JPH0961993A - 平版印刷版の製造方法 - Google Patents
平版印刷版の製造方法Info
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- JPH0961993A JPH0961993A JP21764395A JP21764395A JPH0961993A JP H0961993 A JPH0961993 A JP H0961993A JP 21764395 A JP21764395 A JP 21764395A JP 21764395 A JP21764395 A JP 21764395A JP H0961993 A JPH0961993 A JP H0961993A
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- hydrophilic
- ink
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐刷性、耐溶剤性の向上のみならず、インキ
反撥性をも向上させ、湿し水供給量を減らした場合でも
良好な印刷を行なえるものとする。 【解決手段】 基板上に少なくとも感光性の親水性膨潤
層を備えた感光性平版印刷版原版を用いて平版印刷版を
製造する方法において、該感光性平版印刷版原版の露光
後、50〜250℃の温度で処理する。
反撥性をも向上させ、湿し水供給量を減らした場合でも
良好な印刷を行なえるものとする。 【解決手段】 基板上に少なくとも感光性の親水性膨潤
層を備えた感光性平版印刷版原版を用いて平版印刷版を
製造する方法において、該感光性平版印刷版原版の露光
後、50〜250℃の温度で処理する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な感光性平版印
刷版から得られる平版印刷版の実用特性の改良、特に印
刷時のインキ反撥性を改良する平版印刷版の製造方法に
関するものである。
刷版から得られる平版印刷版の実用特性の改良、特に印
刷時のインキ反撥性を改良する平版印刷版の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷とは、画線部と非画線部とを基
本的にほぼ同一平面に存在させ、画線部をインキ受容
性、非画線部をインキ反撥性として、インキの付着性の
差異を利用して、画線部のみにインキを着肉させた後、
紙等の被印刷体にインキを転写して印刷する方式を意味
する。またこのような平版印刷には通常、PS版が用い
られる。
本的にほぼ同一平面に存在させ、画線部をインキ受容
性、非画線部をインキ反撥性として、インキの付着性の
差異を利用して、画線部のみにインキを着肉させた後、
紙等の被印刷体にインキを転写して印刷する方式を意味
する。またこのような平版印刷には通常、PS版が用い
られる。
【0003】ここで言うPS版とは、下記のものを意味
する。
する。
【0004】すなわち、米澤輝彦著「PS版概論」
(株)印刷学会出版部(1993)p18〜p81に記
載されているように、親水化処理されたアルミニウム基
板上に親油性の感光性樹脂層を塗布し、フォトリソグラ
フィの技術により画線部は感光層が残存し、一方非画線
部は上記したアルミ基板表面が露出し、該表面に湿し水
層を形成してインキ反撥し、画像形成する水ありPS版
と、湿し水層の代わりにシリコーンゴム層をインキ反撥
層として用いる水なしPS版、いわゆる水なし平版であ
る。
(株)印刷学会出版部(1993)p18〜p81に記
載されているように、親水化処理されたアルミニウム基
板上に親油性の感光性樹脂層を塗布し、フォトリソグラ
フィの技術により画線部は感光層が残存し、一方非画線
部は上記したアルミ基板表面が露出し、該表面に湿し水
層を形成してインキ反撥し、画像形成する水ありPS版
と、湿し水層の代わりにシリコーンゴム層をインキ反撥
層として用いる水なしPS版、いわゆる水なし平版であ
る。
【0005】ここで言う水なし平版とは、非画線部がシ
リコ−ンゴム、含フッ素化合物などの通常平版印刷で用
いられる油性インキに対してインキ反撥性を有する物質
からなり、湿し水を用いずにインキ着肉性の画線部との
間で画像形成し、印刷可能な印刷版を意味する。ここ
で、インキ反撥性は重要で、低いと非画線部にインキが
着肉しやすくなる。その結果、印刷物に汚れとなってあ
らわれ、商品にならないないものとなる。
リコ−ンゴム、含フッ素化合物などの通常平版印刷で用
いられる油性インキに対してインキ反撥性を有する物質
からなり、湿し水を用いずにインキ着肉性の画線部との
間で画像形成し、印刷可能な印刷版を意味する。ここ
で、インキ反撥性は重要で、低いと非画線部にインキが
着肉しやすくなる。その結果、印刷物に汚れとなってあ
らわれ、商品にならないないものとなる。
【0006】前者の水ありPS版は実用上優れた印刷版
で、支持体に通常アルミニウムが用いられ、該アルミニ
ウム表面は親水性を高め、インキ反撥性を向上させるた
めに、砂目立てされ、さらに必要に応じてこの砂目立て
された表面を陽極酸化するなどの処理、さらにフッ化ジ
ルコニウム、ケイ酸ナトリウムなどの化学処理が一般的
に施されている。さらに露光現像後、必要に応じ、不感
脂化処理やガム引き等の処理が施される。
で、支持体に通常アルミニウムが用いられ、該アルミニ
ウム表面は親水性を高め、インキ反撥性を向上させるた
めに、砂目立てされ、さらに必要に応じてこの砂目立て
された表面を陽極酸化するなどの処理、さらにフッ化ジ
ルコニウム、ケイ酸ナトリウムなどの化学処理が一般的
に施されている。さらに露光現像後、必要に応じ、不感
脂化処理やガム引き等の処理が施される。
【0007】このように水ありPS版は、該版の優れた
印刷特性(耐刷性、画像再現性など)を有している半
面、原版の製造において、さらに刷版を得るまでに複雑
で多くの工程を得るため、印刷画像の変動要因は多くな
り、それだけ熟練を要するものとなっている。
印刷特性(耐刷性、画像再現性など)を有している半
面、原版の製造において、さらに刷版を得るまでに複雑
で多くの工程を得るため、印刷画像の変動要因は多くな
り、それだけ熟練を要するものとなっている。
【0008】また、後者の湿し水の代わりにシリコーン
ゴム層をインキ反撥層とする水なしPS版の場合、特公
昭54−26923号公報、特公昭57−3060号公
報、特公昭56−12862号公報、特公昭56−23
150号公報、特公昭56−30856号公報、特公昭
60−60051号公報、特公昭61−54220号公
報、特公昭61−54222号公報、特公昭61−54
223号公報、特公昭61−616号公報、特公昭63
−23544号公報、特公平2−25498号公報、特
公平3−56622号公報、特公平4−28098号公
報、特公平5−1934号公報、特開平2−63050
号公報、特開平2−63051号公報などに示されてい
るように湿し水を用いずに印刷できるため、前者の水あ
りPS版で必要な湿し水のコントロール作業がいっさい
必要なく、印刷作業が極めて簡便となることから、近年
急速に普及しつつある実用性の高い版材である。この水
なしPS版でインキ反撥性を向上させる方法として、シ
リコーンゴム層の膜厚を大きくする方法があるが、現像
時の微小網点部のシリコーンゴム剥離性を著しく低下さ
せ、再現レベルの低い印刷版しか得られないだけでな
く、インキマイレージの問題も生じ、有効な手段ではな
い。
ゴム層をインキ反撥層とする水なしPS版の場合、特公
昭54−26923号公報、特公昭57−3060号公
報、特公昭56−12862号公報、特公昭56−23
150号公報、特公昭56−30856号公報、特公昭
60−60051号公報、特公昭61−54220号公
報、特公昭61−54222号公報、特公昭61−54
223号公報、特公昭61−616号公報、特公昭63
−23544号公報、特公平2−25498号公報、特
公平3−56622号公報、特公平4−28098号公
報、特公平5−1934号公報、特開平2−63050
号公報、特開平2−63051号公報などに示されてい
るように湿し水を用いずに印刷できるため、前者の水あ
りPS版で必要な湿し水のコントロール作業がいっさい
必要なく、印刷作業が極めて簡便となることから、近年
急速に普及しつつある実用性の高い版材である。この水
なしPS版でインキ反撥性を向上させる方法として、シ
リコーンゴム層の膜厚を大きくする方法があるが、現像
時の微小網点部のシリコーンゴム剥離性を著しく低下さ
せ、再現レベルの低い印刷版しか得られないだけでな
く、インキマイレージの問題も生じ、有効な手段ではな
い。
【0009】一方、これらPS版においては一般に露光
現像後、または加筆、消去等の検版した後、耐刷性の向
上、および耐溶剤性の向上を目的とし、バーニング(加
熱)処理が行なわれる。水ありPS版では、「PS版
テクニカルハンドブック」(株)富士写真フィルム(1
978)p71、p187〜p189に記載されている
ように、250〜260℃で6〜8分処理され、水なし
PS版では、特開昭55−70847号公報などに記載
されているように、150〜300℃で処理することで
耐刷性が2〜3倍向上、耐溶剤性が向上しインキ溶剤お
