JP3473449B2 - 車両用乗員保護システム及びその判定装置 - Google Patents

車両用乗員保護システム及びその判定装置

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JP3473449B2
JP3473449B2 JP29540798A JP29540798A JP3473449B2 JP 3473449 B2 JP3473449 B2 JP 3473449B2 JP 29540798 A JP29540798 A JP 29540798A JP 29540798 A JP29540798 A JP 29540798A JP 3473449 B2 JP3473449 B2 JP 3473449B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に装備したエ
アバッグシステムやシートベルト用プリテンショナ等の
車両用乗員保護システム及びその判定装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両用エアバッグシステムにお
いては、車両の加速度を加速度センサにより検出し、こ
の検出結果に基づき車両の衝突と判定したとき、起動装
置によりエアバッグを展開させて乗員を衝突による衝撃
から保護するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記エアバ
ッグシステムでは、当該車両の正面衝突(当該車両の正
面前面による衝突)による衝撃エネルギーを吸収できる
ように、エアバッグの膨張圧が高い圧力に調整されてい
る。しかし、衝突事故の多くは、通常、このような高い
膨張圧を必要とせず、逆に、この高い膨張圧の影響によ
る加害性が問題となる。このため、起動装置の出力を下
げてエアバッグの膨張圧を低下させたいという要請があ
る。
【0004】これに対しては、特開平8−62239号
公報にて示すものが開示されている。これによれば、車
両の加速度を検出する加速度センサ及び車両の速度を検
出する速度センサを採用し、検出速度に応じて第1及び
第2の閾値を決定し、検出加速度が第1及び第2の閾値
の間に維持される時間が基準時間以上であるときに、正
面衝突以外の不規則衝突と判定する。
【0005】また、車両の低速時の正面衝突であると
き、加速度のピークは高くなるが、この加速度が第1及
び第2の閾値の間に維持される時間は短いことを利用し
て、車両の低速時の正面衝突とを判定する。そして、上
記各判定でもって、起動装置によるエアバッグの展開に
要する膨張圧を多段的に調整するようにしている。
【0006】しかし、このような調整によっては、車両
が低速にてコンクリートバリアのような硬い障害物に正
面衝突した場合等のように、短時間で高い加速度が発生
する場合には、エアバッグは展開しない。また、車両が
低速にて柔らかい障害物に正面衝突した場合等のよう
に、長時間に亘り低い加速度が持続される場合には、エ
アバッグが展開してしまう。
【0007】このように、上記特開平8−62239号
公報のものによれば、車両の衝突の状態に応じて、エア
バッグの膨張圧を適正に調整できないという不具合が生
ずる。これに対し、本発明者は、車両の種々の衝突状態
における加速度の発生状況を検討してみたところ、次の
ようなことが分かった。
【0008】即ち、車両が障害物に対し正面衝突したと
きに当該車両の前部及び前後方向中央部にそれぞれ生ず
る各加速度の立ち上がり時間の差は、当該障害物の硬さ
や柔らかさ等とは関係なく、当該車両が当該障害物に対
し斜め衝突等の正面衝突以外の衝突をしたときに当該車
両の前部及び前後方向中央部にそれぞれ生ずる各加速度
の立ち上がり時間の差に比べて非常に小さいことが分か
った。
【0009】そして、上記各加速度の立ち上がり時間の
差、即ち位相差は、当該車両の衝突の激しさ(シビアリ
ティ)と一定の関係があり、この衝突の激しさは、乗員
を保護するのに必要な膨張圧と一定の関係があることが
分かった。ここで、上記各加速度の位相差は当該車両の
衝突の激しさの増大(又は減少)に応じて減少(又は増
大)することが分かった。また、エアバッグの膨張圧は
当該車両の衝突の激しさの増大(又は減少)に応じて増
大(又は減少)させれば、乗員の保護及び加害性の排除
を適正に考慮したエアバッグの展開が可能となることが
分かった。
【0010】そこで、本発明は、以上のような観点に着
目して、車両の前部及び前後方向中央部にそれぞれ配置
した各加速度センサの検出出力の差を利用して、当該車
両の衝突の激しさに応じた乗員保護装置の作動条件を判
定にするようにした車両用乗員保護システムのための判
定装置及びこの判定装置を用いた車両用乗員保護システ
ムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題の解決にあた
り、請求項1乃至4に記載の発明によれば、第1加速度
センサは、車両の前部に配設されて当該車両の障害物と
の衝突に基づき加速度を検出する。第2加速度センサ
は、車両の前後方向中央部に配設されて車両の障害物と
の衝突に基づき加速度を検出する。
【0012】出力差判定手段(50、50A、50L、
50R)は、第1及び第2の加速度センサの各検出出力
の差が少なくとも衝突による衝撃の激しさが第1激しさ
であることを示す第1出力差或いは衝突による衝撃の激
しさが第1激しさよりも小さい第2激しさであることを
示す第2出力差であるかを判定する。衝突判定手段(6
0、60A)は、第2加速度センサの検出出力に基づき
乗員保護装置の作動を要するような当該車両の衝突の有
無を判定して判定信号を発生する。 そして、判定出力手
段(70、70A、70L、70R)は、出力差判定手
段が第2出力差と判定したとき衝突判定手段からの判定
信号により第2激しさの衝撃から乗員を保護するように
乗員保護装置を作動させるための第1判定信号を乗員保
護装置に出力し、出力差判定手段が第1出力差と判定し
たとき衝突判定手段からの判定信号により第1激しさの
衝撃から乗員を保護するように乗員保護装置を作動させ
るための第2判定信号を乗員保護装置に出力する
【0013】このように、車両の前部及び前後方向中央
部にそれぞれ配置した各加速度センサの検出出力の差を
利用することで、車両の衝突の激しさに応じた乗員保護
装置の作動条件を適正にかつ少なくとも2段的に調整し
得る。その結果、このように調整した作動条件を用いる
ことで、加害性を伴うことなく、乗員の保護が衝突の激
しさに応じて適正に確保され得る。
【0014】ここで、請求項2に記載の発明によれば、
出力差判定手段が、第1或いは第2の出力差との判定
を、第1及び第2の加速度センサの各検出出力の位相差
に基づき行う。これにより、請求項1に記載の発明の作
用効果をより一層向上できる。また、請求項3に記載の
発明によれば、出力差判定手段は、第2加速度センサの
検出出力のレベルが第2加速度センサ側閾値を超えたと
き比較出力を発生する比較手段と、この比較手段が比較
出力を発生する前に第1加速度センサの検出出力のレベ
ルが第1加速度センサ側閾値を超えたとき所定計時時間
の計時を開始する計時手段とを備え、この計時手段の計
時終了前における比較出力の発生に基づき第1出力差と
判定し、また、計時手段の計時終了後における比較出力
の発生に基づき第2出力差と判定する。
【0015】これにより、請求項1に記載の発明の作用
効果をより一層向上できる。また、請求項4に記載の発
明によれば、出力差判定手段は、第2加速度センサの検
出出力のレベル積分値が第1閾値を超えたとき第1比較
出力を発生する第1比較手段と、第2加速度センサの検
出出力のレベル積分値が第1閾値よりも小さい第2閾値
を超えたとき第2比較出力を発生する第2比較手段と、
第1比較手段が比較出力を発生する前に第1加速度セン
サの検出出力のレベル積分値が第3閾値を超えたとき第
1所定計時時間の計時を開始する第1計時手段と、第2
比較手段が比較出力を発生する前に第1加速度センサの
検出出力のレベル積分値が第3閾値よりも小さい第4閾
値を超えたとき第2所定計時時間の計時を開始する第2
計時手段とを備えて、第1計時手段の計時終了前におけ
る第1比較出力の発生に基づき第1出力差と判定し、第
1及び第2の計時手段の計時終了後における第1或いは
2の比較出力の発生に基づき第2出力差と判定し、ま
た、第2計時手段の計時終了前における第2比較出力の
発生に基づき衝突による衝撃の激しさが第1激しさと前
記第2激しさの間の第3激しさであることを示す第3出
力差と判定する。
【0016】判定出力手段は、さらに、出力差判定手段
が第3出力差と判定したとき衝突判定手段からの判定信
号により第3激しさの衝撃から乗員を保護するように乗
員保護装置を作動させるための第3判定信号を乗員保護
装置に出力する。これにより、車両の衝突の激しさに応
じた乗員保護装置の作動条件を適正にかつ3段的に調整
し得るので、請求項1に記載の発明の作用効果をさらに
きめ細かく達成できる。
【0017】また、請求項5乃至7に記載の発明によれ
ば、第1及び第2の加速度センサは、車両の前部にて左
右に配設されて当該車両の障害物との衝突に基づき加速
度を検出する。第3加速度センサは、車両の前後方向中
央部に配設されて当該車両の障害物との衝突に基づき加
速度を検出する。衝突判定手段(60、60A)は、第
3加速度センサの検出出力に基づき乗員保護装置の作動
