JPH10232487A - 感光性平版印刷版原版 - Google Patents

感光性平版印刷版原版

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JPH10232487A
JPH10232487A JP3786497A JP3786497A JPH10232487A JP H10232487 A JPH10232487 A JP H10232487A JP 3786497 A JP3786497 A JP 3786497A JP 3786497 A JP3786497 A JP 3786497A JP H10232487 A JPH10232487 A JP H10232487A
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JP
Japan
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printing plate
photosensitive
lithographic printing
layer
plate precursor
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Pending
Application number
JP3786497A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kitamura
和夫 北村
Kenichi Tabata
憲一 田畑
Norimasa Ikeda
憲正 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた感光特性、印刷適性に加え、保存安定性
がよく常に一定した特性の得られる感光性平版印刷版原
版を得る。 【解決手段】基板上に親水性膨潤層及び感光層を備え、
該感光層がラジカル重合性不飽和化合物および無機微粒
子を含有することを特徴とする感光性平版印刷版。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光性平版印刷版原
版に関するものであり、不感脂化処理を行なうことなく
高いインキ反撥性を有し、湿し水のコントロール幅が広
く、印刷適性に優れると共に、良好な保存安定性を有す
る新規な感光性平版印刷版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷とは、画線部と非画線部とを基
本的にほぼ同一平面に存在させ、画線部をインキ受容
性、非画線部をインキ反撥性として、インキの付着性の
差異を利用して、画線部のみにインキを着肉させた後、
紙等の被印刷体にインキを転写して印刷する方式を意味
する。またこのような平版印刷には通常、PS版が用い
られる。
【0003】ここで言うPS版とは、下記のものを意味
する。すなわち、米澤輝彦著「PS版概論」(株)印刷
学会出版部(1993)p18〜p81に記載されてい
るように、親水化処理されたアルミニウム基板上に親油
性の感光性樹脂層を塗布し、フォトリソグラフィの技術
により画線部は感光層が残存し、一方非画線部は上記し
たアルミ基板表面が露出し、該表面に湿し水層を形成し
てインキ反撥し、画像形成する水ありPS版と、湿し水
層の代わりにシリコーンゴム層等をインキ反撥層として
用いる湿し水不要PS版、いわゆる水なし平版である。
【0004】ここで言う水なし平版とは、非画線部がシ
リコ−ンゴム、含フッ素化合物などの通常平版印刷で用
いられる油性インキに対してインキ反撥性を有する物質
からなり、湿し水を用いずにインキ着肉性の画線部との
間で画像形成し、印刷可能な印刷版を意味する。
【0005】前者の水ありPS版は実用上優れた印刷版
で、支持体に通常アルミニウムが用いられ、該アルミニ
ウム表面は保水性を有するとともに印刷中に親油性の感
光性樹脂層が該表面から剥離脱落しないように感光層と
の接着性に優れている必要があった。そのため、該アル
ミニウム表面は通常砂目立てされ、さらに必要に応じて
この砂目立てされた表面を陽極酸化するなどの処理が施
され、保水性の向上と該感光性樹脂層に対する接着性の
補強が計られてきた。また、該感光性樹脂層の保存安定
性を得るために該アルミニウム表面は弗化ジルコニウ
ム、珪酸ナトリウムなどの化学処理が一般的に施されて
いる。このように水ありPS版は製造工程が複雑であ
り、その簡易化が望まれていた。
【0006】上記問題を解決すべく、アルミニウム基板
と同等もしくはそれ以上の印刷特性を有し、しかも材料
コストが安くかつ簡易な製造工程によるアルミニウム基
板とは異なる新規な平版材料の提案がある。例えば、特
公昭56−2938号公報においては、アルミニウム基
板に代えて親水性高分子材料からなるインキ反撥層を塗
設した支持体を用い、該支持体上に感光層を形成する方
法が提案されている。しかしながら、該方法は、ポリ塩
化ビニル、ポリウレタン、ポリビニルアルコールのアル
デヒド縮合物の耐水性層上に親水性層として尿素樹脂が
単純塗布されているものであるため、該層はインキ反撥
性が不十分であるうえ、感光性樹脂層との密着性にも劣
るものであり、耐刷性が不十分なものであった。また、
特開昭57−179852号公報においては、支持体上
に親水性ラジカル重合化合物を塗設し、活性光線の照射
によって該支持体表面を親水化処理し、感光性樹脂層を
塗設する方法が提案されている。しかしながら、該方法
によって形成された親水性表面層も剛直でインキ反撥性
は不十分であり、耐刷性にも乏しいものであった。
【0007】またこれらの水ありPS版の現像に際して
は、感光層を溶解してアルミ基板表面を露出させる方式
であるため、感光層成分が現像液中に溶解させることが
必須で、該現像液は短期間に大幅に組成変動が起こり疲
労してしまうため、大量の現像廃液が発生する。
【0008】そのため、該現像液は頻繁にメンテナンス
し交換する必要があった。また発生した現像廃液の処理
には多大な労力と費用が必要であった。
【0009】また、水ありPS版の簡便な形態として、
紙などの支持体上に、トナーなどの画像受理層を有しP
PCを用いて画像形成し、非画像部をエッチ液などで不
感脂化処理して該画像受理層をインキ反撥層に変換させ
て使用する直描型平版印刷原版が広く実用に供されてい
る。具体的には、耐水性支持体上に水溶性バインダポリ
マ、無機顔料、耐水化剤等からなる画像受理層を設けた
ものが一般的で、USP2532865号公報、特公昭
40−23581号公報、特開昭48−9802号公
報、特開昭57−205196号公報、特開昭60−2
309号公報、特開昭57−1791号公報、特開昭5
7−15998号公報、特開昭57−96900号公
