JPH0958408A - 安全装置の起動装置 - Google Patents

安全装置の起動装置

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JPH0958408A
JPH0958408A JP8080845A JP8084596A JPH0958408A JP H0958408 A JPH0958408 A JP H0958408A JP 8080845 A JP8080845 A JP 8080845A JP 8084596 A JP8084596 A JP 8084596A JP H0958408 A JPH0958408 A JP H0958408A
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    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/013Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over
    • B60R21/0132Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over responsive to vehicle motion parameters, e.g. to vehicle longitudinal or transversal deceleration or speed value
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values

Abstract

(57)【要約】 【課題】冗長性を有し、小型化、低コスト化された安全
装置の起動装置を実現すること。 【解決手段】車両の両側面部に設けられ, 衝突時に作動
するエアバッグ装置(図示せず)の起動装置100 は, 右
側及び左側のドア内に収納もしくは近接して配置される
第一起動装置1 と第二起動装置2,第一起動装置1 の出力
に基づいて右側のドア側のエアバッグ装置に起動信号を
出力する第一トリガ手段18, 第二起動装置2 の出力に基
づいて左側のドア側のエアバッグ装置に起動信号を出力
する第二トリガ手段28, 第一, 第二起動装置1,2 のそれ
ぞれに電源を供給する車載バッテリ3 から構成される。
第一, 第二起動装置1,2 は, それぞれ減速度を検出する
加速度センサ11,21,加速度センサ11,21 の検出信号を信
号処理する信号処理部12,22,AND回路15,25,第一スイッ
チ16,26,第二スイッチ17,27 から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両に用い
られるエアバッグ装置やシートベルトプリテンショナー
などの乗員保護のための安全装置を起動させる起動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、車両の両サイドに減速度
を検出する加速度センサを設け、側面衝突時にその検出
信号に基づいて、両サイドに設けられたエアバッグ装置
を独立して起動させる起動装置として、USP5107245や特
表平4-506495号公報などに開示されている技術が知られ
ている。前者では、車両の各サイドに1つの加速度セン
サを設け、その検出信号に基づいて各エアバッグ装置を
起動させる構成としており、後者では、車両の各サイド
に2つの加速度センサを設け、その検出信号に基づいて
各エアバッグ装置を起動させる構成としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、USP510
7245に開示されている技術では、各起動装置に対して1
個の加速度センサしか設けられていないために、冗長性
がなく、衝突時以外の時にエアバッグ装置が作動する可
能性があり、信頼性が十分ではないという問題がある。
特表平4-506495号公報に開示されている技術では、各起
動装置に対して2個の加速度センサを設ける構成である
ために、起動装置が大型化し、コスト高になるという問
題がある。また各加速度センサが各エアバッグ装置に属
しているために、異なるエアバッグ装置間での加速度セ
ンサの出力に相互関係がないので、冗長性が十分である
とは言えない。
【0004】従って、本発明の目的は、各起動装置内の
加速度センサからの検出信号を2つの異なる処理レベル
で信号処理を行い、互いに他の起動装置内の加速度セン
サからの検出信号も用いて各起動装置を起動すること
で、冗長性を備え、信頼性を高めると共に、各起動装置
内に加速度センサを1個だけ備える構成とし、小型化、
低コスト化された安全装置の起動装置を実現することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1に記載の手段を採用することができる。こ
の手段によると、減速度を検出する第一及び第二の減速
度検出手段を車両のそれぞれ異なる第一及び第二のドア
内に収納もしくは近接して配置する。そして第一の信号
処理手段の第一及び第二の信号処理部により第一の減速
度検出手段の検出信号を処理し、異なる2つの処理レベ
ルでそれぞれ信号処理を行う。また第一及び第二の信号
処理部のそれぞれと同様に信号処理を行う第二の信号処
理手段の第三及び第四の信号処理部により、第二の減速
度検出手段の検出信号を処理し、異なる2つの処理レベ
ルでそれぞれ信号処理を行う。この第一及び第二の信号
処理手段を構成する信号処理部のうち、第一及び第四の
信号処理部からの結果に基づいて、第一及び第二の起動
手段のいずれか一方により、第一のドア側に設けられた
第一の安全装置及び第二のドア側に設けられた第二の安
全装置のいずれか一方を起動させる。同様に第一及び第
二の信号処理手段を構成する信号処理部のうち、第二及
び第三の信号処理部からの結果に基づいて、第一及び第
二の起動手段のいずれか他方により第一及び第二の安全
装置のいずれか他方を起動させる。これにより異なるド
ア内もしくはドアに近接して設けられた第一及び第二の
減速度検出手段からのそれぞれの検出信号を、互いに異
なる処理レベルで信号処理をして、2つの減速度検出手
段からの検出信号の処理結果に基づいて1つの安全装置
の起動手段を起動させる構成であるので、冗長性があ
り、衝突時以外での安全装置の起動を防止することがで
き、起動装置の信頼性を高めることができる。また1つ
の安全装置に対して複数の減速度検出手段を設ける必要
がないので、起動装置の小型化、低コスト化を実現でき
る。
【0006】また請求項2に記載の手段によると、第一
及び第二の減速度検出手段を、それぞれ車両の右側のド
ア内と左側のドア内に収納もしくは右側のドアと左側の
ドアに近接して配置する。これにより側面衝突時におい
て車両の両側からの衝撃を感度よく検知することがで
き、側面衝突時での減速度の検出精度を高めることがで
きる。
【0007】請求項3に記載の手段によると、第一及び
第二の減速度検出手段を、それぞれ車両の同一側の前方
ドア内と後方ドア内に収納もしくは前方ドアと後方ドア
に近接して配置する。これにより2つの減速度検出手段
が車両の同一側に設けられるので、第一及び第二の減速
度検出手段が配置された側からの衝撃に対して冗長性を
有した構成とすることができる。
【0008】請求項4に記載の手段によると、第一の減