を要するような当該車両の衝突の有無を判定して判定信
号を発生する。 そして、判定出力手段(70、70A、
70L、70R)は、出力差判定手段が第2出力差と判
定したとき衝突判定手段からの判定信号により第2激し
さの衝撃から乗員を保護するように乗員保護装置を作動
させるための第1判定信号を乗員保護装置に出力し、出
力差判定手段が第1出力差と判定したとき衝突判定手段
からの判定信号により第1激しさの衝撃から乗員を保護
するように乗員保護装置を作動させるための第2判定信
号を乗員保護装置に出力する
【0018】のように、第1及び第2の加速度センサ
並びに第3加速度センサの各検出出力を利用すること
で、車両の左側部或いは右側部での衝突においても、請
求項1に記載の発明の作用効果をさらに向上できる。
【0019】ここで、請求項6に記載の発明によれば、
出力差判定手段が、第1或いは第2の出力差との判定
を、第1及び第2の加速度センサの各検出出力の一方と
第3加速度センサの検出出力との位相差に基づき行う。
これにより、車両の左側部或いは右側部での衝突におい
ても、請求項2に記載の発明の作用効果を達成できる。
【0020】また、請求項7に記載の発明によれば、出
力差判定手段は、第3加速度センサの検出出力のレベル
が第3加速度センサ側閾値を超えたとき比較出力を発生
する比較手段と、この比較手段が比較出力を発生する前
に第1或いは第2の加速度センサの検出出力のレベルが
第1或いは第2の加速度センサ側閾値を超えたとき所定
計時時間の計時を開始する計時手段とを備え、この計時
手段の計時終了前における比較出力の発生に基づき第1
出力差と判定し、また、計時手段の計時終了後における
比較出力の発生に基づき第2出力差と判定する。
【0021】これにより、車両の左側部或いは右側部で
の衝突においても、請求項3に記載の発明の作用効果を
達成できる。また、請求項8及び9に記載の発明によれ
ば、第1及び第2の加速度センサは、車両の前部に配設
されて当該車両の障害物との衝突に基づき加速度を検出
する。第3加速度センサは、車両の前後方向中央部に配
設されて車両の障害物との衝突に基づき加速度を検出す
る。
【0022】第1出力差判定手段(50L)は、第1及
び第3の加速度センサの各検出出力の差が少なくとも
による衝撃の激しさが第1激しさであることを示す
1出力差或いは衝突による衝撃の激しさが第1激しさよ
りも小さい第2激しさであることを示す第2出力差であ
るかを判定する。第2出力差判定手段(50R)は、第
2及び第3の加速度センサの各検出出力の差が少なくと
も第1出力差或いは第2出力差であるかを判定する。
突判定手段(60)は、第3加速度センサの検出出力に
基づき乗員保護装置の作動を要するような当該車両の衝
突の有無を判定して判定信号を発生する。 そして、判定
出力手段(70L、70R)は、第1或いは第2の出力
差判定手段が第2出力差と判定したとき衝突判定手段か
らの判定信号により第2激しさの衝撃から乗員を保護す
るように第1或いは第2の乗員保護装置を作動させるた
めの第1判定信号を第1或いは第2の乗員保護装置に出
力し、また、第1或いは第2の出力差判定手段が第1出
力差と判定したとき衝突判定手段からの判定信号を第1
激しさの衝撃から乗員を保護するように第1或いは第2
の乗員保護装置を作動させるための第2判定信号を第1
或いは第2の乗員保護装置に出力する。
【0023】これにより、請求項5に記載の発明と同様
の作用効果を、第1及び第2の乗員保護装置毎に達成で
きる。ここで、請求項9に記載の発明によれば、第1及
び第2の出力差判定手段が、それぞれ、第1或いは第2
の出力差との判定を、第1及び第2の加速度センサの各
検出出力の一方と第3加速度センサの検出出力との位相
差に基づき行う。
【0024】これにより、請求項2に記載の発明の作用
効果を、第1及び第2の乗員保護装置毎に達成できる。
また、請求項10に記載の発明によれば、請求項1に記
載の発明の作用効果を達成し得る車両用乗員保護システ
ムの提供が可能となる。また、請求項11に記載の発明
によれば、請求項5に記載の発明の作用効果を達成し得
る車両用乗員保護システムの提供が可能となる。
【0025】また、請求項12に記載の発明によれば、
請求項8に記載の発明の作用効果を達成し得る車両用乗
員保護システムの提供が可能となる。また、請求項1
3、14に記載の発明において、少なくとも一つの第1
加速度センサ(40L、40Le、40R、40Re)
は車両の前部に配設されて当該車両の障害物との衝突に
基づき加速度を検出し、第2加速度センサ(30)は車
両の前後方向中央部に配設されて当該車両の障害物との
衝突に基づき加速度を検出する。
【0026】また、判定手段(50、50A、50L、
50R)は、第1及び第2の加速度センサの各検出出力
の位相差が小さいとき上記衝突を当該車両の正面衝突で
あると判定し、第1及び第2の加速度センサの各検出出
力の位相差が大きいとき上記衝突を当該車両の上記正面
衝突以外の衝突であると判定する。これにより、車両の
衝突を正面衝突及びそれ以外の衝突に区別して判定でき
る。このため、このような判定結果を用いれば、乗員保
護装置の作動条件を、正面衝突或いはそれ以外の衝突に
合致するように調整することができ、その結果、加害性
を伴うことなく、車両の衝突形態に応じて乗員を適正に
保護し得る。
【0027】ここで、請求項14に記載の発明によれ
ば、第1加速度センサは、車両の前部の左右に一つずつ
配設されている。また、判定手段は、さらに、各第1加
速度センサの検出出力の位相差が大きいとき上記衝突を
オフセット衝突及び斜め衝突のいずれかであると判定
し、各第1加速度センサの検出出力の位相差が小さいと
き上記衝突を車両のアンダーライド衝突及びポール衝突
のいずれかであると判定する。
【0028】これにより、正面衝突以外の衝突をも、オ
フセット衝突及び斜め衝突のいずれかと、アンダーライ
ド衝突及びポール衝突のいずれかとの区別して判定でき
る。従って、このような判定結果を用いれば、請求項1
3に記載の発明の作用効果を衝突形態に応じより一層き
め細かく達成できる。また、請求項15に記載の発明に
よれば、第1及び第2の加速度センサ(40L、40L
e、40R、40Re)は車両の前部にて左右に配設さ
れて当該車両の障害物との衝突に基づき加速度を検出
し、第3加速度センサ(30)は車両の前後方向中央部
に配設されて当該車両の障害物との衝突に基づき加速度
を検出する。
【0029】また、判定手段(50、50A、50L、
50R)は第1及び第2の加速度センサの各検出出力の
位相差が小さいとき上記衝突を車両の正面衝突、アンダ
ーライト衝突及びポール衝突のいずれかであると判定
し、第1及び第2の加速度センサの各検出出力の位相差
が大きいとき上記衝突を車両のオフセット衝突及び斜め
衝突のいずれかであると判定する。
【0030】これにより、車両の衝突を、正面衝突、ア
ンダーライト衝突及びポール衝突のいずれかと、車両の
オフセット衝突及び斜め衝突のいずれかとに区別して判
定できる。このため、このような判定結果を用いれば、
乗員保護装置の作動条件を、正面衝突、アンダーライト
衝突及びポール衝突のいずれか、或いはオフセット衝突
及び斜め衝突のいずれかに合致するように調整すること
ができ、その結果、加害性を伴うことなく、車両の衝突
形態に応じて乗員を適正に保護し得る。
【0031】
【0032】お、上記各加速度センサの検出出力に
は、加速度の位相や波形形状等が含まれる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1は、自動車用エアバッグシステム
に本発明が適用された一実施形態を示している。
【0034】このエアバッグシステムは、エアバッグ装
置Aと、判定装置Sとにより構成されている。エアバッ
グ装置Aは、起動装置10と、この起動装置10の起動
により展開される運転席用エアバッグ20とにより構成
されている。なお、エアバッグ20は、当該自動車の運
転席の着座乗員を、当該自動車の障害物との衝突から保
護する。
【0035】起動装置10は、その入力端子11にて、
エアバッグ20の膨張圧が低圧であることを表す第1判
定信号を後述する衝突判定回路60から受けて、エアバ
ッグ20を当該低圧にて展開させる。また、起動装置1
0は、その入力端子12にて、エアバッグ20の膨張圧
が高圧であることを表す第2判定信号を衝突判定回路6
0から受けて、エアバッグ20を当該高圧にて展開させ
る。
【0036】判定装置Sは、電子式加速度センサ30及
び機械式の両加速度センサ40L、40Rを備えてい
る。加速度センサ30は、図2にて示すごとく、当該自
動車の前後方向及び幅方向の各中央(図2参照)に位置
するように、その車室底壁に配設されており、この加速
度センサ30は、当該自動車の障害物との衝突時に生ず
る加速度を検出し加速度信号を発生する。ここで、加速
度センサ30に作用する上記加速度の波形は図3にて示
すように時間的に変化する。
【0037】なお、加速度センサ30の配設位置は、上
記車室底壁に限ることなく、当該自動車の車体の前後方
向及び幅方向の各中央であればよい。また、両加速度セ
ンサ40L、40Rは同一の常開型スイッチからなるも
ので、これら両加速度センサ40L、40Rは、当該自
動車のエンジンルームの前側部にて左右に配設されてい
る(図2参照)。
【0038】そして、これら両加速度センサ40L、4
0Rは、それぞれ、当該自動車の障害物との衝突時に生
