JPH0972410A - 作業車の走行変速構造 - Google Patents

作業車の走行変速構造

Info

Publication number
JPH0972410A
JPH0972410A JP7230197A JP23019795A JPH0972410A JP H0972410 A JPH0972410 A JP H0972410A JP 7230197 A JP7230197 A JP 7230197A JP 23019795 A JP23019795 A JP 23019795A JP H0972410 A JPH0972410 A JP H0972410A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
shift
operated
hydraulic actuators
hydraulic oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7230197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3236483B2 (ja
Inventor
Masaru Machida
賢 町田
Akio Hattori
彰夫 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Kubota Seiki Co Ltd
Original Assignee
Kubota Corp
Kubota Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp, Kubota Seiki Co Ltd filed Critical Kubota Corp
Priority to JP23019795A priority Critical patent/JP3236483B2/ja
Publication of JPH0972410A publication Critical patent/JPH0972410A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3236483B2 publication Critical patent/JP3236483B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作指令に基づいて油圧アクチュエータによ
り走行用のギヤ変速装置の変速操作を行うと同時に、走
行変速用の油圧クラッチの伝動遮断及び伝動操作を自動
的に行うように構成した作業車の走行変速構造におい
て、油圧アクチュエータへの作動油の給排操作を任意の
タイミングで行えるように構成する。 【解決手段】 ギヤ変速装置の変速操作を行う油圧アク
チュエータ11,12、油圧アクチュータ11,12に
作動油を給排操作してこれを作動操作する電磁操作弁2
5,26、電磁操作弁25,26を操作する制御手段4
0を備えて、変速操作具33の操作に基づいて、電磁操
作弁25,26により油圧アクチュエータ11,12が
作動操作されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの下手側
に走行用のギヤ変速装置と、走行変速用の油圧クラッチ
とを直列に配置して、ギヤ変速装置を変速操作する油圧
アクチュエータを備えた作業車の走行変速構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】前述のような構成を備えた作業車の一例
が、特開平4‐56635号公報に開示されている。こ
の構成においては、ギヤ変速装置のシフト部材をスライ
ド操作して変速操作を行う複数の油圧アクチュエータ
(前記公報の第1図中の11,12)、複数の油圧アク
チュータに作動油を給排操作してこれを作動操作するロ
ータリ式の変速制御弁(前記公報の第1図中の14)、
油圧クラッチ(前記公報の第1図中の3)への作動油の
給排操作を行って油圧クラッチを伝動及び伝動遮断操作
するパイロット操作式の操作弁(前記公報の第1図中の
35)、操作弁を操作するパイロット圧系(前記公報の
第1図中の19,20,36)、油圧アクチュエータの
作動に伴ってパイロット圧系のパイロット圧を変更操作
する操作手段(前記公報の第1図中の26,27)を備
えている。
【0003】これにより、作業者が変速レバーにより変
速制御弁を操作して、変速制御弁からの作動油により油
圧アクチュエータがギヤ変速装置の変速操作を開始する
と、操作手段によりパイロット圧系のパイロット圧が変
更操作されて、操作弁により油圧クラッチが伝動遮断操
作され、油圧アクチュエータによる変速操作が終了する
と、操作手段によりパイロット圧系のパイロット圧が再
び変更操作されて、操作弁により油圧クラッチが伝動操