速度検出手段は、車両の右側からの衝撃に対して正及び
負の信号のいずれか一方を出力し、左側からの衝撃に対
して正及び負の信号のいずれか他方を出力する。第二の
減速度検出手段は車両の右側からの衝撃に対して正及び
負の信号のいずれか一方を出力し、左側からの衝撃に対
して正及び負の信号のいずれか他方を出力する。そして
第一の信号処理手段の第一の信号処理部は、第一の減速
度検出手段からの正及び負の信号のいずれか一方を信号
処理し、その処理結果が所定レベル以上発生したかどう
かを検出し、第二の信号処理部は第一の減速度検出手段
からの正及び負の信号のいずれか他方を信号処理し、そ
の処理結果が所定レベル以上発生したかどうかを検出す
る。また第二の信号処理手段の第三の信号処理部は、第
二の減速度検出手段からの正及び負の信号のいずれか一
方を信号処理し、その処理結果が所定レベル以上発生し
たかどうかを検出し、第四の信号処理部は第二の減速度
検出手段からの正及び負の信号のいずれか他方を信号処
理し、その処理結果が所定レベル以上発生したかどうか
を検出する。これにより車両の両側からの衝撃に対し
て、減速度の検出信号に極性を持たせることで、非衝突
側の起動装置を起動させることなく、衝突側の起動装置
だけを確実に起動させることができる。
【0009】請求項5に記載の手段によると、第一の信
号処理手段の第一の信号処理部は、第一の減速度検出手
段からの検出信号を信号処理し、その処理結果が第一の
所定レベル以上か否かを検出し、第二の信号処理部は第
一の減速度検出手段からの検出信号を信号処理し、その
処理結果が第一の所定レベルより大きい第二の所定レベ
ル以上か否かを検出する。そして第二の信号処理手段の
第三の信号処理部は第二の減速度検出手段からの検出信
号を信号処理し、その処理結果が第三の所定レベル以上
か否かを検出し、第四の信号処理部は第二の減速度検出
手段からの検出信号を信号処理し、その処理結果が第三
の所定レベルより大きい第四の所定レベル以上か否かを
検出する。これにより第一及び第二の減速度検出手段か
らの検出信号をより具体的に信号処理を行うことがで
き、上述の各手段と同等の効果を得ることができる。
【0010】請求項6に記載の手段によると、第一及び
第二の信号処理部、並びに第四の信号処理部の結果に基
づいて、第一の起動手段により第一の安全装置を起動さ
せる。そして第三及び第四の信号処理部、並びに第二の
信号処理部の結果に基づいて第二の起動手段により第二
の安全装置を起動させる。これにより3つの信号を用い
て1つの安全装置を起動させるので、起動装置の冗長性
をより高めることができる。また第一の起動手段は、第
一及び第二の信号処理部の結果と、第二の信号処理手段
の第四の信号処理部の結果とに基づいて第一の安全装置
を起動する構成であるが、この第四の信号処理部の処理
レベルは第三の信号処理部の処理レベルより大きい。即
ち、第四の信号処理部の演算結果が所定レベルに達する
とき、第四の信号処理部の処理レベルより低い第三の信
号処理部の演算結果が所定レベルに十分に達している。
ゆえに第一の安全装置が起動されるときは、第二の安全
装置も起動されることになる。同様に第二の安全装置が
起動されるときは、第一の安全装置が起動される。よっ
て、第一及び第二の減速度検出装置が車両の同一側に設
けられ、第一及び第二の安全装置が第一及び第二の減速
度検出装置側に配置されている場合に効果的である。
【0011】請求項7に記載の手段によると、第一及び
第二の信号処理部、並びに第三の信号処理部の結果に基
づいて、第一の起動手段により第一の安全装置を起動さ
せる。そして第三及び第四の信号処理部、並びに第二の
信号処理部の結果に基づいて第二の起動手段により第二
の安全装置を起動させる。これにより3つの信号を用い
て1つの安全装置を起動させるので、請求項6に記載の
手段と同等の効果を得ることができる。またこの手段で
は、第一の起動手段は第一及び第二の信号処理部の処理
結果と、第二の信号処理手段の第三の信号処理部の結果
にも基づいて第一の安全装置を起動する構成である。こ
の第三の信号処理部の処理レベルは第四の信号処理部の
処理レベルより小さく、第一の起動手段が起動信号を出
力するためには、第二の信号処理手段においては第三の
信号処理部の結果がその処理レベルに達すればよく、第
四の信号処理手段の結果がその処理レベルに達しなくて
よい。即ち、第二の減速度検出手段による検出信号の処
理結果のレベルが第一の減速度検出手段による検出信号
の処理結果のレベルより小さくてよい。よって第一及び
第二の減速度検出装置がそれぞれ車両の異なる側に設け
られている場合に効果的である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。図1は、本発明に係わる第一実施例
の構成を示したブロック図である。起動装置100は、
車両の両側面部(右側のドア側及び左側のドア側)に設
けられたエアバッグ装置(図示せず)を車両の側面部の
衝突時に起動させる。この起動装置100は、車両の減
速度を検出し、その検出信号を信号処理して出力する第
一起動装置1と第二起動装置2、第一起動装置1の出力
に基づいて一方(例えば右側のドア側)のエアバッグ装
置に起動信号を出力する第一トリガ手段18、第二起動
装置2の出力に基づいて他方(例えば左側のドア側)の
エアバッグ装置に起動信号を出力する第二トリガ手段2
8、第一起動装置1及び第二起動装置2に電源を供給す
る車載バッテリ3から構成される。これら構成のうち第
一起動装置1及び第二起動装置2は、右側及び左側のド
アに近接したフロアにそれぞれ搭載されている。また一
方のエアバッグ装置及び他方のエアバッグ装置が、それ
ぞれ第一及び第二の安全装置に相当する。尚、車両の右
側のドアが第一のドアに相当し、左側のドアが第二のド
アに相当する。
【0013】第一起動装置1及び第二起動装置2は、そ
れぞれ減速度を検出する加速度センサ11、21と、加
速度センサ11、21の検出信号を積分処理する信号処
理部12、22と、AND回路15、25と、第一スイ
ッチ16、26と、第二スイッチ17、27とから構成
されている。第一起動装置1では、第一スイッチ16と
第一トリガ手段18と第二スイッチ17とが直列に接続
されており、第一スイッチ16と第二スイッチ17との
論理積で第一トリガ手段18が起動される。同様に第二
起動装置2では、第一スイッチ26と第二トリガ手段2
8と第二スイッチ27とが直列に接続されており、第一
スイッチ26と第二スイッチ27との論理積で第二トリ
ガ手段28が起動される。これら構成のうち、加速度セ
ンサ11、21がそれぞれ第一、第二の減速度検出手段
に相当し、信号処理部12、22がそれぞれ第一、第二
の信号処理手段に相当する。またAND回路15と、第
一スイッチ16と、第二スイッチ17と、第一トリガ手
段18とで第一の起動手段を構成し、AND回路25
と、第一スイッチ26と、第二スイッチ27と、第二ト
リガ手段28とで第二の起動手段を構成している。加速
度センサ11、21は、車両の右側及び左側のドア内に
収納もしくは近接して設けられている。
【0014】信号処理部12は、内部に衝突判定の閾値
(処理レベルに相当)の異なる2つのサブ信号処理部1
3、14(第一、第二の信号処理部に相当)を備えてい
る。同様に、信号処理部22は、内部に閾値の異なる2
つのサブ信号処理部23、24(第三、第四の信号処理
