JPH0967379A - ジアミノアルコキシシラン - Google Patents

ジアミノアルコキシシラン

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JPH0967379A
JPH0967379A JP22490295A JP22490295A JPH0967379A JP H0967379 A JPH0967379 A JP H0967379A JP 22490295 A JP22490295 A JP 22490295A JP 22490295 A JP22490295 A JP 22490295A JP H0967379 A JPH0967379 A JP H0967379A
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JP
Japan
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olefin
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diaminoalkoxysilane
compound
bis
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JP22490295A
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English (en)
Inventor
Shigeru Igai
滋 猪飼
Hiromichi Ikeuchi
博通 池内
Jun Yamashita
純 山下
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(1)、式(2)又は式(3)で表される
ジアミノアルコキシシラン。 Si(OR1)2(NR2R3)2 (1) Si(OR1)2R4 2 (2) Si(OR1)2(NR2R3)R4 (3) (但し、R1、R2及びR3は炭素数 1〜8 の炭化水素基を示
し、R4は環状アミノ基を示す。) 【効果】 本発明の新規な有機ケイ素化合物は、高活性
で高立体規則性のα−オレフィン重合触媒成分として有
用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高立体規則性α−
オレフィンの単独重合体、あるいは他のα−オレフィン
と共重合体を製造する重合触媒成分として有用な新規な
アミノシラン化合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、α−オレフィンを重合するため
に、マグネシウム、チタン、ハロゲン元素、及び電子供
与体を必須とする触媒固体成分、周期律表 I〜 III族金
属の有機金属化合物、及び第三成分としての電子供与体
からなる担持型高活性触媒系が、特開昭57-63310号公
報、特開昭58-83016号公報、特開昭59-58010号公報、特
開昭60-44507号公報などに数多く提案されている。さら
に、特開昭62-11705号公報、特開昭63- 258907号公報、
特開平2-84404 号公報、特開平4-202505号公報、特開平
4-370103号公報などには、第三成分として特定の有機ケ
イ素化合物を用いることを特徴とする重合触媒が開示さ
れている。
【0003】また、特開平7-109304号公報及び特開平7-
118320号公報には、t-ブチル基又はテキシル基、かつ、
2 級又は 3級アミノ基を有するアミノシランを第三成分
としての電子供与体として用いた重合触媒、または同シ
ランで固体触媒成分を処理した重合触媒が開示されてい
る。しかし、上記の触媒系は、重合活性や得られるα−
オレフィンの立体規則性が必ずしも充分でなく改良が望
まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高立
体規則性α−オレフィン重合体の触媒成分として有用な
新規なアミノシラン化合物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(1)、式
(2)又は式(3)で表されるジアミノアルコキシシラ
ン Si(OR1)2(NR2R3)2 (1) Si(OR1)2R4 2 (2) Si(OR1)2(NR2R3)R4 (3) (但し、R1、R2及びR3は炭素数 1〜8 の炭化水素基を示
し、R4は環状アミノ基を示す。)を提供する。
【0006】R1、R2及びR3は、炭素数 1〜8 の炭化水素
基である。好ましくは、炭素数 1〜8 の不飽和あるいは
