JPH0976727A - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JPH0976727A
JPH0976727A JP23543795A JP23543795A JPH0976727A JP H0976727 A JPH0976727 A JP H0976727A JP 23543795 A JP23543795 A JP 23543795A JP 23543795 A JP23543795 A JP 23543795A JP H0976727 A JPH0976727 A JP H0976727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレンホースやグロメット等を用いることな
く、ドレンパイプと車体パネルとの隙間を確実にシール
することができる自動車用空調装置の提供。 【解決手段】クーリングユニット5の設けられた車室と
車外とを仕切る車体パネル4に、ドレンパイプ8cが貫
通する孔4aを形成し、ドレンパイプ8cに弾性部材1
9bと水密部材19aとをその順に外挿し、クーリング
ユニット5を車体パネル4側に押動して弾性部材19b
を圧縮変形することにより水密部材19aを車体パネル
4に押圧し、ドレンパイプ8cの先端を車体パネル4の
貫通孔4aから突設させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用空調装置に
用いられるクーリングユニットからの凝縮水のドレン部
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は自動車用空調装置の一部を示す図
である。1はブロアユニット、2はヒータユニットであ
り、ともに自動車3の車室とエンジンルームとを仕切る
車体パネル4の車室側に取り付けられる。なお、車体パ
ネル4については、二点鎖線でその一部のみを示した。
5はクーリングユニットであり、ブロアユニット1およ
びヒータユニット2に挟まれるように配置されて各々に
連結される。なお、クーリングユニット5は車体パネル
4に直接に固定されない。6a,6bはクーリングユニ
ット5に冷媒を供給するための配管であり、配管6aが
リキッドタンク(不図示)に、配管6bがコンプレッサ
(不図示)にそれぞれ接続される。
【0003】図の矢印で示すように、不図示のリキッド
タンクから配管6aを介してクーリングユニット5に冷
媒が供給される。供給された冷媒はクーリングユニット
5のエバポレータ(不図示)で気化され、そのエバポレ
ータによってブロアユニット1より送風される車室また
は車外の空気が冷却される。その後、冷媒は配管6bを
介して不図示のコンプレッサへ送られる。クーリングユ
ニット5で冷却された空気は、ヒータユニット2で所定
の温度に調整された後に車室に送られる。
【0004】図6は、ブロアユニット1側から視たクー
リングユニット5および車体パネル4部分の断面を示す
概略図である。7はクーリングユニットケース8に納め
られたエバポレータである。クーリングユニットケース
8は、その底面8aが車体パネル4側が低くなるように
傾斜しているとともに、クーリングユニットケース8の
底部の車体パネル4に対向する面8bにドレンパイプ8
cが設けられている。9はドレンパイプ8cを囲むよう
に設けられたドレンシールであり、ポリウレタン等の弾
性材からなる。車体パネル4には貫通孔4aが形成さ
れ、その孔4aのエンジンルーム側にドレンホース10
が取り付けられている。
【0005】クーリングユニット5がブロアユニット1
およびヒータユニット2に連結されると、ドレンシール
9はクーリングユニットケース8の面8aによって車体
パネル4およびドレンパイプ10の取付部分に押圧され
て圧縮変形され、ドレンパイプ8cと孔4aとの隙間を
シールする。このとき、ドレンパイプ8cの先端部分が
ドレンホース10内に挿入される。ブロアユニット1か
らの空気がエバポレータ7で冷却されると水分が凝縮
し、符号Wで示すようにクーリングユニットケース8の
底部に溜まる。クーリングユニットケース8の底部に溜
まった凝縮水Wはドレンパイプ8cを介してドレンホー