部に相当)を備えている。サブ信号処理部13、14、
及びサブ信号処理部23、24は、それぞれ図示しない
が積分回路とコンパレータとから構成されており、加速
度センサ11、21からの検出信号をそれぞれ積分処理
し、その積分値が所定の閾値に達したときにハイレベル
の信号を出力する。
【0015】一例として図6に加速度センサ11及びサ
ブ信号処理部13、14の出力信号を模式的に示す。加
速度センサ11が車両の減速度を検出し、その出力信号
が図6(a)に示される波形で得られたとき、サブ信号
処理部13、14の積分回路では、それぞれ加速度セン
サ11の出力を積分し、図6(b)に示される積分結果
を得る。このときサブ信号処理部13における閾値V1
は、サブ信号処理部14における閾値V2 より小さく設
定されている。サブ信号処理部13では所定の閾値V1
に時刻t1 の時に達し、サブ信号処理部14では所定の
閾値V2 に時刻t2 の時に達している。サブ信号処理部
13では、積分回路の出力結果からコンパレータにより
図6(c)に示されるように時刻t1 の時にハイレベル
を出力し、サブ信号処理部14では、積分回路の出力結
果からコンパレータにより図6(d)に示されるように
時刻t2 の時にハイレベルを出力する。このようにして
サブ信号処理部13、14では、加速度センサ11から
の出力を積分処理して出力している。またサブ信号処理
部23における閾値V3 は、サブ信号処理部24におけ
る閾値V4 より小さく設定され、サブ信号処理部13、
14と同様にサブ信号処理部23、24は加速度センサ
21の出力信号を積分処理する。
【0016】AND回路15は、第一起動装置1のサブ
信号処理部14の出力信号と、第二起動装置2のサブ信
号処理部23の出力信号との論理積をとり、その結果を
第一起動装置1の第二スイッチ17に出力する。また、
AND回路25は、第一起動装置1のサブ信号処理部1
3の出力信号と、第二起動装置2のサブ信号処理部24
の出力信号との論理積をとり、その結果を第二起動装置
2の第二スイッチ27に出力する。第一スイッチ16、
26の入力端子は、それぞれ第一起動装置1のサブ信号
処理部13及び第二起動装置2のサブ信号処理部23の
出力端子と電気的に接続されている。また、第一トリガ
手段18の入力端子は、第一スイッチ16及び第二スイ
ッチ17のそれぞれの出力端子と電気的に接続され、第
二トリガ手段28の入力端子は、第一スイッチ26及び
第二スイッチ27のそれぞれの出力端子と電気的に接続
されている。
【0017】次に、エアバッグ装置の起動装置100の
作用について以下に説明する。まず、図7(a)に示す
ように車両の右側のドア側に衝突が発生した場合につい
て、図8に示すタイミングチャートを用いて説明する。
加速度センサ11、21はその衝突による減速度を検出
する。このとき車両の右側に配置された加速度センサ1
1の出力レベル(図8(a))は、車両の左側に配置さ
れた加速度センサ21の出力レベル(図8(c))より
大きい。加速度センサ11、21の検出信号は、それぞ
れ信号処理部12、22に入力される。そこで、入力さ
れた各信号は、サブ信号処理部13、14、サブ信号処
理部23、24により、それぞれ異なる2つの閾値で演
算処理される。加速度センサ11の出力はサブ信号処理
部13、14のそれぞれの積分回路で積分処理される。
図8(b)に示されるように積分結果は、時刻t1 の時
にサブ信号処理部13の閾値V1 に達し、時刻t1 より
遅れて時刻t2 の時に閾値V1より高いサブ信号処理部
14の閾値V2 に達する。一方、加速度センサ21の出
力レベルは加速度センサ11の出力レベルより小さいの
で、加速度センサ21の出力をサブ信号処理部23、2
4のそれぞれの積分回路で積分処理を行うと、図8
(d)に示されるように時刻t3 の時にサブ信号処理部
23の閾値V3 に達するだけの大きさは有しているが、
サブ信号処理部23の閾値V3 より大きいサブ信号処理
部24の閾値V4 に達するだけの大きさは有していな
い。
【0018】第一起動装置1のサブ信号処理部13で
は、積分結果が閾値V1 に達すると時刻t1 の時にハイ
レベルの信号を出力し(図8(e))、サブ信号処理部
14では積分結果が閾値V2 に達するとサブ信号処理部
13より遅れて時刻t2 の時にハイレベルの信号を出力
する(図8(f))。サブ信号処理部13のハイレベル
の信号の出力により、第一スイッチ16はオンとなる
(図8(j))。一方、第二起動装置2では、サブ信号
処理部23の積分結果が時刻t3 (この場合時刻t
3 は、t1 とt2 の間に位置する)の時に閾値V3 に達
するので、このときサブ信号処理部23はハイレベルの
信号を出力する(図8(g))。サブ信号処理部14、
23の積分結果が共にそれぞれの閾値V2 、V3 に達す
るので、時刻t2 の時にAND回路15が成立してハイ
レベルの信号を出力し(図8(i))、第二スイッチ1
7はオンとなる(図8(k))。このように右側のドア
側からの衝撃により、第一スイッチ16と第二スイッチ
17とが共にオンとなるので、時刻t2 の時に第一トリ
ガ手段18がオンとなって起動信号を出力し(図8
(l))、右側のドア側のエアバッグ装置が起動され
る。
【0019】このとき、第二起動装置2ではサブ信号処
理部23の積分結果が所定の閾値V3 に達するので第一
スイッチ26が時刻t3 の時にオンとなる(図8
(n))。また第一起動装置1のサブ信号処理部13の
積分結果が時刻t1 の時に所定の閾値V1 に達するが、
サブ信号処理部24の積分回路による積分結果がサブ信
号処理部23の閾値V3 より大きい閾値V4 に達しない
ので、サブ信号処理部24はローレベルの信号を出力す
る(図8(h))。よってAND回路25が成立しない
のでローレベルの信号を出力し(図8(m))、第二ス
イッチ27は駆動されずにオフ状態を維持する(図8
(o))。これにより右側のドア側からの衝突によって
第二トリガ手段28はオフ状態を維持し起動信号が出力
されないので(図8(p))、左側のドア側のエアバッ
グ装置が起動されない。このように右側のドア側からの
衝突時には、右側のドア側のエアバッグのみを起動させ
ることができる。
【0020】また、図7(b)に示すように車両の左側
のドア側に衝突が発生した場合について、図9に示すタ
イミングチャートを用いて説明する。車両の左側に搭載
された加速度センサ21の出力レベルは、図9(c)に
示すように右側のドア側から衝突が発生した場合に比べ
て大きく、サブ信号処理部23、24による積分結果
は、時刻t3 のときにサブ信号処理部23の閾値V3
達し、時刻t4 の時にサブ信号処理部24の閾値V4
達する(図9(d))。これにより時刻t3 の時にサブ
信号処理部23はハイレベルの信号を出力し(図9
(g))、サブ信号処理部24は時刻t4 の時にハイレ
ベルの信号を出力する(図9(h))。サブ信号処理部
23の出力を受けて、第一スイッチ26が時刻t3 の時
にオンとなる(図9(n))。
【0021】一方、車両の右側に設けられた加速度セン
サ11の出力レベルは、加速度センサ21の出力レベル
に比べて小さいが(図9(a))、サブ信号処理部13
による積分結果は時刻t1 の時にその閾値V1 に達する
だけの大きさを有している(図9(b))。よって、サ
ブ信号処理部13は、時刻t1 (時刻t4 より早い)の
