JPH0959601A - 帯電防止剤及び帯電防止性樹脂組成物 - Google Patents

帯電防止剤及び帯電防止性樹脂組成物

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JPH0959601A
JPH0959601A JP22168095A JP22168095A JPH0959601A JP H0959601 A JPH0959601 A JP H0959601A JP 22168095 A JP22168095 A JP 22168095A JP 22168095 A JP22168095 A JP 22168095A JP H0959601 A JPH0959601 A JP H0959601A
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JP
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ester
glycol
antistatic
antistatic agent
acid
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JP22168095A
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English (en)
Inventor
Yukihiko Kawarada
雪彦 川原田
Katsuji Takahashi
勝治 高橋
Takehisa Mizuno
武久 水野
Tetsuya Yamazaki
哲也 山崎
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止性並びに帯電防止効果の持続性を改
善する。 【解決手段】 ポリ(エチレンオキシド)グリコール、
テレフタル酸ジメチル、5−スルホイソフタル酸ジメチ
ルナトリウム塩及びエチレングリコールを反応させて得
られるポリエーテルエステル系化合物を帯電防止剤とし
て使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電防止効果と帯
電防止効果の持続性に優れた永久帯電防止剤及びそれを
含有してなる永久帯電防止性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂は、一般に軽量で成形加工
性に優れ、また、耐熱性、機械物性、電気的性質にも優
れ、その上美観に優れるため、電気製品のハウジング
材、電気部品材、自動車部品、包装材料等各種用途に多
量に使用されている。しかし、熱可塑性樹脂は、帯電防
止性に劣るため、それを使った製品に静電気によりホコ
リが付着し易く美観を損ねたり、あるいは、帯電した静
電気により電気製品、部品が誤作動したりする欠点を有
している。これらの欠点を改善するために、通常、各種
の帯電防止剤を、特にその持続効果の高い永久帯電防止
剤を熱可塑性系樹脂に添加することが為されている。こ
の様な永久帯電防止剤としては、例えば、ポリアルキレ
ングリコールとモノグリコールと芳香族ジカルボン酸と
を反応させて得られる、所謂ポリエーテルエステル系帯
電防止剤が良く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
永久帯電防止剤を用いた場合、その効果は十分で無く、
また、短期間の帯電防止効果は満足できるものの、効果
の持続性に劣り、水洗や表面の拭き取り処理によって効
果が消失してしまい、数ケ月にわたる長期的な効果を保
持することは困難であるという課題を有していた。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、熱可塑
性樹脂用の添加型の帯電防止剤として、従来になく帯電
防止効果に優れ、また、その持続性に優れる帯電防止
剤、および、それを含有する帯電防止性樹脂組成物を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、ポリエーテルエステル系の帯電防止剤に
おいて、多価カルボン酸成分としてスルホン化フタル酸
金属塩若しくはそのエステルを用いることにより、帯電
防止効果が著しく改善されるのみならず、効果の持続性
も著しく良好になることを見いだし、本発明を完成する
に至った。
【0006】即ち本発明は、(a1)ポリ(アルキレン
オキシド)グリコール、(a2)モノグリコール、及
び、(a3)多価カルボン酸若しくはそのエステルを必
須の単量体成分として反応して得られるポリエーテルエ
ステル構造の帯電防止剤において、多価カルボン酸若し
くはそのエステル(a3)として、スルホン化フタル酸
金属塩若しくはそのエステルを用いることを特徴とする
帯電防止剤、および、該帯電防止剤と、熱可塑性樹脂を
必須成分とすることを特徴とする帯電防止性樹脂組成物
に関する。
【0007】以下に、本発明につき詳細に説明する。
【0008】本発明におけるポリ(アルキレンオキシ
ド)グリコール(a1)としては、特に制限されるもの
ではなく、例えば、ポリ(エチレンオキシド)グリコー
ル、ポリ(1,2−プロピレンオキシド)グリコール、
ポリ(1,3−プロピレンオキシド)グリコール、ポリ