作される。以上のように、変速レバーにより変速制御弁
を操作するだけで、油圧アクチュエータによるギヤ変速
装置の変速操作、及び油圧クラッチの伝動遮断及び伝動
操作が自動的に行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の構成であると、
油圧アクチュエータに作動油を給排操作して変速操作を
行う変速制御弁がロータリ式に構成され、作業者が操作
する変速レバーによって変速制御弁が機械的に操作され
るように構成されている。
【0005】これにより、変速レバー(変速制御弁)を
同じ操作位置に操作する場合でも、作業者が変速レバー
(変速制御弁)をゆっくり操作したり素早く操作したり
した場合によって、油圧アクチュエータへの作動油の給
排操作のタイミングが異なって、油圧アクチュエータに
よる変速操作が円滑に行われないことがある。逆に高速
域及び低速域の両方において、変速レバー(変速制御
弁)を同じ様に操作していても、高速域及び低速域にお
ける油圧アクチュエータへの作動油の給排操作のタイミ
ングの差によって、油圧アクチュエータによる変速操作
が円滑に行われないことがある。本発明は前述のような
作業車の走行変速構造において、油圧アクチュエータに
よる走行用のギヤ変速装置の変速操作が、できるだけ円
滑に行われるように構成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔I〕請求項1の特徴によると例えば図2に示すよう
に、変速操作具33の操作が検出手段34から制御手段
40に入力されると、制御手段40により電磁操作弁2
5,26が操作され、油圧アクチュエータ11,12に
よりシフト部材のスライド操作が行われてギヤ変速装置
が変速操作される。この油圧アクチュエータ11,12
の作動に伴って、操作手段36,37によりパイロット
圧系20のパイロット圧が変更操作されて、操作弁35
により油圧クラッチ3が伝動遮断操作されるのであり、
油圧アクチュエータ11,12による変速操作が終了す
ると、操作手段36,37によりパイロット圧系20の
パイロット圧が変更操作されて、操作弁35により油圧
クラッチ3が再び伝動操作される。
【0007】請求項1の特徴では、変速操作具の操作に
基づいて電磁操作弁により油圧アクチュエータを作動操
作しているので、変速操作具を同じ操作位置に操作する
場合に、作業者が変速操作具をゆっくり操作したり素早
く操作したりしても、電磁操作弁の操作のタイミングを
制御手段により制御することによって、油圧アクチュエ
ータへの作動油の給排操作のタイミングを同じものにす
ることができる。逆に高速域及び低速域の両方におい
て、作業者が変速操作具を同じ様に操作していても、電
磁操作弁の操作のタイミングを制御手段により制御する
ことによって、高速域での油圧アクチュエータへの作動
油の給排操作のタイミング、及び低速域での油圧アクチ
ュエータへの作動油の給排操作のタイミングを、高速域
及び低速域の各々に適したものに設定することができ
る。
【0008】〔II〕請求項2の特徴によると、請求項
1の場合と同様に前項〔I〕に記載の「作用」を備えて
おり、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。請求項2の特徴のように、油圧クラッチに対して操
作弁と電磁比例圧力制御弁とを直列に配置すると、特に
油圧アクチュエータによる変速操作が終了して操作弁に
より油圧クラッチが伝動操作されようとした場合、電磁
比例圧力制御弁により油圧クラッチへの作動油の圧力
を、漸次的に上昇操作したり急速に上昇操作したりする
ことができる。
【0009】〔III〕請求項3の特徴によると、請求
項1又は2の場合と同様に前項〔I〕又は〔II〕に記
載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような
「作用」を備えている。請求項3のように構成すると例
えば図3(ロ)に示すように、油圧アクチュエータ1
1,12の所定位置に作動油を供給すると、油圧アクチ
ュエータ11,12が一方の変速位置に作動し、例えば
図3(ハ)に示すように油圧アクチュエータ11,12
の所定位置に作動油を供給すると、油圧アクチュエータ
11,12が他方の変速位置に作動する。そして例えば
図3(イ)に示すように別の所定位置に作動油を供給す
ると、油圧アクチュエータ11,12が中立停止位置に
作動する。
【0010】例えば油圧アクチュエータへの作動油を遮
断操作(又は排油操作)することによって、油圧アクチ
ュエータを中立停止位置等に作動させるように構成する
と、油圧アクチュエータの油圧回路系に作動油の漏れが
ある場合、この作動油の漏れによって、油圧アクチュエ
ータが中立停止位置等にうまく作動しないようなことが
ある。これに対して請求項3の特徴によると油圧アクチ