ずる加速度が所定閾値TH(図3参照)に増大したと
き、オンして、ハイレベルにて加速度信号を発生する。
ここで、両加速度センサ40L、40Rに作用する上記
加速度の波形は図3にて示すように時間的に変化する。
なお、以下、加速度センサをGセンサという。また、図
2にて符号Hは当該自動車のステアリングホイールを示
す。
【0039】また、判定装置Sは、加速度センサ30、
40L、40Rに接続した位相判定回路50と、Gセン
サ30に接続した衝突判定回路60と、位相判定回路5
0及び衝突判定回路60に接続した判定出力回路70と
を備えている。位相判定回路50は、ローパスフィルタ
51(以下、LPF51という)を備えており、このL
PF51は、Gセンサ30の加速度信号の周波数成分の
うち当該自動車の衝突に係わる低周波数成分を抽出しフ
ィルタ信号を発生する。
【0040】コンパレータ52は、LPF51のフィル
タ信号のレベルを閾値設定器52aの設定閾値Thと比
較する。そして、当該フィルタ信号のレベルが設定閾値
Thよりも高いとき、コンパレータ52はハイレベルに
て比較出力を発生する。この比較出力は、上記フィルタ
信号のレベルが設定閾値Th以下のときローレベルとな
る。なお、設定閾値Thは、当該自動車の障害物とのエ
アバッグ20の展開を必要とする衝突で生ずる上記フィ
ルタ信号の下限値よりも低い値を表す。
【0041】タイマ53は、コンパレータ52の比較出
力の立ち上がりと同時に所定計時時間T1の計時を開始
し、この計時を上記所定計時時間T1の経過後終了す
る。ここで、タイマ53はその計時中にハイレベルにて
計時信号を発生する。なお、上記所定計時時間T1は、
加速度センサ30の出力が加速度センサ40L又は40
Rの出力よりも早く立ち上がる場合等、本来の目的から
外れるような状態をキャンセルするに十分な時間とす
る。
【0042】ANDゲート54Lは、タイマ53の計時
開始前における加速度センサ40Lの加速度信号の立ち
上がりに基づき、ハイレベルにてゲート信号を出力す
る。また、このゲート信号は、タイマ53の計時開始に
伴いローレベルとなる。一方、ANDゲート54Rは、
タイマ53の計時開始前における加速度センサ40Rの
加速度信号の立ち上がりに基づき、ハイレベルにてゲー
ト信号を出力する。また、このゲート信号はタイマ53
の計時開始に伴いローレベルとなる。
【0043】タイマ55Lは、ANDゲート54Lから
のハイレベルのゲート信号の発生に基づき所定計時時間
T2の計時を開始し、この計時を、所定計時時間T2の
経過に伴い終了する。ここで、タイマ55Lは、その計
時中、ハイレベルにて計時信号を発生する。一方、タイ
マ55Rは、ANDゲート54Rからのハイレベルのゲ
ート信号の発生に基づき所定計時時間T2の計時を開始
し、この計時を、所定計時時間T2の経過に伴い終了す
る。ここで、タイマ55Rは、その計時中、ハイレベル
にて計時信号を発生する。
【0044】但し、所定計時時間T2は、当該自動車の
障害物との激しい衝突で加速度センサ30の加速度信号
が立ち上がるのに十分な時間とする。ANDゲート56
Lは、両タイマ53、55Lの各計時信号が共にハイレ
ベルのとき、ハイレベルにてゲート信号を発生する。ま
た、このゲート信号は、両タイマ53、55Lのいずれ
かの計時信号の発生前或いは発生停止によりローレベル
にある。
【0045】一方、ANDゲート56Rは、両タイマ5
3、55Rの各計時信号が共にハイレベルのとき、ハイ
レベルにてゲート信号を発生する。また、このゲート信
号は、両タイマ53、55Rのいずれかの計時信号の発
生前或いは発生停止によりローレベルにある。衝突判定
回路60は、加速度センサ30の加速度信号に基づきエ
アバッグの展開を要するような当該自動車の衝突の有
無、即ち、衝突の激しさの度合いを判定し、上記第1或
いは第2の判定信号を発生する。
【0046】ここで、第1判定信号は、当該自動車の障
害物との斜め衝突のような正面衝突以外の衝突を表す。
また、第2判定信号は当該自動車の障害物との正面衝突
を表す。そして、当該自動車の正面衝突は、加速度セン
サ30の加速度信号のレベルが第1判定閾値より高いと
きになされる。また、当該自動車の正面衝突以外の衝突
は、加速度センサ30の加速度信号のレベルが第1判定
閾値よりも低く第2判定閾値より高いときになされる。
なお、この正面衝突とは、当該自動車の正面がその全体
に亘り障害物と衝突する場合をいう。
【0047】判定出力回路70は、ORゲート71と、
切り換え用アナログスイッチ72とを備えている。OR
ゲート71は、両ANDゲート56L、56Rのいずれ
か一方のハイレベルのゲート信号をアナログスイッチ7
2の制御端子に出力する。アナログスイッチ72は、O
Rゲート71からのゲート信号がローレベルのとき、衝
突判定回路60の第1判定信号を、入力端子72aから
出力端子72bを通し起動装置10の入力端子11に出
力する。また、アナログスイッチ72は、ORゲート7
1からのゲート信号がハイレベルのとき、衝突判定回路
60の第2判定信号を、入力端子72aから出力端子7
2cを通し起動装置10の入力端子12に出力する。
【0048】以上のように構成した本第1実施形態にお
いて、当該自動車が障害物と正面衝突したとする。する
と、両加速度センサ40L、40R及び加速度センサ3
0がそれぞれ加速度信号を発生する。この場合、当該自
動車は障害物と正面衝突したため、両加速度センサ40
L、40Rの検出加速度は加速度センサ30の検出加速
度よりも幾分速く立ち上がるものの、両加速度センサ4
0L、40Rの各検出加速度の位相と、加速度センサ3
0の検出加速度の位相との間の位相差Δtは小さい(図
3(a)参照)。
【0049】このことは、当該自動車の上記正面衝突に
よる衝撃の激しさ(シビアリティ)が大きいことを意味
する。このため、次のようにして、各タイマ55L、5
5Rの計時開始後早期にタイマ53の計時が開始され
る。即ち、位相判定回路50のタイマ53の計時開始前
に、加速度センサ40L、40Rがハイレベルにて加速
度信号を発生して各ANDゲート54L、54Rからハ
イレベルのゲート信号を発生させる。
【0050】これに伴い、タイマ55Lが、ANDゲー
ト54Lのゲート信号に基づき所定計時時間T2の計時
を開始し、タイマ55Rが、ANDゲート54Rのゲー
ト信号に基づき所定計時時間T2の計時を開始する。そ
して、両タイマ55L、55Rがその各計時の開始に伴
いハイレベルにて計時信号を発生する。このとき、タイ
マ53の計時信号はローレベルにあるため、両ANDゲ
ート56L、56Rの各ゲート信号はローレベルにあ
る。
【0051】そして、上記位相差Δtに相当する時間が
経過すると、タイマ53が所定計時時間T1の計時を開
始してハイレベルにて計時信号を発生する。このため、
各ANDゲート56L、56Rのゲート信号がハイレベ
ルになる。すると、ORゲート71が両ANDゲート5
6L、56Rの各ゲート信号に基づきゲート信号をハイ
レベルにてアナログスイッチ72に出力する。
【0052】また、衝突判定回路60は、加速度センサ
30の加速度信号に基づき当該自動車の正面衝突と判定
し第2判定信号を発生する。ここで、当該自動車の正面
衝突は、当該自動車の衝突の激しさが大きいこと、従っ
て、エアバッグ20の膨張圧として高い圧力を要するこ
とに対応する。上述のように、ORゲート71がハイレ
ベルにてゲート信号をアナログスイッチ72に出力する
と、このアナログスイッチ72が、上記第2判定信号を
入力端子72a及び出力端子72cを通し起動装置10
の入力端子12に出力する。
【0053】これに伴い、エアバッグ20は、起動装置
10から高圧を受けて展開する。これにより、当該自動
車の正面衝突による衝撃から運転者を適正に保護し得
る。次に、当該自動車がその左側部にて障害物と斜め衝
突をしたとする。すると、両加速度センサ40L、30
がそれぞれ加速度信号を発生する。この場合、当該自動
車はその左側部で斜め衝突したため、加速度センサ40
Lの検出加速度の立ち上がり時期は、加速度センサ30
の検出加速度の立ち上がり時期よりも非常に早い。ま
た、加速度センサ40Lの検出加速度の位相と、加速度
センサ30の検出加速度の位相との間の位相差Δtは大
きい(図3(b)参照)。
【0054】このことは、当該自動車の上記斜め衝突に
よる衝撃の激しさ(シビアリティ)は小さいことを意味
する。このため、次のようにして、タイマ55Lの計時
の開始及び終了後にタイマ53の計時が開始される。即
ち、タイマ53の計時開始前に、加速度センサ40Lが
ハイレベルにて加速度信号を発生してANDゲート54
Lに出力する。
【0055】このため、タイマ55Lが、加速度センサ
40Lの加速度信号に基づき所定計時時間T2の計時を
開始しハイレベルにて計時信号を発生する。このとき、
タイマ53の計時信号はローレベルにあるため、AND
ゲート56Lのゲート信号はローレベルにある。そし
て、上記斜め衝突のために上記位相差Δt(図3(b)
参照)に相当する時間の経過後に、タイマ55Lの計時
信号がローレベルになった後、タイマ53が所定計時時
間T1の計時を開始してハイレベルにて計時信号を発生
する。
【0056】このため、ANDゲート56Lのゲート信
号がローレベルに維持され、ORゲート71のゲート信
号がローレベルに維持される。また、衝突判定回路60
は、加速度センサ30の加速度信号に基づき当該自動車
の斜め衝突と判定し第1判定信号を発生する。ここで、