時にハイレベルの信号を出力するので(図9(e))、
時刻t4 の時にAND回路25が成立してハイレベルの
信号を出力する(図9(m))。AND回路25の出力
信号を受けて、第二スイッチ27が時刻t4 の時にオン
となる(図9(o))。第一スイッチ26と第二スイッ
チ27とのオンにより、第二トリガ手段28がオンとな
って起動信号を出力し(図9(p))、左側のドア側の
エアバッグ装置が起動される。
【0022】第一起動装置1では、サブ信号処理部1
3、14の積分回路による積分結果は時刻t1 の時にサ
ブ信号処理部13の閾値V1 に達するが、サブ信号処理
部14の閾値V2 に達しない(図9(b))。これより
サブ信号処理部13は時刻t1の時にハイレベルの信号
を出力するが、サブ信号処理部14はハイレベルの信号
を出力しない(図9(f))。従って、第一スイッチ1
6は時刻t1 の時にオンとなるが(図9(j))、AN
D回路15は成立しないのでローレベルの信号を維持し
(図9(i))、第二スイッチ17はオフ状態を維持す
る(図9(k))。よって第一トリガ手段18はオフ状
態を維持して起動信号を出力しなので(図9(l))、
右側のドア側のエアバッグ装置は起動されない。よって
左側のドア側から衝突が発生した場合には、右側のドア
側のエアバッグ装置が起動されないので、衝突した側の
みのエアバッグ装置を起動させることができる。
【0023】上記に示されるように第一起動装置1で
は、AND回路15によりサブ信号処理部14の出力と
サブ信号処理部23の出力との論理積をとって第二スイ
ッチ17を駆動させる構成であるので、1つの加速度セ
ンサの検出信号のみを用いてエアバッグ装置の起動信号
を出力する装置に比べて冗長性があり、衝突時以外での
右側のドア側のエアバッグ装置の起動を防止することが
できる。即ち、2つのサブ信号処理部13、14の積分
処理結果が、共に所定の閾値V1 、V2 に達していて
も、第二起動装置2のサブ信号処理部23の積分処理結
果が所定の閾値V3に達していないと、第二スイッチ1
7は駆動されないので、信頼性の高い起動装置100と
することができる。同様に、第二起動装置2において
も、2つの加速度センサ11、21の検出信号を用いて
起動信号を出力する構成としているために、左側のドア
側のエアバッグ装置の起動に冗長性を持たせることがで
きる。また、本実施例では、1つのトリガ手段に対し
て、2つの加速度センサ11、21の検出信号を用いた
構成としているが、エアバッグ装置の起動装置100全
体のハードウェアの構成としては、2つのトリガ手段に
対して2つの加速度センサを配した構成であるため、1
つのエアバッグ装置の起動に複数の加速度センサを設け
る必要がなく、起動装置100の小型化、低コスト化を
実現できる。
【0024】尚、上記実施例では、第一起動装置1及び
第二起動装置2をそれぞれ右側のドア及び左側のドアに
近接したフロアに配置する構成としたが、必ずしもこれ
に限定されるものではない。例えば第一起動装置1及び
第二起動装置2を、それぞれ車両の右側及び左側のドア
内や、右側及び左側のドアに近接したピラー、ロッカ
ー、フロント部などに搭載する構成としてもよい。
【0025】次に第一実施例の変形例を図4を用いて説
明する。図4はエアバッグ装置の起動装置103の構成
を示したブロック図である。上記実施例では、AND回
路15の入力端子がサブ信号処理部14、23に接続さ
れ、AND回路25の入力端子がサブ信号処理部13、
24に接続されているが、図4ではAND回路15、2
5の入力端子が共にサブ信号処理部14、24に接続さ
れている点が特徴である。図4において他の構成は図1
と同様である。この構成ではAND回路15、25は共
に閾値の高いサブ信号処理部14、24から信号を入力
しているので、第一、第二トリガ手段18、28から起
動信号を出力するためには、サブ信号処理部14、24
の積分処理結果が共に閾値に達する必要がある。またサ
ブ信号処理部13、23では、信号の閾値がサブ信号処
理部14、24の閾値よりそれぞれ低いので、サブ信号
処理部14、24の積分結果が閾値に達するとき、サブ
信号処理部13、23の積分結果も閾値に達する。従っ
て第一スイッチ16、26及び第二スイッチ17、27
はいずれも駆動されるので、第一、第二トリガ手段1
8、28はほぼ同時に起動信号を出力し、各エアバッグ
装置をほぼ同時に起動させる構成である。この起動装置
103は、加速度センサ11、21を共に車両の同一側
に配置することで有効に機能する。
【0026】次にエアバッグ装置の起動装置103の作
用について説明する。図10(a)に示すように加速度
センサ11、21がそれぞれ車両の右側の前方ドア側、
後方ドア側に近接して配置され、図示しないがエアバッ
グ装置は右側の前方ドア側と後方ドア側に搭載されてい
る。そして車両の右側のドア側に衝突が発生した場合に
ついて、図11に示すタイミングチャートを用いて説明
する。加速度センサ11、21は衝突が発生した側に配
置されているので、その出力の信号レベルが大きく、ほ
ぼ同程度である(図11(a)、(c))。加速度セン
サ11の出力はサブ信号処理部13、14のそれぞれの
積分回路で積分処理され、その積分結果は時刻t1 の時
にサブ信号処理部13の閾値V1 に達し、時刻t1 より
遅れて時刻t2 の時に閾値V1 より高いサブ信号処理部
14の閾値V2に達する(図11(b))。同様に加速
度センサ21の出力はサブ信号処理部23、24のそれ
ぞれの積分回路で積分処理され、その積分結果は時刻t
3 の時にサブ信号処理部23の閾値V3 に達し、時刻t
3 より遅れて時刻t4 の時に閾値V3 より高いサブ信号
処理部24の閾値V4 に達する(図11(d))。
【0027】第一起動装置1のサブ信号処理部13で
は、積分結果が閾値V1 に達すると時刻t1 の時にハイ
レベルの信号を出力し(図11(e))、サブ信号処理
部14では積分結果が閾値V2 に達するとサブ信号処理
部13より遅れて時刻t2 の時にハイレベルの信号を出
力する(図11(f))。サブ信号処理部13のハイレ
ベルの信号の出力により、第一スイッチ16がオンとな
る(図11(j))。一方、第二起動装置2のサブ信号
処理部23では、積分結果が閾値V3 に達すると時刻t
3 の時にハイレベルの信号を出力し(図11(g))、
サブ信号処理部24では積分結果が閾値V4 に達すると
サブ信号処理部13より遅れて時刻t4 の時にハイレベ
ルの信号を出力する(図11(h))。サブ信号処理部
23のハイレベルの信号の出力により、第一スイッチ2
6がオンとなる(図11(n))。サブ信号処理部1
4、24の積分結果が共にそれぞれの閾値V2 、V4
達するので、AND回路15、25が成立してハイレベ
ルの信号を出力し(図11(i)、(m))、第二スイ
ッチ17、27がオンとなる(図11(k)、
(o))。これにより第一スイッチ16、26と第二ス
イッチ17、27とが共にオンとなるので、第一トリガ
手段18及び第二トリガ手段28がオンとなって起動信
号を出力する(図11(l)、(p))。このように右
側のドア側からの衝突により前方ドア側のエアバッグ装
置と後方ドア側のエアバッグ装置とがほぼ同時に起動さ
れる。
【0028】また、図10(b)に示すように車両の左
側のドア側に衝突が発生した場合について、図12に示
すタイミングチャートを用いて説明する。加速度センサ