ュエータにおいて、一方及び他方の変速位置、中立停止
位置のどの位置においても、作動油を供給することよっ
て油圧アクチュエータを作動させるように構成している
ので、例え作動油の漏れがあったとしても、この漏れを
補うようにして作動油が供給されてくるので、作動油の
漏れに関係なく油圧アクチュエータは一方及び他方の変
速位置、中立停止位置に作動する。
【0011】〔IV〕請求項4の特徴によると、請求項
1又は2又は3の場合と同様に前項〔I〕又は〔II〕
又は〔III〕に記載の「作用」を備えており、これに
加えて以下のような「作用」を備えている。3ポート式
(入力ポート、出力ポート及びドレンポート)で、供給
位置及び排油位置の2位置切換式の電磁操作弁は、一般
に安価であり作動も確実なものである。従って、このよ
うな電磁操作弁を使用することによって、油圧アクチュ
エータへの作動油の給排操作が正確に且つ確実に行える
ようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は作業車の一例である4輪駆
動型の農用トラクタの伝動系を示しており、エンジン1
からの動力が主クラッチ2、主変速装置A(ギヤ変速装
置に相当)、多板式の走行変速用の油圧クラッチ3、前
後進切換装置C、第1副変速装置B、第2副変速装置D
及び後輪デフ機構4aを介して後輪4に伝達され、後輪
デフ機構4aの直前から分岐した動力が、伝動軸42及
び前輪デフ機構5aを介して前輪5に伝達される。エン
ジン1からの動力が、PTO変速装置6及びPTOクラ
ッチ7を介してPTO軸8に伝達される。
【0013】主変速装置Aは、2組のシフト部材9,1
0を備えたシンクロメッシュ型式のギヤ変速型式に構成
されて、4段に変速可能である。第1副変速装置Bも1
組のシフト部材30を備えたシンクロメッシュ型式のギ
ヤ変速型式に構成されて、2段に変速可能であり、前後
進切換装置Cも同様にシフト部材31を備えたシンクロ
メッシュ型式のギヤ変速型式に構成されている。主変速
装置Aのシフト部材9,10は、第1及び第2油圧シリ
ンダ11,12(油圧アクチュエータに相当)によって
スライド操作され、第1副変速装置Bのシフト部材30
は、第3油圧シリンダ13によってスライド操作され
る。前後進切換装置Cのシフト部材31は、揺動操作式
の前後進レバー16によってスライド操作される。
【0014】次に、第1及び第2油圧シリンダ11,1
2について説明する。図3(イ)に示すように、大径シ
リンダ部21と小径シリンダ部22とを形成して、大径
及び小径シリンダ部21,22の各々に大径ピストン2
3及び小径ピストン24をスライド自在に内装してい
る。小径ピストン24における大径ピストン23とは反
対側の端面に第1ピストンロッド24aを固定し、第1
ピストンロッド24aを大径ピストン23とは反対側に
延出して小径シリンダ部22から突出させている。小径
ピストン24における大径ピストン23側の端面に第2
ピストンロッド24bを固定して、第2ピストンロッド
24bを大径シリンダ部21から突出させないで、大径
ピストン23の開孔23aにスライド自在に貫通させて
いる。
【0015】図3(イ)及び図2に示すように小径シリ
ンダ部22において、小径ピストン24によって仕切ら
れる第1ピストンロッド24a側の小径シリンダ室22
aに対し、作動油を給排操作する電磁操作弁25が備え
られている。大径シリンダ部21において、大径ピスト
ン23によって仕切られる小径ピストン24とは反対側
の大径シリンダ室21aに、作動油を給排操作する電磁
操作弁26が備えられている。電磁操作弁25,26は
作動油の入力ポート、作動油の出力ポート及び作動油の
ドレンポートを備えた3ポート式で、第1及び第2油圧
シリンダ11,12に作動油を供給する供給位置、及び
作動油を排出する排出位置の2位置に操作自在に構成さ
れており、バネで供給位置側に付勢されている。
【0016】以上の構造により両方の電磁操作弁25,
26を供給位置に操作しておくと、図3(イ)に示すよ
うに第1及び第2油圧シリンダ11,12の大径及び小
径シリンダ室21a,22aに作動油が供給される。こ
の場合、大径ピストン23の受圧面積の方が小径ピスト
ン24の受圧面積よりも大きい点、並びに小径ピストン
24の受圧面積よりも第2ピストンロッド24bの受圧
面積の方が小さい点により、大径及び小径ピストン2
3,24が互いに押し合いながら、大径及び小径ピスト
ン23,24が紙面左方に移動しようとするのであり、
大径及び小径シリンダ部21,22の段部に大径ピスト
ン23が当たり、この位置で大径及び小径ピストン2
3,24が保持される。この図3(イ)に示す状態が図
1に示すシフト部材9,10の中立停止位置である。
【0017】次に、電磁操作弁26を供給位置に残した
状態で電磁操作弁25を排油位置に操作すると、図3