ス10内に排出され、さらに、ドレンホース10を通っ
て車外へ排出される。
【0006】図7は自動車用空調装置の他の例であり、
ドレンホース10の代りにグロメット11およびドレン
ホース12を用いるものである。この装置では、車体パ
ネル4の孔4aにグロメット11が取り付けられ、クー
リングユニットケース8のドレンパイプ8cに取り付け
られたドレンホース12がグロメット11を貫通してエ
ンジンルーム側に取り出される。その他の構成は図6と
同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6および
図7に示した従来の装置では、ドレンパイプ8cの回り
に設けられたドレンシール9によってドレンパイプ8c
と孔4aとの隙間がシールされるが、水密および気密性
が不十分なため、これを確実なものとするためにドレン
ホース10やグロメット11が用いられている。そのた
め、部品点数が増加してコストアップを招くという欠点
を有する。また、多くの場合、車体パネル4の孔4aは
作業しづらい位置にあるため、ドレンホース10やグロ
メット11を車体パネル4に取り付ける作業は難作業の
一つになっており、その結果、作業時間が増加するとい
う難点があった。
【0008】本発明の目的は、ドレンホースやグロメッ
ト等を用いることなく、ドレンパイプと車体パネルとの
隙間を確実にシールすることができる自動車用空調装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1および図2に対応付けて説明する。図1に対応付け
て説明すると、請求項1の発明は、ブロアユニットから
の空気をクーリングユニット5で冷却する際に生ずる凝
縮水Wをクーリングユニット5に設けられたドレンパイ
プ8cにより車外に排出するようにした自動車用空調装
置に適用され、クーリングユニット5の設けられた車室
と車外とを仕切る車体パネル4に、ドレンパイプ8cが
貫通する孔4aを形成し、ドレンパイプ8cに弾性部材
19bと水密部材19aとをその順に外挿し、クーリン
グユニット5を車体パネル4側に押動して弾性部材19
bを圧縮変形することにより水密部材19aを車体パネ
ル4に押圧し、ドレンパイプ8cの先端を車体パネル4
の貫通孔4aから突設させて上述の目的を達成する。請
求項2の発明による自動車用空調装置では、弾性部材1
9bはクーリングユニット5と水密部材19aとの間に
ドレンパイプ8cに外挿された柱状の弾性材から成り、
弾性部材19bを圧縮変形して水密部材19aを車体パ
ネル4に押圧する。図2に対応付けて説明すると、請求
項3の発明による自動車用空調装置では、弾性部材19
bのドレンパイプ軸方向の自然長をドレンパイプ8cの
全長以下とした。図1に対応付けて説明すると、請求項
4の発明による自動車用空調装置では、クーリングユニ
ット5設置後に弾性部材19bの圧縮変形により水密部
材19aと車体パネル4との間の面圧が所定値以上とな
り、かつ、設置時の取付け反力が所定値以下となるよう
に弾性部材19bのばね定数と水密部材19aのシール
面積とを定めた。請求項5の発明による自動車用空調装
置では、弾性部材19bのばね定数と水密部材19aの
シール面積とを、クーリングユニット5設置後の水密部
材19aと車体パネル4との間の面圧が60(kg/cm2
以上となるように定めた。請求項6の発明による自動車
用空調装置では、弾性部材19bを、密度が5.2×1
-2〜7×10-2(g/cm3)である連続気泡ポリウレタ
ンフォームで形成した。
【0010】請求項1の発明では、ドレンパイプ8cに
外挿された水密部材19aはドレンパイプ8cと車体パ
ネル4との隙間をシールする。また、ドレンパイプ8c
の先端は貫通孔4aから車外に突出する。請求項2の発
明では、柱状の弾性材から成る弾性部材19bが圧縮変
形されることにより、水密部材19aが車体パネル4に
押圧される。請求項3の発明では、クーリングユニット
5の設置時に、ドレンパイプ8cの先端が弾性部材19
bの面S1より突出する。請求項4〜5の発明では、ク
ーリングユニット5設置後にシール性に適した面圧とな
り、かつ、設置時に適正な反力となる。
