JPH0968793A - ペリクル - Google Patents
ペリクルInfo
- Publication number
- JPH0968793A JPH0968793A JP24553095A JP24553095A JPH0968793A JP H0968793 A JPH0968793 A JP H0968793A JP 24553095 A JP24553095 A JP 24553095A JP 24553095 A JP24553095 A JP 24553095A JP H0968793 A JPH0968793 A JP H0968793A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pellicle
- frame
- adhesive layer
- exposure
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Prevention Of Fouling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 ペリクルフレーム(2)の上端面にペリ
クル膜(3)を張設してなるペリクルにおいて、上記ペ
リクルフレーム(2)の内周面の上端側が下端側より内
方に突出していることを特徴とするペリクル。 【効果】 本発明のペリクルは、露光光源の光がペリク
ルフレームの内周面に照射され難いので、内周面に形成
される異物捕集用粘着剤層、更にはペリクルフレームの
下端面に形成される露光原版との貼着用粘着剤層の光劣
化が可及的に防止されるものである。
クル膜(3)を張設してなるペリクルにおいて、上記ペ
リクルフレーム(2)の内周面の上端側が下端側より内
方に突出していることを特徴とするペリクル。 【効果】 本発明のペリクルは、露光光源の光がペリク
ルフレームの内周面に照射され難いので、内周面に形成
される異物捕集用粘着剤層、更にはペリクルフレームの
下端面に形成される露光原版との貼着用粘着剤層の光劣
化が可及的に防止されるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にはLSI、超
LSIなどの半導体装置あるいは液晶表示板を製造する
場合などに用いられ、とりわけ実質的に500nm以下
の光を用いる露光方式で好適なペリクルに関する。
LSIなどの半導体装置あるいは液晶表示板を製造する
場合などに用いられ、とりわけ実質的に500nm以下
の光を用いる露光方式で好適なペリクルに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】LS
I、超LSI等の半導体装置あるいは液晶表示板等の製
造において、半導体ウェハーあるいは液晶表示板に露光
原版(マスク又はレチクル)を通して光を照射すること
によってパターニングを形成することが行われる。この
場合、露光原版にゴミが付着していると、ゴミが光を吸
収したり曲げてしまうため、パターニングの変形、エッ
ジのがさつき、基板の汚れ等が生じ、寸法、品質、外観
等が損なわれるという問題がある。このため、上述のよ
うなパターン形成作業は、クリーンルームで行われてい
るが、クリーンルーム内でも露光原版を常に清浄に保つ
ことは難しい。そこで、露光原版表面へのゴミの付着を
避け、露光光線を良く透過させるペリクルを露光原版に
貼着する方法が一般に採用されている。
I、超LSI等の半導体装置あるいは液晶表示板等の製
造において、半導体ウェハーあるいは液晶表示板に露光
原版(マスク又はレチクル)を通して光を照射すること
によってパターニングを形成することが行われる。この
場合、露光原版にゴミが付着していると、ゴミが光を吸
収したり曲げてしまうため、パターニングの変形、エッ
ジのがさつき、基板の汚れ等が生じ、寸法、品質、外観
等が損なわれるという問題がある。このため、上述のよ
うなパターン形成作業は、クリーンルームで行われてい
るが、クリーンルーム内でも露光原版を常に清浄に保つ
ことは難しい。そこで、露光原版表面へのゴミの付着を
避け、露光光線を良く透過させるペリクルを露光原版に
貼着する方法が一般に採用されている。
【0003】即ち、ペリクルは、ペリクルフレームの一
端面にペリクル膜を張設したものであるが、このように
露光原版にペリクルを貼着し、保護しておけば、ゴミは
