JP4928238B2 - 作業車の走行変速構造 - Google Patents
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Description
これにより、運転者が変速用のスイッチを操作したりすることによる変速指令に基づいて、伝動クラッチが遮断状態に操作され、アクチュエータにより走行用の変速装置が変速操作されて、伝動クラッチが伝動状態に操作されるように構成されている。
この状態において、前述の変速指令により、伝動クラッチ9が遮断状態に操作されて、アクチュエータ49によりシフト部材29が伝動ギヤ25から離し操作され伝動ギヤ26に咬合操作されて、伝動クラッチ9が伝動状態に操作される。
この場合、シフト部材29と伝動ギヤ25,26との間にシンクロメッシュ構造を備えて、シフト部材25を伝動ギヤ26に咬合操作する際に、シフト部材29の回転数と伝動ギヤ26の回転数とが合致し易くなるように構成することがあるが、充分な容量のシンクロメッシュ構造が必要になる。
(構成)
本発明の第1特徴は作業車の走行変速構造において次のように構成することにある。
エンジンの下手側に、複数段に変速自在なギヤ変速型式の走行用の変速装置と、伝動クラッチとを、この順序で直列に備える。前記エンジンと前記変速装置との間に位置する主クラッチと、走行用の変速装置のシフト部材を操作して走行用の変速装置を変速操作するアクチュエータと、を備える。変速指令に基づいて伝動クラッチを遮断状態に操作し、アクチュエータにより走行用の変速装置を変速操作して、伝動クラッチを伝動状態に操作する変速制御手段を備える。変速指令に基づいて伝動クラッチが遮断状態に操作される前の走行用の変速装置の下手側の回転数を検出する検出手段を備える。検出された走行用の変速装置の下手側の回転数と、走行用の変速装置の上手側の回転数とが、変速指令による変速操作予定の変速位置の伝動比を介して合致するように、エンジンの噴射量調節装置を操作する噴射量調節装置制御手段を備える。
例えば図1に示す走行用の変速装置8において、アクチュエータ49によりシフト部材29が伝動ギヤ25に咬合操作されて、伝動クラッチ9が伝動状態に操作されていた状態で、アクチュエータ49によりシフト部材29を伝動ギヤ26に咬合操作する変速指令が発せられたとする。この状態において、シフト部材29は伝動ギヤ25の伝動比で回転しており、伝動ギヤ26は伝動ギヤ25とは異なる伝動比で回転している。
これにより、前述の変速指令によって、伝動クラッチ9が遮断状態に操作されて、アクチュエータ49によりシフト部材29が伝動ギヤ25から離し操作され、伝動ギヤ26に咬合操作されて、伝動クラッチ9が伝動状態に操作される。
これによって、シフト部材29がまだ慣性により伝動ギヤ25の伝動比で回転していても、シフト部材29の回転数(検出された走行用の変速装置の下手側の回転数)と、伝動ギヤ26の回転数(走行用の変速装置の上手側の回転数)とが合致するように(又は略合致するように)、噴射量調節装置(エンジン1の燃料噴射量を調節することによりエンジン1の回転数の制御を行うもの)により、エンジン1の回転数が変更調節されて、伝動ギヤ26の回転数(走行用の変速装置の上手側の回転数)が変更調節される。
従って、シフト部材29の回転数と伝動ギヤ26の回転数とが合致した状態において(略合致した状態において)、アクチュエータ49によりシフト部材29が伝動ギヤ26に咬合操作されるのであり、シフト部材29が伝動ギヤ26に円滑に咬合する。
これにより、本発明の第1特徴によると、既存の装置と言ってよい噴射量調節装置を有効に利用しているので、前述のようにシフト部材の回転数と伝動ギヤの回転数とが合致(又は略合致)させる為に、噴射量調節装置以外にあまり不必要な装置を備える必要がない。
噴射量調節装置によりエンジンの回転数が変更調節されることによって、前述のようにシフト部材の回転数と伝動ギヤの回転数とが合致(又は略合致)させられるので、シフト部材と伝動ギヤとの間にシンクロメッシュ構造を備えた場合、比較的小さな容量のシンクロメッシュ構造で良いものとなる。
本発明の第1特徴によると、複数段に変速自在なギヤ変速式の走行用の変速装置を、アクチュエータにより変速操作するように構成された作業車の走行変速構造において、ガバナによりエンジンの回転数を変更調節することにより、走行用の変速装置に対して上手側(エンジン側)から回転数を合致(又は略合致)させることによって、走行用の変速装置を円滑に変速操作できるようになり、走行用の変速装置の変速操作性を向上させることができた。
図1は作業車の一例である農用トラクタの伝動系を示しており、エンジン1(ディーゼルエンジン)の動力が主クラッチ2を介してミッションケース3の入力軸4に伝達され、入力軸4の動力が中間軸5及び油圧多板式のPTOクラッチ6を介して、PTO軸7に伝達されている。運転部(図示せず)にクラッチペダル(図示せず)が備えられ、クラッチペダルと主クラッチ2とが機械的に連係されており、クラッチペダルを踏み操作すると主クラッチ2が遮断状態に操作され、クラッチペダルを戻し操作すると主クラッチ2が伝動状態に操作される。
図1に示すように、伝動軸31が伝動軸20に同芯状に備えられて、伝動軸20,31の間に伝動クラッチ9が備えられている。伝動クラッチ9は油圧多板式に構成されて、バネ(図示せず)により遮断状態に付勢されており、作動油が供給されることにより伝動状態に操作される。