報、特開昭57−205196号公報、特開昭63−1
66590号公報、特開昭63−166591号公報、
特開昭63−317388号公報、特開平1−1144
88号公報、特開平4−367868号公報などが挙げ
られる。これらの直描型平版印刷原版は、インキ反撥層
に変換させる画像受理層として、PVA、澱粉、ヒドロ
キシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、ポリビニ
ルピロリドン、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、スチ
レン−マレイン酸共重合体などのような不感脂化処理す
る以前から親水性を示す水溶性バインダポリマおよびア
クリル系樹脂エマルジョン等の水分散性ポリマ、シリ
カ、炭酸カルシウム等のような無機顔料、およびメラミ
ン・ホルムアルデヒド樹脂縮合物のような耐水化剤で構
成されているものが提案されている。また特開昭63−
256493号公報などでは、不感脂化処理により加水
分解されて親水性基が発生する疎水性ポリマを主成分と
して用いる直描型平版印刷原版が提案されている。
【0010】このような直描型平版印刷原版は、いずれ
も画像受理層をインキ反撥層に変換するために、不感脂
化処理が必須であり、該処理なしではインキ反撥性を殆
ど示さない性質のものであった。
【0011】すなわち、実用レベルのインキ反撥性を得
るためには、不感脂化処理および、親水性バインダポリ
マを大量に使用する必要があるが、耐水性に劣る傾向に
あり印刷耐久性が低下する。また親水性を高めるとトナ
ーなどの画像との接着性が低下する傾向にあるなどの問
題点があった。一方、印刷耐久性を向上するために耐水
化剤の添加量を多くしたり疎水性ポリマを添加したりし
て耐水性を増大させると、親水性が低下し、インキ反撥
性が大幅に低下してしまう問題点があった。
【0012】また、ユニオンカーバイド社が開発した親
水性/疎水性変換反応を利用した現像、ラッカー盛りお
よび不感脂化処理が一切不要な、いわゆる露光のみの一
工程版の技術が、特公昭42−131号公報、特公昭4
2−5365号公報、特公昭42−14328号公報、
特公昭42−20127号公報、USP3231377
号公報、USP3231381号公報、USP3231
382号公報などによって開示されている。該版はポリ
エチレンオキサイドとフェノール樹脂の会合体を感光剤
とともに塗設したものであるが、非画線部が剛直で柔軟
性に劣りインキ反撥性が不十分であり、また非画線部と
画線部との間でのインキ反撥/インキ着肉差が小さく、
実用性に乏しいものであった。
【0013】・・さらに、水ありPS版は印刷に際して湿
し水の量を常時コントロールする必要があり、適正な湿
し水量を制御するには相当の技術や経験が必要とされて
きた。また、湿し水に必須成分として添加されるIPA
(イソプロパノール)が近年、労働衛生環境や廃水処理
の立場から使用が厳しく規制される方向にあり、その対
策が急務となっている。
【0014】一方、後者の湿し水の代わりにシリコーン
ゴム層をインキ反撥層とする水なしPS版の場合、特公
昭54−26923号公報、特公昭57−3060号公
報、特公昭56−12862号公報、特公昭56−23
150号公報、特公昭56−30856号公報、特公昭
60−60051号公報、特公昭61−54220号公
報、特公昭61−54222号公報、特公昭61−54
223号公報、特公昭61−616号公報、特公昭63
−23544号公報、特公平2−25498号公報、特
公平3−56622号公報、特公平4−28098号公
報、特公平5−1934号公報、特開平2−63050
号公報、特開平2−63051号公報などに示されてい
るように湿し水を用いずに印刷できるため、前者の水あ
りPS版で必要な湿し水のコントロール作業がいっさい
必要なく、印刷作業が極めて簡便となることから、近年
急速に普及しつつある実用性の高い版材であるが、イン
キ反撥性層として力学的強度が弱いシリコーンゴム層を
用いるため、耐久性の不足が指摘され、耐久性に優れた
インキ反撥性材料の必要性が強く求められている。また
現像に際しては該シリコーンゴム層をブラシ擦りによっ
て機械的に剥離除去する必要があるため、剥離除去され
たシリコーンゴムかすを含んだ現像廃液が大量に発生す
る。そのためブラシの使用寿命が短く頻繁にブラシを交
換する必要がありまた、該シリコーンゴムかすを捕集廃
棄するなどのメンテナンス処置が必要であった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のP
S版には種々の問題点があった。かかる状況に鑑み本発
明者らは、現像が簡便であって、不感脂化処理を行うこ
となく高いインキ反撥性を示し、湿し水のコントロール
幅が広いなど、諸印刷適性に優れた平版印刷版を得るべ
く鋭意検討した結果、親水性膨潤層をインキ反撥層とし
て用いることにより従来の問題点の大幅に改善された平
版印刷版が得られることを見出した。親水性膨潤層をイ
ンキ反撥層とする平版印刷版に於いて、感光成分として
は公知の種々の感光材料を用いうるが、エチレン性不飽
和基を有するラジカル重合性化合物、特に常温に於いて
液状の比較的低分子量のモノマー或いはオリゴマーを用
い、親水性膨潤層上に塗布するのが感度や現像の容易さ
において有利である。特に近時レーザーを用いてデジタ
ル処理された画像情報を直接平版印刷版版面に描画する
方法が注目されているが、この方法に用いるためには印
刷版原版には著しい高感度が要求され、その高感度を達
成するためには感光材料として上述の液状ラジカル重合
性モノマーを用いるのが有利である。しかしながら、親
水性膨潤層上に液状モノマーを塗布した場合、版表面に
存在する液状モノマーが保存中に凝集を起こし、表面が
著しく不均一な状態となる問題があった。また、露光に
より形成された画像部は一般に強度が不十分であり、版
面の擦りや印刷に於いて脱落しやすく耐刷性に劣る傾向
があった。かかる問題点を改善すべく本発明者らは鋭意
研究の結果、感光成分中に特定の物質を添加することに
より上記の問題点が解決され、諸特性の極めて優れた平
版印刷版が得られることを見出し本発明に至った。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、 (1)基板上に少なくとも感光性の親水性膨潤層を備え
た感光性平版印刷版原版であって、親水性膨潤層内、お
よび/または親水性膨潤層上に形成された感光層内に、
エチレン性不飽和基を有する重合性化合物および無機微
粒子を含有することを特徴とする感光性平版印刷版原
版。
【0017】(2)前記無機微微粒子が、一次粒子径0.
