JPH0957697A - 書類用穴あけ具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 そろえて束ねられた書類にそのとじ込み用の
パンチ穴をあけたあとで書類の束がずれてパンチ穴がそ
ろわなくなるようなことを防止するべく、書類にパンチ
穴をあけると同時にその束ねられた書類の仮とじを行わ
せる。 【構成】 レバーを押し下げることによって書類にとじ
込み用の２つのパンチ穴をあける書類用穴あけ具におい
て、その書類用穴あけ具の基台における２つの穴あけの
ほぼ中間の箇所に書類とじ具を設置したうえで、その書
類とじ具にバネ性をもったアームを取り付けて、そのア
ームの先端部分を前記レバーに係合させ、そのレバーを
押し下げることによってアームが押し下げられて、アー
ムのバネ荷重をもって書類のとじ込みがなされるように
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、書類にとじ込み用のパ
ンチ穴をあける書類用穴あけ具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の書類用穴あけ具は、そろ
えて束ねられた書類にそのとじ込み用のパンチ穴をあけ
るだけのものでしかなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、そろえて束ねられた書類にそのとじ込み用のパン
チ穴をあけるだけでは、パンチ穴をあけたあとでその書
類の束をとじ込むに際して、書類の束がずれてパンチ穴
がそろわなくなってしまうことである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、そろえて束ね
られた書類にそのとじ込み用のパンチ穴をあけたあとで
書類の束がずれてパンチ穴がそろわなくなるようなこと
を防止するべく、書類用穴あけ具に書類とじ具を組み込
んで、書類用穴あけ具のレバー操作によって書類にパン
チ穴をあけると同時にその束ねられた書類の仮とじを行
わせることができるようにしている。

【０００５】

【実施例】本発明による書類用穴あけ具にあっては、図
１に示すように、基台１１に設けられた２つの脚部１２
に両端部分が枢支されて取り付けられたレバー１３をそ
の復帰用スプリングに抗して押し下げることにより、レ
バー１３の両端部分に設けられた先端に円形刃が形成さ
れたロッド状の穴あけを、その先端部分が基台１１側に
あけられた孔内に入るように押し下げて、所定にセット
された書類にとじ込み用の２つのパンチ穴をあける書類
用穴あけ具１において、その書類用穴あけ具１の基台１
１における２つの穴あけのほぼ中間の箇所にホチキス
（商標名）タイプの書類とじ具２を設置したうえで、そ
の書類とじ具２の上ケース側に所定の取付角度をもたせ
たベース部材２１を介してバネ性をもったアーム２２を
取り付けて、そのアーム２２の先端部分をレバー１３に
係合させ、そのレバー１３を押し下げることによってア
ーム２２が押し下げられて、アーム２２のバネ荷重をも
って書類のとじ込みが同時に行われるように構成されて
いる。

【０００６】特に図示しないが、レバー１３によって押
し下げられるロッド状の穴あけは、それぞれ脚部１２の
内部において上下に移動できるように案内されて取り付
けられており、その穴あけに設けられた受座と脚部１２
の下部フレームとの間にレバー復帰用のスプリングがそ
れぞれ装架されている。

【０００７】図中、１４は基台１１上にセットされる書
類のサイズに応じて、そのとじ込み用のパンチ穴をあけ
る位置を決めるための書類サイズのスケールがついてい
るガイドであり、それが基台１１に対して左右方向にス
ライドできるように取り付けられている。

【０００８】なお、書類用穴あけ具１および書類とじ具
２ともに、その基本的な構成は従来のものと全く同じで
ある。

【０００９】また、書類とじ具２の下側にはガイド部材
２３が取り付けられているとともに、書類とじ具２が装
着される部分の基台１１にはガイド部材２３に係合する
ガイド溝１５が形成されており、ガイド部材２３の先端
をガイド溝１５の開放端部から差し込むようにして、書
類とじ具２を基台１１に着脱自在に装着させることがで
きるようになっている。

