JP3028770B2 - 平版印刷版、その製造方法および平版印刷版原版 - Google Patents

平版印刷版、その製造方法および平版印刷版原版

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平版印刷版に関する
ものであり、特に現像処理が簡便で、不感脂化処理を行
うことなく高いインキ反発性を有し、湿し水として純水
を使用できる新規な感光性平版印刷版原版から作製する
ことのできる平版印刷版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷とは、画線部と非画線部とを基
本的にほぼ同一平面に存在させ、画線部をインキ受容
性、非画線部をインキ反撥性として、インキの付着性の
差異を利用して、画線部のみにインキを着肉させた後、
紙等の被印刷体にインキを転写して印刷する方式を意味
する。またこのような平版印刷には通常、PS版が用い
られる。
【0003】ここで言うPS版とは、下記のものを意味
する。
【0004】すなわち、米澤輝彦著「PS版概論」
(株)印刷学会出版部(1993)p18〜p81に記
載されているように、親水化処理されたアルミニウム基
板上に親油性の感光性樹脂層を塗布し、フォトリソグラ
フィの技術により画線部は感光層が残存し、一方非画線
部は上記したアルミ基板表面が露出し、該表面に湿し水
層を形成してインキ反撥し、画像形成する水ありPS版
と、湿し水層の代わりにシリコーンゴム層をインキ反撥
層として用いる水なしPS版、いわゆる水なし平版であ
る。
【0005】ここで言う水なし平版とは、非画線部がシ
リコ−ンゴム、含フッ素化合物などの通常平版印刷で用
いられる油性インキに対してインキ反撥性を有する物質
からなり、湿し水を用いずにインキ着肉性の画線部との
間で画像形成し、印刷可能な印刷版を意味する。
【0006】前者の水ありPS版は実用上優れた印刷版
で、支持体に通常アルミニウムが用いられ、該アルミニ
ウム表面は保水性を有するとともに印刷中に親油性の感
光性樹脂層が該表面から剥離脱落しないように感光層と
の接着性に優れている必要があった。そのため、該アル
ミニウム表面は通常砂目立てされ、さらに必要に応じて
この砂目立てされた表面を陽極酸化するなどの処理が施
され、保水性の向上と該感光性樹脂層に対する接着性の
補強が計られてきた。また、該感光性樹脂層の保存安定
性を得るために該アルミニウム表面はフッ化ジルコニウ
ム、ケイ酸ナトリウムなどの化学処理が一般的に施され
ている。
【0007】このように水ありPS版は、製造工程が複
雑でありその簡易化が望まれていたが、該版の優れた印
刷特性(耐刷性、画像再現性など)から広く使用されて
いる。
【0008】上記問題を解決すべく、アルミニウム基板
と同等もしくはそれ以上の印刷特性を有し、しかも材料
コストが安くかつ簡易な製造工程によるアルミニウム基
板とは異なる新規な平版材料の提案がある。例えば、特
公昭56−2938号公報においては、アルミニウム基
板に代えて親水性高分子材料からなるインキ反撥層を塗
設した支持体を用い、該支持体上に感光層を形成する方
法が提案されている。しかしながら、該方法は、ポリ塩
化ビニル、ポリウレタン、ポリビニルアルコールのアル
デヒド縮合物の耐水性層上に親水性層として尿素樹脂が
単純塗布されているものであるため、該層は十分な保水
性を持たずインキ反撥性が不十分であるうえ、感光性樹
脂層との密着性にも劣るものであり、耐刷性が不十分な
ものであった。
【0009】また、特開昭57−179852号公報に
おいては、支持体上に親水性ラジカル重合化合物を塗設
し、活性光線の照射によって該支持体表面を親水化処理
し、感光性樹脂層を塗設する方法が提案されている。し
かしながら、該方法によって形成された親水性表面層も
保水性は不十分であり、また剛直で耐刷性には乏しいも
のであった。
【0010】また、USP2532865号明細書にお
いては、直描型平版印刷原版のインキ反撥層としてPV
A、澱粉のような弱い親水性示すポリマおよび合成樹脂
エマルジョン等の水分散性樹脂、およびシリカ、炭酸カ
ルシウム等のような無機顔料で構成されているものが提
案されている。しかしながら該層の保水性は弱く、イン
キ反撥性は不十分なものであった。
【0011】ユニオンカーバイド社が開発した親水性/
疎水性変換反応を利用した現像、ラッカー盛りおよび不
感脂化処理が一切不要な、いわゆる露光のみの一工程版
の技術が、特公昭42−131、特公昭42−536
5、特公昭42−14328、特公昭42−2012
7、USP3231377、USP3231381、U
SP3231382などによって開示されている。該版
はポリエチレンオキサイドとフェノール樹脂の会合体を
感光剤とともに塗設したものであるが、非画線部と画線
部との間でのインキ反撥/インキ着肉差が小さく、実用
性に乏しいものであった。
【0012】さらに、水ありPS版は印刷に際して湿し
水の量を常時コントロールする必要があり、適性な湿し
水量を制御するには相当の技術や経験が必要とされてき
た。また、湿し水に必須成分として添加されるIPA
(イソプロパノール)が近年、労働衛生環境や廃水処理
の立場から使用が厳しく規制される方向にあり、その対
策が急務となっている。
【0013】また該水ありPS版の現像に際しては、感
光層を溶解してアルミ基板表面を露出させる方式である
ため、感光層成分が現像液中に溶解させることが必須
で、該現像液は短期間に大幅に組成変動が起こり疲労し
てしまうため、大量の現像廃液が発生する。
【0014】そのため、該現像液は頻繁にメンテナンス
し交換する必要があった。また発生した現像廃液の処理
には多大な労力と費用が必要であった。
【0015】一方、後者の湿し水の代わりにシリコーン
ゴム層をインキ反撥層とする水なしPS版の場合、特公
昭54−26923号公報、特公昭57−3060号公
報、特公昭56−12862号公報、特公昭56−23
150号公報、特公昭56−30856号公報、特公昭
60−60051号公報、特公昭61−54220号公
報、特公昭61−54222号公報、特公昭61−54
223号公報、特公昭61−616号公報、特公昭63
−23544号公報、特公平2−25498号公報、特
公平3−56622号公報、特公平4−28098号公
報、特公平5−1934号公報、特開平2−63050
号公報、特開平2−63051号公報などに示されてい
るように湿し水を用いずに印刷できるため、前者の水あ
りPS版で必要な湿し水のコントロール作業がいっさい
必要なく、印刷作業が極めて簡便となることから、近年
急速に普及しつつある実用性の高い版材であるが、イン