飽和脂肪族炭化水素基であり、特に好ましくは、炭素数
1〜4 の不飽和あるいは飽和脂肪族炭化水素基である。
具体例としてはメチル基、エチル基、n-プロピル基、is
o-プロピル基、n-ブチル基、iso-ブチル基、t-ブチル
基、n-ペンチル基、n-アミル基、n-ヘキシル基、イソア
ミル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニ
ル基、オクチル基などが挙げられる。
【0007】R1として好ましいのは、メチル基、エチル
基、n-プロピル基、iso-プロピル基、n-ブチル基、t-ブ
チル基などが挙げられる。
【0008】R2及びR3として好ましいのは、メチル基、
エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル基、n-ブチル
基、t-ブチル基などが挙げられる。R2及びR3が同じであ
っても異なっていてもよい。
【0009】R4として好ましい環状アミノ基としては、
第二級環状アミン化合物から誘導されるものが挙げられ
る。
【0010】第二級環状アミン化合物としては、ピロリ
ジン化合物、ピロール化合物、ピロリン化合物、ピペリ
ジン化合物、ピリジン化合物、インドリン化合物、イン
ドール化合物、キノリン化合物、カルバゾール化合物、
エチレンイミン化合物、ヘキサメチレンイミン化合物な
ど及びそれらの誘導体が挙げられる。
【0011】上記の第二級環状アミン化合物の中でも、
ピペリジン(Piperidine)、ピロリジン(Pyrrolidine
)、ヘキサメチレンイミンが好適である。
【0012】式(1)であらわされるジアミノアルコキ
シシランとしては、ケイ素原子に結合している二個のア
ミノ基のNR2R3 が同じであるシラン化合物であっても、
異なっているシラン化合物であってもよい。二個のアミ
ノ基のNR2R3 が同じものであるシラン化合物の具体例し
ては、ビス(ジメチルアミノ)ジメトキシシラン、ビス
(ジエチルアミノ)ジメトキシシラン、ビス(ジ-n- プ
ロピルアミノ)ジメトキシシラン、ビス(ジイソプロピ
ルアミノ)ジメトキシシラン、ビス(ジ-n- ブチルアミ
ノ)ジメトキシシラン、ビス(ジ-t- ブチルアミノ)ジ
メトキシシラン、ビス(ジエチルアミノ)ジエトキシシ
ラン、ビス(ジ-n- プロピルアミノ)ジエトキシシラ
ン、ビス(ジイソプロピルアミノ)ジエトキシシラン、
ビス(ジ-n- ブチルアミノ)ジエトキシシラン、ビス
(ジ-t- ブチルアミノ)ジエトキシシランなど有機ケイ
素化合物が挙げられる。
【0013】また、二個のアミノ基のNR2R3 が異なるシ
ラン化合物の具体例としては、(ジエチルアミノ)(ジ
-n- プロピルアミノ)ジメトキシシラン、(ジイソプロ
ピルアミノ)(ジ-n- プロピルアミノ)ジメトキシシラ
ンなど有機ケイ素化合物が挙げられる。
【0014】また、R2とR3が異なる有機ケイ素化合物の
具体的な化合物としては、ビス(メチルエチルアミノ)
ジメトキシシラン、ビス(メチル-n- プロピルアミノ)
ジメトキシシラン、ビス(エチル-n- プロピルアミノ)
ジメトキシシラン、ビス(エチルイソプロピルアミノ)
ジメトキシシラン、ビス(ジ-n- ブチルアミノ)ジメト
キシシラン、ビス(ジ-t- ブチルアミノ)ジメトキシシ
ラン、ビス(ジエチルアミノ)ジエトキシシラン、ビス
(ジ-n- プロピルアミノ)ジエトキシシラン、ビス(ジ
イソプロピルアミノ)ジエトキシシラン、ビス(ジ-n-
ブチルアミノ)ジエトキシシラン、ビス(ジ-t- ブチル
アミノ)ジエトキシシランなどのが挙げられる。
【0015】上記の化合物の中でも、ビス(ジメチルア
ミノ)ジメトキシシラン(BDMDMS)、ビス(ジエチルアミ
ノ)ジメトキシシラン(BDEDMS)、ビス(ジ-n- プロピル
アミノ)ジメトキシシラン(BDNPADMS)が好適である。
【0016】式(2)であらわされるジアミノアルコキ
シシランの具体的な化合物としては、ジピロリジノジメ
トキシシラン(DPYRDMS) 、ジピペリジノジメトキシシラ
ン(DPIPDMS) 、ジヘキサメチレンイミノジメトキシシラ
ン(DHMIDMS) 、ジ(2-メチルピペリジノ)ジメトキシシ
ラン(D2MPIPDMS) 、ジ(3-メチルピペリジノ)ジメトキ
シシラン(D3MPIPDMS) 、ジ(4-メチルピペリジノ)ジメ
トキシシラン(D4MPIPDMS) 、ジ(2,6-ジメチルピペリジ
ノ)ジメトキシシラン(D26DMPIPDMS) 、ジ(3,5-ジメチ
ルピペリジノ)ジメトキシシラン(D35DMPIPDMS) などが