当該自動車の斜め衝突は、当該自動車の衝突の激しさが
小さいこと、従って、エアバッグ20の膨張圧として低
い圧力でよいことに対応する。
【0057】上述のようにORゲート71のゲート信号
がローレベルに維持されると、アナログスイッチ72
が、上記第1判定信号を入力端子72a及び出力端子7
2bを通して起動装置10の入力端子11に出力する。
これに伴い、エアバッグ20は、起動装置10から低圧
を受けて展開する。これにより、当該自動車の左側部で
の斜め衝突による衝撃から運転者を保護し得る。この場
合、起動装置10からエアバッグ20に与えられる膨張
圧が低圧であるから運転者に対し加害性を有することも
ない。
【0058】即ち、当該自動車の左側部での斜め衝突を
正面衝突と区別して判定することで、起動装置10から
エアバッグ20への膨張圧を、斜め衝突及び正面衝突に
対応して2段階に制御するようにした。これにより、障
害物の硬さや柔らかさとはかかわりなく、かつ、加害性
を伴うことなく、エアバッグ20による運転者の保護が
的確になされ得る。
【0059】また、以上述べた作用効果は、当該自動車
がその右側部にて障害物と斜め衝突した場合にも、同様
に達成できる。ここで、設定閾値Thを衝突判定回路6
0での第1及び第2の判定閾値よりも低くしておけば、
位相判定回路50での判定が衝突判定回路60での判定
よりも早期になされ、その結果、上記2段階制御が確実
に達成できる。
【0060】なお、上記第1実施形態では、タイマ53
を採用した例について説明したが、これに代えて、タイ
マ53を廃止して実施してもよい。また、上記第1実施
形態においては、加速度センサ30を電子式とし、両加
速度センサ40L、40Rを機械式とした例について説
明したが、これに限らず、加速度センサ30を機械式と
し、両加速度センサ40L、40Rを電子式としてもよ
い。また、各加速度センサ30、40L、40Rは電子
式であっても機械式であってもよい。 (第2実施形態)図4は本発明の第2実施形態を示す。
【0061】この第2実施形態では、各加速度センサ4
0Le、40Reが、上記第1実施形態にて述べた各加
速度センサ40L、40Rに代えて、当該自動車の前部
左右両側に配設されている。これら各加速度センサ40
Le、40Reは、共に、電子式であって、当該自動車
の障害物との衝突による加速度をそれぞれ検出し加速度
信号を発生する。
【0062】また、位相判定回路50A、衝突判定回路
60A及び起動装置10Aが、上記第1実施形態にて述
べた位相判定回路50、衝突判定回路60及び起動装置
10に代えて、採用されている。また、各信号処理回路
80L、80Rが、各加速度センサ40L、40Rと位
相判定回路50Aとの間に接続されている。信号処理回
路80Lは、両積分器81L、82Lを備えており、こ
れら各積分器81L、82Lは、加速度センサ40Le
の加速度信号のレベルを積分し積分信号を発生する。但
し、積分器81Lの積分時間は積分器82Lの積分時間
よりも短く設定されている。
【0063】コンパレータ83Lは、積分器81Lの積
分信号のレベルを閾値設定器83aの設定閾値TH(図
3参照)と比較する。そして、積分器81Lの積分信号
のレベルが設定閾値TH以下のとき、コンパレータ83
Lの比較出力はローレベルにある。また、積分器81L
の積分信号のレベルが設定閾値THより高くなると、コ
ンパレータ83Lの比較出力はハイレベルになる。
【0064】一方、コンパレータ84Lは、積分器82
Lの積分信号のレベルを閾値設定器84aの設定閾値T
H1と比較する。そして、積分器82Lの積分信号のレ
ベルが設定閾値TH1以下のとき、コンパレータ82L
の比較出力はローレベルにある。また、積分器82Lの
積分信号のレベルが設定閾値TH1より高くなると、コ
ンパレータ84Lの比較出力はハイレベルになる。
【0065】ここで、設定閾値TH1は設定閾値THよ
りも低い値に設定されている。一方、信号処理回路80
Rは、両積分器81R、82Rを備えており、これら各
積分器81R、82Rは、加速度センサ40Reの加速
度信号のレベルを積分し積分信号を発生する。但し、積
分器81R、82Rの各積分時間は各積分器81L、8
2Lの積分時間とそれぞれ同様である。
【0066】コンパレータ83Rは、積分器81Rの積
分信号のレベルを閾値設定器83bの設定閾値THと比
較する。そして、積分器81Rの積分信号のレベルが設
定閾値TH以下のとき、コンパレータ83Rの比較出力
はローレベルにある。また、積分器81Rの積分信号の
レベルが設定閾値THより高くなると、コンパレータ8
3Rの比較出力はハイレベルになる。
【0067】一方、コンパレータ84Rは、積分器82
Rの積分信号のレベルを閾値設定器84bの設定閾値T
H1と比較する。そして、積分器82Rの積分信号のレ
ベルが設定閾値TH1以下のとき、コンパレータ82R
の比較出力はローレベルにある。また、積分器82Rの
積分信号のレベルが設定閾値TH1より高くなると、コ
ンパレータ84Rの比較出力はハイレベルになる。
【0068】位相判定回路50Aは、両積分器52b、
52dを備えており、これら両積分器52b、52d
は、加速度センサ30の加速度信号のレベルを積分し積
分信号を発生する。ここで、積分器52dの積分時間は
積分器52bの積分時間よりも長く設定されている。コ
ンパレータ52は、上記第1実施形態にて述べたLPF
51に代えて、積分器52bの積分信号のレベルを閾値
設定器52aの設定閾値Thと比較する。そして、積分
器52bの積分信号のレベルが設定閾値Th以下のと
き、コンパレータ52の比較出力はローレベルにある。
また、積分器52bの積分信号のレベルが設定閾値Th
よりも高くなると、コンパレータ52の比較出力はハイ
レベルになる。
【0069】一方、コンパレータ52Aは、積分器52
dの積分信号のレベルを閾値設定器52cの設定閾値T
h1と比較する。そして、積分器52dの積分信号のレ
ベルが設定閾値Th1以下のとき、コンパレータ52A
の比較出力はローレベルにある。また、積分器52dの
積分信号のレベルが設定閾値Th1より高くなると、コ
ンパレータ52Aの比較出力はハイレベルになる。
【0070】但し、設定閾値Th1は、設定閾値Thよ
りも低い値に設定されている。上記第1実施形態にて述
べたANDゲート54Lは、タイマ53の計時開始前に
おけるコンパレータ83Lの比較出力の立ち上がりに基
づき、ハイレベルにてゲート信号を出力する。また、こ
のゲート信号は、タイマ53の計時開始に伴いローレベ
ルとなる。
【0071】一方、上記第1実施形態にて述べたAND
ゲート54Rは、タイマ53の計時開始前におけるコン
パレータ83Rの比較出力の立ち上がりに基づき、ハイ
レベルにてゲート信号を出力する。また、このゲート信
号はタイマ53の計時開始に伴いローレベルとなる。タ
イマ53Aは、タイマ53と同様のもので、このタイマ
53Aは、コンパレータ52Aの比較出力の立ち上がり
と同時に所定計時時間T1の計時を開始し、この計時を
上記所定計時時間T1の経過後終了する。ここで、タイ
マ53Aは、その計時中、ハイレベルにて計時信号を出
力する。
【0072】ANDゲート54ALは、ANDゲート5
4Lと同様のもので、このANDゲート54ALは、タ
イマ53Aの計時開始前におけるコンパレータ84Lの
比較出力の立ち上がりに基づき、ハイレベルにてゲート
信号を出力する。また、このゲート信号はタイマ53A
の計時開始によりローレベルになる。一方、ANDゲー
ト54ARは、ANDゲート54Rと同様のもので、こ
のANDゲート54ARは、タイマ53Aの計時開始前
におけるコンパレータ84Rの比較出力の立ち上がりに
基づき、ハイレベルにてゲート信号を出力する。また、
このゲート信号はタイマ53Aの計時開始に伴いローレ
ベルとなる。
【0073】タイマ55ALは、ANDゲート54AL
からのハイレベルのゲート信号の発生に基づき所定計時
時間T2の計時を開始し、この計時を、所定計時時間T
2の経過に伴い終了する。ここで、タイマ55ALは、
その計時中、ハイレベルにて計時信号を発生する。一
方、タイマ55ARは、ANDゲート54ARからのハ
イレベルのゲート信号の発生に基づき所定計時時間T2
の計時を開始し、この計時を、所定計時時間T2の経過
に伴い終了する。ここで、タイマ55ARは、その計時
中、ハイレベルにて計時信号を発生する。
【0074】ANDゲート56ALは、両タイマ53
A、55ALの各計時信号が共にハイレベルのとき、ハ
イレベルにてゲート信号を発生する。また、このゲート
信号は、両タイマ53A、55ALのいずれかの計時信
号の発生前或いは発生停止によりローレベルにある。一
方、ANDゲート56ARは、両タイマ53A、55A
Rの各計時信号が共にハイレベルのとき、ハイレベルに
てゲート信号を発生する。また、このゲート信号は、両
タイマ53A、55ARのいずれかの計時信号の発生前
或いは発生停止によりローレベルにある。
【0075】衝突判定回路60Aは、加速度センサ30
の加速度信号に基づきエアバッグの展開を要するような
当該自動車の衝突の有無を判定し、第1、第2或いは第
3の判定信号を発生する。ここで、第1及び第2の判定
信号は上記第1実施形態にて述べた信号と同様である。
また、第3判定信号は当該自動車の障害物とのオフセッ
ト衝突を表す。なお、このオフセット衝突は、当該自動
車の正面の一部が障害物の一部と衝突する場合をいう。