005〜1μmのコロイド状シリカ粒子であることを特徴と
する請求項1記載の感光性平版印刷版原版。
【0018】(3)前記感光層内に更に光重合開始剤を
含有してなる(1)記載の感光性平版印刷版原版。
【0019】(4)前記エチレン性不飽和化合物がアク
リル酸誘導体モノマまたはオリゴマであることを特徴と
する(1)記載の感光性平版印刷版原版。
【0020】(5)前記エチレン性不飽和化合物がメタ
クリル酸誘導体モノマまたはオリゴマであることを特徴
とする(1)記載の感光性平版印刷版原版。
【0021】(6)前記親水性膨潤層が、ビニルアルコ
ール単位および(メタ)アクリル酸塩単位を有する共重
合体を含有することを特徴とする請求項1記載の感光性
平版印刷版原版。
【0022】を提供するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の感光性平版印刷版原版に
用いられる感光成分につき説明する。
【0024】本発明に用いられる感光性成分に於いて主
体となるエチレン性不飽和基を有する重合性化合物とし
ては構造や分子量に特に制限はないが、感光性平版印刷
版が常温に於いて安定した性能を維持するためには重合
性化合物が揮散により印刷版から失われないことが必要
であり、そのために大気圧下に置ける沸点が約150℃以
上のものが好ましく、また高い重合反応性の点に於いて
アクリル酸またはメタクリル酸の誘導体の構造を有する
ものが特に好ましい。
【0025】かかる物質の具体例としては、高級アルキ
ル(メタ)アクリレート例えば2-エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ス
テアリル(メタ)アクリレート等、多価アルコールの
(メタ)アクリル酸エステル例えばペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アク
リレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ジエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール
ジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)ア
クリレート、ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート
等、エポキシ(メタ)アクリレート類すなわちエポキシ
化合物と(メタ)アクリル酸の付加反応生成物、1級或
いは2級のアミノ基を有する化合物とグリシジル(メ
タ)アクリレートとの付加反応生成物、アクリルアミド
系化合物例えば(メタ)アクリルアミド、ジアセトンア
クリルアミド、トリアクリルホルマール等、或いは水酸
基を有するエチレン性不飽和化合物とイソシアネートと
の付加反応により得られる不飽和ウレタン化合物等があ
げられる。
【0026】これらの中でも、常温で液状或いは半固体
状を示すモノマー或いはオリゴマーが、反応性が高く高
感度を得やすく、かつ現像性も良好な傾向があり、本発
明に特に好適である。
【0027】これらのエチレン性不飽和化合物は単独ま
たは2種以上を適宜混合して使用することができるが、
成分のうちの少なくとも1種はエチレン性不飽和基を2
個以上有する化合物を使用するのが好ましい。
【0028】感光成分に於いて第二の必須成分である無
機微粒子は、一次粒子径 0.001〜10μmの範囲のものが
好ましく、材質としては例えばSiO2、或いは TiO2、Al2
O3、Sb205、SnO2、Zr02等の金属酸化物があげられる。
これらの中で特に好ましいものは一次粒子径0.005〜1μ
mのコロイド状シリカ微粒子である。
【0029】かかるシリカ微粒子は、粉体状あるいは分
散媒に分散させた分散液(シリカゾル)の形で販売され
ており、例えば粉体状のものでは“アエロジル”各品種
(日本アエロジル(株)製)、有機液体分散液では“オ
ルガノシリカゾル”各品種(日産化学工業(株)製)、
“OSCAL”各品種(触媒化成工業(株)製)、水分
散液では“CATALOID”各品種(触媒化成工業
(株)製)等がある。これらの製品には粒子サイズ、粒
子の表面状態、pH、分散媒の種類等により種々の品種
があり、何れも使用しうるが、感光組成に応じて最適の
ものを選択するのが望ましい。一般には有機液体分散液
を使用するのが均一な分散が容易であり便利である。
【0030】無機微粒子の使用量としては特に制限はな
いが、一般にはエチレン性不飽和化合物に対して0.1
〜50%の範囲、より好ましくは0.5〜20%の範囲
が用いられる。これより使用量が少ない場合は添加の効
果を充分発揮することができず、また過多の場合は現像
性等に悪影響が現れる。
【0031】無機微粒子を添加することにより版面の凝
集不均一化が阻止される理由は、チクソトロピー効果す
なわち無機微粒子が感光組成中で網目状の構造を形成し
組成の流動を阻止する効果によるものと考えられる。無
機微粒子はまた補強剤としても機能し、光重合により形
成された画像の強度を顕著に改善する。更に、無機微粒
子は感光組成溶液の親水性膨潤層塗膜面への塗工性を改
善する効果をも示し、むらやはじきを生ずることなく均
一に塗布することを可能にするなど、版の諸特性の改善
に著しい効果を発揮する。
【0032】本発明の平版印刷版原版に用いられる感光
成分には、以上の必須成分の他に、光重合反応を促進し
高い光感度を付与するために光重合開始剤を添加するこ
とが好ましい。光重合開始剤としては公知の種々の光重
合開始剤の1種或いは2種以上の組み合わせを用いるこ
とが出来る。特に好ましいものとしては芳香族カルボニ
ル化合物例えばベンゾフェノン、ミヒラーケトン、4,4-
ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、2,4-ジエチル
チオキサントン、2-クロロチオキサントン、ベンゾアン
スロン、2-メチルアントラキノン、カンファーキノン
等、有機ハロゲン化合物例えば 2,4,6-トリス(クロロ
メチル)-s-トリアジン、2,4-ビス(トリクロロメチ
ル)-4'-メトキシスチリル-s-トリアジン、トリブロモ
メチルフェニルスルホン等、芳香族オニウム塩 例えば
ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロフォスフェー
ト、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネ
ート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロフォス
フェート等、金属アレン錯体例えば(η6-イソプロピル
ベンゼン)-(η5−シクロペンタジエニル)鉄(II)
ヘキサフルオロフォスフェート、ビス(シクロペンタジ
エニル)-ビス-[2,6-ジフルオロ-3-ピリ-1-イル)-フ