キ反撥性層として力学的強度が弱いシリコーンゴム層を
用いるため、耐久性の不足が指摘され、耐久性に優れた
インキ反撥性材料の必要性が強く求められている。
【0016】また現像に際しては該シリコーンゴム層を
ブラシ擦りによって機械的に剥離除去する必要があるた
め、剥離除去されたシリコーンゴムかすを含んだ現像廃
液が大量に発生する。そのため、ブラシの使用寿命が短
く頻繁にブラシを交換する必要がありまた、該シリコー
ンゴムかすを捕集廃棄するなどのメンテナンス処置が必
要であった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、これら
従来の水ありPS版の平版印刷の湿し水のコントロール
幅の拡大ならびに従来不可能とされてきた湿し水からの
IPAレス化を可能とし、かつまたシリコーンゴム層を
インキ反撥層とする水なし平版の欠点である耐久性の不
足を解消できる上、従来のPS版で必須であった現像メ
ンテナンスを必要とせず、また簡易な製造工程で作製で
きる理想的な平版材料の開発を鋭意検討した結果、優れ
た保水性を有する親水性膨潤層をインキ反撥層とした平
版印刷版を用いることで実現できることを見出した。
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は以下
の構成を有する。 (1) 親水性膨潤層からなる非画線部の水膨潤率が
0〜700%であり、かつ画線部の水膨潤率が該非画線
部の水膨潤率未満であることを特徴とする平版印刷版。 (2) 親水性膨潤層の厚さが0.2〜10g/m2
あることを特徴とする前記(1)記載の平版印刷版。 (3) 親水性膨潤層の吸水率が10〜2000%であ
ることを特徴とする前記(1)記載の平版印刷版。 (4) 基板上に親水性膨潤層を備えた感光性平版印刷
版原版の版表面に活性光線を照射することにより、画線
部と非画線部の水膨潤率の差を生ぜしめることを特徴と
する前記(1)記載の平版印刷版の製造方法。 (5) 基板上に親水性膨潤層を備えた平版印刷版原版
であって、該親水性膨潤層の水膨潤率が50〜700%
であることを特徴とする平版印刷版原版。 (6) 親水性膨潤層の厚さが0.2〜10g/m2
あることを特徴とする前記(5)記載の平版印刷版原
版。 (7) 親水性膨潤層の吸水率が10〜2000%であ
ることを特徴とする前記(5)記載の平版印刷版原版。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の平版印刷版の非画線部は
親水性膨潤層からなることを特徴とする。
【0020】かかる親水性膨潤層について説明する。
【0021】本発明に言う親水性とは、水に対して実質
的に不溶でかつ水膨潤性を示す性質を意味し、公知の親
水性ポリマを基板上に塗布または転写などにより積層
し、公知の方法を用いて架橋または疑似架橋し、水に不
溶化せしめて水膨潤性とした親水性膨潤層が用いられ
る。
【0022】ここで言う親水性ポリマとは、公知の水溶
性ポリマ(水に完全溶解するものを意味する)、疑似水
溶性ポリマ(両親媒性を意味し、マクロには水に溶解す
るがミクロには非溶解部分を含むものを意味する)、水
膨潤性ポリマ(水に膨潤するが溶解しないものを意味す
る)を意味する。すなわち、通常の使用条件下で水を吸
着または吸収するポリマを意味し、水に溶けるか或いは
水に膨潤するポリマを意味する。
【0023】本発明において親水性ポリマとしては公知
のものを使用することができ、動物系ポリマ、植物系ポ
リマ、合成系ポリマがある。例えば「Function
alMonomers」(Y.Nyquist著、De
kker)、「水溶性高分子」(中村著、化学工業
社)、「水溶性高分子 水分散型樹脂の最新加工・改質
技術と用途開発 総合技術資料集」(経営開発センター
出版部)、 「新・水溶性ポリマーの応用と市場」(シ
ーエムシー)などに記載の親水性ポリマが挙げられる。
具体例を下記に挙げる。 (A)天然高分子類 デンプン−アクリロニトリル系グラフト重合体加水分解
物、デンプン−アクリル酸系グラフト重合体、デンプン
−スチレンスルフォン酸系グラフト重合体、デンプン−
ビニルスルフォン酸系グラフト重合体、デンプン−アク
リルアミド系グラフト重合体、カルボキシル化メチルセ
ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサント
ゲン酸セルロース、セルロース−アクリロニトリル系グ
ラフト重合体、セルロース−スチレンスルフォン酸系グ
ラフト重合体、カルボキシメチルセルロース系架橋体、
ヒアルロン酸、アガロース、コラーゲン、ミルクカゼイ
ン、酸カゼイン、レンネットカゼイン、アンモニアカゼ
イン、カリ化カゼイン、ホウ砂カゼイン、グルー、ゼラ
チン、グルテン、大豆蛋白、アルギン酸塩、アルギン酸
アンモニウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸ナトリ
ウムアラビヤガム、トラガカントガム、カラヤガム、グ
アールガム、ロカストビーンガム、アイリッシュモス、
大豆レシチン、ペクチン酸、澱粉、カルボキシル化澱
粉、寒天、デキストリン、マンナンなど。 (B)合成高分子類 ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリ
(エチレンオキサイド-co-プロピレンオキサイド)、水
性ウレタン樹脂、水溶性ポリエステル、ポリアクリル酸
アンモニウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタク
リル酸アンモニウム、アクリル系コポリマ、アクリルエ
マルジョンコポリマ、ポリビニルアルコール系架橋重合
体、ポリアクリル酸ナトリウム系架橋体、ポリアクリロ
ニトリリル系重合体ケン化物、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート系ポリマ(以下の説明で(メタ)□□
□□とあるのは、□□□□またはメタ□□□□を略した
ものである。)、ポリ(ビニルメチルエーテル-co-無水
マレイン酸)、無水マレイン酸系共重合体、ビニルピロ
リドン系共重合体、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート系架橋重合体、ポリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート系架橋重合体など。
【0024】なお、上記の親水性化合物には発明の効果
が変化しない範囲で、柔軟性を付与したり、親水性を制
御する目的から置換基が異なるモノマや共重合成分を含
むことが可能である。
