構成され、洗濯物投入口14に臨む上端開口
部にはバランサリング34が取り付けられている。な
お、洗濯槽周壁の傾斜の度合は具体的には鉛直線に対す
る傾斜角αは約1°程度が好ましい。また、このバラン
サリング34の洗濯槽周壁内面とほぼ一致する周回部位
には、外水槽11へつながる多数の通水孔21が所定間
隔毎に設けられている。さらに、洗濯槽1の内底部及び
上部には、それぞれ洗濯槽1の回転駆動時に洗剤液を洗
濯槽1内の洗濯物に向けて噴射するノズル30,31が
該洗濯槽1内に向かって配設されている。
【0044】洗濯槽1上部に配設された上部ノズル31
は、洗剤液をシャワー噴射するものであって、外水槽1
1の外側となる外箱A内の空間部にL字状に配置された
加圧洗剤液送給配管としての上部ノズル用配管22の上
部出口端に設けられており、その先端部は洗濯槽1の図
1上左側部分のほぼ全域に亙って洗剤液を噴射できるよ
うに、洗濯槽1に向かって所定角度をもって傾斜させて
ある。また、下部ノズル用配管25の入口端もポンプ2
7の吐出口に連通している。
【0045】一方、洗濯槽内底部に配設された下部ノズ
ル30は、上部ノズル31の噴射領域を除く洗濯槽周壁
に亙って洗剤液を噴射するものであって、截頭円錐形状
に形成された本体部斜面に斜め上方に開口する多数のノ
ズル口を、上部ノズル31の噴射領域を除く領域をカバ
ーするように放射状に配列してなるもので、洗濯槽内底
部の回転中心に位置しており、洗濯槽回転軸10の軸心
部に形成された貫通孔を通る加圧洗剤液送給配管として
の下部ノズル用配管25の出口端と連通連結されてい
る。この下部ノズル用配管25は入口端がポンプ27の
吐出口に連通しており、洗濯槽回転軸10の貫通孔とは
直接接触しておらず、水漏れを防止する軸受29を介し
て該回転軸10に支持されている。
【0046】外水槽11は洗濯槽1から排出された洗剤
液を受けるもので、底部に排水口23aが形成されてお
り、この排水口23aから洗剤液送給配管としての吸入
配管23を通じてポンプ27の吸入口と連通している。
前記ポンプ27はノズル30,31とともに洗剤液噴射
手段を構成しており、外水槽11内の洗剤液を吸入配管
23を介して吸引した後、図示しないポンプインペラー
等によって加圧を行ったうえで、上下のノズル用配管2
2,25を介して上下各ノズル30,31へ送給するも
のである。
【0047】したがって、外水槽11は、洗濯槽1から
排出された洗剤液をポンプ27で加圧する前に一旦溜め
るためのバッファ容器として働くことになる。これによ
り、ポンプ27には継続して洗剤液が供給されるので、
ポンプ27の空転を防ぐことができる。また、確実にポ
ンプ27の空転を防止するために、洗濯運転時及びすす
ぎ運転時に、水位センサー(図示せず)で検知される外
水槽11内の水位が所定水位以下であればポンプ27を
停止し、一方、所定水位を超えていればポンプ27を駆
動するように制御して、外水槽11内に洗剤液が十分溜
まっているときのみポンプ27を駆動するようにしてい
る。
【0048】26は上部ノズル用配管22及びポンプ2
7を介して外水槽11につながる電磁式の排水弁であっ
て、この排水弁26の下流側管路は外箱Aの外部に開放
している。33は下部ノズル用配管25の途中部に配設
された電磁式の給水弁であって、洗濯モード及びすすぎ
モードそれぞれの当初にポンプ27を介して市水を供給
する。なお、上記上下のノズル用配管22,25及び吸
入配管23等の管路構成部材は塩化ビニル樹脂製パイプ
等が好適に使用でき、その内径は25mm程度が適当であ
る。
【0049】このように第1実施形態では、洗濯槽1に
給水する場合、ポンプ27を介して市水を供給するた
め、従来技術のように市水の水圧だけで給水するものに
比べて給水流量が増える。すなわち、図14に示すよう
に、配管抵抗に釣り合う動作点に対応する流量Qが、市
水の水圧だけで給水する場合のQ1から、ポンプ27を
市水に接続した場合にはQ2へと大きくなる。したがっ
て、その分給水時間を減少させることができる。
【0050】また、外水槽11に溜まった水を排出する
場合にもポンプ27で加圧して排水するようにしている
ので、従来技術のように外水槽11内の水位と排水口と
のヘッド差だけで排水するものに比べて、排水流量が増
える。したがって、その分排水時間を短縮することがで
きる。
【0051】図2は制御系の構成を示している。この図
において、35は制御の中心となるマイクロコンピュー
タ(以下、マイコンと略称する)である。このマイコン3
5の入力側には洗濯槽1内、外水槽11内の水位をそれ
ぞれ検知するための水位センサー36,36’、水位セ
ンサー36,36’の検知データをマイコン35に入力
するためにデジタルデータに変換するA/D変換器3
7,37’、及び洗濯、すすぎ、中間脱水、脱水の各種
タイマー38が設定され、出力側には給水弁33、排水
弁26、モータ3、上下ノズル30,31、ポンプ2
7、及びモータ3のブレーキ装置を駆動するための電子
回路39が設定されている。
【0052】図3〜図6はマイコン35の制御動作を示
すフローチャートである。上記制御系において、マイコ
ン35は洗濯モードから中間脱水モードを経てすすぎモ
ードへ、さらに脱水モードへと各モードが完了する毎に
次のモードへと運転モードを移行し、各運転モードにお
いて、水位センサー36,36’、各種タイマー38か
らの入力データに基づいて、給水弁33、排水弁26、
モータ3及びブレーキ装置、上下ノズル30,31、ポ
ンプ27の動作を制御する。
【0053】以下、図3〜図6のフローチャートを参照
しながら、各運転モードにおける動作を説明し、併せて
第1実施形態洗濯機の要部の作用について説明する。図
3に示すように、まず、マイコン35はステップ#10
で、使用者が予め設定しておいた、あるいはマイコン3
5が記憶している洗濯モード時の洗濯槽1内の水位Lsを
入力し、ステップ#20で排水弁26が閉となったこと
を認識すると、ステップ#30で給水モードに入り、ス
テップ#40で給水弁33を開き、同時にステップ#5
0でポンプ27をONして給水を加速する。
【0054】給水が開始されると、ステップ#60で水
位センサー36から送られて来た洗濯槽1の水位検知デ
ータLrinをA/D変換器37を通して取り込み、ステッ
プ#70で水位検知データLrinと設定水位Lsとを比較
し、水位検知データLrinが設定水位Lsと等しいか、それ
を超過したと判定すると、ステップ#80で給水弁33
を閉じ、同時にステップ#90でポンプ27をOFFし
て、ステップ#100で洗濯モードに入る。この洗濯モ
ードでは、洗濯物の負荷容量に応じて洗濯時間Twと、モ
ータ3の逆転時間Tgが設定される。
【0055】次に、ステップ#110で洗濯槽1を回転
駆動する。洗濯槽1を回転すると洗剤液が次第に外水槽
11へ移ることにより外水槽11内の水位が上がってく
る。このとき、ステップ#120で外水槽11の水位検
知データLroutをA/D変換器37’を通して取り込
み、ステップ#420でこの水位検知データLroutをポ
ンプ27が空転しないための限界水位Llimと比較しなが
らポンプ27の運転を行う。すなわち、水位検知データ
Lroutが限界水位Llim以下であると判定している間はポ