よびインキ洗浄剤が制限されずに使用が可能となる。し
かし、これらPS版ではバーニング処理によりインキ反
撥性が向上することはなかった。
現像後、または加筆、消去等の検版した後、耐刷性の向
上、および耐溶剤性の向上を目的とし、バーニング(加
熱)処理が行なわれる。水ありPS版では、「PS版
テクニカルハンドブック」(株)富士写真フィルム(1
978)p71、p187〜p189に記載されている
ように、250〜260℃で6〜8分処理され、水なし
PS版では、特開昭55−70847号公報などに記載
されているように、150〜300℃で処理することで
耐刷性が2〜3倍向上、耐溶剤性が向上しインキ溶剤お
よびインキ洗浄剤が制限されずに使用が可能となる。し
かし、これらPS版ではバーニング処理によりインキ反
撥性が向上することはなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、これら
インキ反撥性向上のために、従来の水ありPS版の複雑
で多くの工程を得る製造や製版や後処理を必要とせず、
シリコーンゴム層をインキ反撥層とする水なしPS版の
ようなインキ反撥層の厚膜化による現像性能の低下のな
い、感光性の親水性膨潤層をインキ反撥層とする新規な
感光性平版印刷版で、版をバーニング処理することで耐
刷性、耐溶剤性の向上のみならず、著しくインキ反撥性
が向上することを見出し本発明に至った。
インキ反撥性向上のために、従来の水ありPS版の複雑
で多くの工程を得る製造や製版や後処理を必要とせず、
シリコーンゴム層をインキ反撥層とする水なしPS版の
ようなインキ反撥層の厚膜化による現像性能の低下のな
い、感光性の親水性膨潤層をインキ反撥層とする新規な
感光性平版印刷版で、版をバーニング処理することで耐
刷性、耐溶剤性の向上のみならず、著しくインキ反撥性
が向上することを見出し本発明に至った。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、以下
の構成を有する。
の構成を有する。
【0012】(1) 基板上に少なくとも感光性の親水
性膨潤層を備えた感光性平版印刷版原版を用いて平版印
刷版を製造する方法において、該感光性平版印刷版原版
の露光後、50〜250℃の温度で処理することを特徴
とする平版印刷版の製造方法。 (2) 露光現像後に50〜250℃の温度で処理する
ことを特徴とする前記(1)記載の平版印刷版の製造方
法。
性膨潤層を備えた感光性平版印刷版原版を用いて平版印
刷版を製造する方法において、該感光性平版印刷版原版
の露光後、50〜250℃の温度で処理することを特徴
とする平版印刷版の製造方法。 (2) 露光現像後に50〜250℃の温度で処理する
ことを特徴とする前記(1)記載の平版印刷版の製造方
法。
【0013】(3) 露光現像水洗後に50〜250℃
の温度で処理することを特徴とする前記(1)記載の平
版印刷版の製造方法。
の温度で処理することを特徴とする前記(1)記載の平
版印刷版の製造方法。
【0014】(4) 露光現像水洗後、検版した後に5
0〜250℃の温度で処理することを特徴とする前記
(1)記載の平版印刷版の製造方法。
0〜250℃の温度で処理することを特徴とする前記
(1)記載の平版印刷版の製造方法。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の内容を詳しく説明
する。
する。
【0016】本発明の基板上に感光性の親水性膨潤層を
備えた感光性平版印刷版原版について説明する。
備えた感光性平版印刷版原版について説明する。
【0017】かかる親水性膨潤層について説明する。
【0018】本発明に言う親水性とは、水に対して実質
的に不溶でかつ水膨潤性を示す性質を意味し、公知の親
水性ポリマを基板上に塗布または転写などにより積層
し、公知の方法を用いて架橋または疑似架橋し、水に不
溶化せしめて水膨潤性とした親水性膨潤層が用いられ
る。
的に不溶でかつ水膨潤性を示す性質を意味し、公知の親
水性ポリマを基板上に塗布または転写などにより積層
し、公知の方法を用いて架橋または疑似架橋し、水に不
溶化せしめて水膨潤性とした親水性膨潤層が用いられ
る。
【0019】ここで言う親水性ポリマとは、公知の水溶
性ポリマ(水に完全溶解するものを意味する)、疑似水
溶性ポリマ(両親媒性を意味し、マクロには水に溶解す
るがミクロには非溶解部分を含むものを意味する)、水
膨潤性ポリマ(水に膨潤するが溶解しないものを意味す
る)を意味する。すなわち、通常の使用条件下で水を吸
着または吸収するポリマを意味し、水に溶けるか或いは
水に膨潤するポリマを意味する。
性ポリマ(水に完全溶解するものを意味する)、疑似水
溶性ポリマ(両親媒性を意味し、マクロには水に溶解す
るがミクロには非溶解部分を含むものを意味する)、水
膨潤性ポリマ(水に膨潤するが溶解しないものを意味す
る)を意味する。すなわち、通常の使用条件下で水を吸
着または吸収するポリマを意味し、水に溶けるか或いは
水に膨潤するポリマを意味する。
【0020】本発明において親水性ポリマとしては公知
のものを使用することができ、動物系ポリマ、植物系ポ
リマ、合成系ポリマがある。例えば「Function
alMonomers」(Y.Nyquist著、De
kker)、「水溶性高分子」(中村著、化学工業
社)、「水溶性高分子 水分散型樹脂の最新加工・改質
技術と用途開発 総合技術資料集」(経営開発センター
出版部)、 「新・水溶性ポリマーの応用と市場」(シ
ーエムシー)などに記載の親水性ポリマが挙げられる。
のものを使用することができ、動物系ポリマ、植物系ポ
リマ、合成系ポリマがある。例えば「Function
alMonomers」(Y.Nyquist著、De
kker)、「水溶性高分子」(中村著、化学工業
社)、「水溶性高分子 水分散型樹脂の最新加工・改質
技術と用途開発 総合技術資料集」(経営開発センター
出版部)、 「新・水溶性ポリマーの応用と市場」(シ
ーエムシー)などに記載の親水性ポリマが挙げられる。
【0021】本発明の効果を有効に発現する親水性ポリ
マとしては、カルボン酸塩系共重合体が挙げられる。
マとしては、カルボン酸塩系共重合体が挙げられる。
【0022】本発明に好ましく用いられるカルボン酸塩
系共重合体としては、吸水性および耐久性の観点から、
カルボキシル基、カルボン酸塩、カルボン酸アミド、カ
ルボン酸イミド、カルボン酸無水物などのカルボキシル
基またはカルボキシル基に誘導しうる基を分子中に1個
または2個有するα、β−不飽和化合物をモノマ成分と
して含有するカルボン酸系共重合体のケン化反応物が挙
げられる。
系共重合体としては、吸水性および耐久性の観点から、
カルボキシル基、カルボン酸塩、カルボン酸アミド、カ
ルボン酸イミド、カルボン酸無水物などのカルボキシル
基またはカルボキシル基に誘導しうる基を分子中に1個
または2個有するα、β−不飽和化合物をモノマ成分と
して含有するカルボン酸系共重合体のケン化反応物が挙
げられる。
【0023】α、β−不飽和化合物の具体例としては、
アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸アミド、メタク
リル酸アミド、無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン
酸アミド、マレイン酸イミド、イタコン酸、クロトン
酸、フマル酸、メサコン酸などが挙げられ、本発明に必
要な親水性を示す範囲で共重合可能な他のモノマ成分と
組合わせることが可能である。
アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸アミド、メタク
リル酸アミド、無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン
酸アミド、マレイン酸イミド、イタコン酸、クロトン
酸、フマル酸、メサコン酸などが挙げられ、本発明に必
要な親水性を示す範囲で共重合可能な他のモノマ成分と
組合わせることが可能である。
【0024】共重合可能な他のモノマ成分の例として
は、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブチレ
ン、ジイソブチレン、メチルビニルエーテル、スチレ
ン、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、アクリロニトリルなどのα−オレフィン、ビニ
ル化合物、ビニリデン化合物などが挙げられる。
は、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブチレ
ン、ジイソブチレン、メチルビニルエーテル、スチレ
ン、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、アクリロニトリルなどのα−オレフィン、ビニ
ル化合物、ビニリデン化合物などが挙げられる。
【0025】他のモノマと組合わせる場合、カルボキシ
ル基もしくはこれに転化しうる基を含有するα、β−不
飽和化合物は、通常全モノマ成分中10モル%以上で、
40モル%以上であることがより好ましい。
ル基もしくはこれに転化しうる基を含有するα、β−不