【0025】各親水性ポリマについて詳細に説明する。 (1)天然蛋白質系 本発明の親水性膨潤層に用いられる蛋白質としては、カ
ゼイン、ゼラチン、大豆蛋白質、アルブミンなどから選
ばれる少なくとも1種の蛋白質が挙げられる。
【0026】カゼインは牛乳蛋白質の主成分をなすもの
であり、単一の蛋白質ではなく類似した少なくとも3種
の蛋白質の混合物である。市販のカゼインには、その工
業的製法によって、乳酸カゼイン、硫酸カゼイン、塩酸
カゼイン、レンネットカゼインなどがあり、製法によっ
て品質、組成が異なる。本発明に用いられるカゼインは
多種のアミノ酸が縮合した天然高分子であるカゼインで
あればいずれでも使用できる。
【0027】ゼラチンは、主として牛の骨や皮から酸処
理もしくは石灰処理することにより得られる、いわゆる
写真用の公知のゼラチンが使用できる。ゼラチンを構成
するアミノ酸の種類は極めて多く、精製条件によって種
々の組成のものが得られ、原料によっても品質、組成が
異なるが、本発明に用いられるゼラチンは多種のアミノ
酸が縮合した天然高分子であるゼラチンであればいずれ
でも使用できる。
【0028】その他、カゼインに類似した化学的性質を
有する大豆蛋白質(大豆カゼイン)およびアルブミンな
どの天然蛋白質も本発明に用いることが可能である。
【0029】具体例としては、ミルクカゼイン、酸カゼ
イン、レンネットカゼイン、アンモニアカゼイン、カリ
カゼイン、ホウ砂カゼイン、グルー、ゼラチン、グルテ
ン、大豆レシチン、大豆蛋白、コラーゲンなどが挙げら
れる。 (2)アルギン酸塩系 アルギン酸アンモニウム、アルギン酸カリウム、アルギ
ン酸ナトリウムなどが挙げられる。 (3)デンプン系 水溶性であるデンプンにアクリル酸などの合成モノマを
グラフト重合して、より高分子量のポリマを作成し、三
次元架橋化させたものが好ましく用いられる。
【0030】例えば、デンプン−アクリロニトリル系グ
ラフト重合体加水分解物の場合、得られたポリマはデン
プンを幹に、イオン性基のあるアクリル酸誘導体連鎖の
枝を持つ構造をとるため、強い親水性を有する。しかも
グラフト重合時にアクリロニトリルのラジカル重合末端
がカップリング反応を起こして、ポリマ鎖間での架橋構
造を形成し三次元架橋化する。また、さらにグラフトさ
せたイオン性基と反対の符号を持つイオン性基(グラフ
ト鎖がアニオン性ならカチオン性基)のポリマと混合
し、ポリイオンコンプレックスを形成させてゲル強度を
高めたものなども好ましく用いられる。 (4)セルロース系 デンプン系と同様にグラフト重合による三次元架橋化が
好ましく用いられる。また、特開昭61−89364号
公報に開示されているように、セルロースをカルボキシ
セルロースナトリウム塩化し、さらに架橋処理したもの
も好ましく用いられる。
【0031】具体例としては、カルボキシル化メチルセ
ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサント
ゲン酸セルロースなどが挙げられる。 (5)ヒアルロン酸系 特公昭61−8083号公報、特開昭58−56692
号公報、特開昭60−49797号公報などに開示され
ているような天然多糖類のポリマが好ましく用いられ
る。 (6)ポリビニルアルコール系 ポリビニルアルコール単体では、吸水性がやや弱いた
め、通常はアクリル酸メチル−酢酸ビニル共重合体ケン
化物の形で、イオン性の親水性基を導入した後、三次元
架橋構造をとったものが好ましく用いられる。また、特
開昭58−61744号公報に開示されているようなポ
リビニルアルコールの凍結−解凍の繰り返し操作による
親水性エラストマ化したものも用いられる。また、他の
ポリマとのブレンドも可能である。 (7)アクリル酸塩系 吸水性および耐久性の観点から、カルボキシル基、カル
ボン酸塩、カルボン酸アミド、カルボン酸イミド、カル
ボン酸無水物などのカルボキシル基またはカボキシル基
に誘導しうる基を分子中に1個または2個有するα、β
−不飽和化合物をモノマ成分として含有する重合体の架
橋体が好ましく用いられる。
【0032】前記α、β−不飽和化合物の具体例として
は、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸アミド、メ
タクリル酸アミド、無水マレイン酸、マレイン酸、マレ
イン酸アミド、マレイン酸イミド、イタコン酸、クロト
ン酸、フマル酸、メサコン酸などが挙げられ、本発明に
必要な親水性を示す範囲で共重合可能な他のモノマ成分
と組合わせることが可能である。共重合可能な他のモノ
マ成分の例としては、エチレン、プロピレン、イソブチ
レン、1−ブチレン、ジイソブチレン、メチルビニルエ
ーテル、スチレン、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステル、アクリロニトリルなどのα−オ
レフィン、ビニル化合物、ビニリデン化合物などが挙げ
られる。他のモノマと組合わせる場合、カルボキシル基
もしくはこれに転化しうる基を含有するα、β−不飽和
化合物は、通常全モノマ成分中10モル%以上で、40
モル%以上であることが好ましい。
【0033】前記カルボキシル基またはこれに転化しう
る基を含有するα、β−不飽和化合物をモノマとして含
有する重合体は、通常ラジカル重合により調整される。
重合度は特に限定されるものではない。
【0034】このように調整される該重合体の中でも特
に、アクリル酸、メタクリル酸との重合体または共重合
体、α−オレフィン、ビニル化合物と無水マレイン酸と
の共重合体が好ましい。
【0035】これらの重合体または共重合体は、ナトリ
ウム、カリウム、マグネシウム、バリウムなどのアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物また
は炭酸塩などの化合物、アンモニア、アミンなどを反応
させることにより、より親水性を増加させることが好ま
しく行なわれる。これらの反応は、該重合体または該共
重合体を各種の有機溶媒または水に溶解または分散さ
せ、そこに前記にアルカリ金属化合物、アルカリ土類金
属化合物、アンモニア、アミンなどを撹拌下に添加する
ことによって実施される。 (8)その他 ポリ(ビニルメチルエーテル-co-無水マレイン酸)、ビ
ニルピロリドン系コポリマ、ポリアクリルアミド、アク
リルアミド系コポリマ、N−ビニルカルボン酸アミド系
ポリマ、ポリエチレンオキサイド、ポリ(エチレンオキ
サイド-co-プロピレンオキサイド)、アラビヤガム、ト
ラガカントガム、カラヤガム、グアールガム、ロカスト
ビーンガム、アイリッシュモス、ペクチン酸、寒天、デ
キストリン、マンナンなどが挙げられる。