(ロ)に示すように小径シリンダ室22aの作動油が排
出されて、大径シリンダ室21aの作動油により第2ピ
ストンロッド24bが紙面左方に押される。この図3
(ロ)に示す状態が、図1に示すシフト部材9,10が
咬合した主変速装置Aの1速状態又は3速状態である。
【0018】次に、電磁操作弁25を供給位置に残した
状態で電磁操作弁26を排油位置に操作すると、図3
(ハ)に示すように大径シリンダ室21aの作動油が排
出されて、小径シリンダ室22aの作動油により大径及
び小径ピストン23,24が一体で紙面右方に押され
る。この図3(ハ)に示す状態が、図1に示すシフト部
材9,10が咬合した主変速装置Aの2速状態又は4速
状態である。
【0019】次に、第3油圧シリンダ13について説明
する。図2に示すように、ピストン27をスライド自在
に内装して、ピストン27の一方の端面に固定されたピ
ストンロッド27aを延出し、シリンダから突出させて
いる。ピストン27によって仕切られるピストンロッド
27a側の第1室13a、及びピストンロッド27aと
は反対側の第2室13bを形成しており、後述する油路
17から分岐した油路28を第1室13aに接続して、
第1室13aに作動油を常時供給するように構成してい
る。
【0020】第2室13bに作動油を給排操作する電磁
操作弁29が備えられており、電磁操作弁29は作動油
の入力ポート、作動油の出力ポート及び作動油のドレン
ポートを備えた3ポート式で、第2室13bに作動油を
供給する供給位置及び作動油を排出する排出位置の2位
置に操作自在に構成されており、バネで供給位置側に付
勢されている。
【0021】以上の構造により電磁操作弁29を供給位
置に操作しておくと、第2室13bに作動油が供給され
る(第1室13aにも既に油路28を介して作動油が供
給されている)。この場合、ピストン27における第1
室13a側の受圧面積の方が第2室13b側の受圧面積
よりも小さい点により、ピストン27が図2に示すよう
に紙面左方に移動する。この図2に示す状態が、図1に
示す第1副変速装置Bの低速位置である。次に電磁操作
弁29を排油位置に操作すると、第2室13bの作動油
が排出されて、第1室13aに供給される作動油により
ピストン27が紙面右方に押される。この状態が、図1
に示す第1副変速装置Bの高速位置である。
【0022】次に、第1,2,3油圧シリンダ11,1
2,13及び油圧クラッチ3に対する油圧回路について
説明する。図2に示すようにポンプ15から油路17,
18が並列的に分岐しており、油路18に電磁比例圧力
制御弁14及びパイロット操作式の操作弁35が直列に
接続されており、操作弁35の下手側に油圧クラッチ3
が接続されている。操作弁35は油圧クラッチ3に作動
油を供給してこれを伝動操作する供給位置35a、及び
油圧クラッチ3から作動油を排出してこれを伝動遮断操
作する排油位置35bに操作自在なパイロット操作式で
あり、バネによって排油位置35b側に付勢されてい
る。油路17における絞り部19の下手側からパイロッ
ト油路20(パイロット圧系に相当)が分岐しており、
パイロット油路20が操作弁35に接続されている。
【0023】油路17における絞り部19から上手側
に、前述の電磁操作弁25,26,29が接続されてい
る。油路17における絞り部19から下手側に、閉側に
付勢された開閉弁36(操作手段に相当),37(操作
手段に相当),38,39が接続されている。第1,
2,3油圧シリンダ11,12,13の第1ピストンロ
ッド24a及びピストンロッド27aに、変速位置(1
速位置、2速位置又は低速位置等) に対応する位置に凹
部が形成されており、変速位置と変速位置の間の中立部
が凸状に形成されている。変速位置と変速位置との間に
おいて開閉弁36〜39を開操作する連係機構32が備
えられている。前後進切換装置Cにおけるシフト部材3
1のスライド操作用のシフト軸にも、前述と同様な凹部
及び凸状の中立部が形成され、前進位置と後進位置との
間で開閉弁39を開操作する連係機構32が備えられて
いる。
【0024】作業者が人為的に操作するもので、1速位
置〜8速位置の操作位置を備えた変速レバー33(変速
操作具に相当)が備えられて、変速レバー33の操作位
置を検出するポテンショメータ34(検出手段に相当)
の信号が、制御装置40(制御手段に相当)に入力され
ており、変速レバー33の操作に基づいて制御装置40
が電磁操作弁25,26,29を操作する。油路17に
おける絞り部19の下手側にパイロット油路20のパイ
ロット圧を検出する圧力センサー41が備えられてお
り、圧力センサー41の信号が制御装置40に入力され
ている。
【0025】図2に示す状態は変速レバー33を1速位
置に操作している状態であり、第1油圧シリンダ11が
主変速装置Aの1速位置、第2油圧シリンダ12が中立