飽和化合物は、通常全モノマ成分中10モル%以上で、
40モル%以上であることがより好ましい。
【0026】カルボキシル基またはこれに転化しうる基
を含有するα、β−不飽和化合物をモノマとして含有す
る重合体は、通常ラジカル重合により調整される。重合
度は特に限定されるものではない。
を含有するα、β−不飽和化合物をモノマとして含有す
る重合体は、通常ラジカル重合により調整される。重合
度は特に限定されるものではない。
【0027】このように調整される該重合体の中でも特
に、アクリル酸、メタクリル酸との重合体または共重合
体、α−オレフィン、ビニル化合物と無水マレイン酸と
の共重合体が好ましい。
に、アクリル酸、メタクリル酸との重合体または共重合
体、α−オレフィン、ビニル化合物と無水マレイン酸と
の共重合体が好ましい。
【0028】これらの重合体または共重合体は、ナトリ
ウム、カリウム、マグネシウム、バリウムなどのアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物また
は炭酸塩などの化合物、アンモニア、アミンなどを用い
てケン化反応させることによる親水性付与が好ましく行
なわれる。これらの反応は、該重合体または該共重合体
を各種の有機溶媒または水に溶解または分散させ、そこ
に前記したアルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合
物、アンモニア、アミンなどを撹拌下に添加することに
よって実施される。
ウム、カリウム、マグネシウム、バリウムなどのアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物また
は炭酸塩などの化合物、アンモニア、アミンなどを用い
てケン化反応させることによる親水性付与が好ましく行
なわれる。これらの反応は、該重合体または該共重合体
を各種の有機溶媒または水に溶解または分散させ、そこ
に前記したアルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合
物、アンモニア、アミンなどを撹拌下に添加することに
よって実施される。
【0029】このようなカルボン酸塩系共重合体の中で
も、特にビニルエステル/(メタ)アクリル酸エステル
共重合体が、親水性膨潤層が適度な水膨潤性を示し、か
つ印刷耐久性およびインキ反撥性の両者を満足させる点
で好ましい。
も、特にビニルエステル/(メタ)アクリル酸エステル
共重合体が、親水性膨潤層が適度な水膨潤性を示し、か
つ印刷耐久性およびインキ反撥性の両者を満足させる点
で好ましい。
【0030】また、本発明の効果を有効に発現する親水
性ポリマとして、N−ビニルカルボン酸アミド系共重合
体が挙げられる。
性ポリマとして、N−ビニルカルボン酸アミド系共重合
体が挙げられる。
【0031】N−ビニルカルボン酸アミド系共重合体と
は、下記一般式(I)で示されるN−ビニルカルボン酸
アミド(以下、NVAと略す)を必須の繰り返し単位と
する共重合体(以下、NVA系共重合体と略する)を意
味する。
は、下記一般式(I)で示されるN−ビニルカルボン酸
アミド(以下、NVAと略す)を必須の繰り返し単位と
する共重合体(以下、NVA系共重合体と略する)を意
味する。
【0032】
【化1】 (ここで、R1 は水素原子または炭素数1〜4のアルキ
ル基、R2 は水素原子またはメチル基、フェニル基、R
3 は水素原子または炭素数1〜8の直鎖または分岐アル
キル基を表す。) NVAの具体例としては、N−ビニルホルムアミド、N
−ビニルプロピオン酸アミド、N−ビニル安息香酸アミ
ド、N−メチル−N−ビニル安息香酸アミド、N−フェ
ニル−N−ビニルアセトアミド、N−フェニル−N−ビ
ニル安息香酸アミドなどが挙げられるが、本発明はこれ
らの例に限定されるものではない。
ル基、R2 は水素原子またはメチル基、フェニル基、R
3 は水素原子または炭素数1〜8の直鎖または分岐アル
キル基を表す。) NVAの具体例としては、N−ビニルホルムアミド、N
−ビニルプロピオン酸アミド、N−ビニル安息香酸アミ
ド、N−メチル−N−ビニル安息香酸アミド、N−フェ
ニル−N−ビニルアセトアミド、N−フェニル−N−ビ
ニル安息香酸アミドなどが挙げられるが、本発明はこれ
らの例に限定されるものではない。
【0033】本発明に好ましく用いられるNVA共重合
体は、吸水性および耐久性の観点から、カルボキシル
基、カルボン酸塩、カルボン酸アミド、カルボン酸イミ
ド、カルボン酸無水物などのカルボキシル基またはカル
ボキシル基に誘導しうる基を分子中に1個または2個有
するα、β−不飽和化合物を共重合単位として含有する
ことが好ましい。
体は、吸水性および耐久性の観点から、カルボキシル
基、カルボン酸塩、カルボン酸アミド、カルボン酸イミ
ド、カルボン酸無水物などのカルボキシル基またはカル
ボキシル基に誘導しうる基を分子中に1個または2個有
するα、β−不飽和化合物を共重合単位として含有する
ことが好ましい。
【0034】α、β−不飽和化合物の具体例としては、
アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸アミド、メタク
リル酸アミド、無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン
酸アミド、マレイン酸イミド、イタコン酸、クロトン
酸、フマル酸、メサコン酸などが挙げられ、本発明に必
要な親水性を示す範囲で共重合可能な他のモノマ成分と
組合わせることが可能である。
アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸アミド、メタク
リル酸アミド、無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン
酸アミド、マレイン酸イミド、イタコン酸、クロトン
酸、フマル酸、メサコン酸などが挙げられ、本発明に必
要な親水性を示す範囲で共重合可能な他のモノマ成分と
組合わせることが可能である。
【0035】共重合可能な他のモノマ成分の例として
は、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブチレ
ン、ジイソブチレン、メチルビニルエーテル、スチレ
ン、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、アクリロニトリルなどのα−オレフィン、ビニ
ル化合物、ビニリデン化合物などが挙げられる。
は、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブチレ
ン、ジイソブチレン、メチルビニルエーテル、スチレ
ン、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、アクリロニトリルなどのα−オレフィン、ビニ
ル化合物、ビニリデン化合物などが挙げられる。
【0036】他のモノマと組合わせる場合、NVA単位
は、通常全モノマ成分中10モル%以上で、40モル%
以上であることがより好ましい。
は、通常全モノマ成分中10モル%以上で、40モル%
以上であることがより好ましい。
【0037】NVAを含有する重合体は、通常ラジカル
重合により調製される。重合度は特に限定されるもので
はない。
重合により調製される。重合度は特に限定されるもので
はない。
【0038】このように調製される該重合体の中でも特
に、NVAとアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン
酸などカルボン酸塩系の共重合体は、親水性膨潤層が適
度な水膨潤性を示し、かつ印刷耐久性およびインキ反発
性の両者を満足させる点から好ましい。
に、NVAとアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン
酸などカルボン酸塩系の共重合体は、親水性膨潤層が適
度な水膨潤性を示し、かつ印刷耐久性およびインキ反発
性の両者を満足させる点から好ましい。
【0039】本発明の親水性膨潤層には発明の効果を損
わない範囲で公知の親水性ポリマを加えることが可能で
ある。公知の親水性ポリマとしては、以下の例を挙げる
ことができる。
わない範囲で公知の親水性ポリマを加えることが可能で
ある。公知の親水性ポリマとしては、以下の例を挙げる
ことができる。
【0040】(A)天然高分子類 デンプン−アクリロニトリル系グラフト重合体加水分解
物、デンプン−アクリル酸系グラフト重合体、デンプン
−スチレンスルフォン酸系グラフト重合体、デンプン−
ビニルスルフォン酸系グラフト重合体、デンプン−アク
リルアミド系グラフト重合体、カルボキシル化メチルセ
ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサント
ゲン酸セルロース、セルロース−アクリロニトリル系グ
ラフト重合体、セルロース−スチレンスルフォン酸系グ
ラフト重合体、カルボキシメチルセルロース系架橋体、
ヒアルロン酸、アガロース、コラーゲン、ミルクカゼイ
ン、酸カゼイン、レンネットカゼイン、アンモニアカゼ
イン、カリ化カゼイン、ホウ砂カゼイン、グルー、ゼラ