ェニル]チタン等、キサンテン系、チアジン系、オキサ
ジン系、アクリジン系、シアニン系などの染料例えばエ
オシン、エリスロシン、ローズベンガル、ローダミン
B、メチレンブルー、ナイルブルー、アクリジンイエロ
ー、アクリジンオレンジ等があげられ、それらの1種或
いは2種以上の組み合わせ、或いは更に三級アミン等の
促進剤との組み合わせで用いることが出来る。光重合開
始剤成分の選択により感光波長や感度などの感光特性を
任意に設定することが出来る。例えば、近時ダイレクト
製版、すなわちレーザー、特に可視光レーザーを用いて
デジタル処理された画像情報を直接レーザー感応性平版
印刷版版面に描画する方法が注目されているが、この方
法に使用するためには感光波長域が可視域にあり、かつ
高感度であることが必要であり、そのためには光重合開
始剤成分としては染料を一成分とし、金属アレン錯体、
有機ハロゲン化合物等と組み合わせた系が最適である。
【0033】以上の感光成分には、必要に応じ更に熱重
合防止剤、着色剤、樹脂改質剤、可塑剤、充填剤等の添
加剤を加えることもできる。
【0034】本発明の感光性平版印刷版原版に於いて、
感光成分の量は、版面に対し0.1〜50g/m2、好ま
しくは約0.5〜10g/m2 である。この量が少なす
ぎる場合には感光成分の存在が不均一となり、またカバ
ーフィルムを使用する場合フィルムの密着が不良とな
り、露光時に均質な画像部が得られなかったり十分な感
度が得られなかったりするばかりでなく、印刷耐久性や
インキ着肉性の点からも不利となる。一方、量が過多の
場合は、乾燥工程の負担が重く、経済的に不利であるば
かりでなく感度や現像性、印刷耐久性の点においても不
良となる。一般に、版面に均一に塗布され、カバーフィ
ルムが均一に密着できる範囲に於いて、塗布量は少な目
の方が感度や現像性の点で有利である。
【0035】本発明の感光性平版印刷版に、上記の感光
成分を含有させる方法としては、親水性膨潤層を形成
後、感光組成物を必要に応じアルコール、エーテル、ケ
トン、エステル等の適当な溶剤で希釈し該層上に塗布
し、乾燥する方法が好ましく用いられる。塗布された感
光成分は、一部は親水性膨潤層中に浸透し、一部は親水
性膨潤層上にそのまま遊離して存在する。感光成分の浸
透量は、親水性膨潤層の組成により種々の値をとるが、
適当量の浸透は硬化画像の親水性膨潤層への接着を高
め、画像の耐久性、印刷時の耐刷性を向上させる効果を
有する。また親水性膨潤層上に遊離の形で存在する感光
成分は、カバーフィルムを使用する場合にはその密着を
確実にし、また印刷時良好なインキ着肉性を発現させる
効果があり、適当量の遊離感光成分が版面上に存在する
ことが好ましい。
【0036】本発明の感光性平版印刷版原版の表面に
は、版面の保護、および酸素によるラジカル重合阻害の
影響を除去し高感度を発現させる目的で適当な保護層を
設けるのが望ましい。
【0037】保護層形成の手段としては、ポリビニルア
ルコール等のポリマーを溶液として塗布したり、プラス
チックフィルムを版面にラミネートする方法があるが、
後者の方法が特に好ましい。上記目的に用いられるフィ
ルムの材質としては、実質的に透明でかつ酸素遮断性で
あるものが好ましく、例えばポリエステル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルア
ルコール共重合体、セロファン等、或いはそれらの2種
以上またはそれらのフィルムから選ばれる1種以上と他
種のフィルム(ポリエチレン、ポリプロピレン等)の1
種以上を積層したもの等があげられる。
【0038】次に本発明の感光性平版印刷版原版の親水
性膨潤層に用いられる親水性ポリマーについて説明す
る。
【0039】親水性ポリマーとは、水に対して実質的に
不溶でかつ水膨潤性を示す、公知の水溶性ポリマー(水
に完全溶解するものを意味する)、疑似水溶性ポリマー
(両親媒性を意味し、マクロには水に溶解するがミクロ
には非溶解部分を含むものを意味する)、水膨潤性ポリ
マー(水に膨潤するが溶解しないものを意味する)を意
味する。すなわち、通常の使用条件下で水を吸着または
吸収するポリマーを意味し、水に溶けるか或いは水に膨
潤するポリマーを意味する。
【0040】本発明の効果を有効に発現する親水性ポリ
マーとしては、カルボン酸塩系共重合体が挙げられる。
【0041】本発明に好ましく用いられるカルボン酸塩
系共重合体としては、吸水性および耐久性の観点から、
カルボキシル基、カルボン酸塩、カルボン酸アミド、カ
ルボン酸イミド、カルボン酸無水物などのカルボキシル
基またはカルボキシル基に誘導しうる基を分子中に1個
または2個有するα、β−不飽和化合物をモノマ成分と
して含有するカルボン酸系共重合体のケン化反応物が挙
げられる。
【0042】このようなカルボン酸塩系共重合体の中で
も、特にビニルアルコール単位および(メタ)アクリル
酸塩単位を含有する共重合体が、親水性膨潤層が適度な
水膨潤性を示し、かつ印刷耐久性およびインキ反撥性の
両者を満足させる点で好ましい。(メタ)アクリル酸塩
単位とビニルアルコール単位を含有する共重合体は、例
えば高分子化学、7巻、142頁に記載されているよう
に公知の方法を用いて製造される。該共重合体は、ビニ
ルエステルと(メタ)アクリル酸エステルを出発原料と
して製造することが好ましい。例えばジ−t−ブチルパ
ーオキシド、ベンゾイルパーオキシドなどのパーオキシ
ド類、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩類、アゾビス
イソブチロニトリルなどのアゾ化合物などの重合開始剤
を用いたラジカル重合によって合成される。重合様式と
しては、溶液重合、乳化重合、懸濁重合などにより製造
することができる。共重合体中の(メタ)アクリル酸エ
ステル成分が少ないと吸水性が小さく、多すぎると高吸
水状態となり膜強度が極端に低下する傾向にある。した
がって、出発物質となる共重合体中における(メタ)ア
クリル酸エステル成分の割合は、一般に20〜80mo
l%の範囲にあることが好ましく、吸水性および含水時
の力学強度を両立させるためには30〜70mol%で
あることが好ましい。
【0043】ビニルエステルとしては、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニルなどが挙げられ
る。また(メタ)アクリル酸エステルとしては、(メ
タ)アクリル酸のアルキルエステル、具体的にはメチル
エステル、エチルエステル、n−プロピルエステル、イ
ソプロピルエステル、n−ブチルエステル、t−ブチル
エステルが挙げられる。
【0044】上記に説明した共重合体はアルカリ触媒の
存在下でケン化反応することが好ましい。ケン化反応に
用いられる溶媒としてはアルコールおよびアルコール水
溶液が好ましい。また、ケン化反応に用いられる触媒と