【0036】下記に本発明に好ましく用いられる親水性
ポリマの具体例を挙げるが本発明はこれらの例に限定さ
れるものではない。 (1)マレイン酸または無水マレイン酸、マレイン酸ア
ミドもしくはマレイン酸イミドなどのマレイン酸誘導体
とエチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンまた
はジイソブチレンなどの炭素数が2〜12好ましくは炭
素数2〜8の直鎖または分岐状のα−オレフィンとの共
重合体と、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合
物、アンモニア、アミンとの反応物の架橋体。 (2)マレイン酸またはその誘導体とスチレン、酢酸ビ
ニル、メチルビニルエーテル、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステルまたはアクリロニトリルなどのビニ
ルまたはビニリデン化合物との共重合体と、アルカリ金
属化合物、アルカリ土類金属化合物、アンモニア、アミ
ンとの反応物の架橋体。 (3)アクリル酸またはメタクリル酸と前記(2)のビ
ニルまたはビニリデン化合物との共重合体と、アルカリ
金属化合物、アルカリ土類金属化合物、アンモニア、ア
ミンとの反応物の架橋体。
【0037】特開昭58−37027号公報などに開示
されているポリオキシアルキレン系の親水性ポリマ、特
開昭60−104106号公報などに開示されているポ
リビニルピロリドン、スルフォン酸基を親水性基とする
ポリスチレンスルフォン酸、アクリルアミドメチルプロ
パンスルフォン酸共重合体などの架橋体、特開昭60−
42416号公報などに開示されている水酸基、アミノ
基を有する親水性ポリマにポリイソシアネートを架橋さ
せて得られるポリウレタン樹脂などが挙げられる。
【0038】次に親水性ポリマの架橋方法について説明
する。
【0039】親水性膨潤層は上記の親水性ポリマの少な
くとも1種以上を必要に応じて架橋または疑似架橋し、
水に不溶化せしめることによって基板上に積層形成され
る。通常、架橋反応は、親水性ポリマの有する反応性官
能基を利用して三次元架橋反応することにより行なわれ
る。
【0040】架橋反応は、共有結合性の架橋であって
も、イオン結合性の架橋であってもよい。
【0041】架橋反応に用いられる化合物としては、架
橋性を有する公知の多官能性化合物が挙げられ、ポリエ
ポキシ化合物、ポリイソシアネート化合物、ポリ(メ
タ)アクリル化合物、ポリメルカプト化合物、ポリアル
コキシシリル化合物、多価金属塩化合物、ポリアミン化
合物、アルデヒド化合物、ポリビニル化合物などが挙げ
られ、該架橋反応は公知の触媒を添加し、反応を促進す
ることが行なわれる。
【0042】これらの親水性ポリマは、該親水性膨潤層
の形態保持や水膨潤性の調整などの目的から単体または
2種以上の混合物として用いることが可能であり、非親
水性ポリマをブレンドすることも可能である。
【0043】該親水性膨潤層は、塗設時または塗設後に
熱処理などを加え、様々の熱履歴を与えてもよい。この
場合、親水性膨潤層の構成成分が同一であっても、その
熱履歴により吸水量や吸水率などの水膨潤性が変化する
こともある。
【0044】また、下層との接着性向上などの目的か
ら、公知のシランカップリング剤やイソシアネート化合
物、触媒などを添加したり中間層として設けることも可
能である。
【0045】次に本発明の平版印刷版の画線部/非画線
部の水膨潤率について説明する。
【0046】本発明の平版印刷版の特徴は、吸水により
親水性膨潤層からなる非画線部が実質的に膨潤すること
にある。吸水による膨潤に基づいて非画線部に対応する
親水性膨潤層の層厚みが増加し、一方画線部は吸水に基
づく膨潤が、非画線部よりも小さいかまたはほとんど無
く、このような吸水性の差すなわち膨潤の程度の差によ
り画像形成が可能となる。
【0047】本発明にいう水膨潤率とは、以下の定義に
従って測定した値を意味する。 水膨潤率(%)=(ΘWET −ΘDRY )/ΘDRY ×100 ΘDRY :乾燥状態における非画線部または画線部から
なる親水性膨潤層の厚み(μm) ΘWET :膨潤状態における非画線部または画線部から
なる親水性膨潤層の厚み(μm) [水膨潤率の測定方法(A)]測定しようとする平版印
刷版の非画線部または画線部を含む部位が断面となるよ
うに切削して切片を作製する。この切片を常温にて1昼
夜真空乾燥した後、光学顕微鏡にて当該部位の親水性膨
潤層厚さを観察し、これをΘDRY (μm)とする。な
お、光学顕微鏡観察は23℃、20%RHの環境下にお
いて手早く行った。
【0048】さらに、この平版印刷版切片に過剰の水滴
を載せ、親水性膨潤層が十分に水膨潤した状態で断面を
光学顕微鏡観察し、当該部位の親水性膨潤層厚さを読み
とり、これをΘWET (μm)とする。 [水膨潤率の測定方法(B)]測定しようとする平版印
刷版(非画線部または画線部を含む)をOsO4 水溶液
の雰囲気下に1昼夜さらしてOsO4 により親水性膨潤
層を固定した後、所定の部位が断面となるようにミクロ
トームで切削して超薄切片を作製する。この切片を透過
型電子顕微鏡(TEM)にて1〜5万倍程度の倍率で当
該部位の親水性膨潤層厚さを観察し、これをΘDRY (μ
m)とする。
【0049】一方、測定しようとする平版印刷版をOs
4 水溶液に2〜3日浸漬し親水性膨潤層を水膨潤状態
で固化/固定する。所定の部位が断面となるようにミク
ロトームで切削して超薄切片を作製し、この切片を透過
型電子顕微鏡(TEM)にて1〜5万倍程度の倍率で当
該部位の親水性膨潤層厚さを読みとり、これをΘ
WET(μm)とする。
【0050】本発明の親水性膨潤層からなる非画線部
(インキ反発部分)水膨潤率は、インキ反発性および
形態保持性の観点から50〜700%であることが必要
である。水膨潤率が小さすぎる場合には非画線部のイン
キ反発性が低く、一方非画線部の水膨潤率が高すぎる場
合には該非画線部の形態保持性が低いため印刷時に該非
画線部が損傷を受け易くなる。
【0051】一方、画線部の水膨潤率は画像形成のため
には非画線部の水膨潤率未満であることが必要である
が、有利に画像形成を行なうためには非画線部の水膨潤
率の50%以下、更に30%以下であることが好まし
い。
【0052】図2に水膨潤時の版表面の画線部および非
画線部の様子の一例を示すSEM(走査型電子顕微鏡)
写真を示す。水膨潤率の違いによりシャドウ網点が形成
されている様子が分かる。
【0053】次に本発明の平版印刷版の画線部/非画線
部の吸水率について説明する。
【0054】本発明にいう吸水量とは、以下の定義に従