チン、グルテン、大豆蛋白、アルギン酸塩、アルギン酸
アンモニウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸ナトリ
ウムアラビヤガム、トラガカントガム、カラヤガム、グ
アールガム、ロカストビーンガム、アイリッシュモス、
大豆レシチン、ペクチン酸、澱粉、カルボキシル化澱
粉、寒天、デキストリン、マンナンなど。
物、デンプン−アクリル酸系グラフト重合体、デンプン
−スチレンスルフォン酸系グラフト重合体、デンプン−
ビニルスルフォン酸系グラフト重合体、デンプン−アク
リルアミド系グラフト重合体、カルボキシル化メチルセ
ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサント
ゲン酸セルロース、セルロース−アクリロニトリル系グ
ラフト重合体、セルロース−スチレンスルフォン酸系グ
ラフト重合体、カルボキシメチルセルロース系架橋体、
ヒアルロン酸、アガロース、コラーゲン、ミルクカゼイ
ン、酸カゼイン、レンネットカゼイン、アンモニアカゼ
イン、カリ化カゼイン、ホウ砂カゼイン、グルー、ゼラ
チン、グルテン、大豆蛋白、アルギン酸塩、アルギン酸
アンモニウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸ナトリ
ウムアラビヤガム、トラガカントガム、カラヤガム、グ
アールガム、ロカストビーンガム、アイリッシュモス、
大豆レシチン、ペクチン酸、澱粉、カルボキシル化澱
粉、寒天、デキストリン、マンナンなど。
【0041】(B)合成高分子類 ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリ
(エチレンオキサイド-co-プロピレンオキサイド)、水
性ウレタン樹脂、水溶性ポリエステル、ポリアクリル酸
アンモニウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタク
リル酸アンモニウム、アクリル系コポリマ、アクリルエ
マルジョンコポリマ、ポリビニルアルコール系架橋重合
体、ポリアクリル酸ナトリウム系架橋体、ポリアクリロ
ニトリリル系重合体ケン化物、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート系ポリマ(以下の説明で(メタ)□□
□□とあるのは、□□□□またはメタ□□□□を略した
ものである。)、ポリ(ビニルメチルエーテル-co-無水
マレイン酸)、無水マレイン酸系共重合体、ビニルピロ
リドン系共重合体、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート系架橋重合体、ポリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート系架橋重合体など。
(エチレンオキサイド-co-プロピレンオキサイド)、水
性ウレタン樹脂、水溶性ポリエステル、ポリアクリル酸
アンモニウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタク
リル酸アンモニウム、アクリル系コポリマ、アクリルエ
マルジョンコポリマ、ポリビニルアルコール系架橋重合
体、ポリアクリル酸ナトリウム系架橋体、ポリアクリロ
ニトリリル系重合体ケン化物、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート系ポリマ(以下の説明で(メタ)□□
□□とあるのは、□□□□またはメタ□□□□を略した
ものである。)、ポリ(ビニルメチルエーテル-co-無水
マレイン酸)、無水マレイン酸系共重合体、ビニルピロ
リドン系共重合体、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート系架橋重合体、ポリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート系架橋重合体など。
【0042】なお、上記の親水性化合物には発明の効果
が変化しない範囲で、柔軟性を付与したり、親水性を制
御する目的から置換基が異なるモノマや共重合成分を含
むことが可能である。
が変化しない範囲で、柔軟性を付与したり、親水性を制
御する目的から置換基が異なるモノマや共重合成分を含
むことが可能である。
【0043】次に親水性ポリマの架橋方法について説明
する。
する。
【0044】親水性膨潤層は上記の親水性ポリマの少な
くとも1種以上を必要に応じて架橋または疑似架橋し、
水に不溶化せしめることによって基板上に積層形成され
る。通常、架橋反応は、親水性ポリマの有する反応性官
能基を利用して三次元架橋反応することにより行なわれ
る。
くとも1種以上を必要に応じて架橋または疑似架橋し、
水に不溶化せしめることによって基板上に積層形成され
る。通常、架橋反応は、親水性ポリマの有する反応性官
能基を利用して三次元架橋反応することにより行なわれ
る。
【0045】架橋反応は、共有結合性の架橋であって
も、イオン結合性の架橋であってもよい。
も、イオン結合性の架橋であってもよい。
【0046】架橋反応に用いられる化合物としては、架
橋性を有する公知の多官能性化合物が挙げられ、ポリエ
ポキシ化合物、ポリイソシアネート化合物、ポリ(メ
タ)アクリル化合物、ポリメルカプト化合物、ポリアル
コキシシリル化合物、多価金属塩化合物、ポリアミン化
合物、アルデヒド化合物、ポリビニル化合物などが挙げ
られ、該架橋反応は公知の触媒を添加し、反応を促進す
ることが行なわれる。
橋性を有する公知の多官能性化合物が挙げられ、ポリエ
ポキシ化合物、ポリイソシアネート化合物、ポリ(メ
タ)アクリル化合物、ポリメルカプト化合物、ポリアル
コキシシリル化合物、多価金属塩化合物、ポリアミン化
合物、アルデヒド化合物、ポリビニル化合物などが挙げ
られ、該架橋反応は公知の触媒を添加し、反応を促進す
ることが行なわれる。
【0047】これらの親水性ポリマは、該親水性膨潤層
の形態保持や水膨潤性の調整などの目的から単体または
2種以上の混合物として用いることが可能であり、非親
水性ポリマをブレンドすることも可能である。
の形態保持や水膨潤性の調整などの目的から単体または
2種以上の混合物として用いることが可能であり、非親
水性ポリマをブレンドすることも可能である。
【0048】また、下層との接着性向上などの目的か
ら、公知のシランカップリング剤やイソシアネート化合
物、触媒などを添加したり中間層として設けることも可
能である。
ら、公知のシランカップリング剤やイソシアネート化合
物、触媒などを添加したり中間層として設けることも可
能である。
【0049】本発明の親水性膨潤層は、疎水性ポリマを
含むことができる。
含むことができる。
【0050】本発明に用いられる疎水性ポリマは、水性
エマルジョンから主として構成されたものが好ましく用
いられる。
エマルジョンから主として構成されたものが好ましく用
いられる。
【0051】本発明にいう水性エマルジョンとは、微細
なポリマ粒子と必要に応じて該粒子を包囲する保護層か
らなる粒子を水中に分散させた疎水性ポリマ懸濁水溶液
を意味する。
なポリマ粒子と必要に応じて該粒子を包囲する保護層か
らなる粒子を水中に分散させた疎水性ポリマ懸濁水溶液
を意味する。
【0052】すなわち、基本的に分散質としてのポリマ
粒子と必要に応じて形成される保護層からなるエマルジ
ョン粒子と分散媒としての希釈水溶液から構成される自
己乳化または強制乳化水溶液を意味する。本発明に用い
られる水性エマルジョンの具体例としては、ビニルポリ
マ系ラテックス、共役ジエンポリマ系ラテックスおよび
水性または水分散ポリウレタン樹脂などが挙げられる。
粒子と必要に応じて形成される保護層からなるエマルジ
ョン粒子と分散媒としての希釈水溶液から構成される自
己乳化または強制乳化水溶液を意味する。本発明に用い
られる水性エマルジョンの具体例としては、ビニルポリ
マ系ラテックス、共役ジエンポリマ系ラテックスおよび
水性または水分散ポリウレタン樹脂などが挙げられる。
【0053】本発明の親水性膨潤層は、上記の親水性ポ
リマと疎水性ポリマを混合し、必要に応じて架橋または
類似架橋し、水に不溶化せしめることによって基板上に
積層形成されることが好ましい。
リマと疎水性ポリマを混合し、必要に応じて架橋または
類似架橋し、水に不溶化せしめることによって基板上に
積層形成されることが好ましい。
【0054】架橋には親水性ポリマおよび疎水性ポリマ
が有する反応性官能基を用いて架橋反応することが好ま
しい。
が有する反応性官能基を用いて架橋反応することが好ま
しい。
【0055】架橋反応は、共有結合性の架橋であって
も、イオン結合性の架橋であってもよい。
も、イオン結合性の架橋であってもよい。
【0056】本発明の親水性膨潤層の親水性ポリマと疎
水性ポリマを混合する方法としては、3本ロールなどの
ロールミキサ、ニーダーなど混合機を用いて混練りする
方法、ホモジナイザー、ボールミルなどのディスパーサ
ーを用いて湿式混合分散する方法など、塗料やパテを製
造する際に用いられる公知の方法で好ましく混合され
る。
水性ポリマを混合する方法としては、3本ロールなどの