露光原版の表面には直接付着せず、ペリクル膜上に付着
する。従って、リソグラフィー時に焦点を露光原版のパ
ターン上に合わせておけば、ペリクル膜上のゴミは転写
に無関係となる。
端面にペリクル膜を張設したものであるが、このように
露光原版にペリクルを貼着し、保護しておけば、ゴミは
露光原版の表面には直接付着せず、ペリクル膜上に付着
する。従って、リソグラフィー時に焦点を露光原版のパ
ターン上に合わせておけば、ペリクル膜上のゴミは転写
に無関係となる。
【0004】このようなペリクルとしては、従来、例え
ばアルミニウム、ステンレス、プラスチック等の材質か
らなるペリクルフレームの一端面(上端面)に、ペリク
ル膜として紫外線を良く透過させるニトロセルロース、
酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース等のセルロー
ス系ポリマーや、非晶質フッ素系ポリマー等の薄膜を張
設するために、これらペリクル膜の良溶媒を塗布して風
乾したもの(特開昭58−219023号公報)、ペリ
クル膜をアクリル樹脂やエポキシ樹脂等の接着剤で接着
したもの(米国特許第4861402号、特公昭63−
27707号公報)、フッ素系ポリマーで接着したもの
(特願平6−259936号)等が提案されている。
ばアルミニウム、ステンレス、プラスチック等の材質か
らなるペリクルフレームの一端面(上端面)に、ペリク
ル膜として紫外線を良く透過させるニトロセルロース、
酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース等のセルロー
ス系ポリマーや、非晶質フッ素系ポリマー等の薄膜を張
設するために、これらペリクル膜の良溶媒を塗布して風
乾したもの(特開昭58−219023号公報)、ペリ
クル膜をアクリル樹脂やエポキシ樹脂等の接着剤で接着
したもの(米国特許第4861402号、特公昭63−
27707号公報)、フッ素系ポリマーで接着したもの
(特願平6−259936号)等が提案されている。
【0005】また、ペリクルフレームの他端面(下端
面)には、露光原版にペリクルを固定するため、例えば
ポリブテン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂等
からなる粘着層を設けることが行われており、必要によ
り、その粘着層の表面に、粘着層の保護を目的としたフ
ィルム状のセパレーターを張り合わせたものもある。更
に、ペリクルフレームの内周面にも粘着剤層を設け、フ
レーム内に様々な理由で生じる微細ゴミを捕らえるよう
に構成したペリクルも知られている。
面)には、露光原版にペリクルを固定するため、例えば
ポリブテン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂等
からなる粘着層を設けることが行われており、必要によ
り、その粘着層の表面に、粘着層の保護を目的としたフ
ィルム状のセパレーターを張り合わせたものもある。更
に、ペリクルフレームの内周面にも粘着剤層を設け、フ
レーム内に様々な理由で生じる微細ゴミを捕らえるよう
に構成したペリクルも知られている。
【0006】この場合、ペリクルの使用に際し、直接露
光光源(g線、i線、エキシマレーザー光など)に照射
されるのはペリクル膜であり、このためペリクル膜には
十分な耐光性が要求されるが、同時にペリクルフレーム
にペリクル膜を固着する接着剤についても、露光光源の
一部が照射される可能性が高いため、接着剤にも耐光性
が要求される。即ち、接着剤の耐光性が不十分である
と、露光光源に照射されることによってダメージを受
け、異物の発生や接着力の低下によりペリクル膜の剥離
やしわの発生等のトラブルが発生し易くなり、特にエキ
シマレーザー光のような短波長の光源を用いる場合には
接着剤の耐光性に注意を払う必要がある。またこの場
合、ペリクルが露光原版に貼着されるためペリクルフレ
ームの下端面に形成される粘着剤層やゴミ捕集用として
ペリクルフレームの内周面に形成される粘着剤層にも同
様に耐光性が求められる。
光光源(g線、i線、エキシマレーザー光など)に照射
されるのはペリクル膜であり、このためペリクル膜には
十分な耐光性が要求されるが、同時にペリクルフレーム
にペリクル膜を固着する接着剤についても、露光光源の
