JPH0973900A - アルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質の製造方法 - Google Patents

アルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質の製造方法

Info

Publication number
JPH0973900A
JPH0973900A JP8054809A JP5480996A JPH0973900A JP H0973900 A JPH0973900 A JP H0973900A JP 8054809 A JP8054809 A JP 8054809A JP 5480996 A JP5480996 A JP 5480996A JP H0973900 A JPH0973900 A JP H0973900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active material
cobalt
nickel
storage battery
alkaline
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8054809A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3338277B2 (ja
Inventor
Yoshitaka Baba
良貴 馬場
Mikiaki Tadokoro
幹朗 田所
Akifumi Yamawaki
章史 山脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP05480996A priority Critical patent/JP3338277B2/ja
Priority to TW085106836A priority patent/TW301070B/zh
Priority to US08/665,703 priority patent/US5702762A/en
Priority to KR1019960022774A priority patent/KR100385481B1/ko
Priority to DE69610263T priority patent/DE69610263T2/de
Priority to EP96304698A priority patent/EP0752726B1/en
Priority to CNB961101164A priority patent/CN1179433C/zh
Publication of JPH0973900A publication Critical patent/JPH0973900A/ja
Priority to HK98111390A priority patent/HK1010428A1/xx
Application granted granted Critical
Publication of JP3338277B2 publication Critical patent/JP3338277B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/24Electrodes for alkaline accumulators
    • H01M4/26Processes of manufacture
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/24Electrodes for alkaline accumulators
    • H01M4/32Nickel oxide or hydroxide electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/48Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides
    • H01M4/52Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides of nickel, cobalt or iron
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コバルト化合物が表面に配された水酸化ニッ
ケルをアルカリ熱処理してニッケル活物質を作製する際
に、粒子の粘結による粒子塊の発生を抑制し、アルカリ
蓄電池における活物質利用率,高率放電特性等の電池特
性を向上させる。 【解決手段】 表面に水酸化コバルトが析出された水酸
化ニッケルの粒状物を、流動造粒装置1のメッシュ円板
4上に収納する。外部から熱風入口5に熱風を送り込む
と共に空気出口8から外部に吸気を行い、熱風で粒状物
を加熱しながら攪拌羽根3で攪拌すると共に、熱風で粒
状物を分散させる。この状態で、ポンプ9を作動させ
て、スプレーノズル7からアルカリ水溶液を噴霧する。
噴霧後、熱気流中での攪拌を続けることによってアルカ
リ熱処理を完結させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ蓄電池用
ニッケル電極活物質の製造方法に関し、特に非焼結式ニ
ッケル電極に用いられる活物質の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリ蓄電池用ニッケル電極は、水酸
化ニッケルを主成分とする活物質が充填されており、従
来から多く利用されている焼結式のニッケル電極の他
に、活物質の粉末を発泡ニッケル等の基体に充填した
り、ペースト状にしてパンチングメタル等に保持させた
非焼結式のニッケル電極も知られている。
【0003】このニッケル電極は、ニッケル−カドミウ
ム二次電池やニッケル−水素二次電池等のアルカリ蓄電
池の正極として用いられるが、アルカリ蓄電池がポータ
ブルエレクトロニクス機器の電源等に用いられる関係
上、電池の高容量化に対する要求が大きい。電池の高容
量化に関してみるとき、非焼結式は、焼結式と比べて活
物質の充填密度を大きくできる点で有利であるが、活物
質の利用率が低い傾向にあるため、これを向上させるこ
とにより更に高容量化を図る試みがなされている。
【0004】活物質の利用率を向上させる技術として
は、水酸化ニッケルを主成分とする粒子にコバルトやコ
バルト化合物を添加したり、粒子の表面にコバルト化合
物を析出させて被覆したり、粒子をコバルト化合物で被
覆した後、更に過酸化水素水で酸化するといったものが
従来より知られている。このようにコバルトやコバルト
化合物を含む活物質を充填したニッケル正極板は、アル
カリ蓄電池に組み込まれると、コバルト種が一旦電解液
中に溶解し、水酸化ニッケルの表面に一様に分散して、
その後の初回充電によって活物質−活物質間、及び活物
質−集電体間を連結した形で析出する。この析出物はオ
キシ水酸化コバルトになり、このオキシ水酸化コバルト
の導電性ネットワークにより活物質−活物質間及び活物
質−集電体間の導電性が向上し、それによって活物質の
利用率が向上すると考えられる。
【0005】しかし、このようなコバルト種を含むニッ
ケル活物質を正極に充填して電池を作製しても、過放電
時に、コバルト化合物が水酸化ニッケル粒子の中に入り
込んでコバルト化合物の効果が失われ、その結果、利用
率の向上が持続しないという過放電特性の問題があっ
た。これに対して、本発明者等が出願した特願平6−2
25104では、表面がコバルト化合物で被覆された水
酸化ニッケル粒子を、更に、アルカリが共存する酸素雰
囲気下で熱処理(以下、アルカリ熱処理と記載する)す
ることによって、価数が2価より大きい高次のコバルト