ロールミキサ、ニーダーなど混合機を用いて混練りする
方法、ホモジナイザー、ボールミルなどのディスパーサ
ーを用いて湿式混合分散する方法など、塗料やパテを製
造する際に用いられる公知の方法で好ましく混合され
る。
【0057】また本発明の親水性膨潤層を形成する方法
としては、疎水性ポリマとして水性のエマルジョンを好
ましく用いることから、水溶液系で各成分(親水性ポリ
マ、疎水性ポリマなど)を混合し、必要に応じて架橋剤
が添加される方法が、均質な相分離構造を実現しインキ
反撥性を向上させる点から好ましい。
としては、疎水性ポリマとして水性のエマルジョンを好
ましく用いることから、水溶液系で各成分(親水性ポリ
マ、疎水性ポリマなど)を混合し、必要に応じて架橋剤
が添加される方法が、均質な相分離構造を実現しインキ
反撥性を向上させる点から好ましい。
【0058】従って、用いられる架橋剤としては、水溶
性の多官能性化合物を用いることが特に好ましい。すな
わち、水溶性のポリエポキシ化合物、ポリアミン化合
物、メラミン化合物などを用いることが好ましい。
性の多官能性化合物を用いることが特に好ましい。すな
わち、水溶性のポリエポキシ化合物、ポリアミン化合
物、メラミン化合物などを用いることが好ましい。
【0059】本発明に用いられる親水性膨潤層には上記
した親水性ポリマ、疎水性ポリマおよび必要に応じて加
えられる架橋剤の他にも、ゴム組成物において通常添加
される公知の老化防止剤、酸化防止剤、オゾン劣化防止
剤、紫外線吸収剤、染料、顔料、可塑剤などを添加する
ことが可能である。
した親水性ポリマ、疎水性ポリマおよび必要に応じて加
えられる架橋剤の他にも、ゴム組成物において通常添加
される公知の老化防止剤、酸化防止剤、オゾン劣化防止
剤、紫外線吸収剤、染料、顔料、可塑剤などを添加する
ことが可能である。
【0060】また下層との接着性向上などの目的から、
公知のシランカップリング剤やイソシアネート化合物、
触媒などを添加したり基板との間に中間層として設ける
ことも可能である。
公知のシランカップリング剤やイソシアネート化合物、
触媒などを添加したり基板との間に中間層として設ける
ことも可能である。
【0061】また本発明に用いられる親水性膨潤層に
は、染料や顔料、pH指示薬、ロイコ染料、界面活性
剤、有機酸などの各種添加剤を微量添加することも可能
である。
は、染料や顔料、pH指示薬、ロイコ染料、界面活性
剤、有機酸などの各種添加剤を微量添加することも可能
である。
【0062】本発明において親水性膨潤層は相分離構造
を有することが好ましい。
を有することが好ましい。
【0063】親水性ポリマを主成分とする相と疎水性ポ
リマを主成分とする相から構成された相分離構造とする
ことにより、インキ反撥性と印刷耐久性の両者を広い組
成範囲において実現することが可能となる。
リマを主成分とする相から構成された相分離構造とする
ことにより、インキ反撥性と印刷耐久性の両者を広い組
成範囲において実現することが可能となる。
【0064】該相分離構造を構成する親水性ポリマ相と
疎水性ポリマ相の組成比は自由であり、 (1)いずれか一方が連続相で、他方が分散相である形
態、 (2)親水性および疎水性ポリマ相がそれぞれ連続相お
よび分散相を有する形態 (3)親水性および疎水性ポリマ相がいずれも連続相と
なる形態 の中から自由に選択することができる。
疎水性ポリマ相の組成比は自由であり、 (1)いずれか一方が連続相で、他方が分散相である形
態、 (2)親水性および疎水性ポリマ相がそれぞれ連続相お
よび分散相を有する形態 (3)親水性および疎水性ポリマ相がいずれも連続相と
なる形態 の中から自由に選択することができる。
【0065】また、親水性膨潤層はゴム弾性を有するこ
とが好ましい。すなわち、以下の方法により測定した親
水性膨潤層の初期弾性率が特定の範囲内にあることが好
ましい。
とが好ましい。すなわち、以下の方法により測定した親
水性膨潤層の初期弾性率が特定の範囲内にあることが好
ましい。
【0066】[親水性膨潤層の初期弾性率の測定方法]
測定しようとする平版印刷版の親水性膨潤層の組成と同
一組成の溶液をテフロンシャーレ上に展開し、60℃×
24時間乾燥硬化させる。得られた乾燥硬化膜は剃刀刃
などを用いて、長さ40mm、幅1.95mm、厚み約
0.2mmの短冊状のテストピースに裁断する。溶液塗
布後、刷版とするまでに非画線部に処理を施す場合に
は、テストピースにも同様の処理を施す。
測定しようとする平版印刷版の親水性膨潤層の組成と同
一組成の溶液をテフロンシャーレ上に展開し、60℃×
24時間乾燥硬化させる。得られた乾燥硬化膜は剃刀刃
などを用いて、長さ40mm、幅1.95mm、厚み約
0.2mmの短冊状のテストピースに裁断する。溶液塗
布後、刷版とするまでに非画線部に処理を施す場合に
は、テストピースにも同様の処理を施す。
【0067】得られたテストピースは、測定前に25℃
50%RHの環境にて24時間以上放置し調湿したの
ち、厚みをマイクロゲージにて測定し、下記の引張り条
件で初期弾性率を測定した。データ処理はJIS K6
301に準じて行なった。
50%RHの環境にて24時間以上放置し調湿したの
ち、厚みをマイクロゲージにて測定し、下記の引張り条
件で初期弾性率を測定した。データ処理はJIS K6
301に準じて行なった。
【0068】引張り速度 200mm/分 チャック間距離 20mm 繰り返し数 4回 測定機 (株)オリエンテック製「RTM−100」 本発明に用いられる親水性膨潤層の初期弾性率は、0.
01〜10kgf/mm2 の範囲にあることがインキ反
撥性および形態保持性の観点から好ましい。好ましく
は、0.01〜5kgf/mm2 の範囲であり、0.0
1〜2kgf/mm2 の範囲が更に好ましい。
01〜10kgf/mm2 の範囲にあることがインキ反
撥性および形態保持性の観点から好ましい。好ましく
は、0.01〜5kgf/mm2 の範囲であり、0.0
1〜2kgf/mm2 の範囲が更に好ましい。
【0069】すなわち初期弾性率が、0.01kgf/
mm2 未満になると親水性膨潤層の形態保持性が極端に
低下し、印刷時の耐久性が極端に低下する傾向にあり、
該初期弾性率が10kgf/mm2 より大きくなるとゴ
ム弾性が不足し、インキ反撥性が極端に低下する傾向に
ある。
mm2 未満になると親水性膨潤層の形態保持性が極端に
低下し、印刷時の耐久性が極端に低下する傾向にあり、
該初期弾性率が10kgf/mm2 より大きくなるとゴ
ム弾性が不足し、インキ反撥性が極端に低下する傾向に
ある。
【0070】一方、画像形成後の画線部(インキ着肉部
分)の初期弾性率は非画線部の親水性膨潤層の初期弾性
率より大きいことが必要で、有利に画像形成を行なうた
めには2倍以上、好ましくは3倍以上である。
分)の初期弾性率は非画線部の親水性膨潤層の初期弾性
率より大きいことが必要で、有利に画像形成を行なうた
めには2倍以上、好ましくは3倍以上である。
【0071】本発明の親水性膨潤層の水に対する膨潤率
は、以下の定義に従って測定することができる。
は、以下の定義に従って測定することができる。
【0072】
【数1】 ただし、吸水量とは、以下の定義に従って測定した値を
意味する。
意味する。
【0073】 吸水量(g/m2 )=WWET −WDRY (I) WDRY :乾燥状態における重量(g/m2 ) WWET :水中に25℃×10分間浸漬した後の重量(g
/m2 ) [吸水量の測定方法]測定しようとする平版印刷版の非
画線部および画線部のみから形成された部分をそれぞれ
所定面積に裁断し、25℃の精製水に浸漬する。10分
間浸漬した後、該平版印刷版の表面および裏面に付着し
た余分の水分を「ハイゼガーゼ」(コットン布:旭化成
工業(株)製)にて素速く拭き取り、該平版印刷版の膨
潤重量WWET を秤量する。その後、該平版印刷版を60
℃のオーブンにて約30分間乾燥し、乾燥重量WDRY を
秤量する。
/m2 ) [吸水量の測定方法]測定しようとする平版印刷版の非
画線部および画線部のみから形成された部分をそれぞれ
所定面積に裁断し、25℃の精製水に浸漬する。10分
間浸漬した後、該平版印刷版の表面および裏面に付着し
た余分の水分を「ハイゼガーゼ」(コットン布:旭化成
工業(株)製)にて素速く拭き取り、該平版印刷版の膨
潤重量WWET を秤量する。その後、該平版印刷版を60
℃のオーブンにて約30分間乾燥し、乾燥重量WDRY を
秤量する。
【0074】親水性膨潤層厚さとは、基板上に塗設され
た乾燥させた平版印刷版の非画線部に相当する部分の親
水性膨潤層の塗布層を剥離し、重量法によって測定した
値を意味する。親水性膨潤層の厚さは下記式に従って測
定した。
た乾燥させた平版印刷版の非画線部に相当する部分の親
水性膨潤層の塗布層を剥離し、重量法によって測定した
値を意味する。親水性膨潤層の厚さは下記式に従って測
定した。
【0075】 親水性膨潤層厚さ(g/m2 )=(W−W0 )/α W:平版印刷版の非画線部のみから形成された部分を裁
断したものの乾燥重量(g) W0 :上記Wから親水性膨潤層を剥離脱落した後の乾燥
重量(g) α:平版印刷版の測定面積(m2 ) [親水性膨潤層厚さの測定方法]測定しようとする平版