挙げられる。
【0017】式(3)であらわされるジアミノアルコキ
シシランの具体的な化合物としては、ジエチルアミノピ
ロリジノジメトキシシラン、ジエチルアミノピペリジノ
ジメトキシシラン、ジエチルアミノヘキサメチレンイミ
ノジメトキシシラン、ジメチルアミノピロリジノジメト
キシシラン、ジメチルアミノピペリジノジメトキシシラ
ン、ジメチルアミノヘキサメチレンイミノジメトキシシ
ランなどが挙げられる。中でも、ジエチルアミノピペリ
ジノジメトキシシラン(DEAPIPDMS )が好適である。
【0018】本発明のジアミノアルコキシシランは、例
えば、以下の方法で合成できる。 (1) ジアルキルアミンとブチルリチウムとを反応させて
得たリチウムアミドをテトラアルコキシシランと反応さ
せる方法。 (2) テトラアルコキシシランをジエチルアミノマグネシ
ウムクロリドジエチルエーテルなどのグリニヤール試薬
と反応させる方法。 (3)
【0019】本発明の有機ケイ素化合物は、α−オレフ
ィンの担持型重合触媒の成分として有効に用いることが
できる。すなわち、成分〔A〕としてマグネシウム、チ
タン、ハロゲン及び電子供与体を必須とする触媒固体成
分、成分〔B〕として有機アルミニウム化合物成分、及
び成分〔C〕としてジアミノアルコキシシランからなる
触媒系は、高活性で高立体規則性ポリマーを製造する重
合触媒である。
【0020】成分〔A〕は、マグネシウム、チタン、ハ
ロゲン元素、及び電子供与体を必須とする触媒固体成分
である。代表的な製造方法として、 (1)塩化マグネシウ
ムなどのマグネシウム化合物、電子供与体、及びTiCl4
などのハロゲン化チタン化合物を共粉砕する方法、 (2)
溶媒にマグネシウム化合物及び電子供与体を溶解し、こ
の溶液にハロゲン化チタン化合物を添加して触媒固体を
析出させる方法などが挙げられる。
【0021】成分〔B〕の有機アルミニウム化合物とし
ては、アルキルアルミニウム、ハロゲノアルキルアルミ
ニウムなどが使用できるが、アルキルアルミニウムが好
ましい。特に好ましいのはトリアルキルアルミニウムで
あり、具体例としては、トリメチルアルミニウム、トリ
エチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ト
リヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウムな
どが挙げられる。前記有機アルミニウム化合物類はいず
れも混合物としても使用することができる。また、アル
キルアルミニウムと水との反応によって得られるポリア
ルミノキサンも同様に使用することができる。
【0022】α−オレフィンの重合には、水素などの連
鎖移動剤を使用することができる。所望の立体規則性
(H.I.)及び溶融流動性(M.F.R.)を有するα−オレフィン
重合体を製造するための水素の使用量は、重合方法及び
重合条件によって、適宜決定することができるが、通
常、 0.2〜10kg/cm2の範囲である。
【0023】α−オレフィンとしては、プロピレン、1-
ブテン、1-ヘキセン、4-メチルペンテン-1、1-オクテン
などが挙げられる。本発明においては、上記α−オレフ
ィンの単独または共重合を行うことができ、さらに上記
α−オレフィンとエチレンとの共重合を行うことができ
る。また、本発明においては、プロピレンを単独重合さ
せ、ついでエチレン又はエチレンとプロピレンとの混合
物を上記単独重合体の存在下に共重合させて、プロピレ
ンのブロック共重合体を製造することができる。
【0024】重合法としては、ヘキサン、ヘプタン等の
無極性溶媒を使用するスラリー重合法、モノマーを気体
状態で触媒と接触させる気相重合法、あるいは液体状態
のモノマーを溶媒としてその中で重合させるバルク重合
法等が採用できる。
【0025】また、オレフィンを前記の各種重合方法に
従って予備重合してから、本重合を行うことが好まし
い。予備重合は、本重合を行う前に、予め触媒固体成分
〔A〕を、有機アルミニウム化合物成分〔B〕及びジア
ミノアルコキシシラン〔C〕を接触処理し、固体の洗浄
によって接触処理固体を調製することができる。さら
に、触媒固体成分〔A〕又は前記の接触処理固体を用い
て、有機アルミニウム化合物成分〔B〕及び有機ケイ素
化合物成分〔C〕の存在下、限定された量のα−オレフ
ィンを予備重合することもできる。接触処理固体を用い
る場合は、予備重合においてジアミノアルコキシシラン
〔C〕を省くことができる。これらの接触処理固体、予
備重合固体、あるいは予備重合の後に固体を洗浄したも
のを本重合に用いることによって、触媒固体当たりの重