【0011】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本発
明の実施の形態を説明する。図1は本発明による自動車
用空調装置の実施の形態を説明する図であり、図6と同
様にクーリングユニット部分の断面を示している。本発
明の実施の形態では、図6と同様の部分には同一の符号
を付した。19はドレンパイプ8cを囲むように設けら
れた円柱状のドレンシールであり、水密部材19aと弾
性部材19bとで構成されている。水密部材19aは耐
熱性,耐オゾン性,水密性に優れる独立気泡エチレンプ
ロピレンゴムから成り、弾性部材19bは耐圧縮永久歪
性に優れる連続気泡ポリウレタンフォームから成る。水
密材19aと弾性部材19bとは互いに面S1で接着さ
れ、さらに、ドレンシール19が面S2でクールングユ
ニットケース8に接着されている。なお、水密部材19
aの厚さは10〜15(mm)程度である。
【0013】ドレンシール19の車体パネル4に対向す
る面の面積は車体パネル4の孔4aの面積よりも大きく
設定されており、ドレンシール19がクーリングユニッ
ト5により車体パネル4に押圧されることによって、水
密部材19aと車体パネル4との間にシール面が形成さ
れる。このとき、弾性部材19bがドレンパイプ軸方向
に圧縮変形されて、水密部材19aに所定の面圧を与え
る。二点鎖線Aはドレンシール19の変形前の形状を示
しており、ドレンシール19のドレンパイプ軸方向の自
然長はドレンパイプ8cの全長以下である。そのため、
クーリングユニット5設置後には、ドレンパイプ8cの
先端は確実に車体パネル4の孔4aを貫通してエンジン
ルーム内に突出する。なお、水密部材19aはほとんど
変形しない。
【0014】図1ではドレンシール19のドレンパイプ
軸方向の自然長をドレンパイプ8cの全長以下と設定し
たが、図2(a)のように弾性部材19bの寸法を設定
してもよい。ここでは、弾性部材19bの寸法t1はド
レンパイプ8cの全長L以下に設定される。なお、この
場合にも、クーリングユニット5設置後には、ドレンパ
イプ8cの先端がエンジンルームに突出するように弾性
部材19bのばね定数が設定される。
【0015】図1または図2(a)のように寸法を設定
した場合、以下のような利点がある。例えば、図2
(b)に示すドレンシール20のように弾性部材20b
の寸法t2がドレンパイプ8cの全長Lより大きい場
合、ドレンシール20が車体パネル4(不図示)に押圧
されて弾性部材20bが圧縮変形される際に、弾性部材
20bがドレンパイプ軸方向に対して垂直方向にずれる
可能性がある。このようなずれが生じると、図2(c)
のようにドレンパイプ8cと水密部材19aとの間に弾
性部材20bを噛み込むおそれがあり、ドレンパイプ8
cによる凝縮水の排出に悪影響をおよぼす。ところが、
図2(a)のような寸法に設定しておけば、ドレンパイ
プ8cの先端が弾性部材19bの面S1より突出してい
るため、図2(c)に示すような噛み込みが発生するこ
とがない。なお、図2(c)おいて、二点鎖線Bは変形
前のドレンシール20を示している。
【0016】ところで、上述したクーリングユニット5
を車体に設置する際には、作業者がクーリングユニット
5を車体パネル4方向に付勢してドレンシール19を圧
縮変形させた状態でブロアユニットおよびヒータユニッ
トに連結しなければならない。そのため、作業性を考慮
すると、ドレンシール19による作業者への反力は10
(kgf)以下に抑える必要がある。また、実車による水
密実験結果から、必要な水密性を得るためには水密部材
19aと車体パネル4との間の面圧を60(kg/cm2)以
上にする必要がある。なお、上記反力は(弾性部材19
bのばね定数)×(取付け時の圧縮変形量)に依存す
る。
【0017】次に、上述した条件を満たすには、弾性部
材19bの材料である連続気泡ポリウレタンフォームの
密度をどのような値にすべきか説明する。以下では、車
体パネル4の孔4aの径は種々あるが小径のものとして
36(mm)、大径のものとして45(mm)のものを考え
る。また、連続気泡ポリウレタンフォームについては、
図3に示すように密度が7×10-2,6×10-2,5.