酸化物を水酸化ニッケル粒子の表面に形成し、これによ
り、導電性向上の効果を高めることができると共に、水
酸化ニッケル粒子の細孔の状態に変化を与え、過放電特
性を向上できることを示した。
【0006】ここで、アルカリ熱処理の具体的方法とし
ては、表面がコバルト化合物で被覆された粒子にアルカ
リ水溶液を含浸し、次いでこの含浸した粒子を空気中で
加熱するという方法を示した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な処理方法の場合、加熱する工程において、複数の水酸
化ニッケル粒子がコバルト化合物によって粘結すること
によって粒子塊が生成し、作製された活物質に、粒子塊
が含まれてしまうという問題があった。この粒子塊の発
生は、加熱する工程を攪拌しながら行っても避けること
はできなかった。
【0008】粒子塊が含まれた活物質は、そのままでは
発泡ニッケル等の正極に充填することが困難である。従
って、これを粉砕して使用していたが、粉砕時に表面の
コバルト化合物が部分的に剥がれてしまい、その分、ア
ルカリ熱処理したコバルト化合物による高率放電時の利
用率向上の効果が損なわれることになる。本発明は、こ
のような課題に鑑み、コバルト化合物が表面に配された
水酸化ニッケルをアルカリ熱処理してニッケル活物質を
作製する製法において、粒子の粘結による粒子塊の発生
を抑えることによって、アルカリ蓄電池における活物質
利用率,高率放電特性等の電池特性を向上させることを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、水酸化ニッケルを主成分とする粒子の表
面にコバルト化合物が配されてなる粒状物に対して、ア
ルカリ水溶液を混合するアルカリ混合ステップと、アル
カリ水溶液が混合された粒状物を加熱する加熱ステップ
とを備えたアルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質の製造
方法において、加熱ステップで、アルカリ水溶液が混合
された粒状物を流動又は分散させながら加熱する。或
は、アルカリ混合ステップで、粒状物を加熱空気中で流
動又は分散させながらアルカリ水溶液を噴霧する。
【0010】従来のように、アルカリ水溶液に含浸して
加熱する方法では、加熱時において粒状物に付着したア
ルカリ水溶液にコバルト化合物が一部溶け込み、これが
再析出されるのに伴って隣合う粒状物が粘結されるが、
本発明の製法のように、アルカリ水溶液が混合された粒
状物を流動又は分散させながら加熱すると、コバルト化
合物が再析出されるときに、隣合う粒子物が粘結される
のが防止され、粒子塊の生成が抑えられる。また、粒状
物を加熱空気中で流動又は分散させながらアルカリ水溶
液を噴霧すると、粒子に付着したアルカリ水溶液がすぐ
に乾燥し、隣合う粒子物が粘結されない。
【0011】従って、本発明の製法によれば、正極に充
填する際に従来発生していた粒子塊の粉砕に伴うコバル
ト化合物の脱落が防止されるため、従来の製法による活
物質と比べて、活物質利用率や高率放電特性が向上す
る。ここで、粒子塊の生成をさらに抑制し、より良好な
活物質を作製するために、以下のようにすることができ
る。
【0012】アルカリ混合ステップにおいて、粒状物を
多孔性の保持体上に保持し、保持体の下方から熱気流を
通過させながらアルカリ水溶液を噴霧することによっ
て、粒子塊の生成を抑制する効果がより高まる。ここ
で、保持体上で粒状物を機械的に攪拌しながら行うこと
によって、より効率よく処理することができる。用いる
粒状物については、水酸化ニッケルに対するコバルト化
合物の含有量が、水酸化コバルトに換算して1重量%〜
14重量%であることが、活物質利用率等の面から好ま
しい。
【0013】アルカリ混合ステップにおいては、10重
量%〜40重量%のアルカリ水溶液を用いて行うこと
が、活物質利用率等の面から好ましい。アルカリ熱処理
の加熱温度は、40℃〜150℃で行うことが、活物質
利用率等の面から好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の活物質の製造方法につい
て具体的に説明する。 (実施の形態1)モル比でニッケル1に対して、亜鉛
0.02,コバルト0.02となるように硫酸ニッケ
ル,硫酸亜鉛,硫酸コバルトの混合水溶液を調整し、こ
れを攪拌しながら、水酸化ナトリウム溶液を徐々に滴下
し、反応中pHを13〜14に安定させることによっ
て、水酸化ニッケルの結晶を析出させる。析出した水酸
化ニッケルの結晶には、微量の亜鉛及びコバルトが固溶
している。
【0015】次にこの水酸化ニッケルの結晶が析出した
水溶液を攪拌しながら、比重1.30の硫酸コバルト水
溶液と25重量%の水酸化ナトリウム水溶液とを滴下し
てpHを9〜10に維持することによって、水酸化ニッ
ケルの結晶を核とし、その表面に水酸化コバルトが析出
した粒状物が生成する。なお、水酸化ニッケルの表面に
析出させる水酸化コバルトの量、即ち生成した粒状物中
の水酸化コバルトの含有量は、滴下する硫酸コバルト水
溶液の濃度や、pHを9〜10に維持して熟成する時間
を調整することによって、所定の添加量に調整すること
ができる。
【0016】この粒状物を、分取して水洗,乾燥する。
そして、この粒状物を、以下のように、熱気流中で攪拌
しながら、これにアルカリ水溶液を噴霧することによっ
てアルカリ熱処理を行い、活物質を作製する。図1は、
本実施の形態で用いる流動造粒装置の概略図である。こ
こでは、流動造粒装置1として、ホソカワミクロン
(株)製の多機能型流動乾燥装置アグロマスタ(アグロ
マスタは商品名)を用いる。
【0017】この流動造粒装置1は、円筒形状の装置上
部1aと、これより大径の円筒形状の装置下部1bとか
らなり、装置全体は、外装板2によって囲まれ空気が上
下方向に流通できるようになっている。装置下部1bの
中央部には、粒状物を攪拌する攪拌羽根3が設置され、
そのすぐ下側には粒状物の落下を防止するメッシュ円板
4(2μm)とが取り付けられている。また装置下部1
bの下端側には、外部の熱風送風機(不図示)から送ら
れる熱風を取り入れる熱風入口5が、上端側には装置に
粒状物を投入するための投入口6が設けられている。
【0018】装置上部1aには、攪拌されている状態の
粒状物に液を散布するスプレーノズル7が設置され、上
部1aの上端には、外部の吸気装置(不図示)によって
装置1から空気を排出するための空気出口8が設けられ
ている。また、外装板2の外方には、スプレーノズル7
にアルカリ水溶液を送り込むポンプ9が設置されてい
る。
【0019】この流動造粒装置1を用いて行うアルカリ
熱処理の一例を以下に示す。表面に水酸化コバルトが析
出された水酸化ニッケルの粒状物を、投入口6から投入
する。投入された粒状物は、装置下部1b内のメッシュ
円板4上に収納される。外部から熱風入口5に熱風を送
り込むと共に、空気出口8から外部に吸気を行うと、図
1中に白抜き矢印で示すように、熱風がメッシュ円板4
を通り抜けて上昇する。このとき、メッシュ円板4上の
粒状物は、上昇する熱風によって加熱される。
【0020】また、更に攪拌羽根3を回転させると、メ
ッシュ円板4上の粒状物が攪拌される。この状態で、メ
ッシュ円板4上の粒状物は、熱風中で攪拌されて熱風中
に分散されたような状態となっており、粒状物の一部は
熱風で吹き上げられて、装置下部1b及び装置上部1a
内に拡散された状態となっている。
【0021】続いて、ポンプ9を作動させて、スプレー
ノズル7から所定量のアルカリ水溶液を噴霧する。噴霧
されたアルカリ水溶液は、熱風で吹き上げられている粒
状物や攪拌羽根3で攪拌されている粒状物の表面に付着