しては公知のアルカリ触媒が用いられるが、特に水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化
物が好ましい。ケン化反応は20〜80℃で1〜10時
間で終結する。また、本発明のケン化反応物は、公知の
方法によって塩を任意に変えることが可能である。通常
用いられる塩形成物質としては、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モノメチルアミ
ン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルア
ミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプ
ロピルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピ
ルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノール
アミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−
ジメチルイソプロパノールアミン、シクロヘキシルアミ
ン、ベンジルアミン、アニリン、ピリジンなどが挙げら
れる。
【0045】またマグネシウム、カルシウムなどのアル
カリ土類金属塩類の多価金属塩類も前記の塩と混合塩の
形態で添加することが可能である。
【0046】本発明の親水性膨潤層には発明の効果を損
わない範囲で公知の親水性ポリマー或いは疎水性ポリマ
ーを加えることが可能である。適当な他種ポリマーの適
量の混合は、感光成分を適度に親水性膨潤層中に浸透さ
せ、親水性膨潤層表面に形成される画像の接着を強固に
し画像の耐久性を向上させるなどの効果がある。
【0047】公知の親水性ポリマーとしては、以下の例
を挙げることができる。
【0048】(A)天然高分子類 デンプン−アクリロニトリル系グラフト重合体加水分解
物、デンプン−アクリル酸系グラフト重合体、デンプン
−スチレンスルフォン酸系グラフト重合体、デンプン−
ビニルスルフォン酸系グラフト重合体、デンプン−アク
リルアミド系グラフト重合体、カルボキシル化メチルセ
ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサント
ゲン酸セルロース、セルロース−アクリロニトリル系グ
ラフト重合体、セルロース−スチレンスルフォン酸系グ
ラフト重合体、カルボキシメチルセルロース系架橋体、
ヒアルロン酸、アガロース、コラーゲン、ミルクカゼイ
ン、酸カゼイン、レンネットカゼイン、アンモニアカゼ
イン、カリ化カゼイン、ホウ砂カゼイン、グルー、ゼラ
チン、グルテン、大豆蛋白、アルギン酸塩、アルギン酸
アンモニウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸ナトリ
ウムアラビヤガム、トラガカントガム、カラヤガム、グ
アールガム、ロカストビーンガム、アイリッシュモス、
大豆レシチン、ペクチン酸、澱粉、カルボキシル化澱
粉、寒天、デキストリン、マンナンなど。
【0049】(B)合成高分子類 ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリ
(エチレンオキサイド-co-プロピレンオキサイド)、水
性ウレタン樹脂、水溶性ポリエステル、ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート系ポリマー(以下の説明で(メ
タ)□□□□とあるのは、□□□□またはメタ□□□□
を略したものである。)、ポリ(ビニルメチルエーテル
-co-無水マレイン酸)、無水マレイン酸系共重合体、N
−ビニルカルボン酸アミド系共重合体、ビニルピロリド
ン系共重合体、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート系架橋重合体、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート系架橋重合体など。
【0050】なお、上記の親水性ポリマーは柔軟性を付
与したり、親水性を制御する目的から発明の効果を損わ
ない範囲で、置換基が異なるモノマや共重合成分を、1
種または2種以上を適宜混合して用いることが可能であ
る。
【0051】本発明に用いられる疎水性ポリマーとして
は水性エマルジョンから主として構成されたものが好ま
しく用いられる。
【0052】本発明に言う水性エマルジョンとは、微細
なポリマー粒子と必要に応じて該粒子を包囲する保護層
からなる粒子を水中に分散させた疎水性ポリマー懸濁水
溶液を意味する。
【0053】すなわち、基本的に分散質としてのポリマ
ー粒子と必要に応じて形成される保護層からなるエマル
ジョン粒子と分散媒としての希釈水溶液から構成される
自己乳化または強制乳化水溶液を意味する。本発明に用
いられる水性エマルジョンの具体例としては、ビニルポ
リマー系ラテックス、共役ジエンポリマー系ラテックス
および水性または水分散ポリウレタン樹脂などが挙げら
れる。
【0054】ビニルポリマー系ラテックスとしては、ア
クリル系、酢酸ビニル系、塩化ビニリデン系などが挙げ
られる。
【0055】アクリル系ラテックスとしては、アクリル
酸エステルおよびメタクリル酸エステルを必須成分とし
た共重合体が挙げられる。具体的には、メタクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、スチレン
などの少なくとも1種以上を共重合したものが挙げられ
る。
【0056】酢酸ビニル系ラテックスとしては、酢酸ビ
ニル単独またはアクリル酸エステル、高級酢酸ビニルエ
ステル、エチレンなどとの共重合体が挙げられる。
【0057】塩化ビニリデン系ラテックスとしては、塩
化ビニリデンとアクリル酸メチル、アクリル酸オクチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリロニトリ
ル、塩化ビニルなどとの共重合体が挙げられる。
【0058】共役ジエンポリマー系ラテックスとして
は、スチレン/ブタジエン系(以下、SB系と略す)、
アクリロニトリル/ブタジエン系(以下、NB系と略
す)、メタクリル酸メチル/ブタジエン系(以下、MB
系と略す)、クロロプレン系などが挙げられる。
【0059】SB系ラテックスとしては、スチレンおよ
びブタジエンを必須成分として、メタクリル酸メチル、
高級アクリル酸エステル、アクリロニトリル、アクリル
アミド、ヒドロキシエチルアクリレート、不飽和カルボ
ン酸(イタコン酸、マレイン酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸など)との共重合体が挙げられる。
【0060】水性または水分散ポリウレタン樹脂として