停止位置、第3油圧シリンダ13が第1副変速装置Bの
低速位置、前後進レバー16が前後進切換装置Cの前進
位置に位置した前進1速状態である。これによって、パ
イロット油路20のパイロット圧により、操作弁35が
供給位置35aに操作されて、油圧クラッチ3が伝動操
作されている。
【0026】この前進1速状態において変速レバー33
を例えば2速位置に操作すると、第1油圧シリンダ11
の電磁操作弁25が排油位置から供給位置に操作され、
第1油圧シリンダ11の電磁操作弁26が供給位置から
排出位置に操作される。これにより、第1油圧シリンダ
11が図2及び図3(ロ)の示す1速位置から、図3
(ハ)に示す2速位置に作動する。
【0027】この第1油圧シリンダ11の作動の間に、
第1ピストンロッド24a及び連係機構32によって開
閉弁36が開操作される(第2油圧シリンダ12が中立
停止位置にあるので、開閉弁37は既に開操作されてい
る)。これによって、パイロット油路20のパイロット
圧が低下し、バネの付勢力により操作弁35が供給位置
35aから排油位置35bに操作されて、油圧クラッチ
3が伝動遮断操作される。
【0028】次に第1油圧シリンダ11によるシフト部
材9のスライド操作が終了して主変速装置Aが2速位置
に変速操作されると、第1ピストンロッド24a及び連
係機構32によって開閉弁36が閉操作されて、パイロ
ット油路20のパイロット圧が再び上昇し、操作弁35
が排油位置35bから供給位置35aに操作される。前
述のようにパイロット油路20において、パイロット圧
が低下し再び上昇したことが圧力センサー41によって
検出されると、制御装置40により電磁比例圧力制御弁
14が操作されて、油圧クラッチ3に供給される作動油
の圧力が、変速レバー33の操作位置等に基づいて、漸
次的に上昇操作されたり急速に上昇操作されたりして、
油圧クラッチ3が伝動操作される。
【0029】〔発明の実施の別形態〕前述の構成では変
速操作具として変速レバー33を使用しているが、これ
に代えて1速位置から8速位置の操作位置を表示したボ
タン式の変速スイッチを使用してもよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、油圧アクチュ
エータによりギヤ変速装置の変速操作を行うように構成
した作業車の走行変速構造において、作業者による変速
操作具の操作具合の違いや高速域及び低速域での変速操
作具の操作等に関係なく、油圧アクチュエータへの作動
油の給排操作のタイミングを常に適切なものにすること
ができるようになるので、油圧アクチュエータによるギ
ヤ変速装置の変速操作が円滑に行われるようになって、
作業車の変速性能を向上させることができた。
【0031】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてい
る。請求項2の特徴によると、電磁比例圧力制御弁によ
り油圧クラッチへの作動油の圧力を漸次的に上昇操作し
たり急速に上昇操作したりして、油圧クラッチの伝動操
作の具合を各状態に適したものに容易に設定することが
できるようになるので、作業車の変速性能をさらに向上
させることができる。
【0032】請求項3の特徴によると、請求項1又は2
の場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」
を備えている。請求項3の特徴によると、作動油の漏れ
に関係なく油圧アクチュエータが一方及び他方の変速位
置、中立停止位置に作動するので、油圧アクチュエータ
による変速操作の確実性が増すことになり、作業車の変
速操作の信頼性を向上させることができる。
【0033】請求項4の特徴によると、請求項1又は2
又は3の場合と同様に前述の請求項1又は2又は3の
「発明の効果」を備えている。請求項4の特徴のよう
に、安価で作動が確実な電磁操作弁を使用することによ
って、油圧アクチュエータへの作動油の給排操作が正確
に且つ確実に行えるようになり、作業車の変速操作の信
頼性をさらに向上させることができる。
【0034】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行伝動系を示す概略図
【図2】第1,2,3油圧シリンダに対する油圧回路図
【図3】第1及び第2油圧シリンダの作動状態を示す図
【符号の説明】
1 エンジン 3 油圧クラッチ 9,10 シフト部材 11,12 油圧アクチュエータ 14 電磁比例圧力制御弁 20 パイロット圧系 25,26 電磁操作弁 33 変速操作具 34 検出手段 35 操作弁 36,37 操作手段 40 制御手段 A ギヤ変速装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1)の下手側に走行用のギヤ