図1に示すように、シフト部材29,30をスライド操作する油圧シリンダ49,50(アクチュエータに相当)、シフト部材41をスライド操作する油圧シリンダ51、及びシフト部材42をスライド操作する油圧シリンダ52が備えられている。次に、油圧シリンダ49〜52、伝動クラッチ9の油圧回路について説明する。
図2に示すように、人為的に操作されるもので1速位置〜12速位置の操作位置を備えた変速レバー68が備えられており、変速レバー68の操作位置が制御装置69に入力されている。油路54における絞り部58の下手側のパイロット圧を検出する圧力センサー70が備えられており、圧力センサー70の信号が制御装置69に入力されている。伝動軸20の回転数を検出する回転数センサー73(検出手段に相当)が備えられており、回転数センサー73の検出値が制御装置69に入力されている。
これにより変速レバー68の操作に基づいて以下に記載のように、制御装置69により圧力制御弁56及び電磁操作弁61〜66、電子ガバナ71が操作されて、伝動クラッチ9及び油圧シリンダ49〜52の作動操作及びエンジン1の回転数の制御が行われる。
次に、変速レバー68を1速位置から2速位置に操作した場合について、図4に基づいて説明する。
図2に示す状態は、前後進レバー67を前進位置に操作して、変速レバー68を1速位置に操作している状態であり、油圧シリンダ49が1速位置(シフト部材29が1速ギヤ25に咬合)、油圧シリンダ50が中立位置、油圧シリンダ51が高速位置、油圧シリンダ52が低速位置に位置して、伝動クラッチ9が伝動状態に操作されている状態である(伝動クラッチ9の作動圧が伝動状態に相当する作動圧P2の状態)(時点T1)(図3(イ)参照)。
次に、変速レバー68を2速位置から1速位置に操作した場合について、図4に基づいて説明する。
前後進レバー67を前進位置に操作して、変速レバー68を2速位置に操作している状態において、油圧シリンダ49が2速位置(シフト部材29が2速ギヤ26に咬合)、油圧シリンダ50が中立位置、油圧シリンダ51が高速位置、油圧シリンダ52が低速位置に位置して、伝動クラッチ9が伝動状態に操作されている(伝動クラッチ9の作動圧が伝動状態に相当する作動圧P2の状態)(時点T6)(図3(イ)参照)。
前述の[発明の実施の形態]において、図1に示す伝動クラッチ9及び回転数センサー73を主変速装置8と第1副変速装置11との間ではなく、第1副変速装置11と第2副変速装置12との間に備えるように構成してもよい。このように構成すると、主変速装置8及び第1副変速装置11が走行用の変速装置となる。
前述の[発明の実施の形態]において、図1に示す伝動クラッチ9及び回転数センサー73を主変速装置8と第1副変速装置11との間ではなく、デフ駆動軸44に備えるように構成してもよい。このように構成すると、主変速装置8、第1及び第2副変速装置11,12が走行用の変速装置となる。
油圧シリンダ49〜52に代えて、電動シリンダをアクチュエータとして使用してもよい。
2 主クラッチ
8 走行用の変速装置
9 伝動クラッチ
29,30 シフト部材
49,50 アクチュエータ
71 電子ガバナ(噴射量調節装置)
73 検出手段
Claims (1)
- エンジンの下手側に、複数段に変速自在なギヤ変速型式の走行用の変速装置と、伝動クラッチとを、この順序で直列に備えて、
前記エンジンと前記変速装置との間に位置する主クラッチと、
前記走行用の変速装置のシフト部材を操作して走行用の変速装置を変速操作するアクチュエータと、を備え、
変速指令に基づいて前記伝動クラッチを遮断状態に操作し、前記アクチュエータにより走行用の変速装置を変速操作して、前記伝動クラッチを伝動状態に操作する変速制御手段を備えると共に、
前記変速指令に基づいて伝動クラッチが遮断状態に操作される前の走行用の変速装置の下手側の回転数を検出する検出手段を備え、
前記検出された走行用の変速装置の下手側の回転数と、前記走行用の変速装置の上手側の回転数とが、前記変速指令による変速操作予定の変速位置の伝動比を介して合致するように、前記エンジンの噴射量調節装置を操作する噴射量調節装置制御手段を備えてある作業車の走行変速構造。
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JP2006320221A JP4928238B2 (ja) | 2006-11-28 | 2006-11-28 | 作業車の走行変速構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2008133895A JP2008133895A (ja) | 2008-06-12 |
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ID=39558883
Family Applications (1)
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JP2006320221A Active JP4928238B2 (ja) | 2006-11-28 | 2006-11-28 | 作業車の走行変速構造 |
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Family Cites Families (2)
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2006
- 2006-11-28 JP JP2006320221A patent/JP4928238B2/ja active Active
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