11、21は共に衝突が発生した側と反対側に配置され
ているので、その出力の信号レベルが小さく、ほぼ同程
度である(図12(a)、(c))。加速度センサ11
の出力はサブ信号処理部13、14のそれぞれの積分回
路で積分処理され、その積分結果は時刻t1 の時にサブ
信号処理部13の閾値V1に達するが、閾値V1 より高
いサブ信号処理部14の閾値V2 には達しない(図12
(b))。同様に加速度センサ21の出力はサブ信号処
理部23、24のそれぞれの積分回路で積分処理され、
その積分結果は時刻t3 の時にサブ信号処理部23の閾
値V3 に達するが、閾値V3 より高いサブ信号処理部2
4の閾値V4には達しない(図12(d))。
【0029】第一起動装置1のサブ信号処理部13で
は、積分結果が閾値V1 に達すると時刻t1 の時にハイ
レベルの信号を出力するが(図12(e))、サブ信号
処理部14では積分結果が閾値V2 に達しないのでロー
レベルの信号を出力する(図12(f))。サブ信号処
理部13のハイレベルの信号の出力により、第一スイッ
チ16がオンする(図12(j))。一方、第二起動装
置2のサブ信号処理部23では、積分結果が閾値V3
達すると時刻t3 の時にハイレベルの信号を出力するが
(図12(g))、サブ信号処理部24では積分結果が
閾値V4 に達しないのでローレベルの信号を出力する
(図12(h))。サブ信号処理部23のハイレベルの
信号の出力により、第一スイッチ26がオンする(図1
2(n))。サブ信号処理部14、24の積分値が共に
それぞれの閾値V2 、V4 に達しないので、AND回路
15、25が成立せず、ローレベルの信号を出力する
(図12(i)、(m))。これを受けて第二スイッチ
17、27は駆動されず、オフ状態を維持する(図12
(k)、(o))。これにより第一スイッチ16、26
がオンされるが、第二スイッチ17、27がオンされな
いので、第一トリガ手段18及び第二トリガ手段28は
共にオフ状態を維持し起動信号を出力しない(図12
(l)、(p))。このように左側から衝突が発生した
場合では、右側の前方ドア側のエアバッグ装置と後方ド
ア側のエアバッグ装置とを起動させない構成とすること
ができる。
【0030】図4に示す構成とすることで、上記実施例
と同様に2つの加速度センサ11、21からの検出信号
を用いて1つのトリガ手段を起動させているので、冗長
性のある起動装置103とすることができる。また加速
度センサ11、21を車両の同一側の前方ドアと後方ド
アに近接して配置し、エアバッグ装置を前方ドア側と後
方ドア側に搭載することで、加速度センサ11、21が
配置された側から衝突が発生した場合には、ほぼ同時に
2つのエアバッグ装置を起動させることができると共
に、反対側から衝突が発生した場合にはエアバッグ装置
を起動させない構成とすることができる。
【0031】さらに、第一実施例の他の変形例を図13
を用いて説明する。図13は、エアバック装置の起動装
置105の構成を示したブロック図である。この起動装
置105では、車両の前方右側、後方右側、前方左側、
後方左側に、それぞれ第一起動装置1a、第二起動装置
2a、第三起動装置1b、第四起動装置2bが配置され
ている。車両の前方右側に配置された第一起動装置1a
のAND回路15は、第一起動装置1a内のサブ信号処
理部14の出力を入力し、第二起動装置2aのサブ信号
処理部24の出力を入力すると共に、第三起動装置1b
のサブ信号処理部13の出力を入力して、それらの論理
積をとって出力する。また後方右側に配置された第二起
動装置2aのAND回路25は、第二起動装置2a内の
サブ信号処理部24の出力を入力し、第一起動装置1a
のサブ信号処理部14の出力を入力すると共に、第四起
動装置2bのサブ信号処理部23の出力を入力して、そ
れらの論理積をとって出力する。車両の前方左側に配置
された第三起動装置1bのAND回路15は、第三起動
装置1b内のサブ信号処理部14の出力を入力し、第四
起動装置2bのサブ信号処理部24の出力を入力すると
共に、第一起動装置1aのサブ信号処理部13の出力を
入力して、それらの論理積をとって出力する。また後方
左側に配置された第四起動装置2bのAND回路25
は、第四起動装置2b内のサブ信号処理部24の出力を
入力し、第三起動装置1bのサブ信号処理部14の出力
を入力すると共に、第二起動装置2aのサブ信号処理部
23の出力を入力して、それらの論理積をとって出力す
る。
【0032】上記構成のうち、サブ信号処理部13、1
4、23、24は、積分回路とコンパレータとで構成さ
れており、サブ信号処理部13、23におけるコンパレ
ータの閾値が、サブ信号処理部14、24におけるコン
パレータの閾値より低く設定されている。第一起動装置
1aと第二起動装置2aとは、互いに他方の閾値の大き
いサブ信号処理部の出力を入力しているので、右側から
衝突が発生した場合には図4に示される起動装置103
と同様に右側に配置されたエアバック装置のみをほぼ同
時に起動することができる。このとき第一、第二起動装
置1a、2aは、それぞれ車両の左側に配置された第
三、第四起動装置1b、2bの閾値の小さいサブ信号処
理部13、23の出力をAND回路15、25に入力し
ているので、図1に示される起動装置100と同程度の
冗長性を持たせることができる。同様に左側から衝突が
発生した場合には、左側に配置されたエアバッグ装置の
みをほぼ同時に起動させることができると共に、冗長性
を十分に持たせることができる。
【0033】続いて、本発明に係わる第二実施例につい
て図2を用いて説明する。図2は、第二実施例の構成を
示したブロック図である。本実施例では、第一実施例で
用いられたAND回路を備えずに、第一起動装置10の
サブ信号処理部13の出力を用いて第二起動装置20の
第一スイッチ26を駆動させ、第二起動装置20のサブ
信号処理部23の出力を用いて第一起動装置10の第一
スイッチ16を駆動させる構成とした点が特徴である。
エアバッグ装置の起動装置101において第一起動装置
10及び第二起動装置20は、それぞれ車両の減速度を
検出し、その検出信号に対して信号処理を行い、その結
果を第一トリガ手段18及び第二トリガ手段28に出力
する。第一トリガ手段18は、第一起動装置10の出力
に基づいて、一方の、例えば右側のドア側のエアバッグ
装置に起動信号を出力する。第二トリガ手段28は、第
二起動装置20の出力に基づいて他方の、例えば左側の
ドア側のエアバッグ装置に起動信号を出力する。第一起
動装置10及び第二起動装置20には車載バッテリ3か
ら電源が供給されている。
【0034】第一起動装置10及び第二起動装置20
は、それぞれ車両の右側のドア及び左側のドアに近接配
置されている。第一起動装置10及び第二起動装置20
は、減速度を検出する加速度センサ11、21と、加速
度センサ11、21の検出信号を信号処理する信号処理
部12、22と、第一スイッチ16、26と、第二スイ
ッチ17、27とから構成されている。加速度センサ1
1は、右側からの衝突に対して正の検出信号を出力し、
左側からの衝突に対して負の検出信号を出力する。また
加速度センサ21は、右側からの衝突に対して負の検出
信号を出力し、左側からの衝突に対して正の検出信号を
出力する。信号処理部12、22は、それぞれ内部に衝
突判定の閾値の異なる2つのサブ信号処理部13、1
4、及びサブ信号処理部23、24を備えている。サブ