(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ(ヘキサ
メチレンオキシド)グリコール、エチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドのブロックまたはランダム共重合体お
よびエチレンオキシドとテトラヒドロフランのブロック
またはランダム共重合体などが挙げられる。これらは1
種または2種以上用いられる。
【0009】これらのなかでも特に帯電防止効果並びに
機械的特性の点から数平均分子量が200〜20,00
0のものが好ましい。即ち、数平均分子量200以上に
することにより帯電防止効果がより顕著に向上し、ま
た、数平均分子量が20,000以下の場合には、得ら
れるポリエーテルエステルの機械的性質が良好なものと
なる。これらのバランスに優れる点から特に数平均分子
量400〜6,000の範囲が好ましい。
【0010】また、帯電防止効果が優れることから、ポ
リ(アルキレンオキシド)グリコール(a1)を構成す
るアルキレンオキシド構造単位が炭素原子数2〜4のも
のが好ましく、炭素原子数2〜4のアルキレンオキシド
構造部分の具体例としては、エチレンオキシド、プロピ
レンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、テトラメチ
レンオキシド等が挙げられ、これらは(a1)の1分子
中単一の構成部分から成っていてもよいし、また、異な
る複数の構成部分からなっていてもよい。特に帯電防止
効果からは、エチレンオキシドを構成成分として含有す
ることが好ましい。具体的には、エチレンオキシド鎖の
含有率(ポリ(アルキレンオキシド)グリコール(a
1)の分子量に対するエチレンオキシド基部分の分子量
の比率)が10重量%以上含有するものが帯電防止効果
の点から好ましく、特にポリ(エチレンオキシド)グリ
コールが好ましい。
【0011】更に、ポリ(アルキレンオキシド)グリコ
ール(a1)は、ポリエーテルエステルを構成する各原
料の比率で10〜90重量%となる割合で用いられるこ
とが好ましい。10重量%以上によりポリエーテルエス
テルの帯電防止効果が著しく良好となり、一方、80重
量%以下の場合には得られるポリエーテルエステルの機
械的性質や耐熱性が良好となる。特にこれらのバランス
に優れる点から40〜80重量%の範囲が好ましい。
【0012】本発明におけるモノグリコール(a2)と
しては、特に制限されないが、炭素原子数2〜8のグリ
コールであることが帯電防止効果および機械的強度の点
から好ましく、具体的には、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−
ブタンジオール、1、2−ブチレングリコール、トリメ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジエチレ
ングリコール、2−メチル−1,3−プロピレングリコ
ール、トリエチレングリコール、オクタメチレングリコ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,4−
シクロヘキサンジオール等が挙げられる。これらは1種
または2種以上用いられる。
【0013】これらの中でも、機械的強度が優れること
から、炭素原子数2〜4のグリコールが好ましく、特
に、エチレングリコールが好ましい。
【0014】本発明における多価カルボン酸若しくはそ
のエステル(a3)としては、スルホン化フタル酸金属
塩若しくはそのエステル(a3−1)を必須の成分とし
て用いるものであるが、(a3−1)に加え、その他の
多価カルボン酸若しくはそのエステル(a3−2)を併
用することが帯電防止効果並びに機械的強度の点から好
ましい。
【0015】スルホン化フタル酸金属塩若しくはその塩
(a3−1)としては、特にその構造が特定されるもの
ではないが、スルホン化フタル酸金属塩、またはスルホ
ン化フタル酸金属塩のモノエステル体およびジエステル
体などのスルホン化フタル酸金属塩の一部または全部が
エステル化された化合物が挙げられ、具体的には、スル
ホテレフタル酸ナトリウム塩、スルホテレフタル酸カリ
ウム塩、スルホテレフタル酸マグネシウム塩、スルホテ
レフタル酸カルシウム塩、スルホイソフタル酸ナトリウ
ム塩、スルホイソフタル酸カリウム塩、スルホイソフタ
ル酸マグネシウム塩、スルホイソフタル酸カルシウム
塩、スルホテレフタル酸モノメチルナトリウム塩、スル
ホテレフタル酸モノメチルカリウム塩、スルホテレフタ
ル酸モノメチルマグネシウム塩、スルホテレフタル酸モ
ノメチルカルシウム塩、スルホテレフタル酸ジメチルナ
トリウム塩、スルホテレフタル酸ジメチルカリウム塩、
スルホテレフタル酸ジメチルマグネシウム塩、スルホテ
レフタル酸ジメチルカルシウム塩、スルホイソフタル酸
モノメチルナトリウム塩、スルホイソフタル酸モノメチ
ルカリウム塩、スルホイソフタル酸モノメチルマグネシ
ウム塩、スルホイソフタル酸モノメチルカルシウム塩、
スルホイソフタル酸ジメチルナトリウム塩、スルホイソ
フタル酸ジメチルカリウム塩、スルホイソフタル酸ジメ
チルマグネシウム塩、スルホイソフタル酸ジメチルカル