は、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、ポリ(エステル/エーテル)ポリオールとポリイソ
シアネートからなる疎水性のポリウレタン樹脂を界面活
性剤を用いて強制的に乳化させた強制乳化型、樹脂自身
に親水性基または、親水性セグメントを付与し、自己分
散性にして乳化させた自己乳化型が挙げられ、両者にお
いて非反応性のもの、重合性不飽和基、水酸基、アミノ
基などの反応性官能基を分子中に有するもの、ブロック
剤でイソシアネート基などの反応基をブロックした反応
性のものが挙げられる。
【0061】本発明の親水性膨潤層は上記の親水性ポリ
マーと必要に応じ疎水性ポリマーを混合し、架橋または
疑似架橋し、水に不溶化せしめることによって基板上に
積層形成される。
【0062】架橋には親水性ポリマーおよび/または疎
水性ポリマーが有する反応性官能基を用いて架橋反応す
ることが好ましい。
【0063】架橋反応は、共有結合性の架橋であって
も、イオン結合性の架橋であってもよく、特に架橋剤を
添加せず自己架橋反応により架橋させることも可能であ
るが、架橋反応を促進するために適当な化合物を架橋剤
として用いることが好ましい。
【0064】架橋反応に用いられる化合物としては、架
橋性を有する公知の多官能性化合物が挙げられ、ポリエ
ポキシ化合物、ポリイソシアネート化合物、ポリ(メ
タ)アクリル化合物、ポリメルカプト化合物、ポリアル
コキシシリル化合物、多価金属塩化合物、ポリアミン化
合物、ポリアルデヒド化合物、ポリビニル化合物、ヒド
ラジンなどが挙げられる。該架橋反応は公知の触媒を添
加し、反応を促進することができる場合がある。
【0065】また本発明の疎水性ポリマーとして好まし
く用いられる水性エマルジョンを作製する際に、共重合
成分として、カルボキシル基、水酸基、メチロールアミ
ド基、エポキシ基、カルボニル基、アミノ基などの反応
性官能基を存在させて自己架橋させる方法および、架橋
剤として上記の多官能性化合物を用いて架橋構造を形成
させる方法が挙げられる。
【0066】架橋性を有する公知の多官能性化合物の具
体例としては、下記の化合物が挙げられる。
【0067】(1)昇華硫黄、硫化水素を酸化して生成
させる副生硫黄、硫化水素を湿式で酸化して生成するコ
ロイド硫黄など。また、加熱すると分解して硫黄を発生
するジチオモルフォリン、チオプラストテトラメチルチ
ウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフ
ィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィドなど
のチウラム系化合物、ピペリジンペンタメチレンチオカ
ルバメート、ピペコリンピペコリルジチオカルバメー
ト、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウムなどのジチ
オカルバメート系化合物、イソプロピルキサントゲン酸
ナトリウム、ブチルキサントゲン酸亜鉛などのキサンテ
ート化合物、チオウレア、チオカルバニリドなどのチオ
ウレア化合物、ジフェニルグアニジンなどのチアゾール
の亜鉛塩、メルカプトベンゾチアゾールのナトリウム
塩、ジベンゾチアジルジスルフィド、メルカプトベンゾ
チアゾールのシクロヘキシルアミン塩などのチアゾール
系化合物など。
【0068】(2)ブチルアルデヒド−モノブチルアミ
ン縮合物、ブチルアルデヒド−アニリン縮合物、ヘプタ
アルデヒド−アニリン反応物、塩エチル−ホルムアルデ
ヒド−アンモニア反応物などのアルデヒドアミン系化合
物、酸化亜鉛、テルリウム、セレニウム、炭酸ジルコニ
ウムアンモニアや、ベンゾイルパーオキシド、ジクミル
パーオキシドなどの有機過酸化物など。
【0069】さらに架橋促進剤としては、炭酸亜鉛、ス
テアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、ステアリン酸亜
鉛、ジブチルアンモニウムオレエート、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、ジエチレングリコールな
どが挙げられる。
【0070】(3)ポリエポキシ化合物、尿素樹脂、ポ
リアミン、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、酸無
水物など。
【0071】ポリエポキシ化合物の具体例としては、グ
リセリンジポリリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール
ジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシ
ジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテルな
どが挙げられる。
【0072】ポリアミンの具体例としては、エチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、
ポリアミドアミンなどが挙げられる。
【0073】(4)ポリイソシアネート化合物など。
【0074】ポリイソシアネート化合物の例としては、
トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、ジフェニルメタンイソシアネート、液状ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニ
ルイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、シク
ロヘキシルジイソシアネート、シクロヘキサンフェニレ
ンジイソシアネート、ナフタリン−1,5−ジイソシア
ネート、イソプロピルベンゼン−2,4−ジイソシアネ
ート、ポリプロピレングリコール/トリレンジイソシア
ネート付加反応物などのポリイソシアネート、およびこ
れらのイソシアネート基をフェノール、アルコール、メ
チルエチルケトキシムなどのブロック剤で封鎖したブロ
ックタイプのイソシアネートが挙げられるが、水性の塗
液を用いて塗布するためにはブロックタイプのものを使
用するのが好ましい。
【0075】これらの架橋剤は単独または2種以上を混
合して使用することが可能である。
【0076】溶媒或いは分散媒としては主として水が用
いられるが、必要に応じて公知の有機溶剤を添加するこ
とが可能である。有機溶剤の添加方法としては重合溶媒
として添加する方法、および乳化重合後エマルジョン溶
液に混合溶媒として添加する方法が可能である。
【0077】疎水性ポリマーを併用する場合、親水性膨
潤層の親水性ポリマーと疎水性ポリマーを混合する方法
としては、3本ロールなどのロールミキサ、ニーダーな
ど混合機を用いて混練りする方法、ホモジナイザー、ボ
ールミルなどのディスパーサーを用いて湿式混合分散す
る方法など、塗料やパテを製造する際に用いられる公知
の方法で好ましく混合される。