【0076】また、オフセット衝突との判定は、加速度
センサ30の加速度信号のレベルが、第3判定閾値(上
記第1実施形態にて述べた第1判定閾値よりも低く第2
判定閾値よりも高い)よりも高くかつ上記第1判定閾値
よりも低いときになされる。判定出力回路70Aは、上
記第1実施形態にて述べたORゲート71に加えて、O
Rゲート73を備え、かつ、アナログスイッチ72に代
えて両アナログスイッチ74、75を備えている。
【0077】ORゲート73は、両ANDゲート56A
L、56ARのハイレベルの各ゲート信号のいずれかを
ハイレベルのゲート信号としてアナログスイッチ75の
制御端子に出力する。アナログスイッチ74は、ORゲ
ート71のハイレベルのゲート信号に基づきオンして、
衝突判定回路60Aの第2判定信号を起動装置10Aの
入力端子12に入力する。アナログスイッチ75は、O
Rゲート73のハイレベルのゲート信号に基づきオンし
て、衝突判定回路60Aの第3判定信号を起動装置10
Aの入力端子13に入力する。
【0078】また、判定出力回路70Aは、両アナログ
スイッチ74、75がオンしていないとき、衝突判定回
路60Aの第1判定信号を起動装置10Aの入力端子1
1に入力する。起動装置10Aは、その入力端子11に
て、エアバッグ20の膨張圧を低圧とする第1判定信号
を判定出力回路70Aから受けて、エアバッグ20を当
該低圧にて展開させる。また、起動装置10Aは、その
入力端子12にて、エアバッグ20の膨張圧を高圧とす
る第2判定信号を判定出力回路70Aから受けて、エア
バッグ20を当該高圧にて展開させる。
【0079】また、起動装置10Aは、その入力端子1
3にて、エアバッグ20の膨張圧を中圧とする第3判定
信号を判定出力回路70Aから受けて、エアバッグ20
を当該中圧にて展開させる。なお、当該中圧は上記オフ
セット衝突に対応する。その他の構成は上記第1実施形
態と同様である。
【0080】このように構成した本第2実施形態におい
て、当該自動車が障害物と正面衝突したとすると、両加
速度センサ40Le、40Re及び加速度センサ30が
それぞれ加速度信号を発生する。すると、信号処理回路
80Lの積分器81L、82Lが、加速度センサ40L
eの加速度信号のレベルをそれぞれ積分して積分信号を
発生する。そして、コンパレータ83Lが、積分器81
Lの積分信号のレベルを閾値設定器83aの設定閾値T
Hと比較するとともに、コンパレータ84Lが、積分器
84Lの積分信号のレベルを閾値設定器84aの設定閾
値TH1と比較する。
【0081】ここで、積分器81Lの積分時間の経過時
における積分信号のレベルが設定閾値THを超えると、
コンパレータ83Lの比較出力はハイレベルとなる。一
方、積分器82Lの積分時間の経過時における積分信号
のレベルが設定閾値TH1を超えると、コンパレータ8
4Lの比較出力はハイレベルとなる。一方、信号処理回
路80Rの積分器81R、82Rが、加速度センサ40
Reの加速度信号のレベルをそれぞれ積分して積分信号
を発生する。そして、コンパレータ83Rが、積分器8
1Rの積分信号のレベルを閾値設定器83bの設定閾値
THと比較するとともに、コンパレータ84Rが、積分
器84Rの積分信号のレベルを閾値設定器84bの設定
閾値TH1と比較する。
【0082】ここで、積分器81Rの積分時間の経過時
における積分信号のレベルが設定閾値THを超えると、
コンパレータ83Rの比較出力はハイレベルとなる。一
方、積分器82Rの積分時間の経過時における積分信号
のレベルが設定閾値TH1を超えると、コンパレータ8
4Rの比較出力はハイレベルとなる。また、位相判定回
路50Aでは、積分器52b、52dが加速度センサ3
0の加速度信号のレベルを積分して積分信号を発生す
る。そして、コンパレータ52が、積分器52bの積分
信号のレベルを閾値設定器52aの設定閾値Thと比較
するとともに、コンパレータ52Aが、積分器52dの
積分信号のレベルを閾値設定器52cの設定閾値Th1
と比較する。
【0083】ここで、積分器52bの積分時間の経過時
における積分信号のレベルが設定閾値Thを超えると、
コンパレータ52の比較出力はハイレベルとなる。一
方、積分器52dの積分時間の経過時における積分信号
のレベルが設定閾値Th1を超えると、コンパレータ5
2Aの比較出力はハイレベルとなる。この場合、上述の
ごとく当該自動車は障害物と正面衝突したため、上記第
1実施形態と同様に、両加速度センサ40Le、40R
eの各検出加速度の位相と加速度センサ30の検出加速
度の位相との間の位相差Δtは小さい。このため、当該
自動車の上記正面衝突による衝撃の激しさは大きい。
【0084】従って、位相判定回路50Aの各コンパレ
ータ52、52Aの比較出力の立ち上がり前、即ち、各
タイマ53、53Aの計時開始前に、両コンパレータ8
3L、84Lの各比較出力がハイレベルになるととも
に、両コンパレータ83R、84Rの各比較出力がハイ
レベルになる。このため、両ANDゲート54L、54
ALの各ゲート信号がそれぞれハイレベルとなるととも
に、両ANDゲート54R、54ARの各ゲート信号が
それぞれハイレベルとなる。
【0085】これに伴い、各タイマ55L、55Rが、
各ANDゲート54L、54Rのハイレベルの各ゲート
信号に基づき所定計時時間T2の計時を開始するととも
に、タイマ55AL、55ARが、各ANDゲート54
AL、54ARのハイレベルのゲート信号に基づき所定
計時時間T2の計時を開始する。そして、各タイマ55
L、55AL、55R、55ARがその各計時の開始に
伴いハイレベルにて計時信号を発生する。
【0086】このとき、各タイマ53、53Aの計時信
号はローレベルにある。このため、各ANDゲート56
L、56AL、56R、56ARのゲート信号はローレ
ベルにある。そして、設定閾値Th1が設定閾値Thよ
りも低いが、積分器52dの積分時間が積分器52bの
積分時間よりも長いため、上記位相差Δtに相当する時
間が経過したとき、コンパレータ52Aの比較出力の立
ち上がりがコンパレータ52の比較出力の立ち上がりよ
りも遅れ、タイマ53Aの計時開始がタイマ53の計時
開始よりも遅れる。
【0087】このため、両ANDゲート56L、56R
の各ゲート信号がハイレベルになったとき、両ANDゲ
ート56AL、56ARの各ゲート信号はローレベルの
ままである。よって、ORゲート71が両ANDゲート
56L、56Rの各ゲート信号に基づきゲート信号をハ
イレベルにてアナログスイッチ74に出力してこのアナ
ログスイッチ74をオンする。
【0088】また、衝突判定回路60Aは、加速度セン
サ30の加速度信号に基づき当該自動車の正面衝突と判
定し第2判定信号を発生する。このため、アナログスイ
ッチ74が、オンのもと、当該第2判定信号を起動装置
10Aの入力端子12に出力する。これに伴い、エアバ
ッグ20は、起動装置10Aから高圧を受けて展開す
る。これにより、上記第1実施形態と同様に、当該自動
車の正面衝突による衝撃に対する作用効果を達成でき
る。
【0089】次に、当該自動車がその左側部にて障害物
と斜め衝突したとする。すると、上記第1実施形態と実
質的に同様に、両加速度センサ40Le、30がそれぞ
れ加速度信号を発生するが、加速度センサ40Leの検
出加速度は加速度センサ30の検出加速度よりも非常に
早く立ち上がる。そして、加速度センサ40Leの検出
加速度の位相と加速度センサ30の検出加速度の位相と
の間の位相差Δtは大きい(図3(b)参照)。
【0090】従って、当該自動車の左側部での上記斜め
衝突による衝撃の激しさ(シビアリティ)は小さい。こ
こで、閾値TH1は閾値THよりも低いが、積分器82
Lの積分時間が積分器81Lの積分時間よりも長い。こ
のため、位相判定回路50Aの両タイマ53、53Aの
計時開始前において、コンパレータ83Lの比較出力が
ハイレベルになった後コンパレータ84Lの比較出力が
ハイレベルになり、ANDゲート54Lのゲート信号が
ハイレベルになった後ANDゲート54ALのゲート信
号がハイレベルになる。
【0091】これに伴い、タイマ55Lが、所定計時時
間T2の計時を開始してハイレベルにて計時信号を発生
した後、タイマ55ALが、所定計時時間T2の計時を
開始してハイレベルにて計時信号を発生する。このと
き、両タイマ53、53Aの各計時信号はローレベルに
ある。このため、両ANDゲート56L、56ALの各
ゲート信号はローレベルにある。
【0092】そして、位相差Δt(図3(b)参照)に
相当する時間の経過後に、両タイマ55L、55ALの
各計時信号がローレベルになった後、両タイマ53、5
3Aが所定計時時間T1の計時をそれぞれ開始してハイ
レベルにて計時信号を発生する。このため、両ANDゲ
ート56L、56ALの各ゲート出力はそれぞれローレ
ベルのままに維持される。従って、両アナログスイッチ
74、75はオフのままである。
【0093】また、衝突判定回路60Aは、加速度セン
サ30の加速度信号に基づき当該自動車の左側部での斜
め衝突と判定し第1判定信号を発生する。このため、判
定出力回路70Aは、両アナログスイッチ74、75の
オフのもと、当該第1判定信号を起動装置10Aの入力
端子11に出力する。これに伴い、エアバッグ20は、
起動装置10Aから低圧を受けて展開する。これによ
り、当該自動車の左側部での斜め衝突による衝撃に対す
る作用効果を上記第1実施形態と同様に達成できる。
【0094】なお、このような作用効果は、当該自動車