信号処理部13、14とサブ信号処理部23、24は、
それぞれ図示しないが積分回路とコンパレータとから構
成されている。本実施例ではサブ信号処理部13、23
のコンパレータにおける閾値を、サブ信号処理部14、
24のコンパレータにおける閾値より絶対値を低く設定
した。
【0035】サブ信号処理部13、23はそれぞれ加速
度センサ11、21からの負の検出信号を積分処理し、
その積分結果が所定の閾値V1 、V3 に達したときにハ
イレベルの信号を出力する。またサブ信号処理部14、
24はそれぞれ加速度センサ11、21からの正の検出
信号を積分処理し、その積分結果が所定の閾値V2 、V
4 に達したときにハイレベルの信号を出力する。第一起
動装置10のサブ信号処理部13は、第二起動装置20
の第一スイッチ26を駆動し、サブ信号処理部14は第
一起動装置10の第二スイッチ17を駆動する。また第
二起動装置20のサブ信号処理部23は、第一起動装置
10の第一スイッチ16を駆動し、サブ信号処理部24
は第二起動装置20の第二スイッチ27を駆動する。こ
れら構成のうち、第一スイッチ16と第二スイッチ17
とが第一の起動手段を構成し、第一スイッチ26と第二
スイッチ27とが第二の起動手段を構成している。
【0036】この起動装置101の作用について以下に
説明する。まず、図7(a)に示すように車両の右側の
ドア側から衝突が発生した場合について図14に示すタ
イミングチャートを用いて説明する。車両の右側のドア
側から衝突が発生すると、第一起動装置10の加速度セ
ンサ11が出力レベルの大きい正の検出信号を出力し
(図14(a))、第二起動装置20の加速度センサ2
1が出力レベルの小さい負の検出信号を出力する(図1
4(c))。そして加速度センサ11の検出信号は正で
あるため、サブ信号処理部14で積分処理されるがサブ
信号処理部13では積分処理されない。これよりサブ信
号処理部13の出力はローレベルの状態を維持する(図
14(e))。また加速度センサ21の検出信号は負で
あるため、サブ信号処理部23で積分処理されるがサブ
信号処理部24では積分処理されない。これよりサブ信
号処理部24の出力はローレベルの状態を維持する(図
14(h))。
【0037】ここでサブ信号処理部14の積分回路によ
る積分処理結果が時刻t2 の時に所定の閾値V2 に達す
ると(図14(b))、サブ信号処理部14はハイレベ
ルの信号を出力する(図14(f))。このサブ信号処
理部14からのハイレベル出力により、第一起動装置1
0の第二スイッチ17がオンされる(図14(j))。
またサブ信号処理部23の積分回路による積分処理結果
が時刻t3 の時に所定の閾値V3 に達すると(図14
(d))、サブ信号処理部23はハイレベルの信号を出
力する(図14(g))。このサブ信号処理部23のハ
イレベル出力により、第一起動装置10の第一スイッチ
16がオンされる(図14(i))。第一、第二スイッ
チ16、17のオンにより第一トリガ手段18がオンと
なり、右側のドア側のエアバッグ装置が起動される。ま
たサブ信号処理部13、24は共に出力をローレベルの
状態に維持するので、第二起動装置20の第一、第二ス
イッチ26、27はオフ状態を維持する(図14
(l)、(m))。これより第二トリガ手段28はオフ
状態を維持するので(図14(n))、左側のドア側の
エアバッグ装置は起動されない。これにより右側のドア
側から衝突が発生すると、左側のドア側のエアバッグ装
置を起動させずに、右側のドア側のエアバッグ装置だけ
を起動させることができる。
【0038】また図7(b)に示されるように車両の左
側のドア側から衝突が発生した場合について図15に示
すタイミングチャートを用いて説明する。左側のドア側
から衝突が発生すると、第一起動装置10の加速度セン
サ11が出力レベルの小さい負の検出信号を出力し(図
15(a))、第二起動装置20の加速度センサ21が
出力レベルの大きい正の検出信号を出力する(図15
(c))。そして加速度センサ11の検出信号は負であ
るため、サブ信号処理部13で積分処理されるが、サブ
信号処理部14では積分処理されない。これよりサブ信
号処理部14の出力はローレベルの状態を維持する(図
15(f))。また加速度センサ21の検出信号は正で
あるため、サブ信号処理部24で積分処理されるが、サ
ブ信号処理部23では積分処理されない。これよりサブ
信号処理部23の出力はローレベルの状態を維持する
(図15(g))。
【0039】ここでサブ信号処理部13の積分処理結果
が時刻t1 の時に所定の閾値V1 に達すると(図15
(b))、サブ信号処理部13はハイレベルの信号を出
力する(図15(e))。このサブ信号処理部13から
のハイレベル出力により、第二起動装置20の第一スイ
ッチ26がオンされる(図15(l))。またサブ信号
処理部24の積分回路による積分処理結果が時刻t4
時に所定の閾値V4 に達すると(図15(d))、サブ
信号処理部24はハイレベルの信号を出力する(図15
(h))。このサブ信号処理部24のハイレベル出力に
より、第二起動装置20の第二スイッチ27がオンされ
る(図15(m))。第一、第二スイッチ26、27の
オンにより第二トリガ手段28がオンとなり、左側のド
ア側のエアバッグ装置が起動される。またサブ信号処理
部14、23は共に出力をローレベルの状態に維持する
ので、第一起動装置10の第一、第二スイッチ16、1
7はオフ状態を維持する(図14(i)、(j))。こ
れより第一トリガ手段18はオフ状態を維持するので
(図15(k))、右側のドア側のエアバッグ装置は起
動されない。これにより左側のドア側から衝突が発生す
ると、右側のドア側のエアバッグ装置を起動させずに、
左側のドア側のエアバッグ装置だけを起動させることが
できる。
【0040】このように起動装置101では、衝突が発
生した側のドア側のエアバッグ装置だけを起動させるこ
とができる。また、2つの加速度センサ11、21の検
出信号を用いて起動信号を出力する構成としているた
め、起動信号の出力に冗長性を持たせることができ、衝
突時以外でのエアバッグ装置の起動を防止することがで
き、第一実施例とほぼ同等の信頼性を得ることができ
る。また、本実施例では、第一実施例と同様に、1つの
トリガ手段に対して、1つの加速度センサを配置してエ
アバッグ装置の起動装置101が構成されるため、起動
装置101の小型化、低コスト化が実現できると共に、
第一実施例で用いられたAND回路を備えない構成であ
るため、起動装置101をより小型化、低コスト化する
ことができる。
【0041】上記実施例では、加速度センサ11は右側
からの衝突に対して正の検出信号を出力し、左側からの
衝突に対して負の検出信号を出力する構成としたが、右
側からの衝突に対して負の検出信号を出力し、左側から
の衝突に対して正の検出信号を出力する構成としてもよ
い。この場合にはサブ信号処理部13が加速度センサ1
1からの正の信号を処理し、サブ信号処理部14が加速
度センサ11からの負の信号を処理する構成とすればよ
い。また上記では、加速度センサ21は右側からの衝突
に対して負の検出信号を出力し、左側からの衝突に対し
て正の検出信号を出力する構成としたが、右側からの衝
突に対して正の検出信号を出力し、左側からの衝突に対
して負の検出信号を出力する構成としてもよい。この場
合にはサブ信号処理部23が加速度センサ21からの正