って測定した値を意味する。
【0055】 吸水量(g/m2 )=WWET −WDRY (I) WDRY :乾燥状態における重量(g/m2 ) WWET :水中に25℃×10分間浸漬した後の重量(g
/m2 ) [吸水量の測定方法]測定しようとする平版印刷版の非
画線部および画線部のみから形成された部分をそれぞれ
所定面積に裁断し、25℃の精製水に浸漬する。10分
間浸漬した後、該平版印刷版の表面および裏面に付着し
た余分の水分を「ハイゼガーゼ」(コットン布:旭化成
工業(株)製)にて素速く拭き取り、該平版印刷版の膨
潤重量WWET を秤量する。その後、該平版印刷版を60
℃のオーブンにて約30分間乾燥し、乾燥重量WDRY を
秤量する。
【0056】また本発明にいう吸水率とは、以下の定義
に従って測定した値を意味する。
【0057】
【数1】 ★本発明で言う親水性膨潤層厚さとは、基板上に塗設さ
れた乾燥させた平版印刷版の非画線部に相当する部分の
親水性膨潤層の塗布層を剥離し、重量法によって測定し
た値を意味する。親水性膨潤層の厚さは下記式に従って
測定した。
【0058】 親水性膨潤層厚さ(g/m2 )=(W−W0 )/α (III ) W:平版印刷版の非画線部のみから形成された部分を裁
断したものの乾燥重量(g) W0 :上記Wから親水性膨潤層を剥離脱落した後の乾燥
重量(g) α:平版印刷版の測定面積(m2 ) [親水性膨潤層厚さの測定方法]測定しようとする平版
印刷版の非画線部のみから形成された部分を所定面積α
に裁断した後、60℃のオーブンにて約30分間乾燥
し、乾燥重量Wを秤量する。その後、平版印刷版を精製
水に浸漬し、親水性膨潤層を膨潤させ、スクレーパーな
どを用いて該膨潤層を剥離脱落させる。
【0059】親水性膨潤層を剥離脱落させた平版印刷版
を再度60℃のオーブンにて約30分間乾燥し、乾燥重
量W0 を秤量する。
【0060】本発明に用いられる親水性膨潤層厚さとし
ては、0.1〜100g/m2 で用いることが可能であ
るが、インキ反撥性および形態保持性の観点から、好ま
しくは0.2〜10g/m2 である。該厚みが薄いと、
インキ反撥性が極端に低下する傾向にあり、また塗工時
にピンホ−ルなどの欠陥が生じ易くなる。一方、厚い場
合には、形態保持性が損われ、また大量の溶剤を乾燥す
る必要が生じるなど経済的に不利である。
【0061】本発明の親水性膨潤層からなる非画線部
(インキ反発部分)の吸水率は、インキ反発性および形
態保持性の観点から10〜2000%であることが好ま
しく、50〜1700%、さらに50〜700%の範囲
であることがより好ましい。吸水率が小さ過ぎる場合に
は非画線部のインキ反発性が低く、一方非画線部の吸水
率が高すぎる場合には該非画線部の形態保持性が低いた
め印刷時に該非画線部が損傷を受け易くなる。
【0062】次に本発明における平版印刷板の製造方法
の一例について説明するが、本発明はこれに限定される
ものではない。
【0063】本発明の平版印刷版の画像は、例えば、基
板上に親水性膨潤層を備えた感光性平版印刷版原版の版
表面に活性光線を照射することにより形成することがで
きる。すなわち、画線部および非画線部の吸水量および
吸水率の差を活性光線の照射によって生じさせる。
【0064】そのような感光性平版印刷版原版の親水性
膨潤層は、上記平版印刷版における非画線部と同様の水
膨潤率、厚み、吸水率等を有することが好ましい。
【0065】好ましくは、本発明の平版印刷版はネガテ
ィブワーキングの画像形成により作製される。すなわ
ち、原版の親水性膨潤層の活性光線が照射されなかった
部分(以下未露光部と称する)と比較して活性光線が照
射された部分(以下露光部と称する)の吸水量および吸
水率が低下し、インキ着肉性の画線部となり、未露光部
はインキ反撥性の非画線部となる。
【0066】このような画像形成には公知の感光性化合
物が用いられる。
【0067】すなわち、原版の親水性膨潤層に公知の光
架橋または光硬化性の感光性化合物を含有させ、露光部
を選択的に架橋および/または硬化し、吸水量を低減さ
せることによって画像形成が達成される。
【0068】公知の光架橋または光硬化性の感光性化合
物としては下記の(1)〜(5)の具体例が挙げられ
る。 (1)光重合性モノマまたはオリゴマ アルコール類(エタノール、プロパノール、ヘキサノー
ル、オクタノール、シクロヘキサノール、グリセリン、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、イソ
アミルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルア
ルコール、ブトキシエチルアルコール、エトキシエチレ
ングリコール、メトキシエチレングリコール、メチキシ
プロピレングリコール、フェノキシエタノール、フェノ
キシジエチレングリコール、テトラヒドロフルフリルア
ルコールなど)の(メタ)アクリル酸エステル、カルボ
ン酸類(酢酸、プロピオン酸、安息香酸、アクリル酸、
メタクリル酸、コハク酸、マレイン酸、フタル酸、酒石
酸、クエン酸など)と(メタ)アクリル酸グリシジルま
たはテトラグリシジル−m−キシリレンジアミンまたは
テトラグリシジル−m−テトラヒドロキシリレンジアミ
ンとの付加反応物、アミド誘導体(アクリルアミド、メ
タクリルアミド、n−メチロールアクリルアミド、メチ
レンビスアクリルアミドなど)、エポキシ化合物と(メ
タ)アクリル酸との付加反応物などを挙げることができ
る。
【0069】さらに具体的には、特公昭48−4170
8号公報、特公昭50−6034号公報、特開昭51−
37193号公報に記載されているウレタンアクリレー
ト、特開昭48−64183号公報、特公昭49−43
191号公報、特公昭52−30490号公報に記載さ
れているポリエステルアクリレート、エポキシ樹脂と
(メタ)アクリル酸を反応させた多官能エポキシ(メ
タ)アクリレート、米国特許4540649 に記載されている
N−メチロールアクリルアミド誘導体などを挙げること
ができる。更に日本接着協会誌VOL.20,No.7,p300〜308
に紹介されている光硬化性モノマおよびオリゴマを用い
ることができる。 (2)光二量化型の感光性樹脂組成物 例えばポリ桂皮酸ビニルなどを含む感光層、例えば、p
−フェニレンジアクリル酸と1,4−ジヒドロキシエチ
ルオキシシクロヘキサンの1:1重縮合不飽和ポリエス
テルやシンナミリデンマロン酸と2官能性グリコ−ル類
とから誘導される感光性ポリエステル、ポリビニルアル
コ−ル、デンンプン、セルロ−スなどのような水酸基含
有ポリマのケイ皮酸エステルなど。 (3)エポキシ基を有するモノマ、オリゴマまたはポリ