がその右側部にて障害物と斜め衝突した場合にも、同様
に達成できる。次に、当該自動車がその左側部にて障害
物とオフセット衝突をしたものとする。これに伴い、両
加速度センサ40Le、30がそれぞれ加速度信号を発
生するが、オフセット衝突においては、加速度センサ4
0Leの検出加速度の立ち上がりは、当該自動車の左側
部での斜め衝突の場合と実質的に相違せず、加速度セン
サ30の検出加速度の立ち上がりが当該斜め衝突の場合
より早いのみである。
【0095】また、加速度センサ40Leの検出加速度
の位相と加速度センサ30の検出加速度の位相との間の
位相差Δtは、図3(a)で示す位相差と図3(b)で
示す位相差との間にある。このことは、当該自動車の上
記オフセット衝突での衝撃の激しさ(シビアリティ)
は、正面衝突の場合と斜め衝突の場合との間にあること
を意味する。
【0096】このため、位相判定回路50Aの両タイマ
53、53Aの計時開始前に、両ANDゲート54L、
54ALの各ゲート信号が上記斜め衝突の場合と同様に
ハイレベルとなる。ここで、設定閾値Th1が設定閾値
Thよりも低いが、積分器52dの積分時間が積分器5
2bの積分時間よりも長い。従って、ANDゲート54
ALのゲート信号がハイレベルとなる時期が、ANDゲ
ート54Lのゲート信号がハイレベルとなる時期よりも
遅いが上記斜め衝突の場合よりも早い。
【0097】このため、タイマ55ALの計時開始時期
が、タイマ55Lの計時開始時期よりも遅いが上記斜め
衝突の場合よりも早い。よって、ANDゲート56AL
のゲート信号の立ち上がりが、ANDゲート56Lのゲ
ート信号の立ち上がりよりも早いため、ORゲート73
のゲート信号の立ち上がりがORゲート71のゲート信
号の立ち上がりよりも早い。
【0098】従って、アナログスイッチ75が、アナロ
グスイッチ74に先行してオンする。また、衝突判定回
路60Aは、加速度センサ30の加速度信号に基づき当
該自動車の左側部でのオフセット衝突と判定し第3判定
信号を発生する。このため、アナログスイッチ75が、
当該第3判定信号を起動装置10Aの入力端子13に出
力する。
【0099】これに伴い、エアバッグ20は、起動装置
10Aから中圧を受けて展開する。これにより、当該自
動車の左側部でのオフセットによる正面衝突した場合に
も、この衝突による衝撃から運転者を保護し得る。即
ち、上述のように、当該自動車の正面衝突と、オフセッ
ト衝突と、斜め衝突とを区別して判定することで、起動
装置10Aからエアバッグ20への膨張圧を3段階に制
御するようにしたので、障害物の硬さや柔らかさとはか
かわりなく、かつ、加害性を伴うことなく、エアバッグ
20による運転者の保護が的確になされ得る。
【0100】なお、このような作用効果は、当該自動車
がその右側部にて障害物とオフセット衝突した場合に
も、同様に達成できる。その他の作用効果は上記第1実
施形態と実質的に同様である。 (第3実施形態)図5は、本発明の第3実施形態を示
す。
【0101】この第3実施形態では、エアバッグ装置A
aが上記第1実施形態にて述べたエアバッグ装置Aに加
えて採用されるとともに、判定装置Saが、上記第1実
施形態にて述べた判定装置Sに代えて採用されている。
エアバッグ装置Aaは、起動装置10a及びエアバッグ
20aにより構成されている。起動装置10aは、上記
起動装置10と同様の構成からなる。エアバッグ20a
は、当該自動車の助手席用であって、この助手席の着座
乗員を保護する。
【0102】判定装置Saは、判定装置Sにおいて、上
記位相判定回路50に代えて両位相判定回路50L、5
0Rを採用するとともに、上記判定出力回路70に代え
て両判定出力回路70L、70Rを採用した構成となっ
ている。位相判定回路50Lは、図1の位相判定回路5
0において、ANDゲート54R、タイマ55R及びA
NDゲート56Rを廃止した構成となっている。一方、
位相判定回路50Rは、図1の位相判定回路50におい
て、ANDゲート54L、タイマ55L及びANDゲー
ト56Lを廃止した構成となっている。
【0103】そして、位相判定回路50Lは、上記両加
速度センサ40L、30の各加速度信号(加速度センサ
40Rの加速度信号を除く)に基づき上記第1実施形態
にて述べた場合と同様の位相判定処理を行う。一方、位
相判定回路50Rは、上記両加速度センサ40R、30
の各加速度信号(加速度センサ40Lの加速度信号を除
く)に基づき上記第1実施形態にて述べた場合と同様の
位相判定処理を行う。
【0104】両判定出力回路70L、70Rは、上記判
定出力回路70において、ORゲート71を廃止した構
成となっている。そして、判定出力回路70Lは、位相
判定回路50LのANDゲート56Lのゲート出力がロ
ーレベルのとき、衝突判定回路60の第1判定信号をア
ナログスイッチ72の出力端子72bから起動装置10
aの入力端子11に出力する。また、判定出力回路70
Lは、位相判定回路50LのANDゲート56Lのゲー
ト出力がハイレベルのとき、衝突判定回路60の第2判
定信号をアナログスイッチ72の出力端子72cから起
動装置10aの入力端子12に出力する。
【0105】一方、判定出力回路70Rは、位相判定回
路50RのANDゲート56Rのゲート出力がローレベ
ルのとき、衝突判定回路60の第1判定信号をアナログ
スイッチ72の出力端子72bから起動装置10の入力
端子11に出力する。また、判定出力回路70Rは、位
相判定回路50RのANDゲート56Rのゲート出力が
ハイレベルのとき、衝突判定回路60の第2判定信号を
アナログスイッチ72の出力端子72cから起動装置1
0の入力端子12に出力する。
【0106】その他の構成は上記第1実施形態と同様で
ある。このように構成した本第3実施形態においては、
加速度センサ40L、位相判定回路50L、判定出力回
路70L及び起動装置10aを助手席用エアバッグ20
aの展開制御のために用い、一方、加速度センサ40
R、位相判定回路50R、判定出力回路70R及び起動
装置10を運転席用エアバッグ20の展開制御のために
用いることで、上記第1実施形態にて述べたと同様の作
動を、助手席側及び運転席側毎に独立的に確保し、これ
によって、上記第1実施形態にて述べたと同様の作用効
果を、助手席側及び運転席側毎に独立的に達成できる。
【0107】この場合、両加速度センサ40L、40R
の各加速度信号の間の位相差まで判定することで、当該
自動車の多種多様の衝突をも相互に区別して判定するこ
とも可能である。なお、本発明の実施にあたり、当該自
動車の前部に配設する加速度センサの数は2個に限るこ
となく、1個でもよく3個以上でもよい。
【0108】ここで、1個の場合は当該自動車の前部中
央に加速度センサを配設し、3個の場合には、3個めの
加速度センサを当該自動車の前部中央に配設する。これ
に合わせて、位相判定回路50、50Aの回路構成や衝
突判定回路60、60Aの構成を変更することで、エア
バッグへの膨張圧の多段制御が可能となる。
【0109】また、本発明の実施にあたり、上記各実施
形態にて述べたようにGセンサ40L、40Le、40
R、40Reの検出出力の位相とGセンサ30の検出出
力の位相との位相差に限ることなく、Gセンサ40L、
40Le、40R、40Reの検出出力とGセンサ30
の検出出力との出力差に基づき当該自動車の衝突形態を
判定し、この判定結果に基づき判定出力回路70、70
Aから起動装置10、10A、10aへの各判定信号の
出力を制御するようにしても、上記各実施形態と同様の
作用効果を達成できる。ここで、Gセンサの検出出力に
は、加速度の位相や波形形状等が含まれる。
【0110】また、本発明の実施にあたり、自動車用エ
アバッグシステムに限らず、自動車用シートベルトのプ
リテンショナ等の自動車用乗員保護システムに本発明を
適用して実施してもよい。また、自動車に限らず、各種
の車両に本発明を適用して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック回路図で
ある。
【図2】図1の各加速度センサの自動車に対する配置位
置を示す平面図である。
【図3】(a)は、当該自動車の正面衝突における加速
度センサ40L、40R、30の各検出加速度の時間的
変化を示すグラフであり、(b)は、当該自動車の斜め
衝突における加速度センサ40L、40R、30の各検
出加速度の時間的変化を示すグラフである。
【図4】本発明の第2実施形態を示すブロック回路図で
ある。
【図5】本発明の第3実施形態を示すブロック回路図で
ある。
【符号の号の説明】
A…エアバッグ装置、10、10A、10a…起動装
置、20、20a…エアバッグ、30、40L、40L
e、40R、40Re…加速度センサ、50、50A、
50L、50L…位相判定回路、52、52A、83
L、84L…コンパレータ、52a、52c、83a、
83b、84a、84b…閾値設定器、55L、55A
L、55R、55AR…タイマ、60、60A…衝突判
定回路、70、70A、70L、70R…判定出力回
路、80L、80R…信号処理回路、52b、52d、
81L、81R、82L、82R…積分器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/32 G01P 15/00 G01P 15/08

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用乗員保護システムの乗員保護装置