一部が照射される可能性が高いため、接着剤にも耐光性
が要求される。即ち、接着剤の耐光性が不十分である
と、露光光源に照射されることによってダメージを受
け、異物の発生や接着力の低下によりペリクル膜の剥離
やしわの発生等のトラブルが発生し易くなり、特にエキ
シマレーザー光のような短波長の光源を用いる場合には
接着剤の耐光性に注意を払う必要がある。またこの場
合、ペリクルが露光原版に貼着されるためペリクルフレ
ームの下端面に形成される粘着剤層やゴミ捕集用として
ペリクルフレームの内周面に形成される粘着剤層にも同
様に耐光性が求められる。
【0007】しかし、ペリクル膜を張設するための接着
剤としては、上述したように、フッ素系接着剤のような
優れた耐光性を有する材料を接着剤として用いる方法
(特開平4−245827号、特開平5−75671号
公報)等が提案されているが、上記粘着剤層について
は、ポリブテン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン系粘着
剤などが用いられており、これら粘着剤では特に近年め
ざましく発展している高集積化に伴う露光光源の短波長
化に対して耐光性が十分とはいえないものである。
剤としては、上述したように、フッ素系接着剤のような
優れた耐光性を有する材料を接着剤として用いる方法
(特開平4−245827号、特開平5−75671号
公報)等が提案されているが、上記粘着剤層について
は、ポリブテン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン系粘着
剤などが用いられており、これら粘着剤では特に近年め
ざましく発展している高集積化に伴う露光光源の短波長
化に対して耐光性が十分とはいえないものである。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
ペリクルフレームの内周面などに形成される粘着剤層の
露光時における劣化を可及的に防止するペリクルを提供
することを目的とする。
ペリクルフレームの内周面などに形成される粘着剤層の
露光時における劣化を可及的に防止するペリクルを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、ペリクルフレームの上端面にペリクル膜を張
設してなるペリクルにおいて、上記ペリクルフレームの
内周面の上端側が下端側より内方に(ペリクル中央部側
に)突出していることを特徴とするペリクルを提供する
ことを目的とする。
するため、ペリクルフレームの上端面にペリクル膜を張
設してなるペリクルにおいて、上記ペリクルフレームの
内周面の上端側が下端側より内方に(ペリクル中央部側
に)突出していることを特徴とするペリクルを提供する
ことを目的とする。
【0010】この場合、このペリクルフレームの内周面
は、下端側より上端側に向うに従い漸次内方に突出する
テーパ面を含むことが好適であり、またペリクルフレー
ムの内周面には通常、異物捕集用粘着剤層が形成され
る。
は、下端側より上端側に向うに従い漸次内方に突出する
テーパ面を含むことが好適であり、またペリクルフレー
ムの内周面には通常、異物捕集用粘着剤層が形成され
る。
【0011】本発明のペリクルは、このようにペリクル
フレームの内周面をいわゆるオーバーハング状にしたも
ので、このため露光時において、露光光線がフレーム内
周面に直接当たり難く、このためペリクルフレームの内
周面に粘着剤層が形成されていても、この粘着剤層に光
線が直接照射されることが防止されているため、光線に
よって粘着剤が劣化するおそれが低下する。更に、ペリ
クルフレームの下端面に形成される粘着剤層に対しても
従来のフレームのものに比べて露光光線が照射されにく
く、同様に光線による劣化が生じ難いものである。
フレームの内周面をいわゆるオーバーハング状にしたも
ので、このため露光時において、露光光線がフレーム内
周面に直接当たり難く、このためペリクルフレームの内
周面に粘着剤層が形成されていても、この粘着剤層に光
線が直接照射されることが防止されているため、光線に
よって粘着剤が劣化するおそれが低下する。更に、ペリ
クルフレームの下端面に形成される粘着剤層に対しても
従来のフレームのものに比べて露光光線が照射されにく
く、同様に光線による劣化が生じ難いものである。