2×10-2(g/cm3)のものを考える。図3は、各密度
の連続気泡ポリウレタンフォームの圧縮率と圧縮応力と
の関係を示す図である。
【0018】クーリングユニット5の取付バラツキを考
慮すると、水密部材19aの径は少なくとも孔径36
(mm)でφ56(mm)程度、孔径45(mm)でφ65
(mm)程度それぞれ必要となる。ドレンパイプ8cの径
をφ14(mm)と仮定すると、水密部材19aの面積は
それぞれ23(cm2),32(cm2)となる。組付け時の
反力上限値を10(kgf)とすると、φ65(mm)の水
密部材19aの面圧P1は
【数1】 P1=10000(gf)/32(cm2) =313(gf/cm2) …(1) となる。すなわち、面圧313(gf/cm2)以下のゾーン
1で使用しなければならない。このとき、密度7×10
-2(g/cm3)の連続気泡ポリウレタンフォームでは圧縮
率23%以下で、密度6×10-2(g/cm3)のものでは
圧縮率63%以下で使用しなければならない。一方、φ
56(mm)の水密部材19aの面圧P2は
【数2】 P2=10000(gf)/23(cm2) =435(gf/cm2) …(2) となり、面圧435(gf/cm2)以下のゾーン2で使用し
なければならない。このとき、密度7×10-2(g/c
m3)の連続気泡ポリウレタンフォームでは圧縮率38%
以下で、密度6×10-2(g/cm3)のものでは圧縮率7
0%以下で使用しなければならない。
【0019】密度7×10-2(g/cm3)の連続気泡ポリ
ウレタンフォームについて使用の可否を検討する。弾性
部材19bの圧縮率のバラツキを±10%と仮定する
と、φ65(mm)の弾性部材19bの使用範囲は3%〜
23%(中央値13%で使用)となり、φ56(mm)の
ものは18〜38%(中央値28%で使用)となる。前
述したように、水密性を考慮すると面圧は60(g/c
m2)以上必要であるが、φ65(mm)のものでは圧縮率
が3%のところで面圧が60(g/cm2)以下となり、こ
の場合には密度7×10-2(g/cm3)の連続気泡ポリウ
レタンフォームを使用できない。一方、φ56(mm)の
ものの場合には、使用範囲の中央値が28%となり、弾
性材は圧縮率50%前後を中央値とするのが一般的であ
ることを考慮すると、密度7×10-2(g/cm3)の連続
気泡ポリウレタンフォームの使用は難しい。
【0020】次いで、密度密度6×10-2(g/cm3)の
連続気泡ポリウレタンフォームについて同様の検討をす
る。使用範囲はφ65(mm)のもので43%〜63%
(中央値53%で使用)、φ56(mm)のもので50%
〜70%(中央値60%で使用)となる。いずれの場合
も、水密性を満たす圧縮応力60(g/cm2)以上のゾー
ン3内にある。さらに、図3の二点鎖線で示した10年
経過後の圧縮応力特性を考慮すると、例えば、初期に点
Q1の特性であったものは点Q2の特性(圧縮率33%
で、圧縮応力70(g/cm2)を有する)に変化するがこ
の場合でもゾーン3内にあり、水密性を満足している。
【0021】また、密度5.2×10-2(g/cm3)のも
のは、図3の特性曲線からも明らかなように弾性材19
aとして使用することができない。以上の検討結果か
ら、車体パネル4の孔4aが一般的な大きさφ56〜6
5(mm)である場合には、密度密度6×10-2(g/c
m3)の連続気泡ポリウレタンフォームが最適である。
【0022】図4は図1に示したドレンシール19の変
形例である。図4(a)は第1の変形例であり、ドレン
シール29は連続気泡ポリウレタンフォームの弾性部材
29bの表面に直接に水密材層を形成して水密部材29
aとしている。水密部材29aは、通常の発泡工程にお
いて外表面に形成されるスキン層(気泡が潰れた状態の
表面層)がそのまま利用される。このように形成された
ドレンシール29は、クーリングユニットケース8に面
S3において接着される。図4(b)は第2の変形例
で、部材39aおよび39bは図4(a)のドレンシー
ル29と同様のものであり、ドレンシール39は2つの
部材39aと39bを面S4で接着したものである。部
材39aの39cは水密部材で、39dは弾性部材であ
る。
【0023】本発明の実施の形態では、ドレンシール1
9は、水密性,耐熱性等のシール材としての特性の良い
水密部材19aと耐圧縮永久歪性に優れる弾性部材19
bとから構成されるため、ドレンパイプ8cと車体パネ
ル4との間のシールを確実に行うことができる。その結
果、従来の空調装置のようにドレンホースやグロメット
等を付加する必要がなく、さらに、作業時間の短縮を図
ることができる。また、ドレンパイプ8cの全長Lが弾
性部材19bのドレンパイプ軸方向の寸法以上としてい
るため、図2(c)に示すような弾性部材19bの噛み
込みを防ぐことができる。特に、弾性部材19に密度6
×10-2(g/cm3)の連続気泡ポリウレタンフォームを
使用して上記の各条件下で用いることにより、最適な作
業反力およびシール面の面圧を得ることができる。
【0024】上述した発明の実施の形態では、水密部材
19aとして独立気泡エチレンプロピレンゴムを用いた
が、水密性,耐熱性等に優れる材料ならばこれに限ら
ず、例えば、その他のゴムや樹脂,金属等を用いてもよ
い。また、弾性部材19bに関しても、連続気泡ポリウ
レタンフォームに限らず、金属や樹脂のばね,シリコン