印刷版の非画線部のみから形成された部分を所定面積α
に裁断した後、60℃のオーブンにて約30分間乾燥
し、乾燥重量Wを秤量する。その後、平版印刷版を精製
水に浸漬し、親水性膨潤層を膨潤させ、スクレーパーな
どを用いて該膨潤層を剥離脱落させる。
断したものの乾燥重量(g) W0 :上記Wから親水性膨潤層を剥離脱落した後の乾燥
重量(g) α:平版印刷版の測定面積(m2 ) [親水性膨潤層厚さの測定方法]測定しようとする平版
印刷版の非画線部のみから形成された部分を所定面積α
に裁断した後、60℃のオーブンにて約30分間乾燥
し、乾燥重量Wを秤量する。その後、平版印刷版を精製
水に浸漬し、親水性膨潤層を膨潤させ、スクレーパーな
どを用いて該膨潤層を剥離脱落させる。
【0076】親水性膨潤層を剥離脱落させた平版印刷版
を再度60℃のオーブンにて約30分間乾燥し、乾燥重
量W0 を秤量する。
を再度60℃のオーブンにて約30分間乾燥し、乾燥重
量W0 を秤量する。
【0077】本発明に用いられる親水性膨潤層厚さとし
ては、0.1〜100g/m2 で用いることが可能であ
るが、インキ反撥性および形態保持性の観点から、好ま
しくは0.3〜10g/m2 である。該厚みが0.3g
/m2 未満になると、インキ反撥性が極端に低下する傾
向にあり、また塗工時にピンホ−ルなどの欠陥が生じ易
くなる。また、10g/m2 以上は水膨潤時の形態保持
性が劣化する傾向にあり経済的にも不利である。
ては、0.1〜100g/m2 で用いることが可能であ
るが、インキ反撥性および形態保持性の観点から、好ま
しくは0.3〜10g/m2 である。該厚みが0.3g
/m2 未満になると、インキ反撥性が極端に低下する傾
向にあり、また塗工時にピンホ−ルなどの欠陥が生じ易
くなる。また、10g/m2 以上は水膨潤時の形態保持
性が劣化する傾向にあり経済的にも不利である。
【0078】本発明の親水性膨潤層の水に対する膨潤率
は、10〜1000%であることが好ましい。インキ反
撥性および形態保持性の観点から50〜500%がさら
に好ましい。水に対する膨潤率が10%未満になると、
インキ反撥性が低下し、また塗工時にピンホールなどの
欠点が生じやすくなる。一方、水に対する膨潤率が10
00%よりも大きくなると、形態保持性が大きく低下す
る。
は、10〜1000%であることが好ましい。インキ反
撥性および形態保持性の観点から50〜500%がさら
に好ましい。水に対する膨潤率が10%未満になると、
インキ反撥性が低下し、また塗工時にピンホールなどの
欠点が生じやすくなる。一方、水に対する膨潤率が10
00%よりも大きくなると、形態保持性が大きく低下す
る。
【0079】次に本発明の感光性平版印刷版原版を用い
た画像形成方法について説明する。
た画像形成方法について説明する。
【0080】本発明の感光性平版印刷版原版は好ましく
はネガティブワーキング用の画像形成を行なう。すなわ
ち、親水性膨潤層の活性光線が照射されなかった部分
(以下未露光部と称する)と比較して活性光線が照射さ
れた部分(以下露光部と称する)の初期弾性率が上昇
し、インキ着肉性の画線部となり、未露光部はインキ反
撥性の非画線部となる。
はネガティブワーキング用の画像形成を行なう。すなわ
ち、親水性膨潤層の活性光線が照射されなかった部分
(以下未露光部と称する)と比較して活性光線が照射さ
れた部分(以下露光部と称する)の初期弾性率が上昇
し、インキ着肉性の画線部となり、未露光部はインキ反
撥性の非画線部となる。
【0081】このような画像形成には公知の感光性化合
物が用いられる。
物が用いられる。
【0082】すなわち、原版の親水性膨潤層に公知の光
架橋または光硬化性の感光性化合物を含有させ、露光部
を選択的に架橋および/または硬化しさせることによっ
て画像形成が達成される。
架橋または光硬化性の感光性化合物を含有させ、露光部
を選択的に架橋および/または硬化しさせることによっ
て画像形成が達成される。
【0083】公知の光架橋または光硬化性の感光性化合
物の中でも、親油性のエチレン性不飽和化合物を用いる
ことが好ましい。
物の中でも、親油性のエチレン性不飽和化合物を用いる
ことが好ましい。
【0084】本発明の親油性のエチレン性不飽和化合物
とは20℃において、水に対する溶解度が8重量%以下
の光重合可能なモノマまたはオリゴマを意味する。
とは20℃において、水に対する溶解度が8重量%以下
の光重合可能なモノマまたはオリゴマを意味する。
【0085】本発明に好ましく用いられる親油性のエチ
レン性不飽和化合物の具体例としては、下記一般式
(I)で表わされる化合物が挙げられる。
レン性不飽和化合物の具体例としては、下記一般式
(I)で表わされる化合物が挙げられる。
【0086】 CH2 =C(R1 )−CO−O−(CH2 )n −R2 (I) (ここで、R1 は水素またはメチル基を表わす。R2 は
水素、炭素数1〜20の置換または無置換のアルキル
基、ニトロ基、アジド基、炭素数2〜20のアルケニル
基、炭素数4〜20の置換または無置換のアリール基、
置換または無置換のアラルキル基、アクリロキシ基、メ
タアクリロイロキシ基を表す。nは1〜30の整数。) 具体例としては、下記の化合物が挙げられる。
水素、炭素数1〜20の置換または無置換のアルキル
基、ニトロ基、アジド基、炭素数2〜20のアルケニル
基、炭素数4〜20の置換または無置換のアリール基、
置換または無置換のアラルキル基、アクリロキシ基、メ
タアクリロイロキシ基を表す。nは1〜30の整数。) 具体例としては、下記の化合物が挙げられる。
【0087】
【化2】 nは上記一般式で表わされる化合物の平均値を意味す
る。すなわち、上記一般式で表わされる化合物はnに分
布を持った混合物からなる。
る。すなわち、上記一般式で表わされる化合物はnに分
布を持った混合物からなる。
【0088】これらの化合物はインキ着肉性の点からn
は4〜30の整数であることが好ましく、8〜13が更
に好ましい。nが3以下の場合、親油性が不足し、イン
キ着肉性が不足する傾向にある。nが31以上である
と、重量あたりの不飽和基当量が不足し感光性が低下す
る。例えば、nが4,5,6,7,8,9,10,1
3,22等の化合物を用いることができる。
は4〜30の整数であることが好ましく、8〜13が更
に好ましい。nが3以下の場合、親油性が不足し、イン
キ着肉性が不足する傾向にある。nが31以上である
と、重量あたりの不飽和基当量が不足し感光性が低下す
る。例えば、nが4,5,6,7,8,9,10,1
3,22等の化合物を用いることができる。
【0089】上記一般式(I)以外の本発明に好ましく
用いられる親油性のエチレン性不飽和化合物の具体例と
しては、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチル
ヘキシルメタアクリレート、ネオペンチルグリコールジ
アクリレート、ネオペンチルグリコールジメタアクリレ
ート、イソオクチルアクリレート、イソオクチルメタク
リレートなどが挙げられる。
用いられる親油性のエチレン性不飽和化合物の具体例と
しては、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチル
ヘキシルメタアクリレート、ネオペンチルグリコールジ
アクリレート、ネオペンチルグリコールジメタアクリレ
ート、イソオクチルアクリレート、イソオクチルメタク
リレートなどが挙げられる。
【0090】これらの親油性のエチレン性不飽和化合物
は、単独または2種以上を適宜混合して使用することが
可能である。
は、単独または2種以上を適宜混合して使用することが
可能である。
【0091】これらの感光性化合物は親水性膨潤層を形
成する際に組成物に添加し、該層内に存在させる方法、
または親水性膨潤層を形成した後、感光性組成物を該層
上に塗布し、該層内に含浸させる方法などを用いて添加
される。
成する際に組成物に添加し、該層内に存在させる方法、
または親水性膨潤層を形成した後、感光性組成物を該層
上に塗布し、該層内に含浸させる方法などを用いて添加
される。
【0092】比較的高分子量のポリマ、オリゴマなどを
用いた感光性組成物の場合には、前者の親水性膨潤層形
成時に同時添加する方法が有利に行なわれ、比較的低分
子量のモノマ、オリゴマなどを用いた感光性組成物の場
合には、後者の含浸方法が有利である。
用いた感光性組成物の場合には、前者の親水性膨潤層形
成時に同時添加する方法が有利に行なわれ、比較的低分
子量のモノマ、オリゴマなどを用いた感光性組成物の場
合には、後者の含浸方法が有利である。
【0093】また該親水性膨潤層にはこれらの感光性化
合物を増感させる目的から公知の光増感剤を添加するこ
とが可能である。
合物を増感させる目的から公知の光増感剤を添加するこ
とが可能である。
【0094】本発明に用いられる感光性平版印刷版原版
の基板としては、通常の平版印刷機に取り付けられるた
わみ性と印刷時に加わる荷重に耐えうるものである必要
がある以外には一切制限を受けない。
の基板としては、通常の平版印刷機に取り付けられるた
わみ性と印刷時に加わる荷重に耐えうるものである必要
がある以外には一切制限を受けない。
【0095】またこれらの基板上には接着性向上やハレ