【0012】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明の実施例
について図面を参照して説明する。図1〜4は本発明の
実施例に係るペリクル1を示すもので、このペリクル1
は、金属などにより形成された四角枠状のペリクルフレ
ーム2の上端面にペリクル膜3が張設されていると共
に、下端面に露光原版と貼着するための粘着剤層4が形
成され、この粘着剤層4上に剥離フィルム5が剥離可能
に積層されており、更にペリクルフレーム2の内周面に
も異物捕集用粘着剤層6が形成されているものである。
について図面を参照して説明する。図1〜4は本発明の
実施例に係るペリクル1を示すもので、このペリクル1
は、金属などにより形成された四角枠状のペリクルフレ
ーム2の上端面にペリクル膜3が張設されていると共
に、下端面に露光原版と貼着するための粘着剤層4が形
成され、この粘着剤層4上に剥離フィルム5が剥離可能
に積層されており、更にペリクルフレーム2の内周面に
も異物捕集用粘着剤層6が形成されているものである。
【0013】ここで、ペリクルフレーム2、ペリクル膜
3の材質に特に制限はなく、公知のものを使用し得、ま
たペリクル膜3は公知の接着剤を用いてペリクルフレー
ムに接着される。更に、粘着剤としても公知のものを使
用し得、例えばポリブテン樹脂、アクリル樹脂、シリコ
ーン系粘着剤などが用いられる。
3の材質に特に制限はなく、公知のものを使用し得、ま
たペリクル膜3は公知の接着剤を用いてペリクルフレー
ムに接着される。更に、粘着剤としても公知のものを使
用し得、例えばポリブテン樹脂、アクリル樹脂、シリコ
ーン系粘着剤などが用いられる。
【0014】而して、本発明のペリクルにおいては、上
記ペリクルフレームの内周面をその下端側より上端側が
内方に(即ちペリクルの中心部側に)突出するように形
成したものである。即ち、図1及び2のペリクルにおい
ては、内周面がその下端から上端にかけて上方に向うに
従い漸次内方に突出するテーパ面として形成されたもの
であり、この場合図1はそのテーパ面が平面をなし、図
2はそのテーパ面が曲面をなしているものである。ま
た、図3及び4のペリクルにおいては、ペリクルフレー
ムの下端から高さ方向ほぼ中央部にかけて、その内周面
が上方に向うに従い漸次内方に突出するテーパ面として
形成され、高さ方向ほぼ中央部から上端にかけては、そ
の内周面が垂直面として形成されたものである。なお、
図3はそのテーパ面が平面に、図4はそのテーパ面が曲
面として形成されている。
記ペリクルフレームの内周面をその下端側より上端側が
内方に(即ちペリクルの中心部側に)突出するように形
成したものである。即ち、図1及び2のペリクルにおい
ては、内周面がその下端から上端にかけて上方に向うに
従い漸次内方に突出するテーパ面として形成されたもの
であり、この場合図1はそのテーパ面が平面をなし、図
2はそのテーパ面が曲面をなしているものである。ま
た、図3及び4のペリクルにおいては、ペリクルフレー
ムの下端から高さ方向ほぼ中央部にかけて、その内周面
が上方に向うに従い漸次内方に突出するテーパ面として
形成され、高さ方向ほぼ中央部から上端にかけては、そ
の内周面が垂直面として形成されたものである。なお、
図3はそのテーパ面が平面に、図4はそのテーパ面が曲
面として形成されている。
【0015】このように、ペリクルフレームの内周面
は、その下端側より上端側が内方に突出した状態にあれ
ば、その態様は特に制限されず、上述したように、平面
状テーパ面でも曲面状テーパ面でもよく、これらを組み
合わせた形状でも、垂直面が一部形成されていてもよい
が、異物のたまり易い凹凸形状乃至切り欠き形状を設け
ることは避けることが好ましい。即ち、上端側から下端
側に向うに従って内周面が内方に突出するようなテーパ
面の形成は避けるべきである。
は、その下端側より上端側が内方に突出した状態にあれ
ば、その態様は特に制限されず、上述したように、平面
状テーパ面でも曲面状テーパ面でもよく、これらを組み
合わせた形状でも、垂直面が一部形成されていてもよい
が、異物のたまり易い凹凸形状乃至切り欠き形状を設け
ることは避けることが好ましい。即ち、上端側から下端
側に向うに従って内周面が内方に突出するようなテーパ
面の形成は避けるべきである。
【0016】この場合、図1〜4に示すような少なくと
も一部に、上方に向うに従い内周面が内方に突出するテ