し、粒子表面の水酸化コバルトに浸透する。そして、ア
ルカリ水溶液を噴霧し終わるまでには、粒状物全体の表
面に、均一的にアルカリ水溶液が付着及び浸透し、この
付着したアルカリ水溶液と加熱空気との作用によって、
粒子表面の水酸化コバルトが高次化される。
【0022】吸気量及び熱風の送風量は、粒状物が吹き
上げられて分散及び拡散するようコントロールし、熱風
の温度は、攪拌されている粒状物周辺の気流の温度、即
ち熱処理温度が所定の熱処理温度に保たれるようにコン
トロールする。また、噴霧するアルカリ水溶液の量は、
粒状物の表面全体に適度にアルカリ水溶液が適度に付着
し,含浸されるよう設定する。ここでは、粒状物95重
量部に対して、水酸化ナトリウム5重量部を適量の水に
溶解した水酸化ナトリウム水溶液を用いる。例えば、2
5重量%の水酸化ナトリウム水溶液の場合、水酸化ナト
リウム5重量部を15重量部の水に溶解させた水酸化ナ
トリウム水溶液を用いる。
【0023】そして、このアルカリ水溶液を10分間程
度かけて噴霧し、噴霧終了後、更に15分間程度、熱気
流中での攪拌を続けることによってアルカリ熱処理を完
結させる。その後、装置を停止して、アルカリ熱処理さ
れた粒状物、即ち作製した活物質を投入口6から取り出
す。
【0024】作製された活物質に含まれるコバルト量
は、次のようにして測定することができる。活物質を酸
性水で溶解し、ICP発光分析装置によってこの溶液中
のNiとCoとの比率を分析する。活物質が、水酸化ニ
ッケルと水酸化コバルトとから形成されているものと見
なし、測定したNiとCoの比率を基に、活物質全体の
重量に対する水酸化コバルトの重量%を計算し、この値
をコバルト量とする。
【0025】高次化されたコバルト酸化物の平均酸化数
は次のようにして測定することができる。アルカリ熱処
理によって高次化されたコバルト酸化物は、2価と3価
のコバルト酸化物が混合されていると見ることができ
る。ここで、2価のコバルト酸化物は硝酸に溶解するけ
れども、3価のコバルト酸化物は硝酸に溶解し難い性質
を利用する。
【0026】まず、所定量のアルカリ熱処理した粒状物
を、塩酸溶液で洗浄し、この洗浄液に溶出したコバルト
量をICPにより測定して、2価のコバルト含有量とす
る。次に、同じ量のアルカリ熱処理した粒状物を、硝酸
溶液で洗浄し、この洗浄液に溶出したコバルト量をIC
Pにより測定して、全体のコバルト含有量とする。そし
て、全体のコバルト含有量と2価のコバルト含有量との
差を、3価のコバルト含有量とする。
【0027】このように求めた2価のコバルト含有量と
3価のコバルト含有量とから、平均酸化数を求める。な
お、本実施の形態においては、アルカリ熱処理を、粒状
物を攪拌羽根で攪拌しながら行う方法を示したが、同じ
装置で、粒状物の量が少ないときには、攪拌羽根を用い
ずに粒状物を熱気流で吹き上げることによって攪拌を行
っても実施することができる。
【0028】(実施の形態2)実施の形態1と同様にし
て、水酸化ニッケルの結晶を核とし、その表面に水酸化
コバルトが析出した粒状物を作製する。そして、作製し
た粒状物を加熱しつつニーダで攪拌しながらアルカリ水
溶液を噴霧することによってアルカリ熱処理を行い、活
物質を作製する。
【0029】図2は、本実施の形態で用いるニーダ10
の概略図である。このニーダ10は、容器本体11の中
で、2本のブレード12が、モータ13によって互いに
反対方向に回転することによって、容器本体11中の粒
状物等を混合できるようになっている。容器本体11の
側壁上部には、アルカリ水溶液を噴霧するためのスプレ
ーノズル14が取り付けられている。容器本体11の外
面には、ヒータ15が取付けられている。容器本体11
は、開閉カバー16が取り付けられている。また、容器
本体11はニーダ支持体17によって、反転可能に支持
されている。
【0030】このニーダ10を用いたアルカリ熱処理の
一例を以下に示す。先ず、容器本体11の開口11aか
ら、粒状物を仕込む。このとき、仕込量は、仕込んだ粒
状物の上面がスプレーノズル14より下になるようにす
ることが必要である。開閉カバー16を閉じて、ブレー
ド12を回転させながら、ヒータ15で容器本体11を
加熱する。ブレード12の回転は、粒状物が容器本体1
1内で適度に分散されるように調整する。
【0031】容器本体11の内部が所定の熱処理温度に
達したら、スプレーノズル14からアルカリ水溶液を噴
霧する。これによって、加熱空気中で粒状物が流動しな
がら分散された状態で、粒状物にアルカリ水溶液が噴霧
される。なお噴霧量については、実施の形態1と同様に
設定する。そして、噴霧終了後、更に15分間程度、熱
気流中での攪拌を続けることによってアルカリ熱処理を
完結させる。
【0032】その後、ブレード12を停止し、開閉カバ
ー16を開け、容器本体11を反転させて粒状物を取り
出す。 (実施の形態3)実施の形態1と同様にして、水酸化ニ
ッケルの結晶を核とし、その表面に水酸化コバルトが析
出した粒状物を作製した。そして、作製した粒状物を、
熱風を流通しつつミキサで攪拌しながらアルカリ水溶液
を噴霧することによって、アルカリ熱処理を行い、活物
質を作製した。
【0033】図3は、本実施の形態で用いるミキサ20
の概略図である。ここでは、ミキサ20として、ホソカ
ワミクロン(株)製のナウタミキサ(ナウタミキサは商
品名)を用いる。このミキサ20は、円錐状の容器21
の中に、スイングアーム22と、スイングアーム22の
回転に伴って公転しながら自転するスクリュー23とが
取り付けられ、スイングアーム22とスクリュー23
は、モータ23によって回転駆動するようになってい
る。スイングアーム22の先端部には、アルカリ水溶液
を噴霧するためのスプレーノズル24が取り付けられて
いる。
【0034】容器21の上面開口を覆うカバー25に
は、容器21内に熱風を送り込むための送風口26と、
粒状物を供給するための供給口27が設けられている。
また、容器21の下端には、排出口28が設けられてお
り、容器21内のものを連続的に排出できるようになっ
ている。容器21の外面にはヒータ(不図示)が取付け
られている。
【0035】なお、スプレーノズル24には、カバー2
5の外部から、スイングアーム22の内部を経由してア
ルカリ水溶液が送り込まれるようになっている。このミ
キサ20を用いたアルカリ熱処理の一例を以下に示す。
ヒータで容器21を加熱すると共に、送風口26から熱
風を送り込んで、容器21の内部を所定の熱処理温度に
維持する。
【0036】スイングアーム22とスクリュー23を回
転させ、スプレーノズル24からアルカリ水溶液を噴霧
しながら、粒状物を、供給口27から連続的に仕込むと
共に、排出口28から連続的に排出する。容器21内で
は、粒状物は、加熱空気中で、スクリュー23によって
攪拌され、一部はスクリュー23によって加熱空気中に
分散されながら、これに噴霧がなされる。
【0037】ここで、容器21内に滞留させる粒状物の
量は、容器21の容積に対して20%程度となるように
調整する。単位時間当りの粒状物の供給量は、粒状物の
アルカリ熱処理を完結させるのに必要な時間(例えば2
0分)、粒状物が容器21内に滞留されるように調整す
る。水酸化ナトリウム水溶液の噴霧量は、実施の形態1
と同様になるように調整する。
【0038】これによって、粒状物は、連続的にアルカ
リ加熱処理がなされる。 (実施の形態4)本実施の形態では、粒状物に対する水
酸化ナトリウム水溶液の混合を、加熱空気中での噴霧に
よっては行わず、浸漬することによって行い、その後に
加熱空気中で流動させながらアルカリ熱処理を行う。
【0039】即ち、実施の形態1と同様の方法で、表面
に水酸化コバルトが析出した水酸化ニッケルの粒状物を
作製する。そして、作製した粒状物を採取して、水洗、
乾燥して、水酸化ナトリウム水溶液に浸漬した後、0.
5時間の間、ビーカー中で攪拌しながら加熱することに
よってアルカリ熱処理を行う。
【0040】
【実施例】
(実施例1)実施の形態1の方法に従って、仕込み時の
粒状物の含水量は約10重量%、アルカリ熱処理に用い
る水酸化ナトリウム水溶液の濃度は25重量%、熱処理
温度は80℃、コバルト量は10重量%という条件で活
物質A1を作製した(表1参照)。
【0041】このように作製した活物質を観察したとこ
ろ、粒子の大きさが揃っており、粒子塊はほとんど生成
していなかった。この活物質を100メッシュ(150
μm)のふるいにかけたところ全通した。 (実施例2)実施の形態2の方法に従って、仕込み時の
粒状物の含水量は約10重量%、粒状物の仕込量は容器
本体11の容積に対して40%程度、ブレード12の回
転速度は約10rpm、アルカリ熱処理に用いる水酸化
ナトリウムの濃度は25重量%、加熱温度は80℃、コ
バルト量は10重量%という条件で活物質A2を作製し
た。
【0042】このように作製した活物質を観察したとこ
ろ、粒子の大きさが揃っており、粒子塊はほとんど生成
していなかった。この活物質を100メッシュのふるい
にかけたところ残量は1%以下であった。 (実施例3)実施の形態3の方法に従って、仕込み時の
粒状物の含水量は約10重量%、スクリュー23の回転
速度は約20rpm、アルカリ熱処理に用いる水酸化ナ
トリウムの濃度は25重量%、加熱温度は80℃、コバ
ルト量は10重量%という条件で活物質A3を作製し
た。
【0043】このように作製した活物質を観察したとこ
ろ、粒子の大きさが揃っており、粒子塊はほとんど生成
していなかった。この活物質を100メッシュのふるい
にかけて残量を測定したところ1%以下であった。 (実施例4)実施の形態4の方法に従って、アルカリ熱
処理に用いる水酸化ナトリウムの濃度は25重量%、加
熱温度は80℃、コバルト量は10重量%という条件で
アルカリ熱処理した。このように処理した粒状物を観察
したところ、複数の粒子が粘結して生じたとみられる粒
子塊が混在していた。この粒状物を100メッシュのふ
るいにかけて残量を測定したところ5%以下であった。
【0044】正極に充填できるように、この粒状物を粉
砕機にかけて粒子塊を粉砕することにより、活物質A4
を作製した。活物質A4は、SEM写真で観察したとこ
ろ、表面のコバルト化合物層が部分的に剥がれているよ
うに見られた。 (実施例5)実施の形態1の方法に従って、仕込み時の
粒状物の含水量は約10重量%、アルカリ熱処理に用い
る水酸化ナトリウム水溶液の濃度は25重量%、熱処理
温度は80℃という条件で、コバルト量は0.5〜16
重量%の範囲で変化させて、活物質B0,B1,B2,B
3,B4,B5,B6,B7を作製した(表2参照)。
【0045】このように作製した活物質を観察したとこ
ろ、粒子の大きさが揃っており、粒子塊はほとんど生成
していなかった。 (実施例6)実施の形態1の方法に従って、仕込み時の
粒状物の含水量は約10重量%、熱処理温度は80℃、
コバルト量は10重量%という条件で、アルカリ熱処理
に用いる水酸化ナトリウム水溶液の濃度を7〜45重量
%の範囲で変化させて、活物質C0,C1,C2,C3,C
4,C5を作製した(表3参照)。
【0046】このように作製した活物質を観察したとこ
ろ、粒子の大きさが揃っており、粒子塊はほとんど生成
していなかった。 (実施例7)実施の形態1の方法に従って、仕込み時の
粒状物の含水量は約10重量%、アルカリ熱処理に用い
る水酸化ナトリウム水溶液の濃度は25重量%、コバル
ト量は10重量%という条件で、熱処理温度を35〜1
60℃の範囲で変化させて活物質D0,D1,D2,D3,
D4,D5,D6を作製した(表4参照)。
【0047】このようにして作製した実施例の活物質A
1,A2,A3,B0〜B7,C0〜C5,D0〜D6は、いず
れも、水酸化ニッケル粒子を核とし、2価より大きい価
数を持つ高次のコバルト酸化物がその表面に存在した粒
子構造であって、アルカリ熱処理によって、水酸化ニッ
ケルの細孔の状態も過放電特性を向上させるような状態
に変化しているものと考えられる。
【0048】このように作製した活物質を観察したとこ
ろ、粒子の大きさが揃っており、粒子塊はほとんど生成
していなかった。 (比較例)実施の形態1と同様の方法で、表面に水酸化
コバルトが析出した水酸化ニッケルの粒状物を作製し
た。
【0049】作製した粒状物を採取して、水洗、乾燥し
て、25%の水酸化ナトリウム水溶液に浸漬した後、濾
紙上に均一に広げて、0.5時間の間80℃に加熱する
ことによってアルカリ熱処理を行った。このように処理
した粒状物を観察したところ、粒子塊が多数混在してい
た。この粒状物を100メッシュのふるいにかけて残量
を測定したところ50%程度であった。
【0050】そこで、この粒状物を粉砕機にかけて粉砕
することによって、活物質Yを作製した。活物質Yのコ
バルト量は10重量%であった。活物質Yは、SEM写
真で観察したところ、表面のコバルト化合物層が部分的
に剥がれているのが見られた。 (実験の部)上記実施例及び比較例の各活物質につい
て、実施の形態1で示した方法で平均酸化数を測定した
ところ、いずれもほぼ同等の値(約2.9)が得られ
た。なお、水酸化コバルト結晶標準品についても、同様
の測定方法で平均酸化数を測定したところ2.0であっ
た。なお、電気化学的手法によっても確認したところ、
同様の結果が得られた。
【0051】これより、いずれの活物質も、アルカリ熱
処理によって、粒子表面の水酸化コバルトの大半が3価
のコバルト酸化物に高次化されているものと判断され
る。上記実施例及び比較例の活物質を用いて、以下の単
極試験及び電池性能試験を行った。 *単極試験 (1)極板利用率の測定 各活物質100重量部と、0.2重量%のヒドロキシプ
ロピルセルロース水溶液を50重量部とを混合し活物質
スラリー液とする。
【0052】この活物質スラリー液を、多孔度95%,
厚さ1.6mmの発泡ニッケルに充填して乾燥した後、
厚さ0.60mmに圧延して試験用のニッケル電極を作
製する。ここで、活物質の充填量は、活物質に含まれて
いる水酸化ニッケルの理論容量から算出し、電極の理論
容量が1200mAhとなるように設定する。そして、
各試験用のニッケル電極について、対極をニッケル板と
して、約25重量%のKOH水溶液を用いて開放系の簡
易セルを作製し、120mAで24時間充電する。次
に、400mAで前記ニッケル板に対して放電終止電圧
が−0.8Vになるまで放電し、その放電容量を測定す
る。そして、次の式によって極板利用率を算出する。
【0053】 極板利用率=放電容量測定値/極板の理論容量 *電池性能試験 各活物質を用いて試験用の電池を作製し、電池性能試験
を行う。正極は、上記の極板利用率での製法と同様の製
法で、公称容量1200mAhの正極を作製する。ただ
し、正極へ充填する活物質の重量は、共通であって、活
物質を水酸化ニッケルのみからなるものとみなして公称
容量から算出する。
【0054】また、負極は次の様にして作製する。ミッ
シュメタル(Mm),ニッケル,コバルト,アルミニウ
ム,マンガンを1.0:3.6:0.6:0.2:0.
6の比率で混合し、この混合物をアルゴンガス雰囲気の
高周波誘導炉で合金溶湯とする。そして、この合金溶湯
を冷却し、組成式Mm1.0Ni3.6Co0.6l0.2Mn0.6
で表されるインゴットを作製する。このインゴットを粉
砕して、平均粒子径が約100μmの水素吸蔵合金を作
製する。
【0055】この水素吸蔵合金にポリエチレンオキサイ
ド等の結着剤と適量の水を加えて混合して水素吸蔵合金
ペーストを作製し、パンチングメタルの両面に塗布し、
乾燥した後、厚み0.4mmに圧延形成することによっ
て、負極を作製する。更に、このように作製した各正極
と共通の負極とを用いて、正極と負極とをセパレータを
介して積層して渦巻状に巻かれてなる電極群を作製し、
円筒状の外装缶に収納し、これにアルカリ電解液を含浸
させて、円筒形の密閉式ニッケル−水素蓄電池(AAサ
イズ)を作製する。なお、アルカリ電解液としては、7
〜8.5規定のKOH水溶液が用い、セパレータは、ナ
イロン製不織布を用いる。電池の理論容量は、正極によ
って規定し、負極の容量はそれより大きく1.5倍程度
に設定する。
【0056】(1)単位活物質当りの容量測定 各試験用の電池について、120mAで16時間充電す
る。次に、240mAで放電終止電圧が1.0Vになる
まで放電し、その放電容量を測定する。そして、次の式
によって単位活物質当りの容量を算出する。 単位活物質当りの容量=放電容量測定値/活物質重量 (なお、活物質重量はコバルト化合物等も含んだ活物質
全体の重量をさす) (2)高率放電特性 (a)2C放電 各試験用の電池について、120mAで16時間充電す
る。次に、2400mAで、放電終止電圧が1.0Vに
なるまで放電し、その放電容量を測定する。
【0057】(b)4C放電 各試験用の電池について、120mAで16時間充電す
る。次に、4800mAで、放電終止電圧が1.0Vに
なるまで放電し、その放電容量を測定する。 〔試験結果及び考察〕
【0058】
【表1】 表1には、実施例の活物質A1,A2,A3,A4と比較例
の活物質Yについて、電池性能試験の(1)単位活物質当
りの容量及び(2)高率放電特性の結果が示されている。
なお、表1の数値は、活物質Yについての値を基準値1
00とし、これに対する比率で示されている。
【0059】表1の結果より、実施例の活物質A1,A
2,A3,A4は、比較例の活物質Yと比べて、単位活物
質当りの容量及び高率放電特性が高い値を示しており、
アルカリ水溶液を混合した粒子を加熱空気中で熱処理す
るときに、攪拌しながら、即ち粒子を流動させながら処
理することが好ましいことがわかる。また、活物質A
1,A2,A3は、活物質A4及び活物質Yと比べて、単位
活物質当りの容量及び高率放電特性が高い値ということ
もできる。
【0060】これは、活物質A1,A2,A3は、各粒子
において、水酸化ニッケル結晶核の表面全体を高次のコ
バルト酸化物が覆っており、且つ粒子塊がほとんどなく
粉砕せずに正極に充填されたため、電池の正極に用いら
れたとき、高次のコバルト酸化物による導電性ネットワ
ークの形成が良好であるのに対して、活物質A4,Y
は、粉砕を必要としたため、水酸化ニッケル結晶核の表
面を覆っていた高次のコバルト酸化物が脱落することに
よって、電池の正極に用いられたとき、導電性ネットワ
ークの働きがその分だけ低下したためと考えらる。
【0061】活物質A1,A2,A3どうしで比較した場
合、単位活物質当りの容量は殆ど差がないが、高率放電
特性については、活物質A1が最も高く、次いで活物質
A2,活物質A3の順である。これは、アルカリ水溶液を
噴霧する時における、加熱空気中への粒状物の分散及び
拡散が、実施の形態1の場合が最も良好であって、次い
で、実施の形態2、実施の形態3の順であるためと考え
られる。
【0062】また、活物質A4と活物質Yとを比べる
と、活物質A4は活物質Yと比べて単位活物質当りの容
量及び高率放電特性が高い。これは、粒状物を水酸化ナ
トリウム水溶液に浸漬する点では同じでも、活物質A4
のように加熱空気中で攪拌しながら処理すると、活物質
Yのように加熱空気中で攪拌せずに処理するよりも粒子
塊の発生の度合が少ないため、粉砕に伴う高次のコバル
ト酸化物の剥がれが少ないためと考えられる。
【0063】
【表2】 表2には、実施例5の活物質B0,B1,B2,B3,B
4,B5,B6,B7について、単極試験の(1)極板利用率
の結果が示されている。なお、表2の極板利用率の数値
は、活物質A1と同一の活物質B4についての値を基準値
100とし、これに対する比率で示されている。
【0064】活物質B1,B2,B3,B4,B5,B6の極
板利用率は、活物質B0,B7の極板利用率よりも高い値
となっている。これより、活物質のコバルト量として
は、1〜14重量%の範囲が良好であることがわかる。
これは、コバルト量が1重量%未満の場合には、十分な
導電性ネットワークを確保できないことが極板利用率の
低下につながり、14重量%を越える場合には、活物質
中における水酸化ニッケル量の割合の低下が、極板利用
率の低下に影響を及ぼしたためと考えられる。
【0065】
【表3】 表3には、実施例6の活物質C0,C1,C2,C3,C
4,C5について、単極試験の(1)極板利用率の結果が示
されている。なお、表3の極板利用率の数値は、活物質
A1と同一の活物質C2についての値を基準値100と
し、これに対する比率で示されている。
【0066】活物質C1,C2,C3,C4の極板利用率
は、活物質C0,C5の極板利用率よりも高い値となって
いる。これより、噴霧する水酸化ナトリウムの濃度とし
ては、10重量%〜40重量%の範囲が適当であること
がわかる。これは、10重量%未満の場合、アルカリ水
溶液が水酸化コバルトを溶解させる力が弱いため、高次
のコバルト酸化物を生成する作用が弱く、40重量%を
越える場合、アルカリ水溶液の粘度が高く活物質への浸
透性が弱いため、高次のコバルト酸化物を生成する作用
が弱いためと考えられる。
【0067】
【表4】 表4には、実施例7の活物質D0,D1,D2,D3,D
4,D5,D6について、単極試験の(1)極板利用率の結果
が示されている。なお、表4の極板利用率の数値は、活
物質A1と同一の活物質D3についての値を基準値100
とし、これに対する比率で示されている。
【0068】活物質D1,D2,D3,D4,D5の極板利
用率は、活物質D0,D6の極板利用率よりも高い値とな
っている。これより、熱処理温度としては、40℃〜1
50℃の範囲が適当であることがわかる。これは、40
℃未満の場合、アルカリ水溶液が水酸化コバルトを溶解
させる力が弱く、高次のコバルト酸化物を生成する作用
が弱く、150℃を越える場合、水酸化ニッケル自体の
構造が変化して活物質が劣化したためと考えられる。
【0069】なお、上記の実験においては、活物質を発
泡ニッケルに充填して試験を行う例を示したが、活物質
でペースト式電極を作製して試験する場合も、同様の結
果が得られるものと考えられる。 (その他の事項)なお、実施の形態1〜3においては、
アルカリ水溶液を噴霧を完了した後に、アルカリ熱処理
を完結させるために更に熱処理を行ったが、このような
工程は、本発明に必須というわけではない。
【0070】また、本発明の製造方法は、上記実施の形
態に限られることなく、アルカリ水溶液が混合された粒
状物を、流動又は分散させながらアルカリ熱処理を行え
ばよい。例えば、回転ドラム中で粒状物を攪拌しながら
そこに熱気流を通し、アルカリ水溶液を噴霧することに
よって実施することもできる。また、上記実施の形態に
おいては、微量の亜鉛及びコバルトが固溶している水酸
化ニッケルの結晶の表面に水酸化コバルトを析出させた
粒状物を用いてアルカリ熱処理する例を示したが、水酸
化ニッケルの結晶にカドミウム等が含まれている場合な
ども同様に実施できる。また、一般に、水酸化ニッケル
を主成分とする粒子の表面にコバルト化合物が配された
粒状物であれば、同様に実施することができる。
【0071】また、上記実施の形態では、アルカリ熱処
理に用いるアルカリ水溶液として、水酸化ナトリウム水
溶液を用いる例を示したが、水酸化カリウム水溶液等を
用いたり、水酸化ナトリウム水溶液や水酸化カリウム水
溶液に水酸化リチウムを少量添加したものを用いても、
実施することができる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明の活物質の製造方
法によれば、コバルト化合物が配された水酸化ニッケル
をアルカリ熱処理する際に、粒子の粘結による粒子塊の
発生が防止されるので、粒子塊の粉砕に伴うコバルト化
合物の剥離を抑制することができる。
【0073】従って、従来のアルカリ熱処理法で製造さ
れた活物質と比べて、アルカリ蓄電池における活物質利
用率や高率放電特性等の電池特性を向上させることがで
きる。また、本発明の製法で、アルカリ熱処理を連続的
に行うことも可能である。このように本発明は、アルカ
リ蓄電池の高容量化にとって価値ある技術である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る流動造粒装置の概略図であ
る。
【図2】実施の形態2に係るニーダの概略図である。
【図3】実施の形態3に係るミキサの概略図である。
【符号の説明】
1 流動造粒装置 3 攪拌羽根 4 メッシュ円板 7 スプレーノズル 10 ニーダ 12 ブレード 14 スプレーノズル 20 ミキサ 22 スイングアーム 23 スクリュー 24 スプレーノズル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な処理方法の場合、加熱する工程において、複数の水酸
化ニッケル粒子がコバルト化合物によって粘結すること
によって粒子塊が生成し、作製された活物質に、粒子塊
が含まれてしまうという問題があった。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸化ニッケルを主成分とする粒子の表
    面にコバルト化合物が配されてなる粒状物に対して、ア
    ルカリ水溶液を混合するアルカリ混合ステップと、アル
    カリ水溶液が混合された粒状物を酸素存在下で加熱する
    加熱ステップとを備えたアルカリ蓄電池用ニッケル電極
    活物質の製造方法において、 前記加熱ステップでは、 アルカリ水溶液が混合された粒状物を流動又は分散させ
    ながら加熱することを特徴とするアルカリ蓄電池用ニッ
    ケル電極活物質の製造方法。
  2. 【請求項2】 水酸化ニッケルを主成分とする粒子の表
    面にコバルト化合物が配されてなる粒状物に対して、ア
    ルカリ水溶液を混合するアルカリ混合ステップと、アル
    カリ水溶液が混合された粒状物を酸素存在下で加熱する
    加熱ステップとを備えたアルカリ蓄電池用ニッケル電極
    活物質の製造方法において、 前記アルカリ混合ステップでは、 前記粒状物を加熱空気中で流動又は分散させながらアル
    カリ水溶液を噴霧することを特徴とするアルカリ蓄電池
    用ニッケル電極活物質の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ混合ステップでは、 前記粒状物を加熱空気中で流動又は分散させながらアル
    カリ水溶液を噴霧することを特徴とする請求項1記載の
    アルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記アルカリ混合ステップでは、 前記粒状物を多孔性の保持体上に保持し、前記保持体の
    下方から熱気流を通過させながら噴霧することを特徴と
    する請求項2又は3記載のアルカリ蓄電池用ニッケル電
    極活物質の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記アルカリ混合ステップでは、 前記粒状物を前記保持体上で機械的に攪拌しながら噴霧
    することを特徴とする請求項2又は3記載のアルカリ蓄
    電池用ニッケル電極活物質の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記粒状物は、水酸化ニッケルに対する
    コバルト化合物の含有量が、水酸化コバルトに換算して
    1重量%〜14重量%であることを特徴とする請求項1
    〜5記載のアルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記アルカリ混合ステップで混合するア
    ルカリ水溶液の濃度が10重量%〜40重量%であるこ
    とを特徴とする請求項1〜5記載のアルカリ蓄電池用ニ
    ッケル電極活物質の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記アルカリ熱処理工程における加熱温
    度が40℃〜150℃であることを特徴とする請求項1
    〜5記載のアルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質の製造
    方法。
JP05480996A 1995-07-04 1996-03-12 アルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質の製造方法 Expired - Lifetime JP3338277B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05480996A JP3338277B2 (ja) 1995-07-04 1996-03-12 アルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質の製造方法
TW085106836A TW301070B (ja) 1995-07-04 1996-06-07
US08/665,703 US5702762A (en) 1995-07-04 1996-06-18 Manufacturing method of an active material suitable for non-sintered nickel electrodes for use in alkaline storage cells
KR1019960022774A KR100385481B1 (ko) 1995-07-04 1996-06-21 알칼리축전지용니켈전극활성물질의제조방법
DE69610263T DE69610263T2 (de) 1995-07-04 1996-06-26 Verfahren zur Herstellung eines aktiven Materials geeignet für ungesinterte Nickelelektroden für alkalische Akkumulatoren
EP96304698A EP0752726B1 (en) 1995-07-04 1996-06-26 A manufacturing method of an active material suitable for non-sintered nickel electrodes for use in alkaline storage cells
CNB961101164A CN1179433C (zh) 1995-07-04 1996-07-04 非烧结式镍电极的活性物质的制造方法
HK98111390A HK1010428A1 (en) 1995-07-04 1998-10-21 A manufacturing method of an active material suitable for non-sintered nickel electrodes for use in alkaline storage cells

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16856395 1995-07-04
JP7-168563 1995-07-04
JP05480996A JP3338277B2 (ja) 1995-07-04 1996-03-12 アルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0973900A true JPH0973900A (ja) 1997-03-18
JP3338277B2 JP3338277B2 (ja) 2002-10-28

Family

ID=26395617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05480996A Expired - Lifetime JP3338277B2 (ja) 1995-07-04 1996-03-12 アルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質の製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5702762A (ja)
EP (1) EP0752726B1 (ja)
JP (1) JP3338277B2 (ja)
KR (1) KR100385481B1 (ja)
CN (1) CN1179433C (ja)
DE (1) DE69610263T2 (ja)
HK (1) HK1010428A1 (ja)
TW (1) TW301070B (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6218046B1 (en) 1997-09-10 2001-04-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Positive electrode material for alkaline storage battery and method of producing the same
US6461767B1 (en) 1999-07-08 2002-10-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Nickel-metal hydride secondary battery comprising a compound silicate
US6489059B2 (en) 2000-03-21 2002-12-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Alkaline storage battery and positive electrode used for the alkaline storage battery
US6528209B2 (en) * 1999-12-28 2003-03-04 Toshiba Battery Co., Ltd. Active material for positive electrode for alkaline secondary cell and method for producing the same, and alkaline secondary cell using the active material for positive electrode and method for producing the same
US6958200B2 (en) 2000-04-05 2005-10-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Nickel-metal hydride storage battery and assembly of the same
EP1619732A1 (en) 2004-07-23 2006-01-25 M&G Eco Battery Institute Co. Ltd. Nickel electrode and alkali storage battery using the same
US7147676B2 (en) 2000-03-28 2006-12-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of preparing a nickel positive electrode active material

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG71014A1 (en) * 1996-02-07 2000-03-21 Sanyo Electric Co Conductive agent and non-sintered nickel electrode for alkaline storage batteries
JP3553750B2 (ja) * 1996-11-29 2004-08-11 三洋電機株式会社 アルカリ蓄電池用水素吸蔵合金の製造方法
JP3191751B2 (ja) * 1997-03-21 2001-07-23 松下電器産業株式会社 アルカリ蓄電池及びその正極活物質の表面処理方法
JP3661045B2 (ja) * 1997-05-30 2005-06-15 松下電器産業株式会社 アルカリ蓄電池
JP3296754B2 (ja) 1997-07-04 2002-07-02 三洋電機株式会社 アルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質およびその製造方法
KR19990015233A (ko) * 1997-08-04 1999-03-05 손욱 이중구조 수산화니켈 활물질의 제조방법
TW416166B (en) 1998-03-13 2000-12-21 Toshiba Battery Manufacturing method of anode active material of alkaline battery, the anode using the active material, and manufacturing method of alkaline battery using the anode
JP2000003707A (ja) * 1998-06-16 2000-01-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルカリ蓄電池
JP2000113904A (ja) 1998-10-07 2000-04-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルカリ蓄電池
CN1075470C (zh) * 1999-03-19 2001-11-28 清华大学 在球形氢氧化镍表面包覆氢氧氧化钴的工艺
WO2003003498A1 (en) * 2001-06-29 2003-01-09 Ovonic Battery Company, Inc. Hydrogen storage battery; positive nickel electrode; positive electrode active material and methods for making
CN102386378B (zh) * 2011-09-13 2016-03-02 东莞新能源科技有限公司 一种锂离子电池电极浆料的制备方法
JP5655843B2 (ja) * 2012-11-09 2015-01-21 トヨタ自動車株式会社 水系電極ペースト製造方法および二軸混練装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE324391B (ja) * 1969-01-31 1970-06-01 Svenska Ackumulator Ab
US4049027A (en) * 1976-08-26 1977-09-20 Yardney Electric Corporation Active material for pressed nickel electrodes
JP2589123B2 (ja) * 1987-10-15 1997-03-12 三洋電機株式会社 アルカリ蓄電池用正極板の製造方法
JPH0724218B2 (ja) * 1988-04-11 1995-03-15 株式会社ユアサコーポレーション アルカリ電池用ニッケル電極及びこれを用いた電池
DE68917045T2 (de) * 1988-07-19 1995-03-16 Yuasa Battery Co Ltd Nickelelektrode für eine alkalische Batterie.
JP3405551B2 (ja) * 1992-07-20 2003-05-12 松下電工株式会社 配線器具
JP3249326B2 (ja) * 1995-02-14 2002-01-21 三洋電機株式会社 アルカリ蓄電池用ニッケル活物質、その製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6218046B1 (en) 1997-09-10 2001-04-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Positive electrode material for alkaline storage battery and method of producing the same
US6461767B1 (en) 1999-07-08 2002-10-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Nickel-metal hydride secondary battery comprising a compound silicate
US6528209B2 (en) * 1999-12-28 2003-03-04 Toshiba Battery Co., Ltd. Active material for positive electrode for alkaline secondary cell and method for producing the same, and alkaline secondary cell using the active material for positive electrode and method for producing the same
US6489059B2 (en) 2000-03-21 2002-12-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Alkaline storage battery and positive electrode used for the alkaline storage battery
US7147676B2 (en) 2000-03-28 2006-12-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of preparing a nickel positive electrode active material
US6958200B2 (en) 2000-04-05 2005-10-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Nickel-metal hydride storage battery and assembly of the same
EP1619732A1 (en) 2004-07-23 2006-01-25 M&G Eco Battery Institute Co. Ltd. Nickel electrode and alkali storage battery using the same

Also Published As

Publication number Publication date
EP0752726A2 (en) 1997-01-08
CN1148277A (zh) 1997-04-23
KR970008694A (ko) 1997-02-24
CN1179433C (zh) 2004-12-08
DE69610263T2 (de) 2001-04-26
DE69610263D1 (de) 2000-10-19
EP0752726B1 (en) 2000-09-13
JP3338277B2 (ja) 2002-10-28
TW301070B (ja) 1997-03-21
US5702762A (en) 1997-12-30
HK1010428A1 (en) 1999-06-17
KR100385481B1 (ko) 2003-08-19
EP0752726A3 (ja) 1997-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3338277B2 (ja) アルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質の製造方法
JP3644186B2 (ja) 電池構成用金属水酸化物製造装置
CN1075670C (zh) 碱性蓄电池及其制造方法
JPH11149921A (ja) アルカリ蓄電池及びその正極活物質の表面処理方法
JP2004071304A (ja) アルカリ蓄電池用正極活物質ならびにそれを用いた正極およびアルカリ蓄電池
JPH10228907A (ja) アルカリ二次電池用正極活物質の製造法、ペースト式ニッケル極、アルカリ二次電池並びにその製造法
JP3489396B2 (ja) 正極材料用メタル被覆水酸化ニッケルおよびその製造方法
JP5312958B2 (ja) ニッケル正極用活物質として有用な結晶凝集粒子の製造方法
JP2002056844A (ja) アルカリ蓄電池用正極活物質の製造方法およびこの正極活物質を用いたニッケル電極ならびにこのニッケル電極を用いたアルカリ蓄電池
JP2001185138A (ja) アルカリ蓄電池用正極活物質及びその製法
JP4737849B2 (ja) アルカリ二次電池用正極活性物質の製造方法
JPH11307092A (ja) アルカリ蓄電池正極活物質用水酸化ニッケル粉末及びその製造方法
EP0942481A1 (en) Production method of active material for positive electrode of alkaline secondary battery, positive electrode using the active material, and production method of alkaline secondary battery using the positive electrode
JP3077473B2 (ja) アルカリ蓄電池
JP3557072B2 (ja) アルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質及びその製造方法
JP3066021B2 (ja) アルカリ二次電池の正極用活物質の製造方法、その活物質を含む正極を用いたアルカリ二次電池の製造方法
JP3040760B2 (ja) アルカリ二次電池の正極用活物質の製造方法、その活物質を含む正極を用いたアルカリ二次電池の製造方法
JP3433066B2 (ja) アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極
WO2006109637A1 (ja) アルカリ乾電池
JP4212129B2 (ja) アルカリ蓄電池用ニッケル電極およびその製造方法
JP3543601B2 (ja) アルカリ蓄電池
JP5309479B2 (ja) アルカリ蓄電池
JP2000058062A (ja) アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル正極
JPH11185748A (ja) 電池材料用粉体の製造方法
JPH09320583A (ja) ニッケル極

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070809

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080809

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080809

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160809

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160809

Year of fee payment: 14

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160809

Year of fee payment: 14

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160809

Year of fee payment: 14

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160809

Year of fee payment: 14

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160809

Year of fee payment: 14

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160809

Year of fee payment: 14

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160809

Year of fee payment: 14

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term