シウム塩等が挙げられる。本発明におけるスルホン化フ
タル酸エステル金属塩のエステル体としては、メチルエ
ステルやエチルエステルなどの炭素原子数が6以下の低
級アルキルエステルが好ましく用いられる。これらは1
種または2種以上が用いられる。
【0016】また、(a3−1)と併用し得るその他の
多価カルボン酸若しくはそのエステル(a3−2)とし
ては、特に制限されるものではないが、二価、三価およ
び四価以上のカルボン酸およびカルボン酸無水物または
これら多価カルボン酸のエステル体の一種単独または二
種以上の混合物を示し、また、その多価カルボン酸を構
成する炭素原子数は4〜20であることが好ましい。
【0017】その他の多価カルボン酸とは二価以上のカ
ルボン酸またはそのカルボン酸無水物で、二価カルボン
酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナ
フタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7
−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4´−ジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸およびこれらのア
ルキル核置換カルボン酸、ハロゲン核置換カルボン酸等
の芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸およびジ
シクロヘキシル−4,4´−ジカルボン酸等の脂環式ジ
カルボン酸、およびコハク酸、シュウ酸、アジピン酸、
セバチン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ドデ
カンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸および無水マ
レイン酸、無水フタル酸等、三価カルボン酸としては、
1,2,4−トリメリット酸、1,2,5−ナフタレン
トリカルボン酸、2,6,7−ナフタレントリカルボン
酸、3,3´,4−ジフェニルトリカルボン酸、ベンゾ
フェノン3,3´,4−トリカルボン酸、ジフェニルエ
ーテル−3,3´,4−トリカルボン酸およびこれらの
アルキル核置換体、ハロゲン核置換体等の芳香族トリカ
ルボン酸、およびエチレン1,1,2−トリカルボン
酸、プロピレン−1,2,3−トリカルボン酸等の脂肪
族トリカルボン酸およびこれらのトリカルボン酸無水物
等、四価カルボン酸としては、ピロメリット酸、ジフェ
ニル−2,2´,3,3´−テトラカルボン酸、ベンゾ
フェノン−2,2´,3,3´−テトラカルボン酸、ジ
フェニルスルホン−2,2´,3,3´−テトラカルボ
ン酸、ジフェニルエーテル−2,2´,3,3´−テト
ラカルボン酸、2,3,6,7−ナフタレンテトラカル
ボン酸等の芳香族テトラカルボン酸およびエチレン−
1,1,2,2−テトラカルボン酸、プロピレン−1,
1,3,3−テトラカルボン酸等の脂肪族テトラカルボ
ン酸およびこれらのテトラカルボン酸モノ無水物および
テトラカルボン酸二無水物等が挙げられる。これらは1
種または2種以上用いられる。
【0018】これらの中で、重合性、色調および物性の
点からテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸が好ま
しく、特にテレフタル酸が好ましい。また、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸等の三価以上の多価カルボン酸を
併用すると、目的とするポリエーテルエステルの分子量
を容易に上げることができ好ましい。
【0019】次に多価カルボン酸エステルとは、前記多
価カルボン酸のモノエステル体、ジエステル体およびト
リ、テトラエステル体などの多価カルボン酸の一部また
は全部がエステル化された化合物で、具体的にはテレフ
タル酸モノメチル、テレフタル酸モノエチル、テレフタ
ル酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジ
メチル、アジピン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、トリ
メリット酸モノメチル、モノメチルトリメリット酸無水
物、トリメリット酸トリメチル、ピロメリット酸テトラ
メチル、エチレンテトラカルボン酸テトラメチルエステ
ル等が挙げられる。本発明における多価カルボン酸エス
テル体としては、メチルエステルやエチルエステルなど
の炭素原子数が6以下の低級アルキルエステルが好まし
く用いられる。
【0020】本発明においては、多価カルボン酸若しく
はそのエステル(a3)として、スルホン化フタル酸金
属塩若しくはそのエステル(a3−1)に加えて、既述
の通りその他の多価カルボン酸若しくはそのエステル
(a3−2)を併用することが帯電防止効果並びに機械
的強度の点から好ましく、具体的な(a3−1)及び
(a3−2)の使用量としては、例えば、スルホン化フ
タル酸金属塩若しくはそのエステル(a3−1)は、最
終的に得られるポリエーテルエステルを構成する各原料
の比率で0.1〜60重量%の範囲で組み込まれること