ーパ面が形成されたものが本発明の目的を達成する上で
有効であるが、特にペリクルフレームの上端部でそれよ
り下側の内周面に対する光の照射をさえぎるという点
で、図1,2或いは図5,6に示したような、ペリクル
フレーム内周面上端部がこれより下側よりも内方に突出
した上端に廂部7を有するものが最も好ましい。
も一部に、上方に向うに従い内周面が内方に突出するテ
ーパ面が形成されたものが本発明の目的を達成する上で
有効であるが、特にペリクルフレームの上端部でそれよ
り下側の内周面に対する光の照射をさえぎるという点
で、図1,2或いは図5,6に示したような、ペリクル
フレーム内周面上端部がこれより下側よりも内方に突出
した上端に廂部7を有するものが最も好ましい。
【0017】上記ペリクルは、その剥離フィルム5を剥
離除去し、フレーム2の下端面に形成された粘着剤層4
を露光原版に粘着して使用するものであるが、この場
合、露光光線をペリクル膜3を通して、露光原版に照射
した際、フレーム2の内周面が下端側よりも上端側が内
方に突出し、下端側が垂直に照射される光線に対し露呈
されていないので、フレーム2の内周面に粘着剤層6が
形成されていても、この粘着剤層6に光線が当たり難
く、このため粘着剤層6の直接露光による劣化が可及的
に防止される。更に、ペリクルを露光原版に貼着する粘
着剤層4も、同様の理由により劣化が生じ難いものであ
る。
離除去し、フレーム2の下端面に形成された粘着剤層4
を露光原版に粘着して使用するものであるが、この場
合、露光光線をペリクル膜3を通して、露光原版に照射
した際、フレーム2の内周面が下端側よりも上端側が内
方に突出し、下端側が垂直に照射される光線に対し露呈
されていないので、フレーム2の内周面に粘着剤層6が
形成されていても、この粘着剤層6に光線が当たり難
く、このため粘着剤層6の直接露光による劣化が可及的
に防止される。更に、ペリクルを露光原版に貼着する粘
着剤層4も、同様の理由により劣化が生じ難いものであ
る。
【0018】次に、実験例により本発明の効果を具体的
に説明する。 [実験例]ペリクルフレームとして、アルミニウム合金
製の表面にアルマイト処理を施した、高さが6.3mm
で、上端面の外周が120mm角、内周が110mm
角、下端面の外周が120mm角、内周が116mm角
の図1に示す四角形状のアルミフレームを用いた。この
アルミフレームの下端面に、シリコーン粘着剤(商品
名:KR−120、信越化学工業(株)製)を厚さが
0.3mmになるように塗布して120℃、30分で硬
化させた。一方、上記フレームの内周面にも、シリコー
ン粘着剤(商品名:KR−120、信越化学工業(株)
製)を厚さ0.05mmになるようにコ−ティングし
た。
に説明する。 [実験例]ペリクルフレームとして、アルミニウム合金
製の表面にアルマイト処理を施した、高さが6.3mm
で、上端面の外周が120mm角、内周が110mm
角、下端面の外周が120mm角、内周が116mm角
の図1に示す四角形状のアルミフレームを用いた。この
アルミフレームの下端面に、シリコーン粘着剤(商品
名:KR−120、信越化学工業(株)製)を厚さが
0.3mmになるように塗布して120℃、30分で硬
化させた。一方、上記フレームの内周面にも、シリコー
ン粘着剤(商品名:KR−120、信越化学工業(株)
製)を厚さ0.05mmになるようにコ−ティングし
た。
【0019】また、ペリクルフレームの上端面には、ペ
リクル膜の接着剤としてサイトップCTX−A typ
e(旭硝子(株)製)を厚みが0.1mmになるように
塗布した。この上に、サイトップCTX−S type
(旭硝子(株)製)1.62μmの薄膜を形成し、上記
フレームの上端面に108℃で熱融着し、ペリクル膜を
張設した。
リクル膜の接着剤としてサイトップCTX−A typ
e(旭硝子(株)製)を厚みが0.1mmになるように
塗布した。この上に、サイトップCTX−S type
(旭硝子(株)製)1.62μmの薄膜を形成し、上記
フレームの上端面に108℃で熱融着し、ペリクル膜を
張設した。
【0020】得られたペリクルの下端粘着層をガラス基
板に圧着して、ガラス基板にペリクルを装着し、ペリク
ル膜の上方から垂直方向に波長248nmエキシマレー
ザーで照射した。なお、レーザー光線の強度は、ペリク