合活性及びポリマーの立体規則性を向上させることがで
きる。
【0026】本発明における予備重合は、気相法、スラ
リー法、塊状法などで行うことができる。予備重合にお
いて得られた固体は分離してから本重合に用いる、ある
いは、分離せずに本重合を続けて行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
【実施例】α−オレフィンの重合の実施例において、
「重合活性」とは、触媒固体成分1g当たりの生成ポリマ
ーの収量(g) である。溶融流動性(M.F.R.)は ASTM D-12
38に従って測定した 230℃、2.16kgの荷重下、10分間の
溶融重合体の重量(g) を表す。
【0028】融点、結晶化温度は、DSC (セイコー電
子工業製 SSC-5200 DSC-220C)を用いて測定した。測定
方法は、室温から 230℃まで10℃/min. の速度で昇温
し、そのまま 5分間保持したのちに 230℃から40℃まで
5℃/ 分の速度での降温し、その後更に、40℃から 230
℃まで10℃/min. の速度で昇温し、融点を測定した。
【0029】実施例1 ビスジメチルアミノジメトキシシラン(=BDMADM
S)の合成 (合成法1)リチウムアミドを用いた合成方法 滴下ロートを備えたガラスフィルター付きフラスコ( 容
量400ml)内にスターラーピースを入れ、真空ポンプを用
いて、フラスコ内を窒素置換した後、ジメチルアミン0.
16mol と蒸留・脱水n−ヘプタン80mlを入れた。滴下ロ
ートには1.66mol/l のブチルリチウムヘキサン溶液96.4
ml(0.16mol) を入れ、氷冷下でフラスコ内にゆっくりと
滴下した後、室温にて1時間攪拌を行った。その後、氷
冷下でテトラメトキシシラン0.08mol をゆっくりと滴下
した後、室温にて12時間攪拌を行った。目的物が充分
に生成しているのを確認した後に、ガラスフィルターで
沈殿物を濾過した。ろ液中のn−ヘプタンを減圧下で充
分留去し、生成物の1次蒸留及び2次蒸留を行い、目的
物を得た。
【0030】(合成法2)グリニャール試薬を用いた合
成方法 滴下ロートを備えたガラスフィルター付きフラスコ( 容
量400ml)内にスターラーピースを入れ、真空ポンプを用
いて、フラスコ内を窒素置換した後、テトラメトキシシ
ラン0.08mol とジエチルエーテル160ml を入れた。滴下
ロートには2mol/lのジメチルアミノマグネシウムクロリ
ドジエチルエーテル溶液80ml(0.16mol)を入れた。(ジ
メチルアミノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶
液はアルキルマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶
液にジメチルアミンを滴下して合成した。)氷冷下でジ
メチルアミノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶
液をフラスコ内にゆっくりと滴下した後、室温にて12
時間攪拌を行った。目的物が充分に生成しているのを確
認した後に、ガラスフィルターで沈殿物を濾過し、ろ液
を蒸留精製して目的物を得た。
【0031】目的物の沸点は85℃/100mmHgで
あり、ガスクロマトグラフィーにおける純度(以下GC
純度)は98.5%であった。また、1 H−NMRのa
ssignmentは以下の通りである。
【0032】
【化1】
【0033】実施例2 ビスジエチルアミノジメトキシシラン(=BDEADM
S)の合成 実施例1の合成法1,2において、ジメチルアミン、ジ
メチルアミノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶
液の代わりにジエチルアミン、ジエチルアミノマグネシ
ウムクロリドジエチルエーテル溶液を用いた以外は同様
の方法で合成した。
【0034】目的物の沸点は75℃/10mmHgであ
り、GC純度は98.1%であった。また、1 H−NM
Rのassignmentは以下の通りである。
【0035】
【化2】
【0036】実施例3 ビスジn−プロピルアミノジメトキシシラン(=BDN
PADMS)の合成 実施例1の合成法1,2において、ジメチルアミン、ジ
メチルアミノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶
液の代わりにジn−プロピルアミン、ジn−プロピルア
ミノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶液を用い