マと公知の光酸発生剤との組合わせから成る組成物 これは露光すると光酸発生剤がルイス酸やブレンステッ
ド酸を生成し、エポキシ基がカチオン重合して架橋す
る。光酸発生剤としては、アリルジアゾニウム塩化合
物、ジアリルヨードニウム塩化合物、トリアリルスルフ
ォニウム塩化合物、トリアリルセレノニウム塩化合物、
ジアルキルフェナシルスルフォニウム塩化合物、ジアル
キル−4−フェナシルスルフォニウム塩化合物、α−ヒ
ドロキシメチルベンゾインスルフォン酸エステル、N−
ヒドロキシイミノスルフォネート、α−スルフォニロキ
シケトン、β−スルフォニロキシケトン、鉄−アレーン
錯体化合物(ベンゼン−シクロペンタジエニル−鉄(I
I)ヘキサフルオロフォスフェートなど)、o−ニトロ
ベンジルシリルエーテル化合物などが挙げられる。
【0070】エポキシ基を有するモノマ、オリゴマまた
はポリマとしては、下記のものが好ましく用いられる。
【0071】メチルグリシジルエーテル、エチルグリシ
ジルエーテル、プロピルグリシジルエーテル、n−ブチ
ルグリシジルエーテル、イソブチルグリシジルエーテ
ル、ペンチルグリシジルエーテル、シクロヘキシルグリ
シジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテ
ルなどが挙げられる。 (4)アリル基および/またはビニル基を有するモノ
マ、オリゴマまたはポリマとメルカプト基を有するモノ
マ、オリゴマまたはポリマとの組成物 これは露光するとメルカプト基がアリル基およびまたは
ビニル基に付加し架橋する。 (5)ジアゾニウム塩化合物と水酸基含有化合物との組
成物 p−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮
合物で代表される水不溶性で有機溶媒可溶性のジアゾ樹
脂などが挙げられる。
【0072】具体的には特公昭47−1167号公報お
よび特公昭57−43890号公報に記載されているよ
うなものが挙げられる。
【0073】本発明に好ましく用いられるジアゾ樹脂に
おけるジアゾモノマーとしては、例えば4−ジアゾ−ジ
フェニルアミン、1−ジアゾ−4−N,N−ジメチルア
ミノベンゼン、1−ジアゾ−4−N,N−ジエチルアミ
ノベンゼン、1−ジアゾ−4−N−エチル−N−ヒドロ
キシエチルアミノベンゼン、1−ジアゾ−4−N−メチ
ル−N−ヒドロキシエチルアミノベンゼン、1−ジアゾ
−2,5−ジエトキシ−4−ベンゾイルアミノベンゼ
ン、1−ジアゾ−4−N−ベンジルアミノベンゼン、1
−ジアゾ−4−N,N−ジメチルアミノベンゼン、1−
ジアゾ−4−モルフォリノベンゼン、1−ジアゾ−2,
5−ジメトキシ−4−p−トリルメルカプトベンゼン、
1−ジアゾ−2−エトキシ−4−N,N−ジメチルアミ
ノベンゼン、p−ジアゾ−ジメチルアニリン、1−ジア
ゾ−2,5−ジブトキシ−4−モルフォリノベンゼン、
1−ジアゾ−2,5−ジエトキシ−4−モルフォリノベ
ンゼン、1−ジアゾ−2,5−ジメトキシ−4−モルフ
ォリノベンゼン、1−ジアゾ−2,5−ジエトキシ−4
−p−トリルメルカプトベンゼン、1−ジアゾ−4−N
−エチル−N−ヒドロキシエチルアミノベンゼン、1−
ジアゾ−3−エトキシ−4−N−メチル−N−ベンジル
アミノベンゼン、1−ジアゾ−3−クロロ−4−ジエチ
ルアミノベンゼン、1−ジアゾ−3−メチル−4−ピロ
リジノベンゼン、1−ジアゾ−2−クロロ−4−N,N
−ジメチルアミノ−5−メトキシベンゼン、1−ジアゾ
−3−メトキシ−4−ピロリジノベンゼン、3−メトキ
シ−4−ジアゾジフェニルアミン、3−エトキシ−4−
ジアゾジフェニルアミン、3−(n−プロポキシ)−4
−ジアゾジフェニルアミン、3−(イソプロポキシ)−
4−ジアゾジフェニルアミンなどが挙げられる。
【0074】また、これらのジアゾモノマーとの縮合剤
として用いられるアルデヒドとしては、例えば、ホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒ
ド、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ベンズ
アルデヒドなどが挙げられる。
【0075】更に陰イオンとしては、塩素イオンやトリ
クロロ亜鉛酸などを用いることにより水溶性のジアゾ樹
脂を得ることができ、また四フッ化ホウ素、六フッ化燐
酸、トリイソプロピルナフタレンスルフォン酸、4,
4’−ビフェニルスルフォン酸、2、5−ジメチルベン
ゼンスルフォン酸、2−ニトロベンゼンスルフォン酸、
2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイル−ベン
ゼンスルフォン酸などを用いることにより、有機溶剤可
溶性のジアゾ樹脂を得ることができる。
【0076】またこれらのジアゾ樹脂は下記に説明する
ような水酸基を有する高分子化合物が通常混合して使用
される。
【0077】すなわち、水酸基を有する高分子化合物と
しては、アルコール性水酸基を有するモノマー、例えば
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、2、3−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリルアミド、トリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、1、3−プロパンジオール
モノ(メタ)アクリレート、1、4−ブタンジオールモ
ノ(メタ)アクリレート、ジ(2−ヒドロキシエチル)
マレエートなどの中から選ばれる少なくとも1種類以上
のモノマーと他の水酸基を有さないモノマーとの間での
共重合体や、フェノール性水酸基を有するモノマー、例
えば N−(4−ヒドロキシフェニル)(メタ)アクリ
ルアミド、N− (4−ヒドロキシフェニル)マレイミ
ド、o−、m−、p−ヒドロキシスチレン、o−、m
−、p−ヒドロキフェニル(メタ)アクリレート、など
との共重合体、また、p−ヒドロキシ安息香酸とグリシ
ジル(メタ)アクリレートとの開環反応生成物、サリチ
ル酸と2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとの
反応生成物などの水酸基含有モノマーなどとの共重合体
が挙げられる。また、ポリビニルアルコール、セルロー
ス、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、グリセリン、ペンタエリスリトールなどやこれらの
エポキシ付加反応物、その他の水酸基含有天然高分子化
合物なども用いることができる。 (5)ビスアジド化合物と環化したポリイソプレンゴム