    (A、Aa)を作動するために当該乗員保護システムに
    備えられる判定装置において、 車両の前部に配設されて当該車両の障害物との衝突に基
    づき加速度を検出する少なくとも一つの第1加速度セン
    サ(40L、40Le、40R、40Re)と、 車両の前後方向中央部に配設されて当該車両の障害物と
    の衝突に基づき加速度を検出する第2加速度センサ(3
    0)と、 前記第1及び第2の加速度センサの各検出出力の差が少
    なくとも前記衝突による衝撃の激しさが第1激しさであ
    ることを示す第1出力差或いは前記衝突による衝撃の激
    しさが前記第1激しさよりも小さい第2激しさであるこ
    とを示す第2出力差であるかを判定する出力差判定手段
    (50、50A、50L、50R)と、前記第2加速度センサの検出出力に基づき前記乗員保護
    装置の作動を要するような当該車両の衝突の有無を判定
    して判定信号を発生する衝突判定手段(60、60A)
    と、 前記出力差判定手段が前記第2出力差と判定したとき前
    記衝突判定手段からの判定信号により前記第2激しさの
    衝撃から乗員を保護するように前記乗員保護装置を作動
    させるための第1判定信号を前記乗員保護装置に出力
    し、前記出力差判定手段が前記第1出力差と判定したと
    き前記衝突判定手段からの判定信号により前記第1激し
    さの衝撃から乗員を保護するように前記乗員保護装置を
    作動させるための第2判定信号を前記乗員保護装置に出
    力する判定出力手段(70、70A、70L、70R
    とを備え車両用乗員保護システムのための判定装置。
  2. 【請求項2】 前記出力差判定手段が、前記第1或いは
    第2の出力差との判定を、前記第1及び第2の加速度セ
    ンサの各検出出力の位相差に基づき行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の車両用乗員保護システムのための判
    定装置。
  3. 【請求項3】 前記出力差判定手段は、 前記第2加速度センサの検出出力のレベルが第2加速度
    センサ側閾値(Th)を超えたとき比較出力を発生する
    比較手段(52)と、 この比較手段が比較出力を発生する前に前記第1加速度
    センサの検出出力のレベルが第1加速度センサ側閾値
    (TH)を超えたとき所定計時時間の計時を開始する計
    時手段(55L、55R)とを備え、 この計時手段の計時終了前における前記比較出力の発生
    に基づき前記第1出力差と判定し、また、前記計時手段
    の計時終了後における前記比較出力の発生に基づき前記
    第2出力差と判定することを特徴とする請求項1に記載
    の車両用乗員保護システムのための判定装置。
  4. 【請求項4】 前記出力差判定手段は、 前記第2加速度センサの検出出力のレベル積分値が第1
    閾値(Th)を超えたとき第1比較出力を発生する第1
    比較手段(52)と、 前記第2加速度センサの検出出力のレベル積分値が前記
    第1閾値(Th)よりも小さい第2閾値(Th1)を超
    えたとき第2比較出力を発生する第2比較手段(52
    A)と、 前記第1比較手段が比較出力を発生する前に前記第1加
    速度センサの検出出力のレベル積分値が第3閾値(T
    H)を超えたとき第1所定計時時間の計時を開始する第
    1計時手段(55L、55R)と、 前記第2比較手段が比較出力を発生する前に前記第1加
    速度センサの検出出力のレベル積分値が前記第3閾値
    (TH)よりも小さい第4閾値(TH1)を超えたとき
    第2所定計時時間の計時を開始する第2計時手段(55
    AL、55AR)とを備えて、 前記第1計時手段の計時終了前における前記第1比較出
    力の発生に基づき前記第1出力差と判定し、 前記第1及び第2の計時手段の計時終了後における前記
    第1或いは第2の比較出力の発生に基づき前記第2出力
    差と判定し、 また、前記第2計時手段の計時終了前における前記第2
    比較出力の発生に基づき前記衝突による衝撃の激しさが
    前記第1激しさと前記第2激しさの間の第3激しさであ
    ることを示す第3出力差と判定し、前記判定出力手段は、さらに、前記出力差判定手段が前
    記第3出力差と判定したとき前記衝突判定手段からの判
    定信号により前記第3激しさの衝撃から乗員を保護する
    ように前記乗員保護装置を作動させるための第3判定信
    号を前記乗員保 護装置に出力する ことを特徴とする請求
    項1に記載の車両用乗員保護システムのための判定装
    置。
  5. 【請求項5】 車両用乗員保護システムの乗員保護装置
    (A、Aa)を作動するために当該乗員保護システムに
    備えられる判定装置において、 車両の前部にて左右に配設されて当該車両の障害物との
    衝突に基づき加速度を検出する第1及び第2の加速度セ
    ンサ(40L、40Le、40R、40Re)と、 車両の前後方向中央部に配設されて当該車両の障害物と
    の衝突に基づき加速度を検出する第3加速度センサ(3
    0)と、 前記第1及び第2の加速度センサの一方の検出出力と前
    記第3加速度センサの検出出力との差が少なくとも前記
    衝突による衝撃の激しさが第1激しさであることを示す
    第1出力差或いは前記衝突による衝撃の激しさが前記第
    1激しさよりも小さい第2激しさであることを示す第2
    出力差であるかを判定する出力差判定手段(50、50
    A、50L、50R)と、前記第3加速度センサの検出出力に基づき前記乗員保護
    装置の作動を要するような当該車両の衝突の有無を判定
    して判定信号を発生する衝突判定手段(60、60A)
    と、 前記出力差判定手段が前記第2出力差と判定したとき前
    記衝突判定手段からの判定信号により前記第2激しさの
    衝撃から乗員を保護するように前記乗員保護装置を作動
    させるための第1判定信号を前記乗員保護装置に出力
    し、前記出力差判定手段が前記第1出力差と判定したと
    き前記衝突判定手段からの判定信号により前記第1激し
    さの衝撃から乗員を保護するように前記乗員保護装置を
    作動させるための第2判定信号を前記乗員保護装置に出
    力する判定出力手段(70、70A、70L、70R
    とを備え車両用乗員保護システムのための判定装置。
  6. 【請求項6】 前記出力差判定手段が、前記第1或いは
    第2の出力差との判定を、前記第1及び第2の加速度セ
    ンサの各検出出力の一方と前記第3加速度センサの検出
    出力との位相差に基づき行うことを特徴とする請求項5
    に記載の車両用乗員保護システムのための判定装置。
  7. 【請求項7】 前記出力差判定手段は、 前記第3加速度センサの検出出力のレベルが第3加速度
    センサ側閾値(Th)を超えたとき比較出力を発生する
    比較手段(52)と、 この比較手段が比較出力を発生する前に前記第1或いは
    第2の加速度センサの検出出力のレベルが第1或いは第
    2の加速度センサ側閾値(TH)を超えたとき所定計時
    時間の計時を開始する計時手段(55L、55R)とを
    備え、 この計時手段の計時終了前における前記比較出力の発生
    に基づき前記第1出力差と判定し、また、前記計時手段
    の計時終了後における前記比較出力の発生に基づき前記
    第2出力差と判定することを特徴とする請求項5に記載
    の車両用乗員保護システムのための判定装置。
  8. 【請求項8】 車両用乗員保護システムの第1及び第2
    の乗員保護装置(A、Aa)を作動するために当該乗員
    保護システムに備えられる判定装置において、 車両の前部に配設されて当該車両の障害物との衝突に基
    づき加速度を検出する第1及び第2の加速度センサ(4
    0L、40Le、40R、40Re)と、 車両の前後方向中央部に配設されて当該車両の障害物と
    の衝突に基づき加速度を検出する第3加速度センサ(3
    0)と、 前記第1及び第3の加速度センサの各検出出力の差が少
    なくとも前記衝突による衝撃の激しさが第1激しさであ
    ることを示す第1出力差或いは前記衝突による衝撃の激
    しさが前記第1激しさよりも小さい第2激しさであるこ
    とを示す第2出力差であるかを判定する第1出力差判定
    手段(50L)と、 前記第2及び第3の加速度センサの各検出出力の差が少
    なくとも前記衝突による衝撃の激しさが第1激しさであ
    ることを示す第1出力差或いは前記衝突による衝撃の激
    しさが前記第1激しさよりも小さい第2激しさであるこ
    とを示す第2出力差であるかを判定する第2出力差判定
    手段(50R)と、前記第3加速度センサの検出出力に基づき前記乗員保護
    装置の作動を要するような当該車両の衝突の有無を判定
    して判定信号を発生する衝突判定手段(60)と、 前記第1或いは第2の出力差判定手段が前記第2出力差
    と判定したとき前記衝突判定手段からの判定信号により
    前記第2激しさの衝撃から乗員を保護するよう に前記第