ーション防止の目的からコーティングなどを施してプラ
イマー層を形成し、基板とすることも可能である。
ーション防止の目的からコーティングなどを施してプラ
イマー層を形成し、基板とすることも可能である。
【0096】次に本発明の感光性平版印刷版原版を用い
た平版印刷版の製造方法について説明する。
た平版印刷版の製造方法について説明する。
【0097】本発明の感光性平版印刷版原版は、好まし
くはネガティブワーキング用の製版工程を経て刷版とな
る。すなわち、ネガ原画フィルムを通じて、通常の露光
光源によって画像露光される。
くはネガティブワーキング用の製版工程を経て刷版とな
る。すなわち、ネガ原画フィルムを通じて、通常の露光
光源によって画像露光される。
【0098】この露光工程で用いられる光源としては、
例えば高圧水銀灯、カーボンアーク灯、キセノン灯、メ
タルハライド灯、蛍光灯などが挙げられる。このような
通常の露光を行なったのち水でリンス(水洗)または現
像液でリンスすると、未露光部の親水性膨潤層内に存在
する感光性化合物が溶解除去または不感光化され、イン
キ反撥するのに適した分散構造および水膨潤性を有する
非画線部となり、露光部は感光性化合物が光架橋硬化し
未露光部と比較して、水膨潤性の低下した画線部とな
る。
例えば高圧水銀灯、カーボンアーク灯、キセノン灯、メ
タルハライド灯、蛍光灯などが挙げられる。このような
通常の露光を行なったのち水でリンス(水洗)または現
像液でリンスすると、未露光部の親水性膨潤層内に存在
する感光性化合物が溶解除去または不感光化され、イン
キ反撥するのに適した分散構造および水膨潤性を有する
非画線部となり、露光部は感光性化合物が光架橋硬化し
未露光部と比較して、水膨潤性の低下した画線部とな
る。
【0099】本発明においては、露光後に加熱(バーニ
ング)処理を行う。加熱(バーニング)処理温度として
は、50〜250℃であり、好ましくは100〜200
℃、より好ましくは120〜150℃である。
ング)処理を行う。加熱(バーニング)処理温度として
は、50〜250℃であり、好ましくは100〜200
℃、より好ましくは120〜150℃である。
【0100】この加熱処理を行なうことにより著しくイ
ンキ反撥性が向上するが、理由については明確でない。
加熱処理によりインキ反撥層内の親水成分と疎水成分の
相分離構造が微細で均一に存在した結果、得られたもの
と推定される。
ンキ反撥性が向上するが、理由については明確でない。
加熱処理によりインキ反撥層内の親水成分と疎水成分の
相分離構造が微細で均一に存在した結果、得られたもの
と推定される。
【0101】熱処理温度が高すぎる場合は、印刷版支持
体のの変形をもたらすとともに経済的にも不利である。
また、熱処理温度が低すぎる場合は、本発明のインキ反
撥性向上効果が小さいか、熱処理時間が極めて長くかか
り実用的でない。
体のの変形をもたらすとともに経済的にも不利である。
また、熱処理温度が低すぎる場合は、本発明のインキ反
撥性向上効果が小さいか、熱処理時間が極めて長くかか
り実用的でない。
【0102】熱処理時間は版に応じて、また熱処理温度
に応じて適宜選択することができるが、通常1秒〜30
分間程度であり、好ましくは3秒〜10分の範囲であ
る。
に応じて適宜選択することができるが、通常1秒〜30
分間程度であり、好ましくは3秒〜10分の範囲であ
る。
【0103】さらに、加熱手段は、電熱ヒータ、スチー
ム、電子線等、公知の方法により行なわれ、加熱時の雰
囲気は、空気、窒素下等、いずれでもよく限定されな
い。また版面にファン等を用い雰囲気を版面に吹きつけ
てもよいし、加熱ゴムロール、金金属ロール等を用い圧
力を加えながら熱処理を行ってもよい。さらに、雰囲気
中の水分、その他成分等は制限されず、本発明の効果を
得ることができる。
ム、電子線等、公知の方法により行なわれ、加熱時の雰
囲気は、空気、窒素下等、いずれでもよく限定されな
い。また版面にファン等を用い雰囲気を版面に吹きつけ
てもよいし、加熱ゴムロール、金金属ロール等を用い圧
力を加えながら熱処理を行ってもよい。さらに、雰囲気
中の水分、その他成分等は制限されず、本発明の効果を
得ることができる。
【0104】該加熱処理は、露光後であればどの段階で
行ってもよく、露光現像後、露光現像水洗後、あるいは
露光現像水洗後に検版(加筆、消去等)を行った後等に
行うことができる。特に感光剤の加熱による反応を考慮
すると、加熱処理は露光現像後に行うことが好ましい。
行ってもよく、露光現像後、露光現像水洗後、あるいは
露光現像水洗後に検版(加筆、消去等)を行った後等に
行うことができる。特に感光剤の加熱による反応を考慮
すると、加熱処理は露光現像後に行うことが好ましい。
【0105】次に本発明で得られる平版印刷版を用いた
印刷方法について説明する。
印刷方法について説明する。
【0106】本発明の平版印刷には公知の平版印刷機が
用いられる。すなわち、オフセットおよび直刷り方式の
枚葉および輪転印刷機などが用いられる。
用いられる。すなわち、オフセットおよび直刷り方式の
枚葉および輪転印刷機などが用いられる。
【0107】本発明の平版印刷版を画像形成したのち、
これらの平版印刷機の版胴に装着し、該版面には接触す
るインキ着けローラーからインキが供給される。
これらの平版印刷機の版胴に装着し、該版面には接触す
るインキ着けローラーからインキが供給される。
【0108】該版面上の親水性膨潤層を有する非画線部
分は湿し水供給装置から供給される湿し水によって膨潤
し、インキを反撥する。一方、画線部分はインキを受容
し、オフセットブランケット胴表面または被印刷体表面
にインキを供給して印刷画像を形成する。
分は湿し水供給装置から供給される湿し水によって膨潤
し、インキを反撥する。一方、画線部分はインキを受容
し、オフセットブランケット胴表面または被印刷体表面
にインキを供給して印刷画像を形成する。
【0109】本発明の平版印刷版を印刷する際に使用さ
れる湿し水は、水ありPS版で使用されるエッチ液を用
いることはもちろん可能であるが、添加物を一切含有し
ない純水を使用することができる。
れる湿し水は、水ありPS版で使用されるエッチ液を用
いることはもちろん可能であるが、添加物を一切含有し
ない純水を使用することができる。
【0110】本発明で得られる平版印刷版を用いて印刷
する際には添加物を一切有さない純水を使用することが
好ましい。
する際には添加物を一切有さない純水を使用することが
好ましい。
【0111】以下に、実施例により本発明をさらに詳し
く説明する。
く説明する。
【0112】
実施例 1 厚さ0.3mmのアルミ板(住友軽金属(株)製)上に、
親水性ポリマとしてアクリル酸ナトリウム−n−ブチル
メタクリレート共重合体(組成比40/60モル%)を
用い、以下のような組成物を塗布し、150℃×60分
間熱処理して2g/m2 の厚みを有する親水性膨潤層を
塗設した。
親水性ポリマとしてアクリル酸ナトリウム−n−ブチル
メタクリレート共重合体(組成比40/60モル%)を
用い、以下のような組成物を塗布し、150℃×60分
間熱処理して2g/m2 の厚みを有する親水性膨潤層を
塗設した。
【0113】 (1)親水性ポリマ 28重量部 (2)テトラエチレングリコールジグリシジルエーテル 5重量部 (3)水性ラテックス「JSR0596」(カルボキシ変性スチレン−ブタジ エン共重合ラテックス:大日本インキ化学工業(株)製) 65重量部 (4)2−アミノプロピルトリメトキシシラン 2重量部 (5)精製水 900重量部 上記の様にして塗設した親水性膨潤層上に、下記組成の
感光性組成物を塗布し、100℃×3分間熱処理して感
光性組成物0.5g/m2 を親水性膨潤層中に含浸させ
た。
感光性組成物を塗布し、100℃×3分間熱処理して感
光性組成物0.5g/m2 を親水性膨潤層中に含浸させ
た。
【0114】 (1)CH2 =CHCOO−(CH2 )9 −OCOCH=CH2 20重量部 (2)ミヒラー氏ケトン 2重量部 (3)2,4−ジエチルチオキサントン 2重量部 (4)「アイソパーE」(イソパラフィン系炭化水素:エッソ化学(株)製) 76重量部 その後厚さ12ミクロンの片面マット化二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムをマット化されていない面が該親水性
膨潤層と接するようにしてカレンダーローラーを用いて
ラミネートし、ネガ型の平版印刷用原版を得た。
ロピレンフィルムをマット化されていない面が該親水性
膨潤層と接するようにしてカレンダーローラーを用いて
ラミネートし、ネガ型の平版印刷用原版を得た。
【0115】得られた平版印刷版は、高圧水銀灯「ジェ
ットライト3303kW :オーク製作所(株)製」を用
い、PCW(PLATE CONTOROL WEDGE:KALLE社製)
を貼込んだネガフィルムを通して90秒間密着露光(3.
6mW/cm2 )した。次いで、版全面を水道水でリンスし、
未露光部の感光性組成物を洗浄して刷版とした。
ットライト3303kW :オーク製作所(株)製」を用
い、PCW(PLATE CONTOROL WEDGE:KALLE社製)
を貼込んだネガフィルムを通して90秒間密着露光(3.
