JPH0974835A - 苗植機 - Google Patents

苗植機

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JPH0974835A
JPH0974835A JP24111295A JP24111295A JPH0974835A JP H0974835 A JPH0974835 A JP H0974835A JP 24111295 A JP24111295 A JP 24111295A JP 24111295 A JP24111295 A JP 24111295A JP H0974835 A JPH0974835 A JP H0974835A
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seedling
clutch
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seedling planting
gear
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Masami Muranami
村並  昌実
Shin Watabe
伸 渡部
Yoshikatsu Aoki
義勝 青木
Masahiro Takemoto
竹本  雅浩
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 苗の植付ピッチの変更につき、苗植具の連続
作動と間欠作動が選択できるようにする。 【構成】エンジン4の動力で駆動される推進装置15を
備えた走行車体1にそのエンジン4の動力で駆動される
苗植具74を備えた苗植装置2が設けられ、「切り」に
すると苗植具74が略一定の位置に来た所で動力伝達が
「切り」になる定位置停止クラッチ49がエンジン4と
苗植装置2の間に設けられ、該定位置停止クラッチ49
を所定時間おきに「入り」状態に作動させる間欠作動装
置99が設けられると共に、この定位置停止クラッチ4
9を常時「入り」状態とすることが可能な連続作動装置
100が設けられている苗植機とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、走行車体の車速およ
び作動中の苗植具の速度を変更しないで苗植付ピッチが
変更できる苗植機に用いるものである。
【0002】
【従来の技術】苗植機は、エンジンの動力で駆動される
推進装置(車輪)を備えた走行車体にそのエンジンの動
力で駆動される苗植具を備えた苗植装置を設けて自走式
に構成する。そして、苗植具は、一定の周期で上下に作
動(旋回)するように設け、走行車体の前進中にその作
動の下端で1株の苗を圃場に移植する。そのため、移植
される苗株の前後の間隔(植付ピッチ)は、走行車体の
前進速度と苗植具の時間当りの作動回数(旋回回数)で
定まる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】苗の品種や地域の特性
により、苗植機に種々の植付ピッチが要求される。ここ
に、走行車体の前進速度は、オペレータの歩行速度その
他によってほぼ一定であることが望ましく、作動中の苗
植具の旋回速度も、著しく高くなったり低くなったりす
ると、移植された苗に損傷や姿勢の乱れが生じるので、
これまた一定の範囲内にあることが望ましい。このため
に、苗植具の作動速度を植付ピッチに関係なく略一定に
するため、苗植具へ動力を伝達する定位置停止クラッチ
を間欠的に「入り」状態にし、この間欠作動周期を変更
可能にした間欠作動装置を設けることができる。ところ
が、苗植具が連続作動に近い状態になるよう間欠作動装
置の間欠作動周期を設定すると定位置停止クラッチを
「入り」にする間欠作動装置の作動タイミングと定位置
停止クラッチの「入り」のタイミングとのずれにより、
定位置停止クラッチが「入り」状態で定位置停止クラッ
チを「入り」にする間欠作動装置の作動が行われると、
苗植具が所望の周期で作動しなくなるため、間欠作動周
期を短くするのには限界がある。
【0004】この発明は、走行車体の前進速度と作動中
の苗植具の作動速度を一定の範囲内に設定し、植付ピッ
チの調節範囲を大きくするため苗植具の作動につき連続
作動と1回の周期のあとに一定の休止時間を有する作動
(間欠作動)が選択できるように構成することにより、
上記の要求を達成しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を達成するため、エンジン4の動力で駆動される推進装
置15を備えた走行車体1にそのエンジン4の動力で駆
動される苗植具74を備えた苗植装置2が設けられ、
「切り」にすると苗植具74が略一定の位置に来た所で