やポリブタジエンゴム、またはクレゾールノボラック樹
脂を主成分とする感光性組成物など。
【0078】これらの感光性化合物は、基板上に親水性
膨潤層を形成する際に組成物に添加し該層内に存在させ
る方法、または親水性膨潤層を形成した後、感光性組成
物を該層上に塗布し該層内に含浸させる方法などを用い
て添加される。
【0079】比較的高分子量のポリマ、オリゴマなどを
用いた感光性組成物の場合には、前者の親水性膨潤層形
成時に同時添加する方法が有利に行なわれ、比較的低分
子量のモノマ、オリゴマなどを用いた感光性組成物の場
合には、後者の含浸方法が有利である。
【0080】また原版の親水性膨潤層にはこれらの感光
性化合物を増感させる目的から公知の光増感剤を添加す
ることが可能である。公知の光増感剤としては、公知の
光増感剤が自由に選択できるが、各種の置換ベンゾフェ
ノン系化合物、置換チオキサントン系化合物、置換アク
リドン系化合物などが好ましく用いられる。また、米国
特許236766に記載されているビシナールポリケタルドニ
ル化合物、米国特許2367661、米国特許2367670 に開示さ
れているα−カルボニル化合物、米国特許2722512 に開
示されているα−炭化水素で置換された芳香族アシロイ
ン化合物、米国特許3046127 、米国特許2951758 に開示
されている多核キノン化合物、米国特許3549367 に開示
されているトリアリールイミダゾールダイマ/p−アミ
ノフェニルケトンの組合わせ、米国特許3870524 に開示
されているベンゾチアゾール系化合物、米国特許423985
0 に開示されているベンゾチアゾール系化合物/トリハ
ロメチル−s−トリアジン系化合物および米国特許3751
259 に開示されているアクリジンおよびフェナジン化合
物、米国特許4212970 に開示されているオキサジアゾー
ル化合物、米国特許3954475 、米国特許4189323 などに
開示されている発色団基を有するトリハロメチル−s−
トリアジン系化合物、特開昭59−197401号公
報、特開昭60−76503号公報に開示されているベ
ンゾフェノン基含有ペルオキシエステル化合物などが具
体例として挙げられる。
【0081】また該親水性膨潤層には、染料や顔料、p
H指示薬、ロイコ染料、界面活性剤、有機酸などの各種
添加剤を微量添加することも可能である。
【0082】本発明に用いられる平版印刷版の基板とし
ては、通常の平版印刷機に取り付けられるたわみ性と印
刷時に加わる荷重に耐えうるものである必要がある以外
には一切制限を受けない。
【0083】代表的なものとしては、アルミ、銅、鉄、
などの金属板、ポリエステルフィルムやポリプロピレン
フィルムなどのプラスチックフィルムあるいはコート
紙、ゴムシートなどが挙げられる。また、該基板は上記
の素材が複合されたものであってもよい。
【0084】また、該基板表面は検版性向上や接着性向
上の目的から、電気化学的処理や酸塩基処理、コロナ放
電処理など各種に表面処理を施すことも可能である。
【0085】またこれらの基板上には接着性向上やハレ
ーション防止の目的からコーティングなどを施してプラ
イマー層を形成し、基板とすることも可能である。
【0086】次に、該感光性平版印刷版原版を用いた製
版方法について説明する。
【0087】該感光性平版印刷版原版は、ネガティブワ
ーキング用の製版工程を経て刷版とすることができる。
すなわち、ネガ原画フィルムを通じて、通常の露光光源
によって画像露光される。
【0088】この露光工程で用いられる光源としては、
例えば高圧水銀灯、カーボンアーク灯、キセノン灯、メ
タルハライド灯、蛍光灯などが挙げられる。このような
通常の露光を行なったのち水または現像液でリンスする
と、未露光部の親水性膨潤層内に存在する感光性化合物
が溶解除去または不感光化され、水膨潤性の非画線部と
なり、露光部は感光性化合物が光架橋硬化し未露光部と
比較して低い吸水量を示す画線部となる。
【0089】上記のように感光性平版印刷版原版は、感
光性化合物の光化学反応の助けを借りて親水性膨潤層の
吸水量を変化させることによって画像形成するものであ
る。
【0090】次に本発明の平版印刷版を用いた印刷方法
について説明する。
【0091】本発明の平版印刷には公知の平版印刷機が
用いられる。すなわち、オフセットおよび直刷り方式の
枚葉および輪転印刷機などが用いられる。
【0092】本発明の平版印刷版を画像形成したのち、
これらの平版印刷機の版胴に装着し、該版面には接触す
るインキ着けローラーからインキが供給される。
【0093】該版面上の親水性膨潤層を有する非画線部
分は湿し水供給装置から供給される湿し水によって膨潤
し、インキを反撥する。一方、画線部分はインキを受容
し、オフセットブランケット胴表面または被印刷体表面
にインキを供給して印刷画像を形成する。
【0094】本発明の平版印刷版を印刷する際に使用さ
れる湿し水は、水ありPS版で使用されるエッチ液を用
いることはもちろん可能であるが、添加物を一切含有し
ない純水を使用することができる。
【0095】本発明の平版印刷版を用いて印刷する際に
は添加物を一切有さない純水を使用することが好まし
い。
【0096】以下に、実施例により本発明をさらに詳し
く説明する。
【0097】実施例1〜厚さ0.2mmのアルミ板(住
友軽金属(株)製)に、表1に示した親水性ポリマを用
いた下記組成物を塗布した後、150℃×60分間熱処
理して2g/m2の厚みを有する親水性膨潤層を塗設し
た。 <親水性膨潤層組成> (1)表1に示されたポリマ 78重量部 (2)エチレングリコールジグリシジルエーテル 5重量部 (3)2−アミノプロピルトリメトキシシラン 2重量部 (4)水性ラテックス「JSR0548」 15重量部 [カルボキシ変性スチレン−ブタジエン共重合ラテックス :大日本インキ化学工業(株)製] (5)精製水 900重量部
【0098】
【表1】
【0099】上記の様にして塗設した親水性膨潤層上
に、下記組成の感光性組成物を塗布し、100℃×3分
間熱処理して感光性組成物0.5g/m 2 を親水性膨潤
層中に含浸させた。
【0100】その後厚さ12ミクロンの片面マット化二
軸延伸ポリプロピレンフィルムをマット化されていない
面が該親水性膨潤層と接するようにしてカレンダーロー
ラーを用いてラミネートし、ネガ型の平版印刷用原版を
得た。
【0101】得られた平版印刷版は、高圧水銀灯「ジェ
ットライト3303kW ;オーク製作所(株)製」を用
い、PCW(PLATE CONTOROL WEDGE:KALLE社製)
を貼込んだネガフィルムを通して90秒間密着露光(3.