    1或いは第2の乗員保護装置を作動させるための第1判
    定信号を前記第1或いは第2の乗員保護装置に出力し、
    また、前記第1或いは第2の出力差判定手段が前記第1
    出力差と判定したとき前記衝突判定手段からの判定信号
    を前記第1激しさの衝撃から乗員を保護するように前記
    第1或いは第2の乗員保護装置を作動させるための第2
    判定信号を前記第1或いは第2の乗員保護装置に出力す
    る判定出力手段(70L、70R )とを備えた車両用乗
    員保護システムのための判定装置。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の出力差判定手段が、
    それぞれ、前記第1或いは第2の出力差との判定を、前
    記第1及び第2の加速度センサの各検出出力の一方と前
    記第3加速度センサの検出出力との位相差に基づき行う
    ことを特徴とする請求項8に記載の車両用乗員保護シス
    テムのための判定装置。
  10. 【請求項10】 車両に搭載された乗員保護装置であっ
    てその作動に応じて乗員を保護する乗員保護装置(A、
    Aa)と、 車両の前部に配設されて当該車両の障害物との衝突に基
    づき加速度を検出する少なくとも一つの第1加速度セン
    サ(40L、40Le、40R、40Re)と、 車両の前後方向中央部に配設されて当該車両の障害物と
    の衝突に基づき加速度を検出する第2加速度センサ(3
    0)と、 前記第1及び第2の加速度センサの各検出出力の差が少
    なくとも前記衝突による衝撃の激しさが第1激しさであ
    ることを示す第1出力差或いは前記衝突による衝撃の激
    しさが前記第1激しさよりも小さい第2激しさであるこ
    とを示す第2出力差であるかを判定する出力差判定手段
    (50、50A、50L、50R)と、 前記第2加速度センサの検出出力に基づき前記乗員保護
    装置の作動を要するような当該車両の衝突の有無を判定
    して判定信号を発生する衝突判定手段(60、60A)
    と、 前記出力差判定手段が前記第出力差と判定したとき
    記衝突判定手段からの判定信号により前記第2激しさの
    衝撃から乗員を保護するように前記乗員保護装置を作動
    させるための第1判定信号を前記乗員保護装置に出力
    し、前記出力差判定手段が前記第出力差と判定したと
    前記衝突判定手段からの判定信号により 前記第1激し
    さの衝撃から乗員を保護するように前記乗員保護装置を
    作動させるための第2判定信号を前記乗員保護装置に出
    力する判定出力手段(70、70A、70L、70R)
    とを備え車両用乗員保護システム。
  11. 【請求項11】 車両に搭載された乗員保護装置であっ
    てその作動に応じて乗員を保護する乗員保護装置(A、
    Aa)と、 車両の前部にて左右に配設されて当該車両の障害物との
    衝突に基づき加速度を検出する第1及び第2の加速度セ
    ンサ(40L、40Le、40R、40Re)と、 車両の前後方向中央部に配設されて当該車両の障害物と
    の衝突に基づき加速度を検出する第3加速度センサ(3
    0)と、 前記第1及び第2の加速度センサの一方の検出出力と前
    記第3加速度センサの検出出力との差が少なくとも前記
    衝突による衝撃の激しさが第1激しさであることを示す
    第1出力差或いは前記衝突による衝撃の激しさが前記第
    1激しさよりも小さい第2激しさであることを示す第2
    出力差であるかを判定する出力差判定手段(50、50
    A、50L、50R)と、 前記第3加速度センサの検出出力に基づき前記乗員保護
    装置の作動を要するような当該車両の衝突の有無を判定
    して判定信号を発生する衝突判定手段(60、60A)
    と、 前記出力差判定手段が前記第出力差と判定したとき
    記衝突判定手段からの判定信号により前記第2激しさの
    衝撃から乗員を保護するように前記乗員保護装置を作動
    させるための第1判定信号を前記乗員保護装置に出力
    し、前記出力差判定手段が前記第出力差と判定したと
    前記衝突判定手段からの判定信号により前記第1激し
    さの衝撃から乗員を保護するように前記乗員保護装置を
    作動させるための第2判定信号を前記乗員保護装置に出
    力する判定出力手段(70、70A、70L、70R)
    とを備え車両用乗員保護システム。
  12. 【請求項12】 車両に搭載された第1及び第2の乗員
    保護装置であってその各作動に応じて各乗員を保護する
    第1及び第2の乗員保護装置(A、Aa)と、 車両の前部に配設されて当該車両の障害物との衝突に基
    づき加速度を検出する第1及び第2の加速度センサ(4
    0L、40Le、40R、40Re)と、 車両の前後方向中央部に配設されて当該車両の障害物と
    の衝突に基づき加速度を検出する第3加速度センサ(3
    0)と、 前記第1及び第3の加速度センサの各検出出力の差が少
    なくとも前記衝突による衝撃の激しさが第1激しさであ
    ることを示す第1出力差或いは前記衝突による衝撃の激
    しさが前記第1激しさよりも小さい第2激しさであるこ
    とを示す第2出力差であるかを判定する第1出力差判定
    手段(50L)と、 前記第2及び第3の加速度センサの各検出出力の差が少
    なくとも前記衝突による衝撃の激しさが第1激しさであ
    ることを示す第1出力差或いは前記衝突による衝撃の激
    しさが前記第1激しさよりも小さい第2激しさであるこ
    とを示す第2出力差であるかを判定する第2出力差判定
    手段(50R)と、 前記第3加速度センサの検出出力に基づき前記乗員保護
    装置の作動を要するような当該車両の衝突の有無を判定
    して判定信号を発生する衝突判定手段(60と、 前記第1或いは第2の出力差判定手段が前記第出力差
    と判定したとき前記衝突判定手段からの判定信号により
    前記第2激しさの衝撃から乗員を保護するように前記第
    1或いは第2の乗員保護装置を作動させるための第1判
    定信号を前記第1或いは第2の乗員保護装置に出力し、
    また、前記第1或いは第2の出力差判定手段が前記第
    出力差と判定したとき前記衝突判定手段からの判定信号
    を前記第1激しさの衝撃から乗員を保護するように前記
    第1或いは第2の乗員保護装置を作動させるための第2
    判定信号を前記第1或いは第2の乗員保護装置に出力す
    る判定出力手段(70L、70R)とを備え車両用乗
    員保護システム。
  13. 【請求項13】 車両用乗員保護システムの乗員保護装
    置(A、Aa)を作動するために当該乗員保護システム
    に備えられる判定装置において、 車両の前部に配設されて当該車両の障害物との衝突に基
    づき加速度を検出する少なくとも一つの第1加速度セン
    サ(40L、40Le、40R、40Re)と、 車両の前後方向中央部に配設されて当該車両の障害物と
    の衝突に基づき加速度を検出する第2加速度センサ(3
    0)と、 前記第1及び第2の加速度センサの各検出出力の位相差
    が小さいとき前記衝突を当該車両の正面衝突であると判
    定し、前記第1及び第2の加速度センサの各検出出力の
    位相差が大きいとき前記衝突を当該車両の前記正面衝突
    以外の衝突であると判定する判定手段(50、50A、
    50L、50R)とを備えた車両用乗員保護システムの
    ための判定装置。
  14. 【請求項14】 前記第1加速度センサは、車両の前部
    の左右に一つずつ配設されており、 前記判定手段は、さらに、前記各第1加速度センサの検
    出出力の位相差が大きいとき前記衝突を前記オフセット
    衝突及び斜め衝突のいずれかであると判定し、前記各第
    1加速度センサの検出出力の位相差が小さいとき前記衝
    突を車両のアンダーライド衝突及びポール衝突のいずれ
    かであると判定することを特徴とする請求項13に記載
    の車両用乗員保護システムのための判定装置。
  15. 【請求項15】 車両用乗員保護システムの乗員保護装
    置(A、Aa)を作動するために当該乗員保護システム
    に備えられる判定装置において、 車両の前部にて左右に配設されて当該車両の障害物との
    衝突に基づき加速度を検出する第1及び第2の加速度セ
    ンサ(40L、40Le、40R、40Re)と、 車両の前後方向中央部に配設されて当該車両の障害物と
    の衝突に基づき加速度を検出する第3加速度センサ(3
    0)と、 前記第1及び第2の加速度センサの各検出出力の位相差
    が小さいとき前記衝突を車両の正面衝突、アンダーライ
    ト衝突及びポール衝突のいずれかであると判定し、前記
    第1及び第2の加速度センサの各検出出力の位相差が大
    きいとき前記衝突を車両のオフセット衝突及び斜め衝突
    のいずれかであると判定する判定手段(50、50A、
    50L、50R)とを備えた車両用乗員保護システムの
    ための判定装置。
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