動力伝達が「切り」になる定位置停止クラッチ49がエ
ンジン4と苗植装置2の間に設けられ、該定位置停止ク
ラッチ49を所定時間おきに「入り」状態に作動させる
間欠作動装置99が設けられると共に、この定位置停止
クラッチ49を常時「入り」状態とすることが可能な連
続作動装置100が設けられている苗植機とした。
【0006】
【作用】上記の苗植機を圃場で運転すると、推進装置1
5がエンジン4の動力で作動して走行車体1が前進し、
その前進中に、苗植具74がそのエンジン4の動力で作
動して苗を圃場に移植する。そして、連続作動装置10
0により、苗植具74の連続作動が選択される。すなわ
ち、定位置停止クラッチ49が常時「入り」の状態に保
持され、植付ピッチが小となる。
【0007】これとは逆に、間欠作動装置99により定
位置停止クラッチ49を所定時間おきに「入り」状態に
作動させる状態を選択すると、間欠作動装置99が定位
置停止クラッチ49を「入り」状態に作動させたとき定
位置停止クラッチ49が動力伝達を「入り」にし、苗植
具74が所定の位置に来たところで定位置停止クラッチ
49が動力伝達を「切り」にする。そして、苗植具74
は1回作動したのち、一定の休止時間を置いてつぎの作
動を行う。従って、苗植具74の時間当りの作動回数
は、前者の連続作動に比較して、後者は休止時間を有す
るために低下する。すなわち、植付ピッチは、前者に対
して後者が大となる。
【0008】
【効果】以上のように、この発明によると、走行車体1
の前進速度と、作動中の苗植具74の作動速度を一定の
範囲内にとどめながら複数の植付ピッチが得られるの
で、移植される苗に損傷や姿勢の乱れを与えることな
く、苗の品種や地域の特性に対応させることができる。
【0009】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を説明する。走行
車体1に苗植装置2が装着されて苗植機となっている。
走行車体1は、つぎのように構成される。主歯車箱3の
前後にエンジン4と主フレーム5が固定されている。植
付歯車箱6が主フレーム5の後に固定され、これから左
右一対の植付フレーム7が後に伸びている。植付ケース
8が左の植付フレーム7の後端に固定され、その左側か
ら傾斜フレーム9が斜後上に伸びている。ハンドル10
の支柱11が左右一対で構成され、それぞれが傾斜フレ
ーム9の中間と右の植付フレーム7の後端から斜上に伸
びている。
【0010】一対の第1ケース12が主歯車箱3の両横
から斜後上に伸び、それぞれの後端から第2ケース13
が下に伸び、一対のチェンケース14の先端がそれぞれ
の第2ケース13の下端に取付けられている。そして、
一対の車輪(推進装置)15がそれぞれのチェンケース
14の後端に取付けられている。なお、チェンケース1
4の先端は、車輪駆動軸16の回りに揺動するように第
2ケース13に取付けられ、これからアーム17が上に
突出し、油圧シリンダ18から後に突出したピストンロ
ッド19の後端がリンク20でこのアーム17の上端に
接続し、油圧シリンダ18からピストンロッド19が出
没すると、チェンケース14が車輪駆動軸16の回りに
揺動して車輪15が上下に移動する。
【0011】一対の横棒21がエンジン4の下腹部に回
動自在に取付けられ、それぞれの外側から支脚22が後
に伸び、一対の転輪23がそれぞれの支脚22の後端に
取付けられている。一対のアーム24がそれぞれの横棒
21から上に伸び、それぞれの突端とその後のアーム1
7がリンク25で連結されて、車輪15が上下に移動す
ると、転輪23も同じ方向で上下に移動する。エンジン
4の動力が主歯車箱3・第1ケース12・第2ケース1
3およびチェンケース14内の伝動装置でそれぞれの車
輪15に達し、これが回転して走行車体1が一定の速度
で前進する。
【0012】苗植装置2は、つぎのように構成されてい
る。中央に苗取口26を有する苗受板27が傾斜フレー
ム9に横向に固定されている。前上りに傾斜した苗載台
28が前部をスライダ29、後部を苗受板27で支えら
れるようにして植付フレーム7の上に左右に移動できる
ように設けられている。横軸30が植付ケース6に設け
られ(図3)、エンジン4から車輪15に達している伝
動路の途中から分かれた伝動経路31で駆動されるよう
に出来ている。
【0013】カム軸32が植付ケース8に横向に設けら
れている。従動歯輪33のスリーブ34がカム軸32に
回転自在に取付けられ、横軸30に固定された駆動歯輪
35と従動歯輪33にチェン36が巻き掛けられてい
る。2段の横移動歯車37がスリーブ34に回転しない
ように取付けられている。変速軸38がカム軸32と平
行に設けられ、その右端に固定した歯車39がカム軸3
2に固定した歯車40に咬み合っている。2段の変速歯
車41が変速軸38に回転自在に設けられ、横移動歯車