6mW/cm2 )した。次いで、版全面を水道水でリンスし、
未露光部の感光性組成物を洗浄して刷版とした。 (1)キシリレンジアミン/グリシジルメタクリレートの1/4mol比反応物 10重量部 (2)CH2 =CHCOO-(C 2 H 4 O)14-COCH=CH2 10重量部 (3)ミヒラー氏ケトン 2重量部 (4)2,4−ジエチルチオキサントン 2重量部 (5)エチルアルコール 76重量部 得られた刷版は、枚葉オフセット印刷機「スプリント2
5:小森コーポレーション(株)製」に装着したのち、
湿し水として市販の精製水を供給しながら上質紙(62.5
kg/菊)を用いて印刷した。インキ反撥性およびインキ
着肉性は印刷物を目視観察することにより評価した。画
線部および非画線部の水膨潤率、吸水率は定義に従って
測定した。評価結果を表2に示す。
【0102】
【表2】 実施例1の平版印刷版について水膨潤率の測定方法
(B)により得られた画線部および非画線部の膨潤時の
TEM(透過型電子顕微鏡)像の模式図を図1に示す。
膨潤して層厚みが厚い非画線部と水膨潤率が小さいため
層厚みが非画線部よりも薄い画線部が対比して観察でき
る。
【0103】また、実施例1の平版印刷版の画線部の水
膨潤率および非画線部の吸水率を測定したところ、それ
ぞれ15%、145%であった。 比較例1 実施例1の親水性ポリマに代えてクロロプレンラテック
スを用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で平版印
刷版を作製した。評価結果は表2に示した。 実施例 実施例1に用いた平版印刷版と通常のPS版(FNS;
富士写真フィルム(株)製)を露光、現像処理して刷版
としたものを、同じ版胴に装着し、湿し水として市販の
精製水を供給しながら実施例1と同様にして印刷を行っ
た。
【0104】湿し水の供給量を標準条件から増量した場
合、PS版を用いた部分では、画線部のインキ濃度が極
端に低下し、いわゆる「水負け」によるインキの着肉不
良が発生した。一方、実施例1に用いた平版印刷版を用
いた部分では、着肉不良の程度が軽微であった。
【0105】また、湿し水の供給量を標準条件から減量
した場合、PS版を用いた部分では、全面にインキ汚れ
が発生した。一方、実施例1に用いた平版印刷版を用い
た部分では、良好な印刷物が得られた。なお、湿し水の
供給量は印刷機のダイヤル目盛り値にて相対的に比較し
た。評価結果を表3に示す。
【0106】
【表3】
【0107】
【発明の効果】本発明の平版印刷版は、特定の水膨潤率
を有する親水性膨潤層を非画線部として使用しているた
め、効率良くインキを反撥することができ、湿し水のコ
ントロール幅が拡大される。また、湿し水に通常添加さ
れるイソプロパノールなどの溶剤を用いることなく、印
刷が可能となる。
【0108】また、感光性平版印刷版原版から感光性化
合物の助けを借りて親水性膨潤層の水膨潤率を変化させ
ることによって画像形成を行なって作製した場合、従来
のPS版で必要な物理的現像が不要で製版工程が極めて
簡便となり、またインキ反撥性を発現するために必要な
基板への特殊な表面処理も不要であるため、安価な平版
印刷版を製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の平版印刷版について測定方法(B)
により得られた画線部および非画線部の膨潤時のTEM
(透過型電子顕微鏡)像の模式図である。
【図2】本発明にかかる平版印刷版の水膨潤時の画線部
および非画線部の様子の一例を示すSEM(走査型電子
顕微鏡)写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−8657(JP,A) 特開 昭47−2803(JP,A) 特開 昭48−33905(JP,A) 特開 平6−348014(JP,A) 特公 昭42−131(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 - 7/42

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親水性膨潤層からなる非画線部の水膨潤率
    50〜700%であり、かつ画線部の水膨潤率が該非
    画線部の水膨潤率未満であることを特徴とする平版印刷
    版。
  2. 【請求項2】親水性膨潤層の厚さが0.2〜10g/m
    2であることを特徴とする請求項1記載の平版印刷版。
  3. 【請求項3】親水性膨潤層の吸水率が10〜2000%
    であることを特徴とする請求項1記載の平版印刷版。
  4. 【請求項4】基板上に親水性膨潤層を備えた感光性平版
    印刷版原版の版表面に活性光線を照射することにより、
    画線部と非画線部の水膨潤率の差を生ぜしめることを特
    徴とする請求項1記載の平版印刷版の製造方法。
  5. 【請求項5】基板上に親水性膨潤層を備えた平版印刷版
    原版であって、該親水性膨潤層の水膨潤率が50〜70
    0%であることを特徴とする平版印刷版原版。
  6. 【請求項6】親水性膨潤層の厚さが0.2〜10g/m
    2であることを特徴とする請求項5記載の平版印刷版原
    版。
  7. 【請求項7】親水性膨潤層の吸水率が10〜2000%
    であることを特徴とする請求項5記載の平版印刷版原
    版。
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