6mW/cm2 )した。次いで、版全面を水道水でリンスし、
未露光部の感光性組成物を洗浄して刷版とした。
【0116】得られた刷版は、枚葉オフセット印刷機
「スプリント25:小森コーポレーション(株)製」に
装着したのち、湿し水として市販の精製水を標準条件で
供給しながら上質紙(62.5kg/菊)を用いて印刷を行な
った。非画線部のインキ反撥性および画線部のインキ着
肉性の問題ない良好な印刷物を得ることができた。次
に、湿し水の供給量を減らして同様に印刷を行なったと
ころ、非画線部のインキ反撥性の不足が原因による印刷
物に汚れが発生した。
「スプリント25:小森コーポレーション(株)製」に
装着したのち、湿し水として市販の精製水を標準条件で
供給しながら上質紙(62.5kg/菊)を用いて印刷を行な
った。非画線部のインキ反撥性および画線部のインキ着
肉性の問題ない良好な印刷物を得ることができた。次
に、湿し水の供給量を減らして同様に印刷を行なったと
ころ、非画線部のインキ反撥性の不足が原因による印刷
物に汚れが発生した。
【0117】その対策として、前記刷版を印刷機から取
り外し、プレートクリーナー(PC−1 東レ(株)
製)を用い、刷版の汚れを除去した後、刷版を2分割
し、一方を120℃ 3分間、熱処理を行ない刷版を得
た。熱処理あり、なしの刷版を印刷機の同一胴に隣接す
るように装着し、再び湿し水供給量を減らした条件で印
刷を行なった結果、熱処理なしの刷版は、印刷物に汚れ
が再び発生した。一方、熱処理ありの刷版はインキ反撥
性が向上しており、非画線部の印刷汚れの発生は認めら
れなかった。
り外し、プレートクリーナー(PC−1 東レ(株)
製)を用い、刷版の汚れを除去した後、刷版を2分割
し、一方を120℃ 3分間、熱処理を行ない刷版を得
た。熱処理あり、なしの刷版を印刷機の同一胴に隣接す
るように装着し、再び湿し水供給量を減らした条件で印
刷を行なった結果、熱処理なしの刷版は、印刷物に汚れ
が再び発生した。一方、熱処理ありの刷版はインキ反撥
性が向上しており、非画線部の印刷汚れの発生は認めら
れなかった。
【0118】この条件で約1000枚の印刷を行なった
時点の各印刷物をチェックしたところ、熱処理なし刷版
は印刷汚れのある印刷物であった。一方、熱処理ありの
刷版は、印刷汚れの発生は認められなかった。これによ
り熱処理を行なうことでインキ反撥性が向上し、湿し水
の供給量を極端に制限し印刷した場合の湿し水の許容幅
が広くなることが確認された。
時点の各印刷物をチェックしたところ、熱処理なし刷版
は印刷汚れのある印刷物であった。一方、熱処理ありの
刷版は、印刷汚れの発生は認められなかった。これによ
り熱処理を行なうことでインキ反撥性が向上し、湿し水
の供給量を極端に制限し印刷した場合の湿し水の許容幅
が広くなることが確認された。
【0119】実施例 2 実施例1の平版印刷版原版を、高圧水銀灯「ジェットラ
イト3303kW :オーク製作所(株)製」を用い、PC
W(PLATE CONTOROL WEDGE:KALLE社製)を貼込ん
だネガフィルムを通して90秒間密着露光(3.6mW/c
m2 )した。次いで、版全面を水道水でリンスし、未露
光部の感光性組成物を洗浄して刷版とした。
イト3303kW :オーク製作所(株)製」を用い、PC
W(PLATE CONTOROL WEDGE:KALLE社製)を貼込ん
だネガフィルムを通して90秒間密着露光(3.6mW/c
m2 )した。次いで、版全面を水道水でリンスし、未露
光部の感光性組成物を洗浄して刷版とした。
【0120】得られた刷版は、枚葉オフセット印刷機
「スプリント25:小森コーポレーション(株)製」に
装着したのち、湿し水として市販の精製水を標準条件で
供給しながら上質紙(62.5kg/菊)を用いて印刷を行な
った。非画線部のインキ反撥性および画線部のインキ着
肉性の問題ない良好な印刷物を得ることができた。次
に、湿し水の供給量を減らして同様に印刷を行なったと
ころ、非画線部のインキ反撥性の不足が原因による印刷
物に汚れが発生した。
「スプリント25:小森コーポレーション(株)製」に
装着したのち、湿し水として市販の精製水を標準条件で
供給しながら上質紙(62.5kg/菊)を用いて印刷を行な
った。非画線部のインキ反撥性および画線部のインキ着
肉性の問題ない良好な印刷物を得ることができた。次
に、湿し水の供給量を減らして同様に印刷を行なったと
ころ、非画線部のインキ反撥性の不足が原因による印刷
物に汚れが発生した。
【0121】その対策として、前記刷版を印刷機上で、
プレートクリーナー(PC−1 東レ(株)製)を用
い、刷版の汚れを除去した後、印刷機上でヒートドライ
ヤー(SURE プラジェットPJ−208A 石崎電
機製作所(株)製)を用いて刷版を熱処理し(100
℃、1分間)、熱処理あり部分と熱処理なし部分の刷版
を作製し、再び湿し水供給量を減らした条件で印刷を行
なった結果、熱処理なしの部分は印刷物に汚れが再び発
生した。一方、熱処理ありの部分はインキ反撥性が向上
しており、非画線部の印刷汚れの発生が解消された。
プレートクリーナー(PC−1 東レ(株)製)を用
い、刷版の汚れを除去した後、印刷機上でヒートドライ
ヤー(SURE プラジェットPJ−208A 石崎電
機製作所(株)製)を用いて刷版を熱処理し(100
℃、1分間)、熱処理あり部分と熱処理なし部分の刷版
を作製し、再び湿し水供給量を減らした条件で印刷を行
なった結果、熱処理なしの部分は印刷物に汚れが再び発
生した。一方、熱処理ありの部分はインキ反撥性が向上
しており、非画線部の印刷汚れの発生が解消された。
【0122】実施例 3 実施例1の平版印刷版原版を、高圧水銀灯「ジェットラ
イト3303kW :オーク製作所(株)製」を用い、PC
W(PLATE CONTOROL WEDGE:KALLE社製)を貼込ん
だネガフィルムを通して90秒間密着露光(3.6mW/c
m2 )した。次いで、版全面を水道水でリンスし、未露
光部の感光性組成物を洗浄して刷版とした。
イト3303kW :オーク製作所(株)製」を用い、PC
W(PLATE CONTOROL WEDGE:KALLE社製)を貼込ん
だネガフィルムを通して90秒間密着露光(3.6mW/c
m2 )した。次いで、版全面を水道水でリンスし、未露
光部の感光性組成物を洗浄して刷版とした。
【0123】得られた刷版を200℃ 3分間熱処理を
行なった。
行なった。
【0124】熱処理を行なった刷版を枚葉オフセット印
刷機「スプリント25:小森コーポレーション(株)
製」に装着したのち、湿し水として市販の精製水を用い
供給量を減らした条件で上質紙(62.5kg/菊)を用いて
印刷を行なった結果、非画線部に印刷汚れのない良好な
印刷物を得ることができた。さらに印刷後、ウエスにプ
レートクリーナーを浸みこませインキを除去した後、さ
らに版面を強く擦ったが版が損傷することはなかった。
刷機「スプリント25:小森コーポレーション(株)
製」に装着したのち、湿し水として市販の精製水を用い
供給量を減らした条件で上質紙(62.5kg/菊)を用いて
印刷を行なった結果、非画線部に印刷汚れのない良好な
印刷物を得ることができた。さらに印刷後、ウエスにプ
レートクリーナーを浸みこませインキを除去した後、さ
らに版面を強く擦ったが版が損傷することはなかった。
【0125】比較例 1 実施例1の平版印刷版原版を、高圧水銀灯「ジェットラ
イト3303kW :オーク製作所(株)製」を用い、PC
W(PLATE CONTOROL WEDGE:KALLE社製)を貼込ん
だネガフィルムを通して90秒間密着露光(3.6mW/c
m2 )した。次いで、版全面を水道水でリンスし、未露
光部の感光性組成物を洗浄して刷版とした。
イト3303kW :オーク製作所(株)製」を用い、PC
W(PLATE CONTOROL WEDGE:KALLE社製)を貼込ん
だネガフィルムを通して90秒間密着露光(3.6mW/c
m2 )した。次いで、版全面を水道水でリンスし、未露
光部の感光性組成物を洗浄して刷版とした。
【0126】得られた刷版を300℃ 3分間熱処理を
行なった。その結果、刷版が変形してしまった。
行なった。その結果、刷版が変形してしまった。
【0127】熱処理を行なった刷版を枚葉オフセット印
刷機「スプリント25:小森コーポレーション(株)
製」に装着したのち、湿し水として市販の精製水を標準
条件で供給しながら上質紙(62.5kg/菊)を用いて印刷
を行なった結果、非画線部に印刷汚れのない印刷物が得
ることができたが、刷版の変形が原因による印刷物の見
当不良、印刷ムラが生じ、印刷適性の悪いものとなっ
た。
刷機「スプリント25:小森コーポレーション(株)
製」に装着したのち、湿し水として市販の精製水を標準
条件で供給しながら上質紙(62.5kg/菊)を用いて印刷
を行なった結果、非画線部に印刷汚れのない印刷物が得
ることができたが、刷版の変形が原因による印刷物の見
当不良、印刷ムラが生じ、印刷適性の悪いものとなっ
た。
【0128】
【発明の効果】本発明によると、版をバーニングするこ
とで耐刷性、耐溶剤性の向上のみならず、著しくインキ
反撥性が向上する。その結果、湿し水供給量を減らした
場合でも良好な印刷を行なうことができ、湿し水の許容
幅が広くなる等の効果を得ることができる。
とで耐刷性、耐溶剤性の向上のみならず、著しくインキ
反撥性が向上する。その結果、湿し水供給量を減らした
場合でも良好な印刷を行なうことができ、湿し水の許容
幅が広くなる等の効果を得ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 基板上に少なくとも感光性の親水性膨潤
層を備えた感光性平版印刷版原版を用いて平版印刷版を
製造する方法において、該感光性平版印刷版原版の露光
後、50〜250℃の温度で処理することを特徴とする
平版印刷版の製造方法。 - 【請求項2】 露光現像後に50〜250℃の温度で処
理することを特徴とする請求項1記載の平版印刷版の製
造方法。 - 【請求項3】 露光現像水洗後に50〜250℃の温度
で処理することを特徴とする請求項1記載の平版印刷版
の製造方法。 - 【請求項4】 露光現像水洗後、検版した後に50〜2
50℃の温度で処理することを特徴とする請求項1記載
の平版印刷版の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21764395A JPH0961993A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 平版印刷版の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21764395A JPH0961993A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 平版印刷版の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0961993A true JPH0961993A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=16707481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21764395A Pending JPH0961993A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 平版印刷版の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0961993A (ja) |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP21764395A patent/JPH0961993A/ja active Pending
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