37が右に移動すると、その大歯車が変速歯車41の小
歯車に咬んでこれが高速で回転し、横移動歯車37が左
に移動するとその小歯車が変速歯車41の大歯車に咬ん
でこれが低速で回転するように出来ている。移動クラッ
チ42が変速軸38に回転しないように取付けられ、ば
ね43で左に押されて左側面の爪44が変速歯車41の
右側面の爪45に咬むようになっている。傾斜したカム
46が移動クラッチ42の筒部に設けられ、ばね47で
押し出されたピン48の先がこれに係合すると、カム4
6の回転にともなって移動クラッチ42がばね43に抗
して右に移動し、爪44が爪45から離れてこの間で動
力伝達が「切り」となり、そのピン48が引かれて先が
カム46から離れると、移動クラッチ42がばね43で
左に押し動かされ、この間の動力伝達がたちどころに
「入り」となる。すなわち、移動クラッチ42とピン4
8などで定位置停止クラッチ49が構成され、ピン48
が引かれてその先がカム46から離れると、たちどころ
に動力伝達が開始されるが、ばね47で押されたピン4
8の先がカム46側に移動したときは、このカム46が
回転して所定の位置に到達したときに動力伝達が断たれ
る。そして、後述の苗植具74の先が上下に長い長円軌
道Aで旋回し、上記のようにして動力伝達が断たれる
と、その先が、地面よりも高い一定の位置に来た所で停
止するように設定される。
【0014】チェンケース50が植付ケース8の左側面
から斜前上に伸び、リードカム51がその上端の右に設
けられている(図1および図3)。変速軸38に固定さ
れた歯輪52とリードカム51に固定された歯輪53に
チェン54が巻き掛けられ、左右に移動自在に支えられ
た前記の苗載台28がリードカム51の回転で左右に往
復駆動されるように出来ている。なお、苗載台28の下
面に平ベルト55が設けられ、苗載台28が左端および
右端に到達すると、カム軸32のカム56がラチェット
レバー(図示していない)を押し回し、平ベルト55が
時計方向(図1)に回動する。
【0015】上から見てV字型をした作溝器57がリン
ク58の後部に設けられ、カム軸32のカム59で間欠
的に押し下げられ、下端で圃場に突入して苗を移植する
溝を作るようになっている。小判型の第1旋回ケース6
0の下端が傾斜フレーム9の右側に取付けられ、これと
一体の歯輪61と変速軸38に固定された歯輪62にチ
ェン63が巻き掛けられて時計方向(図1)に回転する
ようになっている。小判型の第2旋回ケース64の一端
が第1旋回ケース60の先端の右側に取付けられ、これ
と一体の小歯車65が傾斜フレーム9と一体の大歯車6
6に中間歯車67を介して咬み合っている。そして、大
歯車66の歯数が小歯車65の歯数の2倍に作られ、第
1ケース60が時計方向に回転すると、第2旋回ケース
64がその2倍の速さで反時計方向に回転し、第1旋回
ケース60が上下に向くと第2旋回ケース64がさらに
上下に伸び、前者が前後に向くと後者が折りたたまれる
ようにして後前に向く。また、後者が前者よりも若干長
く出来ていて、上記のように旋回すると、後者の先端が
上下に長い長円軌道を画く。
【0016】スリーブ68が第2旋回ケース64の他端
から右に伸び、これに苗植ケース69が回転自在に取付
けられている。苗植軸70が苗植ケース69に固定さ
れ、これがスリーブ68内を通って第2旋回ケース64
内に伸び、その端に歯車71が固定されている。第1旋
回ケース60に固定された歯車72が中間歯車73を介
して歯車71に固定され、第1旋回ケース60と第2旋
回ケース64が上記のように回転するとき、苗植ケース
69が同じ姿勢を保って旋回するように出来ている。
【0017】苗植具74が左右一対の板で作られて苗植
ケース69に下向きに取付けられ、スリーブ68と一体
のカム75が苗植ケース69に対して回転すると、開閉
するようになっている。すなわち、苗植具74の先端
は、上下に長い長円軌道Aで旋回し、下降の途中で苗取
口26を通るときに左右の板が閉じてその上の一株分の
苗を取り出し、下端において開いてその苗を作溝器57
が作った溝に移植する。
【0018】一対の鎮圧輪76が作溝器57の後に配置
され、苗が移植されたあとの上記の溝を埋め戻し、軽く
鎮圧するようになっている。苗植具74の間欠作動装置
99が植付ピッチが調節できるように構成される。すな
わち、円板77が植付歯車箱6の右で横軸30と一体に
設けられて回転している(図3,図4および図5)。支
軸78が円板77の中心から右に伸び、これに筒79が
回転自在に取付けられている。断面がU字型の受板80
が筒79に固定され、支軸78に直交する案内軸81が
この受板80で両端が支えられている。リング状の係合
溝82を有する従動ローラ83が案内軸81に移動自在
に取付けられ、ばね84で筒79が円板77側に押さ