た以外は同様の方法で合成した。
【0037】目的物の沸点は86℃/4mmHgであ
り、GC純度は97.6%であった。また、1 H−NM
Rのassignmentは以下の通りである。
【0038】
【化3】
【0039】実施例4 ジピロリジノジメトキシシラン(=DPYRDMS)の
合成 実施例1の合成法1,2において、ジメチルアミン、ジ
メチルアミノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶
液の代わりにピロリジン、ピロリジノマグネシウムクロ
リドジエチルエーテル溶液を用いた以外は同様の方法で
合成した。目的物の沸点は105.5℃/12mmHg
であり、GC純度は94.6%であった。また、1 H−
NMRのassignmentは以下の通りである。
【0040】
【化4】
【0041】実施例5 ジピペリジノジメトキシシラン(=DPIPDMS)の
合成 実施例1の合成法1,2において、ジメチルアミン、ジ
メチルアミノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶
液の代わりにピペリジン、ピペリジノマグネシウムクロ
リドジエチルエーテル溶液を用いた以外は同様の方法で
合成した。
【0042】目的物の沸点は99.5℃/3mmHgで
あり、GC純度は96.8%であった。また、1 H−N
MRのassignmentは以下の通りである。
【0043】
【化5】
【0044】実施例6 ジヘキサメチレンイミノジトキシシラン(=DHMID
MS)の合成 実施例1の合成法1.2において、ジメチルアミン、ジ
メチルアミノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶
液の代わりにヘキサメチレンイミン、ヘキサメチレンイ
ミノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶液を用い
た以外は同様の方法で合成した。目的物の沸点は121
℃/4mmHgであり、GC純度は96.9%であっ
た。また、1 H−NMRのassignmentは以下
の通りである。
【0045】
【化6】
【0046】実施例7 ジ2−メチルピペリジノジメトキシシラン(=D2MP
IPDMS)の合成 実施例1の合成法1,2において、ジメチルアミン、ジ
メチルアミノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶
液の代わりに2−メチルピペリジン、2−メチルピペリ
ジノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶液を用い
た以外は同様の方法で合成した。目的物の沸点は107
℃/5mmHgであり、GC純度は97.6%であっ
た。また、1 H−NMRのassignmentは以下
の通りである。
【0047】
【化7】
【0048】実施例8 ジ3−メチルピペリジノジメトキシシラン(=D3MP
IPDMS)の合成 実施例1の合成法1,2において、ジメチルアミン、ジ
メチルアミノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶
液の代わりに3−メチルピペリジン、3−メチルピペリ
ジノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶液を用い
た以外は同様の方法で合成した。目的物の沸点は10
5.5℃/12mmHgであり、GC純度は97.6%
であった。また、1 H−NMRのassignment
は以下の通りである。
【0049】
【化8】
【0050】実施例9 ジ4−メチルピペリジノジメトキシシラン(=D4MP
IPDMS)の合成 実施例1の合成法1,2において、ジメチルアミン、ジ
メチルアミノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶
液の代わりに4−メチルピペリジン、4−メチルピペリ
ジノマグネシウムクロリドジエチルエーテル溶液を用い
た以外は同様の方法で合成した。目的物の沸点は105
℃/5mmHgであり、GC純度は97.1%であっ
た。また、1 H−NMRのassignmentは以下
の通りである。
【0051】
【化9】
【0052】実施例10 ジエチルアミノピペリジノジメトキシシラン(=DEA
PIPDMS)の合成 実施例1の合成法1において、ジメチルアミン0.16mol
、1.66mol/l のブチルリチウムヘキサン溶液96.4ml(0.