【００１０】特に図示しないが、ガイド部材２３の下側
にはバネ材からなるストッパが設けられており、ガイド
部材２３がガイド溝１５内に所定位置まで差し込まれた
ときにそのストッパがガイド溝１５の開放端部の内縁に
引っかかって、書類とじ具２の基台１１に対する装着の
位置決めがなされるようになっている。そして、そのス
トッパを人手によってバネに抗して押してガイド溝１５
の開放端部の内縁から外すことによってガイド部材２３
をガイド溝１５から引き抜くことが可能になり、書類と
じ具２を基台から取り外すことができるようになる。

【００１１】このように構成された本発明による書類用
穴あけ具によれば、書類とじ具２を装着した状態でレバ
ー１３を押し下げれば、セットされた書類に対してパン
チ穴をあけるとともに、その束ねられた書類の仮とじを
同時に行わせることできる。

【００１２】その際、アーム２２のバネ荷重をもって書
類とじ具２による書類のとじ込みが行われ、厚での書類
や束ねられた書類が多いものにあってもそのとじ込みを
確実に行わせることができるようになる。

【００１３】したがって、パンチ穴をあけたあとで、例
えば、そのパンチ穴にファイルのひもを通してその書類
の束をファイルするなどに際して、書類の束がずれてパ
ンチ穴がそろわなくなってしまうようなことがなくな
り、その束ねられた書類のファイルを容易に行わせるこ
とできるようになる。

【００１４】また、書類とじ具２を装着した状態で、書
類用穴あけ具１のパンチ箇所にかからないように、束ね
られた書類のコーナ部分のみが書類とじ具２のとじ込み
位置にかかるように書類をセットしたうえで、レバー１
３を押し下げるようにすれば、セットされた書類に対し
て書類とじ具２によるとじ込みだけを行わせることがで
きるようになる。

【００１５】その際、書類とじ具２のとじ込み位置に対
応した基台１１上に、書類とじ具２のとじ込み位置に束
ねられた書類のコーナ部分を案内して、その束ねられた
書類を所定位置にセットさせることができるガイドを設
けるようにしてもよい。

【００１６】また、書類とじ具２を取り外せば、書類用
穴あけ具１と書類とじ具２とをそれぞれ単独で使用する
ことができるようになる。

【００１７】書類とじ具２を単独で使用するに際して、
それ取り付けられているアーム２２をもってとじ込みを
行わせるようにすれば、そのバネ荷重が加わって、厚で
の書類や束ねられた書類が多いものに対してとじ込みを
容易に行わせることができるようになる。

【００１８】

【効果】以上、本発明による書類用穴あけ具にあって
は、書類とじ具を着脱自在に組み込んで、書類用穴あけ
具のレバー操作によって書類にパンチ穴をあけると同時
にその束ねられた書類の仮とじを行わせることができる
ようにしているので、パンチ穴をあけたあとで、そのパ
ンチ穴にファイルのひもを通してその書類の束をファイ
ルするなどに際して、書類の束がずれてパンチ穴がそろ
わなくなってしまうようなことがなくなり、その束ねら
れた書類のとじ込みを容易に行わせることができるとい
う利点を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による書類用穴あけ具の一実施例を示す
斜視図である。

【符号の説明】

１ 書類用穴あけ具 ２ 書類とじ具 １２ 脚部 １３ レバー １５ ガイド溝 ２２ アーム ２３ ガイド部材

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 レバーをその復帰用スプリングに抗して
   押し下げることにより、レバー両端部分に設けられた穴
   あけを押し下げて書類にとじ込み用の２つのパンチ穴を
   あける書類用穴あけ具において、その書類用穴あけ具の
   基台における２つの穴あけのほぼ中間の箇所に書類とじ
   具を設置したうえで、その書類とじ具にバネ性をもった
   アームを取り付けて、そのアームの先端部分を前記レバ
   ーに係合させ、そのレバーを押し下げることによってア
   ームが押し下げられて、アームのバネ荷重をもって書類
   のとじ込みがなされるようにしたことを特徴とする書類
   用穴あけ具。
2. 【請求項２】 書類用穴あけ具の基台に対して、書類と
   じ具を着脱自在にしたことを特徴とする前記第１項の記
   載による書類用穴あけ具。