れ、従動ローラ83の外周が円板77の側面に押し当て
られ、その回転を受けて案内軸81の回りに回転してい
る。雄ねじ85を有する調節棒86が案内軸81と平行
に受板80支えられ、先が係合溝82に係合しているシ
フタ87のスリーブ88にその雄ねじ85がねじ込ま
れ、後端のハンドル89(図1)でこの調節棒86を回
すと、従動ローラ83が前後に移動し、その回転数が減
少したり増加するようになっている。受板90とその後
のアーム91がばね92で前に押されるようにしてスリ
ーブ88に取付けられ、アーム91の左端が従動ローラ
83の後面の突子93に当る位置に配置されている。こ
のアーム91は、ばね94で反時計方向に引き戻されて
いる(図5)。クラッチアーム95がアーム91から上
に突出し、その突端とピン48がワイヤ96で連結され
ている。そして、従動ローラ83が回転すると、突子9
3がアーム91の左端をはね上げ、クラッチアーム95
がワイヤ96を引き、ピン48の先がカム46から離
れ、爪44が爪45に咬んで定位置停止クラッチ49が
「入り」となり、苗植具74が旋回を始める。従動ロー
ラ83の回転がこれから進むと、アーム91が突子93
から離れ、ばね94がクラッチアーム95を引き戻し、
ワイヤ96が緩んでピン48の先がばね47でカム46
側に押し出され、これが所定の位置まで回転すると爪4
4が爪45から離れ、定位置停止クラッチ49が「切
り」となり、苗植具74が所定の位置に来た所で停止す
る。この定位置停止クラッチ49による伝達動力の「入
り」「切り」は、従動ローラ83の1回転ごとに行わ
れ、苗植具74が長円軌道Aを通って1回旋回したの
ち、動力伝達「切り」の間で休止時間を取り、つづいて
つぎの1回の旋回を始め、これを繰り返す。また、オペ
レータがハンドル89を回転すると従動ローラ83が前
後に移動し、その回転数が増減する。すると、定位置停
止クラッチ49による動力伝達の「入り」「切り」の回
数、ひいては苗植具74の上記の休止時間が拡縮し、そ
の結果的には植付ピッチが増減する。
【0019】苗植具74の連続作動装置100がつぎの
ように構成されている。連続作動レバー97(図1)が
ハンドル10に設けられ、これを時計方向に操作する
と、ワイヤ98がアーム91(図5)を時計方向に引き
回し、その先を突子93の回転軌道から引き離すように
なっている。連続作動レバー97をこのように操作する
と、クラッチアーム95がワイヤ96を引き、ピン48
がカム46から離れ、定位置停止クラッチ49が動力伝
達の「入り」を継続し、苗植具74が連続して旋回す
る。すると、植付ピッチが最も小さくなる。
【0020】植付クラッチ101がつぎのように構成さ
れる。植付クラッチレバー102(図1)がハンドル1
0に設けられ、これと前記の受板90がワイヤ103で
連結されて、植付クラッチレバー102を時計方向に操
作すると、ワイヤ103が受板90をばね92に抗して
後に引き寄せ、アーム91の下端が後に移動して突子9
3から離れるように出来ている。すなわち、植付クラッ
チレバー102を操作して、アーム91を突子93から
引き離すと、突子93が回転してもアーム91が作動し
ないので、定位置停止クラッチ49による伝達動力の
「切り」が継続される。
【0021】車輪15に対する伝動装置が図6のように
構成されている。エンジン4の動力で回転するクラッチ
歯車104が主歯車箱3内に設けられ、一対のクラッチ
軸105がこれから左右に伸びている。左右一対のサイ
ドクラッチ106がそれぞれのクラッチ軸105の内端
部に取付けられ、それぞれの内側の爪がクラッチ歯車1
04の側面の爪に咬み合い、ハンドル10の左右に設け
たサイドクラッチレバ107(図1)を引くとワイヤ1
08が対応するサイドクラッチ106を外に引き寄せ、
クラッチ歯車104からクラッチ軸105に伝達される
動作を断つようになっている。一対のクラッチ軸105
の外端にそれぞれの第1ケース12内において歯輪10
9が固定されている。1対の中間軸110がそれぞれの
第1ケース12と第2ケース13に渡って設けられ、外
端に固定した歯輪111と上記の歯車109にチェン1
12が巻き掛けられている。左右の第2ケース13は、
下端で接続して一体に構成され、その下端に左右一対の
車輪駆動軸16が設けられている。それぞれの中間軸1
10に固定された歯車113が中間歯車114を介して
それぞれの車輪駆動軸16に固定された歯車115に咬
み合っている。それぞれの車輪駆動軸16の外端は、チ
ェンケース14内に伸び、その外端に固定された歯輪1
16とチェンケース14の下端の車軸117(図1およ
び図2)に固定された歯輪(図示していない)にチェン
118が巻き掛けられている。
【0022】従って、エンジン4の動力は、クラッチ歯