ンプ27を駆動せず、一方、水位検知データLroutが限
界水位Llimを超過したと判定するとステップ#150に
進んでポンプ27を駆動する。
【0056】そして、ステップ#150でポンプ27を
駆動したときは、ステップ#160でマイコン35内に
ソフト的に構成されたカウンタにより洗濯時間Twrをカ
ウントするとともに、ステップ#170でモータ3を逆
転させるまでの時間Tgrをカウントする。そして、ステ
ップ#180で逆転時間のカウント値Tgrが予め設定さ
れたモータ3の逆転時間Tgと等しくなる度に、ステップ
#190でモータ3を逆転させ、ステップ#110へ戻
ってステップ#180までの動作を繰り返す。
【0057】このループは、ステップ#200で洗濯時
間のカウント値Twrが、予めタイマー38で設定された
洗濯時間Twと等しくなるまで続けられる。したがって、
それまでの間はモータ3の正転、逆転を繰り返す。そし
て、ステップ#200で洗濯時間のカウント値Twrがタ
イマー38で設定された洗濯時間Twと等しいか、それよ
りも長いと判定すると、図4に示すようにステップ#2
10でポンプ27をOFFし、洗濯モードを終了する。
【0058】この洗濯モードにおいては、従来と同様に
洗濯槽1に市水を導き、その市水を従来の1/2〜2/3(20
リットル〜30リットル)程度注水している。このとき、
洗剤は従来通り洗濯物の量で決められた洗剤量を投入す
るので、従来の1.5〜2倍程度の濃度の洗剤液で洗濯槽1
を満たすこととなる。
【0059】この場合、マイコン35の指令によりモー
タ3が回転し、その駆動力がモータプーリ4、ベルト
5、軸プーリ6によって洗濯槽回転軸10に伝達され、
該回転軸10及び洗濯槽1が100rpm〜300rpm程度で高速
回転駆動する。このとき、下部ノズル用配管25は軸受
29を介して該回転軸10に支持されているので、洗濯
槽回転軸10が回転しても回転することはない。
【0060】洗濯槽1が回転駆動し、しかも外水槽11
の水位検知データLroutがポンプ27が空転しないため
の限界水位Llimを超過しているとき、同時にポンプ27
が駆動され、このポンプ27の駆動により、洗濯槽外水
槽11の中に溜まった洗剤液が、排水口を兼ねているポ
ンプ吸入口23より吸引されるとともに加圧される。加
圧された洗剤液は上部ノズル用配管22及び下部ノズル
用配管25に分配され、洗濯槽1の内底部及び上部に設
けた上下のノズル30,31から洗濯物20に噴出され
る。
【0061】洗濯物20に高水圧でもって吹き付けられ
た洗剤液は、洗濯槽1が高速回転していることによって
発生した遠心力の作用で、洗濯物20の繊維、網目を通
過し、洗濯槽1の壁面に向かって流れて行く。この洗濯
物20の繊維、網目を通過する際、繊維、網目に付着し
た汚れを洗剤液が分解し、汚れの剥離、離脱を生じ、効
果的な洗濯を行うことができる。
【0062】第1実施形態では、洗濯槽1内の全領域を
上下のノズル30,31によってカバーするようにして
いるが、上部ノズル31または下部ノズル30のみ設
け、単独のノズルから洗濯物20に洗剤液を吹き付ける
ようにしてもよい。また、上部ノズル31は外箱Aの洗
濯物投入口14と洗濯槽1の開口部との間に介在するも
のであるため、洗濯槽1へ洗濯物20を投入するときの
邪魔になる場合がある。このような場合、上部ノズル3
1の先端ノズル口を洗濯槽1内の洗濯物20に向かう適
正位置へ移動可能に構成するとよい。
【0063】具体的には例えば図7に示すように、上部
ノズル用配管22の上端部に伸縮自在に構成された入子
式の水平パイプ15を設け、このパイプ15の先端に上
部ノズル31を上下に屈曲自在な管継手16を介して装
着した構造とすれば、洗濯機の不使用時には水平パイプ
15を短縮して上部ノズル31を洗濯物投入の邪魔にな
らない位置まで退避させることができる。また、使用時
には水平パイプ15を伸長するとともに、その位置で上
部ノズル31を適宜な傾斜角に調整すれば、上部ノズル
31の先端ノズル口を洗濯槽1内の洗濯物20に対する
適正位置に設定することができる。
【0064】さらに、洗濯運転中に上部ノズル31のノ
ズル口を上下方向に所定角度範囲内で繰り返し揺動させ
るように、ノズル揺動手段を管継手16部分に設けるよ
うにしてもよい。あるいは図示してはいないが、上部ノ
ズル31を洗濯槽1内へある程度の深さまで突入できる
ように構成してもよい。さらにまた、上下のノズル3
0,31は、1本ずつに限定されるものではなく、複数
のノズルによって洗濯物20へ洗剤液を噴射するような
構成としてもよい。
【0065】洗濯槽1に至った洗剤液は第1実施形態の
ように無孔壁からなる洗濯槽の場合、洗濯槽1の回転駆
動によって生じた遠心力の作用で洗濯槽1の周壁内面を
伝わって洗濯槽直径の大きい方向、つまり上方へと移動
し、断面放物線状の水流となる。この上方へ移動した洗
剤液は洗濯槽上端の通水孔21から流出し、外水槽11
に溜まる。このようにコーン状の無孔周壁を有する洗濯
槽1では洗濯槽1内の洗剤液が洗濯槽1のほぼ上端まで
逃げずに移動することになるため、洗剤液を洗濯のため
に有効活用できて最良であると言える。
【0066】但し、本発明では、該洗濯槽1として、周
壁を無孔壁により構成するもの以外に、図8に示すよう
に周壁の全域に亙って外水槽11に開口する多数の小孔
40が設けられたものであってもよく、その他、周壁内
径が上下方向に亙って同一に形成された周知の筒形槽も
適用できることは言うまでもない。
【0067】また、図8に示すような周壁に多数の小孔
40が設けられた洗濯槽1であれば、バランサリング3
4に通水孔21を設ける必要はなく、洗濯槽1の周壁内
面に沿って上昇した洗剤液は小孔40から洗剤液が噴出
し、外水槽11に溜まることになる。
【0068】外水槽11に溜まった洗剤液は、排水口2
3aから吸入配管23を通じてポンプ27に吸引され、
上記の工程を繰り返すことによって洗濯を行うこととな
る。このとき、洗剤液の循環量は多ければ多いほど好ま
しいと言えるが、実用上は40l/min程度であれば最初の
注水量30l(リットル)の水が10分間に13回も入れ替わる
ことになるので、充分な洗浄効果を上げることができ
る。
【0069】尚、洗濯物を十分撹拌するためには、洗濯
槽1内に負荷容量に応じたある程度の水量が必要であ
り、それ以下になると著しく撹拌が抑制され洗浄効果が
低下する。そのため、洗濯槽1内の水位が負荷容量に応
じた所定の水位よりも低くなったときには、ポンプ27
を駆動しながらモータ3の回転数を低下するように制御
すれば、全体の水量を増やすことなく洗濯槽1内の水量
を増やすことができ、節水しながら洗浄効果を良好に保
つことができる。
【0070】次に、洗濯物20の撹拌のための構成につ
いて述べると、基本的には上記のようにモータ3によっ
て、洗濯槽1を回転駆動しながら、上下のノズル30,
31から洗濯槽1内の洗濯物20に向けて洗剤液を噴射
させるように、モータ3及びポンプ27の駆動をマイコ
ン35によって制御することで洗濯を行うことができ
る。但し、より効率的に洗濯を行うためには、洗濯物2
0の撹拌によって洗濯物20どうしの布の擦れなどを増
加させるための付加構成が重要となる。