【0078】また本発明の親水性膨潤層を形成する方法
としては、疎水性ポリマーとして水性のエマルジョンを
好ましく用いることから、水溶液系で各成分(親水性ポ
リマー、疎水性ポリマーなど)を混合し、必要に応じて
架橋剤が添加される方法が、均質な混合構造を実現しイ
ンキ反撥性を向上させる点から好ましい。
【0079】従って、用いられる架橋剤としては水溶性
の多官能性化合物を用いることが特に好ましい。また、
水および水と混合する有機溶媒中にエマルジョンとして
存在する架橋剤も好ましい。すなわち、水溶性のポリエ
ポキシ化合物、ポリアルコキシシリル化合物、ポリアル
デヒド化合物、ポリアミン化合物、メラミン化合物など
を用いることが好ましい。
【0080】次に本発明の感光性平版印刷版原版を用い
た平版印刷版の製造方法について説明する。
【0081】本発明の感光性平版印刷版原版は、ネガテ
ィブワーキング用の製版工程を経て刷版となる。すなわ
ち、基板上に形成された親水性膨潤層内、および/また
は親水性膨潤層上に含有された感光成分が、保護層を設
けた場合にはこの保護層を通して露光される。露光工程
で用いられる光源としては、例えば高圧水銀灯、カーボ
ンアーク灯、キセノン灯、メタルハライド灯、蛍光灯、
白熱電球、可視光或いは紫外光レーザーなどが挙げられ
る。
【0082】本発明の感光性平版印刷版原版は露光後、
保護フイルムを設けた場合にはフイルムを剥離し、版表
面を水で洗浄するのみで基本的に製版が終了する。水洗
工程に用いる水には特殊な添加物が一切必要なく、水道
水など用いてを版表面を水洗するのみでよい。
【0083】洗浄の効率を高める上から、スプレー、シ
ャワー、浸漬、ブラッシング、ラビングなど公知の自動
現像機で用いられるリンス液供給および現像促進手段を
用いることは自由である。また、供給する洗浄液の温度
は制限されない。
【0084】露光部においては感光性組成物が光重合
し、親水性膨潤層内、および/または親水性膨潤層の上
に設けられた感光層内で硬化/固定され、強固な画像部
が形成される。
【0085】本発明に用いられる感光性平版印刷版原版
の基板としては、通常の平版印刷機に取り付けられるた
わみ性と印刷時に加わる荷重に耐えうるものである必要
がある以外には一切制限を受けない。
【0086】代表的なものとしては、アルミ、鉄、銅な
どの金属板、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィル
ムなどのプラスチックフィルムあるいはコート紙、ゴム
シートなどが挙げられる。また、該基板は上記の素材が
複合されたものであってもよい。
【0087】また、該基板表面は検版性向上や接着性向
上の目的から、電気化学的処理や酸塩基処理、コロナ放
電処理など各種に表面処理を施すことも可能である。
【0088】またこれらの基板上には接着性向上やハレ
ーション防止の目的からコーティングなどを施してプラ
イマー層を形成し、基板とすることも可能である。
【0089】次に本発明の感光性平版印刷版原版から作
製された刷版を用いた印刷方法について説明する。
【0090】本発明の平版印刷には公知の平版印刷機が
用いられる。すなわち、オフセットおよび直刷り方式の
枚葉および輪転印刷機などが用いられる。
【0091】本発明の感光性平版印刷版原版を画像形成
したのち、これらの平版印刷機の版胴に装着し、該版面
には接触するインキ着けローラーからインキが供給され
る。該版面上の親水性膨潤層を有する非画線部分は湿し
水供給装置から供給される湿し水によって膨潤し、イン
キを反撥する。一方、画線部分はインキを受容し、オフ
セットブランケット胴表面または被印刷体表面にインキ
を供給して印刷画像を形成する。
【0092】本発明の感光性平版印刷版原版から得られ
た刷版で印刷する際に使用される湿し水は、水ありPS
版で使用されるエッチ液を用いることはもちろん可能で
あるが、添加物を一切含有しない純水を使用することも
できる。
【0093】
【実施例】以下に、実施例により本発明をさらに詳しく
説明する。
【0094】合成例 1(親水性共重合体の合成) 酢酸ビニル60gとアクリル酸メチル40gに重合開始
剤としてベンゾイルパーオキシド 0.5gを計量し、
これを、分散安定剤として部分ケン化ポリビニルアルコ
ール3gとNaCl 10gを含む水300ml中に分
散させた。
【0095】該分散液を65℃×6時間撹拌し、懸濁重
合を行なった。得られた共重合体のアクリル酸メチル成
分はNMRスペクトルから同定した結果48モル%であ
った。また30℃におけるベンゼン溶液中での極限粘度
は2.10であった。
【0096】次に、該共重合体8.6gを200gのメ
タノールと10gの水、および5NのNaOH40ml
からなるケン化反応液中に添加し撹拌懸濁させ、25℃
×1時間ケン化反応を行なった後、温度を65℃に昇温
し、さらに5時間ケン化反応を行なった。
【0097】得られたケン化反応物はメタノールで十分
に洗浄し、凍結乾燥した。ケン化度は98.3モル%で
あり、赤外吸収スペクトルの測定の結果、1570cm
-1に−COO-基に帰属される強い吸収が確認された。
【0098】合成例 2(重合性化合物の合成) 下記の物質を混合し、攪拌下に70℃で16時間反応さ
せ、目的物質(多官能エポキシメタクリレート)の80
重量%イソプロピルアルコール溶液を得た。
【0099】 “デナコール”EX-622(多官能エポキシ樹脂、ナガセ化成工業(株)製) 60.0g(0.15モル) メタクリル酸 50.8g(0.59モル) トリエチルベンジルアンモニウムクロリド 3.4g ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.07g イソプロピルアルコール 28.6g 実施例1 厚さ0.2mmのアルミ板(住友軽金属(株)製)に、下
記の組成のプライマー層組成物を塗布した後、180℃
×1分間加熱処理し、乾燥重量で1g/m2の厚みを有す
るプライマー層を塗設した。
【0100】 “ニッポラン”3124(日本ポリウレタン(株)製) 20重量部 “コロネートL”(日本ポリウレタン(株)製) 10重量部 酢酸ブチル 80重量部 メチルエチルケトン 40重量部 次に、プライマー層上に下記組成の親水性膨潤層塗布液
を塗布した後、180℃×1.5分間加熱処理し、3g
/m2 の厚みを有する親水性膨潤層を塗設した。
【0101】 合成例1の共重合体 90重量部 “スーパーフレックス”R-5000(不飽和基含有ポリウレタン水分散液、第一 工業製薬(株)製) 10重量部 “SH-6040”(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、東レダウコー ニングシリコーン(株)製) 5重量部 エタノール 200重量部 精製水 1800重量部 次に、親水性膨潤層上に下記の組成の感光性組成物を塗
布し、110℃×1分間加熱乾燥して感光性組成物1.