車104で左右に分配され、それぞれのサイドクラッチ
106,クラッチ軸105,歯輪109,チェン11
2,歯輪111,中間軸110,歯車113,中間軸1
14,歯車115,車輪駆動車16,歯輪116,チェ
ン118,歯輪および車軸117をこの順序に伝わって
それぞれの車輪15に到達する。そして、所望のサイド
クラッチレバ107を握ると、ワイヤ108が引かれ、
サイドクラッチ106が外に移動してその爪がクラッチ
歯車104の爪から離れ、この間で上記の動力伝達が断
たれて車輪15の回転が停止する。
【0023】それぞれの中間軸110の内端が第2ケー
ス13から突出し、突端にブレーキドラム119が固定
されている。ブレーキドラム119は、第2ケース13
に固定したカバー120で被われている。ばね121
(図7)で引き寄せられてブレーキドラム119の内面
から離れるようにそれぞれ一対のシュー122が設けら
れている。レバー123を引くと、カム124がシュー
122を押し開き、その外周がブレーキドラム119の
内面に押し当てられ、ブレーキドラム119の回転に制
動を与えるように出来ている。サイドクラッチレバ10
7は、上記のように握って動力伝達を断ったのち、更に
深く握ると、ワイヤ108がレバー123を引き回し、
ブレーキドラム119に制動が与えられるように連結さ
れる。すると、所望の側の車輪15の回転が停止したの
ち、その車輪15にブレーキが働き、その車輪15がつ
き回りすることなく停止し、走行車体1が円滑に旋回す
る。上記の構成によると、制動装置が中間軸の内端に設
けられるので、これを設けることにより、車輪15のト
レッドが広くなるおそれがない。
【0024】なお、ハンドル10に爪125を設け、上
記のように深く握ったサイドクラッチレバー107が掛
け止められるようにすると、これが駐車ブレーキとな
る。図1および図2のように予備苗載台126を設ける
ことができる。すなわち、前上りに傾斜した苗載台28
に、その中間から後上りの伸びるように予備苗載台12
6が固定され、機体後方からの苗補給を可能にしてい
る。苗載台28の平ベルト55の前にベルト127が設
けられている。左右一対のベルト128が予備苗載台1
26に設けられ、レバー130を押し引きすると、ベル
ト128とベルト127の上面が前向きに回転し、その
上に載せている予備の集団苗を苗載台28の前部に繰り
出すようになっている。また、ベルト128の上面が上
に突出するように苗取板129に穴を設け、すくい取っ
た集団苗が載った苗取板129を予備苗載台の上に置く
ことができる。すると、苗取板129を抜き取ることな
く、予備の集団苗を苗載台28に供給できて苗のくずれ
が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を施した苗植機の側面図。
【図2】その平面図。
【図3】その1部の伝動機構図。
【図4】その1部の拡大した平面図。
【図5】その1部の背面図。
【図6】その1部の伝動機構図。
【図7】その1部の側面図。
【符号の説明】
1 走行車体 2 苗植装置 4 エンジン 15 推進装置 49 定位置停止クラッチ 74 苗植具 91 アーム 93 突子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹本 雅浩 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン4の動力で駆動される推進装置
    15を備えた走行車体1にそのエンジン4の動力で駆動
    される苗植具74を備えた苗植装置2が設けられ、「切
    り」にすると苗植具74が略一定の位置に来た所で動力
    伝達が「切り」になる定位置停止クラッチ49がエンジ
    ン4と苗植装置2の間に設けられ、該定位置停止クラッ
    チ49を所定時間おきに「入り」状態に作動させる間欠
    作動装置99が設けられると共に、この定位置停止クラ
    ッチ49を常時「入り」状態とすることが可能な連続作
    動装置100が設けられている苗植機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010075143A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Kubota Corp 移植機
JP2015126721A (ja) * 2013-12-28 2015-07-09 井関農機株式会社 移植機
CN116114410A (zh) * 2023-04-14 2023-05-16 山西省林业和草原科学研究院 一种苗床整地装置及其整地方法

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