【0071】すなわち、第1実施形態では前述のよう
に、洗濯槽1を内径が上部に至るほど大きくなるような
コーン状に構成していることから、洗濯槽1が高速回転
することによって生じる遠心力の作用により、洗濯物2
0が洗濯槽1内の上部へと移動するため、十分な撹拌効
果が得られない嫌いがある。そこで、図9に示すよう
に、前記遠心力によって洗濯槽1の上部へと移動した洗
濯物20を下部へ導くための洗濯物反転手段として、洗
濯槽1の周壁内面に反り部材28を設けることが好まし
い。
【0072】図9に示す反り部材28は、洗濯槽1の半
ば程度の高さの固定筒部28aの上縁から内側に向かっ
て傾斜する反り片部28bを延出したもので、洗濯槽周
壁内面に沿って配設するとともに、各部材28の固定筒
部28aを該洗濯槽周壁内面に固着することにより、該
洗濯槽1に取り付けている。また、この反り部材28の
反り片部28bの基端部位には、図10及び図11に示
すように、周方向適宜間隔毎に洗濯物20の通り抜けが
不能で水分のみが通過可能な小孔32を複数形成してい
る。
【0073】このような構成の反り部材28を設けるこ
とにより、洗濯槽1の下部に位置していた洗濯物20が
洗剤液と同様に洗濯槽1の直径が大きい上部へ遠心力の
分力によって矢印x方向へ移動し、さらに矢印y方向に
迫り上がって来るが、上限に至ると、反り部材28に沿
って移動し、破線で示すように矢印z方向に反転しなが
ら、洗濯槽1の下部へと落下する。また、洗濯物20の
移動中、洗濯槽1内の水分は小孔32を通り抜けて洗濯
槽1の上部から外水槽11へ流れ込む。この反り部材2
8を設けたことによる洗濯物20の反転移動は洗濯運転
中、繰り返され、これによって洗濯物20どうしの布の
擦れ作用が十分に行われ、優れた洗浄効果が発揮され
る。
【0074】図12は洗濯物反転手段の別の態様を示し
ている。この図に示すように、洗濯物反転手段として
は、上記のように洗濯槽1とは別部材として構成される
反り部材28ではなく、洗濯槽1自体に反り部41を一
体に形成することができる。図12に示すものでは、洗
濯槽1の高さ方向の中間部に上記反り部材28と同様の
傾斜を有する環状屈曲部を形成し、その下半部を反り部
41としている。
【0075】さらに第1実施形態では、洗濯物20の撹
拌機能の向上を図るために、洗濯運転中に、前述のイン
バータモータ3とブレーキ装置とにより洗濯槽1の正
転、逆転、あるいは正転から急停止、逆転から急停止を
繰り返し行うように構成している。このように洗濯槽1
の停止状態から急に回転させ、回転中に急に停止させた
り、逆転させるようにすることで、洗濯物20に急な加
速度が加えられる。このときブレーキ装置の動作によっ
て洗濯槽1は急停止されるが、槽内で水分を含んで重量
が増している洗濯物20は慣性によって急停止すること
なく回転方向へ移動する。これによって洗濯物20は必
然的に撹拌されるので、さらに効率の良い洗濯を行うこ
とができる。
【0076】さらにまた、第1実施形態では図13に示
すように、洗濯槽1の回転駆動時に洗剤液を遠心方向へ
押しやる手段として、洗濯槽1の周壁内面に複数の突条
42aを所定間隔毎に形成して該周壁内面を波状に形成
するとともに、内底部にもクロス状の突起42bを形成
して、洗濯モード時の効率向上を図っている。
【0077】すなわち、第1実施形態の洗濯機は、パル
セータを無くして、洗濯槽1自体を回転駆動することに
より洗濯運転を行うものであるため、上下ノズル30,
31から噴射された洗剤液により、遠心力によって周壁
側へ押しやられた洗濯物20をカバーする状態を形作る
ために、洗濯槽1内で断面放物線状の水流を形成しなけ
ればならない。このためには洗濯槽1の回転駆動時に該
槽1内の洗剤液に対して遠心方向に押しやるための抵抗
を生じさせる必要があり、その効果的な手段として、上
記突条42a及び突起42bを形成している。
【0078】洗濯槽1の周壁内面に形成された複数の突
条42aは、その間に縦溝を形成するものであり、洗剤
液はこれらの突条42a及び縦溝で生じる抵抗によって
洗濯槽1の回転駆動時に断面放物線状の水流となり、周
壁側に押しやられた洗濯物20をカバーする。また、洗
濯槽1の内底面に形成された突起42bも同様に洗剤液
水流を放物線状に形作る役割を果たす。なお、これらの
突条42a及び突起42bは洗濯槽1の成型時に一体成
形することができ、その突出高さは約1cm弱程度が好ま
しい。また、これらの突条42a及び突起42bのうち
いずれか一方を省略しても、放物線状の水流を形成する
ことができる。
【0079】第1実施形態洗濯機は上記のように構成し
たことにより、洗濯モードにおいて、パルセータがない
のでパルセータが洗濯物20の一部を叩くことがなく、
布のほつれが低減でき、且つ、布がらみも少なくなるの
で、洗濯物20の傷みも少なくなる。
【0080】図4に戻って、ステップ#210でポンプ
27をOFFし、洗濯モードを終了すると、ステップ#
220で洗濯槽1内の負荷の泡をある程度取り除くため
の中間脱水モードに入り、タイマー38にその時間Tdm
が設定される。続いてステップ#230で排水弁26を
開くとともに、ステップ#240でモータ3の回転数を
増大して洗濯槽1を脱水運転する。また、ステップ#2
50で水位センサー36’から送られて来た外水槽11
の水位検知データLroutを取り込み、ステップ#260
で水位検知データLroutがポンプ27が空転しないため
の限界水位Llimを超えている間は、ステップ#264で
ポンプ27をONして排水を加速する。
【0081】そしてポンプ27を駆動しながら排水を続
け、ステップ#260で水位検知データLroutが限界水
位Llim以下になったと判定すると、ステップ#268で
ポンプ27をOFFした後、ステップ#270で中間脱
水時間Tdmrのカウントを開始し、ステップ#280で中
間脱水時間Tdmrが設定時間Tdmに達するまで洗濯槽1を
回転駆動して中間脱水運転を続行する。
【0082】中間脱水運転が終了すると、ステップ#2
90でブレーキ装置を動作させ、ステップ#300です
すぎモードに入る。すすぎモードに入ると、予めタイマ
ー38で設定されたすすぎ時間Ts及び洗濯槽1の逆転時
間Tgを入力し、ステップ#310ですすぎ運転時の水位
Lsを入力するとともに、ステップ#320で排水弁26
を閉じ、ステップ#330で給水モードに入り、ステッ
プ#340で給水弁33を開き、同時にステップ#35
0でポンプ27をONして給水を加速する。
【0083】給水が開始されると、ステップ#360で
水位センサー36から送られて来た洗濯槽1の水位検知
データLrinを取り込み、ステップ#370でこの水位検
知データLrinと設定水位Lsとを比較して、水位検知デー
タLrinが設定水位Lsと等しいか、それを超過したと判定
すると、図5に示すように、ステップ#380で給水弁
33を閉じるとともに、ステップ#390でポンプ27
をOFFした後、ステップ#400で洗濯槽1の回転駆
動を開始する。
【0084】洗濯槽1を回転すると洗濯槽1内の水が次
第に外水槽11へ移ることにより外水槽11内の水位が
上がってくる。このとき、ステップ#410で外水槽1
1の水位検知データLroutを取り込み、ステップ#42