が帯電防止効果の点から好ましい。次に(a3−2)の
使用量としては、ポリエーテルエステルを構成する各原
料の比率で5〜70重量%の範囲で用いられることが好
ましい。即ち、5重量%以上では得られるポリエーテル
エステルの機械的性質が良好となり、また、80重量%
以下の場合は、ポリエーテルエステルの帯電防止効果が
著しく良好なものとなる。
【0021】本発明の帯電防止剤である、ポリエーテル
エステルの製造方法に関しては、特に限定されないが、
例えば、(1):ポリ(アルキレンオキシド)グリコー
ル(a1)と、モノグリコール(a2)と、多価カルボ
ン酸若しくはそのエステル(a3−2)との反応により
末端水酸基のポリエーテルエステルを得、これとスルホ
ン化フタル酸金属塩若しくはそのエステル(a3−1)
とを反応させることにより目的とするポリエーテルエス
テルを得る方法、
【0022】(2):ポリ(アルキレンオキシド)グリ
コール(a1)と、モノグリコール(a2)と、スルホ
ン化フタル酸金属塩若しくはそのエステル(a3−1)
の反応により末端水酸基のポリエーテルエステルを得、
これに、ポリ(アルキレンオキシド)グリコール(a
1)および/またはモノグリコール(a2)を加え、次
いで、多価カルボン酸若しくはそのエステル(a3−
2)と反応させることにより目的とするポリエーテルエ
ステルを得る方法、
【0023】(3):ポリ(アルキレンオキシド)グリ
コール(a1)と、モノグリコール(a2)と、スルホ
ン化フタル酸金属塩若しくはそのエステル(a3−1)
と、必要に応じ多価カルボン酸若しくはそのエステル
(a3−2)とを反応させることによりポリエーテルエ
ステルを得る方法等が挙げられる。
【0024】上記(1)〜(3)の各方法において、ポ
リ(アルキレンオキシド)グリコール(a1)と、モノ
グリコール(a2)と、酸成分((a3−1)及び(a
3−2))とを反応させる際には、具体的は、常圧下1
00〜200℃で反応を行ない、前記酸成分が定量的に
反応したのを見極めて、200〜300℃に昇温し、か
つ減圧下に行なうことができる。
【0025】上記ポリエーテルエステルの製造に関する
触媒には、非常に多くの化合物が有効であるが、特に第
一段階ではアルカリ金属又はアルカリ土類金属の酢酸
塩、第二段階では亜鉛、マンガン、コバルト、アンチモ
ン、ゲルマニウム、チタン、スズ、ジルコニウムの化合
物が用いられ、特にエステル交換反応や重縮合反応等全
てに有効な触媒としてテトラアルキルチタネート、蓚酸
スズが好ましく用いられる。触媒は通常ポリエーテルエ
ステルの全反応原料に対し0.005〜1.0重量%で
使用される。
【0026】酸化防止剤はポリエーテルエステルの製造
中またはその製造後の任意の時期に加えることができ、
例えば第二段階の重縮合工程に入る時点でポリエステル
エラストマーの酸化劣化を防止するため重縮合反応を阻
害しない酸化防止剤を加えることができる。
【0027】これらの酸化防止剤としては、リン酸、亜
リン酸の脂肪族、芳香族エステルまたはフェノール系誘
導体特に高度に立体障害を示す基をもついわゆるヒンダ
ードフェノール類が用いられる。更に数種の酸化防止剤
や紫外線吸収剤等の安定剤を併用するのも好ましい。
【0028】本発明の帯電防止性樹脂組成物は、詳述し
た本発明の帯電防止剤と熱可塑性樹脂を必須成分とする
ことを特徴とする帯電防止性樹脂組成物である。本発明
の帯電防止性樹脂組成物全体に占める、ポリエーテルエ
ステルの含有率は、特に制限されないが例えば1〜30
重量%であることが好ましい。即ち、1重量%以上で
は、帯電防止性樹脂組成物の帯電防止性並びににその持
続性が良好なものとなり、また、30重量%以下の場合
には樹脂組成物の機械的性質が良好になり好ましい。こ
れらのバランスに優れる点から中でも5〜25重量%で
あることが好ましい。
【0029】本発明で使用する熱可塑性樹脂としては、
特に限定されるものではなく、例えばポリスチレン樹
脂、ポリメチルスチレン樹脂、ゴム変性ポリスチレン樹
脂(HIPS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重
合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−ア
クリルゴム−スチレン共重合体(AAS樹脂)、アクリ
ロニトリル−エチレンプロピレンゴム−スチレン共重合
体(AES樹脂)等のスチレン系樹脂、ABS樹脂とポ
リカーボネイトのアロイ、ABS樹脂とポリエステル系
樹脂のアロイ、ABS樹脂とポリアミド系樹脂のアロ
イ、ポリスチレンとポリフェニレンオキサイドのアロイ
等のスチレン系樹脂を1成分として含むポリマーアロ
イ、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチ
レンテレフタレート(PBT)、ポリヘキサメチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレンジカルボキシレ
ート、ポリブチレンナフタレンジカルボキシレート、ポ
リヘキサメチレンナフタレンジカルボキシレート等のポ
リエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン等のオレフィン系樹脂、ナイロン6、ナイロン