ル膜表面において、100mW/cm2であった。30
0時間照射後、ペリクルの内周面に塗布した粘着剤には
劣化が見られなかった。
板に圧着して、ガラス基板にペリクルを装着し、ペリク
ル膜の上方から垂直方向に波長248nmエキシマレー
ザーで照射した。なお、レーザー光線の強度は、ペリク
ル膜表面において、100mW/cm2であった。30
0時間照射後、ペリクルの内周面に塗布した粘着剤には
劣化が見られなかった。
【0021】[比較実験例]高さ6.3mm、上端面及
び下端面の外周120mm×120mm、内周116m
m×116mmの図7で示される正方形枠状で、内周面
が垂直に形成されたアルミフレームを用いた以外は実験
例と同様にしてペリクルを得、ガラス基板に装着した。
び下端面の外周120mm×120mm、内周116m
m×116mmの図7で示される正方形枠状で、内周面
が垂直に形成されたアルミフレームを用いた以外は実験
例と同様にしてペリクルを得、ガラス基板に装着した。
【0022】このペリクルに、波長248nmのエキシ
マレーザーを実験例と同一条件で照射した結果、300
時間照射後、内周面に塗布した接着剤が変色した。この
変色を分析した結果、レーザー光線による劣化であるこ
とが判明した。
マレーザーを実験例と同一条件で照射した結果、300
時間照射後、内周面に塗布した接着剤が変色した。この
変色を分析した結果、レーザー光線による劣化であるこ
とが判明した。
【0023】なお、実験例及び比較実験例は波長248
nmのエキシマレーザーを使用し、実際の条件に比べ光
線強度、照射エリアともに過酷な条件ではあるが、ペリ
クルの長期間の使用を鑑みれば実験例に係る本発明のペ
リクルは十分な有効性(耐光性)を示すことが認められ
る。
nmのエキシマレーザーを使用し、実際の条件に比べ光
線強度、照射エリアともに過酷な条件ではあるが、ペリ
クルの長期間の使用を鑑みれば実験例に係る本発明のペ
リクルは十分な有効性(耐光性)を示すことが認められ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明のペリクルは、露光光源の光がペ
リクルフレームの内周面に照射され難いので、内周面に
形成される異物捕集用粘着剤層、更にはペリクルフレー
ムの下端面に形成される露光原版との貼着用粘着剤層の
光劣化が可及的に防止されるものである。
リクルフレームの内周面に照射され難いので、内周面に
形成される異物捕集用粘着剤層、更にはペリクルフレー
ムの下端面に形成される露光原版との貼着用粘着剤層の
光劣化が可及的に防止されるものである。
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の第5実施例を示す部分断面図である。
【図6】本発明の第6実施例を示す部分断面図である。
【図7】従来のペリクルの断面図である。
1 ペリクル 2 ペリクルフレーム 3 ペリクル膜 4 粘着剤層 5 剥離フィルム 6 粘着剤層 7 廂部
Claims (3)
- 【請求項1】 ペリクルフレーム(2)の上端面にペリ
クル膜(3)を張設してなるペリクルにおいて、上記ペ
リクルフレーム(2)の内周面の上端側が下端側より内
方に突出していることを特徴とするペリクル。 - 【請求項2】 上記ペリクルフレームの内周面が、下端
側より上端側に向うに従い漸次内方に突出するテーパ面
を含む請求項1記載のペリクル。 - 【請求項3】 上記ペリクルフレームの内周面に異物捕
集用粘着剤層が形成された請求項1又は2記載のペリク
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24553095A JPH0968793A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | ペリクル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24553095A JPH0968793A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | ペリクル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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