0で水位検知データLroutをポンプ27が空転しないた
めの限界水位Llimと比較しながらポンプ27の運転を行
う。すなわち、水位検知データLroutが限界水位Llim以
下であると判定している間はポンプ27を駆動せず、一
方、水位検知データLroutが限界水位Llimを超過したと
判定するとステップ#440に進んでポンプ27を駆動
する。
【0085】そして、ステップ#440でポンプ27を
駆動したときは、ステップ#450でマイコン35内に
ソフト的に構成されたカウンタによりすすぎ時間Tsrを
カウントするとともに、ステップ#460でモータ3を
逆転させるまでの時間Tgrをカウントする。そして、ス
テップ#470で逆転時間のカウント値Tgrが予め設定
されたモータ3の逆転時間Tgと等しくなる度に、ステッ
プ#480でモータ3を逆転させ、ステップ#400へ
戻ってステップ#470までの動作を繰り返す。
【0086】このループは、ステップ#490ですすぎ
時間のカウント値Tsrが、予めタイマー38で設定して
おいたすすぎ時間Tsと等しくなるまで続けられる。した
がって、それまでの間はモータ3の正転、逆転を繰り返
す。そして、ステップ#490ですすぎ時間のカウント
値Tsrがタイマー38で設定されたすすぎ時間Tsと等し
いか、それよりも長いと判定すると、ステップ#500
でポンプ27をOFFし、すすぎモードを終了する。
【0087】このすすぎモードでも、前記洗濯モードと
同様に、まず洗濯槽1に市水を注水し、20リットル〜30
リットル満たした後に、洗濯槽1を回転駆動する。その
後、洗濯槽1の回転駆動によって発生した遠心力の作用
によって、外水槽11に滞った洗剤液をポンプ27によ
って加圧されたすすぎ水として洗濯物20に噴射しなが
ら洗濯槽1を回転駆動することによってすすぎを行う。
【0088】また、洗濯槽1の急停止、急回転により洗
濯物20の撹拌を図ることが可能となり、反り部材28
等で構成される洗濯物反転手段によって更に撹拌できる
ので、すすぎ動作も効率性に優れたものとなる。さら
に、これら一連の動作を数回繰り返すことにより、より
確実なすすぎ結果を得ることができる。
【0089】図5のステップ#500ですすぎモードが
完了すると、図6に示すように、ステップ#510で脱
水モードに入り、タイマーにその時間Tdが設定される。
ステップ#520で排水弁26を開くとともに、ステッ
プ#530でモータ3の回転数を増大して洗濯槽1を脱
水運転する。また、ステップ#540で水位センサー3
6’から送られて来た外水槽11の水位検知データLrou
tを取り込み、ステップ#550で水位検知データLrout
がポンプ27が空転しないための限界水位Llimを超えて
いる間は、ステップ#554でポンプ27をONして排
水を加速する。
【0090】そしてポンプ27を駆動しながら排水を続
け、ステップ#550で水位検知データLroutが限界水
位Llim以下になったと判定すると、ステップ#558で
ポンプ27をOFFした後、ステップ#560で脱水時
間Tdrのカウントを開始し、ステップ#570で脱水時
間Tdrが設定時間Tdに達するまで洗濯槽1を回転駆動し
て脱水運転を続行する。脱水運転が終了すると、ステッ
プ#580でブレーキ装置を動作させ、全工程を終了す
る。
【0091】この脱水モードにおいては、外水槽11に
つながる排水弁26を開放し、ポンプ27を停止し、洗
濯槽1を回転駆動することによって洗濯物20の脱水を
行う。洗濯物20から脱水され洗濯槽1から放出された
水分は、外水槽11に溜まり、さらに排水口23aから
吸入配管23、排水弁26を通じて外部へ排出される。
【0092】なお、以上述べた一連の工程において洗濯
槽1と外水槽11の水位を検知する必要があるため、第
1実施形態では図2に示したように、水位センサーとA
/D変換器をそれぞれ2組ずつ備えるようにしている
が、供給された全体の水量を検知する流量計を設けると
ともに、洗濯槽1あるいは外水槽11のいずれか一方の
水位を検知する水位センサーとA/D変換器を1組備
え、これらのデータより他方の水位を算出するように構
成してもよい。
【0093】次に第2実施形態を説明する。図15は、
本実施形態に係る配管系の構成図である。なお、本実施
形態に係る全自動洗濯機の機械的構成は、配管系の構成
を除いて、図1に示した第1実施形態の場合と同じであ
る。また、図2〜14も第1実施形態と共通に用いられ
るが、その説明は省略する。
【0094】第2実施形態は、洗濯物から出る糸屑など
のゴミを除去するためのフィルター48を配管系の中に
設けたもので、洗濯及びすすぎ運転時と排水時とではフ
ィルター48を通過する水の流れが逆になるようにし、
しかも、フィルター48が洗濯及びすすぎ運転時にはポ
ンプ27の上流側に位置するとともに、排水時にはポン
プ27の下流側に位置するように、電磁弁41〜47を
用いて配管系を構成している。
【0095】先ず、洗濯モード及びすすぎモードそれぞ
れの当初の給水時には、電磁弁41,47を開くととも
に、電磁弁42,43,44,45,46を閉じる。こ
れにより、第1実施形態の場合と同様に、ポンプ27で
加圧された市水が上下各ノズル30,31から洗濯槽1
内に供給される。
【0096】次に、ポンプ27により洗濯槽1内の水を
循環する洗濯及びすすぎ運転時には、電磁弁44,4
6,47を開き、同時に電磁弁41,42,43,45
を閉じる。そうすると、外水槽11に溜まった水は、電
磁弁46→フィルター48→電磁弁44→ポンプ27→
電磁弁47→上下各ノズル30,31を通り、洗濯槽1
内に導かれて洗濯あるいはすすぎに用いられた後、外水
槽11に戻ってくる。この循環により、洗濯物から出る
糸屑等のゴミはポンプ27の上流側でフィルター48に
付着して除去されるので、ポンプ27がゴミを吸引する
ことにより発生するポンプ27の破損や流量の低下を防
ぐことができる。
【0097】そして、排水を行う中間脱水時及び脱水時
には、電磁弁42,43,45を開くとともに、電磁弁
41,44,46,47を閉じる。そうすると、外水槽
11に溜まった水は、電磁弁45→ポンプ27→電磁弁
43→フィルター48→電磁弁42を通って外部へ排出
される。このとき、フィルター48はポンプ27の下流
側に位置し、しかもフィルター48を通過する水の流れ
は先ほどの循環時とは逆になるので、循環時にフィルタ
ー48に付着したゴミは、排水時ごとにポンプ27に吸
引されることなく外部へ排出されることになる。したが
って、フィルター48の目詰まりによる流量低下を避け
ることができる。また、洗濯物から出るゴミを回収する
手段を別途設ける必要もない。
【0098】次に第3実施形態を説明する。図16は、
本実施形態に係る配管系の構成図である。なお、本実施
形態に係る全自動洗濯機の機械的構成は、配管系の構成
を除いて、図1に示した第1実施形態の場合と同じであ
る。また、図2〜14も第1実施形態と共通に用いられ
るが、その説明は省略する。
【0099】第3実施形態は、第2実施形態と同じく、
洗濯物から出る糸屑などのゴミを除去するためのフィル
ター55を配管系の中に設けるとともに、電磁弁51〜
54を用いて配管系を構成したもので、フィルター55
は配管内に反転可能に取り付けられている。図17は、