    変速装置(A)と走行変速用の油圧クラッチ(3)とを
    直列に配置して、 前記ギヤ変速装置(A)のシフト部材(9),(10)
    をスライド操作して変速操作を行う複数の油圧アクチュ
    エータ(11),(12)と、前記複数の油圧アクチュ
    ータ(11),(12)に作動油を給排操作してこれを
    作動操作する電磁操作弁(25),(26)と、前記電
    磁操作弁(25),(26)を操作する制御手段(4
    0)とを備え、 前記油圧クラッチ(3)への作動油の給排操作を行っ
    て、前記油圧クラッチ(3)を伝動及び伝動遮断操作す
    るパイロット操作式の操作弁(35)と、前記操作弁
    (35)を操作するパイロット圧系(20)と、前記油
    圧アクチュエータ(11),(12)の作動に伴ってパ
    イロット圧系(20)のパイロット圧を変更操作する操
    作手段(36),(37)と、 人為的に操作される変速操作具(33)と、前記変速操
    作具(33)の操作位置を検出して前記制御手段(4
    0)に入力する検出手段(34)とを備えると共に、 前記変速操作具(33)の操作に基づいて、前記電磁操
    作弁(25),(26)により前記油圧アクチュエータ
    (11),(12)が変速操作を開始し、前記操作手段
    (36),(37)により前記パイロット圧系(20)
    のパイロット圧が変更操作されて、前記操作弁(35)
    により前記油圧クラッチ(3)が伝動遮断操作され、前
    記油圧アクチュエータ(11),(12)による変速操
    作が終了すると、前記操作手段(36),(37)によ
    り前記パイロット圧系(20)のパイロット圧が変更操
    作されて、前記操作弁(35)により前記油圧クラッチ
    (3)が伝動操作されるように構成してある作業車の走
    行変速構造。
  2. 【請求項2】 前記操作弁(35)と直列に電磁比例圧
    力制御弁(14)を備えてある請求項1記載の作業車の
    走行変速構造。
  3. 【請求項3】 前記油圧アクチュエータ(11),(1
    2)を、一方に作動した変速位置、他方に作動した変速
    位置及び前記両変速位置の間の中立停止位置の3位置に
    作動自在に構成して、 前記電磁操作弁(25),(26)から前記油圧アクチ
    ュエータ(11),(12)の所定位置に作動油が供給
    されることで、前記油圧アクチュエータ(11),(1
    2)が前記一方及び他方の変速位置に作動し、前記電磁
    操作弁(25),(26)から前記油圧アクチュエータ
    (11),(12)の別の所定位置に作動油が供給され
    ることで、前記油圧アクチュエータ(11),(12)
    が前記中立停止位置に保持されるように、前記油圧アチ
    ュエータ(11),(12)を構成してある請求項1又
    は2記載の作業車の走行変速構造。
  4. 【請求項4】 前記電磁操作弁(25),(26)を作
    動油の入力ポート、作動油の出力ポート及び作動油のド
    レンポートを備えた3ポート式で、前記油圧アクチュエ
    ータ(11),(12)への作動油の供給位置、及び前
    記油圧アクチュエータ(11),(12)からの作動油
    の排油位置の2位置切換式に構成してある請求項1又は
    2又は3記載の作業車の走行変速構造。
JP23019795A 1995-09-07 1995-09-07 作業車の走行変速構造 Expired - Lifetime JP3236483B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23019795A JP3236483B2 (ja) 1995-09-07 1995-09-07 作業車の走行変速構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23019795A JP3236483B2 (ja) 1995-09-07 1995-09-07 作業車の走行変速構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0972410A true JPH0972410A (ja) 1997-03-18
JP3236483B2 JP3236483B2 (ja) 2001-12-10

Family

ID=16904111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23019795A Expired - Lifetime JP3236483B2 (ja) 1995-09-07 1995-09-07 作業車の走行変速構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3236483B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009047211A (ja) * 2007-08-16 2009-03-05 Kubota Corp 作業車の走行変速構造