5g/m2 の感光層を塗設した。
【0102】 合成例2のエポキシメタクリレート 30重量部 ジベンジルアミン/グリシジルメタクリレート 1/1モル比反応物 20重量部 グリセリンモノメタクリレート 50重量部 “イルガキュア”-261(日本チバガイギー(株)製) 5重量部 トリブロモメチルフェニルスルホン(BMPS) 8重量部 エリスロシン 8重量部 “OSCAL”-1432(シリカゾル、触媒化成工業(株)製) 15重量部 エチルセロソルブ 650重量部 その後厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム(東レ(株)製“ルミラー”)を該塗布層と接するよ
うにしてカレンダーローラーを用いてラミネートし、ネ
ガ型の平版印刷用原版を得た。
【0103】得られた平版印刷版原版のカバーフィルム
上に、21段ステップタブレット(Stouffer社製)を貼
込んだネガフィルムを密着させ、60Wの白熱電球で、
30cmの距離から1秒間露光した。次いで、カバーフィ
ルムを剥離除去し、版全面を水道水でリンスし、未露光
部の感光性組成物を洗浄除去して刷版を得た。感度(ス
テップタブレット硬化段数)は9.5段であり、画像は
ネガフィルムの画像を忠実に再現していた。
【0104】(なお、感光組成溶液塗布より露光・現像
までの操作は、赤色光下に於いて行った。) この平版印刷版原版を通常の室内に1ヶ月保存したとこ
ろ、版の表面の状態は製造直後と変わらず均一・平滑で
あり、上述の露光を行ったところ、ステップタブレット
硬化段数は10段で特性は殆ど変化しておらず、保存安
定性の良好なことが確認された。
【0105】得られた刷版は、枚葉オフセット印刷機
「スプリント25」(小森コーポレーション(株)製)
に装着したのち、湿し水として市販の精製水を供給しな
がら上質紙(62.5kg/菊)を用いて印刷した。インキ反
撥性およびインキ着肉性は印刷物を目視観察することに
より評価した。印刷開始後直ちに良好な画像濃度を有す
る印刷物が得られ、約6000枚の印刷を行なった時点
に於いてもインキ汚れや画像の損傷は発生せず、十分に
コントラストを有する明瞭な印刷物が得られた。
【0106】実施例2 実施例1に於いて,感光組成を次のように変更した以外
は同様にして印刷版原版を作製した。
【0107】 1,9-ノナンジアクリレート 80重量部 キシリレンジアミン/グリシジルメタクリレート 1/4モル比反応物 20重量部 4,4-ビス(アミノエチル)ベンゾフェノン 5重量部 2,4-ジエチルチオキサントン 5重量部 Victoria Pure Blue BOH 1重量部 “OSCAL”-1632(シリカゾル、触媒化成工業(株)製) 15重量部 エチルセロソルブ 650重量部 得られた感光性平版印刷版原版は、メタルハライドラン
プ「アイドルフィン2000」(岩崎電気(株)製)を用
い、ステップタブレットを貼込んだネガフィルムを通し
て30秒間密着露光した。次いで、版全面を水道水でリ
ンスし、未露光部の感光性組成物を洗浄して刷版とし
た。
【0108】感度(ステップタブレット硬化段数)は8
段であり、画像はネガフィルムの画像を忠実に再現して
いた。この原版を室中に1ヶ月保存後も、版表面の状態
は変わらず均一な状態を保っており、感度にも変化は起
こらなかった。
【0109】比較例1 実施例1に於いて、感光性組成物の組成から“OSCAL”-
1432を除いた以外は実施例1と同様にして平版印刷版原
版を得、同様にして製版し、印刷および特性評価を行っ
た。
【0110】初期は版面は均一であり、ステップタブレ
ット硬化段数は8段であった。原版を室中に1ヶ月保存
すると、版表面はモノマー成分が凝集を起こし著しく不
均一な状態となった。またステップタブレット硬化段数
は6段であり感度が低下していた。
【0111】初期の原版から得た刷版を用い、実施例1
と同様にして印刷を行ったところ、約3000枚の印刷
を行った時点から画像の脱落が生じ始め、実施例1に比
べ耐刷性が劣っていた。
【0112】比較例2 実施例2に於いて、感光性組成物の組成から“OSCAL-16
32”を除いた以外は同様にして版を作製し、製版を行っ
た。製造直後は版表面は均一であり、感度(ステップタ
ブレット硬化段数)は7段であった。この原版を通常の
室中に1ヶ月保存したところ、版表面は著しく不均一な
状態となり、また感度は5段に低下していた。
【0113】
【発明の効果】本発明の感光性平版印刷版原版は、感
度、画像再現性などの感光特性、画線部のインキ着肉
性、耐刷性などの印刷適性が優れている他、保存安定性
が極めて良好であり常に一定した特性を示す。かつ該原
版から得られた平版印刷版は、従来のPS版でインキ反
撥性を発現するために必要な基板への特殊な表面処理を
行なうことなく、高いインキ反撥性を発現する。また、
わずかな湿し水の給水量で効率良くインキを反撥するこ
とができ、湿し水のコントロール幅が拡大される。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に少なくとも感光性の親水性膨潤層
    を備えた感光性平版印刷版原版であって、親水性膨潤層
    内および/または親水性膨潤層上に形成された感光層内
    に、エチレン性不飽和基を有する重合性化合物および無
    機微粒子を含有することを特徴とする感光性平版印刷版
    原版。
  2. 【請求項2】前記無機微粒子が、一次粒子径0.005〜1μ
    mのコロイド状シリカ粒子であることを特徴とする請求
    項1記載の感光性平版印刷版原版。
  3. 【請求項3】前記感光層内に更に光重合開始剤を含有し
    てなる請求項1記載の感光性平版印刷版原版。
  4. 【請求項4】前記エチレン性不飽和化合物がアクリル酸
    誘導体モノマまたはオリゴマであることを特徴とする請
    求項1記載の感光性平版印刷版原版。
  5. 【請求項5】前記エチレン性不飽和化合物がメタクリル
    酸誘導体モノマまたはオリゴマであることを特徴とする
    請求項1記載の感光性平版印刷版原版。
  6. 【請求項6】前記親水性膨潤層が、ビニルアルコール単
    位および(メタ)アクリル酸塩単位を有する共重合体を
    含有することを特徴とする請求項1記載の感光性平版印
    刷版原版。
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CN114096421B (zh) * 2019-06-28 2023-09-15 富士胶片株式会社 平版印刷版原版、平版印刷版的制作方法及平版印刷方法

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