フィルター55の配管への取り付け状態を示す図であ
る。フィルター55は、フィルター駆動用モータ56に
連結された回転軸56aに回転可能に軸支されており、
洗濯運転及びすすぎ運転時と排水時との間に反転され
る。
【0100】先ず、洗濯モード及びすすぎモードそれぞ
れの当初の給水時には、電磁弁51,54を開くととも
に、電磁弁52,53を閉じる。これにより、第1、第
2実施形態の場合と同様に、ポンプ27で加圧された市
水が上下各ノズル30,31から洗濯槽1内に供給され
る。
【0101】次に、ポンプ27により洗濯槽1内の水を
循環する洗濯及びすすぎ運転時には、電磁弁51,52
を開き、同時に電磁弁53,54を閉じる。そうする
と、外水槽11に溜まった水は、電磁弁52→フィルタ
ー55→ポンプ27→電磁弁51→上下各ノズル30,
31を通り、洗濯槽1内に導かれて洗濯あるいはすすぎ
に用いられた後、外水槽11に戻ってくる。この循環に
より、洗濯物から出る糸屑等のゴミはポンプ27の上流
側でフィルター55に付着して除去されるので、ポンプ
27がゴミを吸引することにより発生するポンプ27の
破損や流量の低下を防ぐことができる。
【0102】そして、排水を行う中間脱水時及び脱水時
には、電磁弁52,53を開くとともに、電磁弁51,
54を閉じる。そうすると、外水槽11に溜まった水
は、電磁弁52→フィルター55→ポンプ27→電磁弁
53を通って外部へ排出される。この排水開始前にフィ
ルター55が反転されることにより、先程の循環時にフ
ィルター55に付着したゴミは、排水時ごとに外部へ排
出されることになる。
【0103】したがって、フィルター48の目詰まりに
よる流量低下を避けることができる。また、洗濯物から
出るゴミを回収する手段を別途設ける必要もない。しか
も、第2実施形態の様に洗濯及びすすぎ運転時と脱水時
とでフィルター配設箇所を通過する水の流れが逆になる
ようにした場合と比べて、電磁弁の数が少なくて済み、
配管系の構成が簡単になる。
【0104】なお、以上説明した第1〜第3実施形態で
は、洗濯槽1を回転駆動させながら洗濯等を行うものと
しているが、本発明では、洗濯槽1を固定し、例えばノ
ズルを洗濯槽1の軸心回りに回転可能に構成することに
より、ノズルの回転中に洗濯槽1内の洗濯物20に洗剤
液を噴射するものも含まれる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1で
は、洗濯槽駆動手段による洗濯槽の回転駆動時に、洗剤
液噴射手段により洗剤液を洗濯槽内の洗濯物に向けて噴
射するように構成しており、洗濯運転時において、洗剤
液噴射手段から噴射された洗剤液は洗濯物の繊維及び網
目等を通過する際に、繊維及び布の網目に付着した汚れ
を離脱せしめて洗浄するものであるので、パルセータを
回転駆動させて洗濯、すすぎを行う従来のものと異な
り、パルセータが洗濯物の一部を叩くことがなく、布の
ほつれが低減でき、しかも、布がらみも少なくなるの
で、洗濯物の傷みも少なくて済む。
【0106】請求項2によるときは、洗剤液をポンプで
加圧し、加圧された洗剤液をノズルから洗濯槽内の洗濯
物に向かって噴射するように構成しているので、洗濯物
の繊維及び網目を通過する洗剤液の噴出速度を高めて洗
浄力を向上させることができ、また、ポンプの吐出量を
調整することにより洗濯物の種類に適合した洗剤液噴射
速度を得ることが可能となる。
【0107】請求項3によるときは、請求項1の構成に
加えて、外水槽→洗剤液送給配管→ポンプ→加圧洗剤液
送給配管→ノズル→洗濯槽→外水槽の順に循環する循環
系を設け、さらに洗濯槽駆動手段及びポンプの駆動を制
御する制御手段を設けているので、洗濯運転から脱水運
転まで実行できる。特に洗濯運転及びすすぎ運転におい
ては、洗濯槽に従来のような多量の水を入れる必要がな
く、ノズルから噴射された少量の水で洗濯、すすぎを行
うことができるので、節水を図りながら洗濯することが
できる。
【0108】また、洗剤液の循環系において、常時脱水
を行いながら洗濯を行っているので、洗濯、すすぎ時に
洗濯物に含まれている水分が従来のパルセータ方式に比
べて低減され、脱水にかける時間を低減することができ
るうえ、洗濯から脱水までの全工程にかかる時間を短縮
することができる。
【0109】請求項4によるときは、正転・逆転可能な
モータとブレーキ装置とにより洗濯時において、モータ
とブレーキ装置とにより洗濯槽の正転、逆転、あるいは
正転から急停止、逆転から急停止を繰り返し行うことが
できるので、洗濯物に急な加速度が加えられ、洗濯物は
その慣性によって急停止することなく回転方向へ移動す
ることにより撹拌されるため、効率の良い洗濯を行うこ
とができる。
【0110】請求項5によるときは、ノズルが洗濯槽の
上部及び内底部のいずれか一方に配設されているとき
は、そのノズルにより回転中の洗濯槽内の洗濯物の全部
に向けて洗剤液を噴射でき、また両方に配設している場
合は、洗濯槽内の洗濯物に対して異なる角度から洗剤液
を噴射することができる。特に上下両方から洗濯物に対
して洗剤液を噴射することにより、洗濯の効率が高ま
り、より短時間での洗濯が可能となる。
【0111】請求項6によるときは、周壁内面が上方に
向かって拡開するコーン状に形成した洗濯槽を使用する
ことにより、洗濯槽内の洗剤液は洗濯槽の回転によって
生じた遠心力の作用で洗濯槽の周壁内面を伝わって洗濯
槽直径の大きい方向、つまり上方へと移動し、断面放物
線状の水流となるので、同じく洗濯槽周壁側に偏った洗
濯物に十分な量の洗剤液を吹き付けることができ、洗剤
液を洗濯のために有効活用できる。
【0112】請求項7によるときは、洗濯槽の回転駆動
時に生じる遠心力作用により該洗濯槽内の上部まで移動
した洗濯物を下部へ導くための洗濯物反転手段を設けて
いるので、洗濯槽の下部に位置していた洗濯物が洗剤液
とともに洗濯槽の直径が大きい上部へ遠心力の分力によ
って移動し、さらに周壁に沿って迫り上がって来るが、
上限に至ると、洗濯物反転手段に当たって移動し、反転
しながら、洗濯槽の下部へと落下する。この洗濯物の反
転移動は洗濯運転中、繰り返され、これによって洗濯物
どうしの布の擦れ作用が十分に行われ、優れた洗浄効果
が発揮される。
【0113】請求項8によるときは、洗濯物反転手段
を、洗濯槽内周面から中心方向に向かって迫り出す形状
に形成された作用壁と、洗濯物の水分及び洗濯槽内の洗
剤液を通過させる通水空間を具備するものとしたので、
作用壁に当たって洗濯物が移動する間、洗濯槽内の水分
は通水空間を通り抜けて洗濯槽の上部から外水槽へと流
れ込むこととなり、十分な循環水量が確保される。
【0114】請求項9によるときは、洗濯槽の回転駆動
時に該洗濯槽内の洗剤液を遠心方向へ押しやる手段を、
洗濯槽の周壁内面及び内底部のいずれか一方または両方
に設けているので、パルセータが無く、洗濯槽自体を回
転駆動する構成において、洗濯槽内で洗剤液の断面放物
線状の水流を効果的に形成することができ、洗濯効率の
向上につながる。
【0115】請求項10によるときは、洗濯槽またはノ
ズルの一方を他方に対して洗濯槽の軸心回りに相対回転
可能に構成するとともに、ノズルの先端ノズル口を洗濯
槽内の洗濯物に向かう適正位置及び適正方位のいずれか