16mol) 、テトラメトキシシラン0.08mol の代わりにピ
ペリジン0.08mol 、1.66mol/l のブチルリチウムヘキサ
ン溶液48.2ml(0.08mol) 、ジエチルアミノトリメトキシ
シラン0.08mol 、また、実施例1の合成法2においてテ
トラメトキシシラン0.08mol 、ジエチルエーテル160ml
、2mol/lのジメチルアミノマグネシウムクロリドジエ
チルエーテル溶液80ml(0.16mol) の代わりに、ジエチル
アミノトリメトキシシラン0.08mol 、ジエチルエーテル
80ml、2mol/lのピペリジノマグネシウムクロリドジエチ
ルエーテル溶液40ml(0.08mol)をそれぞれ用いた以外は
同様の方法で合成した。目的物の沸点は75.5℃/3
mmHgであり、GC純度は98.2%であった。ま
た、1 H−NMRのassignmentは以下の通り
である。
【0053】
【化10】
【0054】実施例11〜20 (1) 触媒固体成分〔A〕の調製 無水塩化アルミニウム15ミリモルをトルエン40mlに添加
し、次いで、メチルトリエトキシシラン15ミリモルを攪
拌下に滴下し、滴下終了後25℃で 1時間反応させた。反
応生成物を-5℃に冷却した後、攪拌下にブチルマグネシ
ウムクロライド30ミリモルを含むジイソプロピルエーテ
ル18mlを30分間で反応生成物に滴下し、反応溶液の温度
を-5〜 0℃の範囲内に保った。滴下終了後徐々に昇温
し、30℃で1時間反応を続けた。析出した固体を濾別
し、トルエン及びn-ヘプタンで洗浄した。次に、得られ
た固体4.9gをトルエン30mlに懸濁させ、この懸濁液に四
塩化チタン 150ミリモル、フタル酸ジ-n- ヘプチル 3.3
ミリモルを添加し、攪拌下に90℃で 1時間反応させた。
同温度で固体を濾別し、トルエン、次いでn-ヘプタンで
洗浄した。さらに、再度固体をトルエン30mlに懸濁さ
せ、四塩化チタン 150ミリモルを添加し、攪拌下に90℃
で 1時間反応させた。同温度で固体を濾別し、固体をト
ルエン次いでn-ヘプタンで洗浄した。得られた触媒固体
成分中のチタン含有量は3.55重量% であった。この固体
をヘプタン80mlに懸濁し触媒固体成分のヘプタンスラリ
ーを調製した。
【0055】(2) プロピレンの重合 攪拌機付の内容積 2Lのオートクレーブ内に触媒固体成
分のヘプタンスラリー(触媒固体成分として 7.9mg)を
封入した硝子アンプルを取りつけた後、オートクレーブ
内を窒素で置換した。次に、トリエチルアルミニウム
2.1ミリモル含有するn-ヘプタン溶液 2.1mlをオートク
レーブに仕込んだ。さらに、成分〔C〕として、表1〜
4に記載のシラン化合物0.35ミリモル含有するn-ヘプタ
ン溶液1.74mlを仕込んだ。続いて、表5〜7に記載の水
素を導入後、液体プロピレン1200ml導入してオートクレ
ーブを振とうした。オートクレーブを10℃に冷却し、攪
拌開始とともに触媒固体成分の入った硝子アンプルを破
砕し、10分間予備重合した。引き続きオートクレーブ内
を70℃に昇温し、70℃で 1時間重合を行った。
【0056】重合終了後、未反応プロピレンガスを放出
し、重合体を50℃で20時間減圧乾燥して、白色の粉末状
ポリプロピレンを得た。重合活性および重合体の特性に
ついての測定結果を表8〜10に示す。
【0057】比較例1 成分[C]としてシクロヘキシルメチルジメトキシシラ
ン(CMDMS) を用い、水素の使用量(Kg/cm2)を表11に
示した様にした以外は、実施例10と同様にして行っ
た。重合活性および重合体の特性についての測定結果を
表11及び表12
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
【表5】
【0063】
【表6】
【0064】
【表7】
【0065】
【表8】
【0066】
【表9】
【0067】
【表10】
【0068】
【表11】
【0069】
【表12】
【0070】
【発明の効果】本発明の新規な有機ケイ素化合物は、高
活性で高立体規則性のα−オレフィン重合触媒成分とし
て有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)、式(2)又は式(3)で表さ
    れるジアミノアルコキシシラン。 Si(OR1)2(NR2R3)2 (1) Si(OR1)2R4 2 (2) Si(OR1)2(NR2R3)R4 (3) (但し、R1、R2及びR3は炭素数 1〜8 の炭化水素基を示
    し、R4は環状アミノ基を示す。)
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