ゴム等のゴム,樹脂等を用いてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水密性,耐熱性等に優れた水密部材を耐圧縮永久歪性に
優れる弾性部材によって車体パネルに押圧するととも
に、ドレンパイプが車体パネルの貫通孔から突出してい
るため、ドレンパイプと車体パネルとの隙間のシールお
よび凝縮水の車外への排水を確実に行うことができる。
その結果、従来の空調装置のようにドレンホースやグロ
メット等を付加する必要がなく、さらに、作業時間の短
縮を図ることができる。請求項3の発明では、ドレンパ
イプの先端が弾性部材の面から突出しているため、弾性
部材を圧縮変形した際に、水密部材とドレンパイプとの
間に弾性部材を噛み込むおそれがなく、ドレンパイプに
よる凝縮水の排出を妨げることがない。請求項4〜6の
発明では、クーリングユニット設置後にシール性に適し
た面圧となり、かつ、設置時に適正な反力となるため、
水密性および作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車用空調装置の実施の形態を
説明する図であり、クーリングユニット部分を示す断面
図である。
【図2】弾性部材19bの寸法設定方法を説明する図で
あり、(a)は弾性部材19bの寸法を示す図、(b)
および(c)は(a)に示す設定方法によらないものを
示す。
【図3】連続気泡ポリウレタンフォームの特性を示す
図。
【図4】図1に示すドレンシールの変形例を示す図であ
り、(a)は第1の変形例、(b)は第2の変形例。
【図5】従来の自動車用空調装置の要部を示す図。
【図6】クーリングユニット部分の第1の例を示す断面
図である。
【図7】クーリングユニット部分の第2の例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 ブロアユニット 2 ヒータユニット 4 車体パネル 4a 孔 5 クーリングユニット 7 エバポレータ 8 クーリングユニットケース 8c ドレンパイプ 19,20 ドレンシール 19a,29a,39a 水密部材 19b,20b,29b,39b 弾性部材 W 凝縮水

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロアユニットからの空気をクーリング
    ユニットで冷却する際に生ずる凝縮水をクーリングユニ
    ットに設けられたドレンパイプにより車外に排出するよ
    うにした自動車用空調装置において、 前記クーリングユニットの設けられた車室と車外とを仕
    切る車体パネルに、前記ドレンパイプが貫通する孔を形
    成し、 前記ドレンパイプに弾性部材と水密部材とをその順に外
    挿し、前記クーリングユニットを前記車体パネル側に押
    動して前記弾性部材を圧縮変形することにより前記水密
    部材を前記車体パネルに押圧し、前記ドレンパイプの先
    端を前記車体パネルの貫通孔から突設させることを特徴
    とする自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用空調装置にお
    いて、 前記弾性部材は前記クーリングユニットと前記水密部材
    との間に前記ドレンパイプに外挿された柱状の弾性材か
    ら成り、前記弾性部材を圧縮変形して前記水密部材を前
    記車体パネルに押圧することを特徴とする自動車用空調
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の自動車用空調装置にお
    いて、 前記弾性部材のドレンパイプ軸方向の自然長を前記ドレ
    ンパイプの全長以下としたことを特徴とする自動車用空
    調装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の自動車
    用空調装置において、 前記クーリングユニット設置後に前記弾性部材の圧縮変
    形により前記水密部材と車体パネルとの間の面圧が所定
    値以上となり、かつ、設置時の取付け反力が所定値以下
    となるように前記弾性部材のばね定数と前記水密部材の
    シール面積とを定めたことを特徴とする自動車用空調装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の自動車用空調装置にお
    いて、 前記弾性部材のばね定数と前記水密部材のシール面積と
    を、前記クーリングユニット設置後の前記水密部材と前
    記車体パネルとの間の面圧が60(kg/cm2)以上となる
    ように定めたことを特徴とする自動車用空調装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかに記載の自動車
    用空調装置において、 前記弾性部材を、密度が5.2×10-2〜7×10
    -2(g/cm3)である連続気泡ポリウレタンフォームで形
    成したことを特徴とする自動車用空調装置。
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Cited By (4)

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