一方または両方共変位可能に構成したので、例えば不使
用時にはノズルを洗濯槽へ洗濯物を投入するときの邪魔
にならない位置へ退避させることができ、また、使用時
には適正位置までノズルを移動させて、ノズル口を適正
方位に調整することができるなど、洗浄性、使用性に一
層優れたものとなる。
【0116】請求項11によるときは、洗濯槽を回転駆
動する正転・逆転可能なモータとしてインバータモータ
を使用したので、モータの回転数を制御系でソフト的に
切り換えることができ、洗濯及びすすぎ時と脱水時とで
洗濯槽の回転速度を可変とするために従来必要としたク
ラッチ機構をなくすことができる。しかも、モータの出
力、すなわち洗濯槽に伝達される出力を無段階に変化さ
せることができるため、負荷容量や洗濯物の布質等に対
応してモータの出力を設定すれば、より効果的に電力消
費を節減することが可能となる。
【0117】請求項12によるときは、洗濯槽から排出
された洗剤液をポンプで加圧する前に一旦溜めるための
バッファ容器を設けているので、ポンプに継続して洗剤
液が供給される。したがって、ポンプの空転を防ぐこと
ができ、ポンプの故障や破損を避けることができる。
【0118】請求項13によるときは、バッファ容器の
水位を検知する水位センサーを備え、洗濯運転時及びす
すぎ運転時に、該水位センサーで検知される検知水位が
所定水位以下であればポンプを停止し、検知水位が所定
水位を超えていればポンプを駆動するように制御する手
段を備えているので、バッファ容器に水が十分溜まって
いるときのみポンプが駆動される。したがって、確実に
ポンプの空転を防いでポンプの故障や破損を避けること
ができる。
【0119】請求項14によるときは、給水時に上記ポ
ンプを通して上記洗濯槽に給水するとともに、排水時に
前記洗濯槽から排出された水を前記ポンプを通して排水
するように、電磁弁を用いて配管を構成しているので、
市水の水圧だけで給水する場合に比べて給水流量が増え
るとともに、洗濯槽内の水位と排水口のヘッド差だけで
排水する場合に比べて排水流量が増える。したがって、
給水時間、排水時間、さらには洗濯から脱水までの全工
程にかかる時間を短縮することができる。
【0120】請求項15によるときは、排水時に洗濯槽
から排出された洗剤液をポンプを通して排水するように
電磁弁を用いて配管系を構成し、且つ該配管系の中にゴ
ミ取り用のフィルターを設け、ノズルが洗剤液を噴射し
ている時と排水時とではフィルターを通過する洗剤液の
流れが逆になるように配管系を構成しているので、洗濯
物から出る糸屑などのゴミはノズルが洗剤液を噴射して
いる時にフィルターに付着して除去され、そのフィルタ
ーに付着したゴミは排水時に外部へ自然に排出される。
したがって、洗濯物から出るゴミを回収する手段を別途
設ける必要がない。
【0121】請求項16によるときは、フィルターが、
ノズルが洗剤液を噴射している時にポンプの上流側に位
置し、且つ排水時にポンプの下流側に位置するように配
管系を構成しているため、洗濯物から出たゴミはノズル
が洗剤液を噴射している時にポンプに吸引される前にフ
ィルターに付着して除去され、そのフィルターに付着し
たゴミは排水時にポンプを通ることなく外部へ排出され
る。したがって、ポンプがゴミを吸引することにより発
生するポンプの破損や流量の低下を防ぐことができる。
しかも、フィルターに付着したゴミは排水時ごとに排出
されるので、フィルターの目詰まりによる流量低下を避
けることができる。
【0122】請求項17によるときは、排水時に上記洗
濯槽から排出された洗剤液を前記ポンプを通して排水す
るように電磁弁を用いて配管系を構成し、且つ前記配管
系の中にゴミ取り用のフィルターを反転可能に設けてい
るので、フィルターの配設箇所を通過する洗剤液の流れ
をノズルが洗剤液を噴射している時と排水時とで変えな
くても、洗濯物から出る糸屑等のゴミが洗濯槽の回転駆
動時にフィルターに付着して除去され、そのフィルター
に付着したゴミは排水時にフィルターを反転させると外
部に排出される。しかも、フィルターの配設箇所を通過
する洗剤液の流れをノズルが洗剤液を噴射している時と
排水時とで逆になるようにする場合に比べて、配管系の
構成が簡単で済むので、コスト低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における機械的構成を示す
概略断面図。
【図2】 制御系の構成を示すブロック図。
【図3】 マイコンの制御動作を示すフローチャート。
【図4】 図3のAから続くフローチャート。
【図5】 図4のBから続くフローチャート。
【図6】 図5のCから続くフローチャート。
【図7】 上部ノズルの異なる態様を示す概略断面図。
【図8】 洗濯槽の異なる態様を示す要部概略断面図。
【図9】 反り部材の作用を説明するための概略断面
図。
【図10】 反り部材の構成を拡大して示す要部断面
図。
【図11】 図10の反り部材の要部拡大正面図。
【図12】 洗濯物反転手段の異なる態様を示す断面
図。
【図13】 突条及び突起を示す半截斜視図。
【図14】 市水、ポンプ、及びその両者を合成した場
合の(圧力−流量)特性と、配管抵抗より流量を求める
ための図。
【図15】 第2実施形態に係る配管系の構成図。
【図16】 第3実施形態に係る配管系の構成図。
【図17】 第3実施形態に係るフィルターの配管への
取り付け状態を示す図。
【図18】 従来例における機械的構成を示す概略断面
図。
【符号の説明】
1 洗濯槽 2 パルセータ 3 モータ 4 モータプーリ 5 ベルト 6 軸プーリ 7 パルセータ回転軸 8 排水弁 9 クラッチ 10 洗濯槽回転軸 11 外水槽 20 洗濯物 21 通水孔 22 上部ノズル用配管 23 吸入配管 25 下部ノズル用配管 26 排水弁 27 ポンプ 28 反り部材 29 軸受 30 下部ノズル 31 上部ノズル 32 小孔 33 給水弁 35 マイクロコンピュータ 36,36’ 水位センサー 41〜47 電磁弁 48 フィルター 51〜54 電磁弁 55 フィルター 56 フィルター駆動用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 道永 千鶴 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯物を収容する洗濯槽と、この洗濯槽
    を回転駆動する洗濯槽駆動手段と、この洗濯槽駆動手段
    による前記洗濯槽の回転駆動時に洗剤液を前記洗濯槽内
    の洗濯物に向けて噴射する洗剤液噴射手段とを具備する
    ことを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗剤液噴射手段は、洗剤液を加圧するポ
    ンプと、このポンプによって加圧した洗剤液を洗濯槽内
    の洗濯物に向かって噴射するノズルとを具備している請
    求項1に記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 上部に洗濯物投入口を有する外箱内に、
    該外箱の洗濯物投入口に開口する洗濯槽と、この洗濯槽
    を回転駆動する洗濯槽駆動手段と、前記洗濯槽から排出