の信号を処理し、サブ信号処理部24が加速度センサ2
1からの負の信号を処理する構成とすればよい。
【0042】尚、本実施例では、第一起動装置10のサ
ブ信号処理部13の出力を用いて第二起動装置20の第
一スイッチ26を駆動させ、第二起動装置20のサブ信
号処理部23の出力を用いて第一起動装置10の第一ス
イッチ16を駆動させる構成としたが、電気的な接続を
変形して用いてもよい。例えば、図5に本実施例の変形
例として起動装置104のブロック図を示す。この起動
装置104では、第一起動装置10の第一スイッチ16
をサブ信号処理部13を用いて駆動させ、第二スイッチ
17を第二起動装置20のサブ信号処理部24を用いて
駆動させる。また第二起動装置20の第一スイッチ26
をサブ信号処理部23を用いて駆動させ、第二スイッチ
27を第一起動装置10のサブ信号処理部14を用いて
駆動させる。尚、この場合加速度センサ11、21は出
力信号に正及び負の極性を有しておらず、サブ信号処理
部13、14及びサブ信号処理部23、24も信号処理
に正及び負の極性を有していない。このような構成とす
ることで、図2に示される起動装置101と同等の効果
を得ることができる。また起動装置104において、第
一起動装置10は第二起動装置20の閾値の大きいサブ
信号処理部24の出力を得て第二スイッチ17を駆動さ
せ、第二起動装置20は第一起動装置10の閾値の大き
いサブ信号処理部14の出力を得て第二スイッチ27を
駆動させる構成であるので、第一実施例の図4に示され
る起動装置103に対応し、加速度センサ11、21を
共に車両の同一側に配置した場合に効果的である。
【0043】さらに、本発明に係わる第三実施例につい
て図3を用いて説明する。図3は、第三実施例の構成を
示したブロック図である。第一実施例及び第二実施例で
は、主として、2つのハードウェア(第一起動装置、第
二起動装置)でエアバッグ装置の起動装置100、10
1を構成したが、本実施例ではエアバッグ装置の起動装
置102を主として3つハードウェア(第一減速度検出
部40、第二減速度検出部50、起動判定部30)で構
成した点が特徴である。エアバッグ装置の起動装置10
2は、車両の減速度を検出し、その検出信号に対して信
号処理を行う第一減速度検出部40及び第二減速度検出
部50と、エアバッグ装置の起動判定を行う起動判定部
30と、起動判定部30からの出力に基づいて一方のエ
アバッグ装置に起動信号を出力する第一トリガ手段18
と、起動判定部30からの出力に基づいて他方のエアバ
ッグ装置に起動信号を出力する第二トリガ手段28と、
起動判定部30の電源を供給する車載バッテリ3とから
構成される。
【0044】第一減速度検出部40、第二減速度検出部
50は、それぞれ減速度を検出する加速度センサ11、
21と、加速度センサ11、21の検出信号を信号処理
する信号処理部12、22とから構成されている。この
信号処理部12、22は、第一実施例及び第二実施例と
同様に、それぞれ内部に衝突判定の閾値の異なる2つの
サブ信号処理部13及び14、サブ信号処理部23及び
24を備えている。起動判定部30は、第一スイッチ1
6、26と、第二スイッチ17、27と、AND回路1
5、25とから構成され、第一実施例と同様に、AND
回路15は、サブ信号処理部14とサブ信号処理部23
との論理積をとり、その結果を第二スイッチ17に出力
し、また、AND回路25は、サブ信号処理部13とサ
ブ信号処理部24との論理積をとり、その結果を第二ス
イッチ27に出力する。第一スイッチ16、26の入力
端子は、それぞれサブ信号処理部13、サブ信号処理部
23の出力端子と電気的に接続されている。また、第一
トリガ手段18の入力端子は、第一スイッチ16及び第
二スイッチ17の出力端子と電気的に接続され、第二ト
リガ手段28の入力端子は、第一スイッチ26と第二ス
イッチ27の出力端子と電気的に接続されている。
【0045】本実施例においても、2つの加速度センサ
11、21の検出信号を用い、その検出信号の論理積を
とって、1つのエアバッグ装置に起動信号を出力する構
成としているため、第一実施例及び第二実施例と同様の
冗長性を有し、衝突時以外でのエアバッグ装置の起動を
防止することができる。また、本実施例では、第一実施
例及び第二実施例と同様に、1つのトリガ手段に対して
1つの加速度センサを配した構成であるため、エアバッ
グ装置の起動装置102の小型化、低コスト化を実現で
きる。第一実施例及び第二実施例では、主として、2つ
のハードウェアにまとめた構成としているが、本実施例
では、主として、3つのハードウェアに分離した構成と
しているため、各ハードウェア単体の体格を小型化でき
る。このため、本実施例では、第一減速度検出部40、
第二減速度検出部50を検出したいクラッシュゾーンに
搭載することが容易になると共に、起動判定部30は搭
載場所に制約されることがなく、設計の自由度を向上さ
せることができる利点がある。
【0046】上記実施例では、2個の加速度センサ1
1、21による検出信号を用いて、互いに起動判定に冗
長性を持たせる構成としたが、2個以上の加速度センサ
を用いて互いに冗長性を持たせ、2個以上のエアバッグ
装置を起動する構成としてもよい。また、上記実施例で
は、車両の側面衝突時に作動するエアバッグ装置の起動
装置についし説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、正面衝突時や斜突時等に作動するエアバッ
グ装置に適用してもよい。尚、上記実施例では、加速度
センサの誤検出によるエアバッグ装置等の安全装置の起
動防止のために、複数の加速度センサの検出信号を用い
て起動判定に冗長性を持たせる構成としたが、加速度セ
ンサの故障時のフェイルセーフ機能を備えた構成として
もよい。即ち、衝突時に各加速度センサの検出信号の立
ち上がりを検出して、互いに冗長性を持たせ、ある加速
度センサが故障等によってその立ち上がりが検出されな
くとも、起動が必要とされるエアバッグ装置を起動させ
る構成としてもよい。
【0047】上記に示されるように、本発明によれば車
両のそれぞれ異なるドア内に収納もしくは異なるドアに
近接して配置された2つの減速度検出手段で減速度を検
出し、それぞれの検出信号に対して異なる2つの閾値で
信号処理を行い、異なる検出手段からの処理結果に基づ
いて、一方の安全装置を起動させることで、起動装置の
冗長性を高め、信頼性を向上させることができると共
に、小型化、低コスト化を実現できる。
【0048】尚、本実施例では、エアバッグ装置を起動
装置の対象としたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、シートベルトプリテンショナーなど車両の衝突
時等において乗員の保護を目的とする安全装置であれば
よく、その適用対象は限定しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第一実施例の構成を示したブロ
ック図。
【図2】本発明に係わる第二実施例の構成を示したブロ
ック図。
【図3】本発明に係わる第三実施例の構成を示したブロ
ック図。
【図4】本発明に係わる第一実施例の変形例の構成を示
したブロック図。
【図5】本発明に係わる第二実施例の変形例の構成を示
したブロック図。
【図6】サブ信号処理部の信号処理内容を示した模式
図。