66等のポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂とポ
リエステル系樹脂のアロイ、ポリカーボネート樹脂とポ
リアミド樹脂のアロイなどが挙げられる。
【0030】なかでも帯電防止剤との相溶性に優れ、帯
電防止効果の改善効果が顕著となる点からHIPS樹
脂、ABS樹脂等に代表されるスチレン系樹脂、PBT
に代表されるポリエステル系樹脂、ABS樹脂とPCの
アロイ、PBTとPCのアロイ等に代表されるスチレン
系樹脂を含むポリマーアロイ、およびポリエステル系樹
脂を含むポリマーアロイが好ましい。
【0031】本発明の帯電防止性樹脂組成物は、十分な
帯電防止性を有しているが、用途によっては、公知のイ
オン性帯電防止剤を任意の時期に混合してもよい。これ
らの公知のイオン性帯電防止剤の代表例としては、
【0032】
【式1】R−SO3M 式1
【0033】で表わされるスルホン酸金属塩が挙げられ
る。本発明における、式1で示されるスルホン酸金属塩
は、Rがアルキル基、またはアルキルアリール基もしく
はアリール基およびMがアルカリ金属またはアルカリ土
類金属から構成されるスルホン酸金属塩であればいかな
るものでも良いが、特にRが炭素原子数8〜30程度の
アルキル基またはアルキルアリール基、MがNa、K、
Li、Mg、Ca等から選択されるものが好ましい。
【0034】このようなスルホン酸金属塩の具体例とし
ては、オクチルスルホン酸ナトリウム、ノニルスルホン
酸ナトリウム、デシルスルホン酸ナトリウム、ドデシル
スルホン酸ナトリウム、オクタデシルスルホン酸ナトリ
ウム、デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ステアリルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、オクチルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、オクチルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ド
デシルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ドデシルスル
ホン酸カリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウ
ム、ドデシルナフタレンスルホン酸カリウム、ドデシル
スルホン酸リチウム、ドデシルベンゼンスルホン酸リチ
ウム、ドデシルスルホン酸マグネシウム、ドデシルスル
ホン酸カルシウムなどを挙げることができる。
【0035】なかでもドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、ドデシルスルホン酸ナトリウムが好ましく用い
られる。
【0036】また、本発明の帯電防止性樹脂組成物に対
して、式1に示されるスルホン酸金属塩は必ずしも必要
でないが、少量添加することにより、ポリエーテルエス
テルとの相互的作用から帯電防止性能が著しく向上する
ことから好ましいが、本発明の帯電防止性樹脂組成物全
体に対して5重量%を越えて添加すると、樹脂組成物の
表面が粗面化したり、着色や物性低下の原因になり好ま
しくない。一般的には0.1〜3重量%の範囲が最も好
ましい。
【0037】さらに、本発明においてはその他公知の帯
電防止剤の併用してもよいのは勿論のことである。
【0038】本発明の熱可塑性樹脂組成物には、公知の
添加剤、例えば酸化防止剤〔2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチルフェノール、2−(1−メチルシクロヘキシ
ル)−4,6−ジメチルフェノール、2、2−メチレン
ビス−(4−エチル−6−t−メチルフェノール)、
4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−3−メチルフ
ェノール)、ジラウリルチオジプロピオネート、トリス
(ジ−ノニルフェニル)ホスファイト等が例示され
る。〕、紫外線吸収剤〔p−t−ブチルフェニルサリシ
レート、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン、2−(2’−ヒドロキシ−4’−n−オクト
キシフェニル)ベンゾトリアゾール等が例示され
る。〕、滑剤〔パラフィンワックス、ステアリン酸、硬
化油、ステアロアミド、メチレンビスステアロアミド、
エチレンビスステアロアミド、n−ブチルステアレー
ト、ケトンワックス、オクチルアルコール、ラウリルア
ルコール、ヒドロキシステアリン酸トリグリセリド等が
例示される。〕、難燃剤〔酸化アンチモン、水酸化アル
ミニウム、ほう酸亜鉛、トリクレジルホスフェート、ト
リス(ジクロロプロピル)ホスフェート、塩素化パラフ
ィン、テトラブロモブタン、ヘキサブロモベンゼン、テ
トラブロモビスフェノールA等が例示される。〕、着色
剤〔例えば酸化チタン、カーボンブラック〕、充填剤
〔例えば炭酸カルシウム、クレー、シリカ、ガラス繊
維、ガラス球、カーボン繊維等が例示される。〕等を必
要に応じて添加することができる。
【0039】また、ポリカーボネート、ポリアミド、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリオキシメチレン、塩素化ポリエチレン等の他の
熱可塑性樹脂を必要に応じて混合することができる。
【0040】本発明の樹脂組成物の製造方法は、特に限
定されるものではないが、例えばポリエーテルエステ
ル、熱可塑性樹脂、および必要に応じてスルホン酸金属
塩やその他の添加剤成分とを所定量配合し、ヘンシェル
ミキサー、タンブラーミキサー等の混合機で予備混合し
た後、押出機、ニーダー、熱ロール、バンバリーミキサ
ー等で溶融混合をすることによって容易に製造できる。
【0041】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお以
下の各例において%および部は、それぞれ重量%および
重量部を示す。
【0042】実施例1 温度調節器、窒素導入管、攪拌装置(ダブルヘリカル
翼)を備え付けたフラスコに数平均分子量1010のポ
リ(エチレンオキシド)グリコール614部、テレフタ
ル酸ジメチル361部、5−スルホイソフタル酸ジメチ
ルナトリウム塩69部、エチレングリコール390部お
よび触媒として酢酸カルシウム2.7部を仕込み、窒素
流入下180℃で2時間かけて、メタノールを除去しな
がら撹拌を続けた。次いで10mmHgの減圧下で過剰のエ
チレングリコール等の留出物を除去しながら、210℃
にて2時間反応を進行させた。更に、触媒としてテトラ
ブチルチタネート1.5部を加え、250℃まで昇温し
た。次いで0.3mmHgの減圧下で2時間反応させ、冷却
パンに取り出した。冷却後、カッティングすることによ
って、ペレット状のポリエーテルエステルを得た。以下
これを帯電防止剤Aと称する。
【0043】この帯電防止剤Aの溶融粘度は、レオメー
ターRDS−II(RHEOMETRIC INC.製、
以下RDSと表記)を用いて、窒素雰囲気下250℃、
回転数100rpm)で測定したところ、その測定値は8
4Pa・sであった。
【0044】実施例2 温度調節器、窒素導入管、撹拌装置(ダブルヘリカル
翼)を備え付けたフラスコに数平均分子量1010のポ
リ(エチレンオキシド)グリコール614部、テレフタ
ル酸ジメチル399部、5−スルホイソフタル酸ジメチ
ルナトリウム塩29部、エチレングリコール401部お
よび触媒として酢酸カルシウム2.7部を仕込み、窒素
流入下180℃で2時間かけて、メタノールを除去しな
がら撹拌を続けた。次いで10mmHgの減圧下で過剰のエ
チレングリコール等の留出物を除去しながら、210℃
にて2時間反応を進行させた。更に、触媒としてテトラ
ブチルチタネート1.5部を加え、250℃まで昇温し
た。次いで0.3mmHgの減圧下で2時間反応させ、冷却
パンに取り出した。冷却後、カッティングすることによ
って、ペレット状のポリエーテルエステルを得た。以下
これを帯電防止剤Bと称する。この帯電防止剤Bについ
て、実施例1と同様に測定した溶融粘度は、88Pa・
sであった。
【0045】実施例3 温度調節器、窒素導入管、攪拌装置(ダブルヘリカル
翼)を備え付けたフラスコに数平均分子量1010のポ
リ(エチレンオキシド)グリコール511部、テレフタ
ル酸ジメチル443部、5−スルホイソフタル酸ジメチ
ルナトリウム塩85部、エチレングリコール478部お
よび触媒として酢酸カルシウム2.8部を仕込み、窒素
流入下180℃で2時間かけて、メタノールを除去しな
がら撹拌を続けた。次いで10mmHgの減圧下で過剰のエ
チレングリコール等の留出物を除去しながら、210℃
にて2時間反応を進行させた。更に、触媒としてテトラ
ブチルチタネート1.8部を加え、250℃まで昇温し
た。次いで0.2mmHgの減圧下で2時間反応させ、冷却
パンに取り出した。冷却後、カッティングすることによ
って、ペレット状のポリエーテルエステルを得た。以下
これを帯電防止剤Cと称する。この帯電防止剤Cについ
て、実施例1と同様に測定した溶融粘度は、100Pa
・sであった。
【0046】実施例4 温度調節器、窒素導入管、攪拌装置(ダブルヘリカル
翼)を備え付けたフラスコに数平均分子量2040のポ
リ(エチレンオキシド)グリコール600部、テレフタ
ル酸ジメチル394部、5−スルホイソフタル酸ジメチ
ルナトリウム塩29部、エチレングリコール396部お
よび触媒として酢酸カルシウム2.8部を仕込み、窒素
流入下180℃で2時間かけて、メタノールを除去しな
がら撹拌を続けた。次いで5mmHgの減圧下で過剰のエチ
レングリコール等の留出物を除去しながら、210℃に
て2時間反応を進行させた。更に、触媒としてテトラブ
チルチタネート1.5部を加え、250℃まで昇温し
た。次いで0.3mmHgの減圧下で3時間反応させ、冷却
パンに取り出した。冷却後、カッティングすることによ
って、ペレット状のポリエーテルエステルを得た。以下
これを帯電防止剤Dと称する。この帯電防止剤Dについ
て、実施例1と同様に測定した溶融粘度は、96Pa・
sであった。
【0047】実施例5 温度調節器、窒素導入管、攪拌装置(ダブルヘリカル
翼)を備え付けたフラスコに数平均分子量6000のポ
リ(エチレンオキシド)グリコール598部、テレフタ
ル酸ジメチル379部、5−スルホテレフタル酸ジメチ
ルナトリウム塩29部、エチレングリコール389部お
よび触媒として酢酸カルシウム2.8部を仕込み、窒素
流入下180℃で2時間かけて、メタノールを除去しな
がら撹拌を続けた。次いで7mmHgの減圧下で過剰のエチ
レングリコール等の留出物を除去しながら、210℃に
て2時間反応を進行させた。更に、触媒としてテトラブ
チルチタネート1.8部を加え、250℃まで昇温し
た。次いで0.2mmHgの減圧下で2時間反応させ、冷却
パンに取り出した。冷却後、カッティングすることによ
って、ペレット状のポリエーテルエステルを得た。以下
これを帯電防止剤Eと称する。この帯電防止剤Eについ
て、実施例1と同様に測定した溶融粘度は、112Pa
・sであった。
【0048】実施例6 温度調節器、窒素導入管、攪拌装置(ダブルヘリカル
翼)を備え付けたフラスコに数平均分子量572のポリ
(エチレンオキシド)グリコール615部、テレフタル
酸ジメチル419部、スルホイソフタル酸ジメチルカリ
ウム塩35部、エチレングリコール432部および触媒
として酢酸カルシウム0.8部を仕込み、窒素流入下1
80℃で2時間かけて、メタノールを除去しながら撹拌
を続けた。次いで10mmHgの減圧下で過剰のエチレング
リコール等の留出物を除去しながら、210℃にて2時
間反応を進行させた。更に、触媒としてテトラブチルチ
タネート1.9部を加え、250℃まで昇温した。次い
で0.1mmHgの減圧下で5時間反応させ、冷却パンに取
り出した。冷却後、カッティングすることによって、ペ
レット状のポリエーテルエステルを得た。以下これを帯
電防止剤Fと称する。この帯電防止剤Fについて、実施
例1と同様に測定した溶融粘度は、76Pa・sであっ
た。
【0049】比較例1 温度調節器、窒素導入管、攪拌装置(ダブルヘリカル
翼)を備え付けたフラスコに数平均分子量1011のポ
リエチレングリコール608部、テレフタル酸ジメチル
429部、エチレングリコール420部および触媒とし
て酢酸カルシウム2.8部を仕込み、窒素流入下180
℃で2時間かけて、メタノールを除去しながら撹拌を続
けた。次いで10mmHgの減圧下で過剰のエチレングリコ
ール等の留出物を除去しながら、210℃にて2時間反
応を進行させた。更に、触媒としてテトラブチルチタネ
ート1.8部を加え、250℃まで昇温した。次いで
0.4mmHgの減圧下で3時間反応させ、冷却パンに取り
出した。冷却後、カッティングすることによって、ペレ
ット状のポリエーテルエステルを得た。以下これを帯電
防止剤Gと称する。この帯電防止剤Gについて、実施例
1と同様に測定した溶融粘度は、80Pa・sであっ
た。
【0050】比較例2 温度調節器、窒素導入管、攪拌装置(ダブルヘリカル
翼)を備え付けたフラスコに数平均分子量572のポリ
(エチレンオキシド)グリコール552部、ヘキサメチ
レンジアミンとアジピン酸からあらかじめ調製したナイ
ロン6・6塩(AH塩)80部、アジピン酸141部お
よび触媒としてテトラブチルチタネート0.8部を仕込
み、窒素流入下220℃で1時間加熱攪拌した後、26
0℃、1mmHg以下の減圧下で6時間反応を進行させた。
反応後、実施例1と同様の操作により、ペレット状のポ
リエーテルエステルアミドを得た。以下これを帯電防止
剤Hと称する。この帯電防止剤Hについて、実施例1と
同様に測定した溶融粘度は、82Pa・sであった。
【0051】実施例7〜20および比較例3〜8 各成分を下記第1表〜第5表に示す割合で混合し、
(株)東洋精機製作所製25mm2軸押出機を用いて2
20℃で混練押出した。得られたペレットを1オンス射
出成形機を用い、シリンダー温度220℃にて各試験片
を作成し、次の各評価を行った。評価結果を第1表〜第
5表に示す。 (1)落錘衝撃試験 ASTM D−3763に準拠して、計装化落錘衝撃試
験装置Dynatup(GeneralResearch Corporation製 GRC
730-I型)を80×80×3mmの平板を試験板として
用いて実施した。 (2)帯電防止性能試験 80×80×3mmの平板を23℃、相対湿度50%で
24時間状態調整後、SM−8210型超絶縁計(東亜
電波工業(株)製)を用いて表面固有抵抗を測定した。
測定値の単位はΩ/□である。 (3)帯電防止性能の持続試験(1) 80×80×3mmの平板を流水(20℃)で30分洗
浄後、23℃、相対湿度50%で24時間状態調整後、
SM−8210型超絶縁計(東亜電波工業(株)製)を
用いて表面固有抵抗を測定し、効果の持続性を確認し
た。測定値の単位はΩ/□である。 (4)帯電防止性能の持続試験(2) 80×80×3mmの平板を23℃、相対湿度50%で
3カ月間状態調整後、SM−8210型超絶縁計(東亜
電波工業(株)製)を用いて表面固有抵抗を測定し、効
果の持続性を確認した。測定値の単位はΩ/□である。
【0052】尚、表中、ABS樹脂は、ダイセル化学工
業(株)製「セビアン−V 300」を、HIPSは、
大日本インキ化学工業(株)製「ディックスチレンGH
−9650」を、SMAAは大日本インキ化学工業
(株)製「リューレックスA−15」を、また、DBS
は竹本油脂(株)製ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムを表す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【表5】
【0058】
【発明の効果】本発明の帯電防止剤は、熱可塑性樹脂に
対し、優れた帯電防止効果と帯電防止効果の持続性を付
与することができる。また、本発明の帯電防止性樹脂組
成物は、優れた帯電防止性と帯電防止性の持続性を有
し、更に機械的強度に優れるため電化製品のハウジング
材、電気製品の部品、自動車部品、包装材料、家具等に
有用である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a1)ポリ(アルキレンオキシド)グ
    リコール、(a2)モノグリコール、及び、(a3)多
    価カルボン酸若しくはそのエステルを必須の単量体成分
    として反応して得られるポリエーテルエステル構造の帯
    電防止剤において、 多価カルボン酸若しくはそのエステル(a3)として、
    スルホン化フタル酸金属塩若しくはそのエステルを用い
    ることを特徴とする帯電防止剤。
  2. 【請求項2】 多価カルボン酸若しくはそのエステル
    (a3)として、スルホン化フタル酸金属塩若しくはそ
    のエステル(a3−1)とその他の多価カルボン酸若し
    くはそのエステル(a3−2)とを併用する請求項1記
    載の帯電防止剤。
  3. 【請求項3】 その他の多価カルボン酸若しくはそのエ
    ステル(a3−2)が、炭素原子数4〜20の多価カル
    ボン酸若しくはそのエステルである請求項2記載の帯電
    防止剤。
  4. 【請求項4】 その他の多価カルボン酸若しくはその塩
    (a3−2)が、芳香族ジカルボン酸若しくはそのエス
    テルである請求項2または3記載の帯電防止剤。
  5. 【請求項5】 ポリ(アルキレンオキシド)グリコール
    (a1)が、数平均分子量200〜20,000のポリ
    (アルキレンオキシド)グリコールである請求項1、
    2、3又は4に記載の帯電防止剤。
  6. 【請求項6】 ポリ(アルキレンオキシド)グリコール
    (a1)が、エチレンオキシド鎖を10重量%以上含有
    するポリ(アルキレンオキシド)グリコールである請求
    項5記載の帯電防止剤。
  7. 【請求項7】 ポリ(アルキレンオキシド)グリコール
    (a1)が、ポリ(エチレンオキシド)グリコールであ
    る請求項5記載の帯電防止剤。
  8. 【請求項8】 モノグリコール(a2)が、炭素原子数
    2〜8のグリコールである請求項1〜7の何れか1つに
    記載の帯電防止剤。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1つに記載の帯
    電防止剤と、熱可塑性樹脂を必須成分とすることを特徴
    とする帯電防止性樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 帯電防止剤の含有率が、1〜30重量
    %である請求項9記載の帯電防止性樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 熱可塑性樹脂が、スチレン系樹脂であ
    る請求項9または10記載の帯電防止性樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6316586B1 (en) 2000-08-15 2001-11-13 E. I. Du Pont De Nemours And Company Copolyether composition and processes therefor and therewith
US6331606B1 (en) 2000-12-01 2001-12-18 E. I. Du Pont De Nemours And Comapny Polyester composition and process therefor
US6479619B1 (en) 2001-03-15 2002-11-12 E. I. Du Pont De Nemours And Company Sulfoisophthalic acid solution process therewith

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6316586B1 (en) 2000-08-15 2001-11-13 E. I. Du Pont De Nemours And Company Copolyether composition and processes therefor and therewith
US6331606B1 (en) 2000-12-01 2001-12-18 E. I. Du Pont De Nemours And Comapny Polyester composition and process therefor
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