    された洗剤液を受ける外水槽と、洗剤液を加圧するポン
    プと、前記洗濯槽内に向かって配設されたノズルと、前
    記外水槽内の洗剤液を前記ポンプに送給するための洗剤
    液送給配管と、前記ポンプから吐出された加圧洗剤液を
    前記ノズルに送給するための加圧洗剤液送給配管とを設
    ける一方、前記洗濯槽駆動手段による前記洗濯槽の回転
    駆動時に洗剤液を前記ノズルから前記洗濯槽内の洗濯物
    に向けて噴射させるために前記洗濯槽駆動手段及びポン
    プの駆動を制御する制御手段を具備することを特徴とす
    る洗濯機。
  4. 【請求項4】 洗濯槽駆動手段は、洗濯槽を回転駆動す
    る正転・逆転可能なモータと、このモータの回転を急停
    止させるブレーキ装置とを具備するものである請求項1
    または3に記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 ノズルは、洗濯槽の上部及び内底部のい
    ずれか一方または両方に配設されている請求項2または
    3に記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 洗濯槽は、周壁内面が上方に向かって拡
    開するコーン状に形成されている請求項1または3に記
    載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 周壁内面が上方に向かって拡開するコー
    ン状に形成され洗濯物を収容する洗濯槽と、この洗濯槽
    をほぼ垂直軸心回りに回転駆動する洗濯槽駆動手段とを
    具備する洗濯機において、前記洗濯槽駆動手段による前
    記洗濯槽の回転駆動時に生じる遠心力作用により該洗濯
    槽内の上部まで移動した洗濯物を下部へ導くための洗濯
    物反転手段を設けたことを特徴とする洗濯機。
  8. 【請求項8】 洗濯物反転手段は、洗濯槽内周面から中
    心方向に向かって迫り出す形状に形成された作用壁と、
    洗濯物の水分及び洗濯槽内の洗剤液を通過させる通水空
    間を具備するものである請求項7に記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 洗濯槽駆動手段による洗濯槽の回転駆動
    時に該洗濯槽内の洗剤液を遠心方向へ押しやる手段が、
    前記洗濯槽の周壁内面及び内底部のいずれか一方または
    両方に設けられている請求項1、3または7のいずれか
    に記載の洗濯機。
  10. 【請求項10】 洗濯物を収容する洗濯槽と、洗剤液を
    前記洗濯槽内の洗濯物に向かって噴射するノズルとを具
    備した洗濯機において、前記洗濯槽またはノズルの一方
    を他方に対して前記洗濯槽の軸心回りに相対回転可能に
    構成するとともに、前記ノズルの先端ノズル口を前記洗
    濯槽内の洗濯物に向かう適正位置へ移動可能に構成した
    ことを特徴とする洗濯機。
  11. 【請求項11】 上記洗濯槽を回転駆動する正転・逆転
    可能なモータは、インバータモータである請求項4に記
    載の洗濯機。
  12. 【請求項12】 上記洗濯槽から排出された洗剤液を上
    記ポンプで加圧するとともに、その加圧前に前記排出さ
    れた洗剤液を一旦溜めるためのバッファ容器が設けられ
    ている請求項2に記載の洗濯機。
  13. 【請求項13】 上記バッファ容器の水位を検知する水
    位センサーを備え、洗濯運転時及びすすぎ運転時に、該
    水位センサーで検知される検知水位が所定水位以下であ
    れば上記ポンプを停止し、前記検知水位が前記所定水位
    を超えていれば前記ポンプを駆動するように制御する手
    段を有する請求項12に記載の洗濯機。
  14. 【請求項14】 給水時に上記ポンプを通して上記洗濯
    槽に給水するとともに、排水時に前記洗濯槽から排出さ
    れた洗剤液を前記ポンプを通して排水するように、電磁
    弁を用いて配管系を構成した請求項2または3に記載の
    洗濯機。
  15. 【請求項15】 排水時に上記洗濯槽から排出された洗
    剤液を前記ポンプを通して排水するように電磁弁を用い
    て配管系を構成し、且つ該配管系の中にゴミ取り用のフ
    ィルターを設け、上記ノズルが洗剤液を噴射している時
    と排水時とでは前記フィルターを通過する洗剤液の流れ
    が逆になるように前記配管系を構成した請求項3に記載
    の洗濯機。
  16. 【請求項16】 上記フィルターが、上記ノズルが洗剤
    液を噴射している時に上記ポンプの上流側に位置し、且
    つ排水時に前記ポンプの下流側に位置するように上記配
    管系を構成した請求項15に記載の洗濯機。
  17. 【請求項17】 排水時に上記洗濯槽から排出された洗
    剤液を前記ポンプを通して排水するように電磁弁を用い
    て配管系を構成し、且つ前記配管系の中にゴミ取り用の
    フィルターを反転可能に設けた請求項3に記載の洗濯
    機。
JP17195695A 1995-04-21 1995-07-07 洗濯機 Expired - Fee Related JP3585582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17195695A JP3585582B2 (ja) 1995-04-21 1995-07-07 洗濯機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-97144 1995-04-21
JP9714495 1995-04-21
JP17195695A JP3585582B2 (ja) 1995-04-21 1995-07-07 洗濯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09783A true JPH09783A (ja) 1997-01-07
JP3585582B2 JP3585582B2 (ja) 2004-11-04

Family

ID=26438350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17195695A Expired - Fee Related JP3585582B2 (ja) 1995-04-21 1995-07-07 洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3585582B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1577432A2 (en) * 2004-02-11 2005-09-21 Tonello S.r.l. Rotating-drum machine for dyeing textile articles
KR100565537B1 (ko) * 1999-08-18 2006-03-30 엘지전자 주식회사 순환분사식 세탁기
KR100762290B1 (ko) * 1997-12-22 2008-11-14 김석태 원심력물살 세탁기