【図7】本発明に係わる第一実施例において加速度セン
サの配置と車両への衝撃との関係を示した模式図。
【図8】本発明に係わる第一実施例において、車両の右
側のドア側から衝撃を受けたときのタイミングチャート
を示した模式図。
【図9】本発明に係わる第一実施例において、車両の左
側のドア側から衝撃を受けたときのタイミングチャート
を示した模式図。
【図10】本発明に係わる第一実施例の変形例において
加速度センサの配置と車両への衝撃との関係を示した模
式図。
【図11】本発明に係わる第一実施例の変形例におい
て、車両の右側のドア側から衝撃を受けたときのタイミ
ングチャートを示した模式図。
【図12】本発明に係わる第一実施例の変形例におい
て、車両の左側のドア側から衝撃を受けたときのタイミ
ングチャートを示した模式図。
【図13】本発明に係わる第一実施例の他の変形例の構
成を示したブロック図。
【図14】本発明に係わる第二実施例において、車両の
右側のドア側から衝撃を受けたときのタイミングチャー
トを示した模式図。
【図15】本発明に係わる第二実施例において、車両の
左側のドア側から衝撃を受けたときのタイミングチャー
トを示した模式図。
【符号の説明】
1、1a、10 第一起動装置 2、2a、20 第二起動装置 1b 第三起動装置 2b 第四起動装置 3 車載バッテリ 11、21 加速度センサ 12、22 信号処理部 13、14 サブ信号処理部 15、25 AND回路 16、26 第一スイッチ 17、27 第二スイッチ 18、18a 第一トリガ手段 23、24 サブ信号処理部 28、28a 第二トリガ手段 18b 第三トリガ手段 28b 第四トリガ手段 30 起動判定部 40 第一減速度検出部 50 第二減速度検出部 100〜105 エアバッグ装置の起動装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のそれぞれ異なる第一及び第二のドア
    内に収納もしくはドアに近接して配置され、減速度を検
    出する第一及び第二の減速度検出手段と、 前記第一の減速度検出手段の検出信号を処理して2つの
    異なる処理レベルでそれぞれ信号処理を行う第一及び第
    二の信号処理部を有する第一の信号処理手段と、 前記第二の減速度検出手段の検出信号を処理して前記第
    一及び第二の信号処理部と同様の2つの異なる処理レベ
    ルでそれぞれ信号処理を行う第三及び第四の信号処理部
    を有する第二の信号処理手段と、 前記第一のドア側に設けられ、前記第一のドア側の搭乗
    者を保護するための第一の安全装置と、 前記第二のドア側に設けられ、前記第二のドア側の搭乗
    者を保護するための第二の安全装置と、 前記第一及び第二の安全装置をそれぞれ起動するための
    第一及び第二の起動手段とを備え、 前記第一の信号処理手段の前記第一の信号処理部、及び
    前記第二の信号処理手段の前記第四の信号処理部からの
    結果に基づいて、前記第一及び第二の起動手段のいずれ
    か一方により前記第一及び第二の安全装置のいずれか一
    方を起動すると共に、 前記第一の信号処理手段の前記第二の信号処理部、及び
    前記第二の信号処理手段の前記第三の信号処理部からの
    結果に基づいて、前記第一及び第二の起動手段のいずれ
    か他方により前記第一及び第二の安全装置のいずれか他
    方を起動することを特徴とする安全装置の起動装置。
  2. 【請求項2】前記第一及び第二の減速度検出手段は、そ
    れぞれ右側のドア内と左側のドア内に収納もしくは右側
    のドアと左側のドアに近接して配置されていることを特
    徴とする請求項1に記載の安全装置の起動装置。
  3. 【請求項3】前記第一及び第二の減速度検出手段は、そ
    れぞれ車両の同一側の前方ドア内と後方ドア内に収納も
    しくは前方ドアと後方ドアに近接して配置されたことを
    特徴とする請求項1に記載の安全装置の起動装置。
  4. 【請求項4】前記第一の減速度検出手段は、車両の右側
    からの衝撃に対して正及び負の信号のいずれか一方を出
    力し、車両の左側からの衝撃に対して正及び負の信号の
    いずれか他方を出力し、かつ、 前記第二の減速度検出手段は、車両の左側からの衝撃に
    対して正及び負の信号のいずれか一方を出力し、車両の
    右側からの衝撃に対して正及び負の信号のいずれか他方
    を出力すると共に、 前記第一の信号処理手段の前記第一の信号処理部は、前
    記正及び負の信号のいずれか一方を信号処理しその処理
    結果が所定レベル以上発生したか否かを検出し、前記第
    二の信号処理部は、前記正及び負の信号のいずれか他方
    を信号処理しその処理結果が所定レベル以上発生したか
    否かを検出し、かつ、 前記第二の信号処理手段の前記第三の信号処理部は、前
    記正及び負の信号のいずれか一方を信号処理しその処理
    結果が所定レベル以上発生したか否かを検出し、前記第
    四の信号処理部は、前記正及び負の信号のいずれか他方
    を信号処理しその処理結果が所定レベル以上発生したか
    否かを検出することを特徴とする請求項2に記載の安全
    装置の起動装置。
  5. 【請求項5】前記第一の信号処理手段は、前記第一の減
    速度検出手段からの信号を信号処理しその処理結果が第
    一の所定レベル以上か否かを検出する第一の信号処理部
    と、前記処理結果が前記第一の所定レベルよりも大きい
    第二の所定レベル以上か否かを検出する第二の信号処理
    部とを有する共に、 前記第二の信号処理手段は、前記第二の減速度検出手段
    からの信号を信号処理しその処理結果が第三の所定レベ
    ル以上か否かを検出する第三の信号処理部と、前記処理
    結果が前記第三の所定のレベルよりも大きい第四の所定
    のレベル以上か否かを検出する第四の信号処理部とを有
    することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
    の安全装置の起動装置。
  6. 【請求項6】前記第一の起動手段は、前記第一の信号処
    理手段の前記第一及び第二の信号処理部、並びに前記第
    二の信号処理手段の前記第四の信号処理部の結果に基づ
    いて、前記第一の安全装置を起動し、 前記第二の起動手段は、前記第二の信号処理手段の前記
    第三及び前記第四の信号処理部、並びに前記第一の信号
    処理手段の前記第二の信号処理部の結果に基づいて、前
    記第二の安全装置を起動することを特徴とする請求項5
    に記載の安全装置の起動装置。
  7. 【請求項7】前記第一の起動手段は、前記第一の信号処
    理手段の前記第一及び第二の信号処理部、並びに前記第
    二の信号処理手段の前記第三の信号処理部の結果に基づ
    いて、前記第一の安全装置を起動し、 前記第二の起動手段は、前記第二の信号処理手段の前記
    第三及び前記第四の信号処理部、並びに前記第一の信号
    処理手段の前記第一の信号処理部の結果に基づいて、前
    記第二の安全装置を起動することを特徴とする請求項5
    に記載の安全装置の起動装置。
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