JP2018080771A (ja) * 2016-11-17 2018-05-24 ジヤトコ株式会社 ポジション選択装置
JP2019002455A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 いすゞ自動車株式会社 油路切替装置
JP2019019855A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 ジヤトコ株式会社 レンジ切替装置
JP2019019854A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 ジヤトコ株式会社 レンジ切替装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009047211A (ja) * 2007-08-16 2009-03-05 Kubota Corp 作業車の走行変速構造
JP2018080771A (ja) * 2016-11-17 2018-05-24 ジヤトコ株式会社 ポジション選択装置
JP2019002455A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 いすゞ自動車株式会社 油路切替装置
JP2019019855A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 ジヤトコ株式会社 レンジ切替装置
JP2019019854A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 ジヤトコ株式会社 レンジ切替装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3236483B2 (ja) 2001-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960015252B1 (ko) 작업차의 주행변속구조
KR20100089733A (ko) 작업차의 전동 장치
JPH0972410A (ja) 作業車の走行変速構造
EP3032124A1 (en) System and method for preventing centrifugal clutch lock-ups within a transmission of a work vehicle
JP3549300B2 (ja) 農用トラクタ
JPH09240297A (ja) 作業車の走行伝動構造
JPS6229420A (ja) 車両用伝動装置
JP2542764Y2 (ja) Hst式変速装置のロックアップ装置
JP3890809B2 (ja) 農業用トラクタの変速制御装置
JP3773830B2 (ja) 作業車両の非常用走行機構
JP3133372B2 (ja) 作業車の油圧回路構造
JPH09242858A (ja) 作業車の走行変速構造
JP2000018375A (ja) 作業車両の変速操作機構
JP3967070B2 (ja) 農作業車の走行装置
JP4928238B2 (ja) 作業車の走行変速構造
JP5054478B2 (ja) 作業車の旋回制御装置
JP2919120B2 (ja) トラクタの変速装置
JP2022188378A (ja) 作業車両
JP2675204B2 (ja) 作業車の油圧回路構造
JP3333064B2 (ja) バルブシステム
JPS6238418Y2 (ja)
JP4658907B2 (ja) 作業車の走行変速構造
JP4097536B2 (ja) 作業車の走行変速構造
JPH045852B2 (ja)
JPS6114009B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090928

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090928

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130928

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130928

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140928

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term