JP2014212791A (ja) * 2013-04-22 2014-11-17 日立アプライアンス株式会社 ドラム式洗濯機
JP2015043904A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 日立アプライアンス株式会社 ドラム式洗濯機
JP2015062590A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 日立アプライアンス株式会社 ドラム式洗濯機
JP2015062606A (ja) * 2013-09-26 2015-04-09 日立アプライアンス株式会社 ドラム式洗濯機
CN105088611A (zh) * 2014-05-20 2015-11-25 日立空调·家用电器株式会社 洗衣机
WO2015184785A1 (zh) * 2014-06-03 2015-12-10 海尔亚洲国际株式会社 洗衣机
JP2016043086A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 日立アプライアンス株式会社 ドラム式洗濯機
CN106544820A (zh) * 2015-09-22 2017-03-29 青岛海尔洗衣机有限公司 一种洗衣机内桶

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100762290B1 (ko) * 1997-12-22 2008-11-14 김석태 원심력물살 세탁기
KR100565537B1 (ko) * 1999-08-18 2006-03-30 엘지전자 주식회사 순환분사식 세탁기
EP1577432A2 (en) * 2004-02-11 2005-09-21 Tonello S.r.l. Rotating-drum machine for dyeing textile articles
JP2014212791A (ja) * 2013-04-22 2014-11-17 日立アプライアンス株式会社 ドラム式洗濯機
JP2015043904A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 日立アプライアンス株式会社 ドラム式洗濯機
CN104420114A (zh) * 2013-08-29 2015-03-18 日立空调·家用电器株式会社 滚筒式洗衣机
JP2015062590A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 日立アプライアンス株式会社 ドラム式洗濯機
JP2015062606A (ja) * 2013-09-26 2015-04-09 日立アプライアンス株式会社 ドラム式洗濯機
CN105088611A (zh) * 2014-05-20 2015-11-25 日立空调·家用电器株式会社 洗衣机
JP2015217181A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 日立アプライアンス株式会社 洗濯機
TWI585265B (zh) * 2014-05-20 2017-06-01 Hitachi Appliances Inc Washing machine
WO2015184785A1 (zh) * 2014-06-03 2015-12-10 海尔亚洲国际株式会社 洗衣机
JP2015228917A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 ハイアールアジア株式会社 洗濯機
JP2016043086A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 日立アプライアンス株式会社 ドラム式洗濯機
CN106544820A (zh) * 2015-09-22 2017-03-29 青岛海尔洗衣机有限公司 一种洗衣机内桶
WO2017050173A1 (zh) * 2015-09-22 2017-03-30 青岛海尔洗衣机有限公司 一种洗衣机内桶
JP2018527157A (ja) * 2015-09-22 2018-09-20 青島海爾洗衣机有限公司QingDao Haier Washing Machine Co.,Ltd. 洗濯機の内槽
EP3354785A4 (en) * 2015-09-22 2018-11-14 Qingdao Haier Washing Machine Co., Ltd. Inner barrel of washing machine
US10563336B2 (en) 2015-09-22 2020-02-18 Qingdao Haier Washing Machine Co., Ltd. Inner tub of washing machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP3585582B2 (ja) 2004-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101590372B1 (ko) 세탁기
JP5142838B2 (ja) 洗濯機
KR101389238B1 (ko) 드럼식 세탁기
KR101435811B1 (ko) 의류처리장치
JP6780159B2 (ja) 洗濯機
JPH09783A (ja) 洗濯機
JP3067508B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP6286311B2 (ja) ドラム式洗濯機
WO2013035278A1 (ja) ドラム式洗濯機
KR20180072336A (ko) 세탁기 및 그 제어방법
TWI548793B (zh) washing machine
JP2007014678A (ja) ドラム式洗濯機
US4791691A (en) Washing machine and method of washing clothes
JP4548300B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2007014678A5 (ja)
JPH10127972A (ja) 電気洗濯機
KR102533498B1 (ko) 세탁기의 제어방법
JP2746571B2 (ja) 洗濯機の中央水流噴射装置
JP2019030627A (ja) 縦型の洗濯機
AU700656B2 (en) Device for pumping water in washing machine
JP4661521B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2017018467A (ja) 洗濯機
KR200151975Y1 (ko) 세탁기의 펌핑장치
JP3068751B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP6157948B2 (ja) 洗濯機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees